JP2015129593A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を安定的に過冷却状態にすることができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫1は、食品を凍結温度以下の過冷却温度に保冷する過冷却保冷室(下段容器42内の空間)と、過冷却保冷室内に収容された食品の容量を検知する食品容量センサ44と、過冷却保冷室内の温度を制御する制御装置30と、を備え、制御装置30は、過冷却保冷室内に収容された食品の容量に基づいて、食品を設定温度まで冷却する過冷却導入時間を設定するものである。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関するものである。
家庭用冷蔵庫においては、保存品の特質や保存期間により、保存温度を分けて保存することが一般的に行われてきた。例えば肉や魚は、すぐ使うのであれば3℃程度の冷蔵室や0℃程度のチルド室に保存され、半月程度の間に適宜使うのであれば、凍っているが包丁で切れる程度の状態にするために−7℃のソフト冷凍室に保存され、長期保存を行うのであれば−18℃の通常の冷凍室に保存される。野菜や果物などは6℃程度の野菜室に保存される。
この中で、刺身などの生で食べるものは3℃で数時間保存する程度であるが、加熱調理用の肉や魚は、0℃程度のチルド室に保存して3日〜1週間程度で使い切るよう推奨されている。しかし、昨今の買物事情では、肉や魚は1週間以上の間隔で購入する場合も多いため、より低い温度での保存が必要となってきている。
このとき、−18℃冷凍では、食品が非常に硬く凍ってしまうため、使いたいときに使いたい量だけ取り出して使うのは難しい。そこで、−7℃や−3℃といったより高温での冷凍を可能とし、保存性と利便性を両立させた家庭用冷蔵庫もある。
ところが、より高温で冷凍した場合であっても食品が凍結することには変わりがないため、氷結晶による食品の細胞組織の損傷や、解凍時及び調理時のドリップ流出などにより、食品のおいしさが低下してしまう可能性がある。このため、食品を生のままで可能な限り低温で保存することが求められている。これまでのチルド室より低い温度となると0℃以下であるため、食品を凍結温度以下で凍結させずに、すなわち過冷却状態で保存する必要がある。過冷却状態に突入させてそれを維持するには、食品をある程度ゆっくり冷却していくことが必要である。ところが、例えば、食品の量が多い場合には、冷却速度を一定にすると食品の表面と中心とに温度差がつき、中心の過冷却度(過冷却状態で到達した温度と凍結点との温度差)が浅いうちに過冷却が解除され、中心まで緩慢凍結してしまう可能性もあった。
特許文献1には、食品の凍結点までは表面温度と芯温との差が小さくなるように冷却し、凍結点以下の温度に達した場合(過冷却状態)には冷却速度を上げて、芯温の最低到達点に早く到達するようにして過冷却を解除することで未凍結状態が長くならないように制御する冷蔵庫が開示されている。また、同文献には、食品の表面温度を非接触で検出する温度センサを貯蔵室に設け、検出温度の経時変化から投入された食品の熱容量を推定することで、各工程における制御時間を食品に応じて延長又は短縮できることが記載されている。
特開2009−47337号公報
しかしながら、特許文献1に記載された冷蔵庫において、食品が例えば蓋付き密閉容器の1/2程度の高さまで入っている場合、温度センサは、食品と接触していない蓋の温度を検出することになる。このような場合、食品の温度変化よりも速い温度変化が検出されることによって、食品の量を実際の量よりも少なめに誤検知して冷却速度を速めてしまう場合があり、食品が過冷却状態にならずに凍結してしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、食品を安定的に過冷却状態にすることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、食品を凍結温度以下の過冷却温度に保冷する過冷却保冷室と、前記過冷却保冷室内の温度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記過冷却保冷室内に収容された前記食品の容量に基づいて、前記食品を前記過冷却温度まで冷却する冷却時間を設定することを特徴とするものである。
