JP2007127985A - 記録媒体乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で安全、かつ乾燥効率のよい記録媒体乾燥装置を提供する。
【解決手段】外装カバー2の内部に独立した別体部品としての中間ダクト67を一体的に設ける構成としたことで外装カバー2に収容可能な形状の範囲内で中間ダクト67の形状を自由に設定可能となる。これにより中間ダクト67の形状は外装カバー2の形状的制約から解放され、性能上の要求を満足させる形状とすることができる。また外装カバー2は内部の中間ダクト67の形状に拘わらず自由にデザインが可能となる。送風口3はオペレータが操作する側から遠い、装置の奥側に設けられ、送風口3の開口方向はカット記録紙1の搬送方向上流側を向いている。これにより、万一外装カバー2が外れ内部の中間ダクト67と共に正規の位置から外れた場合でも、送風口3から吹き付けられる加熱された乾燥風が操作面側のオペレータを直撃する恐れはない。
【選択図】図4

Description

本発明は記録媒体乾燥装置に関し、特に乾燥風を記録媒体の画像記録面に導くエアダクトを備えた記録媒体乾燥装置に関する。
従来、大規模な現像所ではなく一般のオフィス程度のスペースでも写真の現像処理が行える処理装置として、いわゆるミニラボシステムが使用されている。
このミニラボシステムでは、その入力機において、ネガフィルム又はデジタルカメラ若しくは磁気記録媒体若しくは光記録媒体等から、デジタル画像データを読み出す。そして、この入力機で読み出したデジタル画像データを、ミニラボシステムにおける出力機の露光ユニットで感光材料に露光処理してから現像処理することによりプリントを仕上げる。
このミニラボシステムでは、入力機から送られたデジタル画像データに基づいて露光処理した感光材料であるカラープリントを、例えば自動現像装置に搬送し、現像液に浸漬して現像処理し、次に定着液に浸漬して定着処理をし、次に水洗水に浸漬して水洗処理した後、乾燥部へ搬送し乾燥処理することにより、現像されたカラープリントの完成品を得ている。
このとき、感光材料のような記録媒体の乾燥装置において、ヒータで熱せられた乾燥風を記録媒体に吹き付けて乾燥に用いた後循環して再利用することは熱効率が良いため頻繁に用いられる。このような場合、送風機(ファン)から送り出された空気をヒータを通して温風として記録媒体に吹き付けるまでの流路、記録媒体に吹き付けた温風を再び送風機の吸い込み口に戻す流路を要することとなり、一体成形の専用ダクトを設けることが知られている。例えば内部を通過した感光材料を乾燥処理させる乾燥ボックスと送風機を連結して乾燥風を循環する吹き出し側ダクト、吸い込み側ダクトをそれぞれ一体成形する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいは、外装カバーで流路を形成することにより、ダクトを一部排除してスペースの有効活用を図ることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、外装カバーで流路を形成することはスペースの有効活用を図ることができるものの、乾燥風の漏れに留意する必要がある。また、特に乾燥風を記録媒体に吹き付ける場合では、流路の構成によっては圧力損失が生じて乾燥効率を悪化させるおそれもある。
上記のような圧力損失の生じない流路の形状とするためには外装カバーを複雑に加工する必要があり、また外装カバー内にヒータで加熱した乾燥風を通すことは外装部の温度を上昇させ、オペレータが触れれば火傷をする危険も生じる。
本発明は上記問題を考慮し、安全性とスペースの有効利用を図りつつ、圧力損失を抑えて、乾燥効率を確保できる記録媒体乾燥装置を提供することを目的とする。
特開平05−289297号公報 特開2000−003021号公報
本発明は上記事実を考慮し、小型で安全、かつ乾燥効率のよい記録媒体乾燥装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の記録媒体乾燥装置は、液浸処理を行った記録媒体の画像記録面側から風を吹きつけて乾燥させる記録媒体乾燥装置であって、前記風を発生させる送風ファンと、前記風を所定の温度に加熱するヒータと、前記風を前記記録媒体の搬送面に導くダクトと、を備え、前記ダクトは装置本体に着脱可能に設けられた外装部材と一体的に形成されたことを特徴とする。
