JP2021046754A - 制振天井構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1における制振天井の構造は、制振材として機能する複数の質量付加材が、天井を構成する野縁の枠にそれぞれ架け渡されて設けられている。このような制振天井構造によれば、天井の質量を大きくして天井に制振機能を持たせ、上階から下階への大きな重量床衝撃音を低減させることができる。
前記吊り天井10における天井裏空間内に設けられた遮音マット20と、を備えた制振天井構造であって、
前記吊り天井10は、
天井本体11と、
下端部に前記天井本体11が取り付けられて前記天井本体11を上方から吊り支える複数の吊木17と、
前記複数の吊木17における上端部が取り付けられた吊梁18と、を有しており、
前記吊梁18は、前記上階床を構成する複数の横架材2a,2bと、当該複数の横架材2a,2bの上面に設けられた板材2cから離間して配置されていることを特徴とする。
前記上階床は、前記複数の横架材2a,2b及び前記板材2cを支持する支持梁7を備え、前記吊梁18は、前記支持梁7から離間して配置されていることを特徴とする。
前記吊梁18は、前記上階床における隣り合う前記横架材2a,2b同士の間に、当該隣り合う横架材2a,2bから間隔を空けて配置され、
前記吊梁18に取り付けられた前記複数の吊木17における上端部も、前記隣り合う横架材2a,2bから間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
前記吊梁18は、前記上階床における前記複数の横架材2a,2bから下方に間隔を空けて配置され、
前記吊梁18に取り付けられた前記複数の吊木17における上端部も、前記隣り合う横架材2a,2bから下方に間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
前記天井本体11は、
前記下階の空間に面する天井面材12と、
下面に前記天井面材12が取り付けられた野縁13と、を備えており、
前記遮音マット20は、前記野縁13の上面に取り付けられた保持部15,16によって保持されて、前記吊り天井10における天井裏空間内に設けられていることを特徴とする。
前記天井本体11は、前記複数の吊木17における下端部に取り付けられるとともに、下面に前記野縁が取り付けられ、かつ互いに間隔を空けて配置された複数の野縁受け14を更に備えており、
前記遮音マット20は、前記野縁受け14を跨いで配置されていることを特徴とする。
前記天井本体11は、前記複数の吊木17における下端部に取り付けられるとともに、下面に前記野縁が取り付けられ、かつ互いに間隔を空けて配置された複数の野縁受け14を更に備えており、
前記遮音マット20は、隣り合う前記野縁受け14間に設けられていることを特徴とする。
前記遮音マット20は、前記吊木17(17A)を挟んで一方の側と他方の側に分かれて配置されていることを特徴とする。
前記遮音マット20は複数枚重ねで前記吊り天井10における天井裏空間内に設けられていることを特徴とする。
なお、本実施形態における建物1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場でパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築する木質のパネル工法で構築されるが、これに限られるものではなく、従来の軸組構法やその他の工法によって構築されるものとしてもよい。また、パネルとは、建築用パネルであって、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
以下、複数の住戸1a,1bのそれぞれを、下階住戸1a,1bと呼称し、上階における他の住戸1cを、上階住戸1cと呼称する。
床構造は、いわゆる二重床とされており、建物1における躯体として設けられる複数の床パネル2と、複数の床パネル2の上に設けられた遮音床部3と、を備える。なお、図2に示す床パネル2の断面は、当該床パネル2の短手方向に沿った断面となっている。また、複数の床パネル2は、各々の長手方向に沿う側端部が隣接するように並べられている。