本発明によれば、過冷却保冷室に収容された食品を容量に応じた適切な冷却速度で冷却することができるため、食品を安定的に過冷却状態にすることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1のチルド室15近傍の構成を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の食品容量センサ44の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御系の主要部の構成を示す制御ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御装置30で実行される過冷却制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫2のチルド室15近傍の構成を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫2の制御系の主要部の構成を示す制御ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫2の制御装置30で実行される過冷却制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫2の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫1の構成を示す断面図である。本実施の形態では、冷蔵庫1として家庭用冷蔵庫を例示している。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、冷蔵庫1は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成された断熱箱体10を有している。断熱箱体10は、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材と、を有している。断熱箱体10の内部に形成された貯蔵空間は、発泡ウレタン等を用いて形成された1つ又は複数の仕切り部材により、複数の貯蔵室に区画されている。本例の冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置された冷蔵室11と、冷蔵室11の下方に配置された切替室12と、切替室12の側方に隣接して配置された不図示の製氷室と、切替室12及び製氷室の下方に配置された冷凍室13と、冷凍室13の下方に配置され、野菜や大型ペットボトル等を収納する最下段の野菜室14と、を備えている。冷蔵室11の一部(本例では下部)には、貯蔵室の1つとしてチルド室15が設けられている。各貯蔵室には、温度を検知するサーミスタ(図示せず。ただし、チルド室15のサーミスタ43については後述)が設けられている。各サーミスタは、温度検知信号を後述する制御装置30に出力するようになっている。
冷蔵室11の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式(例えば、観音開き式)の扉16が設けられている。冷蔵庫1の前面となる扉16の外側表面には、操作パネル17が設けられている。操作パネル17は、切替室12を含む各貯蔵室の保冷温度等の設定操作を使用者が行うための操作部と、各貯蔵室の温度などの情報を表示する表示部と、を備えている。操作パネル17は、操作部と表示部を兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。操作パネル17は、使用者により設定された温度等の設定情報を後述する制御装置30に出力するようになっている。切替室12、製氷室、冷凍室13及び野菜室14のそれぞれの前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する例えば引出し式の扉が設けられている。
冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室内を冷却する冷却手段の例として、圧縮機20と、冷却器21(蒸発器)と、送風機22と、風路23と、が設けられている。圧縮機20及び冷却器21は、不図示の凝縮器及び膨張手段と共に、冷凍サイクルを構成するものである。冷凍サイクルの動作によって冷却器21で作り出された冷気は、送風機22によって送風され、冷蔵庫1の背面の風路23を通って各貯蔵室に供給される。
制御装置30は、CPU、記憶部、入出力部、タイマ等を備えたマイコンである。制御装置30は、各サーミスタから入力される温度検知信号、及び操作パネル17から入力される設定情報等に基づき、各貯蔵室の温度がそれぞれの設定温度に近づくように制御を行う。具体的には、制御装置30は、風路23の各所に設置されたダンパ(図示せず)の開度、圧縮機20の出力、及び送風機22の風量などを制御する。また、制御装置30は、有線又は無線を介して外部機器との通信が可能な通信手段を備えており、例えばスマートフォン等の携帯端末やパーソナルコンピュータとの間でデータの送受信を行うことが可能となっている。これにより、使用者は、スマートフォン等を用いて設定温度変更の指示や庫内状況の確認を行うことができる。
