JP6585486B2 - タイヤ加硫成形用金型及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ加硫成形用金型及び空気入りタイヤ Download PDF

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本発明は、タイヤ加硫成形用金型及び空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤを加硫成形する金型として、トレッド成形面が周方向に分割されてなる複数のセクタを有する、所謂セグメンテッドモールドが知られている。複数のセクタは、加硫成形時にその内側にセットされた生タイヤに向かって円環状に閉じられる型閉位置へ移動可能とされている。各セクタのトレッド成形面には、空気入りタイヤのトレッド面に周方向溝を加硫成形するための突条が突設されており、型閉め時に、該突条によって押し込まれた生タイヤが、隣接するセクタ間にはみ出す場合がある。
隣接するセクタ間にはみ出した生タイヤは、バリとなって加硫成形後の空気入りタイヤに残存するため、タイヤ外観を損ねる原因となっており、更には、バリの除去作業により生産性を阻害する要因となっていた。そこで、従来から、バリの発生を抑制するために種々の対策が講じられてきた。
例えば、特許文献1には、周方向溝の溝底にウェアインジケータを加硫成形するための凹部を隣接するセクタの合わせ面に設けるに際して、該凹部の容積を、突条によって押し出されるトレッドゴムの余剰体積に等しくなるように設定した、タイヤ加硫成形用金型が開示されている。
また、特許文献2には、セクタのトレッド成形面上の型割り位置の近傍に、突条から更に突出した凸部を形成すると共に、隣接するセクタ間に跨がって、隣接する凸部の間に凹部を形成し、該凸部によってセクタ間に生タイヤが侵入するのを抑制しつつ、押し出された生タイヤを凹部に収容するように構成した、タイヤ加硫成形用金型が開示されている。
特開平9−94831号公報 特開2013−39793号公報
しかしながら、特許文献1及び2のいずれのタイヤ加硫成形用金型も、突条によって押し出された生タイヤを、隣接するセクタ間に設けた凹部に収容するものである。すなわち、凹部には、隣接するセクタ間の型割り面が位置することになるので、生タイヤの凹部への流れ及び/又は凹部における生タイヤの流れによっては、生タイヤが凹部から型割り面へはみ出してしまう場合がある。
本発明は、加硫成形時において、隣接するセクタ間に設けられた凹部に膨出する生タイヤの、隣接するセクタ間の型割り面へのはみ出しを抑制可能なタイヤ加硫成形用金型及び空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、トレッド成形面が周方向に分割されて、内径側に移動して円環状を構成する型閉位置と外径側に移動した型開位置とに移動可能とされた、複数のセクタを、有するタイヤ加硫成形用金型であって、前記セクタは、前記トレッド成形面から内径側へ突設されて、周方向に延びる突条と、前記突条の内周面から外径側へ凹設された凹部と、を備え、前記凹部は、前記内周面から周方向に沿って外径側に傾斜した傾斜部を有し、該傾斜部が前記型閉位置において隣接する前記セクタに跨がっている、タイヤ加硫成形用金型を提供する。
本発明によれば、セクタを型閉位置に移動させるとき、突条が生タイヤを内径側へ押し込み、これによって隣接するセクタ間に位置する生タイヤが凹部に膨出することになる。このとき、凹部に膨出する生タイヤは、傾斜部によって周方向に沿って外径側に傾斜した傾斜方向に案内される。また、傾斜部は隣接するセクタ間に跨がっているので、セクタ間の型割り面は傾斜部に位置することになるが、傾斜部において、生タイヤは、はみ出し方向とは異なり、傾斜方向に案内されるようになっている。したがって、傾斜部における凹部への生タイヤの案内方向(すなわち傾斜方向)と、傾斜部から隣接するセクタ間への生タイヤのはみ出し方向(すなわち径方向外側)とが異なるので、生タイヤの隣接するセクタ間へのはみ出しが抑制される。
