JP2021026785A - 磁気ディスク装置及びライト処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの信頼性を向上することが可能な磁気ディスク装置及びライト処理方法を提供する。【解決手段】磁気ディスク装置1は、ディスク10と、ディスクに対してデータをライトする第1ライトヘッド15W1及び第2ライトヘッド15W2と、ディスクからデータをリードするリードヘッド15Rとを有するヘッド15と、第1ライトヘッドによりディスクの瓦記録領域10sにライトデータをライトし、瓦記録領域において第1ライトヘッドによりライトしたライトデータに第2ライトヘッドによりライトデータを上書きするコントローラ130とを備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びライト処理方法に関する。
近年、データを高記録密度に磁気ディスク(以下、ディスクと称する)にライト可能な磁気ディスク装置が開発されている。データを高記録密度にディスクにライトした場合には、隣接するトラックのトラックピッチが狭くなるために、データの記録品質が低下し得る。そのため、磁気ディスク装置では、記録品質を維持しながら高記録密度でディスクにデータをライトすることが可能な技術が望まれている。例えば、所定の記録領域に異なる周波数のライト電流でデータを繰り返しライトすることにより、データの記録品質を向上する技術がある。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、データの信頼性を向上することが可能な磁気ディスク装置及びライト処理方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、ディスクと、前記ディスクに対してデータをライトする第1ライトヘッド及び第2ライトヘッドと、前記ディスクからデータをリードするリードヘッドとを有するヘッドと、前記第1ライトヘッドにより前記ディスクの第1領域にライトデータをライトし、前記第1領域において前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより前記ライトデータを上書きするコントローラと、を備える。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプと称する場合もある)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(ホスト)100と接続される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプと称する場合もある)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(ホスト)100と接続される。
HDAは、磁気ディスク(以下、ディスクと称する)10と、スピンドルモータ(SPM)12と、ヘッド15を搭載しているアーム13と、ボイスコイルモータ(VCM)14とを有する。ディスク10は、スピンドルモータ12に取り付けられ、スピンドルモータ12の駆動により回転する。アーム13及びVCM14は、アクチュエータを構成している。アクチュエータは、VCM14の駆動により、アーム13に搭載されているヘッド15をディスク10の所定の位置まで移動制御する。ディスク10およびヘッド15は、2つ以上の数が設けられてもよい。以下、磁気ディスク装置1の各部又は外部機器、例えば、ディスク10にライトするデータをライトデータと称する場合もあるし、ディスク10からリードされたデータをリードデータと称する場合もある。ライトデータを単にデータと称する場合もあるし、リードデータを単にデータと称する場合もあるし、ライトデータ及びリードデータをまとめてデータと称する場合もある。
ディスク10は、その記録領域に、瓦記録(Shingled Magnetic Recording:SMR)領域10sと、メディアキャッシュ(media cache)領域10mと、が割り当てられている。以下、ディスク10の円周に沿う方向を円周方向と称し、円周方向に交差する方向を半径方向と称する。ディスク10の所定の円周方向の所定の位置を円周位置と称し、ディスク10の所定の半径方向の所定の位置を半径位置と称する。また、半径位置及び円周位置をまとめて単に位置と称する場合もある。
瓦記録領域10sは、ホスト100からライト要求されたユーザデータ等が記録される。メディアキャッシュ領域10mは、瓦記録領域10sのキャッシュとして利用され得る。瓦記録領域10sでは、トラックの一部に次にライトするトラックが重ね書きされる。ここで、“データを重ね書きする“とは、”少なくとも2つのデータの内の1つのデータの一部に他のデータを重ねてライトする“ことを含む。言い換えると、”データを重ね書きする“とは、”少なくとも2つのデータの内の1つのデータに対して他のデータをずらして重ねてライトする“ことを含む。そのため、瓦記録領域10sのトラック密度(Track Per Inch:TPI)は、重ね書きされていない記録領域のトラック密度よりも高くなる。瓦記録領域10sでは、半径方向において一方向に連続的に重ね書きされた複数のトラックをそれぞれ含む複数のトラック群が互いに間隔(ギャップ)を空けて配置される。以下で、半径方向において一方向に連続的に重ね書きされた複数のトラックを含むトラック群をバンド領域と称する。バンド領域は、一部に半径方向に隣接するトラック(以下、隣接トラックと称する)が重ね書きされた少なくとも1つのトラックと、最後に重ね書きされたトラック(最終トラック)とを含む。最終トラックは、一部に他のトラックが重ね書きされていないため、一部に重ね書きされているトラックよりもトラックの半径方向の幅(以下、トラック幅と称する場合もある)が広い。なお、瓦記録領域10sでは、瓦記録型式ではない通常の記録型式でデータがライトされていてもよい。以下で、“トラック”は、“ディスク10の半径方向に区分した複数の領域の内の1つの領域”、“ディスク10の円周方向に沿ってライトされた1周分のデータ”、“ディスク10の円周方向に沿って1周する経路”や、その他の種々の意味で用いる。トラックは、複数のセクタを含む。“セクタ”は、“トラックを円周方向に区分した複数の領域の内の1つの領域”、“トラックを円周方向に区分した複数の領域の内の1つの領域にライトされたデータ”や、その他の種々の意味で用いる。トラックの半径方向の幅をトラック幅と称する。所定のトラックの所定の円周位置におけるトラック幅の中心位置をトラックセンタと称する場合もあるし、所定のトラックにおいてトラック幅の中心を通る経路をトラックセンタと称する場合もある。また、”ライトされたトラック“を”ライトトラック“と称する。”隣接トラックが重ね書きされた領域を除いた残りのライトトラックの領域“を”リードトラック“と称する場合もある。また、”ライトトラック“を単に”トラック“と称する場合もあるし、”リードトラック“を単に”トラック“と称する場合もあるし、”ライトトラック“及び”リードトラック“をまとめて単に”トラック“と称する場合もある。“ライトトラックの半径方向の幅”を“ライトトラック幅”と称し、“リードトラックの半径方向の幅”を“リードトラック幅”と称する場合もある。“ライトトラック幅”及び“リードトラック幅”をまとめて“トラック幅”と称する場合もある。
ヘッド15は、スライダを本体として、当該スライダに実装されているライトヘッド15Wとリードヘッド15Rとを備える。ライトヘッド15Wは、ディスク10にデータをライトする。例えば、ライトヘッド15Wは、ディスク10に所定のトラックをライトする。ライトヘッド15Wは、複数のライトヘッド、例えば、2つのライトヘッド15W1及び15W2を有している。ライトヘッド15W1は、例えば、複数のライトヘッドにおいて、最もリードヘッド15Rに近い位置に設けられている。ライトヘッド15W2は、例えば、リードヘッド15Rにライトヘッド15W1の次に近い位置に設けられている。言い換えると、ライトヘッド15W1は、リードヘッド15R及びライトヘッド15W2の間に位置している。なお、ライトヘッド15Wは、3つ以上のライトヘッドを有していてもよい。以下、1つのヘッド15に含まれる複数のライトヘッド、例えば、ライトヘッド15W1及び15W2のいずれか1つをライトヘッド15Wと称する場合もあし、2つのライトヘッド15W1及び15W2をまとめてライトヘッド15Wと称する場合もある。リードヘッド15Rは、ディスク10に記録されているデータをリードする。例えば、リードヘッド15Rは、ディスク10の所定のトラックをリードする。
図2は、本実施形態に係るディスク10に対するヘッド15の配置の一例を示す模式図である。図2に示すように、半径方向においてディスク10の外周に向かう方向を外方向(外側)と称し、外方向と反対方向を内方向(内側)と称する。また、図2に示すように、円周方向において、ディスク10の回転する方向を回転方向と称する。なお、図2に示した例では、回転方向は、反時計回りで示しているが、逆向き(時計回り)であってもよい。図2において、瓦記録領域10sは、内方向に位置する内周領域IRと、外方向に位置する外周領域ORと、内周領域IRと外周領域ORとの間に位置する中周領域MRとに区分されている。図2に示した例では、半径位置IRP、半径位置RP0、及び半径位置ORPを示している。半径位置IRPは、半径位置RP0よりも内方向の位置であり、半径位置ORPは、半径位置RP0よりも外方向の位置である。図2に示した例では、半径位置RP0は、中周領域MRに含まれ、半径位置ORPは、外周領域ORに含まれ、半径位置IRPは、内周領域IRに含まれている。なお、半径位置RP0は、外周領域ORに含まれていてもよいし、内周領域IRに含まれていてもよい。半径位置IRP及びORPは、それぞれ、中周領域MRに含まれていてもよい。図2に示した例では、トラックセンタIIL、トラックセンタIL0、及びトラックセンタOILを示している。トラックセンタIILは、トラックセンタIL0よりも内方向に位置し、トラックセンタOILは、トラックセンタIL0よりも外方向に位置している。図2に示した例では、トラックセンタIL0は、中周領域MRの所定のトラックの中心を通る経路であり、トラックセンタOILは、外周領域ORの所定のトラックの中心を通る経路であり、トラックセンタIILは、内周領域IRの所定のトラックの中心を通る経路である。トラックセンタIIL、IL0、及びOILは、ディスク10に対して同心円状に位置している。例えば、トラックセンタIIL、IL0、及びOILは、真円状に位置している。なお、トラックセンタIIL、IL0、及びOILは、円状でなくてもよく、ディスク10の半径方向に変動する波状に位置していてもよい。図2において、半径位置IRPは、内周領域IRの所定のトラックのトラックセンタIILに相当し、半径位置RP0は、中周領域MRの所定のトラックのトラックセンタIL0に相当し、半径位置ORPは、外周領域ORの所定のトラックのトラックセンタOILに相当する。
ヘッド15が半径位置RP0に位置する場合、スキュー角は、例えば、0°となる。以下、半径位置RP0を基準位置RP0と称する場合もある。ヘッド15が半径位置ORPに位置する場合、スキュー角は、例えば、正の値となる。ヘッド15が半径方向において基準位置RP0から外方向に移動するに従って、スキュー角の絶対値は、増大する。ヘッド15が半径位置IRPに位置する場合、スキュー角は、例えば、負の値となる。ヘッド15が半径方向において基準位置RP0から内方向に移動するに従って、スキュー角の絶対値は、増大する。なお、ヘッド15が半径位置ORPに位置する場合、スキュー角が負の値であってもよい。また、ヘッド15が半径位置IRPに位置する場合、スキュー角が正の値であってもよい。
ディスク10は、複数のサーボデータ領域SVを有している。以下、サーボデータ領域SVをサーボパターンSVと称する場合もある。複数のサーボデータ領域SVは、ディスク10の半径方向に放射状に延出して円周方向に所定の間隔を空けて離散的に配置されている。サーボデータ領域SVは、複数のサーボセクタを有している。円周方向で連続して並んでいる2つのサーボデータ領域SVの間領域には、ユーザデータ等がライトされる。所定のトラックにおいて、ユーザデータをライトした2つのサーボデータ領域SVの間の領域をデータ部と称する場合もある。例えば、セクタは、サーボセクタとこのサーボセクタに続くデータ部とを含む。
図3は、セクタSCの構成の一例を示す模式図である。図3には、円周方向において、リード/ライトする方向(ヘッド15の進行する方向)をリード/ライト方向と称する。リード/ライト方向は、ヘッド15の進行する方向に相当する。また、リード/ライト方向は、例えば、図2に示した回転方向と反対方向に相当する。前方向は、リード/ライトしたデータの方向に相当し、後方向は、これからリード/ライトする方向に相当する。以下、前方向を単に前又は先と称し、後方向を単に後と称する場合もある。
図3に示した例では、セクタSCは、サーボセクタSSと、データ部DTPとで構成されている。サーボセクタSSは、所定のトラックにおけるサーボデータ領域SVに相当する。サーボセクタSSは、ヘッド15をディスク10の所定の半径位置、例えば、所定のトラックに位置決めするためのサーボデータなどを含んでいる。
サーボデータは、例えば、プリアンブル(Preamble)、サーボマーク(Servo Mark)、グレイコード(Gray Code)、PAD、バーストデータ、及びポストコード(Post Code)を含んでいる。なお、サーボセクタSSは、ポストコードを含まなくてもよい。プリアンブル、サーボマーク、グレイコード、PAD、バーストデータ、及びポストコードは、これらの順番で、リード/ライト方向の矢印の先端に向かって連続して配置されている。プリアンブルは、サーボマーク及びグレイコードなどで構成されるサーボパターンの再生信号に同期するためのプリアンブル情報を含む。サーボマークは、サーボパターンの開始を示すサーボマーク情報を含む。グレイコードは、所定のトラックのアドレス(シリンダアドレス)と、所定のトラックのサーボセクタのアドレスとから構成される。バーストデータは、所定のトラックのトラックセンタに対するヘッド15の半径方向及び/又は円周方向の位置ずれ(位置誤差)を検出するために使用されるデータ(相対位置データ)であり、所定の周期の繰り返しパターンから構成される。PADは、ギャップ及びサーボAGCなどの同期信号のPAD情報を含む。バーストデータは、例えば、Nバースト(N Burst)及びQバースト(Q Burst)を含む。ポストコードは、サーボデータをディスクにライトをしたときのディスク10の回転に同期したブレ(繰り返しランナウト:RRO)によって生じるディスク10と同心円状のトラックセンタ(目標経路)に対するトラックの歪みに起因する誤差を補正するためのデータ(以下、RRO補正データと称する)等を含む。
