JP2021125995A - 編組切断装置及び編組切断方法 - Google Patents

編組切断装置及び編組切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】編組を構成する線が細い場合であっても、線材を傷つけることなく、編組を自動で切断する。
【解決手段】編組切断折返し装置は、エアー管59と、パンチ50と、ダイス47aとを備える。エアー管59を通って編組103にエアーが吹き付けられると、編組103が外側に広げられる。シールド電線Wが内部に挿入されたパンチ50が、広げられた編組103をダイス47aとの間に挟み込みながら貫通孔47a1に進入して、編組103を切断する。
【選択図】図8

Description

本発明は、編組切断装置及び編組切断方法に関する。
従来、ケーブル内に編組が含まれている場合、シースを剥離(皮剥き)後、人手にて編組を切り取っていた。しかし、電線のシース切断位置を基準とした加工を行う上では、皮剥き後に電線を人手で再度電線加工設備にセットすることは、寸法精度に課題があった。そこで、例えば、特許文献1において、人手を介さず編組を切断する装置が提案されている。この装置は、編組開き爪にて編組を押して開いた後、パンチとダイスにて編組を挟み込んで切断する。
特開2002−262427号公報
上記特許文献1に記載の編組切断装置は、円筒形状を有するパンチの外周のエッジと、編組の外側に位置するダイスの内周との間に編組を挟み込んで切断する。編組の切断に先立って、この編組切断装置では、編組開き爪で、編組を、絶縁層である内皮に複数回繰り返して押し付けることで、編組を開かせている。このため、特許文献1に記載の編組切断装置による編組切断方法は、絶縁層を押すことが可能な同軸線には有効であるが、絶縁層を押せない電線、すなわち、編組と線心との間に絶縁層がない電線の場合、パンチによって線心(線材)を傷つけるおそれがある。したがって、編組の直下に線心が存在するシールド電線については、特許文献1に記載の編組切断方法は適用できない。また、編組を構成する線が細い場合は、パンチとダイスとの間に線が入り込んでしまい上手く切断することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、編組を構成する線が細い場合であっても、線材を傷つけることなく、編組を自動で切断できる編組切断装置及び編組切断方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る編組切断装置及び編組切断方法は、下記(1)〜(12)を特徴としている。
(1)線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線であって、先端部分において前記シースの一部が剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部と、
前記シールド電線の先端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付けて、前記編組を広げる編組広げエアー部と、
前記シールド電線を内部に挿通可能な孔を有する環状のパンチと、
前記パンチが進入可能な貫通孔を有するダイスと、を備え、
前記孔に前記シールド電線が挿通された前記パンチが、前記広げられた編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組切断装置。
(2)前記シールド電線の延在方向に沿う方向を軸として回転する回転刃を備え、
前記広げられた編組は、前記パンチと前記ダイスにより挟み込まれ、かつ、前記パンチと前記回転刃とにより、挟み込まれて、切断される
上記(1)に記載の編組切断装置。
(3)前記回転刃は、前記広げられた編組を前記パンチに対して押し付けながら回転するブラシを有する
上記(2)に記載の編組切断装置。
(4)前記線材に沿って、前記エアーの吹き付けにより広げられた前記編組の内側に進入する編組広げ爪を備える
上記(1)の〜(3)いずれか一に記載の編組切断装置。
(5)前記編組広げ爪は、筒状部材を周方向において複数に分割したものである
上記(4)に記載の編組切断装置。
(6)前記編組広げ爪は、前記シールド電線の延在方向を軸として前記線材の周囲を回転する
上記(4)又は(5)記載の編組切断装置。
(7)前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔を有し、
当該編組切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部を備える
上記(1)〜(6)のいずれか一に記載の編組切断装置。
(8)平板の一部に前記シールド電線を挿通可能なガイド孔を有し、前記シールド電線における、前記電線把持部による把持位置よりも先端側において、前記シールド電線をガイドし、前記電線把持部との間の距離が可変である電線ガイドを備え、
前記平板は、加工装置の一部に当接して押されることで前記電線把持部に接近する
上記(1)〜(7)のいずれか一に記載の編組切断装置。
(9)前記電線ガイドは、前記平板の一面における前記ガイド孔の周囲に設けられ、円周方向に二分割された円筒形状の編組保護部を有する
上記(8)に記載の編組切断装置。
(10)前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記先端に向けて回転する回転ブラシを備える
