JP2010135013A - ヘッドの評価方法、ヘッドの評価装置および情報記憶装置 - Google Patents

ヘッドの評価方法、ヘッドの評価装置および情報記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録時の突き出し量を精度良く求めることを課題とする。
【解決手段】 ヘッドを回転する媒体上に浮上させ、ヒータを所定の電力で通電し、ヒータへの通電を停止し第1のセクタにデータを記録し所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録し、第1のセクタおよび第2のセクタに記録されたデータを再生し、再生特性とを求め、ヒータの通電の電力を変化させて繰り返し、第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合のヒータの通電の電力の値を求める。
【選択図】 図5

Description

本発明はヘッドの評価方法、ヘッドの評価装置および情報記憶装置に係り、特に、読出素子と、記録素子と、記録コイルと、ヒータとを備えたヘッドの評価方法、同ヘッドの評価装置および前記ヘッドの評価方法を実施する情報記憶装置に関する。なお前記記録コイルには記録時に記録電流が通電される。また前記ヒータは、通電加熱に伴う熱膨張により前記読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させる。
読出素子と、記録素子と、記録時に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により前記読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドが知られている。
また前記ヘッドの、記録開始直後の記録電流による熱膨張に起因した特性劣化を改善した最適なヒータ制御値を校正処理により設定する技術が知られている。
特開2008−112515号公報
読出素子と、記録素子と、記録時に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により前記読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドの記録時の突き出し量を精度良く求めることを課題とする。ここで前記記録時の突き出し量とは、記録コイルに通電する記録電流による読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を意味する(以下同様)。
ヘッドを回転する媒体上に浮上させ、ヒータを所定の電力で通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させる。その後前記ヒータへの通電を停止し、前記媒体上の当該通電停止後最初のセクタである第1のセクタにデータを記録する(第1の記録工程)。更に、前記媒体上の前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録する(第2の記録工程)。そして前記第1のセクタおよび第2のセクタに記録されたデータを再生し、前記第1のセクタに記録されたデータの再生特性と、前記第2のセクタに記録されたデータの再生特性とを求める(再生工程)。前記所定の電力を変化させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行い、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求める。そして当該電力の値から、記録時の突き出し量を算出する。
上記の如く、第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合のヒータの所定の電力の値を求め、当該電力の値から記録時の突き出し量を得る。したがって記録時の突き出し量を精度良く得ることができる。
図1はヘッドの評価装置の実施例の評価対象としての磁気ヘッドを含む磁気ディスク装置の斜視図である。図2Aは図1の磁気ディスク装置に含まれるヘッドジンバルアッセンブリを拡大して示す斜視図である。図2Bは図2Aのヘッドジンバルアッセンブリに含まれるスライダの側断面を示す図である。図2Cは図2Bのスライダに含まれるヘッドを拡大して示す斜視図である。なお図2Cでは、ヘッドの構造を理解しやすくする目的で、手前の部分を切り欠いて示している。また図2A、2B、2Cにおいて、符号Dはディスク20の回転方向を示す。
ヘッドの評価装置の実施例の評価対象としての磁気ヘッドを含む磁気ディスク装置10は図1に示される如く、情報記録媒体(単に「媒体」と称する場合もある)としての磁気ディスク(単に「ディスク」と称する)20を有する。当該磁気ディスク装置10は更に、ディスク20に対し情報を記録し、あるいはディスク20から情報を読み出す磁気ヘッド(単に「ヘッド」と称する)22を有する。ヘッド22はヘッドジンバルアッセンブリ22Aの先端に設けられており、ヘッドジンバルアッセンブリ22Aはボイスコイルモータ18により回動される。前記ヘッドジンバルアッセンブリ22Aの回動により、ヘッド22はディスク20上、任意の半径位置に位置決めされる。又ディスク20はスピンドルモータ16により高速に回転され、当該高速なディスク20の回転により、ディスク20上に気流が生じる。当該気流によりヘッドジンバルアッセンブリ22Aの先端に設けられたヘッド22はディスク20上を浮上する。ヘッド22はディスク20上を浮上した状態でディスク20に対し情報を記録し、あるいはディスク20から情報を読み出す。
図2Aに示される如く、ヘッドジンバルアッセンブリ22Aは弾性体のサスペンション22Tと、サスペンション22Tの先端に取り付けられたスライダ22Sとを有する。当該スライダ22Sによりヘッド22が形成されている。
図2Bに示される如く、スライダ22Sはアルチック部22S1とアルミナ部22S2とを有する。アルミナ部22S2は、磁極60と、磁極60に巻回された記録コイル58と、磁極60の先端に設けられた記録ギャップ63Aとを含む。スライダ22Sは更に、シールド66と、シールド66の先端に取り付けられた読出素子62を含む。更にスライダ22Sはヒータ65を含む。なお前記磁極60と記録コイル58との組み合わせが記録素子63を形成する。また読出素子62は例えば周知のGMR素子、TMR素子等とすることができる。
当該構造のスライダ22Sの構造を有するヘッド22中、記録素子63および読出素子62が設けられたABS(すなわちエア・ベアリング・サーフェス)面(「ヘッド面」と称する)64が、媒体たるディスク20に対向する。当該対向状態で記録コイル58に記録電流が通電されると、磁極60の先端に設けられた記録ギャップ63Aから当該記録電流に応じた磁界が生じ、当該磁界がディスク20が有する記録層(図示を省略)に作用する。その結果上記磁界が記録層を磁化し、もってヘッド20はディスク20に磁気的に情報を記録する。情報が記録されたディスク20は当該記録内容に応じた磁界を生じ、読出素子62が当該磁界を検出することにより、ヘッド22はディスク20から磁気的に情報を読み出す。
