JP2007233145A - 乾燥処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥処理装置における昇温処理を効率よく行うことが可能な写真処理装置を提供する。
【解決手段】乾燥処理装置60において、印画紙Pを搬送方向へ搬送する搬送部61と、搬送部61により搬送されてきた印画紙Pを乾燥させる乾燥風を送り出す送風ファン71と、送風ファン71によって送り出された乾燥風を、搬送されてくる印画紙Pに対して吹き付けるスリット74と、スリット74のスリット幅を変化させるスライド75と、昇温時において、スリット幅を小さくするようにスライド75を制御し、かつ回転数を下げるように送風ファン71を制御する制御部80とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、印画された感光材料を乾燥させるための乾燥処理装置に関する。
感光材料に現像処理を施して画像形成する写真処理装置では、その乾燥処理装置によって、現像処理後の感光材料にさらに乾燥処理を施してから印画を終了する。近年では、写真処理装置を小型化するために、乾燥処理を行う乾燥処理装置が現像処理などを行う処理槽ユニットの上部に設置されている場合もある。
通常、写真処理装置を起動した際には、乾燥処理装置を所定の温度まで昇温させるプレヒート処理が行われる。また、乾燥処理中の温度調整の際にも、乾燥処理装置を昇温させる処理が必要になる。これらの昇温処理は、写真処理装置の処理効率を高めるために、できるだけ短時間で行われることが望ましい。
このために、例えば、乾燥処理装置内の圧力調整のために設けられている外気取り入れ口を、感光材料が乾燥処理装置に到達するまでの間は遮蔽するような制御を行う写真処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−66358号公報(平成12年3月3日公開)
しかしながら、上記従来の写真処理装置では、以下に示すような問題点を有している。
通常、乾燥処理装置における感光材料の乾燥は、ヒータで加熱した空気を送風ファンから送り出し、この空気を印画紙に吹き付けることで行われる。このような装置では、乾燥処理を効率よく行うために、感光材料を乾燥させたことにより温度が低下した空気を循環させ、再度加熱して使用するようになっている。同時に、乾燥処理装置に設けられた外気取り入れ口から乾燥処理装置内に外気を取り入れて、乾燥処理装置内の圧力の調整も行っている。
そのため、上記写真処理装置のように、乾燥処理装置内の昇温の際に外気取り入れ口を遮蔽すると、乾燥処理装置内を循環する空気量が絶えず一定となるため、送風ファンの近傍で差圧が発生する。そして、送風ファンに負荷がかかって回転数が増すため、乾燥処理装置の騒音が大きくなる。特に、乾燥処理装置を処理槽ユニットの上部に配置した構成では、乾燥処理装置も小型化されるため、送風ファンの回転数増大の影響による騒音が顕著になる。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、乾燥処理装置における昇温処理を効率よく行うことが可能な写真処理装置を提供することにある。
第1の発明に係る乾燥処理装置は、搬送部と、送風ファンと、開口部と、開口調整部と、制御部とを備えている。搬送部は、感光材料を搬送方向へ搬送する。送風ファンは、搬送部により搬送されてくる感光材料を乾燥させる乾燥風を送り出す。開口部は、送風ファンによって送り出された乾燥風を、搬送されてくる感光材料に対して吹き出す。開口調整部は、開口部の開口面積を変化させる。制御部は、昇温時において、開口面積を小さくするように開口調整部を制御し、かつ回転数を下げるように送風ファンを制御する。
ここでは、乾燥処理装置の昇温処理時において、送風ファンの回転数を制御する乾燥処理装置を示す。
特許文献1に記載の乾燥処理装置のように、外気を取り込まない状態で昇温処理を続けると、乾燥処理装置内を循環する空気量が絶えず一定となり、送風ファンの近傍で差圧が発生する。その結果、空気を送り出す送風ファンに負荷がかかった状態で、絶えず同じ空気量を処理し続けるため、送風ファンの回転数が増す。すると乾燥処理装置の騒音が大きくなってしまう。
そこで、制御部において、乾燥処理装置内部の昇温時には、開口部の開口面積を小さくして送風ファンの回転数を下げるような制御を行う。
これにより、開口部の開口面積を小さくして昇温時間を短縮しつつ、さらに空気量が絶えず一定としたことで送風ファン近傍に差圧が発生して騒音が生じる場合でも、送風ファンによる騒音を低減することができる。
従って、乾燥処理装置において、騒音を抑えて昇温処理を行うことが可能になる。
第1の発明に係る写真処理装置によれば、騒音を抑えて昇温処理を行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム(写真処理装置)1について、図1〜図5を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1の構成]