前記凹部の前記内周面からの深さは、1mm以上1.6mm以下であることが好ましい。
本構成によれば、凹部の容量が、型閉時に膨出した生タイヤを受け入れるのに適するように構成できるので、生タイヤの凹部からのはみ出しがより好適に抑制される。凹部の深さが1mm未満である場合、凹部の容積が不足しやすく、膨出した生タイヤが凹部からはみ出しやすい。また、深さが1.6mmより大きい場合、突条によって空気入りタイヤのトレッド面に加硫成形される周方向溝の溝深さが不足することになるので排水性が阻害されやすい。
前記凹部の周方向長さは、前記凹部の深さの4倍以上10倍以下であることが好ましい。
本構成によれば、凹部の容量が、型閉時に膨出した生タイヤを受け入れるのに適するように構成できるので、生タイヤの凹部からのはみ出しがより好適に抑制される。凹部の周方向長さが深さの4倍未満である場合、凹部の容積が不足しやすく、膨出した生タイヤが凹部からはみ出しやすい。また、周方向長さが深さの10倍より大きい場合、凹部が過度に大きくなるのでベアの要因になりやすい。
前記傾斜部の径方向に対する傾斜角度は、40°以上60°以下であることが好ましい。
本構成によれば、生タイヤの凹部への案内方向と、隣接するセクタ間へのはみ出し方向(すなわち径方向外側)と、を好適に異ならせることができるので、凹部からのはみ出しをより好適に抑制できる。傾斜部の傾斜角度が40°未満である場合、傾斜部による生タイヤの凹部への案内作用が低減する。また、傾斜角度が60°より大きい場合、生タイヤの凹部への案内方向が、隣接するセクタ間へのはみ出し方向(すなわち径方向)に近接するため、生タイヤの凹部からのはみ出し抑制効果が低減しやすい。
前記セクタの周方向端部は、前記傾斜部の周方向における40%以上60%以下の範囲に位置していることが好ましい。
本構成によれば、傾斜部の基端部又は先端部の近傍にセクタの端部が位置することがないので、生タイヤが傾斜部によって安定して傾斜方向に案内されている位置に近接するセクタ間の型割り面が位置することになる。これによって、傾斜部において、傾斜方向とは異なるはみ出し方向への生タイヤのはみ出しを抑制しやすい。
セクタの端部が、傾斜部の40%未満の範囲(すなわち内周面側)では、傾斜部による生タイヤの傾斜方向への案内が安定しておらず、一方、傾斜部の60%より大きな範囲(すなわち凹部の底側)では、傾斜部による生タイヤの案内が傾斜方向から凹部の延在方向へと変化することになる。すなわち、傾斜部の40%未満及び60%より大きな範囲では、傾斜部による生タイヤの凹部への案内が安定しておらず、かかる範囲にセクタの端部を位置させると、隣接するセクタ間への生タイヤのはみ出しの抑制効果が低減しやすい。
また、本発明の他の側面に係る発明は、トレッド面において周方向に延びる周方向溝と、前記周方向溝の溝底から周方向に沿って外径側へ傾斜した傾斜部を介して隆起した凸部と、前記傾斜部に位置する型割りのパーティングラインと、を備える空気入りタイヤを提供する。
本発明によれば、型割りのパーティングラインが周方向溝の溝底に形成した凸部の傾斜部に重複して位置している。これによって、タイヤ加硫成形用金型での加硫成形時に、生タイヤが傾斜部によって傾斜方向に案内されることになり、傾斜部に位置するパーティングラインを画定する隣接するセクタ間へのはみ出しが抑制されることになる。したがって、型割りのパーティングラインにおけるバリの発生が抑制された空気入りタイヤが得られる。
