JPH07158189A - 天井兼用床パネル構造 - Google Patents

天井兼用床パネル構造

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JPH07158189A
JPH07158189A JP5303574A JP30357493A JPH07158189A JP H07158189 A JPH07158189 A JP H07158189A JP 5303574 A JP5303574 A JP 5303574A JP 30357493 A JP30357493 A JP 30357493A JP H07158189 A JPH07158189 A JP H07158189A
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JP
Japan
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floor
ceiling
floor panel
support beam
frame
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JP5303574A
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Atsushi Yamamoto
篤志 山本
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井の施工が極めて容易となり、上階・下階
間の十分な防音性能を確保できる天井兼用床パネル構造
を提供する。 【構成】 四角枠状に形成された床パネル枠10と、その
床パネル枠10の枠内において上階の床パネル20を支持す
るために床パネル枠10に固定された床支持梁11と、床パ
ネル枠10の枠内において下階の天井パネル30を支持する
ために床パネル枠10に固定された天井支持梁15とを備え
て形成する。床パネル20を支持する床パネル枠10の下面
及び床支持梁11の下面のうち少なくとも一の下面の高さ
が、天井支持梁15の上面の高さよりも高くなるように、
床パネル枠10に床支持梁11と天井支持梁15とを固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天井兼用床パネル構
造、更に詳しくは、上階の床と、下階の天井とを兼ねた
床パネル構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上階の床と下階の天井とは、四角
枠状に形成される床パネル枠内に上階の床パネルを支持
するための床支持梁を固定した枠部材を概ね工場で作製
し、これを施工現場で上階の床部分に取付け、床パネル
を支持させて上階の床を形成した上で、その後、この床
パネル枠の下側に、現場作業で下階の天井を施工すると
いうように、まず上階の床を施工し次いで下階の天井を
施工している。近年、とみに上階と下階との防音施工が
要請されることもあって、防音性向上を加味した天井施
工は現場作業によっていた。
【0003】すなわち、例えば図4に示すように、工場
で作製される上階の床パネル枠部材60は、四角枠状に
形成された床パネル枠61と、床パネル枠61の枠内に
おいて枠板と平行に位置して上階の床パネル63を支持
する床支持梁62とを備え、まず、この床パネル枠部材
60を施工現場で上階の床部分に取付け、床パネル63
を支持させて上階の床を施工する。この床パネル枠部材
60は、上階床全面にわたる一部材の大型のものでもよ
いが、同図では隣接する各々の床パネル枠61を連結す
ることによって複数の床パネル枠部材60を連結して上
階の床パネル63を支持させている。
【0004】次いで、下階の天井の施工にあたり、適宜
箇所に吊木71を垂設状に固定した吊梁70を壁面に固
定した後、吊木71が貫通する貫通孔部65を設けた石
膏ボード等で形成される下板64を、階下側から床パネ
ル枠部材60下面に打上固定した上で、更に、必要に応
じて図示しない防震補強板を同じく階下側から下板64
に例えばスクリュー釘材で固定する。このようにして下
板64下方まで吊木71を垂設した後、該吊木71に天
井パネル80固定のための野縁72を組みつけて天井支
持梁とし、該野縁72下側に石膏ボード等で形成された
