JP2021034413A - 保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物を保持する保持装置において、接合部の破損を抑制可能な他の技術を提供する。【解決手段】保持装置は、セラミックを主成分とし、板状に形成され、対象物が載置される載置面を有するセラミック部と、金属を主成分とし、板状に形成された金属部であって、セラミック部に対して、載置面とは反対側に配置された金属部と、セラミック部と金属部との間に配置され、セラミック部と金属部とを接合する接合部と、を備え、接合部は、金属を主成分とする材料で構成される第1接合部と、無機物を主成分とする繊維を含む材料で構成される第2接合部と、が交互に巻き回された巻回体を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、対象物を保持する保持装置に関する。
半導体を製造する際にウェハ等の対象物を保持する保持装置として、例えば、静電チャックが用いられる。静電チャックは、対象物が載置されるセラミック部と、冷却部として機能する金属部と、セラミック部と金属部とを接合する接合部と、を備える。このような保持装置に保持されたウェハ上に成膜する際やウェハのエッチングを行う際、高温で処理する場合がある。高温でウェハの処理を行う場合、例えば、セラミック部は高温になり、金属部との温度差が大きくなるため、それぞれの変形量の差により、接合部が剥離、破損する等、接合の問題が生じることがある。この問題に対し、接着部を複数の層にし、そのうちの少なくとも1つが低い熱伝導率を有することにより、セラミック部と金属部との間の界面からの熱伝達を最小にし、接合部の破損を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2018−510496号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、樹脂から成る接合部を用いており、例えば、250℃以上の高温で処理する場合等、接合部の剥離や破損等が生じる可能性がある。そのため、接合部の破損を抑制可能な他の技術が求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、対象物を保持する保持装置において、接合部の破損を抑制可能な他の技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、対象物を保持する保持装置が提供される。この保持装置は、セラミックを主成分とし、板状に形成され、前記対象物が載置される載置面を有するセラミック部と、金属を主成分とし、板状に形成された金属部であって、前記セラミック部に対して、前記載置面とは反対側に配置された金属部と、前記セラミック部と前記金属部との間に配置され、前記セラミック部と前記金属部とを接合する接合部と、を備え、前記接合部は、金属を主成分とする材料で構成される第1接合部と、無機物を主成分とする繊維を含む材料で構成される第2接合部と、が交互に巻き回された巻回体を含む。
この構成によれば、接合部が、金属を主成分とする材料で構成される第1接合部と、無機物を主成分とする繊維を含む材料で構成される第2接合部とを有し、金属および無機材料がいずれも耐熱性が高いため、樹脂材料から成る接合部と比較して、高温処理時における接合部の破損を抑制することができる。また、接合部が、第1接合部と第2接合部とが巻き回された巻回体を含むため、隣接相互間にすべり得る界面を有することにより、変形領域が分断され、熱応力が緩和される。また、第1接合部および第2接合部は、それぞれ、低剛性であるため、熱応力を逃すように変形する。そのため、高温体となるセラミック部と、低温体となる金属部と、それらの間に存在する接合部に生じる熱応力を抑制することができ、セラミック部と金属部の形状変化を抑制することができる。その結果、セラミック部の載置面の変形を抑制することができ、また、接合部の破損を抑制することができる。
(2)上記形態の保持装置であって、前記接合部において、前記第1接合部を構成する材料の主成分は、前記金属部を構成する材料の主成分と同一の金属であり、前記第2接合部の前記繊維を構成する材料の主成分は、前記セラミック部を構成する材料の主成分と同一のセラミックであってもよい。このようにすると、半導体製造装置への異物の混入を抑制することができる。
(3)上記形態の保持装置であって、前記接合部において、前記巻回体の最外周には、前記第1接合部が配置されていてもよい。第1接合部は金属を主成分とする材料で構成されるため、第1接合部が最外周に配置されると、密閉性が高くなり、冷却用ガス等のガスの漏れを抑制することができる。
(4)上記形態の保持装置であって、前記接合部は、さらに、金属を主成分とし、前記巻回体の外周の少なくとも一部に形成された第1金属膜部を備えてもよい。このようにすると、ガスの漏れを抑制することができる。
(5)上記形態の保持装置であって、前記巻回体は、さらに、前記巻回体の中心に、前記第1接合部を構成する材料の主成分と同一の金属を主成分とする材料で構成される金属棒を備え、前記金属棒に前記第1接合部および前記第2接合部とが巻き付けられて形成されていてもよい。このようにすると、巻回体の中心に空間が形成されにくいため、巻回体の中心部分の熱伝導率の低下を抑制することができる。その結果、セラミック部の表面の温度分布を略均一にすることができる。