図2は、冷蔵庫1のチルド室15近傍の構成を拡大して示す図である。図2に示すように、チルド室15には、上段容器41及び下段容器42が設けられている。上段容器41及び下段容器42は、いずれも上面が開口されており、上面開口を介して食品の出し入れが行われるものである。上段容器41及び下段容器42は、チルド室15の側壁内側に設けられた不図示のレールに沿って前後方向に移動可能な引出し式の容器である。上段容器41及び下段容器42の材質としては、例えば、一般的な冷蔵庫の収納容器と同様にポリスチレンなどが用いられるが、これに限定されるものではない。
上段容器41内の空間は、一般的な冷蔵庫のチルド室と同様に0℃程度に保冷されるようになっている。このため、上段容器41には、0℃程度での保冷で品質を保てるもの、例えばチーズやヨーグルト等が収容される。下段容器42内の空間は、上段容器41内の空間よりも低温(例えば、食品の凍結点(凍結温度)以下の温度)に保冷される過冷却保冷室となっている。このため、下段容器42には、過冷却状態での保冷が望ましいもの、例えば肉、魚又はこれらの加工品等が収容される。
下段容器42内の空間又はその近傍には、サーミスタ43(温度検知手段の一例)が設けられている。サーミスタ43は、チルド室15の下段容器42内の雰囲気温度を検知し、温度検知信号を制御装置30に出力するようになっている。
また、下段容器42内の空間又はその近傍には、下段容器42内に収容されている食品の容量(量、分量、体積、かさ)を検知する食品容量センサ44(食品容量検知手段の一例)が設けられている。
図3は、食品容量センサ44の構成の一例を示す図である。図3では、食品容量センサ44及び下段容器42を冷蔵庫1の前面側から見た構成を模式的に示している。図3に示すように、本例の食品容量センサ44は、静電容量に基づいて食品の容量を検知するものであり、下段容器42内の空間を挟んで対向配置された電極対が上下方向に複数組(本例では5組)並列した構成を有している。具体的には、下段容器42の左側の側壁の外側には、下方から順に、電極44a1、44a2、44a3、44a4、44a5が並列して設けられている。下段容器42の右側の側壁の外側には、下方から順に、電極44b1、44b2、44b3、44b4、44b5が並列して設けられている。電極44a1〜44a5及び電極44b1〜44b5のそれぞれは、帯状の金属板(例えば銅板)からなり、各側壁に沿って冷蔵庫1の奥行方向(水平方向)に延びている。互いに対向して配置された電極44a1及び電極44b1は、電極対(44a1,44b1)を構成する。同様に、電極44a2、44a3、44a4、44a5及び電極44b2、44b3、44b4、44b5は、それぞれ電極対(44a2,44b2)、(44a3,44b3)、(44a4,44b4)、(44a5,44b5)を構成する。
食品容量センサ44は、各電極対の静電容量(又は静電容量の変化)を検知し、検知信号を制御装置30に出力する。食品は水分を含んでいるため、静電容量(誘電率)が空気とは大きく異なる。このため、各電極対の静電容量を検知することによって、静電容量が変化した電極対の高さまで食品が積まれたものとみなすことができる。すなわち、各電極対の静電容量(例えば、静電容量が変化した電極対の数)を検知することによって、下段容器42内に収容されている食品の量を検知することができる。また、食品の静電容量は、蓋付き密閉容器等の材質の静電容量とも異なる。このため、食品が蓋付き密閉容器に入れられていたとしても、静電容量の検知によって、蓋付き密閉容器内の食品の量をより正確に検知することができ、食品の量の誤検知を抑制することができる。なお、電極44a1〜44a5及び電極44b1〜44b5は、下段容器42の側壁の内側(収容空間側)に設けられていてもよい。
次に、冷蔵庫1の制御系について説明する。図4は、冷蔵庫1の制御系の主要部の構成を示す制御ブロック図である。図4に示すように、冷蔵庫1における各種検出データの収集、及び各種検出データに基づく動作指令は、制御装置30で処理される。制御装置30は、サーミスタ43からの検知信号に基づく下段容器42の雰囲気温度の変化、食品容量センサ44からの検知信号に基づく下段容器42の静電容量の変化等に基づいて、下段容器42内に過冷却を導入する開始タイミングを判断する。また、制御装置30は、下段容器42内の温度を調節するためのダンパ45(チルド室下段ダンパ)、送風機22、圧縮機20等を制御し、過冷却導入に適した冷却速度で下段容器42内の冷却を行う。
