JP2017029248A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物に再付着しにくい洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機(1)は、外箱(1a)と、水槽(6)と、回転槽(4)と、回転槽4を回転駆動する駆動装置(17)と、水流(S)を噴射する給水ノズル(25)と、給水ノズル(25)への給水を制御する給水弁(14)と、駆動装置(17)及び給水弁(14)を制御する制御装置(41)と、水槽から排水された洗浄水を水槽内に戻して循環させる循環ポンプ(35)とを備え、制御装置(41)は、駆動装置(17)及び給水弁(14)を制御して、水流(S)の噴射及び回転槽(4)の回転を行うことにより、洗濯物(7)に付着した汚れを水流(S)で予洗いする予洗いコースを実行するとともに、予洗いコースでは循環ポンプ(35)が作動しないように制御する。
【選択図】図7

Description

この発明は、洗濯機に関する。
従来、汚れのひどい洗濯物に対して、洗剤を用いた本洗いを行う前に、洗剤を用いないで汚れをある程度落とす予洗い機能を備える洗濯機が提供されている。
例えば、特許文献1のドラム式洗濯機では、洗剤収容部を介さずに水受け槽に給水する第1の給水経路を介して、水受け槽に給水して予洗いを行い、当該予洗いでは、回転ドラムを回転しながら、洗浄水の一部を排水したり給水したりする制御が行われている。
特開2015−6278号公報
特許文献1のドラム式洗濯機では、以下の予洗いが行われている。すなわち、第1の給水経路を介して、水受け槽に水を溜めたあと、回転ドラムを回転させる撹拌動作を行い、水位検知部により所定水位に到達したことを検出すると、予洗いを開始する。このとき、循環ポンプを間欠運転するとともに、第1の給水経路を介して給水を行い、所定水位まで給水する。水の補給が完了した後に、回転ドラムを回転させながら、排水弁を開いて水受け槽内の洗浄水を少量排出し、第1の給水経路を介して水受け槽に所定水位まで新たな給水を行う。このような少量の排水と新たな給水とを所定回数繰り返すことで予洗い工程が終了する。
特許文献1のドラム式洗濯機では、水受け槽に水を所定水位まで溜めた状態で予洗いを行っているために、予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物に再付着して黒ずみが発生する可能性がある。
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物に再付着しにくい洗濯機を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下の洗濯機が提供される。
すなわち、この発明に係る洗濯機は、
外箱と、
前記外箱内に配置される水槽と、
前記水槽内に回転可能に配置されて洗濯物を収容する回転槽と、
前記回転槽を回転駆動する駆動装置と、
前記回転槽内に収容された前記洗濯物に向けて水流を噴射する給水ノズルと、
前記給水ノズルへの給水を制御する給水弁と、
前記駆動装置及び前記給水弁を制御する制御装置と、
前記水槽から排水された洗浄水を前記水槽内に戻して循環させる循環ポンプとを備え、
前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記水流の噴射及び前記回転槽の回転を行うことにより、前記洗濯物に付着した汚れを水流で予洗いする予洗いコースを実行するとともに、前記予洗いコースでは前記循環ポンプが作動しないように制御することを特徴とする。
前記給水ノズルから噴射される前記水流が、粒状の旋回流であることが好ましい。
使用者による前記洗濯機の操作の有無、又は、前記洗濯機の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部と、
メッセージを報知する報知部と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記使用状態判定部によって前記洗濯機が使用状態にあると判定されると、前記報知部が前記予洗いコースに関するメッセージを報知するように制御することが好ましい。
使用者による前記洗濯機の操作の有無、又は、前記洗濯機の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部と、
前記予洗いコース及び本洗いコースを含む洗濯コースの中から、所望の洗濯コースを選択して設定するための設定表示部と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記使用状態判定部によって前記洗濯機が使用状態にあると判定されると、前記設定表示部が初期設定可能状態になるように制御することが好ましい。
前記予洗いコースの終了から次の動作再開までの予洗い後経過時間を計測する時間計測部と、
前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かを判定する経過時間判定部と、
メッセージを報知する報知部と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記経過時間判定部による、前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かの判定結果に応じたメッセージを前記報知部が報知するように制御することが好ましい。
前記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と、
前記布量検知部によって検出された布量に基づいて本洗い推定布量を算出する算出部とをさらに備え、
前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
前記算出部は、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された本洗い前布量に対して、前記予洗いによる含水量として或る所定の含水量を減算して、前記本洗い推定布量を算出することが好ましい。
前記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と、
前記布量検知部によって検出された布量に基づいて予洗い含水量及び本洗い推定布量を算出する算出部とをさらに備え、
前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
前記算出部は、前記予洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された予洗い前布量に基づいて前記予洗い含水量を算出し、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された本洗い前布量に対して、前記予洗い含水量を減算して、前記本洗い推定布量を算出することが好ましい。
この発明の予洗いコースでは、汚れを含む循環水が使用されずに、清浄な水からなる水流Sが、回転する回転槽4に収容された洗濯物7に対して噴射されることにより、洗濯物7に付着した汚れを清浄な水で予洗することができる。したがって、給水ノズルから噴射される水流Sによる強い洗浄力によって洗濯物7に付着した汚れを予め落とすことができ、予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物7に再付着しにくくなる。また、予洗いの運転時間を短縮できる。
この発明の第1実施形態に係るドラム式洗濯機の外観斜視図。 図1に示した洗濯機の構成を模式的に説明するA−A矢視断面図。 給水ノズルの外観斜視図。 図3に示した給水ノズルの分解斜視図。 図3に示した給水ノズルの断面図。 図1に示した洗濯機のブロック図。 第1実施形態に係る予洗いコースのシーケンス図。 第2実施形態に係る予洗いコース終了後の処理手順を説明するフローチャート。 図8に示した予洗いコース終了後の処理手順の第1実施例を示すフローチャート。 図8に示した予洗いコース終了後の処理手順の第2実施例を示すフローチャート。 図8に示した予洗いコース終了後の処理手順の第3実施例を示すフローチャート。 第3実施形態に係る予洗いコース終了後の処理手順の第4実施例を示すフローチャート。 第3実施形態に係る予洗いコース終了後の処理手順の第5実施例を示すフローチャート。 第4実施形態に係る布量検知動作の処理手順の第6実施例を示すフローチャート。 第4実施形態に係る布量検知動作の処理手順の第7実施例を示すフローチャート。
