JP6513485B2 - 臭気マスキング剤及びカプセル剤 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するために、本発明の一態様では、プロポリス抽出物、コンドロイチン硫酸含有抽出物、及びプラセンタ抽出物から選ばれる少なくとも1種の抽出物由来の臭気をマスキングするための臭気マスキング剤であって、前記臭気マスキング剤は、パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油を含んでなることを特徴とする臭気マスキング剤が提供される。
以下、本発明の臭気マスキング剤を具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態の臭気マスキング剤は、天然素材より抽出溶媒を用いて得られた抽出物由来の臭気をマスキングするために用いられ、パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油を含んでなる。パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油としては、例えば綿実油(パルミチン酸の含有量約22.7質量%)、大豆油(約10.5質量%)、オリーブ油(約11.3質量%)、パーム油(約43.5質量%)、ゴマ油(約8.9質量%)、コーン油(約10.6質量%)、アボガド油(約10.9質量%)、小麦胚芽油(約16.7質量%)、ユズ油(約22質量%)、落花生油(約10〜12質量%)、米胚芽油(約16.9質量%)、ツバキ油(約17.5質量%)、ヤシ油(約8.2質量%)、マカダミアナッツ油(約8.0質量%)等が挙げられる。なお、植物油中のパルミチン酸の含有量は、USDA(United States Department of Agriculture)データベース等により確認することができる。これらの油は単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本実施形態の臭気マスキング剤は、臭気をマスキングするための添加剤として、上述した天然素材より抽出溶媒を用いて得られた抽出物と混合して使用される。それにより、天然素材より抽出溶媒を用いて得られた抽出物由来の臭気をマスキングする。本実施形態の臭気マスキング剤を構成するパルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油は、芳香成分による香り付けとは異なり、抽出物由来の臭気自体をマスキングする。
(1)本実施形態の臭気マスキング剤は、天然素材より抽出溶媒を用いて得られた抽出物由来の臭気に対して優れたマスキング効果を発揮する。パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油により、抽出物由来の臭気自体をマスキングし、消臭効果を発揮することができる。よって、例えば芳香成分による香り付けと異なり、香り成分が苦手な利用者にも広く適用することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明をカプセル剤に具体化した第2実施形態を説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(2)本実施形態のカプセル剤は、天然素材より抽出溶媒を用いて得られた抽出物由来の臭気に対して優れたマスキング効果を発揮する。パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油により、抽出物由来の臭気自体をマスキングし、消臭効果を発揮することができる。よって、芳香成分による香り付けとは異なり、利用者は容易に摂取することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
<試験例1:臭気マスキング剤のプラセンタ抽出物に対する臭気抑制試験>
表1に示される臭気マスキング剤を使用し、臭気成分としてプラセンタ抽出物に対する臭気を抑制する効果について試験した。なお、プラセンタ抽出物として日本バイオコン社製の豚プラセンタエキス末を使用した。
各実施例において、臭気マスキング剤として、パルミチン酸の含有量が8質量%以上の植物油であるオリーブ油、小麦胚芽油、大豆油、米胚芽油、ゴマ油、又はそれらの組み合わせを使用した。表1に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。なお、プラセンタ抽出物は、粉末状のものを使用し、表1中における配合量は、固形分としての配合量を示す。
各比較例においては、各実施例の臭気マスキング剤の代わりに、パルミチン酸の含有量が8質量%未満の植物油であるハイオレックスサフラワー油、ぶどう油、シソ油、及び亜麻仁油をそれぞれ使用した。表1に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。
