JP2021092372A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望する食品の使用予定時期に合わせて、当該食品の食べごろの時期を容易に調整できる冷蔵庫を提供する。【解決手段】この発明に係る冷蔵庫1は、食品を保存する貯蔵室である切替室200と、切替室200内を冷却する冷却手段と、切替室200の設定温度に応じて冷却手段を制御する制御装置8と、切替室200内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段と、を備える。制御装置8は、切替室200内の食品の使用予定時期に応じて、切替室200の設定温度を変更する。【選択図】図10

Description

この発明は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵庫においては、冷凍あるいは冷蔵貯蔵空間の密閉された空間内部に貯蔵室内の空質(酸素濃度及び二酸化炭素濃度)を制御する手段を設け、貯蔵室内に青果物を収納し保存している場合は空質制御手段を作用させ、熟成時には作用させないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−139387号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような冷蔵庫においては、青果物を長期保存する際に空質制御手段を作用させた場合、青果物を長持ちさせることができるにしても、青果物の食べごろの時期がいつであるのかは、使用者が青果物の見た目、硬さ等から推測する他ない。青果物の熟成時に空質制御手段を作用させない場合であっても同様に、使用者が青果物の見た目、硬さ等から食べごろの時期を推測しなくてはならない。このため、使用者が所望する食品の使用予定時期に合わせて当該食品の熟成度合いすなわち食べごろの時期を調整することに相応の困難が伴う。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、使用者が所望する食品の使用予定時期に合わせて、当該食品の食べごろの時期を容易に調整できる冷蔵庫を提供することにある。
この発明に係る冷蔵庫は、食品を保存する貯蔵室と、前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、前記貯蔵室の設定温度に応じて、前記冷却手段を制御する制御手段と、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期に応じて、前記貯蔵室の設定温度を変更する。
または、この発明に係る冷蔵庫は、食品を保存する貯蔵室と、前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、前記貯蔵室の対向する壁面に設けられた一対の電極と、前記電極間に電圧を印加する電源部と、前記冷却手段及び前記電源部を制御する制御手段と、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期に応じて、前記電源部の電圧印加動作を変更する。
この発明に係る冷蔵庫によれば、使用者が所望する食品の使用予定時期に合わせて、当該食品の食べごろの時期を容易に調整できるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の切替室周辺の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫が備える操作パネルの一例を示す図である。 保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。 保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。 保存温度と食品の食べごろに到達するまでの時間の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の別例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の動作の一例を示す制御フロー図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の変形例を示す切替室周辺の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の変形例を示す制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の変形例における画像表示の一例である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の切替室周辺の拡大断面図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における保存温度、電場と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図14を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。図1は冷蔵庫の正面図である。図2は冷蔵庫の縦断面図である。図3は冷蔵庫の切替室周辺の拡大断面図である。図4は冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。図5は冷蔵庫が備える操作パネルの一例を示す図である。図6及び図7は保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。図8は保存温度と食品の食べごろに到達するまでの時間の関係を示す図である。図9は冷蔵庫における保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。図10は冷蔵庫における保存温度と食品の鮮度及び熟度の経時変化の別例を示す図である。図11は冷蔵庫の動作の一例を示す制御フロー図である。図12は冷蔵庫の変形例を示す切替室周辺の拡大断面図である。図13は冷蔵庫の変形例を示す制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。そして、図14は冷蔵庫の変形例における画像表示の一例である。
