JP2021041601A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の乾燥効率をより向上すること【解決手段】記録手段は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する。送風手段は、加熱された空気を記録媒体に送風する。回収手段は、送風手段により記録媒体に送風された空気を回収する。熱交換手段は、回収手段により回収された空気の熱によって、送風手段が記録媒体に送風する空気を加熱する。【選択図】図10
Description
本発明は記録装置に関する。
記録装置において、画像が記録された記録媒体に対して加温された空気を吹き付けて記録媒体を乾燥させる技術が開示されている(特許文献1)。
上記従来技術では、記録媒体に吹き付けられた空気を回収して再び記録媒体に吹き付けている。回収された空気は、加温されているものの記録媒体上のインクから蒸発した水分を含んでいるため湿度が高くなっている場合がある。よって、回収された空気を記録媒体に吹き付けると乾燥効率が低下する場合がある。
本発明の目的は、記録媒体の乾燥効率をより向上する技術を提供することにある。
本発明によれば、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録手段と、加熱された空気を前記記録媒体に送風する送風手段と、該送風手段により前記記録媒体に送風された空気を回収する回収手段と、前記回収手段により回収された空気の熱によって、前記送風手段が前記記録媒体に送風する空気を加熱する熱交換手段と、を備える、ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、記録媒体の乾燥効率をより向上することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
<記録システムの構成>
図1は本発明の一実施形態に係る記録システム1の正面図である。図1を含む各図において矢印Xは左右方向を、矢印Yは奥行き方向を示し、互いに直交する。矢印Zは上下方向を示す。
<記録システムの構成>
図1は本発明の一実施形態に係る記録システム1の正面図である。図1を含む各図において矢印Xは左右方向を、矢印Yは奥行き方向を示し、互いに直交する。矢印Zは上下方向を示す。
記録システム1は、本体装置2と後処理装置3とを含む。本実施形態の本体装置2は複合機を構成する装置であり、複写機能、スキャナ機能、プリンタ機能を有している。本体装置2は読取装置4と記録装置5と給送装置6とを含み、また、本体装置2の前部には操作部7が設けられている。操作部7はユーザとの入出力インタフェースであり、例えばハードキーと表示部、或いは、ユーザの入力を受け付けると共に情報を表示するタッチパネルを含み、また、音声発生器等の出力部を含む。
読取装置4はADF(自動原稿送り装置)を含み、積載された原稿の搬送と原稿画像の読み取りとを行う。給送装置6は記録装置5に記録媒体を給送する装置である。記録媒体は本実施形態の場合、紙、フィルムなどのシートであり、特にカットシートである。記録媒体のことをシートと呼ぶ場合がある。給送装置6はシートが積載される複数のカセット6aと、搬送経路RT上でカセット6aから記録装置5へシートを給送する給送機構(不図示)とを含む。
記録装置5はシートに画像を記録する。記録装置5は、インクをシートに吐出して画像を記録する記録ユニット30と、シートの乾燥を促進する第1乾燥促進ユニット40、第2乾燥促進ユニット50とを含む。記録装置5の詳細は後述する。
後処理装置3は、オプションの装置として本体装置2の側部に分離可能に取り付けられ、シートの後処理を行うフィニッシャ(シート処理装置)である。後処理としては、例えば、記録装置5から排出されるシートをトレイ3aに積載する積載処理、記録装置5から排出されたシートを順に複数枚取り込み、整合して束状にするソート処理、束ねたシート束をステイプラで綴じるステイプル処理、製本処理、穴あけ処理を挙げることができる。
<記録装置の構成>
図2は記録装置5の内部構造を示す説明図である。記録装置5は、その内部機構を支持するフレームとして、底壁部5a、上壁部5b、右壁部5c、左壁部5d、背壁部5eを含む。これら壁部は記録装置5の内部空間を画定している。記録装置5の内部空間は、更に、仕切壁5hによって下上側の空間SP1と上下側の空間SP2とに区画されている。空間SP1と空間SP2とは気密に区切られているわけではなく、互いに連通している。
図2は記録装置5の内部構造を示す説明図である。記録装置5は、その内部機構を支持するフレームとして、底壁部5a、上壁部5b、右壁部5c、左壁部5d、背壁部5eを含む。これら壁部は記録装置5の内部空間を画定している。記録装置5の内部空間は、更に、仕切壁5hによって下上側の空間SP1と上下側の空間SP2とに区画されている。空間SP1と空間SP2とは気密に区切られているわけではなく、互いに連通している。
底壁部5aは給送装置6から給送されるシートが通過する開口5fを有している。また、右壁部5cは後処理装置3へ排出されるシートが通過する開口5gを有している。左壁部5d及び右壁部5cは、メンテナンスのため、扉形式で開閉可能に支持されてもよい。
記録装置5は、搬送ユニット20、記録ユニット30、第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50、矯正ユニット60、排気ユニット70、回収ユニット80、及び、熱交換ユニット90を含む。
<搬送ユニット>
搬送ユニット20は、搬送経路RTに沿ってシートを搬送する機構である。搬送経路RTは、本実施形態の場合、開口5fを上流端、開口5gを下流端として、シートが搬送される経路である。搬送経路RTは、主経路RT1及びRT2、スイッチバック経路RT3及び反転経路RT4を含む。主経路RT1及びRT2は、開口5fから中間点M1を通って開口5gに繋がる経路であり、開口5fから中間点M1までが主経路RT1、中間点M1から開口5gまでが主経路RT2である。主経路RT1及びRT2は、シートを左方向→上方向→右方向と搬送させる経路であり、シートは記録ユニット30→第1乾燥促進ユニット40→第2乾燥促進ユニット50→矯正ユニット60の順でこれらを通過する。シートの片面のみを記録する片面記録の場合、シートは主経路RT1及びR2を通って搬送される。
