JP2021057554A - コイル部品 - Google Patents

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憲隆 千代
孝和 丸山
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孝和 丸山
太洋 大石
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太洋 大石
朋大 森木
Tomohiro Moriki
朋大 森木
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滋 金子
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Abstract

【課題】スパイラル状の平面導体からなるコイルの特性を最適化する。【解決手段】コイル部品は、分割パターンA1から分岐した分割パターンA11、A12と、分割パターンB2から分岐した分割パターンB13、B14を備え、外周側に位置する分割パターンA11が内周側に位置する分割パターンB14に接続され、内周側に位置する分割パターンA12が外周側に位置する分割パターンB13に接続される。このように、分割パターンA1、B2が途中で分岐していることから、内周側においては渦電流の影響を低減することができ、外周側においてはスリットによるパターン幅の減少を抑えることが可能となる。内外周差が相殺されることから、電流密度の偏りも低減する。【選択図】図6

Description

本発明はコイル部品に関し、特に、基板上に形成されたスパイラル状のコイルパターンを有するコイル部品に関する。
各種電子機器に用いられるコイル部品としては、磁性コアにワイヤ(被覆導線)を巻回したタイプのコイル部品の他、基板の表面にスパイラル状のコイルパターンを複数ターンに亘って形成したタイプのコイル部品が知られている。例えば、特許文献1には、絶縁基板の表面にスパイラル状のコイルパターンを形成し、このコイルパターンをスパイラル状のスリットによって径方向に3分割した構成が開示されている。このように、コイルパターンをスパイラル状のスリットによって径方向に分割すれば、電流密度の偏りが低減されることから、直流抵抗や交流抵抗を低減することが可能となる。しかしながら、特許文献1においては、内周側に位置するラインと外周側に位置するラインの電気長に大きな差が生じることから、これによって交流抵抗が増大するという問題があった。
これに対し、特許文献2に記載されたコイル部品は、基板の両面にスパイラル状のコイルパターンを形成するとともに、各ターンをスパイラル状のスリットによって径方向に2分割し、且つ、一方のコイルパターンにおいて内周側に位置するラインを他方のコイルパターンにおいて外周側に位置するラインに接続し、一方のコイルパターンにおいて外周側に位置するラインを他方のコイルパターンにおいて内周側に位置するラインに接続している。これにより、内外周差が相殺されることから、交流抵抗を低下させることが可能となる。しかしながら、コイルパターンの内周側と外周側とでは最適なパターン形状が異なることから、特許文献2のように、各ターンを構成するラインの数が一定であると、最適な特性を得ることは困難である。
一方、特許文献3には、スパイラル状の平面導体を部分的に複数ラインに分割した構成が開示されている(FIG.6参照)。これにより、1ラインからなるターン(FIG.6の符号202)と2ラインに分割されたターン(FIG.6の符号212)が1つのコイルパターン内において混在する。
特開平8−203739号公報 特開2019−003993号公報 米国特許第8866259号明細書
しかしながら、また、特許文献3においては、2ラインに分割されたターンの一方(FIG.6の符号212a)が内周端において導体プラグ(FIG.6の符号206a)に接続され、別のコイルパターンを構成する2つのライン(FIG.7の符号211a,211b)に共通に接続されている。このため、導体プラグから流れる電流は、2つのラインのうち内側に位置するライン(FIG.7の符号211b)に偏ってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、スパイラル状の平面導体をスパイラル状のスリットによって複数のラインに分割した構成を有するコイル部品において、電流密度の偏りを低減するとともに、内周側と外周側とでコイルパターンのパターン形状を異ならせることによって、よりいっそう良好なコイル特性を確保することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、基板と、基板の一方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第1のコイルパターンと、基板の他方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第2のコイルパターンとを備え、第1のコイルパターンは、第1のラインと、第1のラインよりも内周側に位置し、第1のラインから分岐した第2及び第3のラインを含み、第2のコイルパターンは、第4のラインと、第4のラインよりも内周側に位置し、第4のラインから分岐した第5及び第6のラインを含み、第3のラインは第2のラインよりも内周側に位置し、第6のラインは第5のラインよりも内周側に位置し、第2のラインの内周端は、基板を貫通して設けられた第1の接続部を介して第6のラインの内周端に接続され、第3のラインの内周端は、基板を貫通して設けられた第2の接続部を介して第5のラインの内周端に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2のコイルパターンが途中で分岐していることから、内周側におけるライン数を選択的に増やすことが可能となる。