JP2021098306A - 表紙付け装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】製本モードのジョブの実行途中でジョブが中止された場合、装置内に残されたシート束を短時間に除去することができる表紙付け装置を提供する。【解決手段】製本モードのジョブの実行途中でジョブが中止されたとき、ジョブが中止されるまでにシート積載トレイ520に積載されていない中紙用シートを接着部Cへ搬送し、ジョブが中止されるまでにシート積載トレイに積載されたシート束に対して糊付け部Bにより糊付けし、接着部により糊付けされたシート束を接着部へ搬送された中紙用シートで包み、製本排出部Eへ搬送する。【選択図】図2

Description

本発明は、シートに対して画像形成し、画像形成された複数枚のシートを束ねて表紙を付けて製本化する表紙付け装置および画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置に接続されたシート搬送装置として、複数枚のシートからなるシート束の端面に糊付けし、表紙となるシートでくるみ、糊付け面以外のシート束端部を裁断する裁断処理を選択的に施すための表紙付け装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
この製本装置においては、画像形成装置がストップキーを押されたことによるジョブ中止などで画像形成装置のジョブが途中で停止されたとき、当該ジョブが停止されるまでは、画像形成装置から画像形成されたシートが順に排出される。そして、排出されたシートは、表紙付け装置の内部において、束状に順に積載されることになる。しかし、このシート束は、ジョブの全てのページを含まない未完成物であるため、ユーザによって上記シート束を表紙付け装置の内部から取り除く必要がある。
しかしながら、積載されたシート束は、所定の圧力により狭持されているので、ユーザがシート束を取り除く際には、大きな力が必要となり、ひいてはシート束を容易に除去することはできないことがある。また、シートを取り除く際に、整合されているシート束が崩れ、除去に手間取る場合も考えられる。
この問題に対しては、製本モードのジョブの実行途中でジョブが中止された場合、ジョブが中止されるまでにシート積載トレイに積載されたシート束に対して糊付け部により糊付けし、糊付けされたシート束を製本排出部へ搬送する制御手段を備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
これにより、装置内に残されたシート束はユーザの手を介すことなく自動的に製本排出部へ排出されることになるので、シート束を取り除く工程を省くことができ、製本処理の効率を向上させることができる。
特開2005−104063号公報 特開2007−62107号公報
しかしながら、特許文献2の装置は、糊付けされた糊が完全に乾く前に製本排出部へ搬送すると、糊が搬送ローラや搬送ガイドなどに付着することになる。そのため、糊付けされた糊が完全に乾くまで待機させる必要があり、製本排出部へ排出されるまでの時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来技術の課題に鑑みて、ジョブが中止となったとき、糊の乾燥時間を確保する必要のない表紙付け装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、画像形成装置により画像形成されたシートを所定の搬送方向に搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって搬送されるシートを中紙用シートとして所定枚数積載してシート束を形成するシート積載手段と、前記シート積載手段により形成されたシート束の端面に糊を付ける糊付け処理を実施する糊付け部と、所定の包み位置にセットされた表紙用シートと前記糊付け処理を施された前記シート束の前記端面とを貼り付け、且つ前記表紙用シートで前記シート束を包む包み処理を実施する包み手段と、前記包み手段により前記包み処理を施された包み処理済シート束を前記包み位置から排出する排出手段と、前記シート搬送手段によって中紙用シートを所定枚数搬送するジョブが中止されたことを認識するジョブ中止認識手段と、前記シート搬送手段により搬送される前記中紙シートを前記包み位置に向けて変向する変向手段と、前記ジョブ中止認識手段により前記ジョブが中止されたことが認識された場合、前記ジョブの中止にかかわらず前記所定枚数未満の前記中紙シートをもって前記シート積載手段により形成され、且つ前記糊付け部により前記糊付け処理を実施された未完成シート束に対して、前記変向手段により変向されて前記包み位置にセットされ、前記シート搬送手段によって前記シート積載手段に積載されていない前記中紙用シートを、表紙シートとして前記包み処理を実施すべく、前記シート集積手段、前記糊付け部、前記変向手段及び前記包み手段を制御する制御手段と、を備えた表紙付け装置を提供する。
このとき、前記制御手段は、前記シート積載手段により所定枚数の中紙シートが積載されて形成されたシート束に対して前記糊付け部が前記糊付け処理を施す際の糊の量よりも、前記未完成シート束に付けられる糊の量を少なくすべく前記糊付け部を制御するよう構成することで、糊の節約が図れる。
また、前記排出手段が前記包み処理済シート束を前記包み位置から排出する前に、前記包み手段が前記包み処理済シート束を保持して前記包み処理済シート束に付けられた糊を乾燥する乾燥処理を実施する際、前記制御手段は、前記シート積載手段により所定枚数の中紙シートが積載されて形成されたシート束よりも、前記未完成シート束の方が前記乾燥処理に要する時間を短くすべく、前記包み手段及び前記排出手段を制御するよう構成することで、未完成シート束に対する処理時間の短縮を図る。
さらに、前記制御手段は、前記シート残数認識手段によって認識された中紙用シートの残数が複数枚ある場合、前記複数枚ある中紙用シートの内2枚を、前記シート搬送手段によって表紙用シートによる包み位置へ搬送し、前記シート積載手段に積載されたシート束を前記糊付け部により糊付けし、前記糊付けされたシート束を前記包み手段により前記2枚の中紙用シートで包み、前記2枚の中紙用シートで包まれたシート束を前記製本排出手段へ搬送するように制御することで、未完成シート束を効果的に包むことができる。
そして、前記ジョブ中止認識手段により前記ジョブが中止されたことが認識された場合、前記制御手段は、前記変向手段により変向されて前記包み位置にセットされ、前記シート搬送手段によって前記シート積載手段に積載されていない2枚の前記中紙用シートを、表紙シートとして前記包み位置において並列に配置して前記包み処理を実施すべく、前記シート集積手段、前記糊付け部、前記変向手段及び前記包み手段を制御するよう構成することで、2枚の中紙用シートを一層効果的に利用できる。
本発明によれば、製本モードのジョブの実行途中でジョブが中止された場合に、画像形成装置から搬入される残りの中紙用シートを利用してシート積載手段に残されたシート束を包むことで、ユーザはシート束を短時間に除去することができ操作性が向上する。