このような床構造は、建物1の外周部分においては、床パネル2が、下階壁4と上階壁6との間に挟まれて設けられている。より詳細に説明すると、床パネル2は、自身の外周側端部が、外周側に半胴差5が設けられた状態で、下階住戸1a(1b)を構成する下階壁4の上端面に載せられ、床パネル2の上面と半胴差5の上面に跨って上階壁6が設けられている。そして、床パネル2の上であって、かつ上階壁6における下端部の高さに、遮音床部3が設けられた状態となっている。図2に示す例では、建物1の外周に最も近い位置に配置された床パネル2の長手方向に沿う側端部が、下階壁4と上階壁6との間に挟まれた状態となっているが、複数の床パネル2における長手方向側端部も下階壁4と上階壁6との間に挟まれた状態となっている(図3参照)。
なお、下階住戸1a(1b)及び上階住戸1cには、図示された下階壁4及び上階壁6の他にも、壁(外壁、内壁)や柱が適宜設けられており、床構造を支持しているものとする。
この支持梁7は、例えばリビングルームを含む居室や主寝室等のように、他の部屋よりも床面積が比較的広く設計される部屋の床構造に対して好適に採用される。すなわち、床面積が比較的広く設計される部屋の床構造を支持梁7なしで(下階壁4によって)支持する場合、床構造を支持するために、その下階の部屋の中央付近などに柱や壁が必要になってしまうことがある。下階の部屋に柱や壁が必要になってしまうと、下階の部屋を狭めてしまうし、部屋の使い方も限られたものになってしまう。そのため、床面積が比較的広く設計される部屋の床構造は、下階壁4と共に支持梁7によっても支持される。
一方で、床面積が広くない部屋の床構造の場合は、必ずしも支持梁7によって支持されなくてもよい。つまり、支持梁7は、下階壁4によって床パネル2が確実に支持できる場所には採用されなくてもよい。
縦横の框材2a及び複数の補助桟材2bは、下階壁4及び支持梁7によって支持される横架材であり、木材が用いられている。
上面材2cは、横架材である縦横の框材2a及び複数の補助桟材2bの上面に固定されて設けられた板材であり、構造用合板が好適に用いられている。
下面材2dは、横架材である複数の補助桟材2bの下面に設けられた二枚重ねの石膏ボードである。この下面材2dは、複数の補助桟材2bの下面と、縦横の框材2aからなる矩形枠の下面側に補助桟材2bと平行して組み付けられた取付下地用桟材2eの下面に対して固定されている。
また、上階壁6も、上記の建築用パネルであり、縦横の框材6aと複数の補助桟材(図示省略)からなる枠体と、枠体の両面に貼設された面材6c,6dと、内部中空部に装填された断熱材6eと、を備える。また、室内側の面材6dには石膏ボード6fが貼設されている。さらに、上階壁6の下端部には、上階壁6の高さを調整する調整材6gが一体に設けられている。
下階壁4における屋外側の面材4cの表面と、上階壁6における屋外側の面材6cの表面には、図示はしないが、サイディング材などの外壁仕上げ材が胴縁材を介して設けられている。また、下階壁4における石膏ボード4fの表面と、上階壁6における石膏ボード6fの表面には、図示はしないが、壁クロスなどの壁仕上げ材が設けられている。
このような遮音床部3は、床パネル2の上に設けられた下地部300と、下地部300の上に設けられた遮音部310と、遮音部310の上に設けられた仕上げ部320と、を備える。
支持脚311は、下地部300上において縦横に一定の間隔をおいて複数並べられるように立設されている。各支持脚311は、第一ベースパネル313を受けるパネル受け311aを備える。
縁部用支持脚312は、遮音床部3の縁部に沿って設けられる支持脚であり、第一ベースパネル313を受ける根太部312aと、根太部312aと上階壁6の石膏ボード6fとの間の隙間を確保するために部分的に設けられたパッキン312bと、を備える。
第一ベースパネル313は、複数の支持脚311におけるパネル受け311aと、縁部用支持脚312における根太部312aによって支持されるパーティクルボードである。この第一ベースパネル313と、下地部300における高強度の石膏ボード302との間が第一空気層とされている。
支持台座314は、複数の支持脚311の上方に対応して複数設けられており、第一ベースパネル313と同様のパーティクルボードによって構成されている。
第二ベースパネル315は、複数の支持台座314によって支持される第一ベースパネル313及び支持台座314と同様のパーティクルボードである。この第二ベースパネル315と第一ベースパネル313との間が第二空気層とされている。
床用遮音マット316は、ゴム製のマットであり、第二ベースパネル315の上に二枚重ねで設けられている。また、ゴム製ではなく、アスファルト製のマットを採用してもよい。
