JP2021018872A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】プレイグニッションの発生を抑制しやすいスパークプラグを提供する。【解決手段】スパークプラグ1はハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5とを備える。接地電極5の立設部51は、ハウジング2から先端側へ立設している。ハウジング2は、部分的に内周側に突出するハウジング係止部を有する。絶縁碍子3は、ハウジング係止部の基端側の座面に係止される碍子係止部31を有する。ハウジング2の内周面におけるハウジング係止部よりも先端側の領域を先端筒面22とする。絶縁碍子3の外周面は、先端筒面22とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸Cからの最短距離D1がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部321を少なくとも1つ備える。突出部321の少なくとも1つは、プラグ中心軸Cとの並び方向が、立設部51とプラグ中心軸Cとの並び方向Xに交差する方向となるよう形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、スパークプラグに関する。
特許文献1には、プレイグニッションの発生を抑制するためのスパークプラグが開示されている。特許文献1に記載されたスパークプラグのハウジングは、スパークプラグが内燃機関に取り付けられた状態において燃焼室内に露出する先端筒部を有する。そして、先端筒部には、その外周面から内周面まで貫通する貫通孔が形成されている。当該貫通孔は、絶縁碍子の先端部に向かって開口している。これにより、貫通孔を通って絶縁碍子の先端部に流れる混合気の気流を確保し、絶縁碍子の先端部が高温化することに起因するプレイグニッションの発生を抑制しようとしている。
特開2017−157451号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、ハウジングと絶縁碍子の先端部との間に形成されるポケット内に混合気が滞留し、滞留した混合気が高温化し、プレイグニッションが発生することが懸念される。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、プレイグニッションの発生を抑制しやすいスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジング(2)と、
前記ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
先端部が突出するように前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
前記ハウジングに接続された接地電極(5)と、を備え、
前記接地電極は、前記ハウジングから先端側へ立設した立設部(51)と、前記立設部から内周側に延設されるとともに、前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する延設部(52)とを有し、
前記ハウジングは、部分的に内周側に突出するハウジング係止部(21)を有し、
前記絶縁碍子は、前記ハウジング係止部の基端側の座面(211)に係止される碍子係止部(31)を有し、
前記絶縁碍子の外周面は、前記ハウジングの内周面における前記ハウジング係止部よりも先端側の先端筒面(22)とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸(C)からの最短距離(D1)がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部(321)を少なくとも1つ備え、
前記突出部の少なくとも1つは、プラグ中心軸との並び方向が、前記立設部とプラグ中心軸との並び方向(X)に交差する方向となるよう形成されている、スパークプラグ(1)にある。
前記態様のスパークプラグにおいて、絶縁碍子の外周面は、先端筒面とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸からの最短距離がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部を少なくとも1つ備える。突出部の少なくとも1つは、プラグ中心軸との並び方向が、立設部とプラグ中心軸との並び方向に交差する方向となるよう形成されている。それゆえ、突出部は、ポケット内においてプラグ周方向に流れる混合気の気流に対して絞りとしての役割を果たし、ポケット内の流速を確保することができる。これにより、ポケット内の混合気の気流の停滞を防止し、ポケット内の掃気を促進することができる。その結果、ポケット内が高温化してプレイグニッションが発生することを抑制することができる。
