JP2023128886A - ヘッドレスト支持構造及び車両用シート - Google Patents

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祐二 常盤
Yuji Tokiwa
一哉 飯村
Kazuya Iimura
一隆 武本
Kazutaka Takemoto
修也 福田
Shuya Fukuda
昇明 清水
Noriaki Shimizu
慧 大槻
Satoru Otsuki
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Abstract

【課題】ヘッドレストの格納状態と使用状態とでシートバックに対するヘッドレストの左右方向の位置を変更する。【解決手段】ヘッドレスト支持構造11では、車両用シート10のシートバック14の前後方向視でシートバック14の上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿ってヘッドレスト16Sの高さ位置を調整可能にヘッドレスト16Sがシートバック14の上端部に支持される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関し、特にヘッドレストを支持するヘッドレスト支持構造に関する。
下記特許文献1に記載された三人掛けの乗物用シートでは、シートバックの左右方向中央部を構成する中間シート部位が、アームレストとヘッドレストとを有している。アームレストは、シートクッションに対して起立する起立位置と、シートクッションの上側に重なる前倒し位置との間で回転可能とされている。起立状態のアームレストは、三人掛けシートの中央に着座する中央乗員の背凭れとして使用される。ヘッドレストは、起立状態のアームレストの上端部に高さ調節可能に連結されている。
特開2018-16173号公報
上記先行技術のような三人掛けの車両用シートでは、シートバックの左右方向中央部に設けられるアームレストに対して、中央乗員の着座位置が左右方向一方側に偏倚して設定される場合がある。その場合、上記のように偏倚して設定される着座位置に合わせてヘッドレストの配設位置を上記一方側に偏倚させると、ヘッドレストがアームレストに対して上記一方側へ突出することとなる。その結果、特にヘッドレストが高さ調節範囲の最下端に格納されるヘッドレスト不使用状態で、車両用シートの見栄えが悪化する。
本発明は上記事実を考慮し、ヘッドレストの格納状態と使用状態とでシートバックに対するヘッドレストの左右方向の位置を変更することができるヘッドレスト支持構造及び車両用シートを得ることを目的とする。
第1の態様のヘッドレスト支持構造は、車両用シートのシートバックの前後方向視で前記シートバックの上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿ってヘッドレストの高さ位置を調整可能に前記ヘッドレストを前記シートバックの上端部に支持させる。
第1態様のヘッドレスト支持構造によれば、シートバックの上端部に支持されるヘッドレストは、シートバックの前後方向視でシートバックの上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿って高さ位置を調整可能とされる。このため、ヘッドレストが高さ調節範囲の最下端に格納される格納状態と、当該格納状態よりもヘッドレストの高さ位置が高くされる使用状態とで、シートバックに対するヘッドレストの左右方向の位置を変更することができる。
第2の態様のヘッドレスト支持構造は、第1の態様において、前記ヘッドレストは、前記傾斜方向に沿って延在する左右の脚部を有するヘッドレストステーを備え、前記シートバックのフレームの上端部には、前記左右の脚部が挿入されて支持される左右のヘッドレストサポートが設けられる。
第2の態様のヘッドレスト支持構造によれば、ヘッドレストが備えるヘッドレストステーは、シートバックの前後方向視でシートバックの上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿って延在する左右の脚部を有する。これらの脚部は、シートバックの上端部に設けられる左右のヘッドレストサポートに挿入されて支持される。この態様では、例えば左右のヘッドレストサポートとして従来の一般的なものを流用することができるので、専用のヘッドレストサポートを用いる場合と比較して製造コストの増加を抑制することができる。
