JP2021065459A - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗剤の消費量を抑えつつ、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる浴槽洗浄装置を提供する。【解決手段】洗剤ポンプ40と、給水電磁弁26と、洗浄ポンプ44とを制御する制御部と、を有し、制御部は、シスターン30内に10%の濃度の洗剤水を生成して貯留し、その後、この洗剤混合タンク内に貯留された10%の濃度の洗剤水に洗剤を供給せずに湯又は水を供給して5.7%の濃度の洗剤水を生成して貯留するように、洗剤ポンプと給水電磁弁を制御し、10%の濃度の洗剤水をノズル本体14から噴射して浴槽を洗浄する第1洗浄モードを実行し、この第1洗浄モードを実行した後に、5.7%の濃度の洗剤水をノズル本体から噴射して浴槽を洗浄する第2洗浄モードを実行するように、洗浄ポンプ、洗剤ポンプ及び給水電磁弁を制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、浴槽洗浄装置に係り、特に、浴槽を洗剤水で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置に関する。
従来から、特許文献1に記載されているように、洗剤水をノズルから噴射することにより浴槽を自動的に洗浄する浴槽洗浄装置が知られている。また、この浴槽洗浄装置は、洗剤タンクを備え、この洗剤タンクに洗剤及び水が供給され一定の濃度の洗剤水が生成され貯留されるようになっている。
特開平4−269935号公報
浴槽の内側壁面には、汚れ易い部位とそうでない部位とがある。汚れ易い部位には、高い濃度の洗剤水を使用することが考えられる。しかし、洗剤の量を増やして洗剤水の濃度を高くしようとすると、洗剤の消費量が増えてしまう。また、洗剤の量を増やさずに水の量を減らすことにより洗剤水の濃度を高くしようとすると、洗剤水の量が少なくなり、洗浄力が低下してしまう。そこで、限られた洗剤を効率よく使用するために、浴槽の内側壁面の部位に応じて洗剤水の濃度を変更することが考えられる。
一方、洗剤を水で希釈して洗剤水を生成する場合、洗剤水の濃度は洗浄性能に大きく関係するため、ばらつきを抑える必要がある。即ち、洗剤水の濃度が高くなる側にばらつくと、必要以上の洗剤を消費することになり、洗剤水の濃度が低くなる側にばらつくと、洗浄力が低下する。
しかし、浴槽の内側壁面の部位に応じて洗剤水の濃度を変更すると、濃度の異なる洗剤水を生成する毎に、濃度のばらつきの影響を受けるので、この濃度のばらつきを抑える必要がある。
そこで、本発明は、従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、洗剤の消費量を抑えつつ、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる浴槽洗浄装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、浴槽を洗剤水で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置であって、洗剤を貯留する洗剤タンクと、この洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される湯又は水とを混合して洗剤水を生成して貯留する洗剤混合タンクと、洗剤水を浴槽の内側壁面に噴射するノズル本体と、洗剤混合タンクへの洗剤水の供給を制御する洗剤供給制御部と、洗剤混合タンクへの湯又は水の供給を制御する水供給制御部と、ノズル本体からの洗剤水、湯又は水の噴射を制御する噴射制御部と、これらの洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御する制御部と、を有し、制御部は、洗剤混合タンク内に第1の濃度の洗剤水を生成して貯留し、その後、この洗剤混合タンク内に貯留された第1濃度の洗剤水に洗剤を供給せずに湯又は水を供給して第1濃度よりも低い濃度の第2濃度の洗剤水を生成して貯留するように、洗剤供給制御部、水供給制御部を制御し、第1濃度の洗剤水をノズル本体から噴射して浴槽を洗浄する第1洗浄モードを実行し、この第1洗浄モードを実行した後に、第2濃度の洗剤水をノズル本体から噴射して浴槽を洗浄する第2洗浄モードを実行するように、噴射制御部を制御することを特徴している。
上記のように構成された本発明においては、制御部が、洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御して、先ず、洗剤混合タンク内に第1濃度の洗剤水を生成し、その後に、洗剤混合タンク内の第1の濃度の洗剤水に洗剤を供給することなく湯又は水を供給することにより第1濃度よりも低い第2濃度の洗剤水を生成するようにしたので、異なる濃度の洗剤水を生成する度に洗剤を洗剤混合タンクに供給しなくてよい。そのため、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる。よって、本発明によれば、浴槽の内側壁面の部位に応じて洗剤水の濃度を変更することにより洗剤の消費量を抑えつつ、洗剤濃度のばらつきを抑えることができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、ノズル本体からの第1濃度の洗剤水の噴射を停止させた状態で、第2濃度の洗剤水を生成するように、洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御する。
上記のように構成された本発明によれば、第1濃度の洗剤水の噴射を停止させた状態で第2濃度の洗剤水を生成するようにしたので、第1濃度の洗剤水を噴射させることによる洗剤混合タンク内の水位の減少度合を考慮することなく、第2濃度の洗剤水を生成することができる。よって、本発明によれば、所望の濃度をより精度よく得ることができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1モードの実行を中断するとともに、その中断している間に第2濃度の洗剤水を生成するように、洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御する。