天井パネル80を固定し、下階の天井を施工していた。
【0005】かかる天井施工の際、天井支持梁である野
縁72と天井パネル80との間に、防音材90としての
例えばロックウールを組み入れることで、上階と下階間
の防音性能を向上させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造における従来の上階床及び天井の施工では、
貫通孔部65がいくつも存在しているので、上階から床
パネル63に伝わる音又は下階から天井板90に伝わる
音が貫通孔部65を通じて直に階下ないし階上に伝播し
てしまい、ロックウール等の防音材90を組み入れてい
ても、上階・下階間における十分な防音性を確保し難い
という問題があった。
【0007】また、上記した従来構造では、吊梁70、
吊木71、下板64の固定等手間のかかる作業が多く、
構造が複雑で部材点数も多いため、施工労力、施工時
間、施工経費の面で難点があった。そこで本発明は、前
記問題点を解決するためになされたものであり、本発明
の目的は、一つは、飛躍的な防音性能の向上が図れ、近
年の住宅に要請される上階・下階間の十分な防音性能を
確保できるとともに、簡易に施工できる天井兼用床パネ
ル構造を提供することにあり、一つは簡易かつ容易に上
階の床及び下階の天井の施工をなし得る天井兼用床パネ
ル構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明を提供する。本発明に係る請求項1記載の天
井兼用床パネル構造は、四角枠状に形成された床パネル
枠(10)と、その床パネル枠(10)の枠内において上階の床
パネル(20)を支持するために床パネル枠(10)に固定され
た床支持梁(11)と、床パネル枠(10)の枠内において下階
の天井パネル(30)を支持するために床パネル枠(10)に固
定された天井支持梁(15)とを備えて形成され、床パネル
(20)を支持する床パネル枠(10)の下面及び床支持梁(11)
の下面のうち少なくとも一の下面の高さが、天井支持梁
(15)の上面の高さよりも高くなるように、床パネル枠(1
0)に床支持梁(11)と天井支持梁(15)とを固定したことを
特徴とする。また、本発明に係る請求項2記載の天井兼
用床パネル構造は、請求項1記載の天井兼用床パネル構
造において、天井支持梁(15)の下面を床パネル枠(10)の
下面よりも下方に位置させるように天井支持梁(15)を床
パネル枠(10)に固定するとともに、天井支持梁(15)にお
ける床パネル枠(10)側の端部の下部に、欠設部(40)を設
けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る天井兼用床パネル構造によれば、
以下のような作用を奏する。請求項1記載の本発明に係
る天井兼用床パネル構造によれば、床パネル(20)を直接
支持する床支持梁(11)と、天井パネル(30)を直接支持す
る天井支持梁(15)とが互いに接触せず、構造的にその縁
が切れているので、階上から床パネル(20)に伝わる音が
天井支持梁(15)及び天井パネル(30)に伝播しにくいと同
時に、階下から天井パネル(30)に伝わる音が床支持梁(1
1)及び床パネル(20)に伝播しにくく、上階・下階間の防
音性が飛躍的に向上する。
【0010】また、下階側から吊梁、吊木、下板等を固
定施工する作業を要せず、上階の床パネル(20)を形成し
た後に簡易かつ容易に天井パネル(30)を施工し得る。な
お、上記構造故に、天井パネル(30)の上面と床パネル(2
0)の下面とで区画される空間において、床支持梁(11)の
下面と天井支持梁(15)の上面間を含めて、ロックウール
等の防音材(90)を組み入れ可能な空隙部が形成されるた
め、ここに防音材の組み入れることが可能である。
【0011】また、請求項2記載の本発明によれば、上
記請求項1に係る本発明の作用に加えて、天井パネル(3
0)を天井支持梁(15)に固定した際に、天井パネル(30)が
床支持梁(11)及び床パネル枠(10)と接触することがない
ので、防音性能の飛躍的向上が図れる。また、天井支持
梁(15)における床パネル枠(10)側の端部の下部に、欠設
部(40)を設けてあるから、この欠設部(40)によって天井
パネル(30)を支持する天井支持梁(15)と下階の壁パネル
