JP2021004418A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能性カプセルを安定に分散しつつ相分離を抑制し、残香性が向上した液体柔軟剤の提供。【解決手段】下記(A)〜(D)成分:(A)エステル基及び/又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、(B)特定のノニオン界面活性剤、(C)機能性カプセル、(D)カプセル化されていない香料を含有し、(C)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.05質量%以上であり、かつ(A)成分の(B)成分に対する質量比(A/B)が1以上100未満である液体柔軟剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は液体柔軟剤組成物に関する。詳細には、本発明は、機能性カプセルを安定に分散しつつ相分離を抑制でき、更に残香性が向上した液体柔軟剤組成物に関する。
近年、液体柔軟剤の性能向上のために、香料等の有益物質を高分子等で被覆してなる機能性カプセルが用いられている。そして、液体柔軟剤組成物中で機能性カプセルを安定に分散させる技術が知られている(特許文献1〜3)。
特開2017−40019号公報 特開2015−34371号公報 特開2017−172097号公報
特許文献1〜3に記載の液体柔軟剤組成物は特定種類のカチオン界面活性剤を含んでいるが、このカチオン界面活性剤から構成されるベシクル粒子が凝集して、液体柔軟剤組成物が相分離を起こすことを本発明者は初めて見いだした。
上記課題を鋭意検討した結果、本発明者は、カチオン界面活性剤と機能性カプセルとカプセル化されていない香料とを含む液体柔軟剤組成物において、特定種類のノニオン界面活性剤をカチオン界面活性剤に対して特定の質量比で配合し、かつ機能性カプセルの配合量を特定範囲に設定すると、機能性カプセルを安定に分散しつつ相分離を抑制でき、更に残香性を向上できることを見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕〜〔5〕に関するものである。
〔1〕液体柔軟剤組成物であって、下記(A)〜(D)成分:
(A)エステル基及び/又はアミド基で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)下記(B−1)〜(B−6):
(B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が10〜100である、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
(B−2)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンヒマシ油、
(B−3)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
(B−4)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
(B−5)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、及び
(B−6)ポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のノニオン界面活性剤、
(C)機能性カプセル、並びに
(D)カプセル化されていない香料
を含有し、
(C)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.05質量%以上であり、かつ
(A)成分の(B)成分に対する質量比(A/B)が1以上100未満であることを特徴とする、液体柔軟剤組成物。
〔2〕(B)成分が、(B−1)、(B−2)及び(B−3)からなる群より選択される少なくとも1種である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔3〕(D)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1〜5質量%である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔4〕(A)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し5〜30質量%である、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
〔5〕(B)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1〜5質量%である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
後述の実施例で示されるように、本発明の液体柔軟剤組成物は、機能性カプセルを安定に分散しつつ相分離を抑制でき、更に残香性を向上できる。従って、本発明は従来製品にはない付加価値を有する液体柔軟剤として有用である。
〔(A)成分:カチオン界面活性剤〕
(A)成分は「エステル基及び/又はアミド基で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物」であるカチオン界面活性剤である。
(A)成分は、柔軟性付与効果及び構造粘性を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合する。機能性カプセル((C)成分)は、構造粘性により安定に分散されることで、その機能(例えば、カプセル化香料の場合は残香性)を十分に発揮できる。
炭素数10〜26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)の炭素数は、10〜26であり、17〜26が好ましく、19〜24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性が良好で、26以下であるとハンドリング性が良好である。長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
長鎖炭化水素基は、エステル基(−COO−)及び/又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、その炭素鎖中に、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の分断基を有し、該分断基によって炭素鎖が分断されたものであってもよい。該分断基を有すると、生分解性が向上する等の点から好ましい。
該分断基を有する場合、1つの長鎖炭化水素基が有する分断基の数は1つであっても2つ以上であってもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、分断基によって1ヶ所が分断されていてもよく、2ヶ所以上が分断されていてもよい。分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。
なお、炭素鎖中に分断基を有する場合、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
(A)成分であるアミン化合物としては、2級アミン化合物又は3級アミン化合物が好ましく、3級アミン化合物がより好ましい。
(A)成分であるアミン化合物として、より具体的には、下記一般式(A1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021004418
〔式中、R1〜R3はそれぞれ独立に、炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4(Yは水素原子又はCH3であり、R4は炭素数7〜21の炭化水素基である。)若しくは−(CH2nNHCOR5(nは2又は3であり、R5は炭素数7〜21の炭化水素基である。)、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2nNH2であり、R1〜R3のうちの少なくとも1つは、炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4又は−(CH2nNHCOR5である。〕
一般式(A1)中、R1〜R3における炭素数10〜26の炭化水素基の炭素数は、17〜26が好ましく、19〜24がより好ましい。該炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。該炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基が好ましい。
−CH2CH(Y)OCOR4中、Yは水素原子又はCH3であり、水素原子が特に好ましい。R4は炭素数7〜21の炭化水素基、好ましくは炭素数15〜19の炭化水素基である。一般式(A1)で表される化合物中にR4が複数存在するとき、該複数のR4は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
4の炭化水素基は、炭素数8〜22の脂肪酸(R4COOH)からカルボキシ基を除いた残基(脂肪酸残基)であり、R4のもととなる脂肪酸(R4COOH)は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また、直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよい。中でも、飽和又は不飽和の直鎖脂肪酸が好ましい。柔軟処理した衣類に良好な吸水性を付与するために、R4のもととなる脂肪酸の飽和/不飽和比率(質量比)は、90/10〜0/100が好ましく、80/20〜0/100がより好ましい。
4が不飽和脂肪酸残基である場合、シス体とトランス体が存在するが、シス体/トランス体の質量比率は、40/60〜100/0が好ましく、70/30〜90/10が特に好ましい。
4のもととなる脂肪酸として具体的には、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素価10〜60)、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素価10〜60)などが挙げられる。中でも、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸、およびリノール酸から選ばれる2種以上を所定量ずつ組み合わせて、以下の条件(a)〜(c)を満たすように調整した脂肪酸組成物を用いることが好ましい。
(a)飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率(質量比)が90/10〜0/100、より好ましくは80/20〜0/100である。(b)シス体/トランス体の比率(質量比)が40/60〜100/0、より好ましくは70/30〜90/10である。(c)炭素数18の脂肪酸が60質量%以上、好ましくは80質量%以上であり、炭素数20の脂肪酸が2質量%未満であり、炭素数21〜22の脂肪酸が1質量%未満である。
−(CH2nNHCOR5中、nは2又は3であり、3が特に好ましい。R5は炭素数7〜21、好ましくは15〜19の炭化水素基である。一般式(A1)で表される化合物中にR5が複数存在するとき、該複数のR5は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。R5としては、R4と同様のものが挙げられる。
1〜R3のうち、少なくとも1つは長鎖炭化水素基(炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4、又は−(CH2nNHCOR5)であり、2つが長鎖炭化水素基であることが好ましい。R1〜R3のうち、1つ又は2つが長鎖炭化水素基である場合、残りの2つ又は1つは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2nNH2であり、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2nNH2であることが好ましい。これらのうち、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。−CH2CH(Y)OHにおけるYは、−CH2CH(Y)OCOR4中のYと同様である。−(CH2nNH2におけるnは、−(CH2nNHCOR5中のnと同様である。
前記一般式(A1)で表される化合物の好ましい例として、下記一般式(A1−1)〜(A1−8)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021004418
〔式中、R7及びR8はそれぞれ独立に、炭素数10〜26の炭化水素基である。R9及びR10はそれぞれ独立に、炭素数7〜21の炭化水素基である。〕
7及びR8における炭化水素基としては、前記R1〜R3における炭素数10〜26の炭化水素基と同様のものが挙げられる。
9、R10における炭素数7〜21の炭化水素基としては、前記R4における炭素数7〜21の炭化水素基と同様のものが挙げられる。式中にR9が複数存在するとき、該複数のR9は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
(A)成分は、アミン化合物の塩又は4級化物であってもよい。
アミン化合物の塩は、アミン化合物を酸で中和することにより得られる。アミン化合物の中和に用いる酸としては、有機酸でも無機酸でもよく、例えば塩酸、硫酸、メチル硫酸等が挙げられる。アミン化合物の中和は、公知の方法により実施できる。
アミン化合物の4級化物は、該アミン化合物に4級化剤を反応させて得られる。アミン化合物の4級化に用いる4級化剤としては、例えば、塩化メチル等のハロゲン化アルキル、ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸などが挙げられる。これらの4級化剤をアミン化合物と反応させると、アミン化合物の窒素原子に4級化剤のアルキル基が導入され、4級アンモニウムイオンとハロゲンイオン又はモノアルキル硫酸イオンとの塩が形成される。4級化剤により導入されるアルキル基は、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基又はエチル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。アミン化合物の4級化は、公知の方法により実施できる。
(A)成分としては、前記一般式(A1)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、前記一般式(A1−1)〜(A1−8)、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、(A1−4)〜(A1−6)(各式中、R9は炭素数15〜17のアルキル基及びアルケニル基である)、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種が特に好ましい。
一般式(A1)で表される化合物、その塩及びその4級化物は、市販のものを用いてもよく、公知の方法により製造したものを用いてもよい。
例えば、一般式(A1−2)で表される化合物(以下「化合物(A1−2)」)、一般式(A1−3)で表される化合物(以下「化合物(A1−3)」)は、上記脂肪酸組成物、または該脂肪酸組成物における脂肪酸を該脂肪酸のメチルエステルに置き換えた脂肪酸メチルエステル組成物とメチルジエタノールアミンとの縮合反応により合成できる。その際、柔軟性を良好にする観点から、「化合物(A1−2)/化合物(A1−3)」で表される存在比率が、質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。
更に、その4級化物を用いる場合には、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。その際、柔軟性の観点から「化合物(A1−2)の4級化物/化合物(A1−3)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。
一般式(A1−4)で表される化合物(以下「化合物(A1−4)」)、一般式(A1−5)で表される化合物(以下「化合物(A1−5)」)、一般式(A1−6)で表される化合物(以下「化合物(A1−6)」)は、上記脂肪酸組成物または脂肪酸メチルエステル組成物とトリエタノールアミンとの縮合反応により合成できる。その際、化合物(A1−4)、(A1−5)、(A1−6)の合計質量に対する個々の成分の含有比率は、柔軟性の観点から、化合物(A1−4)が1〜60質量%、化合物(A1−5)が5〜98質量%、化合物(A1−6)が0.1〜40質量%であることが好ましく、化合物(A1−4)が30〜60質量%、化合物(A1−5)が10〜55質量%、化合物(A1−6)が5〜35質量%であることがより好ましい。
また、その4級化物を用いる場合には、4級化反応を十分に進行させる点で、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。化合物(A1−4)、(A1−5)、(A1−6)の各4級化物の存在比率は、柔軟性の観点から質量比で、化合物(A1−4)の4級化物が1〜60質量%、化合物(A1−5)の4級化物が5〜98質量%、化合物(A1−6)の4級化物が0.1〜40質量%であることが好ましく、化合物(A1−4)の4級化物が30〜60質量%、化合物(A1−5)の4級化物が10〜55質量%、化合物(A1−6)の4級化物が5〜35質量%であることがより好ましい。また、化合物(A1−4)、(A1−5)、(A1−6)を4級化する場合、一般的に4級化反応後も4級化されていないエステルアミンが残留する。その際、「4級化物/4級化されていないエステルアミン」の比率は70/30〜99/1の質量比率の範囲内であることが好ましい。
一般式(A1−7)で表される化合物(以下「化合物(A1−7)」)、一般式(A1−8)で表される化合物(以下「化合物(A1−8)」)は、上記脂肪酸組成物とN−メチルエタノールアミンとアクリロニトリルの付加物より、J.Org.Chem.,26,3409(1960)に記載の公知の方法で合成したN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−1,3−プロピレンジアミンとの縮合反応により合成できる。その際、「化合物(A1−7)/化合物(A1−8)」で表される存在比率が質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。またその4級化物を用いる場合には4級化剤として塩化メチルを用いることが好ましく、「化合物(A1−7)の4級化物/化合物(A1−8)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。
(A)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか、又は調製可能である。
(A)成分は、単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
(A)成分の含量は配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば5〜30質量%、好ましくは6〜20質量%、より好ましくは7〜15質量%である。(A)成分の含量が5質量%以上であると、液体柔軟剤組成物の構造粘性及び柔軟性付与効果がより向上し、30質量%以下であると、相分離に対してより高い安定性が得られる。
〔(B)成分:ノニオン界面活性剤〕
(B)成分は、下記(B−1)〜(B−6)からなる群より選択される少なくとも1種のノニオン界面活性剤である。