本発明の実施の形態に係る表紙付け装置を備える画像形成システムの主要部の構成の縦断面図を示す。 図1の表紙付け装置500の内部構成の縦断面図を示す。 図1の画像形成システムの全体の制御を行うコントローラの構成をブロック図で示す。 表紙付け装置500におけるシートの流れを模式的な説明図を示す。 表紙付け装置500におけるシートの流れを模式的な説明図を示す。 表紙付け装置500におけるシートの流れを模式的な説明図を示す。 表紙付け装置500におけるシートの流れを模式的に示す図である。 インサータ300から表紙を給紙して製本を行う場合のシートの流れの模式的な説明図を示す。 インサータ300から表紙を給紙して製本を行う場合のシートの流れを模式的な説明図を示す。 糊付け部Bの構成の斜視図を示す。 糊付け部Bにおける糊付け動作を模式的な説明図を示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 接着部Cの動作状態を縦断面図で模式的に示す。 裁断部Dの動作を縦断面図で模式的に示す。 裁断部Dの動作を縦断面図で模式的に示す。 裁断部Dの動作を縦断面図で模式的に示す。 裁断部Dの動作を縦断面図で模式的に示す。 トリムグリッパ512により冊子570を回転させて対応する縁部の裁断する様子の模式的な説明図を示す。 裁断屑を排出する動作を縦断面図で模式的に示す。 製本排出部Eの動作を縦断面図で模式的に示す。 製本排出部Eの動作を縦断面図で模式的に示す。 製本排出部Eの動作を縦断面図で模式的に示す。 製本排出部Eの動作を縦断面図で模式的に示す。 図1の画像形成装置の操作表示装置600の外観図を示す。 操作表示装置600に表示される初期画面の説明図を示す。 応用モード選択画面の説明図を示す。 とじ方向選択画面の説明図を示す。 表紙給紙段選択画面の説明図を示す。 中紙給紙段選択画面の説明図を示す。 仕上がりサイズ選択画面の説明図を示す。 仕上がりサイズ指定画面の説明図を示す。 原稿読み込みモード設定画面の説明図を示す。 原稿給紙装置へ原稿のセットを促す画面の説明図を示す。 くるみ表紙の原稿読み込みを促す画面の説明図を示す。 中紙原稿のセットを促す画面の説明図を示す。 製本モードの設定処理の手順のフローチャートを示す。 標準モード時の原稿の向きと順番を説明する模式図を示す。 表紙モード時の原稿の向きと順番を説明する模式図を示す。 インサータモード時の原稿の向きと順番を説明する模式図を示す。 (a)は、標準モードまたは表紙モードで、成果物のとじ方向が「右開き」の場合における画像形成装置本体10からのシートの排出順番を説明する模式図を示し、(b)は、標準モードまたは表紙モードで、成果物のとじ方向が「左開き」の場合における画像形成装置本体10からのシートの排出順番を説明する模式図を示し、(c)は、インサータモードで、成果物のとじ方向が「右開き」の場合における画像形成装置本体10からのシートの排出順番を説明する模式図を示し、(d)は、インサータモードで、成果物のとじ方向が「左開き」の場合における画像形成装置本体10からのシートの排出順番を説明する模式図を示す。 (a)は、図46(a)のシート排出順番に対して製本化された右開きの冊子を説明する模式図を示し、(b)は、図46(b)のシート排出順番に対して製本化された左開きの冊子を説明する模式図を示す。 天糊製本処理時における糊付け部Bの動作の模式的な説明図を示す。 天糊製本処理時における糊付け部Bの動作の模式的な説明図を示す。 天糊製本処理時における接着部Cの動作の模式的な説明図を示す。 天糊製本処理時における製本排出部Eの動作の模式的な説明図を示す。 天糊製本処理時における製本排出部Eの動作の模式的な説明図を示す。 製本モードの処理手順のフローチャートを示す。 シート束排出処理時における接着部Cへ中紙用シートを搬送する動作の模式的な説明図を示す。 シート束排出処理時における接着部Cへ中紙用シートを搬送する動作の模式的な説明図を示す。 シート束排出処理時における接着部Cへ中紙用シートを搬送する動作の模式的な説明図を示す。 通常の製本処理時における糊付け部Bの糊付け動作の模式的な立面図で示す。 シート束排出処理時における糊付け部Bの糊付け動作の模式的な立面図で示す。 シート束排出処理時における糊付け部Bの糊付け動作の模式的な立面図で示す。 製本処理時における糊付け部Cの糊乾燥動作を模式的な説明図で示す。 天糊製本処理時における糊付け部Cの糊乾燥動作を模式的な説明図で示す。 シート束排出処理時における糊付け部Cの糊乾燥動作を模式的な説明図で示す。 シート束排出処理時における糊付け部Cの糊乾燥動作を模式的な説明図で示す。 シート束排出処理の処理手順のフローチャートを示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの主要部の構成を示す縦断面図である。本実施の形態においては、シート処理装置が接続されている画像形成装置を説明する。このシート処理装置は、糊付けして製本する装置である表紙付け装置を含み、表紙付け装置は、画像形成装置から出力されたシートをシート束として積載するシート積載手段を備え、積載されたシート束に対して、糊付け、裁断などの処理を行うことにより、当該シート束を製本化する。
画像形成システムは、図1に示すように、画像形成装置本体10、およびシート処理装置を備える。画像形成装置本体10は、原稿上の画像を読み取るイメージリーダ200およびイメージリーダ200により読み取られた画像をシート上に形成するプリンタ350を含む。シート処理装置は、表紙付け装置500およびフィニッシャ装置400を含む。
画像形成装置本体10のイメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ給紙する。給紙された原稿は、湾曲したパスを介して、プラテンガラス102上の流し読み取り位置を通過するように搬送され、そして、外部の排紙トレイ112上へ排出される。
上記原稿がプラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過する際に、原稿上の画像は、上記流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読み取り方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。
具体的には、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読取面がスキャナユニット104のランプ103の光で照明され、当該原稿からの反射光がミラー105,106,107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像される。
このように、流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。即ち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りが行われる。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、プリンタ350の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
また、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上の所定位置へ搬送して停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ移動させることにより、原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
また、原稿給送装置100を使用せずに原稿を読み取ることも可能である。この場合、まず、ユーザにより原稿給送装置100が持ち上げられ、原稿がプラテンガラス102上に載置される。そして、スキャナユニット104が左から右へ走査される。これにより、原稿の読み取りが行われる。即ち、原稿給送装置100を使用せずに原稿を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
プリンタ350の露光制御部110は、イメージリーダ200から入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力する。このレーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。
感光ドラム111上に形成された現像剤像は、上,下カセット114,115または手差し給紙部125から給紙されたシート上に転写部116により転写される。ここで、上,下カセット114,115は、対応するサイズのシートを収納し、それぞれのシートは、ピックアップローラ127,128によりピックアップされ、給紙ローラ129,130により給紙される。また、手差し給紙部125には、対応するサイズのシートが積載され、このシートが給紙される。
上カセット114,下カセット115又は手差し給紙部125から給紙されたシートは、そのシートの先端がレジストローラ126に突き当てられるまで搬送され、一旦停止される。そして、シートは、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、レジストローラ126により、感光ドラム111と転写部116との間に搬送される。これにより、感光ドラム111上に形成された現像剤像がシート上に転写されることになる。現像剤像が転写されたシートは、定着部117に搬送される。定着部117においては、シートが熱圧され、現像剤像はシート上に定着される。