上記のように構成された本発明においては、洗剤混合タンクからノズル本体までの流路に存在する第1濃度の洗剤水を有効に活用することができる。仮に、第1領域の洗浄途中で第1モードの実行を中断せず、第1モードの実行が完了したあとに第2濃度の洗剤水を生成すると、洗剤混合タンクからノズル本体までの流路に存在する第1濃度の洗剤水を第2領域に噴射するので、第2領域に過剰な濃度の洗剤水を噴出することとなり、洗剤水が無駄に消費される。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1洗浄モードが実行される領域の少なくとも一部の領域が、第2洗浄モードが実行される領域と重なるように、噴射制御部を制御する。
上記のように構成された本発明においては、第1洗浄モードが実行される領域の少なくとも一部の領域が、第2洗浄モードが実行される領域と重なるように、浴槽が洗浄されるので、汚れ易い浴槽の内側壁面をより効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1洗浄モードが実行される領域と第2洗浄モードが実行される領域が異なるように、噴射制御部を制御する。
上記のように構成された本発明においては、第1洗浄モードが実行される領域と第2洗浄モードが実行される領域が異なるように、浴槽が洗浄されるので、汚れ易い内側壁面と汚れ難い内側壁面と対して、好ましい濃度の洗剤水を噴射して洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1洗浄モードが実行される前に、第2濃度の洗剤水を生成するように、洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御する。
上記のように構成された本発明においては、第2濃度を生成するために必要な第1濃度の洗剤水をできるだけ多く洗剤混合タンク内に残すことができる。そのため、洗剤水の総量は確保しつつ、第2濃度をできるだけ高くすることができる。
本発明の浴槽洗浄装置によれば、洗剤の消費量を抑えつつ、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる。
本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽を示す全体構成図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置のノズルユニットが浴槽の底面に取り付けられた状態を示す上方から見た平面図である。 図2のIII−III線に沿って見た浴槽洗浄装置のノズルユニットの断面図である。 図3の斜視図である。 本発明の第1実施形態の浴槽洗浄装置のノズルユニットのカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 ノズル本体の噴射口から液体が噴射される様子を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置の洗剤混合タンク(シスターン)を示す構成図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置が適用された浴槽等を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の変形例による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図である。 本発明の第2実施形態の変形例による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の変形例による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。
図面を参照して、本発明の実施形態による浴槽洗浄装置を説明する。最初に、図1により、本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽について説明する。図1は本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置及びこの浴槽洗浄装置が適用される浴槽を示す全体構成図である。
図1に示すように、符号1は、浴槽を示し、この浴槽1は、底面2と内側壁面4を備え、これらの底面2と内側壁面4が後述するように洗剤水により洗浄がなされ、さらに、水によりすすぎがなされるようになっている。また、浴槽1の内側壁面4には、給水口6が設けられ、浴槽1内に湯が給水されるようになっている。浴槽1の底面2には、排水口8が設けられ、湯が外部に排水されるようになっている。
次に、浴槽1に後述する洗剤水を供給して浴槽1を自動的に洗浄する浴槽洗浄装置10について説明する。浴槽洗浄装置10は、洗剤水を噴射するためのノズルユニット12を備え、このノズルユニット12は、浴槽1の底面2に取り付けられている。このノズルユニット12は、詳細は後述するが、ノズル本体14、このノズル本体14を支持するためのケーシング16、及び、ノズル本体14を回転させるための電気モータ(ステッピングモータ等)18を備えている。ここで、ノズル本体14は、浴槽1の底面2に対して垂直方向の延びる回転軸を中心にして回転するようになっている。また、図1に示すように、ノズル本体14の回転方向は時計回りである。
浴槽洗浄装置10は、ノズルユニット12に洗剤水を供給するための3つ流路を備えている。先ず、第1の流路20は、給湯器(図示せず)から湯を供給するための流路であり、この第1の流路20には、上流からフィルター付きの止水栓22、定流量弁24、開閉動作により給水量を制御する給水電磁弁26、温度センサ28、及び、縁切りタンクであり洗剤と湯を混合し洗浄水を生成して貯留するための洗剤混合タンクであるシスターン30が設けられている。このシスターン30内にはフロートスイッチ31が設けられており、このフロートスイッチ31により洗剤水の水位が測定できるようになっている。
第2の流路32は、液状の洗剤を供給するための流路であり、この第2の流路32には、上流から洗剤タンク34、洗剤の供給を制御する洗剤電磁弁36、オリフィス38、及び、洗剤の供給量を制御するための洗剤ポンプ40が設けられ、上述したシスターン30に洗剤が供給されるようになっている。
第3の流路42は、シスターン30に貯留された洗剤水を上述したノズルユニット12に供給(給水)するための流路である。この第3の流路42には、上流から洗浄ポンプ44及び逆止弁46が設けられている。この洗浄ポンプ44により、ノズルユニット12に供給される洗剤水の流量、即ち、後述するノズル本体14から噴射される洗剤水の流量が制御(調整)できるようになっている。
