JP2021120597A - ごみ管理システム、及びごみ管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理システムであって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定手段と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量手段と、
前記計量手段によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出手段と、
前記入場車両特定手段によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出手段によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成手段と、
前記ごみ搬入データを記録する記録手段と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定手段と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定手段と、
前記複数の荷降場のうちの何れかの荷降場へと車両を誘導する誘導手段と、
を備え、
前記誘導手段は、前記プラットホーム車両特定手段によって取得された特定情報に基づいて、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積と前記レベル測定手段の測定結果とに基づいて、前記ごみピット内のごみが所望の貯留状態となるように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導することにある。
前記誘導手段は、前記ごみピットに貯留されているごみのレベルが所定値未満の場合、前記複数の荷降場のうち、前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアにおけるごみのレベルが相対的に低いエリアに対応する荷降場へと車両を優先的に誘導することが好ましい。
前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアのそれぞれに貯留されるごみの前記レベル測定手段による測定値に基づいて求められる各エリアの空き容量と、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから取得される車両のごみ体積との差分がより小さいエリアに対応する荷降場へと車両を誘導することが好ましい。
前記ごみピットを前記複数の荷降場が並ぶ方向に沿って複数のエリアに分割し、
前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、前記複数のエリアにおける異なる二つのエリアの一方のエリアに対応する荷降場への誘導と、他方のエリアに対応する荷降場への誘導とを、前記一方のエリア、及び前記他方のエリアのそれぞれに貯留されるごみのレベルが所定値に達する毎に切り替えることが好ましい。
予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理システムであって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定手段と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量手段と、
前記計量手段によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出手段と、
前記入場車両特定手段によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出手段によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成手段と、
前記ごみ搬入データを記録する記録手段と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定手段と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定手段と、
前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアのそれぞれに貯留されるごみの前記レベル測定手段による測定値と、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから取得される複数の車両のそれぞれのごみ体積とを種々に組み合わせて作成される組合せデータベースに基づいて、前記複数のエリアに貯留されるごみのレベルが均一に近づく組み合わせを算出する組合せ算出手段と、
前記複数の荷降場のうちの何れかの荷降場へと車両を誘導する誘導手段と、
を備え、
前記誘導手段は、前記プラットホーム車両特定手段によって取得された特定情報と、前記組合せ算出手段によって算出された組み合わせとに基づいて、前記複数のエリアに貯留されるごみのレベルが均一に近づくように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導することにある。
前記受入エリアにおいて、車両が運搬するごみの種別の入力を受け付け、ごみ種別情報を取得する入力手段をさらに備え、
前記見かけ比重は、前記入力手段によって取得されたごみ種別情報に係るごみ種別の見かけ比重であることが好ましい。