上記(1)〜(9)のいずれか一に記載の編組切断装置。
(11)前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
上記(10)に記載の編組切断装置。
(12)上記(1)に記載された編組切断装置において、
前記電線把持部に把持された前記シールド電線に、前記エアーを吹き付けて、前記編組を広げ、
前記広げられた編組を、前記パンチと前記ダイスとの間に挟み込んで切断する
編組切断方法。
上記(1)の構成の編組切断装置及び上記(11)の構成の編組切断方法によれば、エアー吹き付けにより編組を広げた状態で、パンチとダイスとにより編組を挟み込んで切断する。よって、線材を押すことがないので、線材を傷つけることなく編組を自動で切断できる。したがって、加工品質のばらつきを防止して品質向上を図ることができる。尚、本開示において線材(線芯、線心)とは、信号線と、この信号線を覆う被覆とをそれぞれ備えた通信線を意味する。
上記(2)の構成の編組切断装置によれば、パンチとダイスとの間に入り込んだ編組といった、パンチとダイスとによる切断で切れ残った編組をも切断できる。
上記(3)の構成の編組切断装置によれば、ブラシによって、回転刃及びパンチで挟み込んだ編組を物理的に動かすことで、編組を一層切断しやすくなる。
上記(4)の構成の編組切断装置によれば、編組広げ爪によって、エアーだけでは広げきれなかった編組を広げることができる。
上記(5)の構成の編組切断装置によれば、編組を、周方向にわたって広げることができる。
上記(6)の構成の編組切断装置によれば、編組広げ爪が回転(自転)することにより、編組を均一に広げることができる。
上記(7)の構成の編組切断装置によれば、箔を有するシールド電線の編組を広げる際、針状の箔押さえ部によって箔を押さえることで、エアーの吹き付けによる編組の広がりを許容しつつ、エアーにより箔が広がる(開く)ことを防止できる。また、箔押さえ部が針状のため、編組広げ爪との干渉を避けるように配置することができる。
上記(8)の構成の編組切断装置によれば、シールド電線を加工装置の内部に入れ込もうとする際、電線ガイドの平板が加工装置に当接して電線把持部側へ押される。すなわち、電線把持部によってシールド電線が加工装置側へ押し出されることとなる。このため、シールド電線の先端ではなく中間や末端を把持していても、電線ガイドが電線先端をガイドして姿勢を矯正できるので、加工装置内にシールド電線をまっすぐ挿入できる。
上記(9)の構成の編組切断装置によれば、電線ガイドに編組保護部を設けることで、編組を保護しながら加工装置内に電線を投入できる。また、加工するときは、編組保護部(電線ガイド)が電線把持部側へ押されることで、加工対象の編組部分を露出させることができる。
上記(10)の構成の編組切断装置によれば、回転ブラシによって編組をほぐすことで、編組を真っ直ぐな状態にできる。編まれた状態の編組を切断すると、線長のばらつきが大きくなるが、編組を真っ直ぐにした状態で切断することで、線長のばらつきを抑えることができる。
上記(11)の構成の編組切断装置によれば、回転ブラシが公転することにより、編組の全周をほぐすことができるため、切断後の線長のばらつきを一層抑えることができる。
本発明によれば、編組を構成する線が細い場合であっても、線材を傷つけることなく、編組を自動で切断できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態の編組処理装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電線セット装置の要部を示す斜視図である。 図3は、電線セット装置の動作を説明するための図である。 図4は、図1に示すブラシホグシ装置の要部を示す斜視図である。 図5は、ブラシホグシ装置の動作を説明するための図である。 図6は、図1に示す編組切断折返し装置の斜視図である。 図7は、編組切断折返し装置の動作を説明するための図(1)である。 図8は、編組切断折返し装置の動作を説明するための図(2)である。 図9は、編組切断折返し装置の動作を説明するための図(3)である。 図10は、編組切断折返し装置の動作を説明するための図(4)である。 図11は、編組切断折返し装置の動作を説明するための図(5)である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。以下、シールド電線の端末において編組の切断及び折り返しを行う編組処理装置及び編組処理方法について説明する。
図1は、本発明の一実施形態の編組処理装置1を示す斜視図である。図1に示すように、編組処理装置1は、電線セット装置2と、ブラシホグシ装置3と、編組切断折返し装置4と、搬送装置8と、を備える。編組処理装置1の処理対象は、二本の線材101(芯線)と、線材101を覆う箔102と、箔102を覆う編組103と、編組103を覆うシース104と、シース104上の所定位置に外嵌された環状のスリーブ105と、を有するシールド電線W(図8参照)である。線材101は、信号線と、この信号線を覆う被覆とをそれぞれ備えた通信線であり、二本の線材101は、撚り合わされず並列配置される。尚、本実施形態において、前後、左右、上下の各方向は、特に断りがない限り、図1に示すように編組処理装置1の前後、左右、上下の各方向を指す。