以下に、第1実施形態に係るドラム式洗濯機1(以下、単に洗濯機1という。)の構成について、図1から図6を参照しながら説明する。なお、この実施形態は、あくまでも一例であって、当該実施形態に限定されるものではない。
図1は、洗濯機1を斜め上方から見た外観斜視図であり、図6は、図1に示した洗濯機1のブロック図である。まず、図1及び6に基づいて、洗濯機1の全体構成を説明する。以下、説明の便宜上、図1等において、ドア3が設けられた側を前面側(前方)とし、洗濯機1を前面側から見た図1を基準として洗濯機1の方向を特定する。
図1に示すように、洗濯機1は、前面部に外箱開口部2を有する外箱1aを備えている。
外箱開口部2は、外箱1aにヒンジで回動自在に取り付けられたドア3によって、開閉されるようになっている。このドア3の一部は、ドラム4(図2を参照)内を視認できるように、ガラス等の透明部材から成っている。
また、外箱1aの前面上部には、設定表示部5が設けられている。設定表示部5は、電源入/切キーや、運転内容を選択して決定するための複数の選択キー5a(例えば、洗濯コース選択キーやスタートキー等)や、当該選択キー5aによって選択して決定された運転内容を表示する表示部等を有している。設定表示部5に設けられた選択キー5aが操作されることにより、予洗いコース及び本洗いコースを含む洗濯コースの中から、所望の洗濯コースが選択されて設定される。したがって、設定表示部5の選択キー5aは、設定部5aとして機能する。設定表示部5の選択キー5aを操作することにより、洗濯機1は、予洗いコース(予洗い工程及び脱水工程)や、本洗いコース(本洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程等)等を実行する。なお、予洗いコースは、あくまでも予備的な洗いを目的としたコースであるため、予洗いコースが終了した後に、洗剤を用いた本洗いコースを実行することを前提としている。
図2は、図1におけるA−A矢視断面図である。図2に示すように、洗濯機1は、外箱1a内に配置された水槽6と、水槽6内に回転可能に配置されて衣類等の洗濯物7を収容するドラム(回転槽)4と、外箱1a内に設けられて洗濯処理剤を収容する収容ケース8と、収容ケース給水経路9と、水槽給水経路10と、シャワー給水経路11とを備えている。ここで、上記洗濯処理剤は、洗濯物7を洗濯処理するためのものであり、具体的には、洗剤(液体洗剤及び粉末洗剤)、柔軟剤、漂白剤等である。
収容ケース給水経路9は、外箱1aにおける天面部の後部に設けられた給水部12から収容ケース8に水を供給するための水経路である。収容ケース給水経路9を開閉する第1給水弁13が、収容ケース給水経路9の途中に設けられている。また、水槽給水経路10は、収容ケース8から洗濯処理剤溶液を水槽6内に供給するための水経路である。また、シャワー給水経路11は、給水部12からシャワーノズル(給水ノズル)25に給水するための水経路である。シャワー給水経路11を開閉する第2給水弁(給水弁)14が、シャワー給水経路11の途中に設けられている。なお、第2給水弁14は、上記シャワー給水弁の一例である。
水槽6の前面部には、外箱開口部2に対向して開口する水槽開口部15が設けられている。また、水槽6は、有底の筒形状を有しており、水槽開口部15が外箱開口部2に対向するように横向きに配置されている。その場合、水槽6の重心を通る軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度を有するように傾斜している。また、水槽6は、水槽6の後部(底部)の下方に設けられたサスペンション16によって弾性支持されている。さらに、水槽6の後面(底部外面)には駆動装置の一例としてのメインモータ17が取り付けられており、このメインモータ17によってドラム4が回転駆動される。
上記ドラム4は、有底の円筒形状を有しており、底部(すなわち後部)が前部よりも下がるように傾斜している。すなわち、ドラム4の回転軸は水槽6の重心を通る軸に対して平行になっている。したがって、ドラム4の回転軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度を有するように傾斜している。また、ドラム4の前面部には、水槽開口部15に対向して開口するドラム開口部18が設けられている。また、ドラム4の周壁の全域には、複数の貫通孔19(図2においては6個のみを代表的に図示)が設けられている。
貫通孔19は、水槽6とドラム4との間の空間とドラム4内の空間との間で、洗濯処理剤溶液や水や空気を流通させるための孔である。例えば、水槽6内に供給された洗濯処理剤溶液は、貫通孔19を通ってドラム4内に入る。
水槽開口部15には、ゴムや軟質樹脂等の弾性体からなるパッキン20が固着されている。そのために、ドア3を閉じると、ドア3がパッキン20に密着するため、水槽6内の液体が水槽6外へ漏れ出るのを防止することができる。
パッキン20は、外箱1aにおける外箱開口部2の縁と水槽6における水槽開口部15の縁とを接続しており、このパッキン20の内側の空間を洗濯物7が通過可能になっている。つまり、パッキン20は、洗濯物7を出し入れするアクセス路を形成している。また、パッキン20には蛇腹等が設けられており、水槽6の揺動に応じた撓みを生じて水槽6の動きに追従可能になっている。
収容ケース8は、外箱1aの天面部における前部の内側であって、水槽6の前部における上方に位置するように、配置されている。そして、収容ケース8は、外箱1aの天面に対向する開口部を有する本体部21と、外箱1aの一部を構成すると共に本体部21の上記開口部を開閉可能に覆う蓋部22とで、構成されている。
収容ケース給水経路9は、第1経路23と第2経路24とで構成されている。第2経路24における第1経路23からの分岐位置には、第1経路23及び第2経路24を開閉する第1給水弁13が配設されている。第1給水弁13は、第1経路23または第2経路24の何れか一方のみを開放することができる。さらに、第1給水弁13は、第1経路23及び第2経路24の両方を同時に開閉することができる。
収容ケース給水経路9における第1給水弁13側の一端には、給水部12の底部に設けられた給水口12aが接続されている。この給水部12には、具体的には、水道の蛇口(図示せず)からの水道水が供給される。一方、収容ケース給水経路9の他端、つまり第1経路23の端部は、収容ケース8の本体部21における洗剤収容室(図示せず)内に、第2経路24の端部は、収容ケース8の本体部21における柔軟剤収容室(図示せず)内に連通している。
水槽給水経路10は、一端が収容ケース8の本体部21内に連通する一方、他端が水槽6内の上部に連通している。
シャワー給水経路11は、その一端が第2給水弁14を介して給水部12の給水口12aに連通する一方、他端にはシャワーノズル(給水ノズル)25が設けられている。シャワーノズル25は、先端部がドラム開口部18に対向するように水槽開口部15の上縁部に取り付けられている。シャワーノズル25は、水流Sとして、斜め下方に向かって粒状の旋回流Sをシャワー状に噴射するように、すなわち液滴シャワー流Sを噴射するようになっている。例えば、予洗いコースの予洗い工程や、本洗いコースでのすすぎ工程において、液滴シャワー流Sが、ドラム開口部18からドラム4内に導入されて洗濯物7に吹き付けられるようになっている。
水槽6の下部には、水槽6内の洗濯水等を外部に排水するための排水口26が設けられており、この排水口26には排水ダクト27の上端部が接続されている。排水ダクト27内の洗濯水は、フィルタケース28を通過した後、排水ホース29を通って外箱1a外に排出されるようになっている。
排水ホース29におけるフィルタケース28側の端部には、排水用モータ31によって開閉される排水弁30が介設されている。排水用モータ31は、後に詳述するように制御装置41によって制御され、制御装置41によって排水弁30の開閉が制御される。そして、排水弁30が開いている場合、水槽6内の洗濯水は、排水ダクト27内を通ってフィルタケース28を通過した後、排水ホース29内を通って外箱1aの外に排出される。
フィルタケース28内には、樹脂製または金属製のリントフィルタ32が収納されている。リントフィルタ32により、フィルタケース28内を通過する洗濯水から糸屑等の異物が除去される。