の壁面(51)との間に間隙部分が形成され、この間隙部分
で防火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工が行える。
【0012】なお、この欠設部(40)は、これらの施工終
了後、例えば天井パネルと連続して天井面を形成するジ
ョイントパネルを位置させるなどして適宜に塞ぐことが
可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る天井兼用床パ
ネル構造について、図1乃至図3に従って説明する。こ
こで図1は、本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実
施例を示す部分斜視図、図2は同上の実施例の構造概要
を示す斜視断面図であり、図3は、他の実施例の構造概
要を示す斜視断面図である。
【0014】図1及び図2に示す実施例に係る天井兼用
床パネル構造は、四角枠状に形成された床パネル枠10
と、その床パネル枠10の枠内において上階の床パネル
20を支持するために床パネル枠10に固定された床支
持梁11と、床パネル枠10の枠内において下階の天井
パネル30を支持するために床パネル枠10に固定され
た天井支持梁15とを備えて形成され、床支持梁11の
下面12の高さが天井支持梁15の上面16の高さより
も高くなるように、床支持梁11と天井支持梁15とを
床パネル枠10に固定した構造としてある。ここで、天
井支持梁15は、本例では、床支持梁11と長手方向が
一致し、且つ床支持梁11の鉛直下方位置になるように
床パネル枠10に固定してある。
【0015】なお、特に図示しないが、この天井支持梁
15の下端部分には、天井支持梁15と直角方向に交差
する図示しない野縁部を設けるようにしてもよい。この
野縁部は、予め設けておくことも可能であるが、施工時
に設けるようにしてもよい。本実施例では、床パネル枠
10,床支持梁11,天井支持梁15とを備えて形成さ
れる一単位の天井兼用床パネル枠部材1を複数形成し、
これら各々の天井兼用床パネル枠部材1の隣接する床パ
ネル枠10の枠板13を互いに連結して、連結した天井
兼用床パネル枠部材1としてある。すなわち、本実施例
は、各天井兼用床パネル枠部材1を複数備え、隣接する
各天井兼用床パネル枠部材1各々を連結して上階の床及
び下階の天井を形成する天井兼用床パネル構造である。
以下、上記した床パネル枠10,床支持梁11,天井支
持梁15とを備えて形成される構成を、便宜上、天井兼
用床パネル枠部材1として説明する。なお、各天井兼用
床パネル枠部材1の連結には、例えば図示しないボルト
等の連結具や接着等の他の連結手段が用いられる。
【0016】また本実施例では、上記天井支持梁15の
下面17を床パネル枠10の下面14よりも下方に位置
させるように天井支持梁15を床パネル枠10に固定す
るとともに、天井支持梁15における床パネル枠10側
の端部18を切欠状に欠設して、この端部18の下部
に、欠設部40を設けた構造としてある。この欠設部4
0によって形成される間隙部分は、特に具体的構成は図
示しないが、防火処理、仕上げ用壁紙張りなどの施工を
行うるように形成したものである。
【0017】なお、これらの処理施工を行った後におい
て、この欠設部40には、特に図示しないが、例えば木
材、タイル材等の任意材質で形成した天井パネルを取付
けた際にその天井面と相俟って天井面を形成する図示し
ないジョイントパネルを位置固定させて、天井面の一部
とするものである。上記実施例において、各天井兼用床
パネル枠部材1の上面には、各々適宜の材質からなる床
パネル20を固定し、又、天井支持梁15の下面17に
は、二つの隣接する天井支持梁15下面に渡して天井パ
ネル30が固定される。このとき、天井支持梁15の側
面を基準として最も壁パネル50の壁面51寄りの天井
支持梁15と該壁面51との間には、欠設部52が形成
される。欠設部52は、前記欠設部40同様、この欠設
部40によって形成される間隙部分において、特に具体
的構成は図示しないが、防火処理、仕上げ用壁紙張りな
どの施工を行い得るものであるが、図2に示すように、
壁面51に根太部53を設けて、この根太部53下面と
最も壁面寄りの天井支持梁15の下面17に渡して特に
図示しない天井パネルを固定するか、又は根太部53を
