JP2021061865A - コンバイン - Google Patents

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大介 阿部
Michio Aizawa
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Abstract

【課題】ダクト内での粉塵の滞留を防いで排出効率を向上できるコンバインを提供する。【解決手段】刈取装置で刈り取られた穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置と、前記搬送装置内の粉塵を外部に排出する除塵装置7と、を備え、前記除塵装置7が、前記搬送装置に形成された吸塵口から粉塵を吸い上げる吸塵ファン71と、前記吸塵ファン71を覆うフード721を有するとともに前記吸塵ファン71により吸い上げられた粉塵の排出路を構成するダクト72と、前記ダクト72の排出口に向けて粉塵を案内する案内部材73と、を備え、前記案内部材73は、前記フード721の上面に接することを特徴とするコンバイン。【選択図】図6

Description

本発明は、コンバインに関し、特にはコンバインの除塵装置に関する。
例えば、特許文献1に記載されているように、刈取装置で刈り取った穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置に除塵装置を設けたコンバインが知られている。除塵装置は、搬送装置内の粉塵を吸い上げる吸塵ファンと、その吸塵ファンにより吸い上げられた粉塵の排出路を構成するダクトとを備える。搬送装置に除塵装置を設けることにより、刈り取りで発生した粉塵が運転部の周辺に飛散することを防止できる。
ところが、従来の除塵装置においては、ダクト内で粉塵が滞留することがあり、粉塵の排出効率が十分とは言えず、これを更に改善する余地があることが判明した。また、吸塵ファンの近辺で粉塵が滞留した場合には、粉塵とともに吸い上げられた穀稈の一部が吸塵ファンに巻き付く恐れがあるため、故障の原因を取り除く観点からも、ダクト内での粉塵の滞留を防止する手法が望まれる。
実開平6−15430号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダクト内での粉塵の滞留を防いで排出効率を向上できるコンバインを提供することにある。
本発明に係るコンバインは、刈取装置で刈り取られた穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置と、前記搬送装置内の粉塵を外部に排出する除塵装置と、を備え、前記除塵装置が、前記搬送装置に形成された吸塵口から粉塵を吸い上げる吸塵ファンと、前記吸塵ファンを覆うフードを有するとともに前記吸塵ファンにより吸い上げられた粉塵の排出路を構成するダクトと、前記ダクトの排出口に向けて粉塵を案内する案内部材と、を備え、前記案内部材は、前記フードの上面に接するものである。フードの上面に接する案内部材を用いてダクト内の粉塵を排出口に向けて案内することにより、ダクト内での粉塵の滞留を防いで排出効率を向上できる。
コンバインの左側面図 コンバインの右側面図 コンバインの平面図 脱穀装置と選別装置とを示す図 除塵装置の縦断面図 除塵装置の平面図 除塵装置の斜視図 除塵装置の分解図
本発明に係るコンバインの一例について説明する。まずは、コンバインの全体構造について簡単に説明する。次いで、そのコンバインに装備されている刈取装置、脱穀装置及び選別装置について説明し、その後で除塵装置について説明する。
[コンバインの全体構造]
図1〜3は、それぞれ、本実施形態のコンバイン100の左側面、右側面、及び平面を示す。図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向、及び、上下方向を矢印で示している。
コンバイン100は、主に、走行装置1と、刈取装置2と、脱穀装置3と、選別装置4と、貯留装置5と、動力装置6とによって構成されている。脱穀部である脱穀装置3の左側には、後述する扱胴31の左側方をカバーするサイドカバー33が取り付けられている。また、後述する通り、コンバイン100には、穀粒を貯留するためのグレンタンク51と、グレンタンク51から穀粒を排出する排出オーガ52とが備えられている。
