JPWO2018061054A1 - タイヤ加硫金型 - Google Patents

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Abstract

実施形態のタイヤ加硫金型10は、サイドウォール部T2を成型するサイド成型面18を有する環状のサイドモールド14を備える。サイドモールド14のサイドモールド本体15には、サイド成型面18に環状凹部20が設けられ、該環状凹部にサイドリング22が嵌め込まれている。サイドリング22は、環状凹部20の開口部側においてサイドリングと環状凹部との隙間で排気のための排気隙間30を形成しつつ、環状凹部20の底部側においてサイドリングと環状凹部とが隙間なく嵌合する密接嵌合部28によりサイドモールド本体15に対してサイドリング22が心出されるように、環状凹部20に取り付けられている。

Description

本発明の実施形態は、タイヤを加硫成型するタイヤ加硫金型に関する。
タイヤは、未加硫のグリーンタイヤを作製し、タイヤ加硫金型を用いてグリーンタイヤを所定形状に成型しつつ加硫することにより製造される。タイヤ加硫金型においては、成型不良を抑制するために金型とグリーンタイヤとの間に溜まった空気を排出することが求められる。
例えば、特許文献1には、タイヤのサイドウォール部を成型するサイドモールドを、タイヤ径方向において複数のリングに分割し、各リングの合わせ面をタイヤ軸方向に対して傾斜した傾斜面で形成することによりリング間の心出しを行い、これにより各リング間の隙間をタイヤ周方向で均一化することが開示されている。しかしながら、この文献では、各リングの合わせ面を密接嵌合させて心出しするとともに、当該合わせ面に排気のための溝を設けている。そのため、この排気用の溝にゴムが侵入することで外観不良の要因となる。また、この文献には、他の態様として、金型製造時に、各リングの合わせ面を一旦密接嵌合させて心出し、両者を固定するためのねじ穴を形成した後、シムを用いて各リングのタイヤ軸方向での位置決めを行うことにより、合わせ面に排気のための微小隙間を設けることが開示されている。しかしながら、この場合、シムを用いて最終的に組み立てられた状態では密接嵌合によるリング間の心出しはなされておらず、心出しがねじ穴の加工精度の影響を受けるため、タイヤ周方向で微小隙間を均一化することは容易ではない。
一方、特許文献2,3には、サイドモールドに環状凹部を設けるとともに、該環状凹部に環状のリング部材を嵌め込むことが開示されている。しかしながら、特許文献2に開示の構造は、リング部材と環状凹部との隙間から排気するものではなく、別途凹溝とベントホールを設けて排気するものである。特許文献3に開示の構造は、リング部材と環状凹部との間から排気するものであるが、リング部材と環状凹部の合わせ面に多数の微細溝を設けて排気するものであり、該微細溝にゴムが侵入するおそれがある。
特開2015−202649号公報 特開2005−028592号公報 特開昭64−053816号公報
サイドモールド本体に環状凹部を設け、該環状凹部にサイドリングを嵌め込み、両者の合わせ面に排気用の隙間を確保して排気する場合、サイドモールド本体に対してサイドリングが心出しされていないと、タイヤ周方向において均一な排気隙間を確保することができない。すなわち、サイドリングが偏心して装着されると、タイヤ周方向において排気隙間が均一にならず、隙間の大きな部分からゴムがはみ出しやすくなる。一方、心出しのために単にサイドリングを環状凹部に密接嵌合させたのでは、排気隙間を設けることはできない。
本発明の実施形態は、以上に鑑みてなされたものであり、サイドモールドにおいてタイヤ周方向の全周にわたって均等な排気隙間を形成することができるタイヤ加硫金型を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、タイヤを加硫成型するタイヤ加硫金型であって、タイヤのサイドウォール部を成型するサイド成型面を有する環状のサイドモールドを備え、前記サイドモールドは、タイヤ周方向の全周に延びる環状凹部が前記サイド成型面に設けられたサイドモールド本体と、前記環状凹部に嵌まり前記サイド成型面の一部を構成する環状のサイドリングとを含み、前記サイドリングは、前記環状凹部の開口部側において前記サイドリングの周面と当該周面に対向する前記環状凹部の壁面との隙間で排気のための排気隙間を形成しつつ、前記環状凹部の底部側において前記サイドリングと前記環状凹部とが隙間なく嵌合する密接嵌合部により前記サイドモールド本体に対して前記サイドリングが心出しされるように、前記環状凹部に取り付けられたものである。
