JPH07158188A - 天井兼用床パネル構造 - Google Patents

天井兼用床パネル構造

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JPH07158188A
JPH07158188A JP5303573A JP30357393A JPH07158188A JP H07158188 A JPH07158188 A JP H07158188A JP 5303573 A JP5303573 A JP 5303573A JP 30357393 A JP30357393 A JP 30357393A JP H07158188 A JPH07158188 A JP H07158188A
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JP
Japan
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floor
ceiling
support beam
panel
floor panel
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JP5303573A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yamamoto
篤志 山本
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井の施工が極めて容易となり、上階・下階
間の十分な防音性能を確保できる天井兼用床パネル構造
を提供する。 【構成】 四角枠状に形成された床パネル枠10と、その
床パネル枠10の枠内において上階の床パネル20を支持す
るために床パネル枠10に固定された床支持梁13と、床パ
ネル枠10の枠内において下階の天井パネル30を支持する
ために床パネル枠10に固定された天井支持梁14とを備え
て形成され、天井支持梁14は、床支持梁13と平行であっ
て床支持梁13の直下からずれた位置において床パネル枠
10に固定され、床支持梁10の下面15の高さが天井支持梁
14に支持された天井パネル30の上面31の高さよりも高
く、天井支持梁14の上面16の高さが床支持梁13に支持さ
れた床パネル20の下面21の高さよりも低くなるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天井兼用床パネル構
造、更に詳しくは、上階の床と、下階の天井とを兼ねた
床パネル構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上階の床と下階の天井とは、四角
枠状に形成される床パネル枠内に上階の床パネルを支持
するための床支持梁を固定した枠部材を概ね工場で作製
し、これを施工現場で上階の床部分に取付け、床パネル
を支持させて上階の床を形成した上で、その後、この床
パネル枠の下側に、現場作業で下階の天井を施工すると
いうように、まず上階の床を施工し次いで下階の天井を
施工している。近年、とみに上階と下階との防音施工が
要請されることもあって、防音性向上を加味した天井施
工は現場作業によっていた。
【0003】すなわち、例えば図4に示すように、工場
で作製される上階の床パネル枠部材60は、四角枠状に
形成された床パネル枠61と、床パネル枠61の枠内に
おいて枠板と平行に位置して上階の床パネル63を支持
する床支持梁62とを備え、まず、この床パネル枠部材
60を施工現場で上階の床部分に取付け、床パネル63
を支持させて上階の床を施工する。この床パネル枠部材
60は、上階床全面にわたる一部材の大型のものでもよ
いが、同図では隣接する各々の床パネル枠61を連結す
ることによって複数の床パネル枠部材60を連結して上
階の床パネル63を支持させている。
【0004】次いで、下階の天井の施工にあたり、床パ
ネル枠部材60の枠板側面又は床支持梁62側面に、適
宜箇所に吊木71を垂設状に固定した吊梁70を固定し
た後、吊木71が貫通する貫通孔部65を設けた石膏ボ
ード等で形成される下板64を、階下側から床パネル枠
部材60下面に打上固定した上で、更に、必要に応じて
図示しない防震補強板を同じく階下側から下板64に例
えばスクリュー釘材で固定する。このようにして下板6
4下方まで吊木71を垂設した後、該吊木71に天井パ
