JP2021012250A - 定着装置、画像形成装置および定着方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置および定着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下および定着不良の発生を抑制しつつ、光沢度を制御することが可能な定着装置、画像形成装置および定着方法を提供する。【解決手段】定着装置は、記録媒体におけるトナー像が形成される定着面側に配置される定着面側部材と、記録媒体における定着面の反対の面側に配置され、定着面側部材とで記録媒体を挟持しつつ搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、ニップを通過する記録媒体に形成されるトナー像を、加熱するための加熱源と、記録媒体がニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を変更可能なニップ時間変更部と、記録媒体に定着されるトナー像の光沢度を予め定められた値より低くする場合、ニップ時間が短くかつトナー像の定着温度が上がるようにトナー像の光沢度を予め定められた値より高くする場合、ニップ時間が長くかつトナー像の定着温度が下がるようにニップ時間変更部および加熱源を制御する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置および定着方法に関する。
例えば、定着装置は、用紙などの記録媒体の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材、記録媒体の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材、及び、加熱源等を備える。通常、定着面側部材を構成する加圧ローラーと、裏面側支持部材を構成する加圧ローラーとが、直接又は間接的に圧接されることにより、記録媒体を挟持して搬送する定着ニップが形成される。定着ニップで記録媒体を加熱、挟持して搬送することにより、未定着のトナー像を記憶媒体に定着させることが可能となる。
例えば、記録媒体に定着されるトナー像の光沢度を下げるための手段として、定着ニップのニップ圧を下げることが知られている。ニップ圧を下げることにより、定着ニップにおける記録媒体の搬送方向の長さ(ニップ幅)が狭くなる。これにより、記録媒体が定着ニップを通過する間にトナーを加熱する加熱量が減少する。その結果、トナー形状が残りやすくなり、画像の光沢度が低下する。
また、トナーの定着温度を下げることによっても、記録媒体が定着ニップを通過する間にトナーを加熱する加熱量が減少するため、光沢度が低下することが知られている。
これに対し、光沢度を上げるための手段として、ニップ圧を上げることや、定着温度を上げることが知られている。
例えば、特許文献1には、記録媒体が定着ニップを通過する際の速度(通紙線速)およびニップ圧に基づいて、光沢度を制御する手段が開示されている。
なお、光沢度を下げるため、トナーの加熱量を減少し過ぎると、定着不良が発生する場合がある。例えば、特許文献2には、定着不良の発生を防止しつつ、低光沢度を達成する手段として、通紙線速を遅くし、かつ、ニップ圧を下げることが開示されている。
特開2001−2557号公報 特開2016−133766号公報
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置では、通紙線速およびニップ圧に基づいて光沢度を下げるように制御した場合、トナーの加熱量が不足して、定着不良が発生するおそれがある。また、光沢度を上げる際に、通紙線速を遅くした場合、生産性が低下するという問題点があった。
また、特許文献2に記載の定着装置では、低光沢を達成するため、通紙線速を遅くした場合、生産性が低下するという問題点があった。
本発明の目的は、光沢度を制御する場合において、生産性の低下および定着不良の発生を抑制すること可能な定着装置、画像形成装置および定着方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明における定着装置は、
記録媒体におけるトナー像が形成される定着面側に配置される定着面側部材と、
前記記録媒体における前記定着面の反対の面側に配置され、前記定着面側部材とで前記記録媒体を挟持しつつ搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着ニップを通過する記録媒体に形成される前記トナー像を、加熱するための加熱源と、
前記記録媒体が前記定着ニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を変更可能なニップ時間変更部と、
前記記録媒体に定着される前記トナー像の光沢度を予め定められた値より低くする場合、前記ニップ時間が短くなり、かつ、前記トナー像の定着温度が上がるように、前記トナー像の光沢度を予め定められた値より高くする場合、前記ニップ時間が長くなり、かつ、前記トナー像の定着温度が下がるように、前記ニップ時間変更部および前記加熱源を制御する制御部と、