サーボデータは、例えば、プリアンブル(Preamble)、サーボマーク(Servo Mark)、グレイコード(Gray Code)、PAD、バーストデータ、及びポストコード(Post Code)を含んでいる。なお、サーボセクタSSは、ポストコードを含まなくてもよい。プリアンブル、サーボマーク、グレイコード、PAD、バーストデータ、及びポストコードは、これらの順番で、リード/ライト方向の矢印の先端に向かって連続して配置されている。プリアンブルは、サーボマーク及びグレイコードなどで構成されるサーボパターンの再生信号に同期するためのプリアンブル情報を含む。サーボマークは、サーボパターンの開始を示すサーボマーク情報を含む。グレイコードは、所定のトラックのアドレス(シリンダアドレス)と、所定のトラックのサーボセクタのアドレスとから構成される。バーストデータは、所定のトラックのトラックセンタに対するヘッド15の半径方向及び/又は円周方向の位置ずれ(位置誤差)を検出するために使用されるデータ(相対位置データ)であり、所定の周期の繰り返しパターンから構成される。PADは、ギャップ及びサーボAGCなどの同期信号のPAD情報を含む。バーストデータは、例えば、Nバースト(N Burst)及びQバースト(Q Burst)を含む。ポストコードは、サーボデータをディスクにライトをしたときのディスク10の回転に同期したブレ(繰り返しランナウト:RRO)によって生じるディスク10と同心円状のトラックセンタ(目標経路)に対するトラックの歪みに起因する誤差を補正するためのデータ(以下、RRO補正データと称する)等を含む。
図4は、データがライトされた瓦記録領域10sの一例を示す模式図である。図4には、説明に必要な構成のみを示している。図4の半径方向において、トラックを重ね書きする方向を瓦記録方向と称する。図4において、瓦記録方向は、内方向である。なお、瓦記録方向は、外方向であってもよい。
図4に示した例では、瓦記録領域10sは、バンド領域TGnを含む。図4では、バンド領域TGnにおける各トラックは、説明の便宜上、直線状に延長している。実際には、バンド領域TGnにおける各トラックは、ディスク10の形状に沿って湾曲している同心円状である。つまり、実際には、バンド領域TGnにおける各トラックの前方向の端部と後方向の端部とは、一致している。また、バンド領域TGnにおける各トラックは、実際には外乱やその他の構造等の影響によるずれ等が生じている。なお、瓦記録領域10sは、2つ以上のバンド領域を含んでいてもよい。
図4に示した例では、瓦記録領域10sは、バンド領域TGnを含む。図4では、バンド領域TGnにおける各トラックは、説明の便宜上、直線状に延長している。実際には、バンド領域TGnにおける各トラックは、ディスク10の形状に沿って湾曲している同心円状である。つまり、実際には、バンド領域TGnにおける各トラックの前方向の端部と後方向の端部とは、一致している。また、バンド領域TGnにおける各トラックは、実際には外乱やその他の構造等の影響によるずれ等が生じている。なお、瓦記録領域10sは、2つ以上のバンド領域を含んでいてもよい。
図4に示した例では、バンド領域TGnは、ライトトラックWTn、WTn+1、WTn+2、WTn+3、及びWTn+4を含む。ライトトラックWTn及びWTn+1は、互いに一部が重なっている。ライトトラックWTn+1及びWTn+2は、互いに一部が重なっている。ライトトラックWTn+2及びWTn+3は、互いに一部が重なっている。ライトトラックWTn+3及びWTn+4は、互いに一部が重なっている。バンド領域TGnでは、ライトトラックWTn乃至WTn+4が半径方向にこの順番で重ね書きされている。なお、バンド領域TGnは、5つのトラックを含むとしたが、5つよりも少ない数のトラックを含んでいてもよいし、5つよりも多い数のトラックを含んでいてもよい。
ライトトラックWTnは、トラックエッジEnAとトラックエッジEnBとを有している。図4に示した例では、トラックエッジEnAは、ライトトラックWTnの外方向の端部であり、トラックエッジEnBは、ライトトラックWTnの内方向(瓦記録方向)の端部である。ライトトラックWTn+1は、トラックエッジEn+1AとトラックエッジEn+1Bとを有している。図4に示した例では、トラックエッジEn+1Aは、ライトトラックWTn+1の外方向の端部であり、トラックエッジEn+1Bは、ライトトラックWTn+1の内方向(瓦記録方向)の端部である。ライトトラックWTn+2は、トラックエッジEn+2AとトラックエッジEn+2Bとを有している。図4に示した例では、トラックエッジEn+2Aは、ライトトラックWTn+2の外方向の端部であり、トラックエッジEn+2Bは、ライトトラックWTn+2の内方向(瓦記録方向)の端部である。ライトトラックWTn+3は、トラックエッジEn+3AとトラックエッジEn+3Bとを有している。図4に示した例では、トラックエッジEn+3Aは、ライトトラックWTn+3の外方向の端部であり、トラックエッジEn+3Bは、ライトトラックWTn+3の内方向ID(瓦記録方向)の端部である。ライトトラック(最終トラック)WTn+4は、トラックエッジEn+4AとトラックエッジEn+4Bとを有している。図4に示した例では、トラックエッジEn+4Aは、ライトトラックWTn+4の外方向の端部であり、トラックエッジEn+4Bは、ライトトラックWTn+4の内方向(瓦記録方向)の端部である。
ライトトラックWTnのライトトラック幅WWnは、トラックエッジEnA及びEnBの間の半径方向の長さである。ライトトラックWTn+1のライトトラック幅WWn+1は、トラックエッジEn+1A及びEn+1Bの間の半径方向の長さである。ライトトラックWTn+2のライトトラック幅WWn+2は、トラックエッジEn+2A及びEn+2Bの間の半径方向の長さである。ライトトラックWTn+3のライトトラック幅WWn+3は、トラックエッジEn+3A及びEn+3Bの間の半径方向の長さである。ライトトラックWTn+4のライトトラック幅WWn+4は、トラックエッジEn+4A及びEn+4Bの間の半径方向の長さである。ライトトラック幅WWn乃至WWn+4は、例えば、同等である。なお、ライトトラック幅WWn乃至WWn+4は、異なっていてもよい。
リードトラックRTnは、ライトトラックWTn+1が重ね書きされたライトトラックWTnの一部を除いた残りの領域である。リードトラックRTn+1は、ライトトラックWTn+2が重ね書きされたライトトラックWTn+1の一部を除いた残りの領域である。リードトラックRTn+2は、ライトトラックWTn+3が重ね書きされたライトトラックWTn+2の一部を除いた残りの領域である。リードトラックRTn+3は、ライトトラックWTn+4が重ね書きされたライトトラックWTn+3の一部を除いた残りの領域である。リードトラックRTn+4は、ライトトラックWTn+4に対応している。リードトラックRTn+4は、バンド領域TGnにおける最終トラックに相当する。
リードトラックRTnのリードトラック幅RWnは、トラックエッジEnA及びEn+1Aの間の半径方向の長さである。リードトラックRTn+1のリードトラック幅RWn+1は、トラックエッジEn+1A及びEn+2Aの間の半径方向の長さである。リードトラックRTn+2のリードトラック幅RWn+2は、トラックエッジEn+2A及びEn+3Aの間の半径方向の長さである。リードトラックRTn+3のリードトラック幅RWn+3は、トラックエッジEn+3A及びEn+4Aの間の半径方向の長さである。リードトラックRTn+4のリードトラック幅RWn+4は、トラックエッジEn+4A及びEn+4Bの間の半径方向の長さである。つまり、リードトラック幅RWn+4は、ライトトラック幅WWn+4と同等である。
図5は、本実施形態に係る2つのライトヘッド15W1及び15W2とリードヘッド15Rとの幾何学的配置の一例を模式的に示す平面図である。図5には、説明に必要な構成のみを示している。図5には、ライトヘッド15W1、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rを示している。ライトヘッド15W1は、半径方向に交差する方向に延出している側部の端部WE11、半径方向において端部WE1と反対に位置する端部WE12、及び中心部WC1を含む。ライトヘッド15W1の半径方向の幅WW1は、端部WE11及び端部WE12の間の距離に相当する。以下、“ライトヘッド15Wの半径方向の幅“を単に“ライトヘッド15Wの幅“と称する。ライトヘッド15W2は、半径方向に交差する方向に延出している側部の端部WE21、半径方向において端部WE21と反対に位置する端部WE22、及び中心部WC2を含む。ライトヘッド15W2の幅WW2は、端部WE21及び端部WE22の間の距離に相当する。図5に示した例では、ライトヘッド15W2の幅WW2は、ライトヘッド15W1の幅WW1よりも大きい。言い換えると、ライトヘッド15W2は、ライトヘッド15W1よりも大きい。
図5には、ライトヘッド15W1の中心部WC1とライトヘッド15W2の中心部WC2との繋ぐ線分の中間に位置する中間部MCを示している。説明の便宜上、“ライトヘッドの中心部”、“複数のライトヘッドの内の2つのライトヘッドの中間部”、及び“ライトヘッドの各部“を単に”ライトヘッド“と称し、”リードヘッドの中心部“、及び”リードヘッドの各部“を単に”リードヘッド“と称する場合もある。以下、データをライトするトラックのトラックセンタに中間部MCを配置してデータをライトするものとして記載する。なお、データをライトするトラックのトラックセンタにライトヘッド15W1又はライトヘッド15W2を配置してデータをライトしてもよい。また、データをライトするトラックのトラックセンタ以外の経路に中間部MC、ライトヘッド15W1、又はライトヘッド15W2を配置してデータをライトしてもよい。以下、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2との間の円周方向の間隔をダウントラック間隔(Down Track Separation:DTS)と称する場合もある。ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2との間の半径方向の間隔をクロストラック間隔(Cross Track Separation:CTS)と称する場合もある。
図5に示した例では、中間部MCは、基準位置RP0に位置している。中間部MCを基準位置RP0に配置した場合、ライトヘッド15W1、中間部MC、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rは、円周方向に沿って並んでいる。この場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、半径方向にずれていない。つまり、中間部MCを基準位置RP0に位置決めした場合のクロストラック間隔CP0は、0である。中間部MCを基準位置RP0に配置した場合、ライトヘッド15W1及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれていない。また、中間部MCを基準位置RP0に配置した場合、ライトヘッド15W2及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれていない。なお、中間部MCを基準位置RP0に配置した場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、半径方向にずれていてもよい。中間部MCを基準位置RP0に位置決めした場合、ライトヘッド15W1とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていてもよい。また、中間部MCを基準位置RP0に位置決めした場合、ライトヘッド15W2とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていてもよい。
図5に示した例では、中間部MCを基準位置RP0に配置した場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、円周方向にダウントラック間隔SP0で離間している。以下、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とが円周方向に並んでいる場合のダウントラック間隔SP0を基準ダウントラック間隔SP0と称する場合もある。
図6は、本実施形態に係る2つのライトヘッド15W1及び15W2とリードヘッド15Rとの幾何学的な配置の一例を模式的に示す平面図である。図6には、説明に必要な構成のみを示している。
図6に示した例では、中間部MCは、半径位置IRPに位置している。言い換えると、ヘッド15は、基準位置RP0よりも内方向にスキュー角θ1に相当する半径位置に位置決めされている。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1、中間部MC、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rは、半径位置IRPを通る直線に対してスキュー角θ1で内方向に傾いている。この場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、半径方向にクロストラック間隔CP1でずれている。クロストラック間隔CP1は、例えば、スキュー角θ1と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれている。また、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W2及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれている。なお、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W2とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。