これにより、内周側においては渦電流の影響を低減することができるとともに、外周側においてはスリットによるパターン幅の減少を抑えることが可能となる。しかも、外周側に位置する第2のラインを内周側に位置する第6のラインに接続し、内周側に位置する第3のラインを外周側に位置する第5のラインに接続していることから、内外周差も相殺され、電流密度の偏りを低減することが可能となる。
本発明において、第1及び第4のラインのパターン幅よりも、第2,第3、第5及び第6のラインのパターン幅の方が小さくても構わない。これによれば、内周側における渦電流の影響をより低減することができるとともに、外周側におけるパターン幅を十分に確保することが可能となる。
本発明において、第1及び第4のラインのパターン厚よりも、第2,第3、第5及び第6のラインのパターン厚の方が小さくても構わない。これによれば、内周側における渦電流の影響をよりいっそう低減することができるとともに、外周側におけるパターン断面積を十分に確保することが可能となる。
本発明において、第1のコイルパターンの最外周ターンは、スパイラル状のスリットによって第1のラインを含む複数のラインに径方向に分割されており、第2のコイルパターンの最外周ターンは、スパイラル状のスリットによって第4のラインを含む複数のラインに径方向に分割されていても構わない。これによれば、外周側における渦電流の影響を低減することが可能となる。
本発明において、第1のラインは、第2及び第3のラインに分岐する部分に近づくにつれてパターン幅が連続的に拡大し、第4のラインは、第5及び第6のラインに分岐する部分に近づくにつれてパターン幅が連続的に拡大するものであっても構わない。これによれば、分岐する部分に隣接するラインのパターン形状の滑らかさを維持することが可能となる。
このように、本発明によれば、電流密度の偏りを低減することができるとともに、内周側においては渦電流の影響を低減し、外周側においてはスリットによるパターン幅の減少を抑えることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態によるコイル部品の構成を示す略断面図である。 図2は、第1のコイルパターン100のパターン形状を説明するための平面図である。 図3は、第1のコイルパターン100の等価回路図である。 図4は、第2のコイルパターン200のパターン形状を説明するための平面図である。 図5は、第2のコイルパターン200の等価回路図である。 図6は、本発明の一実施形態によるコイル部品の等価回路図である。 図7は、分割の前後におけるパターン形状の第1の例を説明するための模式図である。 図8は、分割の前後におけるパターン形状の第2の例を説明するための模式図である。 図9は、分割の前後におけるパターン形状の第3の例を説明するための模式図である。 図10は、分割の前後におけるパターン形状の第4の例を説明するための模式図である。 図11は、分割の前後におけるパターン形状の第5の例を説明するための模式図である。 図12は、分割の前後におけるパターン形状の第6の例を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるコイル部品の構成を示す略断面図である。
図1に示すように、本実施形態によるコイル部品は、基板10と、基板10の一方の表面11に形成された第1のコイルパターン100と、基板10の他方の表面12に形成された第2のコイルパターン200とを備えている。詳細については後述するが、第1のコイルパターン100の内周端と第2のコイルパターン200の内周端は、基板10を貫通して設けられた複数の接続部301〜304(図1に示す断面には現れない)を介して互いに接続されている。
基板10の材料については特に限定されないが、PET樹脂などの透明又は半透明なフレキシブル絶縁材料を用いることができる。また、基板10は、ガラスクロスにエポキシ系樹脂が含浸されたフレキシブル基板であっても構わない。
図2は、第1のコイルパターン100のパターン形状を説明するための平面図であり、基板10の一方の表面11側から見た状態を示している。
