JP2021112940A - シートフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーハング部を備える車両用シートにおいて、シートクッションの支持剛性を高めることができるシートフレームを提供する。【解決手段】2人掛けシート70の骨格を構成する第2シートフレーム75は、シートバック72の骨格を構成するシートバックフレーム78と、シートクッション74の骨格を構成するシートクッションフレーム110と、を備えている。シートクッションフレーム110は、略矩形の枠状に形成され、シートバックフレーム78のバック本体部80に回動可能に支持されたクッション本体部112と、クッション本体部112からシート幅方向の一方側に延在されて、シートバックフレーム78のバックオーバーハング部82のシート下方側に配置されると共にバックオーバーハング部82に支持ブラケット122を介して回動可能に支持されたクッションオーバーハング部114を含んでいる。【選択図】図4

Description

本発明は、シートフレームに関する。
特許文献1には、3人掛けの車両用シートが開示されている。この車両用シートでは、2人掛けシートと1人掛けシートとが車両幅方向に並設されている。2人掛けシートのシートクッションは、シートバックの一対のサイドフレームに回動可能に支持された本体部と、当該本体部から一方のサイドフレームの外側へ片持ち状態で張り出したオーバーハング部を有している。このオーバーハング部は、1人掛けシート側へ張り出しており、3人掛けの中央席を構成している。
特開2019−123269号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、シートクッションのオーバーハング部が本体部に片持ち状態で張り出しているため、乗員から入力されるシート荷重に対してシートクッション部の支持剛性を確保しようとすると、オーバーハング部の張出量に制約を生じる虞がある。よって、上記先行技術は、シートクッションの支持剛性を高める点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、オーバーハング部を設けることにより複数人が着座可能に構成した車両用シートにおいて、シートクッションの支持剛性を高めることができるシートフレームを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るシートフレームは、車両フロアに傾動可能に支持されると共に略矩形の枠状に形成されたバック本体部と、前記バック本体部のシート幅方向の一方側に設けられたバックオーバーハング部と、を含み、シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、略矩形の枠状に形成され、前記バック本体部又は車両フロアに支持されたクッション本体部と、前記クッション本体部からシート幅方向の一方側に延在されて前記バックオーバーハング部のシート下方側に配置されると共に前記バックオーバーハング部に連結部を介して回動可能に支持されたクッションオーバーハング部と、を含み、シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートフレームでは、シートバックの骨格部材を構成するシートバックフレームを備えている。このシートバックフレームは、略矩形の枠状に形成されたバック本体部と、バック本体部のシート幅方向の一方側に設けられたバックオーバーハング部を含んでいる。一方、シートクッションの骨格部材は、シートクッションフレームで構成されている。このシートクッションフレームは、略矩形の枠状に形成され、バック本体部又は車両フロアに支持されたクッション本体部と、クッション本体部からシート幅方向の一方側に延在され、バックオーバーハング部のシート下方側に配置されたクッションオーバーハング部を含んでいる。これにより、例えば、バック本体部とクッション本体部によって構成された座席部分に加えて、バックオーバーハング部及びクッションオーバーハング部によって座席部分が構成される複数人掛けのシートを形成可能とされる。
ところで、シートクッションフレームは、クッション本体部がシートバックフレームのバック本体部又は車両フロアに支持されている。従って、クッション本体部からシート幅方向の一方側に延在されたクッションオーバーハング部は、クッション本体部に片持ち支持された状態となる。このため、乗員から入力されるシート荷重に対して、シートクッションフレームが充分な支持剛性を得ることのできる手段を設けることが望ましい。
ここで本発明では、当該クッションオーバーハング部が連結部を介してバックオーバーハング部に支持される構成となっている。これにより、クッションオーバーハング部は、クッション本体部に加えてバックオーバーハング部に支持されるため、クッションオーバーハング部がクッション本体部のみに支持される構成と比較して、シートクッションフレームの支持剛性が高められている。
請求項2に記載の本発明に係るシートフレームは、請求項1に記載の構成において、前記連結部は、一端が前記クッションオーバーハング部に回動可能に連結され、他端が前記バックオーバーハング部に固定されたブラケットにより構成されている。
請求項2に記載の本発明に係るシートフレームでは、バックオーバーハング部とクッションオーバーハング部とがブラケットを介して連結されている。このため、ブラケットの設計をバックオーバーハング部及びクッションオーバーハング部の構造に対応させることにより両者を容易に連結させることができる。その結果、バックオーバーハング部とクッションオーバーハング部の設計に与える影響が低減され、かつ、シートクッションの支持剛性が高められている。
請求項3に記載の本発明に係るシートフレームは、請求項2に記載の構成において、前記ブラケットの前記他端は、ボルトとナットを用いて前記バックオーバーハング部に固定されており、前記他端又は前記バックオーバーハング部に形成された前記ボルト用の貫通孔は、内径寸法が、前記ボルトの軸部の外径寸法よりも大きく設定された逃がし孔とされている。
