JP2021004026A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張初期時のエアバッグのロール折畳部における端側部の後方への突出量を、抑制可能な膝保護用エアバッグ装置の提供。【解決手段】エアバッグ30は、収納時、対向する乗員側壁部と車体側壁部とを重ねて平らに展開させて、上部の膝受止部側を下部の取付部側に接近させるように、ロール折りし、ロール折りしたロール折畳部53の左右の端側部55,56を、ロール折畳部の中央部54に対して折り重ねる折重部59(L,R)として形成する折畳完了体70として、収納部位10に収納される。折重部59Lは、中央部側の第1折目59aから第2折目59bまでの第1重ね部60と、先端側に延びる先端側部位61と、を結合手段72により結合される。結合手段は、エアバッグ内への膨張用ガスGの流入時、第1折目の折りが解消されて第1重ね部が中央部の後方領域BAから外れると、第1重ね部と先端側部位との結合を解除する。【選択図】図8

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、運転者や助手席搭乗者等の乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来の膝保護用エアバッグ装置では、乗員の膝を保護するエアバッグが、乗員側の乗員側壁部と車体側の車体側壁部との外周縁相互を連ならせた外周壁を備えており、そして、膨張完了形状として、下部側に、膨張用ガスの流入時の上流部位とし、かつ、収納部位に収納可能な左右方向の幅寸法として収納部位に取り付けられる取付部、を配設させ、上部側に、取付部より左右両側を広げた幅寸法として、膝受止部を配設させる構成としていた(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグは、収納時、乗員側壁部と車体側壁部とを重ねて平らに展開させて、膝受止部側の上縁側を取付部側の下縁側に接近させるように、ロール折りし、ロール折りしたロール折畳部の左右両側の端側部を、それぞれ、ロール折畳部の左右方向の中央付近の中央部に対し、折り重ねる折重部として形成し、折重部をロール折畳部の中央部に重ねて折畳完了体を形成し、その折畳完了体を収納部位に収納していた。なお、このようなエアバッグの折畳完了体では、膨張開始時、ロール折畳部の中央部が膨らみつつ、左右の端側部も膨らもうとし、その際、端側部からなる折重部が、それぞれ、左右に展開して、左右方向の幅寸法を広げた状態で、ロール折畳部のロール折りの全体が巻きを解くように、折りを解消しつつ、後上側に展開膨張する。その結果、このようなエアバッグでは、膨張初期の段階で左右方向に幅広となった状態で展開し、そしてその後、上方へ展開しつつ、厚みを増すように膨張することから、収納部位と膝との間の隙間が狭くとも、円滑に、膝の前方側に、膝受止部を配置させることができた。
特開2003−170801号公報
しかし、従来のエアバッグにおいて、膝受止部の左右方向の幅寸法が、収納部位に比べて広い場合には、ロール折りしたロール折畳部の左右両側の端側部が、ロール折畳部の左右方向の中央付近の中央部に対し、少なくとも二つの折目を付けて、折り重ねる折重部として、収納部位に収納する必要が生じ、その場合、エアバッグの膨張初期時、ロール折畳部の左右両側の折重部(端側部)が、複数の折目の解消に伴ない、ロール折畳部の中央部の後方領域で、大きく後方へ突出しつつ、左右方向に展開することとなって、左右方向へ展開する前の後方への突出量を大きくしてしまう課題があった。ちなみに、このような課題があれば、例えば、乗員の脛が収納部位に接近していると、エアバッグの膨張初期時に、端側部の先端が、ロール折畳部の中央部の後方領域で後方へ大きく突出しつつ左右に展開する際、乗員の脛の裏側に進入し、その後のエアバッグの膝受止部を、円滑に、膝の前方側に配置できない虞れが生じてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期時のエアバッグのロール折畳部における端側部の後方への突出量を抑制できる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、着座した乗員の膝の前下側に配置された収
納部位に、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から後上側に向かって展開膨張して、乗員の膝の前方側に、膝受止部を配設させるエアバッグを備え、
該エアバッグが、
乗員側の乗員側壁部と車体側の車体側壁部との外周縁相互を連ならせた外周壁を備え、
膨張完了形状として、下部側に、膨張用ガスの流入時の上流部位とし、かつ、前記収納部位に収納可能な左右方向の幅寸法として前記収納部位に取り付けられる取付部、を配設させ、上部側に、前記取付部より左右両側を広げた幅寸法とする前記膝受止部、を配設させる構成とし、
収納時、前記乗員側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させて、前記膝受止部側の上縁側を前記取付部側の下縁側に接近させるように、ロール折りし、ロール折りしたロール折畳部の左右両側の端側部を、前記ロール折畳部の左右方向の中央付近の中央部に対して折り重ねる折重部として形成し、該折重部を前記ロール折畳部の前記中央部に重ねて折畳完了体を形成して、該折畳完了体を前記収納部位に収納させる構成とした膝保護用エアバッグ装置であって、
前記折畳完了体における左右方向の少なくとも一方側の前記折重部が、
少なくとも二つの折目を付けて、前記中央部に折り重ねられるとともに、
前記中央部側の第1番目の第1折目から第2番目の第2折目までの第1重ね部と、該第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位と、を結合手段により結合させて、配設され、
前記エアバッグ内への膨張用ガスの流入時、前記第1折目の折りが解消されて前記第1重ね部が前記中央部の後方領域から外れると、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合を解除するように、前記結合手段の結合強度が、設定されていることを特徴とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張開始時、ロール折畳部の中央部が膨らみつつ、左右両側の端側部も膨らもうとして、折重部が、左右に展開しようとする。その際、結合手段を配設させて、少なくとも二つの折目を設けて中央部に折り重ねられた折重部では、第1折目の折りが解消されて第1重ね部が中央部の後方領域から外れるまで、結合手段によって、折り重ね状態が維持されて、端側部の先端側の先端側部位は、展開する折重部の第1重ね部側から離れるように後方移動しない。そして、折重部の第1重ね部が、ロール折畳部の中央部の後方領域から外れるように、左右方向に開くように展開すれば、結合手段が第1重ね部と先端側部位との結合を解除することから、第2折目の折りが解消されて、折重部自体が、先端側部位の先端側を左右方向に展開させる。そのため、少なくとも二つの折目を設けて中央部に折り重ねられた折重部が、第1折目の折りの解消に伴なう第1重ね部の左右方向の展開後に、結合手段の結合解除に伴ない、第2折目を解消させて、先端側部位を左右方向に展開させて、その後、ロール折畳部の中央部ととともに、左右方向に展開した第1重ね部と先端側部位とを備えてなる端側部が、ロール折りの折りを解消して、膝受止部を膝の前方側に配設させることとなる。すなわち、結合手段が結合を解除するまでに、折重部が、後方への突出を抑制されて、左右方向に幅広く展開することとなり、仮に、乗員の脛が収納部位に接近していても、エアバッグの膨張初期時に、折重部における端側部の先端が、ロール折畳部の中央部の後方領域で後方へ大きく突出せずに、ロール折畳部の中央部の後方領域から左右に外れて、左右に広く展開した状態で、ロール折りの折りを解消させることができることから、ロール折畳部の中央部や折重部の領域に配置されていた膝受止部を、円滑に、膝の前方側に配置させることができる。