前記特定情報は、車両の車両ナンバーであり、
前記入場車両特定手段、及び前記プラットホーム車両特定手段は、車両を撮影するカメラを含むことが好ましい。
前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、誘導すべき荷降場を示す画像及び/又は音声の提示により、前記車両を誘導することが好ましい。
予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理方法であって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定工程と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量工程と、
前記計量工程によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出工程と、
前記入場車両特定工程によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出工程によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成工程と、
前記ごみ搬入データをストレージに記録する記録工程と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定工程と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定工程と、
前記プラットホーム車両特定工程によって取得された特定情報に基づいて、前記ストレージに記録された前記ごみ搬入データから関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積と前記レベル測定工程の測定結果とに基づいて、前記ごみピット内のごみが所望の貯留状態となるように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導する誘導工程と、
を包含することにある。
図1は、本発明の第一実施形態に係るごみ管理システムを具備するごみ処理施設の要部を模式的に示す一部破断平面図である。
図1に示されるごみ処理施設1は、受入エリア2、退場エリア3、計量棟4、ごみ受入設備5及び焼却炉6を備えている。受入エリア2は、車両入口7から進入方向に所定距離を存して区画形成されている。退場エリア3は、車両入口7と並設される車両出口8から退出方向と逆方向に所定距離を存して受入エリア2と並ぶように区画形成されている。計量棟4は、受入エリア2と退場エリア3との間に設置されている。ごみ受入設備5は、計量棟4から施設奥の一側(図において右側)寄りに設置されている。焼却炉6は、ごみ受入設備5の一側(図において右側)に隣接配置されている。
受入エリア2は、車両10を受け入れるために区画形成されるエリアである。受入エリア2で受け入れられる車両10としては、予め車両重量(風袋重量)が登録された廃棄物収集運搬事業者のごみ収集車両が一例として挙げられる。ここで、車両重量とは、車両10が走れる状態の重さであり、車両本体の重量に加え、燃料やオイル、冷却水等の規定の全量や、標準装備の荷台、荷役装置等の重量が含まれる。なお、予め車両重量が登録されていれば、ごみを自己搬入する住民等の個人が運転する自己搬入車両もここでいう車両10の対象となるが、以下においては、説明の都合上、車両10として廃棄物収集運搬事業者のごみ収集車両のみを対象とする。
退場エリア3は、ごみを搬入した車両10が退場する際に退場手続等を行うために区画形成されるエリアである。退場エリア3には、トラックスケール等からなる出口計量機16が設置されている。退場エリア3において、出口計量機16の前方には、車両10の退場を阻止又は許可するための出口遮断機17が設置されている。出口計量機16の側方には、出口操作ポスト18が設置されている。出口遮断機17の近傍には、車両10が出口遮断機17を通過したか否かを検出するための出口光電管センサ19が設置されている。
ごみ受入設備5は、ごみを貯留するためのごみピット21と、ごみピット21の他側(図において左側)に隣接配置されるプラットホーム22とを備えている。
プラットホーム22には、退場エリア3に向かって一直線上に位置するようにプラットホーム入口25及びプラットホーム出口26がそれぞれ設けられている。プラットホーム22とごみピット21との境界には、ごみピット21の内部にごみを投入するための複数の搬入口31〜35が、プラットホーム入口25からプラットホーム出口26に向かう方向に沿って所定間隔で配置されている。なお、搬入口31〜35が本発明の「荷降場」に相当する。
ごみピット21は、当該ごみピット21の内部を搬入口側とその反対側の反搬入口側とに二分割することによって区画される搬入口側エリア21aと反搬入口側エリア21bとを有している。ごみピット21の内部には、搬入口側エリア21aと反搬入口側エリア21bとの境界に位置するように、仕切り壁45が立設されている。ここでは、仕切り壁45を設ける例を示したが、仕切り壁45を設けない場合もある。
図3は、本発明の第一実施形態に係るごみ管理システムの概略構成を示すブロック図である。上記のごみ処理施設1は、図3に示されるごみ管理システム71を備えている。