フィルタケース28には、エアトラップ33が一体に設けられている。また、フィルタケース28内の空間はエアトラップ33内の空間と連通しており、フィルタケース28内に入った水の一部がエアトラップ33内に入るようになっている。エアトラップ33には導圧パイプ34の一端が接続されており、この導圧パイプ34の他端には水位センサ42(図6を参照)が接続されている。水位センサ42は、水槽6内の水位を検出する。
水位センサ42は、コイル及び磁性体を内部に有しており、エアトラップ33内の空気圧の変化に応じて磁性体がコイル内を移動する。こうして、水位センサ42は、コイル内における上記磁性体の位置によって生ずるコイルのインダクタンスを発振周波数として検出することによって、発振周波数に基づいて水槽6内の水位を検知する。ここで、水位センサ42の位置は、水槽6における排水口26の位置よりも高くなっている。
なお、水位センサ42における水位の検出方法は、エアトラップ33及び導圧パイプ34を用いた上述の方法に限定されるものではない。
また、洗濯機1は、乾燥機能等を有することもできが、この発明の要旨とは関係しないので、これらについての構成及び動作の説明は省略する。
以下、この発明における一つの特徴である液滴シャワー流Sの形成について、図3から図5を参照しながら説明する。
図3は、シャワーノズル(給水ノズル)25の外観斜視図であり、図4は、シャワーノズル25の分解斜視図であり、図5は、シャワーノズル25の断面図である。図3から図5に示すように、シャワーノズル25は、シャワー給水経路11に接続するためのノズル接ぎ手36と、ノズル接ぎ手36に接続されるノズル本体37と、ノズル本体37内に装着されるワーラー(旋回子)38(図4及び図5に図示)と、キャップ39とで、概略構成されている。
ノズル接ぎ手36は、水槽6における水槽開口部15の上縁部等に取り付けて固定するための接続金具36aを有している。さらに、内部には、水流の流速を高めるための絞り部36b(図5を参照)を備えている。また、ノズル本体37は、ノズル接ぎ手36の接続金具36aと連結される連結金具37aを有すると共に、ノズル接ぎ手36からの水流を整流する機能を有している。さらに、ノズル本体37の先端部37bは、ドラム開口部18側を向いており、先端部37bの内部にはワーラー38が装着される。
ワーラー(旋回子)38は、斜めに配置された楕円板38aに沿ってV字型の旋回溝38bを有して、供給された水流を旋回させて旋回流を作ると共に、乱流発生時の剪断力等によって水を切断して液滴を作成する。また、キャップ39は、ノズル本体37の先端部37bに接続されて、開口面積の小さい(例えば、7.1mm2)噴射口39aにより流路を狭くし、ワーラー(旋回子)38で作成された液滴を剪断力等によってさらに切断して、粒径が2mm以下である小径の液滴を作成する。例えば、液滴シャワー流Sにおける液滴の粒径は、100から500μmである。
当該シャワーノズル25によって、粒径が小さい液滴の集合体である液滴シャワー流Sを旋回させながら高い圧力で拡散噴射することが可能になる。すなわち、水道水圧を利用し旋回子を使って、広範囲に水道水圧そのままの圧力で衣類に水を噴出することが可能となる。そして、シャワーノズル25から噴射される液滴シャワー流Sは、水道水圧を備えていることに加えて、絞り部36bを通過することで流速が速くなることにより、大きな運動エネルギーを有している。予洗いコースにおいて、大きな運動エネルギーを持った液滴シャワー流Sが、洗濯物7に対して叩きつけられることで、洗濯物7に付着した汚れを非常に効果的に洗い落とすことができる。すなわち、液滴シャワー流Sは、水量が少ないにもかかわらず、強い洗浄力を有している。
なお、高い圧力の水流Sを噴射する給水ノズル25であるシャワーノズル25は、本実施の形態では、粒状の旋回流Sをシャワー状に噴射するようになっているが、これに限られるものではない。シャワーノズル25は、大きな運動エネルギーを持った液滴シャワー流Sが、洗濯物7に対して叩きつけられることで、洗濯物7に付着した汚れを非常に効果的に洗い落とすような高い圧力の水流Sを噴射するものであればよい。シャワーノズル25から噴射される水流Sは、旋回流だけでなく、絞り部36bを通過することで流速が速くなることにより、直線状に噴射される直線状水流であってもよい。このとき、シャワーノズル25から直線状に噴射される水流Sの数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、シャワーノズル25から噴射される水流Sの圧力が高ければ、小さな液滴が断続して流れる液滴水流でなく、水が連続して流れる連続水流であってもよい。
図6は、洗濯機1における予洗いコース(予洗い工程、脱水工程)及び本洗いコース(本洗い工程,すすぎ工程及び脱水工程)に関する制御ブロック図を示す。洗濯機1は、CPU(Central Processing Unit)及び入出力回路等からなる制御装置41を電装品部(図示せず)等に備えている。制御装置41のCPUは、記憶部56に記憶された制御プログラムなどを読み出して実行することにより、洗濯動作に係る各種の演算処理及び制御処理等を行う。
記憶部56は、例えば、RAM(Random Access Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性でデータ書き換え可能なメモリ素子で構成されており、制御装置41のCPUが実行する制御プログラム及びこれに必要な種々のデータ等が記憶してある。
制御装置41には、設定表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44及びドアスイッチ45が接続されている。制御装置41は、設定表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44及びドアスイッチ45からの検出信号を取得することができる。
なお、電圧センサ44は、ドラム駆動用のメインモータ17の電圧を検出する。また、ドアスイッチ45は、ドア3の開閉を検出する。また、回転速度センサ43は、ドラム4の回転速度を検出する。
さらに、制御装置41には、負荷駆動回路46を介して、第1給水弁13,第2給水弁(給水弁,シャワー給水弁)14,排水用モータ31,循環ポンプ35及びインバータ47が接続されている。また、インバータ47にはメインモータ17が接続されている。制御装置41のCPUは、例えば、メインモータ17の回転制御及び第1給水弁13,第2給水弁(給水弁,シャワー給水弁)14の開閉制御等を行う。
制御装置41には、報知部57が接続されている。報知部57は、メッセージのような報知情報を音声で発話する場合、例えばスピーカで構成され、文字や絵柄や図形等で報知情報を出力する場合、発光ダイオード(LED)や液晶表示装置(LCD)で構成される。制御装置41のCPUは、設定表示部5における操作の受け付けや点灯制御、報知部57への報知情報の出力、記憶部56に記憶した情報の読出し又は記憶部56への情報の書込みなどの処理を行う。報知条件と報知情報とは、予め関連付けられて記憶部56に記憶されている。
制御装置41は、設定表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44及びドアスイッチ45からの検出信号に基づいて演算及び判断を行って、設定表示部5及び負荷駆動回路46を制御する。さらに、負荷駆動回路46は、第1給水弁13,第2給水弁14,排水用モータ31,循環ポンプ35及びインバータ47を駆動する。そして、インバータ47によって、ドラム駆動用のメインモータ17の回転速度が制御される。こうして、制御装置41の制御によって、予洗いコース及び本洗いコースにおける各工程が実行される。循環ポンプ35は、水槽6から排水された洗浄水を水槽6内に戻して循環させる。
上記構成の洗濯機1によれば、シャワーノズル25により、従来よりも粒径が小さな液滴の集合体である液滴シャワー流Sを旋回させながら拡散噴射することが可能になっている。したがって、シャワーノズル25から拡散噴射される液滴シャワー流Sは、洗濯物7に付着した汚れを洗い落としやすく、且つ広範囲に拡散される。そこで、この実施形態における予洗いコースでは、上記液滴シャワー流Sを、回転するドラム4に収容された洗濯物7に吹き付けることにより、予洗い工程を行っている。
