JP2021109613A - ドア構造 - Google Patents

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千秋 中田
Chiaki Nakata
千秋 中田
隆一 黒川
Ryuichi Kurokawa
隆一 黒川
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】少ない部品点数でも、複数の機能を有するドア構造を提供する。【解決手段】ドア構造1は、車両のドアの車室側に配置されるドアトリム2と、ドアトリム2に取り付けられるパネル3とを備える。ドアトリム2は、貫通孔23を有する。パネル3は、貫通孔23を塞ぐように配置される第一の機能部31を有する。第一の機能部31は、例えば、物品を収納するポケットを構成する。パネル3は、第一の機能部31から延設される第二の機能部32を備える。第二の機能部32は、例えばプルハンドル43の少なくとも一部を構成する。ドアトリム2と第二の機能部32とは互いに係合する係合部25,35を備える。多機能のパネル3を備えることで、ドア構造1は、少ない部品点数でありながら、上記の複数の機能を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両のドア構造に関する。
特許文献1は、車両の右側面に配置されるドアに設けられるプルハンドルを開示する。上記ドアは、車室側に配置されるドアトリムアッパ及びドアトリムロアと、これらの境界部分に固定されるアームレストとを備える。上記プルハンドルは、乗員の指が入れられるプルハンドル部と、外壁とを備える。上記プルハンドル部は、ドアトリムアッパの下端部と、ドアトリムロアの上端部とによって構成されると共に、開口部を有する。上記外壁は、上記アームレストの一部であり、ドアトリムロアの上端部における車室側の面を覆う。外壁とドアトリムロアの上端部とは、プルハンドルの把持部を構成する。
特開2016−097913号公報
上述の従来のドア構造に対して、例えば、容器入り飲料等を収納するポケットがドアトリムロアに設定される場合、ドアトリムロアには、貫通孔が設けられると共に、この貫通孔を塞ぐように、ポケットを構成するパネル材が取り付けられる。この場合、ポケットという一つの機能の追加に伴って、上記ドアを構成する部品の数が増加する。
また、プルハンドルの把持部には、乗員からの握力が加えられる。そのため、プルハンドル等の所定の機能を有する箇所は、強度、剛性に優れることが望ましい。
本発明の目的の一つは、少ない部品点数でも、複数の機能を有するドア構造を提供することにある。
本発明の一態様に係るドア構造は、
車両のドアの車室側に配置されるドアトリムと、
前記ドアトリムに取り付けられるパネルとを備え、
前記ドアトリムは、貫通孔を有し、
前記パネルは、前記貫通孔を塞ぐように配置される第一の機能部と、前記第一の機能部から延設される第二の機能部とを備え、
前記ドアトリムと前記第二の機能部とは互いに係合する係合部を備える。
上記のドア構造では、一つのパネルが複数の機能部を備える。そのため、上記のドア構造は、複数の機能を有しつつ、上述の従来のドア構造に一つの機能のみを有するパネル材が設けられる場合と比較して、部品点数が少ない。
複数の機能のうち、第一の機能は、主として、ドアトリムの貫通孔とパネルの第一の機能部とによって成される。第一の機能は、例えば、上述のポケット等が挙げられる。複数の機能のうち、第二の機能は、主として、ドアトリムの一部とパネルの第二の機能部とによって成される。第二の機能は、第一の機能に類似してもよいが、第一の機能とは異なることが好ましい。上記の第一の機能とは異なる第二の機能として、例えば、上述のプルハンドル等が挙げられる。特に、ドアトリムと第二の機能部とが係合されていることで、プルハンドル等の第二の機能を成す箇所の剛性、強度が高められる。そのため、上記のドア構造は、第二の機能を良好に発揮できる。