上記の如くヘッド22がディスク20に情報を記録する際、記録コイル58に記録電流が通電されることにより、記録コイルはジュール熱により発熱する。当該発熱による加熱によりヘッド22のアルミナ部22S2が熱膨張し、前記ヘッド面64はディスク20側、すなわち図2B中、下方向に突き出る。図2B中、符号64−1はヘッド面64が突き出た状態を示す。当該ヘッド面64の突き出しの結果、当該ヘッド面64に設けられている記録素子63および読出素子62はディスク20に近づく。図2B中、読出素子(突き出し後)62および記録素子(突き出し後)63は、それぞれ前記ヘッド面64の突き出しの結果ディスク20に近づいた状態の読出素子62および記録素子63の位置を示す。読出素子62および記録素子63がディスク20に近づくことにより、ディスク20とヘッド22のヘッド面64との間の離隔距離(「浮上量」と称する)が減少する。
ヘッド22がディスク20から情報を読み出す際には記録コイル58に記録電流は通電されず、代わりにヒータ65が通電される。ヒータ65が通電されることにより、ヒータがジュール熱により発熱する。当該発熱による加熱により、上記記録コイル58に対する通電時と同様にヘッド22のアルミナ部22S2が熱膨張し、前記ヘッド面64はディスク20側、すなわち図2B中、下方向に突き出る。当該ヘッド面64の突き出しの結果、当該ヘッド面64に設けられている記録素子63および読出素子62はディスク20に近づく。当該読出素子62および記録素子63がディスク20に近づくことにより、ヘッド22の浮上量が減少する。また読出素子62は端子62Aにより外部回路と電気的に接続され、読出信号が引き出される。
図2Cに示す如く、アルミナ部22S2に含まれている磁極60は、X方向から順に、上部磁極60−1および下部磁極60−2を有する。またシールド66は、X方向から順に、上部シールド66−1、中間シールド(図2Cでは図示を省略)および下部シールド66−2を有する。読出素子62は上部シールド66−1と中間シールドとの間に挿入されて取り付けられている。
図3はヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置を説明するためのブロック図である。
同ヘッド評価装置100は、図1に示されるディスク20を支持し、図1のスピンドルモータ16同様にディスク20を高速回転させるスピンドルモータ110を有する。ヘッド評価装置100は更に、図2Bに示されるヘッド22を上記ヘッドジンバルアッセンブリ22Aと同様のヘッドジンバルアッセンブリ130Aにより支持するヘッド取り付け台130を有する。
ヘッド評価装置100は更に、ディスク20へ記録すべき情報を有する信号を増幅し、あるいはディスク20から読み出した情報を有する信号を増幅するプリアンプ140を有する。ヘッド評価装置100は更に、プリアンプ140に接続され、ディスク20へ記録すべき情報を有する信号を生成し、あるいはディスク20から読み出した情報を有する信号から前記情報を再生する記録/再生回路150を有する。
ヘッド評価装置100は更に、ディスク20からヘッド22を介して得られる位置情報を使用してディスク20上のヘッド22の位置を検出する位置検出部170と、ヘッド22が有するヒータ65を通電する電力を制御するヒータ電力制御部180とを有する。更にヘッド評価装置100はスピンドルモータ110の回転数を制御するためのタイミング信号を生成するタイミング生成部120を有する。上記記録/再生回路150,位置検出部170,ヒータ電力制御部180、タイミング生成部120は夫々PC/IF(すなわちインタフェース)ボード160を介してパーソナルコンピュータ200に接続されている。上記記録/再生回路150,位置検出部170,ヒータ電力制御部180、タイミング生成部120のそれぞれの構成は、例えば周知のハードディスク装置における、それぞれ対応する機能部分と同様の構成とすることができる。
図4、5とともに、上記ヘッド評価装置100が実行するヘッド評価方法の概略を説明する。図4中、横軸は時間(t)の経過を示し、縦軸はヘッド面64の、ディスク20の記録面からの浮上量(FH)を示す。
図4中、ステップS1にてヘッド22内のヒータ65を通電する。次にステップS2にて、上記ヒータ65の通電を停止し、その状態で、ディスク20の記録トラック中、先頭の第1セクタに対し、ヘッド22にてデータの記録を行う。次にステップS3にて、上記記録トラック中、第6乃至15セクタに対しヘッド22にてデータの記録を行う。次にステップS4にて、上記ステップS2,S3にてディスク20の記録トラックに書き込まれたデータをヘッド22にて読み出す。また上記ステップS1乃至S4の動作を、ステップS1にて行うヒータ65の通電の電力を異ならせた状態で複数回繰り返す。
図4中、K1は上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力が0mWの場合を示す。この場合、ステップS1ではヒータ65の通電も記録コイル58の通電もなされていない。その結果ヘッド面64の突き出しはない。したがってステップS1において上記浮上量(FH)は図4に示される如く大きい。次のステップS2ではデータの記録がなされるため、記録コイル58の通電がなされる。その結果記録コイル58の通電によりヘッド22のアルミナ部22S2が加熱されて熱膨張し、ヘッド面64の突き出しが徐々に生ずる。その結果図4に示される如く浮上量(FH)が徐々に減少する。浮上量が減少するとヘッド面64とディスク20の記録面との間の離隔距離が小さくなり、記録素子63がディスク20に及ぼす磁気的作用が増加する。その結果前記浮上量の減少にしたがって、ヘッド22の記録素子63によりディスク20に記録されるデータの再生特性は徐々に向上する。次のステップS3にて更にデータの記録が行われる際には、ヘッド面64の突き出しは既に上記減少した状態でほぼ安定しており、図4に示される如くステップS3の間、浮上量(FH)として略一定の値が維持されている。このようにK1の場合、ステップS2における浮上量に対し、ステップS3における浮上量が小さい。その結果、ステップS2において記録されたデータの再生特性に比し、ステップS3において記録されたデータの再生特性の方が高いものとなる。
図4中、K3は上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力がRHm(mW)の場合を示す。この場合、ステップS1では上記ヒータ65の通電によりヘッド22のアルミナ部22S2が加熱されて熱膨張し、ヘッド面64の突き出し生じている。その結果ステップS1において上記浮上量(FH)は図4に示される如く小さい。次のステップS2では上記ヒータ65の通電が停止されるが、データの記録がなされるため記録コイル58の通電が開始される。その結果記録コイル58の通電によりヘッド22のアルミナ部22S2が加熱されて熱膨張し、ヘッド面64の突き出しが生ずる。ここでK3の場合、ステップS1におけるヒータ65の通電による加熱の方が、ステップS2に記録コイル58の通電による加熱に比して大きい。その結果ステップS1におけるヘッド面64の突き出し量の方が、ステップS2におけるヘッド面64の突き出し量に比して小さくなる。したがってK3の場合、ステップS2では、浮上量(FH)が徐々に増加する。浮上量が増加すると記録素子63とディスク20の記録面との間の離隔距離が大きくなり、記録素子63がディスク20に及ぼす磁気的作用が減少する。その結果前記浮上量の増加にしたがってヘッド22の記録素子63によりディスク20に記録されるデータの再生特性は徐々に悪化する。次のステップS3にて更にデータの記録が行われる際には、ヘッド面64の突き出しは上記増加した状態でほぼ安定しており、図4に示される如くステップS3の間、浮上量(FH)としては略一定の値が維持されている。このようにK3の場合、ステップS2における浮上量に対し、ステップS3における浮上量が大きい。その結果、ステップS2において記録されたデータの再生特性に比し、ステップS3において記録されたデータの再生特性の方が悪いものとなる。