図4の機能ブロック図において、入場車両撮影カメラ15は、受入エリア2を通って入場しようとする車両10を撮影する。第一画像処理部81は、入場車両撮影カメラ15が撮影した車両10の画像に対して画像認識処理を行うことにより、車両10の車両ナンバーを識別し、識別した車両ナンバーを、車両10を特定する特定情報として取得する。なお、入場車両撮影カメラ15、及び第一画像処理部81を含む構成が、本発明の「入場車両特定手段」に相当する。
入口操作ポスト13は、タッチパネル13aを備えている。タッチパネル13aは、計量結果の重量値や各種操作画面、ごみ種別を選択するごみ種別選択画面等が表示される表示装置を備え、操作画面上の表示を押すことで機器を操作したり、ごみ種別選択画面上のごみ種別選択ボタンを押すことでごみ種別を入力したりする入力手段として機能する。
入口計量機11は、受入エリア2において、ごみが載せられた車両10の重量を計量してごみ積載重量を得る計量手段として機能する。
ごみ体積算出部82は、入口計量機11によって計量されたごみ積載重量と車両10の風袋重量(車両重量)との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量と、入口操作ポスト13におけるごみ種別選択ボタンによる入力によって取得されたごみ種別情報とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出手段として機能する。
データ生成部83は、入場車両撮影カメラ15及び第一画像処理部81によって取得された車両10の車両ナンバーと、入口操作ポスト13におけるごみ種別選択ボタンによる入力によって取得されたごみ種別情報と、ごみ体積算出部82によって算出されたごみ体積とを関連付けて、図5(a)〜(h)に示されるような、ごみ搬入データを生成するデータ生成手段として機能する。
記憶部84は、データ生成部83によって生成されたごみ搬入データや、各種データを記憶し保存する記録手段として機能する。記憶部84には、事前に登録された廃棄物収集運搬事業者の車両重量(風袋重量)等を含む登録データが、事業者の名称、住所、車両ナンバー等と関連付けてデータベース化された状態で記録されており、必要に応じて読み出される。また、記憶部84には、易燃性ごみや、難燃性ごみ、混在・不明ごみ等のごみ種別毎の見かけ比重(かさ比重)のデータ等が記録されている。なお、記憶部84が本発明の「ストレージ」に相当する。
プラットホーム車両撮影カメラ41は、受入エリア2からプラットホーム22への搬入経路30において、プラットホーム22へと向う車両10を撮影する。第二画像処理部85は、プラットホーム車両撮影カメラ41が撮影した車両10の画像に対して画像認識処理を行うことにより、車両10の車両ナンバーを識別し、識別した車両ナンバーを、車両10を特定する特定情報として取得する。なお、プラットホーム車両撮影カメラ41、及び第二画像処理部85を含む構成が、本発明の「プラットホーム車両特定手段」に相当する。
行先信号出力部86は、プラットホーム車両撮影カメラ41及び第二画像処理部85によって取得された車両10の車両ナンバーに基づいて、記憶部84に記憶(記録)されているごみ搬入データから関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積とレベル測定装置70の測定結果とに基づいて、ごみピット21内のごみが所望の貯留状態となるように第一搬入口31〜第五搬入口35のうちから誘導すべき搬入口を選択し、選択した搬入口を示す行先信号を行先案内モニタ42へと出力する。こうして、行先信号出力部86、及び行先案内モニタ42により、ごみピット21内のごみが所望の貯留状態となるのに適した搬入口へと車両10が誘導される。なお、行先信号出力部86、及び行先案内モニタ42を含む構成が、本発明の「誘導手段」に相当する。
クレーン制御部87は、ガーダ64及びトロリ65をそれぞれ所定の方向に移動させる制御信号や、巻取機68によってワイヤを巻取り、繰り出しする制御信号をそれぞれクレーン63に出力し、ホッパ61へのごみの投入や、積替、移動、撹拌、積み上げ(溝掘りを含む)等の動作を制御する。
次に、第一実施形態のごみ管理システム71を用いたごみ管理方法について説明する。このごみ管理方法は、ごみ管理システム71における管理装置72により実行され、その処理内容について、図4の機能ブロック図、及び図6のフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートのステップS1において、入場車両撮影カメラ15は、受入エリア2における入口計量機11上に乗っている入場車両10Aを撮影する。第一画像処理部81は、入場車両撮影カメラ15が撮影した入場車両10Aの画像に対して画像認識処理を行うことにより、入場車両10Aの車両ナンバーを識別し、識別した車両ナンバーを、入場車両10Aを特定する特定情報として取得する。こうして、入場車両撮影カメラ15によって取得した画像に写っている車両ナンバーによって入場車両10Aを容易、且つ正確に特定することができる。
次いで、入口操作ポスト13は、例えば、図7(a)に示されるような、入場車両10Aの車両ナンバーを表示した確認画面をタッチパネル13aに表示する。
タッチパネル13a上の車両ナンバーの確認画面に表示された「はい」のボタンを入場車両10Aの運転者が押すことで車両ナンバーの確認が取れたら(S3において「YES」)、入口操作ポスト13は、図7(b)に示されるような、ごみの種別毎に設けられた複数(本例では3個)のごみ種別選択ボタンを表示したごみ種別選択画面をタッチパネル13aに表示する(S4)。