上記構成の発明では、着脱可能な外装部材の一部にダクトを収めることにより、乾燥部のメンテナンスも容易となり、ダクト自体は外装部材とは別体形状なので圧力損失を抑えるよう内部の流路を最適化することができ、また、オペレータが直接加熱されたダクトに触れることによる危険を回避することができる。
請求項2に記載の記録媒体乾燥装置は、前記ダクトに風を送り込む送風口は装置操作面から見て記録媒体搬送面よりも奥側に設けられ、前記送風口は装置操作面側以外の方向を向いていることを特徴とする。
上記構成の発明では、送風口がオペレータから遠い位置にあり且つ操作面を向いていないので、万一カバーが外れても加熱された乾燥風がオペレータに触れる危険を最小限に抑えることができる。
本発明は上記構成としたので、小型で安全、かつ乾燥効率のよい記録媒体乾燥装置とすることができた。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<全体構成>
図1に示すように、本発明のプリンタプロセサ10は、画像入力装置12、画像処理装置13、プリンタ15、プロセサ16及びソータ50を備えている。プリンタプロセサ10を構成する各部は、図示しない配線を介して制御部17に接続されており、この制御部17によってプリンタプロセサ10全体の動作が制御される。
画像入力装置12は、写真フィルムに記録された画像の投影光をCCDイメージセンサなどの撮像素子を用いて光電的に読み取ることで画像データを生成し、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録された画像データを読み出すことで、画像データを取得する。この画像データは画像処理装置13に送られ、カラーバランス補正や濃度補正などの画像処理が行われる。画像処理が行われた画像データはプリンタ15に送られ、後述する画像記録時に用いられる。
プリンタ15は、所定長にカットされたカット記録紙1を搬送しながら、画像データに基づいて強度変調された記録光にて画像記録を行うものであり、搬送方向の上流側から、供給部20、裏印字部22、レジスト部24、画像記録部26、副走査受け部28、及び搬出部32を備える。各部位には、駆動ローラとニップローラとから構成される搬送ローラ対が、カット記録紙1の搬送路に沿って複数設けられている。
供給部20には、ロール状に巻かれた長尺の感光性記録紙34を収納するマガジン20A、20Bがセットされる。各マガジン20A、20Bには、感光性記録紙34を引き出して裏印字部22に向けて搬送するための引出ローラ対21A、21Bが設けられている。本実施例では2つのマガジン20A、20Bが設けられているが、マガジンは1個でもよいし、3個以上でもよい。
マガジン20A、20Bの出口にはそれぞれ、感光性記録紙34を切断するためのカッタ36A、36Bが備えられている。カッタ36A、36Bは、制御部17からの制御信号を受けて駆動し、プリントサイズに合わせて所定長だけ送り出された感光性記録紙34を切断してカット記録紙1を形成する。プリントサイズとしては、例えば、L(89X127)、パノラマ(89X254)、2L(127×178)、8切り(165×216)、6切り(203×254)、4切り(254×305)などがあり、本実施例は、例えば、搬送方向と直交する方向の幅が89、95、 102、 117、 120、 127、 130、 152、165、178、203、210、216、254、305のカット記録紙1に対応する。なお、単位は何れもmmである。
なお、本実施形態においては、ギロチン型のカッタとしているが、これに限らず回転刃を用いたロータリカッタなど、公知の手段を用いてもよい。
裏印字部22は、写真の撮影日、プリント日、コマ番号、各種IDなどのプリント情報を、カット記録紙1の非記録面(露光面と反対側の面)に記録する裏印字ヘッド38を備える。裏印字ヘッド38としては、後に行われる湿式の現像処理に耐性のあるものであればドットインパクトヘッド、インクジェットヘッド、熱転写プリントヘッドなどの公知のプリントヘッドを用いることもできる。
レジスト部24は、画像記録部26における露光位置・角度ズレを防止するために、カット記録紙1の傾き及び幅方向の位置を調整するレジスト用ローラ対40と、このレジスト用ローラ対40の前後に配置される複数の搬送ローラ対から構成される。レジスト用ローラ対40による傾き及び幅方向位置を調整する方法は、チルトレジスト、トップレジスト、及びサイドレジストなどの公知の方法を用いることができる。