したがって、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、結合手段により、膨張初期時のエアバッグのロール折畳部における端側部の後方への突出量を抑制することができる。
そして、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、前記折畳完了体の左右の前記折重部の一方が、少なくとも二つの折目を設けられて前記中央部に折り重ねられるとともに、
前記結合手段を設けて、配設されていてもよい。
すなわち、折畳完了体の左右の折重部の内、膨張初期に、後方側への突出を抑制する必要のある一方側だけに、結合手段を設けて、折畳完了体を形成してもよい。
この場合、膨張完了時の前記エアバッグが、前記取付部の左右方向の中央となる取付中心を、前記膝受止部の左右方向の中央を通る前後方向の中央線から、左右方向の一方側にずらして、配置させる構成とし、
前記ロール折畳部の左右両側の前記端側部が、前記ロール折畳部の前記中央部における前記取付中心側に対して、折り重ねられて前記折重部として形成され、
前記折畳完了体における前記結合手段を設ける側の前記折重部が、前記取付中心から前記中央線のずれた方向側の部位、としていてもよい。
このような構成では、膨張完了時のエアバッグが、膝受止部の左右方向の中央を通る中央線から、取付部を左右方向にずらしている場合、ロール折畳部の左右の端側部では、一方側としての取付部の取付中心から離れるようにずれている側が、他側より、長さ寸法を長くすることから、その一方側の長い寸法の端側部の折重部に、結合手段を配設すれば、その折重部が、的確に、後方への突出量を抑制して、左右方向に展開し、その後、ロール折りを解くように、展開膨張することができる。このような構成の膝保護用エアバッグ装置では、乗員の左右の膝の左右方向の中央前方に、エアバッグの膝受止部を配設させる構成としていても、エアバッグの取付部の取付中心を、乗員の左右の膝の左右方向の中央前方に、配設できない場合に、好適となる。
勿論、前記結合手段は、前記折畳完了体における左右の一方側の折重部側だけでなく、左右両側の折重部側に、配設されてもよい。
そして、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、前記結合手段としては、例えば、前記折重部の前後方向に沿った全周を、破断可能なテープ材によって包むことにより、形成し、前記テープ材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される強度に設定されて、前記結合手段を構成してもよい。
あるいは、前記結合手段としては、前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側から前記折重部の後面側に、破断可能なテープ材を貼着させて形成し、前記テープ材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される強度に設定されて、前記結合手段を構成してもよい。
さらに、前記結合手段としては、前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とに、両端側を縫合させた可撓性を有したシート材、から形成し、前記シート材が、前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とへの縫合部位の間の中間部位付近に、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される破断予定部、を配設させて、前記結合手段を構成してもよい。
さらにまた、前記結合手段としては、前記第1重ね部と前記先端側部位とに貫通される軸部と、該軸部の両端に配設されて、前記第1重ね部と前記先端側部位との表面側に係止される係止頭部と、を備えた係止部材、から形成し、前記係止部材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、前記係止突起相互を離隔させるように分断させる強度、に設定されて、前記結合手段を構成してもよい。
さらに、前記結合手段としては、第2折目付近から前記折重部を包むように、前記折重部を嵌めるカバー、から形成し、前記カバーが、前記第1重ね部と前記先端側部位との結
合解除時、前記折重部から外れる嵌合強度に設定されて、前記結合手段を構成してもよい。
なお、既述のテープ材、シート材、係止部材、あるいは、カバーは、同じものを複数、あるいは、異なるものを組み合わせて、複数のものから結合手段を構成してもよい。
この場合、異なるものを組み合わせて、結合手段を構成する場合には、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時、あるいは、その後のエアバッグの展開方向の制御のバリエーションを増やすことができる。
また、同じものを使用する場合、例えば、複数のテープ材を使用する場合、相互に離隔距離を空けて、配設すれば、1枚のテープ材を使用して、隙間無く、折重部を包む場合に比べて、テープ材の使用量を少なくできて、重量を軽減することができる。
また、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、前記折畳完了体の前記折重部が、前記第1重ね部と、前記第2折目で折り返されて前記第1重ね部に重なる前記先端側部位としての第2重ね部と、を備えて構成されていてもよい。
さらに、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、前記折畳完了体の前記折重部における前記第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位が、前記第2折目の先に第3番目の第3折目を備えて、前記第2折目から前記第3折目まで延びる第2重ね部と、第3折目から延びる第3重ね部と、を備える構成として、
前記第3重ね部が、前記第1重ね部と前記第2重ね部との間に、配設される構成としてもよい。
あるいは、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、前記折畳完了体の前記折重部における前記第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位が、前記第2折目の先に第3番目の第3折目を備えて、前記第2折目から前記第3折目まで延びる第2重ね部と、第3折目から延びる第3重ね部と、を備える構成として、
