JP2021107340A - 経口組成物 - Google Patents

経口組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021107340A
JP2021107340A JP2019238722A JP2019238722A JP2021107340A JP 2021107340 A JP2021107340 A JP 2021107340A JP 2019238722 A JP2019238722 A JP 2019238722A JP 2019238722 A JP2019238722 A JP 2019238722A JP 2021107340 A JP2021107340 A JP 2021107340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lutein
luteins
component
oral composition
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019238722A
Other languages
English (en)
Inventor
真美 表迫
Mami Omotezako
真美 表迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2019238722A priority Critical patent/JP2021107340A/ja
Priority to TW109139774A priority patent/TW202128139A/zh
Priority to PCT/JP2020/046615 priority patent/WO2021131872A1/ja
Priority to CN202080090514.4A priority patent/CN114901266A/zh
Publication of JP2021107340A publication Critical patent/JP2021107340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/045Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates
    • A61K31/047Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates having two or more hydroxy groups, e.g. sorbitol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/28Asteraceae or Compositae (Aster or Sunflower family), e.g. chamomile, feverfew, yarrow or echinacea
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/63Oleaceae (Olive family), e.g. jasmine, lilac or ash tree
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/08Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing oxygen, e.g. ethers, acetals, ketones, quinones, aldehydes, peroxides
    • A61K47/10Alcohols; Phenols; Salts thereof, e.g. glycerol; Polyethylene glycols [PEG]; Poloxamers; PEG/POE alkyl ethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/36Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
    • A61K47/38Cellulose; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/42Proteins; Polypeptides; Degradation products thereof; Derivatives thereof, e.g. albumin, gelatin or zein
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents

Abstract

【課題】本発明の目的は、ルテイン類の安定性が向上したルテイン含有経口組成物を提供することである。【解決手段】ルテイン類を含有する経口組成物において、ルテイン類と共に、ヒドロキシチロソール並びに結晶セルロース及び/又はゼラチンを配合すると、ルテイン類の安定性が向上する。【選択図】なし

Description

本発明は、ルテイン及び/又はそのエステル(ルテイン類)を含有する経口組成物において、ルテイン類の安定性を向上させた経口組成物に関する。
ルテイン類は、緑黄色野菜、卵黄、動物脂肪等に含まれるカロテノイドであり、眼の健康維持、加齢黄斑症の治療又は予防に効果があることが知られている。ルテイン(フリー体)は、特許文献1に記載されるように、マリーゴールドフラワーから抽出しケン化することにより得ることができる。