(6)上記形態の保持装置であって、さらに、前記接合部を貫通する貫通孔であって、所定のガスが流通する貫通孔と、金属を主成分とし、前記貫通孔の内周の少なくとも一部に形成された第2金属膜部と、を備えてもよい。このようにすると、さらに、密閉性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
(7)上記形態の保持装置であって、前記接合部は、室温におけるせん断ひずみε(%)が、下記の式を満たしてもよい。
ε≧[d{1+(T2−T1)α1}−d{1+(T2−T1)α2}]/t×100
但し、dは前記接合部の半径(mm)、T2は室温(℃)、T1は前記セラミック部と前記金属部との接合温度(℃)、α1は前記セラミック部の熱膨張係数(1/℃)、α2は前記金属部の熱膨張係数(1/℃)、tは前記接合部の厚み(mm)である。
このようにすると、接合部の破断を抑制することができ、保持装置の信頼性を向上させることができる。
(8)上記形態の保持装置であって、前記接合部は、横弾性率が10MPa以下でもよい。このようにすると、接合部が変形しやすくなるため、セラミック部と金属部の温度変化に伴う変形量の違いを吸収することができ、セラミック部の反りを抑制することができる。その結果、対象物の面内で略均一なエッチング速度を得ることができる。例えば、エッチングガス分子の衝突角度を略一定にすることにより、略均一な速度で、深掘りの加工を可能にすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、保持装置を含む半導体製造装置、保持装置の製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態における静電チャックの外観構成を概略的に示す斜視図である。 静電チャックのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 巻回体のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 巻回体のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第2接合部の一部を拡大して概略的に示す説明図である。 比較例の第2接合部の一部を拡大して概略的に示す説明図である。 せん断歪みの計算方法を説明するための説明図である。 第2実施形態における静電チャックのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 静電チャックの一部のXZ断面を拡大して概略的に示す説明図である。 巻回体の一部のXY断面を拡大して概略的に示す説明図である。 第3実施形態における接合部のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 巻回体のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第4実施形態における静電チャックのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図である。図2は、静電チャック10のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。図1、図2には、方向を特定するために、互いに直交するXYZ軸が示されている。図2において、Y軸正方向は、紙面裏側に向かう方向である。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック10は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック10は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック10は、上下方向(Z軸方向)に並べて配置されたセラミック部100、金属部200、およびセラミック部100と金属部200とを接合する接合部300を備える。本実施形態における静電チャック10を、「保持装置」とも呼ぶ。
セラミック部100は、略円形平面状の載置面S1を有する板状部材であり、セラミック(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。セラミック部100の直径は、例えば、50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミック部100の厚さは例えば1mm〜10mm程度である。
セラミック部100の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された吸着電極400(図2)が配置されている。Z軸方向視での吸着電極400の形状は、例えば略円形である。吸着電極400に電源(不図示)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミック部100の載置面S1に吸着固定される。