前記第3重ね部が、前記第1重ね部に重ねられた前記第2重ね部における前記第1重ね部と離れた側に、重ねられて、配設される構成としてもよい。
本発明に係る一実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の概略縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の概略拡大縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の概略正面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の概略横断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグの底面図、平面図、及び、概略縦断面図をそれぞれ示す。 実施形態のエアバッグの構成材料を示す図である。 実施形態のエアバッグを折り畳んで、折畳完了体を形成する工程を説明する図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の作動状態を順に説明する図である。 比較例の膝保護用エアバッグ装置の作動状態を説明する図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段の他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体の折重部の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体の折重部の他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。 実施形態のエアバッグの折畳完了体に使用する結合手段のさらに他の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用エアバッグ装置KAは、図1〜4に示すように、乗員としての運転者Mの膝K(KL,KR)を保護できるように、運転者Mの車両前方側であるステアリングコラム2の下方に、すなわち
、膝Kの前下側に、配設されている。
ステアリングコラム2は、図1に示すように、コラムカバー5に覆われて、ステアリングホイール1に連結されるメインシャフト3と、メインシャフト3の周囲を覆うコラムチューブ4と、を備えて構成され、メインシャフト3とコラムチューブ4との間には、ステアリングホイール1のリング面の角度を調整可能な図示しないチルト機構や、ステアリングホイール1をシャフト3の軸方向に移動させて停止可能な図示しないテレスコピック機構等が、配設されている。
コラムカバー5は、略四角筒形状等の合成樹脂製として、ステアリングホイール1の下方のステアリングコラム2を覆うように、ステアリングコラム2の軸方向に沿って、後上がりに傾斜して配設されている。コラムカバー5は、運転者Mの前方のアッパパネル6aとロアパネル6bとを備えてなるインストルメントパネル(インパネ)6に、周囲を囲まれて配設されて、インパネ6から突出する部位の下面5aは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置KAは、折り畳まれたエアバッグ30、エアバッグ30に膨張用ガスを供給するインフレーター24、折り畳まれたエアバッグ30を覆うエアバッグカバー18、及び、折り畳まれたエアバッグ30やインフレーター24を収納するケース10、を備えて構成され、車体(ボディ)側のコラムカバー5の下方で、インパネ6のロアパネル6bに囲まれて搭載されている。
ケース10は、エアバッグ30の収納部位であり、板金製として、前方側に配置される底壁部11と、底壁部11の周縁から略四角筒形状として後方に延びる周壁部14と、を備えて構成され、後端側を膨張時のエアバッグ30を突出させる突出用開口10aとしている。底壁部11には、インフレーター24とエアバッグ30とを取り付けるためのボルト26aを貫通させる取付孔11aを左右に並設させ、さらに、左右に延びる取付片部12が配設されている。各取付片部12は、ボルト9を貫通させる貫通孔12aを備えて、エアバッグ装置KAをボディ側の取付ブラケット8に対し、ボルト9を利用して、取り付けられる。各ボルト9は、貫通孔12aを貫通して、取付ブラケット8に固着されているナット8aに締結される。また、底壁部11には、インフレーター24の後述する本体25をリテーナ26に強固に保持させるための保持突起11bが、後方へ突設されている。
周壁部14は、上下左右に配設される上壁部14a、下壁部14b、右壁部14c、及び、左壁部14dを備えて構成され、上壁部14aと下壁部14bとには、先端(後端)に、エアバッグカバー18の取付壁部22の係止孔22aに挿入させて、取付壁部22を係止する複数のフック15が形成されている。また、右壁部14cには、インフレーター24の本体25の元部25b側を露出させて、元部25b側に、インフレーター24に作動用信号を入力するリード線29を結線したコネクタ28を接続できるように、挿通孔16が開口されている。
エアバッグカバー18は、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、図1〜4に示すように、ロアパネル6bの開口6cから露出する意匠面部19と、意匠面部19の前面側から前方に延びる略四角筒形状の取付壁部22と、を備えて形成されている。
意匠面部19は、膨張時のエアバッグ30に押されて上下に開く扉部20(U,D)を配設させている。各扉部20U,20Dは、ケース10の突出用開口10aの後方側を塞ぐように配設されて、意匠面部19の後方側から見て、略H字形状の薄肉の破断予定部21を周囲に配設させており、エアバッグ30の膨張時、それぞれ、破断予定部21を破断させて、上下の縁のインテグラルヒンジからなるヒンジ部20a,20aを回転中心として、開くこととなる。
取付壁部22は、上下方向で対向する部位に、ケース10のフック15を係止させるための複数の係止孔22aが、形成されている。
インフレーター24は、図1,2,4に示すように、略円柱状の本体25と、本体25を保持する略円筒状のリテーナ26と、を備えて構成されている。本体25は、先端(左端)に膨張用ガスを吐出するガス吐出部25aを備えて、元部25b側には、作動用信号を入力させるためのコネクタ28が結合される。リテーナ26は、インフレーター24をケース10の底壁部11に取り付けるためのボルト26aを備えるとともに、ケース10の保持突起11bを貫通させる貫通孔26bを配設させている。インフレーター24は、リテーナ26内に本体25を挿入させた状態で、ケース10内に収納するともに、各ボルト26aを、取付孔11aを経て、ケース10内からケース10外へ突出させ、各ボルト26aにナット27を締結すれば、ケース10の保持突起11bが、リテーナ26の貫通孔26bを経て本体25を押圧して、本体25をリテーナ26の内周面に押し付けることから、ボルト26aへのナット27の締結により、インフレーター24のリテーナ26をケース10に取り付けることができるとともに、リテーナ26による本体25の保持を強固にすることができて、その結果、インフレーター24の本体25とリテーナ26とが強固にケース10に取付固定されることとなる。勿論、この固定時、エアバッグ30の後述する取付部31も、インフレーター24とケース10の底壁部11とで挟持されて、強固に、ケース10に取付固定されることとなる。