請求項3に記載の本発明に係るシートフレームでは、クッションオーバーハング部とブラケットの一端がボルトとナットを用いて締結されている。
ところで、シートバックフレームのバック本体部は、車両フロアに傾動可能に支持されている。従って、クッションオーバーハング部をブラケットの一端に回動可能に連結させる場合、バック本体部をスムーズに傾動させるためにバック本体部の回転軸とクッションオーバーハング部の回転軸をそれぞれ適切な位置に配置することを要する。このため、バックオーバーハング部に固定されるブラケットの他端において、バックオーバーハング部とクッションオーバーハング部の寸法のバラつきや、組み付け時のバラつきを吸収する手段を設けることが望ましい。
ここで、本発明では、ブラケットの他端又は前記バックオーバーハング部に形成されたボルト用の貫通孔が逃がし孔とされており、逃がし孔の内径寸法は、ボルトの軸部の外径寸法よりも大きく設定されている。このため、ブラケットの他端をバックオーバーハング部にボルトとナットで固定する際に、上述したバラつきを逃がし孔で吸収させることが可能となる。これにより、ブラケットの組み付けが容易となり、生産性が高められる。
請求項4に記載の本発明に係るシートフレームは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の構成において、前記シートクッションは、前記シートバックの前倒しに連動して前記シートバックフレームに対して回動すると共にシート下方側へ変位するように構成されている。
請求項4に記載の本発明に係るシートフレームでは、シートバックの前倒しに連動してシートクッションがシート下方側へ変位する構成となっており、車両用シートが所謂チルトダウン式のシートとされている。このようなシートでは、シートバックの前倒しに連動してクッションオーバーハング部におけるシートクッションの構成部材もシート下方側へ変位する。このため、クッションオーバーハング部の下方側に配置される部材は、少ないことが望ましい。この点、本発明は、シートクッションフレームの支持剛性を高めるために、クッションオーバーハング部をクッションオーバーハング部のシート上方側に配置されたバックオーバーハング部に支持させる構成となっている。このため、シートクッションの下部構造に与える影響が少ない構造にしてシートクッションフレームの支持剛性を高めることができる。これにより、チルトダウン式のシートの構造的な要求を満たしつつ、シートクッションフレームの支持剛性を高めることが可能となる。
請求項5に記載の本発明に係るシートフレームは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の構成において、車両フロアに連結された1人掛けシートの骨格を構成する第1シートフレームと、前記1人掛けシートに対してシート幅方向に並んで配置され、前記シートバックと前記シートクッションを備えると共に車両フロアに連結された二人掛けシートの骨格を構成する第2シートフレームと、を備えている。
請求項5に記載の本発明に係るシートフレームでは、車両フロアに連結された1人掛けシート及び2人掛けシートがシート幅方向に並んで配置され、3人掛けシートを形成している。また、2人掛けシートの骨格を構成する第2シートフレームは、バックオーバーハング部とクッションオーバーハング部によって、1人分座席の背もたれ部及び座部を形成可能とされている。
上述した通り、第2シートフレームは、連結部を介してクッションオーバーハング部がバックオーバーハング部に支持されることにより、シートクッションフレームの支持剛性を確保し易い構造とされている。このため、クッションオーバーハング部がクッション本体部のみに支持される構成と比較して、クッションオーバーハング部のシート幅方向への張出量を増加させることができる。また、クッションオーバーハング部の張出量を増加させると、その分シートクッションフレームのクッション本体部の大きさを1人掛けシートの第1シートフレームを構成するシートクッションフレームの大きさに近づけることができる。その結果、1人掛けシートと2人掛けシートの車両フロアに対する連結構造の共通化や、一部の部材の共用化を図ることが可能となる。これにより、車両用シートの生産性向上に寄与する。
以上説明したように、本発明に係るシートフレームによれば、シートクッションの支持剛性を高めることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るシートフレームが適用された車両用シートを示す正面図である。 図1に示す車両用シートのシートフレームを示す正面図である。 図1に示す車両用シートが備える1人掛けシートの第1シートフレームを示す斜視図である。 図1に示す車両用シートが備える2人掛けシートの第2シートフレームの部分的な構成を示す斜視図である。 同第2シートフレームの部分的な構成を示す平面図である。 (A)は、同第2シートフレームの部分的な構成を示す分解斜視図であり、(B)は側面図である。 同第2シートフレームを示す側面図である。 同2人掛けシートのシートバックの前倒し途中の状態を示す図7に対応した第2シートフレームの側面図である。 同2人掛けシートのシートバックの前倒し状態を示す図7に対応した第2シートフレームの側面図である。
以下、図1〜図9を用いて、本実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRはシート前方側を示しており、矢印UPはシート上方側を示しており、矢印LHはシート左側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート前方を向いた場合の左右を示すものとする。
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、3人掛けのシートとされており、例えばミニバン等の車両(図示省略)の2列目又は3列目のシートとされている。この車両用シート10は、その前後左右上下の方向が車両の前後左右上下の方向と一致する姿勢で車両フロア12に取り付けられている。この車両用シート10は、1人掛けシート30と2人掛けシート70とがシート幅方向(車両幅方向)に並設された構成になっている。なお、本実施形態では、2人掛けシート70が1人掛けシート30に対して車両左方側に配置されているが、2人掛けシート70が1人掛けシート30に対して車両右方側に配置された構成にしてもよい。その場合、本実施形態とは左右対称の構成になる。