金属部200は、セラミック部100と径が等しい略円形平面状の板状部材である第1金属部220(図1)と、セラミック部100より径が大きい略円形平面状の板状部材である第2金属部230(図1)と、を備え、全体として、Y軸負方向に階段状に拡径する板状部材である。金属部200は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等により形成されている。金属部220の直径は、例えば、220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm)であり、金属部200の厚さは、例えば、20mm〜40mm程度である。
金属部200の内部には冷媒流路210(図2)が形成されている。冷媒流路に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、金属部200が冷却され、接合部300を介した金属部200とセラミック部100との間の伝熱によりセラミック部100が冷却され、セラミック部100の載置面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。セラミック部100を構成する材料と金属部200を構成する材料は、互いに熱膨張率が異なる。
接合部300は、セラミック部100の径と等しい略円形平面状の板状部材であり、セラミック部100と金属部200とを接合する。図2において、接合部300の半径d(mm)、厚みt(mm)を示す。接合部300は、巻回体310と、第1接着部320と、第2接着部330と、を備える。第1接着部320は、巻回体310のセラミック部100側の面の全面に接合されている。同様に、第2接着部330は、巻回体310の金属部200側の面の全面に接合されている。第1接着部320および第2接着部330を構成する材料として、熱伝導率が高い材料を用いている。このようにすると、セラミック部100の面内方向の熱伝導性を高め、面内に熱が拡散・均一化することにより、セラミック部100の面内の均熱性を向上させることができる。第1接着部320および第2接着部330の好ましい熱伝導率は50W/mK以上である。
本実施形態において、第1接着部320および第2接着部330は、半田等の金属ろう材から成る。金属ろう材としては、例えば、AuとSnの合金、AuとInの合金、AuとGeの合金、AuとCuの合金、8.0Sn−2.0Ag−Pb、5.0Sn−1.5Ag−Pb、5.0Sn−2.5Ag−Pb、1.3Sn−1.5Ag−Pb、1.0Sn−1.5Ag−Pb等を用いることができる。特に、固相線温度が250℃以上のものが250℃以上の高温で使用できるため好ましい。
図3は、巻回体310のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図4は、巻回体310のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。図4は、図3におけるA−A断面を図示している。巻回体310は、金属を主成分とする材料で構成される第1接合部311と、無機物を主成分とする繊維(以下、無機繊維とも呼ぶ)を含む材料で構成される第2接合部312と、が交互に巻き回されて成る。本実施形態において、第1接合部311を構成する材料の主成分は、金属部200を構成する材料の主成分と同一の金属であり、第1接合部311は、例えば、アルミニウム(Al)を主成分とする金属箔である。また、第2接合部312の繊維を構成する材料の主成分は、セラミック部100を構成する材料の主成分と同一のセラミックであり、第2接合部312に含まれる繊維は、例えば、アルミナを主成分とする材料から成る繊維である。第1接合部311を構成する材料の主成分は、金属部200を構成する材料の主成分と同一の金属であり、第2接合部312の繊維を構成する材料の主成分は、セラミック部100を構成する材料の主成分と同一のセラミックであるため、半導体製造装置への異物混入などの影響を少なくすることができる。また、材料自体の特性で、セラミック部100や金属部200と比べて、耐寒性や耐熱性に劣る材料がないため、低温から高温まで広い温度範囲で使用できる保持装置を実現することができる。
巻回体310において、第1接合部311と第2接合部312とは非接合状態で、円柱状(渦巻状)に巻き回されている。但し、第1接合部311の最外周端部は、レーザー溶接等により接合されており、これにより、巻回体310の巻回状態が維持されている。第1接合部311と第2接合部312とは非接合状態であり、相互間にすべり得る界面を有するため、変形領域が分断され、熱応力を緩和することができる。
図3に示すように、本実施形態の巻回体310は、最外周に第1接合部311が配置されている。上述の通り、第1接合部311は、金属箔であるため、巻回体310の最外周に配置されることにより、巻回体310の密閉性を向上させることができ、ガスのリークを抑制することができる。また、金属箔は、無機繊維に比べ耐プラズマ性が高いため、最外周に第1接合部311が配置されていることにより、接合部300の耐久性を向上させることができる。繊維の一本一本は切れやすいのに対し、金属箔は連続しており個片になって脱落しにくいため、半導体製造装置内の汚染を抑制することができる。