図5は、制御装置30で実行される過冷却制御の一例を示すフローチャートである。図6は、冷蔵庫1の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。図6の(a)は圧縮機20の運転状態(ON/OFF)を表しており、(b)は送風機22の運転状態(ON/OFF)を表しており、(c)はダンパ45(チルド室下段ダンパ)の動作状態(全開/全閉)を表しており、(d)は食品容量センサ44において静電容量の変化した電極対の数を表しており、(e)はサーミスタ43の検知温度Tc2(℃)(下段容器42の雰囲気温度)を表しており、(f)は下段容器42の雰囲気温度の制御目標値となる設定温度Tc2_set(℃)を表しており、(g)は投入される食品の温度(℃)を表している。ここで、初期状態では下段容器42内には食品が収容されていないものとする。また、下段容器42の雰囲気温度(検知温度Tc2)は、食品の凍結点以下の温度Tsc(過冷却温度)に維持されているものとする。
まず、使用者により下段容器42内に食品が投入されると、下段容器42内に食品が投入されたことが、図6(d)に示す食品容量センサ44の出力変化(本例では、静電容量が変化した電極対の数が0から3に増加)、又は、図6(e)に示すサーミスタ43の検知温度Tc2の上昇等により検知される。下段容器42内への食品投入を契機として、図5に示す過冷却制御が開始される。
過冷却制御が開始されると、制御装置30は、設定温度Tc2_setを食品の凍結点以上でかつ冷蔵室11内の温度以下となる温度T0(例えば、一般的なチルド室の温度に相当する0℃)に引き上げる(図5のステップS1)。これは、下段容器42内に投入された食品を凍結点付近までは急速に冷却し、凍結点付近からは緩やかに冷却するためである。このようにすることで、極力短い冷却時間で食品を過冷却状態にすることができる。
サーミスタ43の検知温度Tc2が温度T0(すなわち設定温度Tc2_set)に達したら(ステップS2のYes判定)、制御装置30は、設定温度Tc2_setを、食品を安定的に過冷却状態に引き込んでその状態を維持できる温度Tsc(例えば、−5〜−2℃程度)に設定する(ステップS3)。
次に、制御装置30は、静電容量が変化した電極対の数に基づいて食品容量V_foodを推定し、あらかじめ記憶部に記憶されている計算式(time_sc=f(V_food))を用いて、食品容量V_foodに応じた過冷却導入時間time_sc(冷却時間)を設定する(ステップS4)。ここで、制御装置30の記憶部には、食品容量V_foodと過冷却導入時間time_scとの対応関係を示すルックアップテーブルが記憶されていてもよい。この場合、制御装置30は、ルックアップテーブルを参照することにより、食品容量V_foodに応じた過冷却導入時間time_scを設定することができる。
次に、制御装置30は、サーミスタ43の検知温度Tc2と設定温度Tc2_set(温度Tsc)との温度差を過冷却導入時間time_scで除した冷却速度v(=(Tc2−Tc2_set)/time_sc)を算出する(ステップS5)。そして、制御装置30は、算出した冷却速度vで下段容器42内が冷却されるようにダンパ45の開閉を制御し、場合によっては圧縮機20及び送風機22の運転状態も制御する。この冷却速度vは、食品容量に応じて変化するものの非常に緩やかなものであり、0.5〜2℃/h程度である。冷却速度vでの下段容器42内の冷却は、サーミスタ43の検知温度Tc2が設定温度Tc2_set(温度Tsc)に到達するまで(Tc2=Tc2_setとなるまで)継続する(ステップS6)。検知温度Tc2が設定温度Tc2_setに到達したら(ステップS6のNo判定)、制御装置30は、サーミスタ43の検知温度Tc2が設定温度Tc2_set(温度Tsc)に維持されるようにダンパ45等を制御し(ステップS7)、下段容器42内の食品を過冷却状態で保冷する。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷蔵庫1は、食品を凍結温度以下の過冷却温度に保冷する過冷却保冷室(本例では、下段容器42内の空間)と、過冷却保冷室内の温度を制御する制御装置30と、を備え、制御装置30は、過冷却保冷室内に収容された食品の容量に基づいて、食品を過冷却温度(温度Tsc)まで冷却する冷却時間(過冷却導入時間time_sc)を設定するものである。
この構成によれば、下段容器42内に収容された食品の容量に基づいて、食品を過冷却温度まで冷却する冷却時間が設定されるため、食品を適切な冷却速度vで冷却することができる。言い換えれば、下段容器42内に収容された食品の容量に基づいて、食品の冷却速度vを適切に設定することができる。これにより、食品が凍結点以上の温度に維持される時間を短縮できるとともに、過剰な冷却による過冷却解除を回避することができる。したがって、食品を安定的に過冷却状態にすることができ、食品を高品質に保存することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫について説明する。