を備える。
本発明における画像形成装置は、
上記定着装置と、
前記記録媒体に前記トナー像を形成する画像形成部と、を備える。
本発明における定着方法は、
記録媒体に定着されるトナー像の光沢度を予め定められた値より低くする場合、記録媒体が定着ニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を短くするとともに、前記トナー像の定着温度を上げ、前記トナー像の光沢度を予め定められた値より高くする場合、前記ニップ時間を長くするとともに、前記トナー像の定着温度を下げる。
本発明によれば、光沢度を制御する場合において、生産性の低下および定着不良の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における定着部一例を概略的に示す図である。 本実施の形態におけるニップ幅の制御方法の一例を示すフローチャートである。 各光沢モードにおける定着温度等の定着条件の一例を示す図である。 紙種毎に定着性が同じ場合におけるニップ圧と60度光沢度との関係の一例を示す図である。 ニップ圧が低圧である場合の定着部の一例を概略的に示す図である。 ニップ圧が通常圧である場合の定着部の一例を概略的に示す図である。 定着ベルトの表面硬度と光沢度差との関係の一例を示す図である。 定着ベルトの表面硬度が低、中、高の場合と比較例1,2とにおいて、定着性、生産性および光沢制御を示す図である。 ニップ幅と、ベルトテンション、ニップ圧との関係の一例を示す図である。
以下、本実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、および制御部101等を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。なお、入力操作には、通常モード、光沢度が所定値(通常モードの値)より低い低光沢モード、および、光沢度が所定値より高い高光沢モードのいずれかを選択する操作が含まれる。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着部60および制御部101は、本発明の定着装置に対応する。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器すなわち筐体F内にユニットとして配置される。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、定着部60の構成についてより詳しく説明する。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62、および上加圧ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と上加圧ローラー63との間に所定の張力(例えば、400N)がかかった状態で架け渡されている。以下、定着ベルト61の張力を「ベルトテンション」という。
定着ベルト61は、例えばPI(ポリイミド)からなる基体の外周面を弾性層として耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、表層に耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のチューブを被覆またはコーティングをしてなる。
定着ベルト61は、トナー像が形成された用紙Sに接触して、当該トナー像を用紙Sに所定温度範囲で加熱定着する。
加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する。加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する例えば、ハロゲンヒーターである加熱源60Cを内蔵している。加熱ローラー62は、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆された構成である。
加熱源60Cの温度は、制御部101によって制御される。加熱源60Cによって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。これによって、用紙Sに形成されたトナーが加熱される。制御部101は、例えば、所定のデューティー比の半波単位のオン/オフパターンに基づいて加熱源60Cを制御し、定着ベルト61を所定温度に制御することで、トナーの定着温度を制御する。なお、制御部101は、トナーの表面温度を検出する温度センサーの検出結果に基づいて、加熱源60Cを制御してもよい。