一実施形態において、前記密接嵌合部が、前記環状凹部に設けられタイヤ軸方向に対して傾斜する凹部側傾斜面と、前記サイドリングに設けられ前記凹部側傾斜面と同方向に傾斜するリング側傾斜面とからなるものでもよい。また、前記サイド成型面における前記サイドリングと前記環状凹部との境界線に沿ってタイヤ周方向に延びる溝が設けられてもよい。更に、一実施形態において、前記サイドリングのサイド成型面が、その内周側及び外周側における前記サイドモールド本体のサイド成型面に対して隆起状に設けられてもよい。他の実施形態において、前記サイドリングのサイド成型面が、その内周側及び外周側における前記サイドモールド本体のサイド成型面に対して陥没状に設けられてもよい。
本実施形態であると、サイドモールド本体の環状凹部に嵌まり込むサイドリングについて、環状凹部の開口部側に排気隙間を形成しつつ、底部側において密接嵌合部によりサイドモールド本体に対してサイドリングを心出しするようにしたので、タイヤ周方向の全周にわたって均等な排気隙間を形成することができる。そのため、ゴムのはみ出しを抑制しつつ、排気を行うことができる。
一実施形態に係るタイヤ加硫金型の加硫時における状態を示す半断面図 同実施形態におけるサイドモールドの半分切断斜視図 同サイドモールドの断面図 (a)は同サイドモールドの要部拡大分解断面図、(b)はその組み付け状態を示す断面図 他の実施形態に係るサイドモールドの要部拡大断面図 更に他の実施形態に係るサイドモールドの要部拡大断面図 更に他の実施形態に係るサイドモールドの要部拡大斜視断面図 更に他の実施形態に係るサイドモールドの要部拡大斜視断面図
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、空気入りタイヤTを加硫成型するために用いられる、一実施形態に係るタイヤ加硫金型(以下、単に加硫金型という)10を示した図である。加硫金型10は、未加硫のグリーンタイヤを、その軸心Xが上下方向になるようにセットして加硫成型する金型であり、タイヤTのトレッド部T1を成型するためのトレッドモールド12と、タイヤTのサイドウォール部T2を成型するための上下一対のサイドモールド14,14と、タイヤTのビード部T3を成型するための上下一対のビードリング16,16を備え、タイヤTの成型空間であるキャビティを形成する。
トレッドモールド12は、タイヤ周方向に分割された複数のセクタからなる全体として環状をなす金型であり、複数のセクタはタイヤ放射方向(タイヤ径方向)に拡縮変位可能に設けられている。上下のサイドモールド14,14は、環状、より詳細には厚肉の中空円板状をなす金型であり、トレッドモールド12のタイヤ軸方向両端部における内周側にそれぞれ設けられている。上下のビードリング16,16は、タイヤTのビード部T3が嵌合可能に構成された環状の金型であり、上下のサイドモールド14,14の内周側にそれぞれ設けられている。
図1及び図2に示すように、サイドモールド14は、サイドウォール部T2を成型するサイド成型面18を有するものであり、サイドモールド本体15と、サイドリング22とを備える。
サイドモールド本体15は、サイド成型面18に設けられた環状凹部20を有する。環状凹部20は、タイヤ周方向の全周に延びる凹溝であり、タイヤTの軸心X(サイドモールド14及び加硫金型10の軸心と同じ)を中心とする平面視円形状をなしている。
サイドリング22は、上記環状凹部20に嵌まり込みサイド成型面18の一部18Aを構成する環状部材である。サイドリング22が構成する上記一部のサイド成型面18Aは、この例では、タイヤTの最大幅位置(即ち、サイドウォール部T2において、模様などの突起を除いて、タイヤ幅方向外側に最も湾曲状に張り出した位置)近傍に設定されている。
図3に示すように、サイドリング22は、環状凹部20の底部側(即ち、奥側)においてサイドリング22と環状凹部20とが隙間なく嵌合する密接嵌合部28により、サイドモールド本体15に対してサイドリング22が心出し(centering)された状態に、環状凹部20に取り付けられている。すなわち、環状凹部20の底部と、これに対応するサイドリング22の先端部には、いわゆるインロー形状の嵌合部28が設けられ、両者のタイヤ径方向KDにおける位置決めがなされている。そのため、該密接嵌合部28により、サイドリング22は、サイドモールド本体15に対して心出しされている(即ち、互いの中心を一致させている)。そして、この心出しされた状態で、不図示のボルトにより、サイドリング22はサイドモールド本体15に固定されている。
図4(a)及び(b)に示すように、密接嵌合部28は、環状凹部20に設けられタイヤ軸方向XDに対して傾斜する凹部側傾斜面28Aと、サイドリング22に設けられ凹部側傾斜面28Aと同方向に(即ち、互いに平行に)傾斜するリング側傾斜面28Bとで構成されている。これら傾斜面28A,28Bは、ともにタイヤ周方向に延びる傾斜周面である。そのため、凹部側傾斜面28Aとリング側傾斜面28Bとが、タイヤ周方向の全周にわたって、隙間なく密接嵌合し、それによりサイドモールド本体15に対するサイドリング22の心出しが行われる。