なお、このインフレーター24は、ステアリングホイール1に搭載された図示しないエアバッグ装置を作動させる制御装置からの作動用信号を、ステアリングホイール用エアバッグ装置と同時に入力させて、作動されることとなる。
エアバッグ30は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド等の織布から形成されて、図1,3,5,6に示すように、乗員側の乗員側壁部36と車体側の車体側壁部35との外周縁相互を連ならせた外周壁34を備えて構成されている。エアバッグ30は、膨張完了形状をホームベース形状に近似した略長方形板状として、下部側に、膨張用ガスGの流入時の上流部位とし、かつ、収納部位としてのケース10に収納可能な左右方向の幅寸法としてケース10に取り付けられる取付部31、を配設させ、上部側に、取付部31より左右両側を広げた幅寸法とする膝受止部32、を配設させる構成としている。
取付部31は、車体側壁部35に、インフレーター24の2本のボルト26aを貫通させる2つの取付孔31aを左右方向に並設されて構成されるとともに、車体側壁部35の右縁側に、インフレーター24の本体25の元部25bを挿通可能な挿通孔31bを設けて構成されている。
また、エアバッグ30内には、エアバッグ30の膨張完了時における車体側壁部35と乗員側壁部36との離隔距離を規制して、エアバッグ30を略一定の厚さ寸法の板状に膨張させるように、車体側壁部35と乗員側壁部36とを連結するテザー38(U,M,D)が、上下三段に配設されている。各テザー38は、左右方向に沿うように配設されて、左右に離れた2箇所に、膨張用ガスGを上方へ流すガス流通孔39を開口させている。
また、実施形態のエアバッグ30は、上部30a側の膝受止部32の左右方向の中央を通る前後方向の中央線BLを中心に、下端側の下狭まりの取付部31付近を除いて、略左右対称的な形状としている。但し、エアバッグ30は、取付部31の2つの取付孔31aが、中央線BLに対して、左右方向の一方、実施形態の場合には、右側にずれて配設されている。すなわち、エアバッグ30の取付部31の2つの取付孔31a,31a間の中央を取付中心MCとすれば、取付中心MCを通る前後方向の中心線MLが、実施形態の場合、膝受止部32の中央を通る中央線BLの右側にずれて、配設されている(図5参照)。このような中心線MLの中央線BLからのずれは、運転者(乗員)Mの左右の膝KL,KRの間の中心(膝中心)KCに対応する膝受止部32の中央を通る中央線BLを配置させても、車両における膝保護用エアバッグ装置KAの周囲の各種機器や部材の配置状況によって、エアバッグ30の取付部31の配置位置を、中央線BLに対して、左右の一方(実施形態では右側)にずれて配置せざるを得ない場合に、発生してしまう(図3参照)。
なお、エアバッグ30をロール折りしたロール折畳部53の左右の端側部55,56は、ロール折畳部53の左右方向の中央付近の中央部54における取付中心MC側に対して、折り重ねることとなる(図7参照)。
エアバッグ30の構成部材は、図5,6に示すように、外周壁34の上端34a側に逆U字状に配設される上端側基布41と、逆U字状に曲げた上端側基布41の両端(下端)から下方に延びるとともに、相互に対向するように配設される車体側基布42及び乗員側基布43と、各テザー38(U,M,D)を形成するテザー用基布44(U,M,D)と、から構成されている。エアバッグ30を製造する際には、上端側基布41を二つ折りして、両端側に、それぞれ、車体側基布42と乗員側基布43との上端側を縫合するとともに、二つ折りして対向する上端側基布41の部位と、対向する車体側基布42及び乗員側基布43の部位とに、各テザー用基布44U,44M,44Dの前後両端をそれぞれ縫合しつつ、乗員側壁部36と車体側壁部35との重ねた外周縁となる部位相互を、縫合すれば、エアバッグ30を製造することができる。
製造したエアバッグ30を折り畳むとともに、結合手段としてのテープ材72を配設させて、収納部位としてのケース10に収納可能な折畳完了体70を形成する際には、まず、エアバッグ30を折り畳む。この折り畳みは、図7のA,Bに示すように、乗員側壁部36と車体側壁部35とを重ねて平らに展開させた初期展開体50を形成し、ついで、膝受止部32側の上縁50a側を取付部31側の下縁50b側に接近させるように、車体側壁部35の側でロール折りして、ロール折畳体52を形成する。その後、図7のB,Cに示すように、ロール折畳体52におけるロール折りしたロール折畳部53の左右両側の端側部55,56を、ロール折畳部53の左右方向の中央付近の中央部54に対して、乗員側壁部36の側で、折り重ねる折重部59(L,R)として形成し、折重部59L,59Rをロール折畳部53の中央部54の後面54bに重ねる。
実施形態の場合、折重部59L,59Rは、それぞれ、二つの折目59a,59bを付けて、中央部54に折り重ねられている。すなわち、各折重部59L,59Rは、中央部54側の第1番目の第1折目59aから第2番目の第2折目59bまでの第1重ね部60と、第1重ね部60に連なって端側部55,56の先端側に延びる先端側部位61と、を備えて構成されている。実施形態の場合、先端側部位61は、第2重ね部62として、第1重ね部60の後面側に折り重ねられている。また、折重部59L,59Rは、エアバッグ30の中央線BLに対して、取付部31の中心線MLが右側にずれており、左側の折重部59Lが、右側の折重部59Rより、左右方向の長さ寸法を長くしている(左側の折重部59Lの左右方向の長さ寸法LL>右側の折重部59Rの左右方向の長さ寸法LR)。
そして、結合手段としてのテープ材72が、長い寸法側の左側の折重部59Lの第1折目59a近傍の第1重ね部60と先端側部位61との前後方向の外周の全周を包むように、貼着されている。テープ材72は、ポリエステル、ポリアミド等の糸からなる織布に接着剤を塗布して形成され、破断可能としている。特に、このテープ材72の破断強度、換言すれば、第1重ね部60と先端側部位61とを結合させるように包んだ結合強度、は、エアバッグ30内への膨張用ガスGの流入時、図8のA〜Cに示すように、第1折目59aの折りが解消されて、折重部59Lの第1重ね部60がロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れると、第1重ね部60と先端側部位61との結合を解除するように、テープ材72の破断強度が、設定されている。さらに詳しくテープ材72の破断強度を説明すると、膨張用ガスGが、インフレーター24のガス吐出部25aから吐出されて、取付部31付近となるロール折畳部53の中央部54に膨張用ガスGが流れ、その中央部54が膨らみ、さらに、第1折目59aの折りを解消させるように、折重部59Lの第1重ね部60側に流入し、そしてさらに、第2折目59bの折りを解消させるように、先端側部位61(第2重ね部62)に流入するが、その第2折目59bの折りの解消を、ある程度阻害できる破断強度を確保できるように設定され、そしてその後、第1重ね部60が膨らみ、かつ、先端側部位61も膨らんで、第2折目59bを中心として、第1重ね部60から先端側部位61が離れるように回転するまで、破断しないように、テープ材72の破断強度、すなわち、テープ材72による第1重ね部60と先端側部位61との結合強度、が設定されている。