第3の態様のヘッドレスト支持構造は、第2の態様において、前記ヘッドレストステーは、前記シートバックの左右方向に沿って延在し、前記左右の脚部の上端部を繋いだ連結部を有する。
第3の態様のヘッドレスト支持構造によれば、ヘッドレストが備えるヘッドレストステーは、シートバックの前後方向視でシートバックの上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿って延在する左右の脚部と、左右の脚部の上端部を繋いだ連結部とを有している。この連結部は、シートバックの左右方向に沿って延在する。この態様では、例えばヘッドレストステーとして、従来のヘッドレストステーにおける左右の脚部と連結部との間での曲げ角度を変更したものを用いることができるので、僅かな設計変更だけで前述の効果が得られる。
第4の態様のヘッドレスト支持構造は、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様において、前記シートバックの左右方向中央部には、シートクッションに対して起立する起立位置とシートクッションの上側に重なる前倒し位置との間で回転可能なアームレスト部が設けられ、前記ヘッドレストは、起立状態の前記アームレスト部の上端部に支持される。
第4の態様のヘッドレスト支持構造によれば、シートバックの左右方向中央部にアームレスト部が設けられる。このアームレスト部は、シートクッションに対して起立する起立位置とシートクッションの上側に重なる前倒し位置との間で回転可能であり、ヘッドレストは、起立状態のアームレスト部の上端部に支持される。このヘッドレストは、高さ調節範囲の最下端に格納される格納状態と、当該格納状態よりも高さ位置を高くされる使用状態とで、シートバックに対する左右方向の位置を変更することができる。これにより、アームレスト部を背凭れとして使用する乗員の着座位置がアームレスト部に対して左右方向一方側に偏倚して設定される場合に、使用状態のヘッドレストの左右位置を上記着座位置に合わせて上記一方側へ偏倚させつつ、格納状態のヘッドレストの左右位置をアームレスト部の左右位置と揃えることができる。その結果、ヘッドレストの格納状態での車両用シートの見栄えを良好にすることができる。
第5の態様のヘッドレスト支持構造は、第4の態様において、前記アームレスト部の下端部の左右方向一方の側面には、前記シートバックの本体部に対する前記アームレスト部の回転位置を調整するためのリクライナが設けられる。
第5の態様のヘッドレスト支持構造では、アームレスト部の下端部の左右方向一方の側面にリクライナが設けられる。このような構成では、アームレスト部が左右方向に非対称な形状となることから、アームレスト部を背凭れとして使用する乗員の着座位置がアームレスト部に対して左右方向一方側に偏倚して設定される場合がある。そのような場合でも、前述したように、使用状態のヘッドレストの左右位置を上記着座位置に合わせて上記一方側へ偏倚させつつ、格納状態のヘッドレストの左右位置をアームレスト部の左右位置と揃えることができる。
第6の態様の車両用シートは、車両の乗員が着座可能なシートクッションと、前記乗員の背部を支持可能なシートバックと、前記乗員の頭部を支持可能なヘッドレストと、を備え、請求項1~請求項5の何れか1項に記載のヘッドレスト支持構造によって前記ヘッドレストが前記シートバックに支持されている。
第6の態様の車両用シートでは、車両の乗員がシートクッションに着座し、該乗員の背部がシートバックに支持され、該乗員の頭部がヘッドレストに支持される。このヘッドレストは、第1の態様~第5の態様の何れか1つの態様のヘッドレスト支持構造によってシートバックに支持されるので、前述した作用及び効果が得られる。
以上説明したように、本発明に係るヘッドレスト支持構造及び車両用シートでは、ヘッドレストの格納状態と使用状態とでシートバックに対するヘッドレストの左右方向の位置を変更することができる。