電線セット装置2は、作業者によってセットされたシールド電線Wを、ブラシホグシ装置3及び編組切断折返し装置4に供給する。電線セット装置2は、取付プレート81を介して搬送装置8に取り付けられる。電線セット装置2は、左右方向に並列配置された、後述する電線セットモジュール、ブラシホグシ装置3、及び編組切断折返し装置4の各位置に、搬送装置8によって順次移動される。電線セット装置2に、作業者が、先端部分においてシース104が剥かれて編組103が露出した状態のシールド電線Wをセットすると、以降の処理は、編組処理装置1によって自動で行われる。
ブラシホグシ装置3は、電線セット装置2にセットされたシールド電線Wの先端部分において、露出した編組103にホイールブラシ31(回転ブラシ)を接触させて回転させることで、編組103をほぐす。ホイールブラシ31によって編組103をほぐすことで、編組103を構成する金属線を真っ直ぐな状態にできる。編まれた状態の編組103を切断すると、線長のばらつきが大きくなるが、編組103の金属線を真っ直ぐにした状態で切断することで、線長のばらつきを抑えることができる。
編組切断折返し装置4は、シールド電線Wの先端部分において、ほぐされた編組103を外側(線材101から離間する方向)に広げ、スリーブ105端部から所定長となるように切断し、切断された編組103をスリーブ105上に折り返す。
図2は、図1に示す電線セット装置2の要部を示す斜視図であり、図3は、電線セット装置2の動作を説明するための図である。図2は、シールド電線Wが載置されチャックされる前の状態の電線セット装置2を示し、図3は、シールド電線Wがチャックされ、編組切断折返し装置4に投入されている状態の電線セット装置2を示す。
図1及び図2に示すように、電線セット装置2は、平板状のベース21と、ベース21上に固定された固定部22と、固定部22に対して、前後方向に移動可能に取付られた移動部23と、移動部23に設けられた電線把持部2A及び電線ガイド2Bと、を備える。
電線把持部2Aは、移動部23の上面に固定されたプレート24と、プレート24上に設けられ略直方体形状を有する一対のブロック25と、を有する。一対のブロック25は、プレート24上のレール24aに沿って、左右方向に移動可能であり、図示しない駆動部により、一対のブロック25を互いに近接及び離間させるように移動される。各ブロック25の前面及び後面には、クランプ26a、26bがそれぞれ取り付けられる。
一対のクランプ26aの前面において、シールド電線Wをガイドする凹部27a1を有する電線保持部27aが、レール24aの前側に固定配置される。一対のクランプ26bの後面において、電線保持部27bがレール24aの後側に固定配置される。電線保持部27bは、シールド電線Wをガイドする凹部27b1を有し、かつ、シールド電線Wが凹部27b1に配置されたことを検知するセンサ部として機能する。ブロック25及びクランプ26a、26bは、後述する四本のシャフト2B2を挿通可能な孔をそれぞれ有する。
一対のクランプ26aは、互いに対向する位置に、右側のクランプ26aには凹部26a1を、左側のクランプ26aには凸部26a2を、それぞれ有する。一対のクランプ26bは、一対のクランプ26aと同様の構成を有する。一対のブロック25が近接される(閉じられる)ことによって、一対のクランプ26aが近接し、一対のクランプ26bが近接する(閉じる)。クランプ26a、26bが閉じることで、電線保持部27a、27bに保持されたシールド電線Wは、凹部26a1と凸部26a2との間、及び、クランプ26bの凹部と凸部との間に、把持される。
電線ガイド2Bは、一対の先端プレート2B1と、各先端プレート2B1から二本ずつ後方に延在するシャフト2B2と、二本ずつのシャフト2B2の後端にそれぞれ固定される一対のブロック2B3と、を備える。また、電線ガイド2Bは、二本のシャフト2B4と、編組保護部2B5と、を備える。各シャフト2B2は、ブロック25及びクランプ26a、26bを前後方向に貫通し、これらに対して移動可能とされる。ブロック25とブロック2B3とは、バネを内蔵するシャフト2B4を介して互いに近接及び離間可能に接続される。
一対の先端プレート2B1は、前後方向に見て略台形状の本体部2B1aと、本体部2B1aから互いに対向する方向に延在する延在部2B1bと、を有する。延在部2B1bの、互いに対向する位置には、互いに離間する方向に窪んだ半円形状の凹部2B1cが設けられる。一対の先端プレート2B1における各凹部2B1cの位置には、前方に延在する半円筒形状の編組保護部2B5が設けられる。一対のブロック25が互いに近接されることにより、一対の先端プレート2B1が互いに近接し、二つの凹部2B1c及び二つの編組保護部2B5が、先端において編組103が露出したシールド電線Wの周囲を囲む。二つの編組保護部2B5が閉じて、シース104から露出した編組103の全周を覆うことで、編組103を保護しながら、ブラシホグシ装置3及び編組切断折返し装置4(加工装置)内にシールド電線Wを投入できる。