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステムである。
写真プリントシステム1は、操作部20と、プリント部50と、を備えている。
操作部20は、現像された写真フィルムFやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード等のメディアから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、プリント部50に対して送信する。
プリント部50は、操作部20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙(感光材料)P(図2参照)に対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像や、セットアップ用のテストプリントなどを形成する。
[操作部20の構成]
操作部20は、図1に示すように、モニタ21と、キーボード22と、マウス23と、コンピュータユニット30と、メディアリーダ31と、フィルムスキャナ40と、を有している。
コンピュータユニット30は、モニタ21、キーボード22、およびマウス23と接続されており、フィルムスキャナ40およびプリント部50に含まれる各部の動作や画像処理および画像データの入出力等の制御を行う。
モニタ21には、各種制御のためのGUI(Graphical User Interface)や処理対象の画像が表示される。
メディアリーダ31は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するコンピュータユニット30に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された画像のデジタルデータをメモリカードや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
フィルムスキャナ40は、写真フィルムFに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
[プリント部50の構成]
プリント部50は、図1に示すように、操作部20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する。
プリント部50は、図2に示すように、内部に2つの印画紙マガジン51と、シートカッター52と、バックプリント部53と、プリント露光部54と、圧接搬送ローラ対57と、チャッカー式搬送ユニット58と、処理槽ユニット55と、乾燥処理装置60と、コンベア56と、ソータ(図示せず)と、を有している。
2つの印画紙マガジン51は、プリント部50の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、圧接搬送ローラ対57によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター52は、印画紙マガジン51から印画紙Pを引き出す複数の圧接搬送ローラ対57の下流側に配置されており、印画紙マガジン51から引き出された印画紙Pを所望のサイズに切断する。
バックプリント部53は、シートカッター52の下流側に配置されており、プリントサイズ等所望のサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
プリント露光部54は、バックプリント部53の下流側におけるチャッカー式搬送ユニット58に隣接するように配置されており、プリントサイズやテストプリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。
処理槽ユニット55は、プリント露光部54の下流側における複数の圧接搬送ローラ対57に隣接するように配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽55a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽55bおよび安定処理液を貯留する安定処理槽55cを有している。そして、露光後の印画紙Pが、これらの各処理槽55a〜55cをこの順で経由しながら搬送されることで、所望の写真プリント画像やセットアップ用テストプリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
乾燥処理装置60は、処理槽ユニット55の下流側でかつ処理槽ユニット55の上に戴置されており、現像処理された印画紙Pに乾燥処理を施す。乾燥処理装置60の構成については、後段にて詳述する。
