JP4317118B2 - 熱アシスト磁気記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱アシストを伴って磁気記録媒体に対して情報記録を実行するための熱アシスト磁気記録方法に関する。
ハードディスクなどの記憶装置を構成するための記録媒体として、磁気記録媒体(磁気ディスク)が知られており、コンピュータシステムにおける情報処理量の増大に伴い、磁気ディスクについては記録容量増大の要求が高まっている。
磁気ディスクへの情報記録に際しては、磁気ディスクの有する記録磁性膜に対して記録用の磁気ヘッドが近接配置され、当該磁気ヘッドにより、記録磁性膜に対し、その保磁力より強い記録磁界が印加される。磁気ディスクに対して磁気ヘッドを相対移動させつつ磁気ヘッドからの記録磁界の向きを順次反転させることにより、記録磁性膜において、磁化方向が順次反転する複数の磁区が磁気ディスクの周方向ないしトラック延び方向に連なって形成される。このようにして、記録磁性膜において、磁化方向の変化として所定の信号ないし情報が記録される。
磁気ディスクの技術分野においては、記録磁性膜の保磁力が高いほど、記録磁性膜に形成される磁区の熱安定性が高く、微小ないし幅狭で安定した磁区を形成しやすいことが、知られている。記録磁性膜にて安定に形成され得る最小の磁区が微小であるほど、磁気ディスクにおいて、より大きな記録密度を得ることが可能であり、従って、より大きな記録容量を実現することが可能である。
磁気ディスクへの情報記録においては、上述のように、記録磁性膜の保磁力より強い記録磁界を印加しなければ適切に信号磁区を形成することができない。そのため、記録磁性膜について設定される保磁力の増大に伴い、磁気ヘッドにより印加すべき記録磁界の強度を増大することが考えられる。しかしながら、磁気ヘッドにより印加できる記録磁界の強度については、例えば磁気ヘッドの構造や消費電力の観点から、制約を受ける。
そこで、磁気ディスクへの情報記録においては、いわゆる熱アシスト記録方式が採用される場合がある。熱アシスト記録方式で磁気ディスクに情報記録が実行される場合、まず、所定の光学ヘッドからのレーザ照射により、記録磁性膜の所定の箇所が局所的に昇温される。記録磁性膜における昇温箇所では、その周囲の非昇温箇所よりも保磁力が低下する。次に、昇温箇所の保磁力より強い記録磁界を磁気ヘッドにより昇温箇所に印加することによって、当該昇温箇所が所定方向に磁化される。この磁化は、当該磁化箇所の冷却の過程で定着することとなる。熱アシスト記録方式によると、加熱により保磁力が低下された箇所に対する記録磁界印加により情報記録が実行されるため、情報保持時や情報再生時の常温での記録磁性膜の保磁力を高く設定する場合であっても、磁気ヘッドにより印加すべき記録磁界の強度を過度に増大する必要はない。このような熱アシスト磁気記録方法については、例えば下記の特許文献1や特許文献2に記載されている。
特開平6−243527号公報 特開2003−157502号公報
一方、磁気ディスクの記録面(記録磁性膜)には、同心円状の複数のトラックが磁気的に構成されているところ、各トラック内には、その延び方向(即ち磁気ディスクの周方向)においてユーザデータ領域およびサーボパターン領域が交互に配されている。ユーザデータ領域は、磁気ディスク装置の磁気ヘッドによりユーザデータが書換え可能に記録され得る部位である。サーボパターン領域は、記録面上において磁気ヘッドを目標のトラックに対して位置決め制御するための所定のサーボパターンが磁気的に形成ないし記録されている領域である。磁気ディスクに対する情報記録の際には、ユーザデータ領域に対してユーザデータが記録されるが、サーボパターン領域内のサーボパターンは書き換えられてはならない。
図4は、従来の熱アシスト磁気記録方法の一例を表す。図4(a)は、情報記録時において回転される磁気ディスク40の部分断面と、これに対向配置されるスライダ50とを表す。磁気ディスク40は、ディスク基板41と、記録磁性膜42と、保護層43とを含む積層構造を有し、熱アシスト記録方式での情報記録(磁気記録)と情報再生とを実行可能な磁気記録媒体として構成されている。スライダ50は、スライダボディ51と、集光レンズ52と、記録用の磁気ヘッド53とを備える。スライダボディ51は、その媒体対向側に所定のレーザ出射部51aを有し、図外の光源から発せられて集光レンズ52を通過したレーザLがレーザ出射部51aから出射可能に構成されている。集光レンズ52は、レーザLを集束させるためのものである。磁気ヘッド53は、記録磁性膜42に対して所定の記録磁界Hrを印加するためのものである。回転する磁気ディスク40に対するスライダ50の相対移動方向を矢印Dで表す。