実施形態1に係るドア構造を車室側から見た模式正面図である。 実施形態1に係るドア構造の分解斜視図である。 図1に示すドア構造を備えるサイドドアにおいて、プルハンドル及びその近傍の箇所をIII−III切断線で切断した断面図である。 図1に示すドア構造をIV−IV切断線で切断した断面図である。 図1に示すドア構造を備えるサイドドアにおいて、ドアトリムとパネルとの固定部及びその近傍の箇所をV−V切断線で切断した断面図である。 図1に示すドア構造を備えるサイドドアにおいて、プルハンドル及びその近傍の箇所をVI−VI切断線で切断した断面図である。 実施形態2に係るドア構造に備えられるアームレストパネル及びパネルの分解斜視図である。 実施形態2に係るドア構造を車両の上下方向に沿った平面で切断した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のドア構造を具体的に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方を示す。また、図中の「OUT」は車外側、「IN」は車室側を示す。
[実施形態1]
以下、図1から図6を参照して、実施形態1のドア構造を説明する。
図3から図5は、ドア構造1又はサイドドア10を車両の左右方向に沿った平面で切断した断面図である。車両の左右方向は、車幅方向に相当する。
図6は、サイドドア10を車両の上下方向に直交する平面で切断した断面図である。上記平面は、水平面に相当する。
(概要)
実施形態1のドア構造1は、車両のドア、代表的には、自動車のサイドドア10(図3等)に利用される。ドア構造1は、主として、サイドドア10の車室側を構成する。詳しくは、ドア構造1は、車室側に配置されるドアトリム2と、ドアトリム2に取り付けられるパネル3とを備える。ドアトリム2は、貫通孔23を有する。パネル3は、貫通孔23を塞ぐように配置される第一の機能部31を有する。ドア構造1は、主として、ドアトリム2の貫通孔23と第一の機能部31とによって成される第一の機能を有する。本例では、第一の機能部31は、物品を収納するポケットを構成する。
特に、実施形態1のドア構造1では、パネル3は、第一の機能部31から延設される第二の機能部32を備える。そのため、ドア構造1は、上述の第一の機能に加えて、主として、ドアトリム2の一部と第二の機能部32とによって成される第二の機能も有する。本例では、第二の機能部32は、第一の機能とは異なる機能を有する。具体的には、第二の機能部32は、後述するプルハンドル43の少なくとも一部を構成する。また、ドアトリム2と第二の機能部32とは互いに係合する係合部25,35を備える(図3)。
以下、まず、サイドドア10を簡単に説明する。その後、ドア構造1を構成するドアトリム2、パネル3を順に説明する。
(サイドドア)
サイドドア10は、自動車の車体の側面に設けられるドア開口部を開閉する。本例のサイドドア10は、フロントサイドドアである。また、本例のサイドドア10は、図示しないヒンジによって開閉可能に設けられる。
サイドドア10は、図3,図5に示すように、ドアトリム2と、インナボディパネル5と、アウタボディパネル6とを備える。
アウタボディパネル6は、車外側に配置されて、サイドドア10における車外側の意匠面を構成する。
インナボディパネル5は、アウタボディパネル6の車室側を覆うように配置される。
インナボディパネル5及びアウタボディパネル6は、代表的には、金属板が所定の形状にプレス成形されてなる成形体である。
インナボディパネル5とアウタボディパネル6とは、所定の間隔をあけて配置される。アウタボディパネル6とインナボディパネル5との間であって所定の位置には、金属等からなる補強材100が配置される(図6も参照)。
(ドアトリム)
ドアトリム2は、インナボディパネル5の車室側を覆うように配置されて、サイドドア10における車室側の意匠面を構成する。
本例のドアトリム2は、図2に示すように、本体部20と、本体部20に取り付けられるアームレストパネル4とを備える。本体部20及びアームレストパネル4はいずれも、代表的には、樹脂の成形体である。
〈本体部〉
本体部20は、貫通孔23と、窓部24とを備える。貫通孔23は、上述のポケットの開口部を構成する。窓部24は、アームレストパネル4によって塞がれる。
