JP2022139759A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばごはんやパン等の調理済みの食品であってもおいしく保存することができユーザの利便性が向上した冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫は、内部を予め定められた通常温度帯に維持可能である貯蔵室と、貯蔵室の一部または全部に設けられて、内部を通常温度帯と通常温度帯よりも高い高温度帯とに切り替え可能な切替区画と、貯蔵室内に冷気を供給する冷却装置と、切替区画を加熱する加熱部と、冷却装置の駆動と、加熱部の駆動及び加熱部の発熱量とを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、加熱部を駆動せず又は加熱部の発熱量を低減して切替区画の温度を通常温度帯に維持する通常モードでの運転と、加熱部を駆動する加熱処理を実行して高温度帯に維持する高温モードでの運転とを実行可能であり、制御装置は、高温モードでの運転開始後一期間、冷却装置を制御して切替区画の冷却を抑制する冷却抑制処理を実行する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
近年、共働き世帯の増加により、家庭外で調理された出来合いの食品を購入して持ち帰る或いは配達等によって家庭内で食べる食事形態、いわゆる中食が増えている。このような中食用の食品は、購入後比較的短期間のうちに消費されるものの、場合によっては半日から数日程度保存されることがある。そのため、このような調理済みの食品をおいしく保存したいというニーズが高まっている。
ここで、調理済みの例えばごはんやパンが時間の経過とともにその食味が劣化する理由は、ごはんやパンに含まれるデンプンが、調理直後はα化されているが時間の経過とともにβ化するからである。デンプンのβ化は、デンプンの表面が液相の状態つまり2℃~4℃程度で最も進行し易い。
従来の冷蔵庫は、生鮮食品等をより長期間保存できるように、冷蔵室内を3℃~5℃の冷蔵温度帯や0℃~3℃のいわゆるチルド温度帯に維持する。そのため、調理済みの食品を従来の冷蔵庫に収納すると、デンプンのβ化が促進されてしまい、かえって食味が損なわれることとなる。そのため、従来構成の冷蔵庫は、調理済みの食品の保存には適していなかった。
特開2004-125178号公報
そこで、例えばごはんやパン等の調理済みの食品であってもおいしく保存することができユーザの利便性が向上した冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、内部を予め定められた通常温度帯に維持可能である貯蔵室と、前記貯蔵室の一部または全部に設けられて、内部を前記通常温度帯と前記通常温度帯よりも高い高温度帯とに切り替え可能な切替区画と、前記貯蔵室内に冷気を供給する冷却装置と、前記切替区画を加熱する加熱部と、前記冷却装置の駆動と、前記加熱部の駆動及び前記加熱部の発熱量とを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記加熱部を駆動せず又は前記加熱部の発熱量を低減して前記切替区画の温度を前記通常温度帯に維持する通常運転と、前記加熱部を駆動する加熱処理を実行して前記高温度帯に維持する高温運転とを実行可能である。前記制御装置は、前記高温運転開始後一期間、前記冷却装置を制御して前記切替区画の冷却を抑制する冷却抑制処理を実行する。
第1実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す斜視図 第1実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す断面図 第1実施形態による冷蔵庫の冷凍サイクルの一例を示す概念図 第1実施形態による冷蔵庫の電気的構成の一例を示すブロック図 第1実施形態による冷蔵庫について、高温運転開始後制御装置で実行される制御内容の一例を示すフローチャート 第1実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第1実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第2実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第3実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す断面図 第3実施形態による冷蔵庫の電気的構成の一例を示すブロック図 第3実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第4実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す断面図 第4実施形態による冷蔵庫の電気的構成の一例を示すブロック図 第4実施形態による冷蔵庫について、高温運転開始後制御装置によって実行される制御内容の一例を示すフローチャート 第4実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第4実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第5実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す断面図 第5実施形態による冷蔵庫の電気的構成の一例を示すブロック図 第5実施形態による冷蔵庫について、高温運転開始後制御装置で実行される制御内容の一例を示すフローチャート 第5実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第5実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート 第6実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す断面図 第6実施形態による冷蔵庫の一例の切替区画付近を拡大して示す断面図 第6実施形態による冷蔵庫について、制御装置によって実行される冷却抑制処理の制御内容の一例を示すフローチャート
以下、複数の実施形態による洗濯乾燥機について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態による冷蔵庫について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示す冷蔵庫10は、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体としての断熱箱体20内に、複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、断熱箱体20の開口側を、冷蔵庫10の前面側とし、開口とは反対側を、冷蔵庫10の背面側とする。また、冷蔵庫10を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫10の上下方向とする。また、図1の冷蔵庫10を前側から見た場合における左右方向を、冷蔵庫10の左右方向とする。
図1に示すように、冷蔵庫10は、断熱箱体20を主体として構成されている。断熱箱体20は、前面が開口した箱体で構成されており、内部に複数の貯蔵室を有している。断熱箱体20は、内箱21と外箱22との間に断熱性の高い部材である断熱部材23を設けて構成されている。断熱性の高い部材は、例えば発泡ウレタンなどの発泡断熱部材である。また、断熱箱体20は、断熱部材23の一部を、アルミを蒸着したフィルムでグラスウール等を覆い、内部を減圧して断熱性を高めたいわゆる真空断熱パネルで構成されていても良い。
断熱箱体20は、貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室として、例えば冷蔵室11、野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15を備えている。冷蔵室11、野菜室12は、冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15は、冷凍温度帯の貯蔵室である。
この場合、冷蔵温度帯及び冷凍温度帯とは、食品等を冷蔵や冷凍して収納するために適した温度帯であり、冷蔵庫10の出荷時に既に設定されていたり冷蔵庫10の運転に際してユーザが任意に設定したりすることで、冷蔵庫10の運転時に予め設定されている温度帯である。冷蔵温度帯は、例えば一般的な冷蔵温度帯である1℃~5℃に設定することができる。本実施形態では、例えば2℃~4℃に設定されている。なお、2℃~4℃の冷蔵温度帯に、例えば0℃~2℃のチルド温度帯を含めて、冷蔵室11の通常の温度帯と称することがある。また、冷凍度帯は、例えば一般的な冷凍温度帯である-15℃以下、好ましくは-18℃以下に設定されている。
冷蔵室11は、断熱箱体20の最上部に設けられている。野菜室12は、冷蔵室11の下方に設けられている。製氷室13及び小冷凍室14は、野菜室12の下方にあって、左右に並べて設けられている。冷凍室15は、製氷室13及び小冷凍室14の下方、つまり断熱箱体20の最下部に設けられている。
冷蔵庫10は、冷蔵室扉111、112、野菜室扉121、製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151を備えている。冷蔵室扉111、112は、例えば観音開きのヒンジ開閉式の扉であって、冷蔵室11の前側の開口を開閉する。野菜室扉121、製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151は、いずれも引き出し式であって、それぞれ野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15の前側の開口を開閉する。
この場合、図2に示すように、野菜室12は、引出し式のケース122を有している。そして、このケース122は、野菜室扉121に取り付けられて野菜室扉121と一体的に出し入れ可能に構成されている。同様に、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15も、それぞれ製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151と一体的に出し入れ可能なケースを有している。
