JP2021031562A - ポリウレタン系接着剤組成物 - Google Patents

ポリウレタン系接着剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】加硫ゴムに対して適用して、加硫ゴムを接着させることができる、ウレタン系接着剤組成物の提供。【解決手段】ポリイソシアネート化合物と、ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有し、加硫ゴムに対して適用される、ポリウレタン系接着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明はポリウレタン系接着剤組成物に関する。
近年、IoT(Internet of Things)を利用し、自動車に装着されたタイヤの情報(例えば、空気圧等)を監視するシステムがある。
上記システムにおいて、上記のようなタイヤの情報を監視するために、通常、タイヤはその内部又は外部に電子機器又は電子機器を収容するケース(以下これらを「電子機器等」と称する。)を有するが、その際、上記電子機器等を例えば接着層でタイヤに固定する必要がある。
従来、上記電子機器等をタイヤに固定するために、例えば、予め接着層を未加硫タイヤとともに加硫する方法がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、タイヤの内面及び/又は外面に固定される要素、例えば電子要素を受け取る準備ができているタイヤに関し、収容領域と、前記収容領域上に配置された接着層と、前記接着層上に配置された保護フィルムとを有する内面及び/又は外面を備えるタイヤであって、前記接着層の組成物は、エラストマーブロック単位の全てに対して、10%を超えるジエン単位のモル含有量を有するジエンエラストマーブロックを含むブロック熱可塑性エラストマ(TPE)に基づいている、タイヤ等が記載されている。
特許文献1では、接着層は未加硫タイヤブランクとともに加硫されている([0101]〜[0105]等)。
特表2018−501366号公報
しかしながら、上記のように、未加硫のタイヤ(又はタイヤブランク)に例えば部分的に接着層を配置してこれらを加硫すると、加硫後のタイヤにおいて、電子機器等を取り付ける位置を自由に設定できないため、汎用性に欠けると考えられた。
また、タイヤにおける電子機器等を取り付ける位置を自由に設定するために、接着剤をタイヤの内部又は外部の広い部分又は全体に配置することは、生産性に欠けると考えられた。
このため、本発明においては、加硫ゴムに対して適用して、加硫ゴムを接着させることができる接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ポリイソシアネート化合物と、ガラス転移温度が特定の範囲であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有する、ウレタン系接着剤組成物を、加硫ゴムに対して適用することによって、加硫ゴムを接着させることができることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
[1] ポリイソシアネート化合物と、
ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有し、
加硫ゴムに対して適用される、ポリウレタン系接着剤組成物。
[2] 上記ポリイソシアネート化合物は、常温で液状である、[1]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[3] 上記ポリエステルが、更に、水酸基を有し、
上記ポリエステルが有する上記水酸基に対する上記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、5.0〜15.0である、[1]又は[2]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[4] 更に、フィラーを含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[5] 上記フィラーが、粘土である、[4]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[6] 上記フィラーの含有量が、当該ポリウレタン系接着剤組成物全量に対して、10〜70質量%である、[4]又は[5]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[7] 更に、可塑剤を含有する、[1]〜[6]のいずれかに記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[8] 上記可塑剤のSP値が、20(MPa)1/2以上である、[7]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[9] 上記可塑剤の分子量が、1,000以下である、[7]又は[8]に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
[10] 上記可塑剤の含有量が、当該ポリウレタン系接着剤組成物全量に対して、1〜20質量%である、[7]〜[9]のいずれかに記載のポリウレタン系接着剤組成物。
本発明のウレタン系接着剤組成物は、加硫ゴムに対して適用して、加硫ゴムを接着させることができる。
本発明について以下詳細に説明する。
なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
