JP2021103601A - 磁気ディスク装置及びライト処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 信頼性を向上可能な磁気ディスク装置及びライト処理方法を提供することである。【解決手段】 本実施形態に係る磁気ディスク装置は、第1領域と、データを一時的にライトする第2領域とを有するディスクと、前記ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記ライトヘッドによるライト性能を高めるエネルギを発生するアシスト素子とを有するヘッドと、第1値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第1領域にデータをライトし、前記第1値と異なる第2値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第2領域にデータをライトする、コントローラと、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びライト処理方法に関する。
磁気ディスク装置の高記録密度化及び高記録容量化を実現するために、高周波(マイクロ波)アシスト磁気記録型式(Microwave Assisted Magnetic Recording : MAMR)や、熱アシスト磁気記録(Thermally Assisted Magnetic Recording : TAMR)型式等が開発されている。高周波アシスト記録型式は、記録電流が印加されることで励磁されて記録磁界を発生する記録磁極(主磁極)と高周波発振子とを有する磁気ヘッドを使用し、高周波発振子に通電することで発生する高周波磁界をディスクに印加することによって、高周波磁界を印加したディスクの部分の保磁力を低下させる技術である。熱アシスト磁気記録型式は、ディスクに向かって照射光を照射する光照射素子を有する磁気ヘッドを使用し、光照射素子の先端からディスクに照射光を照射してディスクを局所的に加熱することで、加熱されたディスクの部分の保磁力を低下させる技術である。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、信頼性を向上可能な磁気ディスク装置及びライト処理方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、第1領域と、データを一時的にライトする第2領域とを有するディスクと、前記ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記ライトヘッドによるライト性能を高めるエネルギを発生するアシスト素子とを有するヘッドと、第1値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第1領域にデータをライトし、前記第1値と異なる第2値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第2領域にデータをライトする、コントローラと、を備える。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプ)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(以下、単に、ホストと称する)100と接続される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプ)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(以下、単に、ホストと称する)100と接続される。
HDAは、磁気ディスク(以下、ディスクと称する)10と、スピンドルモータ(以下、SPMと称する)12と、ヘッド15を搭載しているアーム13と、ボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)14とを有する。ディスク10は、SPM12に取り付けられ、SPM12の駆動により回転する。アーム13及びVCM14は、アクチュエータを構成している。アクチュエータは、VCM14の駆動により、アーム13に搭載されているヘッド15をディスク10の所定の位置まで移動制御する。ディスク10およびヘッド15は、2つ以上の数が設けられてもよい。
ディスク10は、そのデータをライト可能な領域に、ユーザから利用可能なユーザデータ領域10aと、ホスト等から転送されたデータ(又はコマンド)をユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする前に一時的に保存又は記録するメディアキャッシュ(メディアキャッシュ領域又は保存領域と称する場合もある)10bと、システム管理に必要な情報をライトするシステムエリア10cとが割り当てられている。一例では、保存領域(例えば、メディアキャッシュ10b)は、所定の部分でデータを処理する処理速度若しくは所定の領域からディスク10にデータを転送する転送速度とディスク10にデータをライトするライト速度との不一致等を解消するためのキャッシュ領域に相当する。なお、保存領域は、システムエリア10cを含んでいてもよい。また、データを一時的に保存又は記録するメディアキャッシュ10b及びシステムエリア10c以外のディスク10の領域を保存領域としてもよい。以下、ディスク10の内周から外周へ向かう方向、又はディスク10の外周から内周へ向かう方向を半径方向と称する。半径方向において、内周から外周へ向かう方向を外方向(外側)と称し、外周から内周へ向かう方向を内方向(内側)と称する。ディスク10の半径方向に直交する方向を円周方向と称する。円周方向は、ディスク10の円周に沿った方向に相当する。また、ディスク10の半径方向の所定の位置を半径位置と称し、ディスク10の円周方向の所定の位置を円周位置と称する場合もある。半径位置及び円周位置をまとめて単に位置と称する場合もある。なお、“トラック”は、ディスク10の半径方向に区分した複数の領域の内の1つの領域、所定の半径位置におけるヘッド15の経路、ディスク10の円周方向に延長するデータ、所定の半径位置のトラックにライトされた1周分のデータ、トラックにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“セクタ”は、トラックを円周方向に区分した複数の領域の内の1つの領域、ディスク10の所定の位置にライトされたデータ、セクタにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“ディスク10にライトしたトラック”を“ライトトラック”と称し、“ディスク10からリードするトラック”を“リードトラック”と称する場合もある。“ライトトラック”を単に“トラック”と称する場合もあるし、“リードトラック”を単に“トラック”と称す場合もあるし、“ライトトラック”及び“リードトラック”をまとめて“トラック”と称する場合もある。“トラックの半径方向の幅”を“トラック幅”と称する場合もある。“ライトトラックの半径方向の幅”を“ライトトラック幅”と称し、“リードトラックの半径方向の幅”を“リードトラック幅”と称する場合もある。“ライトトラック幅及びリードトラック幅”をまとめて単に“トラック幅”と称する場合もある。“所定のトラックにおけるトラック幅の中心位置を通る経路”を“トラックセンタ”と称する。“所定のライトトラックにおけるライトトラック幅の中心位置を通る経路”を“ライトトラックセンタ”と称し、“リードトラックのリードトラック幅の中心位置を通る経路”を“リードトラックセンタ”と称する場合もある。“ライトトラックセンタ及びリードトラックセンタ”をまとめて単に“トラックセンタ”と称する場合もある。
ヘッド15は、スライダを本体として、当該スライダに実装されているライトヘッド15Wとリードヘッド15Rとを備える。ライトヘッド15Wは、ディスク10にデータをライトする。リードヘッド15Rは、ディスク10にライトされたデータをリードする。なお、“ライトヘッド15W”を単に“ヘッド15”と称する場合もあるし、“リードヘッド15R”を単に“ヘッド15”と称する場合もあるし、“ライトヘッド15W及びリードヘッド15R”をまとめて“ヘッド15”と称する場合もある。“ヘッド15の中心部”を“ヘッド15”と称し、“ライトヘッド15Wの中心部”を“ライトヘッド15W”と称し、“リードヘッド15Rの中心部”を“リードヘッド15R”と称する場合もある。“ライトヘッド15Wの中心部”を単に“ヘッド15”と称する場合もあるし、“リードヘッド15Rの中心部”を単に“ヘッド15”と称する場合もある。“ヘッド15の中心部を所定のトラックのトラックセンタに位置決めする”ことを“ヘッド15を所定のトラックに位置決めする”、“ヘッド15を所定のトラックに配置する”、又は“ヘッド15を所定のトラックに位置する”等で表現する場合もある。