上加圧ローラー63は、例えば鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層で被服したものである。弾性層の材質として、例えば、耐熱性のシリコンゴムを用いることができる。また、弾性層として、耐熱性のシリコンゴムを、低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆した構成とすることができる。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材を構成する下加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。下加圧ローラー64は、Al(アルミニウム)からなる基材層の外周面を弾性層で被服したものである。弾性層の材質として、例えば、耐熱性のシリコンゴムを用いることができる。また、弾性層として、耐熱性のシリコンゴムを、表面離型層としてPFAチューブの樹脂層で被覆した構成とすることができる。
下加圧ローラー64には、ハロゲンヒーター等の加熱源60Dが内蔵されている。この加熱源60Dが発熱することにより、下加圧ローラー64は加熱される。これによって、用紙Sに形成されたトナーが加熱される。制御部101は、例えば、所定のデューティー比の半波単位のオン/オフパターンに基づいて加熱源60Dを制御し、下加圧ローラー64を所定温度に制御することで、トナーの定着温度を制御する。なお、制御部101は、例えば、トナーの表面温度を検出する温度センサーの検出結果に基づいて、加熱源60Dを制御してもよい。
下加圧ローラー64は、定着ベルト61を介して上加圧ローラー63に所定の定着荷重で圧接される。このようにして、上加圧ローラー63および定着ベルト61と下加圧ローラー64との間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNPが形成される。
下加圧ローラー64は、モーターやギアなどの不図示のアクチュエーターに接続され、当該モーターの駆動力が下加圧ローラー64に伝達されるようになっている。制御部101は、かかる下加圧ローラー64を駆動するモーターに駆動信号を出力して、下加圧ローラー64の周速度を制御する。
定着部60において、上側定着部60A、下側定着部60Bおよび加熱源60C,60Dは、定着ニップNPで用紙S(記録媒体)を加熱、加圧しながら搬送することにより、未定着のトナー像を用紙Sに定着させる。
ところで、用紙Sに定着されるトナー像の光沢度を下げるために、定着ニップNPのニップ圧を下げる手段がある。ニップ圧を下げることで、ニップ幅が狭くなる。これにより、用紙Sが定着ニップNPを通過する間にトナーを加熱する加熱量が減少する。このため、トナー形状が残りやすく、画像の光沢度が低下するという問題があった。また、トナーの加熱量が不足した場合、定着不良が発生するおそれがあるという問題もあった。
また、定着不良の発生を防止しつつ、低光沢度を達成するために、通紙線速を遅くした場合、生産性が低下するという問題があった。
そこで、本実施の形態における定着装置60では、ニップ時間変更部610を備える。なお、用紙S(記録媒体)が定着ニップNPを通過するのに要する時間を「ニップ時間」という。ニップ時間は、ニップ幅を通紙線速により除算した値として表される。
図3は、本実施の形態における定着部60の一例を概略的に示す図である。
ニップ時間変更部610は、図2および図3に示すように、ベルトテンション(定着ベルト61の張力)を変更することで、ニップ幅を変更可能な張力変更部611を有している。張力変更部611は、アーム部612と、アクチュエータ(不図示)とを有している。
アーム部612は、図3に示すように、加熱ローラー62の例えば回転軸に係合している。アーム部612の一端部は、加熱ローラー62の右側に延在している。アーム部612の一端部は、筐体Fに回動可能に支持されている。アーム部612の他端部は、加熱ローラー62の左側に延在している。
アーム部612が一端部を支点として時計回り方向CW1に回動した場合、加熱ローラー62は、上方向に移動する。これにより、加熱ローラー62は、上加圧ローラー63に対して離間するため、ベルトテンションが増加する。
アーム部612が一端部を支点として反時計回り方向CW2に回動した場合、加熱ローラー62は、下方向に移動する。これにより、加熱ローラー62は、上加圧ローラー63に対して近接するため、ベルトテンションが減少する。
アクチュエーターは、公知の手段により構成される。アクチュエーターは、例えば、加熱ローラー62を上加圧ローラー63に対して近接又は離間させることで、ベルトテンションを変更するように、アーム部612の他端部を上下方向に移動する。
ベルトテンションが変更された場合、ニップ圧が変わって、ニップ幅が変更し、その結果、ニップ時間が変更する。具体的には、ベルトテンションが増加した場合、ニップ圧が低下して、ニップ幅が減少し、これにより、ニップ時間が短くなる。その結果、短時間でトナーを溶融させることで、トナー形状が残りやすくなって、光沢度が下がる。
反対に、ベルトテンションが減少した場合、ニップ圧が上昇し、ニップ幅が増加し、これにより、ニップ時間が長くなる。その結果、長時間かけてトナーを溶融させることで、トナー形状が残りにくくなって、光沢度が上がる。
制御部101は、光沢度が所定値(通常モードの値)より低い場合、ベルトテンションが増加して、ニップ時間が短くなるように、ニップ時間変更部610を制御するとともに、トナーの定着温度が上がるように、加熱源60C,60Dを制御する。