ネル80固定のための野縁72を組みつけて天井支持梁
とし、該野縁72下側に石膏ボード等で形成された天井
パネル80を固定し、下階の天井を施工していた。
【0005】その上で、かかる天井施工の際、天井支持
梁である野縁72と天井パネル80との間に、防音材9
0としての例えばロックウールを組み入れることで、上
階と下階間の防音性能を向上させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の上階床及び天井の施工では、上階床の施工はよ
いとしても、下階の天井施工にあたっては、吊梁70、
吊木71、下板64の取付、必要な防震補強板床の固
定、天井支持梁である野縁72の施工、天井パネル80
の固定等、現場での施工作業に多大の労力と時間を要す
るという問題があった。特に、これらの施工作業は、下
階側からの作業がほとんどであることから、決して容易
でなかった。
【0007】また、近年の住宅建設においては、上階と
下階との間の防音施工、防音性能の向上が重要な課題と
なっており、このため、音の伝播を吸収・遮断する防音
材90としての例えばロックウールを、野縁72と天井
パネル80間に組み入れている。しかし、上記した従来
構造では、下板64と底板部を持たない枠組状の野縁7
2との隙間部分に、全面にわたって下階側から防音材9
0としての例えばロックウールを確実に組み入れ、その
状態を保持したままで天井パネル80を固定しなければ
ならず、非常に手間のかかる施工となっていた。しか
も、かかる従来構造では、貫通孔部65がいくつも存在
しているため、構造的に、上階から床パネル63に伝わ
る音又は下階から天井パネル80に伝わる音がこれらの
各部材を通じて直に階下ないし階上に伝播してしまい、
防音材90を組み入れていても、上階・下階間における
十分な防音性を確保し難いという問題があった。
【0008】そこで本発明は、前記問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、一つは施工
現場での天井の施工が極めて容易となって施工労力の軽
減と施工時間の短縮、施工工程及び部材点数の減少が図
れ、施工現場での天井の施工を極めて容易にする天井兼
用床パネル構造を提供することにあり、また、一つは飛
躍的な防音性能の向上が図れ、近年の住宅に要請される
上階・下階間の十分な防音性能を確保できる天井兼用床
パネル構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明を提供する。本発明に係る請求項1記載の天
井兼用床パネル構造は、四角枠状に形成された床パネル
枠(10)と、その床パネル枠(10)の枠内において上階の床
パネル(20)を支持するために床パネル枠(10)に固定され
た床支持梁(13)と、床パネル枠(10)の枠内において下階
の天井パネル(30)を支持するために床パネル枠(10)に固
定された天井支持梁(14)とを備えて形成され、天井支持
梁(14)は、床支持梁(13)と平行であって床支持梁(13)の
直下からずれた位置において床パネル枠(10)に固定さ
れ、床支持梁(13)の下面の高さが天井支持梁(14)に支持
された天井パネル(30)の上面の高さよりも高く、天井支
持梁(14)の上面の高さが床支持梁(13)に支持された床パ
ネル(20)の下面の高さよりも低くなるようにしたことを
特徴とする。
【0010】また、本発明に係る請求項2記載の天井兼
用床パネル構造は、2枚の基準板(11)とその基準板(11)
に直角に位置する側板(12)とによって四角枠状に形成さ
れた床パネル枠(10)と、その床パネル枠(10)の枠内にお
いて側板(12)と平行に位置して上階の床パネル(20)を支
持する床支持梁(13)と、床パネル枠(10)の枠内において
側板(12)と平行であって床支持梁(13)の直下からずれた
位置に位置して下階の天井パネル(30)を支持する天井支
持梁(14)とを備えて形成され、床支持梁(13)の下面の高
さが天井支持梁(14)に支持された天井パネル(30)の上面
の高さよりも高く、天井支持梁(14)の上面の高さが床支
持梁(13)に支持された床パネル(20)の下面の高さよりも
低く、且つ天井支持梁(14)の下面が床パネル枠(10)の下
面よりも低くなるようにするとともに、天井支持梁(14)