図6に示した例では、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、円周方向にダウントラック間隔SP1で離間している。ダウントラック間隔SP1は、例えば、スキュー角θ1と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。
図6に示した例では、中間部MCは、半径位置IRPに位置している。言い換えると、ヘッド15は、基準位置RP0よりも内方向にスキュー角θ1に相当する半径位置に位置決めされている。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1、中間部MC、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rは、半径位置IRPを通る直線に対してスキュー角θ1で内方向に傾いている。この場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、半径方向にクロストラック間隔CP1でずれている。クロストラック間隔CP1は、例えば、スキュー角θ1と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれている。また、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W2及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれている。なお、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W2とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。
図6に示した例では、中間部MCを半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、円周方向にダウントラック間隔SP1で離間している。ダウントラック間隔SP1は、例えば、スキュー角θ1と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。
なお、中間部MCを半径位置ORPに配置した場合にも、中間部MCを半径位置IRPに位置決めした場合と同様に、ライトヘッド15W1、中間部MC、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rは、半径位置ORPを通る直線に対して所定のスキュー角で外方向に傾く。この場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、半径方向に所定のクロストラック間隔でずれる。このクロストラック間隔は、例えば、所定のスキュー角と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。中間部MCを半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W1及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれる。また、中間部MCを半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W2及びリードヘッド15Rも、半径方向にずれる。なお、中間部MCを半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W1とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。中間部MCを半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W2とリードヘッド15Rとは、半径方向にずれていなくともよい。中間部MCを半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W1とライトヘッド15W2とは、円周方向に所定のダウントラック間隔で離間する。このダウントラック間隔は、例えば、スキュー角と基準ダウントラック間隔SP0とに基づいて算出できる。
ドライバIC20は、システムコントローラ130(詳細には、後述するMPU60)の制御に従って、SPM12およびVCM14の駆動を制御する。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、リードアンプ及びライトドライバを備えている。リードアンプは、ディスク10からリードしたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル40)に出力する。ライトドライバは、R/Wチャネル40から出力されるライトデータに応じたライト電流をヘッド15に出力する。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、リードアンプ及びライトドライバを備えている。リードアンプは、ディスク10からリードしたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル40)に出力する。ライトドライバは、R/Wチャネル40から出力されるライトデータに応じたライト電流をヘッド15に出力する。
揮発性メモリ70は、電力供給が断たれると保存しているデータが失われる半導体メモリである。揮発性メモリ70は、磁気ディスク装置1の各部での処理に必要なデータ等を格納する。揮発性メモリ70は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。
不揮発性メモリ80は、電力供給が断たれても保存しているデータを記録する半導体メモリである。不揮発性メモリ80は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。
バッファメモリ90は、磁気ディスク装置1とホスト100との間で送受信されるデータ等を一時的に記録する半導体メモリである。なお、バッファメモリ90は、揮発性メモリ70と一体に構成されていてもよい。バッファメモリ90は、例えば、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、FeRAM(Ferroelectric Random Access memory)、又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等である。
システムコントローラ(コントローラ)130は、例えば、複数の素子が単一チップに集積されたSystem-on-a-Chip(SoC)と称される大規模集積回路(LSI)を用いて実現される。システムコントローラ130は、リード/ライト(R/W)チャネル40と、ハードディスクコントローラ(HDC)50と、マイクロプロセッサ(MPU)60と、を含む。R/Wチャネル40、HDC50、及びMPU60は、それぞれ、互いに電気的に接続されている。システムコントローラ130は、例えば、ドライバIC20、ヘッドアンプIC30、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、バッファメモリ90、及びホストシステム100等に電気的に接続されている。
R/Wチャネル40は、後述するMPU60からの指示に応じて、ディスク10からホスト100に転送されるリードデータ及びホスト100から転送されるライトデータの信号処理を実行する。R/Wチャネル40は、リードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。R/Wチャネル40は、例えば、ヘッドアンプIC30、HDC50、及びMPU60等に電気的に接続されている。
HDC50は、後述するMPU60からの指示に応じて、ホスト100とR/Wチャネル40との間のデータ転送を制御する。HDC50は、例えば、R/Wチャネル40、MPU60、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に電気的に接続されている。
MPU60は、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU60は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15の位置決めを行うサーボ制御を実行する。MPU60は、ドライバIC20を介してSPM12を制御し、ディスク10を回転させる。MPU60は、ディスク10へのデータのライト動作を制御すると共に、ホスト100から転送されるライトデータの保存先を選択する。また、MPU60は、ディスク10からのデータのリード動作を制御すると共に、ディスク10からホスト100に転送されるリードデータの処理を制御する。MPU60は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。MPU60は、例えば、ドライバIC20、R/Wチャネル40、及びHDC50等に電気的に接続されている。
MPU60は、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU60は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15の位置決めを行うサーボ制御を実行する。MPU60は、ドライバIC20を介してSPM12を制御し、ディスク10を回転させる。MPU60は、ディスク10へのデータのライト動作を制御すると共に、ホスト100から転送されるライトデータの保存先を選択する。また、MPU60は、ディスク10からのデータのリード動作を制御すると共に、ディスク10からホスト100に転送されるリードデータの処理を制御する。MPU60は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。MPU60は、例えば、ドライバIC20、R/Wチャネル40、及びHDC50等に電気的に接続されている。
MPU60は、補正値算出部610、及びライト制御部620を含む。MPU60は、これら各部、例えば、補正値算出部610、及びライト制御部620等の処理をファームウェア上で実行する。なお、MPU60は、これら各部、例えば、補正値算出部610及びライト制御部620を回路として備えていてもよい。
補正値算出部610は、所定のライトヘッド15Wにより半径領域にライトしたデータ(以下、ベースデータと称する)にこのライトヘッド15Wと異なる他のライトヘッド15Wによりデータ(以下、上書きデータと称する)を上書きするタイミング(以下、上書きタイミングと称する場合もある)を補正する補正値(以下、上書き補正値と称する)を算出する。上書き補正値は、ベースデータの円周方向のデータパターン(以下、単に、データパターンと称する)、円周位置、又は位相に、上書きデータのデータパターン、円周位置、又は位相を円周方向おいて揃えて上書きするタイミングに相当する。言い換えると、上書き補正値は、ベースデータのデータパターン、円周位置、又は位相に上書きデータのデータパターン、円周位置、又は位相を円周方向において一致させて、又は実質的に一致していると見なせる程度のずれで上書きするタイミングに相当する。ここで、“データを上書きする”とは、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータの半径方向の幅(以下、単に、データ幅と称する)内に他のデータをライトする”ことはもちろんのこと、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータのデータ幅内に他のデータを実質的にライトしていると見なせる程度にその1つのデータの一部に他のデータを重ねてライトする”ことも含む。言い換えると、“データを上書きする”とは、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータに対して他のデータをずれないように重ねてライトする”ことを含む。また、“データを上書きする”とは、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータが他のデータのデータ幅内に位置するように他のデータをライトする”ことはもちろんのこと、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータが他のデータのデータ幅内に実質的に位置していると見なせる程度にその1つのデータの一部に他のデータを重ねてライトする”ことも含む。言い換えると、“データを上書きする”とは、“少なくとも2つのデータの内の1つのデータが他のデータに対してずれないようにその1つのデータに他のデータを重ねてライトする”ことを含む。以下、説明の便宜上、“所定のデータのデータパターン、円周位置、又は位相と他のデータのデータパターン、円周位置、又は位相とが一致している”ことと、“所定のデータのデータパターン、円周位置、又は位相と他のデータのデータパターン、円周位置、又は位相とが実質的に一致していると見なせる程度にずれている”こととを含めて“所定のデータのデータパターン、円周位置、又は位相と他のデータのデータパターン、円周位置、又は位相とが一致している”と記載する場合もある。なお、補正値算出部610は、ベースデータに現在の上書きタイミングで上書きデータを上書きした際に、ベースデータのデータパターン、円周位置、又は位相と上書きデータのデータパターン、円周位置、又は位相とが一致する場合、上書き補正値を算出しなくともよい。
“ベースデータ”は、例えば、コマンド等により実行したライト処理において最初にディスク10の所定の位置にライトしたデータ“に相当する。言い換えると、”ベースデータ“は、”コマンド等により指定されたデータをライトする半径領域に前もってライトされるデータ”に相当する。上書きデータ“は、例えば、”ベースデータ又は上書きデータに上書するデータ“に相当する。
ベースデータは、低い周波数のライト電流(又は記録磁界)、例えば、最高磁化反転間隔を1Tとする場合に15Tの周波数のライト電流(又は記録磁界)でライトされたデータに相当する。上書きデータは、例えば、ベースデータをライトする際のライト電流(又は記録磁界)の周波数よりも高いライト電流(又は記録磁界)の周波数でライトされたデータに相当する。なお、上書きデータは、ベースデータをライトする際のライト電流(又は記録磁界)の周波数以下のライト電流(又は記録磁界)の周波数でライトされたデータであってもよい。”