(B−1)エチレンオキシド(以下、「EO」ともいう)の平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(B−2)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンヒマシ油
(B−3)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル
(B−4)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(B−5)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
(B−6)ポリグリセリン脂肪酸エステル

(B)成分は、液体柔軟剤組成物中で機能性カプセルを安定に分散させ、かつ、液体柔軟剤組成物の相分離を抑制するために配合する。
(B−1)〜(B−5)の各成分におけるEOの平均付加モル数は10〜100、好ましくは30〜70、より好ましくは40〜60である。
EOの平均付加モル数が10〜100の範囲内であると、(B−1)〜(B−5)の各成分は、液体柔軟剤組成物中で粒子径の大きいミセルを形成する。このミセルが(A)成分から構成されるベシクル粒子の軟凝集を効率的に促進することにより、機能性カプセルの分散安定化と、液体柔軟剤組成物の相分離抑制とが達成される。

(B−3)成分の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は6〜20、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜18である。また、(B−3)成分におけるエステル化度は2〜5、好ましくは3〜5、より好ましくは4〜5である。

(B−4)成分の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は6〜20、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜18である。

(B−5)成分の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は6〜20、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜18である。また、(B−5)成分におけるエステル化度は1〜3、好ましくは1〜2である。

(B−6)成分におけるポリグリセリンの重合度は5〜20、好ましくは5〜15、より好ましくは8〜12である。また、(B−6)成分の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は6〜20、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜18である。
(B−6)成分の重合度が5〜20の範囲内であると、(B−6)成分は、液体柔軟剤組成物中で粒子径の大きいミセルを形成する。このミセルが(A)成分から構成されるベシクル粒子の軟凝集を効率的に促進することにより、機能性カプセルの分散安定化と、液体柔軟剤組成物の相分離抑制とが達成される。
(B)成分としては、(B−1)、(B−2)及び(B−3)が好ましく、(B−1)がより好ましく、EOの平均付加モル数が30〜70の(B−1)が特に好ましい。
(B)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか、又は調製可能である。
(B)成分は、単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
(B)成分の含量は配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.1〜5質量%、好ましくは0.5〜3質量%、より好ましくは0.8〜2質量%である。(B)成分の含量が0.1質量%以上であると機能性カプセルの分散がより安定化し、5質量%以下であると前記ベシクル粒子と分散媒との比重が近くなり、相分離に対してより高い安定性が得られる。
(A)成分の(B)成分に対する質量比(A/B)は、1以上100未満、好ましくは1〜50、より好ましくは5〜20、特に好ましくは10〜15である。A/Bが1以上であると、(A)成分から構成されるベシクル粒子の強い凝集を抑制して、液体柔軟剤組成物の相分離を抑制できる。A/Bが100未満であると、液体柔軟剤組成物中で機能性カプセルを安定に分散できる。
〔(C)成分:機能性カプセル〕
(C)成分は、カプセル内に内包された芯物質に起因する様々な機能を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合する。
機能性カプセルは、芯物質と当該芯物質を覆う壁物質とから構成される。
芯物質としては、液体柔軟剤分野でカプセル封入物質として一般的に用いられているものを特に制限なく使用できる。具体例としては、香料、精油、増白剤、虫除け剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、スキンケア剤、酵素、プロバイオティクス、染料、顔料、香料前駆体、冷感剤、温感剤、フェロモン等の誘引剤、抗菌剤、漂白剤、香味料、甘味料、ワックス、薬剤、肥料や、除草剤等が挙げられる。
芯物質は、1種類を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。
壁物質としては、液体柔軟剤組成物分野においてカプセル化材料として一般的に用いられているものを特に制限なく使用できる。具体例としては、ゼラチンや寒天等の天然系高分子や、油脂やワックス等の油性膜形成物質や、ポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子物質等を挙げることができ、それら1種を単独又は2種以上を適宜併用することができる。
香料を芯物質とするカプセル化香料の具体例としては、フィルメニッヒ社製のBLUEFLOWERPOP「FFMHN2814」、ジボダン社製のGREEN BREEZE CAPS、ORCHARD GARDEN CAPS、RAINBOW CAPS、VELVET CAPS、AURORACAPS、及びCOSMICCAPSや、IFF社製のUNICAP101及びUNICAP503等が挙げられる。
冷感剤を芯物質とする冷感カプセルの具体例としては、SALVONA Technologies社製のMultiSal SalCool、HydroSal FreshCool、SalSphere SalCoolや、日華化学株式会社製のネオアージュAROMA−C等が挙げられる。
温感剤を芯物質とする温感カプセルの具体例としては、三木理研株式会社製のリケンレジンRMC−TOや、SALVONA Technologies社製のHydrosal Heat等が挙げられる。
他の具体例としては、三木理研株式会社製のリケンレジンNFHO−W(抗菌効果)や、リケンレジンRMC−HBP(防虫効果)及びRMC−PT(防虫効果)等が挙げられる。
機能性カプセルの平均粒子径は10μm〜30μmであることが好ましい。前記粒子径を有する機能性カプセルは、衣類への吸着性に優れ、かつ液体柔軟剤組成物中に安定に分散させることができる。
(C)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能である、又は、調製可能である。
(C)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
(C)成分の含量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.05質量%以上である。含量が0.05質量%以上であると、機能性カプセルの意図した機能(例えば、カプセル化香料の場合は残香性)が得られる。含量の上限は機能性カプセルの機能発現の観点からは制限されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して7質量%であると、より優れたカプセル分散安定性が得られるので好ましい。したがって、(C)成分の含量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.05〜7質量%、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%である。
〔(D)成分:カプセル化されていない香料〕
(D)成分は、カプセル化されていないフリーの香料(フリー香料)である。
(D)成分は、(C)成分の分散安定性の向上、液体柔軟剤組成物の残香性の向上や、繊維製品への香気付与のために配合する。
本発明は特定の理論により限定されるものではないが、前記残香性の向上は(D)成分が可溶化したことによるものと考えられる。
(D)成分としては、液体柔軟剤分野で香料として一般的に用いられている香料成分を特に制限なく使用できる。(D)成分は、目的に応じて適宜選択でき、単一種類でもよく、複数種類の組み合わせであってもよい。また、(D)成分は、カプセル化香料(C成分)に含まれる香料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
具体例としては、例えば、アルデヒド類、フェノール類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ハイドロカーボン類、ケトン類、ラクトン類、ムスク類、テルペン骨格を有する香料、天然香料や、動物性香料等が挙げられる。各香料の具体例を以下に示す。