における基準板(11)側の端部の下部には、欠設部(40)を
設けたことを特徴とする。
【0011】更に、本発明に係る請求項3記載の天井兼
用床パネル構造は、2枚の基準板(11)とその基準板(11)
に直角に位置する側板(12)とによって四角枠状に形成さ
れた床パネル枠(10)と、その床パネル枠(10)の枠内にお
いて側板(12)と平行に位置して上階の床パネル(20)を支
持する床支持梁(13)と、床パネル枠(10)の枠内において
側板(12)と平行であって床支持梁(13)の直下からずれた
位置に位置して下階の天井パネル(30)を支持する天井支
持梁(14)とを備えて形成された天井兼用床パネル(1)
を、複数連結して上階の床面及び下階の天井面を形成す
る天井兼用床パネル構造であって、隣接する天井兼用床
パネル(1)各々の側板(12)を連結することによって複数
の天井兼用床パネル(1)を連結し、各々の天井兼用床パ
ネル(1)においては、床支持梁(13)の下面の高さが天井
支持梁(14)に支持された天井パネル(30)の上面の高さよ
りも高く、天井支持梁(14)の上面が床支持梁(13)に支持
された床パネル(20)の下面の高さよりも低くなるように
するとともに、各々の天井兼用パネルにおける天井支持
梁(14)の下面には、板状の天井パネル(30)を固定し、隣
接する天井兼用床パネル(1)における連結された側板(1
2)の下部には、天井パネル(30)と連続して天井面を形成
するジョイントパネル(32,33,34)を位置させて形成した
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る天井兼用床パネル構造によれば、
以下のような作用を奏する。請求項1記載の本発明に係
る天井兼用床パネル構造によれば、床パネル枠と床支持
梁のみで形成される従来の床パネル枠部材と異なり、四
角枠状に形成された床パネル枠(10)の枠内において下階
の天井パネル(30)を支持するために床パネル枠(10)に固
定された天井支持梁(14)を備えて形成されることから、
上階の床を形成した後に下階側から吊梁、吊木、下板等
を固定施工する作業を要せず、天井を施工し得る。
【0013】また、天井支持梁(14)は、床支持梁(13)と
平行であって床支持梁(13)の直下からずれた位置におい
て床パネル枠(10)に固定され、床支持梁(13)の下面の高
さが天井支持梁(14)に支持された天井パネル(30)の上面
の高さよりも高く、天井支持梁(14)の上面の高さが床支
持梁(13)に支持された床パネル(20)の下面の高さよりも
低くなるようにしてあるから、床パネル(20)を床パネル
枠(10)及び床支持梁(13)上に固定したとき天井支持梁(1
4)の上面と床パネル(20)の下面とが接することがなく、
同時に、天井支持梁(14)に天井パネル(30)を固定したと
き床支持梁(13)の下面と天井パネル(30)の上面とが接す
ることがなく、かつ床支持梁(13)と天井支持梁(14)とが
接触することもないので、階上から床パネル(20)に伝わ
る音が天井支持梁(14)、天井パネル(30)に伝播しにくい
と同時に、階下から天井パネル(30)に伝わる音が床支持
梁(13)、床パネル(20)に伝播しにくく、上階・下階間の
防音性が飛躍的に向上する。
【0014】なお、上記構造故に、天井パネル(30)の上
面と床パネル(20)の下面とで区画される空間において、
床支持梁(13)の下面と天井パネル(30)の上面間、天井支
持梁(14)の上面と床パネル(20)の下面間に、ロックウー
ル等の防音材(90)を組み入れ可能な空隙部が形成される
ため、ここに防音材の組み入れることが可能である。ま
た、請求項2記載の本発明によれば、床パネル枠と床支
持梁のみで形成される従来の床パネル枠部材と異なり、
2枚の基準板(11)とその基準板(11)に直角に位置する側
板(12)とによって四角枠状に形成された床パネル枠(10)
の枠内において側板(12)と平行であって床支持梁(13)の
直下からずれた位置に位置して下階の天井パネル(30)を
支持する天井支持梁(14)を備えて形成されることから、
上階の床を形成した後に下階側から吊梁、吊木、下板等
を固定施工する作業を要せず、天井を施工し得る。
【0015】また、天井支持梁(14)は、床支持梁(13)と
平行であって床支持梁(13)の直下からずれた位置におい
て床パネル枠(10)に固定され、床支持梁(13)の下面の高