制御装置41のCPUは、本洗い制御部48,予洗い制御部49,布量検知部50,使用状態判定部51,設定判定部52,時間計測部53,経過時間判定部54及び算出部55として、機能することができる。算出部55は、後述するように、布量検知部50によって検出された布量に基づいて、予洗い含水量Wp及び本洗い推定布量Qeを算出する。
以下、制御装置41における予洗い制御部49によって実行される予洗いコースの動作について説明する。
(第1実施形態)
図7は、予洗い制御部49によって実行される第1実施形態に係る予洗いコースのシーケンス図を示す。
図7のシーケンス図において、上から、回転速度センサ43によって検出されたドラム4の回転速度(つまりメインモータ17の回転速度)、排水用モータ31によって開閉される排水弁30のオン・オフ、シャワーノズル25に給水を行う第2給水弁14のオン・オフ、及び循環ポンプ35のオン・オフを示している。なお、予洗いコースは、洗濯物7に付着した泥汚れや食べこぼし等の汚れを予備的に洗い落とすコースであるため、予洗い工程及び脱水工程を含めてトータルで5分程度と短時間のコースである。
図7に示すように、予洗い制御部49によって予洗いコースが開始されると、第2給水弁14がオン(開)され、排水弁30がオフ(閉)されて、液滴シャワー流Sが噴射されてシャワー洗浄動作が行われる。新しくて清浄な水道水からなる液滴シャワー流Sが洗濯物7に噴射されることによって、洗濯物7に付着した汚れを洗い落とすことができる。
液滴シャワー流Sの噴射と同時に、メインモータ17が回転駆動されて、ドラム4の回転が開始する。制御装置41によってドラム4の回転速度が制御され、例えば、左回転5秒、停止4秒,右回転5秒、停止4秒を繰り返して、約50rpmでタンブリングするように制御される。ドラム4が約50rpmの回転速度で回転することによって、ドラム4の回転に伴って持ち上げられた洗濯物7が自重で落下する。洗濯物7が自重で落下するときの衝撃により、洗濯物7に付着した汚れを浮かすことができる。シャワー洗浄動作によって、水槽6内の水位が少しずつ上昇して洗濯物7の落下の様子が経時的に変化する。しかしながら、シャワー洗浄動作が短時間(例えば1分程度)で終了するため、液滴シャワー流Sによる水が水槽6内にほんの少し溜まるという程度であり、洗濯物7が水没した状態でのタンブリングということではない。
所定のシャワー洗浄時間が経過すると、シャワー洗浄動作を終了して、第2給水弁14がオフ(閉)され、排水弁30がオン(開)されて、排水タンブリング動作が行われる。排水タンブリング動作は、排水1及び排水2から構成されている。排水1及び排水2においては、制御装置41が、メインモータ17を制御して、ドラム4の回転速度が制御され、例えば、左回転5秒、停止4秒,右回転5秒、停止4秒を繰り返して、約50rpmでタンブリングするように制御される。このとき、制御装置41によって、排水用モータ31が制御されて、排水弁30が開かれて、水槽6内の排水が行われる。
排水1の動作が終了したか否かは、水位センサ42の出力に基づいて判定される。すなわち、排水1の動作が開始してから、水位センサ42で水槽6内の水位が常時検知され、水槽6内の水位が所定水位になったと判定されると、排水1の動作を終了して排水2の動作を開始する。また、排水2の動作が終了したか否かは、予洗い後経過時間で判定され、排水2の動作が開始してから所定時間経過後に、排水2の動作を終了する。排水2の動作が終了することにより、予洗いコースのうちの予洗い工程が終了する。なお、予洗いコースの全期間中、循環ポンプ35がオフ(閉)されている。したがって、洗濯物7から洗い落とされた汚れを含む洗浄水が、循環ポンプ35によって循環して、循環する洗浄水中の汚れが洗濯物7に再付着することが防止される。
予洗いコースにおいて、予洗い工程が終了すると、予洗い制御部49により脱水工程に移行する。脱水工程においては、まずバランス動作が行われる。バランス動作は、ドラム4のアンバランスを解消するための動作であり、ドラム4を正回転,回転停止,逆回転及び回転停止を順次繰り返して、ドラム4内の洗濯物7をタンブリングさせる。そして、バランス検知でアンバランスが解消されたことを検知すると、450rpmでの低速脱水が行われた後に、1000rpmでの高速脱水が行われる。そして、ドラム4の回転速度が0rpmまで減速される減速脱水が行われることにより、予洗いコースのうちの脱水工程が終了する。
上記第1実施形態によれば、予洗いコースにおいて、粒状の旋回流である液滴シャワー流Sが、回転するドラム4に収容された洗濯物7に対して噴射されると同時に、洗濯物7に付着した汚れを水で予洗することができるので、水を溜める時間を短縮できる。したがって、液滴シャワー流Sによる強い洗浄力によって洗濯物7に付着した汚れを予め落とすことができ、予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物7に再付着しにくくなる。また、洗剤を用いないで水道水での予洗いにより、泡消しが不要になるため、予洗いコースの運転時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、予洗いコースとして、粒状の旋回流である液滴シャワー流Sが、回転するドラム4に収容された洗濯物7に対して噴射される予洗いコースが1つだけ設けられているが、複数の予洗いコースを設けてもよい。例えば、予洗いコース1が第1実施形態の旋回流である液滴シャワー予洗い、予洗いコース2が、特許文献1に記載されているような水受け槽に水を溜める溜め水予洗いとし、使用者が設定表示部5にて選択できるようにしてもよい。
(第2実施形態)
図8から図11を参照しながら、第2実施形態に係る予洗いコース終了後の処理手順を説明する。
ステップS01において予洗いコースが終了すると、ステップS02において、報知部57により、予洗いコースが終了したことが報知される。報知部57による予洗いコース終了の報知は、例えば、ブザーによる報知音、スピーカによる音声発話、LEDランプの点滅等によって行われる。また、予洗いコースが終了すると、設定表示部5には、運転の残時間がゼロである旨が表示される。
ステップS03において、終了したコースが予洗いコースであるか否かが判定される。終了したコースが予洗いコースではないと判定される(ステップS03においてNO)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS06)。
終了したコースが予洗いコースであると判定される(ステップS03においてYES)と、ステップS04において、使用状態判定部51により、洗濯機1が使用状態にあるか否かが判定される。洗濯機1が使用状態になっていないと判定される(ステップS04においてNO)と、次のステップS05に進む。
ここで、使用状態判定部51によって洗濯機1が使用状態にあるか否かに関する判定は、例えば、使用者による洗濯機1の操作の有無、又は、洗濯機1の近傍での使用者の存在の有無のことを指している。使用者による洗濯機1の操作は、より詳しくは、ドア3の開閉操作や設定表示部5でのキー操作が、それぞれ、使用者によってなされることを指している。使用者によるドア3の開閉操作は、ドアスイッチ45によって検知される。使用者による設定表示部5でのキー操作は、設定表示部5上にあるコース選択キーやスタートキー等の選択キー5aの押下によって検知される。また、洗濯機1の近傍での使用者の存在の有無は、より詳しくは、図示しない赤外線センサ等の人感センサにより使用者が洗濯機1の近傍にいるかいないかが検知されることを指している。すなわち、これらの例では、洗濯機1の操作の有りの場合、ドア3の開閉操作があった場合、人感センサにより使用者が洗濯機1の近傍にいることが検知された場合のそれぞれが、洗濯機1が使用状態にあるとの判定となる。
ステップS05において、経過時間判定部54により、第1の所定時間が経過しているか否かが判定される。ここで、第1の所定時間は、例えば1時間から2時間である。第1の所定時間が経過していないと判定される(ステップS05においてNO)と、ステップS04まで戻る。
経過時間判定部54により、第1の所定時間が経過していると判定される(ステップS05においてYES)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS07)。
洗濯機1が使用状態になっていると判定される(ステップS04においてYES)と、図9から図11に示す動作が行われる。