また、床仕上げ材322における上階壁6側の縁部と、上階壁6における石膏ボード6fとの境目には、巾木323が設けられている。
なお、吊り天井10の天井懐(天井裏空間)とは、上記の天井面材12よりも上方であって、かつ、床パネル2の下端部(本実施形態においては下面材2d)よりも下方に形成される空間を指している。
また、野縁受け14も角材であり、野縁材13aの上面に沿って取り付けられるか、複数の野縁材13aに架け渡されて取り付けられている。
なお、吊木17は、釘やビス等の固定具によって野縁受け14(野縁13)及び吊梁18に取り付けられ、その際に接着剤を併用してもよい。
より詳細に説明すると、吊梁18は床パネル2の長手方向に沿って配置され、床パネル2の長手方向両端部に位置する框材2a間に架け渡されて設けられている。そして、吊梁18は、上記の床構造における床パネル2の隣り合う横架材(框材2a、補助桟材2b)同士の間に、当該隣り合う横架材から間隔を空けて(すなわち、離間して)配置されている。さらに、吊梁18は、上記の床構造における床パネル2の上面材2c及び下面材2dからも離間して配置されている。また、吊梁18は、上記の支持梁7からも離間して配置されている。
なお、本実施形態において吊梁18は、框材2aと補助桟材2bとの間に配置されているが、隣り合う補助桟材2b同士の間に配置されてもよい。また、床パネル2が短手方向の寸法が短いもので補助桟材2bを必要としない場合には、吊梁18は、框材2a同士の間に配置されてもよい。
また、吊梁18における長手方向については、図5におけるX−X’矢印で示す方向を参照し、短手方向については、図5におけるY−Y’矢印で示す方向を参照する。
なお、補強合板18bの幅寸法(水平方向の寸法)は、吊梁18の厚み寸法(長手方向と直交する水平方向の寸法)と固定部18aの突出寸法とを足し合わせた寸法よりも短く設定されている。
また、固定部18aは、吊梁18に固定されて一体的な状態となるため、吊梁18に含まれる構成として扱われ、吊梁18と同様に床構造からは離間して配置される。
なお、複数の吊木17は、下端部が複数の野縁受け14又は野縁13に取り付けられているため、吊梁18から下方に突出して配置されている。その場合、床パネル2の下面材2dに形成された貫通孔を貫通して下方に突出しているものとする。また、下面材2dに形成された貫通孔の縁は、吊木17から離間しているものとする。つまり、複数の吊木17は、床パネル2の下面材2dからも離間して配置されている。
また、複数の吊木17は、周囲の構成に対応し、吊梁18の長手方向に沿う側面のどちら側に固定されてもよいものとする。
より詳細に説明すると、吊梁18は、上記の床構造における床パネル2の下面材2dよりも下方に、下面材2dから間隔を空けて配置されている。要するに、吊梁18は、床パネル2のうちいずれの箇所にも接していない状態となっている。また、吊梁18は、上記の支持梁7からも離間して配置されている。
このように配置される吊梁18は、長手方向側端部が、下階住戸1a(1b)を構成する壁の表面に固定されている。すなわち、図4に示す吊梁18は、下階住戸1a(1b)を構成し、かつ互いに平行に配置されて対向する壁同士の間に架け渡されて設けられている。このような吊梁18の長手方向側端部における固定態様は、補強合板18bが壁の表面に固定される点を除いて上記の説明と同様である。
図4に示す複数の吊木17も、上記の床構造における床パネル2の下面材2dよりも下方に、下面材2dから間隔を空けて配置されており、さらに、上記の支持梁7からも離間して配置されている。
なお、遮音マット20は、ゴム製でもよいし、アスファルト製でもよいし、その他の材料によって製造されたものでもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、図1に示す下階住戸1bのように、4か所のコーナー部間の間隔寸法が長い場合には、吊り天井10における中央部にも遮音マット20を配置してもよい。
なお、遮音マット20の配置は、以上のような形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
遮音マット20は、複数枚重ね(本実施形態においては二枚重ね)で保持部15,16によって保持されている。また、遮音マット20は、保持部15,16の長さ方向一方側と他方側に分かれて間隔を空けた状態で保持部15,16によって保持されている。つまり、本実施形態においては、合計4枚の同一サイズに設定された遮音マット20が用いられている。なお、本実施形態における遮音マット20は、平面視において矩形状に形成されている。
