JP2021024156A - タイヤ製造用モールド - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントとサイドプレートとの間のローカバーの噛み込みが防止された、タイヤ製造用のモールドの提供。【解決手段】本発明に係るタイヤ製造用のモールド2は、外側端面28とキャビティ面26とを備えるサイドプレート6、及び前記外側端面28と接触する内側端面24とキャビティ面20とを備えるセグメント4を備える。前記外側端面28に、この端面28と前記サイドプレート6のキャビティ面26との境界に沿って延びる凸部32が設けられ、前記内側端面24に、前記凸部32と噛み合わされる凹部34が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ製造用モールドに関する。
典型的なタイヤ製造用のモールドは、円弧状の複数のセグメントと、リング状のサイドプレートとを備えている。セグメント及びサイドプレートは、それぞれローカバーと接触するキャビティ面を備えている。
タイヤの製造においては、モールドが開いた状態、すなわちセグメントがビードリングから離された状態で、ローカバーがモールドに入れられる。ローカバーをシェーピングしつつ、セグメントをビードリングに接触させることで、モールドが閉じられる。このとき、セグメントがサイドプレートと接触する部分で、ローカバーの噛み込みが起こることがある。ローカバーの噛み込みは、このモールドで製造されたタイヤでのバリの発生による外観品質の低下や、バリを処理するコストの増加の要因となりうる。
ローカバーの噛み込みを防止されたモールドについての検討が、特開2000−102927公報で報告されている。このモールドでは、セグメントは、可動片を備える。可動片は、モールドが開いた状態ではサイドプレートに向けて突出し、モールドが閉じた状態ではセグメントの本体内に収容される。モールドを閉じる際に、可動片がセグメントとサイドプレートとの隙間を塞ぐことで、ローカバーの噛み込みの防止が図られている。
特開2000−102927公報
セグメントとサイドプレートとの間のローカバーの噛み込みが、さらに効果的に防止されたモールドが求められている。
本発明の目的は、セグメントとサイドプレートとの間のローカバーの噛み込みが防止された、タイヤ製造用のモールドを提供することにある。
本発明に係るタイヤ製造用のモールドは、外側端面とキャビティ面とを備えるサイドプレート、及び前記外側端面と接触する内側端面とキャビティ面とを備えるセグメントを備える。前記外側端面に、この端面と前記サイドプレートのキャビティ面との境界に沿って延びる凸部が設けられ、前記内側端面に、前記凸部と噛み合わされる凹部が設けられている。
前記セグメントがそのキャビティ面にタイヤに溝を形成するための突条を備える場合、好ましくは、前記凸部の高さは、この突条の高さより大きい。
好ましくは、前記凸部の幅は、5mm以上30mm以下である。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
外側端面とキャビティ面とを備えるサイドプレート、及び前記外側端面と接触する内側端面とキャビティ面とを備えるセグメントを備え、前記外側端面にこの端面と前記サイドプレートのキャビティ面との境界に沿って延びる凸部が設けられ、前記内側端面に前記凸部と噛み合わされる凹部が設けられているモールドに、前記セグメントが前記サイドプレートと離された状態でローカバーを入れる工程
及び
上記ローカバーをシェーピングしつつ上記セグメントを上記サイドプレートに接触させることで上記モールドを閉じる工程
を含む。
このモールドでは、サイドプレートの外側端面に、この端面とキャビティ面との境界に沿って延びる凸部が設けられている。セグメントの内側端面に、凸部と噛み合わされる凹部が設けられている。このモールドでは、モールドを閉じる際に、ローカバーがセグメントと接触する前に、サイドプレートの凸部とセグメントの凹部とが噛み合わされる。サイドプレートとセグメントとの隙間が、塞がれる。これにより、セグメントとサイドプレートとの間でのローカバーの噛み込みが、効果的に防止されている。このモールドでは、バリの発生が抑えられたタイヤが製造できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るモールドが示された平面図である。 図2は、図1のモールドを含む、タイヤの加硫装置の一部が示された断面図である。 図3は、図2の装置でモールドが閉じられる前の状態が示された断面図である。 図4は、図3の装置の一部が示された拡大断面図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係るモールドが示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明に係るタイヤ製造用のモールド2が示された平面図である。図1において、両矢印Aで示される方向がこのモールド2の周方向であり、紙面に垂直な方向がこのモールド2の軸方向である。このモールド2は、セグメント4、サイドプレート6及びビードリング8を備える。図1には、実線で表されたセグメント4及び二点鎖線で表されたセグメント4が存在する。実線で表されているのが、モールド2が閉じられた状態でのセグメント4である。二点鎖線で表されているのが、モールド2が閉じられる前の状態でのセグメント4である。