さが天井支持梁(14)に支持された天井パネル(30)の上面
の高さよりも高く、天井支持梁(14)の上面の高さが床支
持梁(13)に支持された床パネル(20)の下面の高さよりも
低く、且つ天井支持梁(14)の下面が床パネル枠(10)の下
面よりも低くなるようにしてあるから、床パネル(20)を
床パネル枠(10)及び床支持梁(13)上に固定したとき天井
支持梁(14)の上面と床パネル(20)の下面とが接すること
がなく、同時に、天井支持梁(14)に天井パネル(30)を固
定したとき床支持梁(13)の下面と天井パネル(30)の上面
とが接することがなく、かつ床支持梁(13)と天井支持梁
(14)とが接触することもないので、階上から床パネル(2
0)に伝わる音が天井支持梁(14)、天井パネル(30)に伝播
しにくいと同時に、階下から天井パネル(30)に伝わる音
が床支持梁(13)、床パネル(20)に伝播しにくく、上階・
下階間の防音性が飛躍的に向上する。
【0016】更に、天井支持梁(14)の下面が床パネル枠
(10)の下面よりも低くなるようにするとともに、天井支
持梁(14)における基準板(11)側の端部の下部には、欠設
部(40)を設けてあるから、この欠設部(40)によって天井
パネル(30)を支持する天井支持梁(14)と下階の壁パネル
(51)の壁面との間に間隙部分が形成され、この間隙部分
で防火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工が行える。な
お、この欠設部(40)は、これらの施工終了後、例えば天
井パネル(30)と連続して天井面を形成するジョイントパ
ネル(32,33,34)を位置させるなどして適宜に塞ぐように
すればよい。
【0017】また、請求項3記載の本発明に係る天井兼
用床パネル構造によれば、床パネル枠と床支持梁のみで
形成される従来の床パネル枠部材と異なり、2枚の基準
板(11)とその基準板(11)に直角に位置する側板(12)とに
よって四角枠状に形成された床パネル枠(10)と、その床
パネル枠(10)の枠内において側板(12)と平行に位置して
上階の床パネル(20)を支持する床支持梁(13)と、床パネ
ル枠(10)の枠内において側板(12)と平行であって床支持
梁(13)の直下からずれた位置に位置して下階の天井パネ
ル(30)を支持する天井支持梁(14)とを備えて形成された
天井兼用床パネル(1)を、複数連結して上階の床面及び
下階の天井面を形成する天井兼用床パネル構造であっ
て、隣接する天井兼用床パネル(1)各々の側板(12)を連
結することによって複数の天井兼用床パネル(1)を連結
してあるから、上階の床の施工に際して、該天井兼用床
パネル(1)を連結固定するだけで簡易に上階の床構造の
施工ができるとともに、予め各天井兼用床パネル(1)ご
とに床パネル部材を固定させておいたものを連結するこ
ともでき、又、上階の床を形成した後に下階側から吊
梁、吊木、下板等を固定施工する作業を要せず、天井を
施工し得る。
【0018】また、各々の天井兼用床パネル(1)におい
ては、床支持梁(13)の下面の高さが天井支持梁(14)に支
持された天井パネル(30)の上面の高さよりも高く、天井
支持梁(14)の上面が床支持梁(13)に支持された床パネル
(20)の下面の高さよりも低くなるようにしてあるから、
床パネル(20)を床パネル枠(10)及び床支持梁(13)上に固
定したとき天井支持梁(14)の上面と床パネル(20)の下面
とが接することがなく、同時に、天井支持梁(14)に天井
パネル(30)を固定したとき床支持梁(13)の下面と天井パ
ネル(30)の上面とが接することがなく、かつ床支持梁(1
3)と天井支持梁(14)とが接触することもないので、階上
から床パネル(20)に伝わる音が天井支持梁(14)、天井パ
ネル(30)に伝播しにくいと同時に、階下から天井パネル
(30)に伝わる音が床支持梁(13)、床パネル(20)に伝播し
にくく、上階・下階間の防音性が飛躍的に向上する。
【0019】更に、各々の天井兼用パネルにおける天井
支持梁(14)の下面には、板状の天井パネル(30)を固定
し、隣接する天井兼用床パネル(1)における連結された
側板(12)の下部には、天井パネル(30)と連続して天井面
を形成するジョイントパネル(32,33,34)を位置させて形