また、浴槽洗浄装置10は、制御部48を備え、この制御部48により、上述した電気モータ18、洗剤ポンプ40、洗浄ポンプ44等が制御されるようになっている。
なお、上述した例では、第1の流路20に、給湯器から湯を供給しているが、給湯器を使用せず、水(冷水)を供給するようにしてもよい。
次に、図2乃至図6により、本発明の第1実施形態の浴槽洗浄装置10のノズルユニット12の構造について説明する。図2は本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置のノズルユニットが浴槽の底面に取り付けられた状態を示す上方から見た平面図であり、図3は図2のIII−III線に沿って見た浴槽洗浄装置のノズルユニットの断面図であり、図4は図3の斜視図であり、図5は本発明の第1実施形態の浴槽洗浄装置のノズルユニットのカバーを取り外した状態を示す斜視図であり、図6はノズル本体の噴射口から液体が噴射される様子を示す斜視図である。
図2乃至図5に示すように、ノズルユニット12は、ノズル本体14と、このノズル本体14を回転可能に収納するケーシング16と、ノズル本体14を回転させるための電気モータ18を備えている。ケーシング16は、外筒50と、この外筒50の内側に取り付けられた中間筒52と、この中間筒52の内側に取り付けられた内筒54を備えている。また、この外筒50の上部にはフランジ50aが設けられている。この外筒50は、パッキン56を介して浴槽1の底面2に取り付けられ固定ナット58により底面2に固定されている。
電気モータ18は、中間筒52の下方部分に取り付けられている。この電気モータ18には出力軸18aが取り付けられ、この出力軸18aの先端(上端)には、ノズル本体14が取り付けられている。また、内筒54の下方部分には、ノズル本体14を支持するための筒状の支持部材60が取り付けられている。
さらに、中間筒52の下側部分には、電気モータ18の下方及び側方に沿って断面がL字状の流路部材61が取り付けられており、液体(洗剤水や水)が流れる流路61aを形成している。また、支持部材60と中間筒52との間に流路60aが形成され、さらに、ノズル本体14の内部にも流路14aが形成されている。
上述した第3の流路42からノズルユニット12に供給された液体(洗剤水や水)は、流路部材61の流路61a、支持部材60と中間筒52との間の流路60a、ノズル本体14の内部の流路14aを通って、ノズル本体14の上部に形成された噴射口62に到達するようになっている。
ケーシング16は、さらに、外筒50のフランジ50aの上面、中間筒52の上面、内筒54の上面を覆うカバー64を備えている。このように、ケーシング16は、これらの外筒50、中間筒52、内筒54及びカバー64を備えている。なお、ケーシング16は、好ましくはカバー64を備えているが、カバーは備えなくてもよい。
次に、このノズルユニット12の浴槽1の底面2への取り付け方法を説明する。先ず、外筒50を、浴槽1の底面2に形成された取付用開口部68に浴槽1の上方方から挿入し、次に、浴槽1の下方から固定ナット58により浴槽1の底面2に固定する。次に、浴槽1の外部において、中間筒52に出力軸18aを上方から挿入し、電気モータ18及び流路部材61を下方から挿入し、これらの中間筒52、出力軸81a、電気モータ18、流路部材61が一体となるように組み付けておく。次に、浴槽1の外部において、内筒54、ノズル本体14、支持部材60を組み付け、この組付けて一体となった内筒54、ノズル本体14、支持部材60を、上方から上述した中間筒52の内部に挿入する。
次に、これらの一体となった中間筒52、出力軸81a、電気モータ18、流路部材61、内筒54、ノズル本体14、支持部材60を、上方から外筒50の内部に底面2の上方から挿入する。この後、カバー64を、外筒50、中間筒52、内筒54のそれぞれの上面に上方から覆うようにして取り付ける。
ここで、メンテナンス等のために、カバー64及び外筒50の内部に挿入された各部材(中間筒52、出力軸81a、電気モータ18、流路部材61、内筒54、ノズル本体14、支持部材60)は、浴槽1の底面2の上方から取り出し可能となっている。
次に、図5に示すように、ノズル本体14の上面には、中心からずれた位置から中心を通って外周縁まで延びる凹部70が形成されている。この凹部70の一端側には中心からずれた位置には、洗剤水や水を噴射する噴射口62が形成されている。
また、内筒54の上方の内周縁部にはドーナツ型の切欠空間74が形成され、ノズル本体14の外周側との間に空間が存在するようになっている。さらに、内筒54、中間筒52、外筒50のフランジ50aの上面側には半径方向に延びる4本の溝76が形成され、これらの溝76と上述した切欠空間74が連通するようになっている。
ここで、図3に示すように、ノズル本体14と内筒54との間には、ノズル本体14が回転可能なように、隙間(摺動空間)Gが形成されている。この隙間Gからごみが侵入することを防止するためのごみ侵入防止部材として、この隙間Gを覆う環状パッキン78がノズル本体14の外周に取り付けられている。この環状パッキン78は、その一端が保持端としてノズル本体14により保持され、その他端が内筒54の上面に自由端として接触している。
さらに、図6に示すように、ノズル本体14の噴射口62は、細長い形状であり、下方側から上方側に向かって延びるように形成されている。噴射口62から噴射する洗剤水は、水平方向よりも上下方向に広がり、ほぼ扇形形状となる。
なお、上述したノズル本体は、底面に設けられているが、内側壁面に設けるようにしてもよい。さらに、ノズル本体は、回転することなく、内側壁面の各部位(各領域)に応じて複数個設けるようにしてもよい。
次に、図7により、洗剤混合タンクであるシスターン30の構造について説明する。図7は本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置の洗剤混合タンクでるシスターン30を示す構成図である。