そして、テープ材72を巻き付けて、折重部59Lの第1重ね部60と先端側部位61とを結合させてなる一体揺動部65を形成すれば、折畳完了体70を形成することができて、その後、折り崩れ防止用の破断可能なラッピングフィルム47(図2参照)により、折畳完了体70を包む。
なお、エアバッグ30の折畳時、エアバッグ30内には、図示していないが、取付部31の取付孔31aからボルト26aを突出させて、インフレーター24のリテーナ26が収納されている。そして、ラッピングフィルム47で折畳完了体70を包んだ際、取付部31の挿通孔31bの領域のラッピングフィルム47の部位は、破断しておき、また、ラッピングフィルム47からボルト26aも突出させておく。
その後、エアバッグ30の挿通孔31bを経て、インフレーター24の本体25をリテーナ26内に挿入し、インフレーター24を内蔵した折畳完了体70を、ケース10内に収納して、ボルト26a,26aを底壁部11の取付孔11aから突出させ、各ボルト26aにナット27を締結して、ケース10にインフレーター24とエアバッグ30とを取付固定する。そして、ケース10の突出用開口10aを塞ぐように、エアバッグカバー18の意匠面部19を配置させつつ、取付壁部22をケース10の周壁部14の周囲に嵌め、ケース10のフック15を取付壁部22の係止孔22aに挿入させれば、エアバッグ装置KAを組み立てることができる。
このように組み立てたエアバッグ装置KAは、インパネ6の組付前の車両の取付ブラケット8に対し、ケース10の取付片部12を当てて、各ボルト9を、貫通孔12aを経て、ナット8aに締結すれば、エアバッグ装置KAを車両に組み付けることができ、インフレーター24の本体25に、作動用信号を入力可能なリード線29を設けたコネクタ28を組み付け、さらに、インパネ6を車両に組み付ければ、膝保護用エアバッグ装置KAを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置KAの車両への搭載後、車両が前面衝突等して、インフレーター24が作動すれば、ガス吐出部25aから膨張用ガスGが吐出されて、エアバッグ30は、膨張を開始し、ロール折畳部53の中央部54や端側部55,56からなる折重部59(L,R)が膨らみ、エアバッグカバー18の扉部20U,20Dを押し開いて、ケース10の突出用開口10aから後方へ突出し、かつ、折重部59(L,R)が折目59a,59bの折りを解消するように、展開し、ついで、ロール折畳部53の全体のロール折りの折りを解消するように、エアバッグ30の収納部位としてのケース10から、後上方向に展開して、膝受止部32を、運転者Mの膝Kの前方側に配置することとなる。
その際、実施形態の膝保護用エアバッグ装置KAでは、エアバッグ30の膨張開始時、ロール折畳部53の中央部54が膨らみつつ、左右両側の端側部55,56も膨らもうとして、折重部59(L,R)が、左右に展開しようとする。その際、図8のA,Bに示すように、結合手段としてのテープ材72を配設させて、少なくとも二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた左右方向に長い折重部59Lでは、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、結合手段としてのテープ材72によって、折り重ね状態が維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61は、展開する折重部59Lの第1重ね部60側から離れるように後方移動しない。そして、折重部59Lの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、図8のB,Cに示すように、結合手段としてのテープ材72が第1重ね部60と先端側部位61との結合を解除することから、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59L自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、少なくとも二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた折重部59Lが、第1折目59aの折りの解消に伴なう第1重ね部60の左右方向の展開後に、結合手段としてのテープ材72の結合解除に伴ない、第2折目59bを解消させて、先端側部位61を左右方向の左方に展開させて、その後、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、図1の二点鎖線に示すように、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる。すなわち、結合手段としてのテープ材72が結合を解除するまでに、折重部59Lが、後方への突出を抑制されて、左右方向に幅広く展開することとなり、仮に、運転者(乗員)の脛S(L,R)が収納部位としてのケース10に接近していても、エアバッグ30の膨張初期時に、折重部59Lにおける端側部55の先端62aが、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAで後方へ大きく突出せずに、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから左右に外れて、左右に広く展開した状態で、ロール折りの折りを解消させることができることから、ロール折畳部53の中央部54や折重部59(L,R)の領域に配置されていた膝受止部32を、円滑に、膝Kの前方側に配置させることができる。
なお、結合手段としてのテープ材72を設けていない場合には、図9のA,Bに示すように、エアバッグ30の膨張初期時に、折重部59Lにおける端側部55の先端62aが、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAで後方へ大きく突出して、接近している脛SL,SRの間から左側の脛SLの背面側に進入するような挙動となり、円滑に、膝受止部32を膝Kの前方側に配設できなくなってしまう。
また、右側の折重部59Rは、左右方向の長さ寸法LRを短くしており、テープ材72で包まなくとも、接近している脛SRの背面側に先端62aを進入させるような挙動を生じさせずに、展開膨張することができる。
したがって、実施形態の膝保護用エアバッグ装置KAでは、結合手段としてのテープ材72により、膨張初期時のエアバッグ30のロール折畳部53における端側部55の後方への突出量を抑制することができる。
その結果、実施形態では、収納部位としてのケース10に、運転者(乗員)Mの脛S(L,R)が接近していても、ロール折畳部53の折重部59L,59Rが円滑に脛S(L,R)の前方側で左右両側に展開し、その後のロール折畳部53のロール折りの折りの解消が支障なく行われ、膝受止部32を膝K(L,R)の前方側に円滑に配置させることができ、そして、膝受止部32が的確に膝K(L,R)を受け止めることができる。
そして、実施形態では、折畳完了体の左右の折重部59L,59Rの一方側、実施形態では、左右方向の長さ寸法LLの長い左側の折重部59L側が、少なくとも二つの折目59a,59bを設けられて中央部54に折り重ねられるとともに、結合手段としてのテープ材72を設けて、配設されている。