実施形態に係る車両用シートを示す正面図である。 実施形態に係る車両用シートのシートバックが有するアームレスト部の構成を示す正面図であり、ヘッドレストが格納位置に位置する状態を示す図である。 ヘッドレストが最上使用位置に位置する状態を示す図2に対応した正面図である。
以下、図1~図3を参照して本発明の一実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印UP及びLHは、車両用シート10の上方及び左方をそれぞれ示している。この車両用シート10の前後左右上下の方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。
図1には、本実施形態に係る車両用シート10が正面図にて示されている。この車両用シート10は、一例として3人掛けのシートとされており、例えばミニバン等の車両(図示省略)の2列目又は3列目のシートとされている。この車両用シート10は、3人の乗員が着座可能なシートクッション12と、上記3人の乗員の背部を支持可能なシートバック14と、上記3人の乗員の頭部を支持可能な3つのヘッドレスト16L、16R、16Sと、を備えている。
シートバック14は、左側シートバック部14Lと、右側シートバック部14Rと、アームレスト部14Sとに分割されている。左側シートバック部14Lは、シートバック14の左側部分を構成しており、3人掛けの車両用シート10において左端に着座する乗員の背部を支持する。右側シートバック部14Rは、シートバック14の右側部分を構成しており、3人掛けの車両用シート10において右端に着座する乗員の背部を支持する。アームレスト部14Sは、シートバック14の左右方向中央部分を構成しており、3人掛けの車両用シート10において中央に着座する乗員の背部を支持する。左側シートバック部14L、右側シートバック部14R及びアームレスト部14Sの上端部には、それぞれヘッドレスト16L、16R、16Sが支持されている。左右方向中央のヘッドレスト16Sは、本発明の実施形態に係るヘッドレスト支持構造11によってアームレスト部14Sの上端部に支持されている。
左側シートバック部14L及び右側シートバック部14Rの各下端部は、シートクッション12のフレーム又は車体の床部に対して図示しないヒンジを介して連結されており、左側シートバック部14L及び右側シートバック部14Rは、図1に示される起立位置と、シートクッション12の上側に重なる前倒し位置との間で回転可能とされている。アームレスト部14Sの下端部は、左側シートバック部14L及び右側シートバック部14Rの一方(ここでは右側シートバック部14R)に対して回転可能に連結されており、図1~図3に示される起立位置と、シートクッション12の上側に重なる前倒し位置との間で回転可能とされている。このアームレスト部14Sは、起立位置に位置する起立状態では中央の乗員の背凭れとなり、前倒し位置に位置する前倒し状態では左端の乗員又は右端の乗員のアームレストとして使用される。
左側シートバック部14L、右側シートバック部14R及びアームレスト部14S(すなわちシートバック14)の左右方向は、車両用シート10の左右方向と一致している。また、左側シートバック部14L、右側シートバック部14R及びアームレスト部14Sの起立状態では、左側シートバック部14L、右側シートバック部14R及びアームレスト部14Sの前後方向及び上下方向と、車両用シート10の前後方向及び上下方向とが略一致する。以下の説明に記載する前後左右上下の方向は、アームレスト部14Sの起立状態での方向を示すものとする。
図2及び図3に示されるように、アームレスト部14Sのフレーム18は、左右一対のサイドフレーム部20と、左右のサイドフレーム部20の上端部を左右方向に繋いだアッパフレーム部22と、左右のサイドフレーム部20の上下方向中間部を左右方向に繋いだ中間フレーム部24とを有している。左右のサイドフレーム部20は、例えば金属製の板材がプレス成形されたものであり、アッパフレーム部22及び中間フレーム部24は、例えば金属製のパイプ材によって構成されたものである。このフレーム18には、表皮36によって覆われた図示しないパッド材が支持されている。
