JP2016048591A - 磁気ディスク装置、及び磁気ヘッドの評価方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、及び磁気ヘッドの評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に、かつ高精度で高周波発振素子の発振特性を評価できるヘッドを備える磁気ディスク装置と磁気ヘッドの評価方法とを提供することである。
【解決手段】本実施形態に係る磁気ディスク装置は、高周波発振素子を備えるライトヘッドおよびリードヘッドを有する磁気ヘッドと、磁気ヘッドによってデータを記録再生される記録媒体と、磁気ヘッドを記録媒体上で移動させる駆動部と、通電することによって発熱して磁気ヘッドの浮上量を変化させるための発熱素子と、通常の記録再生動作する場合よりも発熱素子へ通電する電流値を小さく、又はOFFした状態で、第1再生信号と、第2再生信号とを取得する測定部と、第1再生信号と第2再生信号とを比較した結果である比較データを算出する演算部と、比較データから高周波発振素子の発振特性を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置、及び磁気ヘッドの評価方法に関する。
近年、ハードディスクドライブを代表とする磁気ディスク装置の分野では、更なる高記録密度と高記録容量とを可能とする記録方式の1つとして高周波アシスト記録方式が検討されている。
高周波アシスト記録方式は、高周波発振素子を有する磁気ヘッドを使用し、磁気ディスク上に高周波磁界を印加する記録方式である。高周波発振素子としては、例えば、スピントルク発振子(STO)がある。磁気ディスク装置は、STOへ通電することによって、STOを発振させ高周波磁界を生じさせる。
高周波アシスト記録方式の磁気ディスク装置において、高周波発振素子の発振特性を評価する方法が検討されている。例えば、高周波発振素子の抵抗変化を確認することによって高周波発振素子の発振特性を評価する方法がある。高周波発振素子の発振に伴う抵抗変化の程度は、素子自体の磁気抵抗効果の大きさによって変動する。したがって、抵抗変化によって正確に高周波発振素子の発振特性を判定することは困難である。また、抵抗変化率の大きさも小さいため、高い測定精度を得ることが難しい。
特開2014−120190号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、容易にかつ高精度で高周波発振素子の発振特性を評価できる磁気ディスク装置、及び磁気ヘッドの評価方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、高周波発振素子を備えるライトヘッドおよびリードヘッドを有する磁気ヘッドと、磁気ヘッドによってデータを記録再生される記録媒体と、磁気ヘッドを記録媒体上で移動させる駆動部と、磁気ヘッドに設けられ、通電することによって発熱して磁気ヘッドの浮上量を変化させるための発熱素子と、通常の記録再生動作する場合よりも発熱素子へ通電する電流値を小さく、又はOFFした状態で、高周波発振素子に通電しない又は通常の記録時よりも小さい値の通電で記録した第1のデータパターンの第1再生信号と、高周波発振素子に通電して記録した第2のデータパターンの第2再生信号とを取得する測定部と、第1再生信号と第2再生信号とを比較した結果である比較データを算出する演算部と、比較データから高周波発振素子の発振特性を判定する判定部と、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る磁気ディスク装置のブロック図である。 図2は、ヘッドの構造を示す断面図である。 図3(a)は、第1のヒータおよび第2のヒータがONの状態のヘッドの浮上量を示す模式図であり、図3(b)は、第1のヒータおよび第2のヒータがOFFの状態のヘッドの浮上量を示す模式図である。 図4(a)は、スピントルク発振子(STO)が発振している場合のライトヘッドの先端部の拡大模式図であり、図4(b)は、STOが発振していない場合のライトヘッドの先端部の拡大模式図である。 図5は、ヘッドから発せられる磁界の強度の計算結果の一例を示す図である。 図6(a)は、ヘッドの浮上量を通常の記録動作時より高くした場合において、STOが発振していない状態で記録した低周波信号の再生波形を示す図であり、図6(b)は、ヘッドの浮上量を通常の記録動作時より高くした場合において、STOが発振している状態で記録した低周波信号の再生波形を示す図である。 図7は、再生信号の平均振幅の差分を定期的にモニタした結果を示す図である。 図8は、STOの発振の有無を判定するフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る磁気ディスク装置のブロック図である。 図10は、第2の実施形態に係る磁気ディスク装置において、STOの発振の有無の判定するフローチャートである。 図11は、第3の実施形態に係る出荷試験工程内で実行されるSTOの発振の有無を判定するフローチャートである。 図12は、第4の実施形態に係る出荷試験工程内で実行されるSTOの発振の有無を判定するフローチャートである。
以下、実施の形態につき図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る磁気ディスク装置のブロック図である。
図1に示すように、磁気ディスク装置1は、例えば、ハードデイスクドライブ(HDD)として構成され、磁気ディスク(以下でディスクと表記する)2と、スピンドルモータ(SPM)3と、アクチュエータ(駆動部)4と、ボイスコイルモータ(VCM)5と、磁気ヘッド(以下でヘッドと表記する)10と、ヘッドアンプIC11と、R/Wチャネル12と、ハードディスクコントローラ(HDC)13と、マイクロプロセッサ(MPU)14と、ドライバIC15と、メモリ16とを備えている。また、磁気ディスク装置1は、ホストコンピュータ(ホスト)17と接続可能である。ヘッド10は、詳細には後述するが、ライトヘッド(記録ヘッド:writer)10W、リードヘッド(再生ヘッド:reader)10R、および高周波発振素子であるスピントルク発振子(Spin−Torque−Oscillator:STO)100を備えている。なお、R/Wチャネル12、HDC13及びMPU14は、1チップの集積回路に組み込まれていてもよい。
ディスク2は、例えば、円板状に形成され非磁性体からなる基板を有している。基板の各表面には、下地層として軟磁気特性を示す材料からなる軟磁性層と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する磁気記録層と、その上層部に保護膜層とが記載の順に積層されている。ここで、ヘッド10の方向を上層とする。