〔アルデヒド類〕
ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC−12MNA、ミラックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、エチルバニリン、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリンや、ヘリオナール等。

〔フェノール類〕
オイゲノールや、イソオイゲノール等。

〔アルコール類〕
シトロネロール、ジハイドロミルセノール、ジハイドロリナロール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、サンダロール、サンタレックス、ターピネオール、テトラハイドロリナロール、メントール、ボルネオール、1−デカナール、バクダノールや、フェニルエチルアルコール等

〔エーテル類〕
セドランバー、グリサルバ、メチルオイゲノールや、メチルイソオイゲノール等。

〔エステル類〕
シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、p−クレジルアセテート、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、アミルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、アミルサリシレート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、シトロネリルアセテート、デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エリカプロピオネート、エチルアセトアセテート、エリカアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ヘディオン、リナリルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、ヘキシルサリシレート、スチラリルアセテート、ターピニルアセテート、ベチベリルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、マンザネートや、アリルヘプタノエート等。

〔ハイドロカーボン類〕
リモネン(特に、d−リモネン)、α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、カンフェンや、テルピノーレン等。

〔ケトン類〕
α−ヨノン、β−ヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、シス−ジャスモン、メチルヨノン、アリルヨノン、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、カルボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコンやマルトール等。

〔ラクトン類〕
γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン、γ−ドデカラクトン、クマリンや、アンブロキサン等。

〔ムスク類〕
シクロペンタデカノライド、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ムスクケトン、トナリッド、トナライドや、ニトロムスク類等。

〔テルペン骨格を有する香料〕
ゲラニオール(ゼラニオール)、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、ミント、シトロネラール、ミルセン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、テレピネロール、カルボン、ヨノン(例えばβ−ヨノン)、カンフェンや、ボルネオール等。

〔天然香料〕
オレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油や、タイム油等の精油。

〔動物性香料〕
じゃ香、霊猫香、海狸香や、竜涎香等。
(D)成分は、前記香料成分を含む香料組成物(以下「フリー香料組成物」ともいう)であることが好ましい。特に、アルデヒド類、ケトン類及びハイドロカーボン類の香料成分を含有するフリー香料組成物が好ましい。この好ましいフリー香料組成物の具体例としては、下記の各香料成分の一種以上を含むものが挙げられる。

〔アルデヒド類〕
ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC−12MNA、ミラックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリン、エチルバニリン、ヘリオナール

〔ケトン類〕
α−ヨノン、β−ヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、シス−ジャスモン、メチルヨノン(メチルイオノン)、アリルヨノン(アリルイオノン)、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコン、マルトール