搬送ユニット20は、搬送経路RTに沿ってシートを搬送する機構である。搬送経路RTは、本実施形態の場合、開口5fを上流端、開口5gを下流端として、シートが搬送される経路である。搬送経路RTは、主経路RT1及びRT2、スイッチバック経路RT3及び反転経路RT4を含む。主経路RT1及びRT2は、開口5fから中間点M1を通って開口5gに繋がる経路であり、開口5fから中間点M1までが主経路RT1、中間点M1から開口5gまでが主経路RT2である。主経路RT1及びRT2は、シートを左方向→上方向→右方向と搬送させる経路であり、シートは記録ユニット30→第1乾燥促進ユニット40→第2乾燥促進ユニット50→矯正ユニット60の順でこれらを通過する。シートの片面のみを記録する片面記録の場合、シートは主経路RT1及びR2を通って搬送される。
スイッチバック経路RT3及び反転経路RT4は、シートの両面を記録する両面記録の場合に、片面記録後のシートが搬送される経路である。スイッチバック経路RT3は、中間点M1から主経路RT2とは別の経路を形成している。また、反転経路RT4は中間点M1から主経路RT1の途中の合流点M2までの経路であり、反転経路RT4を経由することで、シートは表裏が反転されて再び主経路RT1に戻されることになる。
以下の説明において下流側、上流側と呼ぶ場合、搬送経路RTにおけるシートの搬送方向を基準とする。
搬送ユニット20は、シートに搬送力を付勢する駆動機構と、搬送経路RTに沿ったシートの搬送を案内するガイドとを含み、図2にはその一部が図示されている。駆動機構は、モータ等の駆動源により駆動される複数の搬送ローラ21を含む。各搬送ローラ21には従動ローラ又は拍車が対向して配置される。シートは搬送ローラ21と従動ローラ又は拍車との間に挟まれるようにして搬送される。拍車は、記録画像の品質保持のため、記録ユニット30よりも下流側の領域において、記録面の側に接するように配置される。ガイドは、ガイド部材22〜24を含む。ガイド部材24は左壁部5dに支持されている。ガイド部材23とガイド部材24との間に搬送経路RTの一部が形成され、ガイド部材22とガイド部材24との間に経路RT1の一部が形成される。
搬送ユニット20は、また、経路切替ユニット25、26を含む。経路切替ユニット25、26はシートの案内経路を切り替えるユニットであり、電磁ソレノイドやモータ等の駆動源により作動する。経路切替ユニット25、26は片面記録の場合はシートを主経路RT1から主経路RT2へ案内し、両面記録の場合はシートを主経路RT1からスイッチバック経路RT3へ案内し、スイッチバックされたシートを反転経路RT4に案内する。図3は経路切替ユニット25、26の経路切替態様を示している。経路切替ユニット25、26は、それぞれ、回動自在なフラップを含み、フラップの位置により経路を切り替える。実線で示す位置が片面記録の場合の位置であり、破線で示す位置が両面記録の場合の位置である。
<記録ユニット>
図2に戻り、記録ユニット30は記録ヘッド31を含み、記録ヘッド31はインクをシートに吐出して画像(インク像)を形成するインクジェットヘッドである。記録ヘッド31が吐出するインクは、複数のインク貯留部Tに貯留される。インク貯留部Tはインクの種類毎に設けられており、インクの種類は例えば、色の種類として、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックである。
図2に戻り、記録ユニット30は記録ヘッド31を含み、記録ヘッド31はインクをシートに吐出して画像(インク像)を形成するインクジェットヘッドである。記録ヘッド31が吐出するインクは、複数のインク貯留部Tに貯留される。インク貯留部Tはインクの種類毎に設けられており、インクの種類は例えば、色の種類として、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックである。
記録ヘッド31はインクの種類毎に設けられる。本実施形態の場合、各記録ヘッド31は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、使用可能な最大サイズのシートの画像記録領域の幅をカバーする範囲にノズルが配列されている。記録ヘッドは、微小隙間(例えば数mm)を介してシートと対向する下面を含み、この下面はノズルが開口したインク吐出面を形成する。
各ノズルには吐出素子が設けられている。吐出素子は、例えば、ノズル内に圧力を発生させてノズル内のインクを吐出させる素子であり、公知のインクジェットヘッドの技術が適用可能である。吐出素子としては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する素子、電気−機械変換体によってインクを吐出する素子、静電気を利用してインクを吐出する素子等が挙げられる。電気−熱変換体を利用した吐出素子を用いることで、高速で高密度の記録を行うことができる。
なお、記録ユニット30は、キャリッジに搭載された記録ヘッドが、シートの幅方向に往復移動して記録を行うシリアル型の記録ユニットであってもよい。また、吐出されるインクは黒色のみ等、一種類であってもよい。記録ユニット30の記録モードとして、単一インクの記録モードと、複数種類のインクの記録モードが選択できてもよい。インクは、主として色剤(染料又は顔料)と溶媒成分を含有してもよい。溶媒成分は水系材料を用いることができる。染料としては、例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素などに代表される水溶性染料が好ましく、上記の記録媒体との組み合わせで定着性、発色性、鮮明性、安定性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像を与えるものであれば何れであってもよい。顔料としては、カーボンブラックなどが好ましい。顔料と分散剤を併用する方法も自己分散型顔料を用いる方法、マイクロカプセル化する方法も可能である。また、インクには必要に応じて溶剤成分や可溶化剤、粘度調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗調整剤などの各種添加剤を加えて用いることもできる。
<乾燥促進ユニット>