走行装置1は、シャーシフレーム10の下方に設けられている。走行装置1は、トランスミッション11と、左右一対に設けられたクローラ装置12とを備える。トランスミッション11は、後述するディーゼルエンジン61の動力をクローラ装置12に伝達する。クローラ装置12は、コンバイン100を前後方向に走行させたり、コンバイン100を左右方向に旋回させたりする。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられている。刈取装置2は、リール21と、カッター(刈刃)22と、オーガ(横送りスクリュー)23と、フィーダ24と、ロータ25(図4参照)とを備える。リール21は、回転することによって圃場の穀稈をカッター22へ案内する。カッター22は、リール21によって案内された穀稈を切断する。オーガ23は、カッター22によって切断された穀稈を所定の位置に集合させる。フィーダ24は、刈取装置2で刈り取られた穀稈を脱穀装置3に供給する搬送装置26を有し、その搬送装置26に後述する除塵装置7が取り付けられている。搬送装置26には、オーガ23によって集合させた穀稈をロータ25まで搬送する搬送コンベア27が内蔵されている。ロータ25は、フィーダ24によって搬送されてきた穀稈を脱穀装置3へ送り込む。
脱穀装置3は、刈取装置2及び搬送装置26の後方に設けられている。脱穀装置3は、扱室内に、扱胴31と、受網32とを備える。扱胴31は、回転することによって穀稈を脱穀する。受網32は、扱胴31によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置4へ落下させる。なお、扱胴31により脱穀された穀稈は、扱室内において扱胴31の上方に設けられる送塵弁(不図示)により後方に向けて搬送される。
選別装置4は、脱穀装置3の下方に設けられている。選別装置4は、揺動装置41と、送風装置(唐箕)42とを備える。揺動装置41は、脱穀物をふるいにかけて穀粒を選別する。揺動装置41で選別された穀粒は、一番コンベア143と揚穀コンベア151とを備えた穀粒搬送装置により搬送され、投入口153を介してグレンタンク51に投入される。送風装置42は、脱穀物に含まれる藁屑などの夾雑物を吹き飛ばすことによって穀粒を選別する。藁屑などの夾雑物は、カッターによって細かく裁断されて選別装置4の後方に設けられた排稈口(不図示)から外部へ排出される。
貯留装置5は、脱穀装置3及び選別装置4の右側方に設けられている。従って、脱穀装置3及び選別装置4と、貯留装置5とは、走行装置1の上方で左右に並列配置される。貯留装置5は、グレンタンク51を備える。グレンタンク51は、選別装置4から一番コンベア143及び揚穀コンベア151を介して搬送されてきた穀粒を貯留する。排出オーガ52は、グレンタンク51内の穀粒を排出する際に用いられる。排出オーガ52は、穀粒の排出作業を行う際に回動され、穀粒を任意の場所に排出できるように構成されている。
動力装置6は、運転部13の下方で且つ貯留装置5の前方に設けられている。動力装置6は、ディーゼルエンジン61で構成されている。ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。より具体的に説明すると、ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを、走行装置1など各部を駆動する動力に変換する。動力装置6は、電気によって動力を発生させる電動モータであっても構わない。また、動力装置6はディーゼルエンジン61と電動モータ双方を備えていてもよい。
運転部13は、グレンタンク51の前方で機体の右側前部に設けられている。運転部13には、オペレータが着席する運転座席14や、その運転座席14の前方に配置された操向ハンドル15が設置され、それらの周囲に変速レバーやクラッチレバー、スイッチ類など種々の操作具が配置されている。
[刈取装置]
既述のように、コンバイン100は、刈取装置2で刈り取られた穀稈を脱穀装置3に供給する搬送装置26を備える。搬送装置26には、刈り取った穀稈を搬送する搬送コンベア27が内蔵されている。搬送コンベア27は、搬送装置26の前端部で回転自在に支持された前方回転体271と、搬送装置26の後端部で回転自在に支持された後方回転体272と、それらに巻き付けられた左右一対の搬送チェーン273とを有する。搬送装置26の下面部は、油圧シリンダ28を介してシャーシフレーム10の前端部と連結されており、この油圧シリンダ28によって刈取装置2が昇降自在に構成されている。
刈取装置2で刈り取られた穀稈が搬送装置26により搬送されているときに、その刈取穀稈から発生する粉塵が搬送装置26を逆流して運転部13の周辺に飛散すると、オペレータの視界が妨げられるなどして作業環境が悪化する。そこで、本実施形態では、搬送装置26に除塵装置7を設けることにより粉塵の飛散防止を図っている。除塵装置7は、搬送装置26に形成された吸塵口261(図5及び図8参照)から粉塵を吸引して外部に排出する。本実施形態では、搬送装置26の上面に吸塵口261が形成された例を示すが、搬送装置26の側面または下面に吸塵口が形成されてもよい。
[脱穀装置]
既述のように、脱穀装置3は、扱室内に、扱胴31と、受網32とを備える。図4に示すように、扱胴31は、主に、センターシャフト(扱胴軸)311と、扱胴始端部(掻き込みスクリュー)312と、ツースバー(扱歯支持部材)313とにより構成されている。本実施形態では、センターシャフト311の前端部に扱胴始端部312が配置され、その扱胴始端部312の後方にセンターシャフト311を中心として複数のツースバー313が並列に配置されている。