図9は、第1実施例を示し、図8のステップS04において洗濯機1が使用状態になっていると判定されると、ステップS11において、報知部57により、予洗いコースが終了した後に、使用者を正しい使用態様に導くような第1のメッセージが報知される。予洗いコースは、洗濯物7に付着した泥汚れや食べこぼし等の汚れを予備的に洗い落とすコースであるため、予洗いコースに続いて本洗いコースを実行することを前提としている。したがって、例えば、「予洗いコースに続いて、本洗いコースを実行しますか?」のような第1のメッセージが報知される。なお、この場合の報知としては、音声報知であることが好ましい。
ステップS11において報知がなされたあと、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS12)。
図10を参照しながら、第2実施例を説明する。図8のステップS04において洗濯機1が使用状態になっていると判定されると、図10のステップS16において、設定表示部5が初期設定可能状態になるように制御される。設定表示部5を初期設定可能状態にするため、制御装置41のCPUは、選択キー5aにおける電源入/切キーを操作して電源投入を行うのと同じ初期化処理(例えば、マイコンリセット)を行っている。初期設定可能状態では、洗濯コース等を設定するためのキー入力を受付可能な態勢に整えられている。したがって、設定表示部5において、予洗いコースの後に行われる次の洗濯コースの設定を行うことができる。
ステップS17において、経過時間判定部54により、第2の所定時間が経過しているか否かが判定される。ここで、第2の所定時間は、設定操作が中断したときに次の設定操作が行われるまで待機する所定時間であり、例えば5分程度である。第2の所定時間が経過するまで、待機状態が継続する。そして、第2の所定時間が経過したと判定される(ステップS17においてYES)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS18)。
図11を参照しながら、第3実施例を説明する。図8のステップS04において洗濯機1が使用状態になっていると判定されると、図11のステップS21において、報知部57により、予洗いコースが終了した後に、使用者を正しい使用態様に導くような第1のメッセージが報知される。
ステップS21において報知がなされたあと、ステップS22において、設定表示部5が初期設定可能状態にされる。ステップS23において、経過時間判定部54により、第2の所定時間が経過しているか否かが判定される。第2の所定時間が経過するまで、待機状態が継続する。そして、第2の所定時間が経過したと判定される(ステップS23においてYES)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS24)。
上記第2実施形態によれば、予洗いコースが終了した後の報知により、使用者を正しい使用態様に導くことができる。したがって、予洗いコースだけ実行されているにもかかわらず本洗いまで完了していると使用者が誤解することが防止されて、顧客満足度を向上させることができる。また、予洗いコースが終了した後に、設定表示部5を初期設定可能状態にしておくことで、使用者がすぐに次の洗濯コース等を選択して設定できるので、顧客満足度を向上させることができる。
(第3実施形態)
図12及び図13を参照しながら、第3実施形態に係る予洗いコース終了後の処理手順を説明する。
図12は、第3実施形態の第4実施例を示す。ステップS31において予洗いコースが終了したあと、ステップS32において、報知部57により、予洗いコースが終了したことが報知される。報知部57による予洗いコース終了の報知は、例えば、ブザーによる報知音、スピーカによる音声発話、LEDランプの点滅等によって行われる。予洗いコース終了の報知を行ったあと、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS33)。
第4実施例における時間計測部53は、現在時刻を計測できるリアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)により実現される。リアルタイムクロックによれば、パワーオフモードになっていても、内蔵電池から電源供給を受けることで、現在時刻を刻み続けることができる。時間計測部53は、予洗いコースが終了した予洗いコース終了時刻と、電源入キーの操作が行われて再びパワーオンになる次の動作再開時刻を計測する。時間計測部53は、再びパワーオンになる次の動作再開時刻から予洗いコース終了時刻を差し引くことで、予洗い後経過時間を算出する。ここで、電源入キーの操作が行われて再びパワーオンになることが、次の動作再開に対応している。
ステップS34において、経過時間判定部54により、予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過しているか否かが判定される。ここで、第3の所定時間は、例えば10分程度である。予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過していないと判定される(ステップS34においてNO)と、ステップS36において報知部57が第2のメッセージを報知する。
予洗い後経過時間が第3の所定時間よりも短いというのは、使用者が予洗いコース終了後に次の本洗い動作を再開しようとしていると考えられる。すなわち、予洗いコースが予備的な洗いであることを使用者は理解しているものと考えられる。したがって、例えば、第2のメッセージとして、「続けて、洗剤を入れて本洗いを実行して下さい。」あるいは「追加の洗濯物があれば投入して本洗いを実行して下さい。」等の次の本洗い動作をサポートするようなメッセージが報知される。なお、この場合の報知としては、音声報知であることが好ましい。
経過時間判定部54により、予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過していると判定される(ステップS34においてYES)と、ステップS36において報知部57が第3のメッセージを報知する。
予洗い後経過時間が第3の所定時間よりも長いというのは、使用者が予洗いコース終了後に次の本洗い動作を行う意図が無いと考えられる。すなわち、予洗いコースがあくまでも予備的な洗いであって次に本洗い動作を必要とすることを使用者は理解していないと考えられる。したがって、例えば、第3のメッセージとして、「予洗いコースは、あくまでも予備的な洗いです。次に、本洗いコースを選択して下さい。」あるいは「予洗いコース終了した洗濯物が、濡れたまま放置されています。」等の予洗いコースの正しい意味を教示するようなメッセージが報知される。なお、この場合の報知としては、音声報知であることが好ましい。このように、第2のメッセージと第3のメッセージとは、異なっている。
図13は、第3実施形態の第5実施例を示す。ステップS41において、予洗いコースが終了したあと、ステップS42において、報知部57により、予洗いコースが終了したことが報知される。報知部57による予洗いコース終了の報知は、例えば、ブザーによる報知音、スピーカによる音声発話、LEDランプの点滅等によって行われる。予洗いコース終了の報知を行ったあと、パワーオンを継続しながら、設定表示部5には、運転の残時間がゼロである旨が表示される(ステップS43)。
第5実施例における時間計測部53は、タイマにより実現される。タイマは、予洗いコース終了から計測を開始して、設定表示部5が初期設定可能状態になったときに計測を終了することで、予洗い後経過時間を計測している。ここで、設定表示部5が初期設定可能状態になることが、次の動作再開に対応している。なお、初期設定可能状態というのは、上述したように、選択キー5aにおける電源入/切キーを操作して電源投入を行うのと同じ初期化処理が行われて、洗濯コース等を設定するためのキー入力を受付可能な態勢に整えられていることを指す。
ステップS44において、経過時間判定部54により、予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過しているか否かが判定される。ここで、第3の所定時間は、例えば10分程度である。予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過していないと判定される(ステップS44においてNO)と、ステップS46において報知部57が第2のメッセージを報知する。