以上のごとく、前記態様によれば、プレイグニッションの発生を抑制しやすいスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグのプラグ軸方向に平行な断面図。 実施形態1における、スパークプラグを先端側から見た図。 図1の、III−III線矢視断面図。 実施形態1における、スパークプラグを備えた内燃機関の断面図であって、ポケット内を流れる気流の説明をするための説明図。 実施形態1における、スパークプラグを備えた内燃機関を先端側から見た図であって、ポケット内を流れる気流の説明をするための説明図。 実施形態1における、スパークプラグのポケットを通るとともにプラグ軸方向に直交する断面であって、ポケットを周方向に流れる気流の説明をするための説明図。 実験例における、比較試料のプラグ軸方向に平行な断面図。 実験例における、試料1及び比較試料の、第一測定点及び第二測定点での流速の結果を示すグラフ。 実施形態2における、スパークプラグのプラグ軸方向に平行な断面図。 実施形態2における、スパークプラグを先端側から見た図。 図9の、XI−XI線矢視断面図。 実施形態3における、スパークプラグのプラグ軸方向に平行な断面図。 実施形態3における、スパークプラグを先端側から見た図。
(実施形態1)
スパークプラグの実施形態につき、図1〜図6を用いて説明する。
本形態のスパークプラグ1は、図1、図2に示すごとく、ハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5とを備える。ハウジング2は、筒状に形成されている。絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されており、筒状に形成されている。中心電極4は、その先端部が突出するよう絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5はハウジング2に接続されている。
図1に示すごとく、接地電極5は、立設部51と延設部52とを備える。立設部51は、ハウジング2から先端側へ立設している。なお、図3においては、立設部51の輪郭位置をプラグ軸方向Zに投影した投影線を二点鎖線で表している。延設部52は、立設部51から内周側に延設されるとともに、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。
ハウジング2は、部分的に内周側に突出するハウジング係止部21を有する。絶縁碍子3は、ハウジング係止部21の基端側の座面211に係止される碍子係止部31を有する。
ハウジング2の内周面におけるハウジング係止部21よりも先端側の領域を先端筒面22とする。このとき、絶縁碍子3の外周面は、先端筒面22とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸Cからの最短距離D1がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部321を少なくとも1つ備える。突出部321の少なくとも1つ(後述の第一突出部321a)は、プラグ中心軸Cとの並び方向が、立設部51とプラグ中心軸Cとの並び方向(以後X方向という。)に交差する方向となるよう形成されている。
以後、本形態につき詳説する。
スパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いることができる。プラグ軸方向Zにおけるスパークプラグ1の一端は、図示しない点火コイルと接続され、プラグ軸方向Zにおけるスパークプラグ1の他端は、内燃機関の燃焼室内に配される。
なお、スパークプラグ1の中心軸をプラグ中心軸Cという。また、プラグ軸方向Zとは、プラグ中心軸Cが延在する方向であり、以後Z方向という。また、Z方向の一方側であり、スパークプラグ1における点火コイルと接続される側(すなわち、図1の上側)を基端側といい、その反対側であり、スパークプラグ1における燃焼室内に配される側(すなわち、図1の下側)を先端側という。また、X方向とZ方向との双方に直交する方向をY方向という。また、スパークプラグ1の周方向をプラグ周方向といい、スパークプラグ1の径方向をプラグ径方向という。