センターシャフト311は、直線状に形成された構造体であり、扱胴始端部312とツースバー313を支持する。センターシャフト311は、その前端部で扱胴始端部312を支持し、その中央部から後端部にかけて複数のツースバー313を支持する。センターシャフト311は、その前端部及び後端部が扱室の前壁及び後壁によって回転自在に支持されている。
扱胴始端部312は、螺旋状のインペラ(掻き込み羽根)312bが着脱可能に形成された構造体である。扱胴始端部312は、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を掻き込む。つまり、扱胴始端部312は、回転することにより、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を取り込んで扱胴始端部312の後方(即ち、扱胴31)へ送り出す。扱胴始端部312は、螺旋状のインペラ312bが形成された構造に限られず、複数のブレードが形成された構造でも構わない。
ツースバー313は、複数の扱歯313tが所定の間隔を設けて平行に配置された構造体である。ツースバー313は、扱胴始端部312が送り出した穀稈を脱穀する。つまり、ツースバー313は、回転することにより、扱胴始端部312が送り出した穀稈を揉み込み、また打撃して脱穀物を落とす。扱胴31で脱穀処理された穀稈の一部や塵などは、扱胴31の後方に流下し、脱穀装置3の後方から排出される。ツースバー313は、複数の扱歯313tを有する構造に限られず、螺旋状のブレードを有する構造でもよい。また、本実施形態では、複数のツースバー313と、各ツースバー313同士に亘って設けられる板部材314とにより、扱胴31の内部空間と扱胴31の外部空間とを隔てて全体として円筒状をなす回転体を構成しているが、これに代えて、円筒形状の回転体に複数の扱歯313tを備えた構造としてもよい。脱穀装置3の後方には、穀稈を裁断するカッター(裁断装置)を設けることが可能である。
受網32は、主に、網体321により構成されている。本実施形態では、複数のツースバー313によって構成される回転体の下方を覆うように網体321が設けられている。網体321は、複数のワイヤ321wを所定の間隔で平行に張り巡らした構造体である。網体321は、ツースバー313によって揉み込まれる穀稈を支持する。また、網体321は、その隙間から脱穀物を選別装置4へ落下させる。網体321の左端部と右端部は、脱穀装置3に対して着脱自在に支持されている。
[選別装置]
既述のように、選別装置4は、揺動装置41と、送風装置42とを備える。図4に示すように、揺動装置41は、主に、フィードパン411と、チャフシーブ412と、ストローラック413とにより構成されている。本実施形態では、フィードパン411の後方にチャフシーブ412が配置され、そのチャフシーブ412の後方にストローラック413が配置されている。
フィードパン411は、広く平らに形成された構造体である。フィードパン411は、受網32から落下してきた脱穀物を受け止める。また、フィードパン411は、前後に揺動することにより、フィードパン411上の脱穀物を均しながら後方に移動させる。このとき、脱穀物は、斜めに取り付けられたフィン411fによって左右方向にも満遍なく広げられる。
チャフシーブ412は、複数のシーブプレート412pが所定の間隔を設けて平行に取り付けられた構造体である。シーブプレート412p同士の間隔は変更可能に構成されている。チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物を濾過する。つまり、チャフシーブ412は、前後に揺動することにより、フィードパン411から送られてきた脱穀物をふるいにかける。これにより、脱穀物に混入している夾雑物を浮き上がらせ、穀粒と分離することができる。こうして、チャフシーブ412は、脱穀物から穀粒の選別(「精選別」)を行う。精選別後の脱穀物(穀粒のみを含む「一番処理物」)は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431で案内されて一番樋43へ落下し、一番コンベア143で右側方へと搬送される。チャフシーブ412の上に残った脱穀物は、後方に移動してストローラック413へ送られる。
ストローラック413は、複数のラックプレート413pが所定の間隔を設けて平行に取り付けられた構造体である。ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物を濾過する。つまり、ストローラック413は、前後に揺動することにより、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物をふるいにかける。これにより、脱穀物に混入している比較的大きな夾雑物を支持して、穀粒と分離することができる。こうして、ストローラック413は、脱穀物から穀粒の選別(「精選別」)を行う。精選別後の脱穀物(穀粒と少数の小さな夾雑物を含む「二番処理物」)は、第二流穀板441で案内されて二番樋44へ落下する。二番樋44に落下した脱穀物は、二番コンベア144で右側方へと搬送され、選別装置4の前端側に還元搬送されて、再度の選別処理に供される。また、ストローラック413の上に残った脱穀物は、後方に移動して外部へ排出される。
