JP6336373B2 - マリーゴールド抽出物を含有する加工食品 - Google Patents

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Description

本発明は、マリーゴールド抽出物およびビルベリー抽出物と、鮫肝油とを含有する加工食品に関する。この加工食品は、眼精疲労改善剤や完全矯正視力向上剤、粘膜免疫向上剤として使用することができる。
マリーゴールド抽出物に含まれるルテインは、網膜の黄斑部分に蓄積され酸化ストレスに対する生体防御機構を担っていることが知られている。このようなマリーゴールド抽出物の特徴を利用し、例えば特許文献1〜3には、マリーゴールド抽出物などを用いて、それに含まれるルテインとビルベリー果実抽出物や、カシス抽出物、コラーゲン、アントシアニン、ドコサヘキサエン酸と組み合わせた眼精疲労用の組成物が開示されている。
特開2008−271878号公報 特開2007−308396号公報 特開2005−287376号公報
前述した特許文献1〜3にも開示されているように、マリーゴールド抽出物やビルベリー果実抽出物単独でも一定の眼精疲労防止効果は認められるが、さらに、眼球の網膜上にある視細胞におけるロドプシンの発色原となるビタミンA等を効率的に含み、眼精疲労改善や、夜間視力改善、加齢黄斑変性(AMD)の予防等の複合的な眼機能の改善効果を有する健康食品としては提供されていなかった。
また、マリーゴールド抽出物やビルベリー果実抽出物の眼精疲労防止効果を調べるにあたっては、例えば、前記特許文献2の多くの実施例がそうであるように、液剤として試験されることが多い。これは、それぞれが、抽出物としては液状で抽出されるため、その有効量等を確認するには、液体としての添加量のみの調整で足るためである。しかしながら、マリーゴールド抽出物の液状のままでは、逐一液量を測定して摂取することになり、定常的な投与試験や健康維持のために継続して摂取する場合等には適さない。また、アントシアニン等を含みマリーゴールド抽出物と同時に使用されることが多いビルベリー果実抽出物についても、液状のままでは特有の苦味を感じ、高い染色性により口腔内が青くなることが問題となる場合がある。
マリーゴールド抽出物やビルベリー果実抽出物の液剤を調製するときによく用いられる大豆油は、アレルギー表示推奨物質であるとともに、体内で一部炎症を起こすホルモン様物質に変わるリノール酸を多く含むということが問題となる場合がある。また、これら抽出物に多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸を組み合わせた場合、吸収段階で競合がおきてしまい、期待される効果が得られない可能性がある。
またマリーゴールド抽出物等の効果は、眼球の黄斑部や網膜上にある視細胞への効果までしか明らかになっていない。しかしながら、コンタクトレンズ普及に伴い、細菌による眼病の発症や眼の衛生環境の悪化など、眼の健康に注目する人々が増えている。眼のかゆみ等の疲労感や眼病による細かい症状を改善するには、視機能への効果のみでは需要にこたえられない可能性がある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
本発明は、マリーゴールド抽出物と鮫肝油とビルベリー果実抽出物とを含有する加工食品に関するものである。この加工食品に含有される成分の組み合わせは、マリーゴールド抽出物やビルベリー果実抽出物の眼精疲労防止効果に加えて、鮫肝油を含有することで、鮫肝油中の成分の効果や、それらの相乗効果によって、眼の疲れの防止や、夜間視力改善、加齢黄斑変性(AMD)の予防等の複合的な眼機能改善効果、さらには粘膜免疫の向上など、健康な眼機能の維持効果を奏することが期待される。