断熱箱体20は、図2に示すように、内部に断熱仕切り壁24と非断熱仕切り壁25とを有している。断熱仕切り壁24は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12と、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15とを断熱した状態で上下方向に仕切っている。非断熱仕切り壁25は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12内において、冷蔵室11と野菜室12とを断熱せずに上下方向に仕切っている。
冷蔵室11は、図2に示すように、天井部113と、底部114と、左右の側壁部115と、を有する。天井部113は、内箱21の一部を構成し、冷蔵室11内部の上面を形成する。天井部113と外箱22との間には、断熱部材23が設けられている。底部114は、非断熱仕切り壁25の一部を構成し、冷蔵室11内部の底面を形成する。側壁部115は、内箱21の一部を構成し、冷蔵室11内部の左右の側面を形成する。
冷蔵庫10は、複数この場合4個の棚板31、32、33、34及び、ケース35を備える。複数の棚板31、32、33、34は、上方から下方に向かってこの順に並んで水平方向に延びる面を形成して冷蔵室11に保存される食品を載せて支える。最上部の棚板31の上方には、天井部113が位置している。ケース35は、最下段の棚板34の下方に引き出し可能に設けられている。ケース35は、例えば上方に向かって開放した容器状に形成され、内部に食品を収納することができる。棚板31、32、33、34やケース35は、例えば樹脂やガラス等で形成されている。
冷蔵庫10は、冷蔵室11の内部に通常区画26と切替区画27とを有する。通常区画26と切替区画27とは、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室11内を例えば棚板31、32、33、34やケース35等の断熱性を有さない部材によって仕切って構成された区画である。この場合、棚板31、32、33、34やケース35は、上述のように例えば樹脂やガラス等で構成されており、発泡ウレタンや真空断熱パネルなどのような高い断熱性は有していない。すなわち、通常区画26と切替区画27とは、相互に断熱性を有した部材によっては仕切られていない。なお、別の実施形態では、通常区画26と切替区画27とは、少なくとも一部において断熱性を有した部材によって仕切られていても良い。
通常区画26は、冷蔵室11内において切替区画27とは異なる区画に設けられており、通常区画26内は冷蔵温度帯に維持される。切替区画27は、区画内の温度帯を切り替えることができる区画である。切替区画27は、冷蔵室11内の一部の区画又は全部の区画に設けられている。本実施形態の場合、切替区画27は、冷蔵室11内の一部に設けられている。なお、冷蔵室11は、通常区画26を設けずに、冷蔵室11内の全部を切替区画27とすることもできる。
本実施形態の場合、切替区画27は、冷蔵室11の最下部に設けられている。切替区画27は、通常区画26の下方に設けられている。また、この場合、切替区画27は、最下段の棚板34と冷蔵室11内の底部114とで挟まれた空間である。切替区画27は、ケース35を内部に収容する。なお、切替区画27は、冷蔵室11の左右方向の幅全体に亘って設けられていても良いし、切替区画27は、冷蔵室11の左右方向の幅の一部に設けられていても良い。本実施形態では、切替区画27は、冷蔵室11の左右方向の幅の一部この場合右の側壁部115寄りに設けられている。最下段の棚板34の下方であって切替区画27が設けられていない部分、この場合切替区画27の左側には、図示しない製氷用のタンクが設けられている。
切替区画27内の温度帯は、切替区画27が設けられた貯蔵室11の通常の温度帯と、通常の温度帯よりも高温である高温度帯とに切り替えることができる。切替区画27の通常温度帯は、例えばチルド温度帯又は冷蔵温度帯である。本実施形態では、切替区画27の温度帯は、チルド温度帯である。高温度帯は、例えば4℃~10℃に設定することができる。
冷蔵庫10は、図4に示す冷凍サイクル40を備える。冷凍サイクル40は、冷蔵冷却器41、冷凍冷却器42、圧縮機43、凝縮器44、切替弁45を含んで構成される。切替弁45は、出口451、452を有する。出口451は、冷蔵冷却器41につながる流路側の出口である。出口452は、冷凍冷却器42につながる流路側の出口である。切替弁45を冷蔵冷却器41側に切り替えて出口451を開放し冷蔵冷却器41側へ冷媒を供給することで、冷凍サイクル40は、冷蔵冷却器41に切替区画27を含む冷蔵温度帯の貯蔵室11、12を冷却するための冷気を生成させる。また、切替弁45を冷凍冷却器42側に切り替えて出口451を開放し冷凍冷却器42側へ冷媒を供給することで、冷凍サイクル40は、冷凍冷却器42に冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15を冷却するための冷気を生成させる。なお、別の実施形態では、1つの冷却器で冷蔵温度帯の貯蔵室11、12と冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15とを冷却するための冷気を生成する構成としても良い。
冷蔵庫10は、冷蔵冷却器室17と、冷凍冷却器室18と、機械室19とを備える。冷蔵冷却器室17は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12の後方に設けられており、内部に冷蔵冷却器41を収容する。冷凍冷却器室18は、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15の後方に設けられており、内部に冷凍冷却器42を収容する。機械室19は、断熱箱体20の外部に設けられており、内部に圧縮機43を収容する。本実施形態では、機械室19は、冷蔵庫10の下部つまり冷凍室15の後方に設けられている。
また、冷蔵庫10は、図2に示すように、通風路36と、第1送風機37と、第2送風機38と、を備えている。通風路36は、冷蔵室11及び野菜室12の背面側に設けられており、内部に冷蔵冷却器41を収容している。通風路36は、冷蔵冷却器41によって生成された冷気を冷蔵室11及び野菜室12に供給するための送風経路を形成する。第1送風機37は、通風路36内に設けられている。第1送風機37は、野菜室12の空気を通風路36内に吸い込み、その吸い込んだ空気を冷蔵冷却器41を通過させてから通常区画26及び切替区画27を含む冷蔵温度帯の貯蔵室11、12に送る機能を有する。第2送風機38は、冷凍冷却器室18内に設けられている。第2送風機38は、冷凍室15の空気を冷凍冷却器室18内に吸い込み、その吸い込んだ空気を冷凍冷却器42を通過させてから冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に送る機能を有する。
図2に示すように、通風路36は、複数の戻り口361、362と、複数の吹き出し口363、364、365と、を有している。複数の戻り口361、362は、通風路36の下方の一部を貯蔵室11、12に向けて開口して形成されている。この場合、冷蔵室側戻り口361は、通風路36の下方の一部を切替区画27の後ろ下方に向けて開口して形成されている。野菜室側戻り口362は、通風路36の下方の一部を野菜室12に向けて開口して形成されている。複数の吹き出し口363、364、365は、通風路36内と、通常区画26及び切替区画27を含む冷蔵室11と、を連通している。
本実施形態の場合、通風路36の最上部に設けられた上段吹き出し口363は、棚板31の上方において冷蔵室11に連通している。また、通風路36の最下部に設けられた下段吹き出し口365は、切替区画27に連通している。そして、上段吹き出し口363と下段吹き出し口365との間に設けられた中段吹き出し口364は、棚板31と棚板34との間において冷蔵室11に連通している。
第1送風機37の送風作用によって野菜室12から戻り口362を通って通風路36内に流入した空気は、通風路36内を流れて冷蔵冷却器41を通過する。そして、冷蔵冷却器41を通過した空気は、下段吹き出し口365から切替区画27に吹き出される。また、通風路36を流れる空気のうち下段吹き出し口365から切替区画27に流出しなかった残りの空気は、上段吹き出し口363及び中段吹き出し口364から冷蔵室11に吹き出される。なお、冷蔵室11を冷却した冷気の一部は、非断熱仕切り壁25に設けられた詳細は図示しない孔部を通して野菜室12に流れ込む。
図2に示すように、冷凍冷却器室18は、戻り口181と、複数の吹き出し口182、183、184と、を有している。戻り口181は、冷却器室18の下方の一部を冷凍室15に向けて開口して形成されている。複数の吹き出し口182、183、184は、冷却器室18内と、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15と、を連通している。
第2送風機38の送風作用によって冷凍室15から戻り口181通って通風路36内に流入した空気は、冷凍冷却器室18内を流れて冷凍冷却器42を通過する。そして、冷凍冷却器42を通過した空気は、複数の吹き出し口182、183、184から冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に吹き出される。製氷室13、小冷凍室14を冷却した冷気は、下降して冷凍室15に流れ込む。
また、冷蔵庫10は、図4に示すように、制御装置50、及び操作部51を備える。制御装置50は、CPU501や、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの記録領域502を有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御装置50は、冷蔵庫10全体の動作を管理する。圧縮機43、切替弁45、第1送風機37、第2送風機38、操作部51は、制御装置50に電気的に接続されており、制御装置50によって駆動制御される。
図1、図4に示す操作部51は、制御装置50に電気的に接続されている。操作部51は、ユーザからの操作を受け付けるとともに、制御装置50からの制御を受けて、冷蔵庫10の運転内容等の各種の設定の変更や表示等を行う機能を有する。また、操作部51は、後述する通常運転と高温運転とを切り替えるユーザの操作を受け付ける。本実施形態の場合、操作部51は、例えば静電タッチ式のいわゆる操作パネルである入力部を有している。そして、操作部51は、例えば冷蔵室扉111、112のいずれか一方又は両方に内蔵されている。本実施形態では、操作部51は、図1に示すように、左側の冷蔵室扉111に設けられている。また、操作部51は、例えばLEDライトや液晶等で構成された表示部や、音を鳴らしたり音声等を発生させたりできるブザーやスピーカー等を有していても良い。