より詳細には、この例では、サイドリング22は、内外二重のリング状をなしており、即ち、第1成型面18A1を有する環状の第1リング24と、該第1成型面18A1の外周側に隣接する第2成型面18A2を有する環状の第2リング26とで構成されている。密接嵌合部28は、第1リング24と第2リング26にそれぞれ設けられており、これら第1リング24と第2リング26は、それぞれサイドモールド本体15に対して心出しされている。図4(a)及び(b)に示すように、第1リング24及び第2リング26の各先端部には、その内周側と外周側にそれぞれリング側傾斜面28B,28Bが設けられ、これらは下方ほど互いに近づくようにタイヤ軸方向XDに対して傾斜している。また、環状凹部20には、第1リング24及び第2リング26のそれぞれについて、内周側及び外周側のリング状傾斜面28B,28Bを受け止めるように内周側及び外周側の凹部側傾斜面28A,28Aが設けられ、これらは底部側ほど互いに近づくようにタイヤ軸方向XDに対して傾斜している。なお、サイドリング22の下面と環状凹部20の底面との間には隙間29が設けられている。
サイドリング22は、環状凹部20の開口部側(即ち、密接嵌合部28よりも開口部側)において、サイドリング22の周面と当該周面に対向する環状凹部20の壁面との間で排気のための排気隙間30が形成されるように、環状凹部20に取り付けられている。すなわち、サイドリング22の内周面22A及び外周面22Bと、これらにそれぞれ対向する環状凹部20の内側壁面20A及び外側壁面20Bとの間に、排気用の微小隙間30が設けられている。排気隙間30は、サイドリング22と環状凹部20との境界線に沿ってタイヤ周方向の全周にわたって設けられている。排気隙間30は、サイド成型面18とグリーンタイヤとの間に閉じ込められた空気を排気するための隙間であり、空気は通過するが未加硫ゴムは侵入しない程度の寸法に設定され、具体的には0.05mm以下の隙間であることが好ましく、0.01〜0.05mmの隙間でもよく、0.01〜0.03mmの隙間でもよい。
より詳細には、この例では、排気隙間30は、環状凹部20の深さ方向において、その開口部から中央部を含む広い範囲で設けられている。このように排気隙間30は環状凹部20の開口部側に設けられていれば、開口部を含むより広い範囲で設けられてもよい。
また、この例では、サイドリング22が第1リング24及び第2リング26からなるため、排気隙間30は、第1リング24と第2リング26との間にも設けられており、すなわち、排気隙間30は、第1リング24の内周面24Aと環状凹部20の内側壁面20Aとの間と、第1リング24の外周面24Bと第2リング26の内周面26Aとの間と、第2リング26の外周面26Bと環状凹部20の外側壁面20Bとの間に、それぞれ設けられている。
環状凹部20内には、排気隙間30と密接嵌合部28との間に、タイヤ周方向に延びる排気通路32が設けられている。排気通路32は、各排気隙間30に対してそれぞれ設けられており、この例では、図4(a)及び(b)に示すように、サイドリング22に周方向に沿って延びる切り欠き34を設けることで形成されている。排気通路32は、不図示の排気経路を介して加硫金型10外に空気を排出できるようになっている。
以上よりなる加硫金型10を用いて空気入りタイヤTを製造する際には、加硫金型10内にグリーンタイヤ(未加硫タイヤ)をセットして型閉めした後、内側に配置した不図示のブラダーを膨張させて、グリーンタイヤを金型内面に押し当て、加熱状態に保持することによりグリーンタイヤが加硫成型される。その際、グリーンタイヤとサイドモールド14との間に溜まった空気が、サイドモールド本体15とサイドリング22との間に形成された排気隙間30を通って外部に排出される。
本実施形態であると、サイドモールド14の環状凹部20に嵌まり込むサイドリング22が、環状凹部20の少なくとも開口部において排気隙間30を形成しつつ、排気隙間30よりも底部側において密接嵌合部28によりサイドモールド本体15に対して心出しされている。すなわち、サイドリング22が偏心することなく環状凹部20に嵌まり込んでおり、その状態でサイドリング22と環状凹部20との合わせ面に排気隙間30が形成されている。そのため、排気隙間30はタイヤ周方向の全周にわたって均等な微小隙間として形成されるので、ゴムのはみ出しを抑制しつつ、排気を行うことができる。
また、本実施形態では、密接嵌合部28が凹部側傾斜面28Aとリング側傾斜面28Bとの傾斜面同士の嵌合により形成されているため、心出しの精度が高く、また排気隙間30の寸法設定も容易である。