貫通孔23の配置位置、形状、大きさ等は、第一の機能部31に応じて、適宜選択できる。本例では、図1に示すように、貫通孔23は、本体部20における下方寄りの領域に設けられている。貫通孔23の平面形状は多角形状である。貫通孔23の開口面積は、本体部20における車両の上下方向の中間位置より下半分の領域の面積の1/3程度である。また、貫通孔23における上記上下方向に沿った長さは、本体部20における上記上下方向に沿った長さの1/3程度である。貫通孔23が比較的大きく開口していることで、上述のポケットに対して、乗員は物品を出し入れし易い。
窓部24の配置位置、形状、大きさ等は、アームレストパネル4の形状、大きさ等に対応して、適宜選択できる。本例では、窓部24は、図2に示すように、本体部20における車両の上下方向の中間位置に、車両の前後方向に沿って設けられている。窓部24の平面形状は、車両の前後方向に延びる細長い楕円状である。窓部24における車両の前後方向に沿った長さは、本体部20における上記前後方向に沿った長さの3/4程度である。窓部24が比較的長いことで、アームレストパネル4は、後述するように複数の機能を成す領域を備えられる。
〈アームレストパネル〉
本例のアームレストパネル4は、細長い楕円状の板状部を備える。
アームレストパネル4が本体部20に取り付けられた一体化状態において、上記板状部における後方の領域は、アームレスト48を構成する。上記板状部における前方の領域は、スイッチベース49を構成する。スイッチベース49には、図6に二点鎖線で仮想的に示す各種のスイッチ類が設けられる。スイッチ類は、例えばパワーウインドスイッチ、ロック解除スイッチ等が挙げられる。
上述の板状部における長手方向の中央の領域は、図2,図3に示すように、開口部と、開口縁に連続する内壁部42及び湾曲部44を備える。内壁部42及び湾曲部44の機能は後述する。
上述の板状部の開口部は、本体部20の窓部24のうち、前後方向の中央部に重複するように配置される(図2)。開口部の平面形状は長方形状である(図2)。上述の一体化状態において、開口縁のうち、主として、インナボディパネル5側に配置される箇所から下方に向かって内壁部42が延設される。内壁部42は、図3に示すように断面L字状であり、上記開口縁から車両の上下方向及び前後方向に延びる垂下部分と(図6も参照)、この垂下部分に直交する水平部分とを備える。上記垂下部分は、プルハンドル43の凹部における内周壁の一部を構成する。上記水平部分は、上記凹部における底部の一部を構成する。
上述の一体化状態において、上述の板状部の開口縁のうち、主として、車室側に配置される箇所から、更に車室側に向かって湾曲部44が延設されている。
アームレストパネル4は、更に、ドアトリム側の係合部25を備える。係合部25は、内壁部42に設けられる。詳しくは、内壁部42のうち、上述の凹部の底部を構成する水平部分の周縁から下方に向かって突出するように、爪部が設けられている。この爪部が係合部25である。
その他、アームレストパネル4は、本体部20への固定部となる複数の爪部45を備える(図2も参照)。各爪部45は、図1に示すように、上述の板状部の周方向に所定の間隔をあけて設けられている。ここで、本体部20は、複数の係合孔を備える(図3参照)。各係合孔は、各爪部45の配置位置に対応して、窓部24の周方向に所定の間隔をあけて設けられている。各係合孔に各爪部45が嵌め込まれる(図2)。複数の爪部45及び複数の係合孔によって、本体部20とアームレストパネル4とが強固に固定される。
(パネル)
パネル3は、ドアトリム2に複数の機能を付加する部材である。本例では、パネル3は、第一の機能部31及び第二の機能部32を備えて、ポケット機能と、プルハンドル機能とを有する(図4も参照)。パネル3は、代表的には、樹脂の成形体である。
〈第一の機能部〉
第一の機能部31は、上述のポケットにおける物品の収納部を構成する。詳しくは、パネル3がドアトリム2に取り付けられた状態において、第一の機能部31は、図4に示すようにドアトリム2の貫通孔23の周縁より車外側に張り出すことで、収納部を構成する。
