JP6742594B2 - タイヤ加硫用金型 - Google Patents
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Description
複数に分割されたトレッドセグメントと、上下1対のサイドプレートとを備え、前記トレッドセグメントと前記サイドプレートを合致させたときの割り位置に沿って環状の溝部が設けられているタイヤ加硫用金型であって、
前記割り位置を中心として、前記トレッドセグメント側に向かって10mm、かつ、前記サイドプレート側に向かって10mmの領域において、前記トレッドセグメントおよび前記サイドプレートのキャビティ面が径方向に対して所定の傾斜角度で傾斜していると共に、
前記環状の溝部の前記トレッドセグメント側の壁面と前記サイドプレート側の壁面の両方が、径方向に対して40〜80°の傾斜角度で傾斜しており、
前記溝部よりも径方向内側における前記サイドプレートのキャビティ面に、環状の第2溝部が少なくとも1本設けられており、
前記第2溝部の径方向外側の壁面と径方向内側の壁面の両方が、径方向に対して40〜80°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とするタイヤ加硫用金型である。
前記トレッドセグメントおよび前記サイドプレートのキャビティ面の径方向に対する所定の傾斜角度が、0〜40°であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記溝部の底面の幅が0.5〜1.5mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記溝部の上面の幅が1.0〜3.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記キャビティ面からの前記溝部の深さが0.5〜2.5mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記第2溝部が1〜5本形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記第2溝部の底面の幅が0.0〜1.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記第2溝部の上面の幅が0.5〜3.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
前記キャビティ面からの前記第2溝部の深さが0.5〜1.5mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型である。
本実施の形態に係る金型の基本的な構造は従来と同様である。即ち、本実施の形態に係る金型についても、図6に示す金型と同様に、周方向に複数に分割されたトレッドセグメント2と、上下1対のサイドプレート1を備えている。そして、閉状態にした際にトレッドセグメント2とサイドプレート1とが接触する位置に割り位置3が形成され、この割り位置3に環状の溝部が設けられている。
以下、本実施の形態に係る金型における特徴的な構造を具体的に説明する。
本実施の形態においては、図1に示すように、環状の溝部6のトレッドセグメント2側の壁面6aとサイドプレート1側の壁面6bの両方が、径方向Rに対して40〜80°の傾斜角度で傾斜していることを第1の特徴とする。
具体的には、図1に示すように、溝部6の両方の壁面6a、6bの内、トレッドセグメント2側の壁面6aを、金型の径方向Rに対して40〜80°の傾斜角度β1で傾斜させることにより、図4に示すように、閉動作中にローカバーTと接触するトレッドセグメント2の角2bの角度が従来よりも大きくなるため、ローカバーTのゴムがトレッドセグメント2の角2bに引っ掛ることなく閉動作を行うことができるようになる。
また、本実施の形態においては、溝部6のサイドプレート1側の壁面6bも、金型の径方向Rに対して40〜80°の傾斜角度β2で傾斜させている(図1参照)。これにより、図5に示すように、溝部6内のエアーをサイドプレート1の側の壁面6bの傾斜に沿って逃がしながら閉動作が行われるため、溝部6内へのエアーの閉じ込みの発生を防止して、加硫後のタイヤにベアが発生することを防止できる。
本実施の形態に係る金型は、図2に示すように、割り位置3近傍におけるキャビティ面1a、2aが0〜40°の傾斜角度α1で傾斜していることを第2の特徴とする。
以上のように、本実施の形態によれば、噛み込み防止のための溝部を割り位置に設けても、閉動作中のローカバーの引っ掛かりや、溝部へのエアーの閉じ込みが生じることがないため、従来よりも外観が優れた空気入りタイヤを製造することができる。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る金型では、上記した溝部6の他に、サイドプレート1のキャビティ面1aに環状の第2溝部8、10、12が設けられている。これらの第2溝部8、10、12は、上記した溝部6よりも径方向内側に設けられている。
(1)実施例1、2
上記した実施の形態に係る金型を用いてローカバーの加硫成形を行うことにより空気入りタイヤを製造した。なお、実施例1、2では、割り位置近傍における溝部の壁面の傾斜角度β1、β2を表1に示すように設定した。また、第2溝部の本数および壁面の傾斜角度β3についても表1に示すように設定した。
比較例では図7に示した従来の金型を用いてローカバーTの加硫成形を行った。なお、比較例の金型の溝部は、トレッドセグメント側およびサイドプレート側の両側の壁面の傾斜角度を90°に設定した。
(1)オーバースピューの発生に関する評価
実施例1、2および比較例で作製した空気入りタイヤについて、加硫成形中に金型の割り位置と接触していた部分を目視で観察し、オーバースピューの発生率を測定した。また、発生していたオーバースピューの長さと厚みをノギスを使って測定した。結果を表1に示す。
半加硫状態のタイヤ(ホットプレスカバー)を目視で観察し、金型の割り位置と接触していた部分の付近に金型による引っ掛かりの後が生じているか否かを評価すると共に、空気入りタイヤの内側のゴムに乱れが生じているか否かを評価した。結果を表1に示す。なお、ホットプレスカバーとは、セグメント閉時のカバーの状態を確認するために、ローカバーをシェイピングし金型を全閉して、直ぐに金型を開けたときのローカバーを言う。
作製後の空気入りタイヤについて、加硫成形中に金型の割り位置と接触していた部分を目視で観察し、ベアの発生率を測定した。結果を表1に示す。
1a サイドプレートのキャビティ面
2 トレッドセグメント
2a トレッドセグメントのキャビティ面
2b トレッドセグメントの角
3 割り位置
6、36 溝部
6a、6b 溝部の壁面
6c 溝部の底面
8、10、12 第2溝部
R 径方向
S1 直線
T ローカバー
α1 割り位置近傍におけるキャビティ面の傾斜角度
β1、β2 溝部の壁面の傾斜角度
β3 第2溝部の壁面の傾斜角度
Claims (9)
- 複数に分割されたトレッドセグメントと、上下1対のサイドプレートとを備え、前記トレッドセグメントと前記サイドプレートを合致させたときの割り位置に沿って環状の溝部が設けられているタイヤ加硫用金型であって、
前記割り位置を中心として、前記トレッドセグメント側に向かって10mm、かつ、前記サイドプレート側に向かって10mmの領域において、前記トレッドセグメントおよび前記サイドプレートのキャビティ面が径方向に対して所定の傾斜角度で傾斜していると共に、
前記環状の溝部の前記トレッドセグメント側の壁面と前記サイドプレート側の壁面の両方が、径方向に対して40〜80°の傾斜角度で傾斜しており、
前記溝部よりも径方向内側における前記サイドプレートのキャビティ面に、環状の第2溝部が少なくとも1本設けられており、
前記第2溝部の径方向外側の壁面と径方向内側の壁面の両方が、径方向に対して40〜80°の傾斜角度で傾斜していることを特徴とするタイヤ加硫用金型。 - 前記トレッドセグメントおよび前記サイドプレートのキャビティ面の径方向に対する所定の傾斜角度が、0〜40°であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記溝部の底面の幅が0.5〜1.5mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記溝部の上面の幅が1.0〜3.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記キャビティ面からの前記溝部の深さが0.5〜2.5mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記第2溝部が1〜5本形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記第2溝部の底面の幅が0.0〜1.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記第2溝部の上面の幅が0.5〜3.0mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
- 前記キャビティ面からの前記第2溝部の深さが0.5〜1.5mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用金型。
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