制御部101は、また、光沢度が所定値より高い場合、ベルトテンションが減少して、ニップ時間が長くなるように、ニップ時間変更部610を制御するとともに、トナーの定着温度が下がるように、加熱源60C,60Dを制御する。
次に、本実施の形態における定着方法について説明する。
図4は、本実施の形態における定着方法の一例を示すフローチャートである。本フローは、制御部101のCPU102がROM103に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
先ず、ステップS100において、制御部101は、光沢度を取得する。
次に、ステップS110において、制御部101は、光沢度が所定値(通常モードの値)より高いか否かについて判別する。光沢度が所定値より高い場合(ステップS110:YES)、処理はステップS120に遷移する。光沢度が所定値より低い場合(ステップS110:NO)、処理はステップS130に遷移する。
ステップS120において、制御部101は、ニップ時間が長くなり、かつ、トナーの定着温度が下がるように、加熱源60C,60Dを制御する。その後、図4に示す処理を終了する。
ステップS130において、制御部101は、ニップ時間が短くなり、かつ、トナーの定着温度が上がるように、加熱源60C,60Dを制御する。その後、図4に示す処理を終了する。
上記実施の形態における定着装置は、記録媒体におけるトナー像が形成される定着面側に配置される定着ベルト61と、記録媒体における定着面の反対の面側に配置され、定着ベルト61とで記録媒体を挟持しつつ搬送する定着ニップを形成する下加圧ローラー64と、定着ニップを通過する記録媒体に形成されるトナー像を、加熱するための加熱源60C,60Dと、記録媒体が定着ニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を変更可能なニップ時間変更部610と、記録媒体に定着されるトナー像の光沢度を所定値より低くする場合、ニップ時間が短くなり、かつ、トナー像の定着温度が上がるように、トナー像の光沢度を所定値より高くする場合、ニップ時間が長くなり、かつ、トナー像の定着温度が下がるように、ニップ時間変更部610および加熱源60C,60Dを制御する制御部101と、備える。トナー像の光沢度を低くする場合、ニップ時間を短くし、かつ、定着温度を上げるため、生産性の低下および定着不良の発生を抑制することが可能となる。また、トナー像の光沢度を低くする場合、ニップ時間を長くし、かつ、定着温度を下げるため、トナーの加熱量が上がり過ぎるのを防止することが可能となる。
本実施の形態では、ニップ幅を制御することによりニップ時間を制御したが、通紙線速を制御することによりニップ時間を制御してもよい。なお、通紙線速を可変させた場合、生産性が変化するため、ニップ幅を制御することによりニップ時間を制御することが好ましい。例えば、通紙線速を下げた場合、生産性が低下する。しかし、例えば、生産性よりも画質を優先する画質優先モードである場合、通紙線速を下げることにより、ニップ時間を制御してもよい。
(実施例)
次に、実施例について説明する。
ニップ圧によってニップ幅を制御し、ニップ時間が変化する。例えば、ニップ圧を下げるにつれてニップ時間が減少し、短時間でトナーを溶融させることで、トナー形状が残りやすくなるため、光沢度が下がる。反対に、ニップ圧を上げるにつれてニップ時間が増加し、長時間かけてトナーを溶融させることで、トナー形状が残りにくくなるため、光沢度が上がる。
本実施例では、各光沢モードにおけるトナー像の光沢度を紙種毎に測定した。光沢度の測定には、60度光沢度計(コニカミノルタ製GM−60A)を使用した。紙種には、グロスコート128g紙、マットコート186g紙、カラー300g紙、グロスコート105g紙を使用した。
図5は、各光沢モードにおける定着温度等の定着条件を示す図である。図6は、紙種毎に定着性が同じ場合におけるニップ圧と60度光沢度との関係を示す図である。ここで、定着性とは、トナー像と用紙Sとの接着強度をいう。また、定着性が同じとは、低光沢モード、通常モード、高光沢モードにおいて、トナー像と用紙Sとの接着強度が同じになるように、定着温度を制御することをいう。
図5に示すように、低光沢モードでは、定着温度を194℃、ニップ時間を33ms、ニップ幅を15mm、通紙線速を460mm/sとした。通常モードでは、定着温度を184℃、ニップ時間を46ms、ニップ幅を21mm、通紙線速を460mm/sとした。高光沢モードにおいては、定着温度を174℃、ニップ時間を50ms、ニップ幅を27mm、通紙線速を460mm/sとした。
図6に示すように、低光沢モードにおける60度光沢度は、グロスコート128g紙では27度、マットコート186g紙では25度、カラー300g紙では27度、グロスコート105g紙では22度であった。
通常モードにおける60度光沢度は、グロスコート128g紙では35度、マットコート186g紙では34度、カラー300g紙では34度、グロスコート105g紙では30度であった。なお、図6では、高光沢モードにおける60度光沢度を示していない。