本発明に係るタイヤ加硫成形用金型及び空気入りタイヤによれば、隣接するセクタ間に設けられた凹部に膨出する生タイヤの隣接するセクタ間の型割り面へのはみ出しが抑制されるので、バリの発生を好適に抑制できる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形用金型のセクターモールドの一部を模式的に示す平面図。 図1のZ部を拡大して示す拡大図。 図1のセクタにおける型閉め時の生タイヤの流れを模式的に示す平面図。 従来例のセクタにおける型閉め時の生タイヤの流れを模式的に示す平面図。 凹部の変形例を模式的に示す平面図。 本発明の他の側面に係る空気入りタイヤのトレッド面の一部を模式的に示す斜視図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形用金型1の一部を模式的に示す平面図である。タイヤ加硫成形用金型1は、所謂セグメンテッドモールドであって、サイドウォール面を加硫成形する上下一対のサイドモールド(図示しない)と、この間に配置されてトレッド面を加硫成形するセクターモールド10と、を備えている。
セクターモールド10は、トレッド成形面11がタイヤ周方向に分割されて、タイヤ径方向内側(内径側)に移動して円環状を構成する型閉位置(図1)と、タイヤ径方向外側(外径側)に移動して生タイヤのセット及び加硫成形後の空気入りタイヤの取り出しを可能とする型開位置とに移動可能とされた、複数のセクタ20を有している。
セクタ20は、タイヤ周方向の両側面に位置する周方向端部が型割り面21とされ、型閉め位置においては型割り面21を介して隣接するセクタ20が互いに当接して平面視で円環状を構成するようになっている。セクタ20の内周面、すなわちトレッド成形面11には、加硫成形後の空気入りタイヤのトレッド面にタイヤ周方向に延びる周方向溝を形成するための突条30がタイヤ径方向内側へ突設されている。突条30は、型閉め位置に位置する隣接するセクタ20間に跨がってタイヤ周方向に延びており、セクタ20内においてタイヤ周方向に連続的又は断続的に延びている。
突条30の内周面31には、タイヤ径方向外側へ凹設された凹部40が形成されている。凹部40は、突条30のタイヤ幅方向にわたって形成されており、突条30の内周面31よりもタイヤ径方向外側に位置する底部41と、底部41のタイヤ周方向両端部と突条30の内周面31とを接続する傾斜部42と、を有している。傾斜部42は、突条30のタイヤ周方向に沿ってタイヤ径方向外側へ傾斜している。
傾斜部42は、型閉め位置において隣接するセクタ20,20間に跨がっており、すなわち、傾斜部42に、型割り面21が位置するようになっている。すなわち、図2を併せて参照して、隣接するセクタ20A,20Bの間に位置する傾斜部42は、一方のセクタ20Aに形成された傾斜部42Aと、他方のセクタ20Bに形成された傾斜部42Bとで、構成されている。
次に、図3及び図4を参照して、上記構成のタイヤ加硫成形用金型1による作用効果を説明する。
図3は、タイヤ加硫成形用金型1にセットされた生タイヤTを加硫成形するに際して、セクターモールド10を型閉め時において、凹部40における生タイヤTの流れを模式的に示している。図3に示すように、型閉め時において、生タイヤTは、セクタ20の突条30によって径方向内側へ押し込まれて、隣接するセクタ20,20に跨がって形成される凹部40に膨出する。
このとき、凹部40に膨出する生タイヤTは、傾斜部42によってタイヤ周方向に沿ってタイヤ径方向外側に傾斜した傾斜方向Sに案内される。また、底部41においては、生タイヤTは、タイヤ周方向の両側から傾斜部42を介して膨出する生タイヤのために、タイヤ径方向外側へ向かう、膨出方向Yへ膨出しようとする。
ここで、セクタ20間の型割り面21は、傾斜部42に位置しているが、傾斜部42においては、生タイヤTは、傾斜方向Sに案内されるようになっているので、傾斜方向Sとは異なるはみ出し方向Xへの流れが抑制されるようになっている。換言すれば、傾斜部42において、凹部40への生タイヤTの案内方向(すなわち傾斜方向S)と、隣接するセクタ20間へのはみ出し方向Xとが異なるので、隣接するセクタ20間の型割り面21への生タイヤTのはみ出しが抑制される。
これに対して、図4に示すように従来例に係るタイヤ加硫成形用金型100では、傾斜部142が、隣接するセクタ120の型割り面121に位置しておらず、底部141に型割り面121が位置している。この結果、底部141において、生タイヤTの膨出方向Yと、隣接するセクタ120間の型割り面121へのはみ出し方向Xとが一致しやすいので、底部141から隣接するセクタ120間への生タイヤTのはみ出しが生じやすい。