1人掛けシート30及び2人掛けシート70は、それぞれシートバック32、72とシートクッション34、74とを備えている。1人掛けシート30は、3人掛けの車両用シート10の右席10Rを構成しており、2人掛けシート70は、車両用シート10の中央席10S及び左席10Lを構成している。
図2に示されるように、1人掛けシート30は、その骨格を構成する第1シートフレーム35を備えている。第1シートフレーム35は、シートバック32の骨格を構成するシートバックフレーム36と、シートクッション34の骨格を構成するシートクッションフレーム38を備えている。また、シートクッションフレーム38の下端部が、第1スライド機構42を介して車両フロア12に連結されている。シートバックフレーム36及びシートクッションフレーム38には、シートバック32及びシートクッション34のクッション材を構成する図示しないパッドが取り付けられており、当該パッドの表面が表皮37(図1参照)によって覆われている。同様に、2人掛けシート70は、その骨格を構成する第2シートフレーム75を備えている。第2シートフレーム75は、シートバック72の骨格を構成するシートバックフレーム78と、シートクッション74の骨格を構成するシートクッションフレーム110を備えている。また、シートクッションフレーム110の下端部が、第2スライド機構88を介して車両フロア12に連結されている。シートバックフレーム78及びシートクッションフレーム110には、シートバック72及びシートクッション74のクッション材を構成する図示しないパッドが取り付けられており、当該パッドの表面が表皮77(図1参照)によって覆われている。
図2に示されるように、2人掛けシート70のシートバックフレーム78は、一対のバックサイドフレーム80Aよりも1人掛けシート30側へ張り出したバックオーバーハング部82を含んでいる。このバックオーバーハング部82は、中央席10Sの背もたれ部の骨格を構成している。
一方、2人掛けシート70のシートクッションフレーム110は、一対のバックサイドフレーム80Aに支持されたクッション本体部112と、クッション本体部112よりも1人掛けシート30側へ片持ち状態で張り出したクッションオーバーハング部114を含んでいる。このクッションオーバーハング部114は、中央席10Sの座部の骨格を構成している。
以降では、先ず、1人掛けシート30及び2人掛けシート70の全体構成の概略について説明し、その後に本実施形態の要部である2人掛けシート70のシートクッションフレーム110の支持構造について説明する。
(1人掛けシート)
図3に示されるように、1人掛けシート30は、シートバック32の骨格を構成するシートバックフレーム36と、シートクッション34の骨格を構成するシートクッションフレーム38とを備えている。シートバックフレーム36及びシートクッションフレーム38は、例えば板金製の部材や金属パイプ製の部材などが結合されて構成されている。シートバックフレーム36は、シート前後方向視で略矩形状の枠状をなしており、シート幅方向の両側が、シート幅方向に所定の間隔を空けて配置された一対のバックサイドフレーム36Aで構成されている。バックサイドフレーム36Aは、略シート上下方向を長手方向として長尺に形成されており、後述するライザ48及びBブラケット52を介して第1スライド機構42に連結されている。
第1スライド機構42は、1人掛けシート30の車両前後方向の位置を調整するための前後位置調整機構とされており、車両前後方向に延びる左右のスライドレール42L、42Rによって構成されている。左右のスライドレール42L、42Rは、例えばボルト締結等の手段で車両フロア12に固定されたロアレール44と、ロアレール44に対して車両前後方向にスライド可能に支持されたアッパレール46とを備えている。
左右のアッパレール46の後部の上面には、それぞれライザ48が固定されている。左右のライザ48は、例えば板金製とされており、図3示されるように車両前後方向から見た断面形状が略L字状をなしている。これらのライザ48は、ボルト締結等の手段でアッパレール46の上面に固定された下壁部48Aと、下壁部48Aのシート幅方向外側端部から上方へ延びる縦壁部48Bとを備えている。
図3に示されるように、左右のライザ48の下壁部48A間には、連結板50が架け渡されている。連結板50は、例えば板金製とされており、シート上下方向を板厚方向として配置されている。この連結板50は、ボルト締結等の手段で左右のライザ48の下壁部48Aに固定されている。また、シート幅方向一方側(左側)のライザ48の縦壁部48Bには、Bブラケット52が固定されている。左右のライザ48、連結板50及びBブラケット52は、1人掛けシート30の骨格の下端部を構成している。Bブラケット52は、例えば板金製とされており、車両幅方向を板厚方向として配置されている。
Bブラケット52の下端部は、ボルト締結等の手段で左側のライザ48の縦壁部48Bに固定されており、Bブラケット52の上部には、周知のリクライニング機構54を介してシート幅方向一方側(左側)のバックサイドフレーム36Aの下端部36A1が連結されている。これにより、Bブラケット52に対してシートバックフレーム36(シートバック32)の傾斜角度を調整可能とされている。シートバックフレーム36は、図3に示される起立位置から図示しない前倒位置へと前倒し可能とされている。このようなシートバックフレーム36の傾動は、後述する2人掛けシート70と同様であるため、詳細な説明を割愛する。
更に、一対のバックサイドフレーム36Aの下端部36A1には、シートバックフレーム36が起立位置に位置する状態で下端部36A1からシート前方側へ延在するリンク部41が一体に設けられている。このリンク部41の先端には、シート幅方向を軸方向とする連結軸56が配設されており、連結軸56を介してクッションサイドフレーム38Aの後端部が回動可能に連結(支持)されている。連結軸56は、シートバックフレーム36が起立位置に位置する状態でリクライニング機構54の前方に位置するように設けられている。
