JP2018084358A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切なタイミングで紫外光の照射を行い、不必要な紫外光の照射を抑制し、エネルギー消費量の削減を図りつつ、貯蔵室の内部における菌類等の微生物の増殖を効果的に抑制することができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫において、食品を保存する貯蔵室500と、貯蔵室を開閉可能な扉9と、扉の開閉を検知する開閉検知手段20と、紫外光領域の波長を含む光を貯蔵室の内部に照射する紫外光源14と、を備える。紫外光源14は、扉が開いていることを開閉検知手段が検知している間は光の照射を停止し、扉が閉じたことを開閉検知手段が検知した後に光の照射を開始する。【選択図】図3

Description

この発明は、冷蔵庫に関するものである。
冷蔵庫においては、断熱区画された貯蔵室を備えた本体を備え、貯蔵室は内部に複数の区画を有し、複数の区画の少なくとも1つに紫外領域の波長を有する光源としてLEDを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−003174号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような冷蔵庫は、貯蔵室の内部に紫外光を照射するタイミングについては十分に考慮されていない。このため、貯蔵室の内部に入り込んだ菌類等の微生物が、紫外光が照射される前に一時的に増殖し、貯蔵室の内部の食品に付着してしまう可能性がある。また、逆に、不必要な紫外光の照射により、余計なエネルギー消費が生じる可能性もある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、適切なタイミングで紫外光の照射を行い、不必要な紫外光の照射を抑制し、エネルギー消費量の削減を図りつつ、貯蔵室の内部における菌類等の微生物の増殖を効果的に抑制することができる冷蔵庫を得ることにある。
この発明に係る冷蔵庫は、食品を保存する貯蔵室と、前記貯蔵室を開閉可能な扉と、前記扉の開閉を検知する開閉検知手段と、紫外光領域の波長を含む光を前記貯蔵室の内部に照射する紫外光源と、を備え、前記紫外光源は、前記扉が開いていることを前記開閉検知手段が検知している間は光の照射を停止し、前記扉が閉じたことを前記開閉検知手段が検知した後に光の照射を開始する。
この発明に係る冷蔵庫は、適切なタイミングで紫外光の照射を行い、不必要な紫外光の照射を抑制し、エネルギー消費量の削減を図りつつ、貯蔵室の内部における菌類等の微生物の増殖を効果的に抑制することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の縦断面図である。 図2の野菜室部分を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射制御のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。 紫外光(波長360nm)の照射時間と菌数の変化との関係の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の野菜室部分を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫が備える発光部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の光照射制御のタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室部分を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の光照射制御のタイムチャートである。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の冷蔵室部分を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は冷蔵庫の正面図、図2は冷蔵庫の縦断面図、図3は図2の野菜室部分を拡大して示す図、図4は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図5は冷蔵庫の光照射制御のタイムチャート、図6は冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図、図7は紫外光(波長360nm)の照射時間と菌数の変化との関係の一例を示す図である。
なお、各図においては、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
(冷蔵庫の構成)
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1は、図2に示すように断熱箱体90を有している。断熱箱体90は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成されている。断熱箱体90は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
図1及び図2に示すように、ここでは、冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、例えば、冷蔵室100、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を備えている。これらの貯蔵室は、断熱箱体90において上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室100は、断熱箱体90の最上段に配置されている。切替室200は冷蔵室100の下方における左右の一側に配置されている。切替室200の保冷温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかを選択して切り替えることができる。切替室200の保冷温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯(例えば−18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば3℃程度)、チルド温度帯(例えば0℃程度)及びソフト冷凍温度帯(例えば−7℃程度)等である。製氷室300は、切替室200の側方に隣接して切替室200と並列に、すなわち、冷蔵室100の下方における左右の他側に配置されている。
冷凍室400は、切替室200及び製氷室300の下方に配置されている。冷凍室400は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのものである。野菜室500は、冷凍室400の下方の最下段に配置されている。野菜室500は、主に野菜や容量の大きな(例えば2L等)の大型ペットボトル等を収納するためのものである。
冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の冷蔵室扉7が設けられている。ここでは、冷蔵室扉7は両開き式(観音開き式)であり、右扉7a及び左扉7bにより構成されている。冷蔵庫1の前面の冷蔵室扉7(例えば、左扉7b)の外側表面には、操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、操作部6a及び表示部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度及び冷蔵庫1の動作モード(解凍モード等)を設定するための操作スイッチである。表示部6bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶ディスプレイである。操作パネル6は、操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