本実施形態では、また、サイドリング22が二重のリング状をなし、サイドリング22と環状凹部20との境界部分だけでなく、第1リング24と第2リング26との間にも、排気隙間30が形成されているため、排気性を向上することができる。サイドリング22は、このような内外二重リング状に限定されるものではなく、単一のリングで構成されてもよく、また三重以上の複数に分割されてもよい。
なお、密接嵌合部28は、サイドモールド本体15に対するサイドリング22の心出しが可能である限り、必ずしも全周で設けられていなくてもよい。但し、加工性の観点からは全周で設けられていることが好ましい。また、上下のサイドモールド14,14の双方について、サイドリング22による排気構造を設ける場合には限定されず、一方のサイドモールドのみに適用してもよい。
図5は、第2実施形態に係るサイドモールド14の要部拡大断面図である。図1〜4に示す上記の第1実施形態では、サイドリング22を心出しするための密接嵌合部28を傾斜面により構成したが、第2実施形態では、傾斜せずにタイヤ軸方向XDに平行に設けた密接嵌合部36によりサイドリング22を心出ししており、この点で第1実施形態とは相違する。また、第2実施形態では、サイドリング22を単一のリングで構成しており、この点でも第1実施形態とは相違する。
第2実施形態の密接嵌合部36は、環状凹部20に設けられたタイヤ軸方向XDに平行な凹部側周面36Aと、サイドリング22に設けられたタイヤ軸方向XDに平行なリング側周面36Bとで構成されている。この例では、凹部側周面36Aは、環状凹部20の外側壁面の底部を内径側に突出させることで形成され、リング側周面36Bは、サイドリング22の先端部における外周面からなる。そのため、密接嵌合部36は、サイドリング22の外周側のみで形成されており、内周側には隙間38が設けられている。凹部側周面36Aとリング側周面36Bとが、隙間なく密接嵌合することにより、サイドモールド本体15に対するサイドリング22の心出しが行われている。
また、サイドリング22のリング側周面36Bを、環状凹部20の凹部側周面36Aの内側にスムーズに導くために、サイドリング22の先端部の外周縁部40は丸みを帯びた断面湾曲状に形成されており、また、環状凹部20の凹部側周面36Aの開口端部42も丸みを帯びた断面湾曲状に形成されている。
このように心出しのためのサイドリング22と環状凹部20との密接嵌合部は、傾斜面によるものには限定されず、タイヤ軸方向XDに平行な面同士の嵌合でもよい。また、密接嵌合部28,36はタイヤ周方向の全体にわたって設けられる場合、サイドリング22の内周側と外周側の双方で設けられる必要はなく、いずれか一方でも心出しは可能である。第2実施形態について、その他の構成及び作用効果については第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
図6は、第3実施形態に係るサイドモールド14の要部拡大断面図である。第3実施形態は、サイドリング22を単一のリングで構成した上で、サイド成型面18におけるサイドリング22と環状凹部20との境界線に沿ってタイヤ周方向に延びる溝44を設けた点で、上記の第1実施形態とは異なる。
詳細には、第3実施形態では、環状凹部20には単一のリングからなるサイドリング22が嵌め込まれており、環状凹部20の底部に設けられた内外一対の凹部側傾斜面28A,28Aと、サイドリング22の先端部に設けられた内外一対のリング側傾斜面28B,28Bとがそれぞれ隙間なく嵌合して密接嵌合部28が形成され、それによりサイドモールド本体15に対するサイドリング22の心出しがなされている。また、環状凹部20の開口部側に排気隙間30が形成されており、排気隙間30は、サイドリング22の内周面22A及び外周面22Bと、これらにそれぞれ対向する環状凹部20の内側壁面20A及び外周壁面20Bとの間に設けられている。
そして、サイドリング22の内周側と外周側における環状凹部20との境界線に沿ってタイヤ周方向に延びる溝44がそれぞれ設けられている。すなわち、溝44は、排気隙間30に重なるように、タイヤ周方向の全周にわたって設けられている。
このような溝44を設けることにより、排気隙間30からの排気性を向上することができる。また、溝44を設けることで、タイヤのサイドウォール部には環状凸条が形成されるが、この凸条を意匠として機能させ、デザイン性を向上させてもよい。第3実施形態について、その他の構成及び作用効果については第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
