JP3892088B2 - 車両用リクライニングシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作性が良好で、シートクッションの着座者の尻部の前ずれを有効に防止できる車両用リクライニングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シート、例えば鉄道車両やバス等に用いられる車両用シート1は、図3(A)に示すように、シートクッション2とシートバック3とで構成され、シートバック3はリクライニング機構で前後傾できるようになっている。上記車両用シート1は、フロア4の上の水平回転機構5により水平回転できるように支持されている。
【0003】
上記のような車両用シートにおいて、着座者Hがシートバック3を後傾させた場合、シートクッション2の位置は変わらないため、着座者Hの尻部がDで示すように、シートクッション2の前方に前ずれして適切な着座状態が得られなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、着座者の腰部のサポートが悪くなって腰痛を起こしやすくなるので、着座者は再び適切な着座状態が得られるように尻部を動かす等してシートクッション2に座り直す必要があった。
【0005】
このような前ずれを防止するために、シートクッション2全体を前動させたり、シートクッション2の後部を下動させるような機構もあるが、シートバック3の後傾とシートクッション2の前動や下動を別々に行っていたから操作性が悪かった。また、シートバック3の後傾時、シートバック3の後傾回転中心の位置が変わらないから、シートバックがそのまま後傾して後席との間のスペースが狭くなる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、操作性が良好で、シートクッションの着座者の尻部の前ずれを有効に防止できる車両用リクライニングシートを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、シートクッションの後部にシートバックの下部が前後回転できるように支持され、ベースの前部に第1リンクを介してシートクッションの前部が前後動できるように支持され、ベースの後部に第2リンクを介してシートクッションの後部が上下動しながら前後動できるように支持され、ベースの後部に第3リンクを介してシートバックの下部が上下動しながら前後動できるように支持されて、第2リンクをアクチュエーターでリクライニング作動させたとき、第3リンクでシートバックの回転中心を下動させながら前動させることで、シートバックを前動させながら後回動させ、第2リンクでシートクッションの後部を下動させながら前動させ、第1リンクでシートクッションの前部を前動させるようにしたことを特徴とする車両用リクライニングシートを提供するものである。
【0008】
本発明によれば、第2リンクをアクチュエータでリクライニング作動させると、第3リンクでシートバックが下動されながら後回動され、第2リンクでシートクッションの後部が下動されながら前動させ、第1リンクでシートクッションの前部が前動されるようになる。つまり、シートバックが後方へリクライニングすると同時に、シートクッションが前方に移動しながら後部が下方に移動して、クッション座面角度(ヒップアングル)が拡大する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、鉄道車両やバス等に用いられる車両用シート11は、シートクッション12とシートバック13とで構成されていて、シートバック13は、実線の位置と二点鎖線の位置との間で、リクライニング機構により前後傾できるようになっている。上記車両用シート11は、フロア14の上の水平回転機構15により水平回転できるように支持されている。
【0010】
図2(A)に示すように、上記水平回転機構15の上部にはベース16が固定され、このベース16の上面に載置されたシートクッション12内のシートクッションフレーム12Aの後上部12aには、シートバック13内のシートバックフレーム13Aの下部13aが前後回転(リクライニング)できるように支軸17で支持されている。
【0011】
上記ベース16の前部16aの上面のブラケット16bとシートクッションフレーム12Aの前部12bの下面のブラケット12cとは、リンクピン23a,23bで第1リンク18により連結されていて、この第1リンク18でシートクッションフレーム12Aの前部12bが図2(B)のように前後動できるようになっている。
【0012】
上記ベース16の後部16cの上面のブラケット16dの下部とシートクッションフレーム12Aの後下部12dとは、リンクピン24a,24aで三角形状の第2リンク19により連結されていて、この第2リンク19でシートクッションフレーム12Aの後下部12bが図2(B)のように下動されながら前動できるようになっている。上記第2リンク19には、ベース16に後部21bを軸支持したアクチュエータ(シリンダー)21のピストンロッド21aが連結されて、このアクチュエータ21により第2リンク19を、ベースブラケット16dのリンクピン24aを中心に左右旋してリクライニング作動させるようになっている。
【0013】
上記ベース16の後部16cの上面のブラケット16dの上部とシートバックフレーム13Aの下部13aとは、リンクピン25a,25aで第3リンク20により連結されていて、この第3リンク20でシートバックフレーム13Aの下部13aが上下動しながら前後動できるようになっている。
【0014】
上記のように車両用シート11を構成すれば、図2(A)のように、シートバック13が前傾(リクライニング前)している状態で、操作レバー等の操作でアクチュエータ21のピストンロッド21aを復動(左動)させると、第2リンク19が右旋されるに伴って、第2リンク19でシートクッションフレーム12Aの後下部12dが下動されながら前動される。同時に、シートクッションフレーム12Aに支軸17で支持されているシートバックフレーム13Aも下動されて第3リンク20が右旋されるに伴って、第3リンク20でシートバックフレーム13Aの下部13aが下動されながら前動される。また、上記シートクッションフレーム12Aの後下部12dの前動で第1リンク18が左旋されるに伴って、第1リンク18でシートクッションフレーム12Aの前部12bが前動される。