冷蔵室100以外の各貯蔵室(切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500)は、それぞれ引き出し式の扉によって開閉される。これらの引き出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。
また、切替室200の内部及び冷凍室400の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース201及び冷凍室収納ケース401がそれぞれ引き出し自在に格納されている。同様に、野菜室500内には、食品等を内部に収納できる上段収納ケース11及び下段収納ケース10が引き出し自在に格納されている。
(冷却機構)
冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機2、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び冷却器3等によって構成されている。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路5が形成されている。この風路5は、主に冷蔵庫1内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器3は、この風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン4も設置されている。
送風ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気(冷気)が風路5を通って冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100へと送られ、これらの貯蔵室内を冷却する。野菜室500は、冷蔵室100からの戻り冷気を冷蔵室用帰還風路を介して野菜室500内に導入することで冷却される。野菜室500を冷却した冷気は、野菜室用帰還風路を通って冷却器3のある風路5内へと戻される(これらの帰還風路は図示せず)。そして、冷却器3によって再度冷却されて、冷蔵庫1内を冷気が循環される。
風路5からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。各ダンパは、風路5の各貯蔵室へと通じる箇所を開閉する。ダンパの開閉状態を変化させることで、各貯蔵室へと供給する冷気の送風量を調節することができる。また、冷気の温度は圧縮機2の運転を制御することで調節することができる。
以上のようにして設けられた圧縮機2及び冷却器3からなる冷凍サイクル回路、送風ファン4、風路5及びダンパは、貯蔵室の内部を冷却する冷却手段を構成している。
冷蔵庫1の例えば背面側の上部には、制御装置8が収容されている。制御装置8には、冷蔵庫1の動作に必要な各種の制御を実施するための制御回路等が備えられている。制御装置8が備える制御回路として、例えば、各貯蔵室内の温度及び操作パネル6に入力された情報等に基づいて圧縮機2及び送風ファン4の動作並びにダンパの開度を制御するための回路が挙げられる。すなわち、制御装置8は前述した冷却手段等を制御して、冷蔵庫1の動作を制御する。なお、各貯蔵室内の温度は、それぞれの貯蔵室に設置されたサーミスタ等により検知することができる。
(野菜室の構成)
図3は、冷蔵庫1が備える野菜室500部分の断面図である。野菜室500は、食品、特に野菜を保存する貯蔵室である。野菜室扉9は、貯蔵室である野菜室500を開閉可能な扉である。下段収納ケース10は、野菜室扉9のフレーム(図示せず)によって支持されている。下段収納ケース10の上側には、上段収納ケース11が載置されている。野菜室扉9を前方へと引き出すと、下段収納ケース10及び上段収納ケース11が野菜室扉9と一体となって前方へと引き出される。野菜室扉9を引き出した状態で、上段収納ケース11だけを後方へスライドすると、下段収納ケース10だけが引き出された状態となる。下段収納ケース10だけが引き出された状態では、下段収納ケース10に食品を出し入れすることができる。
冷蔵庫1は、扉開閉検知スイッチ20を備えている。扉開閉検知スイッチ20は、野菜室扉9の開閉状態を検知するためのものである。扉開閉検知スイッチ20は、野菜室500の前面開口の縁部における野菜室扉9と対向する位置に設けられている。扉開閉検知スイッチ20は、例えば、一般的なマグネット方式のスイッチである。すなわち、例えば、野菜室扉9に埋め込まれた磁石の近接を、冷蔵庫1本体側の断熱箱体90に設置された一対のリードスイッチによって検出する。この発明の実施の形態1における扉開閉検知スイッチ20は、野菜室扉9の開閉を検知する開閉検知手段を構成している。
野菜室500内部の背面部には、サーミスタ13及び発光部14が取り付けられている。サーミスタ13は、野菜室500内の温度を検知する。発光部14は、貯蔵室である野菜室500の内部に光を照射可能である。この実施の形態1においては、発光部14が照射する光は、紫外光領域の波長を含む光である。具体的には、発光部14は、315nm以上380nm以下の波長を含む光を照射する。特に、発光部14が照射する光のスペクトルが315nm以上380nm以下の波長範囲にピークがあるような分布であるとよい。このようにして、この発明の実施の形態1における発光部14は、紫外光領域の波長を含む光を貯蔵室である野菜室500の内部に照射する紫外光源を構成している。
ここでは、下段収納ケース10の背面における発光部14に対向する部分に開口部15が形成されている。そして、発光部14は、この開口部15を通して下段収納ケース10の内部に紫外光を照射できるようになっている。なお、下段収納ケース10の少なくとも開口部15に相当する部分に発光部14から照射される紫外光を透過させる性質の材料を用いるようにしてもよい。
(冷蔵庫の制御系統)
図4は、冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。制御装置8は、例えばマイクロコンピュータを備えており、プロセッサ8a及びメモリ8bを備えている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをプロセッサ8aが実行することにより、予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
制御装置8には、サーミスタ13から野菜室500の内部の温度の検知信号が入力される。また、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの操作信号も入力される。さらに、制御装置8には、扉開閉検知スイッチ20からの検知信号も入力される。
制御装置8は、入力された信号に基づいて、野菜室500の内部が設定された温度に維持されるように、圧縮機2及び送風ファン4等の動作を制御する処理を実行する。また、制御装置8は、発光部14へと制御信号を出力して発光部14の発光動作についても制御する。さらに、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに表示信号を出力して、表示部6bの表示動作も制御する。
(光照射制御)
次に、図5を参照しながら、制御装置8による発光部14の発光動作制御について説明する。制御装置8は、扉開閉検知スイッチ20により野菜室扉9が開いていることが検知されている間は、発光部14からの紫外光の照射を停止させる。すなわち、制御装置8の制御により、発光部14は、野菜室扉9が開いていることを扉開閉検知スイッチ20が検知している間は光の照射を停止する。