なお、冷蔵庫10は、図示しない外部のルータを介して例えばインターネットや携帯電話回線網等の電気通信回線に接続可能に構成されていても良い。この場合、図示しない通信部は、ルータ及び電気通信回線を介して、外部機器である例えばスマートフォンやタブレット、パソコン等の外部の情報端末や、企業等に設置されたサーバ等に通信可能に接続される。またこの場合、通信部は、情報端末等と有線又は無線によって直接接続されても良い。制御装置50は、外部機器である情報端末やサーバに例えば冷蔵庫10の運転状況等の各種情報を送信することができる。また、通信部は、情報端末やサーバ等から各種指示を受信することができる。
冷蔵庫10は、図4に示すように、検知部として、冷蔵室温度センサ52、切替区画温度センサ53、冷凍室温度センサ54を備えている。冷蔵室温度センサ52は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12の温度を計測する機能を有する。本実施形態では、冷蔵室温度センサ52は、冷蔵室11の通常区画26に設けられ、通常区画26内の温度を計測する。切替区画温度センサ53は、切替区画27に設けられ、切替区画27内の温度を計測する機能を有する。切替区画温度センサ53は、例えば切替区画27の左右の側部等の切替区画27の外周部に設けられている。冷凍室温度センサ54は、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、又は15の温度を計測する機能を有する。本実施形態では、冷凍室温度センサ54は冷凍室15に設けられ、冷凍室15内の温度を検知する。
また、冷蔵庫10は、加熱部55を備える。加熱部55は、切替区画27の内部の温度を高温度帯に加熱することができる。その結果、加熱部55は、切替区画27の内部に保存された食品の温度を、高温度帯に加熱する機能を有する。加熱部55は、図4に示すように制御装置50に接続されており、制御装置50からの制御に基づいて駆動する。また、加熱部55の発熱量は、制御装置50によって制御される。
加熱部55は、切替区画27の上部、下部、背部、左右の側部等の切替区画27の外周部に設けられている。本実施形態では、加熱部55は、切替区画27の下部この場合冷蔵室11の底部114に設けられている。
加熱部55は、例えば電熱線に電気を流して発熱させる電熱線ヒータである。本実施形態では、加熱部55は、例えば電熱線をアルミ箔で包んだ、いわゆるアルミ箔ヒータである。加熱部55は、軽くて薄く、また防滴加工されていても良い。別の実施形態では、加熱部55は、電熱線を例えばシリコンラバーのシートで包んだフレキシブルな面状の発熱体であっても良い。加熱部55の消費電流は、例えば5~15mAに設定されている。好ましくは、加熱部55の消費電流は、9~11mAに設定されている。制御装置50は、加熱部55に対する電力の供給を制御する。つまり、加熱部55は、常時稼働しているわけではなく、制御装置50の制御により電力が供給された場合のみ稼働している。
冷蔵庫10は、切替区画27内の温度を調整するための運転モードとして、通常運転と高温運転とを備えている。すなわち、制御装置50は、図4に示すように、切替区画27に対する温度制御を通常運転と高温運転とで切り替えて実行可能である。なお、制御装置50は、通常区画26については、切替区画27に設定された運転モードに関わらず例えば2℃~4℃の冷蔵温度帯に維持する。
各運転モードは、例えばユーザが操作部51を操作することで切り替えられる。つまり、制御装置50は、ユーザの操作部51に対する操作に基づき、通常運転と、高温運転とを切り替えることができる。別の実施形態では、制御装置50は、例えばスマートフォン等の外部の情報機器からの指示を受けて、通常運転と高温運転とを切り替えることができる構成であっても良い。更に別の実施形態では、制御装置50は、自動で通常運転と高温運転とを切り替えることができる構成であっても良い。この場合、制御装置50は、例えば切替区画27内に収容された食品の種別等を画像認識などによって判定して運転モードの切替の要否を判定する構成とすることができる。
通常運転は、切替区画27内の温度を冷蔵室11の通常温度帯、例えば2℃~4℃の冷蔵温度帯又は0℃~2℃のチルド温度帯に維持する運転モードである。高温運転は、切替区画27内の温度を冷蔵室11の通常の温度帯よりも高い高温度帯に維持する運転モードである。この場合、高温度帯は、例えばデンプンのβ化を抑制して調理済み食品の食味の劣化を抑制することができる温度帯、例えば4℃~15℃の範囲内でユーザの任意の温度帯に設定することができる。本実施形態では、高温度帯は4℃~10℃に設定されている。このため、切替区画27は、いわゆる中食を保管するための中食室又は中食区画と称することができる。
制御装置50は、通常運転での運転時及び高温運転での運転時に、冷凍サイクル40の切替弁45を制御するとともに、圧縮機43や第1送風機37、第2送風機38を制御することで、各貯蔵室11、12、13、14、15に対する冷気の供給を制御する。また、制御装置50は、通常運転での運転時に加熱部55の駆動を停止又は加熱部55の発熱量を低減し、高温運転での運転時に加熱部55を駆動又は加熱部55の発熱量を通常運転時よりも増加する制御を実行する。本実施形態では、制御装置50通常運転での運転時に加熱部55の駆動を停止し、高温運転での運転時に加熱部55を駆動する制御を実行する。他の実施形態では、制御装置50は、通常運転での運転時に加熱部55の発熱量を低減し、高温運転での運転時に加熱部55の発熱量を通常運転時よりも増加する制御を実行する構成であっても良い。
制御装置50は、各区画26、27に対する冷気の温度や供給量を調整することで、各区画26、27の温度帯を調整することができる。本実施形態の場合、制御装置50は、例えば圧縮機43の周波数や第1送風機37の送風量を調整することによって、区画26、27に対する冷気の温度や供給量を調整し、これにより上述した各運転モードを実行する。
具体的には、制御装置50は、通常冷却処理、冷却処理、加熱処理及び冷却抑制処理を実行可能である。各処理において、制御装置50は、冷却装置又は加熱部55を制御する。冷却装置は、貯蔵室11、12、13、14、15の冷却する機能を有する構成である。冷却装置は、例えば、第1送風機37、第2送風機38、圧縮機43、及び切替弁45を含む。
通常冷却処理は、冷却装置を制御して冷蔵温度帯の貯蔵室11、12及び冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15を冷却する処理である。換言すると、通常冷却処理は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12及び冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に冷気を供給して、それぞれの温度帯に維持する処理である。通常冷却処理は、通常運転での運転時と、高温運転での運転時において切替区画27の温度帯が高温度帯となった後とにおいて実行される。
通常運転での運転時において、通常冷却処理は、圧縮機43、第1送風機37、第2送風機38、切替弁45等を適宜制御して、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12及び冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15をそれぞれの通常温度帯に維持する処理である。高温運転での運転時において通常冷却処理を行うと、切替区画27を除く冷蔵温度帯の貯蔵室11、12及び冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15をそれぞれの通常の温度帯に維持する処理となる。
本実施形態において、通常運転を実行する場合、制御装置50は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12の冷却と、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15の冷却と、を交互に実行する。制御装置50は、切替弁45を制御して、冷蔵冷却器41と冷凍冷却器42とに交互に冷媒を供給する。例えば制御装置50は、60分間の冷蔵温度帯の貯蔵室11、12の冷却と、40分間の冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15と、を交互に実行する。更に、通常冷却処理として、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度及び冷凍室温度センサ54の検知温度に基づいて圧縮機43を停止又は回転数を増減したり、第1送風機37及び第2送風機38の送風を停止又は回転数を増減したりすることで、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12及び冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15をそれぞれの通常の温度帯に維持する。
冷却処理は、切替区画27を含む貯蔵室の温度帯この場合冷蔵温度帯又はチルド温度帯の貯蔵室11、12に冷気を積極的に供給する処理である。通常運転での運転時に冷却処理を実行することで、制御装置50は、通常区画26及び切替区画27を0℃~4℃の通常温度帯に維持する。
加熱処理は、加熱部55を駆動して、切替区画27を加熱する処理である。制御装置50は、高温運転での運転時に加熱処理を実行して切替区画27を加熱することで、切替区画27を4℃~10℃の高温度帯に維持する。加熱処理の実行中、制御装置50は、持続的又は断続的に加熱部55に通電する。本実施形態では、制御装置50は、単位時間当たりの通電期間である通電率を制御することにより、断続的に加熱部55に通電する。より具体的には、制御装置50は、切替区画温度センサ53の検知温度に基づいて通電率を制御することで、切替区画27を高温度帯に維持する。別の実施形態では、制御装置50は、切替区画温度センサ53の検知温度に基づいて加熱部55の消費電流を制御することで、切替区画27を高温度帯に維持するようにしても良い。
冷却抑制処理は、冷却装置を制御して切替区画27の冷却を抑制する処理である。制御装置50は、高温運転での運転時に冷却抑制処理を実行して、切替区画27の温度を早期に高温度帯まで上昇させることができる。