記録ユニット30により画像が記録されたシートは、インクの液分によって膨張し、起伏を生じ得る。こうしたシートは、記録装置5内における紙ジャムや後処理装置3における積載性/整列性を悪化させる要因になる。シートの乾燥を促進することで、インクの液分によるシートの膨張を抑制することができる。本実施形態の記録装置5は、シートの乾燥方式が異なる複数の第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50を備える。
記録ユニット30により画像が記録されたシートは、インクの液分によって膨張し、起伏を生じ得る。こうしたシートは、記録装置5内における紙ジャムや後処理装置3における積載性/整列性を悪化させる要因になる。シートの乾燥を促進することで、インクの液分によるシートの膨張を抑制することができる。本実施形態の記録装置5は、シートの乾燥方式が異なる複数の第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50を備える。
第1乾燥促進ユニット40は、記録ユニット30よりも下流側に配置されており、温風をシートに送風することで、シートと非接触でシートの乾燥を促進するユニットである。その構造を図2と図3を参照して説明する。
第1乾燥促進ユニット40は、内部空間を画定する中空体41と、中空体41の内部に配置されたファン42(送風ファン)及び発熱素子43とを含む。中空体41は、その右側部に空気の取入れ口41aを備える。中空体41の左側部を形成する壁部41bは、シートの搬送ガイドを兼用したガイド壁部であり、最大サイズのシートの幅をカバーするようにY方向に延設されている。ガイド壁部41bは、C字型の断面形状(X−Z平面上の断面)を有しており、ガイド部材22〜24と対向する壁面を有する。この壁面とガイド部材22〜24との間に、搬送経路RTの一部が形成され、また、中間点M1が設定されている。ガイド壁部41bには中空体41の内部空間と連通した温風の吹き出し孔Nが多数形成されている。
ファン42は、モータを駆動源とした電動ファンであり、例えばシロッコファンである。ファン42は取入れ口41aから中空体41内に空気を導入する。導入された空気により中空体41内の気圧が高まり、中空体41内の空気は吹き出し孔Nから中空体41外に吹き出る。ファン42は1つでもよいが、Y方向に複数のファン42が並設されてもよい。
発熱素子43は、ファン42によって取入れ口41aから中空体41内に導入される空気を加熱する。本実施形態の場合、発熱素子43は赤外線ランプヒータ等の棒状の発熱素子であり、Y方向に延設されている。また、複数の発熱素子43がZ方向に配列されている。複数の発熱素子43は、ファン42と取入れ口41aとの間に配置されており、取入れ口41aから中空体41内に導入される空気は、発熱素子43を通過する際に加熱されることになる。第1乾燥促進ユニット40には温度センサ44が設けられており、温度センサ44の検知結果により発熱素子43の駆動が制御される。
このような構成により、第1乾燥促進ユニット40は、図3において矢印で気流を示すように、温風を吹き出し孔Nから送風する。これにより、搬送経路RTを通過するシートを加熱し、シート上のインク像に含まれる液分の蒸発を促し、シートの乾燥を促進することができる。
また、本実施形態ではファン42によって生成される空気の流路上に熱交換ユニット90が配置されており、中空体41内に導入される空気は発熱素子43に加え熱交換ユニット90によっても加熱される。これにより、第1乾燥促進ユニット40によるシートの乾燥がより促進される。熱交換ユニット90については<熱交換ユニット>の項目で詳細に説明する。
第2乾燥促進ユニット50は、第1乾燥促進ユニット40よりも下流側に配置されており、シートと接触してシートを加熱し、その乾燥を促進する加熱定着器である。その構造を図2を参照して説明する。
第2乾燥促進ユニット50は、発熱体51とローラ56とを含み、これらは最大サイズのシートの幅をカバーするようにY方向に延設されている。発熱体51は、発熱素子54を支持する支持部材53を含む。発熱素子54は例えばセラミックヒータであり、Y方向に延設されている。発熱素子54の温度は、サーミスタに代表される温度センサ55により検知され、検知結果に基づき発熱素子54の駆動が制御される。
支持部材53は、また、フィルム52を支持する。フィルム52は円筒形状に構成され、Y方向に延設されている。フィルム52は支持部材53の回りを回転自在に支持部材53に支持され、かつ、ローラ56と発熱素子54との間に介在している。フィルム52は、例えば、膜厚が10μm以上100μm以下の単層フィルム或いは複合層フィルムである。単層フィルムの場合、その材料は、例えば、PTFE、PFA、FEPである。複合層フィルムの場合、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等の層に、PTFE、PFA、FEP等を被覆するか、或いは、コーティングを施した層構造のフィルムである。
なお、発熱体51の構成としては、この構造に限られず、例えば、中空の金属の芯軸内部にハロゲンヒータなどの発熱素子を備え、芯軸の周囲をシリコンゴム等の弾性体で被覆した構造のものであってもよい。
ローラ56は芯金56aの周面をシリコンゴム等の弾性体56bで被覆して構成される。ローラ56は、所定の押圧力をもって発熱体51に圧接され、ローラ56と発熱体51とによってニップ部が形成される。ローラ56はモータを駆動源として回転され、フィルム52はローラ56に連れ回る。このような構成により、シートはニップ部において搬送されつつ加熱され、シートの乾燥を促進することができる。
本実施形態では、第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50により二段階でシートを乾燥したが、乾燥促進ユニットはどちらか一つだけ設けてもよい。
<矯正ユニット>
矯正ユニット60はシートの湾曲(ここではカール)を矯正する機構である。本実施形態の場合、矯正ユニット60は、大径の駆動ローラ61と、小径の従動ローラ62とを含む。駆動ローラ61は、芯金の周囲をシリコンゴム等の弾性体で被覆したローラである。従動ローラ62は、金属ローラである。駆動ローラ61と従動ローラ62とは互いに圧接されている。駆動ローラ61と従動ローラ62との間をシートが通過する際、これらのローラによってシートに圧力を加え、シートのカールを矯正することができる。矯正ユニット60は、シートに対して、例えば上向きに凸となる方向の矯正力を付与することができる。この場合、下向きに凸のカールを有するシートを矯正ユニット60によって、より平坦な形態に矯正することができる。