[ウレタン系接着剤組成物]
本発明のウレタン系接着剤組成物(本発明の組成物)は、
ポリイソシアネート化合物と、
ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有し、
加硫ゴムに対して適用される、ポリウレタン系接着剤組成物である。
本発明の組成物はこのような構成をとるため、所望の効果が得られるものと考えられる。その理由は明らかではないが、ポリイソシアネート化合物と、ガラス転移温度が特定の範囲であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有する組成物を加硫ゴムに対して適用することによって、上記組成物と加硫ゴムとの接着性が優れることを本発明者は見出している。
上記のような、加硫ゴムとの優れた接着性は、上記ポリエステルのガラス転移温度が特定の範囲であることによって、得られる接着剤に柔軟性が付与されるためであると、本発明者は推測する。
以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳述する。
<ポリイソシアネート化合物>
本発明の組成物に含有されるポリイソシアネート化合物は、分子内にイソシアネート基を2個以上有するものであれば特に限定されない。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI、1,4−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネートのような芳香族ポリイソシアネート化合物;
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)のような、脂肪族(上記脂肪族は、直鎖状、分岐状及び脂環式を含む概念である)ポリイソシアネート;
これらのカルボジイミド変性ポリイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物は、これらのうち、加硫ゴムとの接着性により優れ、硬化性に優れる理由から、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、MDI及び/又はポリメリックMDIがより好ましい。
ポリメリックMDIとは、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートである。ポリメリックMDIは、重合度が異なるポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートの混合物であってもよい。
ポリメリックMDIは、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートのほかに更にMDIを含んでもよい。
上記ポリイソシアネート化合物は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、常温(23℃)で液状であることが好ましい。
常温で液状であるポリイソシアネート化合物としては、例えば、ポリメリックMDIが挙げられる。
<ポリエステル>
本発明の組成物に含有されるポリエステルは、ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていてもよい、ポリエステルのポリマーである。
本明細書において、上記ポリエステルを「特定ポリエステル」と称する場合がある。なお、特定ポリエステルは、ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されているポリエステル(後述するウレタン変性ポリエステル)、及び/又は、ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていないポリエステルを含む。
<ガラス転移温度>
本発明において、特定ポリエステルのガラス転移温度は−25〜0℃である。
上記ガラス転移温度が上記特定範囲であることによって、本発明の組成物は加硫ゴムとの接着性に優れる。
上記ガラス転移温度は、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、−15〜0℃が好ましい。
本発明において、ガラス転移温度は示差走査熱量計により測定することができる。例えば20℃/分の昇温速度で上記測定をし、その結果から中点法にてガラス転移温度を算出することができる。
(官能基)
特定ポリエステルは、主鎖骨格であるポリエステルに対して、更に、水酸基、カルボキシ基(−COOH)及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することができる。
特定ポリエステルは、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、水酸基を有することが好ましい。
特定ポリエステルが水酸基を有する場合、上記特定ポリエステルは水酸基以外に、更に、カルボキシ基及び/又はイソシアネート基を有してもよい。
(水酸基)
特定ポリエステルは、水酸基を有することが好ましい。
特定ポリエステルの水酸基価は、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、2〜30mgKOH/gが好ましい。
特定ポリエステルの水酸基価は、JIS K1557−1:2007に準じて測定できる。
(カルボキシ基)
特定ポリエステルは、更に、カルボキシ基を有してもよい。
特定ポリエステルの酸価は、例えば、3mgKOH/g未満とできる。