ベースデータは、例えば、上書きデータに含まれる情報と同じ又は実質的に同じと見なせる情報を含んでいる。例えば、ベースデータをライト又はリードした結果は、上書きデータをライト又はリードした結果と同じ又は実質的に同じと見なせる。このように、“ベースデータと上書きデータとに含まれる情報が同じ、又は実質的に同じと見なせる”場合、“ベースデータと上書きデータとは同じ”と記載する場合もある。なお、ベースデータは、上書きデータに含まれるデータと異なる情報を含んでいてもよい。言い換えると、ベースデータと上書きデータとは、異なる。
ベースデータは、例えば、上書きデータに含まれる情報と同じ又は実質的に同じと見なせる情報を含んでいる。例えば、ベースデータをライト又はリードした結果は、上書きデータをライト又はリードした結果と同じ又は実質的に同じと見なせる。このように、“ベースデータと上書きデータとに含まれる情報が同じ、又は実質的に同じと見なせる”場合、“ベースデータと上書きデータとは同じ”と記載する場合もある。なお、ベースデータは、上書きデータに含まれるデータと異なる情報を含んでいてもよい。言い換えると、ベースデータと上書きデータとは、異なる。
一例では、補正値算出部610は、ダウントラック間隔及びヘッド15の円周方向の線速度(以下、単に、線速度と称する場合もある)に基づいて上書き補正値を算出する。例えば、補正値算出部610は、ダウントラック間隔から線速度を割ることにより(ダウントラック間隔/線速度により)上書き補正値を算出する。線速度は、例えば、ディスク10の回転速度に相当する。以下、ダウントラック間隔及び線速度等で算出した上書き補正値を理論補正値と称する場合もある。
一例では、補正値算出部610は、ベースデータをリードした波形(以下、ベースデータのリード波形と称する場合もある)、及び上書きデータをリードした波形(以下、上書きデータのリード波形と称する)等に基づいて、上書き補正値を算出する。以下、ベースデータのリード波形、及び上書きデータのリード波形等で算出した上書き補正値を実測補正値と称する場合もある。なお、補正値算出部610は、ベースデータのリード波形、上書きデータのリード波形、及びダウントラック間隔等に基づいて、実測補正値を算出してもよい。
なお、補正値算出部610は、ベースデータのリード波形、理論補正値に基づいて補正した上書きタイミングでこのベースデータに上書きした書きデータのリード波形、及びダウントラック間隔に基づいて上書き補正値(実測補正値)を算出してもよい。以下、理論補正値を上書き補正値と称する場合もあるし、実測補正値を上書き補正値と称する場合もあるし、理論補正値及び実測補正値を上書き補正値と称する場合もある。補正値算出部610は、半径領域毎、例えば、ゾーン毎、又はトラック毎に、上書き補正値を算出し、算出した各半径領域に対応する上書き補正値を所定の記録領域、例えば、ディスク10のメディアキャッシュ10m、又は不揮発性メモリ80にテーブルとして保存していてもよい。
ライト制御部620は、データのライト処理を制御する。ライト制御部620は、所定のライトヘッド15Wにより半径領域にライトしたベースデータにこのライトヘッド15Wと異なる他のライトヘッド15Wによりこのベースデータに上書きデータを上書きする処理(以下、上書き処理と称する場合もある)を実行する。例えば、ライト制御部620は、所定のライトヘッド15Wにより半径領域にベースデータをライトした直後に他のライトヘッド15Wによりこのベースデータに上書きデータを上書きする。言い換えると、ライト制御部620は、所定のライトヘッド15Wによりライトしたベースデータに続いて他のライトヘッド15Wによりこのベースデータに上書きデータを上書きする。なお、ライト制御部620は、他のライトヘッド15Wによりベースデータに上書きした上書きデータ(以下、第1上書きデータと称する場合もある)に続いて、さらに他のライトヘッド15Wにより第1上書きデータに上書きデータ(以下、第2上書きデータと称する場合もある)を上書きしてもよい。このように、第1上書きデータにさらに第2上書きデータを上書きすることにより、第2上書きデータの記録品質が向上し得る。
ライト制御部620は、半径領域において上書き処理を実行する際に、現在の上書きタイミングを調整(又は補正)するか調整(又は補正)しないかを判定する。半径領域において上書き処理を実行する際に現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合、ライト制御部620は、この半径領域に対応する上書き補正値を所定の記録領域、例えば、ディスク10のメディアキャッシュ10m又は不揮発性メモリ80から取得し、上書き補正値に基づいて現在の上書きタイミングを調整し、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで上書き処理を実行する。ライト制御部620は、例えば、半径領域において現在の上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする際に、ベースデータのデータパターンと現在の上書きタイミングに基づいてライトした上書きデータのデータパターンとが一致しないと判定した場合、上書きタイミングを調整すると判定する。一例では、ライト制御部620は、半径領域において上書き処理を実行する際に、この半径領域に対応する上書き補正値を取得した場合、上書きタイミングを調整すると判定する。
半径領域において上書き処理を実行する際に現在の上書きタイミングを調整しないと判定した場合、ライト制御部620は、現在の上書きタイミングに基づいて上書き処理を実行する。ライト制御部620は、例えば、半径領域において現在の上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする際に、ベースデータのデータパターンと現在の上書きタイミングに基づいてライトした上書きデータのデータパターンとが一致すると判定した場合、上書きタイミングを調整しないと判定する。一例では、ライト制御部620は、半径領域において上書き処理を実行する際に、この半径領域に対応する上書き補正値を取得できない場合、上書きタイミングを調整しないと判定する。
例えば、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりこの半径領域にベースデータをライトした直後にライトヘッド15W2によりこのベースデータに上書きデータを上書きする際に、ライトヘッド15W2により上書きする現在の上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する。半径領域においてライトヘッド15W1によりライトしたベースデータに上書きデータをライトヘッド15W2により上書きする現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合、ライト制御部620は、この半径領域に対応する上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングでこのベースデータに上書きデータを上書きする。
一例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりこの半径領域にベースデータをライトした直後に、このベースデータに上書きデータをライトヘッド15W2により上書きする際に、ライトヘッド15W2により上書きする現在の上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する。半径領域においてライトヘッド15W1によりライトしたベースデータに上書きデータをライトヘッド15W2により上書きする現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータをライトしたタイミング(以下、ベースタイミングと称する)から上書き補正値分、例えば、ダウントラック間隔分を遅延させた上書きタイミングでこのベースデータに上書きデータを上書きする。
ライト制御部620は、瓦記録を実行する。例えば、ライト制御部620は、ヘッド15を位置決めした半径領域又は半径位置に応じて、瓦記録方向を変更(又は設定)して瓦記録を実行する。言い換えると、ライト制御部620は、ヘッド15のスキュー角に応じて、瓦記録方向を変更して瓦記録を実行する。ライト制御部620は、半径領域、例えば、所定のゾーン、所定のバンド領域、又は所定のトラックにおいて、ベースデータに上書きデータが上書きされた領域(以下、上書き領域と称する場合もある)をリード可能に残すように、所定の瓦記録方向に瓦記録を実行する。言い換えると、ライト制御部620は、所定のバンド領域において、所定のトラックの上書き領域の少なくとも一部をリードトラックとして残るように、このトラックの所定の瓦記録方向に他のトラックを重ね書きする。なお、ライト制御部620は、所定のバンド領域において、所定のトラックの上書き領域を覆うように、このトラックの所定の瓦記録方向に他のトラックを重ね書きしてもよい。言い換えると、ライト制御部620は、所定のバンド領域において、所定のトラックの上書き領域がリードトラックとして残らないように、このトラックの所定の瓦記録方向に他のトラックを重ね書きしてもよい。
以下、ヘッド15、ヘッドアンプIC30、システムコントローラ130(R/Wチャネル40、HDC50、及びMPU60等)、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等において、リード処理を実行する系をリード系と称し、ライト処理を実行する系をライト系と称する。
図7は、本実施形態に係るリード/ライト系の構成例を示すブロック図である。
ヘッドアンプIC30は、リード系として、プリアンプ(リードアンプ)311を有している。プリアンプ311は、リードヘッド15Rでディスク10からリードしたリードデータのリード信号を増幅する。
図7は、本実施形態に係るリード/ライト系の構成例を示すブロック図である。
ヘッドアンプIC30は、リード系として、プリアンプ(リードアンプ)311を有している。プリアンプ311は、リードヘッド15Rでディスク10からリードしたリードデータのリード信号を増幅する。
ヘッドアンプIC30は、ライト系として、ドライバ(ライトドライバ)321、及びドライバ(ライトドライバ)322を有している。ドライバ321は、例えば、ライト電流生成回路3211を含む。ライト電流生成回路3211は、例えば、ライトデータ又はライトデータに対応するライト信号に応じたライト電流を生成する。ドライバ322は、例えば、ライト電流生成回路3221を含む。ライト電流生成回路3221は、例えば、ライトデータ又はライトデータに対応するライト信号に応じてライト電流を生成する。なお、図7に示した例では、ヘッドアンプIC30は、2つのドライバ321、322(又は、2つのライト電流生成回路3211、3221)を有しているように示したが、ライトヘッド15Wに含まれるライトヘッドの数に応じて、1つのドライバのみを有していてもよいし、3つ以上のドライバを有していてもよい。
R/Wチャネル40は、リード系として、入力回路411と、デコーダ412とを有している。入力回路411は、例えば、リードデータに信号処理を実行する。デコーダ412は、例えば、リードデータに復号化処理を実行する。
R/Wチャネル40は、ライト系として、エンコーダ421と、エンコーダ422と、ディレイ回路(遅延回路)423と、ドライバ(ライトドライバ)424と、ドライバ(ライトドライバ)425とを有している。エンコーダ421及び422は、それぞれ、ライトデータWDATAに符号化処理を実行する。エンコーダ421及び422は、信号DSELに応じてライトデータに符号化処理を実行する、又は符号化処理を実行したライトデータ(以下、符号化データと称する場合もある)を出力する。信号DSELに応じてライトデータに符号化処理を実行する、又は符号化データを出力することにより、エンコーダ421及び422は、互いに信号の周波数が同期した符号化データを出力できる。ディレイ回路423は、遅延信号(又は、上書き補正値に対応する信号)DELAYに基づいて信号の周波数を遅延させた符号化データ(以下、遅延データと称する場合もある)を生成する。言い換えると、ディレイ回路423は、遅延信号DELAYに基づいて、タイミングをずらした符号化データ(遅延データ)を生成する。ドライバ424は、例えば、ライト信号生成回路4241を有している。ライト信号生成回路4241は、例えば、ライトデータ(符号化データ、及び遅延データ)にライト電流を生成するための信号処理を実行したライトデータ(以下、ライト電流データと称する場合もある)、又はライトデータ(符号化データ、及び遅延データ)に対応するライト電流を生成するためのライト信号(以下、ライト電流信号と称する場合もある)を生成する。ドライバ425は、例えば、ライト信号生成回路4251を有している。ライト信号生成回路4251は、例えば、ライトデータ(符号化データ、及び遅延データ)にライト電流を生成するための信号処理を実行したライト電流データ、又はライトデータ(符号化データ、及び遅延データ)に対応するライト電流信号を生成する。
リード系では、リードヘッド15Rは、例えば、ディスク10の所定の位置にライトヘッド15W1によりライトしたベースデータと、ライトヘッド15W2によりこのベースデータに上書きした上書きデータとをリードする。リードヘッド15Rは、ディスク10の所定の位置にライトヘッド15W1によりライトしたベースデータと、ライトヘッド15W2によりこのベースデータに上書きした上書きデータとを同時にリードしてもよいし、別々にリードしてもよい。リードヘッド15Rは、リードしたベースデータ(以下、ベースリードデータと称する場合もある)と、このベースデータに上書きされた上書きデータ(以下、上書きリードデータと称する場合もある)とをプリアンプ311に出力する。プリアンプ311は、リードヘッド15Rから入力されたベースリードデータ及び上書きリードデータを増幅して入力回路411に出力する。入力回路411は、プリアンプ311から入力されたベースリードデータ及び上書きリードデータに信号処理を実行し、デコーダ412に出力する。デコーダ412は、入力回路411から入力されたベースリードデータ及び上書きリードデータに復号化処理を実行して、HDC50及びMPU60の少なくとも1つに出力する。HDC50又はMPU60は、例えば、復号化処理を実行したベースリードデータ(以下、ベース復号化データと称する場合もある)RDATAと復号化処理を実行した上書きリードデータ(以下、上書き復号化データと称する場合もある)RDATAとが入力される。HDC50又はMPU60は、ベース復号化データ及び上書き復号化データをトラック毎又はゾーン毎に所定の記録領域、例えば、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、又はメディアキャッシュ領域10m等にテーブルとして記録していてもよい。