ハウジング2は、鉄、ニッケル、鉄ニッケル合金、ステンレス等の耐熱性金属材料を筒状に形成してなる。スパークプラグ1は、ハウジング2において内燃機関のプラグホールに取り付けられる。
図1に示すごとく、ハウジング2の先端部の外周部には、取付ネジ部23が形成されている。図4に示すごとく、取付ネジ部23は、スパークプラグ1が取り付けられるエンジンヘッド11のプラグホールに形成された雌ネジ穴111に螺合できるよう構成されている。スパークプラグ1は、取付ネジ部23をプラグホールの雌ネジ穴111に螺合することにより、エンジンヘッド11に取り付けられる。スパークプラグ1がエンジンヘッド11に取り付けられた状態においては、スパークプラグ1の先端部が燃焼室内に曝される。
前述のごとく、ハウジング2の内周面のうち、ハウジング係止部21の先端位置から先端側の部位を先端筒面22とする。図1〜図3に示すごとく、先端筒面22は、円筒状に形成されている。先端筒面22は、Z方向の各位置において、同等の内径を有する。
図1に示すごとく、ハウジング2の内周面は、先端筒面22の基端側に隣接する位置に、ハウジング係止部21を有する。ハウジング係止部21は、ハウジング2の内周面の一部が先端筒面22の主面よりも内周側に突出している。ハウジング係止部21は、取付ネジ部23の内周側の部位に形成されている。ハウジング係止部21は、ハウジング2の内周面の全周にわたって形成されており、全体として円環状を呈している。
ハウジング係止部21の基端側の面である座面211は、Z方向の先端側へ向かうほど、プラグ径方向の内周側へ向かうテーパ状に形成されている。座面211は、プラグ周方向の全周にわたって形成されている。座面211は、円環状に形成されている。座面211は、パッキン6を介して絶縁碍子3を係止している。
絶縁碍子3は、アルミナ等の絶縁材を筒状に形成してなる。絶縁碍子3は、先端側の部位と基端側の部位とをハウジング2から突出させつつ、碍子係止部31においてハウジング2に保持されている。
碍子係止部31は、Z方向の先端側へ向かうほど、プラグ径方向の内周側へ向かうテーパ状に形成されている。碍子係止部31は、プラグ周方向の全周にわたって形成されている。碍子係止部31は、円環状に形成されている。ハウジング係止部21は、円環状の碍子係止部31とのシール性を確保すべく円環状に形成されている。
座面211と碍子係止部31との間に挟まれたパッキン6は、円環状を呈しており、全周にわたって座面211と碍子係止部31との双方に密着している。つまり、座面211と碍子係止部31との間は、パッキン6により、全周にわたってシールされている。絶縁碍子3は、碍子係止部31から先端側に形成された碍子脚部32を有する。
図1に示すごとく、碍子脚部32は、Z方向の先端側へ向かうほど外形が小さくなるよう形成されており、その先端部は、ハウジング2の先端から突出している。
碍子脚部32の外周面322は、少なくとも先端筒面22とプラグ径方向に対向する部位に、Z方向に直交する断面形状が凸多角形となる部位を有する。本形態において、碍子脚部32の外周面322は、Z方向の全体において、Z方向に直交する断面形状が凸多角形、具体的には略正三角形となるよう形成されている。
凸多角形とは、すべての内角のそれぞれが180°未満である多角形である。また、ここでいう凸多角形は、幾何学的に厳密な凸多角形だけではなく、例えば頂点間を結ぶ辺が直線ではなく、若干湾曲しているものや、辺間の角部が、辺同士を滑らかにつなぐ曲線状(アール状)に形成されているものも含む。つまり、凸多角形は、略凸多角形を含む概念である。以後、碍子脚部32のZ方向に直交する断面形状を、脚部断面という。図3に表れた碍子脚部32は、脚部断面の一例である。
図3に示すごとく、脚部断面において、碍子脚部32の外周面322は、略三角形状に形成されている。すなわち、脚部断面において、碍子脚部32の外周面322を構成する辺は、中央部が外周側に膨らむよう若干湾曲しており、そして、辺同士をつなぐ頂点部は、隣接する辺同士を滑らかにつなぐ曲線状に形成されている。
脚部断面において、碍子脚部32の外周面322は、その三角形状の頂点部が、突出部321を構成している。つまり、絶縁碍子3の外周面は、プラグ周方向の3か所に突出部321を備え、各突出部321は、脚部断面において曲線状に形成されている。また、突出部321は、Z方向における碍子脚部32の略全体にわたって形成されており、全体として曲面状に形成されている。前述のごとく、突出部321とプラグ中心軸Cとの間の最短距離D1は、当該突出部321にプラグ周方向の両側に隣接する部位とプラグ中心軸Cとの間の最短距離D2よりも大きい。これに伴い、突出部321と先端筒面22との間の最短距離D3は、当該突出部321にプラグ周方向の両側に隣接する部位と先端筒面22との間の最短距離D4よりも小さくなる。