ディスク2は、スピンドルモータ(SPM)3に固定され、このSPM3によって所定の速度で回転させられる。なお、1枚に限らず、複数枚のディスク2がSPM3に設置されてもよい。SPM3は、ドライバIC15から供給される駆動電流(または駆動電圧)により駆動される。ディスク2は、ヘッド10によってデータパターンを記録再生される。ディスク2は、モニタ用領域(評価領域)200を有する。モニタ用領域200は、STO100の発振特性を評価するための専用の領域である。モニタ用領域200は、例えば、ディスク2の半径方向の最外周または最内周の一部に設けられる。
アクチュエータ4は、回動自在に設置されているとともに、その先端部にヘッド10が支持されている。ボイスコイルモータ(VCM)5によってアクチュエータ4を回動することで、ヘッド10は、ディスク2の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。VCM5は、ドライバIC15から供給される駆動電流(または駆動電圧)によって駆動される。
ヘッド10は、スライダ8と、スライダ8に形成されたライトヘッド10Wと、リードヘッド10Rとを有する(図2参照)。ヘッド10は、ディスク2の枚数に応じて、複数個設けられる。
ヘッドアンプIC11は、STO100の駆動や発振特性の検出などに関する回路を含む。例えば、ヘッドアンプIC11は、STO制御部111と、記録コイル制御部112と、再生信号検出部113と、ヒータ制御部114とを有する。ヘッドアンプIC11は、STO100の駆動や駆動信号検出などを実行する。さらに、ヘッドアンプIC11は、R/Wチャネル12から供給されるライトデータに応じたライト信号(ライト電流)をライトヘッド10Wに供給する。また、ヘッドアンプIC11は、リードヘッド10Rから出力されたリード信号を増幅して、R/Wチャネル12に伝送する。
STO制御部111は、ライトヘッド10WのSTO100へ通電する電流を制御する。
記録コイル制御部112は、記録信号パターン制御部と記録電流制御部とを含む。記録コイル制御部112は、書き込み信号に応じてライトヘッド10Wのコイルへ供給する記録電流を制御する。
再生信号検出部113は、リードヘッド10Rで再生した信号(リードデータ)を検出する。
ヒータ制御部114は、後述するヒータへの電力供給を制御する。すなわち、ヒータ制御部114は、ヒータのON/OFFを切り替える。
R/Wチャネル12は、読み出し(リード)/書き込み(ライト)に関連する信号を処理する信号処理回路である。R/Wチャネル12は、リードデータの信号処理を実行するリードチャネルと、ライトデータの信号処理を実行するライトチャネルとを含む。R/Wチャネル12は、リード信号をデジタルデータに変換し、デジタルデータからリードデータを復調する。R/Wチャネル12は、HDC13から転送されるライトデータを符号化し、符号化されたライトデータをヘッドアンプIC11に転送する。
HDC13は、ヘッド10、ヘッドアンプIC11、R/Wチャネル12、及びMPU14を介してディスク2へのデータの書き込みと、ディスク2からのデータの読み出しとを制御する。HDC13は、磁気ディスク装置1とホスト17とのインタフェースを構成し、リードデータおよびライトデータの転送制御を実行する。すなわち、HDC13は、ホスト17から転送される信号を受信し、且つホスト17へ信号を転送するホストインタフェースコントローラとして機能する。ホスト17へ信号を転送する場合、HDC13は、MPU14に従ってヘッド10により読み出され、復調された再生信号のデータのエラー訂正処理を実行する。また、HDC13は、ホスト17から転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信し、受信したコマンドをMPU14に送信する。
MPU14は、磁気ディスク装置1のメインコントローラ(制御部)であり、リード/ライト動作の制御およびヘッド10の位置決めに必要なサーボ制御を実行する。さらに、MPU14は、STO100の発振劣化の検出処理及び関連する制御を実行する。MPU14は、信号測定部141と、信号比較演算部(比較演算部)142と、判定部143とを有する。信号測定部141、信号比較演算部142、および判定部143は、ファームウェア(プログラム)によって実行される。
信号測定部141は、信号の記録再生動作をヘッド10に実行させ、ディスク2に記録されたデータをリードして再生信号を取得する。信号測定部141は、取得した再生信号に関連するデータをメモリ16に保存する。また、信号測定部141は、取得した再生信号に関連するデータを信号比較演算部142に送信する。例えば、信号測定部141は、STO100への通電がONの状態のデータパターン(第1のデータパターン)と、OFF及び通常の動作時よりも通電する電流値が小さい状態のデータパターン(第2のデータパターン)との記録をヘッド10に実行させ、それぞれの状態における再生信号をヘッド10(ヘッドアンプIC11)に取得させる。ここで、通常とは、ユーザの使用時や試験等で実行される(通常の)記録再生動作と本実施形態に係るSTO100の発振特性の評価方法に関連する記録再生動作とを区別するために用いている。
信号比較演算部142は、STO100への通電がON状態と、OFF及び通常の動作時よりも通電する電流値が小さい状態とのそれぞれの状態で記録されたデータパターンをリードした再生信号に関連するデータをメモリ16から取得し、これらのデータを比較等の演算処理をする。信号比較演算部142は、演算処理の結果をメモリ16に保存する。また、信号比較演算部142は、演算処理した結果を判定部143に送信する。
判定部143は、信号比較演算部142の演算処理の結果からSTO100の発振特性を判定する。すなわち、判定部143は、信号比較演算部142の演算処理の結果からSTO100の劣化やSTO100の良又は不良の判断をする。判定部143は、STO100の発振特性を評価するための基準となる判定値を有する。この判定値は任意に設定することができる。例えば、判定値は、取得した再生信号に関連するデータを比較した値(比較データ)に対する閾値等である。判定部143は、判定値より比較データが大きいか小さいかでSTO100の発振特性を判断する。判定部143は、比較データが所定の判定値に達した場合に、警告を発するように磁気ディスク装置1に指示する機能を有していてもよい。ここで、比較データは、例えば、再生信号に関連するデータの差分データ若しくは比率データである。
ドライバIC15は、MPU14の制御に従いSPM3とVCM5との駆動を制御する。VCM5が駆動することによって、ヘッド10はディスク2上の目標トラックへ位置付けられる。