以下においては、原則として、冷蔵庫1が使用可能な状態に設置されたときを基準として、各方向を定義する。また、図1及び図2によって示される冷蔵庫1を構成する各部材の寸法、位置関係及び形状等は、実際のものとは必ずしも完全に一致しない場合がある。冷蔵庫1の構成は、図1及び図2によって示されるものに限定されるものではない。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、断熱箱体90を有している。断熱箱体90は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
断熱箱体90の前面(正面)は、開口している。断熱箱体90の内部には、貯蔵空間が形成されている。貯蔵空間は、食品等の被貯蔵物が収納される空間である。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材によって、食品を収納保存するための複数の貯蔵室に区画されている。一例として、冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように、複数の貯蔵室として、冷蔵室100、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を備えている。これらの各貯蔵室は、断熱箱体90において、上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室100は、断熱箱体90の最上段に配置されている。図2に示すように、冷蔵室100の内部には、一例として、複数の棚板が設けられている。冷蔵室100の内部は、これらの棚板によって、上下方向に複数の空間に仕切られている。
切替室200は冷蔵室100の下方における左右の一側に配置されている。切替室200内の温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかに選択的に切り替えることが可能である。切替室200内の温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯、冷蔵温度帯、チルド温度帯、ソフト冷凍温度帯等である。冷凍温度帯は、例えば、−18℃程度の温度帯である。冷蔵温度帯は、例えば、5℃程度の温度帯である。チルド温度帯は、例えば、0℃程度の温度帯である。ソフト冷凍温度帯は、例えば、−7℃程度の温度帯である。また、切替室200は、後述する食べごろモードが冷蔵温度帯において設定可能である。
製氷室300は、切替室200の側方に隣接して配置される。製氷室300は、切替室200と並列に配置される。すなわち、製氷室300は、冷蔵室100の下方における左右の他側に配置されている。冷凍室400は、切替室200及び製氷室300の下方に配置されている。冷凍室400は、被貯蔵物を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いられる。野菜室500は、冷凍室400の下方に配置されている。野菜室500は、断熱箱体90の最下段に配置されている。野菜室500には、例えば、野菜及び容量の大きなペットボトル等が収納される。
冷蔵室100の正面部には、当該冷蔵室100を開閉するための冷蔵室扉7が設けられている。冷蔵室扉7は、例えば、両開き式の回転式の扉である。両開き式の冷蔵室扉7は、右扉7a及び左扉7bにより構成されている。冷蔵室扉7の外側表面には、操作パネル6が設けられている。図1に示す構成例では、操作パネル6は左扉7bに設けられている。
切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500は、例えば、それぞれ、引出し式の扉によって開閉される。これらの引出し式の扉は、各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに沿って冷蔵庫1の奥行方向にスライドできるようになっている。本実施の形態の冷蔵庫1の使用者は、引出し式の扉をスライドさせることで、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を開閉する。
切替室200の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース201が引き出し自在に格納されている。冷凍室400の内部には、食品等を内部に収納できる冷凍室収納ケース401が引き出し自在に格納されている。同様に、野菜室500内には、食品等を内部に収納できる野菜室収納ケース501が引き出し自在に格納されている。
切替室収納ケース201は、切替室200を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。切替室収納ケース201は、切替室200を開閉する扉に連動して引き出される。冷凍室収納ケース401は、冷凍室400を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。冷凍室収納ケース401は、冷凍室400を開閉する扉に連動して引き出される。同様に、野菜室収納ケース501は、野菜室500を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。野菜室収納ケース501は、野菜室500を開閉する扉に連動して引き出される。
なお、冷蔵庫1に備えられた貯蔵室の数、貯蔵室の配置、貯蔵室を開閉するための扉の構成等は、以上で説明した例に限定されるものではない。例えば、冷蔵室100を開閉するための扉は、スライド式であってもよい。また、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を開閉するための扉は、回転式であってもよい。切替室収納ケース201、冷凍室収納ケース401及び野菜室収納ケース501は、それぞれ、2つ以上設けられてもよい。
冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却するための冷凍機構として、圧縮機2、冷却器3、送風ファン4及び風路5等を備える。圧縮機2及び冷却器3は、図示を省略している凝縮器及び絞り装置等とにより、冷凍サイクル回路を構成している。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を、圧縮して吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
風路5は、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するためのものである。風路5は、断熱箱体90の内部に形成されている。風路5は、例えば、冷蔵庫1の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路を構成している冷却器3は、この風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン4も設置されている。
送風ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気、すなわち冷気が、風路5を通って、冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100へ送られる。これにより、冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100の各貯蔵室内が冷却される。また、野菜室500には、冷蔵室100から戻った冷気が図示しない風路を介して導入される。これにより、野菜室500内が冷却される。野菜室500を通過した空気は、冷却器3が設置されている風路5内へと戻される。風路5内へと戻された空気は、再び冷却器3によって冷却され、冷蔵庫1内を循環する。
また、風路5からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、ダンパが設けられている。このダンパは、図1及び図2では図示を省略している。各ダンパの開閉状態が変化することで、各貯蔵室へと供給される冷気の風量が調節される。貯蔵室へと供給される冷気の風量は、送風ファン4の運転が制御されることによっても調節される。また、各貯蔵室へと供給される空気の温度は、圧縮機2の運転が制御されることで調節される。
各貯蔵室には、内部の温度を検知するサーミスタが設置される。このサーミスタは、図1及び図2では図示を省略している。前述したダンパ、送風ファン4及び圧縮機2は、サーミスタの検知結果に基いて制御される。ダンパ、送風ファン4及び圧縮機2は、各貯蔵室内の温度が予め設定された設定温度になるように制御される。この実施の形態において、以上のように設けられた圧縮機2と冷却器3とを含む冷凍サイクル回路、送風ファン4、風路5及びダンパは、貯蔵室の内部を冷却する冷却手段の一例である。
また、この実施の形態の冷蔵庫1は、制御装置8を備える。制御装置8は、例えば、図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の上部に設けられる。制御装置8には、冷蔵庫1の動作を制御するための制御回路等が備えられている。制御装置8の各機能は、この制御回路によって実現される。
次に、図3を参照しながら、この実施の形態の冷蔵庫1が備える切替室200の構成について説明する。図3及び以下の説明においては、切替室200を開閉する扉を符号を付して切替室扉9と称する。この実施の形態の冷蔵庫1は、図3に示すように、扉開閉検知スイッチ10、切替室サーミスタ11、切替室ダンパ12及びヒータ13を備えている。扉開閉検知スイッチ10は、切替室扉9の開閉を検知する開閉検知手段の一例である。切替室サーミスタ11は、切替室200内に設けられている。切替室サーミスタ11は、貯蔵室である切替室200の温度を検知する温度検知手段の一例である。切替室ダンパ12は、前述したダンパのうちの1つである。切替室ダンパ12の開度を変化させることで、貯蔵室である切替室200へと供給される冷気の風量を変化させることができる。ヒータ13は、切替室200内の例えば底部に設けられている。ヒータ13は、切替室200内を加熱する加熱手段の一例である。
図4は、この実施の形態に係る冷蔵庫1の制御系統の構成を機能的に示すブロック図である。制御装置8の制御回路には、例えば、プロセッサ8a及びメモリ8bが備えられている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをプロセッサ8aが実行することによって予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
プロセッサ8aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ8bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、又は磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
なお、制御装置8の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置8の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、かつ、当該制御回路にプロセッサ8a及びメモリ8bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたもの等が該当する。