図2に示すごとく、3つの突出部321のうちの2つの第一突出部321aは、プラグ中心軸Cと接地電極5の立設部51とを結ぶ仮想直線VLに対して、Y方向の両側の領域に配されている。これにより、各第一突出部321aとプラグ中心軸Cとの並び方向は、仮想直線VLに対して傾斜する方向となる。本形態において、2つの第一突出部321aは、プラグ周方向の立設部51の位置から30°〜150°の位置に配されている。そして、Z方向から見たとき、残りの1つの突出部321である第二突出部321bは、仮想直線VL上におけるプラグ中心軸Cに対して立設部51と反対側の領域に配されている。
図1に示すごとく、プラグ径方向のハウジング2と絶縁碍子3との間に、先端側が開放されたポケットPが形成されている。前述のごとく、ハウジング2の先端筒面22は、Z方向において一定の内径を有する一方、絶縁碍子3の碍子脚部32は、先端側に向かうほど外形が小さくなるよう形成されている。そのため、ポケットPにおける先端筒面22と碍子脚部32との間の部位は、基端側に向かうほど、Z方向に直交する断面積が小さくなっている。
また、本形態において、ハウジング2の先端筒面22は、円筒状に形成されている。一方、脚部断面において、碍子脚部32の外周面322は、三角形状に形成されている。それゆえ、図3に示すごとく、ポケットPは、プラグ周方向における碍子脚部32の突出部321が存在する領域の、プラグ径方向の寸法が最も小さくなる。
図1に示すごとく、絶縁碍子3の内側には、中心電極4が配されている。中心電極4は、Ni基合金等の導電材料からなる円柱体であり、内部にCu等の熱伝導性に優れた金属材料が配されている。中心電極4は、絶縁碍子3の先端の領域に配されており、絶縁碍子3に保持されている。中心電極4は、先端部を絶縁碍子3から先端側に突出させている。
また、ハウジング2の先端面には、接地電極5が接続されている。接地電極5は、中心電極4との間に、放電ギャップGを形成している。
接地電極5は、ハウジング2の先端面から先端側に向かってZ方向に形成された立設部51と、立設部51から屈曲部を介して内周側に向かってプラグ径方向に延設された延設部52とを備える。延設部52の一部は、中心電極4の先端面とZ方向に対向しており、Z方向における中心電極4の先端面と接地電極5との間に放電ギャップGが形成されている。スパークプラグ1は、放電ギャップGにおいて火花放電を行うことにより、燃焼室内の混合気に着火する。
図4に示すごとく、内燃機関におけるスパークプラグ1の取付姿勢は、エンジン点火時期に、スパークプラグ1の先端部周囲を通る混合気の主流MSの下流側が、プラグ中心軸Cに対する立設部51側となる姿勢である。スパークプラグ1がこの姿勢で内燃機関に取り付けられた場合、混合気の主流MSが立設部51に衝突して主流がポケットP内に導かれやすいことが分かっている。また、これに伴い、スパークプラグ1がこの姿勢で内燃機関に取り付けられた場合、ポケットP内に混合気が滞留しやすく、プレイグニッションの発生や、不完全燃焼によるカーボンの付着、堆積を招きやすいことが分かっている。そこで、本形態は、最もプレイグニッションの発生やカーボンの付着、堆積が懸念される姿勢で内燃機関に取り付けられた場合であっても、碍子脚部32に第一突出部311aを設けることで、ポケットP内の掃気を促進している。この原理の詳細は、後述する。
なお、前記主流MSの向きは、例えばスパークプラグ1が取り付けられる内燃機関の吸気バルブと排気バルブとが並ぶ向きとすることができる。また、内燃機関に対する、スパークプラグ1のプラグ周方向の姿勢は、例えば、ハウジング2の取付ネジ部23のネジの切り方等により、調整することができる。その他にも、例えば、取付ネジ部23の基端側に、エンジンヘッド11とハウジング2とで挟持されるスペーサ又はガスケットを配し、エンジンヘッド11に対するスパークプラグ1の螺合の止まり位置を調整することで、スパークプラグ1のプラグ周方向の姿勢を調整してもよい。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態のスパークプラグ1において、絶縁碍子3の外周面は、先端筒面22とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸Cからの最短距離D1がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部321を少なくとも1つ備える。突出部321の少なくとも1つは、プラグ中心軸Cとの並び方向が、立設部51とプラグ中心軸Cとの並び方向に交差する方向となるよう形成されている。それゆえ、突出部321は、ポケットP内においてプラグ周方向に流れる混合気の気流に対して絞りとしての役割を果たし、ポケットP内の流速を確保することができる。これにより、ポケットP内の混合気の気流の停滞を防止し、ポケットP内の掃気を促進することができる。その結果、ポケットP内が高温化してプレイグニッションが発生することを抑制することができる。この原理については、次のように推測することが可能である。
