JP4078509B2 - 車両用シートのアームレスト取付構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リクライニング機構を有する自動車等の車両用シートのシートバックにアームレストを取付けるための車両用シートのアームレスト取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアームレストを備えた自動車用シートの一例について、図7を参照して説明する。図7に示すように、シート1は、シートクッション2およびシートバック3からなり、シートバック3の上部にはヘッドレスト4が取付けられ、また、側部にはアームレスト5が取付けられている。
【0003】
シート1は、リクライニング機構を備えた可倒式シートであって、シートバック3がシートクッション2に対して起立位置と傾倒位置との間で回動できるようになっている。また、アームレスト5は、シートバック3に回動可能に支持されており、図に示す略水平の使用位置と、上方に回動させて、シートバック3に沿った跳ね上げ位置とをとることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のシート1では、次のような問題がある。一般的にシートバック3の側部には、シートバック3のフレーム(図示せず)をリクライニング用のヒンジ機構(図示せず)に連結するためのリクライニングブラケット(図示せず)が配置されている。このため、アームレスト5は、構造部材であるリクライニングブラケットと干渉しないように、シートバック3の前面側部のやや中央よりに配置されるか、あるいは、図7に示すようにシートバック3の側部の外側に配置される場合が多い。このように、アームレスト5の取付位置に制約があるため、アームレスト5を必ずしも最適な位置に配置することができなかった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、アームレストとリクライニングブラケットとの干渉を解消して、アームレストを最適な位置に配置できるようにした車両用シートのアームレスト取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車体にリクライニング機構を介して回動可能に支持されたシートバックに、アームレストを回動可能に取付けて、略水平の使用位置と、略シートバックに沿った跳ね上げ位置との間を移動できるようにした車両用シートのアームレスト取付構造において、
略L字形に折曲した左右一対のヒンジブラケットを、前記シートバックと前記リクライニング機構とを結合するリクライニングブラケットの内側及び外側から挟むように固着し、前記左右一対のヒンジブラケットの両端部を前方へ延ばして略コの字形に形成し、一方、前記アームレスト本体から互いに平行に延出した左右一対のステーの先端部を、前記左右一対のヒンジブラケットの両端部に回動可能に取付けることにより、前記左右一対のステーの間の空間内に前記リクライニングブラケットが配置されるようにし、さらに、前記シートバックを構成するシートパッドの前記リクライニングブラケットの上方の部位に凹部を形成し、前記アームレストを上方に回動させて跳ね上げ位置に移動させたとき、該アームレスト本体が前記凹部に収容されるようにすることにより、前記アームレストが、略水平の使用位置では、前記リクライニングブラケットの前方に位置し、略シートバックに沿った跳ね上げ位置では、前記シートバックの表面と前記アームレスト本体の裏面とが面一となり、前記リクライニングブラケットの上方に位置するようにしたことを特徴とする。
このように構成したことにより、アームレストは、ヒンジブラケットを介してリクライニングブラケットに取付けられて、リクライニングブラケットによって支持され、このとき、アームレスト本体がステーを介してヒンジブラケットに回動可能に支持されるので、ステーの長さによってアームレストとリクライニングブラケットとの干渉が防止される。また、アームレストを使用しないときは、アームレストを跳ね上げ位置に移動させて凹部に収容することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るシート6は、自動車の後部座席として使用されるものであって、シートクッション7およびシートバック8からなり、シートバック8には、アームレスト9が取付けられている。シートクッション7は、車体のフロアパネル(図示せず)に固定されている。また、シートバック8は、ヒンジアセンブリ10(リクライニング機構)を介して車体のフロアパネルに取付けられて、シートックッション7に対して、図2に示す起立位置と、略水平位置まで前方へ倒れた状態の傾倒位置との間で回動可能に支持されている。