図4(b)は、記録磁性膜42における一のトラックTおよびその近傍の部分拡大平面図である(本図と図4(a)とでは縮尺が異なる)。トラックT内には、その延び方向においてユーザデータ領域Yおよびサーボパターン領域Sが交互に配されている。図4(c)は、本従来方法におけるレーザ照射の制御態様を表すグラフである。図4(c)のグラフでは、集光レンズ52の直下のレーザ出射部51aが記録磁性膜42ないしトラックTにおいて対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、レーザパワーを縦軸にて表し、記録磁性膜42に照射されるレーザLについて、トラック延び方向の位置に応じたレーザパワーを実線61で表す。図4(d)は、本従来方法における記録磁界印加の制御態様と、記録磁性膜42の保磁力変化とを表すグラフである。図4(d)のグラフでは、記録磁性膜42ないしトラックTにおいて磁気ヘッド53が対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、記録磁界Hrの強度の絶対値および記録磁性膜42の保磁力Hcを縦軸にて表し、記録磁性膜42に印加される記録磁界Hrについて、トラック延び方向の位置に応じた強度の絶対値を実線62で表し(従って、記録磁界Hrの印加方向は実線62では表されていない)、また、磁気ヘッド53の通過時における記録磁性膜42の保磁力Hcを一点鎖線63で表す。
図4に示す従来の熱アシスト磁気記録方法においては、記録磁性膜42に対してスライダ50を矢印Dの方向に相対移動させた状態で(即ち、記録磁性膜42にスライダ50を対向配置させたうえで矢印Dとは逆方向に磁気ディスク40を回転させた状態で)、スライダ50に順次対向するユーザデータ領域Y内に、レーザ照射と記録磁界印加とにより所定のユーザデータが書き込まれ、また、スライダ50に順次対向するサーボパターン領域S内に磁気的に形成されているサーボパターンが変化しないように、レーザ照射および記録磁界印加が所定のタイミングで停止される。
ユーザデータ領域Yへのユーザデータ書き込み時(情報記録時)には、レーザLは、図4(c)に示すように所定のパワーで記録磁性膜42に照射され、記録磁界Hrは、図4(d)に示すように、記録磁性膜42においてレーザ照射により加熱されて保磁力Hcが低下した箇所に対し、所定強度かつ所定方向に印加される。これにより、ユーザデータ領域Y内に磁化方向の変化として所定の信号が記録される。
そして、図4(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部51aの対向箇所が位置P2に至ったときに、スライダ移動方向前方のサーボパターン領域Sが加熱されるのを回避すべくレーザ照射は停止される。サーボパターン領域S内に磁気的に形成されているサーボパターン(図示略)は、外部磁界が印加されなくとも、昇温によりサーボパターン領域Sの保磁力Hcが低下すると熱揺らぎにより変化ないし劣化してしまう場合がある。また、レーザ照射が停止されるのと同時に、図4(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド53の対向箇所が位置P2より手前の位置P1に至ったときに、記録磁界印加も停止される。位置P1から位置P2までの距離は、スライダ50における磁気ヘッド53から集光レンズ52までの距離に相当する。
次に、図4(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部51aの対向箇所が、サーボパターン領域Sからユーザデータ領域Yに移行する位置P3に至ったときに、レーザ照射は開始される。また、図4(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド53の対向箇所が、レーザ照射により加熱されて保磁力Hcが充分に低下した位置P4に至ったときに、当該磁気ヘッド53による記録磁界印加が開始される。これにより、ユーザデータの書き込みが再開される。
トラックTにおいて、サーボパターン領域Sは、ユーザデータの記録が禁止された記録禁止領域であり、ユーザデータ領域Yは、ユーザデータを記録する場を提供する記録対象領域である。しかしながら、上述の従来の熱アシスト磁気記録方法によると、図4(b)に示すように、ユーザデータ領域Yにおけるサーボパターン領域Sとの境界に、本来的には記録対象領域に含まれるのにも関わらずユーザデータが記録されることのない非記録領域N1,N2が相当程度に大きな合計面積で生じてしまう。相当程度に大きな合計面積で非記録領域N1,N2が生じてしまうことは、磁気ディスク40の記録容量を増大するうえで好ましくない。
本発明は、このような事情の下で考え出されたものであり、磁気ディスク(磁気記録媒体)の大容量化に適した熱アシスト磁気記録方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面により提供される熱アシスト磁気記録方法は、相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における記録方法である。磁気記録媒体は例えば磁気ディスクであり、記録対象領域および記録禁止領域は、例えば、磁気ディスクの周方向に交互に配されている。本方法では、記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により記録対象領域内の記録磁性膜を局所的に加熱し、且つ、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該加熱手段による加熱を停止する。また、本方法では、記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて加熱手段に伴って相対移動させながら、当該磁界印加手段により記録対象領域内の記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、且つ、記録磁性膜における磁界印加手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに対応して、当該磁界印加手段による記録磁界の印加を、加熱の停止の後に停止する。