シスターン30は、洗剤水タンク79と、上述した洗剤水の水位を検出するためのフロートスイッチ31を備えている。洗剤水タンク79内の洗剤水の水位は、所定の下方位置から所定の上方位置まで変化するようになっている。フロートスイッチ31は、洗剤水の水位と共に上下動するフロート80と、このフロート80の上下動をガイドするシャフト82と、このシャフト82内に設けられ洗剤水タンク79内の液体(洗剤、洗剤水、湯、水)の水位の下方位置を検知するための下検知用リードスイッチ82aと、シャフト82内に設けられ洗剤水タンク79内の液体の水位の上方位置を検知するための上検知用リードスイッチ82bと、を備えている。さらに、フロート80の内部には、マグネット80aが設けられており、このマグネット80aと下検知用リードスイッチ82aが同じ高さになると、スイッチが入りその信号が制御部48に送信され、同様に、マグネット80aと上検知用リードスイッチ82bが同じ高さになると、スイッチが入りその信号が制御部48に送信される。
なお、シスターン内の洗剤水の水位は、上述したフロートスイッチ以外に、例えば、シスターン内に取り付けられた電極や、洗剤電磁弁及び洗浄ポンプの駆動時間等により、検出するようにしてもよい。
また、洗剤水タンク79の上検知用リードスイッチ82bよりもさらに上方の位置には、オーバーフロー管86が取り付けられている。このオーバーフロー管86により、洗剤水タンク79内の洗剤水が上述した上方位置を超えた場合には、洗剤水を外部に排出することができるようになっている。
さらに、上述したように、第1の流路20に設けられた給水電磁弁26の開閉動作により、洗剤水タンク79に供給される湯の量が制御できるようになっている。また、第2の流路32に設けられた洗剤ポンプ40の回転数を制御することにより、洗浄水タンク79に供給される洗剤の量が制御できるようになっている。さらに、第3の流路42に設けられた洗浄ポンプ44により、洗剤水タンク79内の洗剤水のノズル本体14へ供給される量が制御できるようになっている。
シスターン30において、上述したフロートスイッチ31(即ち、下検知用リードスイッチ82a及び上検知用リードスイッチ82b)からの信号により、給水電磁弁26、洗剤電磁弁36、洗剤ポンプ40等が制御され所望の供給量の洗剤水が生成されるようになっている。さらに、詳細は後述するように、制御部48により、洗浄ポンプ40の回転数や駆動時間、及び、給水電磁弁26の開弁時間等を制御することにより、洗剤水タンク79内の洗浄水の濃度を変化させ、所望の濃度の洗剤水を得ることができるようになっている。
次に、図8乃至図13により、本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を説明する。図8は本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置が適用される浴槽等を示す概略図であり、図9乃至図11は本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図であり、図12及び図13は、本発明の第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。図11及び図12における「S」は、各ステップを示す。
第1実施形態においては、シスターン30により、3種類の濃度(10%、5.7%、3%)の洗剤水が生成され貯留されるようになっている。最初に、最も濃い10%の濃度の洗剤水が生成され、次に、洗剤水タンク内に残存する10%の濃度の洗剤水に対して、洗剤を供給することなく、水のみを供給して、5.7%の濃度の洗剤水を生成し、次に、洗剤水タンク内に残存ずる5.7%の洗剤水に対して、洗剤を供給することなく、水のみを供給して、3%の濃度の洗剤水を生成する。
次に、図8に示すように、浴槽1の内側壁面4の使用者の足側に位置する部位が他の部位よりも汚れ易く、この汚れ易い部位は、ノズル本体14(矢印14aは噴射方向を示す)の回転角度である0度〜90度の第1領域Aが相当し、また、これ以外の比較的汚れ難い部位は、ノズル本体14の回転角度である90度〜360度の第2領域Bが相当する。さらに、10%の濃度の洗剤水が浴槽に噴射されるときには、第1洗浄モードが実行され、5.7%の濃度の洗剤水が浴槽に噴射されるときには、第2洗浄モードが実行される。この図8には、第1領域Aに第1洗浄モードが実行され、第2領域Bに第2洗浄モードが実行される例が示されている。
次に、図9乃至図13により、第1実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を説明する。
図12及び図13に示すように、第1実施形態による洗浄モード(第1洗浄モード及び第2洗浄モード)をスタートする。先ず、S1において、洗剤電磁弁36を開とし且つ洗剤ポンプ40をONとする。これにより、それ以前は空であったシスターン30への液状の洗剤の供給が開始される(図9(a)参照)。次に、S2に進み、シスターン内の水位が下方位置(下検知用リードスイッチ82aの位置)に達したか否かを判定する。S2においてYESの場合には、S3に進み、洗剤電磁弁36を閉とし且つ洗剤ポンプ40をOFFとする。これにより、シスターン内に10%の濃度(第1濃度)の洗剤水を生成するために必要な洗剤量が供給された(図9(b)参照)。
次に、S4に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、シスターン30への湯(又は水)の供給が開始される(図9(c)参照)。次に、S5に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチ82bの位置)に達したか否かを判定する。S5においてYESの場合には、S6に進み、給水電磁弁26を閉とする。これにより、シスターン内に10%の濃度の洗剤水250mlが生成される(図9(d)参照)。
次に、S7に進み、洗浄ポンプ44をONし、ノズル本体14の時計回りの回転を開始し、10%の濃度の洗浄水を噴射する。ノズル本体から噴射される洗剤水の流量は450cc/minである。このとき、それ以前は空であった洗浄ポンプ44とノズル本体との間の流路(第3の流路42の一部)内に、60mlの洗剤水が供給され、これにより、シスターン内の洗浄水は190mlとなる(図9(e)参照)。
次に、S8に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が90度に達したか否かを判定する。S8において、YESの場合には、S9に進み、洗浄ポンプ44をOFFし、ノズル本体14の回転を停止する。このとき、シスターン内の洗剤水は、10%の濃度で、50ml使用されたので、残りは140mlである。これにより、浴槽1の内側壁面4の汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aが、最も濃度の高い10%の洗剤水により洗浄される(図9(f)参照)。