図4中、K2は上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力がRHx(mW)の場合を示す。この場合、ステップS1では上記ヒータ65の通電によりヘッド22のアルミナ部22S2が加熱されて熱膨張し、ヘッド面64の突き出し生じている。その結果ステップS1において上記浮上量(FH)は図4に示される如くK1の場合とK3の場合の間に位置する量である。次のステップS2では上記ヒータ65の通電が停止されるが、データの記録がなされるため記録コイル58の通電が開始される。記録コイル58の通電によりヘッド22のアルミナ部22S2が加熱されて熱膨張し、ヘッド面64の突き出しが生ずる。ここでK2の場合、ステップS1におけるヒータ65の通電による加熱の影響と、ステップS2に記録コイル58の通電による加熱の影響とが略等しい。その結果ステップS1におけるヘッド面64の突き出し量と、ステップS2におけるヘッド面64の突き出し量とが等しくなる。したがってK2の場合、ステップS2では、図示の如く、浮上量(FH)としては略一定の値が維持されている。浮上量が略一定の場合ヘッド面64とディスク20の記録面との間の離隔距離が略一定であり、記録素子63がディスク20に及ぼす磁気的作用が略一定となる。その結果ヘッド22の記録素子63によりディスク20に記録されるデータの再生特性は略一定となる。次のステップS3にて更にデータの記録が行われる際には、上記記録素子63および読出素子62の突き出しは既に略安定しており、したがって図4に示される如くステップS3の間も、浮上量(FH)としては略一定の値が維持されている。このようにK2の場合、ステップS2における浮上量と、ステップS3における浮上量とが略等しい。その結果、ステップS2において記録されたデータの再生特性と、ステップS3において記録されたデータの再生特性とが略等しい。
実施例では上記K2の状態を求める。上記の如くK2の状態ではステップS2における浮上量と、ステップS3における浮上量とが略等しい。またステップS2において記録されたデータの再生特性と、ステップS3において記録されたデータの再生特性とが略等しい。そこでステップS2において記録されたデータの再生特性とステップS3において記録されたデータの再生特性とが略等しくなる場合、すなわち上記K2の場合の、ステップS1におけるヒータ65の通電の電力を求める。上記の如くK2の場合は、ステップS3における記録コイル58の通電による突き出しの場合の浮上量とステップS2におけるヒータ65の通電による突き出しの場合の浮上量とが略等しい。したがってこの場合、すなわちK2の場合の浮上量が得られれば、当該得られた浮上量を、記録コイル58の通電による浮上量と略等しいものとして得ることができる。そのため、図7とともに後述するタッチダウンプロファイルから予めヒータ65の通電の電力の単位変動量に対するヘッド面64の移動量を予め求めておく。そして当該ヒータ65の通電の電力の単位変動量に対するヘッド面64の移動量から、上記ステップS2において記録されたデータの再生特性とステップS3において記録されたデータの再生特性とが略等しくなる場合における突き出し量が求まる。すなわち上記K2の場合のステップS1におけるヒータ65の通電の場合の突き出し量が得られる。そして上記の如く、当該得られた突き出し量を、記録コイル58の通電による突き出し量、すなわち記録時の突き出し量と略等しいものとして得るのである。
なお上記図4の説明において、K1,K3,K2の3つの場合、すなわち3回についてのみ説明したが、実際にはステップS1におけるヒータ65の通電の電力を異ならせた種々の場合につき、3回を超える多数回、ステップS1乃至S4を繰り返す。その結果、精度良く、上記ステップS2において記録されたデータの再生特性とステップS3において記録されたデータの再生特性とが略等しくなる場合、すなわちK2の場合を求めることができる。その結果、より高精度にステップS3における記録コイル58の通電による突き出しの場合の浮上量とステップS2におけるヒータ65の通電による突き出しの場合の浮上量とが略等しい場合のステップS1のヒータの通電の電力を求めることができる。その結果、より高精度に記録時の突き出し量を得ることができる。
図5は上記図4とともに説明した如く、ステップS1におけるヒータ65の通電の電力を異ならせた種々の場合につき、多数回ステップS1乃至S4を繰り返した結果得られた、ヒータ65の通電の電力と、記録されたデータの再生特性との関係を示す。図5において横軸はステップS1におけるヒータ65の通電の電力(mW)を示し、縦軸はステップS2あるいはステップS3の場合に記録されたデータの再生特性を示す。ここで当該再生特性として、周知のVMM(Viterbi Metric Margin)を使用する。すなわちVMMを使用し、ディスクの一の記録トラック中、先頭のセクタ(上記例の場合、第1セクタ)と、その後所定セクタ離れたセクタ(上記例の場合、第6乃至15セクタ)のそれぞれにデータを記録してそれぞれのVMM、すなわちVMM1,VMM2を得る。当該方法は「先頭、一周VMM法」と称される。当該「先頭、一周VMM法」を使用することにより、当該方法により得られる記録時の突き出し量の値の信頼性を高めることが可能となる。
先頭、一周VMM法では、図4とともに上記した如く、ステップS1におけるヒータ65の通電の電力を0[mW](すなわちK1の場合)からある値(すなわちK3の場合)まで段階的に変化させる。そしてヒータ65の通電の電力が各値の場合につき、ステップS1乃至S4を実行する。そして各場合につき、ステップS2で記録されたデータのVMMであるVMM1と、ステップS3で記録されたデータのVMMであるVMM2とを、ステップS4にて再生することで測定する。ここでVMM1は上記の如く第1セクタの値であり、VMM2は媒体の面内バラツキの影響を出来るだけ受けないよう第1セクタの近傍のセクタ、上記例の場合第6乃至15セクタの値とすることができる。なおディスク20の記録トラックの一周分は計256セクタを有する。図5中、突き出し量が略等しくなる上記K2の場合は、VMM1とVMM2との交点(すなわちRHx[mW])の場合である。したがって前記交点におけるヒータ65の通電の電力の値を突き出し量[nm]に換算することで、記録時の突き出し量を求めることができる。
記録時の突き出し量を測定する目的を以下に説明する。すなわち、1)ヘッドの改良のためのデータとして使用するために記録時の突き出し量を求める。また2)磁気ディスク装置の出荷時等において、当該磁気ディスク装置に搭載されるヘッドの特性を評価するために記録時の突き出し量を求める。
なお前記再生特性は上記VMMに限定される必要はない。他に上記再生特性の例としてエラーレートを使用することも可能である。また再生出力自体を再生特性として使用することもできる。
ここで上記第1セクタの再生特性と第6乃至15セクタの再生特性とが等しくなる場合のヒータ65の通電の電力を求める方法につき説明する。実際には上記第1セクタの再生特性と第6乃至15セクタの再生特性との差が所定値以下の場合に、上記第1セクタの再生特性と第6乃至15セクタの再生特性とが互いに等しいと判断することが可能である。あるいは以下の方法も可能である。すなわち図5に示す如く上記第1セクタの再生特性および第6乃至15セクタの再生特性を夫々直線で近似する。ここで得られた両直線の交点のヒータ65の通電の電力を求め、当該電力を上記第1セクタの再生特性と第6乃至15セクタの再生特性とが等しくなる場合のヒータ65の通電の電力として得ることが可能である。