作業者による電線セット装置2へのシールド電線Wのセットは、図示しない電線セットモジュールにおいて行われる。電線セットモジュールは、電線セット装置2の先方に、接触式の電線先端検知部を設けたものである。作業者は、電線セット装置2の電線保持部27a、27bの凹部27a1、27b1及び先端プレート2B1における二つの凹部2B1cの間に、シールド電線Wを載置する。凹部27b1にシールド電線Wが載置されることで、電線保持部27bによる検知が行われる。そして、作業者がシールド電線Wを所定位置まで前方に押しこむことで、電線先端検知部による検知が行われる。これらの検知が行われると、電線セット装置2は、一対のブロック25を閉じて、電線把持部2Aによってシールド電線Wをチャックする(図3参照)。このとき、電線ガイド2Bによってシールド電線Wがガイドされ姿勢が矯正される。また、シールド電線Wは、編組103の先端が編組保護部2B5から突出しないようにチャックされることが望ましい。
電線セット装置2にセットされたシールド電線Wは、図3に示すように加工装置(図3では編組切断折返し装置4)に供給される。電線セット装置2は、搬送装置8によって移動された編組切断折返し装置4前の所定位置において、移動部23が後方(図3の矢印Dで示す電線挿通方向)に移動することで、電線把持部2A及び電線ガイド2Bが編組切断折返し装置4に近接する(電線挿通方向Dに進む)。電線ガイド2Bの先端プレート2B1が編組切断折返し装置4のストッパ68に当たると、電線ガイド2Bの前後方向における位置が固定され、電線把持部2Aのみがさらに移動する。すなわち、電線把持部2Aの前面(電線保持部27a)と先端プレート2B1とが近接して、電線把持部2Aに把持されたシールド電線Wが編組保護部2B5から前方に突出する。そして、ベースプレート45の孔に挿入されたパンチ50内に、シールド電線Wが投入される。
このように、シールド電線Wを編組切断折返し装置4の内部に入れ込もうとする際、電線ガイド2Bの先端プレート2B1がストッパ68に当接して電線把持部2A側へ押される。すなわち、電線把持部2Aによってシールド電線Wが編組切断折返し装置4側へ押し出されることとなる。このため、シールド電線Wの先端ではなく中間や末端を把持していても、電線ガイド2Bがシールド電線Wをガイドして姿勢を矯正できるので、編組切断折返し装置4内にシールド電線Wをまっすぐ挿入できる。また、編組103を加工するときは、編組保護部2B5が電線把持部2A側へ押されることで、加工対象の編組103部分を露出させることができる。
図4は、図1に示すブラシホグシ装置3の要部を示す斜視図であり、図5は、ブラシホグシ装置3の動作を説明するための図である。図1及び図4に示すように、ブラシホグシ装置3は、二つのホイールブラシ31と、二つのブラシ保持部32と、二つのブラケット33と、二つのブラシ駆動部34と、ブラシ取付ブロック35と、駆動部36と、回転軸ハウジング37と、を備える。また、ブラシホグシ装置3は、スペーサ37aと、ベース37bと、二本の支柱38と、ストッパ39と、を備える。シールド電線Wは、電線セット装置2によって、ブラシホグシ装置3内に挿入され、二つのホイールブラシ31の中間に配置される。
ホイールブラシ31は、上下方向の回転軸を有する、編組103を構成する金属線をほぐせる材質のブラシである。ホイールブラシ31の回転軸は、ブラシ保持部32及びブラケット33を介してブラシ駆動部34の回転軸に結合される。ブラケット33は、略L字形状を有するように屈曲された矩形板であり、前後方向に延びる一面にブラシ駆動部34が配置され、上下方向に延びる一面が、ブラシ取付ブロック35に対してスライド可能に取り付けられる。図4に示すように、右側のホイールブラシ31は左回り(反時計回り)に、左側のホイールブラシ31は右回り(時計回り)に、ブラシ駆動部34によってそれぞれ回転(自転)する。また、二つのホイールブラシ31は、図示しない駆動部によって、互いに近接及び離間するように移動可能である。二つのホイールブラシ31間にシールド電線Wが挿入されると、二つのホイールブラシ31は、シールド電線Wに近接するように移動して、編組103に当接されて押し付けられる。
ブラシ取付ブロック35は、略直方体形状を有し、後面の左右方向及び前後方向における中央位置に、回転軸ハウジング37に収容される回転軸を介して駆動部36の回転軸が結合される。ブラシ取付ブロック35は、前面の左右方向及び前後方向における中央位置に、シールド電線Wの先端をガイドする、漏斗状の凹部である先端ガイド35aを有する。シールド電線Wは、二つのホイールブラシ31間を通過し、先端が先端ガイド35a内に収容される。駆動部36からの回転力によってブラシ取付ブロック35が回転されることで、二つのホイールブラシ31は、図5に示すように、シールド電線Wを軸として左右方向に回転(公転)する。
回転軸ハウジング37は、ブラシ取付ブロック35と駆動部36との間に配置され、スペーサ37aを介して、平板状のベース37bに載置される。ベース37bの前方には、二本の支柱38が互いに離間して立設され、二本の支柱38間にストッパ39が架設される。ストッパ39は、帯状板を短辺の中心で屈曲させたL字形状を有する。ストッパ39は、上下方向における任意の位置で、両端が二本の支柱38にそれぞれねじ止め固定される。ストッパ39に電線セット装置2の電線ガイド2B(先端プレート2B1)が当接して、さらに電線把持部2Aに把持されたシールド電線Wがブラシホグシ装置3内に挿入され、シールド電線Wの先端が先端ガイド35a内に収容される。
このようにブラシホグシ装置3において、ホイールブラシ31は、露出した編組103に接触して、シールド電線Wの延在方向(前後方向)に直交する直交方向を軸として、シールド電線Wの後方から先端に向けて回転(自転)する。また、ホイールブラシ31は、自転の回転軸が、シールド電線Wの延在方向を中心に回転(公転)する。したがって、ホイールブラシ31が自転しながらシールド電線Wの編組103に押し付けられることで、接触面の編組103がほぐれ、さらにホイールブラシ31が公転することで、シールド電線Wの全周を編み残しなくほぐすことができる。