本方法においては、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域に移行する前の所定のタイミング(記録禁止領域が加熱手段により不当に加熱されるのを回避できるタイミング)で、加熱手段による記録対象領域内の記録磁性膜の加熱を停止し、当該加熱停止の後であり且つ磁界印加手段により記録磁性膜に対して局所的に印加する記録磁界の強度に当該印加箇所の保磁力が到達するまでの間の所定のタイミングで、当該磁界印加を停止することにより、記録磁界印加が加熱の停止と同時に停止される上述の従来方法よりも、記録対象領域内において広い範囲に信号を記録することができる。すなわち、本方法によると、本来的には記録対象領域に含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域を、上述の従来方法よりも小さくすることができる。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気記録媒体の大容量化に適している。
本発明の第2の側面により提供される熱アシスト磁気記録方法も、相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における記録方法である。本方法では、記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により記録対象領域内の記録磁性膜を局所的に加熱し、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該加熱手段による加熱を弱め、且つ、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録禁止領域から記録対象領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該加熱手段による加熱を強める。また、本方法では、記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて加熱手段に伴って相対移動させながら、当該磁界印加手段により記録対象領域内の記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、記録磁性膜における磁界印加手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該磁界印加手段による記録磁界の印加を停止し、且つ、記録磁性膜における磁界印加手段の対向箇所が記録禁止領域から記録対象領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該磁界印加手段による記録磁界の印加を開始する。
本方法においては、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域に移行する前の所定のタイミング(記録禁止領域が加熱手段により過度に加熱されるのを回避できるタイミング)で、加熱手段による記録対象領域内の記録磁性膜の加熱のレベルを弱めて記録禁止領域をも許容レベルで加熱することにより、加熱手段が記録禁止領域上を通過する際に当該加熱手段による加熱が停止される上述の従来方法よりも、記録禁止領域およびその近傍において保磁力が記録磁界強度以上である領域を、小さくすることができる。したがって、本方法によると、上述の従来方法よりも、記録対象領域内において広い範囲に信号を記録することが可能であり、本来的には記録対象領域に含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域を小さくすることが可能である。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気記録媒体の大容量化に適している。
本発明の第3の側面により提供される熱アシスト磁気記録方法も、相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における記録方法である。本方法では、記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により記録対象領域内の記録磁性膜を第1加熱レベルで局所的に加熱し、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該加熱手段による加熱を停止し、且つ、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録禁止領域から記録対象領域へと移行するのに対応して、第1加熱レベルより強い第2加熱レベルで記録対象領域内の記録磁性膜を当該加熱手段により局所的に一旦加熱した後、当該加熱手段による加熱を第1加熱レベルに弱める。また、本方法では、記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて加熱手段とともに相対移動させながら、当該磁界印加手段により記録対象領域内の記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、記録磁性膜における磁界印加手段の対向箇所が記録対象領域から記録禁止領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該磁界印加手段による記録磁界の印加を停止し、且つ、記録磁性膜における磁界印加手段の対向箇所が記録禁止領域から記録対象領域へと移行するのに応じた所定のタイミングで当該磁界印加手段による記録磁界の印加を開始する。