メモリ16は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む。例えば、メモリ16は、DRAMからなるバッファメモリ、及びフラッシュメモリを含む。メモリ16は、MPU14の処理に必要なプログラムおよびパラメータ(判定値等)を格納する。また、メモリ16は、第1のデータ保存部161と第2のデータ保存部162とを含む。第1のデータ保存部161および第2のデータ保存部162は、MPU14(信号測定部141)の処理に従って、STO100への通電がOFF又は通常の記録時よりも小さい状態で記録されたデータパターンを再生した際の再生信号に関連するデータを保存する。さらに、第1のデータ保存部161および第2のデータ保存部162は、STO100への通電がONの状態で記録されたデータパターンを再生した際の再生信号に関連するデータも保存する。
次にヘッド10の構成について詳細に説明する。
図2は、ヘッド10の構造を示す断面図である。まず、図2に示すように、ヘッド10は、スライダ8の端部に薄膜プロセスで形成されたライトヘッド10Wおよびリードヘッド10Rを有し、分離型のヘッドとして形成されている。スライダ8は、ディスク2の記録面から浮上するためにディスク2の記録面に対向する面であるABS(Air Bearing Surface)9を有する。ライトヘッド10Wは、磁気ディスク2上にデータを書き込む。リードヘッド10Rは、磁気ディスク2上に記録されているデータを読み出す。
ライトヘッド10Wは、主磁極20と、リターン磁極21と、非導電体22と、リーディング磁極23と、接続部(バックギャップ)23Bと、第1の記録コイル24と、第2の記録コイル25と、第1の端子26と、第2の端子27と、STO100と、を備えている。主磁極20、リターン磁極21、及びリーディング磁極23は、高透磁材料で形成されている。主磁極20とリターン磁極21とは、閉磁路を形成する第1磁気コアを構成し、この第1磁気コアに第1の記録コイル24が巻き付けられている。また、主磁極20とリーディング磁極23とは、閉磁路を形成する第2磁気コアを構成し、この第2磁気コアに第2の記録コイル25が巻き付けられている。
主磁極20は、ディスク2の記録面(記録層)に対して垂直方向に記録磁界を発生させる。主磁極20は、ディスク2の記録面に対してほぼ垂直に延びて形成されている。主磁極20のディスク2側の先端部は、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。主磁極20の先端部の一部は、スライダ8のABS9に露出している。主磁極20には、電流を流すための第1の端子26が接続されている。例えば、第1の端子26には直流電流が通電される。
リターン磁極21は、ディスク2側の先端部が主磁極20に向かって屈曲する略L形状に形成されている。リターン磁極21の先端部は、ライトギャップWGを置いて、主磁極20の先端部に対向している。リターン磁極21は、ディスク2から離間した位置に突出部を有し、この突出部は、非導電体22を介して主磁極20に接続されている。第1の記録コイル24は、突出部の周囲に巻き付けられている。リターン磁極21には、電流を流すための第2の端子27が接続されている。例えば、第1の端子26と同様に、第2の端子27には直流電流が通電される。
STO100は、ライトギャップWG内で、主磁極20の先端部とリターン磁極21の先端部との間に設置されている。STO100は、磁気抵抗膜を微細加工することによって、磁性体膜と非磁性体膜との積層構造の略直方体状に形成されている。主磁極20の先端面、リターン磁極21の先端面、およびSTO100で形成される面は、ABS9で露出し、ディスク2の記録面と対向して配置されている。STO100は、非磁性導電層を介して、主磁極20およびリターン磁極21に電気的に接続されている。これにより、主磁極20、STO100、およびリターン磁極21を通して通電する通電回路が形成されている。STO100は、積層方向に電流、例えば、直流電流が与えられると、電子の持つ磁石の性質によって素子に含まれる強磁性体中のスピンが歳差運動する。STO100は、この歳差運動によってマイクロ波帯の交流信号(高周波磁界)で発振する。STO100は、MPU14の制御に従ってSTO制御部111および記録コイル制御部112により発振のON/OFFが制御される。
リーディング磁極23は、軟磁性体で形成されている。リーディング磁極23は、主磁極20に対して、リターン磁極21と反対側、すなわち、主磁極20のリーディング側に配置されている。リーディング磁極23は、略L字状に形成され、その先端部は、ギャップを置いて主磁極20の先端部に対向している。ディスク2から離間しているリーディング磁極23の上端部は、磁性体からなる接続部23Bにより主磁極20に接続されている。第2の記録コイル25は、接続部23Bの周囲に巻き付けられている。
第1の記録コイル24と第2の記録コイル25とは、互いに反対向きに巻かれている。第1の記録コイル24および第2の記録コイル25は、ヘッドアンプIC11を介して直列に接続されている。第1の記録コイル24および第2の記録コイル25への電流供給の制御は、記録コイル制御部112によって行われる。なお、第1の記録コイル24および第2の記録コイル25は、別々に電流供給制御されていてもよい。第1の記録コイル24および第2の記憶コイル25に交流電流が流れることによって、主磁極20が励磁される。
リードヘッド10Rは、磁気抵抗効果を有する磁性膜30と、この磁性膜30のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜30を挟むように配置されたシールド膜31、32と、を有している。これら磁性膜30、シールド膜31、32の下端は、スライダ8のABS9で露出している。
図2に示すように、ヘッド10は、発熱素子として機能する第1のヒータ28および第2のヒータ29を備えている。第1および第2のヒータ28、29は、スライダ8内に埋め込まれている。第1のヒータ28は、例えば、主磁極20の上方で、第1の記録コイル24と第2の記録コイル25との間に設置されている。第2のヒータ29は、例えば、シールド膜31の側方に配置されている。
第1および第2のヒータ28、29は、ヘッドアンプIC11のヒータ制御部114に接続されている。そして、ヒータ制御部114から第1および第2のヒータ28、29へ通電すると、第1および第2のヒータ28、29は発熱し、周囲のスライダ8部分を加熱する。これにより、スライダ8、ライトヘッド10W、リードヘッド10Rが熱膨張し、ABS9がディスク2の表面側へ突出する。このように、第1および第2のヒータ28、29によってヘッド10の浮上量(ヘッド10のABS9とディスク2の表面との距離)を調整することができる。第1および第2のヒータ28、29に通電する電流(印加する電圧)の値によって、スライダ8、ライトヘッド10W、リードヘッド10Rが膨張する大きさが調整される。すなわち、第1の及び第2のヒータ28、29に通電する電流(印加する電圧)の値によって、ヘッド10の浮上量が調整される。なお、ヒータは2つに限らず、1つ、あるいは3つ以上、設けるようにしてもよい。