本実施形態における巻回体310において、第1接合部311の厚みt1(図4)は、0.1mm以下が好ましく、0.05mm以下がさらに好ましい。また、第2接合部312の厚みt2は、0.3mm以下が好ましく、0.1mm以下がさらに好ましい。第1接合部311および第2接合部312の厚みを薄くして繰り返し数(巻数)を増やすことにより、全体として熱伝導性を略均質にすることができ、セラミック部100の温度分布を略均一にすることができる。
また、巻回体310の厚みt3(図4)は、0.1mm以上1mm以下が好ましく、0.2mm以上0.8mm以下がさらに好ましい。巻回体310の厚みt3を静電チャック10の大きさに比べて薄くすることにより、全体として熱伝達を略均一にすることができる。
図5は、第2接合部312の一部を拡大して概略的に示す説明図である。第2接合部312は、複数の無機繊維313が積層され、それらの無機繊維313が部分的に絡まりながらシート状に形成されている。これにより、第2接合部312には、連続した空隙314が形成されているため、クッション性が良好である。なお、図5では、複数の無機繊維313のうち、一本の無機繊維313にのみ符号を付して、他の無機繊維313の符号の表示を省略している。第2接合部312に熱応力が加わった場合、一本一本の無機繊維313が熱応力に応じてスライドできるため、第2接合部312は、全体として柔らかく、引張りやせん断方向に変形しやすい。また、第2接合部312は、温度サイクルなど繰り返しの変形を受けても破断しにくい。
図6は、比較例の第2接合部312Pの一部を拡大して概略的に示す説明図である。第2接合部312Pは、複数の空孔314Pを有する無機多孔体である。例えば、金属、セラミック等の無機物により連続部分である無機部313Pが形成されている。空孔314Pは、連通孔、閉孔などを含む。第2接合部312Pに熱応力が加わった場合、連続部分が変形するものの、無機物から成る無機部313Pは硬いため、変形しにくい。また、温度サイクルなど繰り返しの変形を受けると、金属から成る無機部313Pは、金属疲労の影響で破断するおそれがある。
このように、本実施形態の第2接合部312は、無機繊維313が積層された構成であるため、比較例の第2接合部312Pと比較して、変形しやすく、破断しにくいため、接合部300の破損を抑制することができる。
また、第2接合部312は、無機繊維313が積層された構成であるため、巻回体310の作製時、第1接合部311と第2接合部312とを巻きまわす際に、無機繊維313同士が滑り合うため、比較例の第2接合部312Pと比較して破損しにくい。また、接合部300に繰り返し熱応力が加わった場合にも、無機繊維313同士が滑り合うため、金属疲労のような破損の発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、第2接合部312は、セラミックから成る無機繊維313を用いているため、例えば、炭素繊維を用いる場合と比較して、曲げ弾性率が低く、小径の巻回体を、容易に作製することができる。
上述の通り、接合部300は、一方の面がセラミック部100に接合されると共に、他方の面が金属部200に接合されている(図2)。そのため、セラミック部100および金属部200のそれぞれが、温度変化により変形すると、それらの変形に伴い、接合部300に歪みが生じる。
図7は、せん断歪みの計算方法を説明するための説明図である。図7(A)は、初期状態、すなわち応力がゼロ(無)の状態を概略的に示す図であり、図7(B)は、温度が変化した場合の静電チャック10の変形の一例を示す図であり、図7(C)は、図7(B)のZ部の拡大図である。図7(A)、(B)は、静電チャック10のXZ断面の一部を図示している。接合部300に対する応力がゼロの状態では、上述の通り、接合部300は、半径dの略円形平面状で厚みtの板状部材である(図7(A))。ウェハ(不図示)を高温で処理する際等に、セラミック部100の温度が上昇することにより、セラミック部100が膨張し、半径がd1になる(図7(B))。一方、金属部200は冷却されることにより収縮し、半径がd2になる(図7(B))。接合部300は、一方の面がセラミック部100と接合されると共に、他方の面が金属部200と接合されているため、セラミック部100側の面が半径d1になり、金属部200側の面が半径d2になる(図7(B))。すなわち、温度が変化することにより、接合部300に歪みが生じる。せん断歪みε(%)は、下記(式1)によって求めることができる。
ε=端部のずれ/厚さ×100 ・・・(式1)
すなわち、図7(B)のときの接合部300のせん断歪みε(%)は、(d1−d2)/t×100である(図7(C))。
本実施形態の接合部300は、室温におけるせん断ひずみε(%)が、下記の(式2)を満たす。
ε≧[d{1+(T2−T1)α1}−d{1+(T2−T1)α2}]/t×100
・・・ (式2)