なお、本実施形態においては、遮音マット20は、保持部15,16によって保持されるが、これに限られるものではなく、保持部15,16によって保持されない状態で設けられてもよい。
第一保持部15は、上下一対の角材15a,15bであり、二枚重ねの遮音マット20における長さ方向一端部を上下から挟み込むような状態で保持する。
第二保持部16も、第一保持部15と同様に上下一対の角材16a,16bであり、二枚重ねの遮音マット20における長さ方向他端部を上下から挟み込むような状態で保持する。
なお、第一保持部15における上側の角材15b及び第二保持部16における上側の角材16bの、上下方向に沿う厚み寸法も野縁受け14における上下方向に沿う厚み寸法と略等しく設定されているが、これに限られるものではなく、厚みが薄くてもよいし、厚くてもよい。
また、これら下側の角材15a及び下側の角材16aは、野縁受け14と同一方向(Y−Y’方向)に配置されている。つまり、長尺な角材である野縁受け14と、下側の角材15a及び下側の角材16aは、長手方向の向きが揃うように配置されている。
そして、これら下側の角材15a及び下側の角材16aは、釘やビス等の固定具が、複数の野縁材13aの下面側から下側の角材15a及び下側の角材16aに向かって打ち込まれることで固定されている。
なお、本実施形態においては、下側の角材15a及び下側の角材16aは、複数の野縁材13aの下面側から固定具によって固定されるものとしたが、これに限られるものではない。すなわち、下側の角材15a及び下側の角材16aは、野縁受け14の側面に接して配置され、側面から当該野縁受け14に向かって固定具が打ち込まれて固定されてもよい(図8,図9参照)。つまり、下側の角材15a及び下側の角材16aは、配置される箇所に応じて、野縁材13aに対して固定される場合と、野縁受け14に対して固定される場合と、がある。
これにより、第一保持部15における上下の角材15a,15b間と、第二保持部16における上下の角材16a,16b間と、に二枚重ねの遮音マット20を挟み込んで保持することができる。
ただし、固定方法は、上記のような方法に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
すなわち、遮音マット20は、複数の吊木17が設けられた位置であっても、一方側と他方側に分かれた箇所(遮音マット20,20間の隙間)に吊木17Aを位置させれば、複数の吊木17(17A)に妨げられずに所望の位置に設けることができる。
なお、本実施形態における天井断熱材21としては、グラスウールやロックウール等が採用されるが、これに限られるものではなく、その他の断熱材を採用してもよい。
また、遮音マット20の取り付け作業は、野縁受け14及び野縁13の、複数の吊木17への固定作業の後に行われる。その後は、上記のように、天井断熱材21が配置されて天井面材12が野縁13の下面に取り付けられる流れとなっている。
例えば下面材2dに対して吊木17が通る貫通孔を形成する作業や、吊梁18の側面に固定部18aを固定する作業のように事前準備が可能な作業は、予め工場や現場で行っておくことが望ましい。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
本変形例における制振天井構造は、図6に示すように、吊梁18(図示省略)と、当該吊梁18の下方に位置する野縁受け14とが同一の方向(Y−Y’方向)に配置されている。
また、遮音マット20は、自身の長手方向が野縁受け14及び吊梁18の長手方向(Y−Y’方向)と平面視において直交するように配置されている。そして、遮音マット20は、野縁受け14を跨いで配置され、第一保持部15及び第二保持部16によって長手方向両端部が保持されている。
さらに、遮音マット20は、自身の長手方向が複数の吊木17の並び方向(Y−Y’方向)と、平面視において直交するように配置されている。そして、吊木17(17A)を挟んで一方側(Y方向側)の遮音マット20及び他方側(Y’方向側)の遮音マット20は、遮音マット20間に挟まれた吊木17Aと、当該挟まれた吊木17Aの一方側(Y方向側)と他方側(Y’方向側)に隣り合う吊木17との間に配置されている。