また以下に述べる方法が可能である。すなわち、図4のK2の場合を求めるために、以下の手順を行う方法が可能である。ステップS1においてヒータ65を通電する電力を種々に異ならせてステップS1乃至S4を行う場合に、ステップS1においてヒータ65を通電する電力として、最初にある値を設定してステップS1乃至S4を実行する。その際ステップS4で得られた再生特性として第1セクタの再生特性が第6〜15セクタの再生特性よりも良い場合には、次の回では、ステップS1においてヒータ65の通電の電力を減少させてステップS1〜S4を行う。あるいはステップS4で得られた再生特性として第1セクタの再生特性が第6〜15セクタの再生特性よりも悪い場合には、次の回では、ステップS1においてヒータ65の通電の電力を増加させてステップS1〜S4を行う。その後も各回において、その際ステップS4で得られた再生特性として第1セクタの再生特性が第6〜15セクタの再生特性よりも良い場合には、次の回では、ステップS1においてヒータ65の通電の電力を減少させてステップS1〜S4を行う。またステップS4で得られた再生特性として第1セクタの再生特性が第6〜15セクタの再生特性よりも悪い場合には、次の回では、ステップS1においてヒータ65の通電の電力を増加させてステップS1〜S4を行う。このようにして効率的に、ステップS4で得られた再生特性がとしての第1セクタの再生特性と第6〜15セクタの再生特性とが略等しくなる場合に到達するようにするのである。
次に図6とともに、上記ヘッド評価方法の動作の流れを更に詳細に説明する。なお以下に説明するヘッド評価方法のステップS13,S14,S15,S16,S17,S18の動作はパーソナルコンピュータ200がヘッド評価プログラムを実行することにより自動的に実行されるようにすることが可能である。
まずステップS11にて、図3に示される如く、操作者がヘッド22およびディスク20を、ヘッド評価装置100のスピンドルモータ110およびヘッド取り付け台130に、それぞれ取り付ける。次にステップS12にて、操作者は、パーソナルコンピュータ200に対し、ヘッド22の記録コイル58に対する最適電流値を設定する。一例として最適電流値は30mA〜40mAの範囲とされる。ステップS13にてヘッド22のタッチダウンプロファイルを測定する。タッチダウンプロファイルの測定については図7とともに後述する。
次にステップS14にて、ヘッド22の記録コイル58に流す記録電流として、上記最適電流値の下限である30mAより10mA小さい20mAを設定する。次にステップS15にて、上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力として、0〜40mWの電力を、4mWステップで段階的に増加する。そして各電力の値ごとにステップS1〜S4を実行し、その都度、ステップS4で上記VMM1,VMM2を測定する。なおステップS2,S3における記録電流は上記の如く20mAである。又記録するデータは200MHzの矩形波であり、記録電流が20mAの場合、当該矩形波の振幅は20mAとなる。
次にステップS16にて、上記記録電流を10mA増加する。次にステップS17にて上記記録電流の値が60mAに達したか判定する。60mAに達していればステップS18に移行する。60mAに達していなければ、ステップS15に戻る。すなわち、上記最適電流値の範囲30〜40mAに対し、上下10mAずつ広げ、記録電流20,30,40,50mAの各々につき、測定を行う。ステップS15では上記の如く、ステップS1のヒータ65の通電の電力として、0〜40mWの電力を4mWステップで段階的に増加し、各電力ごとに、上記記録電流にてステップS1〜S4を実行する。なおステップS2,S3における記録電流はステップS16にて増加後の値である。又記録するデータは上記同様200MHzの矩形波であり、当該矩形波の振幅は上記増加後の記録電流の値となる。
ステップS18では、ステップS15で測定された、0〜40mAで変化されたステップS1のヒータの通電の電力ごとのVMM1,VMM2のそれぞれの測定値が直線に近似され、得られた直線同士の交点を求める。そして当該求められた交点のヒータ65の通電の電力値を得る。次に、ステップS13で測定されたタッチダウンプロファイルに基づき、ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)を求める。具体的な求め方については図7とともに後述する。上記求められた交点のヒータ65の通電の電力(mW)を上記ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)に乗ずることで、記録時の突き出し量(nm)を得る。
次に図7とともにタッチダウンプロファイルの測定および当該測定結果に基づく上記ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)の求め方を説明する。
図7はヒータ65の通電の電力の増加による突き出し量の増加に伴う読出出力の増加の様子を示すグラフである。上記図6のステップS13では、図3に示すヘッド評価装置100にヘッド22とディスク20とを取り付けた状態で、ヒータ電力制御部180によりヒータ65の通電の電力(mW)を徐々に増加させながら、読出素子62でディスク20から読み出されるデータの振幅(μVpp)(「読出出力」と称する)を測定する。その結果図7に示される如くのグラフを得る。
ここで上記の如くにディスク20から読み出す対象たる、予めディスク20に記録されていたデータの記録周波数をV2Fとする。当該V2F,当該データを読み出すディスク20上の記録トラックの周速、ヒータ65の通電の電力が0mWの状態の読出出力V0、並びにタッチダウンポイントにおける読出出力Vtおよびヒータ65の通電の電力HPが以下の値であったとする。
V2F周波数=200[MHz]
周速=30[m/sec]
Vt=5600[μVpp]
V0=3500[μVpp]
HP=100[mW]
周知の「ワラス(Wallace)式」の算出方法によれば、ヘッド面64とディスク20の記録面との間の離隔距離ΔSP(すなわちスペーシング量)は以下の式で得られる。
ΔSP (nm) = V/(2πf)ln(Vt/V0)
ここでVは上記周速、fは上記V2F周波数を示す。上式に上記各値を代入すると、以下の通り、ΔSPとして略11.2[nm]が得られる。
ΔSP (nm) = 30×109/(2π200×106)・ln(5600/3500) ≒ 11.2
ここで得られたΔSP(nm)を上記HP(mW)の値で割って得られる値が、上記ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)である。上記例の場合、ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)は以下の通り求まる。
ΔSP/HP=11.2/100=0.112 (nm/mW)
すなわちヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)として0.112(nm/mW)が得られる。当該ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)に対し、図6のステップS18で得られるVMM1,VMM2のそれぞれが直線近似された直線同士の交点のヒータ65の通電の電力(mW)を乗ずる。その結果記録時の突き出し量を得ることができる。