ライト系では、HDC50又はMPU60は、ベース復号化データ及び上書き復号化データに基づいて、上書き補正値(遅延信号)DELAYを生成(算出する)する。HDC50又はMPU60は、ホスト100等から入力されたライトデータWDATAと信号DSELとをエンコーダ421及び422に出力する。エンコーダ421は、HDC50又はMPU60から入力されたライトデータWDATAに符号化処理を実行し、信号DSELに応じて符号化データをドライバ424及びディレイ回路423の内の少なくとも1つに出力する。エンコーダ422は、HDC50又はMPU60から入力されたライトデータWDATAに符号化処理を実行し、信号DSELに応じて符号化データをディレイ回路423に出力する。ディレイ回路423は、エンコーダ421又は422から入力された符号化データの信号の周波数を遅延させ、信号の周波数を遅延させた遅延データをドライバ425に出力する。ドライバ424において、ライト信号生成回路4241は、エンコーダ421から入力された符号化データに対応するライト電流信号を生成し、生成したライト電流信号をドライバ321に出力する。ドライバ425において、ライト信号生成回路4251は、ディレイ回路423から入力された遅延データに対応するライト電流信号を生成し、生成したライト電流信号をドライバ322に出力する。ドライバ321において、ライト電流生成回路3211は、ドライバ424から入力されたライト電流信号に応じてライト電流を生成し、生成したライト電流をライトヘッド15W1に出力する。ドライバ322において、ライト電流生成回路3221は、ドライバ425から入力されたライト電流信号に応じてライト電流を生成し、生成したライト電流をライトヘッド15W2に出力する。ライトヘッド15W1は、ライト電流に対応するベースデータをディスク10の所定の位置にライトする。ライトヘッド15W2は、ライトヘッド15W1によりベースデータをライトした直後に、ライト電流に対応する上書きデータをライトヘッド15W1によりライトしたベースデータに上書きする。
図8は、本実施形態に係る上書き補正値の算出処理の一例を示すタイミングチャートである。図8には、Servo Markと、Write Gateと、Write Dataと、Write Dataと、Read_15W1と、Read_15W2とを示している。Servo Markは、所定のトラックの所定のサーボセクタSSのサーボマークをリードしたタイミングを示している。Write Gateは、ライトゲートの立ち上がり及び立ち下がりのタイミングを示している。Write Dataは、ライトデータのシンクマーク(Data Sync Mark)をリードしたタイミングを示している。Read_15W2は、所定のトラックにおいて、サーボマークをリードしてから所定の時間差でライトヘッド15W2によりライトしたデータ、例えば、上書きデータをリードしたタイミングを示している。Read_15W1は、所定のトラックにおいて、サーボマークをリードしてからライトヘッド15W2でデータをライトする時間差と同じ又は実質的に同じ時間差で、ライトヘッド15W1によりライトしたデータ、例えば、ベースデータをリードしたタイミングを示している。図8において、横軸は、時間を示し、矢印の先端に向かって時間が経過している。図8の横軸には、タイミングT1、T2、T3、T4、T5、及びT6を示している。タイミングT1は、Servo Markの立ち上がりのタイミングに相当する。タイミングT2は、Servo Markの立ち下がりのタイミングに相当する。タイミングT3は、Write Gateの立ち上がりのタイミングと、Data Sync Markのリードを開始したタイミングとに相当する。タイミングT4は、Read_15W2の立ち上がりのタイミングに相当する。タイミングT5は、Read_15W2の立ち下がりのタイミングと、Read_15W1の立ち上がりのタイミングとに相当する。タイミングT6は、Read_15W1の立ち下がりのタイミングに相当する。図8には、タイミングT4及びT5の差分値CTVを示している。
図8に示した例では、補正値算出部610は、所定のトラックの所定のサーボセクタSSのサーボマークをリードしたタイミングT1を取得し、このサーボマークをリードした後にこのサーボセクタSSのリード/ライト方向に続くデータ部にライトヘッド15W2によりにライトしたデータ、例えば、上書きデータをリードしたタイミングT4を取得し、タイミングT1及びT4から時間差dT1を算出する。補正値算出部610は、所定のトラックの所定のサーボセクタSSのサーボマークをリードしたタイミングT1を取得し、このサーボマークをリードした後にこのサーボセクタSSのリード/ライト方向に続くデータ部にライトヘッド15W1によりライトしたデータ、例えば、ベースデータをリードしたタイミングT5を取得し、タイミングT1及びT5から時間差dT2を算出する。補正値算出部610は、例えば、時間差dT1及びdT2の差分値CTVを補正する上書き補正値(理論補正値)をダウントラック間隔及び線速度に基づいて算出する。なお、補正値算出部610は、時間差dT1及びdT2に基づいて上書き補正値を算出してもよい。
以下、図9、図10、図11、図12、図13、及び図14を参照して、上書き補正値の算出処理の一例について説明する。
図9は、本実施形態に係る上書き補正値の算出処理の一例を示す図である。図9には、ヘッド15を内周領域IRに位置決めして、ライトヘッド15W1でライトしたデータ、例えば、ベースデータBSDと、ライトヘッド15W2でライトしたデータ、例えば、上書きデータOWDとの一例を示している。図9において、ベースデータBSDのデータパターンDP1と上書きデータOWDのデータパターンDP2とは、例えば、円周方向において同じ又は実質的に同じ周期のパターンを有している。ベースデータBSDの半径方向の幅(以下、ベースデータ幅と称する)は、上書きデータOWDの半径方向の幅(以下、上書きデータ幅と称する)よりも小さい。図9において、データパターンDP1及びデータパターンDP2は、リード/ライト方向に互いに1/2位相(π)に相当する距離DD1ずれている。また、図9には、リードヘッド15Rを示している。
図9は、本実施形態に係る上書き補正値の算出処理の一例を示す図である。図9には、ヘッド15を内周領域IRに位置決めして、ライトヘッド15W1でライトしたデータ、例えば、ベースデータBSDと、ライトヘッド15W2でライトしたデータ、例えば、上書きデータOWDとの一例を示している。図9において、ベースデータBSDのデータパターンDP1と上書きデータOWDのデータパターンDP2とは、例えば、円周方向において同じ又は実質的に同じ周期のパターンを有している。ベースデータBSDの半径方向の幅(以下、ベースデータ幅と称する)は、上書きデータOWDの半径方向の幅(以下、上書きデータ幅と称する)よりも小さい。図9において、データパターンDP1及びデータパターンDP2は、リード/ライト方向に互いに1/2位相(π)に相当する距離DD1ずれている。また、図9には、リードヘッド15Rを示している。
図9に示した例では、補正値算出部610は、リードヘッド15Rの中心部RCをベースデータBSD及び上書きデータOWDの境界位置BDに位置決めし、ベースデータBSD及び上書きデータOWDをリードする。補正値算出部610は、データパターンDP1及びDP2のずれに相当する距離DD1に基づいて上書き補正値を算出してもよい。
図10は、図9に示したライトヘッド15W1によりライトしたベースデータBSDに対応するリード波形RW1とライトヘッド15W2によりライトした上書きデータOWDに対応するリード波形RW2とリード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3との一例を示す図である。図10において、縦軸は、リード波形の出力値(リード波形の振幅)を示している。図10の縦軸は、正の矢印の方向に進むに従って正の値が大きくなり、負の矢印の方向に進むに従って負の値が小さくなる。図10の縦軸には、出力値―2Aと、出力値―Aと、原点(0)と、出力値Aと、出力値2Aとを示している。ここで、―2A<−A<0<A<2Aである。―2Aの絶対値と2Aの絶対値は、同じであり、−Aの絶対値とAの絶対値は、同じである。図10において、横軸は、時間を示している。図10には、図9に示したライトヘッド15W1により所定のトラックにライトしたデータ、例えば、ベースデータBSDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW1と、図9に示したライトヘッド15W2により所定のトラックにライトしたデータ、例えば、上書きデータOWDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW2とを示している。また、図10には、リード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3を示している。図10に示すようにデータパターンDP1及びDP2がずれている状態で上書きタイミングを調整しないで上書き処理を実行した場合、波形RW3の振幅は0となる。そのため、リード波形RW1及びRW2を重ね合わせた波形の最大の振幅の絶対値が振幅Aより大きい振幅になるように、上書き補正値を算出する。
図10に示した例では、補正値算出部610は、図9に示したデータパターンDP1のリード波形RW1と、図9に示したデータパターンDP2のリード波形RW2との位相差(π)に相当する時間差TP1に基づいて上書き補正値を算出する。
図11は、本実施形態に係る上書き補正値の算出処理の一例を示す図である。図11には、ヘッド15を内周領域IRに位置決めして、ライトヘッド15W1でライトしたベースデータBSDと、ライトヘッド15W2でライトした上書きデータOWDとの一例を示している。図11において、ベースデータBSDのデータパターンDP1と上書きデータOWDのデータパターンDP2とは、リード/ライト方向に互いに1/4位相(π/2)に相当する距離DD2ずれている。
図11に示した例では、補正値算出部610は、リードヘッド15Rの中心部RCをベースデータBSD及び上書きデータOWDの境界位置BDに位置決めし、ベースデータBSD及び上書きデータOWDをリードする。補正値算出部610は、データパターンDP1及びDP2のずれに相当する距離DD2に基づいて上書き補正値を算出してもよい。
図12は、図11に示したライトヘッド15W1によりライトしたベースデータBSDに対応するリード波形RW1とライトヘッド15W2によりライトした上書きデータOWDに対応するリード波形RW2とリード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3との一例を示す図である。図12において、縦軸は、リード波形の出力値(リード波形の振幅)を示している。図12の縦軸は、正の矢印の方向に進むに従って正の値が大きくなり、負の矢印の方向に進むに従って負の値が小さくなる。図12の縦軸には、出力値―2Aと、出直値―1.3Aと、出力値―Aと、原点(0)と、出力値Aと、出力値1.3Aと、出力値2Aとを示している。ここで、―2A<―1.3<−A<0<A<1.3A<2Aである。−1.3Aの絶対値と1.3Aの絶対値とは、同じである。図12において、横軸は、時間を示している。図12には、図11に示したライトヘッド15W1により所定のトラックにライトしたベースデータBSDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW1と、図11に示したライトヘッド15W2により所定のトラックにライトした上書きデータOWDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW2とを示している。また、図12には、リード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3を示している。図12に示すようにデータパターンDP1及びDP2がずれている状態で上書きタイミングを調整しないで上書き処理を実行した場合、波形RW3の最大の振幅の絶対値は、1.3Aとなる。そのため、リード波形RW1及びRW2を重ね合わせた波形の最大の振幅の絶対値が1.3Aよりも大きい振幅になるように、上書き補正値を算出する。なお、波形RW3の最大の振幅の絶対値がAよりも大きいため、上書き補正値を算出しなくともよい。
図12に示した例では、補正値算出部610は、図11に示したデータパターンDP1のリード波形RW1と、図11に示したデータパターンDP2のリード波形RW2との位相差(π/2)に相当する時間差TP2に基づいて上書き補正値を算出する。なお、波形3の最大の振幅の絶対値がAよりも大きいために、補正値算出部610は、上書き補正値を算出してなくともよい。
図13は、本実施形態に係る上書き補正値の算出処理の一例を示す図である。図13には、ヘッド15を内周領域IRに位置決めして、ライトヘッド15W1でライトしたデータ、例えば、ベースデータBSDと、ライトヘッド15W2でライトしたデータ、例えば、上書きデータOWDとの一例を示している。図13において、ベースデータBSDのデータパターンDP1と上書きデータOWDのデータパターンDP2とは、リード/ライト方向で一致している。言い換えると、データパターンDP1及びDP2は、リード/ライト方向でずれていない。
図13に示した例では、補正値算出部610は、リードヘッド15Rの中心部RCをベースデータBSD及び上書きデータWDの境界位置BDに位置決めし、ベースデータBSD及び上書きデータOWDをリードする。補正値算出部610は、データパターンDP1及びDP2が一致しているために、上書き補正値を算出しない。
