JPH0868151A - ユニット建物の天井構造 - Google Patents

ユニット建物の天井構造

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JPH0868151A
JPH0868151A JP6203298A JP20329894A JPH0868151A JP H0868151 A JPH0868151 A JP H0868151A JP 6203298 A JP6203298 A JP 6203298A JP 20329894 A JP20329894 A JP 20329894A JP H0868151 A JPH0868151 A JP H0868151A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 相対する天井梁13に天井小梁17を架け渡
し、この天井小梁17の上下に防火性能または耐火性能
の優れた天井材4、3を取り付け、建物ユニットの下側
の天井材3と隣の建物ユニットの下側の天井材3との間
に、防火性能または耐火性能のより優れた天井材7を取
り付けたユニット建物の天井構造。 【効果】 建物ユニットと隣の建物ユニットの間に上側
の天井材4がなくとも、建物ユニットの下側の天井材3
と隣の建物ユニットの天井材3の間に防火性能または耐
火性能の優れた天井材7が取り付けられているから、建
物ユニットと隣の建物ユニットの間の天井部分の耐火性
能が劣らない。その結果、ユニット建物全体の防火性能
や耐火性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニット建物の天井構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、特公昭62−6222
4号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大きさの
箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニット
を、予め、工場で製造し、施工現場に運搬し、施工現場
で組み立てて建物となすものである。この軸組ユニット
建物は、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標
準化された建物となる特徴があることから、だんだん広
く採用されている。この建物ユニットの骨格は4本の柱
と4本の天井梁と4本の床梁とが箱形に組み立てられた
ものである。
【0003】そして、この建物ユニットの天井構造は種
々あるが、特に防火性能や耐火性能をよくするために、
実公平1−25134号公報に記載あるように、相対す
る天井梁に木製の天井小梁を差し渡し、この天井小梁の
上下にそれぞれ防火性能のよい天井材を張ったものが知
られている。この建物ユニットは火災時に天井小梁の下
側に張られた天井材が破壊または焼失したとき、天井小
梁の上側にもう一層の天井材があるから、延焼が防ぐこ
とができ、そのために防火性能、耐火性能が向上し好ま
しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユニット建物
は、工場で製造された建物ユニットを施工現場に運搬
し、施工現場でこの建物ユニットの複数個を組み立てる
から、工場では、建物ユニットと建物ユニットとの間の
天井部分に天井材を取り付けることができない。従っ
て、施工現場で建物ユニットを据え付けた後に、建物ユ
ニットの天井材と隣の建物ユニットの天井材との間に天
井材を取り付けて、両方の天井材を連結している。
【0005】しかし、建物ユニットは相対する天井梁の
間に天井小梁を差し渡して取り付けているから、建物ユ
ニットを並べて据え付けると、建物ユニットの天井小梁
と天井小梁との間には両方の天井梁がある。従って、建
物ユニットと隣の建物ユニットとの間には天井梁が邪魔
になって天井材を取り付け難い。そこで、従来、天井小
梁を下方にズラして、天井小梁の下面を天井梁の下面か
ら突出させ、この天井小梁の間に、建物ユニットの天井
小梁の下面から天井梁の下方を通過させて隣の建物ユニ
ットの天井小梁の下面に天井材を差し渡して両方の天井
小梁に取り付けている。一般に天井小梁の高さは天井梁
の高さより低いから、上記のように天井小梁の下面を天
井梁の下面より低く取り付けると、天井小梁の上面は天
井梁の上面より低くなる。従って、天井小梁の上面に取