図2は、本実施形態に係るディスク10に対するヘッド15の配置の一例を示す模式図である。図2に示すように、円周方向において、ディスク10の回転する方向を回転方向と称する。なお、図2に示した例では、回転方向は、反時計回りで示しているが、逆向き(時計回り)であってもよい。図2において、ディスク10は、内方向に位置する内周領域IRと、外方向に位置する外周領域ORと、内周領域IRと外周領域ORとの間に位置する中周領域MRとに区分されている。図2には、メディアキャッシュ10bを示している。図2では、メディアキャッシュ10b及びシステムエリア10cは、外周領域ORに位置している。図2に示した例では、システムエリア10cは、ディスク10の最外周に位置している。メディアキャッシュ10bは、システムエリア10cの内方向に隣接して配置されている。言い換えると、メディアキャッシュ10bは、外周領域ORでシステムエリア10cに隣接して配置されている。ここで、“隣接”とは、データ、物体、領域、及び空間等が接して並んでいることはもちろん、所定の間隔を置いて並んでいることも含む。なお、例えば、メディアキャッシュ10bは、ディスク10の最外周に配置されていてもよい。メディアキャッシュ10bは、内周領域IR又は中周領域MRに位置していてもよい。例えば、メディアキャッシュ10bは、ディスク10の最内周に位置していてもよい。また、メディアキャッシュ10bは、ディスク10において半径方向に間隔を置いて配置された複数の領域に配置されていてもよい。例えば、メディアキャッシュ10bは、外周領域ORにおいて分散されて配置されていてもよいし、中周領域MRにおいて分散されて配置されていてもよいし、内周領域IRにおいて分散されて配置されていてもよい。また、例えば、メディアキャッシュ10bは、外周領域OR、中周領域MR、及び内周領域IRに分散されて配置されていてもよい。図2には、半径位置RPを示している。図2に示した例では、半径位置RPは、中周領域MRに含まれている。図2には、トラックセンタTRCを示している。トラックセンタTRCは、例えば、ディスク10と同心円状に位置している。例えば、トラックセンタTRCは、真円状に位置している。なお、トラックセンタTRCは、円状に位置していなくてもよく、半径方向に変動しながら円周方向に延出する波状に位置していてもよい。図2において、半径位置RPは、トラックセンタTRCに相当する。
ヘッド15は、半径位置RPに位置決めされ、ライトヘッド15WによりトラックセンタTRCに沿って所定のトラックにデータをライトする、又はリードヘッド15RによりトラックセンタTRCに沿って所定のトラックにライトされたデータをリードする。
図3は、第1実施形態に係るディスク10及びヘッド15の一例を示す拡大断面図である。図3において、ディスク10の回転方向Bと空気流Cの方向とは一致している。以下、ヘッド15からディスク10へ向かう方向を下方向又は、単に、下と称し、ディスク10からヘッド15へ向かう方向を上方向又は、単に、上と称する。「所定の層の上の他の層」及び「所定の層の下の他の層」というような表現をした場合、他の層は、所定の層に接していてもよいし、所定の層から離れて位置していてもよい。
図3に示した例では、ディスク10は、基板111と、軟磁性層112と、磁気記録層113と、保護膜層114とが順に積層されている。基板111は、円板状の非磁性体で形成されている。軟磁性層112は、基板111の上に位置している。軟磁性層112は、軟磁気特性を示す材料で形成されている。磁気記録層113は、軟磁性層112の上に位置している。磁気記録層113は、ディスク10の表面(磁気記録層113の表面又は保護膜層114の表面)に対して垂直方向に磁気異方性を有する。保護膜層114は、磁気記録層113の上に位置している。
図3に示した例では、ディスク10は、基板111と、軟磁性層112と、磁気記録層113と、保護膜層114とが順に積層されている。基板111は、円板状の非磁性体で形成されている。軟磁性層112は、基板111の上に位置している。軟磁性層112は、軟磁気特性を示す材料で形成されている。磁気記録層113は、軟磁性層112の上に位置している。磁気記録層113は、ディスク10の表面(磁気記録層113の表面又は保護膜層114の表面)に対して垂直方向に磁気異方性を有する。保護膜層114は、磁気記録層113の上に位置している。
図3に示した例では、ヘッド15は、スライダ150を備えている。スライダ150は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)とで形成されている。スライダ150は、ディスク10の表面、例えば、保護膜層114に対向するディスク対向面(エア・ベアリング・サーフェイス(ABS))151と、空気流Cの流出側に位置するトレーリング端153とを有している。リードヘッド15Rおよびライトヘッド15Wの一部は、ディスク対向面151に露出している。
リードヘッド15Rは、磁性膜161と、シールド膜162と、シールド膜163とで構成されている。磁性膜161は、シールド膜162とシールド膜163との間に位置し、磁気抵抗効果を生じる。シールド膜162は、磁性膜161に対してトレーリング端153側に位置する。シールド膜163は、シールド膜162と対向している。磁性膜161、シールド膜162、及びシールド膜163の下端は、ディスク対向面151に露出している。
ライトヘッド15Wは、リードヘッド15Rに対して、スライダ150のトレーリング端153側に設けられている。ライトヘッド15Wは、主磁極171と、トレーリングシールド(ライトシールド)172と、絶縁体173と、主磁極171に磁束を流すために主磁極171およびライトシールド172を含む磁気回路に巻きつくように配置された記録コイル180と、磁束制御部(アシスト素子)、例えば、スピントルク発振子(spin torque osillator:STO)200と、を備えている。
主磁極171は、高飽和磁束密度を有する軟磁性体からなる。主磁極171は、ディスク10の磁気記録層113を磁化させるために、ディスク10の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる。図示した例では、主磁極171は、ディスク対向面151に対してほぼ垂直に延出している。主磁極171のディスク対向面151側の先端部171aの下面は、ディスク対向面151に露出している。主磁極171の先端部171aは、ディスク対向面151に向かって先細に絞り込まれ、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。主磁極171の先端部171aのクロストラック方向の幅は、ライトトラックのトラック幅にほぼ対応している。クロストラック方向は、例えば、半径方向に沿った方向である。
ライトシールド172は、高飽和磁束密度を有する軟磁性体からなる。ライトシールド172は、主磁極171直下の軟磁性層112を介して効率的に磁路を閉じるために設けられている。ライトシールド172は、主磁極171に対してトレーリング端153側に位置している。ライトシールド172は、絶縁体173を介して主磁極171に連結している。主磁極171とライトシールド172とは、電気的に絶縁され、且つ磁気回路を形成している。ライトシールド172は、略L字形状に形成され、ディスク対向面151側に主磁極171の先端部171aにライトギャップを置いて対向する先端部172aを有している。先端部172aの下面は、スライダ150のディスク対向面151に露出している。
記録コイル180は、主磁極171に磁束を流すために主磁極171およびライトシールド172を含む磁気回路に巻きつくように設けられている。記録コイル180は、例えば、主磁極171とライトシールド172との間に設けられている。記録コイル180に所定の大きさの電流(ライト電流、又は記録電流と称する)が供給されることで、主磁極171及びライトシールド172に記録磁界が励起される。そのため、主磁極171及びライトシールド172が磁化される。この磁化された主磁極171及びライトシールド172を流れる磁束によりディスク10の磁気記録層113の記録ビットの磁化方向を変化させることで、ディスク10に記録電流に応じた磁化パターンを記録する。
アシスト素子、例えば、スピントルク発振子(STO)200は、主磁極171の先端部171a及びライトシールド172の先端部172aの間に設けられている。言い換えると、スピントルク発振子200は、ライトギャップに設けられている。STO200は、例えば、非磁性導電層からなる下地層と、スピン注入層と、中間層と、発振層と、非磁性導電層からなるギャップ層とを主磁極171の先端部171a側からライトシールド172の先端部172a側に順に積層された構造を有する。