図14は、図13に示したライトヘッド15W1によりライトしたベースデータBSDに対応するリード波形RW1とライトヘッド15W2によりライトした上書きデータOWDに対応するリード波形RW2とリード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3との一例を示す図である。図14において、縦軸は、リード波形の出力値(リード波形の振幅)を示している。図14の縦軸は、正の矢印の方向に進むに従って正の値が大きくなり、負の矢印の方向に進むに従って負の値が小さくなる。図14において、横軸は、時間を示している。図14には、図13に示したライトヘッド15W1により所定のトラックにライトしたベースデータBSDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW1と、図13に示したライトヘッド15W2により所定のトラックにライトした上書きデータOWDをリードヘッド15Rによりリードしたリード波形RW2とを示している。また、図14には、リード波形RW1及びリード波形RW2を重ね合わせた波形RW3を示している。図14に示すようにデータパターンDP1及びDP2が一致している状態で上書き処理を実行した場合、波形RW3の最大の振幅の絶対値は、2Aとなる。そのため、図14に示すようにデータパターンDP1及びDP2が一致している場合には、上書き補正値を算出しなくともよい。
図14に示した例では、補正値算出部610は、図13に示したデータパターンDP1のリード波形RW1と、図13に示したデータパターンDP2とが一致しているために、上書き補正値を算出しない。
図14に示した例では、補正値算出部610は、図13に示したデータパターンDP1のリード波形RW1と、図13に示したデータパターンDP2とが一致しているために、上書き補正値を算出しない。
図15は、中周領域MRにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図15には、中周領域MRの半径位置RP0にヘッド15を位置決めしてライトしたトラックMTRnを示している。トラックMTRnは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされている。図15では、ベースデータBSDの半径方向の幅(以下、単に、ベースデータBSDの幅と称する)は、上書きデータOWDの半径方向の幅(以下、単に、上書きデータOWDの幅と称する)よりも小さい。図15において、上書きデータOWDの幅は、トラックMTRnのトラック幅に相当する。トラックMTRnは、上書き領域OWRと、上書き領域OWR以外の領域(以下、非上書き領域と称する)NOWRとを含む。非上書き領域NOWRは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされていない領域に相当し、例えば、ベースデータBSD又は上書きデータOWDがライトされた領域に相当する。図15に示したトラックMTRnでは、上書き領域OWRは、半径方向において、中央部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの内方向及び外方向に位置している。
図15に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、中間部MCを半径位置RP0に位置決めして、トラックMTRnをライトする。図15に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをトラックMTRnのトラック幅の中央部にライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングでライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDに上書きして、トラックMTRnをライトする。
図16は、中周領域MRにライトしたバンド領域MBRの一例を示す図である。図16には、バンド領域MBRを示している。バンド領域MBRは、トラックMTR11、トラックMTR12、及びトラックMTR13を含む。トラックMTR12は、トラックMTR11の一部に重ね書きされている。トラックMTR13は、トラックMTR12の一部に重ね書きされている。トラックMTR11は、上書き領域OWR11と、非上書き領域NOWR11とを含む。トラックMRT12は、上書き領域OWR12と、非上書き領域NOWR12とを含む。トラックMRT13は、上書き領域OWR13と、非上書き領域NOWR13とを含む。
図16に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、図15に示したヘッド15の状態で、外方向を瓦記録方向として、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を重ね書きする。図16に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、上書き領域OWR11の一部、上書き領域OWR12の一部、及び上書き領域OWR13の一部をリードトラックとして残して、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を重ね書きしている。なお、図16において、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、内方向を瓦記録方向として、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を重ね書きしてもよい。ライト制御部620は、中周領域MRでは、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を内方向に重ね書きしても、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を外方向に重ね書きした場合と同様に、上書き領域OWR11の一部、上書き領域OWR12の一部、及び上書き領域OWR13の一部をリードトラックとして残して、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を重ね書きできる。
図17は、外周領域ORにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図17には、外周領域ORの半径位置ORPにヘッド15を位置決めしてライトしたトラックOTRnを示している。図17において、ヘッド15は、外方向に所定のスキュー角で傾いている。トラックOTRnは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされている。図17では、ベースデータBSDの幅は、上書きデータOWDの幅よりも大きい。図17において、上書きデータOWDの幅は、トラックOTRnの幅に相当する。トラックOTRnは、上書き領域OWRと、非上書き領域NOWRとを含む。図17に示したトラックOTRnでは、上書き領域OWRは、半径方向において、内方向の端部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの外方向に位置している。
図17に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、中間部MCを半径位置ORPに位置決めして、トラックOTRnをライトする。図17に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをトラックOTRnのトラック幅の内方向の端部にライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングでライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDに上書きして、トラックOTRnをライトする。
図18は、外周領域ORにライトしたバンド領域OBRの一例を示す図である。図18には、バンド領域OBRを示している。バンド領域OBRは、トラックOTR11、トラックOTR12、及びトラックOTR13を含む。トラックOTR12は、トラックOTR11の一部に重ね書きされている。トラックOTR13は、トラックOTR12の一部に重ね書きされている。トラックOTR11は、上書き領域OWR21と、非上書き領域NOWR21とを含む。トラックOTR12は、上書き領域OWR22と、非上書き領域NOWR22とを含む。トラックOTR13は、上書き領域OWR23と、非上書き領域NOWR23とを含む。
図18に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、図17に示したヘッド15の状態で、外方向を瓦記録方向として、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を重ね書きする。図18に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、上書き領域OWR21、上書き領域OWR22、及び上書き領域OWR23をリードトラックとして残して、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を重ね書きしている。なお、図18において、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、内方向を瓦記録方向として、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を重ね書きしてもよい。例えば、ライト制御部620は、外周領域ORでは、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を内方向に重ね書きした場合、上書き領域OER21にトラックOTR12を重ね書きし、上書き領域OER22にトラックOTR13を上書きし得る。
図19は、内周領域IRにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図19には、内周領域IRの半径位置IRPにヘッド15を位置決めしてライトしたトラックITRnを示している。図19において、ヘッド15は、内方向に所定のスキュー角で傾いている。トラックITRnは、上書き領域OWRと、非上書き領域NOWRとを含む。図19に示したトラックITRnでは、上書き領域OWRは、半径方向において、外方向の端部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの内方向に位置している。
図19に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、中間部MCを半径位置IRPに位置決めして、トラックITRnをライトする。図19に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをトラックITRnのトラック幅の外方向の端部にライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングでライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDに上書きして、トラックITRnをライトする。
図20は、内周領域IRにライトしたバンド領域IBRの一例を示す図である。図20には、バンド領域IBRを示している。バンド領域IBRは、トラックITR11、トラックITR12、及びトラックITR13を含む。トラックITR12は、トラックITR11の一部に重ね書きされている。トラックITR13は、トラックITR12の一部に重ね書きされている。トラックITR11は、上書き領域OWR31と、非上書き領域NOWR31とを含む。トラックITR12は、上書き領域OWR32と、非上書き領域NOWR32とを含む。トラックITR13は、上書き領域OWR33と、非上書き領域NOWR33とを含む。
図20に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、図19に示したヘッド15の状態で、内方向を瓦記録方向として、トラックITR11、ITR12、及びITR13を重ね書きする。図20に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、上書き領域OWR31、上書き領域OWR32、及び上書き領域OWR33をリードトラックとして残して、トラックITR11、ITR12、及びITR13を重ね書きしている。なお、図19において、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、外方向を瓦記録方向として、トラックITR11、ITR12、及びITR13を重ね書きしてもよい。例えば、ライト制御部620は、内周領域IRではトラックITR11、ITR12、及びITR13を外方向に重ね書きした場合、上書き領域OWR31にトラックITR12を重ね書きし、上書き領域OWR32にトラックITR13を重ね書きし得る。
図21は、所定の記録磁界の周波数でライトしたベースデータに所定の記録磁界の周波数で上書きデータをライトした場合のオーバーライト(OW)とセクタエラーレート(SER)の対数値との関係の一例を示す図である。図21において、横軸は、オーバーライト特性(以下、単に、Over Write (OW)と称する場合もある)[デシベル:dB]を示し、縦軸は、セクタエラーレート(以下、SERと称する場合もある)の対数値を示している。OWは、所定の記録領域、例えば、ゾーン、トラック、又はセクタにライトした所定のデータ(以下、前データと称する場合もある)に他のデータ(以下、後データと称する場合もある)を上書き又は重ね書きした場合の前データの減衰率に相当する。SERは、データをライトしたディスク10の所定の領域、例えば、所定のトラックの少なくとも1つセクタをリードした際にエラーが生じたセクタの数をこのトラックの少なくとも1つのセクタをリードしたセクタ数で除して算出される。ディスク10の所定の領域にライトしたデータのSERが低いほど、この領域にライトしたデータの記録品質が高く、この領域にライトしたデータのSERが高いほど、この領域にライトしたデータの記録品質が低いと見なせる。図21の横軸において、OWは、矢印の先端に進むに従って大きくなる。図21の横軸には、OW101及び102を示している。OW102は、OW101よりも大きい。図21の縦軸において、SERの対数値は、矢印の先端に進むに従って大きくなる。図21の縦軸には、SERの対数値ER1及びER2を示している。SERの対数値ER2は、SERの対数値ER1よりも大きい。