り付けられた天井材は、天井梁が邪魔になって天井材を
取り付けることができない。換言すると、天井小梁の上
に張られた天井材は建物ユニットと隣の建物ユニットと
の間に存在しない。
【0006】従って、上記のままでは、この建物ユニッ
トと隣の建物ユニットとの間の防火性能または耐火性能
が劣り、その結果、全体の防火性能または耐火性能が劣
るという問題がある。そこで、本発明の目的は、建物ユ
ニットの天井材と隣の建物ユニットの天井材との間の防
火性能または耐火性能が劣らないユニット建物の天井構
造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、4本の柱と4本の天井梁と4本の床梁とが箱形に組
み立てられた骨格を有する建物ユニットの複数個を組み
立てたユニット建物の天井構造であって、相対する天井
梁に木製の天井小梁が、天井小梁の下面を周囲の天井梁
の下面より下方に突出させて、架け渡され、この天井小
梁の上下に防火性能または耐火性能の優れた天井材が取
り付けられ、建物ユニットの下側の天井材と隣の建物ユ
ニットの下側の天井材との間に、防火性能または耐火性
能が天井小梁の下面に取り付けられた天井材より優れた
天井材が建物ユニットの天井小梁の下面から天井梁の下
方を通過して隣の建物ユニットの天井小梁の下面に差し
渡されて両方の天井小梁に取り付けられているものであ
る。
【0008】本発明に使用する防火性能または耐火性能
の優れた天井材とは、この天井材を張った建物が、JI
S−A−1301「建築物の木造部分の防火試験方法」
や、JIS−A−1302「建築物の不燃構造部分の防
火試験方法」に規定する防火試験や、JIS−A−13
04「建築構造部分の耐火試験方法」に規定する耐火試
験に合格する建物に使用されるものをいい、具体的に
は、石膏ボードやロックウール吸音板や木片セメント板
等が好適である。一般に、これ等の防火性能または耐火
性能のよい天井材の種類や厚みを組み合わせて建物の天
井に取り付けて上記防火試験や耐火試験に合格する天井
となすのである。
【0009】請求項2記載の発明は、4本の柱と4本の
天井梁と4本の床梁とが箱形に組み立てられた骨格を有
する建物ユニットの複数個を組み立てたユニット建物の
天井構造であって、相対する天井梁に木製の天井小梁
が、天井小梁の下面を周囲の天井梁の下面より下方に突
出させて、架け渡され、この天井小梁の上面に石膏ボー
ドが取り付けられ、天井小梁の下面に石膏ボードが、天
井梁周辺部を除いた中央部に取り付けられ、石膏ボード
が取り付けられてない天井梁周辺部の天井小梁の下面が
中央部より高くなされ、石膏ボードとロックウール吸音
板とが建物ユニットの天井小梁の下面から天井梁の下方
を通過して隣の建物ユニットの天井小梁の下面に差し渡
されて中央部より高い両方の天井小梁に取り付けられて
中央部の石膏ボードの下面と天井周辺部の石膏ボードの
下面とがほぼ同じ高さになされ、天井小梁の下面に取り
付けられた石膏ボードと天井小梁の上面に取り付けられ
た石膏ボードとの間にロッウールが設けられているもの
である。
【0010】請求項2記載の発明に使用する石膏ボード
は市販の石膏ボードがそのまま使用できるが、特に石膏
の中にガラス繊維を含んでいる強化石膏ボードが好まし
い。本発明において前記JIS−A−1304に規定し
ている60分耐火試験に合格する天井構造としては種々
あるが、ユニット建物の天井に使用する天井材の好まし
い組み合わせとしては、請求項2記載の発明の組み合わ
せでは、天井小梁の下面に取り付ける石膏ボードの厚み
を約15mmとし、天井小梁の上面に取り付ける石膏ボ
ードの厚みを約12mmとし、この間に厚み約50mm
のロックウールを取り付ける。そして、建物ユニットの
下側の天井材と隣の建物ユニットの下側の天井材との間
に取り付ける石膏ボードの厚みを約12mm、ロックウ
ールの厚みを9mmとするとよい。請求項2記載の発明
においては、中央部の石膏ボードの下面と天井周辺部の
石膏ボードの下面とがほぼ同じ高さになされているが、
前記JIS−A−1304に規定する60分耐火試験に
合格する天井構造では、天井梁周辺部の天井小梁の下面
を中央部より約6mm高くすると、天井小梁の中央部下
面に取り付ける約15mmの石膏ボードと、天井小梁の
周辺部から隣の建物ユニットに天井小梁の周片部に取り
付けられる厚み約12mmの石膏ボードと厚み約9mm
のロックウール吸音板とからなる天井の下面とがほぼ同
じ高さになる。この請求項2記載の発明においては、石