予洗い後経過時間が第3の所定時間よりも短いというのは、使用者が予洗いコース終了に次の本洗い動作を行おうとしていると考えられる。すなわち、予洗いコースが予備的な洗いであることを使用者は理解しているものと考えられる。したがって、例えば、第2のメッセージとして、「続けて、洗剤を入れて本洗いを行って下さい。」あるいは「追加の洗濯物があれば投入して本洗いを行って下さい。」等の次の本洗い動作をサポートするようなメッセージが報知される。
経過時間判定部54により、予洗い後経過時間が第3の所定時間を経過していると判定される(ステップS44においてYES)と、ステップS45において報知部57が第3のメッセージを報知する。
予洗い後経過時間が第3の所定時間よりも長いというのは、使用者が予洗いコース終了後に次の本洗い動作を行う意図が無いと考えられる。すなわち、予洗いコースがあくまでも予備的な洗いであって次に本洗い動作を必要とすることを使用者は理解していないと考えられる。したがって、例えば、第3のメッセージとして、「予洗いコースは、あくまでも予備的な洗いです。次に、本洗いコースを選択して下さい。」あるいは「予洗いコース終了した洗濯物が、濡れたまま放置されています。」等の予洗いコースの正しい意味を教示するようなメッセージが報知される。したがって、第2のメッセージと第3のメッセージとは、異なっている。
上記第3実施形態によれば、予洗いコース終了から次の動作再開までの予洗い後経過時間が、第3の所定時間よりも短いか長いかという判定結果により、次の本洗い動作をサポートするようなメッセージ、または、予洗いコースの正しい意味を教示するようなメッセージという異なるメッセージが報知部57から報知される。したがって、予洗いコース終了後のアドバイスを適切に且つタイムリーに行うことができる。
(第4実施形態)
図14及び15を参照しながら、第4実施形態に係る布量検知動作の処理手順を説明する。
予洗いコース及び本洗いコースを備える洗濯機1では、汚れのひどい洗濯物7を予洗いした後に、汚れの少ない洗濯物7を追加投入して本洗いすることが想定されている。予洗い工程及び本洗い工程を実行する前に、乾いた洗濯物7の重量(以下、布量という。)を検知して、検知された布量に基づいて洗濯条件を決定することは、効率的な洗濯を可能にする。しかしながら、本洗い工程実行前の洗濯物7においては、予洗い後の湿った洗濯物7と追加投入される乾いた洗濯物7とが混在する。湿った洗濯物7と乾いた洗濯物7とが混在した洗濯物7について布量検知を行っても、湿った洗濯物7に含まれる水分量に起因して、布量検知の誤差が大きくなってしまう。予洗い前と予洗い後と本洗い前とにおいて、合計3回の布量検知を行うことが、例えば特開2008−183122号公報に開示されている。しかしながら、当該方法は、3回の布量検知を行うために布量検知に時間がかかり、総洗濯時間が長くなってしまう。
そこで、第4実施形態は、布量検知の回数を減らしながらも、本洗いコースに供される洗濯物7の布量を比較的精度良く補正しようとするものである。
図14は、制御装置41の布量検知部50及び算出部55によって実行される布量検知動作の処理手順に関する第6実施例を示すフローチャートである。予洗いコースに供される洗濯物7の布量は、最大で2kgであることを想定している。そのため、実際に予洗いされる洗濯物7の布質や布量に関係無く、予洗いによって洗濯物7が含水するであろう含水量(予洗い含水量)Wpが、或る所定の水分量であると仮定している。例えば、予洗いコース終了後の洗濯物7において、布量の30%の水が含水されると仮定する。そうすると、予洗い含水量が600gになる。このように、湿った洗濯物7は、予洗い含水量Wpとして、或る所定の含水量Wを含水していると仮定し、或る所定の含水量Wが、記憶部56に記憶されている。
図14のステップS51において、予洗いコースが選択されると、ステップS52において、予洗い制御部49により予洗いコースが実行される。ステップS52の予洗いコースでは、例えば、上述した第1実施形態で説明した予洗いコース、すなわち水道水の液滴シャワー流Sが噴射されるシャワー洗浄の予洗いコースが実行される。予洗いコース終了後のドラム4内には、湿った洗濯物7が収容されている。
ステップS53において、設定判定部52により、本洗いコースが選択されたか否かが判定される。本洗いコースが選択されていないと判定される(ステップS53においてNO)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS59)。
本洗いコースが選択されていると判定される(ステップS53においてYES)と、ステップS54において、予洗いコース終了後の湿った洗濯物7における予洗い含水量Wpが算出される。この場合、予洗い含水量Wpとして、記憶部56に記憶されている或る所定の含水量Wが用いられる。
ステップS55において、乾いた洗濯物7がドラム4内に追加投入され、制御装置41の布量検知部50によって、本洗い前の洗濯物7についての布量(本洗い前布量)Qmが検知される。本洗い前の洗濯物7についての布量検知は、予洗い後の湿った洗濯物7と追加投入される乾いた洗濯物7とが混在した洗濯物7に対して行われる。また、布量検知部50による本洗い前の布量検知は、例えば、洗濯物7が収容されたドラム4をメインモータ17によって回転させ、その場合におけるモータートルクの変動値によって求められる。
なお、布量検知部50による布量の検知方法は、例えば、実測した加速時及び減速時の角速度を用いて洗濯槽と布との負荷を含む慣性モーメントを算出し、この算出した慣性モーメントに基づいてテーブルを参照して布量を求めても良い。
ステップS56において、制御装置41の算出部55によって、本洗い前の洗濯物7についての本洗い推定布量Qeが算出される。具体的には、ステップS55において検知された本洗い前布量Qm(予洗い後の湿った洗濯物7の布量及び追加投入された乾いた洗濯物7の布量を合計した混在総布量)から、記憶部56に記憶された或る所定の含水量Wを減算することにより、本洗い推定布量Qeが算出される。本洗い推定布量Qeは、予洗い前の乾いた洗濯物7の布量及び追加投入された乾いた洗濯物7の布量を合計した乾燥総布量に比較的近い布量と考えることができる。
ステップS57において、ステップS56で算出された本洗い推定布量Qeに基づいて、本洗いコースが実行される。具体的には、本洗い推定布量Qeに応じて、本洗いコースにおいて、本洗い工程での必要な水量や洗剤量及び運転制御が決定されるとともに、すすぎ工程でのすすぎ時間や脱水工程での脱水時間等が決定され、本洗いコースでの運転動作が最適化される。なお、本洗いコースが乾燥工程を含む場合には、乾燥時間が決定される。そして、ステップS58において、本洗いコースが終了する。
第6実施例の布量検知方法では、布量検知が1回だけ行われて、布量検知の時間が短くて済むため、泥汚れや食べこぼし等の汚れを予備的に短時間で洗い落とすような、第1実施形態で説明した予洗いコースを備える場合に特に好適である。
図15を参照しながら、布量検知動作の処理手順に関する第7実施例を説明する。
図15は、制御装置41の予洗い制御部49及び本洗い制御部48によって実行される布量検知動作の処理手順に関する第7実施例を示すフローチャートである。第7実施例では、布量検知が、予洗い前及び本洗い前の合計2回行われている。
そして、予洗い前の洗濯物7の布量(予洗い前布量)Qpに基づいて、予洗いによって洗濯物7が含水するであろう含水量(予洗い含水量)Wpを算出するための算出式又は算出テーブルが、記憶部56に格納されている。なお、予洗い含水量Wpの算出式又は算出テーブルは、予洗い前布量Qpに対応するように、予め求められている。予洗い含水量Wpの算出テーブルは、例えば、500g刻みで、予洗い前布量Qpと予洗い含水量Wpとのデータを有している。
また、記憶部56が複数の予洗い含水量Wpの算出式又は算出テーブルを備えて、複数の予洗い含水量Wpの算出式又は算出テーブルが、複数の布質の選択肢に関連付けて記憶するように構成されてもよい。そして、洗濯物7の布質が親水性繊維又は疎水性繊維のいずれか多いかを使用者が決めて、選択キー5aによって、複数の布質の選択肢の中から適宜に選択して設定できる。
図15のステップS61において、予洗いコースが選択されると、ステップS62において、制御装置41の布量検知部50によって、予洗い前布量Qpが検知される。布量検知部50による予洗い前の布量検知は、例えば、予洗い用の乾いた洗濯物7が収容されたドラム4をメインモータ17によって回転させ、その場合におけるモータートルクの変動値によって求められる。