アシスト素子、例えば、STO200は、ライトヘッド15Wによるディスク10へのライト性能を高めるエネルギをディスク10に対して発生する。STO200は、所定のエネルギ(以下、素子エネルギと称する場合もある)、例えば、所定の電流(以下、駆動電流又はアシスト電流と称する)又は所定の電圧(以下、駆動電圧又はアシスト電圧と称する)が印加されることで、ライトギャップ内に発生したギャップ磁界により、磁化が一様に回転し(スピンの歳差運動)、ディスク10に向かって記録信号の周波数と比較して十分に周波数の高い高周波磁界(マイクロ波)を発生させる。STO200は、ディスク10の磁気記録層113に高周波磁界を印加することで、磁気記録層113の保磁力を低減する。スピントルク発振子200でスピンの歳差運動が大きく発生している場合、STO200の透磁率は、空気の透磁率と同等まで低い状態になる。そのため、主磁極171からの磁束は、ライトギャップ(STO200)よりもディスク10の方へ流れ易くなる。一方、STO200でスピンの歳差運動が発生していない、又は通常よりも小さく発生している場合、スピントルク発振子200の透磁率は、空気の透磁率よりも高い状態になる。そのため、主磁極171からの磁束は、ディスク10よりもライトギャップ(STO200)の方へ流れ易くなる。以下、アシスト素子、例えば、STO200に素子エネルギ、例えば、駆動電流(若しくはアシスト電流と称する場合もある)又は駆動電圧(若しくはアシスト電圧と称する場合もある)を供給してデータをライトするライト処理をアシスト記録又は高周波アシスト記録と称する場合もある。以下、ディスク10へのライト処理を補助する効果をアシスト効果と称する場合もある。また、“アシスト記録する”ことを単に“ライトする”と称する場合もある。
ドライバIC20は、システムコントローラ130(詳細には、後述するMPU60)の制御に従って、SPM12およびVCM14の駆動を制御する。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、図示しないリードアンプ、ライトドライバ、例えば、記録電流制御回路310、及び素子エネルギ制御回路320等を備えている。リードアンプは、ディスク10からリードしたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル50)に出力する。記録電流制御回路310は、記録コイル180に電気的に接続され、R/Wチャネル50から出力されるライトデータに応じた記録電流を記録コイル180に供給する。以下、ディスク10にライトされるデータをライトデータと称し、ディスク10からリードされるデータをリードデータと称する場合もある。例えば、記録電流制御回路310は、システムコントローラ130(MPU60)の制御に応じて記録電流を記録コイル180に供給する。素子エネルギ制御回路320は、アシスト素子、例えば、スピントルク発振子200に電気的に接続され、システムコントローラ130、例えば、MPU60の制御に応じてスピントルク発振子200に所定の素子エネルギ、例えば、所定のアシスト電流又は所定のアシスト電圧を印加する。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、図示しないリードアンプ、ライトドライバ、例えば、記録電流制御回路310、及び素子エネルギ制御回路320等を備えている。リードアンプは、ディスク10からリードしたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル50)に出力する。記録電流制御回路310は、記録コイル180に電気的に接続され、R/Wチャネル50から出力されるライトデータに応じた記録電流を記録コイル180に供給する。以下、ディスク10にライトされるデータをライトデータと称し、ディスク10からリードされるデータをリードデータと称する場合もある。例えば、記録電流制御回路310は、システムコントローラ130(MPU60)の制御に応じて記録電流を記録コイル180に供給する。素子エネルギ制御回路320は、アシスト素子、例えば、スピントルク発振子200に電気的に接続され、システムコントローラ130、例えば、MPU60の制御に応じてスピントルク発振子200に所定の素子エネルギ、例えば、所定のアシスト電流又は所定のアシスト電圧を印加する。
揮発性メモリ70は、電力供給が断たれると保存しているデータが失われる半導体メモリである。揮発性メモリ70は、磁気ディスク装置1の各部での処理に必要なデータ等を格納する。揮発性メモリ70は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。
不揮発性メモリ80は、電力供給が断たれても保存しているデータを記録する半導体メモリである。不揮発性メモリ80は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。
バッファメモリ90は、磁気ディスク装置1とホスト100との間で送受信されるデータ等を一時的に記録する半導体メモリである。なお、バッファメモリ90は、揮発性メモリ70と一体に構成されていてもよい。バッファメモリ90は、例えば、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、FeRAM(Ferroelectric Random Access memory)、又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等である。
システムコントローラ(コントローラ)130は、例えば、複数の素子が単一チップに集積されたSystem-on-a-Chip(SoC)と称される大規模集積回路(LSI)を用いて実現される。システムコントローラ130は、ハードディスクコントローラ(HDC)40と、リード/ライト(R/W)チャネル50と、マイクロプロセッサ(MPU)60と、を含む。HDC40、R/Wチャネル50、及びMPU60は、それぞれ、互いに電気的に接続されている。システムコントローラ130は、例えば、ドライバIC20、ヘッドアンプIC60、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、バッファメモリ90、及びホストシステム100等に電気的に接続されている。
HDC40は、後述するMPU60からの指示に応じて、ホスト100とR/Wチャネル50との間のデータ転送を制御する。HDC40は、例えば、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に電気的に接続されている。
R/Wチャネル50は、MPU60からの指示に応じて、リードデータ及びライトデータの信号処理を実行する。R/Wチャネル50は、例えば、ヘッドアンプIC30等に電気的に接続されている。R/Wチャネル50は、ライトデータを変調する回路、又は機能を有している。また、R/Wチャネル50は、リードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。
R/Wチャネル50は、MPU60からの指示に応じて、リードデータ及びライトデータの信号処理を実行する。R/Wチャネル50は、例えば、ヘッドアンプIC30等に電気的に接続されている。R/Wチャネル50は、ライトデータを変調する回路、又は機能を有している。また、R/Wチャネル50は、リードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。
MPU60は、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU60は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15の位置決めを実行する。MPU60は、ディスク10へのデータのライト動作を制御すると共に、ホスト100から転送されるライトデータの保存先を選択する。また、MPU60は、ディスク10からのデータのリード動作を制御すると共に、ディスク10からホスト100に転送されるリードデータの処理を制御する。MPU60は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。MPU60は、例えば、ドライバIC20、HDC40、及びR/Wチャネル50等に電気的に接続されている。
MPU60は、リード/ライト制御部610、及びエネルギ制御部620を備えている。MPU60は、各部、例えば、リード/ライト制御部610、及びエネルギ制御部620等の処理をファームウェア上で実行する。なお、MPU60は、各部、例えば、リード/ライト制御部610、及びエネルギ制御部620等を回路として備えていてもよい。