図2は、図1のモールド2を含む、タイヤの加硫装置10の一部が示された断面図である。この加硫装置10は、上記のセグメント4、サイドプレート6及びビードリング8の他に、内セクターシュー12、外セクターシュー14、上側ベースプレート16及び下側ベースプレート18を備えている。この図には、ローカバーRも示されている。図2において、左右方向が半径方向であり、上下方向が軸方向であり、紙面に垂直な方向が周方向である。図2のモールド2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図となっている。
図2では、モールド2は閉じられている。この図のセグメント4の位置は、図1の実線で表されているセグメント4の位置に対応する。この状態では、セグメント4、サイドプレート6及びビードリング8が組み合わされ、ローカバーRを格納するキャビティが形成されている。
図1で示されるように、それぞれのセグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。モールド2が閉じられた状態では、複数のセグメント4が、ビードリング8の周りに、リング状に配置されている。セグメント4は、キャビティ面20と一対の内側端面24とを備えている。図2で示されるように、キャビティ面20は、ローカバーRの主にトレッドの部分と接触する。それぞれの内側端面24は、キャビティ面20の軸方向外側に位置する。周方向に垂直な断面において、内側端面24は、キャビティ面20の対応する軸方向の端から、軸方向外側に延びている。
図1で示されるように、サイドプレート6はリング状である。図2に示されるように、上下一対のサイドプレート6が存在する。それぞれのサイドプレート6は、キャビティ面26と外側端面28とを備える。キャビティ面26は、ローカバーRの主にサイド部と接触する。周方向に垂直な断面において、外側端面28は、キャビティ面26の半径方向外側端から軸方向外側に延びている。図2に示されるように、モールド2が閉じられた状態において、外側端面28は、セグメント4の対応する内側端面24と接触している。
図1に示されるように、ビードリング8はリング状である。図2に示されるように、上下一対のビードリング8が存在する。それぞれのビードリング8は、ローカバーRの対応するビードの部分と接触するキャビティ面30を備える。ビードリング8は、サイドプレート6に固定されている。
図2に示されるように、内セクターシュー12は、セグメント4の半径方向外側に位置する。一つのセグメント4に対して、一つの内セクターシュー12が存在する。従って、内セクターシュー12の数は、セグメント4の数と同じである。それぞれの内セクターシュー12は、対応するセグメント4と固定されている。図2に示されるように、内セクターシュー12の半径方向外側の面は、軸方向に対して傾斜している。
図2に示されるように、外セクターシュー14は、内セクターシュー12の半径方向外側に位置している。外セクターシュー14は、内セクターシュー12と当接している。この当接面は、軸方向に対して傾斜している。この傾斜角度は、内セクターシュー12の外側面の傾斜角度と同じである。
外セクターシュー14は、軸方向(図2のY方向及びその反対方向)に移動しうる。内セクターシュー12及びこれと固定されたセグメント4は、半径方向(図1及び図2のX方向及びその反対方向)に移動しうる。外セクターシュー14をY方向に移動させることで、内セクターシュー12及びセグメント4が、X方向に移動する。外セクターシュー14をY方向と反対方向に移動させることで、内セクターシュー12及びセグメント4が、X方向と反対方向に移動する。
上側ベースプレート16及び下側ベースプレート18は、それぞれ対応するサイドプレート6を固定している。上側ベースプレート16と下側ベースプレート18との間で、内セクターシュー12及びセグメント4が半径方向に移動される。
図3には、図2のモールド2が閉じられる前の状態が示されている。前述のとおり、図1において二点鎖線で表されているのが、この状態でのセグメント4である。図4には、図3の一部が拡大されて示されている。これらの図で示されるように、この状態では、セグメント4は、サイドプレート6と離されている。セグメント4の内側端面24と、サイドプレート6の外側端面28とは接触していない。