矯正ユニット60はシートの湾曲(ここではカール)を矯正する機構である。本実施形態の場合、矯正ユニット60は、大径の駆動ローラ61と、小径の従動ローラ62とを含む。駆動ローラ61は、芯金の周囲をシリコンゴム等の弾性体で被覆したローラである。従動ローラ62は、金属ローラである。駆動ローラ61と従動ローラ62とは互いに圧接されている。駆動ローラ61と従動ローラ62との間をシートが通過する際、これらのローラによってシートに圧力を加え、シートのカールを矯正することができる。矯正ユニット60は、シートに対して、例えば上向きに凸となる方向の矯正力を付与することができる。この場合、下向きに凸のカールを有するシートを矯正ユニット60によって、より平坦な形態に矯正することができる。
<排気ユニット>
排気ユニット70は、記録装置5内の空気を装置外へ排気するユニットである。本実施形態の記録装置5は、第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50を備えており、これらは装置内の気温を高める。また、これらはインクの水分を蒸発させるように作用する。多数のシートに対して連続的に記録を行う場合、装置内の湿度が上昇し得る。高湿度はシートの湾曲の要因となる。第2乾燥促進ユニット50から開口5gまでの間はシートの搬送距離が比較的長く、しかも、水蒸気が滞留しやすい上部の空間SP2内をシートが搬送される。空間SP2内においてシートが高湿度雰囲気に曝される場合がある。排気ユニット70によって空間SP2内の空気を装置外に排気することで装置内の湿度を下げることができる。
排気ユニット70は、記録装置5内の空気を装置外へ排気するユニットである。本実施形態の記録装置5は、第1乾燥促進ユニット40及び第2乾燥促進ユニット50を備えており、これらは装置内の気温を高める。また、これらはインクの水分を蒸発させるように作用する。多数のシートに対して連続的に記録を行う場合、装置内の湿度が上昇し得る。高湿度はシートの湾曲の要因となる。第2乾燥促進ユニット50から開口5gまでの間はシートの搬送距離が比較的長く、しかも、水蒸気が滞留しやすい上部の空間SP2内をシートが搬送される。空間SP2内においてシートが高湿度雰囲気に曝される場合がある。排気ユニット70によって空間SP2内の空気を装置外に排気することで装置内の湿度を下げることができる。
本実施形態の排気ユニット70は、複数の排気ダクト71〜73により空間SP2内の空気を自然排気する構造である。しかし、排気ユニット70はファン等によって装置内の空気を強制排気するものであってもよい。図2及び図4を参照して排気ユニット70の構造について説明する。図4は排気ユニット70の周辺を示す平面図であり、上壁部5bは図示を省略している。
排気ダクト71は、Y方向に延設された延設部71aと、延設部71aのY方向奥側の端部からX方向右側に延設された延設部71bとを含む管部材である。延設部71aは、第2乾燥促進ユニット50におけるシートの排出位置近傍であって、かつ、主経路RT2よりも下側の位置において延設されている。延設部71aは、左側上部と、底部とに空気の取入れ口となる複数のスリットが形成された空気取入れ部である。左側上部のスリットからは、例えば、第2乾燥促進ユニット50で温められた空気が導入され、底部のスリットからは、例えば、第1乾燥促進ユニット40の吹き出し孔Nから吹き出された温風が導入され得る。延設部71aは、背壁部5eを横断して延設されており、そのY方向の奥側の端部と、延設部71bは空間SP2の外部(Y方向の奥側)に位置している。なお、延設部71aは、主経路RT2の上側の位置において延設される形態であってもよい。
排気ダクト72は、Y方向に延設された延設部72aと、延設部72aから右側へ延びる集合部72bと、集合部72bの右側端部からY方向奥側へ延設された延設部72cとを含む管部材である。延設部72aは、第2乾燥促進ユニット50におけるシートの排出位置近傍であって、かつ、主経路RT2よりも上側の位置において延設されている。延設部72aの底部は開口して空気の取入れ口を形成しており、例えば、第2乾燥促進ユニット50で温められた空気や空間SP2内の水蒸気が導入される。延設部72aは、上壁部5bを横断して上壁部5bの上方に突出している。
集合部72bは、平面視で延設部72a側が幅広の三角形状を有しており、その全体が上壁部5bの上方に位置している。集合部72bは延設部72aに導入された空気を、その右側端部においてY方向中央部に集合させる。集合した空気は延設部72cに流入する。延設部72cもその全体が上壁部5bの上方に位置しており、部分的に屈折して背壁部5eの奥側に延設されている。背壁部5eの奥側において、排気ダクト71の延設部71bが、排気ダクト72の延設部72cに接続され、これらの内部空間が連通している。延設部72cは、排気ダクト73に接続されている。
排気ダクト73は、X方向に延設され、かつ、Y方向で奥側に開口した排気部材である。排気ダクト73の開口は、本体装置2の背面側の外装を形成するカバー8に対向している。カバー8には多数のスリット(ルーバー)8aが形成されており、排気ダクト73に流入した空気はスリット8aを通って本体装置2の背面側から装置外へ排気される。
<制御ユニット>
本体装置2の制御系について説明する。図5は本体装置2の制御ユニット9のブロック図である。制御ユニット9は、処理部10と、記憶部11と、読取制御部13と、画像処理部14と、ヘッド制御部15と、エンジン制御部16と、乾燥制御部17と、を含む。処理部10はCPU(中央演算処理部)に代表されるプロセッサであり、本体装置2の各ユニットの動作を統合的に制御する。記憶部11は、例えば、ROM、RAM等の記憶デバイスである。記憶部11には、処理部10が実行するためのプログラム、本体装置2の各種動作に必要な固定データ(例えば、各カセット6aに収容されているシートの種類に関するデータ)を格納する。また、記憶部11は処理部10のワークエリアとして又は種々の受信データの一時格納領域として各種設定データを記憶する。