【0008】
図1、図3ないし図6に示すように、シートバック8は、略コの字形に形成されたバックフレームパイプ11とリクライニングブラケット13とをパネル32に固着した後にクッション材からなるシートパッド12で覆い、その表面にシートトリム(図示せず)を貼着した構成となっている。略コの字形のバックフレームパイプ11の両端部には、断面略L字形の板状部材からなるリクライニングブラケット13が溶接等によって結合されて下方へ延ばされている。ヒンジアセンブリ10は、互いに回動可能に軸着された可動部14および固定部15からなり、可動部14にリクライニングブラケット13の基端部が結合され、固定部15がブラケット16を介して車体のフロアパネルに固定されている。シートバック8の上部には、ヘッドレストのステー(図示せず)を差込んで支持するための穴17が設けられている。
【0009】
図1、図3および図4に示すように、一方のリクライニングブラケット13には、略L字形に折曲された左右一対のヒンジブラケット18、19が取付けられている。ヒンジブラケット18、19は、リクライニングブラケット13を両側から挟むように溶接され、両端部が前方へ延ばされて略コの字形に形成されている。ヒンジブラケット18、19の先端部には、アームレスト9のパッド部20(アームレスト本体)から互いに平行に延ばされた左右一対のステー21の先端部が段付ボルト22によって回動可能に取付けられている。
【0010】
段付ボルト22は、ヒンジブラケット18、19およびステー21に挿通され、その先端に形成されたねじ部が一方のステー21に固定された溶接ナット23に螺着されて、ステー21に固定されている。ヒンジブラケット18、19とステー21との間には、これらのがたつきを防止するために、合成樹脂製のブッシュ24が介装されている。段付ボルト22には、緩み止のスプリングワッシャ25が装着されている。一対のステー21には、それぞれストッパピン26が溶接されており、アームレスト9を下方へ回動させたとき、ストッパピン26がヒンジブラケット18、19に形成された段部28、29(当接部)に当接することにより、その回動を規制して、アームレスト9が略水平位置の使用位置で保持されるようになっている。
【0011】
シートバック8のシートパッド12には、アームレスト9の一方のステー21を挿通させるスリット30が形成されており、一対のステー21は、それぞれシートバック8の側面部およびスリット30に沿って回動する。また、シートバック8のシートパッド12には、リクライニングブラケット13の上方に凹部31が形成されており、アームレスト9を上方に回動させて跳ね上げ位置に移動させたとき、パッド部20が凹部31に収容されて、シートバック8の表面とパッド部20の裏面とが面一となるようになっている。
【0012】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
通常は、図2および図5に示すように、シートバック8を起立位置として、乗員用シートとして使用し、また、シートバック8を前方に回動させて傾倒位置(図示せず)とすることにより、シートバック8の上方空間を荷物用スペース等として使用することができる。
【0013】
乗員用シートとして使用する場合、アームレスト9は、図2および図6に示すように、前方へ回動させ、ステー21のストッパピン26をヒンジブラケット18、19の段部28、29に当接させて、略水平の使用位置に固定することにより、肘掛として使用することができる。また、使用しない場合には、図5に示すように、アームレスト9を上方へ回動させることにより、シートバック8の凹部31に収納することができ、このとき、パッド部20の裏面がシートバック8の表面と面一となり、一方のステー21がスリット30内に収容されるので、乗車スペースを大きくすることができる。
【0014】
アームレスト9は、リクライニングブラケット13の内側および外側に固着したヒンジブラケット18、19と、アームレスト9から延出した適当な長さを有する一対のステー21とを回動可能に連結することにより、一対のステー21の間に空間を設け、この空間内にリクライニングブラケット13を配置することにより、アームレスト9とリクライニングブラケット13との干渉を防ぎ、アームレスト9を最適な位置に配置することを可能とする。また、アームレスト9は、構造部材であるリクライニングブラケット13に支持されるので、その支持剛性を高めることができる。
【0015】