そして、制御装置8は、扉開閉検知スイッチ20により野菜室扉9が閉じたことが検知された後に、発光部14からの紫外光の照射を開始させる。すなわち、制御装置8の制御により、発光部14は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した後に光の照射を開始する。なお、ここでいう「野菜室扉9が閉じたこと」とは、野菜室扉9が開いた状態から、閉じた状態へと移行したことを指している。
また、制御装置8は、発光部14の紫外光照射開始後、予め設定された継続時間ΔTが経過するまで発光部14に紫外光を継続して照射させる。照射開始から継続時間ΔTが経過したら、制御装置8は、発光部14からの紫外光の照射を停止させる。すなわち、制御装置8の制御により、発光部14は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した後に、予め設定された継続時間ΔTだけ光を照射する。継続時間ΔTは、具体的に例えば2時間である。
次に、以上のように構成された冷蔵庫1が備える発光部14の制御に係る一連の流れについて、図6のフロー図を参照しながら説明する。まず、ステップS101において、制御装置8は、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS101の確認処理が繰り返される。そして、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS102へと進む。
ステップS102においては、制御装置8は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS102の確認処理が繰り返される。そして、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS103へと進む。
ステップS103においては、制御装置8は、タイマーの変数tの値を0にセットする。このタイマーの変数tは、経過時間をカウントするためのものである。なお、タイマー機能は、例えば、制御装置8に内蔵されている。ステップS103の後は、処理はステップS104へと進む。
ステップS104においては、制御装置8は、発光部14をONにする。すなわち、制御装置8は発光部14を点灯させ、発光部14は紫外光の照射を開始する。ステップS104の後は、処理はステップS105へと進む。
ステップS105においては、制御装置8は、タイマーの変数tの値が、予め設定された継続時間ΔTになったか否かを確認する。未だ変数tが継続時間ΔTになっていない場合は、変数tが継続時間ΔTになるまで、このステップS105の確認処理が繰り返される。そして、ステップS103から継続時間ΔTが経過し、変数tが継続時間ΔTになった場合は、処理はステップS106へと進む。
ステップS106においては、制御装置8は、発光部14をOFFにする。すなわち、制御装置8は発光部14を消灯させ、発光部14は紫外光の照射を停止する。ステップS106の後は、処理はステップS101へと戻る。
(紫外光照射による作用)
次に、以上のような発光部14からの紫外光照射により期待される作用について説明する。紫外光には菌の増殖を抑制する作用がある。したがって、発光部14から紫外光を含む光を対象物に照射することにより、対象物における菌の増殖を抑制することができる。野菜室扉9が開くと、野菜室500の外部に浮遊する菌等が、野菜室500の内部に流入することが考えられる。そして、このとき、下段収納ケース10、又は、収納物である食品に菌が付着すると、食品の腐敗が促進されてしまう可能性がある。
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、野菜室扉9の開閉後に紫外光を含む光を一定時間にわたって野菜室500の内部に照射することにより、野菜室500の内部に菌が流入した場合にも、菌の増殖を抑制することができる。したがって、野菜室500内を衛生的に保つことができ、収納された食品の腐敗を抑制し、食品を長持ちさせることが可能である。
ここで、前述したように、発光部14は、315nm以上380nm以下の波長を含む光を照射する。図7に示すのは、波長360nmの光を照射したときの菌数の経時変化である。波長360nmというのは紫外光では比較的長い波長である。同図に示すように、比較的長い波長の紫外光であっても2時間程度、照射することで、生菌数を2桁減少(99%減)させることができる。
したがって、前述したように継続時間ΔTを2時間に設定することで、菌の増殖を十分に抑制でき、かつ、その後に光の照射を停止して、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。また、315nm以上380nm以下という紫外光領域のうちでも波長が比較的長い光を用いることにより、野菜室500内の樹脂製部品、食品の包装材等の劣化が起きにくくすることができる。すなわち、冷蔵庫1及び収納物の包装材等に使用されたプラスチック樹脂等の劣化を抑えつつも、菌の増殖を十分に抑制することができる。
さらに、野菜室扉9が閉じられたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した後に紫外光の照射を開始することにより、野菜室扉9が開いた状態で紫外光を照射することがない。したがって、紫外光が直接に又は反射して使用者に当たってしまうことを未然に防止することができる。
以上のように構成された冷蔵庫は、食品を保存する貯蔵室である例えば野菜室500と、貯蔵室を開閉可能な扉である例えば野菜室扉9と、扉の開閉を検知する開閉検知手段である扉開閉検知スイッチ20と、紫外光領域の波長を含む光を貯蔵室の内部に照射する紫外光源である発光部14と、を備えている。そして、紫外光源は、扉が開いていることを開閉検知手段が検知している間は光の照射を停止し、扉が閉じたことを開閉検知手段が検知した後に光の照射を開始する。
このため、貯蔵室の扉が開いている間は、紫外光源を消灯して余計なエネルギーの消費を抑制することができる。そして、貯蔵室の扉が閉じられた後に、紫外光源を点灯することで、貯蔵室の扉の開閉で貯蔵室の内部に侵入した可能性のある菌類等の微生物の増殖を抑制することが可能である。したがって、適切なタイミングで紫外光の照射を行い、不必要な紫外光の照射を抑制し、エネルギー消費量の削減を図りつつ、貯蔵室の内部における菌類等の微生物の増殖を効果的に抑制することができる。そして、庫内を衛生的に保ち、食品の保存性を高めることが可能である。
実施の形態2.
図8から図13は、この発明の実施の形態2に係るもので、図8は冷蔵庫の野菜室部分を拡大して示す縦断面図、図9は冷蔵庫が備える発光部の構成を示す図、図10は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図11は冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図、図12は冷蔵庫の光照射制御のタイムチャート、図13は冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、貯蔵室の内部に収納物がない場合の紫外光の照射継続時間を、貯蔵室の内部に収納物がある場合の紫外光の照射継続時間より短くなるようにしたものである。以下、この実施の形態2に係る冷蔵庫について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1は、庫内カメラ16を備えている。庫内カメラ16は、冷蔵庫1の貯蔵室、ここでは野菜室500の内部を撮影して貯蔵室画像を出力するカメラである。庫内カメラ16は、例えば、野菜室500内部の背面部に発光部14と並べて配置されている。ここでは、下段収納ケース10の背面における発光部14に対向する部分に開口部15が形成されている。そして、庫内カメラ16は、開口部15を通して下段収納ケース10の内部を撮影できるようになっている。