左右のサイドフレーム部20の一方(ここでは右側のサイドフレーム部20)の下端部には、左右方向の一方側(ここでは右側)へ突出した連結軸26が設けられている。この連結軸26は、例えば金属製のパイプ材によって構成されており、左右方向を軸線方向として配置されている。この連結軸26は、左側シートバック部14L及び右側シートバック部14Rの一方(ここでは右側シートバック部14R)の図示しないフレームに対して回転可能に軸支されている。これにより、アームレスト部14Sのフレーム18は、右側シートバック部14Rのフレームに対して連結軸26回りに回転可能に連結されている。
アームレスト部14Sの下端部の左右方向一方の側面(ここでは左側面)には、リクライナ28が配置されている。このリクライナ28は、左右のサイドフレーム部20の他方(ここでは左側のサイドフレーム部20)の下端部に固定されている。このリクライナ28のロックが解除されることで、右側シートバック部14Rに対するアームレスト部14Sの連結軸26回りの回転が許容されるように構成されている。このリクライナ28が設けられたアームレスト部14Sの下端部の左側面は、右側へ段付き状に凹んでいる。このため、アームレスト部14Sは、左右方向において非対称な形状をなしている。
上記のように左右非対称な形状をなすアームレスト部14Sに対応して、中央乗員の着座位置が左右方向一方側(ここでは右側)に偏倚して設定されている。図2及び図3においてHPは、中央乗員のヒップポイントである。このヒップポイントHPがアームレスト部14Sの左右方向中央に対して若干右側にずれるように設定されている。
アームレスト部14Sのフレーム18の上端部には、アッパブラケット30と、左右一対のヘッドレストサポートブラケット32とが設けられている。アッパブラケット30は、例えば金属製の板材がプレス成形されたものであり、左右のサイドフレーム部20の上端部間に架け渡されている。左右のヘッドレストサポートブラケット32は、アッパブラケット30の前方側において左右方向に並んで配置されている。左右のヘッドレストサポートブラケット32は、例えば金属製のパイプ材によって構成されており、溶接等の手段でアッパブラケット30に固定されている。
左右のヘッドレストサポートブラケット32は、シートバック14(ここではアームレスト部14S)の前後方向視でアームレスト部14Sの上下方向に対して傾斜した傾斜方向T(図2及び図3参照)を軸線方向として配置されている。この傾斜方向Tは、本実施形態では、一例として右側に傾くように傾斜している。アームレスト部14Sの上下方向に対する傾斜方向Tの傾斜角度は、例えば1.0度~4.0度の範囲内に設定されている。
左右のヘッドレストサポートブラケット32には、それぞれヘッドレストサポート34が挿入されて支持されている。左右のヘッドレストサポート34は、例えば樹脂材料によって筒状に形成されており、上記の傾斜方向Tを軸線方向として配置されている。左右のヘッドレストサポートブラケット32及び左右のヘッドレストサポート34は、従来同様の一般的なものが流用されている。左右のヘッドレストサポート34は、ヘッドレスト16Sに対応している。
ヘッドレスト16Sは、フレームであるヘッドレストステー38を備えている。ヘッドレストステー38は、例えば金属製のパイプ材が略U字状に曲げ加工されたものであり、左右一対の脚部38Aと、左右の脚部38Aの上端部を繋いだ連結部38Bとを有している。左右の脚部38Aは、上記の傾斜方向Tに沿って延在しており、連結部38Bは、左右方向に沿って延在している。このヘッドレストステー38としては、従来のヘッドレストステーにおける左右の脚部38Aと連結部38Bとの間での曲げ角度を変更したものが用いられている。このヘッドレストステー38には、表皮40によって覆われた図示しないパッド材が支持されている。
ヘッドレストステー38の左右の脚部38Aの下部側は、上記のパッド材から下方側へ突出しており、左右のヘッドレストサポート34に対して上方側から挿入されている。左右のヘッドレストサポート34の一方には、図示しないロック機構が設けられている。このロック機構が左右の脚部38Aの一方に係合することにより、左右のヘッドレストサポート34に対する左右の脚部38Aの軸線方向移動が規制される。また、上記ロック機構のロック解除ボタンが操作されると、上記の規制が解除され、左右のヘッドレストサポート34に対する左右の脚部38Aの軸線方向移動が許容される。これにより、ヘッドレスト16Sの高さ位置を調整可能となる。