上記のように得られた各混合液を30mLのバイアル瓶に移し、40℃で60分間加熱処理した。得られた加熱処理物について、10名のパネラーがそれぞれバイアル瓶の蓋を少し開け、直接混合物の臭気を嗅ぎ、以下の基準に従い評価した。プラセンタ抽出物(臭気成分)由来の臭気を全く感じない場合を3点(良好)、僅かに抽出物由来の臭気を感じる場合を2点(可)、抽出物由来の臭気を感じる場合を1点(不可)として評価した。10名のパネラーの合計点を表1に示す。
表2に示される臭気マスキング剤を使用し、臭気成分としてサメ軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸含有抽出物)に対する臭気を抑制する効果について試験した。サメ軟骨抽出物として丸善製薬社製のサメ軟骨抽出物を使用した。
各実施例において、臭気マスキング剤として、試験例1と同様の植物油をそれぞれ使用した。表2に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。なお、サメ軟骨抽出物は、粉末状のものを使用し、表2中における配合量は、固形分としての配合量を示す。
各比較例においては、各実施例の臭気マスキング剤の代わりに、試験例1の各比較例と同様の植物油をそれぞれ使用した。表2に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。
表3に示される臭気マスキング剤を使用し、プロポリス抽出物に対する臭気を抑制する効果について試験した。なお、プロポリス抽出物は、以下の製造方法により得られた抽出物を使用した。
各実施例において、臭気マスキング剤として、試験例1と同様の植物油をそれぞれ使用した。表3に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。なお、プロポリス抽出物は、上記のように得られたプロポリス抽出液を使用し、表3中における配合量は、プロポリス抽出液としての配合量を示す。
各比較例においては、各実施例の臭気マスキング剤の代わりに、試験例1の各比較例と同様の植物油をそれぞれ使用した。表3に示される各成分を全量100mLとなるように所定の配合比率にて調液し、ホモジナイザーで1分間分散させた後、真空引きにて脱泡することにより各例の混合液を調製した。
(a)前記植物油は、小麦胚芽油及び米胚芽油、又は米胚芽油及びゴマ油を含んでなる前記臭気マスキング剤。従って、この(a)に記載の発明によれば、さらに優れた臭気マスキング効果を得ることができる。
Claims (6)
- プラセンタ抽出物由来の臭気をマスキングするための臭気マスキング剤であって、
前記臭気マスキング剤は、綿実油、大豆油、オリーブ油、パーム油、ゴマ油、アボガド油、ユズ油、落花生油、ツバキ油、ヤシ油、及びマカダミアナッツ油から選ばれる少なくとも1種の植物油を含んでなることを特徴とする臭気マスキング剤。 - プラセンタ抽出物を封入するカプセル剤において、
前記抽出物と、綿実油、大豆油、オリーブ油、パーム油、ゴマ油、アボガド油、ユズ油、落花生油、ツバキ油、ヤシ油、及びマカダミアナッツ油から選ばれる少なくとも1種の植物油とを混合し、前記抽出物由来の臭気をマスキングしたことを特徴とするカプセル剤。 - プロポリス抽出物及びコンドロイチン硫酸含有抽出物から選ばれる少なくとも1種の抽出物由来の臭気をマスキングするための臭気マスキング剤であって、
前記臭気マスキング剤は、パルミチン酸の含有量が8質量%以上である植物油を含んでなることを特徴とする臭気マスキング剤。 - 前記植物油は、綿実油、大豆油、オリーブ油、パーム油、ゴマ油、コーン油、アボガド油、小麦胚芽油、ユズ油、落花生油、米胚芽油、ツバキ油、ヤシ油、及びマカダミアナッツ油から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3に記載の臭気マスキング剤。
- プロポリス抽出物を封入するカプセル剤(プルランを含むカプセルを除く)において、
前記抽出物と、綿実油、パーム油、ゴマ油、コーン油、アボガド油、小麦胚芽油、ユズ油、落花生油、米胚芽油、ツバキ油、ヤシ油、及びマカダミアナッツ油から選ばれる少なくとも1種の植物油とを混合し、前記抽出物由来の臭気をマスキングしたことを特徴とするカプセル剤。 - コンドロイチン硫酸含有抽出物を封入するカプセル剤(プルランを含むカプセルを除く)において、
前記抽出物とパルミチン酸を8質量%以上含有する植物油とを混合し、前記抽出物由来の臭気をマスキングしたことを特徴とするカプセル剤。
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