設けずに適宜のジョントパネルを固定して、天井パネル
30と連続させて天井面を形成する。
【0018】次に、上記実施例構造の作用及び施工概要
について説明する。上記実施例によれば、天井兼用床パ
ネル枠部材1に形成され、床支持梁11の下面12の高
さが天井支持梁15の上面16の高さよりも高くなるよ
うに、床支持梁11と天井支持梁15とを床パネル枠1
0に固定した構造としてあるので、床パネル20を直接
支持する床支持梁11と、天井パネル30を直接支持す
る天井支持梁15とが互いに接触せず、構造的にその縁
が切れているので、階上から床パネル20に伝わる音が
天井支持梁15、天井パネル30に伝播しにくいと同時
に、階下から天井パネル30に伝わる音が床支持梁1
1、床パネル20に伝播しにくく、上階・下階間の防音
性が飛躍的に向上する。
【0019】なお、上記構造故に、天井パネル30上面
と床パネル20下面とで区画される空間において、床支
持梁11の下面12と天井支持梁15の上面16間を含
めて、ロックウール等の図示しない防音材を組み入れ可
能な空隙部が形成されるため、ここに図示しない防音材
の組み入れることが可能である。なお、ロックウールを
組み入れた場合には、断熱性も向上する。
【0020】また、天井兼用床パネル枠部材1に形成さ
れるので、上階の床を形成した後に下階側から吊梁、吊
木、下板等を固定施工する作業を要せず、簡易かつ容易
に天井を施工し得、部材点数も少ない。更に、本実施例
では、床パネル枠10,床支持梁11,天井支持梁15
とを備えて形成される天井兼用床パネル枠部材1を複数
形成し、これら各々の天井兼用床パネル枠部材1の隣接
する床パネル枠10の枠板13を互いに連結して、連結
した天井兼用床パネル枠部材1による構造としてあるか
ら、一層施工が容易である。
【0021】更にまた、天井支持梁15の下面17を床
パネル枠10の下面14よりも下方に位置させるように
天井支持梁15を床パネル枠10に固定するとともに、
天井支持梁15における床パネル枠10側の端部18を
切欠状に欠設して、この端部18の下部に、欠設部40
を設けた構造としてあるので、第一に、天井パネル30
を天井支持梁15に固定した際に、天井パネル30が床
支持梁11及び床パネル枠10と接触することがないの
で、防音性能の飛躍的向上が図れ、第二に、この欠設部
40によって天井パネル30を支持する天井支持梁15
と下階の壁パネル50の壁面51との間に間隙部分が形
成され、この間隙部分で防火処理、仕上げ用壁紙張り等
の施工が行える。なお、この欠設部40は、これらの施
工終了後、例えば天井パネル30と連続して天井面を形
成する図示しないジョイントパネルを位置させるなどし
て適宜に塞ぐことが可能である。
【0022】なお、各天井兼用床パネル枠部材1の上面
には、各々適宜の材質からなる床パネル20を固定で
き、又、天井支持梁15の下面17には、二つの隣接す
る天井支持梁15下面に渡して天井パネル30が固定で
き、このとき天井支持梁15の側面を基準として最も壁
パネル50の壁面51寄りの天井支持梁15と該壁面5
1との間には、欠設部52が形成されるので、前記欠設
部40同様、この欠設部52によって形成される間隙部
分において、特に具体的構成は図示しないが、防火処
理、仕上げ用壁紙張りなどの施工を行い得る。
【0023】次に、上記実施例における天井兼用床パネ
ル構造による上階床と下階天井の施工概要について説明
する。まず、前記した天井兼用床パネル枠部材1を工場
又は施工現場において作製し、住宅等の施工現場におい
て、複数の天井兼用床パネル枠部材1の隣接する床パネ
ル枠10の枠板13を適宜手段で互いに連結しつつ、こ
れを上階の床部分に取付け、例えば木材、タイル材等の
任意材質で形成した床パネル20を支持させて上階の床
を施工する。このとき、工場段階又は現場での施工前
に、天井兼用床パネル枠部材1に予め床パネル20を固
定させておいてもよい。また、この天井兼用床パネル枠
部材1は、床パネル枠10と床支持梁11とを一体とし
て工場において作製し、天井支持梁15を工場ないし施
工現場で作製し、施工現場における床施工の際に床パネ
ル枠10に天井支持梁15を固定するようにしても差し
支えない。
【0024】次いで、下階の天井の施工にあたり、連結
された天井兼用床パネル枠部材1における、隣り合う天
井支持梁15の下面12間を渡すようにして例えば石膏