特定ポリエステルの酸価は、JIS K0070:1992に準じて測定できる。
(イソシアネート基)
特定ポリエステルは、更に、イソシアネート基を有してもよい。
上記イソシアネート基としては、例えば、後述する、特定ポリエステルのウレタン変性の際に変性剤として使用される、イソシアネート基を複数有するイソシアネート成分に由来するものが挙げられる。
(連結基)
上記官能基は、主鎖骨格であるポリエステルに対して、直接又は連結基を介して結合することができる。
上記連結基は特に制限されない。
上記官能基がイソシアネート基である場合、上記イソシアネート基は、例えば、ウレタン結合を含む連結基を介して、主鎖骨格であるポリエステルに結合することができる。
特定ポリエステルとしては、例えば、酸成分とポリオールとを縮合重合させてなるポリエステルが挙げられる。
上記特定ポリエステルを製造する際に使用される酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホンフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、
トリメリット酸などの芳香族トリカルボン酸のような、
芳香族ポリカルボン酸(カルボキシ基を複数有する芳香族炭化水素系化合物);
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸のような脂肪族ポリカルボン酸(カルボキシ基を複数有する脂肪族炭化水素系化合物)などが挙げられる。
上記酸成分は、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、脂肪族ポリカルボン酸を含むことが好ましい。
上記特定ポリエステルを製造する際に使用されるポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ−ル、テトラメチレングリコール、1,2−ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコールを除く。)、2−メチル−1,3−プロパンジオールのようなグリコールが挙げられる。
上記ポリオールは、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、1,4−ブタンジオ−ル又は1,6−ヘキサンジオ−ルを含むことが好ましい。
(ウレタン変性)
特定ポリエステルがウレタン変性されている場合、以下これを「ウレタン変性ポリエステル」と称する場合がある。
ウレタン変性ポリエステルは、ウレタン結合を1つまたは複数有することができる。
上記ウレタン変性に使用されるポリエステルは特に制限されない。例えば上述の特定ポリエステルが更に水酸基を有する場合が挙げられる。
上記ウレタン変性に使用される変性剤は特に制限されない。上記変性剤は、イソシアネート基を1個又は複数有するイソシアネート成分であればよい。上記変性剤(イソシアネート成分)としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3、3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、4,4′−ジイソシアネートジフェニルエーテル、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)のような芳香族系ジイソシアネート;
ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアナート、1,3−ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、4,4′−ジイソシアネートシクロヘキサン、4,4′−ジイソシアネートシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアネート等のような脂肪族系(上記脂肪族は、直鎖状、分岐状及び脂環式を含む概念である)ジイソシアネートが挙げられる。
上記変性剤は、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、芳香族系ジイソシアネートが好ましく、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)がより好ましい。
特定ポリエステルは、ウレタン変性の有無について、加硫ゴムとの接着性により優れる理由から、ウレタン変性ポリエステルを含むことが好ましい。
上記特定ポリエステルの重量平均分子量は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、10,000〜30,000であることが好ましい。
特定ポリエステルの重量平均分子量はテトラヒドロフランを溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィーにより測定できる。
特定ポリエステルが水酸基を更に有する場合、上記の場合の特定ポリエステルは、1分子当たり水酸基を、1つ又は複数有すことができる。加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、上記の場合の特定ポリエステルは、1分子当たり、平均で、上記水酸基を2〜3個有することが好ましい。
なお、上記水酸基は、カルボキシ基のOHを含まない。
(NCO/OH)
