JPH04194150A - 建築物の床構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ８発明の目的 （１）　　産業上の利用分野 本発明は、鉄筋コンクリート構造、鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造、あるいは鉄骨構造の建築物における床構造に関
する。・ （２）従来の技術 従来の集合住宅やオフィスビル等の鉄筋・鉄骨コンクリ
ート建築物は、その建築物を各階層に仕切るコンクリー
トスラブより成る水平躯体の下面に大梁および小梁を一
体に形成することにより補強がなされており、これら大
梁および小梁を隠すようにコンクリートスラブの下面か
ら吊りボルトを介して天弁材を支持している。また、前
記大梁や小梁が露出しないコンクリートスラブの上面に
は、複数の大引が多数の東を介して平行に支持され、そ
の大引の上部に直交するように架設した複数の根太の上
面に床材が張られている。

（３）発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の床構造は、コンクｊｌ　−トス
ラブと天井材との間に有効に利用されないデッドスペー
スが形成される一方、床材とコンクリートスラブとの間
に配線ケーブル等を配設する空間や物品を収納する空間
を確保することが困難である。このような不都合を回避
して前記床下空間を確保すべくコンクリートスラブの上
面から距離を離して床材を敷設すると、床面を上昇させ
た分だけ天井高が低くなる欠点が生じてしまう。また、
従来の床材はその着脱に特別な考慮がなされていないた
め、せっかく床下空間を形成しても、その床下空間への
アクセスが容易に行われない問題がある。

本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、建築物の
水平躯体の下面に形成されるデッドスペースを解消して
床下に有効空間を形成し、しかも該空間へのアクセスを
容易に行い得る建築物の床構造を提供することを目的と
する。

Ｂ０発明の構成 （１）　　課題を解決するための手段 前記目的を達成する。ために、本発明の建築物の床構造
は、建築物を上下の階層に仕切る水平躯体の上面に逆梁
を形成し、この逆梁間に架設した大引および根太により
床支持面を形成するとともに、この床支持面に規格化し
た寸法の床材を着脱自在に敷設し、更に前記床材の上面
に規格化した寸法の仕上材を着脱自在に積層することを
特徴とする。

〔２〕作　用 前述の構成を備えた本発明によれば、建築物の水平躯体
の上面に形成した逆梁間に大引および根太を支持するこ
とにより床支持面が形成されるので、床面と前記水平躯
他との間に前記逆梁の成に対応する床下空間が確保され
る。そして、前記床支持面に支持される床材と仕上材は
共に着脱自在であり、且つ規格化された寸法を有するた
め、それら床材と仕上材を取り外して前記床下空間に容
易にアクセスすることができ、しかも工期の短縮とコス
トの低減が可能、となる。

（３）実施例 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図および第２図に示すように、この建築物は水平躯
体としてのコンクリートスラブ１で上下に仕切られた複
数の階層からなり、各階層に設けられた室は左右の外壁
２と紙面に垂直な方向に隣接する他室との間を仕切る内
壁３によって区画され、その四隅には上下のコンクリー
トスラブ１を接続する柱４が立設される。また一方の外
壁２の外側には通路５が張り出しており、他方の外壁２
の外側には手摺り６を有するバルコニー７が張り出して
いる。各コンクリートスラブ１の上面には室の周囲を囲
むように４本の大梁８が形成され、これら４本の大梁８
の内側には、該大梁８よりも僅かに幅の狭い２本の小梁
９が平行に形成される。

これら大梁８と小梁９、は、いずれもコンクリートスラ
ブ１の上面に突出する所謂逆梁を構成しており、その結
果前記コンクリートスラブ１の下面は梁が露出しない平
坦な天井面となっている。

前記大梁８と小梁９の上部には段部８．．９゜が形成さ
れ、その段部８．．９．には小梁９に直交する方向に延
びる多数の大引１０の両端が支持される。すなわち、大
引ｌＯはその３本が長平方向に直列に配設され、左右の
大引１０の一端部は通路５徊の大梁８の段部８１とバル
コニー？側の大梁８の段部８１に東１１で支持されると
ともに、その他端部は２本の小梁９の段部９１に東１２
で支持される。また、中央の大引１０の両端部は前記２
本の小梁９の段部９．に東１２で支持される。