成したから、天井施工に際して、連結した各天井兼用床
パネル(1)に各天井パネル(30)を固定して天井面のほぼ
大部分を形成した後、残る天井面欠設部分となる連結さ
れた側面の下部にジョイントパネル(32,33,34)を位置・
固定するだけで簡易に天井が施工でき、予め各天井兼用
床パネル(1)ごとに天井パネル(30)を固定させておいた
ものを連結して施工することもでき、又、ジョイントパ
ネル(32,33,34)如何によって天井面に色彩、模様等の変
化をつけることも可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る天井兼用床パ
ネル構造について、図1乃至図2に従って説明する。こ
こで図1は、本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実
施例を示す施工状態における断面図であり、図2は、同
上の実施例の天井兼用床パネル構造における一の天井兼
用床パネル枠部材を示す部分斜視図、図3は同上実施例
における図1と対辺方向の部分断面図である。
【0021】図1乃至図3に示す天井兼用床パネル構造
は、まず、対向する2枚の基準板11とその基準板11
に直角に位置して対向する側板12とによって四角枠状
に形成された床パネル枠10と、その床パネル枠10の
枠内において側板12と平行に位置して上階の床パネル
20を支持する床支持梁13と、床パネル枠10の枠内
において側板12と平行であって床支持梁13の直下か
らずれた位置に位置して下階の天井パネル30を支持す
る天井支持梁14とを備えて形成される。以下、これら
の構成を備えた部材を、便宜上、天井兼用床パネル枠部
材1として説明する。
【0022】本実施例は、この天井兼用床パネル枠部材
1を複数備え、隣接する各天井兼用床パネル枠部材1各
々を連結して上階の床及び下階の天井を形成する天井兼
用床パネル構造である。各天井兼用床パネル枠部材1
は、床支持梁13の下面15の高さが天井支持梁14に
支持された天井パネル30の上面31の高さよりも高
く、天井支持梁14の上面16の高さが床支持梁13に
支持された床パネル20の下面21の高さよりも低く、
且つ天井支持梁14の下面17が床パネル枠10の下面
18よりも低くなるように、床支持梁13及び天井支持
梁14を備えて形成される。また、隣合う床支持梁13
と天井支持梁14とは互いに間隔をおいて接触しないよ
う位置させてあるとともに、天井支持梁14の下端部分
には、天井支持梁14と直角方向に交差する野縁部14
aが設けてある。この野縁部14aは、予め設けておく
ことも可能であり、施工時に設けるようにしてもよい。
【0023】また、各天井兼用床パネル枠部材1の天井
支持梁14における基準板11側の端部19の下部に
は、略方形切欠状の欠設部40を設けてあり、天井支持
梁14は、この端部19の下面が基準板11の下面より
も低い位置に位置しないよう、端部19において基準板
11に固定してある。この欠設部41は、この欠設部4
1と壁パネルの壁面51との間に形成される間隙部分に
おいて、防火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工を行うな
どした上で、例えば天井パネル30と連続して天井面を
形成する角部ジョイントパネル33を位置させ固定する
などして適宜に塞ぐことができる。
【0024】前記各天井兼用パネル枠部材1は、隣接す
る天井兼用床パネル枠部材1各々の側板12を、例えば
図示したボルト等の連結具50や他の連結手段を用いて
互いに連結することによって床面全体に広がる天井兼用
床パネル枠部材1としてある。そして、この連結された
天井兼用床パネル枠部材1における各々の天井兼用床パ
ネル部材1には、その床支持梁13上面及び側板12上
面に、例えば木材、タイル材等の任意材質で形成した床
パネル20を固定して床面が形成されるよう構成し、そ
の天井支持梁14の下面に、例えば石膏ボード、木材等
の任意材質で形成された略板状の天井パネル30を固定
する。この状態において、天井兼用床パネル枠部材1の
隣合う床支持梁13と天井支持梁14とは互いに間隔を
おいて接触しないよう位置させてあるので、天井支持梁
14の側面側を基準として最も壁パネルの壁面51側に
近い端位置の天井兼用床パネル枠部材1の最も壁パネル
の壁面51に近い位置の天井支持梁14と壁パネルの壁