リード/ライト制御部610は、ホスト100等からのコマンド等に従って、データのライト処理及びリード処理を制御する。リード/ライト制御部610は、ホスト100等から指定されたデータ(以下、指定データと称する場合もある)をホスト100等に指定された所定の領域(以下、ライト領域と称する場合もある)にライトすることを指示するコマンド(以下、ライトコマンドと称する場合もある)を受けた場合、ライト領域に指定データをライトするライト処理を実行する。なお、“指定データ”を単に“データ”と称する場合もある。ライト領域は、保存領域とは異なる領域に相当する。リード/ライト制御部610は、指定データをホスト等から指定された所定の領域(以下、リード領域と称する場合もある)からリードすることを指示するコマンド(以下、リードコマンドと称する場合もある)を受けた場合、リード領域から指定データをリードするリード処理を実行する。リード/ライト制御部610は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15をディスク10の目的位置に位置決めし、ライト処理又はリード処理を実行する。例えば、リード/ライト制御部610は、アシスト素子、例えば、STO200に素子エネルギ、例えば、アシスト電流又はアシスト電圧を供給してライト領域にデータをライト(アシスト記録)する。なお、リード/ライト制御部610は、アシスト素子、例えば、STO200に素子エネルギ、例えば、アシスト電流又はアシスト電圧を供給しないことによりアシスト効果なしでライト領域にデータをライトしてもよい。
リード/ライト制御部610は、例えば、連続して複数のライトコマンドをホスト100等から受けた場合、これらライトコマンドでそれぞれ指定された複数の指定データを保存領域に一時的にライト(又は保存)し、保存領域に一時的にライト(又は保存)した複数の指定データを順次リードしてライト領域に順次ライトする。例えば、リード/ライト制御部610は、ホスト100等から連続的に送信された複数のライトコマンドでそれぞれ指定された複数の指定データを一時的にメディアキャッシュ10bにライトし、メディアキャッシュ10bにライトした複数の指定データをメディアキャッシュ10bから順次リードし、メディアキャッシュ10bからリードした複数の指定データをユーザデータ領域10aの内のライト領域に順次ライトする。以下、“データを保存領域に一時的にライトし、保存領域に一時的にライトしたデータをリードしてライト領域にライトする処理”を単に“ライト処理”と称する場合もある。
エネルギ制御部620は、ヘッド15に供給するエネルギを制御(又は、調整)する。エネルギ制御部620は、記録コイル180に供給(又は印加)する記録電流とアシスト素子とに供給(又は印加)する素子エネルギとを制御(又は、調整)する。例えば、エネルギ制御部620は、STO200に供給(又は印加)するアシスト電流又はアシスト電圧を制御(又は、調整)する。エネルギ制御部620は、ライト処理において、素子エネルギ制御回路320を介してアシスト素子に供給する素子エネルギを変動させる。例えば、エネルギ制御部620は、ライト処理において、素子エネルギ制御回路320を介してSTO200に供給するアシスト電流又はアシスト電圧を変動させる。エネルギ制御部620は、ライト処理において、保存領域にデータを一時的にライトする(以下、一時保存処理と称する場合もある)時にアシスト素子に供給する素子エネルギ(以下、一時保存エネルギと称する場合もある)とライト領域にデータをライトする(以下、通常ライト処理と称する場合もある)時にアシスト素子に供給する素子エネルギ(以下、通常エネルギと称する場合もある)とを異なる値にする。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常エネルギと異なる一時保存エネルギを一時保存処理時にアシスト素子に供給しながら(又は、供給した状態)で保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。例えば、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存処理時にSTO200に供給するアシスト電流(以下、一時保存電流と称する場合もある)又はアシスト電圧(以下、一時保存電圧と称する場合もある)と通常ライト処理時にSTO200に供給するアシスト電流(以下、通常ライト電流と称する場合もある)又はアシスト電圧(以下、通常ライト電圧と称する場合もある)と、を異なる値にする。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常ライト電流又は通常ライト電圧と異なる一時保存電流又は一時保存電圧を一時保存処理時にSTO200に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。なお、“一時保存エネルギ”は、“一時保存電流”及び“一時保存電圧”を含む。また、“通常エネルギ”は、“通常ライト電流”及び“通常ライト電圧”を含む。
エネルギ制御部620は、ライト処理において、アシスト素子に供給する一時保存エネルギの値(以下、一時保存エネルギ値と称する場合もある)を通常エネルギの値(以下、通常エネルギ値と称する場合もある)よりも小さくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常エネルギ値よりも小さい一時保存エネルギ値の一時保存エネルギをアシスト素子に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。例えば、エネルギ制御部620は、ライト処理において、STO200に供給する一時保存電流の電流値(以下、一時保存電流値と称する場合もある)又は一時保存電圧の電圧値(以下、一時保存電圧値と称する場合もある)を通常ライト電流の電流値(以下、通常ライト電流値と称する場合もある)又は通常ライト電圧の電圧値(以下、通常ライト電圧値と称する場合もある)よりも小さくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常ライト電流値よりも小さい一時保存電流値の一時保存電流又は通常ライト電圧値よりも小さい一時保存電圧値の一時保存電圧をSTO200に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。なお、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存エネルギ値を通常エネルギ値の10%以下にしてもよい。例えば、エネルギ制御部620は、一時保存電流値又は一時保存電圧値を通常電流値又は通常電圧値あの10%以下にしてもよい。また、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存エネルギ値を0(ゼロ)にしてもよい。例えば、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存電流値を0(ゼロ)A(アンペア)又は一時保存電圧値を0(ゼロ)V(ボルト)にしてもよい。
エネルギ制御部620は、ライト処理において、通常エネルギ値を一時保存エネルギ値よりも大きくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値よりも大きい通常エネルギ値の通常エネルギをアシスト素子に供給してライト領域にデータを(アシスト記録)する。例えば、エネルギ制御部620は、ライト処理において、STO200に供給する通常ライト電流値又は通常ライト電圧値を一時保存電流値又は一時保存電圧値よりも大きくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存電流値よりも大きい通常ライト電流値の通常ライト電流又は一時保存電圧値よりも大きい通常ライト電圧値の通常ライト電圧をSTO200に供給してライト領域にデータをライト(アシスト記録)する。
エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値(例えば、一時保存電流値及び一時保存電圧値)と通常エネルギ値(例えば、通常ライト電流値及び通常ライト電圧値)をテーブルとして所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10c又は不揮発性メモリ80等に記録していてもよい。また、エネルギ制御部620は、通常エネルギ値(例えば、通常ライト電流及び通常ライト電圧)に基づいて一時保存エネルギ値(例えば、一時保存電流値及び一時保存電圧値)を算出してもよい。例えば、エネルギ制御部620は、通常エネルギ値(例えば、通常ライト電流及び通常ライト電圧)に係数を積算して一時保存エネルギ値(例えば、一時保存電流値及び一時保存電圧値)を算出してもよい。なお、エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値(例えば、一時保存電流値及び一時保存電圧値)と通常エネルギ値(例えば、通常ライト電流値及び通常ライト電圧値)と異なる素子エネルギの値(以下、素子エネルギ値と称する場合もある)を有していてもよい。素子エネルギ値は、例えば、一時保存エネルギ値(例えば、一時保存電流値及び一時保存電圧値)及び通常エネルギ値(例えば、通常ライト電流値及び通常ライト電圧値)を含む。また、エネルギ制御部620は、保存領域に応じて複数の一時保存エネルギ値を有していてもよいし、ライト領域に応じて複数の通常エネルギ値を有していてもよい。
エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値、例えば、一時保存電流値又は一保存電圧値を通常エネルギ値、例えば、通常ライト電流値又は通常ライト電圧値と異なる値にすることにより、保存領域にライトするデータの線記録密度をライト領域にライトするデータの線記録密度と異なる密度にする。エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値、例えば、一時保存電流値又は一保存電圧値を通常エネルギ値、例えば、通常ライト電流値又は通常ライト電圧値よりも小さくすることにより、保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bにライトするデータの線記録密度(以下、一時保存時の線記録密度と称する場合もある)をライト領域、例えば、ユーザデータ領域10aの所定の領域にライトするデータの線記録密度(以下、通常ライト時の線記録密度と称する場合もある)よりも小さくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存エネルギ値、例えば、一時保存電流値又は一保存電圧値を通常エネルギ値、例えば、通常ライト電流値又は通常ライト電圧値よりも大きくすることにより、一時保存時の線記録密度を通常ライト時の線記録密度よりも大きくする。
エネルギ制御部620は、一時保存処理時に、許容される信号品質に対応する線記録密度(以下、許容値と称する)以上の一時保存時の線記録密度に対応する一時保存エネルギ値に調整する。例えば、エネルギ制御部620は、一時保存時の線記録密度と通常ライト時の線記録密度とをテーブルとして所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10c又は不揮発性メモリ80等に記録していてもよい。例えば、エネルギ制御部620は、通常ライト時の線記録密度を一時保存時の線記録密度に変更するための減衰率を通常エネルギ値に積算して一時保存エネルギ値を算出する。エネルギ制御部620は、線記録密度及び減衰率の関係を示すテーブルTBを所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10c、又は不揮発性メモリ80等に記録していてもよい。なお、エネルギ制御部620は、一時保存時の線記録密度と通常ライト時の線記録密度と異なるディスク10の所定の領域にライトするデータの線記録密度を有していてもよい。また、エネルギ制御部620は、保存領域に応じて複数の一時保存時の線記録密度を有していてもよいし、ライト領域に応じて複数の通常ライト時の線記録密度を有していてもよい。
図4は、本実施形態に係る通常ライト処理時のライトゲートWGと素子エネルギバイアスとの一例を示すタイミングチャートである。図4において、横軸は、時間である。図4の横軸において、矢印の先端側に向かうに従って時間が経過する。図4の横軸には、タイミングT1とタイミングT2とを示している。タイミングT2は、タイミングT1よりも後のタイミングに相当する。図4には、通常ライト処理時のライトゲートWGと、通常ライト処理時の素子エネルギバイアスとを示している。図4の通常ライト処理時のライトゲートWGにおいて、信号レベルLWは、ライトゲートWGがネゲート(インアクティブ、無効、又はOFF)状態であることを示し、信号レベルHIは、ライトゲートWGがアソート(アクティブ、有効、又はON)であることを示している。ライトゲートWGは、タイミングT1で信号レベルLWから信号レベルHIになり、タイミングT2で信号レベルHIから信号レベルLWになる。図4の素子エネルギバイアスにおいて、レベルL0及びレベルL1は、素子エネルギ、例えば、通常エネルギのレベル(例えば、素子エネルギの大きさ)を示している。レベルL1は、レベルL0よりも大きい。図4の素子エネルギバイアスは、タイミングT1でレベルL0からレベルL1になり、タイミングT2でレベルL1からレベルL0になる。
エネルギ制御部620は、通常ライト処理時において、ライトゲートWGが信号レベルHI(アソート)になるタイミングT1で通常エネルギのレベルをレベルL0からレベルL1に上げる。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常ライト処理時において、通常ライト処理の開始のタイミングであるタイミングT1で通常エネルギのレベルをレベル0からレベルL1に上げる。エネルギ制御部620は、通常ライト処理時において、ライトゲートWGが信号レベルLW(ネゲート)になるタイミングT2で通常エネルギのレベルをレベルL1からレベルL0に下げる。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常ライト処理時において、通常ライト処理の終了のタイミングであるタイミングT2で通常エネルギのレベルをレベルL1からレベルL0に下げる。
図5は、本実施形態に係る一時保存処理時のライトゲートWGと素子エネルギバイアスとの一例を示すタイミングチャートである。図5において、横軸は、時間である。図5の横軸において、矢印の先端側に向かうに従って時間が経過する。図5の横軸には、タイミングT1とタイミングT2とを示している。図5には、一時保存処理時のライトゲートWG2と、一時保存処理時の素子エネルギバイアスとを示している。図5の素子エネルギバイアスにおいて、レベルL0、レベルL1、及びレベルL2は、素子エネルギ(例えば、一時保存エネルギと称する場合もある)のレベル(例えば、素子エネルギの大きさ)を示している。レベルL2は、レベル0よりも大きく、レベルL1よりも小さい。図5の素子エネルギバイアスは、タイミングT1でレベルL0からレベルL2になり、タイミングT2でレベルL2からレベルL0になる。
エネルギ制御部620は、一時保存処理時において、ライトゲートWGが信号レベルHI(アソート)になるタイミングT1で一時保存エネルギのレベルをレベルL0からレベルL2に上げる。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存処理時において、一時保存処理の開始のタイミングであるタイミングT1で一時保存エネルギのレベルをレベル0からレベルL2に上げる。エネルギ制御部620は、通常ライト処理時において、ライトゲートWGが信号レベルLW(ネゲート)になるタイミングT2で一時保存エネルギのレベルをレベルL2からレベルL0に下げる。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存処理時において、一時保存処理の終了のタイミングであるタイミングT2で一時保存エネルギのレベルをレベルL2からレベルL0に下げる。
図6は、本実施形態に係る素子エネルギ値に対する線記録密度の変化SLの一例を示す模式図である。図6において、縦軸は、線記録密度を示し、横軸は、素子エネルギ値を示している。図6において、線記録密度は、縦軸の矢印の先端側に進むに従って大きくなる。図6の縦軸には、許容される信号品質に対応する線記録密度の許容値AVと、通常ライト時の線記録密度S1と、一時保存時の線記録密度S2とを示している。一時保存時の線記録密度S2は、許容値AVよりも大きく、通常ライト時の線記録密度S1は、一時保存時の線記録密度S2よりも大きい。図6において、素子エネルギは、横軸の矢印の先端側に進むに従って大きくなる。図6の横軸には、通常エネルギ値A1と、一時保存エネルギ値A2と、を示している。通常エネルギ値A1は、一時保存エネルギ値A2よりも大きい。図6には、磁気ディスク装置1における素子エネルギ値に対する線記録密度の変化(以下、単に、線記録密度の変化と称する場合もある)SLを示している。なお、許容値AVは、図6に示した値よりも小さくてもよいし、図6に示した値よりも大きくてもよい。例えば、許容値AVは、線記録密度の変化以下であってもよい。
図6に示した例では、エネルギ制御部620は、一時保存処理時において、通常ライト時の線記録密度S1に対応する通常エネルギ値A1から一時保存時の線記録密度S2に対応する一時保存エネルギ値A2に変更する。また、エネルギ制御部620は、通常ライト時において、一時保存時の線記録密度S2に対応する一時保存エネルギ値A2から通常ライト時の線記録密度S1に対応する通常エネルギ値A1に変更する。エネルギ制御部620は、図6に示すような線記録密度の変化SLのデータを所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10c又は不揮発性メモリ80等に記録していてもよい。
図7は、本実施形態に係る線記録密度及び減衰率の関係を示すテーブルTBの一例を示す模式図である。図7において、S1、S2、S3、及びS4は、線記録密度を示し、β1、β2、及びβ3は、減衰率を示している。線記録密度S1は、図6の通常ライト時の線記録密度値S1に相当し、線記録密度S2は、図6の一時保存時の線記録密度S2に相当する。線記録密度S1乃至S4は、例えば、許容値AV以上である。減衰率β1は、線記録密度S1から線記録密度S2への減衰率に相当し、減衰率β2は、線記録密度S1から線記録密度S3への減衰率に相当し、減衰率β3は、線記録密度S1から線記録密度S4への減衰率に相当する。テーブルTB1は、線記録密度S1乃至S4と、減衰率β1乃至β3とを含む。