本変形例における制振天井構造は、図7に示すように、吊梁18(図示省略)と、野縁13の上面に位置する野縁受け14とが直交する方向に配置されている。
また、遮音マット20は、自身の長手方向が野縁受け14の長手方向(Y−Y’方向)と平面視において直交するように配置され、かつ、吊梁18の長手方向(X−X’方向)と同一の方向に配置されている。そして、遮音マット20は、野縁受け14を跨いで配置され、第一保持部15及び第二保持部16によって長手方向両端部が保持されている。
さらに、遮音マット20は、自身の長手方向が複数の吊木17の並び方向(X−X’方向)と同一の方向に配置されている。そして、複数の吊木17が並ぶ列と列との間に配置されている。そのため、遮音マット20は、一方側(Y方向側)と他方側(Y’方向側)に分けられずに、ぴったりと接した状態で配置されている。
なお、複数の吊木17が並ぶ列とは、同一の吊梁18に固定された複数の吊木17によって構成される列を指している。
しかも、遮音マット20を、一方側と他方側に分けずに配置することができるので、複数の吊木17が並ぶ列と列との間が狭い場合でも、当該複数の吊木17が並ぶ列と列との間に、遮音マット20を極力広く設けることができる。
本変形例における制振天井構造は、図8に示すように、吊梁18(図示省略)と、野縁13の上面に位置する野縁受け14とが直交する方向に配置されている。
また、遮音マット20は、自身の長手方向が野縁受け14の長手方向(X−X’方向)と平面視において直交するように配置され、かつ、吊梁18の長手方向(Y−Y’方向)と同一の方向に配置されている。さらに、遮音マット20は、自身の長手方向が複数の吊木17の並び方向(X−X’方向)と同一の方向に配置されている。そして、遮音マット20は、複数の吊木17が並ぶ列と列との間に配置され、吊木17(17A)を挟まない状態で一方側(X方向側)と他方側(X’方向側)に分かれて配置されている。
第一保持部15における下側の角材15aと、第二保持部16における下側の角材16aは、隣り合う野縁受け14における互いに向き合う側面に接して配置されている。そして、下側の角材15a及び下側の角材16aは、自身の側面から、自身が接する野縁受け14の側面に向かって釘やビス等の固定具が打ち込まれて固定されている。
また、このように下側の角材15a及び下側の角材16aが、隣り合う野縁受け14における互いに向き合う側面に接して配置されているので、遮音マット20は、隣り合う野縁受け14間に設けられることになる。
しかも、遮音マット20は、隣り合う野縁受け14間に設けられているので、野縁受け14に妨げられることなく、遮音マット20を配置することができる。これにより、遮音マット20は、その遮音・制振機能を滞りなく発揮できる。
本変形例における制振天井構造は、図9に示すように、吊梁18(図示省略)と、当該吊梁18の下方に位置する野縁受け14とが同一の方向(Y−Y’方向)に配置されている。
また、自身の長手方向が野縁受け14及び吊梁18の長手方向(Y−Y’方向)と平面視において直交するように配置されている。さらに、遮音マット20は、自身の長手方向が複数の吊木17の並び方向(Y−Y’方向)と、平面視において直交するように配置されている。そして、遮音マット20は、複数の吊木17が並ぶ列と列との間に配置され、吊木17Aを挟んで一方側(Y方向側)と他方側(Y’方向側)に分かれて配置されている。
ここで、各列における複数の吊木17は、野縁受け14における一方の側面側(X’側面)に固定されるように統一されている。そのため、吊木17Aを挟んで一方側と他方側に分かれて配置された遮音マット20は、X方向側の端部が、挟まれた吊木17Aの一方側(Y方向側)と他方側(Y’方向側)に隣り合う吊木17との間に配置された状態となっている。
これに伴って、第一保持部15における上下の角材15a,15bも、挟まれた吊木17Aの一方側(Y方向側)と他方側(Y’方向側)に分割された状態となっている。
第一保持部15における下側の角材15a,15aと、第二保持部16における下側の角材16aは、隣り合う野縁受け14における互いに向き合う側面に接して配置されている。そして、下側の角材15a,15a及び下側の角材16aは、自身の側面から、自身が接する野縁受け14の側面に向かって釘やビス等の固定具が打ち込まれて固定されている。
また、このように下側の角材15a,15a及び下側の角材16aが、隣り合う野縁受け14における互いに向き合う側面に接して配置されているので、遮音マット20は、隣り合う野縁受け14間に設けられることになる。