すなわち、折畳完了体70の左右の折重部59L,59Rの内、膨張初期の左右方向への展開前に、後方側への突出を抑制する必要のある一方側だけに、結合手段としてのテープ材72を設けて、折畳完了体70を形成してもよい。
実施形態の場合、膨張完了時のエアバッグ30が、取付部31の左右方向の中央となる取付中心MCを、膝受止部32の左右方向の中央を通る前後方向の中央線BLから、左右方向の一方側(実施形態では右側)にずらして、配置させる構成とし、ロール折畳部53の左右両側の端側部55,56が、ロール折畳部53の中央部54における取付中心MC側に対して、折り重ねられて折重部59(L,R)として形成されている。そして、折畳完了体70における結合手段としてのテープ材72を設ける側の折重部59Lが、取付中心MCから中央線BLのずれた方向側(左側)の部位、としている。
このような構成では、膨張完了時のエアバッグ30が、膝受止部32の左右方向の中央を通る中央線BLから、取付部31を左右方向にずらしており、ロール折畳部53の左右の端側部55,56では、一方側としての取付部31の取付中心MCから離れるようにずれている側の左側の端側部55が、他側の端側部56より、長さ寸法LLを長くすることから(LL>LR)、その一方側の長い寸法LLの端側部55の折重部59Lに、結合手段としてのテープ材72を配設すれば、その折重部59Lが、的確に、後方への突出量を抑制して、左右方向に展開し、その後、ロール折りを解くように、展開膨張することができる。そのため、このような構成の膝保護用エアバッグ装置KAでは、運転者(乗員)Mの左右の膝KL,KRの左右方向の中央KCの前方に、エアバッグ30の膝受止部32を配設させる構成としていても、エアバッグ30の取付部31の取付中心MCを、運転者Mの左右の膝KL,KRの間の膝中心KCの前方に、配設できない場合に、好適となる。
勿論、結合手段としてのテープ材72は、折畳完了体70における左右の一方側の折重部59L側だけでなく、左右両側の折重部59L,59Rに、配設させてもよい。
なお、結合手段としては、実施形態のように、折重部59Lの第1重ね部60と先端側部位61との前後方向に沿った全周を、破断可能なテープ材72によって包むことにより、形成し、テープ材72が、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断される強度に設定されて、結合手段を構成してもよい。
また、結合手段としては、図10に示す折畳完了体70Aのように、第1折目59aの外周側における中央部54の前面54a側から折重部59ALの後面61a側に、破断可能なテープ材74を貼着させて形成し、テープ材74が、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断される強度に設定されて、結合手段を構成してもよい。
詳しくは、この折畳完了体70Aでは、テープ材74の前端部74aが第1折目59a近傍の中央部54の前面54a側に貼着されて配置され、後端部74bが先端側部位61としての第2重ね部62の先端62aを越えた後面61a側に貼着されて配置されている。テープ材74は、実施形態のテープ材72と同様な素材から形成されて、端側部55を折り重ねて折重部59ALを形成した後、貼着されている。また、折畳完了体70Aの他の構成は、右側の折重部59Rを含めて、実施形態の折畳完了体70と同様の構成としている。
この折畳完了体70Aでは、エアバッグ30の膨張開始時、ロール折畳部53の中央部54が膨らみつつ、左右両側の端側部55,56も膨らもうとして、折重部59AL,59Rが、左右に展開しようとする。そして、二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた左右方向に長い折重部59ALでは、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端62a側を中央部54側に結合させた結合手段としてのテープ材74によって、折り重ね状態が維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61は、展開する折重部59ALの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59ALの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、テープ材74の中間部74c付近が破断し、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59AL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
なお、折畳完了体70Aの右方側の端側部56からなる折重部59Rは、実施形態の折畳完了体70と同様の折り重ね状態であり、折畳完了体70の折重部59Rと同様に展開して、ロール折畳部53の中央部54や折重部59ALとともに、ロール折りの折りを解消することとなる。
さらに、結合手段としては、図11に示す折畳完了体70Bのように、第1折目59aの外周側における中央部54の前面54a側と折重部59BLの後面61a側とに、両端側を縫合させた可撓性を有した布等からなるシート材76、から形成し、シート材76が、中央部54の前面54a側と折重部59BLの後面61a側とへの縫合部位77a,78aの間の中間部位付近に、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断される破断予定部79、を配設させて、結合手段を構成してもよい。
詳しくは、この折畳完了体70Bの折重部59BL側では、シート材76が前側部77と後側部との2枚から構成されて、前側部77の前端側が、縫合部77aとして、中央部54の前面54a側に縫合され、後側部78の後端側が、縫合部78aとして、先端側部位61の先端62aを越えた後面61a側に縫合されている。そして、シート材76の前側部77と後側部78との端部相互が縫合されて、シート材76を形成し、かつ、相互の縫合部位を、破断可能な破断予定部79としている。シート材76は、予め、前側部77と後側部78との縫合部77a,78aを、エアバッグ30の所定部位に縫合しておき、端側部55を折り重ねて折重部59ALを形成した後、前側部77と後側部78との端部相互を縫合する縫合部位79を形成して、配設されている。また、折畳完了体70Bの他の構成は、右側の折重部59Rを含めて、実施形態の折畳完了体70と同様の構成としている。
この折畳完了体70Bでは、エアバッグ30の膨張開始時、ロール折畳部53の中央部54が膨らみつつ、左右両側の端側部55,56も膨らもうとして、折重部59BL,59Rが、左右に展開しようとする。そして、二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた左右方向に長い折重部59BLでは、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端62a側を中央部54側に結合させた結合手段としてのシート材76によって、折り重ね状態が維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61は、展開する折重部59BLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59BLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、シート材76の破断予定部としての縫合部位79が破断し、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59BL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