エネルギ制御部620は、テーブルTBを参照してディスク10の所定の領域毎又はディスク10毎に所定の線記録密度に対応する減衰率を通常エネルギ値に積算して一時保存エネルギ値を算出する。図6及び図7に示した例では、エネルギ制御部620は、一時保存時において、減衰率β1を通常エネルギ値A1に積算して一時保存エネルギ値A2(=A1×β1)を算出する。なお、エネルギ制御部620は、一時保存時において、減衰率β2を通常エネルギ値A1に積算して一時保存エネルギ値を算出してもよいし、減衰率β3を通常エネルギ値A1に積算して一時保存エネルギ値を算出してもよい。エネルギ制御部620は、図7に示すようなテーブルTBを所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10c又は不揮発性メモリ80等に記録していてもよい。
図8は、本実施形態に係るライト処理方法の一例を示すフローチャートである。
MPU60は、ホスト100等からのライトコマンドを待ち(B801)、ホスト100等からライトコマンドを受ける(B802)。MPU60は、ホスト100等から受けたライトコマンドに応じてライト領域を決定し(B803)、指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトするかライトしないかを判定する(B804)。保存領域に一時的にライトしないと判定した場合(B804のNO)、MPU60は、B809の処理に進む。保存領域に一時的にライトすると判定した場合(B804のYES)、MPU60は、アシスト素子に供給する通常エネルギ値を一時保存エネルギ値に変更し(B805)、アシスト素子に一時保存エネルギ値の素子エネルギを供給して指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトする(B806)。例えば、保存領域に一時的にライトすると判定した場合、MPU60は、STO200に供給する通常ライト電流値又は通常ライト電圧値を一時保存電流値又は一時保存電圧値に変更し、STO200に一時保存電流値の一時保存電流又は一時保存電圧値の一時保存電圧を供給して指定データをメディアキャッシュ10bに一時的にライトする。
MPU60は、ホスト100等からのライトコマンドを待ち(B801)、ホスト100等からライトコマンドを受ける(B802)。MPU60は、ホスト100等から受けたライトコマンドに応じてライト領域を決定し(B803)、指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトするかライトしないかを判定する(B804)。保存領域に一時的にライトしないと判定した場合(B804のNO)、MPU60は、B809の処理に進む。保存領域に一時的にライトすると判定した場合(B804のYES)、MPU60は、アシスト素子に供給する通常エネルギ値を一時保存エネルギ値に変更し(B805)、アシスト素子に一時保存エネルギ値の素子エネルギを供給して指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトする(B806)。例えば、保存領域に一時的にライトすると判定した場合、MPU60は、STO200に供給する通常ライト電流値又は通常ライト電圧値を一時保存電流値又は一時保存電圧値に変更し、STO200に一時保存電流値の一時保存電流又は一時保存電圧値の一時保存電圧を供給して指定データをメディアキャッシュ10bに一時的にライトする。
MPU60は、保存領域にライトしたデータをライト領域、例えば、ユーザデータ領域10aの所定の領域にライトするかライトしないかを判定する(B807)。保存領域にライトしたデータをライト領域にライトしないと判定した場合(B807のNO)、MPU60は、B807の処理に戻る(ループする)。保存領域にライトしたデータをライト領域にライトすると判定した場合(B807のYES)、MPU60は、保存領域に一時的にライトしたデータをリードする(B808)。MPU60は、アシスト素子に供給する一時保存エネルギ値を通常エネルギ値に変更し(B809)、アシスト素子に通常エネルギ値の素子エネルギを供給して指定データを指定されたライト領域にライトし(B810)、B801の処理に戻る。例えば、MPU60は、STO200に供給する一時保存電流値又は一時保存電圧値を通常ライト電流値又は通常ライト電圧値に変更し、STO200に一時保存電流値の一時保存電流又は一時保存電圧値の一時保存電圧を供給して指定データをユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする。
本実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、アシスト素子、例えば、STO200を備えている。磁気ディスク装置1は、一時保存処理において、指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトする際に、アシスト素子、例えば、STO200に一時保存エネルギ値の素子エネルギ、例えば、一時保存電流値のアシスト電流又は一時保存電圧値のアシスト電圧を供給する。言い換えると、磁気ディスク装置1は、アシスト素子に一時保存エネルギ値の素子エネルギを供給して指定データを保存領域に一時的にライトする。また、磁気ディスク装置1は、通常ライト処理において、指定データをライト領域、例えば、ユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする際に、アシスト素子、例えば、STO200に通常エネルギ値の素子エネルギ、例えば、通常ライト電流値のアシスト電流又は通常ライト電圧値のアシスト電圧を供給する。言い換えると、磁気ディスク装置1は、アシスト素子に通常エネルギ値の素子エネルギを供給して指定データをライト領域にライトする。磁気ディスク装置1は、一時保存処理において、通常エネルギ値よりも小さい一時保存エネルギ値の素子エネルギをアシスト素子に供給することによって通常エネルギ値の素子エネルギをアシスト素子に供給し続けるよりもアシスト素子の劣化を抑制することができる。言い換えると、磁気ディスク装置1は、アシスト素子の寿命を向上することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、信頼性を向上することができる。
次に、他の実施形態及び他の変形例に係る磁気ディスク装置について説明する。他の実施形態及び他の変形例において、前述の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(変形例1)
変形例1の磁気ディスク装置1は、複数の保存領域を有するディスク10を備えていることが前述した第1実施形態の磁気ディスク装置1と異なる。
図9は、変形例1に係るディスク10に対するヘッド15の配置の一例を示す模式図である。
(変形例1)
変形例1の磁気ディスク装置1は、複数の保存領域を有するディスク10を備えていることが前述した第1実施形態の磁気ディスク装置1と異なる。
図9は、変形例1に係るディスク10に対するヘッド15の配置の一例を示す模式図である。
ディスク10は、複数の保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bを有している。図9に示した例では、複数のメディアキャッシュ10bの内の1つのメディアキャッシュ10bは、内周領域IRに位置している。例えば、複数のメディアキャッシュ10bの内の1つのメディアキャッシュ10bは、最内周に位置している。複数のメディアキャッシュ10bの内の1つのメディアキャッシュ10bは、中周領域MRに位置している。複数のメディアキャッシュ10bの内の1つのメディアキャッシュ10bは、外周領域ORに位置している。
MPU60は、ライト処理において、複数の保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bにデータを一時的にライトする場合に、アシスト素子、例えば、STO200に一時保存エネルギ、例えば、一時保存電流又は一時保存電圧を供給する。
変形例1によれば、磁気ディスク装置1は、ライト処理において、シーク時間を短縮することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、ライト処理の性能を向上することができる。
MPU60は、ライト処理において、複数の保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bにデータを一時的にライトする場合に、アシスト素子、例えば、STO200に一時保存エネルギ、例えば、一時保存電流又は一時保存電圧を供給する。