本体装置2の制御系について説明する。図5は本体装置2の制御ユニット9のブロック図である。制御ユニット9は、処理部10と、記憶部11と、読取制御部13と、画像処理部14と、ヘッド制御部15と、エンジン制御部16と、乾燥制御部17と、を含む。処理部10はCPU(中央演算処理部)に代表されるプロセッサであり、本体装置2の各ユニットの動作を統合的に制御する。記憶部11は、例えば、ROM、RAM等の記憶デバイスである。記憶部11には、処理部10が実行するためのプログラム、本体装置2の各種動作に必要な固定データ(例えば、各カセット6aに収容されているシートの種類に関するデータ)を格納する。また、記憶部11は処理部10のワークエリアとして又は種々の受信データの一時格納領域として各種設定データを記憶する。
読取制御部13は読取装置4を制御する。画像処理部14は、本体装置2で扱う画像データの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(例えばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えばsRGB)に変換する。これらの画像処理によって得られた記録データは、記憶部11に格納される。ヘッド制御部15は、処理部10から受信した制御コマンドに基づいて記録データに応じて記録ユニット30の駆動制御を行なう。エンジン制御部16は、シートの搬送制御等を行う。乾燥制御部17は、第1乾燥促進ユニット40、第2乾燥促進ユニット50の駆動制御を行う。これらの各制御部は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェースを含む。
I/O12は、制御ユニット9とホスト装置18及び後処理装置3と接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/F又はネットワークI/Fである。ホスト装置18は、記録装置5に記録動作を行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置18は、汎用又は専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。
<動作例>
制御ユニット9の制御による記録装置5の記録動作の例について図6〜図9を参照して説明する。まず、図6及び図7を参照してシートの片面に画像を記録する場合の動作について説明する。シートの片面に画像を記録する場合、経路切替ユニット25、26が片面記録の場合の位置(図3における実線で示す位置)にセットされる。第1乾燥促進ユニット40の発熱素子43や第2乾燥促進ユニット50の発熱素子54は事前に所定の温度に維持される。
制御ユニット9の制御による記録装置5の記録動作の例について図6〜図9を参照して説明する。まず、図6及び図7を参照してシートの片面に画像を記録する場合の動作について説明する。シートの片面に画像を記録する場合、経路切替ユニット25、26が片面記録の場合の位置(図3における実線で示す位置)にセットされる。第1乾燥促進ユニット40の発熱素子43や第2乾燥促進ユニット50の発熱素子54は事前に所定の温度に維持される。
図6の状態ST1は、給送装置6から給送されたシートPが搬送ユニット20により主経路RT1上を記録ユニット30へ搬送され、記録ユニット30による記録が開始されている状態を示す。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPにインクを吐出して画像を記録する。シートPは第1乾燥促進ユニット40に向けて搬送される。第1乾燥促進ユニット40は作動を開始し、図6の状態ST2に示すように、搬送されるシートPに温風を送風する。温風により、インクにより湿ったシートPの乾燥が促進される。
シートPは更に主経路RT2上を第2乾燥促進ユニット50に向けて搬送される。第2乾燥促進ユニット50は作動を開始し、図7の状態ST3に示すようにローラ56が回転してシートPが搬送されると共に発熱体51によりシートPが加熱される。シートPの乾燥が更に促進される。
図7の状態ST4に示すようにシートPは更に主経路RT2上を矯正ユニット60に向けて搬送される。矯正ユニット60は作動を開始し、シートPはそのカールが矯正されつつ、開口5gから後処理装置3へ排出される。
次に、図8及び図9を参照してシートの両面に画像を記録する場合の動作について説明する。図8の状態ST11は、給送装置6から給送されたシートPが搬送ユニット20により主経路RT1上を記録ユニット30へ搬送され、記録ユニット30による記録が開始されている状態を示す。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPの表面にインクを吐出して画像を記録する。経路切替ユニット26が両面記録の場合の位置(図3における破線で示す位置)にセットされる。
シートPは第1乾燥促進ユニット40に向けて搬送される。第1乾燥促進ユニット40は作動を開始し、図8の状態ST12に示すように、搬送されるシートPに温風を送風する。温風により、インクにより湿ったシートPの乾燥が促進される。経路切替ユニット26の案内によりシートPは第2乾燥促進ユニット50には搬送されず、スイッチバック経路RT3に搬送される。シートPの後端が経路切替ユニット25の位置を通過すると、経路切替ユニット25が両面記録の場合の位置にセットされる。続いて搬送ユニット20はスイッチバック経路RT3上をシートPを逆方向に搬送する(スイッチバック搬送)。
経路切替ユニット25の案内により、シートPは図8の状態ST13に示すように反転経路RT4に搬送される。そして、シートPは図8の状態ST14に示すように、主経路RT1に戻される。経路切替ユニット25は片面記録の場合の位置(図3における実線で示す位置)にセットされる。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPの裏面にインクを吐出して画像を記録する。その後の動作は片面記録の場合の状態ST2〜ST4と同じである。
<回収ユニット>
図10は、回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。回収ユニット80は、第1乾燥促進ユニット40によりシートPに送風された空気を回収するユニットである。その構造を図2、図3及び図10を参照して説明する。
図10は、回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。回収ユニット80は、第1乾燥促進ユニット40によりシートPに送風された空気を回収するユニットである。その構造を図2、図3及び図10を参照して説明する。
