JP2021033206A - 光コネクタ製造用のピッチ変換治具、光コネクタの製造方法 - Google Patents

光コネクタ製造用のピッチ変換治具、光コネクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光ファイバを所定のピッチでフェルールに簡単に挿入でき、挿入後は光ファイバの曲げを阻害しない光コネクタ製造用のピッチ変換治具、光コネクタの製造方法の提供。【解決手段】光コネクタ製造用のピッチ変換治具100によれば、複数の光ファイバ2を所定のピッチで整列させる整列部101と、複数の光ファイバ2を所定のピッチで保持する保持部102と、を備え、整列部101及び保持部102は、それぞれ複数の光ファイバ2から離脱可能な2部材(ベース部110及び蓋部120,130)からなり、該2部材の一方(ベース部110)が、一体化されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光コネクタ製造用のピッチ変換治具、光コネクタの製造方法に関するものである。
下記特許文献1には、接着材を硬化させて、所定のピッチで整列された複数の光ファイバを一体化した光ファイバ集合体を製造する方法が開示されている。
特開2019−113730号公報
上記光ファイバ集合体は、接着材の硬化部によって整列された複数の光ファイバの被覆部を剥ぎ、露出したベア部を、MT(Mechanically Transferable)コネクタのフェルールに挿入する。しかし、上記硬化部は、光ファイバのフェルールへの挿入後も残り、その部分における光ファイバの曲げを阻害する虞があった。また、フェルールへの挿入時には、光ファイバ集合体製造装置から上記硬化部を形成した光ファイバ集合体を取り外し、光ファイバホルダに載せる手間があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の光ファイバを所定のピッチでフェルールに簡単に挿入でき、挿入後は光ファイバの曲げを阻害しない光コネクタ製造用のピッチ変換治具、光コネクタの製造方法の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る光コネクタ製造用のピッチ変換治具は、複数の光ファイバを所定のピッチで整列させる整列部と、前記複数の光ファイバを前記所定のピッチで保持する保持部と、を備え、前記整列部及び前記保持部は、それぞれ前記複数の光ファイバから離脱可能な2部材からなり、該2部材の一方が、一体化されている。
この構成によれば、整列部で複数の光ファイバを所定のピッチで整列させ、保持部でその状態を保持でき、また、整列部と保持部が一体化されているため、光ファイバをピッチ変換治具から取り外すことなくそのままフェルールに挿入できる。また、整列部と保持部は、それぞれ2部材からなるため、光ファイバのフェルールへの挿入後は、光ファイバから離脱でき、光ファイバの曲げを阻害しないようにすることができる。
上記光コネクタ製造用のピッチ変換治具において、前記整列部及び前記保持部は、前記複数の光ファイバが延びる同一直線上に並んで配置されていてもよい。
上記光コネクタ製造用のピッチ変換治具において、前記2部材の一方は、少なくとも前記整列部から前記保持部まで、前記所定のピッチで延びる複数の溝部が形成されたベース部であり、前記2部材の他方は、前記複数の溝部に対して開閉可能に前記ベース部に取り付けられた蓋部であってもよい。
上記光コネクタ製造用のピッチ変換治具において、前記整列部における前記蓋部は、前記複数の溝部に配置された前記複数の光ファイバと隙間をあけて対向し、前記保持部における前記蓋部は、前記複数の溝部に配置された前記複数の光ファイバと接触してもよい。
上記光コネクタ製造用のピッチ変換治具において、前記複数の溝部は、V字溝であってもよい。
また、本発明の一態様に係る光コネクタの製造方法は、フェルールの所定のピッチで形成された複数の挿入孔に、複数の光ファイバを挿入する光コネクタの製造方法であって、前記複数の光ファイバを、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具に装着する第1工程と、前記第1工程の後、前記複数の光ファイバを、前記フェルールの前記複数の挿入孔に挿入する第2工程と、前記第2工程の後、前記複数の光ファイバから前記ピッチ変換治具を離脱させる第3工程と、を有する。
上記本発明の一態様によれば、複数の光ファイバを所定のピッチでフェルールに簡単に挿入でき、挿入後は光ファイバの曲げを阻害しないようにすることができる。