この場合、冷却抑制処理において、切替区画27を含む貯蔵室11の温度帯以外の温度帯この場合冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に対する冷却は特別抑制されない。つまり、冷却抑制処理において、切替区画27を含む貯蔵室11の温度帯以外の温度帯この場合冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に冷気を送風する第2送風機38の回転は停止されたり回転数を低減されたりしない。なお、冷却抑制処理とは独立に、制御装置50が冷却抑制処理と同時に冷凍室温度センサ54の検知温度vに基づいて第2送風機38の回転を停止したり回転数を低減することは有り得る。
本実施形態では、冷却抑制処理は、切替区画27を含む貯蔵室11の温度帯つまり冷蔵温度帯又はチルド温度帯の貯蔵室11、12に冷気を送風する第1送風機37の回転を停止し又は第1送風機37の回転数を低減する処理を含む。具体的には、冷却抑制処理は、第1送風機37の回転を停止する処理を含む。更に、本実施形態では、冷却抑制処理は、切替弁45を制御して、切替区画27を含む貯蔵室11の温度帯つまり冷蔵温度帯又はチルド温度帯の貯蔵室11、12に供給する冷気を生成する冷蔵冷却器41側の流路を開放する処理を含む。この場合、切替区画27を含む貯蔵室11の温度帯以外の温度帯この場合冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15に供給する冷気を生成する冷凍冷却器42への流路は閉じられる。
高温運転で運転する際の制御装置50の制御について、図5~図7も参照して説明する。図5のスタート以前には、制御装置50は通常運転を実行しているものとする。例えばユーザの操作部51に対する切替操作などによって高温運転への運転モードの切替が実行されると、制御装置50は、高温運転の制御を開始する(スタート)。
ステップS11において、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯つまり冷蔵温度帯よりも高温であるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが所定の第1温度x1よりも高温であるか否かを判断する。この場合、第1温度x1は通常温度帯に属する4℃に設定されている。検知温度tが所定の第1温度x1よりも高温であった場合(ステップS11でYes)、制御装置50は、処理をステップS14に進める。検知温度tが第1温度x1よりも高温であった場合(ステップS11でYes)、制御装置50は、処理をステップS12に進める。
制御装置50は、ステップS12において冷却処理を実行する。冷却処理の制御内容を、図6を参照して説明する。制御装置50は、図5のステップS12において冷却処理が実行されると、図6の処理を実行する。ステップS21において、制御装置50は、圧縮機43を駆動する。この場合圧縮機43を駆動するとは、圧縮機43を停止状態から駆動状態にすることと、圧縮機43の駆動状態を維持することとを含む。これにより、圧縮機43が冷却器41に冷媒を供給し、冷蔵室11が積極的に冷却され得る。
ステップS22において、制御装置50は、第1送風機37を駆動する。この場合第1送風機37を駆動するとは、第1送風機37を停止状態から駆動状態にすることと、第1送風機37の駆動状態を維持することとを含む。これにより、切替区画27が設けられた貯蔵室11に冷気が送風され、冷蔵室11が積極的に冷却される。
ステップS23において、制御装置50は、切替弁45を切替区画27が設けられた貯蔵室11を冷却する冷気を生成する冷却器この場合冷蔵冷却器41側に開放する。つまり、制御装置50は出口451を開放する。この場合切替弁45を冷蔵冷却器41側に開放するとは、切替弁45が冷凍冷却器42側に開放された状態から切替弁45が冷蔵冷却器41側に開放された状態にすることと、切替弁45が冷蔵冷却器41側に開放された状態を維持することとを含む。これにより、冷蔵冷却器41に冷媒が供給され、冷蔵室11が積極的に冷却される。そして、制御装置50は、冷却処理を完了する(リターン)。
図5のステップS13において、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯つまり冷蔵温度帯以下であるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが所定の第1温度x1以下であるか否かを判断する。検知温度tが所定の第1温度x1よりも高温であった場合(ステップS13でNo)、制御装置50は、ステップS13の処理を繰り返す。検知温度tが第1温度x1以下であった場合(ステップS13でYes)、制御装置50は、処理をステップS14に進める。
制御装置50は、ステップS14において冷却抑制処理を実行する。冷却処理の制御内容を、図7を参照して説明する。制御装置50は、図5のステップS14において冷却抑制処理が実行されると、図7の処理を実行する。ステップS31において、制御装置50は、第1送風機37の回転を停止又は第1送風機37の回転数を低減する。本実施形態では、制御装置50は、第1送風機37の回転を停止する。これにより、切替区画27が設けられた貯蔵室11に対する冷気の供給が抑制され、切替区画27の冷却が抑制される。そのため、切替区画27の温度が上昇しやすくなる。
制御装置50は、ステップS32において、切替弁45を制御して切替区画27が設けられた貯蔵室11を冷却する冷気を生成する冷却器この場合冷蔵冷却器41側を閉鎖する。これにより、切替区画27が設けられた貯蔵室11に供給される冷気の生成が抑制され、切替区画27の冷却が抑制される。そのため、切替区画27の温度が上昇しやすくなる。そして、制御装置50は、冷却処理を完了する(リターン)。
図5のステップS15において、制御装置50は、加熱処理を実行する。これにより、加熱部55が発熱して、切替区画27の温度が上昇する。これにより、切替区画27は、通常温度帯である冷蔵温度帯よりも高温になる。
ステップS16において、制御装置50は、切替区画温度センサ53の検知温度uが高温度帯以上であるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、切替区画温度センサ53の検知温度uが所定の第2温度x2以上であるか否かを判断する。第2温度x2は、高温度帯に属する温度例えば10℃に設定されている。検知温度uが所定の第2温度x2未満であった場合(ステップS16でNo)、制御装置50は、ステップS16の処理を繰り返す。検知温度uが第2温度x2以上であった場合(ステップS16でYes)、制御装置50は、処理をステップS17に進める。
ステップS17において、制御装置50は、切替区画温度センサ53の検知温度uが高温度帯以上となってから所定期間Pが経過したか否かを判断する。所定期間Pは、例えば10分から90分に設定することができる。本実施形態では、所定期間Pは、60分に設定されている。所定期間Pが経過していない場合(ステップS17でNO)、制御装置50は、ステップS17の処理を繰り返す。所定期間Pが経過している場合(ステップS17でYes)、制御装置50は、処理をステップS18に進める。
ステップS18において、制御装置50は、通常冷却処理を実行する。つまり、制御装置50は、冷却抑制処理を停止する。この場合、制御装置50は、通常冷却処理を実行しつつ、加熱処理を実行する。つまり、制御装置50は、加熱部55の加熱によって切替区画27の温度高温度帯に継続しつつ、通常区画26を冷却して通常区画26の温度を通常温度帯である冷蔵温度帯に維持する。
ステップS19において、制御装置50は、高温運転から通常運転への切替について必要があるか否かを判断する。例えば、制御装置50は、ユーザの操作部51に対する操作があるか否かを判断する。通常運転への切替が必要ない場合(ステップS19でNo)、制御装置50は、ステップS19の処理を繰り返す。通常運転への切替が必要である場合(ステップS19でYes)、制御装置50は、処理をステップS20に進める。
ステップS20において、制御装置50は、加熱部55への通電を停止又は通電率を低減する。本実施形態では、制御装置50は、加熱部55への通電を停止する。これにより、高温運転での運転が終了する(エンド)。
ここで、高温運転開始後加熱部55を駆動して切替区画27を加熱しても、共に圧縮機43や第1送風機37等の冷却装置を駆動したり、冷媒を冷蔵冷却器41に供給したりしていれば、切替区画27を迅速に所望の温度まで加熱することができない。
これに対して、以上説明した本実施形態によれば、冷蔵庫10は、貯蔵室11、12、13、14、15と、切替区画27と、冷却装置としての第1送風機37、第2送風機38、圧縮機43、及び切替弁45と、加熱部55と、制御装置50と、を備える。貯蔵室11、12、13、14、15は、内部を予め定められた通常温度帯に維持可能である。通常温度帯は、貯蔵室11、及び12については冷蔵温度帯若しくはチルド温度帯であり、貯蔵室、13、14、及び15については冷凍温度帯である。切替区画27は、貯蔵室11、12、13、14、15の一部または全部に設けられて、内部を通常温度帯と通常温度帯よりも高い高温度帯とに切り替え可能である。冷却装置は、貯蔵室11、12、13、14、及び15内に冷気を供給する。加熱部55は、切替区画27を加熱する。制御装置50は、冷却装置と、加熱部55の駆動及び加熱部55の発熱量とを制御する。
制御装置は50、加熱部55を駆動せず又は加熱部55の発熱量を低減して切替区画27の温度を通常温度帯に維持する通常運転での運転と、加熱部55を駆動する加熱処理を実行して高温度帯に維持する高温運転での運転とを実行可能である。制御装置50は、高温運転での運転開始後一期間、冷却装置を制御して切替区画27の冷却を抑制する冷却抑制処理を実行する。
したがって、高温運転開始後少なくとも一期間は切替区画27を積極的に冷却しないことで、迅速に切替区画の温度が高温度帯となるようにすることができる。これによって、切替区画27に収容した例えばデンプン質を多く含む食品等を飲食するのに適した所望の温度に早期にすることができるため、ユーザの利便性が向上する。
ここで、冷却抑制処理により、切替区画27の冷却だけでなく切替区画27以外の部分例えば冷蔵室11の通常区画26や野菜室12の冷却も抑制される。そのため、高温運転での運転時に常時冷却抑制処理を実行すると、冷蔵温度帯に維持したい食品まで加熱されてしまう虞がある。つまり、切替区画27以外の部分の冷却効率が過度に低下してしまう虞がある。
これに対し、冷蔵庫10は、切替区画27の温度を検知する検知部である切替区画温度センサ53を備える。制御装置50は、高温運転での運転開始後切替区画温度センサ53の検知温度uが所定の第2温度x2以上となった後、冷却抑制処理を停止する。