図3に示されるように、シートクッションフレーム38は、シート上下方向視で略矩形の枠状をなしている。このシートクッションフレーム38は、シート幅方向の両側に配置された一対のクッションサイドフレーム38Aと、一対のクッションサイドフレーム38Aの前端部に架け渡されたパネル部材38B及びフロントフレーム38Cと、一対のクッションサイドフレーム38Aの後端部に架け渡されたリアフレーム38Dと、を備えている。シートクッションフレーム38のこれらの部材は、後述する2人掛けシート70のクッション本体部112の構成と同様であるため詳細な説明を割愛する。
シートクッションフレーム38の後端部は、一対のバックサイドフレーム36Aの内側に配置された状態で、連結軸56を介して一対のバックサイドフレーム36Aのリンク部41に回動可能に支持されている。これにより、シートクッションフレーム38が、シートバックフレーム36に回動可能に支持されている。
また、シートクッションフレーム38の前部は、左右のリンク部材58及び左右のブラケット60を介してアッパレール46の前端部と連結されている。左右のリンク部材58及び左右のブラケット60は、例えば板金製とされている。
左右のリンク部材58の一端部には、フロントフレーム38Cが貫通配置されており、フロントフレーム38Cを連結軸としてリンク部材58とシートクッションフレーム38が連結されている。これにより、リンク部材58は、シートクッションフレーム38の前部に対してフロントフレーム38Cを介して回転可能に連結されている。また、左右のリンク部材58の他端部は、左右のブラケット60に対してシート幅方向を軸方向とする左右の連結軸64を介して回転可能に連結されている。
上記構成により、シートクッションフレーム38(シートクッション34)は、起立位置と前倒位置との間でのシートバックフレーム36(シートバック32)の傾動に連動してシート上下方向に変位される構成になっている。すなわち、1人掛けシート30は、所謂チルトダウン式のシートとされている。
(2人掛けシート70)
図2、図4、図5に示されるように、2人掛けシート70は、シートバック72の骨格を構成するシートバックフレーム78と、シートクッション74の骨格を構成するシートクッションフレーム110とを備えている。シートバックフレーム78及びシートクッションフレーム110は、例えば板金製の部材や金属パイプ製の部材などが結合されて構成されている。
(シートバックフレーム)
シートバックフレーム78は、シート前後方向視で略矩形状の枠状をなすバック本体部80と、バック本体部80の1人掛けシート30側(シート幅方向の一方側)に設けられたバックオーバーハング部82とを含んでいる。
図4に示されるように、バック本体部80は、基本的に1人掛けシート30のシートバックフレーム36と同様の構成とされており、シート幅方向に所定の間隔を空けて配置された一対のバックサイドフレーム80Aを備えている。バックサイドフレーム80Aは、後述するライザ94及びBブラケット98を介して第2スライド機構88に連結されている。
図2及び図4に示されるように、バックオーバーハング部82は、バック本体部80から1人掛けシート30側(シート幅方向の一方側)へ延びる上下一対のパイプフレーム部82A、82Bと、シート上下方向に延在し、上下一対のパイプフレーム部82A、82Bの先端部をシート上下方向に連結する連結フレーム部82Cと、バック本体部80に対して上方側のパイプフレーム部82A回りに前倒可能に連結されたセンタフレーム部82Dとを含んで構成されている。センタフレーム部82Dは、例えば板金製の部材や金属パイプ製の部材などが結合されて構成されており、シート前後方向視で略矩形の枠状をなしている。このセンタフレーム部82Dは、2人掛けシート70のシート幅方向右側の端部を構成し、かつ、車両用シート10の車両幅方向中央部付近に設けられたアームレスト部72A(図1参照)の骨格を構成している。このアームレスト部72Aは、中央席10Sの背凭れの一部を構成するものであるが、上記のパイプフレーム部82A回りに前倒しされることでアームレストとして機能する。
第2スライド機構88は、2人掛けシート70の車両前後方向の位置を調整するための前後位置調整機構とされており、車両前後方向に延びる左右のスライドレール88R、88Lによって構成されている。図4に示されるように、左右のスライドレール88R、88Lは、例えばボルト締結等の手段で車両フロア12に固定されたロアレール90と、ロアレール90に対して車両前後方向にスライド可能に支持されたアッパレール92とを備えている。
左右のアッパレール92の後部の上面には、それぞれライザ94が固定されている。左右のライザ94は、例えば板金製とされており、図4に示されるように車両前後方向から見た断面形状が略L字状をなしている。これらのライザ94は、ボルト締結等の手段でアッパレール92の上面に固定された下壁部94Aと、下壁部94Aのシート幅方向外側端部から上方へ延びる縦壁部94Bと、を備えている。なお、図4では、左側のライザ94を省略して図示している。
左右のライザ94の下壁部94A間には、連結板96が架け渡されている。連結板96は、例えば板金製とされており、シート上下方向を板厚方向として配置されている。この連結板96は、ボルト締結等の手段で左右のライザ94の下壁部94Aに固定されている。また、左右のライザ94の縦壁部94Bには、それぞれBブラケット98が固定されている。左右のライザ94、連結板96及び左右のBブラケット98は、2人掛けシート70の骨格の下端部を構成している。左右のBブラケット98は、例えば板金製とされており、車両幅方向を板厚方向として配置されている。
