JP2021015876A - 被加工物の検査方法及びレーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物をレーザービームで加工する前に、被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定する。【解決手段】レーザービームにより被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定する被加工物の検査方法であって、第1の被加工物の表面側に設けられたパターンを第1の被加工物の裏面側から赤外線カメラで撮影することにより取得された画像を、基準画像として記憶部に記憶する基準画像記憶ステップと、第2の被加工物の裏面側から第2の被加工物の表面側を赤外線カメラで撮影することにより、比較画像を取得する比較画像取得ステップと、基準画像と比較画像との類似度合を算出して、類似度合が低い場合、レーザービームを用いて第2の被加工物に改質層を形成できないと判定し、類似度合が高い場合、レーザービームを用いて第2の被加工物に改質層が形成可能であると判定する判定ステップと、を備える被加工物の検査方法を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザービームにより被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定する被加工物の検査方法、及び、レーザービームにより被加工物の内部に改質層が形成可能か否かを判定するレーザー加工装置に関する。
シリコン等で形成された半導体ウェーハの表面側にデバイスが形成されたデバイスウェーハ、サファイア基板の表面側に発光デバイスが形成された光デバイスウェーハ等の被加工物にレーザービームを照射して、被加工物の内部に破断起点となる改質層を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
被加工物の内部に改質層を形成する際には、例えば、レーザー加工装置が用いられる。レーザー加工装置は、デバイス等が形成されている表面側を吸引して保持するチャックテーブルを備える。チャックテーブルの上方には、被加工物を透過する波長のレーザービームを照射可能なレーザービーム照射ユニットが設けられている。
改質層を形成するときには、被加工物の表面側をチャックテーブルで保持して、表面側とは反対側に位置する裏面側から被加工物にレーザービームを照射することにより、被加工物の内部にレーザービームを集光させる。
この状態で、被加工物の表面側に設定されている分割予定ラインに沿って、チャックテーブルと被加工物とを相対的に移動させることにより、被加工物の内部に分割予定ラインに沿う改質層が形成される。改質層が形成された領域は、被加工物の他の領域よりも脆くなるので、改質層を破断起点として被加工物を分割し易くなる。例えば、被加工物の内部に改質層を形成した後、被加工物に応力を加えることで、被加工物を複数のチップに分割できる。
しかし、被加工物の裏面側には、酸化物層及び金属層等の複数の層が形成されており、各層の厚さ、材料等の差異に起因して、レーザービームの反射、散乱等が生じる場合がある。レーザービームの反射、散乱等が生じると、被加工物の内部に改質層が形成され難くなる。
被加工物の裏面側に形成された各層の厚さ等の差異は、作業者が目で見ただけでは分らない。また、厚さ、材料等の差異をレーザー加工前に検出するのは時間もコストもかかる。それゆえ、通常は、裏面側に形成された各層の厚さ等の差異をレーザー加工前に検出することなく、上述のレーザー加工装置を用いて複数の被加工物を加工する。
特開2002−192370号公報
しかし、被加工物の内部に改質層が形成されていないことが加工後に発覚した場合、レーザー加工に費やした作業時間が無駄になるという問題や、被加工物が分割されないのでチップの製造が停止するという問題がある。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、被加工物をレーザービームで加工する前に、被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定することを目的とする。
本発明の一態様によれば、板状の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物に、該被加工物を透過する波長を有するレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を撮影する赤外線カメラと、該赤外線カメラで撮影した画像情報を記憶する記憶部と、を備えるレーザー加工装置を用いて、該レーザービームにより該被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定する被加工物の検査方法であって、基準となる第1の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第1の被加工物の該表面側に設けられたパターンを該第1の被加工物の裏面側から該赤外線カメラで撮影することにより取得された画像を、基準画像として該記憶部に記憶する基準画像記憶ステップと、検査対象となる第2の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