膏ボードとロックウール吸音板とが取り付けられている
が、この際、この石膏ボードとロックウールとは別々に
設けてもよい。しかし、建物ユニットの天井材と隣の建
物ユニットの天井材との間の天井材は施工現場で取り付
けられるから、できるだけ簡便な方が好ましい。かかる
意味から、請求項3記載の発明のように、この石膏ボー
ドとロックウール吸音板とを予め貼り合わして積層板と
し、これを取り付ける方が好ましい。
【0011】即ち、請求項3の発明は、請求項2記載の
ユニット建物の天井構造であって、石膏ボードとロック
ウール吸音板とが貼り合わされ積層板になされ、この積
層板が建物ユニットの天井小梁の下面から天井梁の下方
を通過して隣の天井小梁に差し渡されて両方の天井小梁
に取り付けられているものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、建物ユニットの下側
の天井材と建物ユニットの下側の天井材との間に、防火
性能や耐火性能が天井小梁の下面に取り付けられた天井
材より優れた天井材が一方の建物ユニットの天井小梁の
下面から天井梁の下方を通過して隣の建物ユニットの天
井小梁の下面に差し渡されて天井小梁に取り付けられて
いるから、この建物ユニットと隣の建物ユニットとの間
の天井部分の防火性能、耐火性能が天井小梁の下面に取
り付けられた天井材より優れている。従って、この建物
ユニットと隣の建物ユニットとの間には、天井小梁の上
面に天井材が取り付けてられていないが、この部分の防
火性能や耐火性能が劣ることがなく、その結果、ユニッ
ト建物全体の防火性能や耐火性能が向上する。
【0013】又、請求項2の発明においては、建物ユニ
ットの天井および建物ユニットと隣の建物ユニットとの
間に取り付けられる天井材を特殊な組み合わせにしたか
ら、耐火性能や防火性能が優れる。特に、天井小梁の下
面に取り付ける石膏ボードの厚みを約15mmとし、天
井小梁の上面に取り付ける石膏ボードの厚みを約12m
mとし、この間に厚み約50mmのロックウールを取り
付け、建物ユニットの下側の天井材と隣の建物ユニット
の下側の天井材との間に取り付ける石膏ボードの厚みを
約12mm、ロックウールの厚みを9mmとすると、J
IS−A−1304に規定する60分耐火試験に耐える
ことができる。又、この天井材の組み合わせでは、建物
ユニットの天井小梁の下面に取り付けられる天井材の厚
みと、建物ユニットと隣の建物ユニットとの間に取り付
けられる天井材の厚みが異なるが、本発明では、中央部
の石膏ボードの下面と天井周辺部の石膏ボードの下面と
がほぼ同じ高さになされているから、建物ユニットの天
井材の下面と建物ユニットと隣の建物ユニットとの間の
天井材の下面とが面一になる。
【0014】又、請求項3記載の発明では、石膏ボード
とロックウール吸音板とからなる天井材を貼り合わして
積層板にしているから、現場では、この積層板を取り付
けるだけでよく、施工が簡単である。
【0015】
【実施例】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は2階建てのユニット建物の1階の建物ユニッ
トと隣の建物ユニットとの接合部の天井部分の断面を示
す説明図、図2は建物ユニットの天井部分を斜め方向か
ら見た説明図、図3は建物ユニットの骨格を示す説明
図、図4は建物ユニットを据え付けている状態を示す説
明図である。図5は本発明の他の実施例を示すもので、
2階建てのユニット建物の間仕切り壁のある建物ユニッ
トと隣の建物ユニットとの接合部の天井部分の断面を示
す説明図である。
【0016】図1〜図4において、1は建物ユニットで
あり、この建物ユニット1の骨格は、図3に示すよう
に、4本の鋼製の角筒からなる柱11、11、11、1
1と4本のC形鋼からなる床梁12、12、12、12
と4本のC形鋼からなる天井梁13、13、13、13
とが箱形に組み立てられたものである。そして、向かい
合っている床梁12、12に鋼製の床小梁15が差し渡
され、この床小梁15の上に木製の床根太16が取り付
けられ、この床根太16の上に床材2が設けられて床が
形成されている。又、向かい合っている天井梁13、1
3の下部に木製の天井小梁17が差し渡され、この天井
小梁17の下面に厚み約15mmの強化石膏ボード3が
取り付けられ、上面に厚み約12mmの強化石膏ボード
4が取り付けられ、この間に厚み50mmのロックウー
ル5が設けられている。9は基礎である。