次に、S10において、3分間待機し、待機時間3minが経過したか否かを判定する。S10において、YESの場合には、S11に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、シスターン30への湯(又は水)の供給が開始される(図9(g)参照)。次に、S12に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチ82bの位置)に達したか否かを判定する。S12においてYESの場合には、S13に進み、給水電磁弁26を閉とする。次に、S14に進み、ノズル本体の反時計回りの回転を開始する。S15に進み、ノズル本体14の積算回転(反時計回り)角度が90度に達したか否かを判定する。S15において、YESの場合には、S16に進み、ノズル本体の回転を停止させる。このとき、ノズル本体14は、0度の位置であり、さらに、シスターン内には、5.7%の濃度(第2濃度)の洗剤水250mlが生成されている(図10(h)参照)。この後、S17に進み、ノズル積算回転をリセットし、積算回転を0度とする(図10(h)参照)。
次に、S18に進み、洗浄ポンプ44をONし、ノズル本体14の時計回りの回転を開始する。このとき、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路には、10%の濃度の洗剤水60mlが残っているので、この洗剤水により0度から90度の領域Aが洗浄される。次に、5.7%の濃度の洗剤水120mlにより90度から250度の領域Bが洗浄される。0度から250度の間の領域A,Bにおいて、ノズル本体から噴射される洗剤水の流量は450cc/minである。このように、10%の濃度の洗剤水により0度から90度の領域Aが洗浄される途中(図10(h)参照)で、5.7%の濃度の洗剤水を生成するようにしているので、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路に残った10%の濃度の洗剤水が、0度から90度の領域Aの洗浄に使用され、汚れ難い90度から250度の領域Bにおいて使用されることがないので、濃度の濃い10%の洗剤水の無駄な使用を防止することができる。
次に、S19に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が250度に達したか否かを判定する。S19において、YESの場合には、S20に進み、洗浄ポンプ44をOFFし、ノズル本体14の回転を停止する。このとき、シスターン内の洗剤水は、5.7%の濃度であり、120ml使用されたので、残りは130mlである。これにより、浴槽1の内側壁面4の汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aが、10%の濃度の洗剤水により2回洗浄され、一方、汚れ難い部位である90度〜250度の領域Bは、5.7%の濃度の洗剤水により1回洗浄される(図10(i)参照)。
次に、S21に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、シスターン30への湯(又は水)の供給が開始される(図10(j)参照)。次に、S22に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチの位置)に達したか否かを判定する。S22においてYESの場合には、S23に進み、給水電磁弁26を閉とする。このとき、シスターン内には、3%の濃度(第3濃度)の洗剤水250mlが生成されている(図11(k)参照)。
次に、S24に進み、洗浄ポンプ44をONとし、ノズル本体の時計回りの回転を開始する。このとき、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路には、5.7%の濃度の洗剤水が60ml残っているので、この洗剤水により250度から360度の領域Bが洗浄される。また、ノズル本体から噴射される洗剤水の流量は450cc/minである。このように、5.7%の濃度の洗剤水により90度から360度の領域Bが洗浄される途中で、3%の濃度の洗剤水を生成するようにしているので、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路に残った5.7%の濃度の洗剤水を有効に活用することができる。
次に、S25に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。S25において、YESの場合には、S26に進み、洗浄ポンプをOFFとし、ノズル本体の回転を停止させる。このとき、シスターン内には、3%の濃度の洗剤水190mlが残っている(図11(l)参照)。次に、S27に進み、3分間待機する。
次に、S28に進み、ノズル本体14の反時計回りの回転を開始する。次に、S29に進み、ノズル本体14の積算回転(反時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。換言すれば、ノズル本体14の位置が0度の位置に戻ったか否かを判定する。S29において、YESの場合には、S30に進み、ノズル本体14の回転を停止する。次に、S31に進み、ノズル本体の積算回転をリセットする(即ち、積算回転は0度となる)。
次に、S32に進み、洗浄ポンプをONとし、ノズル本体の時計回りの回転を開始する。このとき、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路には、3%の濃度の洗剤水が60mlだけ残っており、さらに、シスターン内に3%の濃度の洗剤水が190ml残っており、合計250mlの3%の濃度の洗剤水が使用可能となっている。この状態で、3%の濃度の洗剤水を450ml/minで噴射する。これにより、0度から360度の領域A,Bを3%の濃度の洗剤水により洗浄することができる(図11(m)参照)。次に、S33に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。S33において、YESの場合には、S34に進み、洗浄ポンプをOFFし、ノズル本体の回転を停止する。次に、S35に進み、3分間待機し、この浴槽の洗浄工程を終了する(図11(m)参照)。