回収ユニット80は、回収口81、ファン82及びダクト83を含む。回収口81は、第1乾燥促進ユニット40によりシートPに送風された空気を回収する。回収口81は、シートPに吹き付けられた後の空気が通過する位置に、その空気の流れの上流側を向いて開口して設けられている。本実施形態では、図3の矢印で示すように、シートPに吹き付けられた後の空気の一部はガイド部材23及び中空体41の上側壁部に沿って流れるため、回収口81はガイド部材23及び中空体41の上側壁部の間を向いて設けられている。また、回収口81は、Y方向を長手方向として開口している。例えば、回収口81のY方向の長さは、最大サイズのシートPの幅方向(Y方向)の長さより長くてもよい。例えば、回収口81のY方向の長さは、Y方向に延設されている発熱素子43のY方向の長さと同程度であってもよい。これにより、シートPに吹き付けられた加熱された空気を効果的に回収することができる。
ファン82は、モータを駆動源とした電動ファンであり、例えば軸流ファンである。ファン82は、回収口81とダクト83との間に設けられ、回収口81により回収された空気をダクト83に導入する。
ダクト83は、回収口81で回収した空気を熱交換ユニット90に導入するための流路FP1を形成する。本実施形態では、ダクト83は樹脂等の熱伝導率の低い材料で形成される。これにより、回収した空気の熱の、熱交換ユニット90に導入されるまでの間の放熱を抑制することができる。
<熱交換ユニット>
熱交換ユニット90は、回収ユニット80によって回収された空気と、第1乾燥促進ユニット40に導入される空気との間で熱交換を行うユニットである。さらに言えば、熱交換ユニット90は、回収ユニット80が回収した空気の熱によって、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気を加熱するユニットである。その構造を図2、図3及び図10を参照して説明する。
熱交換ユニット90は、回収ユニット80によって回収された空気と、第1乾燥促進ユニット40に導入される空気との間で熱交換を行うユニットである。さらに言えば、熱交換ユニット90は、回収ユニット80が回収した空気の熱によって、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気を加熱するユニットである。その構造を図2、図3及び図10を参照して説明する。
熱交換ユニット90は、流路形成部材91と放熱板92とを含む。流路形成部材91は、回収ユニット80により回収された空気の流路FP2を形成する部材であり、例えば中空形状を有する。流路形成部材91はダクト83と接続しており、回収ユニット80が回収した空気が流路FP1を通過して流路FP2に導入される。また、流路形成部材91は、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気の流路上に配置される。
流路形成部材91は、このような配置により、部材内部の空気と部材外部の空気との間で熱交換を行うことができる。例えば、流路形成部材91は、部材内部の空気が部材外部の空気よりも高温の場合、部材内部の空気の熱を部材外部に放熱可能である。そして、この放熱により、流路形成部材91は部材外部の空気を加熱することができる。そのため、流路形成部材91は、回収ユニット80が回収した空気の熱により、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気を加熱することができる。これにより、第1乾燥促進ユニット40によるシートPの乾燥がより促進されるので、シートPの乾燥効率が向上する。
流路形成部材91は、例えば銅等の熱伝導率の高い材料で形成される。このため、流路FP2を通過する空気の熱が流路形成部材91に移動しやすく、流路形成部材91による放熱をより効果的に行うことができる。また、流路形成部材91は、ダクト83よりも熱伝導率の高い材料で形成されてもよい。これにより、回収された空気が流路FP1を通過する際の熱エネルギーの損失を抑制しつつ、流路形成部材91による放熱を効果的に行うことができる。よって、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気の加熱をより効果的に行うことができ、シートPの乾燥効率を向上することができる。
放熱板92は、回収ユニット80が回収した空気の熱を放熱するためのものである。本実施形態では、複数の放熱板92がZ方向に離間して、流路形成部材91からY方向に延びてそれぞれ設けられている。また、放熱板92はそれぞれ、流路形成部材91と同様に第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気の流路上に配置される。
流路形成部材91内の空気の熱が流路形成部材91を介して放熱板92に移動することで、放熱板92から放熱することができる。放熱板92を設けることにより、流路形成部材91内の空気の熱を放熱可能な部材の表面積が増加するので、放熱効率を向上することができる。本実施形態では放熱板92は平板であるが、放熱板92の形状は適宜設計可能である。
放熱板92は、例えば、銅等の熱伝導率の高い材料で形成される。このため、流路FP2を通過する空気の熱が放熱板92に移動しやすく、放熱板92による放熱をより効果的に行うことができる。また、放熱板92はダクト83よりも熱伝導率が高い材料で形成されてもよい。これにより回収された空気が流路FP1を通過する際の熱エネルギーの損失を抑制しつつ、放熱板92による放熱を効果的に行うことができる。なお、放熱板92は、流路形成部材91と同じ材料で形成されてもよい。また、放熱板92と流路形成部材91とが一体に形成されてもよい。
図3を参照する。熱交換ユニット90は、ファン42による送風方向で発熱素子43よりも上流側に設けられている。したがって、ファン42によって流れる空気は発熱素子43によって加熱される前に熱交換ユニット90を通過する。このため、熱交換ユニット90を通過する空気は回収ユニット80が回収した空気よりも温度が低いので、熱交換ユニット90がファン42によって流れる空気を加熱することになる。