本方法においては、記録磁性膜における加熱手段の対向箇所が記録禁止領域から記録対象領域へと移行するのに対応して、当該加熱手段により第1加熱レベルで記録磁性膜を加熱する前に、第1加熱レベルより強い第2加熱レベルで記録対象領域内の記録磁性膜を加熱することにより、比較的低い加熱レベルのみで加熱が再開される上述の従来方法よりも、記録禁止領域およびその近傍において保磁力が記録磁界強度以上である領域を、小さくすることができる。したがって、本方法によると、上述の従来方法よりも、記録対象領域内において広い範囲に信号を記録することができ、本来的には記録対象領域に含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域を小さくすることができる。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気記録媒体の大容量化に適している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。図1(a)は、本発明による情報記録時において回転される磁気ディスク10の部分断面と、これに対向配置されるスライダ20とを表す。
磁気ディスク10は、ディスク基板11と、記録磁性膜12と、保護層13とを含む積層構造を有し、熱アシスト記録方式での情報記録(磁気記録)と情報再生とを実行可能な磁気記録媒体として構成されている。ディスク基板11は、主に、磁気ディスク10の剛性を確保するための部位であり、例えば、アルミニウム合金基板、ガラス基板、または樹脂基板である。記録磁性膜12は、垂直磁化膜または面内磁化膜よりなり、磁気ディスク10において情報が記録される記録面を構成する。このような記録磁性膜12は、例えば、Co合金、Fe合金、または希土類遷移金属アモルファス合金よりなる。保護層13は、記録磁性膜12を外界から物理的および化学的に保護するためのものであり、例えば、SiN、SiO2、またはダイアモンドライクカーボンよりなる。このような磁気ディスク10は、スピンドルモータ(図示略)に支持され、スピンドルモータが回転駆動することによって回転される。
スライダ20は、スライダボディ21と、集光レンズ22と、記録用の磁気ヘッド23とを備える。スライダボディ21は、その媒体対向側に所定のレーザ出射部21aを有し、図外の光源から発せられて集光レンズ22を通過したレーザLがレーザ出射部21aから出射可能に構成されている。集光レンズ22は、レーザLを集束させるためのものである。磁気ヘッド23は、記録磁性膜12に対して所定の記録磁界を印加するためのものであり、磁界発生用の電流を流すためのコイルと、発生磁界を強い磁界に変換するための磁極とからなる。また、スライダ20は、記録磁性膜12の磁化状態に由来する磁気信号を検知して電気信号に変換するための、再生用の磁気ヘッドを更に備えてもよい。当該再生用磁気ヘッドは、例えばGMR素子やMR素子よりなる。このようなスライダ20は、板バネ状のサスペンションアーム(図示略)を介して図外のアクチュエータに連結されている。アクチュエータは、例えばボイスコイルモータにより構成されている。回転する磁気ディスク10に対するスライダ20の相対移動方向を矢印Dで表す。
図1(b)は、記録磁性膜12(記録面)における一のトラックTおよびその近傍の部分拡大平面図である(本図と図1(a)とでは縮尺が異なる)。トラックT内には、その延び方向(即ち、磁気ディスク10の周方向)においてユーザデータ領域Yおよびサーボパターン領域Sが交互に配されている。
図1(c)は、本実施形態におけるレーザ照射の制御態様を表すグラフである。図1(c)のグラフでは、集光レンズ22の直下のレーザ出射部21aが記録磁性膜12ないしトラックTにおいて対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、レーザパワーを縦軸にて表し、記録磁性膜12に照射されるレーザLについて、トラック延び方向の位置に応じたレーザパワーを実線31で表す。
図1(d)は、本実施形態における記録磁界印加の制御態様と、記録磁性膜12の保磁力変化とを表すグラフである。図1(d)のグラフでは、記録磁性膜12ないしトラックTにおいて磁気ヘッド23が対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、記録磁界Hrの強度の絶対値および記録磁性膜12の保磁力Hcを縦軸にて表し、記録磁性膜12に印加される記録磁界Hrについて、トラック延び方向の位置に応じた強度の絶対値を実線32で表し(従って、記録磁界Hrの印加方向は実線32では表されていない)、また、磁気ヘッド23の通過時における記録磁性膜12の保磁力Hcを一点鎖線33で表す。