定着部117を通過したシートは、フラッパ121および排出ローラ118を経てプリンタ350から表紙付け装置500へ向けて排出される。ここで、シートの画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)でシートを排出するときには、定着部117を通過したシートは、フラッパ121の切換動作により一旦反転パス122内に導かれる。
そして、シートは、後端がフラッパ121を通過した後に、スイッチバックされて、排出ローラ118によりプリンタ350から排出される。この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するときまたはコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに行われ、その排紙後のシート順序は正しい頁順になる。
また、手差給紙部125からOHPシートなどの硬いシートが給紙され、このシートに画像を形成するときには、シートは、反転パス122に導かれることなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出される。
さらに、シートの両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、シートは、フラッパ121の切換動作により反転パス122に導かれ後に、両面搬送パス124へ搬送される。そして、両面搬送パス124へ導かれたシートは、上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙される。
次に、表紙付け装置500について図2を参照しながら説明する。表紙付け装置500は製本モードを可能にするために、シート積載部Aと、糊付け部Bと、接着部Cと、裁断部Dと、製本排出部Eとを有する。
シート積載部Aは、製本モードにおいて、画像形成装置本体10(プリンタ350)から排出されたシートをシート積載トレイ520に束状に積載し、シート束540を形成する。シート積載部Aにより形成されたシート束540は、糊付け部Bに搬送される。
糊付け部Bにおいては、糊付けローラ制御モータ522により糊付けローラ524および糊容器525が駆動される。糊付けローラ524は、糊容器525内の糊に浸漬された状態で回転しながら、糊をシート束下側端面に糊を付ける糊付け処理を実施する。
接着部Cは、糊付けされたシート束540を、画像形成装置本体10から排出された表紙またはインサータ300から給紙された表紙と接着し、シート束540を表紙で包む(くるむ)。この接着部Cは、搬送パス592から表紙用シートとして搬送され、所定の包み位置にセットされたシートを前記端面が糊付けされたシート束に貼り付け、表紙用シートでシート束を包む包み処理を実施する包み手段である。
そして、表紙で包まれた包み処理済シート束540は、冊子570としてトリムグリッパ512に渡される。そして、冊子570は、トリムグリッパ512により包み位置から裁断部Dに排出される。
裁断部Dにおいては、カッタ制御モータ527により、冊子570の所定部位の裁断を行うように、カッタ528が水平方向へ移動される。裁断された裁断屑は、裁断屑受け箱533の中に落下する。一連の裁断動作が終了すると、裁断屑受け箱533は、所定位置へ移動され、裁断屑受け箱533内の裁断屑は、裁断屑箱532に回収される。裁断部Dにおいて裁断が終了した冊子570は、裁断部Dから製本排出部Eへ搬送される。
製本排出部Eは、裁断部Dからトリムグリッパ512により搬送された冊子570を受け取るための入り口ローラ515を有する。入り口ローラ515により受け取られた冊子570は、一時的に積載板529に積載される。積載板529は、積載された冊子570を製本支持板530に立て掛けるように揺動する。製本支持板530に立て掛けられた冊子570は、製本排出安定板534により安定的に支持される。また、製本支持板530は、排出搬送ベルト531により左方向へ移動され、これにより、次に搬送される冊子に対する排出スペースが確保される。排出搬送ベルト531は、複数のローラ516,517,518により駆動される。
インサータ300は、糊付け製本部500の上部に設けられている。インサータ300は、給紙トレイ310上に積載された表紙を給紙ローラ301により1枚ずつ給紙する。給紙された表紙は、搬送ローラ対303,503,504により、切換フラッパ521に向けて搬送される。
このように、表紙付け装置500は、シート束を形成し、当該シート束を製本化する製本モードを行うことが可能であるが、製本モードの他に、製本を行わずに通常の排出モードを選択的に行うことが可能である。
この通常排出モードを可能するために、搬送ローラ対505の下流側に、上記切換フラッパ521が配置されている。切換フラッパ521は、搬送ローラ対505により送られたシートをシート積載部Aのシート積載トレイ520または後処理装置400へ選択的に変向して導く変向手段としてのフラッパである。
画像形成装置本体10から排出されたシートPは、通常モード時は、搬送ローラ対505,510,511,513,514、および排紙ローラ539によってフィニッシャ400装置へ排出される。フィニッシャ装置400は、シート束に対する後処理として、束排出処理、とじ処理、折り処理、製本処理などを施すことができる。
操作表示装置600は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、および設定状態を示す情報を表示するための表示部を有する。操作表示装置600の詳細については、後述する。
次に、本画像形成装置全体の制御を行うコントローラの構成について図3を参照しながら説明する。図3は図1の画像形成装置全体の制御を行うコントローラの構成を示すブロック図である。
コントローラは、図3に示すように、CPU回路部150を有し、CPU回路部150は、CPU(図示せず)、ROM151およびRAM152を内蔵する。CPU回路部150は、ROM151に格納されている制御プログラムにより各ブロック101,201,202,209,304,601,501を総括的に制御する。RAM152は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部150からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202へ転送する。
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各種処理を施す。各種処理が施されたデジタル信号は、ビデオ信号に変換されてプリンタ制御部304へ出力される。また、画像信号制御部202は、コンピュータ210から外部I/F209を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施す。この各種処理が施されたデジタル画像信号は、ビデオ信号に変換されてプリンタ制御部304へ出力される。この画像信号制御部202による処理動作は、CPU回路部150により制御される。プリンタ制御部304は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動する。
操作表示装置制御部601は、操作表示装置600とCPU回路部150との間で情報のやり取りを行う。例えば、操作表示装置制御部601は、操作表示装置600の各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150へ出力するとともに、CPU回路部150からの表示すべき情報を操作表示装置600へ出力し、表示させる。
シート処理装置制御部501は、CPU回路部150からの指示に基づき表紙付け装置500およびフィニッシャ装置400を制御する。
次に、表紙付け装置500におけるシートの流れについて図4乃至図7を参照しながら説明する。図4乃至図7は表紙付け装置500におけるシートの流れを模式的に示す図である。