一方で、ルテイン類は光及び熱に不安定であり、飲料では加熱による退色、保存中の機能性の減弱が避けられない。そこで、ルテイン類を安定化させる処方が検討されている。例えば、特許文献2には、マリーゴールド抽出物をオリーブ油と混合して加工食品に含有させることで、マリーゴールド抽出物中の有効成分が化学的に安定することが記載されている。
国際公開第2013/032412号 特開2016−074643号公報
オリーブ油によってルテイン類はある程度安定化するが、依然として改善の余地がある。そこで本発明は、ルテイン類の安定性が向上したルテイン含有経口組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ルテイン類に、オリーブに含まれるヒドロキシチロソールとともに結晶セルロースやゼラチンを配合することで、ルテイン類の安定性が更に向上することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)ルテイン及び/又はそのエステル、(B)ヒドロキシチロソール、並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチンを含有する経口組成物。
項2. 前記(A)成分を含有するマリーゴールド抽出物を含む、項1に記載の経口組成物。
項3. 前記(B)成分を含有するオリーブ及び/又はその抽出物を含む、項1又は2に記載の経口組成物。
項4. 前記オリーブ抽出物が水溶性である、項3に記載の経口組成物。
項5. 前記(A)成分の総量1重量部に対して(B)成分を0.0004〜20重量部含む、項1〜4のいずれかに記載の経口組成物。
項6. 前記(A)成分の総量1重量部に対して(C)成分を総量で0.4〜100重量部含む、項1〜5のいずれかに記載の経口組成物。
項7. ルテイン及び/又はそのエステルを含有する経口組成物において、(A)ルテイン及び/又はそのエステルと共に、(B)ヒドロキシチロソール並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチンを配合する、ルテイン及び/又はそのエステルの安定化方法。
本発明の経口組成物によれば、ルテイン類の安定性を向上させることが可能になる。
1.経口組成物
本発明の経口組成物は、(A)ルテイン及び/又はそのエステル(以下において、「(A)成分とも記載する」)、(B)ヒドロキシチロソール(以下において、「(B)成分とも記載する」)、並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチン(以下において、「(C)成分とも記載する」)を含有することを特徴とする。以下、本発明の経口組成物について詳述する。
(A)ルテイン及び/又はそのエステル
本発明の経口組成物は、(A)成分としてルテイン及び/又はそのエステル(以下において、ルテインとルテインエステルとを総括して「ルテイン類」とも記載する。また、ルテインについては、ルテインエステルとより明確に区別するため、「ルテイン(フリー体)」とも記載する。)を含む。ルテイン類はカロテノイドの一種であり、眼の健康維持や、加齢黄斑症の治療又は予防を目的として経口組成物に配合される公知の成分である。ルテイン類は熱及び光に対して不安定であるが、本発明の経口組成物では、ルテイン類の安定性を向上させることができる。
本発明においては、(A)成分として、ルテイン及びそのエステルのうちいずれか一方を用いてもよいし、両方を組み合わせて用いてもよい。
本発明におけるルテインとは、β,ε−カロチン−3,3’−ジオール(ルテインのフリー体)である。ルテインのエステルとしては、ルテインの脂肪酸エステルが挙げられ、より具体的には、ルテインと脂肪酸とのジエステルが挙げられ、さらに具体的には、ルテインジパルミテート、ルテインジミリステート等が挙げられる。これらのルテインのエステルは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明では、(A)成分として、化学的に合成されたルテイン類を用いてもよいし、ルテイン類の起源となる天然物から取得したルテイン類を用いてもよい。
ルテイン類の起源となる天然物としては特に限定されず、例えば、動物、植物及び藻類が挙げられ、好ましくは植物が挙げられ、より好ましくはマリーゴールド(学名Tagetes;キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)のうち、草花として栽培される植物)が挙げられ、さらに好ましくはマリーゴールドの花冠が挙げられる。
(A)成分として、ルテイン類の起源となる天然物から取得したルテイン類を用いる場合、ルテイン類の形態としては、上記起源となる天然物の抽出物に含まれた状態のものであってもよいし、当該抽出物の加工物に含まれた状態のものであってもよい。本発明においては、ルテイン類の形態としては、上記起源となる植物の抽出物を、当該抽出物に含まれるルテインのエステルに対する加水分解処理に供してルテイン(フリー体)に変換した状態のものであることが好ましい。
ルテイン類の起源となる天然物からルテイン類を取得する方法としては特に限定されない。例えば、上記の起源となる天然物から、公知の抽出法によってルテイン類含有抽出物を、引き続く公知の精製方法によって精製ルテイン類を得ることができ、更に、必要に応じて行われる公知の加水分解方法によってルテイン(フリー体)含有抽出物を、引き続く公知の精製方法によって精製ルテイン(フリー体)を得ることができる。