尚上記タッチダウンポイントとは、ヒータ65の通電の電力の増加により突き出し量が増加した結果、最終的にヘッド22のヘッド面64がディスク20の記録面に接触するに至った状態を意味する。ここで図7に示される如くのグラフからタッチダウンポイントを得る方法は以下の通りである。図7において、ヒータ65の通電の電力、すなわちHeater Power(mW)の増加に伴って読出出力、すなわちV2F LEVEL(μVpp)が増加する。そして最終的に読出出力が飽和し、それ以上ヒータの通電の電力を増加しても読出出力が増加しなくなる点がタッチダウンポイントである。尚、実際には必ずしも上記最終的に読出出力が飽和しそれ以上ヒータの通電の電力を増加しても読出出力が増加しなくなる点を明確に判定できないような場合が生じ得る。そのような場合以下の方法が可能である。すなわち、ヒータの通電の電力を0(mW)から徐々に増加させてゆく過程で読出出力が直線的に増加する間の右肩上がりの直線と、その後読出出力が飽和して一定となった状態の水平な直線との交点をタッチダウンポイントとして得ることができる。
図8は情報記憶装置の実施例としての磁気ディスク装置のブロック図である。当該磁気ディスク装置10は例えば図1とともに上述した如くの構造を有する。図8において、ハードディスクドライブ(HDD)として知られた磁気ディスク装置10は、ディスクエンクロージャ14と制御ボード12とを有する。ディスクエンクロージャ14にはスピンドルモータ(SPM)16が設けられ、スピンドルモータ16の回転軸にディスク(媒体)20−1,20−2が装着され、一定時間例えば4200rpmで回転される。
またディスクエンクロージャ14にはボイスコイルモータ(VCM)18が設けられ、ボイスコイルモータ18はヘッドアクチュエータのアーム先端にヘッド22−1〜22−4を搭載している。ボイスコイルモータ18はディスク20−1,20−2の記録面に対するヘッドの位置決めを行う。なお、ヘッド22−1〜22−4には記録素子と読出素子とが一体化されて搭載されている。
ヘッド22−1〜22−4はヘッドIC24に対し信号線で接続されており、ヘッドIC24は上位装置となるホストからのライトコマンドまたはリードコマンドに基づくヘッドセレクト信号で1つのヘッドが選択され記録または読み出しが行われる。またヘッドIC24には、ライト系についてはライトアンプが設けられ、リード系についてはプリアンプが設けられている。
制御ボード12にはMPU26が設けられ、MPU26のバス28に対し、RAMを用いた制御プログラム及び制御データを格納するメモリ30、FROM等を用いた制御プログラムを格納する不揮発メモリ32が設けられている。
またMPU26のバス28には、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ制御部36、ハードディスクコントローラ40、リードチャネル42および駆動部44が設けられている。バッファメモリ制御部36はバッファメモリ38を制御する。リードチャネル42はライト変調部およびリード復調部として機能する。駆動部44はボイスコイルモータ18及びスピンドルモータ16を制御する。
ここで制御ボード12におけるMPU26、メモリ30、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ制御部36、ハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42は、1つの制御装置15として形成することが可能である。具体的には制御装置15は1つのLSI装置として形成され得る。
磁気ディスク装置10は、ホストからのコマンドに基づき書込処理及び読出処理を行う。ここで、磁気ディスク装置10における通常の動作を説明すると次のようになる。
ホストからのライトコマンドとライトデータとはホストインタフェース制御部34で受けられ、ライトコマンドがMPU26で解読され、受信されたライトデータが必要に応じてバッファメモリ38に格納される。その後ライトデータはハードディスクコントローラ40で所定のデータ形式に変換されると共にECC処理によりECC符号が付加される。更にライトデータはリードチャネル42におけるライト変調系でスクランブル、RLL符号変換、更に書込補償が行われる。その後、ライトデータはライトアンプからヘッドIC24を介して選択された例えばヘッド22−1の記録素子から磁気ディスク20に記録される。
このときMPU26からVCMモータドライバなどを備える駆動部44にヘッド位置決め信号が与えられており、ボイスコイルモータ18によりヘッドがコマンドで指示された目標トラックにシークされた後にオントラックされトラック追従制御が行われている。
一方、ホストからのリードコマンドがホストインタフェース制御部34で受けられると、リードコマンドはMPU26で解読される。そしてヘッドIC24のヘッドセレクトで選択されたヘッド22−1の読出素子により読み出された読出信号がプリアンプで増幅される。その後読出信号はリードチャネル42のリード復調系に入力され、パーシャルレスポンス最尤検出(PRML)などによりリードデータが復調され、ハードディスクコントローラ40でECC処理がなされてエラーが検出され訂正される。その後リードデータはバッフメモリ38にバッファリングされ、ホストインタフェース制御部34からホストに転送される。
MPU26にはプログラムの実行により実現されるヒータ電力制御部46と記録時突き出し量取得部48とが設けられる。ヘッド22−1〜22−4は図2Bとともに上記したヘッド22同様、読出素子62と記録素子63とを備える。また図2Bとともに上記したヘッド22同様、ヘッド22−1〜22−4には、通電加熱に伴う熱膨張により突き出し量を変化させるヒータ65が設けられている。
ヒータ電力制御部46は図3とともに上述したヘッド評価装置100に含まれるヒータ電力制御部180と同様の機能を有する。また記録時突き出し小取得部48は、上記ヘッド評価装置100を制御するパーソナルコンピュータ200が実行する、図6のフローチャート中、ステップS12〜S18の動作を自動的に実行する機能を有する。図8の磁気ディスク装置10では、上記ステップS12〜S18の動作の実行時、上記ヘッドIC24,制御装置15、不揮発メモリ32,駆動部44,SPM16等の機能が適宜利用される。その結果、図8に示される磁気ディスク装置10において、図3乃至図7とともに上述したヘッド評価方法が自動的に実行され、ヘッド22−1〜22−4の記録時の突き出し量が求められる。
次に図9、図10とともに、図3とともに上述したヘッド評価装置100を使用し、図6とともに上述したヘッド評価方法を実行した場合に得られた実験結果について説明する。
図9(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ記録電流が20mA,30mA,40mA,50mAの場合について、図6のステップ15を実行した結果得られたデータをそれぞれ示す。図9の各グラフ中、横軸は上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力(mW)示し、縦軸は上記VMM1あるいはVMM2の値を示す。また図9中、「VMM1」、「VMM2(6−15)」は、それぞれ上記VMM1,VMM2の測定結果を示す。また図9の各グラフ中、互いに交わる2本の直線は、上記VMM1,VMM2の測定値を直線近似したものを示す。