以上説明したように、本実施形態においては、先ず、最も濃度の高い10%の洗剤水を生成し、次に、残った10%の洗剤水に洗剤を供給せず湯(又は水)のみを供給して、5.7%の濃度の洗剤水を生成し、さらに、残った5.7%の濃度の洗剤水に洗剤を供給せず湯(又は水)のみを供給して、3%の濃度の洗剤水を生成するようにしている。このように、本実施形態においては、異なる種類の濃度の洗剤水を生成する際、洗剤を供給することなく、湯(又は水)のみを供給するようにしたので、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる。
また、本実施形態においては、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aにおいては、10%の濃度の洗剤水により2回洗浄し、3%の濃度の洗剤水により1回洗浄し、汚れ難い部位である90度〜250度の領域Bにおいては、5.7%の濃度の洗剤水により1回洗浄し、3%の濃度の洗剤水により1回洗浄洗浄するようにしている。よって、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aに、汚れ難い部位である90度〜360度の領域Bよりも、濃い濃度の洗浄水により洗浄するようにしているので、洗剤の消費量も抑えつつ、効果的に浴槽の内側壁面を洗浄することができる。
また、本実施形態においては、10%の濃度の洗浄水のノズル本体からの噴射を停止させた状態(図12のS9)で、5.7%の濃度の洗剤水を生成する(図12のS11)ようにしたので、10%の濃度の洗剤水を噴射させることによるシスターン内の水位の減少度合を考慮することなく、5.7%の濃度の洗剤水を生成することができる。よって、本実施形態によれば、所望の濃度をより精度よく得ることができる。
さらに、本実施形態においては、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aを洗浄する際、S7において、ノズル本体から10%の濃度の洗剤水を0度〜90度の領域Aを洗浄した後に、S9において、ノズル本体からの洗剤水の噴射を止めて、S11において、シスターンに湯を供給することにより、5.7%の濃度の洗剤水を生成し、その後、S18において、ノズル本体から10%の濃度の洗剤水を0度〜90度の領域Aを洗浄するようにしている。このように、本実施形態においては、0度〜90度の領域Aにおいて、10%の濃度の洗剤水による洗浄を実行する際に、洗浄を途中で中断させて、2回洗浄するようにし、この中断している間に、5.7%の濃度の洗浄水を生成するようにしている。
ここで、洗浄ポンプ44とノズル本体との間の流路(第3の流路42の一部)内には、60mlの10%の濃度の洗剤水が残存している。この状態で、洗剤水を汚れ難い部位である90度〜360度の領域Bに噴射した場合には、初期の段階で、本来、5.7%の洗浄水により洗浄されれば十分な領域において、10%濃度の洗剤水が噴射され、10%の濃度の洗剤水が無駄に消費されることになる。
このため、本実施形態では、0度〜90度の領域Aの洗浄途中で10%の濃度の洗剤水による洗浄工程を中断し、その中断している間に、5.7%の濃度の洗剤水を生成するようにする。本実施形態によれば、上述した洗剤水が無駄に消費されることを防止することができる。
次に、図14乃至図17により、本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を説明する。図14及び図15は本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図であり、図16及び図17は本発明の第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。図16及び図17における「S」は、各ステップを示す。
第2実施形態においては、シスターン30により、2種類の濃度(10%、7.6%)の洗剤水が生成され貯留されるようになっている。最初に、最も濃い10%の濃度の洗剤水が生成され、次に、洗剤水タンク内に残存する10%の洗剤水に対して、洗剤を供給することなく、水のみを供給して、7.6%の濃度の洗剤水を生成する。
ここで、第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同様に、汚れ易い部位は、ノズル本体14(矢印14aは噴射方向を示す)の回転角度である0度〜90度の第1領域A(「第1洗浄モード」が実行される)が相当し、これ以外の比較的汚れ難い部位は、ノズル本体14の回転角度である90度〜360度の第2領域B(「第2洗浄モード」が実行される)が相当する(図8参照)。
次に、図14乃至図17により、第2実施形態による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を説明する。
図16及び図17に示すように、第2実施形態による洗浄モード(第1洗浄モード及び第2洗浄モード)をスタートする。先ず、S41において、洗剤電磁弁36を開とし且つ洗剤ポンプ40をONとする。これにより、それ以前は空であったシスターン30への液状の洗剤の供給が開始される(図14(a)参照)。次に、S42に進み、シスターン内の水位が下方位置(下検知用リードスイッチ82aの位置)に達したか否かを判定する。S2においてYESの場合には、S43に進み、洗剤電磁弁36を閉とし且つ洗剤ポンプ40をOFFとする。これにより、シスターン内に10%の濃度(第1濃度)の洗剤水を生成するために必要な洗剤量が供給された(図14(b)参照)。
次に、S44に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、シスターン30への湯(又は水)の供給が開始される(図14(c)参照)。次に、S45に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチの位置)に達したか否かを判定する。S45においてYESの場合には、S46に進み、給水電磁弁26を閉とする。これにより、シスターン内に10%の濃度の洗剤水250mlが生成される(図14(d)参照)。
次に、S47に進み、洗浄ポンプ44をONし、10%の濃度の洗浄水が吐水され、吐水される洗剤水の流量は450cc/minである。次に、S48に進み、洗浄ポンプ44の駆動時間が8秒経過したか否かを判定する。S48において、YESの場合には、S49に進み、洗浄ポンプ44をOFFにする。このとき、それ以前は空であった洗浄ポンプ44とノズル本体との間の流路(第3の流路42の一部)内に、60mlの10%の濃度の洗剤水が供給され、これにより、シスターン内の洗浄水は190mlとなる(図14(e)参照)。このとき、10%の濃度の洗剤水の浴槽の内側壁面に向けた噴射は行われていない(第1洗浄モードが実行される前)。