一実施形態に係る光コネクタの製造に用いるピッチ変換治具の斜視図である。 一実施形態に係る光ファイバを脱着した状態のピッチ変換治具の斜視図である。 一実施形態に係るピッチ変換治具の平面図である。 図1に示す矢視A−A断面図である。 図1に示す矢視B−B断面図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る複数の光ファイバをフェルールに挿入する光コネクタの製造方法の工程図である。 一実施形態に係るピッチ変換治具の変形例を示す斜視図である。 図12に示すピッチ変換治具の正面図である。 一実施形態に係る整列部の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る光コネクタ1の製造に用いるピッチ変換治具100の斜視図である。
図1に示すように、光コネクタ1は、複数の光ファイバ2と、複数の光ファイバ2が挿入されたフェルール10と、を備えている。
光ファイバ2は、素線を覆う被覆部2aと、被覆部2aを剥ぎ素線が露出したベア部2bと、を備えている。本実施形態では、複数の光ファイバ2の被覆部2aがシース3(外皮)によって一括で被覆され、多心光ファイバケーブルを形成している。この多心光ファイバケーブルは、上述したシース3を剥いで、光ファイバ2を1本ずつ分離させることができる。フェルール10には、分離した光ファイバ2が挿入されている。
フェルール10は、MTフェルールであり、フェルール10の接続端面10aには、所定のピッチで複数の挿入孔11が形成されている。複数の挿入孔11には、複数の光ファイバ2のベア部2bが挿入される。フェルール10の接続端面10aは、フェルール10の接続方向に対して傾斜した傾斜面となっている。なお、フェルール10の接続端面10aは、フェルール10の接続方向に対して直角な直角面であっても構わない。
また、フェルール10の接続端面10aには、位置合わせ用の一対のガイド穴12が形成されている。一方で、図示しない相手側のフェルールの接続端面には、ガイド穴12に挿入する一対のガイドピンが設けられている。なお、フェルール10の接続端面10aに、ガイド穴12の代わりにガイドピンが設けられていてもよい。また、フェルール10の接続端面10aに、ガイド穴12とガイドピンとがそれぞれ設けられても構わない。
フェルール10の接続端面10aと反対側の面の図示しない開口部には、ブーツ30が装着されている。ブーツ30は、ゴム、エラストマ等によって形成された可撓性部材であり、光ファイバ2を柔軟に支持する。また、ブーツ30は、フェルール10の上述した開口部に装着されることで、フェルール10の窓部13から充填される図示しない接着材の漏出を防止する。
図2は、一実施形態に係る光ファイバ2を脱着した状態のピッチ変換治具100の斜視図である。図3は、一実施形態に係るピッチ変換治具100の平面図である。図4は、図1に示す矢視A−A断面図である。図5は、図1に示す矢視B−B断面図である。
これらの図に示すように、ピッチ変換治具100は、複数の光ファイバ2を所定のピッチで整列させる整列部101と、複数の光ファイバ2を所定のピッチで保持する保持部102と、を備えている。
整列部101及び保持部102は、複数の光ファイバ2が延びる同一直線上に並んで配置されている。保持部102は、光ファイバ2のフェルール10への挿入方向において、整列部101より前方に配置されている。整列部101及び保持部102は、それぞれ2部材(ベース部110及び蓋部120,130)からなり、2部材の一方(ベース部110)が、一体化されている。
ベース部110には、図3に示すように、少なくとも整列部101から保持部102まで、所定のピッチで延びる複数の溝部111が形成されている。複数の溝部111のピッチは、上述したフェルール10の複数の挿入孔11のピッチと等しい。本実施形態では、複数の溝部111(及び複数の挿入孔11)のピッチが、250μmとされている。複数の溝部111は、図4及び図5に示すように、複数の光ファイバ2の1本1本を独立して配置可能なV字溝によって形成されている。
図3に示すように、ベース部110には、複数の溝部111の後方に、単一の直線溝112が形成されている。直線溝112は、複数の光ファイバ2を被覆するシース3(図1参照)を支持することができる。また、ベース部110には、図2に示すように、蓋部120,130の回動軸113を取り付けるための孔部113aが形成されている。蓋部120,130は、回動軸113を介して、複数の溝部111に対し開閉可能にベース部110に取り付けられている。