図6は、図1に示す編組切断折返し装置4の斜視図であり、図7〜図11は、編組切断折返し装置4の動作を説明するための図である。図6は、編組切断折返し装置4を図1とは異なる方向から見た斜視図であり、図7は、図6に示した編組切断折返し装置4の要部を拡大した図である。説明のため、図7において一部の部材は図示していない。
図1及び図6に示すように、編組切断折返し装置4は、ベース41と、ベースプレート42〜45と、パンチプレート46と、ダイスプレート47と、回転プレート48と、四本のシャフト49と、パンチ50と、を備える。また、編組切断折返し装置4は、駆動部61、66と、取付部62、65と、移動部63と、固定部64と、リニアアクチュエーター67と、ストッパ68と、二本の支柱69と、を備える。さらに、編組切断折返し装置4は、図7に示すように、三つの回転刃51と、各三つの、回転刃ブロック52、固定部53、及び移動部54と、四つの爪55と、根元部56と、駆動部57と、エアーノズル58と、エアー管59と、四つの箔押さえ針60と、を備える。
図6に示すように、平板状のベース41には、平板状のベースプレート42、43、44が互いに、前後方向に離間して平行に立設される。平板状のパンチプレート46、ベースプレート45、回転プレート48、及びダイスプレート47は、ベースプレート42とベースプレート43との間において、前から後にこの順で互いに平行に配置される。四本のシャフト49は、ベースプレート42とベースプレート43との間に架設され、パンチプレート46、ベースプレート45、ダイスプレート47にそれぞれ4つずつ設けられた貫通孔に挿通される。
パンチプレート46は、上部に接続された駆動部66によって前後方向に移動される。パンチプレート46の左右方向における中央位置には、貫通孔が設けられてパンチ50が挿入されて固定される。パンチ50は、円筒形状を有する中空の部材であり、内部にシールド電線Wが挿通される。パンチ50は、内壁の前端から四分の一程度までが、前端から後方に向けて次第に狭くなる漏斗状のスロート孔とされ、以降、後端にわたって、シールド電線Wのスリーブ105の外径に略一致する内径を有する。
ベースプレート45は、下部において取付部65に取り付けられ、取付部65がリニアアクチュエーター67によって前後方向に移動されるのに伴って移動する。ベースプレート45の後面には、回転プレート48が左右方向に回転可能に取り付けられる。ベースプレート45及び回転プレート48の中心位置には貫通孔が設けられ、パンチ50が挿通される。
ダイスプレート47は、ベースプレート43の前面側に配置され、駆動部61によって前後方向に移動される。ダイスプレート47は、中心位置に、パンチ50が進入可能な貫通孔47a1を有する円環状のダイス47aを有する。貫通孔47a1には、後述する開いた状態の四つの爪55、及びエアー管59(図7参照)も挿通可能である。ダイスプレート47及びパンチプレート46の少なくともいずれか一方が前後方向に移動されることで、パンチ50がダイス47aの貫通孔47a1内に進入する。このとき、パンチ50の後端面から突出し、広げられた状態の編組103が、パンチ50の外周縁と貫通孔47a1の外周縁とに挟み込まれて剪断力により切断される。
ベースプレート43は、中心位置に、四つの爪55と、四つの爪55の後方に取り付けられる根元部56と、が進入可能な貫通孔43aを有する。根元部56は、後方に取り付けられた駆動部57によって、左右方向に回転可能である。また、駆動部57は、シールド電線Wが内部に進入可能な中空円筒状部材を円周方向に四分割したものである爪55を、閉じた状態及び開いた状態に変化させる。四つの爪55は、閉じた状態において、四つの爪55の各内周面がエアー管59の外周面に当接するように、エアー管59を覆う(図8、図11参照)。四つの爪55は、開いた状態において、四つの爪55が、パンチ50の外周よりも内側に位置するように、エアー管59を覆う(図9、図10参照)。
図7に示すように、回転プレート48の後面において、中心に挿通されたパンチ50の周囲に、三つの回転刃ブロック52にそれぞれ取り付けられた三つの回転刃51が、等間隔で配置される。回転刃51は、前後方向に延在し回転軸を有する本体部51aと、本体部51aの後端において回転軸に結合された円形の刃51bと、本体部51aの延在方向に沿って直線状に設けられ先端が刃51bの外周面に略一致するブラシ51cと、を有する。刃51bは、図示しない駆動部によって左右方向に回転(自転)する。刃51bの外周面はパンチ50の外周面に当接し、刃51bが回転することで、パンチ50と刃51bとの間に位置する編組103(パンチ50とダイス47aとの間に入り込んだ金属線を含む)を切断する。また、刃51bは、回転プレート48が回転することによりシールド電線Wを軸として回転(公転)する。ブラシ51cは、パンチ50の表面に編組103を押し付け、回転プレート48の回転によりシールド電線Wを軸として回転(公転)する。ブラシ51cの公転により、刃51b及びパンチ50で編組103を挟み込んでいる時に、ブラシ51cが編組103を物理的に動かすため、編組103を一層切断しやすくなる。