次に、S50に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、10%の濃度の洗剤水が貯留されたシスターン30への湯(又は水)の供給が開始される(図15(f)参照)。次に、S51に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチの位置)に達したか否かを判定する。S51においてYESの場合には、S52に進み、給水電磁弁26を閉とする。これにより、シスターン内に7.6%の濃度の洗剤水250mlが生成される(図15(g)参照)。
次に、S53に進み、洗浄ポンプ44をONし、ノズル本体14の時計回りの回転を開始し、ノズル本体から450cc/minの流量の洗剤水を噴射する。このとき噴射されるのは、10%の濃度の洗浄水である。次に、S54に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が90度に達したか否かを判定する。S54において、YESの場合には、S55に進み、ノズル本体の回転を停止する。このとき、ノズル本体から噴射される10%の濃度の洗剤水は、洗浄ポンプ44とノズル本体との間の流路(第3の流路42の一部)内に残っていた60mlの洗剤水である(図15(h)参照)。
次に、S56に進み、ノズル積算回転をリセットし、90度を0度とする。次に、S57に進みノズル本体の反時計回りの回転を開始する。次に、S58に進み、半時計回りの積算回転角度が90度か否かを判定する。S58において、YESの場合には、S59に進み、ノズル本体の回転を停止する。次に、S60に進み、ノズル積算回転を再度リセットし、積算回転を0度とする(図15(i)参照)。
次に、S61に進み、3分間待機させ、待機時間が3分経過したか否かを判定する。S61において、YESの場合には、S62に進み、洗浄ポンプをONとし、ノズル本体の時計回りの回転を開始する。このとき、洗浄ポンプ44とノズル本体14との間の流路及びシスターン内に7.6%の濃度の洗剤水が残っている。この状態で、7.6%の濃度の洗剤水を450ml/minで噴射する。これにより、0度から360度の領域A,Bを5.7%の濃度の洗剤水により洗浄することができる。次に、S63に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。S63において、YESの場合には、S64に進み、洗浄ポンプをOFFし、ノズル本体の回転を停止する。次に、S65に進み、3分間待機し、その後、この浴槽の洗浄工程を終了する(図9(j1)参照)。
以上説明したように、本実施形態においては、先ず、最も濃度の高い10%の洗剤水を生成し、次に、この10%の洗剤を噴射する前に(第1洗浄モードを実行する前に)、10%の洗剤水に洗剤を供給せず湯(又は水)のみを供給して、7.6%の濃度の洗剤水を生成するようにしている。このように、第2実施形態においても、異なる種類の濃度の洗剤水を生成する際、洗剤を供給することなく、湯(又は水)のみを供給するようにしたので、洗剤水の濃度のばらつきを抑えることができる。
また、第2実施形態においては、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aにおいては、10%の濃度の洗剤水により1回洗浄し(第1洗浄モード)、7.6%の濃度の洗剤水により1回洗浄し(第2洗浄モード)、汚れ難い部位である90度〜360度の領域Bにおいては、7.6%の濃度の洗剤水により1回洗浄する(第2洗浄モード)ようにしている。よって、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aに、汚れ難い部位である90度〜360度の領域Bよりも、濃い濃度の洗浄水により洗浄するようにしているので、洗剤の消費量も抑えつつ、効果的に浴槽の内側壁面を洗浄することができる。
さらに、第2実施形態においては、10%の濃度の洗剤水が浴槽の内側壁面に噴射される第1洗浄モードが実行される前に、7.6%の濃度の洗剤水を生成するようにしているので、第2濃度を生成するために必要な第1濃度の洗剤水をできるだけ多く洗剤混合タンク内に残すことができる。そのため、洗剤水の総量は確保しつつ、第2濃度をできるだけ高くすることができる。
さらに、第2実施形態においては、10%の濃度の洗剤水が浴槽の内側壁面に噴射される第1洗浄モードが実行される前に、7.6%の濃度の洗剤水を生成するようにしているので10%の濃度の洗剤水を噴射させることによるシスターン内の水位の減少度合を考慮することなく、7.6%の濃度の洗剤水を生成することができる。よって、本実施形態によれば、7.6%の濃度の洗剤水をより精度よく得ることができる。
上述した第2実施形態は、2種類の濃度10%及び7.6%の洗剤水により浴槽の内側壁面を洗浄した装置であるが、7.6%の濃度の洗剤水により洗浄した後に、引き続き、濃度の低い1.3%の濃度の洗剤水により、浴槽の内側壁面を洗浄するようにしてもよい。以下、この第2実施形態の変形例について、図18乃至図20により説明する。図18は本発明の第2実施形態の変形例による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示す概略図であり、図19及び図20は本発明の第2実施形態の変形例による浴槽洗浄装置による浴槽の洗浄工程を示すフローチャートである。
図19に示すように、S1からS62までステップは、第2実施形態において実行されたステップと同じである(図16及び図17参照)。
次に、S70に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が240度に達したか否かを判定する。S63において、YESの場合には、S71に進み、洗浄ポンプをOFFし、ノズル本体の回転を停止する。このとき、洗浄ポンプとノズル本体との間の流路には、60mlの7.6%の濃度の洗剤水が残り、同様に、シスターン内にも、45mlの7.6%の濃度の洗剤水が残っている(図18(j2)参照)。