ルテイン類の抽出方法としては、例えば、乾燥及び/又は粉砕したマリーゴールドの花冠に対して、水、エタノール、ヘキサン、石油エーテル等の炭化水素系、ジクロロメタン等の塩素化炭化水素系からなる群から選択される溶剤を用いた抽出処理を行い、抽出液から溶剤を除去する方法が挙げられる。また、乾燥及び/又は粉砕したマリーゴールドの花冠に対して、超臨界二酸化炭素による処理を行い、二酸化炭素を蒸発させた後、残渣のオレオ樹脂を上記の溶剤で希釈する方法も挙げられる。ルテイン類の抽出方法においては、適宜、抽出物中の所望のルテイン量を高濃度化するための、濃縮、乾燥又はその他の製造上の工程を用いることができる。ルテインエステルの加水分解方法としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリを用いたケン化方法、加水分解酵素を用いた消化方法が挙げられる。ルテイン類含有抽出物の精製方法としては、クロマトグラフィー等を用いることができる。
ルテイン類を含有する抽出物としては、市販品を用いることもできる。ルテイン類を含有する抽出物の市販品としては、DSM社製 FloraGLO Lutein 10% SG−VG(マリーゴールド花冠のヘキサン含有溶媒による抽出物を加水分解することで抽出物中のルテインエステルをケン化したものであり、ルテイン類としてルテイン(フリー体)を含む)、カトラ社製ルテインパウダー10%AKY−1834(マリーゴールド花由来抽出物、ルテイン類としてルテイン(フリー体)を含む)等が挙げられる。
ルテイン類としては、市販品を用いることもできる。ルテイン類の市販品としては、和光純薬製ルテイン(ルテインのフリー体)等が挙げられる。
本発明の経口組成物における(A)成分の含有量としては特に限定されず、付与すべき効能に応じて適宜設定することができる。例えば、(A)成分の含有量としては、総量で、0.05〜67重量%、好ましくは0.5〜35重量%、より好ましくは1.5〜10重量%が挙げられる。(A)成分として抽出物を用いる場合は、抽出物中に含まれるルテイン類含有量が上記の量となるように配合される。
(B)ヒドロキシチロソール
本発明の経口組成物は、(B)成分としてヒドロキシチロソールを含む。ヒドロキシチロソールは2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノールとも称されるポリフェノールの一種であり、強い抗酸化作用や抗炎症作用等を有する公知の成分である。ヒドロキシチロソールによるルテイン類の安定化効果は不十分であり、せいぜい熱安定性の安定化補助効果程度しかないが、本発明の経口組成物では、ルテイン類の安定性を効果的に向上させることができる。
本発明では(B)成分として、化学的合成されたヒドロキシチロソールを用いてもよいし、ヒドロキシチロソールの起源となる天然物から取得したヒドロキシチロソールを用いてもよい。
ヒドロキシチロソールの起源となる天然物としては特に限定されないが、例えば植物が挙げられ、好ましくはオリーブ(学名Olea europaea;モクセイ科オリーブ属が挙げられ、さらに好ましくはオリーブの果実、葉が挙げられる。
(B)成分として、ヒドロキシチロソールの起源となる天然物から取得したヒドロキシチロソールを用いる場合、ヒドロキシチロソールの形態としては、上記起源となる天然物そのものに含まれた状態であってもよいし、上記起源となる天然物の抽出物に含まれた状態のものであってもよいし、当該抽出物から精製されたヒドロキシチロソールであってもよい。本発明においては、ルテイン類の安定化補助効果をより良好に得る観点から、ヒドロキシチロソールは、上記起源から調製された抽出物に含まれた状態のものであることが好ましい。更に、ヒドロキシチロソールが上記起源から調製された抽出物に含まれた状態のものである場合、当該抽出物は、水溶性のものであることが好ましい。
ヒドロキシチロソールの起源となる天然物そのものとしては、上記の起源となる天然物を乾燥及び粉砕したもの、当該天然物の搾汁残渣を乾燥又は更に粉砕したもの等が挙げられる。
ヒドロキシチロソールの起源となる天然物からヒドロキシチロソールを取得する方法としては特に限定されない。例えば、上記の起源となる天然物から、公知の抽出法によってヒドロキシチロソール含有抽出物を得ることができ、更に、公知の精製方法によって精製ヒドロキシチロソールを得ることができる。
ヒドロキシチロソールの抽出方法としては、例えば、生のまま、乾燥及び/又は粉砕したオリーブの果実に対して、溶剤を用いず抽出処理を行う方法、又は水及び/又はエタノールを用いて抽出処理を行い、抽出液から溶剤を除去する方法が挙げられる。また、乾燥及び/又は粉砕したオリーブの葉に対して、水及び/又はエタノールを用いて抽出処理を行い、抽出液から溶剤を除去する方法も挙げられる。ヒドロキシチロソールの抽出方法においては、適宜、抽出物中のヒドロキシチロソール量を高濃度化するための、濃縮、乾燥又はその他の製造上の工程を用いることができる。このようにして得られたヒドロキシチロソール含有抽出物の精製方法としては、クロマトグラフィー等を用いることができる。