但し、dは接合部300の半径(mm)、T2は室温(℃)、T1はセラミック部100と金属部200との接合温度(℃)、α1はセラミック部100の熱膨張係数(1/℃)、α2は金属部200の熱膨張係数(1/℃)、tは接合部300の厚み(mm)である。
ここで、室温は、例えば、22±5℃(17〜27℃)である。また、セラミック部100と金属部200との接合温度T1(℃)は、セラミック部100を構成する材料、および金属部200を構成する材料により決まる。
本実施形態の静電チャック10において、接合部300の室温におけるせん断ひずみε(%)が、上記の(式2)を満たすため、無機繊維313を含む第2接合部312の破断を抑制することができ、静電チャック10の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック10において、接合部300は、横弾性率(剛性率ともいう)が10MPa以下である。そのため、接合部300は変形しやすく、セラミック部100と金属部200の温度変化に伴う変形量の違いを吸収することができ、セラミック部100の反りを抑制することができる。その結果、静電気による対象物(例えば、ウェハW)の保持が外れてしまうことが抑制され、面内で略均一なエッチング速度を得ることができる。例えば、エッチングガス分子の衝突角度を略一定にすることにより、略均一な速度で、深掘りの加工を可能にすることができる。
以上説明したように、本実施形態の静電チャック10によれば、接合部300が、金属を主成分とする材料で構成される第1接合部311と、無機繊維313で構成される第2接合部312とを有し、金属および無機材料がいずれも耐熱性が高いため、樹脂材料から成る接合部と比較して、高温処理時における接合部300の破損を抑制することができる。また、接合部300が、第1接合部311と第2接合部312とが非接合状態で巻き回された巻回体を含むため、隣接相互間にすべり得る界面を有することにより、変形領域が分断され、熱応力が緩和される。また、第1接合部311および第2接合部312は、それぞれ、低剛性であるため、熱応力を逃すように変形する。そのため、高温体となるセラミック部100と、低温体となる金属部200と、それらの間に存在する接合部300に生じる熱応力と形状変化を抑制することができる。その結果、セラミック部100の載置面S1の変形を抑制することができ、また、接合部300の破損を抑制することができる。そのため、低温〜高温まで広い温度範囲で使用できる静電チャック10を実現することができる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態における静電チャック10AのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。図8において、Y軸正方向は、紙面裏側に向かう方向である。本実施形態の静電チャック10Aは、セラミック部100Aの載置面S1から金属部200Aの裏面(Z軸負方向の面)に到る貫通孔である冷却用ガス孔500が、2つ設けられている。冷却用ガス孔500には、例えば、ヘリウムガス等の冷却用ガスが供給される。これにより、ウェハWの均熱性を向上させることができる。以下に説明する実施形態において、第1実施形態の静電チャック10と同一の構成には同一の符号を付し、先行する説明を参照する。
図9は、静電チャック10Aの一部のXZ断面を拡大して概略的に示す説明図である。図9では、図8におけるB部を拡大して図示している。図示するように、冷却用ガス孔500は、セラミック部100Aを貫通する第1孔部510と、金属部200Aを貫通する第2孔部520と、接合部300Aを貫通する第3孔部530と、を備える。
図10は、巻回体310Aの一部のXY断面を拡大して概略的に示す説明図である。図10では、図9におけるB部に相当する部分を図示している。図9、10に示すように、第3孔部530のうち、巻回体310Aに形成されている部分の内周の全面には、第2金属膜部532が形成されている。第2金属膜部532は、第1接合部311の構成材料と同一の材料から成る金属箔である。第2金属膜部532は、例えば、第1接着部320および第2接着部330の構成材料と同一の金属ろう材によって、第3孔部530の内周に接着されている。
本実施形態の静電チャック10Aによれば、接合部300Aに形成された貫通孔である第3孔部530の巻回体310Aに対応する部分の内周に、第2金属膜部532が形成されている。そのため、巻回体310Aの密閉性を向上させることができ、冷却用ガスの漏洩を抑制することができると共に、耐久性を向上させることができる。
また、第2金属膜部532は、第1接合部311の構成材料と同一の材料から成る金属箔であり、金属部200の構成材料と同一であるため、半導体製造装置への異物混入等の影響を抑制することができる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態における接合部300BのXY断面構成を概略的に示す説明図である。図11では、巻回体310Bを通るXY断面を図示している。図11において、Z軸正方向は、紙面裏側に向かう方向である。図12は、巻回体310BのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。図12において、Y軸正方向は、紙面裏側に向かう方向である。図12は、図11におけるC−C断面を図示している。本実施形態の静電チャックは、第1実施形態の接合部300に換えて接合部300Bを用いている。