本発明の加工食品は、マリーゴールド抽出物と鮫肝油とビルベリー果実抽出物とを含有する経口摂取に適した形状のものである。経口摂取に適した食品とするために、ハードカプセルやソフトカプセルといったカプセルや、各成分の溶液や適宜粉体化を促進する粉を加えてスプレードライ等することで得られる粉末の混合物、または溶液やペースト等に加工した形状とすることができる。または、これらの成分を焼き菓子やゼリー等の菓子や、練り物等の一般的な食品に混合した加工食品としてもよい。これらの中でも、本発明の成分は、苦味を感じやすかったり、口腔内に青等の着色を生じさせたりすることがあるため、カプセル状とすることが好ましい。また、剤皮に内容液を包含させてカプセル状とし、成分を内容液とすることで、内容物による苦みや着色の問題が生じることがなくなり、カプセル中の内容液の濃度を調整しておくことで摂取量の管理が行いやすくなり、ヒトが飲みやすく定常的に摂取しやすいものとなる。
本発明の加工食品は、マリーゴールド抽出物を含有する。マリーゴールド(英語: marigolds、学名:Tagetes)は、キク科コウオウソウ属のうち、草花として栽培される植物である。このマリーゴールド抽出物中には、ルテインが豊富に含有され、ルテインは主にヒトの水晶体や黄斑部に存在し、黄斑変性症予防改善効果が確認されている。さらに、マリーゴールド抽出物はゼアキサンチンを含有している。また、ルテインとゼアキサンチンはそれぞれの単独摂取よりも、併せて摂取することでリポタンパクが輸送をしやすく、血液濃度上昇に寄与すると考えられる。本発明で用いられるマリーゴールド抽出物とは、主にマリーゴールドの花弁からの抽出物が好適に用いられ、例えば、下記の溶媒に浸漬することで、抽出することができる。水相中懸濁状態にて強アルカリ薬剤KOHを加え、鹸化物は除去される。その他不要な成分も、溶媒によって抽出、洗浄、精製が行われる。溶媒にはアルコール等が用いられ、具体的にはヘキサン、エタノール,含水エタノール(90%含水エタノール等)等が挙げられる。
これらの方法で得られるマリーゴールド抽出物は、ルテイン等を高濃度で含む。このルテインを高濃度で含むマリーゴールド抽出物に一価不飽和脂肪酸であるオリーブ油を加えた色素製剤とすることができる。このとき、ルテイン濃度がおよそ20%となるように調整することが好ましい。本発明においては、このような、マリーゴールド抽出物とオリーブ油とを混合して得られてなる色素製剤として、マリーゴールド抽出物を加工食品に含有させることが好ましい。オリーブ油を用いた色素製剤とすることで、マリーゴールド抽出物中の有効成分が化学的に安定する。また、オリーブ油は大豆油のようなアレルギーが生じるおそれが低い。オリーブ油は前述したように一価不飽和脂肪酸であり、本発明の加工食品に含有される鮫肝油がオメガ3脂肪酸であることから、それぞれの生体内への取り込みは競合しにくいと考えられ、それぞれの吸収性が高くなるという効果が期待される。
本発明の加工食品は、ビルベリー果実抽出物を含有する。ビルベリー果実抽出物の原料となるビルベリー(bilberry,whortleberry,huckleberry,Vaccinium myrtillus)とは、ブルーベリーの一種であり、つつじ科コケモモ属(スノキ属)に属する。ビルベリーは、アメリカやカナダ,北欧等に広く自生している。本発明で用いられるビルベリー果実抽出物とは、主にビルベリーの果実からの抽出物が好適に用いられ、例えば実を潰して、下記の抽出溶媒に浸漬することで、製造することができる。本発明で用いられるビルベリー果実抽出物としては、アントシアニンをビルベリー果実抽出物中36%以上含有するものを使用することが好ましい。アントシアニンはシアニジン,ペオニジン,デルフィニジン,ペツニジン,マルビジンからなる組成物であり、ロドプシンという物質の再合成を促進させ、摂取することで視力の向上に効果があるといわれている。なお、ビルベリー果実抽出物の抽出方法としては、果実から圧搾抽出したり、溶媒を用いて固液抽出したり、超臨界二酸化炭素等を用いた抽出等が挙げられる。固液抽出工程には、溶媒として、例えばアルコール等が用いられ、具体的にはエタノール,含水エタノール(90%含水エタノール等)等が挙げられる。