左右のBブラケット98の下端部は、ボルト締結等の手段で左右のライザ94の縦壁部94Bに固定されており、左右一方側(右側)のBブラケット98の上部には、周知のリクライニング機構100を介してバック本体部80のシート幅方向一方側(右側)のバックサイドフレーム80Aの下端部80A1が連結されている。これにより、右側のBブラケット98に対してシートバックフレーム78(シートバック72)の傾斜角度を調整可能とされている。このシートバックフレーム78は、図2、図4、図7などに示される起立位置から図9に示される前倒位置へと前倒し可能とされている。シートバックフレーム78の前倒し状態では、シートバックフレーム78が左右のBブラケット98からシート前方へ延びる姿勢となる。なお、図8には、シートバックフレーム78の前倒し途中の状態が図示されている。
更に、一対のバックサイドフレーム80Aの下端部80A1には、シートバックフレーム78が起立位置に位置する状態で下端部80A1からシート前方側へ延在するリンク部81が一体に設けられている。このリンク部81の先端には、シート幅方向を軸方向とする連結軸102が配設されており、連結軸102を介してシートクッションフレーム110のクッション本体部112の後端部が回動可能に連結(支持)されている。連結軸102は、シートバックフレーム78が起立位置に位置する状態でリクライニング機構100の前方に位置するように設けられている。
(シートクッションフレーム)
一方、図4及び図5に示されるように、シートクッションフレーム110は、シート上下方向視で略矩形の枠状をなすクッション本体部112と、クッション本体部112の1人掛けシート30側に設けられたクッションオーバーハング部114と、クッション本体部112の1人掛けシート30側と反対側に設けられた張出部116と、を含んでいる。
(クッション本体部)
クッション本体部112は、基本的に1人掛けシート30のシートクッションフレーム38と同様の構成とされており、シート上下方向視で略矩形の枠状をなしている。このクッション本体部112は、シート幅方向の両側に配置された一対のクッションサイドフレーム112Aと、一対のクッションサイドフレーム112Aの前端部に架け渡されたパネル部材112B及びフロントフレーム112Cと、一対のクッションサイドフレーム112Aの後端部に架け渡されたリアフレーム112Dと、を備えている。
一対のクッションサイドフレーム112Aは、板金製とされている。この一対のクッションサイドフレーム112Aは、シート幅方向を板厚方向とし、シート前後方向を長手方向として長尺に形成されている。
パネル部材112Bは、板金製とされている。このパネル部材112Bは、一対のクッションサイドフレーム112Aのシート前方側の端部に架け渡されており、クッションサイドフレーム112Aの前方部分をシート上方側から覆っている。
フロントフレーム112Cは、パネル部材112Bのシート後方側に配置されている。このフロントフレーム112Cは、シート幅方向を軸方向として延在し、一対のクッションサイドフレーム112A間に架け渡されている。より具体的に説明すると、フロントフレーム112Cは、金属パイプ製とされ、軸方向の両端がクッションサイドフレーム112Aに形成された貫通孔(符号省略)にそれぞれ挿通されている。なお、フロントフレーム112Cは、本発明における「フレーム部材」に相当する。
図4に示されるように、クッション本体部112の後端部は、一対のバックサイドフレーム80Aの内側に配置された状態で、連結軸102を介して一対のバックサイドフレーム80Aのリンク部81に回動可能に支持されている。これにより、シートクッションフレーム110が、シートバックフレーム78に回動可能に支持されている。
また、クッション本体部112の前部は、左右のリンク部材118及び左右のブラケット120を介してアッパレール92の前端部と連結されている。左右のリンク部材118及び左右のブラケット120は、例えば板金製とされている。
左右のリンク部材118の一端部には、フロントフレーム112Cが貫通配置されており、フロントフレーム112Cを連結軸としてリンク部材118とクッション本体部112が連結されている。これにより、リンク部材118は、クッション本体部112の前部に対してフロントフレーム112Cを介して回転可能に連結されている。また、左右のリンク部材118の他端部は、左右のブラケット120に対してシート幅方向を軸方向とする左右の連結軸121を介して回転可能に連結されている。
上記構成により、シートクッションフレーム110(シートクッション74)は、起立位置と前倒位置との間でのシートバックフレーム78(シートバック72)の傾動に連動してシート上下方向に変位される構成になっている。すなわち、2人掛けシート70は、所謂チルトダウン式のシートとされている。具体的には、シートバックフレーム78が起立位置から前倒位置へと前倒しされることにより、シートクッションフレーム110がシート下方側かつシート後方側へ変位するように構成されている(図7〜図9参照)。なお、シートバックフレーム78が起立位置から前倒位置へと前倒しされることにより、シートクッションフレーム110がシート下方側かつシート前方側へ変位するように構成してもよい。その場合、リクライニング機構100に対する連結軸102の位置関係が変更される。
(クッションオーバーハング部)
図4及び図5に示されるように、クッションオーバーハング部114は、クッション本体部112における1人掛けシート30側(シート幅方向の一方側)の端部から1人掛けシート30側かつシート後方側へ一体的に延びている。このクッションオーバーハング部114は、板金製とされ、周縁部を除いて略シート上下方向を板厚方向としている。また、クッションオーバーハング部114は、シート上下方向視でシート前後方向に延びる第1平面部114Aと第1平面部114Aのシート前方部分からクッション本体部112側に延びる第2平面部114Bによって略L字形状をなす板体とされている。これにより、クッション本体部112とクッションオーバーハング部114との間に空間が形成され、シートクッションフレーム110がシート下方側かつ後方側へチルトダウンした場合に、クッションオーバーハング部114と、バックサイドフレーム80Aの下端部80A1及びBブラケット98との干渉が回避されるように構成されている。