図4に示すように、保持部102における蓋部120は、複数の溝部111との対向面にパッド122を備える。蓋部120は、パッド122を介して、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2と接触する。蓋部120は、鉄などの磁性体であり、ベース部110に設けられた磁石114に磁気吸引(磁着)されることで、複数の光ファイバ2を複数の溝部111に押さえ付ける。
パッド122は、例えば、ゴムなどの弾性材である。蓋部120は、回動軸113に係合する長孔121を備えており、パッド122の弾性変形の反力によってベース部110に対して僅かに浮き上がることが可能とされている。これによって、パッド122が複数の光ファイバ2の一部に対して片当たりしないように、パッド122の弾性変形に追従して、蓋部120の姿勢を僅かに変更できるようになっている。
一方、図5に示すように、整列部101における蓋部130は、複数の溝部111との対向面に凸部132を備える。蓋部130は、凸部132を介して、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2と隙間をあけて対向する。凸部132は、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2が、溝部111からは離脱不能であるものの、溝部111に沿って移動可能に案内される微小隙間を形成する。
蓋部130は、鉄などの磁性体であり、ベース部110に設けられた磁石116に磁気吸引(磁着)されることで、複数の光ファイバ2を複数の溝部111に整列させる。蓋部130は、回動軸113に係合する丸孔131を備えており、上述した蓋部120と異なり、ガタなくベース部110に取り付けられている。これにより、凸部132と複数の溝部111との間に、上述した微小隙間を精度よく形成することができる。
図3に戻り、ベース部110には、蓋部120を磁着する磁石114が配置される縦孔114aと、磁石114を縦孔114aの内壁面に押し付けて固定する固定ネジ115が配置される横孔115aと、が形成されている。また、ベース部110には、蓋部130を磁着する磁石116が配置される縦孔116aと、磁石116を縦孔116aの内壁面に押し付けて固定する固定ネジ117が配置される横孔117aと、が形成されている。
横孔117aは、ベース部110の一方の側面に形成された、平面視略直角三角形状の段差部118から斜め方向に形成されている。ベース部110の他方の側面には、平面視略矩形状の切り欠き部119が形成されている。段差部118は、切り欠き部119よりも僅かに前方に突出しており、例えば、段差部118に親指をかけて、切り欠き部119に人差し指や中指をかけて、ピッチ変換治具100を容易に把持できるようになっている。
次に、上記構成のピッチ変換治具100を用いた光コネクタ1の製造方法(以下、本手法)について、図6〜図11を参照して説明する。
図6〜図11は、一実施形態に係る複数の光ファイバ2をフェルール10に挿入する光コネクタ1の製造方法の工程図である。
本手法では、先ず、複数の光ファイバ2を、上述したピッチ変換治具100に装着する(第1工程)。
第1工程では、先ず、図6に示すように、蓋部120を開け、蓋部130を閉じて、ピッチ変換治具100の整列部101において、複数の光ファイバ2を所定のピッチで整列させる。
複数の光ファイバ2は、蓋部130を開いた状態で、複数の溝部111に1本ずつ配置した後、蓋部130を閉じて一括で整列させてもよいし、蓋部130を閉じた状態で、複数の溝部111に1本ずつ光ファイバ2を挿入して整列させてもよい。蓋部130と複数の溝部111との間には、上述した微小隙間が形成されているので、蓋部130を閉じた状態での光ファイバ2の挿入は可能である。
一例として、複数の光ファイバ2のピッチは、160μmもしくは200μmであり、複数の溝部111のピッチは、250μmである。このため、複数の溝部111に複数の光ファイバ2を整列するだけで、従来技術の接着材なしで複数の光ファイバ2のピッチを変換することができる。ベース部110は、プラスチック材あるとよく、これにより寸法精度の高い溝部111を形成することができる。
第1工程では、次に、図7に示すように、蓋部120を閉じて、ピッチ変換治具100の保持部102において、複数の光ファイバ2を所定のピッチで保持させる。蓋部120は、上述した図4に示すように、パッド122を介して、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2と接触し、複数の光ファイバ2を所定のピッチで固定する。