図2に示すように、第1のコイルパターン100は、ターン110〜ターン150からなる5ターン構成であり、ターン110が最外周に位置し、ターン150が最内周に位置する。ターン110〜150のうち、外周側に位置するターン110〜130は、スパイラル状の1本のスリットによって径方向に2分割されている。つまり、ターン110はライン111,112に2分割され、ターン120はライン121,122に2分割され、ターン130はライン131,132に2分割される。ここで、ライン111,121,131は、ライン112,122,132よりも外周側に位置する。これに対し、内周側に位置するターン140,150は、スパイラル状の3本のスリットによって径方向に4分割されている。つまり、ターン140はライン141〜144に4分割され、ターン150はライン151〜154に4分割される。ここで、ライン141,151は当該ターンにおいて最も外周側に位置し、ライン142,152は当該ターンにおいて2番目に外周側に位置し、ライン143,153は当該ターンにおいて2番目に内周側に位置し、ライン144,154は当該ターンにおいて最も内周側に位置する。
分割数は、ターン130とターン140の境界部分において変化する。具体的には、ターン130を構成するライン131が境界部分においてライン141,142に2分岐し、ターン130を構成するライン132が境界部分においてライン143,144に2分岐する。
第1のコイルパターン100の外周端105は、径方向に引き出される。また、第1のコイルパターン100の内周端は4つ存在する。つまり、ライン151の端部である内周端101と、ライン152の端部である内周端102と、ライン153の端部である内周端103と、ライン154の端部である内周端104が存在する。これらの内周端101〜104は、それぞれ接続部301〜304に接続される。
これにより、図3に示すように、ライン111,121,131からなる分割パターンA1は、ライン141,151からなる分割パターンA11とライン142,152からなる分割パターンA12に分岐し、ライン112,122,132からなる分割パターンA2は、ライン143,153からなる分割パターンA13とライン144,154からなる分割パターンA14に分岐する。このように、第1のコイルパターン100は、外周端105から内周端101〜104に向かって、分岐により分割パターン数が増加する。つまり、外周端105においては単一のパターンであるのに対し、ターン110〜130においては2つの分割パターンA1,A2に分岐し、ターン140,150においては4つの分割パターンA11〜A14に分岐する。外周端から内周端に向かって一旦分岐した複数の分割パターンは、面内で再び合流することなく分岐したまま内周端に向かうことが好ましい。これは、一旦分岐した複数の分割パターンを面内で再び合流させると、合流部分に電流が集中し、電流密度に偏りが生じるからである。
図2に示すように、第1のコイルパターン100の中心点C1から放射状に延在する仮想線L1を引いた場合、接続部301と接続部304は、仮想線L1を基準として互いに対称となる位置に配置され、且つ、接続部302と接続部303は、仮想線L1を基準として互いに対称となる位置に配置される。
図4は、第2のコイルパターン200のパターン形状を説明するための平面図であり、基板10の他方の表面12側から見た状態を示している。
図4に示すように、第2のコイルパターン200のパターン形状は、第1のコイルパターン100のパターン形状と同一である。したがって、第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200は、同一のマスクを用いて作製することが可能であり、これによって製造コストを大幅に削減することが可能となる。
第2のコイルパターン200は、ターン210〜ターン250からなる5ターン構成であり、ターン210が最外周に位置し、ターン250が最内周に位置する。ターン210〜250のうち、外周側に位置するターン210〜230は、スパイラル状の1本のスリットによって径方向に2分割されている。つまり、ターン210はライン211,212に2分割され、ターン220はライン221,222に2分割され、ターン230はライン231,232に2分割される。ここで、ライン211,221,231は、ライン212,222,232よりも外周側に位置する。これに対し、内周側に位置するターン240,250は、スパイラル状の3本のスリットによって径方向に4分割されている。つまり、ターン240はライン241〜244に4分割され、ターン250はライン251〜254に4分割される。ここで、ライン241,251は当該ターンにおいて最も外周側に位置し、ライン242,252は当該ターンにおいて2番目に外周側に位置し、ライン243,253は当該ターンにおいて2番目に内周側に位置し、ライン244,254は当該ターンにおいて最も内周側に位置する。
分割数は、ターン230とターン240の境界部分において変化する。具体的には、ターン230を構成するライン231が境界部分においてライン241,242に2分岐し、ターン230を構成するライン232が境界部分においてライン243,244に2分岐する。
第2のコイルパターン200の外周端205は、径方向に引き出される。また、第2のコイルパターン200の内周端は4つ存在する。つまり、ライン251の端部である内周端201と、ライン252の端部である内周端202と、ライン253の端部である内周端203と、ライン254の端部である内周端204が存在する。これらの内周端201〜204は、それぞれ接続部304,303,302,301に接続される。