ステップS63において、ステップS62で検知された予洗い前の布量検知に基づいて、算出部55により予洗い含水量Wpが算出される。算出された予洗い含水量Wpは、記憶部56に記憶される。
ステップS64において、予洗い制御部49により予洗いコースが実行される。ステップS64の予洗いコースでは、例えば、上述した第1実施形態の予洗いコースが実行される。予洗いコース終了後のドラム4内には、湿った洗濯物7が収容されている。
ステップS65において、設定判定部52により、本洗いコースが選択されたか否かが判定される。本洗いコースが選択されていないと判定される(ステップS65においてNO)と、制御装置41は、洗濯機1がパワーオフモードで待機するように制御する(ステップS70)。
本洗いコースが選択されていると判定される(ステップS65においてYES)と、ステップS66において、乾いた洗濯物7がドラム4内に追加投入され、制御装置41の布量検知部50によって、本洗い前の洗濯物7についての布量(本洗い前布量)Qmが検知される。ステップS66において、本洗い前の洗濯物7についての布量検知は、予洗い後の湿った洗濯物7と追加投入される乾いた洗濯物7とが混在した洗濯物7に対して行われる。布量検知部50による本洗い前の布量検知は、例えば、洗濯物7が収容されたドラム4をメインモータ17によって回転させ、その場合におけるモータートルクの変動値によって求められる。
第6実施例と同様に、布量検知部50による布量の検知方法は、例えば、実測した加速時及び減速時の角速度を用いて洗濯槽と布との負荷を含む慣性モーメントを算出し、この算出した慣性モーメントに基づいてテーブルを参照して布量を求めても良い。
ステップS67において、制御装置41の算出部55によって、本洗い前の洗濯物7についての本洗い推定布量Qeが算出される。具体的には、ステップS66において検知された本洗い前布量Qm(予洗い後の湿った洗濯物7の布量及び追加投入された乾いた洗濯物7の布量を合計した混在総布量)から、記憶部56に記憶された予洗い含水量Wpを減算することにより、本洗い推定布量Qeが算出される。本洗い推定布量Qeは、予洗い前の乾いた洗濯物7の布量及び追加投入された乾いた洗濯物7の布量を合計した乾燥総布量に比較的近似した布量と考えることができる。
ステップS68において、ステップS67で算出された本洗い推定布量Qeに基づいて、本洗いコースが実行される。具体的には、本洗い推定布量Qeに応じて、本洗いコースにおいて、本洗い工程での必要な水量や洗剤量及び運転制御が決定されるとともに、すすぎ工程でのすすぎ時間や脱水工程での脱水時間等が決定され、本洗いコースでの運転動作が最適化される。なお、本洗いコースが乾燥工程を含む場合には、乾燥時間が決定される。そして、ステップS69において、本洗いコースが終了する。
第7実施例の布量検知方法では、布量検知が2回で済むため、特開2008−183122号公報に開示された方法よりも布量検知に要するトータル時間が短くなるとともに、第6実施例の方法よりも布量検知の精度を高めることができる。
この発明の洗濯機1は、
外箱1aと、
前記外箱1a内に配置される水槽6と、
前記水槽6内に回転可能に配置されて洗濯物7を収容する回転槽4と、
前記回転槽4を回転駆動する駆動装置17と、
前記回転槽4内に収容された前記洗濯物7に向けて水流Sを噴射する給水ノズル25と、
前記給水ノズル25への給水を制御する給水弁14と、
前記駆動装置17及び前記給水弁14を制御する制御装置41と
前記水槽4から排水された洗浄水を前記水槽4内に戻して循環させる循環ポンプ35とを備え、
前記制御装置41は、前記駆動装置17及び前記給水弁14を制御して、前記水流Sの噴射及び前記回転槽4の回転を行うことにより、前記洗濯物7に付着した汚れを水流Sで予洗いする予洗いコースを実行するとともに、前記予洗いコースでは前記循環ポンプ35が作動しないように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、汚れを含む循環水が使用されずに、清浄な水からなる水流Sが、回転する回転槽4に収容された洗濯物7に対して噴射されることにより、洗濯物7に付着した汚れを清浄な水で予洗することができる。したがって、給水ノズル25から噴射される水流Sによる強い洗浄力によって洗濯物7に付着した汚れを予め落とすことができ、予洗いによって洗浄水に溶け出した汚れが、予洗い中に洗濯物7に再付着しにくくなる。また、予洗いの運転時間を短縮できる。
前記給水ノズル25から噴射される前記水流Sが、粒状の旋回流Sであることが好ましい。
上記構成によれば、粒状の旋回流Sは、水量が少ないにもかかわらず、強い洗浄力を有している。
使用者による前記洗濯機1の操作の有無、又は、前記洗濯機1の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機1が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部51と、
メッセージを報知する報知部57と、をさらに備え、
前記制御装置41は、前記使用状態判定部51によって前記洗濯機1が使用状態にあると判定されると、前記報知部57が前記予洗いコースに関するメッセージを報知するように制御することが好ましい。
上記構成によれば、報知部57から報知される予洗いコースに関するメッセージにより、予洗いコースが終了した後に、使用者が正しい使用態様に導かれる。したがって、予洗いコースだけ実行されているにもかかわらず本洗いまで完了していると使用者が誤解することが防止されて、顧客満足度を向上させることができる。
使用者による前記洗濯機1の操作の有無、又は、前記洗濯機1の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機1が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部51と、
前記予洗いコース及び本洗いコースを含む洗濯コースの中から、所望の洗濯コースを選択して設定するための設定表示部5と、をさらに備え、
前記制御装置41は、前記使用状態判定部51によって前記洗濯機1が使用状態にあると判定されると、前記設定表示部5が初期設定可能状態になるように制御することが好ましい。
上記構成によれば、予洗いコースが終了した後に、設定表示部5を初期設定可能状態にしておくことで、使用者がすぐに次の洗濯コース等を選択して設定できるので、顧客満足度を向上させることができる。
前記予洗いコースの終了から次の動作再開までの予洗い後経過時間を計測する時間計測部53と、
前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かを判定する経過時間判定部54と
メッセージを報知する報知部57と、をさらに備え、
前記制御装置41は、前記経過時間判定部54による、前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かの判定結果に応じたメッセージを前記報知部57が報知するように制御することが好ましい。
上記構成によれば、予洗いコース終了から次の動作再開までの予洗い後経過時間が、所定時間よりも短いか長いかという判定結果により、次の運転動作をサポートするようなメッセージ、または、予洗いコースの正しい意味を教示するようなメッセージという異なるメッセージが報知部57から報知される。したがって、予洗いコース終了後のアドバイスを適切に且つタイムリーに行うことができる。
前記洗濯物7の量である布量を検知する布量検知部50と、
前記布量検知部50によって検出された布量に基づいて本洗い推定布量Qeを算出する算出部55とをさらに備え、
前記制御装置41は、前記駆動装置17及び前記給水弁14を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
前記算出部55は、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部50によって検知された本洗い前布量Qmに対して、前記予洗いによる含水量として或る所定の含水量Wを減算して、前記本洗い推定布量Qeを算出することが好ましい。
上記構成によれば、布量検知が1回だけ行われて、布量検知の時間が短くて済むため、泥汚れや食べこぼし等の汚れを予備的に短時間で洗い落とすことを目的とする予洗いコースを備える場合に特に好適である。
前記洗濯物7の量である布量を検知する布量検知部50と、