図10(a)は上記図9のグラフの基となる測定値を示す。Iwは記録電流を示し、R−H.P.は上記ステップS1におけるヒータ65の通電の電力(mW)を示し、「VMM1」、「VMM2(6−15)」は、それぞれ上記VMM1,VMM2の測定結果を示す。
図10(b)は記録電流が20〜50mAのそれぞれの場合における、上記交点のヒータ65の通電の電力(mw)値を示す。
図10(c)中、TDPは、上記タッチダウンポイントのヒータ65の通電の電力値(mW)を示し、ΔSPは上記ΔSP(nm)を示し、ΔSP/TDPは上記ヒータ65の通電の単位電力変動に対するヘッド面64の移動量(nm/mW)を示す。
図10(d)は記録電流が20〜50mAのそれぞれの場合における記録時の突き出し量(nm)を示す。当該突き出し量は、図10(b)に示される上記交点のヒータ65の通電の電力(mw)値に対し、図10(c)のΔSP/TDPの値を乗じて求めた値である。
図10(e)は記録電流が20〜50mAのそれぞれの場合における、図9に示す上記VMM1,VMM2の測定値を直線近似した直線の傾きおよび縦軸切片の値を示す。
以上の実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録時に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により前記読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドの評価方法であって、
前記ヘッドを回転する前記媒体上に浮上させる浮上工程と、
前記ヒータを所定の電力で通電し前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させる突き出し工程と、
前記ヒータへの通電を停止し、前記媒体上の当該通電停止後最初のセクタである第1のセクタにデータを記録する第1の記録工程と、
前記媒体上の前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録する第2の記録工程と、
前記第1のセクタおよび第2のセクタに記録されたデータを再生し、前記第1のセクタに記録されたデータの再生特性と、前記第2のセクタに記録されたデータの再生特性とを求める再生工程と、
前記突き出し工程における前記所定の電力を変化させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行い、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値から、記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子および記録素子の前記媒体に対する突き出し量を算出する記録時突き出し量取得工程とを有するヘッドの評価方法。
(付記2)
前記記録時突き出し量取得工程では、前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも良い場合には、前記突き出し工程における前記所定の電力を減少させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行うことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、
前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも悪い場合には、前記突き出し工程における前記所定の電力を増加させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行うことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求めることを特徴とする付記1に記載のヘッドの評価方法。
(付記3)
更に、前記ヒータを通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を測定することにより、前記ヒータに通電する電力の電力値と前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する相対位置との関係であるタッチダウンプロファイルを予め求めるタッチダウンプロファイル取得工程を有し、
前記記録時突き出し量取得工程では、前記タッチダウンプロファイルに基づき、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値と等しい値の記録電流を前記記録コイルに通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を換算により求めることを特徴とする付記1または2に記載のヘッドの評価方法。
(付記4)
前記再生特性が、再生出力およびエラー特性のうちのいずれかであることを特徴とする付記1乃至3のうちの何れか一項に記載のヘッドの評価方法。
(付記5)
読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録を行う際に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により該読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドの評価装置であって、
前記ヒータを通電するためのヒータ電力制御部と、
前記ヘッドを用いて前記媒体上のデータを再生または前記媒体上にデータを記録する再生記録制御部と、
記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を求めるための記録時突き出し量取得部とを有し、
前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータ電力制御部により、前記ヒータを所定の電力で通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させた後に、前記ヒータへの通電を停止し、前記再生記録制御部により、前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと、前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し、前記第1のセクタに記録されたデータおよび第2のセクタに記録されたデータを再生して前記第1のセクタの再生特性及び前記第2のセクタの再生特性を求めた場合に、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値から、記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を算出することを特徴とするヘッドの評価装置。
(付記6)
前記記録時突き出し量取得部は、前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも良い場合には、前記ヒータの前記所定の電力を減少させて前記ヒータに前記所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させ、前記ヒータへの通電を停止し前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し前記第1のセクタの再生特性及び前記第2のセクタの再生特性を求めることを繰り返すことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、