図3及び4に示されるように、サイドプレート6の外側端面28に、凸部32が設けられている。凸部32は、外側端面28とキャビティ面26との境界に沿って、周方向に延びている。この実施形態では、軸方向において、凸部32の外側端は、外側端面28の端と一致している。凸部32は、リング状を呈する。図4で示されるように、周方向に垂直な断面において、凸部32は矩形状を呈する。この断面において、凸部32は半径方向外向きに延びている。図4において、両矢印Hpは凸部32の高さを表す。高さHpは、半径方向に計測した、外側端面28から凸部32の外側端までの距離である。両矢印Wpは凸部32の幅を表す。幅Wpは、軸方向に計測される。
図3及び4に示されるように、セグメント4の内側端面24には凹部34が設けられている。凹部34は、内側端面24とキャビティ面20との境界に沿って周方向に延びている。この実施形態では、軸方向において、凹部34の開口の外側端は、内側端面24の端と一致している。凹部34は、リング状の溝である。図2で示されるように、セグメント4の内側端面24とサイドプレート6の外側端面28とが接触したとき、凹部34は凸部32と噛み合っている。凹部34は、凸部32に対応した形状を呈している。従って、凹部34の深さは、凸部32の高さHpと同じである。凹部34の深さは、凸部32の高さHpより大きくてもよい。凹部34の幅は、凸部32の幅Wpと同じである。
図3及び4に示されるように、セグメント4は、そのキャビティ面20に、タイヤに溝を形成するための突条36を備えている。この実施形態では、主溝を形成するための主突条36a及び副溝を形成するための副突条36bが設けられている。主突条36aは、周方向に延びている。副突条36bは、概ね軸方向に延びている。副突条36bは、セグメント4のキャビティ面20の、軸方向の端まで延びている。
図4において、両矢印Hsは、内側端面24から計測した突条36の高さを表す。高さHsは、セグメント4のキャビティ面20の軸方向の端に位置する突条36において、計測される。詳細には、高さHsは、キャビティ面20の軸方向の端から、軸方向内側へ向けて10mm以内の範囲に、その一部又は全体が位置する突条36において計測される。高さHsは、この範囲において、キャビティ面20の法線に沿って計測した、キャビティ面20から突条36の先端までの距離の最大値である。図4の実施形態では、高さHsは、副突条36bにおいて計測される。この実施形態では、凸部32の高さHpは、高さHsより大きい。
以下では、上記の装置10を使用したタイヤの製造方法が説明される。
この製造方法では、成形工程にてローカバーRが形成される。このローカバーRが、この装置10の開いたモールド2に入れられる。ローカバーRは、サイドプレート6及びビードリング8と接触する。ローカバーRは、セグメント4と接触していない。この状態が、図3及び4で示されたモールド2が閉じられる前の状態である。
このモールド2を閉じるために、外セクターシュー14が、図3に示されるY方向に移動する。これに伴い、内セクターシュー12及びセグメント4が、図1、3及び4で示されるX方向に移動する。これと併せて、ローカバーRがシェーピングされる。ローカバーRが膨らませられる。
セグメント4がさらにX方向に移動し、サイドプレート6の凸部32が、セグメント4の凹部34に挿入される。凸部32と凹部34とが噛み合わされる。内側端面24が外側端面28と接触するまで、セグメント4はX方向に動く。これにより、モールド2が閉じられる。モールド2は、図2に示された状態となる。
ローカバーRは、閉じられたモールド2の中で、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーRのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こす。これにより、タイヤが得られる。
外セクターシュー14がY方向の反対方向に移動する。これに伴い、内セクターシュー12及びセグメント4が、X方向の反対方向に移動する。これによりモールド2が開かれ、タイヤが取り出される。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
このモールド2では、サイドプレート6の外側端面28に、この端面28とキャビティ面26との境界に沿って延びる凸部32が設けられている。セグメント4の内側端面24に、凸部32と噛み合わされる凹部34が設けられている。モールド2を閉じる際、ローカバーRがセグメント4と接触する前に、サイドプレート6の凸部32とセグメント4の凹部34とが噛み合わされる。セグメント4のキャビティ面20の軸方向の端において、セグメント4がローカバーRと接触するときには、凸部32と凹部34とは、噛み合っている。サイドプレート6とセグメント4との隙間が、凸部32と凹部34とにより、塞がれる。このため、ローカバーRの未加硫ゴムが、外側端面28と内側端面24との間に入り込むことが、効果的に防止されている。セグメント4とサイドプレート6との間でのローカバーRの噛み込みが、効果的に防止されている。このモールド2では、バリの発生が抑えられたタイヤが製造できる。このモールド2では、タイヤの優れた外観が実現されうる。