図5に示されるように、クッションオーバーハング部114は、第2平面部114Bのクッション本体部112側の端部が溶接又はボルト締結等の方法でクッション本体部112に接合されている。これにより、クッションオーバーハング部114は、クッション本体部112に対して片持ち状態で支持されている。
クッションクッションオーバーハング部114は、上述したクッション本体部112に加えて、支持部材119と後述する支持ブラケット122を用いて支持されている。支持部材119は、クッション本体部112の先端に配置されており、クッションオーバーハング部114の先端と後述する張出部116の先端をシート下方側から支持している。支持部材119は、シート幅方向に延在するパイプ材とされ、一対のクッションサイドフレーム112Aの先端に架け渡されている。
また、支持ブラケット122は、クッションオーバーハング部114における第1平面部114Aのシート後方側の端部かつ1人掛けシート30側(シート幅方向の一方側)の側部と、バックオーバーハング部82とを連結している。支持ブラケット122により、クッションオーバーハング部114の後部がバックオーバーハング部82に支持されている。支持ブラケット122を用いた上記連結構造の詳細は、後述する。
(張出部)
一方、張出部116は、クッション本体部112におけるクッションオーバーハング部114と反対側(シート幅方向の他方側)の端部からクッションオーバーハング部114の反対側に延在している。この張出部116は、板金製とされ、周縁部を除いて略シート上下方向を板厚方向としている。また、張出部116は、シート上下方向視でシート前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。なお、この張出部116のシート幅方向及びシート前後方向の寸法は、クッションオーバーハング部114のシート幅方向及びシート前後方向の寸法よりも充分小さく設定されている。
(本発明の要部)
以下、本発明の要部である支持ブラケット122を用いたクッションオーバーハング部114とバックオーバーハング部82の連結構造について説明する。なお、支持ブラケット122が、本発明の「連結部」に含まれる「ブラケット」に相当する。
図4〜図6に示されるように、2人掛けシート70は、バックオーバーハング部82を構成する連結フレーム部82Cの下端部と、クッションオーバーハング部114の後端部とが支持ブラケット122を用いて連結されている。支持ブラケット122は、板金製とされており、シート幅方向を板厚方向として配置されている。
図6(A)、図6(B)に示されるように、支持ブラケット122は側面視で緩やかな略円弧状に湾曲しており、クッションオーバーハング部114に連結されるシート前方側の一端122Aは、バックオーバーハング部82に連結されるシート後方側の他端122Bに比べてシート幅方向内側にオフセットされている。このシート前方側の一端122Aには、板厚方向に貫通する第1貫通孔124が形成されている。第1貫通孔124は、クッションオーバーハング部114における第1平面部114Aのシート後方側の端部かつ1人掛けシート30側(シート幅方向の一方側)の側部に形成された第2貫通孔126と同軸的に配置されている。この第1貫通孔124と第2貫通孔126には、シート幅方向外側からヒンジボルト128が挿通されている。このヒンジボルト128は、一例として段付きボルトとされており、ねじ切りが施されていない先端の円筒部がクッションオーバーハング部114の側部に設けられたウエルドナット130に挿通され、回転軸を構成している(図6(A)参照)。これにより、支持ブラケット122の一端122Aが、クッションオーバーハング部114に回動可能に連結されている。なお、図6(B)では、ヒンジボルト128及びウエルドナット130を省略して図示している。
上記ヒンジボルト128は、段付きボルトに限定されず、軸部にねじ切りが施された締結用のボルトで構成してもよい。この場合、第1貫通孔124と第2貫通孔126を貫通するTナットをクッションオーバーハング部114の側部に溶接し、ヒンジボルト128の軸部をTナットに挿通させて回転可能に支持する構成でもよい。
図5に示されるように、ヒンジボルト128は、シート幅方向を軸方向として配置されており、ヒンジボルト128とバックサイドフレーム80Aの連結軸102とが同軸的に配置されている。これにより、シートバック72の前倒しに伴うクッション本体部112とクッションオーバーハング部114の回転中心が一致するように構成されている。なお、図5では、クッション本体部112とクッションオーバーハング部114の回転中心方向を一点鎖線CLで図示している。
図6(A)、図6(B)に示されるように、支持ブラケット122のシート後方側の他端122Bは、一対のボルト132とナット134を用いて連結フレーム部82Cの下端部に固定されている。この他端122Bには、支持ブラケット122を板厚方向に貫通する一対の逃がし孔136が形成されている。一対の逃がし孔136は、連結フレーム部82Cの下端部を板厚方向に貫通する一対の基準孔138とそれぞれ同軸的に配置されている。一対の基準孔138の内径寸法t1は、ボルト132の軸部の外径寸法に対応している。一方、逃がし孔136の内径寸法t2は、ボルト132の軸部の外径寸法よりも大径とされている。これにより、バックオーバーハング部82とクッションオーバーハング部114の寸法のバラつきや組み付け時のバラつきを逃がし孔136で吸収して支持ブラケット122の他端122Bを連結フレーム部82Cに固定させることができるように構成されている。