各大引１０の間には小梁９と平行に多数の根太１３が架
設され、それら根太１３の間隔は大引１０の間隔の半分
に設定される。而して、前記大引１０と根太１３によっ
て後述の床板１４を支持する平坦な格子状の床支持面が
形成される。なお、−対の小梁９間の一部には根太１３
が架設されない水回り１５が形成され、この部分には浴
槽等が設置される。

第３Ａ図〜第３Ｃ図に示すように、前記大引ｌＯは帯状
の鋼材の上縁と下縁を直角二等辺三角形状に屈曲して形
成したものであり、上下のフランジ１０．と、それらを
接続するウェブ１０．とを備えている。大引１０間に架
設される根太１３は断面矩形状の木材よりなり、大引１
０のウェブ１０□の左右両側面に２本のボルト２６で共
線めした鋼板製のブラケット２７に取り付けられている
。

すなわち、ブラケット２７は大引１０の前記ウェブ１０
２に固着される平板状の取付部２７１と、この取付部２
７、に溶着された断面Ｕ字状の根太支持部２７２と、こ
の根太支持部２７２の上端から水平方向に延びる三角形
状の受板２７３から構成されており、前記根太１３の端
部は根太支持部２７２に上方から嵌合してボルト２８で
固定される。そして、前記大引１０のフランジ１０１上
面と根太１３上面は実質的に面一に位置決めされる。

ただし、前記フランジ１０．上面と床材１４間には薄い
防振ゴム２９が介装されるため、実際はフランジ１０、
上面は根太１３上面よりも僅かに低く位置決めされる。

床材１４はベニヤ板等の木質下地材から構成され、前記
大引１０と根太１３により画成される長方形の区画の２
個を覆う規格化された寸法を有する。そして四隅の床材
１４′には柱４との干渉を避けるべく切欠き１４．が形
成される。

各床材１４はロック機構３１により着脱自在とされ、該
床材１４とコンクリートスラブ１間に形成される物品収
納空間やＯＡ機器等の配線ケーブルの敷設空間へのアク
、セスが容易に行なえるように考慮されている。すなわ
ちロック機構３１は、床材１４に形成した孔の上部外縁
と内周を覆うガイド部材３２、このガイド部材３２の下
端に接続する軸受部材３３、ガイド部材３２に嵌合する
頭部３４、と軸受部材３３に回転自在に支持される軸部
３４．よりなる回転部材３４、この回転部材３４の下端
にボルト３５で固着されたロック部材３６から構成され
ている。ロック部材３６は両端に上向きの突起３６．を
備えており、このロック部材３６を第３Ａ図の鎖線位置
から破線位置へ回転させて前記突起３６１をブラケット
２７の受板２７３下面に係合させることにより床材工４
が固定される。

前記床材１４の上面には規格化された寸法を有する仕上
材１６が着脱自在に積層される。仕上材１６は矩形状の
木質あるいは合成樹脂製板材よりなり、両面粘着テープ
あるいは面ファスナー等の着脱自在な固定手段１７によ
り床材１４の上面に固定される。また、柱４の位置に対
応する仕上材１６′には前記床材１４′と同様に切欠き
１６゜が形成される。なお、必要に応じて前記上材１６
の上面にカーペットや畳を敷Ｘことも可能である。

次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用につい
て説明する。

コンクリートスラブｌ上に床材１４を敷設する作業は、
先ず通路５側の大引１０とバルコニー７側の大引１０を
東１１と東１２によってそれぞれ大梁８と小梁９の段部
８．．９．に支持するとともに、中央の大引１０を東１
２によって一対の小梁９の段部９１に支持する。次に、
隣接する大引１０間にブラケット２７によって多数の根
太１３を架設し、前記大引１０と根太１３によって格子
状の床支持面を構成する。続いて、規格化された床材１
４の四辺を大引、１０と根太１３上に載置し、各４個の
ロック機構３１でロックする。このとき、鋼製の大引１
０と床材１４との間には薄い防振ゴム２９が介装される
。前記ロック操作は、ロック機構３１の回転部材３４の
頭部３４．にレンチを挿入して回転させ、そのロック部
材３６を受板２７、の下面に係合させることにより行わ
れる。このようにして床材１４が固定されると、その床
材１４の上面に両面粘着テープ等の固定手段１７により
規格化された仕上げ材１６が敷きつめられる。