このヘッドレスト16Sは、図2に示される格納位置と、図3に示される最上使用位置との間で高さ調節可能とされている。格納位置は、ヘッドレスト16Sの高さ調節範囲の最下端の位置であり、最上使用位置は、高さ調節範囲の最上端の位置である。本実施形態では、上記の格納位置よりも上側の位置がヘッドレスト16Sの使用位置として設定されている。この使用位置には、上記の最上使用位置が含まれる。以下、ヘッドレスト16Sが格納位置に位置する状態を格納状態と称し、ヘッドレスト16Sが使用位置に位置する状態を使用状態と称する場合がある。
ヘッドレスト16Sの格納状態では、ヘッドレスト16Sの左右方向中央とアームレスト部14Sの左右方向中央とが一致するように構成されている。本実施形態では、一例として、ヘッドレスト16Sの左右方向の寸法とアームレスト部14Sの左右方向の寸法とが同等に設定されている。このため、ヘッドレスト16Sの格納状態では、ヘッドレスト16Sの左右の側面とアームレスト部14Sの左右の側面とがそれぞれ、同一面上に配置されるように構成されている。
ヘッドレスト16Sの高さ調節の際には、ヘッドレスト16Sがアームレスト部14Sに対して前述した傾斜方向Tに沿って移動する。これにより、ヘッドレスト16Sの格納状態と使用状態とでアームレスト部14S(すなわちシートバック14)に対するヘッドレスト16Sの左右方向の位置が変更されるように構成されている。具体的には、本実施形態では上記の傾斜方向Tが右側に傾いているため、使用状態のヘッドレスト16Sは格納状態のヘッドレスト16Sよりも右側に位置するように構成されている。本実施形態では一例として、ヘッドレスト16Sが最上使用位置に配置された状態で、ヘッドレスト16Sの左右方向中央と中央乗員のヒップポイントHPの左右方向の位置とが一致するように設定されている。また、上記の高さ調節の際には、ヘッドレスト16Sにおいて表皮40及びパッド材からなる本体部分が水平な姿勢のままでヘッドレスト16Sが傾斜方向Tに沿って移動されるように構成されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、シートバック14のアームレスト部14Sの上端部に支持されるヘッドレスト16Sは、シートバック14の前後方向視でシートバック14の上下方向に対して傾斜した傾斜方向Tに沿って高さ位置を調整可能とされている。このため、ヘッドレスト16Sが高さ調節範囲の最下端に格納される格納状態と、当該格納状態よりもヘッドレスト16Sの高さ位置が高くされる使用状態とで、シートバック14に対するヘッドレスト16Sの左右方向の位置を変更することができる。
また、本実施形態によれば、ヘッドレスト16Sが備えるヘッドレストステー38は、シートバック14の前後方向視でシートバック14の上下方向に対して傾斜した傾斜方向Tに沿って延在する左右の脚部38Aを有している。これらの脚部38Aは、シートバック14の上端部に設けられる左右のヘッドレストサポート34に挿入されて支持される。これらのヘッドレストサポート34は、従来の一般的なヘッドレストサポートを流用したものであるため、専用のヘッドレストサポートを用いる場合と比較して製造コストの増加を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記のヘッドレストステー38は、シートバック14の前後方向視でシートバック14の上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿って延在する左右の脚部38Aと、左右の脚部38Aの上端部を繋いだ連結部38Bとを有している。この連結部38Bは、シートバック14の左右方向に沿って延在する。このヘッドレストステー38としては、従来のヘッドレストステーにおける左右の脚部38Aと連結部38Bとの間での曲げ角度を変更したものが用いられているので、僅かな設計変更だけで前述の効果が得られる。