次に、S72に進み、給水電磁弁26を開とする。これにより、7.6%の濃度の洗剤水が貯留されたシスターン30への湯(又は水)の供給が開始される。次に、S73に進み、シスターン内の水位が上方位置(上検知用リードスイッチの位置)に達したか否かを判定する。S73においてYESの場合には、S74に進み、給水電磁弁26を閉とする。これにより、洗浄ポンプとノズル本体との間の流路には60mlの7.6%の濃度の洗剤水が残り、シスターン内で1.3%の濃度の洗剤水250mlが生成される(図18(k)参照)。
次に、S75に進み、洗浄ポンプ44をONし、ノズル本体14の時計回りの回転を開始し、ノズル本体から450cc/minの流量の洗剤水を噴射する。このとき噴射されるのは、7.6%の濃度の洗浄水である。次に、S76に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。S76において、YESの場合には、S77に進み、ノズル本体の回転を停止する。このとき、ノズル本体から噴射される洗剤水は、洗浄ポンプ44とノズル本体との間の流路(第3の流路42の一部)内に残っていた60mlの7.6%の濃度の洗剤水である(図18(l)参照)。
次に、78に進み、ノズル積算回転をリセットし、360度を0度とする。次に、S79に進み、3分間待機させ、待機時間が3分経過したか否かを判定する。S79において、YESの場合には、S80に進み、洗浄ポンプ44をONし、ノズル本体14の時計回りの回転を開始し、ノズル本体から450cc/minの流量の洗剤水を噴射する。このとき噴射されるのは、1.3%の濃度の洗浄水である。次に、S81に進み、ノズル本体14の積算回転(時計回り)角度が360度に達したか否かを判定する。S81において、YESの場合には、S82に進み、洗浄ポンプをOFFし、ノズル本体の回転を停止し
以上説明したように、第2実施形態の変形例においては、上述した第1実施形態と同様に、7.6%の濃度の洗剤水を噴射する第2モードの実行を中断して、その中断している間に、1.3%の濃度の洗剤水を生成するようにしている。これにより、上述したように、洗剤水が無駄に消費されることを防止することができる。
また、第2実施形態の変形例においては、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aにおいては、10%の濃度の洗剤水により1回洗浄し(第1洗浄モード)、7.6%の濃度の洗剤水により1回洗浄し(第2洗浄モード)、1.3%の濃度の洗剤水により1回洗浄している(第3洗浄モード)が、汚れ難い部位である90度〜250度の領域Bにおいては、7.6%の濃度の洗剤水により1回洗浄し(第2洗浄モード)、1.3%の濃度の洗剤水により1回洗浄する(第3洗浄モード)ようにしている。よって、汚れ易い部位である0度〜90度の領域Aに、汚れ難い部位である90度〜360度の領域Bよりも、濃い濃度の洗浄水により洗浄するようにしているので、洗剤の消費量も抑えつつ、効果的に浴槽の内側壁面を洗浄することができる。
1 浴槽
2 底面
4 内側壁面
10 浴槽洗浄装置
12 ノズルユニット
14 ノズル本体
20 第1の流路
26 給水電磁弁
30 シスターン(洗剤混合タンク)
31 フロートスイッチ
32 第2の流路
34 洗剤タンク
36 洗剤電磁弁
40 洗剤ポンプ
42 第3の流路
44 洗浄ポンプ
48 制御部
62 噴射口
79 洗剤水タンク
80 フロート
80a マグネット
82 シャフト
82a 下検知用リードスイッチ
82b 上検知用リードスイッチ

Claims (6)

  1. 浴槽を洗剤水で自動的に洗浄する浴槽洗浄装置であって、
    洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    この洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される湯又は水とを混合して洗剤水を生成して貯留する洗剤混合タンクと、
    洗剤水を浴槽の内側壁面に噴射するノズル本体と、
    上記洗剤混合タンクへの洗剤の供給を制御する洗剤供給制御部と、
    上記洗剤混合タンクへの湯又は水の供給を制御する水供給制御部と、
    上記ノズル本体からの洗剤水、湯又は水の噴射を制御する噴射制御部と、
    これらの洗剤供給制御部、水供給制御部及び噴射制御部を制御する制御部と、を有し、
    上記制御部は、
    上記洗剤混合タンク内に第1濃度の洗剤水を生成して貯留し、その後、この洗剤混合タンク内に貯留された第1濃度の洗剤水に洗剤を供給せずに湯又は水を供給して第1濃度よりも低い濃度の第2濃度の洗剤水を生成して貯留するように、上記洗剤供給制御部及び上記水供給制御部を制御し、
    上記第1濃度の洗剤水をノズル本体から噴射して浴槽を洗浄する第1洗浄モードを実行し、この第1洗浄モードを実行した後に、上記第2濃度の洗剤水をノズル本体から噴射して浴槽を洗浄する第2洗浄モードを実行するように、上記噴射制御部を制御することを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 上記制御部は、ノズル本体からの第1濃度の洗剤水の噴射を停止させた状態で、第2濃度の洗剤水を生成するように、上記洗剤供給制御部、上記水供給制御部及び上記噴射制御部を制御する、請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 上記制御部は、上記第1モードの実行を中断するとともに、その中断している間に上記第2濃度の洗剤水を生成するように、上記洗剤供給制御部、上記水供給制御部及び上記噴射制御部を制御する、請求項1又は2に記載の浴槽洗浄装置。
  4. 上記制御部は、上記第1洗浄モードが実行される領域の少なくとも一部の領域が、上記第2洗浄モードが実行される領域と重なるように、上記噴射制御部を制御する、請求項3に記載の浴槽洗浄装置。
  5. 上記制御部は、上記第1洗浄モードが実行される領域と第2洗浄モードが実行される領域が異なるように、上記噴射制御部を制御する、請求項3に記載の浴槽洗浄装置。
  6. 上記制御部は、上記第1洗浄モードが実行される前に、上記第2濃度の洗剤水を生成するように、上記洗剤供給制御部、上記水供給制御部及び上記噴射制御部を制御する、請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
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