このモールド2では、バリの発生が抑えられているため、バリの除去及びバリによる汚れ除去の作業の発生が抑えられている。このモールド2を使用することで、タイヤの製造コストが抑えられている。
セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みは、加硫時でのセグメント4とサイドプレート6との接触部分における接触圧力を増加させる。このモールド2では、セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みが防止されているため、この接触圧力の増加が抑えられている。これは、モールド2の耐久性に寄与する。このモールド2では、優れた耐久性が実現されている。
このモールド2では、外側端面28に凸部32を設け、内側端面24に凹部34を設けることで、セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みが防止される。この構造は、簡易である。このモールド2は、従来の「突出及び収容が可能な可動片」のような、複雑な機構を有しない。このモールド2では、製造コストが抑えられている。
通常、セグメント4のキャビティ面20には、タイヤのトレッド面に溝を形成するための突条36が設けられる。セグメント4のキャビティ面20の軸方向の端に、突条36が存在することがある。この突条36が存在する場合、セグメント4とサイドプレート6との境界において、セグメント4は、この突条36がない場合と比べて早くローカバーRと接触する。これは、セグメント4とサイドプレート6との間でのローカバーRの噛み込みの要因となりうる。キャビティ面20の軸方向の端に位置する突条36により、セグメント4とサイドプレート6との間でのローカバーRの噛み込みが、起こり易くなる。
本モールド2では、凸部32の高さHpは、突条36の高さHsよりも大きい。高さHpを高さHsよりも大きくすることで、このモールド2では、キャビティ面20の軸方向の端に突条36が存在する場合においても、セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みが、効果的に防止されている。
高さHpは、5mm以上が好ましい。高さHpが5mm以上の凸部32は、セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みを、効果的に防止する。このモールド2では、キャビティ面20の軸方向の端に突条36が存在する場合においても、セグメント4とサイドプレート6との間へのローカバーRの噛み込みが、効果的に防止されている。この観点から、高さHpは、10mm以上がより好ましい。高さHpは、30mm以下が好ましい。高さHpが30mm以下の凸部32は、破損し難い。このモールド2では、優れた耐久性が実現されている。この観点から、高さHpは、25mm以下がより好ましい。
凸部32の幅Wpは、5mm以上が好ましい。幅Wpが5mm以上の凸部32は、破損し難い。このモールド2では、優れた耐久性が実現されている。この観点から、幅Wpは、10mm以上がより好ましい。セグメント4の凹部34の幅が広くなることによる、セグメント4の耐久性の低下を防止するとの観点から、幅Wpは30mm以下が好ましい。
図5は、本発明の他の実施形態に係るモールド40の一部が示された、拡大断面図である。図5において、左右方向が半径方向であり、上下方向が軸方向であり、紙面に垂直な方向が周方向である。このモールド40は、セグメント42、サイドプレート44及び図示されないビードリングを備える。図5では、セグメント42とサイドプレート44との境界の部分が、拡大されて示されている。図5には、このモールド40が閉じられる前の状態が示されている。図5には、ローカバーRも示されている。
図5に示されるように、セグメント42の内側端面46には凹部48が設けられている。凹部48は、内側端面46とキャビティ面50との境界に沿って周方向に延びている。この実施形態では、軸方向において、凹部48の開口の外側端は、内側端面46の端より内側に位置している。図5おいて、両矢印Weは、凹部48の開口の外側端と、内側端面46の端との距離である。このセグメント42は、凹部48の開口の外側端が内側端面46の端より内側に位置していることの他は、図2のセグメント4と同じである。