これにより、図5に示すように、ライン211,221,231からなる分割パターンB1は、ライン241,251からなる分割パターンB11とライン242,252からなる分割パターンB12に分岐し、ライン212,222,232からなる分割パターンB2は、ライン243,253からなる分割パターンB13とライン244,254からなる分割パターンB14に分岐する。このように、第2のコイルパターン200は、外周端205から内周端201〜204に向かって、分岐により分割パターン数が増加する。つまり、外周端205においては単一のパターンであるのに対し、ターン210〜230においては2つの分割パターンB1,B2に分岐し、ターン240,250においては4つの分割パターンB11〜B14に分岐する。
図4に示すように、第2のコイルパターン200の中心点C2から放射状に延在する仮想線L2を引いた場合、接続部301と接続部304は、仮想線L2を基準として互いに対称となる位置に配置され、且つ、接続部302と接続部303は、仮想線L2を基準として互いに対称となる位置に配置される。
このような構成を有する第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200は、中心点C1とC2が重なり、且つ、仮想線L1とL2が重なるよう、基板10の表裏に形成される。これにより、図6に示すように、第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200は接続部301〜304を介して直列に接続され、合計で10ターンのスパイラルコイルが構成されることになる。ここで、分割パターンA11,A12,A13,A14は、それぞれ分割パターンB14,B13,B12,B11に接続される。つまり、最も外周側に位置する分割パターンA11は最も内周側に位置する分割パターンB14に接続され、2番目に外周側に位置する分割パターンA12は2番目に内周側に位置する分割パターンB13に接続され、2番目に内周側に位置する分割パターンA13は2番目に外周側に位置する分割パターンB12に接続され、最も内周側に位置する分割パターンA14は最も外周側に位置する分割パターンB11に接続される。これにより、内外周差が相殺されることから、直流抵抗や交流抵抗を低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、外周側に位置し2分割されたターン110〜130,210〜230の各ライン111,112,121,122,131,132,211,212,221,222,231,232のパターン幅よりも、内周側に位置し4分割されたターン140,150,240,250の各ライン141〜144,151〜154,241〜244,251〜254のパターン幅の方が狭い。このように、本実施形態においては、内周側における分割数を増やし、各ラインのパターン幅を縮小していることから、磁界が強く渦電流による発熱が大きい内周側における損失を低減することができる。一方、外周側においては分割数を減らしていることから、分割に必要なスリットによるパターン幅の減少を抑制することができる。ここで、「パターン幅」とは、平面導体の径方向における幅を指す。
ここで、図7に示すように、分割前のライン410のパターン幅W10は、2分割されたライン411,412のそれぞれのパターン幅W11,W12よりも大きく、且つ、ライン411,412とスリットSL1の合計幅W13と同じであっても構わない。これによれば、分割の前後において当該ターンの径方向における占有幅が変化しないことから、パターンレイアウトが容易となる。
或いは、図8に示すように、分割前のライン420のパターン幅W20は、2分割されたライン421,422のそれぞれのパターン幅W21,W22よりも大きく、且つ、ライン421,422とスリットSL2の合計幅W23よりも小さくても構わない。この場合、パターン幅W20は、パターン幅W21,W22の合計値と同じであっても構わない。これによれば、分割の前後において合計のパターン幅が極端に変化しないことから、電流密度の均一性が高められる。
さらに、1本のラインからの分割数は2本に限られず、図9に示すように、1本のライン430を3本のライン431〜433に分割しても構わない。また、図10に示すように、1本のライン440を2本のライン441,442に分割することにより、分割前においては2本のライン440,443によって1ターンを構成し、分割後においては3本のライン441〜443によって1ターンを構成しても構わない。つまり、あるターンが複数のラインからなる場合、すべてのラインが分割することは必須でなく、分割されないライン(例えばライン443)が存在しても構わない。さらに、図11に示すように、1本のライン450を2本のライン451,452に分割し、さらに、ライン451をライン453,454に分割し、ライン452をライン455,456に分割しても構わない。つまり、コイルパターンを複数箇所において階層的に分割しても構わない。