第2の被加工物の裏面側から該第2の被加工物の該表面側を該赤外線カメラで撮影することにより、比較画像を取得する比較画像取得ステップと、該基準画像と該比較画像との類似度合を算出して、該類似度合が低い場合、該レーザービームが該第2の被加工物の裏面から該第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値未満であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成できないと判定し、該類似度合が高い場合、該透過率が該所定値以上であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層が形成可能であると判定する判定ステップと、を備える被加工物の検査方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、板状の被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物に、該被加工物を透過する波長を有するレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を撮影する赤外線カメラと、該レーザービームにより該被加工物の内部に改質層が形成可能か否かを判定する判定ユニットと、を備え、該判定ユニットは、基準となる第1の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第1の被加工物の該表面側に設けられたパターンを該第1の被加工物の裏面側から該赤外線カメラで撮影することにより取得された基準画像が記憶される記憶部と、検査対象となる第2の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第2の被加工物の裏面側から該第2の被加工物の該表面側を該赤外線カメラで撮影することにより取得された比較画像と、該基準画像との類似度合を算出して、該類似度合が低い場合、該レーザービームが該第2の被加工物の裏面から該第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値未満であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成できないと判定し、該類似度合が高い場合、該透過率が該所定値以上であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層が形成可能であると判定する判定部と、を有するレーザー加工装置が提供される。
好ましくは、該複数の分割予定ラインのうち少なくとも一つの分割予定ラインの位置を検出するために、該赤外線カメラは、該被加工物の表面側において複数の分割予定ラインにより区画された複数の領域のそれぞれにデバイスが設けられたデバイス領域に形成されている第1のパターンを撮影し、該レーザービームにより該被加工物の内部に該改質層が形成可能か否かを該判定部が判定するために、該赤外線カメラは、該第1のパターンと、該デバイス領域の周囲を囲む外周余剰領域に形成されている第2のパターンとの少なくともいずれかを撮影する。
また、好ましくは、該レーザー加工装置は、該レーザービーム照射ユニットの動作を制御する制御ユニットを備え、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成可能であると該判定ユニットが判定した場合に、該第2の被加工物を該レーザービームで加工する様に、該制御ユニットは該レーザービーム照射ユニットを制御する。
本発明の一態様に係る被加工物の検査方法では、まず、基準となる第1の被加工物の表面側をチャックテーブルで保持した状態で、第1の被加工物の表面側に設けられたパターンを裏面側から赤外線カメラで撮影することにより画像を取得する。この画像は、基準画像として記憶部に記憶される(基準画像記憶ステップ)。
次に、検査対象となる第2の被加工物の表面側をチャックテーブルで保持した状態で、第2の被加工物の裏面側から表面側を赤外線カメラで撮影することにより、比較画像を取得する(比較画像取得ステップ)。
レーザー加工前に、第2の被加工物の裏面側から表面側を赤外線カメラで撮影することで、赤外線カメラで使用される赤外線と同程度の波長のレーザービームが、第2の被加工物の裏面側で反射等されずに透過するか否かを判定する。具体的には、基準画像と比較画像との類似度合を算出する。
類似度合が低い場合、レーザービームが第2の被加工物の裏面から第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値未満であり、レーザービームを用いて第2の被加工物に改質層を形成できないと判定される(判定ステップ)。これに対して、類似度合が高い場合、レーザービームが第2の被加工物の裏面から第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値以上であり、レーザービームを用いて第2の被加工物に改質層が形成可能であると判定される(判定ステップ)。
この様に、画像の類似度合を算出することで、レーザー加工前に第2の被加工物の内部に改質層が形成可能か否かを判定するので、第2の被加工物にレーザービームを照射したにも関わらず内部に改質層が形成されていないという事態を回避できる。