図21に示した例では、所定の記録磁界の周波数でライトしたベースデータに所定の記録磁界の周波数で上書きデータがライトされている。この場合、図21に示すように、OW101からOW102までの範囲、且つSERの対数値ER1からSERの対数値ER2までの範囲で囲われる領域ERRにおいて、SERの対数値の最大値は、SERの対数値ER2に相当する。
図22は、上書きデータをライトする際の記録磁界の周波数よりも低い記録磁界の周波数でライトしたベースデータに上書きデータをライトした場合のオーバーライト(OW)とセクタエラーレート(SER)の対数値との関係の一例を示す図である。図22において、横軸は、OW[デシベル:dB]を示し、縦軸は、SERの対数値を示している。図22の横軸において、OWは、矢印の先端に進むに従って大きくなる。図22の横軸には、OW101及び102を示している。図22の縦軸において、SERの対数値は、矢印の先端に進むに従って大きくなる。図22の縦軸には、SERの対数値ER1及びER2を示している。
図22に示した例では、上書きデータをライトする際の記録磁界の周波数よりも低い記録磁界の周波数でライトしたベースデータに上書きデータがライトされている。この場合、図22における領域ERRのSERの対数値の最大値は、図21における領域ERRのSERの対数値の最大値よりも低い。つまり、少なくともOW101乃至102の範囲において、図22に示した例のように、上書きデータをライトする際の記録磁界の周波数よりも低い記録磁界の周波数でライトしたベースデータに上書きデータを上書きした方が、図21に示した例のように、所定の記録磁界の周波数でライトしたベースデータに所定の記録磁界の周波数で上書きデータを上書きするよりも、記録品質が向上し得る。
図23は、本実施形態に係るライト処理方法の一例を示すフローチャートである。
システムコントローラ130は、半径領域に上書き処理を実行する場合、現在の上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する(B2301)。現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合(B2301のYES)、システムコントローラ130は、上書き補正値に基づいて現在の上書きタイミングを調整し(B2302)、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)する。例えば、システムコントローラ130は、現在の上書きタイミングをベースタイミングから上書き補正値分を遅延させた上書きタイミングに調整し、上書き補正値分を遅延させた上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする。システムコントローラ130は、半径位置(又はスキュー角)に応じて瓦記録方向を設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録し(B2304)、処理を終了する。例えば、システムコントローラ130は、半径位置(又はスキュー角)に応じて半径方向において上書き領域がリードトラックとして残るように複数のトラックを重ね書きできる方向を瓦記録方向に設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録する。上書きタイミングを調整しないと判定した場合(B2301のNO)、システムコントローラ130は、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)、半径位置(又はスキュー角)に応じて瓦記録方向を設定し(B2304)、処理を終了する。例えば、システムコントローラ130は、現在の上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする。
システムコントローラ130は、半径領域に上書き処理を実行する場合、現在の上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する(B2301)。現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合(B2301のYES)、システムコントローラ130は、上書き補正値に基づいて現在の上書きタイミングを調整し(B2302)、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)する。例えば、システムコントローラ130は、現在の上書きタイミングをベースタイミングから上書き補正値分を遅延させた上書きタイミングに調整し、上書き補正値分を遅延させた上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする。システムコントローラ130は、半径位置(又はスキュー角)に応じて瓦記録方向を設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録し(B2304)、処理を終了する。例えば、システムコントローラ130は、半径位置(又はスキュー角)に応じて半径方向において上書き領域がリードトラックとして残るように複数のトラックを重ね書きできる方向を瓦記録方向に設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録する。上書きタイミングを調整しないと判定した場合(B2301のNO)、システムコントローラ130は、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)、半径位置(又はスキュー角)に応じて瓦記録方向を設定し(B2304)、処理を終了する。例えば、システムコントローラ130は、現在の上書きタイミングでベースデータに上書きデータを上書きする。
本実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、1つのヘッド15に複数のライトヘッド15W、例えば、ライトヘッド15W1及びライトヘッド15W2を備えている。例えば、ライトヘッド15W1は、ライトヘッド15W2よりも小さい。磁気ディスク装置1は、現在の上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する。現在の上書きタイミングを調整すると判定した場合、磁気ディスク装置1は、上書き補正値に基づいて現在の上書きタイミングを調整する。磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15W1により半径領域にベースデータをライトし、ライトヘッド15W1でベースデータをライトした後に、半径領域に対応する上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、ライトヘッド15W2によりこのベースデータに上書きデータを上書きする。磁気ディスク装置1は、半径位置に応じて瓦記録方向を設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録する。このようにディスク10にデータをライトすることによって、磁気ディスク装置1は、ディスク10にライトしたデータの記録品質を改善できる。そのため、磁気ディスク装置1は、データの信頼性を向上することができる。
次に、変形例に係る磁気ディスク装置について説明する。変形例において、前述の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(変形例1)
変形例1の磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15Wの構成が第1実施形態の磁気ディスク装置1と異なる。
図24は、変形例1に係る2つのライトヘッド15W1及び15W2とリードヘッド15Rとの幾何学的配置の一例を模式的に示す平面図である。図24には、説明に必要な構成のみを示している。図24には、ライトヘッド15W1、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rを示している。
(変形例1)
変形例1の磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15Wの構成が第1実施形態の磁気ディスク装置1と異なる。
図24は、変形例1に係る2つのライトヘッド15W1及び15W2とリードヘッド15Rとの幾何学的配置の一例を模式的に示す平面図である。図24には、説明に必要な構成のみを示している。図24には、ライトヘッド15W1、ライトヘッド15W2、及びリードヘッド15Rを示している。
図24に示した例では、ライトヘッド15W2の幅WW2は、ライトヘッド15W1の幅WW1よりも小さい。言い換えると、ライトヘッド15W2は、ライトヘッド15W1よりも小さい。
図25は、中周領域MRにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図25には、中周領域MRの半径位置RP0にヘッド15を位置決めしてライトしたトラックMTRmを示している。トラックMTRmは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされている。図25では、ベースデータBSDの幅は、上書きデータOWDの幅よりも大きい。図25において、ベースデータBSDの幅は、トラックMTRmのトラック幅に相当する。トラックMTRmは、上書き領域OWRと、非上書き領域NOWRとを含む。図25に示したトラックMTRmでは、上書き領域OWRは、半径方向において、中央部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの内方向及び外方向に位置している。
図25に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、中間部MCを半径位置RP0に位置決めして、トラックMTRmをライトする。図25に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、ライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDの幅の中央部に上書きして、トラックMTRmをライトする。例えば、ライト制御部620は、図16に示したように、中周領域MRにおいて、瓦記録を実行する。
図26は、外周領域ORにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図26には、外周領域ORの半径位置ORPにヘッド15を位置決めしてライトしたトラックOTRmを示している。図26において、ヘッド15は、外方向に所定のスキュー角で傾いている。トラックOTRmは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされている。図26では、ベースデータBSDの幅は、上書きデータOWDの幅よりも大きい。図26において、ベースデータBSDの幅は、トラックOTRmのトラック幅に相当する。トラックOTRmは、上書き領域OWRと、非上書き領域NOWRとを含む。図26に示したトラックOTRmでは、上書き領域OWRは、半径方向において、外方向の端部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの内方向に位置している。
図26に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、中間部MCを半径位置ORPに位置決めして、トラックOTRmをライトする。図26に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、ライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDの幅の外方向の端部に上書きして、トラックOTRmをライトする。
図27は、外周領域ORにライトしたバンド領域OBRの一例を示す図である。図27には、バンド領域OBRを示している。バンド領域OBRは、トラックOTR21、トラックOTR22、及びトラックOTR23を含む。トラックOTR22は、トラックOTR21の一部に重ね書きされている。トラックOTR23は、トラックOTR22の一部に重ね書きされている。トラックOTR21は、上書き領域OWR41と、非上書き領域NOWR41とを含む。トラックOTR22は、上書き領域OWR42と、非上書き領域NOWR42とを含む。トラックOTR23は、上書き領域OWR43と、非上書き領域NOWR43とを含む。
図27に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、図26に示したヘッド15の状態で、内方向を瓦記録方向として、トラックOTR21、OTR22、及びOTR23を重ね書きする。図27に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、上書き領域OWR41、上書き領域OWR42、及び上書き領域OWR43をリードトラックとして残して、トラックOTR21、OTR22、及びOTR23を重ね書きしている。なお、図27において、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、外方向を瓦記録方向として、トラックOTR21、OTR22、及びOTR23を重ね書きしてもよい。例えば、ライト制御部620は、外周領域ORでは、トラックOTR21、OTR22、及びOTR23を外方向に重ね書きした場合、上書き領域OER41にトラックOTR22を重ね書きし、上書き領域OER42にトラックOTR23を上書きし得る。