その後、チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物をふるいにかける。上述したように、穀粒のみを含む精選別後の脱穀物は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431で案内されて一番樋43へ落下する。チャフシーブ412の上に残った脱穀物は、後方に移動してストローラック413へ送られる。
加えて、ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物をふるいにかける。上述したように、穀粒と少数の小さな夾雑物とを含む精選別後の脱穀物は、第二流穀板441で案内されて二番樋44へ落下する。ストローラック413の上に残った脱穀物は、後方に移動して外部へ排出される。
送風装置42は、主に、ファン421と、ファンケース422とにより構成されている。本実施形態では、フィードパン411の下方にファン421が配置され、そのファン421を覆うようにファンケース422が配置されている。
ファン421は、複数のファンプレート421pが所定の角度で取り付けられた構造体である。ファン421は、チャフシーブ412やストローラック413に向けて風を送り、夾雑物を吹き飛ばす。つまり、ファン421は、回転して風を送り出すことにより、チャフシーブ412上の藁屑や、チャフシーブ412から落下した藁屑、ストローラック413上の藁屑、ストローラック413から落下した藁屑などを吹き飛ばす。これにより、脱穀物に混入している比較的小さな夾雑物を穀粒と分離することができる。こうして、ファン421は、脱穀物から穀粒の選別を行う。選別後の脱穀物(穀粒のみを含む)は、第一流穀板431で案内されて一番樋43へ落下する。若しくは、選別後の脱穀物(穀粒と少数の小さな夾雑物を含む)は、第二流穀板441で案内されて二番樋44へ落下する。
ファンケース422は、板材を折り曲げて形成された構造体である。ファンケース422は、ファン421を覆うとともに、そのファン421が送り出した風を所定の方向へ案内する。より具体的に説明すると、ファンケース422は、ファン421が送り出した風を所定の方向へ案内する。
[除塵装置]
既述のように、コンバイン100は、搬送装置26内の粉塵を外部に排出する除塵装置7を備える。除塵装置7は、図5〜8に示すように、搬送装置26に形成された吸塵口261から粉塵を吸い上げる吸塵ファン71と、吸塵ファン71を覆うフード721を有し、吸塵ファン71により吸い上げられた粉塵の排出路を構成するダクト72と、吸塵ファン71とフード721との間に設けられ、ダクト72の排出口72eに向けて粉塵を案内する案内部材73とを備える。説明の都合上、図6では、フード721を透過させて描いている。また、図7では、フード721において吸塵ファン71を覆う部分の図示を省略している。除塵装置7は、更に、吸塵口261と吸塵ファン71との間に配置された網部材74を備える。
吸塵ファン71は、フード721に向けて円形に開口した開口部711を有するケーシング712と、そのケーシング712の中心に配置されたモータ713によって駆動される回転羽根714とを含む。モータ713を回転するための電源は、例えば脱穀装置3から取り出すことができる。モータ713に電力を供給する電源コード(不図示)は、タイマユニット715に接続されるとともに、フード721に形成された穴721hを通ってダクト72内のコネクタ716に接続される。タイマユニット715は、モータ713を一定時間ごとにオフにして吸塵ファン71の動作を一時停止することにより、吸塵ファン71や網部材74の目詰まりを防止する。
吸塵ファン71は、フード721に固定されており、より具体的には、一対のブラケット76を介してフード721に取付固定されている。一対のブラケット76は、それぞれ、ボルトなどの固定具76bによってフード721の内面に取り付けられている。吸塵ファン71のケーシング712には複数の(本実施形態では4本の)脚部712fが形成されており、各々の脚部712fが、ボルトなどの固定具71bによってブラケット76に取り付けられている。