これによれば、切替区画27の温度が例えばデンプン質を多く含む調理済みの食品等を保存するのに適した温度まで上昇した後は、冷却抑制処理を停止することで、切替区画27以外の部分の冷却効率が過度に低下してしまうことを抑制することができる。したがって、冷蔵温度帯での保存に適した冷蔵品と、高温度帯での保存に適した例えば食品とを、冷蔵室11内に同時に保存することができる。その結果、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
ここで、切替区画27の温度が高温度帯となっても、切替区画27に収容された食品の内部温度が高温度帯まで上昇するのにはある程度の時間がかかる。つまり、切替区画27の温度が高温度帯となっても、直ぐに切替区画27に収容された食品の内部温度が飲食するのに適した高温度帯まで上昇するとは限らない。
これに対し、制御装置50は、高温運転での運転開始後切替区画温度センサ53の検知温度uが所定の第2温度x2以上となった後所定の期間P経過後に、冷却抑制処理を停止する。換言すると、制御装置50は、高温運転での運転開始後切替区画温度センサ53の検知温度uが所定の第2温度x2以上となった後所定の期間P経過後に、通常冷却処理を実行する。
これによれば、切替区画27の温度が高温度帯まで上昇した後も、すぐに通常の冷却を開始せずに暫く冷却の抑制を継続することで、切替区画27内の食品の内部温度をできるだけ早期に高温度帯まで上昇しやすくすることができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
更に、冷却装置は、貯蔵室11、12に冷気を送風する送風機としての第1送風機37を含む。冷却抑制処理は、第1送風機37の回転数を減少または回転を停止させる処理である。
これによれば、第1送風機37の駆動によって冷気が切替区画27に供給されることを抑制することで、高温運転開始後、早急に切替区画27の温度を所望の高温度帯まで上昇させることができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
ここで、切替区画27が設けられていない温度帯の貯蔵室、例えば冷凍温度帯貯蔵室13、14、15は、高温運転での運転時に冷却を抑制する必要はない。つまり、切替区画27が設けられていない温度帯の貯蔵室13、14、15に対しては、冷気の供給を抑制又は停止してしまう必要はない。むしろ、冷気の供給を抑制又は停止してしまうことで、貯蔵室13、14、15内部の食品温度が上昇してしまう虞がある。
貯蔵室は、冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室11、12と、冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室13、14、15と、を含む。冷却装置は、冷蔵温度帯に維持される貯蔵室11、12に冷気を送風する第1送風機37と、冷蔵温度帯に維持される貯蔵室13、14、15に冷気を送風する第2送風機38と、を含む。切替区画27は、冷蔵温度帯貯蔵室11、12又は前記冷凍温度帯貯蔵室13、14、15のいずれか一方に設けられている。冷却抑制処理は、第1送風機37又は第2送風機38のうち、切替区画27が設けられている貯蔵室に冷気を送風する第1送風機37の回転数を低下または第1送風機37の回転を停止させ、かつ第1送風機37又は第2送風機38のうち切替区画27が設けられていない貯蔵室13、14、15に冷気を送風する第2送風機38の回転数を通常運転での運転時と同程度に維持する処理を含む。
これによれば、高温運転開始後も、切替区画27が設けられていない温度帯の貯蔵室、例えば冷凍温度帯貯蔵室13、14、15は冷却を継続することができる。そのため、切替区画27の加熱と切替区画の設けられていない貯蔵室13、14、15の冷却とを並行して行うことができる。そのため、例えば高温度帯での保管に適した食品と、冷蔵温度帯での保管に適した食品と、冷凍温度帯での保管に適したと、をそれぞれ冷蔵庫10内に保管することができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
ここで、加熱部55を駆動すると、貯蔵室11内の切替区画27以外の部分つまり通常区画26の冷却効率が下がる虞がある。例えば高温運転での運転開始時に、切替区画27の設けられた貯蔵室この場合冷蔵室11が十分に冷え切っていない例えば冷蔵室11の温度が冷蔵温度帯よりも高温である場合、加熱部55を駆動することを考える。この場合、加熱部55の発熱により貯蔵室11内の切替区画27以外の部分つまり通常区画26の冷却効率が更に下がり、通常区画26内の冷蔵温度帯での保管に適した食品が、通常温度帯つまり冷蔵温度帯よりも高温の状況下に長時間さらされる虞がある。
これに対し、冷蔵庫10は、第1検知部としての冷蔵室温度センサ52と、第2検知部としての切替区画温度センサ53とを備える。冷蔵室温度センサ52は、貯蔵室11の温度を検知する。切替区画温度センサ53は、切替区画27の温度を検知する。
制御装置50は、高温運転への切替後、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯この場合冷蔵温度帯以下であるか否かを判定する。より具体的には、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが所定の第1温度x1以下であるかを判定する。制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯この場合冷蔵温度帯以下であれば、高温運転での運転開始後加熱処理を実行する。制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯この場合冷蔵温度帯よりも高温であれば、高温運転での運転開始後切替区画温度センサ53の検知温度uが所定の第2温度x2以上となるまでの期間に冷却処理と前記加熱処理とを実行する。冷却処理は、冷却装置を制御して貯蔵室11を冷却する処理である。本実施形態では、冷却装置は、第1送風機37と、切替弁45、圧縮機43である。
これによれば、高温運転での運転開始時の貯蔵室11の温度に基づいて、制御装置50は制御内容を修正する。したがって、高温運転開始時に貯蔵室11内の温度が冷蔵温度帯を逸脱している場合でも、制御装置50は貯蔵室11の積極的な冷却と切替区画27の加熱との双方を実行するので、通常区画26内の冷蔵温度帯での保管に適した食品が、冷蔵温度帯よりも高温の状況下に長時間さらされることを抑制することができる。したがって、冷蔵温度帯での保管に適した食品と、高温温度帯での保管に適した食品とを、冷蔵室11内に同時に保管しても、冷蔵温度帯での保管に適した食品の品質を損なうことが抑制される。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
更に、制御装置50は、第1検知部としての冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯この場合冷蔵温度帯よりも高温であれば、冷却処理を実行して、冷蔵室温度センサ52の検知温度tが通常温度帯この場合冷蔵温度帯以下となった後に加熱処理を実行する。この場合、制御装置50は、冷却処理を実行して冷蔵室温度センサ52の検知温度tが第1温度x1以下となった後に加熱処理を実行する。
これによれば、制御装置50は貯蔵室11を冷却してから加熱部55を駆動するので、冷却処理を加熱処理と同時に実行するよりも、高温運転開始直後の貯蔵室11の冷却効率を向上することができる。したがって、早期に通常区画26の温度を通常温度帯である冷蔵温度帯にすることができる。したがって、通常区画26内の冷蔵温度帯での保管に適した食品が、冷蔵温度帯よりも高温の状況下に長時間さらされることを更に抑制することができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
(第2実施形態)
続いて第2実施形態による冷蔵庫10について図8を参照して説明する。第2実施形態では、冷却抑制処理は、圧縮機43を停止又は圧縮機43の周波数を低減する処理を含む。本実施形態では、冷却抑制処理は、圧縮機43を停止する処理を含む。
図8に示す冷却抑制処理において、制御装置50は、図7に示す第1実施形態の冷却抑制処理のステップS32に替えて、ステップS33を実行する。ステップS33において、制御装置50は、圧縮機43を停止する。これにより、切替区画27が設けられた冷蔵室11に供給する冷気を生成する冷蔵冷却器41に冷媒が供給されなくなる。そのため、冷蔵冷却器41による積極的な空気の冷却機能が停止する。
また、圧縮機が停止した後もしばらくは冷蔵冷却器41及び冷凍冷却器42は室温よりも低温であり、さらに言えば通常温度帯以下である。そのため、冷却抑制処理において、制御装置50は、切替区画27の設けられた貯蔵室11に冷気を送風する第1送風機37を停止することで、冷気が切替区画27を含む貯蔵室11に供給されることを抑制する。
以上説明した本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態によれば、冷蔵庫10は、貯蔵室11、12、13、14、15を冷却する冷気を生成する冷凍サイクル40と、冷凍サイクル40の一部を構成する圧縮機43と、を備える。冷却装置は、圧縮機43を含む。冷却抑制処理は、圧縮機43の運転を停止又は圧縮機43の周波数を低減する処理を含む。
これによれば、圧縮機43の運転を停止または低周波数での運転にして冷却効率を下げることで、加熱部55による切替区画27の加熱効率が抑制されにくくなる。つまり、高温運転開始後、切替区画27の温度を早急に所望の高温度帯まで上昇させることができる。そのため、切替区画27に収容された高温度帯での保管に適する食品を、早期に飲食に適した温度帯に加熱することができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
(第3実施形態)
続いて第3実施形態による冷蔵庫10について図9~図11を参照して説明する。第3実施形態では、冷蔵庫10は、冷却装置として開閉装置60を備える。開閉装置60は、開放状態で冷蔵冷却器室17から通風路36を通って切替区画27へ流入する冷気を通し、閉鎖状態で冷蔵冷却器室17から通風路36を通って切替区画27へ流入する冷気を遮断する機能を有する。