本手法では、次に、複数の光ファイバ2を、フェルール10の複数の挿入孔11に挿入する(第2工程)。
第2工程では、先ず、図8に示すように、ピッチ変換治具100を装着した複数の光ファイバ2の先端部の被覆部2aを剥ぎ、ベア部2bを露出させる。
第2工程では、次に、図9に示すように、ピッチ変換治具100を把持して、複数の光ファイバ2をフェルール10に挿入する。複数の光ファイバ2は、ピッチ変換治具100の装着によって、フェルール10の複数の挿入孔11と同じピッチに変換されているので、複数の挿入孔11に対して一括で挿入することができる。
本手法では、次に、複数の光ファイバ2からピッチ変換治具100を離脱させる(第3工程)。
第3工程では、フェルール10の窓部13から接着材を充填し、該接着材が硬化した後、図10に示すように、蓋部120,130を開けて、複数の光ファイバ2からピッチ変換治具100を離脱させる。最後に、図11に示すように、フェルール10の接続端面10aから飛び出したベア部2bを切除することにより、光コネクタ1を製造することができる。
このように、上述した本実施形態の光コネクタ製造用のピッチ変換治具100によれば、複数の光ファイバ2を所定のピッチで整列させる整列部101と、複数の光ファイバ2を所定のピッチで保持する保持部102と、を備え、整列部101及び保持部102は、それぞれ複数の光ファイバ2から離脱可能な2部材(ベース部110及び蓋部120,130)からなり、該2部材の一方(ベース部110)が、一体化されている。
この構成によれば、整列部101で複数の光ファイバ2を所定のピッチで整列させ、保持部102でその状態を保持でき、また、整列部101と保持部102が一体化されているため、光ファイバ2をピッチ変換治具100から取り外すことなくそのままフェルール10に挿入できる。また、整列部101と保持部102は、それぞれ2部材からなるため、光ファイバ2のフェルール10への挿入後は、光ファイバ2から離脱でき、光ファイバ2の曲げを阻害しないようにすることができる。
したがって、本実施形態では、複数の光ファイバ2を所定のピッチでフェルール10に簡単に挿入でき、挿入後は光ファイバ2の曲げを阻害しないようにすることができる。
また、本実施形態では、整列部101及び保持部102は、複数の光ファイバ2が延びる同一直線上に並んで配置されているので、整列部101において所定のピッチで整列した複数の光ファイバ2を、保持部102において容易に保持することができる。
また、本実施形態では、上述した2部材の一方は、少なくとも整列部101から保持部102まで、所定のピッチで延びる複数の溝部111が形成されたベース部110であり、上述した2部材の他方は、複数の溝部111に対して開閉可能にベース部110に取り付けられた蓋部120,130である。したがって、ベース部110に形成された複数の溝部111を整列と保持の両方に利用でき、且つ、蓋部120,130の開閉によって、ピッチ変換治具100を複数の光ファイバ2から容易に離脱させることができる。
また、本実施形態では、整列部101における蓋部130は、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2と隙間をあけて対向し、保持部102における蓋部120は、複数の溝部111に配置された複数の光ファイバ2と接触するので、整列部101においては、溝部111からは離脱不能であるものの、溝部111に沿って光ファイバ2を挿入でき、保持部102においては、複数の光ファイバ2を複数の溝部111にしっかりと押さえ付けて固定することができる。
また、本実施形態では、図4及び図5に示すように、複数の溝部111は、V字溝であるので、1本の光ファイバ2に対する接点が少なくとも2つに増え、溝部111において光ファイバ2を安定して支持できるようになる。このため、複数の光ファイバ2のピッチを、フェルール10の複数の挿入孔11のピッチに高い精度で変更できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、図12〜図14に示すような変形例を採用してもよい。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、一実施形態に係るピッチ変換治具100の変形例を示す斜視図である。図13は、図12に示すピッチ変換治具100の正面図である。なお、図13では、領域Cを一部拡大して示している。
図12に示すピッチ変換治具100の整列部101は、ベース部110に対して分離可能な分割片140(2部材の他方)を備えている。なお、保持部102は、複数の溝部111に整列された複数の光ファイバ2を視認できる切り欠き部125が蓋部120に形成されている以外は、基本的に上述した実施形態と同様の構成となっている。