なお、この折畳完了体70Bでも、右方側の端側部56からなる折重部59Rは、実施形態の折畳完了体70と同様の折り重ね状態であり、折畳完了体70の折重部59Rと同様に展開して、ロール折畳部53の中央部54や折重部59BLとともに、ロール折りの折りを解消することとなる。
また、シート材76の破断予定部としては、縫合で無く、接着により形成してもよく、さらに、縫合部位でなく、その近傍の前側部77若しくは後側部78に、スリット等を設けて、その部位を破断予定部としてもよい。
さらにまた、結合手段としては、図12に示す折畳完了体70Cのように、第1重ね部60と先端側部位61とに貫通される軸部81cと、軸部81cの両端に配設されて、第1重ね部60と先端側部位61との表面側に係止される係止頭部81a,81bと、を備えた係止部材81、から形成し、係止部材81が、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、係止頭部81a,81b相互を分離させるように分断させる強度、に設定されて、結合手段を構成してもよい。
詳しくは、この折畳完了体70Cの折重部59CL側では、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる係止部材81が、第1重ね部60と先端側部位61とに貫通される小径の軸部81cの両端に、拡径した係止頭部81a,81bを配設させて、係止頭部81aが、第1重ね部60の中央部54側の面(前面)60aを係止し、係止頭部81bが、先端側部位61の中央部54から離れた側の後面61aを係止するように、配設されている。係止部材81は、一方の頭部81a若しくは頭部81b側を形成し、他方の頭部81b若しくは81aを形成しない状態として、準備しておき、ロール折りしたロール折畳部53の端側部55を中央部54側に折り重ねる際に、第2折目59bで折った第1重ね部60と先端側部位61とに、係止頭部81b,81aを設けていない軸部81cの端部側を貫通させて、貫通した先端に、溶融処理する等して、軸部81cの端部を拡径させて、係止頭部81b,81aを形成し、係止頭部81aが、第1重ね部60の中央部54側の前面60aを係止し、係止頭部81bが、先端側部位61の中央部54から離れた側の後面61aを係止するようにしている。また、折畳完了体70Cの他の構成は、右側の折重部59Rを含めて、実施形態の折畳完了体70と同様の構成としている。
この折畳完了体70Cでは、エアバッグ30の膨張開始時、ロール折畳部53の中央部54が膨らみつつ、左右両側の端側部55,56も膨らもうとして、折重部59CL,59Rが、左右に展開しようとする。そして、二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた左右方向に長い折重部59CLでは、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端62a側を中央部54側の第1重ね部60に結合させた結合手段としての係止部材81によって、折り重ね状態が維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61は、展開する折重部59CLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59CLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、係止部材81の軸部81c付近、詳しくは、応力集中の生じやすい係止頭部81a,81b近傍の軸部81cが破断し、係止頭部81a,81b側相互が離隔するように分断されることから、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59CL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
なお、この折畳完了体70Cでも、右方側の端側部56からなる折重部59Rは、実施形態の折畳完了体70と同様の折り重ね状態であり、折畳完了体70の折重部59Rと同様に展開して、ロール折畳部53の中央部54や折重部59ALとともに、ロール折りの折りを解消することとなる。
さらに、結合手段としては、図13に示す折畳完了体70Dに示すように、第2折目59b付近から折重部59DLを包むように、折重部59DLを嵌めるカバー83、から形成し、カバー83が、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時、折重部59DLから外れる嵌合強度に設定されて、結合手段を構成してもよい。
詳しくは、この折畳完了体70Dでは、可撓性を有した布等からなるカバー83が、第2折目59b付近から折重部59DLを包めるような開口83aを有した袋形状としている。カバー83は、端側部55を折り重ねて折重部59DLを形成する際、第2折目59b付近を開口83aから嵌め込んで、折重部59DLを包むように、配設されている。また、折畳完了体70Dの他の構成は、右側の折重部59Rを含めて、実施形態の折畳完了体70と同様の構成としている。
この折畳完了体70Dでは、エアバッグ30の膨張開始時、ロール折畳部53の中央部54が膨らみつつ、左右両側の端側部55,56も膨らもうとして、折重部59DL,59Rが、左右に展開しようとする。そして、二つの折目59a,59bを設けて中央部54に折り重ねられた左右方向に長い折重部59DLでは、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、第2折目59b付近から第1重ね部60と先端側部位61とを包んだ結合手段としてのカバー83によって、折り重ね状態が維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61は、展開する折重部59DLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59DLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、カバー83が第2折目59b付近から外れて、第1重ね部60と先端側部位61との結合を解除することから、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59DL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
なお、折畳完了体70Dの右方側の端側部56からなる折重部59Rも、実施形態の折畳完了体70と同様の折り重ね状態であり、折畳完了体70の折重部59Rと同様に展開して、ロール折畳部53の中央部54や折重部59ALとともに、ロール折りの折りを解消することとなる。