回転プレート48後面において、各回転刃51(回転刃ブロック52)の位置には、径方向に沿って延在する固定部53が固定される。固定部53には、回転刃ブロック52に一端が取り付けられた移動部54が、スライド可能に取り付けられる。よって、回転刃ブロック52に取り付けられた回転刃51は、移動部54が径方向に移動されることで、径方向に移動可能、すなわち、パンチ50に対して近接及び離間可能である。
ダイスプレート47の前面には、貫通孔47a1の周囲において、それぞれ径方向に延在する四本の箔押さえ針60が、等間隔で配置される。箔押さえ針60は、図示しない駆動部によって径方向(中心に対して近接及び離間する方向)に移動され、中心側の先端でシールド電線Wの箔102を押さえる。箔押さえ針60は、隣接する爪55の間に進入し、爪55が閉じた状態及び開いた状態のいずれにおいても、爪55と干渉しないようなサイズ、形状、及び位置に設けられる。四本の箔押さえ針60によって箔102が押さえられることにより、エアーを吹き付けて編組103を広げる際、エアーによって箔102が開くことを防止できる(図8参照)。
以上のように構成された編組切断折返し装置4の動作を、図8〜図11を参照して説明する。図8は、エアー吹き付けによって編組103を広げる様子を示す。図9は、爪55によって編組103をさらに広げる様子を示す。図10は、広げられた編組103を切断する様子を示す。図11は、切断された編組103を折り返す様子を示す。図8〜図11は、いずれも、シールド電線Wの先端部分近傍を拡大したものであり、(a)はシールド電線Wの左右方向における中心位置の鉛直断面図、(b)は斜視図である。
電線セット装置2にセットされたシールド電線Wは、ブラシホグシ装置3によって露出した編組103がほぐされた状態で、編組切断折返し装置4に供給される(図3参照)。加工開始時、図8に示すように、編組切断折返し装置4において、シールド電線Wは、シース104の先端面104a及びスリーブ105の後端面105aがパンチ50の後端面50aと面一となる位置に挿入され、その面内に三つの刃51bが配置される。また、シース104が剥かれて露出した箔102及び箔102に覆われた線材101の先端は、エアー管59の直前に位置している。エアー管59はダイスプレート47の前端面47bからわずかに突出し、エアー管59の前端面59aに四本の箔押さえ針60が当接して、四本の箔押さえ針60によって四方から箔102が押さえられる。エアー管59の外周は、閉じた状態の四つの爪55によって覆われ、爪55の先端55aは前端面59aよりも後方に位置している。
編組切断折返し装置4は、シールド電線Wが挿入されると、エアーノズル58(図7参照)からエアー管59内を通ったエアーを、露出した編組103に向けて吹きつける。エアーは、露出した編組103に対して、シールド電線Wの先端からシールド電線の延在方向に沿って、すなわち、編組切断折返し装置4の後方から前方に向かう方向に、吹き付けられる。ほぐされた状態の編組103は、エアーの吹き付けにより、広げられる。このとき、箔102は箔押さえ針60によって押さえられているので、開かず、閉じた状態を維持できる。
次に、図9に示すように、四本の爪55が、前方に進行し、シールド電線Wを軸として回転しながら、開いた状態とされる。爪55は、先端55aがパンチ50の後端面50aに到達するまで押し出される。爪55が開くことで、先端55aによって編組103が外側に押し広げられる。また、開いた状態の爪55が回転することで、編組103を均一に広げることができる。したがって、エアーでは広げきれなかった編組103が、均一に広げられる。このとき、編組103は、パンチ50の後端面50aに沿うように広げられる。
その後、図10に示すように、パンチ50とダイス47aとが近接され、パンチ50がダイス47aの貫通孔47a1の内部に進入する。このとき、箔押さえ針60は外側(貫通孔47a1の中心から離間する方向)に退避され、爪55はパンチ50に到達した状態を維持している。パンチ50が貫通孔47a1に進入し、編組103が、パンチ50とダイス47aとに挟み込まれ、かつ、パンチ50と刃51bとに挟み込まれ、刃51bが回転(自転及び公転)することで、編組103が切断される。また、パンチ50と刃51bとで挟み込んだ編組103をブラシ51cの公転によって物理的に動かすことで、より編組103を切断しやすくする。したがって、パンチ50の外周面とダイス47aの内周面との間のわずかな隙間に入り込んだ編組103も確実に切断できる。
編組103が切断されると、図11に示すように、パンチ50はダイス47aから離間する方向に移動し、内部に挿通されたシールド電線Wは、シース104及びスリーブ105が後端面50aから後方に露出した状態とされる。このとき、開いた状態となっていた四つの爪55は、先端55aがシース104の先端面104aと略同一面に位置している(図10参照)。開いた状態の四つの爪55は、この位置から前方に進みながら先端55aで編組103を押すことで、スリーブ105の外周面上に編組103を折り返す。その後、図11に示すように四つの爪55が閉じると、スリーブ105上に折り返された編組103がスリーブ105の外周面に押し付けられる。以上の通り、編組切断折返し装置4によって、編組103が所定長に切断され、スリーブ105上に折り返される。