しかも、遮音マット20は、隣り合う野縁受け14間に設けられているので、野縁受け14に妨げられることなく、遮音マット20を配置することができる。これにより、遮音マット20は、その遮音・制振機能を滞りなく発揮できる。
さらに、複数の吊木17における配置に伴って第一保持部15が分割されたとしても、遮音マット20を確実に保持することができる。
1a 下階住戸
1b 下階住戸
1c 上階住戸
2 床パネル
2a 框材
2b 補助桟材
2c 上面材
3 遮音床部
4 下階壁
6 上階壁
7 支持梁
10 吊り天井
11 天井本体
12 天井面材
13 野縁
14 野縁受け
15 第一保持部
15a 下側の角材
15b 上側の角材
16 第二保持部
16a 下側の角材
16b 上側の角材
17 吊木
17A 挟まれた吊木
18 吊梁
20 遮音マット
Claims (9)
- 上階床の下方に間隔を空けて配置された下階の吊り天井と、
前記吊り天井における天井裏空間内に設けられた遮音マットと、を備えた制振天井構造であって、
前記吊り天井は、
天井本体と、
下端部に前記天井本体が取り付けられて前記天井本体を上方から吊り支える複数の吊木と、
前記複数の吊木における上端部が取り付けられた吊梁と、を有しており、
前記吊梁は、前記上階床を構成する複数の横架材と、当該複数の横架材の上面に設けられた板材から離間して配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1に記載の制振天井構造において、
前記上階床は、前記複数の横架材及び前記板材を支持する支持梁を備え、前記吊梁は、前記支持梁から離間して配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1又は2に記載の制振天井構造において、
前記吊梁は、前記上階床における隣り合う前記横架材同士の間に、当該隣り合う横架材から間隔を空けて配置され、
前記吊梁に取り付けられた前記複数の吊木における上端部も、前記隣り合う横架材から間隔を空けて配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1又は2に記載の制振天井構造において、
前記吊梁は、前記上階床における前記複数の横架材から下方に間隔を空けて配置され、
前記吊梁に取り付けられた前記複数の吊木における上端部も、前記隣り合う横架材から下方に間隔を空けて配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の制振天井構造において、
前記天井本体は、
前記下階の空間に面する天井面材と、
複数の野縁材が格子状に組まれて形成され、下面に前記天井面材が取り付けられた野縁と、を備えており、
前記遮音マットは、前記野縁の上面に取り付けられた保持部によって保持されて、前記吊り天井における天井裏空間内に設けられていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項5に記載の制振天井構造において、
前記天井本体は、前記複数の吊木における下端部に取り付けられるとともに、下面に前記野縁が取り付けられ、かつ互いに間隔を空けて配置された複数の野縁受けを更に備えており、
前記遮音マットは、前記野縁受けを跨いで配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項5に記載の制振天井構造において、
前記天井本体は、前記複数の吊木における下端部に取り付けられるとともに、下面に前記野縁が取り付けられ、かつ互いに間隔を空けて配置された複数の野縁受けを更に備えており、
前記遮音マットは、隣り合う前記野縁受け間に設けられていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の制振天井構造において、
前記遮音マットは、前記吊木を挟んで一方の側と他方の側に分かれて配置されていることを特徴とする制振天井構造。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の制振天井構造において、
前記遮音マットは複数枚重ねで前記吊り天井における天井裏空間内に設けられていることを特徴とする制振天井構造。
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