これらの逃がし孔136及び基準孔138には、シート幅方向外側からボルト132が挿通され、ボルト132の先端に連結フレーム部82Cに設けられたウエルドナットであるナット134が螺合されている。このようにして、支持ブラケット122の他端122Bがバックオーバーハング部82に固定されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、車両用シート10を構成する2人掛けシート70の第2シートフレーム75を備えている。この第2シートフレーム75は、は、シートバック72の骨格部材を構成するシートバックフレーム78を備えている。このシートバックフレーム78は、略矩形の枠状に形成されたバック本体部80と、バック本体部80のシート幅方向の一方側に設けられたバックオーバーハング部82を含んでいる。一方、シートクッション74の骨格部材は、シートクッションフレーム110で構成されている。このシートクッションフレーム110は、略矩形の枠状に形成され、バック本体部80に回動可能に支持されたクッション本体部112と、クッション本体部112からシート幅方向の一方側に延在され、バックオーバーハング部82のシート下方側に配置されたクッションオーバーハング部114を含んでいる。これにより、例えば、バック本体部80とクッション本体部112によって構成された1人分の座席に加えて、バックオーバーハング部82及びクッションオーバーハング部114によって1人分の座席を形成することができる。
ところで、シートクッションフレーム110は、クッション本体部112がシートバックフレーム78のバック本体部80に支持されている。従って、クッションオーバーハング部114が、クッション本体部112に片持ち支持された状態となる。このため、2人掛けシート70に着座した乗員から入力されるシート荷重に対して、シートクッションフレーム110が充分な支持剛性を得ることのできる手段を設けることが望ましい。
ここで、本実施形態では、クッションオーバーハング部114が支持ブラケット122を介してバックオーバーハング部82に支持される構成となっている。これにより、クッションオーバーハング部114は、クッション本体部112に加えてバックオーバーハング部82に支持されるため、クッションオーバーハング部がクッション本体部のみに支持される構成と比較して、シートクッションフレーム110の支持剛性が高められている。
また、別の観点から見ると、上記構成によれば、クッションオーバーハング部がクッション本体部のみに支持される構成と比較して、クッションオーバーハング部114のシート幅方向への張出量を増加させることができる。また、クッションオーバーハング部114の張出量を増加させると、その分、シートクッションフレーム110のクッション本体部112の大きさを1人掛けシート30のシートクッションフレーム38の大きさに近づけることができる。その結果、1人掛けシート30と2人掛けシート70の車両フロア12に対する連結構造の共通化や、一部の部材の共用化を図ることが可能となる。これにより、車両用シート10の生産性向上に寄与することができる。
具体的には、本実施形態のように1人掛けシート30の骨格部材と2人掛けシート70のバック本体部80及びクッション本体部112を基本的に同様の構造とすることができる。これにより、構成部材の一部を共用化することが可能となる。
また、2人掛けシート70のクッション本体部112の大きさが小さくなって1人掛けシート30のシートクッションフレーム38の大きさに近づくと、2人掛けシート70を車両フロアに連結させる第2スライド機構88のレール幅をシート幅方向に狭めることが可能となり、車両用シート10の下方側の空間の自由度が増す。その結果、車両フロア12の設計自由度を高めることができる。
また、本実施形態では、バックオーバーハング部82とクッションオーバーハング部114とを支持ブラケット122を用いて連結しているため、支持ブラケット122の設計をバックオーバーハング部82及びクッションオーバーハング部114の構造に対応させることにより両者を容易に連結させることができる。その結果、バックオーバーハング部82とクッションオーバーハング部114の設計に与える影響が低減し、かつ、シートクッション74の支持剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、2人掛けシート70のクッションオーバーハング部114と支持ブラケットの他端122Bがボルト132とナット134を用いて締結されている。
ところで、シートバックフレーム78のバック本体部80は、車両フロア12に傾動可能に支持されている。従って、クッションオーバーハング部114を支持ブラケット122の一端122Aに回動可能に連結させる場合、バック本体部80をスムーズに傾動させるためにバック本体部80の回転軸とクッションオーバーハング部114の回転軸をそれぞれ適切な位置に配置することを要する。
具体的には、本実施形態の2人掛けシート70はチルトダウン式のシートとされているため、シートクッションフレーム110のクッション本体部112は、バック本体部80に回動可能に支持されている。従って、クッションオーバーハング部114を支持ブラケット122の一端122Aに回動可能に連結させる場合、クッションオーバーハング部の回転軸をクッション本体部112の回転軸と同軸的に配置することを要する。このため、バックオーバーハング部82に固定される支持ブラケット122の他端122Bにおいて、バックオーバーハング部82とクッションオーバーハング部114の寸法のバラつきや、組み付け時のバラつきを吸収する手段を設けることが望ましい。
ここで、本実施形態では、支持ブラケット122の他端122Bに形成された逃がし孔136の内径寸法t2がボルト132の軸部の外径寸法よりも大きく設定されている。このため、支持ブラケット122の他端122Bをバックオーバーハング部82にボルト132とナット134で固定する際に、上述したバラつきを逃がし孔136で吸収させることができる。これにより、支持ブラケット122の組み付けが容易となり、生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、シートバック72の前倒しに連動してシートクッション74がシート下方側へ変位する構成となっており、2人掛けシート70は、所謂チルトダウン式のシートとされている。このようなシートでは、シートバック72の前倒しに連動してクッションオーバーハング部114におけるシートクッション74の構成部材もシート下方側へ変位する。このため、クッションオーバーハング部114の下部に配置される部材は、少ないことが望ましい。この点、本実施形態は、シートクッションフレーム110の支持剛性を高めるために、クッションオーバーハング部114をクッションオーバーハング部114のシート上方側に配置されたバックオーバーハング部82に支持させる構成となっている。このため、シートクッション74の下部構造に与える影響が少ない構造にしてシートクッションフレーム110の支持剛性を高めることができる。これにより、チルトダウン式のシートの構造的な要求を満たしつつ、シートクッションフレーム110の支持剛性を高めることが可能となる。