表紙付け装置500は、図4に示すように、画像形成されたシートを所定の搬送方向に搬送するシート搬送手段である搬送ローラ対505を介して、画像形成装置本体10から排出されたシートPを内部に取り込む。この取り込まれたシートPは、搬送パス591へ導かれる。搬送ローラ対505により内部に取り込まれたシートPがシート束の中紙である場合、当該シートPは切換フラッパ521により搬送パス592へ導かれ、搬送ローラ対506,507,508,509により搬送される。そして、シートPは、搬送ローラ対509からシート積載部Aのシート積載トレイ520へ排出される。シート積載トレイ520は、シート搬送手段によって中紙用シートとして搬送された所定数枚のシートをシート束として積載するシート積載手段である。
そして、中紙となるシートの全てがシート積載トレイ520へ排出されると、図5に示すように、中紙のシート束540は、糊付けグリッパ523によりグリップされる。そして、シート束540は、シート積載部Aから糊付け部Bの上方へ移動して、その端面に糊付けされる。
糊付け部Bの上方へ移動されたシート束540は、図6に示すように、糊付けグリッパ523にグリップされた状態で垂直方向へ向くように回転される。これにより、シート束540の背表紙となる側面が糊付け部Bと対向するように位置決めされる。その後、詳細は後述するが、糊容器525および糊付けローラ524がシート束に沿って移動され、シート束端部の糊付けが行われる。この間に、表紙550が画像形成装置本体10から排出され、表紙550は、搬送ローラ対505により表紙付け装置500内部に取り込まれる。
この取り込まれた表紙は、切換フラッパ521により、搬送パス591を経て搬送パス593へ導かれ、搬送ローラ対510,511,513,514により搬送される。搬送パス593の搬送ローラ対513の下流側には、センサ(図示せず)が設けられている。図7に示すように、上記センサにより、シート束の表紙となる表紙550の先端部が検知されてから当該表紙が所定距離搬送されると、表紙の搬送は停止される。
表紙550が搬送パス593内で停止された時点で、表紙550の後端は、切換フラッパ521を抜けており、連続してシート束を形成する場合は、表紙550が搬送パス593にある間でも、切換フラッパ521を切り換えることができる。これにより、次のシート束に対する中紙を画像形成装置本体10から受け取り、搬送パス591から搬送パス592を経由してシート積載トレイ520へ搬送を行うことが可能である。
その後、糊付けされたシート束が表紙でくるまれ、下流へ搬送されることになる。これについての詳細は後述する。
上述した表紙を、インサータ300から給紙することも可能である。すなわち、表紙の給紙元として、画像形成装置本体10またはインサータ300のいずれかを選択することができる。
このインサータ300から表紙を給紙して製本を行う場合のシートの流れについて図8および図9を参照しながら説明する。図8および図9はインサータ300から表紙を給紙して製本を行う場合のシートの流れを模式的に示す図である。
シート束の中紙に関しては、図4乃至7を用いて説明したように、画像形成装置本体10から順次シートが取り込まれ、シート積載トレイ520上へ束状に積載される。そして、このシート束は、糊付けグリッパ523により、糊付け部Bへ搬送される。インサータ300から表紙550を給紙する場合、図8に示すように、中紙のシート束の糊付け部Bへの搬送中に、給紙ローラ301により給紙トレイ310上の最上紙が表紙550として給紙される。給紙された表紙550は、図9に示すように、搬送ローラ対303,503,504により搬送され、切換フラッパ521により、搬送パス594から搬送パス593へ導かれる。
[製本処理]
次に表紙付け装置500の各部の動作について詳細に説明する。まず、糊付け部Bの動作について図10および図11を参照しながら説明する。糊付け部Bは、詳細には、図10に示すように、シート束をグリップする糊付けグリッパ523、糊を貯蔵する糊容器525、シート束に糊付けする糊付けローラ524、および糊付けローラ制御モータ522を有する。糊付けローラ524は、糊容器525内の糊に浸漬されており、糊付けローラ制御モータ522の回転により、常に回転されている状態にある。糊容器525、糊付けローラ524、糊付けローラ制御モータ522は、互いに共働して糊付けユニット580を構成する。糊付けユニット580は、糊付けグリッパ523によって直立状態にグリップされたシート束540の下側面長手方向に沿って駆動手段(図示せず)により往復動される。
具体的には、図11に示すように、糊付けユニット580は、表紙付け装置500の背面側の初期位置から移動を開始し、表紙付け装置500の前面側の所定位置で停止する。このとき、糊付けユニット580によるシート束540の下側面への糊付けは、行われない。シート束540への糊付けは、表紙付け装置500の前面側から背面側へ移動する際に行われる。所定位置で停止している糊付けユニット580は、シート束540の下側面に糊付けローラ524が当接する位置まで上昇する。そして、糊付けユニット580が表紙付け装置500の前面側から背面側へ向けて移動される。この際に、糊付けローラ524は、シート束540の下側面と接触しながら回転される。これにより、シート束540の下側面に糊付けされる。
次に、接着部Cの詳細について図12乃至図19を参照しながら説明する。接着部Cには、図12に示すように、画像形成装置本体10またはインサータ300から供給された表紙550を受け取り、所定位置まで搬送して停止させる搬送ガイド560,561が設けられている。接着部Cは更に、表紙550をシート束540の糊付け面に圧接させる加圧部材563と、表紙550をシート束にくるむ際に用いられる折り部材562,564とを有する。
搬送ガイド560は、搬送ローラ対513,514の上ローラを支持する上部ガイドと、それぞれの下ローラを支持する下部ガイドとからなる。搬送ガイド560の上部ガイドおよび下部ガイドは、それぞれ、対応するローラを支持しながら所定方向へ独立して移動可能である。搬送ガイド561は、搬送ローラ対510,511の上ローラを支持する上部ガイドと、それぞれの下ローラを支持する下部ガイドとからなる。搬送ガイド561の上部ガイドおよび下部ガイドは、それぞれ、対応するローラを支持しながら所定方向へ独立して移動可能である。
糊付け部Bによるシート束540への糊付け動作終了後、シート束540をグリップした糊付けグリッパ523は、駆動手段(図示せず)によって糊付け部Bから接着部Cへ向けて下降する。そして、図12に示すように、糊付けグリッパ523によりグリップされたシート束540の糊付け面は、搬送ガイド560,561によって水平方向に用意された表紙550と接触する。
さらに、糊付けグリッパ523は、シート束540の糊付け面が加圧部材563に押し付けられる位置まで下降し、シート束540の糊付け面と接触した表紙550の部位は、加圧部材563上に押し当てられる。これにより、表紙550の対応する部位は、シート束540の糊付け面に圧接されて接着される。
ここで、図13に示すように、シート束540の下降による糊付け面の圧接を行う前に各搬送ガイド560,561の上部ガイド(搬送ローラ対510,511,513,514を含む)が退避され、シート束540との干渉が未然に防止される。
表紙550がシート束540に接着された後、図14に示すように、折り部材562,564、および各搬送ガイド560,561の下部ガイドは、駆動手段(図示せず)によって加圧部材563の上斜め方向に上昇し、図中の破線位置から実線位置まで移動する。
この折り部材562,564の上斜め方向への上昇によって、表紙550は、上方に押し上げられ、表紙550が糊付け面の側縁部から湾曲される。その結果、表紙550は、シート束540を包む(くるむ)ように折り曲げられ、シート束540が表紙550により包まれた(くるまれた)冊子570が得られる(図14を参照)。この処理は、包み処理(くるみ処理)と呼ばれる。
表紙550の包み処理終了後、図15に示すように、折り部材562,564、搬送ガイド560,ガイド561の下部ガイドが駆動手段(図示せず)によって破線位置から実線位置まで退避される。同時に、加圧部材563も、駆動手段(図示せず)により水平方向に移動される。この加圧部材563の水平移動によって、糊付けグリッパ523が下降可能な空間が確保される。