流路形成部材91は、ダクト100と接続している。ダクト100は、流路形成部材91によって形成された流路FP2を通過した空気を装置の外部に排出するためのダクトである。流路FP2を通過した空気は、ダクト100が形成する流路FP3に進入する。また、ダクト100は記録装置5の外部まで延びており、流路FP3を通過した空気は排気口101から記録装置5の外部に排気される。
回収ユニット80が回収する空気は、記録後のシートPに吹き付けられた後の空気であるため、インクに含まれていた水分を含有している場合がある。そのため、回収ユニット80に回収された空気は、シートPに送風される前の空気等と比較して湿度が高い場合がある。よって、回収ユニット80に回収された空気を排気口101から記録装置5の外部に排気することにより、記録装置5内の湿度を下げることができ、シートPの乾燥効率を向上することができる。また、回収ユニット80に回収された空気は再度シートPに送風されないため、湿度が高い空気がシートPに送風されることを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、熱交換ユニット90が回収ユニット80により回収された空気の熱によって、第1乾燥促進ユニット40がシートPに送風する空気を加熱するので、シートPの乾燥効率を向上することができる。
<第二実施形態>
図11は、第二実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット95の構造を示す概略図である。第二実施形態では、流路形成部材951が分岐した複数の流路を形成する点で第一実施形態と異なる。以下、第一実施形態との相違点を中心に説明し、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図11は、第二実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット95の構造を示す概略図である。第二実施形態では、流路形成部材951が分岐した複数の流路を形成する点で第一実施形態と異なる。以下、第一実施形態との相違点を中心に説明し、第一実施形態と同様の構成については説明を省略する。
流路形成部材951は、分岐した複数の流路を形成する。本実施形態では、流路形成部材951は、Y方向に離間した6本の流路FP2aを形成している。これにより、流路形成部材951と、流路形成部材951内部の回収ユニット80に回収された空気との接触面積が増加する。よって、流路形成部材951内部の空気の熱が流路形成部材951に移動しやすくなり、より効果的に流路形成部材951による放熱を行うことができる。また、流路が複数に分岐するように流路形成部材951が設けられることにより、第1乾燥促進ユニット40へ導入される空気が通過可能な開口952が形成される。第1乾燥促進ユニット40に送風される空気が開口952を通過することで、第1乾燥促進ユニット40に送風される空気と流路形成部材951の接触面積が増加する。そのため、流路形成部材951から放熱された熱が第1乾燥促進ユニット40に送風される空気に伝わりやすくなる。
したがって、本実施形態によれば、流路形成部材951が分岐した複数の流路を形成することで、シートPに送風される空気の加熱をより効果的に行うことができ、シートPの乾燥効率を向上することができる。なお、放熱板92を流路形成部材951に設ける構成も採用可能である。
<第三実施形態>
図12は、第三実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。第三実施形態では、流路形成部材971が折り返しを含む流路を形成する点で第一及び第二実施形態と異なる。以下、第一及び第二実施形態との相違点を中心に説明し、第一及び第二実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図12は、第三実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。第三実施形態では、流路形成部材971が折り返しを含む流路を形成する点で第一及び第二実施形態と異なる。以下、第一及び第二実施形態との相違点を中心に説明し、第一及び第二実施形態と同様の構成については説明を省略する。
流路形成部材971は、折り返しFP2bを含む流路を形成する。本実施形態では、複数の折り返しFP2bによりY方向に往復する流路が形成されている。流路が折り返しを含むことにより、流路形成部材971内部の空気と流路形成部材971との接触面積が増加する。これにより、流路形成部材971内部の空気の熱が流路形成部材971に移動しやすくなり、より効果的に流路形成部材971による放熱を行うことができる。また、折り返しにより、流路FP2の全長が長くなるので、流路形成部材971内に導入された空気がダクト100に到達するまでの時間が長くなる。よって、流路形成部材971内部の空気が流路形成部材971に接触する時間が長くなり、その空気の熱が流路形成部材971に移動しやすくなるので、より効果的に流路形成部材971による放熱を行うことができる。また、流路が折り返しを含むように流路形成部材971が設けられることにより、第1乾燥促進ユニット40へ導入される空気が流路形成部材971の間を通過する。これにより、第1乾燥促進ユニット40に送風される空気と流路形成部材971の接触面積が増加し、流路形成部材951から放熱された熱が第1乾燥促進ユニット40に送風される空気に伝わりやすくなる。
したがって、本実施形態によれば、流路形成部材971が折り返しFP2bを含む流路を形成することで、シートPに送風される空気の加熱をより効果的に行うことができ、シートPの乾燥効率を向上することができる。なお、第一実施形態に係る放熱板92を流路形成部材971に設ける構成も採用可能である。また、分岐と折り返しの両方を含む流路が形成される構成も採用可能である。
<第四実施形態>
図13は、第四実施形態に係る記録装置5の内部構造を示す概略図である。また、図14は、第四実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。第四実施形態では、回収ユニット80が第2乾燥促進ユニット50の周囲の空気も回収する点で第一ないし第三実施形態と異なる。以下、第一ないし第三実施形態との相違点を中心に説明し、第一ないし第三実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図13は、第四実施形態に係る記録装置5の内部構造を示す概略図である。また、図14は、第四実施形態に係る回収ユニット80及び熱交換ユニット90の構造を示す概略図である。第四実施形態では、回収ユニット80が第2乾燥促進ユニット50の周囲の空気も回収する点で第一ないし第三実施形態と異なる。以下、第一ないし第三実施形態との相違点を中心に説明し、第一ないし第三実施形態と同様の構成については説明を省略する。