図5に示されるように、サイドプレート44の外側端面52に、凸部54が設けられている。凸部54は、外側端面52とキャビティ面56との境界に沿って、周方向に延びている。この実施形態では、軸方向において、凸部54の外側端は、外側端面52の端より内側に位置している。凸部54の外側端と、外側端面52の端との距離は、上記の距離Weと同じである。このサイドプレート44は、凸部54の外側端が外側端面52の端より内側に位置していることの他は、図2のサイドプレート6と同じである。この凸部54と上記の凹部48とは、モールド40が閉じた状態では噛み合っている。
距離Weは、1.0mm以下が好ましい。距離Weを1.0mm以下とすることで、セグメント42とサイドプレート44との間へのローカバーRの噛み込みが、効果的に防止される。距離Weは、0.5mm以上が好ましい。距離Weを0.5mm以上とすることで、セグメント42の、凹部48と内側端面46の端との間の部分が損傷することが、防止されている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−4で示されたモールドを作製した。このモールドは、「195/60 R16」のサイズのタイヤ用である。このモールドでは、凸部の高さHpは20mmとされ、幅Wpは10mmとされた。このモールドでは、キャビティ面の軸方向の端まで延びる突条が設けられている。この突条の高さHsは、10mmであった。
[比較例1]
サイドプレートが凸部を有さず、セグメントが凹部を有さないことの他は実施例1と同様にして、比較例1のモールドを作製した。
[比較例2]
比較例2のモールドは、モールドが閉じるまでサイドプレートに向けて突出し、モールドが閉じるとセグメントの本体内に収容される、可動片を備えている。その他は、比較例1のモールドと同じとされた。
[ローカバー噛み込み]
作製したモールドにローカバーを入れ、シェーピングしつつモールドを閉じた。モールドを開けてこのローカバーを取り出し、セグメントとサイドプレートとの間のローカバーの噛み込みの有無を目視で確認した。その結果、実施例1のモールドを使用したローカバーでは、噛み込みは発生しなかった。比較例1及び比較例2のモールドを使用したローカバーでは、いずれも噛み込みが発生した。噛み込みの量は、比較例1のモールドを使用したときは3.0mmであり、比較例2のモールドを使用したときは2.5mmであった。
[バリの有無]
作製したモールドを使用してローカバーを170℃の温度で加硫し、タイヤを作製した。このタイヤについて、バリの発生状況が目視で確認された。実施例1のモールドを使用したタイヤでは、バリは発生しなかった。比較例1及び比較例2のモールドを使用したローカバーでは、いずれもバリが発生した。
上記のとおり、実施例のモールドは、比較例のモールドに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るモールドは、種々のタイヤの製造に適用しうる。
2、40・・・モールド
4、42・・・セグメント
6、44・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・加硫装置
12・・・内セクターシュー
14・・・外セクターシュー
16・・・上側ベースプレート
18・・・下側ベースプレート
20、50・・・セグメントのキャビティ面
24、46・・・内側端面
26、56・・・サイドプレートのキャビティ面
28、52・・・外側端面
30・・・ビードリングのキャビティ面
32、54・・・凸部
34、48・・・凹部
36・・・突条

Claims (4)

  1. 外側端面とキャビティ面とを備えるサイドプレート
    及び
    前記外側端面と接触する内側端面と、キャビティ面とを備えるセグメント
    を備え、
    前記外側端面に、この端面と前記サイドプレートのキャビティ面との境界に沿って延びる凸部が設けられ、
    前記内側端面に、前記凸部と噛み合わされる凹部が設けられている、タイヤ製造用のモールド。
  2. 前記セグメントが、そのキャビティ面にタイヤに溝を形成するための突条を備え、
    前記凸部の高さが、前記突条の高さより大きい、請求項1に記載のモールド。
  3. 前記凸部の幅が、5mm以上30mm以下である、請求項1又は2に記載のモールド。
  4. 外側端面及びキャビティ面を備えるサイドプレート、及び前記外側端面と接触する内側端面とキャビティ面とを備えるセグメントを備え、前記外側端面にこの端面と前記サイドプレートのキャビティ面との境界に沿って延びる凸部が設けられ、前記内側端面に前記凸部と噛み合わされる凹部が設けられているモールドに、前記セグメントが前記サイドプレートと離された状態でローカバーを入れる工程
    及び
    上記ローカバーをシェーピングしつつ上記セグメントを上記サイドプレートに接触させることで上記モールドを閉じる工程
    を含むタイヤの製造方法。
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