入場車両10Aを運転する運転者は、タッチパネル13aに表示された複数のごみ種別選択ボタンの中から、今回、ごみ処理施設1に持ち込むごみの種別に対応するごみ種別選択ボタンを選択する。持ち込むごみが、例えば、混在・不明ごみであれば、運転者は「混在・不明ごみ」と表示されたごみ種別選択ボタンを押すことになり(S5において「YES」)、押されたごみ種別選択ボタンに係るごみの種別(この場合、混在・不明ごみ)をごみ種別情報として取得する(S6)。
次いで、入口計量機11上に入場車両10Aが載ってから所定時間経過して重量測定値が安定したことをもって計量が完了したと判断した場合(S7において「YES」)、ステップS8へと進む。
ステップS8において、ごみ体積算出部82は、ステップS7での計量によって取得されたごみ積載重量と入場車両10Aの風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量と、ステップS6にて取得されたごみ種別情報とに基づいて、ごみ体積を以下のようにして算出する。すなわち、ごみ体積算出部82は、取得したごみ種別情報に係るごみ種別の見かけ比重(かさ比重)のデータを記憶部84から読み出し、読み出した見かけ比重R[kg/m3]と、入場車両10Aのごみ積載重量と風袋重量との差分から算出されたごみ重量W[kg]とから、以下の計算式
Q[m3] = W[kg] / R[kg/m3]
に基づいて、ごみ体積Q[m3]を算出する。
データ生成部83は、ステップS1で取得した車両ナンバーの情報と、ステップS6で取得したごみ種別情報と、ステップS8で算出したごみ体積とを関連付けて、図5(a)〜(h)に示されるようなごみ搬入データを生成する。このごみ搬入データは、受入エリア2を通って順次に入場してくる複数の入場車両10Aのそれぞれに対応して生成され、生成されたごみ搬入データは、記憶部84に順次記録される。これにより、廃棄物収集運搬事業者によって搬入されるごみの種別毎の管理を容易に行うことができる。
ステップS10において、プラットホーム車両撮影カメラ41は、受入エリア2からプラットホーム22への搬入経路30において、プラットホーム車両10B、すなわち搬入経路30上でプラットホーム22へと向う車両10を撮影する。第二画像処理部85は、プラットホーム車両撮影カメラ41が撮影したプラットホーム車両10Bの画像に対して画像認識処理を行うことにより、プラットホーム車両10Bの車両ナンバーを識別し、識別した車両ナンバーを、プラットホーム車両10Bを特定する特定情報として取得する。こうして、プラットホーム車両撮影カメラ41によって取得した画像に写っている車両ナンバーによってプラットホーム車両10Bを容易、且つ正確に特定することができる。
ステップS11において、行先信号出力部86は、プラットホーム車両撮影カメラ41、及び第二画像処理部85によって取得されたプラットホーム車両10Bの車両ナンバーに基づいて、記憶部84に記録されているごみ搬入データ(図5(a)〜(h)参照)から関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積とレベル測定装置70の測定結果とに基づいて、ごみピット21内のごみが所望の貯留状態となるように複数の搬入口31〜35のうちから誘導すべき搬入口を選択し、選択した搬入口へとプラットホーム車両10Bを誘導する。
図10は、本発明の第二実施形態に係るごみ管理システムにおけるごみピットのごみ貯留状態を示し、(a)は第二搬入口側エリアにごみを投入した場合の状態図、(b)は第三搬入口側エリアにごみを投入した場合の状態図、(c)は第四搬入口側エリアにごみを投入した場合の状態図である。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同一又は同様のものについては図に同一符号を付すに止めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、第二実施形態に特有の部分を中心に説明することとする(後述する第三実施形態及び第四実施形態においても同様)。
図11は、本発明の第三実施形態に係るごみ管理システムにおけるごみピットの複数のエリアに対するごみの積み上げと積み替えの様子を示す図であり、(a)は一方のエリアにごみを受入容量限界レベルまで積み上げた状態図、(b)は一方のエリアのごみを別のエリアに積み替えて他方のエリアにごみを積み上げる状態図、(c)は他方のエリアにごみを受入容量限界レベルまで積み上げた状態図、(d)は他方のエリアのごみを別のエリアに積み替えて一方のエリアにごみを積み上げる状態図である。
図12は、本発明の第四実施形態に係るごみ管理システムの機能ブロック図である。図12に示される機能ブロック図において、管理装置72は、組合せ算出部88をさらに備えている。組合せ算出部88は、第一搬入口側エリア51〜第五搬入口側エリア55のそれぞれに貯留されるごみのレベル測定装置70によるごみレベルの測定値と、図5(a)〜(h)に示されるようなごみ搬入データから取得される複数の車両10のそれぞれのごみ体積とを種々に組み合わせて作成される組合せデータベースに基づいて、第一搬入口側エリア51〜第五搬入口側エリア55に貯留されるごみのレベルが均一に近づく組み合わせを算出する。