第一の機能部31の形状、大きさ等は、所定の容積を有する収納部を構成可能な範囲で適宜選択できる。本例の第一の機能部31は、車両の上下方向及び前後方向に延びる内周面部と、この内周面部に直交する底部とを備える。内周面部の面積は、貫通孔23の開口面積より大きい。また、内周面部は、複数の半円筒状の湾曲面を含む(図2)。例えば、ペットボトルや瓶等の容器に入れられた飲料は、上記湾曲面に沿って配置されることで、直立状態に安定して維持される。
本例では、第一の機能部31において上側の領域は、本体部20に覆われず、貫通孔23から見える(図1も参照)。第一の機能部31において下側の領域は、本体部20の下側の領域に覆われる(図1も参照)。本体部20の下側の領域がストッパーとして機能することで、物品が収納部から脱落することが防止される。
その他、第一の機能部31は、図示を省略するが、本体部20への固定部となる複数のねじ孔を備える。各ねじ孔は、第一の機能部31の周縁の周方向に所定の間隔をあけて、上記周縁の近くに設けられる。
〈第二の機能部〉
本例では、第二の機能部32の一部は、アームレストパネル4の一部である内壁部42と共にプルハンドル43の凹部を構成する。第二の機能部32の他部は、アームレストパネル4の他部である湾曲部44と共にプルハンドル43の把持部を構成する。
《凹部》
プルハンドル43の凹部は、上方が開口した有底筒部である。第二の機能部32は、図3に示すように、上述の内壁部42の垂下部分に向かい合って配置される箇所を備える。この箇所が内壁部42の垂下部分と共に、凹部の内周壁を構成する。また、第二の機能部32は、上述の内壁部42の水平部分に連続するように配置される箇所を備える。この箇所が内壁部42の水平部分と共に、凹部の底部を構成する。
更に、第二の機能部32は、上述の凹部の底部を構成する箇所に係合部35を備える。本例では、係合部35は、貫通孔である。上記貫通孔には、アームレストパネル4側の係合部25である爪部の先端側の部分が挿通される。上記貫通孔の周縁に上記爪部の根元側の部分が引っ掛かることで、両係合部35,25は互いに固定される。本例では、第二の機能部32は、複数の係合部35を備える。そのため、第二の機能部32と内壁部42とが強固に固定される。更に、本例では、内壁部42と本体部20とが複数の爪部45及び係合孔によって固定されることで、第二の機能部32は、本体部20に対して強固に固定される。
《把持部》
第二の機能部32における上述の凹部の開口側の箇所は、湾曲部34を備える。湾曲部34は、凹部の内側に向かって張り出す。湾曲部34は、上述のアームレストパネル4側の湾曲部44に連続するように配置される。その結果、湾曲部34,44は、連続する湾曲形状を構成する。具体的には、湾曲部34,44は、断面半円弧状を成す。このような特定の形状を有する湾曲部34,44によって、プルハンドル43の把持部が構成される。
更に、第二の機能部32の湾曲部34とアームレストパネル4の湾曲部44とは相互に係合する係合部36,46を備える。第二の機能部32側の係合部36は、貫通孔である。アームレストパネル4側の係合部46は、爪部である。上記貫通孔には、上記爪部の先端側の部分が挿通される。上記貫通孔の周縁に上記爪部の根元側の部分が引っ掛かることで、両湾曲部34,44は互いに固定される。そのため、乗員は把持部を安定して握ることができる。
なお、第二の機能部32における車室側の面は、アームレストパネル4の一部と、本体部20の一部とに覆われる。そのため、プルハンドル43では、アームレストパネル4の内壁部42は、第二の機能部32、湾曲部44につながる外壁部430、本体部20の一部に覆われて、車室側から実質的に見えない。
〈その他〉
パネル3は、図5に示すように、ドアトリム2の本体部20に取り付けられる固定部を備える。また、パネル3は、インナボディパネル5に取り付けられる固定部を備える。ここでは、パネル3は固定片37を備える。固定片37には、二つの貫通孔3a,3bが車両の上下方向に順に並んで設けられている。パネル3における本体部20への固定部は、上側の貫通孔3aである。パネル3におけるインナボディパネル5への固定部は、下側の貫通孔3bである。本体部20には、断面T字状の突起20aが設けられている。