以下で、図3(a)及び図3(b)を参照して、第1及び第2のヒータ28、29の浮上量の調整について詳細に説明する。図3(a)は、第1のヒータ28および第2のヒータ29がONの状態のヘッドの浮上量を示す模式図である。図3(b)は、第1のヒータ28および第2のヒータ29がOFFの状態(又は、通常の記録再生動作時よりも通電する電流が小さい状態)のヘッドの浮上量を示す模式図である。
図3(a)に示すように、ヘッド10が浮上した状態において、第1および第2のヒータ28、29に通電すると(ONの状態)、ヘッド10が加熱され、ABS9がディスク2の表面側に突出する。これにより、ヘッド10の浮上量が小さくなり(低減し)、すなわち、ディスク2の表面とABS9との間隔が小さくなり、例えば、1nm程度となる。浮上量を小さくすることにより、ディスク2に対してヘッド10により良好に情報の記録、再生を行うことができる。同時に、STO100からの高周波磁界をディスク2に充分に印加し、高周波アシスト効果を発揮することができる。
図3(b)に示すように、第1および第2のヒータ28、29に通電しない(OFFの状態)場合、ヘッド10のABS9は、ディスク2側へ膨張することなく、ほぼ平坦な状態に維持される。そのため、ヘッド10の浮上量が大きく、ディスク2の表面とABS9との間隔は、例えば、10nm程度となる。このような高浮上状態において、前述したSTOとディスク2との間隔が大きいため、STO100から発振される高周波磁界はディスク2に殆ど作用せず、アシスト効果を与えない。
[高周波アシスト記録に関連する磁束の変化]
はじめに、高周波アシスト記録に関連するライトヘッド10Wにおける磁束(磁界)の変化について説明する。
以下では、図4(a)及び図4(b)を参照してライトヘッド10Wにおける磁束(磁界の流れについて説明する。
図4(a)は、STO100が発振している場合のライトヘッド10Wの先端部を拡大して示す断面図である。図4(b)は、STO100が発振していない及び発振する大きさが通常の動作時(発振している場合)よりも小さくなる場合のライトヘッド10Wの先端部を拡大して示す断面図である。図4(a)および図4(b)において、M1は、STO100の磁化を示し、スピンの歳差運動を表し、M2は、ギャップ磁界を示し、M3は、記録ヘッド磁界を示す。ここで、図4(a)および図4(b)中のM2、M3の大きさは、磁界の強度の大きさを示す。
図4(a)に示すように、STO100の磁化M1がSTO100の膜面内で大きく発振している場合には、STO100の透磁率は、空気の透磁率と同等まで低い状態になる。したがって、主磁極20からの磁束は、ライトギャップWGよりディスク2の方へ多く流れる。その結果、ライトギャップWG内に生じるギャップ磁界M2に対する記録ヘッド磁界M3の強度が大きくなる。
一方、図4(b)に示すように、STO100の磁化M1´がSTO100の膜面内で発振しない及び発振する大きさが通常の動作時よりも小さくなり、膜面垂直方向を向いている場合には、STO100の透磁率は空気の透磁率よりも高い状態になる。したがって、主磁極20からの磁束は、ライトギャップWGの方へ流れやすくなる。その結果、ライトギャップWG内に加わるギャップ磁界M2に対する記録ヘッド磁界M3の強度は小さくなる。
図5は、ヘッド10からディスク2に印加される磁界の強度の計算結果の一例を示す図である。図5において、破線はSTO100が発振していない場合の第1のコア(主磁極20)のディスク2の方向(以下、直下と表記する)での磁界の強度を示す。また、図5において実線はSTO100が発振している場合の第1のコアの直下での磁界の強度を示す。図5において、縦軸が磁界の強さ(テスラ:T)を示し、横軸がヘッド10の走行方向位置(マイクロメートル:um)を示している。また、ヘッド10の走行方向位置において主磁極20の直下のある領域でのSTO100が発振している場合とSTO100が発振していない場合との磁界の強さの差がΔH1で示されている。図5から、主磁極20の直下の磁界の強度を比較すると、STO100が発振している時の方が発振していない時に対してΔH1だけ大きいことが判る。磁界の強度の差ΔH1は、約0.1T又は約1kOe程度となっている。また、一例として、図5を参照してSTO100が発振している場合と発振していない場合とを比較したが、STO100が発振している時(通常の動作時)と、STO100が発振する大きさが通常の動作時よりも小さくなる時でも、同様である(図示なし)。すなわち、STO100が発振している時の方が、発振する大きさが通常の動作時よりも小さい時に対して主磁極20の直下のある領域での磁界の強度が大きい。
STO100の発振特性を評価する場合、STO100の発振の状態は、STO100が発振している状態と、発振しない及び発振する大きさが通常の動作時よりも小さくなる状態とに大別できる。ディスク2へ流れる主磁極20からの磁束の大きさは、夫々のSTO100の発振の状態に対応して変化する。
前述のように、主磁極20を介してSTO100に電流、例えば、直流電流が通電されると、STO100は、歳差運動によって透磁率が低くなる。STO100は、高周波磁界を発生させ、その高周波磁界をディスク2に印加する。また、第1の記録コイル24および第2の記録コイル25に記録コイル制御部112によって交流電流が通電されると、主磁極20が励磁される。このとき、主磁極20は、直下のディスク2の記録層に垂直な記録磁界を印加する。記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、高保持力かつ高磁気異方性エネルギーの磁気記録が実行される。その結果、ディスク2の記録層に所望のトラック幅で情報が記録される。なお、通常のディスク2への記録再生動作の際には、図3(a)に示すように、第1のヒータ28および第2のヒータ29によってヘッド10を加熱し、浮上量が小さくなるように調整される。
[STOの発振特性の評価方法]
図6(a)及び図6(b)を参照して、STO100の発振特性の評価方法について説明する。
図6(a)は、ヘッド10の浮上量を通常の記録動作時より高くした場合において、STO100が発振していない(STO100への電流の通電がOFFおよび通常の記録動作時よりも通電している電流値が小さい)状態で書き込んだ低周波信号(データパターン)の再生波形を示す図である。図6(b)は、ヘッド10の浮上量を通常の記録動作時より高くした場合において、STO100が発振している(STO100への電流の通電がONおよび通常の記録動作時に通電している電流値)状態で書き込んだ低周波信号(データパターン)の再生波形を示す図である。図6(a)および図6(b)において、第1の出力(再生)信号TAA1および第2の出力(再生)信号TAA2は、それぞれの状態における再生波形の平均振幅である信号出力値を示している。