【0017】図1および図2を参照しながら、天井小梁
17の上下面に石膏ボードの取り付け方法を、更に詳細
に説明すると、高さ89mmの天井小梁17の両端部を
高さ19mm長さ110mm切り欠いて第一切欠部17
1を設け、この切欠部171の下面を、厚み4.5m
m、高さ250mmのC形鋼からなる天井梁13の下側
のフランジの上に載せて天井小梁17を差し渡し、天井
小梁の端面に天井梁13から螺入したビスで天井小梁が
止着されている。従って、この天井小梁17の下面は天
井梁13より下方に約14mm突出しているし、天井小
梁17の上面は天井梁13より約180mm低くなって
いる。
【0018】そして、この天井小梁17の上面には、ほ
ぼ全面に12mmの強化石膏ボード4が設けられ、天井
小梁17の下面には、天井梁13から322mmまでの
周辺部を除いて、中央部に厚み約15mmの強化石膏ボ
ード3が取り付けられている。そして、この天井梁13
から322mmまでの周辺部の天井小梁17の下面は約
6mm切り欠いた第二切欠部172が設けられ、この第
二切欠部172に厚み約12mmの強化石膏ボードと厚
み9mmのロックウール吸音板とからなる積層板7が建
物ユニットの天井小梁17の下面から天井梁13の下方
を通過して隣の建物ユニットの天井小梁17の下面に差
し渡され、両方の天井小梁17の第二切欠部172に取
り付けている。従って、このロックウール吸音板32の
下面と厚み15mmの強化石膏ボード3との下面とはほ
ぼ面一になっている。外壁を設ける面には、天井梁13
と床梁12との間に間柱19が取り付けられ、この間柱
19の外側に外壁材が、又、内側に内壁材が取り付けら
れて壁が形成される。第一切欠部の奥には切欠部173
が設けられ、この切欠部には天井小梁17に直交する方
向に桟材21が設けられている。この場所は石膏ボード
4や石膏ボード3の継ぎ目に相当するところであり、両
方の石膏ボード3、4をこの桟材21に釘で取り付ける
ことができるようになっている。
【0019】次に、この建物ユニット1の施工方法およ
び作用について説明する。工場で、図3に示すように、
4本の柱11、11、11、11と、4本の天井梁1
3、13、13、13と、4本の床梁12、12、1
2、12を箱形に組み立て、床梁12、12の間に床小
梁15を取り付けた骨格を製造する。床小梁15の上に
床根太16を取り付け、この上に床材2を取り付けて床
を形成する。又、縦約89mm、横約38mm、長さ約
1440mmの木材を端から約110mmまでを約19
mm切り欠いて第一切欠部171を設け、更に、端から
約322mm(第一切欠部171から約212mm)ま
でを切り欠いて第二切欠部172を設け、その先端に切
欠部173を設けて天井小梁17を製造し、この天井小
梁17を対向する天井梁13、13に差し渡して、第一
切欠部171の下面を天井梁13の下側フランジの上に
載せ、天井梁13の外側からビスを天井小梁17の端面
に螺入して天井梁13に天井小梁17を取り付ける。
【0020】このように天井小梁17を天井梁13に取
り付けると、天井小梁17の下面は天井梁13の下面よ
り17mm下がっている。天井小梁17の下面に厚み約
15mmの石膏ボード3を、天井梁13から322mm
の周辺部を除いて取り付ける。この石膏ボード3の上に
厚み約50mmロックウール5を敷く。次に、天井小梁
17の上面に厚み約12mmの石膏ボード4をほぼ全面
に取り付ける。更に、外壁や内壁等を取り付けて建物ユ
ニット1を完成させる。このようにして完成した建物ユ
ニット1を施工現場に運搬し、予め設けられている基礎
9の上に、図4に示すように、複数個を据え付けて組み
立てる。その後、建物ユニット1の間の仕上げや配管等
の仕上げをしてユニット建物を完成させる。
【0021】この際、建物ユニット1と隣の建物ユニッ
ト1との間の天井部分の仕上げについて説明する。厚み
約9mmのロックウール吸音板と厚み約12mmの石膏
ボードとを接着剤で接着した幅654mmの積層板7を
建物ユニット1の天井小梁17の下面から天井梁13の
下方を通過させて隣の建物ユニット1の天井小梁17の
下面に差し渡し、この積層板7を両方の天井小梁17に
取り付ける。すると、天井小梁17の下面は天井梁13
の下面より約14mm突出しているから、支障なく取り
付けることができる。又、この天井梁7の下面は、中央
部分の天井小梁に取り付けられている厚み約15mmの
石膏ボード3の下面とほぼ同じ高さになる。次に、この