食品によっては、組織が非常に脆弱で過冷却解除しやすい食材が含まれている可能性がある。過冷却解除しやすい食材としては、例えば、ひき肉のように、細胞組織が破壊され本来は細胞内に安定的に保持されている液体が自由に流動しやすくなっている食材や、タラやサバなどの足が早い(腐りやすい)魚のように、細胞組織の分解が進むことで組織全体が不安定になり水分が流動しやすくなりやすい食材などがある。したがって、本実施の形態では、食品を過冷却状態に維持するための設定温度Tc2_setが、実施の形態1のように一定の温度Tscに設定されるのではなく、食品の種類に応じて変更されるようになっている。
図7は、本実施の形態に係る冷蔵庫2のチルド室15近傍の構成を拡大して示す図である。図8は、本実施の形態に係る冷蔵庫2の制御系の主要部の構成を示す制御ブロック図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、下段容器42内の食品の量を検知する食品容量センサ44に加えて、下段容器42内の食品の種類を検知する食品種類検知手段50(図8参照)が設けられている。食品種類検知手段50は、下段容器42内を撮影して食品の画像を生成し、生成した画像を制御装置30に出力する小型カメラ46(撮影部の一例)と、制御装置30に備えられ、食品の画像に基づいて食品の種類を判定する食品種類判定部31と、を有している。小型カメラ46は、例えば下段容器42の奥側の内壁面の上部に設けられている。小型カメラ46は、下段容器42内の全体を撮影範囲に含むように例えば魚眼レンズを備えている。制御装置30に備えられた食品種類判定部31は、小型カメラ46から受信した画像に基づいて、下段容器42内の食品の種類を判定する。例えば、食品種類判定部31は、画像内の食品の特徴点と、あらかじめ記憶されている食品の種類毎の形状及び色等の特徴点とを比較することにより、食品の種類を判定する。
図9は、本実施の形態に係る冷蔵庫2の制御装置30で実行される過冷却制御の一例を示すフローチャートである。図10は、本実施の形態に係る冷蔵庫2の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。図10の(a)は圧縮機20の運転状態(ON/OFF)を表しており、(b)は送風機22の運転状態(ON/OFF)を表しており、(c)はダンパ45(チルド室下段ダンパ)の動作状態(全開/全閉)を表しており、(d)は食品容量センサ44において静電容量の変化した電極対の数を表しており、(e)は食品の種類を表しており、(f)はサーミスタ43の検知温度Tc2(℃)(下段容器42の雰囲気温度)を表しており、(g)は下段容器42の雰囲気温度の制御目標値となる設定温度Tc2_set(℃)を表しており、(h)は投入される食品の温度(℃)を表している。
図9のステップS11〜S12及びS14〜S18については、図5のステップS1〜S7とそれぞれ同様であるので説明を省略する。図9のステップS13では、制御装置30(食品種類判定部31)は、小型カメラ46から受信した画像に基づいて下段容器42内に投入された食品の種類を判定する。そして、制御装置30は、設定温度Tsc_setを食品の種類に応じた過冷却温度に設定する。本例では、食品の種類はあらかじめA群、B群、C群の3つに大別されており、食品種類判定部31では、下段容器42内に投入された食品がA群〜C群のいずれに当てはまるかが判定される。ここで、図9及び図10では、食品の種類がA群である場合を例示している。
A群には、最も過冷却解除しやすいもの、例えば、鶏肉、ひき肉、白身魚などが含まれる。食品の種類がA群と判定された場合、設定温度Tsc_setは、凍結点よりも低いが比較的高い温度Tsc_A(例えば、−2℃)に設定される。B群には、過冷却解除しにくいもの、例えば、牛肉などが含まれる。食品の種類がB群と判定された場合、設定温度Tsc_setは、温度Tsc_Aよりも低い温度Tsc_B(例えば、−3℃)に設定される。C群には、過冷却解除しにくくかつ凍結点が低いもの、例えば、カマボコなどが含まれる。食品の種類がC群と判定された場合、設定温度Tsc_setは、温度Tsc_Bよりも低い温度Tsc_C(例えば、−5℃)に設定される。
図10(g)に示すように、食品が投入される前の設定温度Tc2_setは、デフォルト値(本例では、温度Tsc_C)に設定されている。これに対し、食品が投入されて検知温度Tc2が温度T0に到達した後には、設定温度Tc2_setが食品の種類に応じた温度(本例では、温度Tsc_A)に変更されている。図10(f)に示すように、下段容器42内の温度(検知温度Tc2)は、食品容量V_foodに応じた過冷却導入時間time_scをかけて設定温度Tc2_setまで低下していく。