面51との間には、欠設部42が形成される。この欠設
部42は、この欠設部42と壁パネルの壁面51との間
に形成される間隙部分において、防火処理、仕上げ用壁
紙張り等の施工を行うなどした上で、例えば天井パネル
30と連続して天井面を形成する角部ジョイントパネル
34を位置させ固定するなどして適宜に塞ぐことができ
る。
【0025】更に、隣接する2枚の天井兼用パネル枠部
材1における連結された2枚の側板12の下部には欠設
部41を形成し、この欠設部41に、天井パネル30と
連続して天井面を形成するジョントパネル32を位置さ
せて形成して、天井面全体が形成されるよう構成してあ
る。また、上記構造故に、天井パネル30の上面31と
床パネル20の下面21とで区画される空間において、
床支持梁13の下面15と天井パネル30の上面31
間、天井支持梁14の上面16と床パネル20の下面2
1間に、ロックウール等の防音材90を組み入れ可能な
空隙部42が形成されるため、ここに防音材90が組み
入れ可能となる。なお、ロックウールを採用すると、断
熱性も向上させることができる。
【0026】次に、上記実施例における天井兼用床パネ
ル構造による上階床と下階天井の施工概要について説明
する。まず、前記すなわち、例えば図3に示すように天
井兼用床パネル枠部材1を工場において作製し、住宅等
の施工現場において、複数の天井兼用床パネル枠部材1
の側板12を互いに連結具50等で連結しつつ、これを
上階の床部分に取付け、床パネル20を支持させて上階
の床を施工する。このとき、工場段階又は現場での施工
前に、天井兼用床パネル枠部材1に予め床パネル20を
固定させておいてもよい。また、この天井兼用床パネル
枠部材1は、床パネル枠10と床支持梁13とを一体と
して工場において作製し、天井支持梁14とこれに組ま
れる野縁部14aとを工場ないし施工現場で作製し、施
工現場における床施工の際に床パネル枠10に天井支持
梁14を固定するようにしても差し支えない。
【0027】次いで、下階の天井の施工にあたり、ま
ず、連結された天井兼用床パネル枠部材1における、床
支持梁13の下面15と天井パネル30の上面31間、
天井支持梁14の上面16と床パネル20の下面21間
に形成される空隙部42を連続して通すようにして、床
パネル20下面21と後に固定する天井パネル30の上
面31とで区画されるの空間部に、例えばロックウール
等の防音材90を組み入れる。このとき、図1に示すよ
うに、該防音材90を滑らかに曲折させるようにして、
床支持梁13の下面15と天井パネル30の上面31
間、天井支持梁14の上面16と床パネル20の下面2
1間に形成される空隙部42を通し、上階床下及び下階
天井の上面にわたって該吸音材90を組み入れる。
【0028】その上で、各天井兼用床パネル枠部材1に
おける天井支持梁14及びこれに設けた野縁部14aに
天井パネル30を固定して天井面の一部を形成し、側板
12下側の天井パネル30が固定されていない欠設部4
0に、天井パネル30と連続して天井面を形成するジョ
イントパネル32を位置させて適宜手段にて固定し、天
井面のほぼ大部分を形成する。更に、天井支持梁14端
部19の下部に設けた欠設部40と壁パネルの壁面51
とに間に形成される間隙部分及び天井支持梁14と壁パ
ネルの壁面51との間に形成される欠設部42におい
て、防火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工を行うなどし
た上で、天井パネル30と連続して天井面を形成する角
部ジョイントパネル33,34を夫々位置させて固定す
ることにより、残る全天井面を形成し、天井の施工を完
了する。
【0029】次に、このような構成からなる本発明の一
実施例に係る作用について図1ないし図2に従って説明
する。上記実施例に係る天井兼用床パネル構造によれ
ば、天井兼用床パネル枠部材1を備えて形成されること
から、隣接する複数の天井兼用床パネル枠部材1を連結
しつつ取付けて上階の床を形成した後に、下階側から吊
梁、吊木、下板等を固定施工する作業を要せずに、単に
天井パネル30、ジョイントパネル32、角部ジョント
パネル33,34を固定するだけで天井を施工し得る。
なお、ジョイントパネル32,33,34如何によっ
て、天井面に色彩、模様等の変化をつけることも可能と
なる。
【0030】また、各天井兼用床パネル枠部材1の床支