ダクト72は、搬送装置26の上面に配置されたフード721と、その搬送装置の側面に配置され、下端部に排出口72eを有する縦カバー722とを含む。図5では、ダクト72内の空気が流れる方向を矢印で概念的に表している。ダクト72は、フード721と縦カバー722とにより全体としてL字状に延びており、吸塵ファン71により吸い上げられた粉塵は下方に向けて排出される。フード721は、左右方向の排出路を形成する横排出路形成部材であり、縦カバー722は、上下方向の排出路を形成する縦排出路形成部材である。縦排出路形成部材は、筒体で構成することも可能である。排出口72eは、運転部13とは反対側となる搬送装置26の左側に配置されている。
案内部材73は、吸塵ファン71により吸い上げられたダクト72内の粉塵を、排出口72eに向けて(別の言い方をすれば、縦カバー722に向けて)案内する。これにより、ダクト72内での粉塵の滞留を防いで排出効率を向上することができる。また、吸塵ファン71の近辺で粉塵の滞留を防止することによって、粉塵とともに吸い上げられた穀稈の一部が吸塵ファン71に巻き付くことによる故障の発生が抑えられる。
本実施形態の案内部材73は、吸塵ファン71とフード721との間の空間を、排出口72eから相対的に近い第1の空間81と、排出口72eから相対的に遠い第2の空間82とに仕切るように設けられており、吸塵ファン71の開口部711が第1の空間81に面している。開口部711は、第2の空間82には面しておらず、その全域が第1の空間81に面することが好ましい。開口部711の右側(排出口72eから遠くなる側)に位置する第2の空間82では、空気が停滞しやすく粉塵が滞留する傾向にあるが、このように案内部材73で仕切っておくことで、ダクト72内の粉塵が第2の空間82を通らずに排出口72eへ送られ、粉塵の滞留を防止できる。
本実施形態では、案内部材73が、吸塵ファン71の開口部711に沿って設けられているため、吸塵ファン71の近辺で粉塵が滞留することを効果的に防止できる。これにより、粉塵とともに吸い上げられた穀稈の一部が吸塵ファン71に巻き付くことによる故障の発生が効果的に抑えられる。図6及び図7のように、案内部材73は、湾曲した板材によって形成されている。案内部材73には、ケーシング712の脚部712fを通すための穴73hが設けられている。案内部材73は、フード721の前方の内面から後方の内面に亘って設けられ、開口部711に沿って湾曲している。吸塵ファン71の上方ではフード721の内面が傾斜しており、それに沿って案内部材73の上縁も傾斜している。案内部材73は、その長手方向に沿ってフード721の内面に密着していることが好ましいが、小さい隙間が形成されていてもよい。
案内部材73は、フード721に固定されている(図8参照)。本実施形態では、前後方向における案内部材73の両端部と中央部の3箇所にスポット溶接を施し、フード721の内面に接合している。案内部材73の中央部では、上方に位置するフード721の内面との接触領域を確保するために、屈曲形状の板材731を介在させてスポット溶接を施している。案内部材73は、吸塵ファン71に固定されていてもよい。また、スポット溶接に限らず、ビスなどの他の固定手段を用いて案内部材73を固定することも可能である。
図5に示すように、フード721は、吸塵ファン71の上方に形成され、排出口72eに向かって(別の言い方をすれば、縦カバー722に向かって)上方に傾斜した傾斜面723を含む。傾斜面723は、吸塵ファン71の開口部711の大部分を覆うことが好ましく、開口部711の全域を覆うことがより好ましい。これによって、案内部材73の作用と相俟って、吸塵ファン71により吹き上げられた空気が排出口72eに向けて円滑に送られるため、粉塵の滞留を防ぐのに有効である。また、フード721は、吸塵ファン71に向かって上方に傾斜した傾斜面724を含む。吸塵ファン71により吹き上げられて左側に送られた空気は、傾斜面724に当たって下方に送られる。傾斜面724は、開口部711の上縁よりも下方の位置から上方に向けて延びていることが好ましい。これにより、傾斜面724に当たった空気の流れを滑らかに変えられるので、粉塵の滞留を防ぐのに有効である。
網部材74は、吸塵口261を覆うように配置されている。網部材74は、刈り取った穀稈の一部が粉塵とともにダクト72に侵入することを防いで、吸塵ファン71を保護する。本実施形態では、網部材74が、パンチングメタル板によって形成されたパンチメタル網である例を示す。パンチメタル網は、クリンプ網に比べて凹凸が小さく、刈り取った穀稈の一部が引っ掛かりにくいため、吸塵能力の低下を抑えることができる。
図8に示すように、除塵装置7は、搬送装置26に取り付けられる支持部材75を備えており、フード721と網部材74とが、それぞれ支持部材75によって支持されている。これにより、支持部材75を介してフード721と網部材74とを一体的に取り扱うことができ、搬送装置26に除塵装置7を取り付ける作業が簡単になる。図8に示すように、支持部材75は、吸塵口261を取り囲むように配置される枠状部751と、枠状部751の前方部分に設けられた板状部752と、枠状部751の後方部分に設けられた板状部753と、枠状部751の側方に(本実施形態では左側に)向けて延出した腕部754とを有する。
