JP2996885B2 - 車両用多目的シート - Google Patents

車両用多目的シート

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JP2996885B2
JP2996885B2 JP6297982A JP29798294A JP2996885B2 JP 2996885 B2 JP2996885 B2 JP 2996885B2 JP 6297982 A JP6297982 A JP 6297982A JP 29798294 A JP29798294 A JP 29798294A JP 2996885 B2 JP2996885 B2 JP 2996885B2
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seat cushion
cushion
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seat back
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年男 柳田
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株式会社オーテックジャパン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、拡大された利用形態
を可能とする車両用の多目的シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワンボックスカーなどの自動
車、あるいは鉄道車両などにおいては、乗員のための利
便性を向上するために、例えばシートが前向き及び後ろ
向きに着座することができるようになっている。図4は
この種のシートの1例を示すもので、ベース体30が車
室内に固定されるとともにシートクッション10及びシ
ートバック20が矢印A、Bのようにベース体30に対
し回動可能とされ、前向き着座姿勢及び後ろ向き着座姿
勢が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、とくに乗用車系のワンボックス車、鉄道車
両などに多く採用されるが、前向きおよび後ろ向き着座
を成立させるためにシートクッション10とシートバッ
ク20の前後長が等しくなっており、さらにシートクッ
ション10とシートバック20の回転中心は、それぞれ
の各自の領域内にある。この結果、通常の着座状態にお
いては、図5に示すように腰掛け部のシートクッション
10が長過ぎ、背持たれ部のシートバック20が短過ぎ
て、乗員にとっては座り心地が悪い状態となる。これは
後ろ向き着座姿勢としたときも同様である。本発明は、
上記のような問題点に鑑み、前向き、後ろ向き着座状態
ができるとともに短クッションと長バックの座り心地の
よい車両用シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、車室
に設けられシートクッションとシートバックを備えるシ
ートにおいて、前記シートクッションとシートバックが
それぞれリクライニングデバイスを介してベース体に支
持され、前記シートクッションのリクライニングデバイ
スの回転中心は前記シートバックの回動領域内に、前記
シートバックのリクライニングデバイスの回転中心は前
記シートクッションの回動領域内に互いにオーバーラッ
プクロスして設置され、シートクッションとシートバッ
クがそれぞれ水平状態と立ち上げ状態の間に回動可能と
されて、前向き着座姿勢および後ろ向き着座姿勢のいず
れにおいても腰掛け側が背もたれ側より短くなるものと
した。
【0005】
【作用】シートクッションとシートバックがそれぞれリ
クライニングデバイスを介してベース体に支持されてい
るので、独立に回動調整することにより前向き着座姿
勢、後ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容
易に実現することができる。そして、リクライニングデ
バイスの回転中心が、それぞれのシートクッション及び
シートバックに対しオーバークロスされているから、通
常の着座状態では、前向き着座姿勢のときも後ろ向き着
座姿勢としたときも、背もたれになる側に対して腰掛け
になる側がオーバークロス分短くなる。これにより、乗
員の脚長と上半身の関係に対応した座り心地のよいシー
トが構成される。
【0006】
【実施例】図1は、乗用車系や貨物系などの自動車、鉄
道車両などに適用された本考案の実施例を示す。図1の
(a)はシートの上面図、(b)は(a)のA−A線に
おけるシートの断面図である。シートクッション1はベ
ース体としてのシートレッグ3に図示していないボルト
で固定された右側のリクライニングデバイス4とシート
レッグ3に熔接などで固定されたヒンジ5のセンターO
2を中心に支持されており、リクライニングデバイス4
の操作によって角度調整及び固定が行なわれる。シート
クッション1は底部を通るシートパイプフレーム6とそ
の上の緩衝材7より構成されている。シートバック2は
基本的シートクッション1と同様に底部を通るシートパ
イプフレーム9と緩衝材10より構成されており、シー
トレッグ3固定された右側のリクライニングデバイス8
とシートレッグ3に固定されたヒンジ11のセンターO
1を中心に支持され、リクライニングデバイス8の操作
によって角度調整及び固定がなされる。シートクッショ
ン1とシートバック2の回転中心O1、O2がそれぞれ
の相手方回転領域内へW分オーバーラップクロスされて
おり、回転領域内で前向き着座姿勢及び後ろ向き着座姿
勢ができるようになっている。
【0007】次に上記のように構成された本実施例のシ
ートの使用例について説明する。まず図1に示したシー