図11、図12に示すように、本実施形態の巻回体310Bは、巻回体310Bの中心に、第1接合部311を構成する材料の主成分と同一の金属を主成分とする材料で構成される金属棒350を備え、金属棒350に第1接合部311および第2接合部312とが巻き付けられて形成されている。例えば、金属棒350を備えない巻回体の場合に、巻回体の中心になる巻始めが空間になると、空間の部分だけ熱伝導率が低下するため、巻回体の温度分布が不均一になる。これに対し、本実施形態の巻回体310Bは、第1接合部311と同じ材料からなる金属棒350に、第1接合部311および第2接合部312を巻きつけることにより巻回しを開始しているため、巻回体310Bの中心に空間ができず、局所的な低熱伝導率の発生を抑制することができる。その結果、セラミック部100の載置面S1の温度分布を略均一にすることができる。
金属棒350の直径は、3mm以下が好ましく、1mm以下、0.5mm以上がさらに好ましい。金属棒350の直径が3mm以上の太さの場合には、巻回体310Bの中心部分の熱伝導率が局所的に高くなり、温度分布が不均一になる虞がある。また、金属棒350の直径が0.5mm以下になると、非常に細いため、巻回体の作製が困難になるためである。
図示するように、本実施形態の接合部300Bは、金属を主成分とし、巻回体310Bの最外周の全面に形成された第1金属膜部340を備える。本実施形態において、第1金属膜部340は、第1接合部311を構成する材料と同一の材料から成る金属箔である。巻回体310Bは、第1実施形態の巻回体310と異なり、最外周が第2接合部312になっているものの、接合部300Bは第1金属膜部340を備えるため、接合部300Bの密閉性を向上させることができ、かつ耐久性を向上させることができる。
<第4実施形態>
図13は、第4実施形態における静電チャック10CのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。図13において、Y軸正方向は、紙面裏側に向かう方向である。本実施形態の静電チャック10Cは、第1実施形態のセラミック部100に換えてセラミック部100Cを用い、接合部300に換えて接合部300Cを用いている。また、本実施形態の静電チャック10Cは、ヒータ電極600を備える。
セラミック部100Cは、金属部200の第1金属部220と外径が等しい略円環形平面状の板状部材である第1セラミック部110と、第1セラミック部110の内径と径が等しい略円形平面状の板状部材であって、載置面S1を有する第2セラミック部120と、を備え、全体として、Y軸負方向に階段状に拡径する板状部材である。図13において、第1セラミック部110と第2セラミック部120との境界を破線で図示している。
ヒータ電極600は、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された抵抗発熱体で構成されている。ヒータ電極600は、セラミック部100Cの内部に配置されており、ヒータ電極600が発熱することによってセラミック部100Cが温められ、セラミック部100Cの載置面S1に保持されたウェハWを温めることができる。これにより、ウェハWの温度制御を行うことができる。ヒータ電極600は、導電性の配線が吸着電極400と径が略等しい略円形平面状の範囲を引き回されており、XY平面方向において、吸着電極400と略同位置に配置されている。
接合部300Cは、巻回体310Cと、第1接着部320Cと、第2接着部330Cと、第3接着部360と、を備える。巻回体310Cは、第1実施形態の巻回体310と同様に、第1接合部311と第2接合部312とが交互に巻き回されて成る。但し、本実施形態の巻回体310Cは、平面形状が略円環形状(ドーナツ形状)の柱状に形成されている。巻回体310Cの外径および内径は、第1セラミック部110の外径および内径と、それぞれ一致している。第1接着部320Cおよび第2接着部330Cの平面形状は、巻回体310Cの平面形状と同一の略円環形状である。第1接着部320Cおよび第2接着部330Cの構成材料は、第1実施形態と同一である。巻回体310Cは、第1接着部320Cによって、第1セラミック部110の下面(Z軸負方向の面)に接合されている。
巻回体310C、第1接着部320C、および第2接着部330Cの内輪で形成される空間の全部に、第3接着部360が形成されている。第3接着部360は、シリコーン系、アクリル系、エポキシ系等の公知の接着材を用いて形成することができ、熱伝導性に優れる熱伝導性接着材を用いてもよい。第3接着部360は、柔軟性に優れかつ耐熱性にも優れるシリコーン系の接着材がより好ましい。
本実施形態の静電チャック10Cによれば、セラミック部100Cにおいて、載置面S1より外周側に配置される第1セラミック部110は、巻回体310Cを介して金属部200に接合されている。第1セラミック部110には、セラミックと金属の熱膨張率差による歪みと応力が強くかかるため、応力緩和性能に優れた巻回体310Cが配置されることにより、温度変化に伴うセラミック部100Cの変形を抑制することができる。
