JPH08270115A - 耐火遮音間仕切壁 - Google Patents

耐火遮音間仕切壁

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JPH08270115A
JPH08270115A JP9945995A JP9945995A JPH08270115A JP H08270115 A JPH08270115 A JP H08270115A JP 9945995 A JP9945995 A JP 9945995A JP 9945995 A JP9945995 A JP 9945995A JP H08270115 A JPH08270115 A JP H08270115A
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JP
Japan
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plate
joiner
subbing
partition wall
fireproof
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JP9945995A
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English (en)
Inventor
Toshimichi Suketomo
敏通 助友
Hideo Yugawa
日出男 湯川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な強度を有し、しかも断熱性、遮音性に
優れた耐火遮音間仕切壁の提供。 【構成】 上下床スラブに取付けられた相対向する上下
ランナー間に表面仕上材料として下張り石膏ボード3を
ビス8止めし、板の横継ぎに上下ランナーより離して薄
い金属板を成形したジョイナー5の肩、首部分12,1
3に適宜穴15をあけ、石膏スラリー,セメントモルタ
ル等をつけて差込むことによって、ジョイナー5と板と
を一体化し、さらに、下張り板の上に軟質で接着力のあ
る両面テープ7を適当間隔で配置したうえ上張り板を下
張り板に貼着し、上張り板をステープル9で下張り板に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築内装用の壁及び、
間仕切壁に係り、特に軽量鉄骨下地柱不使用の壁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨コンクリート,鉄骨鉄筋コン
クリート等不燃構造の建築物では、躯体が出来上ると必
要に応じ壁で間仕切って部屋にするのが一般的である。
不燃構造建築物には、不燃材料を使用した壁にするのが
望ましく、この不燃材料壁として、どこでも入手しやす
い軽量鉄骨下地に石膏ボードや硅酸カルシウム板等を張
るのが一般的になってきた。
【0003】図5は従来多く採用されてきた壁構造であ
って、上下床スラブ間に相対向してチャンネル形状ラン
ナー(図示せず)が取付けられていて、そのランナー間
に軽量鉄骨製の柱17を一定間隔で建込み、軽量鉄骨の
下地を作成する。この柱17の両側面に石膏ボード,硅
酸カルシウム板等の表面仕上材料3をビス8で取付けて
壁を張り、さらに二重張りする時は、表面仕上材料3の
上に、さらに上張りボード4をビス8で止めれば壁は完
成する。壁の剛性を望む場合、或いは耐火性能、遮音性
能を一段と向上させたい場合は、表面仕上材の厚さを厚
くしたり、表面仕上材3の上に前述の上張りボード4を
二重張りにしたりして目的を達していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、一般的に使用さ
れている壁は、前記のごとく軽量鉄骨の上に石膏ボード
や硅酸カルシウム板等の表面仕上材料を張っており、こ
の方法は比較的軽量で施工が容易で、コストも安いとい
う点で勝れている。壁であれば建築物の内部を間仕切
り、部屋を作るのは勿論であるが、実際に使用中に建物
の内部で火災が起こった場合、延焼しないような耐火性
を要求されたり、隣室に音が聞こえぬように遮音性を求
めたりする。耐火性を向上させるためには、一般に石膏
ボードや硅酸カルシウム板等を軽量鉄骨の両面からそれ
ぞれ二重張りにしたり、板厚の厚いものを使用する等の
工夫がなされているが、使用する軽量鉄骨柱の制限温度
以内に納めることはなかなか難しく、コストを安くし
て、なお規格に合格させることは容易なことではなかっ
た。
【0005】本発明に係る提案は温度制限のある軽量鉄
骨柱を用いず、石膏ボード,硅酸カルシウム板等の表面
仕上材料の強度や施工性を損なうことなく構成できる壁
を提供するものである。遮音性能については、図5のよ
うな構造の壁であれば、壁の片面に到達した音波は表面
仕上材料を振動させ、軽量鉄骨柱17を伝わって反対側