操作パネル6は、操作部6a及び表示部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度等を設定するための操作スイッチ等である。表示部6bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶表示部である。操作パネル6は、操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。操作部6aは、使用者による当該操作部6aの操作に応じた信号を制御装置8へ出力する。そして、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの信号が入力される。また、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに表示信号を出力し、表示部6bの動作を制御する。
制御装置8には、各貯蔵室の内部の温度を検知するサーミスタから信号が入力される。また、制御装置8には、扉開閉検知スイッチ10からの信号も入力される。制御装置8は、入力された信号に基づいて、各貯蔵室内が設定された温度に維持されるように、圧縮機2及び送風ファン4の動作並びに各ダンパの開度等を制御する処理を実行する。このような制御装置8は、貯蔵室の設定温度に応じて前述の冷却手段を制御する制御手段の一例である。
この実施の形態の冷蔵庫1においては、操作パネル6を操作することで、貯蔵室の設定温度だけでなく、切替室200内の食品の使用予定時期を設定可能である。次に、図5を参照しながら、切替室200内の食品の使用予定時期を設定するための操作パネル6の構成例について説明する。ここで説明する構成例では、操作パネル6は操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えている。そして、このタッチパネルには、一例として、図5に示す設定画面が表示される。この設定画面では、対象貯蔵室指定部6c、スケジュール入力部6d、食べごろモードボタン6e及び設定ボタン6fが表示されている。
対象貯蔵室指定部6cは、温度、運転モード等の設定対象となる貯蔵室を指定できる。スケジュール入力部6dは、使用者のスケジュール等を入力できる。食べごろモードボタン6eは、対象貯蔵室指定部6cで設定対象として切替室200を指定した場合に表示される。食べごろモードボタン6eを操作することで、切替室200の運転モードを後述する食べごろモードにできる。
食べごろモードが設定されると、使用者は、スケジュール入力部6dを操作して切替室200内の食品の使用予定時期を入力できる。例えば、スケジュール入力部6dには、各日が1カ月ごとにカレンダー形式で表示される。スケジュール入力部6dには、「今日」にあたる日が、その他の日と区別可能な態様で、例えば色が変化されて強調表示される。また、使用者は、スケジュール入力部6dのカレンダー上の日付をタッチして選択することで、切替室200内の食品の使用予定時期を指定できる。この際、使用予定時期として1日のみを指定することもできるし、連続する2日以上を指定することもできる。使用予定時期として指定された日は、前述の「今日」とも、その他の日とも区別可能な態様で、例えば色が変化されて強調表示される。
スケジュール入力部6dで使用予定時期が指定された状態で、使用者が設定ボタン6fを操作すると、制御装置8は、スケジュール入力部6dで指定されている期間を使用予定時期として設定する。このように構成された操作パネル6及び制御装置8は、貯蔵室である切替室200内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段である。
以上のように構成された冷蔵庫1において、特に切替室200に注目すると、制御装置8は、操作パネル6、扉開閉検知スイッチ10及び切替室サーミスタ11から入力された信号に基づいて、切替室200内の温度が設定温度に維持されるように、圧縮機2、送風ファン4及びヒータ13の動作並びに切替室ダンパ12の開度等を制御する。すなわち、前記の制御手段である制御装置8は、前述の貯蔵室である切替室200の設定温度に応じて、少なくとも前述の冷却手段及び前述の加熱手段を制御する。そして、切替室200の運転モードが食べごろモードに設定されると、制御装置8は、設定手段で設定された切替室200内の食品の使用予定時期に応じて、切替室200の設定温度を変更する制御を行う。
次に、この食べごろモードについて説明する。食べごろモードは、切替室200内の温度を調節することで、切替室200内の食品の使用予定時期に当該食品が食べごろになるように当該食品の追熟をコントロールする運転モードである。図6及び図7は、保存温度θRが一定の状態で保存した場合における食品の鮮度と熟度の経時変化の一例を示した図である。ここで対象とする食品は、追熟する野菜、果物、肉等である。保存温度θRは、切替室200の冷蔵温度帯の温度である、例えば5℃とする。
これらの図から分かるように、食品の鮮度は時間が経過するとともに下がっていく。これに対し、食品の熟度は時間が経過するとともに上がっていく。食品の鮮度と熟度のバランスによって、可食期間の範囲の中で食べごろ時期ができる。ここでは、鮮度と熟度がともに70%以上の状態を食べごろとしている。なお、食べごろの定義は、これに限られない。
従来においては、使用者が食品の見た目、硬さ等から食べごろ時期を推測して使用するしかなかった。このため、図6、図7に示すように、食品の食べごろと使用予定時期とがずれてしまうことも多かった。なお、図6に示すのは、食品の使用予定時期が食べごろを過ぎてしまった場合の例である。また、図7に示すのは、食品の使用予定時期が食べごろより前になってしまった場合の例である。