コンベア56は、プリント部50の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータの方向へ搬送する。
ソータは、プリント部50の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア56によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、例えば、オーダー単位で各トレイに振り分ける。
圧接搬送ローラ対57と、チャッカー式搬送ユニット58とは、プリント部50の内部において、印画紙マガジン51に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズ等に切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。圧接搬送ローラ対57は、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを圧接して回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。チャッカー式搬送ユニット58は、プリントサイズ等に切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
(乾燥処理装置60の構成)
乾燥処理装置60では、現像処理された印画紙Pを上下方向に搬送しながら乾燥処理が行われる。乾燥処理装置60は、図3〜図5に示すように、圧接搬送ローラ対(搬送部)61と、ターンローラ対62と、搬送ガイド63と、搬出ローラ対64と、送風ダクト72と、外気取り入れ口76と、シャッタ(遮蔽部)77と、制御部80とを有している。
圧接搬送ローラ対61は、図4に示すように、それぞれ駆動ローラ61aと当接ローラ61bとを組み合わせて構成されており、処理槽ユニット55の直下流側の搬送経路aに沿って3対配置されている。そして、圧接搬送ローラ対61は、それぞれ2つのローラ(駆動ローラ61a、当接ローラ61b)の間隙に印画紙Pを挟みこんで駆動ローラ61aを回転することで印画紙Pを垂直上方の下流側へと搬送する。
ターンローラ対62は、図4に示すように、上流側から上方に向かって搬送されてくる印画紙Pを下方に向かって搬送させるように搬送方向を変化させるためのローラ群であり、駆動ローラ62aと複数の従動ローラ62bとを含むように構成されている。
搬送ガイド63は、図4に示すように、ターンローラ対62の直下流側に配置されており、印画紙Pをターンローラ対62から受け取って搬送方向を下向きから略水平方向に変更して搬送経路aに沿って下流側へ搬送する。
搬出ローラ対64は、図3に示すように搬送ガイド63の直下流側の搬送経路aに沿って配置されており印画紙Pをコンベア56に排出するためのローラ対であり、図4に示すように、駆動ローラ64aと従動ローラ64bとによって構成されている。また、搬出ローラ対64は、2つのローラ(駆動ローラ64a、従動ローラ64b)の間隙に印画紙Pを挟み込み、駆動ローラ64aを回転させることで印画紙Pを下流側の搬出孔65へ搬出する。そして、印画紙Pは、搬出孔65を通過してコンベア56(図2参照)へ落下搬送される。
送風ダクト72は、図3に示すように、熱源部70と、複数の送風ファン71と、複数のノズル73とを含んでおり、乾燥処理装置60の側面部であって搬送経路aに面するように配置される。その内部では、熱源部70で加熱され、送風ファン71によって送り出される乾燥風が循環している。乾燥風の一部は、各ノズル73へと誘導される。
熱源部70は、送風ダクト72の内部下方に設置されており、複数のノズル73(後段にて詳述)のうち、印画紙Pが搬送される搬送経路aの最上流側のノズル73に最も近接して配置されている。熱源部70は、例えば、ニクロム線などからなるシーズヒータによって周囲の空気を加熱する。
送風ファン71は、熱源部70と近接して対向するように配置されている。送風ファン71が回転することで、熱源部70からの乾燥風が熱源部70から熱源部70の外側を覆っている送風ダクト72側へ送り込まれる。送り込む乾燥風の量が多いほど、送風ファン71の回転数が大きくなる。また、送風ダクト72内の乾燥風の量が一定になる場合も、送風ファン71の近傍の差圧が大きくなって送風ファン71に対する負荷が高くなるため、送風ファン71の回転数が大きくなる。
ノズル73は、送風ダクト72の搬送経路aに面する側の側面部に搬送経路aに対向するように複数配置されており、搬送経路aに沿って垂直上方の上流側へ搬送される印画紙Pに対して乾燥風を吹き出す。ここでは、ノズル73の乾燥風吹き出し口は、スリット(開口部)74を有しており、そのスリット幅はスライド(開口調整部)75によって調整できる。スリット幅を適宜調整することで、乾燥風の吹き出し量も制御できる。スリット幅の調整は、制御部80(後段にて詳述)によって行われる。