の表面仕上材料より、隣の部屋へ音が抜けがちであり、
大きな遮音性能は期待できない。勿論、壁の中空部にロ
ックウールやグラスウール等の吸音材料を充填して遮音
性能を向上させる方法もあるが、本発明では両面の壁は
全く接続させない独立したもので構成することを特長と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
耐火遮音間仕切壁では、耐火と遮音それぞれの性能を上
げるため以下の方法を採用している。すなわち、本発明
では、耐火性能を上げるために次の二つの方法を行っ
た。まず、建築用の壁は建物内部で火災が発生した場
合、壁の表面仕上材料が加熱されるので、表面仕上材料
には、従来同様、火に強い不燃材料である石膏ボード,
硅酸カルシウム板等を使用した。また、軽量鉄骨柱を使
用して表面仕上材料を留め付け、壁を構成する構造の場
合は、熱による鋼材強度の低下があるため、鋼材の最高
温度制限が設けられているので、本発明では、軽量鉄骨
柱を使用することをやめ、鋼材温度を測定しなくてもす
む構造とした。
【0007】このように軽量鉄骨柱を使用しないので、
表面仕上材料を自立させ、壁を構成させる手段として、
表面仕上材料は、上下ランナーにビスで固定すると共
に、横継ぎ部分を石膏スラリー、又はモルタルを塗布し
たジョイナーで挟み、火の入らぬように隙間なく横継ぎ
すると共に、接合部を強固に固定して横圧力に対しても
十分な強度を保つ構造とした。
【0008】次に、壁の中空部分には、薄い鋼板に耐火
接着剤で両面からロックウール,グラスウールなどの断
熱吸音材を張ったものを入れ、隔壁を作り火災によって
加熱される片面からの熱を受けにくくするため、壁裏面
の表面仕上材料は、火焔に直接露されることをなくし、
加熱を軽減させる構造とした。
【0009】一方、遮音性能を向上させることについて
は、壁面に到達した音波を裏側の表面仕上材料に伝えに
くくするため、軽量鉄骨柱を取去って左右の壁それぞれ
独立したセパレート構造とし、音の伝播を極力少なくす
ることとした。このように軽量鉄骨柱を取去り、左右壁
のセパレート構造としたことは、単に耐火の面ばかりで
なく音についても有利な構造となった。
【0010】さらに、壁の中空部に薄い鋼板の両面に耐
火接着剤でロックウール,グラスウールなどの断熱吸音
材を張った隔壁が入るので、表面仕上材料より内部に入
った音波振動も吸収され、また、鋼板で音も遮断されて
音,火共に性能を向上させることができた。
【0011】
【作用】この種の耐火遮音間仕切壁を構成するうえで困
難なことは、安価で壁としての剛性を保ちつつ火と音に
対する性能を上げることであって、耐火については、本
発明では、薄い金属板を成形したジョイナーの首肩部分
に適宜のパンチングによる穴をあけ、石膏ボードや硅酸
カルシウム板等の表面仕上材料の下張りを止める時、石
膏スラリー,又はセメントモルタルを塗布して穴の中に
も入れ、ジョイナーと下張りボードを一体化して表面仕
上材料の横継ぎ部分より火焔や音の侵入を防ぎ、なおか
つ、軽量鉄骨柱の除去による壁としての強度低下を防止
できたことは大変効果的であった。
【0012】表面仕上材料を通して壁中空部に侵入する
熱気も、鋼板に耐火接着剤で両面に張ってあるロックウ
ール,グラスウール等断熱吸音材によって内部が仕切ら
れ、裏面にある表面仕上材料の加熱を著しく遅らせるこ
とができ、音の遮音と共にこの鋼板の存在は効果的であ
った。遮音についても、左右の壁をそれぞれ独立させた
セパレート構造にしたことが音振動を伝播させない有効
な手段である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1,図2において、上下の床スラブに相対向して
取付けられたランナー1,1aに表面仕上材料として下
張り石膏ボード3をビス8で止める。下張りの石膏ボー
ド3は図4(A)のジョイナー5を用いて横継ぎを行
う。なお、このジョイナー5に代えて、図4(B),
(C)に示すジョイナー5a,5bを用いてもよい。図
4(A),(B)のジョイナー5,5aは薄い金属板を
曲げて成形されていて、板止め部分14,14aと肩部
分12,12aで囲まれる首の部分13,13aに下張
り石膏ボード3が丁度入るように作成し、首部分13,
13a及び、肩部分12,12aにパンチング穴15,
15aが設けられている。
【0014】また、図4(C)のように、石膏ボード或
いは硅酸カルシウム板を幅狭く切断したジョイナー5b
も金属板ジョイナー5,5aと同様に使用し、石膏ボー
ド3の間に挟んで横継ぎを行うこともできる。横継ぎに
は石膏スラリー,セメントモルタル等をジョイナーの首
部分13,13aに、また、パンチング穴15,15a
にも塗布して、これらパンチング穴15,15a内にも
十分入るように塗布して石膏ボード3を横継ぎする。
【0015】その場合、ジョイナー5,5a,5bは、