図4、図5に示すごとく、スパークプラグ1の先端部周囲を通る混合気の主流MSの下流側が、プラグ中心軸Cに対する立設部51側となる姿勢で取り付けられた場合、放電ギャップG周辺をX方向に通過する気流F1は、接地電極5の立設部51に衝突し、Z方向に沿うよう曲げられ、ポケットPの開放部からポケットPに進入する。ポケットPに進入した気流F2は、ポケットPの奥側に向かってZ方向に進入する。
ポケットPは、ポケットPの奥側に向かうほどZ方向に直交する断面積が小さくなるため、ポケットP内をポケットPの奥側に向かって進入する気流は、ポケットPの奥側(基端側)において、プラグ周方向に曲げられ、プラグ周方向の両側に流れるようになる。
ここで、図5、図6に示すごとく、ポケットPにおける第一突出部321aと先端筒面22との間の領域(図6において二点鎖線で囲った辺りの領域)においては、比較的狭く形成されている。そのため、ポケットPをプラグ周方向に流れる気流は、この領域で流れが絞られ、比較的早く流れる。これにより、ポケットPの奥側の流速が確保され、ポケットPの奥側に気流が滞留することが抑制される。
そして、プラグ周方向の両側に流れる気流F3は、ポケットPにおける、プラグ中心軸Cを挟んで立設部51と反対側の領域でぶつかり、図4、図5に示すごとく、次はポケットPの開放側に向かってZ方向に曲げられる。曲げられた気流F4は、ポケットPの開放部からポケットPの外部へ流出する。
以上の原理から、特にポケットP内の流速が確保され、ポケットP内の混合気の気流の停滞を防止し、ポケットP内の掃気を促進することができる。
また、絶縁碍子3の外周面における先端筒面22とプラグ径方向に対向する部位のZ方向に直交する断面形状は、凸多角形である。これにより、絶縁碍子3を複雑な形状に形成することなく、容易に突出部321を形成しやすい。
また、突出部321は、Z方向に直交する断面において、曲線状に形成されている。それゆえ、ポケットP内をプラグ周方向に流れる気流が、突出部321周囲を通過する際に気流が乱れることを抑制しやすい。
以上のごとく、本形態によれば、プレイグニッションの発生を抑制しやすいスパークプラグを提供することができる。
(実験例)
本例は、基本構造を実施形態1と同様とするスパークプラグ1である試料1と、図7に示すごとく、実施形態1に対して、脚部断面の碍子脚部32の外周面322の形状を円形としたスパークプラグ9である比較試料とにおいて、ポケットP内の気流の流速をシミュレーションにより確認した例である。
比較試料においても、碍子脚部32は、先端側に向かうほど外形が小さくなるよう形成されている。なお、比較試料は、脚部断面における碍子脚部32の外周面322の形状以外は、試料1と同様である。以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本例においては、各試料の先端部周囲に、プラグ中心軸Cに対する立設部51側が下流側となる向きの気流を流した場合において、ポケットP内に生じる気流の流速を確認した。本例において、各試料のポケットP内の2か所の測定点の流速を測定した。また、各試料の2か所の測定点は、プラグ周方向における立設部51が形成された位置に配された第一測定点Aと、プラグ周方向における立設部51から180°ずれた位置に配された第二測定点Bとである。各試料の2か所の測定点は、ハウジング係止部21の座面211の先端からZ方向に6mm離れたポケットP内の位置にある。
そして、クランク角度50°BTDCのときの、各試料の各測定点の流速を測定した。結果を図8に示す。なお、図8において、流速は、Z方向における基端側(すなわちポケットPの奥側)へ向かう気流の速度を正とし、その反対に向かう気流の速度を負とした。
図8から分かるように、本例においては、試料1の第一測定点Aの流速は、比較試料の第一測定点Aの流速に比べ、3.1m/s上昇した。また、試料1の第二測定点Bの流速は、比較試料の第二測定点Bの流速に比べ、10.8m/s上昇した。すなわち、試料1においては、第一測定点A、第二測定点Bのいずれにおいても、比較試料よりも流速が上昇したことが分かる。これは、試料1においては、ポケットPを流れるプラグ周方向の流速が確保された結果、第一測定点A、第二測定点Bのいずれにおいても気流の流速が確保されたものと考えられる。