上側の貫通孔3aには、突起20aの頭部が挿入される。貫通孔3aの周縁に上記頭部が引っ掛かることで、パネル3は本体部20に固定される。
下側の貫通孔3bには、インナボディパネル5に設けられたねじ孔に重ね合わされて、ねじ5bが取り付けられる。その結果、パネル3は、インナボディパネル5に固定される。
本例では、パネル3は、プルハンドル43の開口部より前方に相当する位置、及び上記開口部より後方に相当する位置にそれぞれ、固定片37を備える(図1,図2,図6)。そのため、パネル3において第二の機能部32及びその近傍は、本体部20及びインナボディパネル5に強固に支持される。
その他、パネル3は、第一の機能部31と第二の機能部32との間に、両者をつなぐ連結部320を備える(図2,図4)。
なお、ここでの係合部25,35の構造、係合部36,46の構造、各固定部の構造は例示であり、適宜変更できる。
(主な効果)
実施形態1のドア構造1は、パネル3がポケット機能を成す第一の機能部31と、プルハンドル機能を成す第二の機能部32とを有する。このような多機能のパネル3を備えるドア構造1は、上述の従来のドア構造にポケット機能のみを有するパネル材が設けられる場合に比較して少ない部品点数でありながら、上記の複数の機能を有することができる。
また、ドアトリム2の係合部25と第二の機能部32の係合部35とが係合されることで、第二の機能部32によって構成されるプルハンドル43の強度、剛性が高められる。本例では、以下の点から、プルハンドル43の強度、剛性が更に高められる。そのため、乗員がプルハンドル43を引っ張った際にプルハンドル43がガタついたり、第二の機能部32に割れが生じたりすること等が防止される。また、係合部25,35が外れ難い。
(a)ドア構造1は、係合部25,35の組を複数備える。
(b)ドア構造1は、係合部25,35に加えて、係合部36,46を備える。
(c)第二の機能部32は、固定片37を介して、ドアトリム2の本体部20及びインナボディパネル5に直接固定される。
更に、本例のドア構造1は、以下の効果を奏する。
(A)部品点数が少ないことで、重量の増加及び製造コストの増加が低減される。また、ドア構造1の組立時間が短いため、ドア構造1は生産性にも優れる。
(B)プルハンドル43の把持部が湾曲部34,44によって構成される断面半円弧状の箇所を備え、この箇所が凹部の内側に張り出すことで、グリップ性に優れる。そのため、乗員は、プルハンドル43を適切に握り易い。また、上記の張り出し箇所がパネル3とアームレストパネル4とで構成されることで、上記張り出し箇所がパネル3及びアームレストパネル4とは独立した部材によって設けられる場合に比較して、部品点数の増加もない。更に、パネル3側の湾曲部34は、パネル3の周縁近くの箇所に設けられることで、凹部の内側に向かって突出する湾曲形状に成形し易い。
(C)プルハンドル43の凹部は、底部を有するため、上記凹部を小物入れにも利用できる。即ち、第二の機能部32は、プルハンドル43及び小物入れという複数の機能を成す。
[実施形態2]
以下、図7,図8を参照して、実施形態2のドア構造を説明する。
実施形態2のドア構造1の基本的な構成は、実施形態1と同様である。実施形態2のドア構造1では、第二の機能部32がプルハンドル43ではなく、図8に示すように、把持部が筒状であるグリップハンドル47を構成する。グリップハンドル47では、乗員は、把持部における車室側の円弧形状部分又は把持部の全周を握ることができる。
以下、グリップハンドル47に関連する事項を詳細に説明し、実施形態1と共通する構成及び効果については説明を省略する。
なお、図7は、係合部35,25の図示を省略する。図8は、係合部35,25を簡略化して示す。
本例のアームレストパネル4は、図7に示すように、車両の後方に配置されるアームレスト48と、車両の前方に配置されるスイッチベース49とを備える。アームレスト48及びスイッチベース49はいずれも、箱状に成形されている。