ボード、木材等の任意材質で形成された略板状の天井パ
ネル30を天井支持梁15に固定して、天井面の一部を
形成する。なお、この前に、床支持梁11の下面12と
天井パネル20の上面21で区画される空間において、
天井支持梁15の上面16と床パネル20の下面21間
に形成される空隙部を連続して通すようにして、この部
分に例えばロックウール等の図示しない防音材を組み入
れてもよい。
【0025】その上で、欠設部40と壁パネルの壁面5
1とに間に形成される間隙部分及び欠設部52と壁パネ
ルの壁面51との間に形成される間隙部分において、防
火処理、仕上げ用壁紙張り等の施工を行なうなどした上
で、これらの欠設部40,52を、天井パネル30と連
続して天井面を形成する図示しないジョイントパネル又
は他の天井パネルを夫々位置させて固定することによ
り、残る全天井面を形成し、天井の施工を完了する。
【0026】次に、上記した実施例に係る効果を説明す
る。上記実施例に係る天井兼用床パネル構造によれば、
飛躍的な防音性能の向上が図れ、近年の住宅に要請され
る上階・下階間の十分な防音性能を確保できる。また、
施工現場での天井の施工が極めて容易となって施工労力
の軽減と施工時間の短縮が図れるばかりか、十分な強度
を保ちつつ部材点数も減少できるので、併せて極めて効
率的な床及び天井の施工が可能となる。特に、複数の天
井兼用床パネル枠部材1を連結した構成としてあるか
ら、一層の簡易施工が可能となるという効果を有する。
【0027】次に、本発明に係る天井兼用パネル構造に
おける他の実施例について図3にしたがって説明する。
図3に示す実施例は、上記実施例同様、四角枠状に形成
された床パネル枠110と、その床パネル枠110の枠
内において上階の床パネル20を支持するために床パネ
ル枠110に固定された床支持梁111と、床パネル枠
110の枠内において下階の天井パネル30を支持する
ために床パネル枠110に固定された天井支持梁115
とを備えて形成されており、また、本実施例でも、床パ
ネル枠110,床支持梁111,天井支持梁115とを
備えて形成される一単位の天井兼用床パネル枠部材1を
複数形成し、これら各々の天井兼用床パネル枠部材1の
隣接する床パネル枠110の枠板113を互いに連結し
て、連結した天井兼用床パネル枠部材1としてある他、
基本的には上記実施例と同様の構成を採り、防音、簡易
な施工の点でも上記実施例とほぼ同様の作用、効果を奏
する。
【0028】異なるのは、天井兼用床パネル枠部材1に
おける床支持梁11の取付位置と、天井支持梁15の取
付位置、並びに床パネル枠10、床支持梁11及び天井
支持梁15の各部材の上面ないし下面の高さ位置関係、
並びに付加的構成として補強部材19が設けられている
点である。すなわち、本実施例は、床パネル枠10の枠
板13の下面14の高さが天井支持梁15の高さよりも
高くなるように、床パネル枠10の枠板13の高さ位置
及び床支持梁11の高さ位置を前記実施例と変え、床支
持梁11と天井支持梁15とを床パネル枠110に固定
したものである。
【0029】本実施例の如くすれば、前記実施例同様、
床面を直接支持する床支持梁11及び床パネル枠10
と、天井パネル30を直接支持する天井支持梁15とが
互いに接触せず、構造的にその縁が切れているので、階
上から床パネル20に伝わる音が天井パネル30に伝播
しにくいと同時に、階下から天井パネル30に伝わる音
が床パネル20に伝播しにくく、上階・下階間の防音性
が飛躍的に向上する。
【0030】なお、本実施例では、隣接する各天井兼用
床パネル枠部材1の床支持梁11の対向する側面に補強
部材19を渡すとともに、隣接する各天井兼用床パネル
枠部材1の連結された床板13の下面とこの補強部材1
9の上面とを図示しない釘等の連結部材で固定し、補強
としてある。前記実施例、本実施例ともに、かかる補強
材を設けてもよいのは言うまでもない。
【0031】以上は本発明に係る天井兼用床パネル構造
の実施例を示したものであるが、本発明構造の実施にあ
たっては、種々の適例において実施することが可能であ
る。すなわち、天井兼用床パネル枠部材1の材質、大き
さ等は個別の住宅事情に応じて適宜に決定でき、必ずし
も複数の天井兼用床パネル枠部材1を用いる必要はな
く、天井パネル30の施工にあたっても、図示しない他