図8に示すのは、保存温度と食品の食べごろに到達する時間との関係の一例である。同図に示すように、追熟する食品が食べごろ時期に到達する時間は、一般的に保存温度が低いほど長くなり、保存温度が高いほど短くなる。切替室200内の温度をθRで一定にした場合に食品が食べごろに到達する時間を、図6及び図7で示したようにT0とする。θRは前述したように例えば5℃である。切替室200内の温度をθLで一定にした場合に食品が食べごろに到達する時間をT1とする。θLはθRよりも低い温度で、例えば1℃である。T1はT0よりも長くなる。切替室200内の温度をθHで一定にした場合に食品が食べごろに到達する時間をT2とする。θHはθRよりも高い温度で、例えば10℃である。T2はT0よりも短くなる。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、図8に示すような関係を利用して、切替室200内の温度を制御することで食品の追熟を調節し、切替室200内の食品が食べごろに到達する時間を調整する。次に、図9及び図10を参照しながら、食べごろモードにおける切替室200内の食品の使用予定時期に応じた切替室200の設定温度制御の例を説明する。
まず、図9に示すのは、食品の使用予定期間の始期Tpが当該食品を保存温度θRで保存した場合の食べごろ到達時間T0よりも後に設定された場合である。なお、食品の使用予定期間の始期Tpは、使用者の操作を受けて前述した設定手段により設定される。この場合には、制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθRよりも低いθLに設定する。このようにすることで、当該食品をθLで保存し、食べごろに到達する時間をT0よりも後のT1に遅らせることができる。したがって、食品の使用予定期間の始期Tpには、当該食品を食べごろの状態にすることが可能である。
次に、図10に示すのは、食品の使用予定期間の始期Tpが当該食品を保存温度θRで保存した場合の食べごろ到達時間T0よりも前に設定された場合である。この場合には、制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθRよりも高いθHに設定する。このようにすることで、当該食品をθHで保存し、食べごろに到達する時間をT0よりも前のT2に早めることができる。したがって、食品の使用予定期間の始期Tpには、当該食品を食べごろの状態にすることが可能である。
そして、使用予定期間の始期Tpになると、制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθHよりも低いθLに設定する。このようにすることで、食べごろになった食品をθLで保存し、当該食品の熟度と鮮度の変化速度を緩やかになる。したがって、食べごろに到達した食品の状態を維持し、食品が食べごろである期間を、より長くできる。
以上のように構成された冷蔵庫1においては、制御装置8は、前述の設定手段により設定された切替室200内の食品の使用予定時期に応じて、切替室200の設定温度を変更する。このため、使用者が所望する食品の使用予定時期に合わせて、当該食品の食べごろの時期を容易に調整できる。
また、図9及び図10を参照して説明した例のように、制御装置8は、まず、切替室200内の食品の使用予定時期の始期Tp以前に、切替室200の設定温度を当該使用予定時期に応じた第1温度に設定する。そして、制御装置8は、当該食品の使用予定時期の始期Tp以後に、切替室200の設定温度を第2温度に設定する。第2温度は、第1温度以下の温度である。第1温度及び第2温度は、例えば0℃以上10℃以下の範囲内で設定される。図9の例では、第1温度及び第2温度がともにθLである。図10の例では、第1温度がθHで、第2温度がθLである。このようにすることで、使用予定時期に合わせて食品を食べごろにできるとともに、食品が食べごろの状態を、より長く維持することが可能である。
なお、以上においては、使用予定時期の始期において食品が食べごろとなるような制御例について説明したが、これに限られない。例えば使用予定時期が長期間になる場合等には、使用予定時期の少なくとも中間時点では、食品が食べごろとなるように前述の第1温度及び第2温度を設定してもよい。
次に、図11を参照しながら、この実施の形態に係る冷蔵庫1の食べごろモードにおける動作の一例を説明する。使用者により操作パネル6が操作され、切替室200の運転モードが食べごろモードに設定されると、まず、ステップS101で、制御装置8は、操作パネル6の操作に応じて、操作パネル6にスケジュール入力部6dのカレンダーを表示させる。そして、ステップS102において、切替室200内の食品の使用予定日が設定されると、処理はステップS103へと進む。
ステップS103において、制御装置8は、「今日」すなわち現在から、ステップS102で設定された食品の使用予定日までの時間Tpを算出する。続くステップS104において、制御装置8は、ステップS103で算出した使用予定日までの時間Tpが、保存温度θHで保存した場合の食べごろ到達時間T2より短いか否かを判定する。使用予定日までの時間TpがT2より短い場合、処理はステップS105に進む。ステップS105で制御装置8は、操作パネル6に使用予定日が食べごろには早過ぎる旨のメッセージを表示させ、もっと後の使用予定日を設定するように使用者を促す。すなわち、ここでのT2は、予め設定された値であり、使用予定日までの時間Tpの下限値としての意味を持つ。ステップS105の後、処理はステップS102へと戻り使用予定日の再設定を待つ。
一方、ステップS104で使用予定日までの時間TpがT2と同じかT2より長い場合、処理はステップS106に進む。ステップS106では、制御装置8は、ステップS103で算出した使用予定日までの時間Tpが、保存温度θRで保存した場合の食べごろ到達時間T0より短いか否かを判定する。使用予定日までの時間TpがT0より短い場合、処理はステップS107に進む。ステップS107で制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθHに設定する。ステップS107の後、処理はステップS113へと進む。