ヒドロキシチロソールを含有する抽出物としては、市販品を用いることもできる。ヒドロキシチロソール含有する抽出物の市販品としては、N.C.コーポレーション社製ハイトリーブパウダー(オリーブ果実から抽出溶媒を用いず調製した抽出物、水溶性)、バイオアクティブズジャパン製オリーブ葉エキス(オリーブ葉の抽出物、水溶性及びエタノール可溶性)、デレティル ナチュレ社製ナチュルオリーブHT(オリーブ葉より、有機溶媒を使用せず水のみで抽出した抽出物)等が挙げられる。
ヒドロキシチロソールとしては、市販品を用いることもできる。ヒドロキシチロソールの市販品としては、東京化成工業製ヒドロキシチロソール等が挙げられる。
本発明の経口組成物における(B)成分の含有量としては特に限定されず、ルテイン類の安定化補助効果等に応じて適宜設定することができる。例えば、(B)成分の含有量としては、0.0001〜87重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.2〜1重量%が挙げられる。(B)成分として天然物そのもの又は抽出物を用いる場合は、天然物又は抽出物中に含まれるヒドロキシチロソール含有量が上記の量となるように配合される。
本発明の経口組成物において、(A)成分と(B)成分との比率については、各成分の上記含有量に応じて定まるが、ルテイン類の安定化補助効果をより良好に得る観点から、(A)成分の総量1重量部に対する(B)成分の含有量として、0.0004〜20重量部、好ましくは0.03〜5重量部、より好ましくは0.07〜1重量部が挙げられる。
(C)結晶セルロース及び/又はゼラチン
本発明の経口組成物は、(C)成分として結晶セルロース及び/又はゼラチンを含む。ルテイン類は熱及び光に対して不安定であり、ヒドロキシチロソールによるルテイン類の安定化効果は不十分であるが、本発明の経口組成物では、ルテイン類の安定性を効果的に向上させることができる。
結晶セルロースは、セルロース系半合成高分子であり、セルロースの純粋な結晶部分からなっている、多数のグルコース分子がグリコシド結合により直鎖状に結合した直鎖状多糖類である。結晶セルロースは、固結防止剤、賦形剤等として公知の成分である。結晶セルロースは、公知の製造方法で得られたものを使用でき、繊維性植物からパルプとして得たα−セルロースを酸で部分的に解重合して非結晶領域を除去し精製したものを使用することができる。
ゼラチンは、動物の皮、骨、腱等の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したものである。ゼラチンは、ゲル化剤、増粘剤等として公知の成分である。本発明において、ゼラチンは、公知の製造方法で得られたものを使用でき、例えば、牛、豚、鶏、魚等の皮、骨、腱等を原料とし、酸又はアルカリで処理して得られる粗コラーゲンを加熱抽出して製造されたものを使用することができる。また、本発明で使用されるゼラチンは、加水分解物、酸素分解物、ゼラチン誘導体(例えば、アシル化ゼラチン等)等であってもよい。
本発明の経口組成物における(C)成分の含有量としては特に限定されず、ルテイン類の安定性向上効果に応じて適宜設定することができる。例えば、(C)成分の含有量としては、総量で、0.1〜99重量%が挙げられる。ルテイン類の安定性をより一層向上させる観点から、(C)成分の含有量としては、総量で、より好ましくは25〜93重量%、より好ましくは40〜93重量%、さらに好ましくは44〜90重量%が挙げられる。
また、結晶セルロースの含有量としては、例えば0.1〜99重量%が挙げられ、ルテイン類の安定性をより一層向上させる観点から、好ましくは10〜93重量%、より好ましくは15〜90重量%が挙げられる。ゼラチンの含有量としては、例えば25〜75重量%が挙げられ、ルテイン類の安定性をより一層向上させる観点から、好ましくは28〜70重量%、より好ましくは33〜65重量%が挙げられる。
本発明の経口組成物において、(A)成分と(C)成分との比率については、各成分の上記含有量に応じて定まるが、ルテイン類の安定化補助効果をより良好に得る観点から、(A)成分の総量1重量部に対する(C)成分の含有量として、総量で、1〜50重量部が挙げられる。ルテイン類の安定性をより一層向上させる観点から、(A)成分の総量1重量部に対する(C)成分の含有量として、総量で、好ましくは4〜36重量部、より好ましくは9〜29重量部が挙げられる。
また、(A)成分の総量1重量部に対する結晶セルロースの含有量としては、例えば0.4〜100重量部が挙げられ、ルテイン類の安定化補助効果をより良好に得る観点から、好ましくは1〜40重量部、より好ましくは8〜30重量部が挙げられる。(A)成分の総量1重量部に対するゼラチンの含有量としては、例えば0.4〜100重量部が挙げられ、ルテイン類の安定化補助効果をより良好に得る観点から、好ましくは8〜26重量部、より好ましくは8〜22重量部が挙げられる。
他の含有成分
本発明の経口組成物は、本発明の効果を損なわない限度で、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の他に、製剤形態に応じた添加剤や基剤を含んでいてもよい。添加剤及び基剤としては、食品学的又は薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、賦形剤、流動化剤、滑沢剤、安定化剤、結合剤、崩壊剤、等張化剤、可塑剤、分散剤、乳化剤、溶解補助剤、湿潤化剤、懸濁化剤、粘着剤、コーティング剤、光沢化剤、水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、低級アルコール類、多価アルコール、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、防腐剤、矯味剤、甘味料、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの添加剤及び基剤の含有量については、錠剤として成形できることを限度として、使用する添加剤及び基剤の種類等に応じて適宜設定される。