本実施形態では一例として、リードヘッド10Rからの再生波形の平均出力値TAAを使用して、STO100の発振特性を評価する。また、ヘッド10は、第1のヒータ28及び第2のヒータ29がOFFの状態で、STO100の発振特性が評価される。すなわち、ヘッド10は、浮上量が高い状態で、STO100の発振特性が評価される。ヘッド10の浮上量が高いため、STO100からディスク2へ加わる高周波磁界は無視出来るほど小さくなる。すなわち、STO100の発振特性の評価の際に、ディスク2は、STO100のアシスト効果の影響を受けない。したがって、STO100が発振していれば主磁極20からディスク2への磁束が大きくなり、ディスク2への記録の信号が大きくなり、STO100が発振していなければ主磁極20からディスク2への磁束が小さくなり、ディスク2への記録の信号が小さくなる。その結果、STO100が発振している場合(電流の通電がONおよび通常の記録動作時に通電している電流値の場合)、再生波形の出力信号は大きくなり、STO100が発振していない場合(電流の通電がOFFおよび通常の記録動作時よりも通電している電流が小さい場合)、再生波形の出力信号は小さくなる。
図6(a)及び図6(b)よりTAA1とTAA2との再生波形を比較すると、STO100が発振して記録した方が、STO100が発振しないで記録した時よりも、再生波形の信号出力値は大きい(TAA2>TAA1)事が分かる。
したがって、TAA2とTAA1との再生波形の信号出力値の差を検出することによって、STO100の発振特性を評価することができる。例えば、MPU14がTAA1及びTAA2を取得し、これらの信号出力値を比較し、これら信号出力値の差であるΔTAAを演算する。このΔTAAの値が正負、及び大小であるかを検出することによって、STO100の発振の有無、さらには、発振の程度を評価することができる。
以下で、説明の便宜上、TAA1(第1の再生信号)は、STO100が発振していない場合及び通常の記録動作時よりも通電する電流値を小さくした場合に記録したデータパターンの再生信号とし、TAA2(第2の再生信号)は、STO100が発振している場合に記録したデータパターンの再生信号とする。ΔTAAは、TAA1とTAA2とを比較した比較データとする。
なお、TAA1、TAA2、およびΔTAAは、低周波信号の再生波形の平均振幅としたが、MPU14(信号測定部141)で取得される信号であれば、他の信号でもよい。
以下で、上述した評価原理に基づく、STO100の発振特性、すなわち、STO100の劣化(発振特性)の検知の一例を示す。
図7は、比較データΔTAA300を定期的にモニタした結果を示す図である。図7において、縦軸は、平均振幅の比較データΔTAA(マイクロボルト:uV)であり、横軸は、磁気ディスク装置1の動作時間(時間:hour)である。図7において、ΔTAA300は、比較データ(ΔTAA)を示す。図7において参照符号400は、所定の閾値(判定値)を示す。
図7において、比較データΔTAA300は、ヘッド10の浮上量が通常時より大きい場合においてSTO100に通電していない場合の平均振幅TAA1とSTO100に通電している場合の平均振幅TAA2との差分である。すなわち、ΔTAA300=TAA2−TAA1である。また、ΔTAAの確認処理は、ユーザおよびMPU14によって定期的または任意に実行される。
なお、図示されていないが、ΔTAA300は、TAA1とTAA2との比率データであってもよい。このとき、例えば、ΔTAA300=TAA1/TAA2である。
STO100の発振特性が劣化すると、STO100の発振強度も劣化する。その結果、ΔTAA300も低減する。したがって、ΔTAA300が所定の閾値を下回った場合に、MPU14に従って判定部143は、STO100の劣化を判断できる。例えば、図7において、ΔTAA300が閾値400を下回った時点で、STO100が劣化したことを判定部143が判定する。ここで、閾値400(判定値)は、判定部143によって任意に設定される。例えば、閾値400は、判定部143によって磁気ディスク装置1の動作の初期時におけるΔTAA300の値から10%低減した値に設定される。以下で、閾値400は、判定部143によって設定された判定値として記載する。
[STOの発振特性の評価方法]
以下で、前述の原理に基づいたSTO100の発振特性の評価方法について説明する。
はじめに、STO100の発振特性の評価方法の概要について説明する。
STO100の発振特性の評価は、任意または定期的にMPU14に従って実行される。本実施形態において、STO100の発振特性を評価する場合、まず、ディスク2を回転した状態で、アクチュエータ4がMPU14に従って駆動され、ヘッド10がディスク2上の所定の位置に移動される。ここで、所定の位置は、ディスク2のモニタ用領域200である。このときヘッド10は、MPU14に従って第1のヒータ28および第2のヒータ29がOFFの状態に維持され、浮上量が通常の記録時よりも高い状態に設定される。浮上量が大きくなることによって、主磁極20の磁界によってディスク2の記録層の磁化が飽和しない。すなわち、ライトヘッド10Wからディスク2へ加わる高周波磁界が十分小さくなる程度まで、ヘッド10の浮上量を引き上げる。
次いで、ライトヘッド10Wによってディスク2のモニタ用領域200に所定のデータパターンを記録する。記録したデータパターン(記録情報)をリードヘッド10Rで読取り、読取り信号を再生信号検出部113へ送る。MPU14(信号測定部141)は、再生信号検出部113によって再生信号を取得する。MPU14は、再生信号を信号比較演算部142によって比較し、演算処理する。判定部143は、MPU14の演算結果を用いてSTO100の発振特性を判定する。
以下で、図を参照して、STO100の発振特性の評価方法についてさらに詳細に説明する。
図8は、STO100の発振の有無の判定するフローチャートである。