画像記録部26は、露光ユニット42、副走査ロ―ラ対44、46と、カット記録紙1の通過を検出する記録紙センサ45、47とから構成され、制御部17によって動作制御される。露光ユニット42は、画像処理装置13と接続されており、カット記録紙1の先端が通過したことを記録紙センサ45が検出すると、画像データに基づいて強度変調された赤、緑、青の光ビームLBを主走査方向(搬送方向と直交する方向)に走査して、カット記録紙1に画像を記録する。副走査ローラ対44、46は、光ビームLBによる露光位置を挟むように搬送方向の上流側及び下流側に配置され、カット記録紙1を所定の速度で副走査方向(搬送方向と平行な方向)に搬送する。なお、副走査ロ―ラ対44、46のニップローラは、カット記録紙1を挟持する位置とカット記録紙1から離れる位置との間で切り替え可能とされており、記録紙センサ47でカット記録紙1の先端または後端を検出したときに切り替えられる。これにより、カット記録紙1の先端が下流側の副走査ローラ対46に突き当たったり、後端が上流側の副走査ロ―ラ対44から抜け出ることで、カット記録紙1に過度の衝撃が加わることを防止する。
副走査受け部28は、画像記録中に画像記録部26から送り出されるカット記録紙1の先端部を保持する複数のローラ対を備えており、画像記録部26による搬送速度と同一の速度にてカット記録紙1を下流側に送り出す。副走査受け部28の各ローラ対は、駆動ローラと、ニップ解除可能なニップローラとからなり、画像記録中のカット記録紙1の先端が通過した後にカット記録紙1を挟持する。これにより、カット記録紙1の先端が突き当たって搬送速度が変動することを防止する。
搬出部32は、副走査受け部28から送られるカット記録紙1を、プロセサ16の処理速度に対応する速度にて搬送し、プロセサ16へ送る。
プロセサ16は、現像処理部60、スクイズ部61、乾燥処理部62及び搬出部63から構成される。現像処理部60には、搬送方向の上流側から順に、発色現像槽70、漂白定着槽71と、第1安定槽73、第2安定槽74、第3安定槽75からなる安定槽72とが設けられている。発色現像槽70には発色現像液が、漂白定着槽71には漂白定着液が、また、第1安定槽73〜第3安定槽75には安定処理液が、それぞれ所定量貯蔵されており、カット記録紙1が、発色現像槽70、漂白定着槽71、および第1安定槽73〜第3安定槽75にそれぞれ設けられた搬送ラック52、54、56、58の駆動力を受けて各処理槽70〜72内で搬送されることで、発色現像・漂白定着・安定化の各処理が行われる。
スクイズ部61は第3安定槽75の上方に配設されており、ブレードと送風ダクトと搬送ロールとから構成されている。ブレードは搬送ロールによって搬送されるカット記録紙1の両面に当接してカット記録紙1から処理液を掻き落し、送風ダクトは搬送ロールによって搬送されるカット記録紙1に向けてエアーを吹き出して、カット記録紙1から処理液を吹き飛ばす。
乾燥処理部62はスクイズ部61の上方に配置されており、搬送ベルト6と送風ダクト68とから構成されている。送風ダクト68は搬送ベルト6に向けてヒータで熱せられた乾燥風を吹き出して、カット記録紙1を搬送ベルト6側に押し付ける。この状態で送風ダクト68の前を通過させることで、カット記録紙1に付着した処理液が完全に除去される。そして、乾燥処理部62を通過したカット記録紙1は、搬出部63によってソータ50へ排出される。
<乾燥処理部>
図2、3には本発明に係る画像記録装置の乾燥処理部が示されている。
図2(a):平面図、(b):背面図、(c)側面図および図3に示すように、乾燥処理部62では吸気口64から吸入した外気を乾燥ファン65で加圧、ヒータ66で加熱し、送風口3より中間ダクト67を経由して送風ダクト68からカット記録紙1の記録面に吹き付けることで記録面の水分を飛ばし、乾燥させてプリントの仕上げを行う。
このとき、ヒータ66で熱せられた乾燥風をカット記録紙1に吹き付けて乾燥に用いた後、装置内を循環させて再利用する方法が頻繁に用いられる。すなわち冷たい外気をヒータ66で常温から加熱するよりも一旦加熱した乾燥風を再利用した方が熱効率が良いため、乾燥風を装置外に排気せず循環させる空気流路を設ける。
上記のような場合、送風ファン65から送り出された空気をヒータを通して温風としてカット記録紙1に吹き付けるまでの流路、カット記録紙1に吹き付けた温風を再び送風ファン65の吸い込み口に戻す流路を要することとなり、本発明のように一体成形の専用ダクトである中間ダクト67を設ける。