変形例1によれば、磁気ディスク装置1は、ライト処理において、シーク時間を短縮することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、ライト処理の性能を向上することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の磁気ディスク装置1は、熱アシスト磁気記録(Thermally Assisted Magnetic Recording : TAMR)型式でデータをライト可能なことが前述した第1実施形態及び変形例1の磁気ディスク装置1と異なる。
磁気ディスク装置1は、熱アシスト磁気記録型式でデータをライト可能な磁気ディスク装置に相当する。
図10は、本実施形態に係るヘッド15の一例を示す拡大断面図である。
図10に示した例では、ヘッド15は、それぞれスライダ150に設けられたライトヘッド15W、リードヘッド15R、光発生素子(例えば、レーザダイオード)250、導波路255、及び近接場光照射素子(プラズモン・ジェネレータ、ニアフィールド・トランデューサ)256を備えている。
第2実施形態の磁気ディスク装置1は、熱アシスト磁気記録(Thermally Assisted Magnetic Recording : TAMR)型式でデータをライト可能なことが前述した第1実施形態及び変形例1の磁気ディスク装置1と異なる。
磁気ディスク装置1は、熱アシスト磁気記録型式でデータをライト可能な磁気ディスク装置に相当する。
図10は、本実施形態に係るヘッド15の一例を示す拡大断面図である。
図10に示した例では、ヘッド15は、それぞれスライダ150に設けられたライトヘッド15W、リードヘッド15R、光発生素子(例えば、レーザダイオード)250、導波路255、及び近接場光照射素子(プラズモン・ジェネレータ、ニアフィールド・トランデューサ)256を備えている。
光発生素子250は、(レーザ)光源であり、スライダ150の上部、あるいは、ジンバル240に設けられている。光発生素子250は、ヘッドアンプIC30、例えば、素子エネルギ制御回路から素子エネルギ、例えば、電流又は電圧等を供給されることで導波路255に光を供給する。なお、光発生素子250は、スライダ150、又はジンバル240以外の場所に設けられていてもよい。例えば、光発生素子250は、アーム13及びヘッド15の外部に設けられていてもよい。導波路255は、光発生素子250が発生する光を近接場光照射素子256に伝播する。
近接場光照射素子256は、ディスク10に対向するスライダ150の下端部に設けられている。近接場光照射素子256は、ディスク10にデータをライトする際に、光発生素子250で発生して導波路255を伝播してきた素子エネルギ、例えば、レーザ光により近接場光を発生させ、ディスク10に近接場光を照射する。照射された近接場光は、ディスク10の記録層を加熱し、ディスク10の記録層の保磁力を低下させる。近接場光照射素子256は、金属部材を含む。なお、近接場光照射素子256の代わりに、導波路255を伝播してきた光発生素子250で発生した光を、ディスク10に集光するレンズが、備えられていてもよい。このように、近接場光照射素子256から発生する近接場光をディスク10に照射することにより、磁気ディスク装置1は、高保磁力媒体であるディスク10に高密度な磁気記録をすることができる。以下、熱アシスト記録を実行するための構成、例えば、光発生素子(例えば、レーザダイオード)250、導波路255、及び近接場光照射素子(プラズモン・ジェネレータ、ニアフィールド・トランデューサ)256等をアシスト素子と称する場合もある。以下、アシスト素子、例えば、光発生素子150に所定の素子エネルギ、例えば、所定の電流又は所定の電圧を供給してデータをライトするライト処理又はアシスト素子、例えば、近接場光照射素子に所定の素子エネルギ、例えば、所定の光を供給してデータをライトするライト処理をアシスト記録又は熱アシスト記録と称する場合もある。
また、近接場光照射素子256は、近接場光の照射範囲(又は、スポット範囲や、熱分布幅と称する場合もある)により、ライトヘッド15Wによりライトするトラック幅(又は記録幅)を規定する。つまり、トラック幅は、近接場光の照射範囲の幅に対応する。例えば、近接場光照射素子256が近接場光の照射範囲をライトヘッド15Wの幅よりも小さい幅で照射した場合、ライトヘッド15Wによりライトしたトラックのトラック幅は、ライトヘッド15Wの幅よりも小さくなり得る。また、近接場光照射素子256が近接場光の照射範囲をライトヘッド15Wの幅よりも大きい幅で照射した場合、ライトヘッド15Wによりライトしたトラックのトラック幅は、ライトヘッド15Wの幅よりも大きくなり得る。そのため、近接場光を照射する際に生じる熱等の要因により、近接場光照射素子256の形状が変化した場合、近接場光の照射範囲が変動し、これに伴って、ライトヘッド15Wによりライトしたトラックのトラック幅が変化する。例えば、アシスト素子、例えば、光発生素子250に供給する素子エネルギ、例えば、電流又は電圧を増大させた場合、近接場光照射素子256から照射される近接場光の強度は大きくなり熱アシスト効果が向上し得るが、照射範囲も広がりトラック幅も大きくなり得る。また、例えば、アシスト素子、例えば、光発生素子250に供給する素子エネルギ、例えば、電流又は電圧を減少させた場合、近接場光照射素子256から照射される近接場光の強度は小さくなり熱アシスト効果が低下し得るが、照射範囲も狭くなりトラック幅も小さくなり得る。言い換えると、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する素子エネルギ、例えば、光の強度を大きくした場合、熱アシスト効果が向上し得るが、照射範囲も広がりトラック幅も大きくなり得る。また、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する素子エネルギ、例えば、光の強度を小さくした場合、熱アシスト効果が低下し得るが、照射範囲も狭くなりトラック幅も小さくなり得る。
素子エネルギ制御回路320は、アシスト素子、例えば、光発生素子250に電気的に接続され、システムコントローラ130、例えば、MPU60の制御に応じてアシスト素子、例えば、光発生素子250に所定の素子エネルギ、例えば、所定の電流又は所定の電圧を供給する。言い換えると、素子エネルギ制御回路320は、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に接続され、システムコントローラ130、例えば、MPU60の制御に応じてアシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に所定の素子エネルギ、例えば、所定の光を供給する。
エネルギ制御部620は、記録コイル180に供給(又は印加)する記録電流とアシスト素子、例えば、光発生素子250に供給(又は印加)する素子エネルギ、例えば、電流、若しくは電圧を制御及び調整する。言い換えると、エネルギ制御部620は、記録コイル180に供給(又は印加)する記録電流とアシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給(又は印加)する素子エネルギ、例えば、光を制御及び調整する。
エネルギ制御部620は、ライト処理において、素子エネルギ制御回路320を介してアシスト素子、例えば、光発生素子250に供給する素子エネルギ、例えば、電流、若しくは電圧を変動させる。言い換えると、エネルギ制御部620は、ライト処理において、素子エネルギ制御回路320を介してアシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する素子エネルギ、例えば、光を変動させる。
エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存処理時にアシスト素子、例えば、光発生素子250に供給する素子エネルギ、例えば、電流又は電圧と通常ライト処理時にアシスト素子、例えば、光発生素子250に供給する素子エネルギ、例えば、電流又は電圧とを異なる値にする。言い換えると、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存処理時にアシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する素子エネルギ、例えば、光と通常ライト処理時にアシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する素子エネルギ、例えば、光とを異なる値にする。以下、“一時保存処理時にアシスト素子に供給する光“を”一時保存光“と称する場合もある。”通常ライト処理時にアシスト素子に供給する光“を”通常光“と称する場合もある。なお、”一時保存エネルギ“は、”一保存光“を含む。”通常エネルギ“は、”通常光“を含む。”一時保存電流“は、”一時保存処理時に光発生素子250に供給される電流“を含む。”一時保存電圧“は、”一時保存処理時に光発生素子250に供給される電圧“を含む。”通常ライト電流“は、”通常ライト処理時に光発生素子150に供給される電流“を含む。”通常ライト電圧“は、”通常ライト処理時に光発生素子150に供給される電圧“を含む。