ステップS51において、運用するごみピット21の区画数(n)、すなわち搬入口側エリア21aを構成する第一搬入口側エリア51〜第五搬入口側エリア55のうちで運用するエリアの個数(n)を設定する。なお、運用するごみピット21の区画数(n)とは、言い換えれば、後述する組合せデータベース作成工程(S62)で必要とされる特定のごみ種別のごみ体積データの組合せ個数(n)である。後述の例では、第一搬入口側エリア51〜第五搬入口側エリア55のうち、第二搬入口側エリア52〜第四搬入口側エリア54の三つのエリアを運用するので、運用するエリアの個数(n)は3個に設定され、組合せ算出工程で必要とされる「混在・不明ごみ」のごみ体積データの組合せ個数(n)は3個となる。
ステップS61において、ごみ搬入データに記録される「混在・不明ごみ」のごみ体積のデータが組合せ個数(n=3)に達したか否かを判断する。
ステップS61において、ごみ搬入データにおける「混在・不明ごみ」のごみ体積のデータが組合せ個数(n=3)に達したと判断した場合(S61において「YES」)、これらのごみ体積データを用いて組合せデータベースを作成する。なお、組合せ個数(n=3)に達していないと判断した場合(S61において「NO」)には、ステップS52に戻り、ステップS52〜ステップS61の処理を再度実行する。
次いで、図13のフローチャートのステップS63において、組合せ算出部88は、図14(a)〜(f)に示される組み合わせデータを比較して、第二搬入口側エリア52〜第四搬入口側エリア54に貯留されるごみのレベルが均一に近づく組み合わせ、すなわち本例の場合、図14(d)に示される組み合わせを算出する。
次いで、ステップS64において、プラットホーム車両撮影カメラ41は、受入エリア2からプラットホーム22への搬入経路30において、プラットホーム車両10B、すなわち搬入経路30上でプラットホーム22へと向う車両10を撮影する。第二画像処理部85は、プラットホーム車両撮影カメラ41が撮影したプラットホーム車両10Bの画像に対して画像認識処理を行うことにより、プラットホーム車両10Bの車両ナンバーを識別し、識別した車両ナンバーを、プラットホーム車両10Bを特定する特定情報として取得する。
そして、ステップS65において、行先信号出力部86は、ステップS64のプラットホーム車両特定工程により取得されたプラットホーム車両10Bの車両ナンバーと、ステップS63の組合せ算出工程で算出された図14(d)に示されるような組み合わせとに基づいて、ごみピット21内のごみが所望の貯留状態、すなわち図14(d)に示されるような貯留状態となるように複数の搬入口32〜34のうちから誘導すべき搬入口を選択し、選択した搬入口へとプラットホーム車両10Bを誘導する。
Q[m3] = W[kg] / R[kg/m3]
に基づいて、ごみ体積Q[m3]を算出することになる。
2 受入エリア
10 車両
11 入口計量機(計量手段)
13a タッチパネル(入力手段)
15 入場車両撮影カメラ(入場車両特定手段)
21 ごみピット
22 プラットホーム
31〜35 搬入口(荷降場)
41 プラットホーム車両撮影カメラ(プラットホーム車両特定手段)
42 行先案内モニタ(誘導手段)
51〜55 搬入口側エリア
70 レベル測定装置(レベル測定手段)
71 ごみ管理システム
81 第一画像処理部(入場車両特定手段)
82 ごみ体積算出部(ごみ体積算出手段)
83 データ生成部(データ生成手段)
84 記憶部(記録手段)
85 第二画像処理部(プラットホーム車両特定手段)
86 行先信号出力部(誘導手段)
88 組合せ算出部(組合せ算出手段)
Claims (9)
- 予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理システムであって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定手段と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量手段と、
前記計量手段によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出手段と、
前記入場車両特定手段によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出手段によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成手段と、
前記ごみ搬入データを記録する記録手段と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定手段と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定手段と、
前記複数の荷降場のうちの何れかの荷降場へと車両を誘導する誘導手段と、
を備え、
前記誘導手段は、前記プラットホーム車両特定手段によって取得された特定情報に基づいて、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積と前記レベル測定手段の測定結果とに基づいて、前記ごみピット内のごみが所望の貯留状態となるように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導するごみ管理システム。 - 前記誘導手段は、前記ごみピットに貯留されているごみのレベルが所定値未満の場合、前記複数の荷降場のうち、前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアにおけるごみのレベルが相対的に低いエリアに対応する荷降場へと車両を優先的に誘導する請求項1に記載のごみ管理システム。