開閉装置60は、通風路36の一部に設けられて、通風路36を開閉する。開閉装置60は、通風路36の上流側又は下流側の端部に設けられていても良いし、通風路36の途中に設けられていても良い。本実施形態では、開閉装置60は、例えば切替区画27に通じる吹き出し口365に設けられて、吹き出し口365を開閉する。開閉装置60が吹き出し口365を閉じる閉鎖状態とすることで、吹き出し口365を切替区画27へ流入する冷気を遮断し、切替区画27の冷却を抑制する。
詳細は図示しないが、開閉装置60は、回動軸と回動軸の周囲を回動する回動部と、回動部を回動させるモータとを含んで構成される。モータは制御装置50に電気的に接続され、制御装置50の制御を受けて回動部を回動させる。開閉装置60は、いわゆるダンパである。
本実施形態では、通常運転での運転中、制御装置50は、切替区画27の温度つまり切替区画温度センサ53の検知温度uに基づいて、開閉装置60を開状態又は閉状態にする。つまり、通常冷却処理は、開閉装置60を切替区画温度センサ53の検知温度uに基づいて適宜開閉する処理を含む。開閉装置60を開状態とすることにより、切替区画27に冷気を送風することができ、開閉装置60を閉状態とすることにより、切替区画27に冷気が供給されることを抑制することができる。このようにして、切替区画27を通常温度帯である冷蔵温度帯又はチルド温度帯この場合チルド温度帯にすることができる。なお、高温運転での運転時は、開閉装置60は閉状態であることが望ましいが、内部に高温の食品が収容された場合など、切替区画27を積極的に冷却する必要がある場合には開閉装置60を開状態としてもよい。
冷却抑制処理は、開閉装置60を閉じる処理を含む。本実施形態では図11にフローチャートを示す冷却抑制処理において、図7に示す第1実施形態の冷却抑制処理に加えて、制御装置50はステップS34を実行する。ステップS34において、制御装置50は、開閉装置60を閉じる。これにより、冷蔵冷却器41で生成された冷気が切替区画27に直接流入しなくなるため、切替区画27の冷却が抑制され、切替区画27の温度が早期に高温度帯まで上昇しやすくなる。
なお、開閉装置60は、開度を調整できる構成であっても良い。この場合、制御装置50は、冷蔵室温度センサ52の検知温度t又は切替区画温度センサ53の検知温度uに基づいて、開閉装置60の開度を調整しても良い。開閉装置60の開度を大きくすることで、切替区画27の冷却を強化することができる。開閉装置60の開度を小さくすることで、切替区画27の冷却を抑制することができる。例えば、通常運転での運転時に切替区画温度センサ53の検知温度uが、通常温度帯であるチルド温度帯又は冷蔵温度帯よりも低温である場合には、開閉装置60を閉じてしまっても良いし、開閉装置60の開度を小さくしても良い。
以上説明した本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態によれば、冷蔵庫10は、切替区画27が設けられた貯蔵室11に冷気を供給する通風路36と、通風路36を開閉する開閉装置60と、を備える。冷却装置は、開閉装置60を含む。冷却抑制処理は、開閉装置60によって通風路36を閉鎖する処理を含む。
これによれば、高温運転での運転時に、冷気が切替区画27に供給されにくくすることで、高温運転開始後に切替区画27の温度を早急に高温度帯まで上昇させることができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
なお、本実施形態では、冷却抑制処理として、開閉装置60を閉状態とする処理と共に、第1送風機37を停止又は回転数を低減する処理を含む構成としたが、これに限られない。別の実施形態では、冷却抑制処理として開閉装置60を閉状態とする処理を含む場合、第1送風機37の回転数は通常運転での運転時と同程度に維持しても良い。
また更に別の実施形態では、開閉装置60を、第2実施形態の冷蔵庫に組み合わせても良い。この場合、図8にフローチャートが示された第2実施形態の冷却抑制処理に、開閉装置60を閉状態とする処理を追加しても良い。また、更に別の実施形態では、冷却抑制処理として、第1送風機37の回転数は通常運転での運転時と同程度に維持したまま、圧縮機43の回転数又は回転数を低減する処理と、開閉装置60を閉状態とする処理とを含む構成であっても良い。
(第4実施形態)
続いて第4実施形態による冷蔵庫10について図12~図16を参照して説明する。本実施形態では、冷蔵庫10は、上記各実施形態の切替区画27に替えて切替区画70を、加熱部55に替えて加熱部71を、切替区画温度センサ53に替えて切替区画温度センサ72を、開閉装置60に替えて開閉装置73を、備える。また、冷蔵庫10は、断熱仕切り壁74を備える。
切替区画70は、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15の一部または全体に設けられている。本実施形態では、切替区画70は、小冷凍室14の全体に設けられている。切替区画70は、通常温度帯この場合冷凍温度帯と、高温度帯とに切り替えることができる区画である。
加熱部71は、切替区画70を加熱して切替区画70の温度を高温度帯にすることができる。加熱部71の構成は、上述の加熱部55の構成と概ね同様である。加熱部71は、制御装置50に電気的に接続され、制御装置50によって通電率が制御されている。これにより、制御装置50は、加熱部71の発熱量を制御する。
断熱仕切り壁74は、小冷凍室14と冷凍室15との間に設けられて、小冷凍室14と冷凍室15とを断熱的に仕切る。なお、小冷凍室14と製氷室13とも、図示しない断熱仕切り壁によって仕切られている。
加熱部71は、切替区画70の外周面を構成する天井部、底部、左右の側壁部等に設けられている。本実施形態では、加熱部71は、切替区画70の天井部つまり断熱仕切り壁24の下部に設けられている。別の実施形態では、加熱部71は、切替区画70の底部つまり断熱仕切り壁74の上面に設けられていても良い。
切替区画温度センサ72は、切替区画70に設けられ、切替区画70内の温度を計測する機能を有する。切替区画温度センサ72は、例えば切替区画70の左右の側部等の切替区画70の外周部に設けられている。
開閉装置73は、開放状態で冷凍冷却器室18から小冷凍室14である切替区画70へ流入する冷気を通し、閉鎖状態で冷凍冷却器室18から切替区画70へ流入する冷気を遮断する機能を有する。
本実施形態では、開閉装置73は、例えば切替区画70に通じる吹き出し口182に設けられて、吹き出し口182を開閉する。開閉装置73が吹き出し口182を閉じる閉鎖状態とすることで、吹き出し口182を閉じて切替区画70へ流入する冷気を遮断し、切替区画70の冷却を抑制する。詳細は図示しないが、開閉装置73は、制御装置50に電気的に接続され、制御装置50の制御を受けて吹き出し口182を開閉する。開閉装置73は、いわゆるダンパである。
本実施形態では、冷却処理は、切替区画70の設けられている貯蔵室14と同じ温度帯この場合冷凍温度帯に維持される貯蔵室13、14、15に冷気を送風する第2送風機38を駆動する処理を含む。冷却抑制処理は、切替区画70の設けられている貯蔵室14と同じ温度帯この場合冷凍温度帯に維持される貯蔵室13、14、15に供給する冷気を生成する冷凍冷却器42に冷媒を供給する処理を含む。この場合、冷却処理は、出口452を開放して冷凍冷却器42に冷媒を供給し、出口451を閉じて冷蔵冷却器41に冷媒を供給しない処理を含む。
本実施形態では冷却抑制処理は、切替区画70の設けられている貯蔵室14と同じ温度帯この場合冷凍温度帯に維持される貯蔵室13、14、15に冷気を送風する第2送風機38の回転を停止又は回転数を低減する処理を含む。なお、この場合、切替区画70の設けられている貯蔵室14と異なる温度帯この場合冷蔵温度帯に維持される貯蔵室11、12に冷気を送風する第1送風機37の回転数は、通常運転での運転時と同程度に維持される。
また、冷却抑制処理は、切替区画70の設けられている貯蔵室14と同じ温度帯この場合冷凍温度帯に維持される貯蔵室13、14、15に供給する冷気を生成する冷凍冷却器42に冷媒を供給せず、切替区画70の設けられている貯蔵室14と異なる温度帯この場合冷蔵温度帯に維持される貯蔵室11、12に冷気を生成する冷凍冷却器42に冷媒を供給する処理を含む。つまり、冷却抑制処理は、出口452を閉じて冷凍冷却器42に冷媒を供給せず、出口451を開放して冷蔵冷却器41に冷媒を供給する処理を含む。
本実施形態では、図14にフローチャートを示すように、ユーザの操作部51に対する高温運転への切替操作を受けて高温運転での運転が開始されると(スタート)、制御装置50は、開閉装置73を閉鎖状態とする(ステップS41)。これにより、切替区画70である小冷凍室14が積極的に冷却されることを抑制することができる。そのため、加熱部71によって切替区画70を加熱した際に、早期に切替区画70の温度を高温度帯まで上昇させることができる。
続いて、制御装置50は、第1実施形態のステップS11に替えて、ステップS42において冷凍室温度センサ54の検知温度vが所定の第3温度x3よりも高温であるか否かを判定する。検知温度vが所定の第3温度x3以下である場合(ステップS42でNo)、制御装置50は、処理をステップS14に進める。検知温度vが所定の第3温度x3よりも高温である場合(ステップS42でYes)、制御装置は、処理をステップS12に進める。第3温度x3は、例えば小冷凍室14の通常温度帯である冷凍温度帯の範囲内に設定することができる。この場合、第3温度x3は、-18℃に設定されている。
ステップS12において、制御装置50は図15に示す冷却処理を実行する。本実施形態では、制御装置50は、図6に示す第1実施形態の冷却処理の各ステップのうち、ステップS22に替えてステップS24を、ステップS23に替えてステップS25を実行する。
ステップS24において、制御装置50は、第2送風機38を駆動する。この場合第2送風機38を駆動するとは、第2送風機38を停止状態から駆動状態にすることと第2送風機38の駆動状態を維持することとを含む。これにより、通常温度帯が切替区画70が設けられた貯蔵室14と同じ温度帯に設定されている貯蔵室13、15に冷気が送風され、貯蔵室13、15が積極的に冷却される。
ステップS25において、制御装置50は、切替弁45を切替区画70が設けられた貯蔵室14を冷却する冷気を生成する冷却器この場合冷凍冷却器42側に開放する。つまり、制御装置50は、出口452を開放する。この場合切替弁45を冷凍冷却器42側に開放するとは、切替弁45が冷蔵冷却器41側に開放された状態から切替弁45が冷凍冷却器42側に開放された状態にすることと、切替弁45が冷凍冷却器42側に開放された状態を維持することとを含む。これにより、冷凍冷却器42に冷媒が供給され、貯蔵室13、15が積極的に冷却される。そして、制御装置50は、冷却処理を完了する(リターン)。