したがって、本実施形態のように、隣接するセクタ20間の型割り面21を、傾斜部42に位置させることによって、傾斜部42における生タイヤの流れ方向(傾斜方向S)と、隣接するセクタ20間へのはみ出し方向Xとを、異ならせることができる。この結果、セクタ20間への生タイヤTのはみ出しが抑制されて、この結果、バリの発生が抑制された空気入りタイヤが加硫成形される。
また、図6に示すように、タイヤ加硫成形用金型1によって加硫成形された空気入りタイヤ200では、トレッド面201上の型割りのパーティングラインPLが、周方向溝202の溝底203に形成された凸部205の傾斜部204に位置することになる。
なお、図1に示すように、凹部40の深さD、すなわち突条30の内周面31と凹部40の底部41との間のタイヤ径方向長さは、好ましくは、1mm以上1.6mm以下に設定されている。
これによって、凹部40の容量が、型閉時に膨出した生タイヤTを受け入れるのに適するように構成できるので、生タイヤTの凹部40からのはみ出しをより好適に抑制できる。凹部40の深さDが1mm未満である場合、凹部40の容積が不足しやすく膨出した生タイヤTが凹部40からはみ出しやすい。また、深さDが1.6mmより大きい場合、突条30によって加硫成形される周方向溝の溝深さが不足することになるので排水性が阻害されやすい。
また、凹部40のタイヤ周方向長さLは、好ましくは、深さDの4倍以上10倍以下に設定されている。
これによって、凹部40の容量が、型閉時に膨出した生タイヤTを受け入れるのに適するように構成できるので、生タイヤTの凹部40からのはみ出しをより好適に抑制できる。凹部40のタイヤ周方向長さLが深さDの4倍未満である場合、凹部40の容積が不足しやすく膨出した生タイヤTが凹部40からはみ出しやすい。また、タイヤ周方向長さLが深さDの10倍より大きい場合、凹部40が過度に大きくなるのでベアの要因になりやすい。
また、図2に示すように、傾斜部42は、タイヤ径方向外側へ進むほどの凹部40のタイヤ周方向長さが短くなるように、好ましくは、タイヤ径方向に対して40°以上60°以下の傾斜角度Aで傾斜している。
これによって、生タイヤTの凹部40への案内方向(傾斜方向S)と、隣接するセクタ20間へのはみ出し方向X(すなわちタイヤ径方向外側)と、を好適に異ならせることができるので、凹部40からのはみ出しをより好適に抑制できる。傾斜部42の傾斜角度Aが40°未満である場合、傾斜部42による生タイヤTの凹部40への案内作用が低減すると共に、凹部40の容積が減少するので、凹部40からのはみ出し抑制効果が低減しやすい。また、傾斜角度Aが60°より大きい場合、生タイヤTの凹部40への案内方向Sと、はみ出し方向Xとが、近接することになるので、凹部40からの生タイヤTのはみ出しの抑制効果が低減しやすい。
また、セクタ20の型割り面21は、好ましくは、傾斜部42のタイヤ周方向における40%以上60%以下の範囲に位置するように設定されている。すなわち、図2において、傾斜部42のタイヤ周方向長さ範囲をRとして、傾斜部42を、突条30の内周面31側からRの40%の長さの範囲R1と、底部41側からRの40%の長さの範囲R3と、R1とR3との間の範囲R2とに3分割したときに、セクタ20の型割り面21は範囲R2に位置しているのが好ましい。
これによって、型割り面21は、凹部40の基端部側(範囲R1)又は先端部側(範囲R3)ではなく、傾斜部42による生タイヤTの凹部40への案内が安定している範囲R2に位置することになる。これによって、生タイヤTを、はみ出し方向Xへのはみ出しを抑制しつつ、傾斜方向Sへ安定して案内できる。
これに対して、範囲R1では傾斜部42による生タイヤTの案内の初期状態であるため、十分に案内されておらず、範囲R3では、傾斜部42による生タイヤTの案内が傾斜方向Sから底部41の延在方向(すなわちタイヤ周方向)へと変化することになる。すなわち、傾斜部42のうち、範囲R1及びR3では、傾斜部42による生タイヤTの凹部40への案内が安定しておらず、かかる範囲R1,R3にセクタ20の型割り面21を位置させると、隣接するセクタ20間への生タイヤTのはみ出し抑制効果が低減しやすい。