レーザー加工装置の斜視図である。 ウェーハユニットの斜視図である。 図3(A)は基準となる第1のウェーハの表面側を撮影するときのチャックテーブル等の一部断面側面図であり、図3(B)は基準画像を示す図である。 図4(A)は検査対象となる第2のウェーハを撮影するときのチャックテーブル等の一部断面側面図であり、図4(B)は第1の比較画像を示す図である。 図5(A)は第2の比較画像を示す図であり、図5(B)は第3の比較画像を示す図である。 ウェーハの検査方法を示すフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、レーザー加工装置2の斜視図である。レーザー加工装置2は、各構造を支持又は収容する基台4を備える。
基台4の前後方向の後方側、即ち、Y軸方向(割り出し送り方向)の一端側には、X軸方向(加工送り方向)及びZ軸方向(鉛直方向、高さ方向)に沿う平面を含む壁状の支持構造6が設けられている。
支持構造6から離れた基台4の前方側の角部には、上方に突き出た突出部4aが設けられている。突出部4aの内部には空間が形成されており、この空間には、カセットエレベータ8が設けられている。
カセットエレベータ8の上面には、カセット10が載せられる。カセット10には、レーザー加工装置2で同様に加工される複数のウェーハユニット11が収容される。ここで、図2を参照して、ウェーハユニット11について説明する。
図2は、ウェーハユニット11の斜視図である。ウェーハユニット11は、円盤状のウェーハ(被加工物)13を含む。但し、ウェーハ13の形状は、円盤状に限定されず、矩形の板状であってもよい。
本実施形態のウェーハ13は、シリコン(Si)で形成された基板を有する。しかし、ウェーハ13は、シリコン以外の材料で形成された基板を有してもよい。例えば、ウェーハ13を構成する基板は、ガリウムヒ素(GaAs)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)、サファイア(Al)のいずれかの材料で形成されてもよい。
ウェーハ13の表面13a側には、デバイス領域17が設けられている。デバイス領域17は、互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)15で複数の領域に区画されており、各領域にはIC、LED、SAWフィルタ等のデバイス17aが設けられている。
各デバイス17aには、十字等の幾何学的形状を有する所定のパターンである第1のターゲットパターン(第1のパターン)17bが形成されている。なお、図2では、1つの第1のターゲットパターン17bを示しているが、第1のターゲットパターン17bは、各デバイス17aに形成されている。また、図2では、第1のターゲットパターン17bを簡略化して示している。
第1のターゲットパターン17bは、キーパターンとも呼ばれる。第1のターゲットパターン17bは、例えば、分割予定ライン15の位置(即ち、座標)を検出する、アライメントに利用される。
分割予定ライン15は、第1方向に沿う複数の第1分割予定ラインと、第1方向に垂直な第2方向に沿う複数の第2分割予定ラインとを含む。隣接する2本の第1分割予定ラインの間隔、及び、隣接する2本の第2分割予定ラインの間隔は、それぞれ略一定である。
ウェーハ13の表面13a側には、デバイス領域17の周囲を囲む様に、外周余剰領域19が設けられている。外周余剰領域19には、デバイス17aが形成されていない。外周余剰領域19のうち、ウェーハ13の外周端部に設けられているノッチ(切り欠き)13cの近傍には、第2のターゲットパターン(第2のパターン)19aが形成されている。
第2のターゲットパターン19aは、例えば、紫外線(UV)波長を有するレーザービームを表面13aに照射することで形成されたドット状の加工痕や、表面13aをフォトリソグラフィにより加工することで形成された文字、記号、バーコード等の所定パターンである。なお、図2では、第2のターゲットパターン19aを簡略化して示している。
ウェーハ13の表面13a側には、ウェーハ13の径よりも大きい径を有する円形のダイシングテープ(粘着テープ)21が貼り付けられる。ダイシングテープ21は、例えば、基材層及び粘着層(糊層)の積層構造を有する。
基材層は、例えば、ポリオレフィン(PO)で形成されている。基材層の一面の一部又は全体には、粘着層が形成されている。粘着層は、例えば、紫外線硬化型の樹脂である。但し、ダイシングテープ21は、基材層及び粘着層の積層構造に限定されない。
例えば、ダイシングテープ21は基材層のみを有してもよい。この場合、ウェーハ13の表面13a側に基材層を熱圧着することで、表面13a側にダイシングテープ21が貼り付けられる。
ダイシングテープ21の外周部には、金属製の環状のフレーム23の一面側が貼り付けられる。この様にして、ウェーハ13がダイシングテープ21を介してフレーム23に支持されたウェーハユニット11が形成される。
ウェーハユニット11では、ウェーハ13の表面13a側がダイシングテープ21に接しているのに対して、ウェーハ13の裏面13b側は外部に露出している。この裏面13b側には、酸化物層及び金属層等の複数の層(不図示)が形成されている。