〔ハイドロカーボン類〕
リモネン、α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、テルピノーレン
より好ましいフリー香料組成物の具体例としては、α−アミルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、オクタナール、バニリン、エチルバニリン、ヘリオナール、β−ヨノン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、ラズベリーケトン、マルトール、リモネン、α−ピネン、β−ピネン及びミルセンの1種以上を含むものが挙げられる。
更に好ましいフリー香料組成物の具体例としては、α−アミルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、オクタナール、バニリン、ヘリオナール及びマルトールの1種以上を含むものが挙げられる。
フリー香料組成物が、香料成分としてアルデヒド類と、ケトン類と、ハイドロカーボン類とを含む場合、残香性の観点で、これらの香料成分の総質量は、香料組成物の総質量に対して、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、特に好ましくは50質量%以上である。
フリー香料組成物には香料用溶剤を配合してもよい。香料用溶剤としては、液体柔軟剤分野で一般的に用いられているものを特に制限なく使用できる。
香料用溶剤としては、アセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート)、スクロースジアセテートヘキサイソブチレート、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル(BB)、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコール(DPG)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト−5(1,2−ペンタンジオール)、プロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA−2(アセチルトリエチルシトレート)、シトロフレックスA−4(トリブチルアセチルシトレート)、シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)や、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
香料組成物用溶剤の含量は、フリー香料組成物の総質量に対して、例えば0.1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%である。
フリー香料組成物には香料用酸化防止剤を配合してもよい。香料用酸化防止剤としては、液体柔軟剤分野で一般的に用いられているものを特に制限なく使用できる。具体例としては、2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)、t−ブチル−p−ヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェニル−α−ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ−オリザノール、ビタミンE(α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、クェルセチンや、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。好ましくは2,6−ジ−t−ジブチル−4−ヒドロキシトルエンである。
酸化防止剤の含量は、フリー香料組成物の総質量に対して、例えば0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%である。
(D)成分の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、例えば0.1〜5質量%、好ましくは0.3〜5質量%、より好ましくは0.8〜3質量%、特に好ましくは0.8〜2質量%である。(D)成分の含量が0.1質量%以上であると液体柔軟剤組成物の残香性がより良好になり、5質量%以下であると液体柔軟剤組成物における機能性カプセルの分散安定性がより良好になる。
〔任意成分〕
液体柔軟剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記(A)〜(D)の必須成分以外の下記の任意成分を配合してもよい。
〔水溶性無機塩〕
水溶性無機塩は、液体柔軟剤組成物における機能性カプセルの分散安定性をより向上させるために配合する。
具体例としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が挙げられ、なかでも塩化カルシウムが好ましい。
水溶性無機塩は単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
水溶性無機塩の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.01〜0.2質量%、好ましくは0.01〜0.1質量%である。前記の含量範囲であると十分な配合効果が得られる。
〔水〕
液体柔軟剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、イオン交換水、純水や、蒸留水等を使用できる。なかでもイオン交換水が好適である。
水の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。配合量が50質量%以上であると、ハンドリング性がより良好となる。
〔(B)成分以外のノニオン界面活性剤〕
(B)成分以外のノニオン界面活性剤は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合する。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤としては、液体柔軟剤分野で公知の成分を特に制限なく使用できる。例えば、アルコール又は脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物を使用できる。アルコール及び脂肪酸の各炭素鎖部分は、分岐でも直鎖でもよく、不飽和基を含んでいてもよい。また、炭素鎖に分布があってもよい。炭素鎖の炭素数は、好ましくは6〜20、より好ましくは8〜18である。炭素鎖が直鎖である場合、その炭素数は好ましくは6〜14、より好ましくは8〜12、最も好ましくは10〜12である。炭素鎖が分岐鎖である場合、その炭素数は好ましくは6〜18、より好ましくは9〜18、最も好ましくは13である。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤の原料としては、エクソンモービル社製エクサール、BASF社製LUTENSOL(ルテンゾール)シリーズ、協和発酵工業製オキソコールや、Shell社製DOBANOLシリーズなどを使用できる。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤がアルコールのアルキレンオキサイド付加物である場合、1級アルコール及び2級アルコールのいずれも使用できる。炭素数13のアルコールは、例えばドデセンを原料として製造されるが、その出発原料はブチレンでもプロピレンでもよい。
アルコール及び脂肪酸の各炭素鎖が不飽和基を含む場合、その炭素数は18であるものが特に好ましい。不飽和基の立体異性体構造は、シス体又はトランス体であっても、両者の混合物であってもよいが、特にシス体/トランス体の比率が25/75〜100/0(質量比)であることが好ましい。
アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキシド(EO)が好ましいが、EOと共にプロピレンオキサイド(PO)又はブチレンオキサイド(BO)を付加したものであってもよい。EOの平均付加モル数としては10〜100モルが好適であり、より好ましくは20〜80モル、特に好ましくは40〜70モルである。また、EOと共に付加するPO又はBOの平均付加モル数としては1〜5モルが好適であり、より好ましくは1〜3モルである。この際、EOを付加した後にPO又はBOを付加してもよく、あるいはPO又はBOを付加した後にEOを付加してもよい。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤の具体例としては、ノニルアルコールの平均EO9モルPO1モル付加物、一級イソノニルアルコールの平均EO40モル付加物、一級イソデシルアルコールの平均EO20モル付加物、ラウリルアルコールの平均EO20モル付加物、一級イソへキサデシルアルコールの平均EO60モル付加物、一級イソトリデシルアルコールの平均EO60モル付加物、トリデシルアルコールの平均EO50モル付加物や、ラウリン酸の平均EO20モル付加物などが挙げられる。市販品としては、日本エマルジョン製エマレックスシリーズ、三洋化成製エマルミンシリーズ、ライオン化学製TDAシリーズ、日本触媒製ソフタノールシリーズや、BASF社製LUTESOLシリーズなどを使用できる。
(B)成分以外のノニオン界面活性剤の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0〜10質量%、好ましくは0.5〜7質量%、より好ましくは1〜4質量%である。
〔両性界面活性剤〕