分割片140は、ベース部110との対向面に一対の位置決めピン142を備え、ベース部110には位置決めピン142が挿入される一対の位置決め孔142aが形成されている。分割片140も、上述した蓋部130と同様に、鉄などの磁性体、若しくは磁石116と異なる磁極を有する図示しない磁石を備え、ベース部110に設けられた磁石116に磁気吸引(磁着)されることで、複数の光ファイバ2を複数の溝部111に整列させる。
図13に示すように、分割片140には、複数の溝部111と対向する複数の対向溝141が形成されている。本実施形態の対向溝141は、溝部111と同様のV字溝となっている。対向溝141は、分割片140がベース部110に磁着したとき、溝部111からは離脱不能であるものの、溝部111に沿って光ファイバ2を挿入できる微小隙間を形成する。したがって、上記構成の整列部101においても、上述した実施形態の整列部101と同様の作用効果が得られる。
図14は、一実施形態に係る整列部101の変形例を示す正面図である。
また、整列部101は、図14に示すように、ベース部110に対して連結された挟持片150(2部材の他方)を備えていても構わない。挟持片150は、屈曲したレバー部材であり、屈曲部において回転軸152を介してベース部110に連結されている。挟持片150の回転軸152を挟んだ一方側には、上述した分割片140と同様に、複数の対向溝151(V字溝)が形成されている。また、回転軸152を挟んだ他方側には、挟持片150とベース部110との間に、圧縮ばね153が配置されている。上記構成の整列部101においても、上述した実施形態の整列部101と同様の作用効果が得られる。
1…光コネクタ、2…光ファイバ、10…フェルール、11…挿入孔、12…ガイド穴、100…ピッチ変換治具、101…整列部、102…保持部、110…ベース部(2部材の一方)、111…溝部、120…蓋部(2部材の他方)、130…蓋部(2部材の他方)

Claims (6)

  1. 複数の光ファイバを所定のピッチで整列させる整列部と、
    前記複数の光ファイバを前記所定のピッチで保持する保持部と、を備え、
    前記整列部及び前記保持部は、それぞれ前記複数の光ファイバから離脱可能な2部材からなり、該2部材の一方が、一体化されている、光コネクタ製造用のピッチ変換治具。
  2. 前記整列部及び前記保持部は、前記複数の光ファイバが延びる同一直線上に並んで配置されている、請求項1に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具。
  3. 前記2部材の一方は、少なくとも前記整列部から前記保持部まで、前記所定のピッチで延びる複数の溝部が形成されたベース部であり、
    前記2部材の他方は、前記複数の溝部に対して開閉可能に前記ベース部に取り付けられた蓋部である、請求項1または2に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具。
  4. 前記整列部における前記蓋部は、前記複数の溝部に配置された前記複数の光ファイバと隙間をあけて対向し、
    前記保持部における前記蓋部は、前記複数の溝部に配置された前記複数の光ファイバと接触する、請求項3に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具。
  5. 前記複数の溝部は、V字溝である、請求項3または4に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具。
  6. フェルールの所定のピッチで形成された複数の挿入孔に、複数の光ファイバを挿入する光コネクタの製造方法であって、
    前記複数の光ファイバを、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光コネクタ製造用のピッチ変換治具に装着する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記複数の光ファイバを、前記フェルールの前記複数の挿入孔に挿入する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記複数の光ファイバから前記ピッチ変換治具を離脱させる第3工程と、を有する、光コネクタの製造方法。
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