前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも悪い場合には、前記ヒータの前記所定の電力を増加させて前記ヒータに前記所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させ、前記ヒータへの通電を停止し前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し前記第1のセクタの再生特性および前記第2のセクタの再生特性を求めることを繰り返すことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求めることを特徴とする付記5に記載のヘッドの評価装置。
(付記7)
前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータを通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を測定することにより、前記ヒータに通電する電力の電力値と前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する相対位置との関係であるタッチダウンプロファイルを予め求め、
前記タッチダウンプロファイルに基づき、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値と等しい値の記録電流を前記記録コイルに通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を換算により求めることを特徴とする付記5または6に記載のヘッドの評価装置。
(付記8)
前記再生特性が、再生出力またはエラー特性のいずれかであることを特徴とする付記5乃至7のうちの何れかに記載のヘッドの評価装置。
(付記9)
読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録の際に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により該読出素子および記録素子の突き出し量を変化させるヒータを備えたヘッドを有する情報記憶装置であって、
前記ヒータを通電するためのヒータ電力制御部と、
前記ヘッドを用いて媒体上のデータを再生または媒体上にデータを記録する再生記録制御部と、
記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を求めるための記録時突き出し量取得部とを有し、
前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータ電力制御部により、前記ヒータに所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させた後に、前記ヒータへの通電を停止し、前記再生記録制御部により、前記媒体上の最初のセクタである第1のセクタにデータを記録し、前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録し、前記第1のセクタに記録されたデータおよび前記第2のセクタに記録されたデータを再生して前記第1のセクタの再生特性および前記第2のセクタの再生特性を求めた場合に、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値を用いて、前記記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を計算することを特徴とする情報記憶装置。
(付記10)
前記記録時突き出し量取得部は、前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも良い場合には、前記ヒータの前記所定の電力を減少させて前記ヒータに前記所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させ、前記ヒータへの通電を停止し前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し前記第1のセクタの再生特性及び前記第2のセクタの再生特性を求めることを繰り返すことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、
前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも悪い場合には、前記ヒータの前記所定の電力を増加させて前記ヒータに前記所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させ、前記ヒータへの通電を停止し前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し前記第1のセクタの再生特性および前記第2のセクタの再生特性を求めることを繰り返すことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求めることを特徴とする付記9に記載の情報記憶装置。
(付記11)
前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータを通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を測定することにより、前記ヒータに通電する電力の電力値と前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する相対位置との関係であるタッチダウンプロファイルを予め求め、
前記タッチダウンプロファイルに基づき、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値と等しい値の記録電流を前記記録コイルに通電した際の前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を換算により求めることを特徴とする付記9または10に記載の情報記憶装置。
(付記12)
前記再生特性が、再生出力またはエラー特性のいずれかであることを特徴とする付記9乃至11のうちの何れかに記載の情報記憶装置。
ヘッド評価装置の評価対象としての磁気ヘッドを含む磁気ディスク装置の斜視図である。 図1の磁気ディスク装置に含まれるヘッドジンバルアッセンブリを拡大して示す斜視図である。 図2Aのヘッドジンバルアッセンブリに含まれるスライダの側断面を示す図である。 図2Bのスライダの一部分を拡大して示す斜視図である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置の構成の概略を説明するためのブロック図である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置が実施するヘッド評価方法の概略を説明するための図(その1)である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置が実施するヘッド評価方法の概略を説明するための図(その2)である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置が実施するヘッド評価方法の動作の流れを説明するための動作フローチャートである。 タッチダウンプロファイルついて説明するための図である。 情報記憶装置の実施例である磁気ディスク装置のブロック図である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置の実験データについて説明するための図(その1)である。 ヘッドの評価装置の実施例であるヘッド評価装置の実験データについて説明するための図(その2)である。