また、本発明の錠剤組成物は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の他に、必要に応じて、他の栄養成分や薬理成分を含有していてもよい。このような栄養成分や薬理成分としては、食品学的又は薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ビタミン、健胃剤、ミネラル、タンパク質、アミノ酸、脂肪酸、色素、香料、有機酸及びその塩、調味料、機能性素材等が挙げられる。これらの添加成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの添加成分の含有量については、使用する添加成分の種類や経口組成物の用途等に応じて適宜設定される。
剤型・製剤形態
本発明の経口組成物の剤型については、経口摂取又は経口投与が可能であることを限度として特に制限されず、液体状、半固体状、固体状が挙げられる。
本発明の経口組成物の製剤形態については、経口摂取又は経口投与が可能であることを限度として特に制限されず、例えば、飲食品及び内服用医薬品が挙げられる。
本発明の経口組成物を飲食品の製剤形態にする場合、前記(A)〜(C)成分を、そのまま又は他の食品素材や添加成分と組み合わせて所望の形態に調製すればよい。このような飲食品としては、一般の飲食品の他、特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品、病者用食品等が挙げられる。これらの飲食品の形態として、特に制限されないが、好ましくは、錠剤、カプセル剤(ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤)、散剤、顆粒剤、粉剤等のサプリメント、より好ましくは錠剤のサプリメントが挙げられる。
本発明の経口組成物を内服用の医薬品の製剤形態にする場合、前記(A)〜(C)成分を、そのまま又は他の添加成分と組み合わせて所望の形態に調製すればよい。このような内服用の医薬品としては、好ましくは、錠剤、顆粒剤、粉剤等が挙げられ、より好ましくは錠剤が挙げられる。
本発明の経口組成物の摂取又は服用量については、特に制限されず、該経口組成物の製剤形態、用途、(A)〜(C)成分の含有量等に応じて適宜設定されるが、例えば、1日当たりの摂取又は服用量として、前記(A)成分量換算で、5〜25mg程度となる量が挙げられる。
2.ルテイン類の安定化方法
前述するように、結晶セルロース及び/又はゼラチンは、ヒドロキシチロソールとともにルテイン類に配合することで、ルテイン類の優れた安定化効果を奏する。従って、本発明は、更に、ルテイン及び/又はそのエステルを含有する経口組成物において、(A)ルテイン及び/又はそのエステルと共に、(B)ヒドロキシチロソール並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチンを配合する、ルテイン及び/又はそのエステルの安定化方法も提供する。
本発明におけるルテイン類の安定化とは、保存条件に対する安定性を向上させることをいい、具体的には、熱安定性及び/又は光安定性を向上させることをいい、より好ましくは、熱安定性及び光安定性を向上させることをいう。
前記ルテイン及び/又はそのエステルの安定化方法において、使用する成分の種類や使用量、経口組成物の形態等については、前記「1.経口組成物」の欄に示す通りである。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例
表1に記載の各成分を混合した比較例1〜4及び実施例1〜5の粉末状の経口組成物組成物(全量300g)を用意した。表1で用いた各成分の詳細は以下の通りである。
・マリーゴールド抽出物:DSM社製 FloraGLO Lutein 10% SG-VG(ヘキサンを含む溶媒による抽出物を加水分解することで、抽出物中のルテインエステルをルテイン(フリー体)にケン化したもの、ルテイン(フリー体)量10重量%、固形分重量94重量%以上)
・ルテイン:富士フィルム和光純薬製ルテイン(フリー体)
・オリーブ果実抽出物:N.C コーポレーション社製ハイトリーブパウダー(溶媒を使用しない方法による抽出物(原料植物300gから0.45gの抽出物が得られる)、水溶性、ヒドロキシチロソール量10重量%
・オリーブ葉抽出物:バイオアクティブズジャパン製オリーブ葉エキス(水、エタノール可溶性、ヒドロキシチロゾール量7重量%)
・ヒドロキシチロソール:東京化成工業製ヒドロキシチロソール
得られた経口組成物を、以下の条件でルテイン安定性を評価した。なお、ルテイン量は、高速液体クロマトグラフィーによる定量試験によって測定した。
(熱安定性)
アルミパウチに経口組成物20gを封入し、50℃10%RH条件下で1ヶ月保存した。保存前におけるルテイン量を100%とした場合の保存後のルテイン量の相対値(%)を求め、以下の基準に基づいてルテインの温度安定性を評価した。
×:90%未満
△:90%以上95%未満
○:95%以上
(光安定性)