本実施形態の熱アシスト磁気記録方法においては、記録磁性膜12(記録面)に対してスライダ20を矢印Dの方向に相対移動させた状態で(即ち、記録面にスライダ20を対向配置させたうえで矢印Dとは逆方向に磁気ディスク10を回転させた状態で)、スライダ20に順次対向するユーザデータ領域Y内に、レーザ照射と記録磁界印加とにより所定のユーザデータを書き込み、また、スライダ20に順次対向するサーボパターン領域S内に磁気的に形成されているサーボパターンが変化しないように、レーザ照射および記録磁界印加を所定のタイミングで停止する。
ユーザデータ領域Yへのユーザデータ書き込み時(情報記録時)には、まず、レーザLを、図1(c)に示すように所定のパワーで記録磁性膜12に照射し、所定強度に設定された記録磁界Hrを、図1(d)に示すように、記録磁性膜12においてレーザ照射により加熱されて保磁力Hcが低下した箇所に対し、所定方向に印加する。そして、図1(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がユーザデータ領域Yからサーボパターン領域Sに移行するのに対応して、当該対向箇所がサーボパターン領域Sの手前の位置P1に至ったときに、スライダ移動方向前方のサーボパターン領域Sが加熱されるのを回避すべくレーザ照射を停止する。また、このようにレーザ照射が停止された後、図1(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、当該対向箇所の保磁力Hcが記録磁界Hrの設定強度に到達する位置P2に至ったときに、記録磁界印加を停止する。このようにして、ユーザデータ領域Y内に磁化方向の変化として所定の信号を記録する。
次に、図1(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所が、サーボパターン領域Sからユーザデータ領域Yに移行する位置P3に至ったときに、レーザ照射を開始する。また、図1(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、レーザ照射により加熱されて保磁力Hcが充分に低下した位置P4に至ったときに、当該磁気ヘッド23による記録磁界印加を開始する。このようにして、ユーザデータの書き込みを再開する。
本方法においては、レーザ照射による加熱を停止した後の所定のタイミングで、磁界印加を停止することにより、記録磁界印加が加熱の停止と同時に停止される上述の従来方法よりも、ユーザデータ領域Y内において広い範囲に信号を記録することができる。すなわち、本方法によると、本来的にはユーザデータ領域Yに含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域N1を、上述の従来方法よりも小さくすることができる。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気ディスク10の大容量化に適している。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。図2(a)は図1(a)と同一である。図2(b)は、記録磁性膜12(記録面)における一のトラックTおよびその近傍の部分拡大平面図である(本図と図2(a)とでは縮尺が異なる)。トラックT内には、その延び方向(即ち、磁気ディスク10の周方向)においてユーザデータ領域Yおよびサーボパターン領域Sが交互に配されている。図2(c)は、本実施形態におけるレーザ照射の制御態様を表すグラフである。図2(c)のグラフでは、集光レンズ22の直下のレーザ出射部21aが記録磁性膜12ないしトラックTにおいて対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、レーザパワーを縦軸にて表し、記録磁性膜12に照射されるレーザLについて、トラック延び方向の位置に応じたレーザパワーを実線34で表す。図2(d)は、本実施形態における記録磁界印加の制御態様と、記録磁性膜12の保磁力変化とを表すグラフである。図2(d)のグラフでは、記録磁性膜12ないしトラックTにおいて磁気ヘッド23が対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、記録磁界Hrの強度の絶対値および記録磁性膜12の保磁力Hcを縦軸にて表し、記録磁性膜12に印加される記録磁界Hrについて、トラック延び方向の位置に応じた強度の絶対値を実線35で表し(従って、記録磁界Hrの印加方向は実線32では表されていない)、また、磁気ヘッド23の通過時における記録磁性膜12の保磁力Hcを一点鎖線36で表す。
本実施形態の熱アシスト磁気記録方法においては、記録磁性膜12(記録面)に対してスライダ20を矢印Dの方向に相対移動させた状態で(即ち、記録面にスライダ20を対向配置させたうえで矢印Dとは逆方向に磁気ディスク10を回転させた状態で)、スライダ20に順次対向するユーザデータ領域Y内に、レーザ照射と記録磁界印加とにより所定のユーザデータを書き込み、また、スライダ20に順次対向するサーボパターン領域S内に磁気的に形成されているサーボパターンが変化しないように、レーザ照射を所定のタイミングで変化させ且つ記録磁界印加を所定のタイミングで停止する。