両性界面活性剤は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上や、特に凍結復元性の更なる向上のために配合する。
両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン、N−アルキルアミノ酸、N−アルケニルアミノ酸や、それらの塩などが挙げられる。
ベタインとしては、アルキルベタイン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、アミドスルホベタイン、イミダゾリニウムベタインや、ホスホベタイン等が挙げられる。
N−アルキルアミノ酸又はN−アルケニルアミノ酸は、窒素原子にアルキル基又はアルケニル基が結合し、更に1又は2つの「−R−COOH」(式中、Rは2価の炭化水素基を示し、好ましくはアルキレン基であり、特に炭素数1〜2であることが好ましい)で表される基が結合した構造を有する。
「−R−COOH」が1つ結合した化合物では、窒素原子に更に水素原子が結合している。「−R−COOH」が1つのものをモノ体、2つのものをジ体という。両性界面活性剤としては、モノ体及びジ体のいずれも使用できる。
N−アルキルアミノ酸及びN−アルケニルアミノ酸にそれぞれおいて、アルキル基及びアルケニル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。
両性界面活性剤は、好ましくはスルホベタイン又はアミドスルホベタインであり、より好ましくは、下記一般式(IV)で表されるスルホベタイン又はその混合物である。
Figure 2021004418
(式中、
1'は炭素数9〜23の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、
Wはエステル基又はアミド基であり、
rは1〜4の整数であり、
2'は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、
3'は−(CH2s−T又は−CH2CH(OH)CH2−T(式中、sは0〜4であり、Tは−COO-、−SO3 -、−OSO3 -、−O-又は−W−R1'である)であり、
4'はR1'−S−(CH2r−、R2'又はR3'である)。
一般式(IV)中、R1'の炭素数は、好ましくは11〜17である。R1'は脂肪酸残基であり、脂肪酸の具体例としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミトオレイン酸、エライジン酸、リノール酸や、エイコ酸等が挙げられる。
Wは、好ましくはエステル基である。
2'の具体例としては、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基や、ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
3'におけるsは、好ましくは2〜3である。
一般式(IV)で表されるスルホベタインの具体例としては、下記一般式(V)〜(VII)で表されるスルホベタインが挙げられる。これらの中でも、一般式(V)及び(VI)で表される化合物がより好ましい。
Figure 2021004418
(各式中、R1'の定義は、一般式(IV)のR1'と同じである)
一般式(VI)において、R1'は同一でもよく、異なっていてもよい。
1'の元となる脂肪酸組成のヨウ素価は、好ましくは0〜100、より好ましくは0〜70、更に好ましくは20〜45である。
両性界面活性剤は市場において容易に入手可能である、又は、公知の方法によって合成可能である。
両性界面活性剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。例えば、一般式(IV)で表されるスルホベタインの複数種類からなる混合物や、一般式(V)〜(VII)で表されるスルホベタインの任意の組み合わせからなる混合物を使用できる。
一般式(IV)で表されるスルホベタインの複数種類からなる混合物において、各スルホベタインを構成するアルケニル基に基づく幾何異性について、シス体の比率が25〜95%、好ましくは40〜90%であると、液体柔軟剤組成物の粘度を適度なものとすることができる。
両性界面活性剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、例えば0.01〜3質量%、好ましくは0.05〜2質量%、さらに好ましくは0.1〜1質量%である。含量が0.01質量%以上であるとより良好な凍結復元性を得ることができ、3質量%以下であると高温下でより良好な保存安定性を得ることができる。
〔水溶性溶剤〕
水溶性溶剤は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合する。
水溶性溶剤としては、炭素数1〜4のアルコール、グリコールエーテル系溶剤、多価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。具体的には、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、及び、下記一般式(X)で表わされる水溶性溶剤から選ばれる溶媒成分を配合することが好ましい。
6−O−(C24O)y−(C36O)Z−H ・・・(X)
(式中、R6は、炭素数1〜6、好ましくは2〜4のアルキル基又はアルケニル基であり、yおよびzはそれぞれ平均付加モル数であり、yは1〜10、好ましくは2〜5であり、zは0〜5、好ましくは0〜2である。)
上記に挙げた中でも、エタノール、エチレングリコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルや、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
水溶性溶剤の含量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0〜30質量%、好ましくは0.01〜25質量%、更に好ましくは0.1〜20質量%である。
〔糖系化合物〕
糖系化合物は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合する。
糖系化合物としては、糖骨格の繰り返し単位の数(重合度)が1〜40のものが好ましく、1〜20が更に好ましく、1〜5(すなわち、単糖、及び重合度が1超5以下のオリゴ糖)が特に好ましい。好ましい糖系化合物としては、単糖、二糖、オリゴ糖や糖アルコールが挙げられる。
糖の具体例としては、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、マルトース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、タロース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、及び、天然多糖の部分加水分解から得られるオリゴ糖、並びに、これらの糖に置換基を導入した化合物(糖誘導体)が挙げられる。導入可能な置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、アミン基、4級アンモニウム基や、カルボキシル基等が挙げられ、これらの中でも、特にアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基が挙げられる。置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基が好ましく、炭素数1〜12のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基がより好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がさらに好ましく、炭素数1〜3のアルキル基が最も好ましい。
糖としては、重合度が1〜5の単糖及びオリゴ糖、並びに、重合度が1〜5の単糖及びオリゴ糖において少なくとも一つの水酸基の水素原子がアルキル基で置換された化合物から選ばれる1種以上が好ましい。上記に挙げた中でも、凍結復元性の観点からは、トレハロースが好ましい。
糖アルコールとしては、エリトリトール、トレイトール、ペンチトール、ヘキシトール、ダルシトール、ソルビトール、マンニトール、ボレミトール、ペルセイユトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等が挙げられる。
糖系化合物は、単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
糖系化合物の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜7質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
〔染料及び/又は顔料〕
染料及び顔料は、それぞれ液体柔軟剤組成物の外観を向上するために配合する。
染料及び顔料共に、液体柔軟剤分野で公知の成分を特に制限なく使用できる。添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。また、特開平6−123081号公報、特開平6−123082号公報、特開平7−18573号公報、特開平8−27669号公報、特開平9−250085号公報、特開平10−77576号公報、特開平11−43865号公報、特開2001−181972号公報や特開2001−348784号公報などに記載されている染料も使用できる。
好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