次いで、図16に示すように、糊付けグリッパ523がさらに下降され、これにより、冊子570は、各搬送ガイド560,561の下方まで下降される。そして、冊子570は、その下端がトリムユニット受け渡しローラ565,566に当接する位置まで下降される。
その後、図17に示すように、冊子570をグリップしている糊付けグリッパ523は、冊子570のグリップを解除する。これと同時に、冊子570はトリムユニット受け渡しローラ565,566によって下方向へ搬送される。トリムユニット受け渡しローラ565,566は、図18に示すように、冊子570を所定の位置まで搬送すると、冊子570の搬送を停止する。そして、トリムグリッパ512は、駆動手段(図示せず)によって冊子570の表裏両側から押圧するように駆動され、冊子570をグリップする。
トリムグリッパ512は、冊子570を所定位置すなわち裁断部Dの位置まで下降させる。このとき、図19に示すように、水平方向へ移動された加圧部材563は、表紙の接着部の圧接を行える位置へ戻される。
次に、裁断部Dの動作について図20乃至図25を参照しながら説明する。接着部Cにおいて中紙のシート束と表紙が接着された冊子570は、トリムグリッパ512により裁断部Dに移動される(図19を参照)。裁断部Dにおいては、図20に示すように、トリムグリッパ512、カッタ528、裁断屑受け箱533が連動して冊子570の各端部の裁断を行う。
まず、図21に示すように、カッタ528による裁断を行う前に、冊子570の下方に裁断屑受け箱533が移動される。次いで、カッタ528が冊子570に対して出没し、カッタ528は、冊子570の一辺に対する裁断を行う。このとき、図22に示すように、裁断屑は冊子570の下方で待ち受けている裁断屑受け箱533に収納される。その後、図23に示すように、カッタ528は、逆方向へ駆動されて退避位置へ移動する。また、裁断屑受け箱533も退避位置へ移動する。
冊子570に対する上述した裁断動作は、図24に示すように、地辺、小口、および天辺のそれぞれに対応する縁部に対して行われる。まず、背表紙端部を下側にした接着動作後の冊子570に対して、トリムグリッパ512がπ/2(rad)回転し、冊子570の向きがπ/2(rad)回転される。これにより、冊子570の地辺が下側へ向き、この地辺の裁断が行われる。
次いで、トリムグリッパ512が同一方向へπ/2(rad)回転する。これにより、冊子570の小口が下を向き、この小口の裁断が行われる。さらに、冊子570の天辺が下を向くようにトリムグリッパ512がπ/2回転される。そして、冊子570の天辺の裁断が行われる。
このようにして、冊子570の背表紙部端部以外の裁断が行われると、裁断後の冊子570の背表紙部を下方にして冊子570を製本排出部Eへ搬送するために、トリムグリッパ512により冊子570がさらにπ/2(rad)回転される。
裁断屑受け箱533は、裁断動作が行われていないときの退避位置と、裁断動作中の屑受け位置との間を移動する。裁断屑受け箱533の退避位置は、裁断屑箱532の上方に位置する。また、図25に示すように、裁断屑受け箱533は、開放可能なように構成されている底板部を有する。裁断屑受け箱533が退避位置に移動すると、裁断屑受け箱533の底板部が開放され、裁断屑受け箱533内の裁断屑が裁断屑箱532に収納される。
次に、製本排出部Eの詳細について図26乃至図29を参照しながら説明する。製本排出部Eにおいては、図26に示すように、トリムグリッパ512にグリップされている冊子570が、入り口ローラ515により受け取られ、製本排出部E内部へ搬送される。入り口ローラ515により搬送された冊子570は、一時的に積載板529に積載される。積載板529は、図27に示すように、垂直に起立するように揺動する。これにより、積載板529に積載された冊子570は、製本支持板530に立て掛けるように支持される。
ここで、図28に示すように、排出搬送ベルト531の下方に位置する製本排出安定板534が、駆動手段(図示せず)により上方へ移動され、冊子570は、製本支持板530と製本排出安定板534とにより安定的に支持される。その後、図29に示すように、製本支持板530、排出搬送ベルト531により左方向へ移動され、次に搬送される冊子571に対する排出スペースが確保される。次いで、次の冊子571に対して上述したと同様の動作が行われる。その結果、冊子571は、冊子570の隣に支持される。
このようにして製本支持板530に立て掛けられて支持されている各冊子に対しては、ユーザが装置外部から取り出し可能な位置にある。
次に、操作表示装置600の詳細について図30を参照しながら説明する。操作表示装置600には、図30に示すように、スタートキー602、ストップキー603、テンキー604乃至612,614、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616などが設けられている。ここで、スタートキー602は画像形成動作を開始するためのキーであり、ストップキー603は画像形成動作を中断するためのキーであり、テンキー604乃至612,614は置数設定などを行うキーである。また、操作表示装置600の上部には、液晶表示部620が設けられている。液晶表示部620の画面には、タッチパネルが貼り付けられており、当該画面上には、ソフトキーが表示可能である。
本実施の形態においては、表紙付け装置500による「製本モード」などを含む後処理モードを実行することが可能である。このような処理モードの設定は、操作表示装置600からの入力操作により行われる。
次に、製本モードの設定について図31乃至図42を参照しながら説明する。操作表示装置600の液晶表示部620には、図31に示すような初期画面が表示される。この初期画面において、ソフトキーである「応用モード」キーが押下されると、図32に示すような応用モード選択画面が液晶表示部620に表示される。この応用モード選択画面には、選択可能な応用モードの一覧が表示され、この一覧の中から、「製本」のソフトキーが押下されると、図42に示す製本モードの設定処理が開始される。
まず、成果物のとじ方向の設定が行われる(ステップS1001)。ここでは、図33に示すような、成果物のとじ方向として「右開き」、「左開き」のいずれかを指定するための画面が表示される。「右開き」は本を開いたときに右側から左側へページが増すとじ方であり、「左開き」は左側から右側へページが増すとじ方である。この画面上においては、ユーザにより「右開き」、「左開き」のいずれかのソフトキーが押下され、それを確定するために、「次へ」のソフトキーが押下される。これにより、押下されたソフトキーに対応する成果物のとじ方向が設定される。
次いで、くるみ表紙を給紙する給紙段の設定が行われる(ステップS1002)。ここでは、図34に示すような、くるみ表紙を給紙する給紙段を指定するための画面が表示される。この画面には、くるみ表紙を給紙する給紙段として、手差し給紙部、給紙カセット、インサータのそれぞれに対応するソフトキーが選択可能に表示される。また、各ソフトキーには、それぞれ給紙可能なシートサイズが付されている。この画面上においては、手差し給紙部、給紙カセットまたはインサータに対応するソフトキーが押下され、それを確定するために「次へ」のソフトキーが押下される。これにより、押下されたソフトキーに対応する給紙段が表紙の給紙段として設定される。
次いで、設定された表紙給紙段がインサータであるか否かの判定が行われる(ステップS1003)。ここで、設定された表紙給紙段がインサータでないと判定された場合ステップ(S1003:NO)、中紙給紙段の設定が行われる(ステップS1004)。この中紙給紙段の設定においては、図35に示すような、中紙を給紙する給紙段を指定するための画面が表示される。この画面には、中紙を給紙する給紙段として、手差し給紙部、給紙カセット、インサータのそれぞれに対応するソフトキーが選択可能に表示される。
また、各ソフトキーには、それぞれ給紙可能なシートサイズが付されている。この画面上においては、手差し給紙部、給紙カセットまたはインサータに対応するソフトキーが押下され、それを確定するために「次へ」のソフトキーが押下される。これにより、押下されたソフトキーに対応する給紙段が中紙の給紙段として設定される。