図1に戻り、レーザー加工装置2の他の構成を説明する。突出部4aの後方側には、突出部4aの上面に載置されたカセット10から搬出されたウェーハユニット11を仮置きするための仮置き機構12が設けられている。
仮置き機構12は、Y軸方向に平行な状態を維持しながら、互いに近づいたり離れたりする一対のガイドレール12a,12bを含む。各ガイドレール12a,12bは、ウェーハユニット11をX軸方向で挟むことにより、ウェーハユニット11のX軸方向の位置を調整する。
基台4の略中央には、移動機構(加工送り機構、割り出し送り機構)16が設けられている。移動機構16は、基台4の上面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備える。
Y軸ガイドレール18には、Y軸移動テーブル20がスライド可能な態様で取り付けられている。Y軸移動テーブル20の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール18に平行なY軸ボールネジ22が回転可能な態様で結合されている。
Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ24が連結されている。Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動テーブル20の表面(上面)には、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール26が設けられている。X軸ガイドレール26には、X軸移動テーブル28がスライド可能な態様で取り付けられている。
X軸移動テーブル28の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール26に平行なX軸ボールネジ30が回転可能な態様で結合されている。
X軸ボールネジ30の一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールネジ30を回転させれば、X軸移動テーブル28は、X軸ガイドレール26に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル28の表面側(上面側)には、θテーブル32が設けられている。θテーブル32の上部には、テーブルベース(不図示)が連結されており、このテーブルベース上には、チャックテーブル34が連結されている。
チャックテーブル34は、θテーブル32に設けられたモータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。
チャックテーブル34の上面は、ウェーハユニット11を吸引して保持する保持面34aとなっている。保持面34aは、チャックテーブル34、θテーブル32等の内部に形成された流路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
チャックテーブル34の周囲には、ウェーハユニット11のフレーム23を固定するための複数のクランプ36が設けられている。クランプ36は、例えば、チャックテーブル34を上面視した場合にチャックテーブル34の四方に設けられる。
支持構造6には、表面(前面)から突出する支持アーム6aが設けられている。この支持アーム6aの先端部には、下方に向けてレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニット38が設けられている。
レーザービーム照射ユニット38は、ウェーハ13を透過する波長のレーザービームをパルス発振するレーザー発振器(不図示)を備える。例えば、ウェーハ13を構成する基板がシリコンで形成されている本実施形態では、1064nm、1300nm等の赤外線(IR)の波長を有するレーザービームをパルス発振するレーザー発振器が用いられる。
また、レーザービーム照射ユニット38は、レーザー発振器からパルス発振されたレーザービーム(パルスレーザービーム)を集光する集光器(不図示)を備える。集光器から出射されたパルスレーザービームは、保持面34aに向けて照射される。
レーザービーム照射ユニット38のX軸方向に隣接する位置には、カメラユニット40が設けられている。カメラユニット40は、赤外線カメラ40aを有する(図3(A)参照)。赤外線カメラ40aは、レンズ40bと赤外線センサ40cとを含む。
カメラユニット40は、赤外線光源(不図示)から出射された赤外線(例えば、700nm以上1400nm以下の範囲から選択された所定の波長を有する近赤外線)を、レンズ40bへ導くためのハーフミラー(不図示)を含む。ハーフミラーで反射された赤外線は、レンズ40bから被写体(例えば、ウェーハ13)へ出射される。
被写体からの反射光が、レンズ40b及びハーフミラーを経て赤外線センサ40cで受光されることにより、被写体は赤外線で撮影される。例えば、ウェーハ13の表面13a側がチャックテーブル34で保持され、裏面13b側が露出されている場合に、カメラユニット40を用いてウェーハ13の裏面13b側から表面13a側を撮影できる。
レーザービーム照射ユニット38で加工されたウェーハユニット11は、搬送機構14によってチャックテーブル34から洗浄ユニット42へと搬送される。洗浄ユニット42は、ウェーハユニット11を固定するスピンナテーブル44を備える。