持梁13の下面15の高さが天井支持梁14に支持され
た天井パネル30の上面31の高さよりも高く、天井支
持梁14の上面16の高さが床支持梁13に支持された
床パネル20の下面21の高さよりも低くなるように
し、且つ天井支持梁14の下面が床パネル枠10の下面
よりも低くなるようにしてあるから、床パネル20を床
パネル枠10及び床支持梁13上に固定したとき天井支
持梁14の上面16と床パネル20の下面21とが接す
ることがなく、同時に、天井支持梁14に天井パネル3
0を固定したとき床支持梁13の下面15と天井パネル
30の上面31とが接することがなく、かつ前記構成よ
り床支持梁13と天井支持梁14とが接触することもな
いので、階上から床パネル20に伝わる音が天井支持梁
14、天井パネル30ないし天井部分に伝播しにくいと
同時に、階下から天井パネル30に伝わる音が床支持梁
13、床パネル20に伝播しにくく、上階・下階間の防
音性が飛躍的に向上する。
【0031】なお、前記構造故に、天井パネル30上面
31と床パネル20下面21とで区画される空間におい
て、ロックウール等の防音材90を組み入れ可能な空隙
部42が形成されるため、この空間及び空隙部42にロ
ックウール等の防音材90を組み入れることが可能とな
る。更に、天井支持梁14の下面16が床パネル枠10
の下面よりも低くなるようにするとともに、壁パネルの
壁面51と天井兼用床パネル枠部材1との近接部分に欠
設部40,42を設けてあるから、この欠設部40,4
2によって下階の壁パネルの壁面51と天井兼用床パネ
ル枠部材1の間に間隙部分が形成され、この間隙部分で
防火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工が行える。
【0032】次に、本発明の上記一実施例に係る効果を
説明する。上記一実施例に係る天井兼用床パネル構造に
よれば、施工現場での天井の施工が極めて容易となって
施工労力の軽減と施工時間の短縮が図れるばかりか、十
分な強度を保ちつつ部材点数も減少できるので、併せて
極めて効率的な床及び天井の施工が可能となる。また、
近年の住宅に要請される上階・下階間の十分な防音性能
を確保できる。特に、複数の天井兼用床パネル枠部材1
を連結した構成としてあるから、一層の簡易施工が可能
となるという効果を有する。
【0033】以上は本発明に係る天井兼用床パネル構造
の一実施例を示したものであるが、本発明構造の実施に
あたっては、種々の適例において実施することが可能で
ある。すなわち、天井兼用床パネル枠部材1の材質、大
きさ等は個別の住宅事情に応じて適宜に決定でき、必ず
しも複数の天井兼用床パネル枠部材1を用いる必要はな
く、天井パネル30の施工にあたって欠設部41を設け
ずに天井面を形成してもよい。また、上記実施例におけ
る各ジョイントパネル32,33,34の具体的構成、
固定手段等は実施に応じて適宜決定し得、又、上記実施
例で設けた欠設部40,41,42を特に設けずに構成
してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、施工現場
での天井の施工が極めて容易となって施工労力の軽減と
施工時間の短縮、施工工程及び部材点数の減少が図れ、
施工現場での天井の施工を極めて容易にする天井兼用床
パネル構造を提供でき、また、飛躍的な防音性能の向上
が図れ、近年の住宅に要請される上階・下階間の十分な
防音性能を確保できる天井兼用床パネル構造を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実施例
を示す施工状態における断面図である。
【図2】本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実施例
における一の天井兼用床パネル枠部材を示す部分斜視図
である。
【図3】本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実施例
における図1と対辺方向の部分断面図である。
【図4】従来の床パネル構造及び天井部を示す一部切欠
斜視図である
【符号の説明】
1 天井兼用床パネル枠部材 10 床パネル枠 11 基準板 12 側板 13 床支持
梁 14 天井支持梁 14a 野縁部 15 床支持梁の下面 16 天井支
持梁の上面 17 天井支持梁の下面 18 床パネ