なお、庫内カメラ16の設置場所は、野菜室500内部の背面部に限られない。庫内カメラ16は、野菜室500内部の食品等の収納物を撮影できる位置であればどこに設置してもよい。また、庫内カメラ16の設置数は1つに限られず、庫内カメラ16を複数設置してもよい。庫内カメラ16を複数設置することで、野菜室500内に収納された食品等により視野が遮られて死角が生じることを抑制することができる。
(発光部の構成)
この実施の形態2に係る発光部14は、図9に示すように、第1の光源17a及び第2の光源17bを備えている。第1の光源17aは、可視光を照射可能である。ここでは、第1の光源17aは、例えば、3種類の発光素子を備えた白色LEDであるとする。第1の光源17aが備える3種類の発光素子は、例えば、光の三原色、すなわち、赤色、緑色、青色の光をそれぞれ発する。そして、これら三原色の発光素子の全てが定格出力で同時点灯した際に、第1の光源17aが白色の光を発するように構成されている。
第2の光源17bは、貯蔵室である野菜室500の内部に光を照射可能である。第2の光源17bが照射する光は、紫外光領域の波長を含む光である。具体的には、第2の光源17bは、315nm以上380nm以下の波長を含む光を照射する。特に、第2の光源17bが照射する光のスペクトルが315nm以上380nm以下の波長範囲にピークがあるような分布であるとよい。このようにして、この発明の実施の形態2における第2の光源17bは、紫外光領域の波長を含む光を貯蔵室である野菜室500の内部に照射する紫外光源を構成している。発光部14が備える第1の光源17a及び第2の光源17bは、それぞれが独立して、点灯及び消灯することができるように構成されている。
(冷蔵庫の制御系統)
図10は、この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。制御装置8には、サーミスタ13、操作部6a及び扉開閉検知スイッチ20からの信号に加え、庫内カメラ16から出力された貯蔵室画像が入力される。また、制御装置8は、圧縮機2、送風ファン4、発光部14及び表示部6bに加えて、庫内カメラ16へも制御信号を出力し、庫内カメラ16の撮影動作等を制御する。
制御装置8は、野菜室扉9が開閉された時に庫内カメラ16に野菜室500内を撮影させる。野菜室扉9が開閉されると、野菜室500内の食品が出し入れされ、野菜室500内の収納状態が変化する可能性があるためである。制御装置8は、例えば、開かれていた野菜室扉9が閉じられたことを扉開閉検知スイッチ20が検知すると、発光部14の第1の光源17aを点灯させる。そして、制御装置8は、第1の光源17aにより野菜室500内が照明されている間に、庫内カメラ16に撮影させる。
(制御装置の構成)
次に、図11を参照しながら、この発明の実施の形態2に係る制御装置8の構成について説明する。同図に示すように、制御装置8は、発光制御部31及び収納物検出部32を備えている。発光制御部31は、前述した制御装置8による各種制御のうち、特に発光部14の発光動作制御を担う。発光制御部31は、発光部14が備える第1の光源17a及び第2の光源17bの点灯及び消灯を、それぞれの光源について個別に制御することが可能である。
収納物検出部32は、庫内カメラ16が撮影した貯蔵室画像に基づいて、野菜室500の内部に収納された食品等の収納物の有無を検出する。制御装置8には、下段収納ケース10内に収納物がない状態で庫内カメラ16が撮影した貯蔵室画像(以下、これを「初期画像」という)が予め記憶されている。そして、収納物検出部32は、庫内カメラ16により撮影された貯蔵室画像と、初期画像との差分をとることにより、下段収納ケース10内の収納物の有無を判定する。
具体的に例えば、収納物検出部32は、まず、貯蔵室画像及び初期画像のそれぞれを画素単位に分割し、各画素を当該画素の位置を表す画素座標(x、y)により指定できるようにする。そして、貯蔵室画像及び初期画像の同一の画素座標の画素同士の例えば輝度L(x、y)を比較する。同一の画素座標における貯蔵室画像の輝度L(x、y)と初期画像の輝度L(x、y)との差が、予め設定された基準値以上となる画素座標(x、y)が存在する場合、収納物検出部32は、下段収納ケース10内に収納物があることを検出する。一方、同一の画素座標における貯蔵室画像の輝度L(x、y)と初期画像の輝度L(x、y)との差が、予め設定された基準値以上となる画素座標(x、y)が存在する場合、すなわち、輝度L(x、y)の差が全ての画素座標(x、y)で前記基準値未満である場合、収納物検出部32は、下段収納ケース10内に収納物がないことを検出する。
このようにして、この発明の実施の形態2に係る庫内カメラ16及び収納物検出部32は、貯蔵室の内部に収納された収納物の有無を検出する収納物検出手段を構成している。なお、収納物検出手段の構成は、ここで説明した例に限られない。他に例えば、貯蔵室内の収納物の重量を検出する重量センサ、又は、貯蔵室内の照度を検出する照度センサを利用して収納物検出手段を構成すること等が考えられる。
(光照射制御)
次に、図12を参照しながら、制御装置8による発光部14の発光動作制御について説明する。制御装置8の発光制御部31は、扉開閉検知スイッチ20により野菜室扉9が開いていることが検知されている間は、第1の光源17a及び第2の光源17bの両方について、光の照射を停止させる。
そして、発光制御部31は、扉開閉検知スイッチ20により野菜室扉9が閉じたことが検知されると、発光部14の第1の光源17aからの可視光の照射を開始させる。次に、制御装置8は、庫内カメラ16に貯蔵室画像を撮影させる。その後、発光制御部31は、発光部14の第1の光源17aからの可視光の照射を停止させる。このようにして、制御装置8は、第1の光源17aからの可視光で照らされた明るい貯蔵室内の様子を、庫内カメラ16により撮影させる。そして、制御装置8の収納物検出部32は、庫内カメラ16により撮影された貯蔵室画像に基づいて、貯蔵室の収納物の有無を検出する。
続いて、発光制御部31は、発光部14の第2の光源17bからの紫外光の照射を開始させる。すなわち、制御装置8の制御により、第2の光源17bは、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した後に紫外光の照射を開始する。
発光制御部31は、第2の光源17bの紫外光照射開始後、予め設定された継続時間ΔTが経過するまで第2の光源17bに紫外光を継続して照射させる。ここで、収納物があることを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第1の継続時間ΔT1に設定される。すなわち、発光部14の第2の光源17bは、収納物があることを収納物検出部32が検出した場合は、予め設定された第1の継続時間ΔT1だけ光を照射する。
一方、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第2の継続時間ΔT2に設定される。すなわち、発光部14の第2の光源17bは、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合は、予め設定された第2の継続時間ΔT2だけ光を照射する。
第2の継続時間ΔT2は、第1の継続時間ΔT1より短い。すなわち、収納物がないことを収納物検出手段が検出した場合の継続時間ΔTは、収納物があることを収納物検出手段が検出した場合の継続時間ΔTより短い。第1の継続時間ΔT1は、具体的に例えば、4時間に設定される。第2の継続時間ΔT2は、具体的に例えば、2時間に設定される。そして、照射開始から継続時間ΔT(=ΔT1 or ΔT2)が経過したら、発光制御部31は、第2の光源17bからの紫外光の照射を停止させる。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