例えば、エネルギ制御部620は、通常ライト電流値よりも小さい一時保存電流値の一時保存電流又は通常ライト電圧値よりも小さい一時保存電圧値の一時保存電圧を光発生素子250に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。例えば、エネルギ制御部620は、一時保存電流値よりも大きい通常ライト電流値の通常ライト電流又は一時保存電圧よりも大きい通常ライト電圧値の通常ライト電圧を光発生素子250に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。第2実施形態では、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存エネルギ値、例えば、一時保存電流値又は一時保存電圧値を0よりも大きい値にする。
エネルギ制御部620は、ライト処理において、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に供給する一時保存エネルギ値、例えば、一時保存光の強度(以下、一時保存強度と称する場合もある)を通常エネルギ値、例えば、通常光の強度(以下、通常強度と称する場合もある)よりも小さくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、通常強度よりも小さい一時保存強度の一時保存光を近接場光照射素子256に供給して保存領域にデータをライト(アシスト記録)する。エネルギ制御部620は、ライト処理において、通常エネルギ値、例えば、通常強度を一時保存エネルギ値、例えば、一時保存強度よりも大きくする。言い換えると、エネルギ制御部620は、一時保存強度よりも大きい通常強度の通常光を近接場光照射素子256に供給してライト領域にデータをライト(アシスト記録)する。第2実施形態では、エネルギ制御部620は、ライト処理において、一時保存エネルギ値、例えば、一時保存強度を0よりも大きい値にする。
第2実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、アシスト素子、例えば、光発生素子150及び近接場光照射素子256を備えている。磁気ディスク装置1は、一時保存処理において、指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトする際に、アシスト素子、例えば、光発生素子250に一時保存エネルギ値の素子エネルギ、例えば、一時保存電流値の電流又は一時保存電圧値の電圧を供給する。言い換えると、磁気ディスク装置1は、一時保存処理において、指定データを保存領域、例えば、メディアキャッシュ10bに一時的にライトする際に、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に一時保存エネルギ値の素子エネルギ、例えば、一時保存強度の光を供給する。
また、磁気ディスク装置1は、通常ライト処理において、指定データをライト領域、例えば、ユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする際に、アシスト素子、例えば、光発生素子250に通常エネルギ値の素子エネルギ、例えば、通常ライト電流値の電流又は通常ライト電圧値の電圧を供給する。言い換えると、磁気ディスク装置1は、通常ライト処理において、指定データをライト領域、例えば、ユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする際に、アシスト素子、例えば、近接場光照射素子256に通常エネルギ値の素子エネルギ、例えば、通常強度の光を供給する。
磁気ディスク装置1は、一時保存処理において、通常エネルギ値よりも小さい一時保存エネルギ値の素子エネルギをアシスト素子に供給することによって通常エネルギ値の素子エネルギをアシスト素子に供給し続けるよりもアシスト素子の劣化を抑制することができる。言い換えると、磁気ディスク装置1は、アシスト素子の寿命を向上することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、信頼性を向上することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、10…磁気ディスク、10a…ユーザデータ領域、10b…メディアキャッシュ、10c…システムエリア、12…スピンドルモータ(SPM)、13…アーム、14…ボイスコイルモータ(VCM)、15…ヘッド、15W…ライトヘッド、15R…リードヘッド、20…ドライバIC、30…ヘッドアンプIC、40…ハードディスクコントローラ(HDC)、50…リード/ライト(R/W)チャネル、60…マイクロプロセッサ(MPU)、70…揮発性メモリ、80…不揮発性メモリ、90…バッファメモリ、100…ホストシステム(ホスト)、130…システムコントローラ。
Claims (12)
- 第1領域と、データを一時的にライトする第2領域とを有するディスクと、
前記ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記ライトヘッドによるライト性能を高めるエネルギを発生するアシスト素子とを有するヘッドと、
第1値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第1領域にデータをライトし、前記第1値と異なる第2値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第2領域にデータをライトする、コントローラと、を備える磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、前記第2領域にデータをライトすると判定した場合、前記第2領域に第1データを一時的にライトし、前記第2領域から前記第1データをリードして、前記第1領域にライトする、請求項1に記載の磁気ディスク装置。
- 前記コントローラは、前記第2領域にデータをライトしないと判定した場合、前記第1領域に前記第1データをライトする、請求項2に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第2値は、前記第1値よりも小さい、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- 前記アシスト素子は、前記ディスクに高周波磁界を発生させるスピントルク発振子である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第1値及び前記第2値は、電流又は電圧である、請求項5に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第2値は、0である、請求項5又は6に記載の磁気ディスク装置。
- 前記アシスト素子は、前記ディスクに近接場光を照射する近接場光照射素子である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第1値及び前記第2値は、光の強度である、請求項8に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第2値は、0よりも大きい、請求項9に記載の磁気ディスク装置。
- 第1領域と、前記第1領域にライトする前にデータを一時的にライトする第2領域とを有するディスクと、
主磁極と、前記主磁極と距離を空けて対向しているライトシールドと、前記主磁極と前記ライトシールドとの間に設けられたアシスト素子とを有するヘッドと、
前記第1領域にデータをライトする際に前記アシスト素子に第1電流値を供給し、前記第2領域にデータをライトする際に前記第1電流値よりも小さい第2電流値を前記アシスト素子に供給する、コントローラと、を備える磁気ディスク装置。 - 第1領域と、データを一時的にライトする第2領域とを有するディスクと、前記ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記ライトヘッドによるライト性能を高めるエネルギを発生するアシスト素子とを有するヘッドと、を備える磁気ディスク装置に適用されるライト処理方法であって、
第1値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第1領域にデータをライトし、前記第1値と異なる第2値のエネルギを前記アシスト素子に供給して前記第2領域にデータをライトする、ライト処理方法。
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