無色透明のガラス製容器に経口組成物20gを封入し、室温、UV照射(4klx、20℃)下で7日保存した。保存前におけるルテイン量を100%とした場合の保存後のルテイン量の相対値(%)を求め、以下の基準に基づいてルテインの温度安定性を評価した。
×:95%未満
○:95%以上
Figure 2021107340
比較例1に示すように、ルテインは熱及び光に対して不安定である。比較例2〜4に示すように、さらにヒドロキシチロソールを配合することで、熱安定性については若干向上するが、その向上効果は不十分であり、光安定性の向上効果は認められなかった。一方で、実施例1〜5に示すように、ルテインに対してヒドロキシチロソールと共にセルロース及び/又はゼラチンを配合することで、ルテインの熱安定性及び光安定性の両方において優れた向上効果が確認できた。なお、実施例1〜5の中でも実施例1〜4の経口組成物において、これらの安定性がより長く持続する傾向が認められた。
処方例
表2〜4に示す処方の経口組成物を調製した。表2〜4において、マリーゴールド抽出物及びオリーブ果実抽出物は、試験例と同じものを用いた。いずれの経口組成物においても、ルテイン類の優れた熱安定性及び光安定性の向上効果が得られた。
Figure 2021107340
Figure 2021107340
Figure 2021107340

Claims (7)

  1. (A)ルテイン及び/又はそのエステル、(B)ヒドロキシチロソール、並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチンを含有する経口組成物。
  2. 前記(A)成分を含有するマリーゴールド抽出物を含む、請求項1に記載の経口組成物。
  3. 前記(B)成分を含有するオリーブ及び/又はその抽出物を含む、請求項1又は2に記載の経口組成物。
  4. 前記オリーブ抽出物が水溶性である、請求項3に記載の経口組成物。
  5. 前記(A)成分の総量1重量部に対して(B)成分を0.0004〜20重量部含む、請求項1〜4のいずれかに記載の経口組成物。
  6. 前記(A)成分の総量1重量部に対して(C)成分を総量で0.4〜100重量部含む、請求項1〜5のいずれかに記載の経口組成物。
  7. ルテイン及び/又はそのエステルを含有する経口組成物において、(A)ルテイン及び/又はそのエステルと共に、(B)ヒドロキシチロソール並びに(C)結晶セルロース及び/又はゼラチンを配合する、ルテイン及び/又はそのエステルの安定化方法。
JP2019238722A 2019-12-27 2019-12-27 経口組成物 Pending JP2021107340A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238722A JP2021107340A (ja) 2019-12-27 2019-12-27 経口組成物
TW109139774A TW202128139A (zh) 2019-12-27 2020-11-13 口服組成物以及葉黃素及/或其酯的穩定化方法
PCT/JP2020/046615 WO2021131872A1 (ja) 2019-12-27 2020-12-14 経口組成物
CN202080090514.4A CN114901266A (zh) 2019-12-27 2020-12-14 口服组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238722A JP2021107340A (ja) 2019-12-27 2019-12-27 経口組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021107340A true JP2021107340A (ja) 2021-07-29

Family

ID=76574533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019238722A Pending JP2021107340A (ja) 2019-12-27 2019-12-27 経口組成物

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2021107340A (ja)
CN (1) CN114901266A (ja)
TW (1) TW202128139A (ja)
WO (1) WO2021131872A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19651681A1 (de) * 1996-12-12 1998-06-18 Basf Ag Stabile, wäßrige Dispersionen und stabile, wasserdispergierbare Trockenpulver von Xanthopyllen, deren Herstellung und Verwendung
JP4510412B2 (ja) * 2003-08-12 2010-07-21 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 退色抑制剤
ES2304154T3 (es) * 2004-07-09 2008-09-16 Mavi Sud S.R.L Composiciones que contienen gelatina-glicina y carotenoides.