【0015】
この結果、シートバック13を後方へリクライニングすると同時に、シートクッション12が前方に移動しながら後部が下方に移動して、図2(B)のように、クッション座面角度(ヒップアングル)が拡大するようになる。なお、シートバック13を前傾(リクライニング前)に復帰させるときも同様に、シートバック13を前方へリクライニングすると同時に、シートクッション12が後方へ移動しながら後部が上方に移動するようになる。
【0016】
したがって、シートバック13をリクライニングさせても着座者の尻部がシートクッション12の前方に前ずれしなくなる。これにより、着座者の腰部のサポートが良好に維持されるので、腰痛や疲労が起こりにくくなる。
【0017】
また、アクチュエータ21の作動でシートバック13とシートクッションフレーム12が同時に移動するから、操作性も良好になる。さらに、シートバック13のリクライニングは、シートバック13の後傾回転中心(支軸17)の位置が下方に移動しながら前方に移動して変わるから、シートバック13が前方に移動しながら後傾することになるので、後席との間のスペースが広くなる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明の車両用リクライニングシートは、シートバックを後方へリクライニングすると同時に、シートクッションが前方に移動しながら後部が下方に移動して、クッション座面角度(ヒップアングル)が拡大するようになるから、シートバックをリクライニングさせても着座者の尻部がシートクッションの前方に前ずれしなくなって、腰部のサポートが良好に維持されて腰痛や疲労が起こりにくくなる。
【0019】
また、シートバックとシートクッションが同時に移動するから、操作性も良好であると共に、シートバックのリクライニングは、シートバックの回転中心の位置が下方に移動しながら前方に移動して変わるから、シートバックが前方に移動しながら後傾することになるので、後席との間のスペースも広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用リクライニングシートの側面図である。
【図2】 (A)はシートバックが前傾位置のリクライニング機構の側面図、(B)はシートバックが後傾位置のリクライニング機構の側面図である。
【図3】 従来の車両用リクライニングシートであり、(A)はシートバックが前傾位置の側面図、(B)はシートバックが後傾位置の側面図である。
【符号の説明】
11 車両用シート
12 シートクッション
12A シートクッションフレーム
13 シートバック
13A シートバックフレーム
16 ベース
17 支軸
18 第1リンク
19 第2リンク
20 第3リンク
21 アクチュエータ
Claims (1)
- シートクッションの後部にシートバックの下部が前後回転できるように支持され、ベースの前部に第1リンクを介してシートクッションの前部が前後動できるように支持され、ベースの後部に第2リンクを介してシートクッションの後部が上下動しながら前後動できるように支持され、ベースの後部に第3リンクを介してシートバックの下部が上下動しながら前後動できるように支持されて、第2リンクをアクチュエータでリクライニング作動させたとき、第3リンクでシートバックの回転中心を下動させながら前動させることで、シートバックを前動させながら後回動させ、第2リンクでシートクッションの後部を下動させながら前動させ、第1リンクでシートクッションの前部を前動させるようにしたことを特徴とする車両用リクライニングシート。
Priority Applications (1)
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JP27299496A JP3892088B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 車両用リクライニングシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27299496A JP3892088B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 車両用リクライニングシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1095256A JPH1095256A (ja) | 1998-04-14 |
JP3892088B2 true JP3892088B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=17521677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27299496A Expired - Lifetime JP3892088B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 車両用リクライニングシート |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3892088B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10988052B2 (en) | 2015-05-12 | 2021-04-27 | Nissan Motor Co., Ltd. | Seat for vehicle |
Families Citing this family (2)
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-
1996
- 1996-09-24 JP JP27299496A patent/JP3892088B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1095256A (ja) | 1998-04-14 |
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