図7は、第4実施形態に係るサイドモールド14の要部拡大斜視断面図である。第4実施形態は、第3実施形態と同様にサイドリング22を単一のリングで構成した上で、サイドリング22のサイド成型面18Aを、その内周側及び外周側におけるサイドモールド本体15のサイド成型面18に対して隆起状に設けた点が、上記の第1実施形態とは異なる。
詳細には、第4実施形態では、環状凹部20に嵌め込まれたサイドリング22は、そのサイド成型面18Aが、その内周側及び外周側のサイド成型面18に対して台状に隆起しており、タイヤ周方向の全周にわたって、サイドモールド本体15の表面から突出した台45が形成されている。また、この隆起したサイド成型面18Aである台45の表面には、文字、記号、図形などの標章46が凹ませて形成されている。これにより、加硫成型されたタイヤのサイドウォール部には、タイヤ周方向の全周にわたる帯状の盆状凹部と、該盆状凹部内にて隆起した標章が形成されるので、デザイン性を向上することができる。第4実施形態について、その他の構成及び作用効果については第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
図8は、第5実施形態に係るサイドモールド14の要部拡大斜視断面図である。第5実施形態は、サイドリング22のサイド成型面18Aを、その内周側及び外周側におけるサイドモールド本体15のサイド成型面18に対して陥没状に設けた点で、上記の第4実施形態と異なる。
詳細には、第5実施形態では、環状凹部20に嵌め込まれたサイドリング22は、そのサイド成型面18Aが、その内周側及び外周側のサイド成型面18に対して盆状に陥没しており、タイヤ周方向の全周にわたって、サイドモールド本体15の表面から陥没した盆状凹部48が形成されている。また、この陥没したサイド成型面18Aである盆状凹部48の表面には、文字、記号、図形などの標章50が隆起させて形成されている。これにより、加硫成型されたタイヤのサイドウォール部には、タイヤ周方向の全周にわたる帯状の台状凸部と、該台状凸部の表面にて陥没した標章が形成されるので、デザイン性を向上することができる。また、サイドリング22のサイド成型面18Aが周りのサイド成型面18よりも陥没しているため、排気隙間30からの排気性を向上することができる。第5実施形態について、その他の構成及び作用効果については第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
T…空気入りタイヤ、T2…サイドウォール部、10…タイヤ加硫金型、14…サイドモールド、15…サイドモールド本体、18…サイド成型面、20…環状凹部、22…サイドリング、28…密接嵌合部、18A…凹部側傾斜面、28B…リング側傾斜面、30…排気隙間、36…密接嵌合部

Claims (5)

  1. タイヤを加硫成型するタイヤ加硫金型であって、
    タイヤのサイドウォール部を成型するサイド成型面を有する環状のサイドモールドを備え、
    前記サイドモールドは、タイヤ周方向の全周に延びる環状凹部が前記サイド成型面に設けられたサイドモールド本体と、前記環状凹部に嵌まり前記サイド成型面の一部を構成する環状のサイドリングとを含み、
    前記サイドリングは、前記環状凹部の開口部側において前記サイドリングの周面と当該周面に対向する前記環状凹部の壁面との隙間で排気のための排気隙間を形成しつつ、前記環状凹部の底部側において前記サイドリングと前記環状凹部とが隙間なく嵌合する密接嵌合部により前記サイドモールドに対して前記サイドリングが心出しされるように、前記環状凹部に取り付けられた、
    タイヤ加硫金型。
  2. 前記密接嵌合部が、前記環状凹部に設けられタイヤ軸方向に対して傾斜する凹部側傾斜面と、前記サイドリングに設けられ前記凹部側傾斜面と同方向に傾斜するリング側傾斜面とからなる、請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  3. 前記サイド成型面における前記サイドリングと前記環状凹部との境界線に沿ってタイヤ周方向に延びる溝が設けられた、請求項1又は2に記載のタイヤ加硫金型。
  4. 前記サイドリングのサイド成型面が、その内周側及び外周側における前記サイドモールド本体のサイド成型面に対して隆起状に設けられた、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  5. 前記サイドリングのサイド成型面が、その内周側及び外周側における前記サイドモールド本体のサイド成型面に対して陥没状に設けられた、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
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