一方、ステップS106で使用予定日までの時間TpがT0と同じかT0より長い場合、処理はステップS108に進む。ステップS108では、制御装置8は、ステップS103で算出した使用予定日までの時間Tpが、保存温度θLで保存した場合の食べごろ到達時間T1より短いか否かを判定する。使用予定日までの時間TpがT1より短い場合、処理はステップS109に進む。ステップS109で制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθRに設定する。ステップS109の後、処理はステップS113へと進む。
一方、ステップS108で使用予定日までの時間TpがT1と同じかT1より長い場合、処理はステップS110に進む。ステップS110では、制御装置8は、ステップS103で算出した使用予定日までの時間Tpが、T3より短いか否かを判定する。T3は、使用予定日までの時間Tpの上限値として予め設定された時間である。図8に示すように、この上限値T3は、保存温度θLで保存した場合の食べごろ到達時間T1より長い。
使用予定日までの時間TpがT3と同じかT3より長い場合、処理はステップS112に進む。ステップS112で制御装置8は、操作パネル6に使用予定日が食べごろには遅過ぎる旨のメッセージを表示させ、もっと前の使用予定日を設定するように使用者を促す。ステップS112の後、処理はステップS102へと戻り使用予定日の再設定を待つ。
一方、ステップS110で使用予定日までの時間TpがT3より短い場合、処理はステップS111に進む。ステップS111で制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθLに設定する。ステップS111の後、処理はステップS113へと進む。以上のようにして、ステップS107、ステップS109又はステップS111で設定された設定温度θSは、前述した第1温度に相当する。
ステップS113において、制御装置8は、タイマー変数Tを0にリセットして計時を開始する。そして、ステップS114で、タイマー変数Tが使用予定日までの時間Tpになるまで、すなわち、使用予定日までの時間Tpが経過するまで、制御装置8は、切替室200の設定温度θSが、ステップS107、ステップS109又はステップS111で設定された第1温度である状態とする。ステップS114でタイマー変数TがTpになれば、処理はステップS115に進む。
ステップS115において、制御装置8は、切替室200の設定温度θSをθLに設定する。このステップS115で設定された設定温度θSは、前述した第2温度に相当する。制御装置8は、切替室200の設定温度θSを第1温度以下の第2温度にして、食品の熟度と鮮度の変化速度を緩やかにする。ステップS115の処理が完了すると、一連の食べごろモードの動作は終了となる。
次に、図12から図14を参照しながら、この実施の形態に係る冷蔵庫1の変形例について説明する。図12に示すように、この変形例においては、切替室200の底面にヒータ13として、第1ヒータ13a及び第2ヒータ13bが設けられている。ここで説明する構成例では、切替室200の底面の手前側に第1ヒータ13aが配置されている。切替室200の底面の奥側に第2ヒータ13bが配置されている。制御装置8は、第1ヒータ13a及び第2ヒータ13bの動作を、それぞれ独立に制御できる。このため、切替室200内は、第1ヒータ13a及び第2ヒータ13bのそれぞれと対応するエリア毎に分割して温度を制御できる。
また、切替室200内には、庫内カメラ14が設けられている。庫内カメラ14は、例えば切替室200内の背面と上面との間の隅角部に取り付けられている。庫内カメラ14は、切替室200内に収納された食品を上側から撮影する。また、庫内カメラ14は、切替室200内を照らす光源と一体化されている。図13に示すように、制御装置8は、庫内カメラ14の撮影動作を制御する。例えば、制御装置8は、扉開閉検知スイッチ10が切替室扉9の開閉を検知すると、庫内カメラ14を起動して切替室200内を撮影させる。
図14に示すのは、庫内カメラ14で撮影された画像の一例である。庫内カメラ14で撮影された切替室200内の画像は、操作パネル6の表示部6bに表示させることができる。使用者は、操作パネル6に表示された切替室200内の画像上の食品を選択して、選択した食品の使用予定時期を設定できる。食品の選択は、操作パネル6がタッチパネルを備えていれば、画像上の食品をタッチすることで可能である。その他の方式で、ボタン操作等により該当する食品の位置を選択する構成としてもよい。
制御装置8は、選択された食品の収納位置を特定する。制御装置8は、選択された食品又は位置に対応する部分の画像を、例えば色を変化させる等して強調表示させてもよい。そして、制御装置8は、圧縮機2、送風ファン4、第1ヒータ13a及び第2ヒータ13bの動作並びに切替室ダンパ12の開度等を制御することで、選択された食品の収納位置に対応するエリアの温度を、当該食品の使用予定時期に応じて制御する。
さらに、この変形例では、図13に示すように、冷蔵庫1は通信装置15を備えている。同図に示すように、通信装置15は、電気通信回線30と通信可能に接続されている。通信装置15は、電気通信回線30を介して冷蔵庫1の外部と通信可能である。通信装置15は、制御装置8と接続されている。したがって、通信装置15により、制御装置8は、冷蔵庫1の外部と電気通信回線30を介して双方向に通信可能である。
電気通信回線30は電灯線、赤外線、非赤外線、無線、公衆電話回線、加入者専用通信回線、光ケーブル、インターネット、衛星回線等のデジタル又はアナログの信号の通信回線を指す。通信装置15と電気通信回線30との間での通信形式は、有線であっても無線であってもよい。通信装置15は、デジタル又はアナログの信号を送受信できるインターフェースである。有線による通信を行う場合には、通信装置15は、例えば、シリアルインターフェース又はドライバを備える。無線による通信を行う場合には、通信装置15は、例えば、Wi−Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に対応した通信モジュールを備える。