次に、以上のように構成された冷蔵庫1が備える発光部14及び庫内カメラ16の制御に係る一連の流れについて、図13のフロー図を参照しながら説明する。まず、ステップS201において、制御装置8は、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS201の確認処理が繰り返される。そして、野菜室扉9が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS202へと進む。
ステップS202においては、制御装置8は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS202の確認処理が繰り返される。そして、野菜室扉9が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS203へと進む。
ステップS203においては、発光制御部31は、第1の光源17aを点灯させ、第1の光源17aからの可視光の照射を開始させる。ステップS203の後は、処理はステップS204へと進む。
ステップS204においては、制御装置8は、庫内カメラ16の電源をONにし、庫内カメラ16の動作を開始させる。そして、制御装置8は、庫内カメラ16に貯蔵室画像を撮影させる。ステップS204の後は、処理はステップS205へと進む。
ステップS205においては、制御装置8は、庫内カメラ16の電源をOFFにして、庫内カメラ16の動作を停止させる。ステップS205の後は、処理はステップS206へと進む。
ステップS206においては、発光制御部31は、第1の光源17aを消灯させ、第1の光源17aからの可視光の照射を停止させる。ステップS206の後は、処理はステップS207へと進む。
ステップS207においては、収納物検出部32は、ステップS204で庫内カメラ16が撮影した貯蔵室画像について、初期画像と比較する画像演算処理を実行する。そして、収納物検出部32は、この比較結果に基づいて貯蔵室の収納物の有無を検出する。ステップS207の後は、処理はステップS208へと進む。
ステップS208においては、制御装置8は、タイマーの変数tの値を0にセットする。ステップS208の後は、処理はステップS209へと進む。ステップS209においては、発光制御部31は、第2の光源17bをONにする。すなわち、発光制御部31は第2の光源17bを点灯させ、第2の光源17bは紫外光の照射を開始する。ステップS209の後は、処理はステップS210へと進む。
ステップS210においては、発光制御部31は、ステップS207で貯蔵室に収納物があることを収納物検出部32が検出したか否かを確認する。収納物があることを収納物検出部32が検出した場合は、処理はステップS211へと進む。この場合、第2の光源17bが紫外光を照射する継続時間ΔTは、第1の継続時間ΔT1に設定される。したがって、ステップS211においては、発光制御部31は、タイマーの変数tの値が、第1の継続時間ΔT1になったか否かを確認する。未だ変数tが第1の継続時間ΔT1になっていない場合は、変数tが第1の継続時間ΔT1になるまで、このステップS211の確認処理が繰り返される。そして、ステップS208から第1の継続時間ΔT1が経過し、変数tが第1の継続時間ΔT1になった場合は、処理はステップS212へと進む。
ステップS212においては、発光制御部31は、第2の光源17bをOFFにする。すなわち、発光制御部31は第2の光源17bを消灯させ、第2の光源17bは紫外光の照射を停止する。ステップS212の後は、処理はステップS201へと戻る。
一方、ステップS210で、収納物があることを収納物検出部32が検出しない場合、すなわち、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合処理はステップS213へと進む。この場合、第2の光源17bが紫外光を照射する継続時間ΔTは、第2の継続時間ΔT2に設定される。したがって、ステップS213においては、発光制御部31は、タイマーの変数tの値が、第2の継続時間ΔT2になったか否かを確認する。未だ変数tが第2の継続時間ΔT2になっていない場合は、変数tが第2の継続時間ΔT2になるまで、このステップS213の確認処理が繰り返される。そして、ステップS208から第2の継続時間ΔT2が経過し、変数tが第2の継続時間ΔT2になった場合は、処理はステップS212へと進み第2の光源17bからの紫外光の照射が停止された後、処理はステップS201へと戻る。
以上のように構成された実施の形態2に係る冷蔵庫は、貯蔵室内の収納物の有無に応じて、紫外光を照射する時間を変更する。したがって、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、収納物がある場合には、紫外光を照射する時間を十分にとることにより、収納物に菌が付着していた場合にも、その増殖を抑制して食品を長持ちさせることができる。また、収納物がない場合にも、扉開閉後は、紫外光の照射をすぐに停止するのではなく、収納物がある場合よりも短い時間だけ紫外光の照射することにより、エネルギー消費量の削減を図りつつ、収納ケース等に付着した菌の増殖を抑制し、庫内を衛生的に保つことができる。
実施の形態3.
図14から図18は、この発明の実施の形態3に係るもので、図14は冷蔵庫の冷蔵室部分を拡大して示す縦断面図、図15は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図16は冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図、図17は冷蔵庫の光照射制御のタイムチャート、図18は冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、貯蔵室の内部に収納ケースがない場合には紫外光を照射せず、貯蔵室の内部に収納ケースがある場合に紫外光を照射するようにしたものである。以下、この実施の形態3に係る冷蔵庫について、実施の形態1をもとにした場合を例として挙げて実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態1及び実施の形態2においては、食品を保存する貯蔵室として野菜室500を例に挙げて説明した。これに対し、ここで説明する実施の形態3では、貯蔵室として冷蔵室100を例に挙げる。図14に示すように、貯蔵室である冷蔵室100の内部における一部分は、区画されて低温室18が形成されている。ここでは、低温室18は、冷蔵室100の最下部に設けられている。低温室18は、冷蔵室100の一部である。
低温室18は、冷蔵室100の低温室18以外の部分よりも低温であり、かつ、0℃以上に維持される貯蔵空間である。低温室18の内部には、食品等を内部に収納できる低温室収納ケース19が引き出し自在に格納されている。低温室収納ケース19を低温室18の内部に収容すると、低温室18はほぼ密閉される。低温室収納ケース19を低温室18の内部から完全に引き出すと、低温室収納ケース19を低温室18及び冷蔵室100から取り外すことができる。すなわち、低温室収納ケース19は、冷蔵室100の内部に着脱可能に設けられている。
この実施の形態3においては、扉開閉検知スイッチ20は、冷蔵室扉7の開閉状態を検知するためのものである。扉開閉検知スイッチ20は、冷蔵室100の前面開口の縁部における冷蔵室扉7と対向する位置に設けられている。この発明の実施の形態3における扉開閉検知スイッチ20は、冷蔵室扉7の開閉を検知する開閉検知手段を構成している。
低温室18内部の背面部には、発光部14が取り付けられている。発光部14は、貯蔵室である冷蔵室100の特に低温室18の内部に光を照射可能である。この発明の実施の形態3における発光部14は、紫外光領域の波長を含む光を貯蔵室である冷蔵室100の特に低温室18の内部に照射する紫外光源を構成している。