スピンナテーブル44の下部には、スピンナテーブル44を所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。また、スピンナテーブル44の上方には、ウェーハユニット11に向けて洗浄用の流体(例えば、水とエアーとを混合した二流体)を噴射する噴射ノズル46が設けられている。
スピンナテーブル44を回転させて、噴射ノズル46から洗浄用の流体を噴射することで、ウェーハユニット11を洗浄できる。なお、ウェーハ13の内部に改質層を形成する場合、レーザー加工により加工屑は生じないので、レーザー加工後にウェーハユニット11を洗浄しなくてもよい。レーザー加工後のウェーハユニット11は、搬送機構14で仮置き機構12に載置され、その後、カセット10に収容される。
レーザー加工装置2には、制御ユニット50が接続されている。制御ユニット50は、搬送機構14、移動機構16、チャックテーブル34、レーザービーム照射ユニット38、カメラユニット40等の各構成要素の動作を制御する。制御ユニット50は、ウェーハユニット11の加工に必要な一連の工程に合わせて、各構成要素を制御する。
制御ユニット50は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、フラッシュメモリ等の記憶装置を含むコンピュータによって構成される。記憶装置に記憶されるプログラム等のソフトウェアに従い処理装置を動作させることによって、制御ユニット50は、ソフトウェアと処理装置(ハードウェア資源)とが協働した具体的手段として機能する。
制御ユニット50は、判定ユニット52を有する。判定ユニット52は、赤外線カメラ40a等で撮影された画像情報を記憶する記憶部54を含む。記憶部54は、例えば、上述の記憶装置の一部である。また、判定ユニット52は、記憶部54に記憶された画像に基づいて画像が所定の条件を満たすか否かを判定する判定部56を更に含む。
本実施形態の判定部56は、例えば、上述のCPU等の処理装置に読み込まれることで実行されるプログラム等のソフトウェアである。なお、判定部56は、ソフトウェアに限定されず、特定用途向け集積回路(ASIC)等のハードウェアであってもよい。
次に、上述したレーザー加工装置2を用いて、レーザービームによりウェーハ13の内部に改質層を形成可能か否か判定するウェーハ13の検査方法について説明する。図6は、ウェーハ13の検査方法を示すフロー図である。
まず、第1のウェーハ13−1(第1の被加工物)を有する第1のウェーハユニット11−1がカセット10から仮置き機構12へ搬送される。そして、搬送機構14等を用いて、チャックテーブル34の保持面34aに第1のウェーハユニット11−1を載置し、第1のウェーハ13−1の表面13a側を保持面34aで保持する。
次に、赤外線カメラ40aが撮影する表面13a側の所定の座標領域を、作業者が制御ユニット50に指示する。例えば、作業者は、外周余剰領域19のノッチ13c近傍に位置する座標領域を撮影する様に、タッチパネル等の入出力部(不図示)を介して、制御ユニット50に指示する。その後、赤外線カメラ40aが、裏面13b側から、指示された所定の座標領域を撮影する(図3(A)参照)。
これにより、表面13a側を撮影して、第2のターゲットパターン19aを含む画像を取得する。仮に、取得された画像において、第2のターゲットパターン19aが鮮明でない場合、裏面13b側から照射される赤外線カメラ40aで用いられる赤外線と同程度の波長を有するレーザービームも、裏面13b側で反射、散乱等され、レーザービームの透過率が所定値未満となる可能性が高い。
それゆえ、第2のターゲットパターン19aが鮮明でない場合、第1のウェーハ13−1の内部に改質層が形成されない可能性が高いので、第1のウェーハ13−1に対してレーザー加工は行われない。これに対して、第2のターゲットパターン19aが鮮明である場合、レーザービームは、裏面13b側で反射、散乱等されずに、透過率が所定値以上となる可能性が高い。それゆえ、第1のウェーハ13−1の内部に改質層が形成される可能性が高い。
第2のターゲットパターン19aが鮮明である場合、第2のターゲットパターン19aが撮影された画像は、基準画像A(図3(B)参照)として利用される。この基準画像Aは、記憶部54に記憶される(基準画像記憶ステップ(S10))。
第1のウェーハ13−1の画像が基準画像Aとなる場合、第1のウェーハ13−1は、他のウェーハ13の基準として利用される。図3(A)は、基準となる第1のウェーハ13−1の表面13a側を撮影するときのチャックテーブル34等の一部断面側面図であり、図3(B)は、基準画像Aを示す図である。基準画像Aは、例えば、入出力部に表示される。
基準画像Aが取得された後、作業者は、入出力部を通じて制御ユニット50にレーザー加工を行う旨の指示を送る。これにより、レーザービーム照射ユニット38を用いて第1のウェーハ13−1のレーザー加工が行われる。
レーザー加工では、まず、赤外線カメラ40aでデバイス領域17に位置する第1のターゲットパターン17bを撮影する。第1のターゲットパターン17bから第1分割予定ラインまでの距離は定められているので、第1のターゲットパターン17bを含む画像に基づいて、第1分割予定ラインの位置が検出される。