符号の説明
16 スピンドルモータ
18 ボイスコイルモータ
20 ディスク
22 ヘッド
22A ヘッドジンバルアッセンブリ
22S スライダ
22T サスペンション
58 記録コイル
60 磁極
62 読出素子
63 記録素子
63A 記録ギャップ
64 ヘッド面
64−1 ヘッド面(突き出し状態)
65 ヒータ
100 ヘッド評価装置
110 スピンドルモータ
120 タイミング生成部
130 ヘッド取り付け台
140 プリアンプ
150 記録/再生回路
170 位置検出部
180 ヒータ電力制御部
200 PC(パーソナルコンピュータ)

Claims (7)

  1. 読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録時に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により前記読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドの評価方法であって、
    前記ヘッドを回転する前記媒体上に浮上させる浮上工程と、
    前記ヒータを所定の電力で通電し前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させる突き出し工程と、
    前記ヒータへの通電を停止し、前記媒体上の当該通電停止後最初のセクタである第1のセクタにデータを記録する第1の記録工程と、
    前記媒体上の前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録する第2の記録工程と、
    前記第1のセクタおよび第2のセクタに記録されたデータを再生し、前記第1のセクタに記録されたデータの再生特性と、前記第2のセクタに記録されたデータの再生特性とを求める再生工程と、
    前記突き出し工程における前記所定の電力を変化させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行い、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値から、記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子および記録素子の前記媒体に対する突き出し量を算出する記録時突き出し量取得工程とを有するヘッドの評価方法。
  2. 前記記録時突き出し量取得工程では、前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも良い場合には、前記突き出し工程における前記所定の電力を減少させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行うことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、
    前記第1のセクタの再生特性が、前記第2のセクタの再生特性よりも悪い場合には、前記突き出し工程における前記所定の電力を増加させて前記突き出し工程、第1の記録工程、第2の記録工程および再生工程を繰り返し行うことにより、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求めることを特徴とする請求項1に記載のヘッドの評価方法。
  3. 前記再生特性が、再生出力およびエラー特性のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドの評価方法。
  4. 読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録を行う際に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により該読出素子および記録素子の媒体に対する突き出し量を変化させるヒータとを備えたヘッドの評価装置であって、
    前記ヒータを通電するためのヒータ電力制御部と、
    前記ヘッドを用いて前記媒体上のデータを再生または前記媒体上にデータを記録する再生記録制御部と、
    記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を求めるための記録時突き出し量取得部とを有し、
    前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータ電力制御部により、前記ヒータを所定の電力で通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突き出させた後に、前記ヒータへの通電を停止し、前記再生記録制御部により、前記媒体上の前記通電停止後最初のセクタである第1のセクタと、前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタとにデータを記録し、前記第1のセクタに記録されたデータおよび第2のセクタに記録されたデータを再生して前記第1のセクタの再生特性及び前記第2のセクタの再生特性を求めた場合に、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値から、記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を算出することを特徴とするヘッドの評価装置。
  5. 前記再生特性が、再生出力またはエラー特性のいずれかであることを特徴とする請求項4に記載のヘッドの評価装置。
  6. 読出素子と、記録素子と、前記記録素子による記録の際に記録電流を通電する記録コイルと、通電加熱に伴う熱膨張により該読出素子および記録素子の突き出し量を変化させるヒータを備えたヘッドを有する情報記憶装置であって、
    前記ヒータを通電するためのヒータ電力制御部と、
    前記ヘッドを用いて媒体上のデータを再生または媒体上にデータを記録する再生記録制御部と、
    記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を求めるための記録時突き出し量取得部とを有し、
    前記記録時突き出し量取得部は、前記ヒータ電力制御部により、前記ヒータに所定の電力を通電して前記読出素子および記録素子を前記媒体に対し突きh出させた後に、前記ヒータへの通電を停止し、前記再生記録制御部により、前記媒体上の最初のセクタである第1のセクタにデータを記録し、前記第1のセクタから所定セクタ離れた第2のセクタにデータを記録し、前記第1のセクタに記録されたデータおよび前記第2のセクタに記録されたデータを再生して前記第1のセクタの再生特性および前記第2のセクタの再生特性を求めた場合に、前記第1のセクタの再生特性と第2のセクタの再生特性とが等しくなる場合の前記ヒータの前記所定の電力の値を求め、当該電力の値を用いて、前記記録時に前記記録コイルに通電する記録電流による前記読出素子及び記録素子の前記媒体に対する突き出し量を計算することを特徴とする情報記憶装置。
  7. 前記再生特性が、再生出力またはエラー特性のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の情報記憶装置。
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