図8のB1101において、前述のSTO100の発振特性の評価方法により、磁気ディスク装置1でSTO100の発振特性を評価する際、はじめにディスク2上に予め設けられたモニタ用領域200にヘッド10がアクチュエータ4によってシークされる。B1102において、MPU14により第1のヒータ28及び第2のヒータ29を制御し、ディスク2へ加わる高周波磁界が十分小さくなる程度まで、ヘッド10の浮上量を引き上げる。すなわち、通常の記録動作する場合よりも第1のヒータ28及び第2のヒータ29へ通電する電流値が小さく、又はOFFにされる。B1103において、STO100へ通電する電流の条件が設定される。B1104において、モニタ用領域200にライトヘッド10Wによって複数のデータパターンが記録され、これらデータパターンがリードヘッド10Rによって再生される。このとき、信号測定部141は、STO100に電流を通電させない時及び通常の記録動作時よりも通電する電流値を小さくした時に記録したデータパターン(第1のデータパターン)の再生信号波形の平均振幅(第1再生信号)TAA1と、STO100に電流を通電させた時に記録したデータパターン(第2のデータパターン)の再生信号波形の平均振幅(第2再生信号)TAA2とを取得し、メモリ16に保存する。例えば、信号測定部141は、TAA1を第1のデータ保存部161に保存し、TAA2を第2のデータ保存部162に保存する。B1105において、B1104で取得したTAA1とTAA2との比較データΔTAA300が信号比較演算部142によって算出される。B1106において、算出されたΔTAA300は、閾値400よりも大きいかが判定部143によって判定される。ΔTAA300が閾値400より大きい場合(B1106のYes)、B1107において、判定部143は、STO100が十分発振していると判断し、MPU14は、STO100に電流を通電し、磁気ディスク装置1に通常の記録再生動作を継続させる。
一方、ΔTAA300が閾値より小さい場合(B1106のNo)、B1108において、判定部143は、STO100が十分発振していないと判断し、MPU14は、このヘッド10の記録動作を一旦禁止し、再生動作のみを許容する。B1109において、MPU14は、ヘッド10に対向するディスク2の記録層(ディスク面、又はヘッド面)に記録されているデータを読取り、同一の磁気ディスク装置1におけるディスク2の他の記録層(ディスク面又はヘッド面)に転送(記録)する。なお、他の磁気ディスク装置が磁気ディスク装置1に接続されている場合には、読み取ったデータを他の磁気ディスク装置へ転送してもよい。B1110において、データの転送完了後、MPU14は、STO100への通電を制限した上で、該当記録面へのヘッド10の記録動作を許可し、ダウングレード向けの新規フォーマットを適用した上でヘッド10の動作を継続させる。
本実施形態によれば、再生信号検出部113によって取得された複数の信号と、信号比較演算部142によってこれら信号から得られる演算結果とを使用して、判定部143は、STO100の発振特性を判定できる。リードヘッド10Rの再生信号波形の出力信号は、容易に、高い精度で取得できる。本実施形態の磁気ディスク装置1は、容易に、かつ高い精度でSTO100の発振特性を評価することができる。すなわち、STO100を含むヘッド10の状態の良又は不良の判別が容易に且つ高い精度で実施できる。
また、磁気ディスク装置1が動作中にSTO100が劣化した場合でも、STO100の動作を制限するフォーマットに変更することにより、高周波アシスト記録の機能を伴わないダウングレード向けのヘッドとして使用を継続することができる。
次に他の実施形態に係る磁気ディスク装置、およびスピントルク発振子の発振特性の評価方法について説明する。他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(第2の実施形態)
以下で第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の磁気ディスク装置1は、STO100の発振特性を評価するためのセクタ(評価領域)201を有する。
図9は、第2の実施形態に係る磁気ディスク装置1のブロック図である。
前述した第1の実施形態では、ディスク2上の専用のモニタ領域200を用いて、発振特性を評価するための信号の書込みおよび再生を行っているが、第2の実施形態では、ディスク2上の予め決められたセクタ(評価領域)201、あるいは、任意のセクタ201を使用して、評価のための信号の書込みおよび信号の検出(再生)を行う。
本実施形態に係るSTO100の発振の有無の評価方法について以下で説明する。
図10は、第2の実施形態のSTO100の発振の有無の判定するフローチャートである。
B1301において、まず、ディスク2上で予め設定されたセクタ201にヘッド10がアクチュエータ4によってシークされる。B1302において、MPU14は、ヘッド10によりセクタ201のデータを読み取り、読み取ったデータをメモリ16のデータバッファへ転送し、一時保存する。
次いで、B1303において、MPU14は、第1のヒータ28及び第2のヒータ29を制御し、ディスク2へ加わる高周波磁界が十分小さくなる程度まで、ヘッド10の浮上量が引き上げる。すなわち、通常の記録動作する場合よりも第1のヒータ28及び第2のヒータ29へ通電する電流値が小さく、又はOFFにされる。B1304において、STO100へ通電する電流の条件が設定される。B1305において、MPU14は、ライトヘッド10Wによりセクタ201にデータパターンを記録し、更に、記録したデータパターンをリードヘッド10Rによって再生し、再生信号をメモリ16に保存する。信号測定部141は、STO100に電流を通電させない時及び通常の記録動作時よりも通電する電流値を小さくした時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA1と、STO100に電流を通電させた時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA2と、を取得する。ここで、信号測定部141は、メモリ16にTAA1およびTAA2を保存する。例えば、信号測定部141は、TAA1を第1のデータ保存部161に保存し、TAA2を第2のデータ保存部162に保存する。B1306において、信号比較演算部142は、取得したTAA1とTAA2とを比較し、比較データΔTAA300を算出する。B1307において、判定部143は、算出されたΔTAA300が閾値400よりも大きいか否か判定し、ΔTAA300が閾値400より大きい場合(B1307のYes)、B1308において、STO100は十分発振していると判断する。この場合、MPU14は、メモリ16のバッファメモリに保存したデータをヘッド10によりセクタ201へ再度書き込んだ後、STO100に電流を通電し、磁気ディスク装置1に通常の記録再生動作を継続させる。
一方、ΔTAA300が閾値より小さい場合(B1307のNo)、B1310において、判定部143は、STO100が十分発振していないと判断する。この場合、MPU14は、ヘッド10の記録動作を一旦禁止し、再生動作のみを許容する。B1311において、MPU14は、ヘッド10に対向するディスク2の記録層(ディスク面、又はヘッド面)に記録されているデータ、及び、バッファに保存したデータを読み取り、同一の磁気ディスク装置1におけるディスク2の他の記録層(ディスク面、又はヘッド面)に転送(記録)する。なお、他の磁気ディスク装置が磁気ディスク装置1に接続されている場合には、読み取ったデータを他の磁気ディスク装置へ転送してもよい。B1312において、データの転送完了後、MPU14は、STO100への通電を制限した上で、該当記録層へのヘッド10の記録動作を許可し、ダウングレード向けの新規フォーマットを適用した上でヘッド10の動作を継続させる。