上記特定ポリエステルが水酸基を更に有する場合、特定ポリエステルが有する上記水酸基に対する上記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基のモル比(NCO/OH。インデックスとも称する。)は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、5.0〜15.0であることが好ましく、7.0〜12.0がより好ましい。
なお、上記モル比の算出に当たり、上記水酸基は、特定ポリエステルが有してもよいカルボキシ基のOHは含まない。
(フィラー)
本発明の組成物は、更に、フィラーを含有することができる。
本発明の組成物は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、更に、フィラーを含有することが好ましい。
上記フィラーとしては、例えば、粘土、シリカ、炭酸カルシウムが挙げられる。
上記フィラーは表面処理されていてもよい。表面処理に使用される表面処理剤は特に制限されない。例えば、脂肪酸、樹脂酸、ウレタン化合物、脂肪酸エステルが挙げられる。
上記フィラーは、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、粘土が好ましい。
上記粘土としては、例えば、ベントナイトが挙げられる。
天然に存在するベントナイトは、通常、粘土鉱物(例えばモンモリロナイト)以外に石英や長石などの不純物を含む。
粘土は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、ベントナイトが好ましく、精製ベントナイトがより好ましい。
精製ベントナイトは、天然に存在するベントナイトよりも、主成分であるモンモリロナイトの純度を高めた精製ベントナイトを意味する。
(フィラーの含有量)
上記フィラーの含有量は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、本発明の組成物(当該ポリウレタン系接着剤組成物)全量に対して、10〜70質量%であることが好ましく、20〜50質量%がより好ましい。
(可塑剤)
本発明の組成物は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、更に、可塑剤を含有することが好ましい。
上記可塑剤としては、例えば、ジイソノニルフタレート(DINP)、アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、オレイン酸ブチルのようなエステル化合物;
アロマオイル;
下記式(1)で表される化合物A等が挙げられる。
式(1)中、R1は、アミノ基(−NH2)、水素原子、又は、炭化水素基であり、R2、R3はそれぞれ独立にヘテロ原子を有してもよい炭化水素基、又は、水素原子である。
上記可塑剤は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、上記式(1)で表される化合物Aが好ましい。
これは、可塑剤としての式(1)で表される化合物Aが、加硫ゴムに浸透することができるためであると本発明者は推測する。
このため、本発明の組成物が更に上記化合物Aを含有し、加硫ゴムに対して適用された場合、上記化合物Aが加硫ゴムに浸透し、上記化合物Aの浸透とともに、上記ポリイソシアネート及び/又は上記特定ポリエステルも加硫ゴムに浸透し、上記ポリイソシアネート及び/又は上記特定ポリエステルによるアンカー効果が得られると本発明者は考える。
(化合物A)
上記化合物Aは、下記式(1)で表される化合物である。
式(1)中、R1は、アミノ基(−NH2)、水素原子、又は、炭化水素基であり、R2、R3はそれぞれ独立にヘテロ原子を有してもよい炭化水素基、又は、水素原子である。
上記式(1)において、R1としての炭化水素基は特に制限されない。炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基(直鎖状、分岐状、環状を含む。)、芳香族炭化水素基、又は、これらの組合せが挙げられる。炭化水素基は不飽和結合を有してもよい。
炭化水素基の炭素数は、20以下が好ましく、1〜15がより好ましい。
炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基のような脂肪族炭化水素基が挙げられる。
上記式(1)において、ヘテロ原子は特に制限されない。ヘテロ原子としては、例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ハロゲン等が挙げられる。ヘテロ原子は別のヘテロ原子、炭素原子又は水素原子と結合して官能基を構成してもよい。
1がアミノ基である場合、R2、R3はそれぞれ独立に炭化水素基、又は、水素原子であることが好ましい態様の1つとして挙げられる。
1が水素原子である場合、R2、R3はそれぞれ独立に炭化水素基である、又は、R2が炭化水素基であり、R3が水素原子であることが好ましい態様として挙げられる。
化合物Aとしては、例えば、R1がアミノ基である化合物;R1が水素原子である化合物;R1が炭化水素基である化合物が挙げられる。
1がアミノ基である化合物としては、例えば、尿素(NH2CONH2)が挙げられる。
1が水素原子である化合物としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−N−イソプロピルホルムアミドが挙げられる。
1が炭化水素基である化合物としては、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−N−イソプロピルアセトアミドが挙げられる。
上記化合物Aは、加硫ゴムとの接着性により優れ、アンカー効果が高いという観点から、R1がアミノ基である化合物、R1が水素原子である化合物が好ましく、尿素、N,N−ジメチルホルムアミドがより好ましい。