以上の測定結果から、グロスコート128g紙、マットコート186g紙、グロスコート105g紙においては、低光沢度モードと通常モードとの間の光沢度差が比較的大きいことがわかった。これに対して、カラー300g紙においては、低光沢度モードと通常モードとの間の光沢度差が比較的小さいことがわかった。
(変形例1)
次に、本実施の形態の変形例1について図7および図8を参照して説明する。図7は、ニップ圧が通常圧である場合の定着部60の一例を概略的に示す図である。図8は、ニップ圧が低圧である場合の定着部60の一例を概略的に示す図である。
図7および図8に示すように、変形例1に係るニップ時間変更部610は、ニップ圧を変更することで、ニップ幅を変更可能なニップ圧変更部613を有している。
なお、変形例1においては、上加圧ローラー63には、ハロゲンヒーター等の加熱源(不図示)が内蔵されている。制御部101は、加熱源を制御し、上加圧ローラー63を所定温度に制御することで、トナーの定着温度を制御する。上加圧ローラー63と下加圧ローラー64とが圧接されることで、定着ニップが形成される。
ニップ圧変更部613は、アーム部614と、カム615と、アクチュエータ(不図示)とを有している。
アーム部614は、図7に示すように、下加圧ローラー64の例えば回転軸に係合している。アーム部614の一端部は、下加圧ローラー64の右側に延在している。アーム部614の一端部は、筐体Fに回動可能に支持されている。アーム部614の他端部は、下加圧ローラー64の左側に延在している。
カム615は、アーム部614の下方向に配置されている。カム615は、軸回りに回動可能に筐体Fに支持されている。カム615は、下加圧ローラー64を押し上げることで定着ニップNPを形成し、下加圧ローラー64の押し上げ量を調整することで、ニップ幅を変更する。具体的には、カム615が時計回り方向CW1に回動した場合、アーム部614が上方向に押し上げられ、ニップ圧が大きくなることで、ニップ幅が増加する(図7を参照)。カム615が反時計回り方向CW2に回動した場合、アーム部614が下方向に下がり、ニップ圧が小さくなることで、ニップ幅が減少する(図8を参照)。
アクチュエーターは、例えば、カム615を時計回り方向CW1及び反時計回り方向CW2にそれぞれ回動するモーターなどの公知の手段により構成される。例えば、実験やシミュレーター等により、モーターの回転量とニップ幅との対応関係を求めること可能である。制御部101は、ニップ幅が所定幅になるように、モーターの回転量を制御する。
制御部101は、光沢度を所定値より低くする場合、ニップ圧が小さくなって、ニップ幅が減少するように、ニップ圧変更部613を制御する。これにより、光沢度を下げることが可能となる。制御部101は、光沢度を所定値より高くする場合、ニップ圧が大きくなって、ニップ幅が増加するように、ニップ圧変更部613を制御する。これにより、光沢度を上げることが可能となる。
なお、変形例1のように、ニップ圧を変更するばかりでなく、上記実施の形態のようにベルトテンションを変更することで、ニップ幅を変更するようにしてもよい。これにより、例えば、ニップ幅を変更可能な範囲を広くすることが可能となる。
(変形例2)
次に、本実施の形態の変形例2について説明する。
定着ベルト61の表面硬度に起因して、ニップ時間および定着温度を変更しても光沢度差を生じない又は光沢度差が生じ難い場合がある。また、紙種や紙の坪量に起因して光沢度差が異なる場合がある。ところで、一般的に、目視により光沢度に差があると感じられる光沢度差は2度となる。光沢度差が2度であることを基準とした場合、定着ベルト61の表面硬度は80度から87.5度の範囲であることが好ましい。換言すれば、定着ベルト61の表面硬度が80度から87.5度の範囲である場合、ニップ時間および定着温度を変更することは、2度以上の光沢度差が生じるという効果を奏する。
これに対して、定着ベルト61の表面硬度が80度未満の低い領域である場合、ニップ時間による光沢変化が小さくなり、光沢度差が小さくなる。また、定着ベルト61の表面硬度が87.5度を超える高い領域である場合、定着温度による光沢変化が大きくなり、例えば、図5に示すように、低光沢モード時には定着温度を上げるため、光沢度差が小さくなる。換言すれば、定着ベルト61の表面硬度が80度未満である場合、又は、定着ベルト61の表面硬度が87.5度を超える場合、ニップ時間および定着温度を変更することは、2度以上の光沢度差が生じるという効果を奏しない。
(実施例)
次に、実施例について説明する。本実施例では、定着ベルト61の表面硬度毎の60度光沢度差を測定した。なお、定着ベルト61の表面硬度は、高分子計器株式会社マイクロ硬度計MD−1capa(タイプC、室温)で測定した。ここで、60度光沢度差とは、ニップ圧が通常圧時の60度光沢度と低圧時の60度光沢度との差をいう。