固液抽出により溶媒にて抽出された成分は吸着樹脂を使用して精製をされる。回収された留分は、例えば低温減圧乾燥をし、真空乾燥物を得て、粉砕をすることで粉体とすることができる。さらに、アントシアニンは抗酸化作用も有しているため、体内で活性酸素が細胞等を酸化させることを抑制することができる。これにより、老化防止や、心臓血管疾患等の酸化ストレスによる影響を受けやすい症状の予防効果が期待される。また、後述する、内容物として使用する鮫肝油等の油脂等が酸化されることを防止し、それらの効果を安定的に発揮させることにも寄与する。
本発明の加工食品は、鮫肝油を含有することを特徴の一つとする。鮫肝油とは、サメの肝油から抽出した油である。なかでも深海鮫生肝油を用いることが好ましい。深海鮫生肝油は、水深300〜1,000メートルの深海に生息している鮫の肝臓から抽出した油をいう。鮫肝油は鮫の生息環境の影響を受けやすく、深海鮫は表層付近よりも良い水質の環境で生息しているため、その肝油からは良質な肝油を得ることができる。この鮫肝油は、ビタミンAやスクアレン、アルコキシルグリセロールを含み、ビタミンAはロドプシンの発色原となり、スクアレンも眼精疲労改善、夜間視力改善、AMD改善効果等があるとされている。アルコキシルグリセロールは、免疫学的活性から、ウイルス中和、粘膜への細菌付着の阻止に効果が期待されている。これらの成分を含む鮫肝油を、ルテインを豊富に含むマリーゴールド抽出物や、アントシアニンを豊富に含むビルベリー果実抽出物と組み合わせて摂取することで、前述したような複合的な効果や、相乗効果を奏し、眼精疲労の改善に加え、粘膜免疫の向上や、完全矯正視力向上等の様々な効果が生じる。すなわち、これらのマリーゴールド抽出物、ビルベリー果実抽出物との組み合わせとして鮫肝油は非常に効率よく、重要な成分を補完するものである。コンタクトレンズ使用者など、需要に合わせて、適宜、鮫肝油成分を増やしても良い。さらに、鮫肝油は、スクアレン等の油脂成分を含む。特にカプセルをソフトカプセルとするとき、内容物には油脂が含まれる必要があるが、鮫肝油は、それ自体が種々の機能を奏するのみでなく油脂としても機能する。これにより、相対的にカプセル剤中の有効成分濃度も向上させることができる。
また、鮫肝油が好ましい理由として、鮫肝油にはスクアレン、ビタミンA、DHA、EPA等が含まれるが、これらは、血中中性脂肪を下げる効果等がある。血中中性脂肪を下げることで、体内の血流が良くなり、これは網膜付近の毛細血管についても血流改善効果が生じると考えられ、アントシアニンやルテインを摂取する場合に加えた相乗効果が生じ、優れた眼精疲労改善効果や、完全矯正視力改善効果、粘膜免疫改善効果が生じる。これにより、眼精疲労改善剤や、完全矯正視力改善剤、粘膜免疫改善剤としての利用も可能となる。
また、鮫肝油に含まれるアルコキシルグリセロールは、免疫学的活性を持つといわれており、動物またはヒトにおける抗体や免疫グロブリンの産生を増強する効果を持つことが期待されている。免疫グロブリンのタイプには、主として涙、唾液、気道分泌物などの粘膜分泌液中に存在するものがある。この活性により、粘膜への細菌付着を阻止し、細菌による炎症などの症状の予防効果と眼の衛生環境の向上が期待される。
本発明の加工食品を摂取することで、粘膜免疫改善効果や、完全矯正視力改善効果、眼精疲労改善効果が生じる。これらの効果を奏するために特に有効な摂取量として、マリーゴールド抽出物に含まれるルテインは12mg/日以上、ゼアキサンチンは1.8mg/日以上とすることが好ましい。この値を一般的なマリーゴールド抽出物に含まれる濃度から換算すると、マリーゴールド抽出物として、60mg/日以上とすることが好ましい。また、鮫肝油は60mg/日以上、ビルベリー抽出物は3mg/日以上とすることが好ましい。平均の摂取量が、このような範囲となるように6週程度継続して摂取することで、本発明の加工食品の効果がより優位に確認される。この摂取量の管理にあたっては、その摂取量を調整しやすい点からも、カプセルの内容液として、有効成分となるマリーゴールド抽出物や鮫肝油、ビルベリー抽出物を含有させることが好ましい。