また、本実施形態によれば、シートバック14の左右方向中央部にアームレスト部14Sが設けられている。このアームレスト部14Sは、シートクッション12に対して起立する起立位置とシートクッション12の上側に重なる前倒し位置との間で回転可能であり、ヘッドレスト16Sは、起立状態のアームレスト部14Sの上端部に支持される。このヘッドレスト16Sは、高さ調節範囲の最下端に格納される格納状態と、当該格納状態よりも高さ位置を高くされる使用状態とで、シートバック14に対する左右方向の位置を変更される。これにより、アームレスト部14Sを背凭れとして使用する中央乗員の着座位置(図2及び図3のヒップポイントHP参照)がアームレスト部14Sに対して左右方向一方側(ここでは右側)に偏倚して設定されていても、使用状態のヘッドレスト16Sの左右位置を上記着座位置に合わせて右側へ偏倚させつつ、格納状態のヘッドレスト16Sの左右位置をアームレスト部14Sの左右位置と揃えることができる。その結果、ヘッドレスト16Sの格納状態での車両用シート10の見栄えを良好にすることができる。
また、本実施形態では、アームレスト部14Sの下端部の左右方向一方の側面(ここでは左側面)にリクライナ28が設けられており、アームレスト部14Sが左右非対称な形状とされているため、アームレスト部14Sを背凭れとして使用する中央乗員の着座位置がアームレスト部14Sに対して右方側に偏倚して設定されている。このような構成の車両用シート10においては、本実施形態のヘッドレスト支持構造11を適用することが特に好適である。
なお、上記実施形態では、アームレスト部14Sに対するヘッドレスト16Sの支持構造に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限るものではない。例えば本発明は、左側シートバック部14L又は右側シートバック部14Rに対するヘッドレスト16L、16Rの支持構造に対して適用されてもよい。また例えば本発明は、フロントシートのシートバックに対するヘッドレストの支持構造に対して適用されてもよい。
また、上記実施形態では、ヘッドレストステー38が、傾斜方向Tに沿って延在する左右の脚部38Aと、シートバック14の左右方向に沿って延在する連結部38Bとを有する構成にしたが、これに限らず、ヘッドレストステーの構成は適宜変更可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
11 ヘッドレスト支持構造
12 シートクッション
14 シートバック
14S アームレスト部
16S ヘッドレスト
28 リクライナ
34 ヘッドレストサポート
38 ヘッドレストステー
38A 脚部
38B 連結部

Claims (6)

  1. 車両用シートのシートバックの前後方向視で前記シートバックの上下方向に対して傾斜した傾斜方向に沿ってヘッドレストの高さ位置を調整可能に前記ヘッドレストを前記シートバックの上端部に支持させるヘッドレスト支持構造。
  2. 前記ヘッドレストは、前記傾斜方向に沿って延在する左右の脚部を有するヘッドレストステーを備え、
    前記シートバックのフレームの上端部には、前記左右の脚部が挿入されて支持される左右のヘッドレストサポートが設けられる請求項1に記載のヘッドレスト支持構造。
  3. 前記ヘッドレストステーは、前記シートバックの左右方向に沿って延在し、前記左右の脚部の上端部を繋いだ連結部を有する請求項2に記載のヘッドレスト支持構造。
  4. 前記シートバックの左右方向中央部には、シートクッションに対して起立する起立位置とシートクッションの上側に重なる前倒し位置との間で回転可能なアームレスト部が設けられ、
    前記ヘッドレストは、起立状態の前記アームレスト部の上端部に支持される請求項1~請求項3の何れか1項に記載のヘッドレスト支持構造。
  5. 前記アームレスト部の下端部の左右方向一方の側面には、前記シートバックの本体部に対する前記アームレスト部の回転位置を調整するためのリクライナが設けられる請求項4に記載のヘッドレスト支持構造。
  6. 車両の乗員が着座可能なシートクッションと、
    前記乗員の背部を支持可能なシートバックと、
    前記乗員の頭部を支持可能なヘッドレストと、
    を備え、
    請求項1~請求項5の何れか1項に記載のヘッドレスト支持構造によって前記ヘッドレストが前記シートバックに支持された車両用シート。

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