ユーザデータ領域Yへのユーザデータ書き込み時には、まず、レーザLを、図2(c)に示すように第1パワーレベルPL1で記録磁性膜12に照射し、所定強度に設定された記録磁界Hrを、図2(d)に示すように、記録磁性膜12においてレーザ照射により第1加熱レベルで加熱されて保磁力Hcが低下した箇所に対し、所定方向に印加する(磁界印加方向は図2(d)には表れていない)。そして、図2(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がユーザデータ領域Yからサーボパターン領域Sに移行するのに対応して、当該対向箇所がサーボパターン領域Sの手前の位置P1に至ったときに、スライダ移動方向前方のサーボパターン領域Sが不当に加熱されるのを回避すべく、第1パワーレベルPL1より低い所定の第2パワーレベルPL2にレーザパワーを弱め、これにより、レーザ照射による加熱を、第1加熱レベルより低い所定の第2加熱レベルに弱める。また、このようにレーザパワーが弱められた後に、図2(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、当該対向箇所の保磁力Hcが記録磁界Hrの設定強度に到達する位置P2に至ったときに、記録磁界印加を停止する。このようにして、ユーザデータ領域Y内に磁化方向の変化として所定の信号を記録する。
次に、図2(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所が、サーボパターン領域Sからユーザデータ領域Yに移行する位置P3に至ったときに、レーザパワーを第1パワーレベルPL1に再び強め、これにより、レーザ照射による加熱を第1加熱レベルに再び強める。また、図2(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、レーザ照射により加熱されて保磁力Hcが充分に低下した位置P4に至ったときに、当該磁気ヘッド23による記録磁界印加を開始する。このようにして、ユーザデータの書き込みを再開する。
本方法においては、レーザ照射による加熱を第1加熱レベルから第2加熱レベルに弱めた後の所定のタイミングで磁界印加を停止することにより、第1の実施形態に関して上述したのと同様に、上述の従来方法よりも非記録領域N1を小さくすることができる。加えて、本方法においては、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がユーザデータ領域Yからサーボパターン領域Sに移行する前の所定のタイミングで、レーザ照射による記録磁性膜12の加熱のレベルを第1加熱レベルから第2加熱レベルに弱め、サーボパターン領域Sをも許容レベル(第2加熱レベル)で加熱することにより、サーボパターン領域Sに対してはレーザ照射が停止される上述の従来方法よりも、サーボパターン領域Sおよびその近傍において保磁力Hcが記録磁界Hrの設定強度以上である領域を、小さくすることができる。図2(d)には、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所が位置P1に至ったときに仮にレーザ照射(第1レーザパワーPL1)を停止し、その後に当該対向箇所が位置P3に至ったときにレーザ照射(第1レーザパワーPL1)を再開する場合の、磁気ヘッド23の通過時における記録磁性膜12の保磁力Hcを点線36’で表すところ、この場合よりも、本実施形態の方法の方が、降温により記録磁性膜12の保磁力Hcが上昇して記録磁界Hrの設定強度に到達する位置がサーボパターン領域Sに近く、且つ、昇温により記録磁性膜12の保磁力Hcが低下して記録磁界Hrの設定強度に到達する位置もサーボパターン領域Sに近いからである。したがって、本方法によると、上述の従来方法よりも、ユーザデータ領域Y内において広い範囲に信号を記録することが可能であり、本来的にはユーザデータ領域Yに含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域N1,N2を小さくすることが可能なのである。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気記録媒体の大容量化に適している。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。図3(a)は図1(a)と同一である。図3(b)は、記録磁性膜12(記録面)における一のトラックTおよびその近傍の部分拡大平面図である(本図と図3(a)とでは縮尺が異なる)。トラックT内には、その延び方向(即ち、磁気ディスク10の周方向)においてユーザデータ領域Yおよびサーボパターン領域Sが交互に配されている。図3(c)は、本実施形態におけるレーザ照射の制御態様を表すグラフである。図3(c)のグラフでは、集光レンズ22の直下のレーザ出射部21aが記録磁性膜12ないしトラックTにおいて対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、レーザパワーを縦軸にて表し、記録磁性膜12に照射されるレーザLについて、トラック延び方向の位置に応じたレーザパワーを実線37で表す。