以上説明したように、本実施形態の編組処理装置1によれば、編組切断折返し装置4が、エアー吹き付けにより編組103を広げた状態で、パンチ50とダイス47aとにより編組103を挟み込んで切断するので、線材101を押すことなく編組103を切断できる。したがって、高周波ケーブル等の端末加工において、加工品質の向上を図ることができる。また、編組切断折返し装置4は、自転及び公転する回転刃51(刃51b)とパンチ50とで編組103を挟み込んで切断するので、パンチ50とダイス47aとの間に入り込んだ編組103を切断できる。さらに、公転するブラシ51cによって、刃51b及びパンチ50で挟み込んだ編組103を物理的に動かすことで、編組を一層切断しやすくなる。
また、編組処理装置1によれば、編組103を切断する前に、ブラシホグシ装置3のホイールブラシ31によって編組103をほぐすことで、編組103を真っ直ぐな状態にできる。編まれた状態の編組103を切断すると、線長のばらつきが大きくなるが、編組103を真っ直ぐにした状態で切断することで、線長のばらつきを抑えることができる。
また、編組処理装置1によれば、電線セット装置2が、シールド電線Wを加工装置(ブラシホグシ装置3、編組切断折返し装置4)の内部に入れ込もうとする際、電線ガイド2Bの先端プレート2B1がストッパ39、68に当接して電線把持部2A側へ押される。すなわち、電線把持部2Aによってシールド電線Wが加工装置側へ押し出されることとなる。このため、シールド電線Wの先端ではなく中間や末端を把持していても、電線ガイド2Bがシールド電線W先端をガイドして姿勢を矯正できるので、加工装置内にシールド電線Wをまっすぐ挿入できる。
さらに、電線ガイド2Bに編組保護部2B5を設けることで、編組103を保護しながら加工装置内にシールド電線Wを投入できる。また、加工するときは、編組保護部2B5(電線ガイド2B)が電線把持部2A側へ押されることで、加工対象の編組103部分を露出させることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、前述した実施形態では、編組処理装置1の処理対象が、二本の線材101が撚り合わされない(ストレートに配置された)シールド電線Wであったが、二本の通信線を互いに撚り合わせたツイスト線であってもよい。線材の本数は二本に限定されず、例えば四本でもよい。また、編組付きの同軸電線等も処理対象とすることができる。また、爪55の数、回転刃51の数、箔押さえ針60の本数は、それぞれ、四つ、三つ、四本に限定されない。さらに、加工装置(ブラシホグシ装置3、編組切断折返し装置4)の電線挿入位置に、電線把持部を設けて、電線セット装置2に代えて、一般的な電線供給装置を用いてもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る編組切断装置及び編組切断方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[12]に簡潔に纏めて列記する。
[1]線材(101)と、前記線材を覆う編組(103)と、前記編組を覆うシース(104)と、を有するシールド電線(W)であって、先端部分において前記シースの一部が剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部(2A)と、
前記シールド電線の先端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付けて、前記編組を広げる編組広げエアー部(エアーノズル58、エアー管59)と、
前記シールド電線を内部に挿通可能な孔を有する環状のパンチ(50)と、
前記パンチが進入可能な貫通孔(47a1)を有するダイス(47a)と、を備え、
前記孔に前記シールド電線が挿通された前記パンチが、前記広げられた編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
編組切断装置(編組処理装置1)。
[2]前記シールド電線の延在方向に沿う方向を軸として回転する回転刃(51)を備え、
前記広げられた編組は、前記パンチと前記ダイスにより挟み込まれ、かつ、前記パンチと前記回転刃とにより、挟み込まれて、切断される
上記[1]に記載の編組切断装置。
[3]前記回転刃は、前記広げられた編組を前記パンチに対して押し付けながら回転するブラシ(51c)を有する
上記[2]に記載の編組切断装置。
[4]前記線材に沿って、前記エアーの吹き付けにより広げられた前記編組の内側に進入する編組広げ爪(爪55)を備える
上記[1]〜[3]のいずれか一に記載の編組切断装置。
[5]前記編組広げ爪は、筒状部材を周方向において複数に分割したものである
上記[4]に記載の編組切断装置。
[6]前記編組広げ爪は、分割された前記筒状部材が、前記シールド電線の延在方向を軸として回転する
上記[4]又は[5]に記載の編組切断装置。
[7]前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔(102)を有し、
当該編組切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部(箔押さえ針60)を備える
上記[1]〜[6]のいずれか一に記載の編組切断装置。
[8]平板(先端プレート2B1)の一部に前記シールド電線を挿通可能なガイド孔(凹部2B1c)を有し、前記シールド電線における、前記電線把持部による把持位置よりも先端側において、前記シールド電線をガイドし、前記電線把持部との間の距離が可変である電線ガイド(2B)を備え、