図14のステップS43において、制御装置50は、冷凍室温度センサ54の検知温度vが通常温度帯つまり冷凍温度帯以下であるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、冷凍室温度センサ54の検知温度vが所定の第3温度x3以下であるか否かを判断する。検知温度vが所定の第3温度x3よりも高温であった場合(ステップS43でNo)、制御装置50は、ステップS43の処理を繰り返す。検知温度vが第3温度x3以下であった場合(ステップS43でYes)、制御装置50は、処理をステップS14に進める。
ステップS14において、制御装置50は、図16に示す冷却抑制処理を実行する。ステップS35において、制御装置50は、第2送風機の回転を停止又は回転数を低減する。本実施形態では、制御装置50は、第2送風機の回転を停止する。ステップS36において、制御装置50は、切替弁45の出口451を開放して冷媒流路を冷蔵冷却器41側に開放する。これらにより、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15の積極的な冷却が抑制され、切替区画70を高温度帯まで早期に加熱しやすくなる。そして、制御装置50は、冷却抑制処理を完了する(リターン)。
本実施形態では、図5にフローチャートを示す第1実施形態のステップS20に続いて、制御装置50は、ステップS44を実行する。ステップS44において、制御装置50は、開閉装置73を開放状態にする。これにより、切替区画70に冷気が供給され、切替区画70を通常温度帯である冷凍温度帯にすることができる。
以上説明した本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
なお、別の実施形態では、冷却処理は、第2実施形態と同様に圧縮機43の駆動を停止または周波数を低減する処理を含んでも良い。
(第5実施形態)
続いて第5実施形態による冷蔵庫10について図17~図21を参照して説明する。本実施形態では、冷蔵庫10は、上記各実施形態の切替区画27に替えて切替区画80を、通常区画26に替えて通常区画81を、加熱部55に替えて加熱部82を、切替区画温度センサ53に替えて切替区画温度センサ83を、開閉装置60に替えて開閉装置84を、それぞれ備える。
切替区画80は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12の一部または全体に設けられている。本実施形態では、切替区画80は、冷蔵室11の一部に設けられている。切替区画80は、通常温度帯この場合冷蔵温度帯と、高温度帯とに切り替えることができる区画である。
切替区画80は、冷蔵室11の、最上段つまり一番上の棚板31によってそれ以外の部分から仕切られた部分である。通常区画81は、冷蔵室11の内部空間のうち、切替区画80が設けられた部分以外の部分である。
加熱部82は、切替区画80の外周面を構成する天井部、底部、左右の側壁部等に設けられている。本実施形態では、加熱部82は、切替区画80の天井部つまり冷蔵室11の天井部113に設けられている。別の実施形態では、加熱部82は、切替区画80の底部つまり棚板31の上面や、左右の側部つまり冷蔵室11の側壁部115に設けられていても良い。加熱部82の構成は、上述の加熱部55又は加熱部71の構成と概ね同様である。
切替区画温度センサ83は、切替区画80に設けられ、切替区画80内の温度を計測する機能を有する。切替区画温度センサ83は、例えば切替区画80の外周部に設けられている。切替区画温度センサ83は、例えば切替区画80の左右の側部つまり冷蔵室11の側壁部115に設けられていても良い。
本実施形態では、冷却装置は、開閉装置84を含む。開閉装置84は、開放状態で冷蔵冷却器室17から通風路36を通って切替区画80へ流入する冷気を通し、閉鎖状態で冷蔵冷却器室17から通風路36を通って切替区画80へ流入する冷気を遮断する機能を有する。
本実施形態では、開閉装置84は、通風路36の切替区画80に通じる吹き出し口363と冷却器室17との間に設けられて、吹き出し口363からの冷気の流路を開閉する。本実施形態では、開閉装置84は、吹き出し口364と吹き出し口365との間に設けられている。開閉装置84は、例えば通風路36において、最下段の棚板34の後方に設けられている。開閉装置84が流路を閉じる閉鎖状態とすることで、吹き出し口363、364から切替区画70へ流入する冷気を遮断し、切替区画80の冷却を抑制する。詳細は図示しないが、開閉装置84は、制御装置50に電気的に接続され、制御装置50の制御を受け通風路36の少なくとも一部を遮蔽又は開放する。開閉装置84は、いわゆるダンパである。
本実施形態では、冷却処理は、開閉装置84を開放状態にする処理を含む。これにより、通常区画81に冷気が供給されて、通常区画81を通常温度帯である冷蔵温度帯にすることができる。また、冷却抑制処理は、開閉装置84を閉鎖状態にする処理を含む。これにより、切替区画80への冷気の供給が抑制されて、切替区画80を早期に高温度帯に加熱することができる。
本実施形態の高温運転での運転時の制御のフローチャートを図19に示す。図6にフローチャートを示す第1実施形態の場合と異なる部分について説明する。ユーザの操作部51に対する高温運転への切替操作を受けて高温運転での運転が開始されると(スタート)、制御装置50は、開閉装置84を閉鎖状態とする(ステップS45)。これにより、切替区画80が積極的に冷却されることを抑制することができる。そのため、加熱部82によって切替区画80を加熱した際に、早期に切替区画80の温度を高温度帯まで上昇させることができる。
第1実施形態のステップS16に替えて、制御装置50は、ステップS46を実行する。ステップS46において、制御装置50は、切替区画温度センサ83の検知温度wが、高温度帯以上であるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、切替区画温度センサ83の検知温度wが所定の第2温度x2以上であるか否かを判断する。第2温度x2は、高温度帯に属する温度例えば10℃に設定されている。検知温度wが所定の第2温度x2未満であった場合(ステップS46でNo)、制御装置50は、ステップS46の処理を繰り返す。検知温度wが第2温度x2以上であった場合(ステップS46でYes)、制御装置50は、処理をステップS17に進める。
ステップS47において、制御装置50は、開閉装置73を開放状態にする。これにより、切替区画80に冷気が供給され、切替区画80を通常温度帯である冷蔵温度帯にすることができる。
また、本実施形態では、冷却処理として、図6にフローチャートを示す第1実施形態の冷却処理に加えて、制御装置50は、図20に示すようにステップS26を実行する。ステップS26は、開閉装置84を開放状態にする処理である。
また、本実施形態では、冷却抑制処理として、図8にフローチャートを示す第2実施形態の冷却抑制処理に加えて、制御装置50は、図21に示すようにステップS37を実行する。ステップS37は、開閉装置84を閉鎖状態にする処理である。
以上説明した本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
なお、別の実施形態では、冷却抑制処理は、第1実施形態と同様に、切替弁45を冷凍冷却器42側に開放する処理を含んでいても良い。
更に別の実施形態では、開閉装置84は、例えば通風路36の切替区画80に通じる吹き出し口363と通常区画81に通じる吹き出し口364との間に設けられて、吹き出し口363からの冷気の流路を開閉しても良い。この場合開閉装置84は、例えば通風路36において、棚板31の後方に設けることができる。開閉装置84が流路を閉じる閉鎖状態とすることで、吹き出し口363から切替区画70へ流入する冷気を遮断し、切替区画80の冷却を抑制する。この場合、開閉装置84を閉鎖状態とすることで、切替区画80への冷気の供給を抑制しつつ通常区画81には冷気を供給することができる。
また更に別の実施形態では、開閉装置84は、通風路36の上流側端部つまり第1送風機37の下流であって吹き出し口365よりも上流に設けても良い。開閉装置84を閉鎖状態とすることで、貯蔵室11全体への冷気の供給が遮断される。この場合、冷却処理として、開閉装置60を開状態にする処理を含んでも良い。
(第6実施形態)
続いて第6実施形態による冷蔵庫10について図22~図24を参照して説明する。冷蔵庫10は、上記第5実施形態と同様に、切替区画80と、通常区画81と、加熱部82と、切替区画温度センサ83と、開閉装置84とを備える。更に本実施形態の冷蔵庫10は、上記各実施形態の機械室19に替えて機械室100を備える。機械室100は、冷蔵庫10の上部に設けられている。この場合、機械室100は、断熱箱体20外部であって冷蔵庫10の上部かつ後部に設けられている。
また、本実施形態では、切替区画80は、第5実施形態と同様に冷蔵室11の最上段に設けられている。つまり、切替区画80は、機械室100の近傍に位置している。換言すると、切替区画80と機械室100との距離は、通常区画81又は切替区画80が設けられていない貯蔵室12、13、14、15と機械室100との距離に比べて、小さく設定されている。
断熱箱体20は、天面部90を有する。天面部90は、断熱箱体20の上部の面を形成する。天面部90は、冷蔵庫10の後部に向けて下がった階段状に窪んでいる。天面部90は、第1天面部91と、第2天面部92と、中間部93と、を有する。第1天面部91と第2天面部92とは、概ね水平方向に延びる面を形成する。第1天面部91は、冷蔵庫10の前部に設けられており、第2天面部92は、冷蔵庫10の後部に設けられている。中間部93は、第1天面部91と第2天面部92との間に設けられて、概ね垂直方向に延びて第1天面部91と第2天面部92とを接続する。
中間部93は、第1天面部91及び第2天面部92よりも断熱性能が低くなるように構成されている。本実施形態では、例えば第1天面部91と第2天面部92は、断熱部材23として発泡断熱部材と発泡断熱部材よりも断熱性能が高いいわゆる真空断熱パネルとを含んで構成されている。中間部93は、断熱部材23として発泡断熱部材を含んで構成されている。また、他の実施形態では、中間部93の厚さを、第1天面部91の厚さ及び第2天面部92の厚さよりも小さく設定することで、中間部93の断熱性能を第1天面部91及び第2天面部92よりも低減しても良い。
機械室100は、第2天面部92の上方に位置している。また、機械室100は、第1天面部91及び中間部93の後方に位置している。機械室100は、少なくともその一部が、上下方向の位置に関して、冷蔵室11の最上段の部分つまり切替区画80と重なるように設定されている。