次いで、仕上がりサイズの設定が行われる(ステップS1005)。ここでは、図36に示すような、仕上がりサイズを指定するための画面が表示される。この画面には、各仕上がりサイズに対応するソフトキーが選択可能に表示される。この画面においては、規定のサイズの中から裁断後のサイズ(仕上がりサイズ)を選択することができる。また、「詳細設定」のソフトキーを押下して、図37に示す画面上で、任意の仕上がりサイズを指定することも可能である。
次いで、原稿読み込みモードの設定が行われる(ステップS1006)。ここでは、図38に示すような画面が表示される。この画面において、くるみ表紙の原稿と中紙の原稿とが分けられている場合は、「表紙モード」のソフトキーが選択される。また、表紙/裏表紙と中紙の原稿とが1つの束になっている場合は、「標準モード」のソフトキーが選択される。
そして、原稿読み込みモードとして「表紙モード」が選択されたか否かの判定が行われる(ステップS1007)。ここで、原稿読み込みモードとして「標準モード」が選択された場合(ステップS1007:NO)、図39に示すようなメッセージ画面が表示される(ステップS1008)。このメッセージ画面により、ユーザに対して、原稿を原稿給送装置(DF)100へセットすることが促される。そして、原稿読み込みモードを「標準モード」とする製本モードが設定される。以下、原稿読み込みモードを「標準モード」として製本を行うモードを「標準モード」と呼ぶことにする。
上記ステップS1006において、原稿読み込みモードとして「表紙モード」が選択されたと判定された場合(ステップS1007:YES)、図40に示すようなメッセージ画面が表示される。このメッセージ画面により、ユーザに対して、くるみ表紙の原稿を原稿給送装置(DF)100へセットし、スタートボタンを押下することが促される(ステップS1009)。これに応答して、ユーザにより操作表示装置600のスタートボタン602が押下される。
上記スタートボタン602が押下されると、表紙原稿の読み込みが開始される(ステップS1010)。表紙原稿の読み込みが完了すると、図41に示すようなメッセージ画面が表示される(ステップS1011)。このメッセージ画面により、ユーザに対して中紙の原稿を原稿給送装置(DF)100へセットすることが促される。そして、原稿読み込みモードを「表紙モード」とする製本モードが設定される。以下、原稿読み込みモードを「表紙モード」として製本を行うモードを「表紙モード」と呼ぶことにする。
上記ステップS1003において給紙段としてインサータが設定されたと判定された場合(S1003:YES)、中紙の給紙段の設定が行われる(ステップS1012)。ここでは、図35に示すような、くるみ表紙で包まれるシート束を給紙する給紙段を指定するための画面が表示される。この画面上においては、手差し給紙部、給紙カセットまたはインサータに対応するソフトキーが押下され、それを確定するために「次へ」のソフトキーが押下される。これにより、押下されたソフトキーに対応する給紙段が中紙の給紙段として設定される。
次いで、仕上がりサイズの設定が行われる(ステップS1013)。ここでは、図36に示すような、仕上がりサイズを指定するための画面が表示される。この画面においては、規定のサイズの中から裁断後のサイズ(仕上がりサイズ)を選択することができる。また、「詳細設定」のソフトキーを押下して、図37に示す画面上で、任意の仕上がりサイズを指定することも可能である。
次いで、図39に示すようなメッセージ画面が表示される(ステップS1014)。これにより、ユーザに対して原稿を原稿給送装置(DF)100へセットすることが促される。そして、表紙をインサータから給紙する製本モードが設定される。以下、表紙をインサータから給紙する製本モードを「インサートモード」と呼ぶことにする。
次に、原稿のセット方法、すなわち製本モードを行う際の原稿給送装置100またはインサータ300にセットする原稿の向きと順番について図43乃至図45を参照しながら説明する。図43は標準モード時の原稿の向きと順番を模式的に示す図である。図44は表紙モード時の原稿の向きと順番を模式的に示す図である。図45はインサータモード時の原稿の向きと順番を模式的に示す図である。
標準モードにおいては、図43に示すように、原稿が、その先頭ページPAを最上面とする向きで原稿給送装置100にセットされる。
表紙モードにおいては、くるみ表紙となる原稿のセットが促された場合、図44(a)に示すように、成果物の表表紙となるページPAを下向きとする向きで原稿がセットされる。また、中紙となる原稿のセットが促された場合、図44(b)に示すように、中紙となる原稿の先頭ページPCを最上面とする向きで原稿がセットされる。
インサータモードにおいては、インサータ300の給紙トレイ310に成果物の表表紙となるページPAを上向きとする向きで原稿がセットされる。ここで、成果物のとじ方向が「右開き」の場合は、図45(a)に示すように、ページPAが成果物の裏表紙となるページPHの右側になるように配置される。これに対し、成果物のとじ方向が「左開き」の場合は、図45(b)に示すように、ページPAが成果物の裏表紙となるページPHの左側になるように配置される。また、中紙となる原稿のセットが促された場合、図45(c)に示すように、中紙となる原稿の先頭ページPCを最上面とする向きで原稿がセットされる。
次に、画像形成装置本体10から表紙付け装置500へ排出されるシートの画像形成面の位置(画像形成面付け)について示す図46および図47を参照しながら説明する。
図43に示された標準モードまたは図44に示された表紙モードにおいて、原稿がセットされ、成果物のとじ方向が「右開き」に設定された場合は、図46(a)に示す順番(1)→(3)で、画像形成装置本体10から表紙付け装置500へシートが排出される。そして、表紙付け装置500により、図47(a)に示すように、製本化された右開きの冊子が得られる。また、成果物のとじ方向が「左開き」の場合、図46(b)に示す順番(1)→(3)で画像形成装置本体10から表紙付け装置500へシートが排出される。そして、図47(b)に示すように、製本化された左開きの冊子が得られる。
ここで、表紙モードにおいては、ページPFが図44で示すように最後に読み込まれる原稿上に位置し、さらにページPFは図46(a)で示すように最初に画像形成装置本体10から排出されるシート上に位置する。そのため、表紙モードにおいて成果物のとじ方向が「右開き」の場合は、セットされる原稿を最後まで読み込んだ後に画像形成を開始する必要がある。
図45に示すインサータモードで、成果物のとじ方向が「右開き」の場合は、図46(c)に示す順番(1)→(2)で画像形成装置本体10からシートが排出される。これに対し、「左開き」の場合は、図46(d)に示す順番(1)→(2)で画像形成装置本体10からシートが排出される。
次に、製本モードのジョブが途中で中止された場合の積載トレイ520に積載されたシート束の排出方法について図48乃至図64を参照しながら説明する。
ここで、図53および図64のフローチャートで示す手順は、CPU回路部150の制御下において、シート処理装置制御部501により、実行される。したがって、後で説明するジョブ中止認識手段及び積載トレイ520へ搬送される中紙用シートの残数を認識するシート残数認識手段の機能は、シート処理装置制御部501により実現される。
図53において、製本モードでのシート搬送手段である搬送ローラ対505によって中紙用シートをシート積載部A(積載トレイ520)へ所定枚数搬送してシート束を形成する処理を含んだジョブが開始されると、画像形成装置本体10から排出された中紙用シートが表紙付け装置500内へ取り込まれ、取り込まれた中紙用シートはシート積載部Aに積載される(ステップS2001)。
そして、シート処理装置制御部501は、操作表示装置600のストップキー603の押下などにより製本モードのジョブが中止されたか否かの判定を行なう(ステップS2002)。シート処理装置制御部501によるこの判定処理がジョブ中止認識手段の機能となる。ジョブの中止が発生していない場合(ステップS2002:NO)、表紙以外の全ての中紙用シートがシート積載部Aに積載されたか否かの判定が行われる(ステップS2003)。ここで、表紙以外の全ての中紙用シートがシート積載部Aに積載されていないと判定された場合(ステップS2003:NO)、画像形成装置本体10から排出された中紙用シートをシート積載部Aに積載する処理へ戻る(ステップS2001)。