図28は、内周領域IRにヘッド15を位置決めした場合の上書き処理の一例を示す図である。図28には、内周領域IRの半径位置IRPにヘッド15を位置決めしてライトしたトラックITRmを示している。図26において、ヘッド15は、内方向に所定のスキュー角で傾いている。トラックITRmは、ベースデータBSDに上書きデータOWDが上書きされている。図28では、ベースデータBSDの幅は、上書きデータOWDの幅よりも大きい。図28において、ベースデータBSDの幅は、トラックITRmのトラック幅に相当する。トラックITRmは、上書き領域OWRと、非上書き領域NOWRとを含む。図28に示したトラックITRnでは、上書き領域OWRは、半径方向において、外方向の端部に位置し、非上書き領域NOWRは、半径方向において、上書き領域OWRの内方向に位置している。
図28に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、中間部MCを半径位置IRPに位置決めして、トラックITRmをライトする。図28に示した例では、ライト制御部620は、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトし、ライトヘッド15W1によりベースデータBSDをライトした後に、上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、ライトヘッド15W2により上書きデータOWDをベースデータBSDの幅の内方向の端部に上書きして、トラックITRmをライトする。
図29は、内周領域IRにライトしたバンド領域IBRの一例を示す図である。図29には、バンド領域IBRを示している。バンド領域IBRは、トラックITR21、トラックITR22、及びトラックITR23を含む。トラックITR22は、トラックITR21の一部に重ね書きされている。トラックITR23は、トラックITR22の一部に重ね書きされている。トラックITR21は、上書き領域OWR51と、非上書き領域NOWR51とを含む。トラックITR22は、上書き領域OWR52と、非上書き領域NOWR52とを含む。トラックITR23は、上書き領域OWR53と、非上書き領域NOWR53とを含む。
図29に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、図28に示したヘッド15の状態で、外方向を瓦記録方向として、トラックITR21、ITR22、及びITR23を重ね書きする。図29に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、上書き領域OWR51、上書き領域OWR52、及び上書き領域OWR53をリードトラックとして残して、トラックITR21、ITR22、及びITR23を重ね書きしている。なお、図29において、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、内方向を瓦記録方向として、トラックITR21、ITR22、及びITR23を重ね書きしてもよい。例えば、ライト制御部620は、内周領域IRではトラックITR21、ITR22、及びITR23を内方向に重ね書きした場合、上書き領域OWR51にトラックITR22を重ね書きし、上書き領域OWR52にトラックITR23を重ね書きし得る。
変形例1によれば、磁気ディスク装置1は、1つのヘッド15に複数のライトヘッド15W、例えば、ライトヘッド15W1及びライトヘッド15W2を備えている。例えば、ライトヘッド15W1は、ライトヘッド15W2よりも大きい。磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15W1により半径領域にベースデータをライトし、ライトヘッド15W1でベースデータをライトした後に、半径領域に対応する上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、ライトヘッド15W2によりこのベースデータに上書きデータを上書きする。磁気ディスク装置1は、半径位置に応じて瓦記録方向を設定し、設定した瓦記録方向にそれぞれ上書きした複数のトラックを瓦記録する。そのため、磁気ディスク装置1は、データの信頼性を向上することができる。
(変形例2)
変形例2の磁気ディスク装置1は、瓦記録型式ではない通常のライト型式でデータをライトする点が前述した実施形態及び変形例の磁気ディスク装置1と異なる。
図30は、変形例2に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
ディスク10は、そのデータをライト可能な領域に、ユーザから利用可能なユーザデータ領域10aと、システム管理に必要な情報をライトするシステムエリア10bとが割り当てられている。ユーザデータ領域10aは、図2に示した瓦記録領域10sと同様に、内方向に位置する内周領域IRと、外方向に位置する外周領域ORと、内周領域IR及び外周領域ORの間に位置する中周領域MRとに区分されている。
変形例2の磁気ディスク装置1は、瓦記録型式ではない通常のライト型式でデータをライトする点が前述した実施形態及び変形例の磁気ディスク装置1と異なる。
図30は、変形例2に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
ディスク10は、そのデータをライト可能な領域に、ユーザから利用可能なユーザデータ領域10aと、システム管理に必要な情報をライトするシステムエリア10bとが割り当てられている。ユーザデータ領域10aは、図2に示した瓦記録領域10sと同様に、内方向に位置する内周領域IRと、外方向に位置する外周領域ORと、内周領域IR及び外周領域ORの間に位置する中周領域MRとに区分されている。
図31は、中周領域MRにライトした複数のトラックMTR11、MTR12、及びMTR13の一例を示す図である。図31において、トラックMTR11、トラックMTR12、及びトラックMTR13は、これらの順に、外方向に向かって間隔を置いて配置されている。
図31に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、図15に示すように、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図31に示した例では、ライト制御部620は、中周領域MRにおいて、図15に示すように、トラックMTR11、MTR12、及びMTR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図32は、外周領域ORにライトした複数のトラックOTR11、OTR12、及びOTR13の一例を示す図である。図32において、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13は、これらの順に、外方向に向かって間隔を置いて配置されている。
図32に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、図17に示すように、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図32に示した例では、ライト制御部620は、外周領域ORにおいて、図17に示すように、トラックOTR11、OTR12、及びOTR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図33は、内周領域IRにライトした複数のトラックITR11、ITR12、及びITR13の一例を示す図である。図33において、トラックITR11、ITR12、及びITR13は、これらの順に、内方向に向かって間隔を置いて配置されている。
図33に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、図19に示すように、トラックITR11、ITR12、及びITR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図33に示した例では、ライト制御部620は、内周領域IRにおいて、図19に示すように、トラックITR11、ITR12、及びITR13を半径方向で間隔を置いてライトする。
図34は、変形例2に係るライト処理方法の一例を示すフローチャートである。
システムコントローラ130は、半径領域に上書き処理を実行する場合、上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する(B2301)。上書きタイミングを調整すると判定した場合(B2301のYES)、システムコントローラ130は、上書き補正値に基づいて上書きタイミングを調整し(B2302)、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)し、処理を終了する。上書きタイミングを調整しないと判定した場合(B2301のNO)、システムコントローラ130は、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)し、処理を終了する。
システムコントローラ130は、半径領域に上書き処理を実行する場合、上書きタイミングを調整するか調整しないかを判定する(B2301)。上書きタイミングを調整すると判定した場合(B2301のYES)、システムコントローラ130は、上書き補正値に基づいて上書きタイミングを調整し(B2302)、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)し、処理を終了する。上書きタイミングを調整しないと判定した場合(B2301のNO)、システムコントローラ130は、ベースデータに上書きデータを上書きし(B2303)し、処理を終了する。
変形例2によれば、磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15W1により半径領域にベースデータをライトし、ライトヘッド15W1でベースデータをライトした後に、半径領域に対応する上書き補正値に基づいて調整した上書きタイミングで、このベースデータに上書きデータをライトヘッド15W2により上書きする。そのため、磁気ディスク装置1は、データの信頼性を向上することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、10…磁気ディスク、10a…ユーザデータ領域、10b…システムエリア、10m…メディアキャッシュ領域、10s…瓦記録領域、12…スピンドルモータ(SPM)、13…アーム、14…ボイスコイルモータ(VCM)、15…ヘッド、15W、15W1、15W2…ライトヘッド、15R…リードヘッド、20…ドライバIC、30…ヘッドアンプIC、40…リード/ライト(R/W)チャネル、50…ハードディスクコントローラ(HDC)、60…マイクロプロセッサ(MPU)、70…揮発性メモリ、80…不揮発性メモリ、90…バッファメモリ、100…ホストシステム(ホスト)、130…システムコントローラ。
Claims (11)
- ディスクと、
前記ディスクに対してデータをライトする第1ライトヘッド及び第2ライトヘッドと、前記ディスクからデータをリードするリードヘッドとを有するヘッドと、
前記第1ライトヘッドにより前記ディスクの第1領域にライトデータをライトし、前記第1領域において前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより前記ライトデータを上書きするコントローラと、を備える磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより前記ライトデータを上書きする第1タイミングを補正値に基づいて調整する、請求項1に記載の磁気ディスク装置。
- 前記コントローラは、前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータをリードした第1リード波形と、前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより上書きした前記ライトデータをリードした第2リード波形とに基づいて、前記補正値を算出する、請求項2に記載の磁気ディスク装置。
- 前記コントローラは、前記第1ライトヘッド及び前記第2ライトヘッドの間隔と、前記ディスクの回転速度とに基づいて、前記補正値を算出する、請求項2に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第1ライトヘッドは、前記リードヘッド及び前記第2ライトヘッドの間に配置され、
前記第1ライトヘッドの半径方向の第1幅は、前記第2ライトヘッドの半径方向の第2幅よりも小さい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、前記ディスクの半径方向の第1方向に前記ヘッドが傾いている場合、前記第1方向に瓦記録を実行する、請求項5に記載の磁気ディスク装置。
- 前記第1ライトヘッドは、前記リードヘッド及び前記第2ライトヘッドの間に配置され、
前記第1ライトヘッドの半径方向の第1幅は、前記第2ライトヘッドの半径方向の第2幅よりも大きい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、前記ディスクの半径方向の第1方向に前記ヘッドが傾いている場合、前記半径方向において前記第1方向と反対の第2方向に瓦記録を実行する、請求項7に記載の磁気ディスク装置。
- 前記コントローラは、前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより上書きする前記ライトデータのライト電流の第1周波数よりも小さい第2周波数のライト電流で前記第1ライトヘッドにより前記ライトデータをライトする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- 前記コントローラは、前記第1領域において前記第2ライトヘッドにより上書きした前記ライトデータに前記ライトデータをさらに上書きする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- ディスクと、前記ディスクに対してデータをライトする第1ライトヘッド及び第2ライトヘッドと、前記ディスクからデータをリードするリードヘッドとを有するヘッドと、を備える磁気ディスク装置に適用されるライト処理方法であって、
前記第1ライトヘッドにより前記ディスクの第1領域にライトデータをライトし、
前記第1領域において前記第1ライトヘッドによりライトした前記ライトデータに前記第2ライトヘッドにより前記ライトデータを上書きする、ライト処理方法。
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