外気取り入れ口76は、図3に示すように、送風ダクト72内に外気を取り込むための開口部である。外気取り入れ口76から外気を取り込むことで、送風ダクト72内における差圧が大きくなりすぎることを防ぐ。すなわち、乾燥処理装置内を循環する空気量が絶えず一定である場合に、送風ファンの近傍で差圧が発生して乾燥処理などに支障を来たすことを防ぐ役割を果たす。
シャッタ77は、図3に示すように、外気取り入れ口76を塞いで送風ダクト72内に外気が流入することを防ぐために設けられる。乾燥処理装置60における処理によっては、乾燥処理装置60内の温度を迅速に上昇させる必要があるが、外気が乾燥処理装置60内に流入している状態では、その処理が行えない場合もある。そこで、外気取り入れ口76にシャッタ77を設けて、外気の流入を制御することで、各処理に応じた調整を行う。シャッタ77の開閉調整は、制御部80(後段にて詳述)によって行われる。
制御部80は、図3に示すように、熱源部70近傍に配置される。乾燥処理装置60のプレヒートなどの昇温処理時において、制御部80は、図5に示すように、外気取り入れ口76を塞ぐようにシャッタ77を制御する。さらに、ノズル73のスリット74のスライド75を制御することで、スリット幅の調整をする。そして、送風ファン71の回転数の制御を行う。すなわち、乾燥処理装置60内を昇温させる時には、シャッタ77で外気取り入れ口76を塞ぎつつ、スリット74のスリット幅が小さくなるようにスライド75を制御し、かつ送風ファン71の回転数を下げるような制御を行う。
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1における乾燥処理装置60では、昇温処理時において、制御部80が、ノズル73が有するスリット74の幅が小さくなるようにスライド75を制御し、さらに送風ファン71の回転数を制御する役割を果たす。
乾燥処理装置60の昇温処理時において、ノズル73が有するスリット74の幅が小さくなるようにスライド75を制御すると、必要以上の空気が熱源部70で加熱されることを防いで乾燥処理装置60内の昇温が迅速に行われるので、処理時間の短縮にはなる。しかし、送風ファン71近傍に発生する差圧による送風ファン71の騒音の問題は残る。
そこで、乾燥処理装置60内の昇温時には、制御部80により、さらに送風ファン71の回転数を下げるような制御を行う。すると、乾燥処理装置60内の空気量が一定であっても送風ファン71の回転数を意図的に下げることで、送風ファン71の近傍の差圧が解消し、送風ファン71への負荷が減少する。
これにより、乾燥処理装置60内の昇温処理時において、送風ファン71による騒音の低減を図ることができる。
従って、乾燥処理装置60の昇温処理時の騒音を抑えることが可能になる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1における乾燥処理装置60では、昇温処理時において、制御部80が、ノズル73の先端部分のスリット74のスリット幅を小さくするように、スライド75を制御する役割を果たす。
乾燥処理装置60内を昇温させる時には、昇温時間の短縮が課題となる。印画紙Pは、露光および現像処理が施された後、圧縮搬送ローラ対61によりスリット74に対向するように搬送されてくる。この印画紙Pを乾燥処理する際に用いられる乾燥風と同じ量の空気を熱源部70で加熱処理して、乾燥処理装置60の昇温処理を行うのでは、必要以上に乾燥風を循環および加熱することになるため、効率が悪い。
そこで、乾燥処理装置60内の昇温時には、制御部80により、スリット74のスリット幅が小さくなるようにスライド75を制御する。スリット幅を小さくすることで、送風ダクト72から吹き出す乾燥風の量を減らして、送風ダクト72に乾燥風を留まらせるようにすると、必要以上に乾燥風を循環および加熱する必要がない。
これにより、乾燥処理装置60における昇温時間の短縮を図ることができる。
従って、乾燥処理装置60の昇温処理を効率よく行うことが可能になる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、制御部80が、熱源部70近傍に配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、制御部80は、操作部20(図1および図2参照)に搭載されているものであってもよい。あるいは、操作部20が有するコンピュータユニット30において、制御部80の動作を行ってもよい。
この場合にも、外気取り入れ口76をシャッタ77で塞いで、さらにノズル73が有するスリット74のスリット幅の調整および送風ファン71の回転数制御を行うことができる。
従って、上記実施形態同様、乾燥処理装置60の昇温時間の短縮および騒音の低減を図ることが可能である。
(B)
上記実施形態では、ノズル73の乾燥風吹き出し口がスリット74を有し、スリット幅を調整するためのスライド75を有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