石膏ボード3と積層板7の下面に天井化粧シートを貼り
付けると、下面がほぼ同じであるから天井を美麗に仕上
げることができた。この天井構造をJIS−A−130
4「建築構造部分の耐火試験方法」に規定する60分耐
火試験を行ったところ合格した。
【0022】次に、図5に示す実施例について説明す
る。図5に示す実施例と図1〜図4に示す実施例と比較
すると、建物ユニット1と隣の建物ユニット1との境界
近傍に間仕切り壁が設けられていること、従って、この
境界近傍の天井材の取付構造が異なるので、この点につ
いて説明する。図5に示す実施例においては、天井小梁
17aに設けられている第一切欠部171aは高さ約1
9mm長さ約110mmであるが、この下方に間仕切り
壁85を取り付ける場所には、この第一切欠部171に
高さ約19mmの断面L字形のスペーサー81と、高さ
約13mmのスペーサー82とが一体になったスペーサ
ー8を設ける。すると、高さ約19mmのスペーサーの
下面は天井小梁17aの下面とほぼ同じ高さになり、高
さ約13mmのスペーサーの下面は天井の中央部下面よ
り約6mm高くなる。そして高さ約19mmの場所に厚
さ約15mmの石膏ボード31を取り付け、この下方に
間仕切り壁85を取り付ける。このようにして完成させ
た建物ユニットを施工現場に運搬し、施工現場で建物ユ
ニットを組み立ててユニット建物とする。
【0023】この際、この天井部分の施工を詳細に説明
すると、高さ約13mmのスペーサーの下面と、隣の図
1〜図4に示す実施例と同じ構造の建物ユニットの天井
小梁の第二切欠部との間に厚み約9mmのロックウール
吸音板と厚み約12mmの石膏ボードとを接着剤で貼り
合わせた幅396mmの積層板7aを取り付ける。する
と、積層板7aの下面は天井小梁13aに取り付けられ
た厚み約15mmの石膏ボードの下面とが面一となる。
その他は図1〜図4に示す実施例と同じであるから説明
を省略する。
【0024】
【発明の効果】上記の説明で判明するように、請求項1
記載の発明では、建物ユニットの下側の天井材と建物ユ
ニットの下側の天井材との間に、防火性能や耐火性能が
天井小梁の下面に取り付けられた天井材より優れた天井
材が取り付けられているから、建物ユニットと隣の建物
ユニットとの間に、天井小梁の上面に天井材が取り付け
てなくとも、この部分の防火性能や耐火性能が劣ること
がなく、その結果、ユニット建物全体の防火性能や耐火
性能が向上する。
【0025】又、請求項2の発明においては、建物ユニ
ットの天井および建物ユニットと隣の建物ユニットとの
間に取り付けられる天井材を特殊な組み合わせにしたか
ら、耐火性能や防火性能が優れる。特に、天井小梁の下
面に取り付ける石膏ボードの厚みを約15mmとし、天
井小梁の上面に取り付ける石膏ボードの厚みを約12m
mとし、この間に厚み約50mmのロックウールを取り
付け、建物ユニットの下側の天井材と隣の建物ユニット
の下側の天井材との間に取り付ける石膏ボードの厚みを
約12mm、ロックウールの厚みを9mmとすると、J
IS−A−1304に規定する60分耐火試験に耐える
ことができるので、耐火性能のよいユニット建物とな
る。又、この天井材の組み合わせでは、建物ユニットの
天井小梁の下面に取り付けられる天井材の厚みと、建物
ユニットと隣の建物ユニットとの間に取り付けられる天
井材の厚みが異なるが、本発明では、中央部の石膏ボー
ドの下面と天井周辺部の石膏ボードの下面とがほぼ同じ
高さになされているから、建物ユニットの天井材の下面
と建物ユニットと隣の建物ユニットとの間の天井材の下
面とが面一になり、この部分に天井化粧シート等を貼っ
て美麗にすることができる。
【0026】又、請求項3記載の発明では、石膏ボード
とロックウール吸音板とからなる天井材が石膏ボードと
ロックウール吸音板とが貼り合わされ積層板になされて
いるから、現場では、この積層板を取り付けるだけでよ
く、施工が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、2階建てのユ
ニット建物の1階の建物ユニットと隣の建物ユニットと
の接合部の天井部分の断面を示す説明図である。
【図2】建物ユニットの天井部分を斜め方向から見た説
明図である。
【図3】建物ユニットの骨格を示す説明図である。
【図4】建物ユニットを据え付けている状態を示す説明
図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、2階建ての