低温室18の底面部には、重量センサ21が設けられている。重量センサ21は、低温室18の内部にある物の重量を検出する。具体的には、低温室収納ケース19が低温室18の内部にある場合、重量センサ21は、低温室収納ケース19の重量を検出する。また、この際に、低温室収納ケース19の内部に食品等の収納物がある場合、重量センサ21は、低温室収納ケース19の重量と低温室収納ケース19の重量との合計を検出する。重量センサ21は、重量の検出結果を重量検出信号として出力する。
(冷蔵庫の制御系統)
図15は、この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。制御装置8には、サーミスタ13、操作部6a及び扉開閉検知スイッチ20からの信号に加え、重量センサ21から出力された重量検出信号が入力される。
(制御装置の構成)
次に、図16を参照しながら、この発明の実施の形態3に係る制御装置8の構成について説明する。同図に示すように、制御装置8は、発光制御部31、収納物検出部32及び収納ケース検出部33を備えている。発光制御部31は、前述した制御装置8による各種制御のうち、特に発光部14の発光動作制御を担う。
収納物検出部32は、重量センサ21から出力された重量検出信号に基づいて、冷蔵室100の特に低温室18の内部に収納された食品等の収納物の有無を検出する。収納ケース検出部33は、重量センサ21から出力された重量検出信号に基づいて、冷蔵室100の特に低温室18の内部における低温室収納ケース19の有無を検出する。
制御装置8には、低温室18内に何もない状態、すなわち、低温室収納ケース19がなく、かつ、低温室収納ケース19内に収納物がない状態における重量センサ21の出力値が予め記憶されている。ここでは、制御装置8には、低温室18内に何もない状態で重量センサ21からの出力値が「0」になるように予め校正されている。また、制御装置8には、低温室18内に低温室収納ケース19だけがあり、低温室収納ケース19内に収納物がない状態における重量センサ21の出力値W0も予め記憶されている。
収納物検出部32は、重量センサ21からの出力値がW0よりも大きい場合に、冷蔵室100の特に低温室18の内部に収納物があることを検出する。一方、重量センサ21からの出力値がW0以下の場合には、収納物検出部32は、冷蔵室100の特に低温室18の内部に収納物がないことを検出する。
また、収納ケース検出部33は、重量センサ21からの出力値がW0以上である場合に、冷蔵室100の特に低温室18の内部に低温室収納ケース19があることを検出する。一方、重量センサ21からの出力値が0である場合には、収納ケース検出部33は、冷蔵室100の特に低温室18の内部に低温室収納ケース19がないことを検出する。
このようにして、この発明の実施の形態3に係る重量センサ21及び収納物検出部32は、貯蔵室の内部に収納された収納物の有無を検出する収納物検出手段を構成している。また、この発明の実施の形態3に係る重量センサ21及び収納ケース検出部33は、貯蔵室の内部における収納ケースの有無を検出する収納ケース検出手段を構成している。なお、収納物検出手段及び収納ケース検出手段の構成は、ここで説明した例に限られない。他に例えば、実施の形態2で説明した貯蔵室画像を撮影する庫内カメラを利用して収納物検出手段及び収納ケース検出手段を構成してもよい。
(光照射制御)
次に、図17を参照しながら、制御装置8による発光部14の発光動作制御について説明する。制御装置8の発光制御部31は、扉開閉検知スイッチ20により冷蔵室扉7が開いていることが検知されている間は、発光部14からの光の照射を停止させる。
扉開閉検知スイッチ20により冷蔵室扉7が閉じたことが検知された場合、収納ケース検出部33が低温室18の内部に低温室収納ケース19がないことを検出しているときには、発光制御部31は、発光部14からの紫外光の照射を停止させたままにする。
一方、扉開閉検知スイッチ20により冷蔵室扉7が閉じたことが検知された場合に、収納ケース検出部33が低温室18の内部に低温室収納ケース19があることを検出していれば、発光制御部31は、発光部14からの紫外光の照射を開始させる。すなわち、制御装置8の制御により、発光部14は、冷蔵室扉7が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した後、収納ケース検出部33が低温室18の内部に低温室収納ケース19があることを検出している場合に、紫外光の照射を開始する。
発光制御部31は、発光部14の紫外光照射開始後、予め設定された継続時間ΔTが経過するまで発光部14に紫外光を継続して照射させる。ここで、収納物があることを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第1の継続時間ΔT1に設定される。すなわち、重量センサ21が検出した重量がW0より大きい場合、発光部14は、予め設定された第1の継続時間ΔT1だけ光を照射する。
一方、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第2の継続時間ΔT2に設定される。すなわち、重量センサ21が検出した重量がW0である場合、発光部14は、予め設定された第2の継続時間ΔT2だけ光を照射する。
第2の継続時間ΔT2は、第1の継続時間ΔT1より短い。第1の継続時間ΔT1は、具体的に例えば、4時間に設定される。第2の継続時間ΔT2は、具体的に例えば、2時間に設定される。そして、照射開始から継続時間ΔT(=ΔT1 or ΔT2)が経過したら、発光制御部31は、発光部14からの紫外光の照射を停止させる。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
次に、以上のように構成された冷蔵庫1が備える発光部14の制御に係る一連の流れについて、図18のフロー図を参照しながら説明する。まず、ステップS301において、制御装置8は、冷蔵室扉7が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。冷蔵室扉7が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、冷蔵室扉7が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS301の確認処理が繰り返される。そして、冷蔵室扉7が開いたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS302へと進む。
ステップS302においては、制御装置8は、冷蔵室扉7が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知したか否かを確認する。冷蔵室扉7が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知しない場合は、冷蔵室扉7が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知するまで、このステップS302の確認処理が繰り返される。そして、冷蔵室扉7が閉じたことを扉開閉検知スイッチ20が検知した場合は、処理はステップS303へと進む。
ステップS303においては、制御装置8は、重量センサ21の検出結果に基づいて、低温室収納ケース19の状況を判定する。すなわち、重量センサ21から出力された重量検出信号に基づき、収納物検出部32は低温室18の内部における収納物の有無を検出し、収納ケース検出部33は低温室18の内部における低温室収納ケース19の有無を検出する。ステップS303の後は、処理はステップS304へと進む。