乾燥風の吹き出し量を制御するために吹き出し口の開口面積を調整できるものであれば、他の開口形状を有するものであってもよい。例えば、ノズル73の乾燥風吹き出し口が、遮蔽部を有する孔などであってもよい。あるいは、ノズル73の乾燥風吹き出し口は、吹き出し口を絞ることによって、吹き出し口の開口面積を変化させることができるような機構を有していてもよい。この遮蔽部の開閉度合いや吹き出し口の絞り度合いは、制御部80で制御する。
この場合にも、上記実施形態に係る乾燥処理装置60と同様の効果を得ることが可能である。
(C)
上記実施形態では、送風ファン71は、送風ダクト72の内部下方に設置された熱源部70と近接して対向するように配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、送風ファン71を、送風ダクト72内に、各ノズル73に近接して対向するように配置してもよい。
この場合には、各ノズル73から吹き出す温風の流量をノズル73毎に調整することができる。
従って、印画紙Pの種類や、乾燥処理装置60における印画紙Pの搬送速度等に応じてより効率的な乾燥処理を行うことが可能になる。
(D)
上記実施形態における乾燥処理装置60においては、さらに温度センサなどを備えていてもよい。
この場合には、昇温時に乾燥処理装置60内が所定の温度に到達したことを検知することができる。この検知結果を元に、乾燥処理装置60は、昇温処理から印画紙Pの乾燥処理へと移行する。
従って、乾燥処理装置60の昇温処理をより効率よく行うことが可能になる。
(E)
上記実施形態および上記他の実施形態(A)では、乾燥処理装置60内を昇温させる際に、制御部80がノズル73におけるスリット74を小さくするような制御を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、制御部80が、スライド75を用いてスリット74を全閉するような制御を行う構成であってもよい。
この場合でも、騒音の低減を図ることが可能である。
本発明は、乾燥処理装置の昇温処理時における騒音を低減する効果を奏することから、乾燥処理装置を有する写真処理装置、画像形成装置および印刷装置等に広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの外観図。 図1の写真プリントシステムの内部構成を示す断面図。 図1の写真プリントシステムに搭載された乾燥処理装置内の構成を示す拡大図。 図3に示す乾燥処理装置における印画紙の搬送経路付近の構成を示す拡大図。 図3に示す乾燥処理装置における制御系を示すブロック図。
符号の説明
1 写真プリントシステム
20 操作部
21 モニタ
22 キーボード
23 マウス
30 コンピュータユニット
31 メディアリーダ
40 フィルムスキャナ
50 プリント部
51 印画紙マガジン
52 シートカッター
53 バックプリント部
54 プリント露光部
55 処理槽ユニット
55a 発色現像槽
55b 漂白定着槽
55c 安定処理槽
56 コンベア
57 圧接搬送ローラ対
58 チャッカー式搬送ユニット
60 乾燥処理装置
61 圧接搬送ローラ対
62 ターンローラ対
63 搬送ガイド
64 搬出ローラ対
65 搬出孔
70 熱源部
71 送風ファン
72 送風ダクト
73 ノズル
74 スリット(開口部)
75 スライド(開口調整部)
76 外気取り入れ口
77 シャッタ(遮蔽部)
80 制御部

Claims (1)

  1. 感光材料を搬送方向へ搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されてくる前記感光材料を乾燥させる乾燥風を送り出す送風ファンと、
    前記送風ファンによって送り出された前記乾燥風を、前記搬送されてくる感光材料に対して吹き出す開口部と、
    前記開口部の開口面積を変化させる開口調整部と、
    昇温時において、前記開口面積を小さくするように前記開口調整部を制御し、かつ回転数を下げるように前記送風ファンを制御する制御部と、
    を備えている、乾燥処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107525382A (zh) * 2017-07-31 2017-12-29 杭州依翰丝绸文化创意有限公司 用于上浆机的烘干装置
CN107843093A (zh) * 2017-11-29 2018-03-27 新乡市新科防护科技有限公司 一种布料上浆用烘干装置
CN110701889A (zh) * 2019-10-23 2020-01-17 苏州宸浩纺织科技有限公司 一种纺织面料烘干设备

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