本実施形態において、ヒータ電極600は第2セラミック部120の内部に配置されている。載置面S1を有し、ヒータ電極600が配置されている第2セラミック部120は、より温度分布の均一性がより求められる。本実施形態の静電チャック10Cによれば、セラミック部100Cのうち第2セラミック部120は、熱伝導性が略均一な第3接着部360により金属部200に接合されているため、載置面S1の温度分布の均一性を向上させることができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・上記実施形態において、第1接合部311と、第2金属膜部532と、金属棒350と、第1金属膜部340とを構成する材料の主成分が、金属部200を構成する材料の主成分と一致する例、および第2接合部312に含まれる無機繊維313を構成する材料の主成分がセラミック部100を構成する材料の主成分と一致する例を示したが、各部を構成する材料は、上記実施形態に限定されない。但し、上記各部を構成する材料の主成分を上記実施形態のようにすると、半導体製造装置への異物混入を抑制することができるため、好ましい。
・上記実施形態において、第1接着部320と第2接着部330とを同一の材料から形成する例を示したが、互いに異なる材料から形成してもよい。例えば、第1接着部320を、金属ろう材以外に、セラミック系接着剤から形成してもよい。このようにすると、接合部300のセラミック部100に対する接合性を向上させることができる。セラミック系接着剤としては、例えば、スリーボンド製のTB3732、TB3713B、東亜合成製のアロンセラミックC、アロンセラミックD、アロンセラミックE、オーデック製のセラマボンド569、セラマボンド503、セラマボンド571、セラマボンド618N、セラマボンド552、セラマボンド516、セラマボンド671、セラマボンド668、セラマボンド835、セラマボンド835M、セラマボンド551−RN、太陽金網製のResbond989、Resbond904、Resbond919、Resbond940、Resbond940LE、Resbond931、Durabond950、Durabond952、Durabond954等を用いることができる。また、第1接着部320および第2接着部330は、金属やセラミック等の無機系の接着材に限定されず、樹脂製等の公知の接着を用いてもよい。但し、高温で使用可能な接着材を用いるのが好ましい。
・上記第2実施形態において、第2金属膜部532が、第2孔部520の内面の巻回体310Aに対応する部分の全面に形成される例を示したが、第2孔部520の内面の少なくとも一部に第2金属膜部532が形成されていてもよい。このようにしても、ガスの漏洩を抑制することができる。また、静電チャック10Aが第2金属膜部532を備えなくてもよい。
・上記第3実施形態において、第1金属膜部340および金属棒350の少なくともいずれか一方を備えなくてもよい。また、第1金属膜部340は、巻回体310Bの外周の全面に形成されず、巻回体310Bの外周の一部に形成されてもよい。
・上記第1実施形態において、巻回体310の外周に、さらに、第1金属膜部340を備える構成にしてもよい。また、巻回体310の中心に、金属棒350を備えてもよい。
・接合部の室温におけるせん断歪みε(%)は、上記(式2)を満たさなくてもよい。
・接合部300は、横弾性率が10MPaより大きくてもよい。
・上記実施形態の第2接合部312において、空隙314に樹脂製の接着材が充填されていてもよい。このようにしても、接合部300が熱応力等により変形する場合、連続部分の空隙に充填された樹脂が変形し、樹脂の変形に追随して無機繊維313がスライドでき、第2接合部312全体として柔らかく、引張りやせん断方向に変形しやすいため、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。樹脂は、柔軟性に優れかつ耐熱性にも優れるシリコーン樹脂が好ましい。
・冷却用ガス孔500の数は、上記実施形態に限定されない。例えば、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、静電チャック10は、冷却用ガス孔500以外の貫通孔を備えてもよい。例えば、セラミック部100の内部にある吸着電極400やヒータに接続する配線を通すための配線挿通孔、および対象物(例えば、ウェハ)を脱着するためのピンなどが配置されるピン挿通孔を有してもよい。これらの孔を構成する、巻回体310に形成された貫通孔の内周の少なくとも一部に、金属膜部を形成してもよい。このようにすると、巻回体の密閉性が向上されるため、好ましい。
・セラミック部100を構成する材料の熱膨張率と、金属部200を構成する材料の熱膨張率は、同一でもよいし、異なっていてもよい。仮に両材料の熱膨張率が同一の場合にも、セラミック部100の温度と金属部200の温度とが異なることにより、それぞれの変形量が異なるため、上記実施形態の接合部300によりセラミック部100と金属部200とを接合することにより熱応力が緩和されるため、セラミック部100の載置面S1の変形を抑制することができる。