また、図12に示すように、ライン460がライン461,462に分岐する部分に近づくにつれて、パターン幅が連続的に拡大する形状としても構わない。これによれば、ライン460,461に隣接するライン471とのスペースや、ライン460,462に隣接するライン472との間のスペースをほぼ一定に保ちながら、パターン形状の滑らかさを維持することが可能となる。
さらに、図1に示すように、コイルパターン100,200のパターン厚は、最外周ターンよりも最内周ターンの方が薄くても構わない。特に、最外周ターンから最内周ターンに向かって、パターン厚が徐々に又は段階的に薄くなる構成とすることが好ましい。これによれば、渦電流の影響をより強く受ける内周側において、パターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品は、第1及び第2のコイルパターン100,200の各ターンがスパイラル状のスリットによって径方向に分割されていることから、このようなスリットを設けない場合と比べて、電流密度の偏りが低減される。その結果、本実施形態によるコイル部品が例えばワイヤレス電力伝送装置の受電コイルを構成し、このため電流量が大きい場合であっても、直流抵抗や交流抵抗を低減することができる。しかも、第1及び第2のコイルパターン100,200の分割数は、外周側において2分割、内周側において4分割であることから、磁界が強く渦電流による発熱が大きい内周側における損失を低減することができる。一方、外周側においては分割数を減らしていることから、スリットによるパターン幅の減少を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、外周側に位置するターン110〜130,210〜230をそれぞれ2つのラインに分割しているが、本発明においてこの点は必須でなく、外周側に位置するターンが複数のラインに分割されていなくても構わない。
10 基板
11 基板の一方の表面
12 基板の他方の表面
100 第1のコイルパターン
200 第2のコイルパターン
101〜104,201〜204 内周端
105,205 外周端
110〜150,210〜250 ターン
111,112,121,122,131,132,141〜144,151〜154,211,212,221,222,231,232,241〜244,251〜254,410〜412,420〜422,430〜433,440〜443,450〜456,460〜462,471,472 ライン
301〜304 接続部
A1,A2,A11,A12,A13,A14,B1,B2,B11,B12,B13,B14 分割パターン
C1,C2 中心点
L1,L2 仮想線
SL1,SL2 スリット
W10〜W12,W20〜W22 パターン幅
W13,W23 合計幅

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第1のコイルパターンと、
    前記基板の他方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第2のコイルパターンと、を備え、
    前記第1のコイルパターンは、第1のラインと、前記第1のラインよりも内周側に位置し、前記第1のラインから分岐した第2及び第3のラインを含み、
    前記第2のコイルパターンは、第4のラインと、前記第4のラインよりも内周側に位置し、前記第4のラインから分岐した第5及び第6のラインを含み、
    前記第3のラインは、前記第2のラインよりも内周側に位置し、
    前記第6のラインは、前記第5のラインよりも内周側に位置し、
    前記第2のラインの内周端は、前記基板を貫通して設けられた第1の接続部を介して前記第6のラインの内周端に接続され、
    前記第3のラインの内周端は、前記基板を貫通して設けられた第2の接続部を介して前記第5のラインの内周端に接続されることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記第1及び第4のラインのパターン幅よりも、前記第2,第3、第5及び第6のラインのパターン幅の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1及び第4のラインのパターン厚よりも、前記第2,第3、第5及び第6のラインのパターン厚の方が小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記第1のコイルパターンの最外周ターンは、スパイラル状のスリットによって前記第1のラインを含む複数のラインに径方向に分割されており、
    前記第2のコイルパターンの最外周ターンは、スパイラル状のスリットによって前記第4のラインを含む複数のラインに径方向に分割されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記第1のラインは、前記第2及び第3のラインに分岐する部分に近づくにつれてパターン幅が連続的に拡大し、
    前記第4のラインは、前記第5及び第6のラインに分岐する部分に近づくにつれてパターン幅が連続的に拡大することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコイル部品。
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