前記平板は、加工装置(ブラシホグシ装置3、編組切断折返し装置4)の一部(ストッパ39、68)に当接して押されることで前記電線把持部に接近する
上記[1]〜[7]のいずれか一に記載の編組切断装置。
[9]前記電線ガイドは、前記平板の一面における前記ガイド孔の周囲に設けられ、円周方向に二分割された円筒形状の編組保護部(2B5)を有する
上記[8]に記載の編組切断装置。
[10]前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記先端に向けて回転する回転ブラシ(ホイールブラシ31)を備える
上記[1]〜[9]のいずれか一に記載の編組切断装置。
[11]前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
上記[10]に記載の編組切断装置。
[12]上記[1]に記載された編組切断装置(編組処理装置1)において、
前記電線把持部に把持された前記シールド電線に、前記エアーを吹き付けて、前記編組を広げ、
前記広げられた編組を、前記パンチと前記ダイスとの間に挟み込んで切断する
編組切断方法。
1 編組処理装置
2 電線セット装置
2A 電線把持部
2B 電線ガイド
2B1 先端プレート
2B5 編組保護部
3 ブラシホグシ装置
4 編組切断折返し装置
8 搬送装置
31 ホイールブラシ
39、68 ストッパ
43a、47a1 貫通孔
46 パンチプレート
47 ダイスプレート
47a ダイス
48 回転プレート
50 パンチ
51 回転刃
51a 本体部
51b 刃
51c ブラシ
55 爪
55a 先端
58 エアーノズル
59 エアー管
60 箔押さえ針
101 線材
102 箔
103 編組
104 シース
105 スリーブ
W シールド電線

Claims (12)

  1. 線材と、前記線材を覆う編組と、前記編組を覆うシースと、を有するシールド電線であって、先端部分において前記シースの一部が剥かれて前記編組が露出した前記シールド電線を把持する電線把持部と、
    前記シールド電線の先端から前記シールド電線の延在方向に沿ってエアーを吹き付けて、前記編組を広げる編組広げエアー部と、
    前記シールド電線を内部に挿通可能な孔を有する環状のパンチと、
    前記パンチが進入可能な貫通孔を有するダイスと、を備え、
    前記孔に前記シールド電線が挿通された前記パンチが、前記広げられた編組を前記ダイスとの間に挟み込みながら前記貫通孔に進入する
    を備える編組切断装置。
  2. 前記シールド電線の延在方向に沿う方向を軸として回転する回転刃を備え、
    前記広げられた編組は、前記パンチと前記ダイスにより挟み込まれ、かつ、前記パンチと前記回転刃とにより、挟み込まれて、切断される
    請求項1に記載の編組切断装置。
  3. 前記回転刃は、前記広げられた編組を前記パンチに対して押し付けながら回転するブラシを有する
    請求項2に記載の編組切断装置。
  4. 前記線材に沿って、前記エアーの吹き付けにより広げられた前記編組の内側に進入する編組広げ爪を備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の編組切断装置。
  5. 前記編組広げ爪は、筒状部材を周方向において複数に分割したものである
    請求項4に記載の編組切断装置。
  6. 前記編組広げ爪は、前記シールド電線の延在方向を軸として前記線材の周囲を回転する
    請求項4又は5に記載の編組切断装置。
  7. 前記シールド電線は、前記線材と前記編組との間において前記線材を覆う箔を有し、
    当該編組切断装置は、一端を前記箔に当接可能な針状の箔押さえ部を備える
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の編組切断装置。
  8. 平板の一部に前記シールド電線を挿通可能なガイド孔を有し、前記シールド電線における、前記電線把持部による把持位置よりも先端側において、前記シールド電線をガイドし、前記電線把持部との間の距離が可変である電線ガイドを備え、
    前記平板は、加工装置の一部に当接して押されることで前記電線把持部に接近する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の編組切断装置。
  9. 前記電線ガイドは、前記平板の一面における前記ガイド孔の周囲に設けられ、円周方向に二分割された円筒形状の編組保護部を有する
    請求項8に記載の編組切断装置。
  10. 前記露出した編組に接触して、前記シールド電線の延在方向に直交する直交方向を軸として、前記シールド電線の後方から前記先端に向けて回転する回転ブラシを備える
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の編組切断装置。
  11. 前記回転ブラシは、さらに、前記軸が前記延在方向を中心に回転する
    請求項10に記載の編組切断装置。
  12. 請求項1に記載された編組切断装置において、
    前記電線把持部に把持された前記シールド電線に、前記エアーを吹き付けて、前記編組を広げ、
    前記広げられた編組を、前記パンチと前記ダイスとの間に挟み込んで切断する
    編組切断方法。
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