アームレスト9のパッド部20は、ステー21を介してヒンジブラケット18、19に回動可能に支持されているので、リクライニングブラケット13と干渉することなく、使用位置では最適な高さに配置することができ、跳ね上げ位置では、リクライニングブラケット13の上方に配置されたシートバック8の凹部31に収納することができる。なお、アームレスト9の回動機構は、段付ボルト22による回動軸のみで複雑なリンク機構等を利用していないため、構造が簡単で製造コストが安価である。また、アームレスト9が跳ね上げ位置にあるときには、ステー21の一方がシートバック8のスリット30に収容されて外部に露出しないので、外観に優れる。
【0016】
なお、上記実施形態では、ヒンジブラケットとリクライニングブラケットとを別部材としているが、これらを一体に形成することもでき、これにより、部品点数および製造工程を削減して製造コストを低減することができる。また、上記実施形態では、一例として本発明を自動車のリヤシートに適用した場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、自動車のフロントシート、あるいは、鉄道車両等の他の車両用シート(リクライニング機構に角度調整機構を備えたものを含む)にも同様に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係る車両用シートのアームレスト取付構造によれば、アームレストは、ヒンジブラケットを介してリクライニングブラケットに取付けられて、リクライニングブラケットによって支持されるので、その支持剛性を高めることができる。そして、アームレスト本体がステーを介してヒンジブラケットに回動可能に支持されるので、ステーの長さによって、アームレストとリクライニングブラケットとの干渉を防止することができ、アームレストを最適な使用位置および跳ね上げ位置に配置することができる。また、アームレストを使用しないときは、アームレストを跳ね上げ位置に移動させて凹部に収容することができ、乗車スペースを広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車用リヤシートのアームレスト取付構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る自動車用リヤシートを示すの斜視図である。
【図3】図1のA‐A線による横断面図である。
【図4】図1の分解斜視図である。
【図5】図2の自動車用リヤシートにおいて、アームレストが跳ね上げ位置にある状態を示すシートバックの側面図である。
【図6】図2の自動車用リヤシートにおいて、アームレストが使用位置にある状態を示すシートバックの側面図である。
【図7】従来のアームレストを有する車両用シートの斜視図である。
【符号の説明】
6 シート
8 シートバック
9 アームレスト
10 ヒンジアセンブリ(リクライニング機構)
13 リクライニングブラケット
18,19 ヒンジブラケット
20 パッド部(アームレスト本体)
21 ステー
26 ストッパピン
28,29 段部(当接部)
30 スリット
31 凹部
Claims (1)
- 車体にリクライニング機構を介して回動可能に支持されたシートバックに、アームレストを回動可能に取付けて、略水平の使用位置と、略シートバックに沿った跳ね上げ位置との間を移動できるようにした車両用シートのアームレスト取付構造において、
略L字形に折曲した左右一対のヒンジブラケットを、前記シートバックと前記リクライニング機構とを結合するリクライニングブラケットの内側及び外側から挟むように固着し、前記左右一対のヒンジブラケットの両端部を前方へ延ばして略コの字形に形成し、一方、前記アームレスト本体から互いに平行に延出した左右一対のステーの先端部を、前記左右一対のヒンジブラケットの両端部に回動可能に取付けることにより、前記左右一対のステーの間の空間内に前記リクライニングブラケットが配置されるようにし、さらに、前記シートバックを構成するシートパッドの前記リクライニングブラケットの上方の部位に凹部を形成し、前記アームレストを上方に回動させて跳ね上げ位置に移動させたとき、該アームレスト本体が前記凹部に収容されるようにすることにより、前記アームレストが、略水平の使用位置では、前記リクライニングブラケットの前方に位置し、略シートバックに沿った跳ね上げ位置では、前記シートバックの表面と前記アームレスト本体の裏面とが面一となり、前記リクライニングブラケットの上方に位置するようにしたことを特徴とする車両用シートのアームレスト取付構造。
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