また、上記実施形態では、凹部40を側面視で台形状(図1)に形成したが、これに限らない。すなわち、図5(a)に示す凹部401のように、互いに対向する傾斜部421,421で構成された側面視で三角形状に形成してもよく、また図5(b)に示す凹部402のように、傾斜部422を円弧状に形成してもよく、また図5(c)に示す凹部403のように、一方のみ傾斜部423を設けてもよい。すなわち、セクタ20の型割り面21を、凹部40の傾斜部42に位置するように構成すればよい。
次に、図6を参照して、本発明の他の側面に係る空気入りタイヤ200について説明する。図6は、空気入りタイヤ200のトレッド面201の一部を模式的に示す斜視図である。図6に示すように、空気入りタイヤ200は、トレッド面201においてタイヤ周方向に延びる周方向溝202と、周方向溝202の溝底203からタイヤ周方向に沿ってタイヤ径方向外側へ傾斜した傾斜部204を介して隆起した凸部205と、傾斜部204に位置する型割りのパーティングラインPLと、を備えている。
空気入りタイヤ200によれば、型割りのパーティングラインPLが周方向溝202の溝底203に形成した凸部205の傾斜部204に重複して位置している。これによって、タイヤ加硫成形用金型1に係る上記実施形態で説明したように、タイヤ加硫成形用金型での加硫成形時に、隣接するセクタ間における生タイヤが傾斜部によって傾斜方向に案内されることになり、隣接するセクタ間へのはみ出しが抑制されることになる。したがって、型割りのパーティングラインPLにおけるバリの発生が抑制された空気入りタイヤ200が加硫成形される。なお、凸部205を、トレッド面201の摩耗状態を判定するためのウェアインジケータとして構成してもよい。
1 タイヤ加硫成形用金型
10 セクターモールド
11 トレッド成形面
20 セクタ
21 型割り面
30 突条
31 内周面
40 凹部
41 底部
42 傾斜部
S 傾斜方向
X はみ出し方向

Claims (6)

  1. トレッド成形面が周方向に分割されて、内径側に移動して円環状を構成する型閉位置と外径側に移動した型開位置とに移動可能とされた、複数のセクタを、有するタイヤ加硫成形用金型であって、
    前記セクタは、
    前記トレッド成形面から内径側へ突設されて、周方向に延びる突条と、
    前記突条の内周面から外径側へ凹設された凹部と
    を備え、
    前記凹部は、前記内周面から周方向に沿って外径側に傾斜した傾斜部を有し、該傾斜部が前記型閉位置において隣接する前記セクタに跨がっている、タイヤ加硫成形用金型。
  2. 前記凹部の前記内周面からの深さは、1mm以上1.6mm以下である、
    請求項1に記載のタイヤ加硫成形用金型。
  3. 前記凹部の周方向長さは、前記凹部の深さの4倍以上10倍以下である、
    請求項1又は請求項2に記載のタイヤ加硫成形用金型。
  4. 前記傾斜部の径方向に対する傾斜角度は、40°以上60°以下である、
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のタイヤ加硫成形用金型。
  5. 前記セクタの周方向端部は、前記傾斜部の周方向における40%以上60%以下の範囲に位置している、
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のタイヤ加硫成形用金型。
  6. トレッド面において周方向に延びる周方向溝と、
    前記周方向溝の溝底から周方向に沿って外径側へ傾斜した傾斜部を介して隆起した凸部と、
    前記傾斜部に位置する型割りのパーティングラインと
    を備える空気入りタイヤ。
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