・上記実施形態において、保持装置として静電チャックを例示したが、保持装置は、静電チャックに限定されず、セラミックス板を備え、セラミックス板の表面上に対象物を保持する種々の保持装置として構成することができる。例えば、CVD、PVD、PLD等の真空装置用ヒータ装置、サセプタ、載置台として構成することができる。
・上記実施形態において、略円形平面の板状部材であるセラミック部100を例示したが、セラミック部100の平面形状は上記実施形態に限定されない。例えば、矩形平面、多角形平面等の板状部材であってもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
10、10A、10C…静電チャック
100、100A、100C…セラミック部
110…第1セラミック部
120…第2セラミック部
200、200A…金属部
210…冷媒流路
220…第1金属部
230…第2金属部
300、300A、300B、300C…接合部
310、310A、310B、310C…巻回体
311…第1接合部
312、312P…第2接合部
313…無機繊維
313P…無機部
314…空隙
314P…空孔
320、320C…第1接着部
330、330C…第2接着部
340…第1金属膜部
350…金属棒
360…第3接着部
400…吸着電極
500…冷却用ガス孔
510…第1孔部
520…第2孔部
530…第3孔部
532…第2金属膜部
600…ヒータ電極
d、d1、d2…半径
S1…載置面
W…ウェハ

Claims (8)

  1. 対象物を保持する保持装置であって、
    セラミックを主成分とし、板状に形成され、前記対象物が載置される載置面を有するセラミック部と、
    金属を主成分とし、板状に形成された金属部であって、前記セラミック部に対して、前記載置面とは反対側に配置された金属部と、
    前記セラミック部と前記金属部との間に配置され、前記セラミック部と前記金属部とを接合する接合部と、
    を備え、
    前記接合部は、
    金属を主成分とする材料で構成される第1接合部と、無機物を主成分とする繊維を含む材料で構成される第2接合部と、が交互に巻き回された巻回体を含むことを特徴とする、
    保持装置。
  2. 請求項1に記載の保持装置であって、
    前記接合部において、
    前記第1接合部を構成する材料の主成分は、前記金属部を構成する材料の主成分と同一の金属であり、
    前記第2接合部の前記繊維を構成する材料の主成分は、前記セラミック部を構成する材料の主成分と同一のセラミックであることを特徴とする、
    保持装置。
  3. 請求項1および請求項2のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    前記接合部において、
    前記巻回体の最外周には、前記第1接合部が配置されていることを特徴とする、
    保持装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    前記接合部は、
    さらに、
    金属を主成分とし、前記巻回体の外周の少なくとも一部に形成された第1金属膜部を備えることを特徴とする、
    保持装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    前記巻回体は、
    さらに、
    前記巻回体の中心に、前記第1接合部を構成する材料の主成分と同一の金属を主成分とする材料で構成される金属棒を備え、
    前記金属棒に前記第1接合部および前記第2接合部とが巻き付けられて形成されていることを特徴とする、
    保持装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    さらに、
    前記接合部を貫通する貫通孔であって、所定のガスが流通する貫通孔と、
    金属を主成分とし、前記貫通孔の内周の少なくとも一部に形成された第2金属膜部と、
    を備えることを特徴とする、
    保持装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    前記接合部は、
    室温におけるせん断ひずみε(%)が、下記の式を満たすことを特徴とする、保持装置。
    ε≧[d{1+(T2−T1)α1}−d{1+(T2−T1)α2}]/t×100
    但し、dは前記接合部の半径(mm)、T2は室温(℃)、T1は前記セラミック部と前記金属部との接合温度(℃)、α1は前記セラミック部の熱膨張係数(1/℃)、α2は前記金属部の熱膨張係数(1/℃)、tは前記接合部の厚み(mm)である。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の保持装置であって、
    前記接合部は、
    横弾性率が10MPa以下であることを特徴とする、
    保持装置。
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