中間部93には、一又は複数の孔部931が設けられている。孔部931は、中間部93を厚さ方向に貫いて形成されて、機械室100と冷蔵室11とを連通する。この場合、孔部931は、機械室100と切替区画80とを連通する。孔部931の高さ方向の位置は、機械室100に設けられた圧縮機の高さ方向の位置と重なるように設定されている。このため、圧縮機43が駆動して発熱すると、孔部931を通して圧縮機の熱が切替区画80に伝達される。
本実施形態では、制御装置50は、高温運転での運転時に、圧縮機43を駆動する。この場合圧縮機43を駆動するとは、圧縮機43を停止状態から駆動状態にすることと、圧縮機43の駆動状態を維持することとを含む。
これにより、高温運転での運転時も、通常区画81や、切替区画80の設けられていない貯蔵室12、13、14、15に供給する冷気が生成される。そのため、通常区画81や、切替区画80の設けられていない貯蔵室12、13、14、15の冷却が抑制され難いので、通常区画81や、貯蔵室12、13、14、15に収容された食品を、最適な温度帯で保管することができる。なお、高温運転での運転時において、圧縮機43の周波数は、通常運転での運転時の周波数と比較して低めに設定されても良い。また、制御装置50が冷蔵室温度センサ52の検知温度t、冷凍室温度センサ54の検知温度vに基づいて圧縮機43の停止が必要であると判断した場合例えば過度に冷却されている場合等には、高温運転での運転時であっても、圧縮機43を停止することがある。
また、冷却抑制処理は、圧縮機43を駆動することを含む。これにより、圧縮機43の駆動により発生した熱が、孔部931を通して切替区画80に伝達される。これにより、切替区画80の温度を早期に高温度帯まで上昇させることができる。
図24に示す冷却抑制処理において、制御装置50は、図21にフローチャートを示す第5実施形態の冷却抑制処理のステップS33に替えて、ステップS38を実行する。ステップS38は、圧縮機43を駆動する処理である。これにより、圧縮機43の駆動によって発生した熱が切替区画80に伝達されることによって、切替区画80の冷却を抑制することができる。
以上説明した本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態によれば、冷蔵庫10は、貯蔵室11、12、13、14、15を冷却する冷気を生成する冷凍サイクル40と、冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機43と、を備える。制御装置50は、高温運転での運転時に、圧縮機43を駆動する。
これによれば、圧縮機43を駆動して冷気を生成することで、通常区画81及び切替区画80のない貯蔵室12、13、14、15の少なくとも一部には冷気を供給することができる。そのため、高温運転での運転時においても、切替区画80以外の部分に収容された食品を、最適な温度帯で保管することができる。
更に、切替区画80は、冷蔵庫10の庫内の最上部この場合冷蔵室11の最上段に設けられている。圧縮機43は、冷蔵庫10の天面部90に設けられている。
これによれば、切替区画80と圧縮機43とは近傍に設けられている。そのため、圧縮機43の駆動によって発生する熱を、切替区画80の加熱に利用することができる。これにより、切替区画80の温度を早期に高温度帯まで上昇させることができる。その結果、ユーザの利便性を更に向上することができる。
なお、冷蔵庫10は、孔部931を開閉する図示しないカバー部材を備えていても良い。カバー部材は、例えば孔部931を前方から又は後方から覆って、機械室100と冷蔵室11との連通を防ぐことができる。この場合、カバー部材は制御装置50に電気的に接続されて、制御装置50の制御を受けて孔部931を開放したり又は閉鎖したりすることができる。これによって、圧縮機43の熱が冷蔵室11側に伝達されることが望ましくない場合は、孔部931を閉鎖することができる。
上記各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…冷蔵庫、11…冷蔵室(貯蔵室)、12…野菜室(貯蔵室)、13…製氷室(貯蔵室)、14…小冷凍室(貯蔵室)、15…冷凍室(貯蔵室)、17…冷蔵冷却器室、18…冷凍冷却器室、19…機械室、20…断熱箱体、26…通常区画、27…切替区画、36…通風路、37…第1送風機(送風機)、38…第2送風機(送風機)、40…冷凍サイクル、41…冷蔵冷却器(冷却器)、42…冷凍冷却器(冷却器)、43…圧縮機、45…切替弁、50…制御装置、51…操作部、52…冷蔵室温度センサ(検知部)、53…切替区画温度センサ(検知部)、54…冷凍室温度センサ(検知部)、55…加熱部、60…開閉装置、70…切替区画、71…加熱部、72…切替区画温度センサ、73…開閉装置、80…切替区画、82…加熱部、83…切替区画温度センサ(検知部)、84…開閉装置、90…天面部、100…機械室

Claims (11)

  1. 内部を予め定められた通常温度帯に維持可能である貯蔵室と、
    前記貯蔵室の一部または全部に設けられて、内部を前記通常温度帯と前記通常温度帯よりも高い高温度帯とに切り替え可能な切替区画と、
    前記貯蔵室内に冷気を供給する冷却装置と、
    前記切替区画を加熱する加熱部と、
    前記冷却装置の駆動と、前記加熱部の駆動及び前記加熱部の発熱量とを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記加熱部を駆動せず又は前記加熱部の発熱量を低減して前記切替区画の温度を前記通常温度帯に維持する通常運転と、前記加熱部を駆動する加熱処理を実行して前記高温度帯に維持する高温運転とを実行可能であり、
    前記制御装置は、前記高温運転開始後一期間、前記冷却装置を制御して前記切替区画の冷却を抑制する冷却抑制処理を実行する、
    冷蔵庫。
  2. 前記切替区画の温度を検知する検知部を備え、
    前記制御装置は、前記高温運転での運転開始後前記検知部の検知温度が所定温度以上となった後、前記冷却抑制処理を停止する、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室の温度を検知する検知部を備え、
    前記制御装置は、前記高温運転での運転開始後前記検知部の検知温度が所定温度以上となった後所定期間経過後に、前記冷却抑制処理を停止する、
    請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却装置は、前記貯蔵室に冷気を送風する送風機を含み、
    前記冷却抑制処理は、前記送風機の回転数を減少または回転を停止させる処理である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室は、冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室と、冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室と、を含み、
    前記冷却装置は、前記冷蔵温度帯に維持される貯蔵室に冷気を送風する第1送風機と、前記冷蔵温度帯に維持される貯蔵室に冷気を送風する第2送風機と、を含み、
    前記切替区画は、前記冷蔵温度帯貯蔵室又は前記冷凍温度帯貯蔵室のいずれか一方に設けられており、
    前記冷却抑制処理は、前記第1送風機又は前記第2送風機のうち前記切替区画が設けられている貯蔵室に冷気を送風する送風機の回転数を低下または当該送風機の回転を停止させ、かつ前記第1送風機又は前記第2送風機のうち前記切替区画が設けられていない貯蔵室に冷気を送風する送風機の回転数を前記通常運転での運転時と同程度に維持する処理を含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記切替区画が設けられた前記貯蔵室に冷気を供給する通風路と、
    前記通風路の一部を開閉する開閉装置と、を備え、
    前記冷却装置は、前記開閉装置を含み、
    前記冷却抑制処理は、前記開閉装置によって前記通風路を閉鎖する処理を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷凍サイクルと、
    前記冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機と、を備え、
    前記冷却装置は、前記圧縮機を含み、
    前記冷却抑制処理は、前記圧縮機の運転を停止又は前記圧縮機の周波数を低減する処理を含む、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷凍サイクルと、
    前記冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機と、を備え、
    前記制御装置は、前記高温運転での運転時に、前記圧縮機を駆動する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記切替区画は、前記冷蔵庫の庫内の最上部に設けられており、
    前記圧縮機は、前記冷蔵庫の天面部に設けられている、
    請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記貯蔵室の温度を検知する第1検知部と、
    前記切替区画の温度を検知する第2検知部と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記高温運転への切替後、前記第1検知部の検知温度が前記通常温度帯以下であるか否かを判定し、
    前記第1検知部の検知温度が前記通常温度帯以下であれば、前記高温運転開始後前記加熱処理を実行し、
    前記第1検知部の検知温度が前記通常温度帯よりも高温であれば、前記高温運転開始後前記第2検知部の検知温度が所定温度以上となるまでの期間に前記冷却装置を制御して前記貯蔵室を冷却する冷却処理と前記加熱処理とを実行する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 前記制御装置は、
    前記第1検知部の検知温度が前記通常温度帯よりも高温であれば、前記冷却処理を実行して、前記第1検知部の検知温度が前記通常温度帯以下となった後に前記加熱処理を実行する、
    請求項10に記載の冷蔵庫。
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