本実施形態によれば、容易にかつ高精度で高周波発振素子の発振特性を評価する磁気ディスク装置、及びその評価方法を提供することができる。また、ディスク2上に専用の評価領域を設定する必要がなく、MPU14によって、予め設定したセクタ、あるいは任意のセクタを利用してSTO100の発振特性を評価することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る磁気ディスク装置1は、前述した第1の実施形態と同一の構成を有している。第3の実施形態のSTO100の発振特性の評価方法は、磁気ディスク装置1を用いて出荷試験工程内で実行され、磁気ディスク装置1の出荷前の良又は不良の判定等に利用される。
図11は、第3の実施形態に係る出荷試験工程内で実行されるSTO100の発振の有無を判定するフローチャートである。
B1401において、まず、ディスク2上の予め設けられたモニタ用領域200にヘッド10をシークする。B1402において、MPU14は、第1のヒータ28及び第2のヒータ29を制御し、ディスク2へ加わる高周波磁界が十分小さくなる程度まで、ヘッド10の浮上量を引き上げる。すなわち、通常の記録動作をする場合よりも第1のヒータ28及び第2の第2のヒータ29へ通電する電流値が小さく、又はOFFにされる。B1403において、STO100への通電する電流の条件が設定される。B1404において、MPU14は、ライトヘッド10Wにより、モニタ用領域200にデータパターンを書込み、その後、リードヘッド10Rにより、書込まれたデータパターンを再生する。このとき、MPU14は、STO100に電流を通電させない時及び通常の記録動作時よりも通電する電流値を小さくした時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA1と、STO100に通電させた時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA2とを取得し、メモリ16にTAA1およびTAA2を保存する。
B1405において、信号比較演算部142は、取得したTAA1とTAA2との比較データΔTAA300を算出する。B1406において、判定部143は、算出されたΔTAA300が閾値400よりも大きいか否かを判定する。ΔTAA300が閾値400より大きい場合(B1406のYes)、B1407において、判定部143は、STO100が十分発振していると判断する。この場合、MPU14は、STO100に電流を通電し、以後、通常の装置試験工程を実施する。B1408において、装置試験工程にOKとなった場合(B1408のOK)、B1409において、磁気ディスク装置1は、通常品として出荷される。
一方、ΔTAA300が閾値より小さい場合には(B1406のNo)、B1410において、判定部143は、STO100が十分発振していないと判断する。この場合、MPU14は、ヘッド10のSTO100への通電を制限し、B1411において、ダウングレード向けフォーマットによる装置試験工程を実施する。なお、前述のB1408において、通常の試験工程でNGとなった場合にもB1411のブロックが実施される。B1412において、試験工程が行われ、OKとなった場合(B1412のOK)、磁気ディスク装置1は、高周波アシスト記録の使用できないダウングレードの製品として出荷される。また、試験工程でNGが出された場合(B1412のNG)、磁気ディスク装置1は、不良品として出荷されない。
本実施形態によれば、STO100の発振特性の評価方法を活用することによって、STO100が発振している個体の選別を、ビットエラーレートのような評価に時間を要する指標ではなく、ΔTAAといった非常に簡便で、評価に時間を要しない指標によって判定することができる。したがって、磁気ディスク装置1について通常品またはダウングレード品の判定、および出荷または未出荷の判定等を短時間に実行することができる。その結果、磁気ディスク装置1の判定の工程が時短化される。
なお、本実施形態の磁気ディスク装置1は、第1の実施形態とほぼ同等であるとしたが、本実施形態に係るSTO100の発振特性の評価方法は、第2の実施形態の磁気ディスク装置1にも適用できる。
(第4の実施形態)
以下で第4の実施形態について説明する。第4の実施形態のSTO100の発振特性の評価方法は、第3の実施形態のSTO100の発振特性の評価方法とほぼ同等であるが、一部のブロックが異なる。本実施形態のSTO100の発振特性の評価方法は、第1の実施形態および第2の実施形態の磁気ディスク装置1と同等の構成を有する試験用の磁気ディスク装置を使用して実行される。本実施形態のSTO100の発振特性の評価方法は、ヘッド10の出荷前の良又は不良の判定等に利用される。
図12は、第4の実施形態に係る出荷試験工程内で実行されるSTO100の発振の有無を判定するフローチャートである。
B1501において、ディスク2上にヘッド10をロードする。B1502において、MPUは、第1のヒータ28及び第2のヒータ29を制御し、ディスク2へ加わる高周波磁界が十分小さくなる程度まで、ヘッド10の浮上量を引き上げる。すなわち、通常の記録動作する場合よりも第1のヒータ28及び第2の第2のヒータ29へ通電する電流値が小さく、又はOFFにされる。B1503において、STO100への通電する電流の条件が設定される。B1504において、ライトヘッド10Wによりディスク2上の所望領域にデータパターンを記録し、その後、リードヘッド10Rにより、記録したデータパターンを再生する。このとき、STO100に電流を通電させない時及び通常の記録動作時よりも通電する電流値を小さくした時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA1と、STO100に通電させた時に記録したデータパターンの再生信号波形の平均振幅TAA2とを取得し、メモリ16にTAA1およびTAA2を保存する。B1505において、信号比較演算部142は、B1504で取得したTAA1とTAA2との比較データΔTAA300を算出する。B1506において、判定部143は、算出されたΔTAA300が閾値400よりも大きいか否かを判定し、ΔTAA300が閾値400より大きい場合(B1506のYes)、B1507においてSTO100は、十分発振していると判断する。この場合、MPU14は、STO100に電流を通電し、通常のヘッド試験工程を実施する。ヘッド試験工程でOKが出された場合(B1508のOK)、B1509において、ヘッド10は、通常品として出荷される。