(実施形態2)
本例は、図9〜図11に示すごとく、実施形態1と基本構造を同様としつつ、脚部断面における碍子脚部32の外周面322の形状を五角形にした形態である。
図11に示すごとく、脚部断面において、碍子脚部32の外周面322は、その五角形状の頂点部が突出部321を構成している。つまり、碍子脚部32の外周面322は、プラグ周方向の5か所に突出部321を備える。本形態において、脚部断面における碍子脚部32の外周面322は、正五角形状を呈しているが、実施形態1と同様、頂点部が曲線状に形成されていたり、辺部が湾曲していたりしてもよい。
図10に示すごとく、5つの突出部321のうちの4つの第一突出部321aは、プラグ中心軸Cと接地電極5の立設部51とを結ぶ仮想直線VLに対して、Y方向の両側の領域に2つずつ配されている。これにより、各第一突出部321aとプラグ中心軸Cとの並び方向は、仮想直線VLに対して傾斜する方向となる。そして、Z方向から見たとき、残りの1つの突出部321である第二突出部321bは、仮想直線VL上におけるプラグ中心軸Cに対して立設部51側の領域に配されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図12、図13に示すごとく、実施形態1と基本構造を同様にしつつ、プラグ周方向の絶縁碍子3の姿勢を変更した形態である。
図13に示すごとく、本形態において、3つの突出部321のうちの2つの突出部321は、プラグ中心軸Cと接地電極5とを結ぶ仮想直線VLに対してY方向の一方側に配されている。そして、残りの1つの突出部321は、仮想直線VLに対してY方向の他方側に配されている。仮想直線VLに対してY方向の他方側に配された1つの突出部321とプラグ中心軸Cとを結ぶ直線は、仮想直線VLに対して直交している。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、絶縁碍子3における少なくとも先端筒面に対向する部位の断面は、楕円形状等、前記各実施形態で示した以外の他の形状を採用することも可能である。
1 スパークプラグ
2 ハウジング
3 絶縁碍子
4 中心電極
5 接地電極
51 立設部
52 延設部
21 ハウジング係止部
22 先端筒面
321 突出部

Claims (3)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    前記ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部が突出するように前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
    前記ハウジングに接続された接地電極(5)と、を備え、
    前記接地電極は、前記ハウジングから先端側へ立設した立設部(51)と、前記立設部から内周側に延設されるとともに、前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する延設部(52)とを有し、
    前記ハウジングは、部分的に内周側に突出するハウジング係止部(21)を有し、
    前記絶縁碍子は、前記ハウジング係止部の基端側の座面(211)に係止される碍子係止部(31)を有し、
    前記絶縁碍子の外周面は、前記ハウジングの内周面における前記ハウジング係止部よりも先端側の先端筒面(22)とプラグ径方向に対向する部位に、プラグ中心軸(C)からの最短距離(D1)がプラグ周方向の両側に隣接する部位よりも大きくなる突出部(321)を少なくとも1つ備え、
    前記突出部の少なくとも1つは、プラグ中心軸との並び方向が、前記立設部とプラグ中心軸との並び方向(X)に交差する方向となるよう形成されている、スパークプラグ(1)。
  2. 前記絶縁碍子の外周面における前記先端筒面とプラグ径方向に対向する部位のプラグ軸方向(Z)に直交する断面形状は、凸多角形である、請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記突出部は、プラグ軸方向に直交する断面において、曲線状に形成されている、請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
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