ユニット建物の1階の建物ユニットと隣の建物ユニット
との接合部の天井部分の断面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット 11 柱 12 床梁 13 天井梁 17、17a 天井小梁 171、171a 第一切欠部 172 第二切欠部 2 床材 3、3a 天井小梁の下面に取り付けられた天
井材(厚み約15mmの石膏ボード) 4 天井小梁の上面に取り付けられた天
井材(厚み約12mmの石膏ボード) 5 厚み約50mmのロックウール 7、7a 天井材3より防火性能や耐火性能の
優れた天井材(厚み約12mmの石膏ボードと厚み約9
mmのロックウール吸音板との積層板) 8 スペーサー 85 間仕切り壁 9 基礎

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4本の柱と4本の天井梁と4本の床梁と
    が箱形に組み立てられた骨格を有する建物ユニットの複
    数個を組み立てたユニット建物の天井構造であって、相
    対する天井梁に木製の天井小梁が、天井小梁の下面を周
    囲の天井梁の下面より下方に突出させて、架け渡され、
    この天井小梁の上下に防火性能または耐火性能の優れた
    天井材が取り付けられ、建物ユニットの下側の天井材と
    隣の建物ユニットの下側の天井材との間に、防火性能ま
    たは耐火性能が天井小梁の下面に取り付けられた天井材
    より優れた天井材が建物ユニットの天井小梁の下面から
    天井梁の下方を通過して隣の建物ユニットの天井小梁の
    下面に差し渡されて両方の天井小梁に取り付けられてい
    ることを特徴とするユニット建物の天井構造。
  2. 【請求項2】 4本の柱と4本の天井梁と4本の床梁と
    が箱形に組み立てられた骨格を有する建物ユニットの複
    数個を組み立てたユニット建物の天井構造であって、相
    対する天井梁に木製の天井小梁が、天井小梁の下面を周
    囲の天井梁の下面より下方に突出させて、架け渡され、
    この天井小梁の上面に石膏ボードが取り付けられ、天井
    小梁の下面に石膏ボードが、天井梁周辺部を除いた中央
    部に取り付けられ、石膏ボードが取り付けられてない天
    井梁周辺部の天井小梁の下面が中央部より高くなされ、
    石膏ボードとロックウール吸音板とが建物ユニットの天
    井小梁の下面から天井梁の下方を通過して隣の建物ユニ
    ットの天井小梁の下面に差し渡されて中央部より高い両
    方の天井小梁に取り付けられて中央部の石膏ボードの下
    面と天井周辺部の石膏ボードの下面とがほぼ同じ高さに
    なされ、天井小梁の下面に取り付けられた石膏ボードと
    天井小梁の上面に取り付けられた石膏ボードとの間にロ
    ッウールが設けられていることを特徴とするユニット建
    物の天井構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のユニット建物の天井構造
    であって、石膏ボードとロックウール吸音板とが貼り合
    わされ積層板になされ、この積層板が建物ユニットの天
    井小梁の下面から天井梁の下方を通過して隣の天井小梁
    に差し渡されて両方の天井小梁に取り付けられているこ
    とを特徴とするユニット建物の天井構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001098662A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
JP2002121824A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Misawa Homes Co Ltd 建物ユニット間のジョイント構造及びジョイント方法
JP2007009676A (ja) * 2005-05-30 2007-01-18 Sekisui Chem Co Ltd 耐火床構造およびこの耐火床構造を用いた耐火建物
JP2016069870A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 パナホーム株式会社 間仕切り壁の施工方法、及び、間仕切り壁の取付構造

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