一方、ΔTAA300が閾値より小さい場合(B1506のNo)、B1410において、判定部143は、STO100が十分発振していないと判断する。この場合、MPU14は、ヘッド10のSTO100への通電を制限した上で、ダウングレード向けヘッドの試験工程を実施する(B1510)。なお、前述のB1508において、ヘッド試験工程でNGとなったヘッドについても、B1510のブロックが実施される。ダウングレード向けヘッドの試験工程でOKとなった場合(B1511のOK)、B1509において、ヘッド10は、高周波アシスト記録の使用できないダウングレードの製品として出荷される。また、試験工程でNGとなった場合(B1511のNG)、ヘッド10は、不良品として出荷されない。
本実施形態によれば、STO100の発振特性の評価方法を活用することによって、STO100が発振している個体の選別を、ビットエラーレートのような評価に時間を要する指標ではなく、TAAといった非常に簡便で、評価に時間を要しない指標によって判定することができる。したがって、ヘッド10について通常品またはダウングレード品の判定、および出荷または未出荷の判定等を短時間に実行することができる。その結果、ヘッド10の判定の工程が時短化される。
前述の実施形態によれば、再生信号検出部113によって取得された複数の信号と、信号比較演算部142によってこれら信号から得られる演算結果とを使用して、判定部143は、STO100の発振特性を判定できる。リードヘッド10Rの再生信号波形の出力信号は、容易に、高い精度で取得できる。本実施形態の磁気ディスク装置1は、容易に、かつ高い精度でSTO100の発振特性を評価することができる。すなわち、STO100を含むヘッド10の状態の良又は不良の判別が容易に且つ高い精度で実施できる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、2…磁気ディスク、3…スピンドルモータ(SPM)、4…アクチュエータ、5…ボイスコイルモータ(VCM)、10…磁気ヘッド、10W…ライトヘッド(記録ヘッド)、10R…リードヘッド(再生ヘッド)、11…ヘッドアンプIC、12…R/Wチャネル、13…ハードディスクコントローラ(HDC)、14…マイクロプロセッサ(MPU)、15…ドライバIC、16…メモリ、17…ホスト、20…主磁極、21…リターン磁極、22…非導電体、23…リーディング磁極、23B…接続部、24…第1の記録コイル、25…第2の記録コイル、26…第1のSTO端子、27…第2のSTO端子、28…第1のヒータ、29…第2のヒータ、30…磁性膜、31…第1のシールド、32…第2のシールド、100…スピントルク発振子(STO)、200…モニタ用領域、201…セクタ

Claims (8)

  1. 高周波発振素子を備えるライトヘッドおよびリードヘッドを有する磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドによってデータを記録再生される記録媒体と、
    前記磁気ヘッドを前記記録媒体上で移動させる駆動部と、
    前記磁気ヘッドに設けられ、通電することによって発熱して前記磁気ヘッドの浮上量を変化させるための発熱素子と、
    通常の記録再生動作する場合よりも前記発熱素子へ通電する電流値を小さく、又はOFFした状態で、前記高周波発振素子に通電しない場合及び通常の記録時よりも通電の値が小さい場合に記録した第1のデータパターンの第1再生信号と、前記高周波発振素子に通電した場合に記録した第2のデータパターンの第2再生信号とを取得する測定部と、
    前記第1再生信号と前記第2再生信号とを比較した結果である比較データを算出する演算部と、
    前記比較データから前記高周波発振素子の発振特性を判定する判定部と、を備える磁気ディスク装置。
  2. 前記記録媒体は、前記高周波発振素子の発振特性を評価するための評価領域をさらに備え、
    前記測定部は、通常の記録再生動作する場合よりも前記発熱素子へ通電する電流値を小さく、又はOFFした状態で、前記評価領域に記録した前記第1のデータパターン及び前記第2のデータパターンの夫々の前記第1再生信号と前記第2再生信号とを取得する、請求項1の磁気ディスク装置。
  3. 前記判定部は、前記高周波発振素子の発振特性を評価するための判定値を有し、前記比較データが当該判定値よりも大きいか否かで前記高周波発振素子の発振特性を判定する請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記比較データが前記判定値よりも大きいと前記判定部が判定した場合に、前記高周波発振素子に通電した通常の記録再生動作を許容する制御部を備えている請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記比較データが前記判定値よりも小さいと前記判定部が判定した場合に、前記ライトヘッドによる記録動作を禁止する制御部を備えている請求項3又は4に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記制御部は、前記比較データが前記判定値よりも小さいと判断された場合に、前記ライトヘッドにより前記記録媒体に書き込まれた記録データを読み取り、当該記録データを前記記録媒体の他の記録領域あるいは他の記録媒体に記録するように構成されている請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記制御部は、前記ライトヘッドによる記録動作を禁止した場合、新たなフォーマットを適用した上で、前記高周波発振素子への通電を制限した記録動作を許容するように構成されている請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  8. 高周波発振素子を備えるライトヘッド、リードヘッド、及び通電することによって発熱する発熱素子を有する磁気ヘッドの評価方法であって、
    通常の記録再生動作する場合よりも前記発熱素子へ通電する電流値を小さく、又はOFFした状態で、前記高周波発振素子に通電しない場合及び通常の記録時よりも通電の値が小さい場合に記録した第1のデータパターンの第1再生信号と、前記高周波発振素子に通電した場合に記録した第2のデータパターンの第2再生信号とを取得し、
    前記第1再生信号と前記第2再生信号とを比較した結果である比較データを算出し、
    前記比較データから前記高周波発振素子の発振特性を判定する、磁気ヘッドの評価方法。
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