ル枠の下面 19 天井支持梁の端部 20 床パネル 21 床パネ
ルの下面 30 天井パネル 31 天井パ
ネルの上面 32 ジョイントパネル 33 角部ジ
ョイントパネル 34 角部ジョイントパネル 40 欠設部 41 欠設部 42 欠設部 50 連結具 51 壁パネ
ルの壁面 60 床パネル枠部材 61 床パネ
ル枠 62 床支持梁 63 床パネ
ル 64 下板 65 貫通孔
部 70 吊梁 71 吊木 72 野縁 80 天井パネル 90 吸音材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角枠状に形成された床パネル枠と、そ
    の床パネル枠の枠内において上階の床パネルを支持する
    ために床パネル枠に固定された床支持梁と、床パネル枠
    の枠内において下階の天井パネルを支持するために床パ
    ネル枠に固定された天井支持梁とを備えて形成され、天
    井支持梁は、床支持梁と平行であって床支持梁の直下か
    らずれた位置において床パネル枠に固定され、床支持梁
    の下面の高さが天井支持梁に支持された天井パネルの上
    面の高さよりも高く、天井支持梁の上面の高さが床支持
    梁に支持された床パネルの下面の高さよりも低くなるよ
    うにしたことを特徴とする天井兼用床パネル構造。
  2. 【請求項2】 2枚の基準板とその基準板に直角に位置
    する側板とによって四角枠状に形成された床パネル枠
    と、その床パネル枠の枠内において側板と平行に位置し
    て上階の床パネルを支持する床支持梁と、床パネル枠の
    枠内において側板と平行であって床支持梁の直下からず
    れた位置に位置して下階の天井パネルを支持する天井支
    持梁とを備えて形成され、床支持梁の下面の高さが天井
    支持梁に支持された天井パネルの上面の高さよりも高
    く、天井支持梁の上面の高さが床支持梁に支持された床
    パネルの下面の高さよりも低く、且つ天井支持梁の下面
    が床パネル枠の下面よりも低くなるようにするととも
    に、天井支持梁における基準板側の端部の下部には、欠
    設部を設けたことを特徴とする天井兼用床パネル構造。
  3. 【請求項3】 2枚の基準板とその基準板に直角に位置
    する側板とによって四角枠状に形成された床パネル枠
    と、その床パネル枠の枠内において側板と平行に位置し
    て上階の床パネルを支持する床支持梁と、床パネル枠の
    枠内において側板と平行であって床支持梁の直下からず
    れた位置に位置して下階の天井パネルを支持する天井支
    持梁とを備えて形成された天井兼用床パネルを、複数連
    結して上階の床面及び下階の天井面を形成する天井兼用
    床パネル構造であって、隣接する天井兼用床パネル各々
    の側板を連結することによって複数の天井兼用床パネル
    を連結し、各々の天井兼用床パネルにおいては、床支持
    梁の下面の高さが天井支持梁に支持された天井パネルの
    上面の高さよりも高く、天井支持梁の上面が床支持梁に
    支持された床パネルの下面の高さよりも低くなるように
    するとともに、各々の天井兼用パネルにおける天井支持
    梁の下面には、板状の天井パネルを固定し、隣接する天
    井兼用床パネルにおける連結された側板の下部には、天
    井パネルと連続して天井面を形成するジョイントパネル
    を位置させて形成したことを特徴とする天井兼用床パネ
    ル構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303610A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 高制振床構造
JP2007002544A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物および建物ユニット
WO2007020841A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Nippon Steel Corporation 床‐天井構造

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