そして、上記ステップS2003において、表紙以外の全ての中紙用シートがシート積載部Aに積載されたと判定された場合(ステップS2003:YES)、画像形成装置本体10から排出された表紙が表紙付け装置500内へ取り込まれる(ステップS2004)。次いで、上述した製本処理が行われる(ステップS2005)。
上記ステップS2002において、ジョブが中止されたと判定された場合(ステップS2002:YES)、ジョブの中止によって表紙付け装置500が動作停止されるまでに画像形成装置本体10から排出される中紙用シートがあるか否かの判定が行われる(ステップS2006)。ここで、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートがないと判定された場合(ステップS2006:NO)、天糊製本処理が行われる(ステップS2007)。そして、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートがあると判定された場合(ステップS2006:YES)、後述するシート束排出処理が行われる(ステップS2008)。
[天糊製本処理]
この天糊製本処理においては、ジョブの中止によって表紙付け装置500が動作停止されるまでに、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートは、シート積載部Aに積載され未完成シート束を形成する。このシート積載部Aに積載された未完成シート束は糊付け部Bで糊付けされ、接着部Cへ搬送される。そして、接着部Cにおいては、未完成シート束に表紙が接着されることなく、未完成シート束が製本排出部Eへ搬送および積載される。
糊付け部Bにおいて、糊付けユニット580は、上述したように、糊付けグリッパ523によって直立状態に狭持されたシート束540の下側面長手方向に沿って移動する。これにより、糊付けローラ524がシート束540の下側面に糊付けされる。
天糊製本処理においては、包み処理が行われないため、シート束側面に糊付けされた糊が乾燥するまで、シート束は、所定時間、糊付けグリッパ523によって狭持された状態に保持される。所定時間経過後、糊付けグリッパ523が下降する。そして、冊子570は、図48に示すように、搬送ガイド560および搬送ガイド561の位置を経て、その下端がトリムユニット受け渡しローラ565、566に当接する位置まで下降される。
その後、図49に示すように、糊付けグリッパ523が冊子570の狭持を解除すると同時に、この冊子570は、トリムユニット受け渡しローラ565,566によって下方向に搬送される。
冊子570は、トリムユニット受け渡しローラ565,566によって所定位置まで搬送されると、当該所定位置に停止される。次いで、図50に示すように、冊子570は、トリムグリッパ512により狭持される。そして、冊子570は、トリムグリッパ512により、裁断部D直下にある製本排出部Eの入り口ローラ515へ向けて搬送される。
次いで、図51に示すように、製本排出部Eの入り口ローラ515により、冊子570の搬送が行われる。トリムグリッパ512は、冊子570の狭持を解除し、接着部Cの所定位置へ戻る。
冊子570は、図51に示すように、入り口ローラ515により、積載板529に積載される。その後、図52に示すように、積載板529は、垂直に起立するように揺動し、積載板529に積載された冊子570は、製本支持板530に立て掛けるように支持される。この際、製本排出安定板534が上方へ移動され、冊子570は、製本支持板530と製本排出安定板534とにより安定的に支持される。その後、製本支持板530は、排出搬送ベルト531により左方向へ移動され、次に搬送される冊子に対する排出スペースが確保される。
[シート束排出処理]
上記ステップS2006において、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートがあると判定された場合(ステップS2006:YES)、シート束排出処理が行われる(ステップS2008)。シート束排出処理が開始されると、図64に示すように、ジョブの中止によって表紙付け装置500が動作停止されるまでに画像形成装置本体10から排出される中紙用シートの残数が複数枚あるか否かの判定が行われる(ステップS2009)。ここで、複数枚ないと判定された場合(ステップS2009:NO)、図54に示すように、画像形成装置本体10から排出された中紙用シートP1がフラッパ521を経由して包み位置C1へ搬送される(ステップS2010)。次いで、後述するステップS2015以降の処理が行われる。
また、上記ステップS2009において、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートの残数が複数枚あると判定された場合(ステップS2009:YES)、図55に示すように、画像形成装置本体10から排出された第1中紙用シートP2がフラッパ521を経由して包み位置C2へ搬送される(ステップS2011)。この包み位置C2は、第1中紙用シートP2と第2中紙用シートP3によってシート束540が包まれた際に、第1中紙用シートP2のシート後端がシート束540の束厚に対して中央となる位置を表している。
次いで、画像形成装置本体10から排出された第2中紙用シートP3がフラッパ521を経由して図56に示す包み位置C3へ搬送される(ステップS2012)。この包み位置C3は、第1中紙用シートP2と第1中紙用シートP2が並列配置される第2中紙用シートP3によってシート束540が包まれた際に、第2中紙用シートP3のシート先端がシート束540の束厚に対して中央となる位置を表しており、第1中紙用シートP2の後端と第2中紙用シートP3の先端が接する位置関係となる(図では第1中紙用シートP2の後端と第2中紙用シートP3の先端との境界を表現するために隙間を設けている)。
次いで、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートが残っているか否かの判定が行われる(ステップS2013)。ここで、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートが残っていると判定された場合(ステップS2013:YES)、画像形成装置本体10から排出された中紙用シートはシート積載部Aに積載される(ステップS2014)。この後、画像形成装置本体10から排出される全ての中紙用シートがシート積載部Aに積載されるまで、上記ステップS2013の判定処理と上記ステップS2014のシート積載処理が繰り返される。
そして、上記ステップS2013において、画像形成装置本体10から排出される中紙用シートがなくなったと判定された場合(ステップS2013:NO)、シート束540が製本排出部Eへ積載されるまでの処理が行われる(S2015以降)。これらのステップでは、シート積載部Aに積載された未完成シート束としてのシート束540は糊付け部Bで糊付けされ、接着部Cへ搬送される。そして、接着部Cにおいてシート束540と中紙用シートが接着され、シート束540が製本排出部Eへ搬送および積載される。
まず、シート積載部Aに積載されたシート束540は糊付け部B搬送され、上述したように、糊付けユニット580によってシート束540の下側面に糊付けされる(S2015)。
ここで、シート束排出処理の対象となるシート束540と上述した包み位置へ搬送された中紙用シート(中紙用シートP1、または第1中紙用シートP2および第2中紙用シートP3)との接着力は、製本排出部Eへ搬送および積載されるまでに剥がれない程度で良い。よって、糊付け部Bにおける、シート束540への糊付け量は通常の製本処理よりも少なく糊付けされることが望ましい。
図57は通常の製本処理時における糊付け部Bの糊付け動作および糊付け量を模式的に示す立面図である。また、糊付け量T1は、通常の製本処理に必要な糊付け量を表している。上述したように、糊付けユニット580は、シート束540の下側面に糊付けローラ524が当接する位置まで上昇することで、シート束540の下側面に糊付けする。ここで、糊付けローラ524の表面には糊容器525内で付着させた糊領域Gが存在するが、糊付けユニット580はシート束540の下側面に対する上昇停止位置を変え、シート束540の下側面が糊領域Gに浸漬される量を変えることで、シート束540の下側面への糊付け量の増減を可能としている。