回収ユニット88は、複数の回収口881〜883、複数のダクト884〜886、及びファン87を含む。回収口881は、第一実施形態の回収口81に対応し、第1乾燥促進ユニット40によりシートPに送風された空気を回収する。また、ダクト884は、第一実施形態のダクト83に対応し、回収口881で回収した空気を熱交換ユニット90に導入するための流路を形成する。
回収口882及び883は、第2乾燥促進ユニット50によって加熱された空気を回収するための開口である。回収口882及び883は、搬送方向で第2乾燥促進ユニット50の下流側に設けられる。また、回収口882が主経路R2の上側に設けられ、回収口883が主経路R2の下側に設けられている。よって、回収口882及び883は、主経路R2を上下で挟むようにそれぞれ配置されている。ダクト885は回収口882に接続し、回収口882で回収した空気を熱交換ユニット90に導入するための流路を形成する。また、ダクト886は回収口883に接続し、回収口883で回収した空気を熱交換ユニット90に導入するための流路を形成する。本実施形態では、ダクト885によって形成された流路がダクト886によって形成された流路と合流し、合流した流路がダクト884によって形成された流路とさらに合流した後に熱交換ユニット90に導入される。
本実施形態によれば、第1乾燥促進ユニット40で発生した熱に加えて第2乾燥促進ユニット50で発生した熱を含む空気を回収することができる。よって、熱交換ユニット90は、第1乾燥促進ユニット40によりシートPに送風される空気の加熱をより効果的に行うことができる。したがって、シートPの乾燥効率を向上することができる。
なお、本実施形態では、第一実施形態の排気ユニット70の代わりに回収口882及び883並びにダクト885及び886が設けられているが、回収ユニット88と排気ユニット70を併用する構成も採用可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1 記録システム、2 本体装置、5 記録装置、30 記録ユニット、40 第1乾燥促進ユニット、80 回収ユニット、90 熱交換ユニット
Claims (9)
- 記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録手段と、
加熱された空気を前記記録媒体に送風する送風手段と、
該送風手段により前記記録媒体に送風された空気を回収する回収手段と、
前記回収手段により回収された空気の熱によって、前記送風手段が前記記録媒体に送風する空気を加熱する熱交換手段と、を備える、
ことを特徴とする記録装置。 - 前記熱交換手段は、前記回収手段により回収された空気の流路を形成し、前記回収手段により回収された空気の熱を放熱可能な流路形成部材を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記熱交換手段は、前記流路形成部材から延びて設けられ、前記回収手段により回収された空気の熱を放熱する放熱板を含むことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記回収手段は、回収した空気を前記流路形成部材により形成された前記流路に導入するダクトを含み、
前記流路形成部材の熱伝導率が前記ダクトの熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。 - 前記流路形成部材は、分岐された複数の前記流路を形成することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記流路形成部材は、折り返しを含む前記流路を形成することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記流路を通過する空気を前記記録装置の外部に排気する排気口をさらに備えることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録媒体と接触して前記記録媒体を加熱する加熱手段をさらに備え、
前記回収手段は、前記加熱手段による前記記録媒体の加熱で発生した加熱された空気を回収する、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記送風手段は、空気を記録媒体に送風する送風ファンと、前記記録媒体に送風する空気を加熱する発熱素子とを有し、
前記熱交換手段は、前記送風ファンによる送風方向で前記発熱素子よりも上流側に設けられる、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019164788A JP2021041601A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019164788A JP2021041601A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021041601A true JP2021041601A (ja) | 2021-03-18 |
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JP2019164788A Pending JP2021041601A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 記録装置 |
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Country | Link |
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-
2019
- 2019-09-10 JP JP2019164788A patent/JP2021041601A/ja active Pending
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