図9は、定着ベルト61の表面硬度と60度光沢度差との関係を示す図である。図9の縦軸に60度光沢度差を示し、横軸に定着ベルト61の表面硬度を示す。図9に示すように、2度以上の60度光沢度差が生じる場合の定着ベルト61の表面硬度の範囲は、紙種がカラー90g紙である場合、79.5度から87.5度の範囲であった。また、紙種がグロスコート128g紙である場合、80.5度から87.5度の範囲であった。また、紙種がカラー300g紙である場合、80.5度から87.5度の範囲であった。
また、2度以上の60度光沢度差が生じる場合の定着ベルト61の表面硬度の範囲においては、カラー90g紙の60度光沢度差が最も大きかった。グロスコート128g紙の60度光沢度差が次に大きかった。カラー300g紙の60度光沢度差が最も小さかった。
以上から、定着ベルト61の表面硬度が80度から87.5度の範囲においては、ニップ時間およびトナー像の定着温度を変更することは、2度以上の光沢度差を生じるという効果を奏することがわかった。これに対して、定着ベルト61の表面硬度が80度未満の範囲においては、また、87.5度を超える範囲においては、ニップ時間およびトナー像の定着温度を変更することは、2度以上の光沢度差を生じるという効果を奏しないことがわかった。
つまり、制御部101は、定着ベルト61の表面硬度が80度から87.5度の範囲に基づいて、ニップ時間およびトナー像の定着温度を変更するようにニップ時間変更部および加熱源を制御すればよいことがわかった。
また、次のことがわかった。目視で光沢度により差があると感じられるためには定着ベルトの表面硬度81から86.5度の範囲であることがより好ましい。この点から、制御部101は、定着ベルト61の表面硬度が81度から86.5度の範囲に基づいて、ニップ時間およびトナー像の定着温度を変更するようにニップ時間変更部および加熱源を制御することが好ましい。また、紙種や紙の坪量によっては、定着ベルト61の表面硬度が79.5度から87.5度の範囲であることが好ましい。この点から、制御部101は、定着ベルト61の表面硬度が79.5度から87.5度の範囲に基づいて、ニップ時間およびトナー像の定着温度を変更するようにニップ時間変更部および加熱源を制御することが好ましい。
図10は、定着ベルト61の表面硬度が低、中、高の場合と比較例1,2とにおいて、定着性、生産性および光沢制御を示す図である。なお、比較例1は、低光沢モード時にニップ圧でニップ時間を短くする光沢制御により、光沢度を下げた例である。また、比較例2は、低光沢モード時に通紙線速を遅くする光沢制御により定着性を確保しながら光沢度を下げた例である。
定着ベルト61の表面硬度が低、中、高の場合、低光沢モードにおいては、ニップ圧を下げてニップ時間を短くしたため、生産性は良好であった。また、トナーの定着温度を所定温度より高くしたため、トナーの加熱量が減少し過ぎることがなく、定着性は良好であった。また、光沢度が低下して、60度光沢度が2度以上となり、光沢制御は良好であった。ただし、定着ベルト61の表面硬度が低の場合であって、定着ベルト61の表面硬度が79.5度未満の場合、60度光沢度が2度未満となって、光沢制御は、良くなかった。また、定着ベルト61の表面硬度が高の場合であって、定着ベルト61の表面硬度が87.5度を超える場合、60度光沢度が2度未満となって、光沢制御は、良くなかった。
比較例1においては、通紙線速を遅くしていないため、生産性は良好であった。また、ニップ時間を短くしたため、光沢度が低下して、60度光沢度が2度以上となり、光沢制御は良好であった。しかし、単に、ニップ時間を短くしたため、トナーの加熱量が不足して、定着不良が発生し、定着性は良くなかった。
比較例2においては、通紙線速を遅くしたため、光沢度が低下して、60度光沢度が2度以上となり、光沢制御は良好であった。また、通紙線速を遅くしたため、トナーの加熱量が不足することはなく、定着性は良好であった。しかし、単に、通紙線速を遅くしたため、生産性が良くなかった。
(変形例3)
次に、本実施の形態の変形例3について図11を参照して説明する。図11は、ニップ幅と、ベルトテンション、ニップ圧との関係の一例を示す図である。図11の縦軸にニップ幅を示し、横軸にニップ圧を示す。また、図11にベルトテンションの初期値Fa、ベルトテンションが初期値Faより弱い場合の値Fb(<Fa)、ニップ圧の初期値Pa、ニップ幅の初期値Waを示す。
ニップ幅を変更する手段として、ニップ圧の変更とベルトテンションの変更とがある。
ところで、光沢度を上げる場合、ニップ圧を上げ過ぎると「しみこみ」といった副作用が生じるおそれがある。
変形例3では、制御部101は、光沢度を所定値より高くする場合(ニップ幅を広くする場合)、ベルトテンションが減少し、そして、減少したベルトテンションに応じて、ニップ圧が変更するように、ニップ時間変更部610を制御し、かつ、トナーの定着温度が下がるように、加熱源を制御する。これにより、光沢度を上げることが可能となる。
また、制御部101は、光沢度を所定値より低くする場合(ニップ幅を狭くする場合)、ベルトテンションが増加し、そして、増加したベルトテンションに応じて、ニップ圧が変更するように、ニップ時間変更部610を制御し、かつ、トナーの定着温度が上がるように、加熱源を制御する。これにより、光沢度を下げることが可能となる。