(可塑剤のSP値)
上記可塑剤のSP値は、加硫ゴムとの接着性により優れ、アンカー効果が高いという観点から、20(MPa)1/2以上であることが好ましい。
上記SP値の上限は特に制限されない。例えば、30(MPa)1/2以下とできる。
本発明において、SP値(溶解度パラメーター)は、文献Properties ofPolymers 3rd Edition Part3およびPart4にある、分子体積と分子凝集エネルギー値を、ポリウレタンおよびエポキシ樹脂の化学構造に当てはめて算出した。
SP値が20(MPa)1/2以上である可塑剤としては、例えば、尿素、N,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。
(可塑剤の分子量)
上記可塑剤の分子量は、加硫ゴムとの接着性により優れ、アンカー効果が高いという観点から、1,000以下であることが好ましく、50〜200がより好ましく、60〜100が更に好ましい。
上記可塑剤の分子量は例えば従来公知の方法で測定できる。
上記可塑剤が低分子量化合物である場合(重合体でない場合)、上記可塑剤の分子量は例えば従来公知の方法で測定すればよい。
(可塑剤の含有量)
上記可塑剤の含有量は、加硫ゴムとの接着性により優れるという観点から、本発明の組成物(当該ポリウレタン系接着剤組成物)全量に対して、0.4〜20質量%であることが好ましく、0.8〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%であることが更に好ましく、3〜10質量%がより更に好ましい。
本発明の組成物は1液型又は2液型とすることができる。
(2液型の接着剤組成物)
本発明の組成物が2液型である場合、2液型の接着剤組成物は、主剤と硬化剤(広義の硬化剤)とを有することができる。
・主剤
上記主剤が、上記ポリイソシアネート化合物を少なくとも含めばよい。上記主剤が、上記ポリイソシアネート化合物のみであってもよい。
・硬化剤
上記(広義の)硬化剤が、1分子中に複数の活性水素含有基を有する化合物(狭義の硬化剤)を含むことができる。上記狭義の硬化剤は、上記ポリイソシアネート化合物と実質的に反応して接着剤組成物を硬化させる化合物を意味する。上記広義の硬化剤は、上記狭義の硬化剤を少なくとも含めばよい。
上記狭義の硬化剤としては、上記特定ポリエステルが更に水酸基、カルボキシ基又はイソシアネート基有する場合が挙げられる。
(他の任意成分)
本発明の組成物は、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、上記特定ポリエステル以外のポリエステル、硬化触媒、老化防止剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、顔料(染料)、接着付与剤、揺変性付与剤、紫外線吸収剤、難燃剤、界面活性剤(レベリング剤を含む)、分散剤、脱水剤、帯電防止剤、有機溶媒などの各種添加剤等を更に含有することができる。
また、本発明の組成物が2液型の場合、上記任意成分を主剤又は硬化剤の何れに添加するかは、適宜選択することができる。
・硬化触媒
上記硬化触媒は、特に限定されないが、具体的には、例えば、2−エチルヘキサン酸、オレイン酸などカルボン酸類;ポリリン酸、エチルアシッドホスフェート、ブチルアシッドホスフェートなどのリン酸類;オクチル酸ビスマスなどのビスマス触媒;ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレートなどのスズ系触媒;1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(例えば、DMP−30)、ジモルフォリノジエチルエーテル構造を含む化合物などの第三級アミン触媒等が挙げられる。
硬化触媒は、スズ系触媒が好ましい。
硬化触媒の量は、適宜選択することができる。
(製造方法)
本発明の組成物が1液型である場合、その製造方法は、特に限定されず、例えば、上記必須成分を、必要に応じて使用することができる他の任意成分と混合する方法によって製造することができる。
本発明の組成物が2液型の場合、その製造方法は、特に限定されず、例えば、上記主剤、上記硬化剤をそれぞれ別の容器に入れて、各容器内を窒素ガス雰囲気下で混合する方法により製造することができる。
また、2液型の使用方法としては上記主剤と上記硬化剤とを混合して使用すればよい。
<加硫ゴムに対して適用される>
本発明の組成物は、加硫ゴムに対して適用される。
本発明の組成物が適用される加硫ゴムは、加硫されたゴム(加硫後のゴム)であれば特に制限されない。
上記加硫は硫黄による加硫であることが好ましい。
上記加硫ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、芳香族ビニル−共役ジエン共重合体ゴム(例えばスチレンブタジエンゴム)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br−IIR、Cl−IIR)、クロロプレンゴム(CR)のようなジエン系ゴムが挙げられる。
上記加硫ゴムは、本発明の組成物との接着性に優れるという観点から、ハロゲン化ブチルゴムを含むことが好ましい。
上記加硫ゴムは、上記ジエン系ゴムのほかに、更に、非ジエン系ゴム、熱可塑性樹脂を含んでもよい。