乾燥風は温度が高いため、上方から吹き付けずに図3のように乾燥処理部62の下方に設けられた開口部5から中間ダクト67を経由した乾燥風を吹き込み、送風ダクト68よりカット記録紙1の画像記録面に向けて吹き付ける。
このため開口部5の高さに合わせた送風口3を乾燥処理部62に設け、開口部5と送風口3とを中間ダクト67にて結合している。ここで送風ダクト68からカット記録紙1の画像記録面にムラなく乾燥風を送るため、中間ダクト67は図3に示すように風の入口から出口に向けて断面積が次第に大きくなる略ホーン型の断面形状をしている。
従来、外装カバー2が中間ダクト67を兼ねている場合、中間ダクト67を理想的な形状とするためには外装カバー2の形状を中間ダクト67の形状に合わせねばならず、装置全体の外部形状を考えれば中間ダクト67の形状選択で外装カバー2としての機能を満足させるための妥協を必要としていたが、本発明のように外装カバー2の内部に独立した別体部品としての中間ダクト67を一体的に設ける構成とすれば、外装カバー2に収容可能な形状の範囲内で中間ダクト67の形状を自由に設定可能となる。
これにより中間ダクト67の形状は外装カバー2の形状的制約から解放され、性能上の要求を満足させる形状とすることができる。また外装カバー2は内部の中間ダクト67の形状に拘わらず自由にデザインが可能となる。
また中間ダクト67の、乾燥処理部62と接触する面は弾性部材67Aを設け、送風口3と開口部5とを同時にカバーする形状とすることで、乾燥風のロスを抑えて乾燥効率を上げ、さらに外部へ乾燥風が漏れることによる外装部材などの過熱を防ぎ、オペレータの安全と作業性を確保する。
<ダクト>
図4には本発明に係る画像記録装置の乾燥処理部、中間ダクトが示されている。
図4に示すように中間ダクト67は外装カバー2の内部に一体的に収納され、外装カバー2と一体に着脱可能となっている。
この外装カバー2は、例えば支持部4で乾燥処理部62に回動・取外し可能に設けられているので、乾燥処理部62のメンテナンスを行う際や、中間ダクト67の直下に位置する安定槽72のメンテナンスを行う際に、支持部4を中心として外装カバー2を回動させることで容易に安定槽72にアクセスし、あるいは外装カバー2ごと中間ダクト67を取り外すことができるため乾燥処理部62や安定槽72へのアクセスが容易となり作業性を向上させることができる。
また、送風口3はオペレータが操作する操作面側(図中右側)から遠い、装置の奥側(図中左側)に設けられ、また送風口3の開口方向は操作面側を向いておらず、図4に示すようにカット記録紙1の搬送方向上流側を向いている。
これにより、万一外装カバー2が外れ内部の中間ダクト67と共に正規の位置から外れた場合でも、送風口3から吹き付けられる加熱された乾燥風が操作面側のオペレータを直撃する恐れはない。このため外装カバー2と中間ダクト67とが同時に回動・取外し可能に設けられていても、乾燥風の熱による危険を避けることができる。
<その他>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば、液浸処理したシートを搬送し乾燥風による乾燥工程を経て搬出するシステムであれば、本発明の中間ダクトの構成を利用することが可能である。
本発明に係るプリンタプロセサを示す図である。 本発明に係る乾燥処理部を示す図である。 本発明に係る乾燥処理部を示す図である。 本発明に係る乾燥処理部の中間ダクトを示す図である。
符号の説明
1 カット記録紙
2 外装カバー
3 送風口
4 支持部
5 開口部
6 搬送ベルト
10 画像記録装置
61 スクイズ部
62 乾燥処理部
67 中間ダクト
68 送風ダクト

Claims (2)

  1. 液浸処理を行った記録媒体の画像記録面側から風を吹きつけて乾燥させる記録媒体乾燥装置であって、
    前記風を発生させる送風ファンと、
    前記風を所定の温度に加熱するヒータと、
    前記風を前記記録媒体の搬送面に導くダクトと、
    を備え、
    前記ダクトは装置本体に着脱可能に設けられた外装部材と一体的に形成されたことを特徴とする記録媒体乾燥装置。
  2. 前記ダクトに風を送り込む送風口は装置操作面から見て記録媒体搬送面よりも奥側に設けられ、
    前記送風口は装置操作面側以外の方向を向いていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体乾燥装置。
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