図3(d)は、本実施形態における記録磁界印加の制御態様と、記録磁性膜12の保磁力変化とを表すグラフである。図3(d)のグラフでは、記録磁性膜12ないしトラックTにおいて磁気ヘッド23が対向している位置(トラック延び方向における位置)を横軸にて表し、記録磁界Hrの強度の絶対値および記録磁性膜12の保磁力Hcを縦軸にて表し、記録磁性膜12に印加される記録磁界Hrについて、トラック延び方向の位置に応じた強度の絶対値を実線38で表し(従って、記録磁界Hrの印加方向は実線38では表されていない)、また、磁気ヘッド23の通過時における記録磁性膜12の保磁力Hcを一点鎖線39で表す。
本実施形態の熱アシスト磁気記録方法においては、記録磁性膜12(記録面)に対してスライダ20を矢印Dの方向に相対移動させた状態で(即ち、記録面にスライダ20を対向配置させたうえで矢印Dとは逆方向に磁気ディスク10を回転させた状態で)、スライダ20に順次対向するユーザデータ領域Y内に、レーザ照射と記録磁界印加とにより所定のユーザデータを書き込み、また、スライダ20に順次対向するサーボパターン領域S内に磁気的に形成されているサーボパターンが変化しないように、レーザ照射および記録磁界印加を所定のタイミングで停止する。
ユーザデータ領域Yへのユーザデータ書き込み時には、まず、レーザLを、図3(c)に示すように第1パワーレベルPL1で記録磁性膜12に照射し、所定強度に設定された記録磁界Hrを、図3(d)に示すように、記録磁性膜12においてレーザ照射により第1加熱レベルで加熱されて保磁力Hcが低下した箇所に対し、所定方向に印加する。そして、図3(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がユーザデータ領域Yからサーボパターン領域Sに移行するのに対応して、当該対向箇所がサーボパターン領域Sの手前の位置P1に至ったときに、スライダ移動方向前方のサーボパターン領域Sが加熱されるのを回避すべくレーザ照射を停止する。また、このようにレーザ照射が停止された後に、図3(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、当該対向箇所の保磁力Hcが記録磁界Hrの設定強度に到達する位置P2に至ったときに、記録磁界印加を停止する。このようにして、ユーザデータ領域Y内に磁化方向の変化として所定の信号を記録する。
次に、図3(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がサーボパターン領域Sからユーザデータ領域Yに移行する位置P3に至ったときに、第1パワーレベルPL1より強い所定の第2パワーレベルPL2’でレーザ照射を開始する。これにより、第1加熱レベルより強い第2加熱レベルでの記録磁性膜12の加熱を開始する。また、図3(d)に示すように、トラックTにおける磁気ヘッド23の対向箇所が、レーザ照射により加熱されて保磁力Hcが充分に低下した位置P4に至ったときに、当該磁気ヘッド23による記録磁界印加を開始する。このようにして、ユーザデータの書き込みを再開する。
その後、記録磁性膜12が過度に昇温するのを回避すべく、図3(c)に示すように、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所が所定の位置P5に至ったときにレーザパワーを第2パワーレベルPL2’から第1パワーレベルPL1に弱めることにより、レーザ照射による加熱を第2加熱レベルから第1加熱レベルに弱め、ユーザデータ領域Y内でのユーザデータの書き込みを継続する。
本方法においては、レーザ照射による加熱を停止した後の所定のタイミングで、磁界印加を停止することにより、第1の実施形態に関して上述したのと同様に、上述の従来方法よりも非記録領域N1を小さくすることができる。加えて、本方法においては、トラックTにおけるレーザ出射部21aの対向箇所がサーボパターン領域Sからユーザデータ領域Yへと移行するのに対応して、レーザ照射により第1加熱レベルでユーザデータ領域Y内の記録磁性膜12を加熱する前に、第1加熱レベルより強い第2加熱レベルでユーザデータ領域Y内の記録磁性膜12を加熱することにより、比較的に低い加熱レベルのみで加熱が再開される上述の従来方法よりも、サーボパターン領域Sおよびその近傍において保磁力Hcが記録磁界Hrの設定強度以上である領域を、小さくすることができる。上述の従来方法よりも、本実施形態の方法の方が、昇温により記録磁性膜12の保磁力Hcが低下して記録磁界Hrの設定強度に到達する位置がサーボパターン領域Sに近いからである。したがって、本方法によると、上述の従来方法よりも、ユーザデータ領域Y内において広い範囲に信号を記録することができ、本来的にはユーザデータ領域Yに含まれるのにも関わらず信号が記録されることのない非記録領域N2を小さくすることができる。このような熱アシスト磁気記録方法は、磁気記録媒体の大容量化に適している。