本発明の加工食品の内容液には、油脂が含有される。この油脂としては、食用に適したものを広く使用できるが、具体的には、果実の種(特に、ブドウ種子が好ましい)やヤシ、ヒマワリ、菜種、オリーブ等の油が挙げられる。この油脂は、主として内容液中の成分濃度の調製や、撹拌性等を向上させ均質な液とするために混合される。
本発明の加工食品には、さらに、内容液の取り扱い性の改善や眼機能改善効果を促進するために、カシス果実抽出物や、ヒアルロン酸、アナトー色素、ヘマトコッカス藻、各種ビタミン(ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6等)等を加えてもよい。また、香料や甘味料、色素、賦形剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、吸収促進剤、増量剤、防腐剤等を加えてもよい。
本発明の加工食品は、カプセル状の加工食品とし、マリーゴールド抽出物および鮫肝油、ビルベリー果実抽出物が内容液としてこのカプセル内に含まれる構成とすることができる。この内容液における各成分の含有量は、内容液全量に対してマリーゴールド抽出物が15〜25重量%、深海鮫生肝油が5〜30重量%、ビルベリー果実抽出物が0.5〜5重量%含有されていることが好ましい。このような重量比率で配合することで各成分の含有量が眼機能改善効果を奏しやすく、かつ配合の調製も行いやすいものとなる。なお、前述した重量比で内容液を調整する場合、その他の成分として例示したもの等を適宜加えることができ、より具体的には残部として前述した油脂等を使用して調製することができる。この他にも、内容液の均質性や安定性を向上させるために、グリセリン脂肪酸エステルやミツロウのような乳化剤や、前述した各種ビタミン類等により残部を調製しても良い。
本発明の加工食品は、前述したような構成の内容液を包含する剤皮を有するカプセル状とすることができる。この剤皮とは、カプセルの皮膜となるものであり、この剤皮で内容液を密封することで、内容液の酸化防止等の品質保持能を奏し、カプセルとして成形できる。この剤皮はゼラチンを主とし、ソフトカプセルとすることが好ましい。この剤皮には、適宜、グリセリンやソルビトール、色素等を加え、さらに成形加工しやすいように水などの溶媒を加える場合がある。この成形にあたっては、ゼラチン等の剤皮による皮膜への薬剤の充填と皮膜としての成形とを同時に行い、カプセルとするものが一般的である。この成形方法として、ロータリー法や二重ノズル法などが挙げられる。特に、ソフトカプセルは比重が高いため粉末や顆粒に比べ飲み込みやすい。
本発明の加工食品はそのカプセルの形状が、直径6〜12mmの略球状とすることが好ましい。ここで略球状とは、真球状に近い直径が統一されたものから、扁楕円体や長楕円体のようにその断面が略楕円となるものを指す。このような直径範囲の略球状のソフトカプセルとすることで摘まみやすく飲みやすくなる。このカプセルは、特に、その短径が6〜10mm、長径が10〜12mmの長楕円体とすることでより摘まみやすく飲みやすい形状となる。特に、短径7.1〜7.3mm、長径10.9〜11.1mmの楕円球状にすることで、つまみやすさや飲み込みやすさが優れたものとなる。
本発明を、マリーゴールド抽出物と鮫肝油とビルベリー果実抽出物とを含有する粘膜免疫改善剤、或いは完全矯正視力向上剤や、眼精疲労改善剤といった改善・向上剤して達成する場合、これらは経口投与によりそれらの効果を奏する。よって、これらの改善・向上剤とするにあたっては、経口投与に適した形状とすることができればカプセル剤以外の形状としてもよい。このとき、香料や甘味料、色素、賦形剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤、吸収促進剤、増量剤、防腐剤等を加えて経口投与に適した公知の各種剤型とすることができる。