液体柔軟剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基及びアミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料又は反応性染料が好ましい。
染料及び顔料のそれぞれは、単一種類を使用してもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。また、染料と顔料とを併用してもよい。
染料及び顔料の各含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば1〜50ppm、好ましくは1〜30ppmである。
〔防腐剤〕
防腐剤は、主に、液体柔軟剤組成物の防腐力や殺菌力を強化し、長期保存中の防腐性を保つために配合する。
防腐剤としては、液体柔軟剤分野で公知の成分を特に制限なく使用できる。具体例としては、例えば、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−ブチル−3−イソチアゾロン、2−ベンジル−3−イソチアゾロン、2−フェニル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンや、これらの混合物などが挙げられる。なかでも、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが好ましく、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの混合物がより好ましく、前者が約77質量%と後者が約23質量%との混合物やその希釈液(例えば、イソチアゾロン液)が特に好ましい。
ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、類縁化合物としてジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)や、これらの混合物などが挙げられる。中でも、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが特に好ましい。
安息香酸類としては、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルや、パラオキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
防腐剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.0001〜1質量%である。0.0001質量%以上であると、防腐剤の配合効果が十分に得られ、1質量%以下であると、液体柔軟剤組成物の高い保存安定性を十分に維持できる。
〔紫外線吸収剤〕
紫外線吸収剤は、液体柔軟剤組成物を紫外線から保護するために配合する。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出することで、紫外線防御効果を発揮する成分である。
紫外線吸収剤としては、液体柔軟剤分野で公知の成分を特に制限なく使用できる。具体例としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリルや、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチルや、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルや、p−メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸や、2、2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸や、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
紫外線吸収剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.001〜5質量%である。
〔抗菌剤〕
抗菌剤は、液体柔軟剤組成物の保存性を高めるために配合する。
抗菌剤としては、液体柔軟剤分野で公知の成分を特に制限なく使用できる。具体例としては、例えば、ダイクロサン、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、8−オキシキノリン、ビグアニド系化合物(例えば、ポリヘキサメチレンビグアニド)、塩酸クロロヘキシジンや、ポリリジン等が挙げられる。これらの中でも、塩化ベンザルコニウム、ビグアニド系化合物や、塩酸クロロヘキシジンが好ましい。
抗菌剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.001〜5質量%である。
〔その他の任意成分〕
前記の任意成分以外にも、液体柔軟剤組成物の香気や色調の安定性を向上させるための酸化防止剤や還元剤、乳濁剤(ポリスチレンエマルジョンなど)、不透明剤、縮み防止剤、洗濯じわ防止剤、形状保持剤、ドレープ性保持剤、アイロン性向上剤、酸素漂白防止剤、増白剤、白化剤、布地柔軟化クレイ、帯電防止剤、移染防止剤(ポリビニルピロリドンなど)、高分子分散剤、汚れ剥離剤、スカム分散剤、蛍光増白剤(4,4−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム(チバスペシャルティケミカルズ製チノパールCBS−X)など)、染料固定剤、退色防止剤(1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンなど)、染み抜き剤、繊維表面改質剤(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼや、ケラチナーゼなどの酵素)、抑泡剤、水分吸放出性など絹の風合い・機能を付与する成分(シルクプロテインパウダー、それらの表面改質物、乳化分散液、具体的にはK−50、K−30、K−10、A−705、S−702、L−710、FPシリーズ(出光石油化学)、加水分解シルク液(上毛)、シルクゲンGソルブルS(一丸ファルコス))や、汚染防止剤(アルキレンテレフタレート及び/又はアルキレンイソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位とからなる非イオン性高分子化合物、例えば、互応化学工業製FR627、クラリアントジャパン製SRC−1など)などを適宜配合できる。
〔液体柔軟剤組成物のpH〕
液体柔軟剤組成物のpHは特に限定されないが、機能性カプセルの分散性の更なる向上や保存経日に伴う(A)成分の加水分解を抑制する等の観点から、25℃におけるpHが1〜6の範囲内であることが好ましく、2〜4の範囲内であることがより好ましく、2〜3の範囲内であることがさらに好ましい。
pH調整には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジメチルアミン等の短鎖アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩や、アルカリ金属珪酸塩などのpH調整剤を使用できる。
〔液体柔軟剤組成物の粘度〕
液体柔軟剤組成物の粘度は、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、1000mPa・s未満であることが好ましい。
保存経日による粘度上昇を考慮すると、製造直後の粘度は800mPa・s未満であるのがより好ましく、500mPa・s未満であるのがさらに好ましい。800mPa・s未満であると、洗濯機への投入の際のハンドリング性等の使用性が良好である。使用性の観点からは粘度の下限は特に制限されない。
液体柔軟剤組成物の粘度とは、B型粘度計(例えば、ブルックフィールド社のアナログ粘度計T)を用いて25℃にて測定される値をいう。
〔液体柔軟剤組成物の製造方法〕
液体柔軟剤組成物の製造方法は特に限定されない。公知の製造方法、例えば、主剤としてカチオン界面活性剤を用いた公知の製造方法と同様の方法により製造できる。
例えば、(A)成分及び(D)成分を含む油相と、水を含む水相とを、(A)成分の融点以上の温度条件下で混合して乳化物を調製し、得られた乳化物に対して(B)成分及び(C)成分、その他の成分を添加し混合することで製造できる。
(B)成分は、前記乳化物形成後に添加することが好ましい。
〔液体柔軟剤組成物の使用方法〕
液体柔軟剤組成物を用いた繊維製品の処理方法は特に制限されず、従来の液体柔軟剤と同様に使用できる。例えば、洗濯のすすぎの段階ですすぎ水に液体柔軟剤組成物を溶解させて処理を行う、又はたらいのような容器中で液体柔軟剤組成物を水に溶解させ、更に繊維製品を入れて浸漬処理する方法がある。いずれも場合も適度な濃度に希釈して使用するが、浴比(繊維製品に対する処理液の重量比)は3〜100倍、特に5〜50倍であることが好ましい。具体的には、全使用水量に対して、(A)成分の濃度が好ましくは0.01ppm〜1000ppm、さらに好ましくは0.1ppm〜300ppmとなるような量で使用される。
液体柔軟剤組成物で処理可能な繊維製品の種類は特に限定されず、例えば、衣類、カーテン、ソファー、カーペット、タオル、ハンカチ、シーツや、マクラカバー等が挙げられる。その素材も、綿や絹、ウール等の天然繊維でもよいし、ポリエステル等の化学繊維でもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において、各成分の配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
〔(A)成分:カチオン界面活性剤〕
下記のA−1を使用した。