前記布量検知部50によって検出された布量に基づいて予洗い含水量Wp及び本洗い推定布量Qeを算出する算出部55とをさらに備え、
前記制御装置41は、前記駆動装置17及び前記給水弁14を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
前記算出部55は、前記予洗いコースの実行前に前記布量検知部50によって検知された予洗い前布量Qpに基づいて前記予洗い含水量Wpを算出し、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部50によって検知された本洗い前布量Qmに対して、前記予洗い含水量Wpを減算して、前記本洗い推定布量Qeを算出することが好ましい。
上記構成によれば、布量検知が2回で済むため、布量検知に要するトータル時間が短くなるとともに、布量検知の精度を高めることができる。
この発明の実施形態を具体的に説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
上述した洗濯機1は、乾燥機能を有してもよいし、乾燥機能を有さなくてもよい。洗濯機1が乾燥機能を有する場合、乾燥機能は、例えば、シーズヒータで温風を生成するヒータ乾燥方式、又は、ヒートポンプで温風を生成するヒートポンプ乾燥方式で提供される。
上記実施形態では、洗濯機1としてドラム式洗濯機1について説明したが、洗濯機1は、回転槽4が縦方向(垂直方向)に配設されて、パルセータの回転により洗い工程及びすすぎ工程を行い、回転槽4の高速回転により洗濯物7の脱水工程を行う縦型洗濯機であってもよい。縦型洗濯機においては、回転槽4を回転駆動する駆動装置17は、例えばモータとブレーキとクラッチとを備える。
上記実施形態では、シャワーノズル25に供給されて液滴シャワー流Sとして使用される水は、清浄度の高い水道水であるが、給水口12aにホースを介して風呂水ポンプを接続して供給される風呂水であってもよい。
なお、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態における予洗いコースの予洗い工程は、第1実施形態で説明した、水道水の液滴シャワー流Sが噴射されるシャワー洗浄に限られるものではなく、水を所定水位まで溜めたタンブリングや洗剤を用いた予洗いであってもよい。
1 ドラム式洗濯機
1a 外箱
2 外箱開口部
3 ドア
4 ドラム(回転槽)
5 設定表示部
5a 選択キー(設定部)
6 水槽
7 洗濯物
8 収容ケース
9 収容ケース給水経路
10 水槽給水経路
11 シャワー給水経路
12 給水部
12a 給水口
13 第1給水弁
14 第2給水弁(給水弁,シャワー給水弁)
15 水槽開口部
17 メインモータ(駆動装置)
18 ドラム開口部
23 第1経路
24 第2経路
25 シャワーノズル(給水ノズル)
35 循環ポンプ
38 ワーラー(旋回子)
41 制御装置
45 ドアスイッチ
48 本洗い制御部
49 予洗い制御部
50 布量検知部
51 使用状態判定部
52 設定判定部
53 時間計測部
54 経過時間判定部
55 算出部
56 記憶部
57 報知部
S 液滴シャワー流(粒状の旋回流、水流)

Claims (7)

  1. 外箱と、
    前記外箱内に配置される水槽と、
    前記水槽内に回転可能に配置されて洗濯物を収容する回転槽と、
    前記回転槽を回転駆動する駆動装置と、
    前記回転槽内に収容された前記洗濯物に向けて水流を噴射する給水ノズルと、
    前記給水ノズルへの給水を制御する給水弁と、
    前記駆動装置及び前記給水弁を制御する制御装置と、
    前記水槽から排水された洗浄水を前記水槽内に戻して循環させる循環ポンプとを備え、
    前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記水流の噴射及び前記回転槽の回転を行うことにより、前記洗濯物に付着した汚れを前記水流で予洗いする予洗いコースを実行するとともに、前記予洗いコースでは前記循環ポンプが作動しないように制御することを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機において、
    前記給水ノズルから噴射される前記水流が、粒状の旋回流であることを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1又は2に記載の洗濯機において、
    使用者による前記洗濯機の操作の有無、又は、前記洗濯機の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部と、
    メッセージを報知する報知部と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記使用状態判定部によって前記洗濯機が使用状態にあると判定されると、前記報知部が前記予洗いコースに関するメッセージを報知するように制御することを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1又は2に記載の洗濯機において、
    使用者による前記洗濯機の操作の有無、又は、前記洗濯機の近傍での使用者の存在の有無により前記洗濯機が使用状態にあるか否かを判定する使用状態判定部と、
    前記予洗いコース及び本洗いコースを含む洗濯コースの中から、所望の洗濯コースを選択して設定するための設定表示部と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記使用状態判定部によって前記洗濯機が使用状態にあると判定されると、前記設定表示部が初期設定可能状態になるように制御することを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項1又は2に記載の洗濯機において、
    前記予洗いコースの終了から次の動作再開までの予洗い後経過時間を計測する時間計測部と、
    前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かを判定する経過時間判定部と、
    メッセージを報知する報知部と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記経過時間判定部による、前記予洗い後経過時間が所定時間を経過しているか否かの判定結果に応じたメッセージを前記報知部が報知するように制御することを特徴とする洗濯機。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の洗濯機において、
    前記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と、
    前記布量検知部によって検出された布量に基づいて本洗い推定布量を算出する算出部とをさらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
    前記算出部は、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された本洗い前布量に対して、前記予洗いによる含水量として或る所定の含水量を減算して、前記本洗い推定布量を算出することを特徴とする洗濯機。
  7. 請求項1から5のいずれか一つに記載の洗濯機において、
    前記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と、
    前記布量検知部によって検出された布量に基づいて予洗い含水量及び本洗い推定布量を算出する算出部とをさらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動装置及び前記給水弁を制御して、前記予洗いコースと、該予洗いコースに続いて行われる本洗いコースとを実行し、
    前記算出部は、前記予洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された予洗い前布量に基づいて前記予洗い含水量を算出し、前記本洗いコースの実行前に前記布量検知部によって検知された本洗い前布量に対して、前記予洗い含水量を減算して、前記本洗い推定布量を算出することを特徴とする洗濯機。
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