図13では、冷蔵庫1の外部にある通信対象の例として、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット端末等の携帯情報端末40を示している。なお、冷蔵庫1の外部にある通信対象として他に例えば、パソコン、HEMSのコントローラ等が挙げられる。
携帯情報端末40は、操作パネル6の操作部6a及び表示部6bの機能の一方又は両方を備えている。すなわち、携帯情報端末40を操作することで、冷蔵庫1の制御装置8に指令を伝えることができる。また、携帯情報端末40で冷蔵庫1の情報を受信し、携帯情報端末40のディスプレイに冷蔵庫1の情報を表示できる。
したがって、例えば、図5に示す操作画面を携帯情報端末40でも表示することで、使用者は、携帯情報端末40を操作して、貯蔵室の温度設定、切替室200の食べごろモードの設定、及び、切替室200内に収納された食品の使用予定時期の設定等を行うことができる。また、庫内カメラ14で撮影された切替室200内の画像を、携帯情報端末40に表示させることもできる。そして、使用者は、携帯情報端末40を操作して、表示画像上の食品を選択し、選択した食品の使用予定時期を設定できる。
この際、庫内カメラ14で撮影された画像における選択位置又は選択領域の情報を携帯情報端末40から制御装置8に送信することで、制御装置8は、選択された食品の収納位置を特定できる。また、携帯情報端末40側で選択位置又は選択領域を庫内カメラ14で撮影された画像に重ね合わせた画像を生成し、この生成した画像を制御装置8に送信してもよい。
以上のような変形例の構成においては、切替室200内は、予め設定された複数のエリアに区分されている。また、前述の設定手段は、切替室200内の複数のエリア毎に食品の使用予定時期を設定可能である。そして、加熱手段であるヒータ13は複数の前記エリア毎に設けられており、制御装置8は、複数のエリア毎の食品の使用予定時期に応じて、複数のエリア毎のヒータ13を制御する。このため、1つの貯蔵室内で、使用予定時期及び熟度の一方又は両方が異なる複数の食品について並行して、熟成の進行を調節できる。
さらに、この変形例の構成では、複数のエリア毎の食品を撮影する撮影手段である庫内カメラ14と、この庫内カメラ14が撮影した画像を表示する表示手段である表示部6bとを備えている。そして、前述の設定手段は、表示部6bに表示された画像上で使用予定時期を設定する食品を指定可能である。したがって、以上のような変形例の構成によれば、使用者は貯蔵室内の画像を確認しながら、所望の食品について使用予定に合わせて食べごろの時期を調節できる。また、冷蔵庫1から離れた場所からでも、携帯情報端末40を用いて食べごろモード等の設定ができるため、利便性の向上を図ることが可能である。
実施の形態2.
図15から図17を参照しながら、この発明の実施の形態2について説明する。図15は冷蔵庫の切替室周辺の拡大断面図である。図16は冷蔵庫の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。そして、図17は冷蔵庫における保存温度、電場と食品の鮮度及び熟度の経時変化の一例を示す図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、食品の使用予定時期に応じて、貯蔵室の設定温度を変化させるのに代えて、貯蔵室内の空間に電場を印加するようにしたものである。以下、この実施の形態2に係る冷蔵庫について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。以降の説明においては、実施の形態1と同様の又は対応する構成について、原則として実施の形態1の説明で用いたものと同じ符号を付して記載する。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、図15に示すように、一対の電極16を備えている。ここで説明する構成例では、一対の電極16は、第1電極パネル16a及び第2電極パネル16bである。この実施の形態の説明では、第1電極パネル16a及び第2電極パネル16bの総称として「電極16」を用いている。第1電極パネル16aは、切替室200の底面に設けられる。第2電極パネル16bは、切替室200の天井面に設けられる。したがって、一対の電極16は、貯蔵室である切替室200の対向する壁面に設けられる。それぞれの電極16は、例えばステンレス又はアルミ等の金属板からなる。なお、ここで示す構成例では、ヒータ13は設けられていない。
図16に示すように、冷蔵庫1は、発振器17を備えている。発振器17は、切替室200に設けられた一対の電極16間に電圧を印加する電源部の一例である。発振器17は、図示しない電源装置を備えている。発振器17は、電源装置から電力供給を受けて、電極16間に予め設定された周波数の交流電圧を一対の電極16間に印加する。発振器17により電極16間に交流電圧を印加することで、切替室200内に電場(電界)を生成できる。切替室200で保存中の食品に電場をかけることで、食品の熟成速度、劣化速度を緩やかにできる。
この実施の形態の制御装置8は、発振器17の電極16間への電圧印加動作についても制御する。制御手段である制御装置8は、貯蔵室である切替室200内の食品の使用予定時期に応じて、電源部である発振器17の電圧印加動作を変更する。具体的には、前述した設定手段により設定された食品の使用予定時期が、切替室200の設定温度で保存された場合に当該食品が食べごろに到達する時間より後の場合、制御装置8は、発振器17により電極16間へ電圧を印加させる。なお、切替室200の設定温度の調整と、発振器17及び電極16による電場印加の両方を組み合わせて、食品の追熟を調節してもよい。
次に、図17を参照しながら、食べごろモードにおける切替室200内の食品の使用予定時期に応じた電場印加の例を説明する。同図に示す例では、切替室200の設定温度はθRである。θRは、前述したように例えば5℃である。同図に示す例では、食品の使用予定期間の始期Tpが当該食品を保存温度θRで保存した場合の食べごろ到達時間T0よりも後に設定されている。換言すれば、このまま保存温度θRの切替室200に食品を保存し続けると、食品の使用予定期間より前に食品の食べごろの時期が過ぎてしまう。