ステップS304においては、制御装置8は、ステップS303での低温室収納ケース19の状況判定において、低温室18の内部に低温室収納ケース19があることを収納ケース検出部33が検出したか否かを確認する。低温室収納ケース19があることを収納ケース検出部33が検出しない場合、すなわち、低温室収納ケース19がないことを収納ケース検出部33が検出した場合は、処理はステップS301へと戻る。一方、低温室収納ケース19があることを収納ケース検出部33が検出した場合は、処理はステップS305へと進む。
ステップS305においては、制御装置8は、タイマーの変数tの値を0にセットする。ステップS305の後は、処理はステップS306へと進む。ステップS306においては、発光制御部31は、発光部をONにする。すなわち、発光制御部31は発光部14を点灯させ、発光部14は紫外光の照射を開始する。ステップS306の後は、処理はステップS307へと進む。
ステップS307においては、発光制御部31は、ステップS303での低温室収納ケース19の状況判定において、低温室18の低温室収納ケース19に収納物があることを収納物検出部32が検出したか否かを確認する。収納物があることを収納物検出部32が検出した場合は、処理はステップS308へと進む。この場合、発光部14が紫外光を照射する継続時間ΔTは、第1の継続時間ΔT1に設定される。したがって、ステップS308においては、発光制御部31は、タイマーの変数tの値が、第1の継続時間ΔT1になったか否かを確認する。未だ変数tが第1の継続時間ΔT1になっていない場合は、変数tが第1の継続時間ΔT1になるまで、このステップS308の確認処理が繰り返される。そして、ステップS305から第1の継続時間ΔT1が経過し、変数tが第1の継続時間ΔT1になった場合は、処理はステップS309へと進む。
ステップS309においては、発光制御部31は、発光部14をOFFにする。すなわち、発光制御部31は発光部14を消灯させ、発光部14は紫外光の照射を停止する。ステップS309の後は、処理はステップS301へと戻る。
一方、ステップS307で、収納物があることを収納物検出部32が検出しない場合、すなわち、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合、処理はステップS310へと進む。この場合、発光部14が紫外光を照射する継続時間ΔTは、第2の継続時間ΔT2に設定される。したがって、ステップS310においては、発光制御部31は、タイマーの変数tの値が、第2の継続時間ΔT2になったか否かを確認する。未だ変数tが第2の継続時間ΔT2になっていない場合は、変数tが第2の継続時間ΔT2になるまで、このステップS310の確認処理が繰り返される。そして、ステップS305から第2の継続時間ΔT2が経過し、変数tが第2の継続時間ΔT2になった場合は、処理はステップS309へと進み発光部14からの紫外光の照射が停止された後、処理はステップS301へと戻る。
以上のように構成された実施の形態3に係る冷蔵庫は、貯蔵室内の収納ケースの有無に応じて、紫外光を照射するか否かを決定する。すなわち、貯蔵室から収納ケースが取り外された状態で当該貯蔵室の扉が閉じられ、貯蔵室内に収納ケースがない場合には、紫外光を照射しない。したがって、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、さらに、不必要な紫外光の照射を行わないようにして、エネルギー消費量のさらなる削減を図ることができる。また、貯蔵室内に収納ケースがある場合には、貯蔵室内の収納物の有無に応じて、紫外光を照射する時間を変更することで、前述した実施の形態2と同様の効果を奏することもできる。
加えて、低温室収納ケース19により、低温室18に略密閉空間を形成することで、低温室18内の保湿性能を向上することができる。このため、低温室18内の低温室収納ケース19に入れた食品は、包装なしでも乾燥することなく、高品質に保存することができる。一方で、保湿性能が高いと結露が生じ腐敗しやすい状況になることが知られている。この点については、低温室18内に発光部14から紫外光を照射することにより菌の増殖を抑制することで、保湿性と腐敗抑制とを両立することが可能である。
また、低温室収納ケース19を着脱自在とすることで、食品を入れた状態の低温室収納ケース19を、キッチン等の調理作業場又は食卓等に運ぶことができ、利便性が向上する。一方で、低温室収納ケース19を着脱可能とすることで、低温室収納ケース19に菌が付着する可能性が上がる。この点については、低温室収納ケース19に紫外光を照射することで菌の増殖を抑制し、利便性と腐敗抑制とを両立することができる。この際、冷蔵室扉7が閉鎖され、かつ、低温室18内に低温室収納ケース19がある場合に紫外光を照射するようにすることで、使用者が発光部14に触れられる状態で紫外光を照射されることを防止することができる。
実施の形態4.
図19から図22は、この発明の実施の形態4に係るもので、図19は冷蔵庫の冷蔵室部分を拡大して示す縦断面図、図20は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図21は冷蔵庫が備える制御装置の構成を示すブロック図、図22は冷蔵庫の光照射制御の流れを示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態1から実施の形態3のいずれかの構成において、特定の波長の光が照射されると励起されて活性化し、菌の増殖を抑制する作用を発揮する光触媒部を、貯蔵室及び収納ケースの一方又は両方に設けるとともに、光触媒部を励起するための光を照射する励起光源を設けるようにしたものである。以下、この実施の形態4に係る冷蔵庫について、実施の形態3の構成をもとにした場合を例に挙げて、実施の形態3との相違点を中心に説明する。
この実施の形態4に係る冷蔵庫1は、図19に示すように、光触媒部材22を備えている。同図に示す例は前述したように実施の形態3の構成がもとになっており、冷蔵室100には低温室18及び低温室収納ケース19が設けられている。そして、低温室収納ケース19の背面側の内面には、光触媒部材22が取り付けられている。光触媒部材22は、特定の波長の光が照射されると励起されて活性化する。そして、活性化した光触媒部材22は、低温室18内に浮遊する菌及び臭気物質を分解除去する作用を発揮する。
この実施の形態4においては、発光部14は、光触媒部材22を励起可能な前記特定の波長の光を含む光を照射する。この実施の形態4に係る発光部14は、光触媒部材22を励起可能な波長を含む光を貯蔵室の内部に照射する励起光源を構成している。
低温室収納ケース19の背面側の発光部14に対向する部分は、発光部14が照射する前記特定の波長の光を透過させる性質をもつ材料で構成されている。したがって、低温室18に低温室収納ケース19が収容された状態で、発光部14から照射された光が光触媒部材22に十分に当たるようになっている。また、前述した実施の形態3と同じく、低温室18の底面部には、重量センサ21が設けられている。重量センサ21は、低温室18の内部にある物の重量を検出する。
なお、発光部14が照射する光は、光触媒部材22を励起する光であれば、紫外光に限らず、可視光でも赤外光でもよい。また、光触媒部材22は、低温室18内の空気と光触媒とが接触する構成であればよい。具体的に例えば、光触媒をフィルタに担持させたり、光触媒を低温室収納ケース19に塗布したりして、光触媒部材22を構成してもよい。
(冷蔵庫の制御系統、制御装置の構成)
図20は、この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1の制御系統の構成を示すブロック図である。図21は、図20中の制御装置8の構成を示すブロック図である。これらの図に示すように、この実施の形態4に係る冷蔵庫1の制御系統及び制御装置8の構成は、前述した実施の形態3と同様である。すなわち、制御装置8には、サーミスタ13、操作部6a及び扉開閉検知スイッチ20からの信号に加え、重量センサ21から出力された重量検出信号が入力される。