本変形例3では、図11に示すように、制御部101は、ニップ幅を初期値WaからW1に広くする場合、ベルトテンションを初期値FaからFb(<Fa)に減少し、そして、減少したベルトテンションに応じて、ニップ圧を初期値PaからP1に変更するように、ニップ時間変更部610を制御する。
これに対して、ニップ幅を初期値WaからW1に広くする場合、ベルトテンションを初期値Faに維持し、ニップ圧を初期値PaからP2(>P1)に増加するように、ニップ時間変更部610を制御することも可能である。しかし、この場合、ニップ圧を上げ過ぎるおそれがある。
変形例3においては、ニップ圧を上げ過ぎることがなく、ニップ幅を広くすることができるため(ニップ時間を長くすることができるため)、副作用(しみこみ)を抑えつつ、光沢度を上げることが可能となる。換言すれば、変形例3においては、ベルトテンションとニップ圧とを併用することで、副作用を抑えつつ光沢度を上げることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、トナー像に要求される光沢度が高い場合、定着ニップのニップ幅が増大し、トナー像の定着温度が低くなる一方、トナー像に要求される光沢度が低い場合、定着ニップのニップ幅が減少し、トナー像の定着温度が高くなるように、ニップ幅を変更する制御、および加熱源の制御を行うようにしてもよい。また、この場合、通紙線速を一定としてもよい。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
60D 加熱源
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 上加圧ローラー
64 下加圧ローラー
101 制御部
610 ニップ時間変更部
611 張力変更部
612 アーム部
613 ニップ圧変更部
614 アーム部
615 カム

Claims (8)

  1. 記録媒体におけるトナー像が形成される定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記記録媒体における前記定着面の反対の面側に配置され、前記定着面側部材とで前記記録媒体を挟持しつつ搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着ニップを通過する記録媒体に形成される前記トナー像を、加熱するための加熱源と、
    前記記録媒体が前記定着ニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を変更可能なニップ時間変更部と、
    前記記録媒体に定着される前記トナー像の光沢度を予め定められた値より低くする場合、前記ニップ時間が短くなり、かつ、前記トナー像の定着温度が上がるように、前記トナー像の光沢度を予め定められた値より高くする場合、前記ニップ時間が長くなり、かつ、前記トナー像の定着温度が下がるように、前記ニップ時間変更部および前記加熱源を制御する制御部と、
    を備える、定着装置。
  2. 前記定着面側部材の表面硬度は、80度以上、87.5度以下である、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ時間変更部は、ニップ幅を変更することにより前記ニップ時間を変更する、
    請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記定着面側部材は、少なくとも二つの部材間に張力がかかった状態で架け渡されるベルトを有し、
    前記ニップ時間変更部は、前記ベルトの張力を変更することで、前記ニップ幅を変更可能な張力変更部を有する、
    請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ニップ時間変更部は、前記定着ニップのニップ圧を変更することで、前記ニップ幅を変更可能なニップ圧変更部を有する、
    請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記ニップ時間変更部は、さらに、前記ベルトの張力を変更することによって前記定着ニップのニップ圧を変更する、
    請求項4に記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の定着装置と、
    前記記録媒体に前記トナー像を形成する画像形成部と、を備える、画像形成装置。
  8. 記録媒体に定着されるトナー像の光沢度を予め定められた値より低くする場合、記録媒体が定着ニップを通過するのに要する時間であるニップ時間を短くするとともに、前記トナー像の定着温度を上げ、前記トナー像の光沢度を予め定められた値より高くする場合、前記ニップ時間を長くするとともに、前記トナー像の定着温度を下げる、
    定着方法。
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