床材１４を取り外すには、仕上材１６を剥がした後、前
述と逆の操作によってロック機構３１のロックを解除す
れば良い。このようにして、仕上材１６と床材１４を着
脱自在とすることにより、床材１４とコンクリートスラ
ブ１の間に形成された空間に容易にアクセスすることが
でき、しかも前記床材１４と仕上材１６の寸法が規格化
されているため、作業性が向上して工期の短縮とコスト
の低減が可能となる。

而して、床材１４とコンクリートスラブ１間に大梁８と
小梁９の成に対応する床下空間が形成されるため、この
床下空間を床下収納庫や配線ケーブルの敷設のために利
用することができる。また、根太１３の上面を大引１０
の上面と実質的に面一になるように配設したことによっ
て根太１３の厚さが大引１０の厚さの範囲内に吸収され
るので、前記床下空間に一層の有効利用が可能となる。

しかも、床材１４の外周が大引１０と根太１３によって
支持されるので、この床材１４の固定が強固なものとな
って耐震強度が向上するだけでなく、床材１４の撓みが
防止されて床面の平面度が確保される。また、床材１４
に加わる振動や衝撃は根太１３および大引１０を介して
東１１．１２に伝達されるが、前記束１１．１２がそれ
ぞれ大梁８と小梁９の上部に支持・されているため、前
記振動や衝撃は大梁８および小梁９を介して柱４や壁２
゜３に逃がされ、階下に対する騒音の伝達が防止される
。

以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
された本発明を逸脱することなく種々の小設計変更を行
うことが可能である。

例えば、本発明の床構造は建築物の各階層の床に限らず
、中二階に床にも適用することができる。

Ｃ０発明の効果 以上のように本発明によれば、床材と水平躯体間に逆梁
の成に対応する容積の大きな床下空間が確保されるので
、この空間を床下収納庫や配線ケーブル等の敷設に利用
することができるばかりか、天井面に梁が露出しないた
めに外観上好都合である。また、床材と仕上材が共に着
脱自在であるため、前記床下空間に容・易にアクセスす
ることができ、しかも床材と仕上材の寸法が共に規格化
されているため、作業性が向上して工期の短縮とコスト
の低減が可能となる。更に、床材に加わる振動や衝撃が
根太、大引、および東を介して逆梁に伝達されて拡散す
るため、この衝撃や振動がコンクリートスラブに直接伝
達されて階下に対する騒音の原因となることが防止され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３Ｃ図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図はその床構造を適用した集合住宅の縦断面図、第２
図は第１図の要部斜視図、第３Ａ図は第２図の■入部拡
大平面図、第３Ｂ図は第３Ａ図のＩＩ［Ｂ−Ｉ［ＩＢ線
断面図、第３Ｃ図は第３Ａ図のＩ［ＩＣ−ｌｌＩＣ！！
断面図である。 １−・・コンクリートスラブ（水平躯体）、８−・・大
梁（逆梁）、９・・・小梁（逆梁）、１０・・・大引、
１３・・・根太、１４・・・床材・、１６・・・仕上材
特許出願人　　株式会社飯田建築設計事務所同　　　　
　株式会社シス　テ　ム研創代理人　弁理士　　落　　
　合　　　　　　　信置　　　　　　　仁　　　　木　
　　　−明第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 建築物を上下の階層に仕切る水平躯体（１）の上面に逆
   梁（８、９）を形成し、この逆梁（８、９）間に架設し
   た大引（１０）および根太（１３）により床支持面を形
   成するとともに、この床支持面に規格化した寸法の床材
   （１４）を着脱自在に敷設し、更に前記床材（１４）の
   上面に規格化した寸法の仕上材（１６）を着脱自在に積
   層することを特徴とする、建築物の床構造。