本発明は、マリーゴールド抽出物にロドプシンの再合成促進作用を有するビルベリー果実抽出物とロドプシンの形成に必要なビタミンA等を含む鮫肝油を混合することで眼精疲労改善や酸化防止効果、眼機能の向上、健康な眼機能の維持といった複合的な効果を奏することができる加工食品を提供するものである。さらに、所定の大きさのソフトカプセル状とすることで、摂取量を制御しやすく、かつ飲みやすいものとすることもできる。これにより、定常的な摂取を行いやすくし、より効率よく、効果的に目の健康維持を図ることを可能にする。
[原材料]
マリーゴールド抽出物:マリーゴールドの花弁に溶媒を加え固相分離による色素抽出を行い、マリーゴールド抽出物とした。(マリーゴールドの色素は水相中懸濁状態にてKOHを加えることで、その鹸化物は除去される。得られた高濃度フリー体ルテインはオリーブ油を加えてルテインフリー換算で20%となり安定する。)なお、この抽出物は、ルテインがルテインフリー換算で20%、ゼアキサンチンが2.5%含有されたものである。
深海鮫生肝油:深海に生息するアイザメの肝臓を圧搾抽出し、遠心分離ろ過することで得られる油性成分に酸化防止剤としてビタミンEを0.05%添加し深海鮫生肝油とした。なお、この抽出物には、スクアレンが38重量%、アルコキシルグリセロールが44重量%、ビタミンAが約0.01重量%含有されていた。
ビルベリー果実抽出物:ビルベリーの果実を圧搾抽出することで得られる液体をビルベリー抽出物とした。なお、この抽出物には、アントシアニンが約37重量%、アントシアニジンが約25重量%含有されていた。
[ソフトカプセル(A)の成形]
内容液(a):内容液総量に占める各素材の割合は、マリーゴールド抽出物が18.75重量%、深海鮫生肝油が18.5重量%、ビルベリー果実抽出物が1.5重量%とし、安定化剤としてグリセリン脂肪酸エステルを15重量%、残部としてブドウ種子油を用いて内容液(a)を調製した。
剤皮用シート(a):ゼラチン74重量部、グリセリン26重量部の割合で混合し、これにシート成形に適した粘度となるように水で希釈して調製した剤皮溶液を用いて剤皮用シート(a)を成形した。
成形:前述の内容液(a)総量200mgを、剤皮用シート(a)を用いて、公知のロータリー法により包含させることで、短径を7.2mm(誤差約1mm)、長径を11.0mm(誤差約1mm)の長楕円体状のソフトカプセル(A)を成形した。この成形時の剤皮用シート(a)の厚みは約800μmであり、また成形後に常温で乾燥して余分な水分を除去した。
[ソフトカプセル(B)の成形]
内容液(b):内容液総量に占める各素材の割合は、深海鮫生肝油が92重量%とし、安定化剤として安定化剤としてビタミンEを0.05重量%、残部として小麦粉を用いて内容液(b)を調製した。
剤皮用シート(b):ゼラチン74重量部、グリセリン26重量部の割合で混合し、これにシート成形に適した粘度となるように水で希釈して調製した剤皮溶液を用いて剤皮用シート(b)を成形した。
成形:前述の内容液(b)総量200mgを、剤皮用シート(b)を用いて、公知のロータリー法により包含させることで、短径を7.2mm(誤差約1mm)、長径を11.0mm(誤差約1mm)の長楕円体状のソフトカプセル(B)を成形した。この成形時の剤皮用シート(b)の厚みは約800μmであり、また成形後に常温で乾燥して余分な水分を除去した。
[試験例1:眼精疲労改善効果]
40歳以上の眼精疲労患者15名に、ソフトカプセル(A)を投与し、眼精疲労改善効果を調べた。
被験者群:この眼精疲労患者は、40〜70歳代の男女であり、白内障患者(男性2名、女性3名)、緑内障患者(男性3名、女性2名)、黄斑変性症患者(男性3名、女性2名)が含まれる。
投与方法:一日あたり2カプセル(摂取時間は被験者の任意の時間とした)を、2か月接種後に、各被検者に眼精疲労の状態を確認した。
試験項目:眼精疲労は、自覚症状改善のスコアにより評価した。