上下ランナー1,1aの間隔よりも短く離して取付け、
左右の壁は図3(A),(B)のように少しづつずらし
て千鳥状に配置する。また、石膏スラリー,セメントモ
ルタル等は十分な量を塗布し、符号6で示すように余っ
てはみ出すように設け、ジョイナー5、下張り石膏ボー
ド3と強固に一体化出来るようにする。
【0016】下張りの石膏ボード3を張った後、接着力
の強い両面テープ7を石膏ボード3の上に適宜の間隔で
配置し、上張り表面仕上材料の石膏ボード4を下張りの
石膏ボード3の横継ぎ場所と一致しないようずらして当
ててステープル9とビス8で固定する。
【0017】片面壁張りが終わってから、薄い鋼板10
の両面に耐火接着剤でロックウール,グラスウール等の
断熱吸音板11を張ったものを、ジョイナー5にふれな
いように配置し、他の片面より表面仕上材料として下張
り石膏ボード3をジョイナーを用いて張り、接着力の強
い両面テープ7を用いて上張りの石膏ボード4をステー
プル9とビス8とを用いて留め付け壁を完成する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る構成
の壁によれば、従来と同じ表面仕上材料を使用しても、
従来のように軽量鉄骨柱を使用する場合と比較し、鋼材
の温度制限がないだけに、はるかに有利であり、柱がな
くてもジョイナーによって十分に強い壁強度を保ち得
る。また、左右の壁が独立しており、熱,音共に通過し
にくいばかりではなく、壁中空部には鋼板断熱吸音材を
介在させることで隔壁として更に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1の壁の縦断面図である。
【図3】(A)は図1の壁の横断面図、(B)は他の実
施例の横断面図である。
【図4】(A),(B),(C)は3種のジョイナーの
斜視図である。
【図5】従来工法の壁の横断面図である。
【符号の説明】
1,1a 上下ランナー 2 ランナー留付け釘 3 石膏ボード(下張り板) 4 石膏ボード(上張り板) 5,5a,5b 金属板成形のジョイナー 6 はみ出した石膏スラリー,セメントモルタ
ル 7 両面テープ 8 ビス 9 ステープル 10 薄鋼板 11 ロックウール,グラスウール等断熱吸音板 12 金属板製ジョイナーの肩部分 13 金属板製ジョイナーの首部分 14 金属板製ジョイナーの板止め部分 15 金属板製ジョイナーのパンチング穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下床スラブに取付けられた相対向する
    上下ランナー間に表面仕上材料として、石膏ボード,硅
    酸カルシウム板等の下張り板をビス止めし、下張り板の
    横継ぎに上下ランナーより離して薄い金属板を成形した
    ジョイナーの肩首部に適宜穴をあけ、石膏スラリー,セ
    メントモルタル等をつけて差込むことによってジョイナ
    ーと下張り板とを一体化させ、さらに下張り板の上に適
    宜間隔で配置した軟質で接着力のある両面テープにより
    上張り板を貼着したうえ、ステープルを用いて上張り板
    を下張り板に固定したことを特徴とする耐火遮音間仕切
    壁。
  2. 【請求項2】 前記金属板の成形によるジョイナーに代
    えて石膏ボード,硅酸カルシウム板等を幅狭く切断した
    板を石膏スラリー,セメントモルタル等をつけて隣合う
    下張り板の間に挟み固定することを特徴とする請求項1
    に記載の耐火遮音間仕切壁。
  3. 【請求項3】 壁内部中空部に薄い鋼板両面に耐火接着
    剤でロックウール,グラスウール等断熱吸音材を張った
    ものを介在させることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の耐火遮音間仕切壁。
JP9945995A 1995-04-03 1995-04-03 耐火遮音間仕切壁 Pending JPH08270115A (ja)

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JP (1) JPH08270115A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104499589A (zh) * 2014-12-08 2015-04-08 大连翼兴节能科技股份有限公司 超静音构造系统
CN107435397A (zh) * 2016-05-25 2017-12-05 北新集团建材股份有限公司 一种装配式石膏板隔墙
CN115162653A (zh) * 2022-06-24 2022-10-11 中环绿建集成房屋科技河北有限公司 一种装配式保温与结构一体化墙板

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