[補足説明]
上記実施形態では、1人掛けシート30及び2人掛けシート70のリンク部41、81が バックサイドフレーム36A、80Aと一体に形成されているが、本発明はこれに限らす、リンク部を別体で構成してもよい。
また、逃がし孔136と基準孔138がそれぞれ一対設けられる構成としたが、本発明はこれに限らない。逃がし孔136と基準孔138は一つずつでもよく、3つ以上でもよい。
また、上記実施形態では、連結部を支持ブラケット122で構成したが、本発明はこれに限らず、例えば、バックオーバーハング部82の下端部及びクッションオーバーハング部114の後端部の少なくとも一方を延在させて、バックオーバーハング部82の下端部とクッションオーバーハング部114の後端部を直接連結してもよい。また、バックオーバーハング部82とクッションオーバーハング部114の連結部は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、1人掛けシート30及び2人掛けシート70がチルトダウン式のシートで構成されているが、本発明はこれに限らない。周知のリクライニング機構によってシートバックがシートクッションに回動可能に支持された1人掛けシート及び2人掛けシートでもよい。また、1人掛けシート及び2人掛けシートがシングルフォールド式の車両用シートで構成されてもよい。この場合、シートバック(バック本体部)が車両フロアに傾動可能に支持されており、シートクッション(クッション本体部)がスライド機構を介して車両フロアに支持されている。
また上記実施形態では、車両用シート10が1人掛けシート30と二人掛けシート70を備える構成としたが、これに限らず、2人掛けシート70のみ備える車両用シートでもよい。若しくは、2人掛けシート70と同様のシートフレームを備える1人掛けシートや、3人掛けシートとされた車両用シートでもよい。
また、上記実施形態の1人掛けシート30及び2人掛けシート70では、リクライニング機構54、100がシート幅方向の一方側に配置され、シートバックフレーム36、78の傾斜角度を調整可能とされている。しかし、本発明はこれに限らず、リクライニング機構がシート幅方向の両側に配置される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、支持ブラケット122のシート後方側の他端122Bに逃がし孔136が形成され、連結フレーム部82Cの下端部に基準孔138が形成された構成であるが、本発明はこれに限らない。支持ブラケット122のシート後方側の他端122Bに基準孔138を形成し、連結フレーム部82Cの下端部に逃がし孔136を形成してもよい。
10 車両用シート
12 車両フロア
30 1人掛けシート
35 第1シートフレーム
70 2人掛けシート
72 シートバック
74 シートクッション
75 第2シートフレーム
78 シートバックフレーム
80 バック本体部
82 バックオーバーハング部
110 シートクッションフレーム
112 クッション本体部
112C フロントフレーム(フレーム部材)
114 クッションオーバーハング部
122 支持ブラケット(ブラケット、連結部)
122A 支持ブラケットの一端
122B 支持ブラケットの他端
132 ボルト
136 逃がし孔

Claims (5)

  1. 車両フロアに傾動可能に支持されると共に略矩形の枠状に形成されたバック本体部と、前記バック本体部のシート幅方向の一方側に設けられたバックオーバーハング部と、を含み、シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、
    略矩形の枠状に形成され、前記バック本体部又は前記車両フロアに支持されたクッション本体部と、前記クッション本体部からシート幅方向の一方側に延在されて前記バックオーバーハング部のシート下方側に配置されると共に前記バックオーバーハング部に連結部を介して回動可能に支持されたクッションオーバーハング部と、を含み、シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、
    を備えるシートフレーム。
  2. 前記連結部は、一端が前記クッションオーバーハング部に回動可能に連結され、他端が前記バックオーバーハング部に固定されたブラケットにより構成されている、
    請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記ブラケットの前記他端は、ボルトとナットを用いて前記バックオーバーハング部に固定されており、
    前記他端又は前記バックオーバーハング部に形成された前記ボルト用の貫通孔は、内径寸法が前記ボルトの軸部の外径寸法よりも大きく設定された逃がし孔とされている、
    請求項2に記載のシートフレーム。
  4. 前記シートクッションは、前記シートバックの前倒しに連動して前記シートバックフレームに対して回動すると共にシート下方側へ変位するように構成されている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のシートフレーム。
  5. 前記車両フロアに連結された1人掛けシートの骨格を構成する第1シートフレームと、
    前記1人掛けシートに対してシート幅方向に並んで配置され、前記シートバックと前記シートクッションを備えると共に前記車両フロアに連結された二人掛けシートの骨格を構成する第2シートフレームと、
    を備える請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のシートフレーム。
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