結果:2か月後に、眼精疲労患者15名中、11名に、摂取後の自覚症状の改善効果が認められた。
[試験例2:完全矯正視力改善効果]
視野関連QOLが低めの成人男女における完全矯正視力改善効果を評価した。
被験者群:50才以上〜79才以下の男女計34名。この被験者群は、試験前検査時NEI VFQ−25(The 25-item National Eye Institute Visual Function Questionnaire)の総合得点が低かった者である。また、試験前検査時のVASアンケートで「暗い所で新聞などの細かい文字が見えにくい」が20mmを超える者である。
投与方法:一日あたり4カプセル(摂取時間は被験者の任意の時間とした)を、12週摂取後に、各被検者の状態を確認した。なお、前記被験者群の内17名はアクティブ群としてソフトカプセル(A)を与え、残りの17名はプラセボ群としてソフトカプセル(A)の内容液全量を油脂であるサフラワー油に変更して前述のソフトカプセル(A)の成形に準じて作成したソフトカプセルを与えた。
試験項目:完全矯正視力改善効果は、メガネ・コンタクトレンズなどによる矯正時に測定する数値である完全矯正視力により評価した。
結果:アクティブ群の被験者において、視力検査にて摂取12週目の変化量で+0.165±0.218といった結果が得られ、プラセボ群においては+0.041±0.200であった。アクティブ群のみ摂取前と比べて有意に増加(改善)した。これより、完全矯正視力改善効果が得られる可能性が示唆された。層別解析の結果、特にPC・TVの利用時間が3.5時間以上、年齢が50〜64歳の被検者に効果(視力:裸眼、矯正、完全矯正)が見られやすい結果となった。
[試験例3:粘膜免疫改善効果]
粘膜中の免疫グロブリン濃度の測定による免疫改善効果を評価した。
被験者群:49〜79歳の健常男女42名とした。
投与方法:一日あたり6カプセル(摂取時間は被験者の任意の時間とした)を、6週間摂取後に、唾液検体を採取した。なお、前記被験者群の内21名はアクティブ群としてソフトカプセル(B)を与え、残りの21名はプラセボ群としてソフトカプセル(B)の内容液全量を油脂であるサフラワー油に変更して前述のソフトカプセル(B)の成形に準じて作成したソフトカプセルを与えた。
試験項目:粘膜中の免疫グロブリン濃度の測定による各群の摂取前摂取後の測定を行った。
結果:摂取前と比較して、6週間後にはソフトカプセル(B)摂取群で分泌型免疫グロブリンAの有意な上昇が認められた。すなわち、粘膜中の免疫改善効果が認められた。この分泌型免疫グロブリンAは、涙にも含まれるものであり、鮫肝油を含有する加工食品は涙の免疫に関与し、鮫肝油成分を含有する加工食品を摂取することで分泌型グロブリンAが上昇し、眼の衛生環境向上効果が期待されることを確認した。

Claims (6)

  1. マリーゴールド抽出物と鮫肝油とビルベリー果実抽出物とを含有する加工食品。
  2. 前記マリーゴールド抽出物が、マリーゴールド抽出物とオリーブ油とを混合して製造される色素製剤として含有される請求項1記載の加工食品。
  3. 前記鮫肝油が、深海鮫生肝油である請求項1または2記載の加工食品。
  4. 前記加工食品がカプセル状の加工食品であり、マリーゴールド抽出物および鮫肝油、ビルベリー果実抽出物が内容液としてカプセル内に含まれ、前記内容液全量に対してマリーゴールド抽出物を15重量%以上25重量%以下、鮫肝油を5重量%以上30重量%以下、ビルベリー果実抽出物を0.5重量%以上5重量%以下含有する請求項1〜3のいずれかに記載の加工食品。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の加工食品を用いた粘膜免疫向上剤。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の加工食品を用いた完全矯正視力向上剤。
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