の態様の天井パネルを用いるようにしても差し支えな
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、飛躍的な
防音性能の向上が図れ、近年の住宅に要請される上階・
下階間の十分な防音性能を確保できるとともに、施工現
場での天井の施工が極めて容易となって施工労力の軽減
と施工時間の短縮が図れるばかりか、十分な強度を保ち
つつ部材点数も減少できるので、併せて極めて効率的な
床及び天井の施工が可能となる天井兼用床パネル構造を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実施例
を示す部分斜視図である。
【図2】本発明に係る天井兼用床パネル構造の一実施例
の構造概要を示す斜視断面図である。
【図3】本発明に係る天井兼用床パネル構造の他の実施
例の構造概要を示す斜視断面図である。
【図4】従来の床パネル構造及び天井部を示す一部切欠
斜視図である
【符号の説明】
1 天井兼用床パネル枠部材 10 床パネル枠 11 床支持
梁 12 床支持梁の下面 13 床パネ
ル枠の枠板 14 床パネル枠の下面 15 天井支
持梁 16 天井支持梁の上面 17 天井支
持梁の下面 18 天井支持梁の端部 19 補強部
材 20 床パネル 30 天井パネル 40 欠設部 50 壁パネル 51 壁パネ
ルの壁面 52 欠設部 53 根太部 60 床パネル枠部材 61 床パネ
ル枠 62 床支持梁 63 床パネ
ル 64 下板 65 貫通孔
部 70 吊梁 71 吊木 72 野縁 80 天井パネル 90 吸音材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角枠状に形成された床パネル枠と、そ
    の床パネル枠の枠内において上階の床パネルを支持する
    ために床パネル枠に固定された床支持梁と、床パネル枠
    の枠内において下階の天井パネルを支持するために床パ
    ネル枠に固定された天井支持梁とを備えて形成され、床
    パネルを支持する床パネル枠の下面及び床支持梁の下面
    のうち少なくとも一の下面の高さが、天井支持梁の上面
    の高さよりも高くなるように、床パネル枠に床支持梁と
    天井支持梁とを固定したことを特徴とする天井兼用床パ
    ネル構造。
  2. 【請求項2】 天井支持梁の下面を床パネル枠の下面よ
    りも下方に位置させるように天井支持梁を床パネル枠に
    固定するとともに、天井支持梁における床パネル枠側の
    端部の下部に、欠設部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の天井兼用床パネル構造。
JP5303574A 1993-12-03 1993-12-03 天井兼用床パネル構造 Pending JPH07158189A (ja)

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JP5303574A JPH07158189A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 天井兼用床パネル構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6029722B1 (ja) * 2015-08-05 2016-11-24 ウイング株式会社 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物

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JP6029722B1 (ja) * 2015-08-05 2016-11-24 ウイング株式会社 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物
JP2017031754A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 ウイング株式会社 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物

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