また、上記加硫ゴムは、ゴム成分のほかに、更に、カーボンブラック又はシリカのような充填剤、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、加工助剤、オイル(例えば、プロセスオイル、アロマオイル)、液状ポリマー、加硫剤(例えば、硫黄)、加硫促進剤などのゴム組成物に一般的に使用される各種添加剤を含むことができる。
上記加硫ゴムとしては、例えば、ジエン系ゴム、必要に応じて使用することができる、非ジエン系ゴム、熱可塑性樹脂、上記各種添加剤を含むゴム組成物を加硫したものが挙げられる。
上記加硫の条件は特に制限されない。
本発明の組成物の使用方法としては、例えば、まず、本発明の組成物を加硫ゴムに適用する(適用工程)。
本発明の組成物を加硫ゴムに適用する方法は特に制限されない。
本発明の組成物を加硫ゴムに適用したときの厚さとしては、例えば、0.5〜2.0mmとすることができる。
(加硫ゴム同士)
本発明の組成物は、上述のとおり、加硫ゴムを接着できる。
また、本発明の組成物は、加硫ゴム同士を接着させることができる。
このとき、加硫ゴムの種類は同じであっても異なってもよい。
本発明の組成物を用いて加硫ゴム同士を接着させる場合、一方の加硫ゴム又は両方の加硫ゴムに本発明の組成物を適用することができる。
部材としての加硫ゴムとしては、例えば、タイヤの内部若しくは外部の表面を構成する加硫ゴム、電子機器を収容するケースとしての加硫ゴムが挙げられる。
上記ケースとして加硫ゴムが用いられる場合、上記ケースは、例えば、電子機器の全体又は一部を覆った状態であればよい。
ケースに収容される電子機器は特に制限されない。
本発明の組成物を用いて、例えば、タイヤの内部又は外部を構成する加硫ゴムXと電子機器を収容する加硫ゴムYとを接着させる場合、まず、一方の加硫ゴム又は両方の加硫ゴムに本発明の組成物を適用すればよい。
次いで、本発明の組成物を介するように上記加硫ゴムXと上記加硫ゴムYを配置すればよい。
・硬化工程
次に、本発明の組成物を適用した加硫ゴムを、例えば、10〜80℃、20〜80%相対湿度(%RH)の条件下に置いて養生させることによって、本発明の組成物による接着層(ポリウレタン系接着剤)を有する積層体を得ることができる。
また、複数の加硫ゴムが本発明の組成物を介して配置された場合、本発明の組成物を介して配置された状態の複数の加硫ゴムを、例えば、上記と同様の条件下に置いて養生させることによって、本発明の組成物による接着層(ポリウレタン系接着剤)を介した積層体を得ることができる。
本発明のポリウレタン系接着剤組成物は、本発明の組成物が、硬化後、ポリウレタン系の接着剤(接着層)となりうる組成物であることを意味する。
本発明において上記「ポリウレタン系」は、本発明の組成物に含有されるポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基が反応し、反応後の接着層が、ポリウレタン系の化合物となることを意味する。上記ポリウレタン系の化合物は、上記イソシアネート基の反応(例えば、イソシアネート基同士の反応、イソシアネート基と他の基(例えばヒドロキシ基等)との反応により生じる、例えば、ウレア結合、ウレタン結合等のような結合を有する化合物であればよい。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし本発明はこれらに限定されない。
<接着剤組成物の製造>
下記第1表の各成分を同表に示す組成(質量部)で用いた。
本実施例において、接着剤組成物を2液型とした。
下記第1表に示すポリイソシアネート化合物を2液型接着剤組成物の主剤とした。
一方、下記第1表に示す、ポリイソシアネート化合物以外の成分を用いてこれらを混合し各硬化剤を得た。
第1表に示す、特定ポリエステル2の量は、正味のウレタン変性ポリエステル樹脂の量である。
上記主剤と、上記のとおり得られた各硬化剤とを撹拌機で混合し、接着剤組成物を製造した。
<評価(加硫ゴム接着性)>
上記のとおり製造された各接着剤組成物を用いて、以下の加硫ゴム接着性(加硫ゴムに対する接着性)の評価を行った。結果を第1表に示す。
加硫ゴム接着性の評価にあたり、まず、以下のとおり加硫ゴムを調製した。
・加硫ゴムの調製
以下の「加硫ゴム用ゴム組成物」に示す成分から、硫黄、加硫促進剤を除く成分を1.8Lの密閉型ミキサーで5分間混練し放出しマスターバッチとした。得られたマスターバッチに、硫黄、加硫促進剤を加えてオープンロールで混合することにより、ゴム組成物を調製した。
上記のとおり調製されたゴム組成物を使用して所定形状の金型中で、170℃、10分間加硫して加硫ゴムを作製した。
((加硫ゴム用ゴム組成物))
・ハロゲン化ブチルゴム100質量部(臭素化イソブチレンイソプレンラバー、EXXON CHEMICAL社製)
・カーボンブラック25質量部(新日化カーボン社製ニテロン#GN、N2SAが35m2/g
・酸化亜鉛3質量部(正同化学工業社製酸化亜鉛3種)
・硫黄3質量部(鶴見化学工業社製サルファックス5)
・加硫促進剤2質量部(大内新興化学工業社製DM−PO)
・試験体の調製
・・適用工程
上記のとおり製造された各接着剤組成物を、上記加硫ゴムに刷毛で1.0mmの厚さで塗布した。
・・硬化工程
接着剤組成物を塗布した加硫ゴムを25℃、50%相対湿度の条件下に180分間置いて養生させ、加硫ゴムの上に接着剤組成物による接着層(ポリウレタン系接着剤)を有する試験体を得た。
・・碁盤目試験
上記試験体が有する接着層に、カッターナイフで1mmピッチで切れ込みを入れ、基盤目を100個(縦10行×横10列)を作り、基盤目上にセロハン粘着テープ(幅18mm)を完全に付着させ、直ちにテープの一端を加硫ゴムに対して直角に保ちながら瞬間的に引き離す碁盤目剥離試験を行った。
碁盤目剥離試験後の試験体において、加硫ゴムの上に残った基盤目の数を調べた。