このような場合、制御装置8は、まず、食品の使用予定期間の始期Tpと、当該食品を保存温度θRで保存した場合の食べごろ到達時間T0との時間差ΔTsを算出する。制御装置8は、この時間差ΔTsに相当する時間が経過するまで、発振器17により電極16間へ電圧を印加させる。そして、時間差ΔTsに相当する時間が経過したら、制御装置8は発振器17による電極16間への電圧印加を停止させる。このようにすることで、当該食品に電場をかけて熟成速度、劣化速度を緩やかにし、食べごろに到達する時間をT0よりも後に遅らせることができる。したがって、食品の使用予定期間の始期Tpには、当該食品を食べごろの状態にすることが可能である。
以上のように構成された冷蔵庫1においては、制御装置8は、切替室200内の食品の使用予定時期に応じて発振器17の電圧印加動作を変更して、電極16間の食品に電場印加することで、食品の熟成速度、劣化速度を調節する。このため、実施の形態1と同様に、使用者が所望する食品の使用予定時期に合わせて、当該食品の食べごろの時期を容易に調整できる。
1 冷蔵庫
2 圧縮機
3 冷却器
4 送風ファン
5 風路
6 操作パネル
6a 操作部
6b 表示部
6c 対象貯蔵室指定部
6d スケジュール入力部
6e 食べごろモードボタン
6f 設定ボタン
7 冷蔵室扉
7a 右扉
7b 左扉
8 制御装置
8a プロセッサ
8b メモリ
9 切替室扉
10 扉開閉検知スイッチ
11 切替室サーミスタ
12 切替室ダンパ
13 ヒータ
13a 第1ヒータ
13b 第2ヒータ
14 庫内カメラ
15 通信装置
16 電極
16a 第1電極パネル
16b 第2電極パネル
17 発振器
30 電気通信回線
40 携帯情報端末
90 断熱箱体
100 冷蔵室
200 切替室
201 切替室収納ケース
300 製氷室
400 冷凍室
401 冷凍室収納ケース
500 野菜室
501 野菜室収納ケース

Claims (10)

  1. 食品を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、
    前記貯蔵室の設定温度に応じて、前記冷却手段を制御する制御手段と、
    前記貯蔵室内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期に応じて、前記貯蔵室の設定温度を変更する冷蔵庫。
  2. 前記貯蔵室内を加熱する加熱手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記貯蔵室の設定温度に応じて、前記冷却手段及び前記加熱手段を制御する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室内は、予め設定された複数のエリアに区分され、
    前記設定手段は、複数の前記エリア毎に食品の使用予定時期を設定可能であり、
    前記加熱手段は、複数の前記エリア毎に設けられ、
    前記制御手段は、複数の前記エリア毎の食品の使用予定時期に応じて、複数の前記エリア毎の前記加熱手段を制御する請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 複数の前記エリア毎の食品を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を表示する表示手段と、をさらに備え、
    前記設定手段は、前記表示手段に表示された画像上で使用予定時期を設定する食品を指定可能である請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御手段は、
    前記貯蔵室内の食品の使用予定時期以前に、前記貯蔵室の設定温度を当該使用予定時期に応じた第1温度に設定し、
    前記食品の使用予定時期以後に、前記貯蔵室の設定温度を前記第1温度以下の第2温度に設定する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記第1温度及び前記第2温度は、0℃以上10℃以下の範囲内で設定される請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記設定手段は、
    日付をカレンダーとして表示可能であり、
    今日にあたる日及び前記貯蔵室内の食品の使用予定時期を、それぞれが前記カレンダー上でその他の日と区別可能な態様で表示可能である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 食品を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、
    前記貯蔵室の対向する壁面に設けられた一対の電極と、
    前記電極間に電圧を印加する電源部と、
    前記冷却手段及び前記電源部を制御する制御手段と、
    前記貯蔵室内の食品の使用予定時期を設定可能な設定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記貯蔵室内の食品の使用予定時期に応じて、前記電源部の電圧印加動作を変更する冷蔵庫。
  9. 一対の前記電極の一方は前記貯蔵室の天井面に設けられ、他方は前記貯蔵室の底面に設けられ、
    前記電源部は、前記電極間に予め設定された周波数の電圧を印加する請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記制御手段は、
    前記貯蔵室の設定温度に応じて前記冷却手段を制御し、
    前記貯蔵室の設定温度で保存されたときの食品の食べごろの時期が、
    当該食品の使用予定時期より早い場合に、前記電源部により前記電極間に電圧を印加させる請求項8又は請求項9に記載の冷蔵庫。
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