CN101147566B (zh) * 2007-11-05 2012-07-04 南京雨润食品有限公司 一种防止火腿及烤肠类产品褪色的复配色素及护色方法
JP5534681B2 (ja) * 2009-02-04 2014-07-02 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 結晶性カロテノイド色素の変色抑制方法
CN102356838A (zh) * 2011-10-19 2012-02-22 南京农业大学 一种叶黄素微胶囊制剂及其制备方法
CN103316032B (zh) * 2013-05-24 2016-08-17 凌霄 含有羟基酪醇的组合物及其应用
JP6336373B2 (ja) * 2014-10-08 2018-06-06 株式会社えがお マリーゴールド抽出物を含有する加工食品
JP2016185939A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ロート製薬株式会社 経口組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN114901266A (zh) 2022-08-12
WO2021131872A1 (ja) 2021-07-01
TW202128139A (zh) 2021-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2428327T3 (es) Composición que contiene unos aceites vegetales, unos aceites de origen animal o unos compuestos purificados ricos en omega-3 y un aceite de aguacate refinado rico en triglicéridos
JP6205616B2 (ja) 美肌促進剤及びその利用
KR101688586B1 (ko) 오리 난황유 및 모링가 추출물을 함유하는 천연비누 조성물 및 이의 제조방법
JP2010095529A (ja) 脂質代謝改善用組成物
JP6083942B2 (ja) 長命草及び魚介油を含む組成物
JP6161438B2 (ja) 脂肪蓄積抑制及び/又は脂肪蓄積量低減剤
JP6159918B2 (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤及びヒアルロニダーゼの活性を阻害する方法
JP2020189876A (ja) 経口組成物
WO2021131872A1 (ja) 経口組成物
JP2005015364A (ja) 抗酸化組成物、皮膚老化防止用組成物、抗炎症組成物及び脂質代謝改善用組成物
JP2007138067A (ja) 品質が改善された馬の油組成物
JPH02290812A (ja) 抗アレルギー性油脂組成物
JP2013208095A (ja) ゼラチン成形組成物
JP2022096826A (ja) 経口用組成物
JP7013645B2 (ja) リパーゼ活性阻害剤
JP7398214B2 (ja) サラシア属植物の抽出物を含有する経口組成物
JP7360103B2 (ja) ヒドロキシチロソール含有軟カプセル剤
JP2015140325A (ja) コラゲナーゼ阻害剤、並びにコラゲナーゼ阻害剤を配合した化粧料組成物及び機能性食品
JP7292568B2 (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤、並びにこれを配合してなる化粧料組成物及び機能性食品
JP7090362B1 (ja) 血管柔軟性向上用組成物
JP7066547B2 (ja) ナットウキナーゼを含む食品
JP7207878B2 (ja) ナットウキナーゼを含む食品
JP2005053818A (ja) トリプシン阻害剤
JP6513485B2 (ja) 臭気マスキング剤及びカプセル剤
JP2021159086A (ja) リグナン類化合物と精油と油脂とを含有する組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240220