・・評価基準
加硫ゴムの上に残った基盤目の数が、10個以上である場合、これを加硫ゴム(同士)に対する接着性に優れると評価した。
上記基盤目の数が10個以上である場合、上記数が多いほど、加硫ゴム(同士)に対する接着性により優れると評価した。
上記基盤目の数が、10個未満である場合、これを加硫ゴム(同士)に対する接着性が劣ると評価した。
第1表に示した各成分の詳細は以下のとおりである。
・ポリイソシアネート化合物 ポリメリックMDI:ポリメリックMDI(商品名スミジュール44V10、住化バイエルウレタン社製)融点−25℃(常温で液状)。1分子当たりイソシアネート基の官能基数の平均値:2.4個
(ポリエステル)
・特定ポリエステル1 バイロン550:ポリエステル樹脂。東洋紡社製。ガラス転移温度−15℃。重量平均分子量25,000。水酸基価4mgKOH/g。酸価2mgKOH/g未満。バイロン550は1,6−ヘキサンジオール、脂肪族ポリカルボン酸及びテレフタル酸の共重合である。ウレタン変性されていない。1分子当たり水酸基を3個有する。
・特定ポリエステル2 バイロンUR3200:ウレタン変性ポリエステル樹脂。東洋紡社製。ガラス転移温度−5℃。重量平均分子量25,000。ウレタン変性されたポリエステル樹脂。1,4−ブタンジオールと脂肪族ポリカルボン酸とが共重合したOH末端のポリエステルを、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)でポリウレタン化した、ウレタン変性ポリエステル樹脂。1分子当たり水酸基を平均2.5個有する。固形分濃度30質量%
・比較ポリエステル1 バイロン500:ポリエステル樹脂。東洋紡社製。ガラス転移温度+6℃。重量平均分子量25,000。ウレタン変性されていない。1分子当たり水酸基を平均2個有する。
・比較ポリエステル2 バイロン200:ポリエステル樹脂。東洋紡社製。ガラス転移温度+67℃。重量平均分子量25,000。ウレタン変性されていない。1分子当たり水酸基を平均2個有する。
(可塑剤)
・可塑剤1 DINP:ジイソノニルフタレート(DINP)、ジェイプラス社製。SP値16.5(MPa)1/2。分子量419。
・可塑剤2 アロマオイル:商品名ダイアナフレシア32、出光石油化学社製。SP値14.5(MPa)1/2。分子量650
・可塑剤3 ジメチルホルムアミド:和光純薬社製。SP値20.1(MPa)1/2。分子量73。上記式(1)で表される化合物Aに該当する。
・可塑剤4 尿素:和光純薬社製。SP値22(MPa)1/2。分子量60。上記式(1)で表される化合物Aに該当する。
・有機溶媒:シクロヘキサン
(フィラー)
・フィラー1 ベントナイト:商品名クニピア、クニミネ工業社製。精製ベントナイト
・フィラー2 シリカ:商品名R923、日本アエロジル社製
・フィラー3 表面処理炭酸カルシウム:商品名カルファイン200、丸尾カルシウム社製
第1表に示す結果から明らかなように、特定ポリエステルを含有せず、代わりにガラス転移温度が所定の範囲を超えるポリエステルを含有する比較例1、2を加硫ゴムに対して適用した場合、加硫ゴムに対する接着性が劣った。
これに対して、本発明の組成物は、これを加硫ゴムに対して適用して、加硫ゴムを接着させることができた。

Claims (10)

  1. ポリイソシアネート化合物と、
    ガラス転移温度が−25〜0℃であり、ウレタン変性されていてもよいポリエステルとを含有し、
    加硫ゴムに対して適用される、ポリウレタン系接着剤組成物。
  2. 前記ポリイソシアネート化合物は、常温で液状である、請求項1に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  3. 前記ポリエステルが、更に、水酸基を有し、
    前記ポリエステルが有する前記水酸基に対する前記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、5.0〜15.0である、請求項1又は2に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  4. 更に、フィラーを含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  5. 前記フィラーが、粘土である、請求項4に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  6. 前記フィラーの含有量が、当該ポリウレタン系接着剤組成物全量に対して、10〜70質量%である、請求項4又は5に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  7. 更に、可塑剤を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  8. 前記可塑剤のSP値が、20(MPa)1/2以上である、請求項7に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  9. 前記可塑剤の分子量が、1,000以下である、請求項7又は8に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
  10. 前記可塑剤の含有量が、当該ポリウレタン系接着剤組成物全量に対して、1〜20質量%である、請求項7〜9のいずれか1項に記載のポリウレタン系接着剤組成物。
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