次に、レーザービームの集光点が第1のウェーハ13−1の内部の所定の深さ位置となる様に、レーザービーム照射ユニット38の集光器の高さ位置を調整する。これと共に、第1のウェーハ13−1の複数の分割予定ライン15のうち第1分割予定ラインがX軸方向と平行になる様に、チャックテーブル34の回転角度を調整する。
そして、チャックテーブル34をX軸方向に移動させることにより、第1分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射する。これにより、第1のウェーハ13−1の内部の第1の深さに、脆弱層として機能する改質層を形成する。
その後、集光器の高さ位置を変えることにより、レーザービームの集光点の深さ位置を変える。そして、チャックテーブル34をX軸方向に移動させることにより、第1分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射する。これにより、第1のウェーハ13−1の内部の第2の深さに、更に改質層を形成する。
なお、1つの分割予定ライン15に沿って形成される改質層の数は、2つに限定されない。1つの改質層又は異なる深さの3つ以上の改質層を、1つの分割予定ライン15に沿って形成してもよい。
1つの第1分割予定ラインに沿って1以上の改質層を形成した後、Y軸方向に所定長さだけ割り出し送りして、1つの第1分割予定ラインに隣接する他の第1分割予定ラインに沿って同様に1以上の改質層を形成する。
全ての第1分割予定ラインに沿って1以上の改質層を形成した後、第2分割予定ラインがX軸方向と平行になる様に、チャックテーブル34を90度回転させる。そして、全ての第2分割予定ラインに沿って1以上の改質層を形成する。
次に、第1のウェーハユニット11−1をカセット10に収容する。そして、第2のウェーハユニット11−2をチャックテーブル34へ搬送し、第2のウェーハユニット11−2における第2のウェーハ13−2(第2の被加工物)の表面13a側を保持面34aで保持する。
その後、赤外線カメラ40aを用いて、裏面13b側から第2のウェーハ13−2を撮影する(図4(A)参照)(比較画像取得ステップ(S20))。このとき、S10で指示された所定の座標領域を撮影する様に、赤外線カメラ40aの位置を調整して、第2のウェーハ13−2を撮影し、第1の比較画像B1を取得する(図4(B)参照)。
取得された第1の比較画像B1は、記憶部54に記憶される。第2のウェーハ13−2の画像は、基準画像Aと比較される第1の比較画像B1として利用される。つまり、第2のウェーハ13−2は、画像比較による検査が行われる検査対象のウェーハとなる。
図4(A)は、検査対象となる第2のウェーハ13−2を撮影するときのチャックテーブル34等の一部断面側面図であり、図4(B)は、第1の比較画像B1を示す図である。
第2のターゲットパターン19aの形状は、第2のウェーハ13−2と第1のウェーハ13−1とで同じである。しかし、第2のウェーハ13−2の裏面13b側から照射される赤外線が第2のウェーハ13−2を透過する透過率は、赤外線が第1のウェーハ13−1を透過する透過率と異なる場合がある。この透過率の差異に起因して、第1の比較画像B1が、基準画像Aと異なる場合がある。
そこで、比較画像取得ステップ(S20)後に、基準画像Aと第1の比較画像B1とを比較する。画像を比較する場合には、基準画像Aと第1の比較画像B1との類似度合を示す数値を用いる。この数値は、例えば、画像の輪郭の鮮明さ(シャープさ)を示す第1の数値C1と、濃淡を数値化した第2の数値C2とから成る。
第1の数値C1は、例えば、輪郭に欠けがある場合や、輪郭の一部がぼやけている場合に低くなる。これに対して、第1の数値C1は、輪郭に欠けがない場合や、輪郭がぼやけていない場合に高くなる。第1の数値C1は、例えば、所定のパターンマッチングのアルゴリズムを用いて、2つの画像が一致している度合いを点数化することで得られる。
第2の数値C2は、例えば、画像を構成する各画素(ピクセル)の濃淡を所定数(例えば、256段階)の諧調で数値化し、各画素における数値の総和を求めることにより算出される。
本実施形態では、画素が濃いほど数値が高く、画素が淡いほど数値が低くなる様に設定する。この場合に、淡い画素が多い画像では第2の数値C2は低くなり、濃い画素が多い画像では第2の数値C2は高くなる。
第1の数値C1及び第2の数値C2は、例えば、判定部56により算出される。判定部56は更に、第1の数値C1と第2の数値C2との積により算出された値(Q値)を算出する。但し、各数値の算出は、判定部56に限定されず、制御ユニット50における判定部56以外の構成要素により実行されてもよい。
基準画像AのQ値と、第1の比較画像B1のQ値とを用いて、画像同士の類似度合が、判定部56により判定される。本実施形態では、基準画像AのQ値を100と規格化した上で、第1の比較画像B1等の比較画像のQ値が所定の閾値以上か、又は、所定の閾値未満かを、判定部56が判定する。
所定の閾値は、例えば、作業者により設定される。なお、これに代えて、所定の閾値は、レーザー加工装置2に予め登録されていてもよい。本実施形態では、Q値における閾値は80と設定されるが、ウェーハ13の材料等に応じて閾値は適宜変更されてもよい。