A−1:特開2003−12471号公報の実施例4に記載のカチオン界面活性剤。A−1は、一般式(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)で表される化合物(各式中、R9は炭素数15〜17のアルキル基及びアルケニル基である)をジメチル硫酸で4級化したものを含む組成物である。
〔(B)成分:ノニオン界面活性剤〕
下記のB−1〜B−6を使用した。

B−1:EOの平均付加モル数が60モルである、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL HCO-60)

B−2:EOの平均付加モル数が10モルである、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL HCO-10)

B−3:EOの平均付加モル数が30モルである、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL HCO-30)

B−4:EOの平均付加モル数が80モルである、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL HCO-80)

B−5:EOの平均付加モル数が60モルである、ポリオキシエチレンヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL CO-60)

B−6:EOの平均付加モル数が60モルである、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル60モル(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL GO-460)。B−6の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は18であり、エステル化度は4であった。

B−7:EOの平均付加モル数が30モルである、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル30モル(日光ケミカルズ株式会社製 商品名:NIKKOL GO-430)。B−7の脂肪酸残基における炭素鎖の炭素数は18であり、エステル化度は4であった。

前記B−1〜B−4は(B−1)成分に該当し、B−5は(B−2)成分に該当し、B−6〜B〜7は(B−3)成分に該当する。

〔(C)成分:機能性カプセル〕
下記のC−1を使用した。

C−1:カプセル化香料(ジボダン社製 商品名:GREEN BREEZE CAPS)。C−1の平均粒子径は15〜25μmであった。
〔(D)成分:カプセル化されていない香料〕
下記表に示す組成を有するフリー香料組成物D−1を用いた。表中の香料成分の値は、香料組成物の総質量に対する含量(質量%)である。
Figure 2021004418
〔水溶性無機塩〕
塩化カルシウム((株)トクヤマ製 商品名:塩化カルシウム)
〔防腐剤〕
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(BIT) (商品名:Nipacide BIT 20(クラリアントジャパン株式会社)
〔液体柔軟剤組成物の調製方法〕
後記の表1に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を調製した。表1中、各成分の数値の単位は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する質量%である。
表1中の「A/B」は、(A)成分の(B)成分に対する質量比を示す。
液体柔軟剤組成物を、ガラス容器(内径100mm、高さ150mm)と攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)とを用い、次の手順により調製した。
まず、(A)成分及び(D)成分を混合攪拌して油相混合物を得た。
一方、防腐剤をバランス用イオン交換水に溶解して水相混合物を得た。バランス用イオン交換水の質量は、980gから油相混合物と(B)成分と、(C)成分との合計量を差し引いた残部に相当した。
次に(A)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(A)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,000rpmで、1回目の水相混合物添加後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。
しかる後、(B)成分、(C)成分及び水溶性無機塩を添加し、必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)又は水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH2.5(25℃)に調整し、更に全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、目的の液体柔軟剤組成物を得た。製造直後の各液体柔軟剤組成物の粘度は50〜300mPa・sの範囲であった。
〔液体柔軟剤組成物の評価〕
調製した液体柔軟剤組成物を、「機能性カプセルの分散性」、「相分離に対する安定性」及び「残香性」について評価した。
〔機能性カプセルの分散性〕
軽量PSガラスビン(PS−No.11。田沼硝子工業所製)に液体柔軟剤組成物80mLを入れて密栓し、25℃下で2ヶ月間保存したものを評価用サンプルとした。
評価用サンプルを、下記の4段階評価基準に従って、専門パネラーが目視評価した。