また、制御装置8は、発光制御部31、収納物検出部32及び収納ケース検出部33を備えている。発光制御部31は、発光部14の発光動作制御を担う。収納物検出部32は、重量センサ21から出力された重量検出信号に基づいて、冷蔵室100の特に低温室18の内部に収納された食品等の収納物の有無を検出する。収納ケース検出部33は、重量センサ21から出力された重量検出信号に基づいて、冷蔵室100の特に低温室18の内部における低温室収納ケース19の有無を検出する。
前述した実施の形態3と同じく、この発明の実施の形態4に係る重量センサ21及び収納物検出部32は、貯蔵室の内部に収納された収納物の有無を検出する収納物検出手段を構成している。また、この発明の実施の形態4に係る重量センサ21及び収納ケース検出部33は、貯蔵室の内部における収納ケースの有無を検出する収納ケース検出手段を構成している。
なお、他の構成についても実施の形態3と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
(光照射制御)
また、制御装置8による発光部14の発光動作制御についても、実施の形態3と同様である。すなわち、制御装置8の発光制御部31は、扉開閉検知スイッチ20により野菜室扉9が開いていることが検知されている間は、発光部14からの光の照射を停止させる。
また、扉開閉検知スイッチ20により冷蔵室扉7が閉じたことが検知された場合、収納ケース検出部33が低温室18の内部に低温室収納ケース19がないことを検出しているときには、発光制御部31は、発光部14からの励起光の照射を停止させたままにする。
一方、扉開閉検知スイッチ20により冷蔵室扉7が閉じたことが検知された場合に、収納ケース検出部33が低温室18の内部に低温室収納ケース19があることを検出していれば、発光制御部31は、発光部14からの励起光の照射を開始させる。
そして、発光制御部31は、発光部14の励起光照射開始後、予め設定された継続時間ΔTが経過するまで発光部14に励起光を継続して照射させる。ここで、収納物があることを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第1の継続時間ΔT1に設定される。一方、収納物がないことを収納物検出部32が検出した場合、継続時間ΔTは、第2の継続時間ΔT2に設定される。第2の継続時間ΔT2は、第1の継続時間ΔT1より短い。そして、照射開始から継続時間ΔT(=ΔT1 or ΔT2)が経過したら、発光制御部31は、発光部14からの励起光の照射を停止させる。
次に、以上のように構成された冷蔵庫1が備える発光部14の制御に係る一連の流れは、図22のフロー図に示すとおりである。同図のステップS401からS410は、実施の形態3で説明した図18のステップS301からS310のそれぞれと同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。ただし、ステップS406では、発光部14から紫外光ではなく励起光の照射を開始する。そして、励起光の照射を受けた光触媒部材22が活性化され、活性化された光触媒部材22による除菌消臭作用が発揮される。また、ステップS409では、発光部14からの励起光の照射を停止する。
以上のように構成された冷蔵庫においても、実施の形態1から実施の形態3で前述したような効果と同様の効果を奏することができる。また、発光部14からの光で励起された光触媒部材22により、低温室18内に浮遊する菌及び臭気物質を分解除去し、低温室18を衛生的に保つことが可能である。
1 冷蔵庫
2 圧縮機
3 冷却器
4 送風ファン
5 風路
6 操作パネル
6a 操作部
6b 表示部
7 冷蔵室扉
7a 右扉
7b 左扉
8 制御装置
9 野菜室扉
10 下段収納ケース
11 上段収納ケース
13 サーミスタ
14 発光部
15 開口部
16 庫内カメラ
17a 第1の光源
17b 第2の光源
18 低温室
19 低温室収納ケース
20 扉開閉検知スイッチ
21 重量センサ
22 光触媒部材
31 発光制御部
32 収納物検出部
33 収納ケース検出部
90 断熱箱体
100 冷蔵室
200 切替室
300 製氷室
400 冷凍室
500 野菜室
201 切替室収納ケース
401 冷凍室収納ケース

Claims (9)

  1. 食品を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室を開閉可能な扉と、
    前記扉の開閉を検知する開閉検知手段と、
    紫外光領域の波長を含む光を前記貯蔵室の内部に照射する紫外光源と、を備え、
    前記紫外光源は、
    前記扉が開いていることを前記開閉検知手段が検知している間は光の照射を停止し、
    前記扉が閉じたことを前記開閉検知手段が検知した後に光の照射を開始する冷蔵庫。
  2. 前記紫外光源は、前記扉が閉じたことを前記開閉検知手段が検知した後に、予め設定された継続時間だけ光を照射する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室の内部に収納された収納物の有無を検出する収納物検出手段をさらに備え、
    収納物がないことを前記収納物検出手段が検出した場合の前記継続時間は、収納物があることを前記収納物検出手段が検出した場合の前記継続時間より短い請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室の内部に着脱可能に設けられ、食品を収納可能な収納ケースと、
    前記貯蔵室の内部における前記収納ケースの有無を検出する収納ケース検出手段と、をさらに備え、
    前記紫外光源は、前記収納ケースがあることを前記収納ケース検出手段が検出した場合に、光を照射する請求項2又は請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記紫外光源は、315nm以上380nm以下の波長を含む光を照射する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 食品を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室の内部に設けられ、食品を収納可能な収納ケースと、
    前記収納ケースに設けられた光触媒部と、
    前記貯蔵室を開閉可能な扉と、
    前記扉の開閉を検知する開閉検知手段と、
    前記光触媒部を励起可能な波長を含む光を前記貯蔵室の内部に照射する励起光源と、を備え、
    前記励起光源は、
    前記扉が開いていることを前記開閉検知手段が検知している間は光の照射を停止し、
    前記扉が閉じたことを前記開閉検知手段が検知した後に光の照射を開始する冷蔵庫。
  7. 前記励起光源は、前記扉が閉じたことを前記開閉検知手段が検知した後に、予め設定された継続時間だけ光を照射する請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記貯蔵室の内部に収納された収納物の有無を検出する収納物検出手段をさらに備え、
    収納物がないことを前記収納物検出手段が検出した場合の前記継続時間は、収納物があることを前記収納物検出手段が検出した場合の前記継続時間より短い請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記収納ケースは、前記貯蔵室の内部に着脱可能に設けられ、
    前記貯蔵室の内部における前記収納ケースの有無を検出する収納ケース検出手段をさらに備え、
    前記励起光源は、前記収納ケースがあることを前記収納ケース検出手段が検出した場合に、光を照射する請求項7又は請求項8に記載の冷蔵庫。
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