第1の比較画像B1のQ値が所定の閾値以上である場合、判定部56は、基準画像Aと第1の比較画像B1との類似度合が高いと判定する。この場合、レーザービームが第2のウェーハ13−2の裏面13bから内部に透過する透過率が所定値以上であり、レーザービームを用いて第2のウェーハ13−2に改質層が形成可能であると、判定部56は判定する(判定ステップ(S30))。
この様に、本実施形態では、レーザー加工前に第2のウェーハ13−2の内部に改質層が形成可能か否かを、画像を用いて簡易的に判定できる。これにより、第2のウェーハ13−2にレーザービームを照射したにも関わらず第2のウェーハ13−2の内部に改質層が形成されていないという事態を回避できる。
また、本実施形態では、表面13a側のパターンの撮影に加えて、分割予定ライン15の検出を、赤外線カメラ40aで行う。それゆえ、分割予定ライン15の検出と表面13a側のパターンの撮影とで別個のカメラを用いる必要が無いという利点もある。
判定ステップ(S30)で、第2のウェーハ13−2に改質層が形成可能であると判定された場合、制御ユニット50は、第2のウェーハ13−2をレーザービームで加工する様に、レーザービーム照射ユニット38等を動作させる。これにより、全ての分割予定ライン15に沿ってウェーハ13の内部に1以上の改質層を形成する。
これに対して、第1の比較画像B1のQ値が所定の閾値よりも低い場合、判定部56は、基準画像Aと第1の比較画像B1との類似度合が低いと判定する。この場合、レーザービームが第2のウェーハ13−2の裏面13bから内部に透過する透過率が所定値未満であり、レーザービームを用いて第2のウェーハ13−2に改質層を形成できないと判定部56は判定する(判定ステップ(S30))。
次に、Q値が所定の閾値よりも低い例を説明する。図5(A)は、第2の比較画像B2を示す図である。第2の比較画像B2では輪郭に欠けが生じているので、第1の数値C1は基準画像Aに比べて低い。また、第2の比較画像B2の濃淡は基準画像Aに比べて淡いので、第2の数値C2は基準画像Aに比べて低い。
第2の比較画像B2のQ値は、例えば20であり、所定の閾値80よりも低い。この場合、ウェーハユニット11は、レーザービーム照射ユニット38を用いて加工されることなく、搬送機構14等によりカセット10に戻される。
図5(B)は、第3の比較画像B3を示す図である。第3の比較画像B3では輪郭が見えず、濃淡も非常に淡くなっている。それゆえ、第1の数値C1及び第2の数値C2の両方とも、基準画像Aに比べて著しく低い。第3の比較画像B3のQ値は、例えば0である。この場合も、ウェーハユニット11は、レーザービーム照射ユニット38を用いて加工されることなく、搬送機構14等によりカセット10に戻される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、基準画像Aと比較画像との類似度合の判定は、上述のQ値を用いた判定手法に限定されず、他の手法を採用してもよい。
ところで、上述の実施形態では、基準画像記憶ステップ(S10)及び比較画像取得ステップ(S20)のために、外周余剰領域19に設けられた第2のターゲットパターン19aを撮影した。しかし、S10及びS20では、デバイス領域17に設けられた第1のターゲットパターン17bを撮影してもよい。
裏面13b側に形成された酸化物層及び金属層等の複数の層の膜厚は、外周余剰領域19よりもデバイス領域17の方が、ばらつきが小さい場合がある。それゆえ、第2のターゲットパターン19aを撮影する場合に比べて、第1のターゲットパターン17bを撮影する方が、より正確なQ値を算出できる場合がある。
つまり、第1のターゲットパターン17bの画像に基づいてQ値を比較する方が、比較ステップ(S30)において、より正確にウェーハ13に改質層が形成可能か否かを判定できる場合がある。なお、S10及びS20において、第1のターゲットパターン17b及び第2のターゲットパターン19aの両方を撮影してもよい。
また、上述した実施形態では、赤外線カメラ40aを用いて分割予定ライン15の検出を行ったが、必ずしも赤外線カメラ40aを用いて分割予定ライン15の検出を行わなくてもよい。例えば、保持面34aを下方から可視光で撮影可能な様に、チャックテーブル34の一部を透明な材料で形成し、チャックテーブル34の下方に可視光カメラ(不図示)を設けてもよい。これにより、チャックテーブル34を介してウェーハ13の表面13a側を可視光カメラで撮影してもよい。
2 レーザー加工装置
4 基台
4a 突出部
6 支持構造
6a 支持アーム
8 カセットエレベータ
10 カセット
11 ウェーハユニット
11−1 第1のウェーハユニット
11−2 第2のウェーハユニット
12 仮置き機構
12a,12b ガイドレール
13 ウェーハ
13−1 第1のウェーハ
13−2 第2のウェーハ
13a 表面
13b 裏面
13c ノッチ
14 搬送機構
15 分割予定ライン(ストリート)
16 移動機構(加工送り機構、割り出し送り機構)
17 デバイス領域
17a デバイス
17b 第1のターゲットパターン(第1のパターン)
18 Y軸ガイドレール
19 外周余剰領域
19a 第2のターゲットパターン(第2のパターン)
20 Y軸移動テーブル
21 ダイシングテープ(粘着テープ)
22 Y軸ボールネジ
23 フレーム
24 Y軸パルスモータ
26 X軸ガイドレール
28 X軸移動テーブル
30 X軸ボールネジ
32 θテーブル