なお、上記の例のように過冷却温度を高めに維持する必要のある食品(A群の食品)が投入された場合、下段容器42内の温度が高めに維持されるため食品を早めに使用することが望ましい旨の情報を、使用者に報知するようにしてもよい。この報知を行う際には、操作パネル17に情報を表示してもよいし、音声を出力してもよいし、通信回線を介してデータを送信することによって使用者の携帯端末等の表示画面に情報を表示してもよい。
また、投入された食品がA群〜C群のいずれにも当てはまらないと判定した場合(判定不能の場合を含む)には、設定温度Tsc_setをあらかじめ設定されたデフォルト値に設定するようにしてもよいし、いずれにも当てはまらない旨を使用者に報知し、操作パネル17による食品種類の手動設定を促すようにしてもよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られるだけでなく、以下のような効果も得られる。
各食品の凍結点は同一ではなく、食品毎に異なる場合がある。実測によると、タラなどの凍結点は−1℃前後であり、肉の凍結点は−2℃前後であり、ハムやカマボコなどの加工品の凍結点は−2℃以下であった。このため、冷却速度を凍結点の低い食品に合わせると、凍結点の高い食品は凍結してしまう場合がある。これに対し、本実施の形態では、食品の種類に基づいて過冷却温度が設定されるため、冷却速度を食品の種類に応じて適切に設定することができる。したがって、食品をより安定的に過冷却状態にすることができる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、チルド室15内の一部に過冷却保存用の収納容器(下段容器42)が設けられた構成を例に挙げたが、チルド室15の全体を過冷却保存用の保冷室として用いてもよい。このとき、チルド室15の設定温度を、一般的なチルド室相当の温度(例えば、0℃程度)と、過冷却保存用の温度(例えば−3℃程度)とに切り換えられるようにしてもよい。この設定温度の切換えは、例えば使用者が操作パネル17によって行うことができるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、食品容量センサ44において静電容量の変化した電極対の数に基づいて食品の量を検知しているが、静電容量の変化量に基づいて食品の量を検知してもよい。これにより、食品の量をより正確に検知することができる場合がある。
また、上記実施の形態では、食品容量センサ44として、上下方向に並列する電極対が5組設けられているが、電極対は1〜4組又は6組以上設けられていてもよい。
また、上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1、2 冷蔵庫、10 断熱箱体、11 冷蔵室、12 切替室、13 冷凍室、14 野菜室、15 チルド室、16 扉、17 操作パネル、20 圧縮機、21 冷却器、22 送風機、23 風路、30 制御装置、31 食品種類判定部、41 上段容器、42 下段容器、43 サーミスタ、44 食品容量センサ、44a1、44a2、44a3、44a4、44a5、44b1、44b2、44b3、44b4、44b5 電極、45 ダンパ、46 小型カメラ、50 食品種類検知手段。

Claims (5)

  1. 食品を凍結温度以下の過冷却温度に保冷する過冷却保冷室と、
    前記過冷却保冷室内の温度を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記過冷却保冷室内に収容された前記食品の容量に基づいて、前記食品を前記過冷却温度まで冷却する冷却時間を設定することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記食品の容量を検知する食品容量検知手段をさらに備え、
    前記食品容量検知手段は、前記過冷却保冷室を挟んで対向配置された電極対を有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記食品容量検知手段は、静電容量に基づいて前記食品の容量を検知することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御装置は、前記食品の種類に基づいて前記過冷却温度を設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記食品の種類を検知する食品種類検知手段をさらに備え、
    前記食品種類検知手段は、前記食品の画像を生成する撮影部と、前記画像に基づいて前記食品の種類を判定する食品種類判定部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
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