トクッション1及びシートバック2は水平状態としたと
きに、シートクッション1及びシートバック2内のシー
トパイプフレーム6、9がシートレッグ3の端部dとe
と当たって、シートを下方に押し下げる力がリクライニ
ングデバイス4、8及びヒンジ5、11のセンターO
1、O2とシートレッグ3の端部d、eとの2点のスパ
ンL及びSで支持され、シートクッション1とシートバ
ック2は連なって水平のベッド状態を保ったままの姿勢
となる。
【0008】通常の着座姿勢時には、図2に示すよう
に、前向き着座状態の(a)では、シートクッション1
は水平状態とし、上記のベッド状態と同様にセンターO
2とシートレッグの端部dとで支持される。シートバッ
ク2はオーバークロスされた回転中心O1を中心に立ち
上げ回動されて若干後傾した状態とする。これによりシ
ートクッション1はシートバック2の高さNに対しオー
バークロス分Wを短くされ、前後長がMとなるシートが
構成される。これと同様に図2の(b)に示す後ろ向き
着座では、シートバック2は水平状態となりセンターO
1とシートレッグ3の端部eとで支持される。シートク
ッション1はオーバークロスされた回転中心O2を中心
に立ち上げ若干前傾した状態に回動され、シートバック
として使うシートクッション1の高さがN、シートクッ
ションとして使うシートバックの長さがMとなり、前向
き着座状態と同様のシートが構成される。なお上記シー
トバックの角度調整及び固定は立ち上げられたシートク
ッション1またはシートバック2のリクライニングデバ
イス4、8によって行なわれる。
【0009】本実施例は以上のように構成され、ベッド
状態においては、シートクッション1及びシートバック
2はそのパイプフレーム6、9がベースとなるシートレ
ッグ3の端部d、eとの当接によって支持されているか
ら、リクライニングデバイス4、8に過度な力をかける
ことなく、高い支持剛性が得られる。通常の着座状態で
は、シートクッション1及びシートバック2のいずれか
を倒すことによって前向き着座及び後ろ向き着座を実現
するとともに回転中心O1、O2がオーバークロスされ
ているので、バックの高い、クッションの短いシートが
構成され、座り心地のよい効果が得られる。なお本実施
例では、着座状態のクッションがシートレッグ3の端点
dまたはeで支持されていることを示したが、これに限
らず図3に示されているように、シートクッション1の
先端を少し持ち上げリクライニングデバイスによって着
座姿勢を固定することもできる。またその場合も本実施
例と同様にバックが高く、クッションが短いシートを得
るほか、乗員のホールドがよく前方へ滑ることもない。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シートクッションとシートバックがそれぞれリクラ
イニングデバイスを介してベース体に支持されているの
で、独立に回動調整することにより前向き着座姿勢、後
ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容易に実
現することができる。そして、リクライニングデバイス
の回転中心が、それぞれの回転域内にシートクッション
及びシートバックに対しオーバークロスされているか
ら、着座状態では、背もたれになる側に対して腰掛けに
なる側がオーバークロス分短くなる。これにより、乗員
の脚長と上半身の関係に対応した座り心地のよいシート
が構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例の使用例を示す図である。
【図3】本実施例のほかの使用例を示す図である。
【図4】従来例を示す図である。
【図5】従来のシートの着座モードの説明図である。
【符号の説明】
1、10 シートクッション 2、20 シートバック 3 シートレッグ 4、8 リクライニングデバイス 5、11 ヒンジ 6、9 シートパイプフレーム 7、10 緩衝材 d、e シートレッグ端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/20 A47C 3/18 B60N 2/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室に設けられシートクッションとシー
    トバックを備えるシートにおいて、前記シートクッショ
    ンとシートバックがそれぞれリクライニングデバイスを
    介してベース体に支持され、前記シートクッションのリ
    クライニングデバイスの回転中心は前記シートバックの
    回動領域内に、前記シートバックのリクライニングデバ
    イスの回転中心は前記シートクッションの回動領域内に
    互いにオーバーラップクロスして設置され 前記シートクッションとシートバックがそれぞれ水平状
    態と立ち上げ状態の間に回動可能とされて、前向き着座
    姿勢および後ろ向き着座姿勢のいずれにおいても腰掛け
    側が背もたれ側より短くな ることを特徴とする車両用多
    目的シート。
  2. 【請求項2】 上記シートクッションのリクライニング
    デバイスは上記シートの左右の一側に設けられ、上記シ
    ートバックのリクライニングデバイスは上記シートの左
    右の他側に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の車両用多目的シート。
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WO2009048110A1 (ja) * 2007-10-09 2009-04-16 Ts Tech Co., Ltd. 車両用シート

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