<評価基準>
4:保存前のサンプルと同等と認められるもの
3:わずかに浮遊が認められるもの
2:浮遊が認められるが、軽い振とうにより容易に再分散するもの
1:浮遊が認められ、ガラスビンへの付着もあり軽い振とうでは再分散が困難なもの

機能性カプセルの分散安定性を、専門パネラー8名の平均点(小数点第1位まで算出)に基づき、下記判定基準に従って判定した。結果を表1の「カプセル化香料の分散性」欄に示す。商品価値上、○以上を好ましいものとした。

<判定基準>
◎◎◎:3.5点以上
◎◎:3.0点以上〜3.5点未満
◎:2.5点以上〜3.0点未満
○:2.0点以上〜2.5点未満
△:1.5点以上〜2.0点未満
×:1.5点未満
〔相分離に対する安定性〕
軽量PSガラスビン(PS−No.11。田沼硝子工業所製)に液体柔軟剤組成物80mLを入れて密栓し、25℃下で2ヶ月間保存したものを評価用サンプルとした。
評価用サンプルの相分離を、下記の5段階評価基準に従って、専門パネラーが目視評価した。

<評価基準>
4:保存前のサンプルと比較して、同等
3:上層にわずかに半透明層が確認できる
2:上層にやや半透明層が確認できる
1:上層に明らかに半透明層が確認できる
0:上層に明らかに透明層が確認できる

相分離に対する安定性を、専門パネラー8名の平均点(小数点第1位まで算出)に基づき、下記判定基準に従って判定した。結果を表1の「相分離に対する安定性」欄に示す。商品価値上、○以上を好ましいものとした。

<判定基準>
◎◎◎:3.0点以上〜4.0点
◎◎:2.5点以上〜3.0点未満
◎:2.0点以上〜2.5点未満
○:1.5点以上〜2.0点未満
△:1.0点以上〜1.5点未満
×:1.0点未満
〔残香性〕
1.液体柔軟剤組成物を用いた綿タオルの処理
1−1.前処理
市販の綿タオル(東進社製)を、二槽式洗濯機(東芝製VH−30S)中、市販洗剤「トッププラチナクリア」(ライオン社製)を用いた前処理に付した(洗剤使用量:標準。浴比30倍。45℃の水道水。10分間の洗浄、続いて10分間の注水すすぎを2回)。この前処理を3回行った。
1−2.洗濯時すすぎ工程での処理
前処理した綿タオル1.0kgを、二槽式洗濯機(東芝製VH−30S)中、市販洗剤「トッププラチナクリア」(ライオン社製)を用いた洗浄処理に付した(洗剤使用量:標準。標準コース。浴比30倍。25℃の水道水。10分間)。洗浄処理後、1回目のすすぎを3分間行った。1回目のすすぎに続いて2回目のすすぎを3分間行った。2回目のすすぎの開始時に液体柔軟剤組成物を添加して3分間の柔軟処理(液体柔軟剤組成物:6.67mL。浴比20倍。25℃の水道水)を行った。洗浄及びすすぎの各処理間に脱水を1分間行った。
処理後、二槽式洗濯機から綿タオルを取出し、20℃、40%RHの恒温恒湿条件下で18時間乾燥させ、評価用処理布とした。
1−3.残香性評価
評価用処理布を、20℃、40%RH条件下で3日間保管した後、その香気強度を、下記の6段階臭気強度表示法に準拠して専門パネラーが官能評価した。

<6段階臭気強度表示法>
0:無臭
1:何かわからないが香りを感じる
2:弱いが何の香りであるか感じられる
3:楽に香りを感じられる
4:強く香りを感じられる
5:強烈に香りを感じられる

液体柔軟剤組成物の残香性(香り持続性)を、専門パネラー8人の平均点(小数点第1位まで算出)に基づき、下記判定基準に従って判定した。結果を表1の「残香性」欄に示す。商品価値上、○以上を合格とした。

<判定基準>
◎◎◎:4.0点以上
◎◎:3.0点以上4.0点未満
◎:2.5点以上3.0点未満
○:2.0点以上2.5点未満
△:1.0点以上2.0点未満
×:1.0点未満
本発明は、柔軟剤分野で利用可能である。
Figure 2021004418

Claims (5)

  1. 液体柔軟剤組成物であって、下記(A)〜(D)成分:
    (A)エステル基及び/又はアミド基で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
    (B)下記(B−1)〜(B−6):
    (B−1)エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が10〜100である、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
    (B−2)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンヒマシ油、
    (B−3)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
    (B−4)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
    (B−5)EOの平均付加モル数が10〜100モルである、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、及び
    (B−6)ポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のノニオン界面活性剤、
    (C)機能性カプセル、並びに
    (D)カプセル化されていない香料
    を含有し、
    (C)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.05質量%以上であり、かつ
    (A)成分の(B)成分に対する質量比(A/B)が1以上100未満であることを特徴とする、液体柔軟剤組成物。
  2. (B)成分が、(B−1)、(B−2)及び(B−3)からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  3. (D)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1〜5質量%である、請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
  4. (A)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し5〜30質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
  5. (B)成分の含量が、前記液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.1〜5質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
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