- 前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアのそれぞれに貯留されるごみの前記レベル測定手段による測定値に基づいて求められる各エリアの空き容量と、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから取得される車両のごみ体積との差分がより小さいエリアに対応する荷降場へと車両を誘導する請求項1に記載のごみ管理システム。
- 前記ごみピットを前記複数の荷降場が並ぶ方向に沿って複数のエリアに分割し、
前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、前記複数のエリアにおける異なる二つのエリアの一方のエリアに対応する荷降場への誘導と、他方のエリアに対応する荷降場への誘導とを、前記一方のエリア、及び前記他方のエリアのそれぞれに貯留されるごみのレベルが所定値に達する毎に切り替える請求項1に記載のごみ管理システム。 - 予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理システムであって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定手段と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量手段と、
前記計量手段によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出手段と、
前記入場車両特定手段によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出手段によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成手段と、
前記ごみ搬入データを記録する記録手段と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定手段と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定手段と、
前記ごみピットを前記複数の荷降場に対応するように分割して区画される複数のエリアのそれぞれに貯留されるごみの前記レベル測定手段による測定値と、前記記録手段に記録された前記ごみ搬入データから取得される複数の車両のそれぞれのごみ体積とを種々に組み合わせて作成される組合せデータベースに基づいて、前記複数のエリアに貯留されるごみのレベルが均一に近づく組み合わせを算出する組合せ算出手段と、
前記複数の荷降場のうちの何れかの荷降場へと車両を誘導する誘導手段と、
を備え、
前記誘導手段は、前記プラットホーム車両特定手段によって取得された特定情報と、前記組合せ算出手段によって算出された組み合わせとに基づいて、前記複数のエリアに貯留されるごみのレベルが均一に近づくように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導するごみ管理システム。 - 前記受入エリアにおいて、車両が運搬するごみの種別の入力を受け付け、ごみ種別情報を取得する入力手段をさらに備え、
前記見かけ比重は、前記入力手段によって取得されたごみ種別情報に係るごみ種別の見かけ比重である請求項1〜5の何れか一項に記載のごみ管理システム。 - 前記特定情報は、車両の車両ナンバーであり、
前記入場車両特定手段、及び前記プラットホーム車両特定手段は、車両を撮影するカメラを含む請求項1〜6の何れか一項に記載のごみ管理システム。 - 前記誘導手段は、前記複数の荷降場のうち、誘導すべき荷降場を示す画像及び/又は音声の提示により、前記車両を誘導する請求項1〜7の何れか一項に記載のごみ管理システム。
- 予め風袋重量が登録された車両を受け入れる受入エリアと、複数の荷降場を有するプラットホームと、前記プラットホームに隣接配置されるごみピットとを備えるごみ処理施設において、車両により前記プラットホームに搬入されて前記荷降場から前記ごみピットに投入されるごみの貯留状態を管理するごみ管理方法であって、
前記受入エリアにおいて、車両から当該車両を特定する特定情報を取得する入場車両特定工程と、
前記受入エリアにおいて、車両の重量を計量してごみ積載重量を得る計量工程と、
前記計量工程によって計量されたごみ積載重量と車両の風袋重量との差分からごみ重量を算出し、算出されたごみ重量とごみの見かけ比重とに基づいてごみ体積を算出するごみ体積算出工程と、
前記入場車両特定工程によって取得された特定情報と、前記ごみ体積算出工程によって算出されたごみ体積とを関連付けてごみ搬入データを生成するデータ生成工程と、
前記ごみ搬入データをストレージに記録する記録工程と、
前記受入エリアから前記プラットホームへの搬入経路において、車両から当該車両を特定する特定情報を取得するプラットホーム車両特定工程と、
前記ごみピットに貯留されているごみのレベルを測定するごみレベル測定工程と、
前記プラットホーム車両特定工程によって取得された特定情報に基づいて、前記ストレージに記録された前記ごみ搬入データから関連するごみ体積を取得するとともに、当該ごみ体積と前記レベル測定工程の測定結果とに基づいて、前記ごみピット内のごみが所望の貯留状態となるように前記複数の荷降場のうちから誘導すべき荷降場を選択し、選択した荷降場へと車両を誘導する誘導工程と、
を包含するごみ管理方法。
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