本実施形態においては、サーボパターン領域Sに対応してレーザ照射を停止するのに代えて、第2の実施形態のように、サーボパターン領域Sに対応してレーザ照射を弱めてもよい。このような構成を採用すると、第2の実施形態に関して上述した非記録領域N1,N2の縮小の効果を本実施形態においても享受することができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。 本発明の第2の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。 本発明の第3の実施形態に係る熱アシスト磁気記録方法を表す。 従来の熱アシスト磁気記録方法を表す。
符号の説明
10,40 磁気ディスク
12,42 記録磁性膜
20,50 スライダ
22,52 集光レンズ
23,53 磁気ヘッド
L レーザ
Hr 記録磁界
T トラック
Y ユーザデータ領域
S サーボパターン領域
N1,N2 非記録領域

Claims (3)

  1. 相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における熱アシスト磁気記録方法であって、
    前記記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜を局所的に加熱し、且つ、前記記録磁性膜における前記加熱手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に当該加熱手段による加熱を停止し、
    前記記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて前記加熱手段に伴って相対移動させながら、当該磁界印加手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、且つ、前記加熱手段による前記加熱の停止の後であって、前記記録磁性膜における前記磁界印加手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に、当該磁界印加手段による記録磁界の印加を停止する、熱アシスト磁気記録方法。
  2. 相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における熱アシスト磁気記録方法であって、
    前記記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜を局所的に加熱し、前記記録磁性膜における前記加熱手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に当該加熱手段による加熱を弱め、且つ、前記記録磁性膜における前記加熱手段の対向箇所が前記記録禁止領域から前記記録対象領域へと移行するのに対応して当該加熱手段による加熱を強め、
    前記記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて前記加熱手段に伴って相対移動させながら、当該磁界印加手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、前記加熱手段による前記加熱を弱めた後であって、前記記録磁性膜における前記磁界印加手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に、当該磁界印加手段による記録磁界の印加を停止し、且つ、前記記録磁性膜における前記磁界印加手段の対向箇所が前記記録禁止領域から前記記録対象領域へと移行した後に当該磁界印加手段による記録磁界の印加を開始する、熱アシスト磁気記録方法。
  3. 相互に隣接する記録対象領域および記録禁止領域を含む記録磁性膜を有する磁気記録媒体における熱アシスト磁気記録方法であって、
    前記記録磁性膜に対して加熱手段を対向させて相対移動させながら、当該加熱手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜を第1加熱レベルで局所的に加熱し、前記記録磁性膜における前記加熱手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に当該加熱手段による加熱を停止し、且つ、前記記録磁性膜における前記加熱手段の対向箇所が前記記録禁止領域から前記記録対象領域へと移行するのに対応して前記第1加熱レベルより強い第2加熱レベルで前記記録対象領域内の前記記録磁性膜を当該加熱手段により局所的に一旦加熱した後、当該加熱手段による加熱を前記第1加熱レベルに弱め、
    前記記録磁性膜に対して磁界印加手段を対向させて前記加熱手段とともに相対移動させながら、当該磁界印加手段により前記記録対象領域内の前記記録磁性膜に対して局所的に記録磁界を印加して信号を記録し、前記加熱手段による前記加熱の停止の後であって、前記記録磁性膜における前記磁界印加手段の対向箇所が前記記録対象領域から前記記録禁止領域へと移行する前に、当該磁界印加手段による記録磁界の印加を停止し、且つ、前記記録磁性膜における前記磁界印加手段の対向箇所が前記記録禁止領域から前記記録対象領域へと移行した後に当該磁界印加手段による記録磁界の印加を開始する、熱アシスト磁気記録方法。
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