支持部材75は、固定具75bを介して搬送装置26に取り付けられている。本実施形態では、固定具75bとしてのボルトが、網部材74に形成された孔74hと、支持部材75の板状部752,753の各々に形成された孔75hとに挿通されるとともに、搬送装置26に形成された孔26hに挿通され、搬送装置26の内部でナット(不図示)と締結される。網部材74は、枠状部751の内部に配置され、一対の板状部752,753に載置される。上記のように、網部材74は、固定具75bとしてのボルトによって支持部材75に固定される。
フード721の前方には、枠状部751に連結される蝶番725が設けられており、フード721の後方には、板状部753に固定されるボルト726bを備えたブラケット726が設けられている。吸塵ファン71や網部材74などをメンテナンスする際には、ブラケット726のボルト726bを外すことにより、蝶番725を支点にして排塵ファン71と共にフード721を回動することで、フード721の後方を開放できる。フード721の下方の周縁には、スポンジなどの弾性材で形成されたシール材727が装着されている。シール材727は、フード721と支持部材75との間の隙間、並びに、フード721と縦カバー722との間の隙間を塞いで、ダクト72の密封性を高める。
縦カバー722は、支持部材75によって支持されている。本実施形態では、縦カバー722の上縁に形成された鍔状部722fが支持部材75の腕部754に引っ掛けられるとともに、それらがビスなどの固定具722vによって固定される。このように、フード721と縦カバー722とが支持部材75に支持されていることで、それらにより構成されるダクト72を一体的に取り扱うことができる。
本実施形態では、既述のように、フード721、縦カバー722及び網部材74が、それぞれ支持部材75で支持されているとともに、吸塵ファン71がフード721に固定され、案内部材73がフード721(または吸塵ファン71)に固定されているため、これらを予め組み付けてユニット化しておくことが可能である。その結果、該ユニットを搬送装置26に取り付けることが容易となる。具体的には、ユニット化した除塵装置7を搬送装置26の上部に載置し、フード721を開放した上で、固定具75bにより網部材74と支持部材75と搬送装置26とを締結することで、ユニット化した除塵装置7を搬送装置26に装着できる。除塵装置7がオプション品である場合には、既存のコンバインに対してユーザーなどが除塵装置7を取り付けることもあり得るので、簡単な作業で済むことは極めて都合が良い。
本実施形態では普通型コンバインの例を示したが、これに限られず、本発明は自脱型コンバインであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
2 刈取装置
3 脱穀装置
7 除塵装置
24 フィーダ
26 搬送装置
71 吸塵ファン
72 ダクト
72e 排出口
73 案内部材
74 網部材
75 支持部材
81 第1の空間
82 第2の空間
100 コンバイン
261 吸塵口
711 開口部
721 フード
722 縦カバー

Claims (5)

  1. 刈取装置で刈り取られた穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置と、
    前記搬送装置内の粉塵を外部に排出する除塵装置と、を備え、
    前記除塵装置が、
    前記搬送装置に形成された吸塵口から粉塵を吸い上げる吸塵ファンと、
    前記吸塵ファンを覆うフードを有するとともに前記吸塵ファンにより吸い上げられた粉塵の排出路を構成するダクトと、
    前記ダクトの排出口に向けて粉塵を案内する案内部材と、を備え、
    前記案内部材は、前記フードの上面に接することを特徴とするコンバイン。
  2. 前記案内部材は、前記吸塵ファンと前記フードとの間の空間を、前記排出口から相対的に近い第1の空間と、前記排出口から相対的に遠い第2の空間とに仕切るように設けられており、前記吸塵ファンの開口部が前記第1の空間に面している請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記案内部材が、前記吸塵ファンの開口部に沿って設けられている請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記吸塵ファンが前記フードに固定されており、前記案内部材が前記フードまたは前記吸塵ファンに固定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記ダクトの前面は、前記吸塵ファン側から機体幅方向の外側に向かって後方に傾斜する請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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