アームレスト48とスイッチベース49との間をつなぐように、外壁部470と内壁部472とが設けられている。外壁部470と内壁部472とは車両の左右方向に間隔をあけて配置される。図8に示すように、外壁部470は、内壁部472より車室側に配置される。外壁部470は、断面Г字状である。内壁部472は、本体部20の窓部24を塞ぐように配置される。内壁部472における車両の上下方向に沿った長さは、外壁部470における上記上下方向に沿った長さより長い。そのため、アームレストパネル4の内壁部472の一部は車室側から見える。
第二の機能部32は、断面J字状である。このような第二の機能部32と、外壁部470とが組み合わされることで、筒状の把持部を構成する。第二の機能部32と外壁部470とは、係合部35,25によって互いに係合されている。そのため、乗員がグリップハンドル47を強く握っても、係合部25,35が外れ難い。また、乗員がグリップハンドル47を引っ張った際に、グリップハンドル47がガタついたり、第二の機能部32に割れが生じたりすること等が防止される。本例では、第二の機能部32が固定片37を備えており(図7)、ドアトリム2の本体部20及びインナボディパネル5(図4参照)に直接固定されることからも、グリップハンドル47がガタ付き難い。
その他、本例のパネル3は、第一の機能部31と第二の機能部32とをつなぐ連結部320に貫通孔321を備える。貫通孔321によって、パネル3は、軽量である。貫通孔321は省略されてもよい。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態1,2において、以下の少なくとも一つの変更が可能である。
(1)第一の機能部31は、スピーカのマウントを構成する。
このドア構造は、係合部25,35を備えることで、スピーカからの繰り返しの振動を受けた場合でも耐振性に優れる。更に、パネル3が固定片37を備えて、本体部20及びインナボディパネル5の少なくとも一方に固定されたドア構造1は耐振性により優れる。
(2)第一の機能部31は、加飾部を構成する。加飾部は、ドアトリム2とは異なる色、柄、模様、材質、又はドアトリム2とは異なる表面性状を有する。例えば、ドアトリム2が平滑な表面を有する場合、加飾部はシボ加工が施された表面を有する。
この場合、第一の機能部31によって、ドア構造1は、意匠性を高められる。
(3)貫通孔23はメンテナンスホールであり、第一の機能部31は、メンテナンスホールの蓋部である。
(4)第二の機能部32は、プルハンドル機能を有さず、物入れを構成する。
この場合、収納したい物品に応じた形状、大きさ等を有する凹部が設けられるように、第二の機能部32の形状、大きさ等を調整することができる。このように第二の機能部32は、第一の機能部31と類似する機能を有してもよい。
(5)サイドドア10は、リアサイドドアである。
(6)サイドドア10は、スライドドアである。
1 ドア構造
2 ドアトリム
20 本体部、23 貫通孔、24 窓部、25 係合部
20a 突起
3 パネル
31 第一の機能部、32 第二の機能部
34 湾曲部、35,36 係合部、37 固定片
3a,3b 貫通孔
320 連結部、321 貫通孔
4 アームレストパネル
42 内壁部、43 プルハンドル、44 湾曲部
45 爪部、46 係合部
47 グリップハンドル、48 アームレスト、49 スイッチベース
430,470 外壁部、472 内壁部
5 インナボディパネル
5b ねじ
6 アウタボディパネル
10 サイドドア、100 補強材

Claims (1)

  1. 車両のドアの車室側に配置されるドアトリムと、
    前記ドアトリムに取り付けられるパネルとを備え、
    前記ドアトリムは、貫通孔を有し、
    前記パネルは、前記貫通孔を塞ぐように配置される第一の機能部と、前記第一の機能部から延設される第二の機能部とを備え、
    前記ドアトリムと前記第二の機能部とは互いに係合する係合部を備える、
    ドア構造。
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Citations (9)

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