34 チャックテーブル
34a 保持面
36 クランプ
38 レーザービーム照射ユニット
40 カメラユニット
40a 赤外線カメラ
40b レンズ
40c 赤外線センサ
42 洗浄ユニット
44 スピンナテーブル
46 噴射ノズル
50 制御ユニット
52 判定ユニット
54 記憶部
56 判定部
A 基準画像
B1 第1の比較画像
B2 第2の比較画像
B3 第3の比較画像

Claims (4)

  1. 板状の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物に、該被加工物を透過する波長を有するレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を撮影する赤外線カメラと、該赤外線カメラで撮影した画像情報を記憶する記憶部と、を備えるレーザー加工装置を用いて、該レーザービームにより該被加工物の内部に改質層を形成可能か否か判定する被加工物の検査方法であって、
    基準となる第1の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第1の被加工物の該表面側に設けられたパターンを該第1の被加工物の裏面側から該赤外線カメラで撮影することにより取得された画像を、基準画像として該記憶部に記憶する基準画像記憶ステップと、
    検査対象となる第2の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第2の被加工物の裏面側から該第2の被加工物の該表面側を該赤外線カメラで撮影することにより、比較画像を取得する比較画像取得ステップと、
    該基準画像と該比較画像との類似度合を算出して、該類似度合が低い場合、該レーザービームが該第2の被加工物の裏面から該第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値未満であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成できないと判定し、該類似度合が高い場合、該透過率が該所定値以上であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層が形成可能であると判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする被加工物の検査方法。
  2. 板状の被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルで保持された該被加工物に、該被加工物を透過する波長を有するレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、
    該チャックテーブルで保持された該被加工物を撮影する赤外線カメラと、
    該レーザービームにより該被加工物の内部に改質層が形成可能か否かを判定する判定ユニットと、を備え、
    該判定ユニットは、
    基準となる第1の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第1の被加工物の該表面側に設けられたパターンを該第1の被加工物の裏面側から該赤外線カメラで撮影することにより取得された基準画像が記憶される記憶部と、
    検査対象となる第2の被加工物の表面側を該チャックテーブルで保持した状態で、該第2の被加工物の裏面側から該第2の被加工物の該表面側を該赤外線カメラで撮影することにより取得された比較画像と、該基準画像との類似度合を算出して、該類似度合が低い場合、該レーザービームが該第2の被加工物の裏面から該第2の被加工物の内部に透過する透過率が所定値未満であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成できないと判定し、該類似度合が高い場合、該透過率が該所定値以上であり、該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層が形成可能であると判定する判定部と、を有することを特徴とするレーザー加工装置。
  3. 該複数の分割予定ラインのうち少なくとも一つの分割予定ラインの位置を検出するために、該赤外線カメラは、該被加工物の表面側において複数の分割予定ラインにより区画された複数の領域のそれぞれにデバイスが設けられたデバイス領域に形成されている第1のパターンを撮影し、
    該レーザービームにより該被加工物の内部に該改質層が形成可能か否かを該判定部が判定するために、該赤外線カメラは、該第1のパターンと、該デバイス領域の周囲を囲む外周余剰領域に形成されている第2のパターンとの少なくともいずれかを撮影することを特徴とする請求項2記載のレーザー加工装置。
  4. 該レーザー加工装置は、該レーザービーム照射ユニットの動作を制御する制御ユニットを備え、
    該レーザービームを用いて該第2の被加工物に該改質層を形成可能であると該判定ユニットが判定した場合に、該第2の被加工物を該レーザービームで加工する様に、該制御ユニットは該レーザービーム照射ユニットを制御することを特徴とする請求項2又は3記載のレーザー加工装置。
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