図58および図59はシート束排出処理時における糊付け部Bの糊付け動作および糊付け量を模式的に示す立面図である。この図58および図59に示すいずれかの方法で、シート束540の下側面への糊付け量を減らすことで、後述するステップS2016の包み処理において、糊の乾燥時間を短くすることができる。
まず、図58に示す糊付け量T2は、シート束排出処理に必要な糊付け量を表している。シート束排出処理に必要な糊付け量T2を通常の製本処理に必要な糊付け量T1に対して少なくするため、糊付けユニット580はシート束540の下側面に対する上昇停止位置を低くし、シート束540の下側面が糊領域Gに浸漬される量を少なくしている。
そして、図59に示す糊付け量T3は、シート束排出処理に必要な糊付け領域を表している。図57に示す通常の製本処理に必要な糊付け量T1は、シート束540の下側面の先端から終端まで糊付けされているが、図59に示す糊付け量T3は、糊付けユニット580が表紙付け装置500の前面側から背面側へ向けて移動する移動量を少なくすることで、シート束540の下側面へ糊付けされる領域を少なくしている。
上記ステップS2015において、シート束540の下側面に糊付けされると、シート束540は糊付けグリッパ523によって接着部Cに搬送され、シート束540を上述した中紙用シートP1、または中紙用第1シートP2および中紙用第2シートP3に接着させ上述した包む処理を行う(S2016)。
次いで、包まれたシート束540は糊を乾かすべく接着部Cで保持される。ここで、図60は通常の製本処理を行う際に糊を乾かすべく接着部Cで保持されている状態を示しており、Dt1は乾燥時間を示している。また、図61は天糊製本処理を行う際に糊を乾かすべく接着部Cで保持されている状態を示しており、Dt2は乾燥時間を示している。そして、図62および図63はシート束排出処理を行う際に糊を乾かすべく接着部Cで保持されている状態を示しており、Dt3は乾燥時間を示している。
図62および図63に示すシート束排出処理における糊の乾燥時間Dt3は、上記ステップS2015に説明した通り、通常の製本処理よりも少なく糊付けされているので、糊の乾燥時間を短くすることができる。よって、図60に示す糊の乾燥時間Dt1よりも、図62および図63に示す糊の乾燥時間Dt3が短い関係となる。
また、上記ステップS2007の天糊製本処理は、糊付け部分がシートに包まれることなくシート束540が製本排出部Eへ搬送および積載されることから、糊が完全に乾く前に製本排出部へ搬送すると、糊が搬送ローラや搬送ガイドなどに付着してしまう。よって、図61に示す天糊製本処理における糊の乾燥時間Dt2は糊が完全に乾く時間を要することとなり、図60に示す通常の製本処理における糊の乾燥時間Dt1よりも長い関係となる。
よって、図62および図63に示すシート束排出処理における糊の乾燥時間Dt3は、図61に示す天糊製本処理における糊の乾燥時間Dt2よりも短い関係となり、シート束排出処理は天糊製本処理に対してシート束540を製本排出部Eへ搬送および積載されるまでの時間が短縮されることになる。
上記ステップS2016において、シート束540を包む処理を終えると、上述したように、包まれた冊子570は裁断部Dへ搬送され、裁断部Dへ搬送された冊子570は製本排出部Eへ搬送および積載される(S2017)。
上記実施の形態では、印刷方式として電子写真方式の場合を例に挙げたが、本発明は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、感熱方式、静電方式、放電破壊方式など各種印刷方式に適用することができる。
本発明は、シートに対して画像形成し、画像形成された複数枚のシートを束ねて製本化する製本モードを有する表紙付け装置および画像形成システムに関し、製本モードのジョブの実行途中でジョブが中止された場合に、装置内に残されたシート束をユーザにより短時間に除去するものであり、産業上の利用可能性を有する。
B 糊付け部
C 接着部(包み手段)
501 シート処理装置制御部(制御手段、ジョブ中止認識手段)
505 搬送ローラ対505(搬送手段)
515 排出ローラ(フィニシャ装置の入り口ローラ)
520 シート積載トレイ(シート積載手段)
521 切換フラッパ(変向手段)

Claims (6)

  1. 画像形成装置により画像形成されたシートを所定の搬送方向に搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されるシートを中紙用シートとして所定枚数積載してシート束を形成するシート積載手段と、
    前記シート積載手段により形成されたシート束の端面に糊を付ける糊付け処理を実施する糊付け部と、
    所定の包み位置にセットされた表紙用シートと前記糊付け処理を施された前記シート束の前記端面とを貼り付け、且つ前記表紙用シートで前記シート束を包む包み処理を実施する包み手段と、
    前記包み手段により前記包み処理を施された包み処理済シート束を前記包み位置から排出する排出手段と、
    前記シート搬送手段によって中紙用シートを所定枚数搬送するジョブが中止されたことを認識するジョブ中止認識手段と、
    前記シート搬送手段により搬送される前記中紙シートを前記包み位置に向けて変向する変向手段と、
    前記ジョブ中止認識手段により前記ジョブが中止されたことが認識された場合、前記ジョブの中止にかかわらず前記所定枚数未満の前記中紙シートをもって前記シート積載手段により形成され、且つ前記糊付け部により前記糊付け処理を実施された未完成シート束に対して、前記変向手段により変向されて前記包み位置にセットされ、前記シート搬送手段によって前記シート積載手段に積載されていない前記中紙用シートを、表紙シートとして前記包み処理を実施すべく、前記シート集積手段、前記糊付け部、前記変向手段及び前記包み手段を制御する制御手段と、
    を備えた表紙付け装置。
  2. 前記制御手段は、前記シート積載手段により所定枚数の中紙シートが積載されて形成されたシート束に対して前記糊付け部が前記糊付け処理を施す際の糊の量よりも、前記未完成シート束に付けられる糊の量を少なくすべく前記糊付け部を制御する請求項1記載の表紙付け装置。
  3. 前記排出手段が前記包み処理済シート束を前記包み位置から排出する前に、前記包み手段が前記包み処理済シート束を保持して前記包み処理済シート束に付けられた糊を乾燥する乾燥処理を実施する際、
    前記制御手段は、前記シート積載手段により所定枚数の中紙シートが積載されて形成されたシート束よりも、前記未完成シート束の方が前記乾燥処理に要する時間を短くすべく、前記包み手段及び前記排出手段を制御する請求項1又は2に記載の表紙付け装置
  4. 前記制御手段は、前記シート残数認識手段によって認識された中紙用シートの残数が複数枚ある場合、前記複数枚ある中紙用シートの内2枚を、前記シート搬送手段によって表紙用シートによる包み位置へ搬送し、前記シート積載手段に積載されたシート束を前記糊付け部により糊付けし、前記糊付けされたシート束を前記包み手段により前記2枚の中紙用シートで包み、前記2枚の中紙用シートで包まれたシート束を前記製本排出手段へ搬送するように制御する請求項1乃至3の何れかに記載の表紙付け装置。
  5. 前記ジョブ中止認識手段により前記ジョブが中止されたことが認識された場合、前記制御手段は、前記変向手段により変向されて前記包み位置にセットされ、前記シート搬送手段によって前記シート積載手段に積載されていない2枚の前記中紙用シートを、表紙シートとして前記包み位置において並列に配置して前記包み処理を実施すべく、前記シート集積手段、前記糊付け部、前記変向手段及び前記包み手段を制御する請求項1乃至4の何れかに記載の表紙付け装置。
  6. シート上に画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成を施されたシートを画像形成手段から排出するシート排出手段とを有する画像形成装置と、請求項1乃至4の何れかに記載の表紙付け装置と、を備えた画像形成システム。
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