また、カバー83は、第2折目59b付近から第1重ね部60と先端側部位61とを包めれば、略円筒状として、開口83aの他に、第2折目59b側にも、開口を備えていてもよい。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置KAでは、折畳完了体70の折重部59Lが、第1重ね部60と、第2折目59bで折り返されて第1重ね部60に重なる先端側部位61としての第2重ね部62と、を備えて構成される場合を示したが、図14,15に示すエアバッグ装置KAの折畳完了体70E,70Fのように、第3重ね部63を備えていてもよい。
すなわち、図14に示す折畳完了体70Eの折重部59ELでは、第1重ね部60に連なって端側部55の先端側に延びる先端側部位61が、第2折目59bの先に第3番目の第3折目59cを備えて、第2折目59bから第3折目59cまで延びる第2重ね部62と、第3折目59cから延びる第3重ね部63と、を備える構成としている。そして、第3重ね部63は、第1重ね部60と第2重ね部62との間に、配設されている。
また、図15に示す折畳完了体70Fでは、第3重ね部63が、第1重ね部60に重ねられた第2重ね部62における第1重ね部60と離れた側に、重ねられて、配設されている。
そして、折畳完了体70E,70Fでも、実施形態と同様に、結合手段としてのテープ材72により、第1重ね部60と先端側部位61とが、包まれて結合されている。勿論、テープ材72の結合強度は、エアバッグ30内への膨張用ガスの流入時に、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れると、第1重ね部60と先端側部位61との結合を解除するように、設定されている。
なお、折畳完了体70E,70Fに使用する結合手段としては、実施形態のテープ材72のほか、図10〜13に示すテープ材74、シート材76、係止部材81、カバー83を使用してもよい。
また、結合手段により結合する第1重ね部60と先端側部位61としては、図15に示す折畳完了体70Fでは、テープ材72等の結合部材により、第1重ね部60と先端側部位61の第2重ね部62とだけを結合し、第3重ね部63は、結合せずに、単に、第2重ね部62に重ねるだけの構成としてもよい。
さらに、既述の結合手段としてのテープ材72,74、シート材76、係止部材81、及び、カバー83は、適宜、同じものを複数、あるいは、異なるものを組み合わせて、使用してもよい。
例えば、図16に示すエアバッグ30の折畳完了体70Gは、結合手段として、テープ材72と係止部材81とを使用している。テープ材72は、図8に示す折畳完了体70に使用したものと同様であり、折重部59GLの前後方向に沿った全周を包んで、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に破断可能としている。係止部材81は、図12に示す折畳完了体70Cに使用しているものと同様であり、第1重ね部60と先端側部位61とに貫通される軸部81cと、軸部81cの両端に配設されて、第1重ね部60と先端側部位61との表面側に係止される係止頭部81a,81bと、を備えて、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、係止頭部81a,81b相互を離隔させるように分断可能としている。
この折畳完了体70Gでは、エアバッグ30の膨張開始時、長い折重部59GLが、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端側部位61を第1重ね部60に結合させた結合手段としてのテープ材72と係止部材81とによって、折り重ね状態を維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61が、展開する折重部59GLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59GLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、テープ材72が破断するとともに、係止部材81の軸部81c付近、詳しくは、応力集中の生じやすい係止頭部81a,81b近傍の軸部81cが破断し、係止頭部81a,81b側相互が離隔するように分断される。そして、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59GL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
そして、この折畳完了体70Gでは、テープ材72と係止部材81とを併用していることから、単独使用に比べて、両者の破断時のタイミング等を調整することによって、エアバッグ30の展開方向を種々調整することが可能となる。
図17に示すエアバッグ30の折畳完了体70Hは、結合手段として、テープ材72とテープ材74とを使用している。テープ材72は、図8に示す折畳完了体70に使用しているものと同様であり、折重部59HLの前後方向に沿った全周を包んで、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に破断可能としている。テープ材74は、図10に示す折畳完了体70Aに使用しているものと同様であり、第1折目59aの外周側における中央部54の前面54a側から折重部59HLの後面61a側に、貼着させ。第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断可能としている。
この折畳完了体70Hでは、エアバッグ30の膨張開始時、長い折重部59HLが、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端側部位61を第1重ね部60に結合させたテープ材72と、先端62a側を中央部54側に結合させたテープ材74とによって、折り重ね状態を維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61が、展開する折重部59HLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59HLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、テープ材72が破断するとともに、テープ材74の中間74c付近が破断する。そして、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59HL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
そして、この折畳完了体70Hでも、テープ材72とテープ材74とを併用していることから、単独使用に比べて、両者の破断時のタイミング等を調整することによって、エアバッグ30の展開方向を種々調整することが可能となる。
図18に示すエアバッグ30の折畳完了体70Iは、結合手段として、シート材76と係止部材81とを使用している。シート材76は、図11に示す折畳完了体70Bに使用しているものと同様であり、第1折目59aの外周側における中央部54の前面54a側と折重部59ILの後面61a側とに、両端側を縫合させた可撓性を有した布等からなり、中央部54の前面54a側と折重部59ILの後面61a側とへの縫合部位77a,78aの間の中間部位付近に、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断可能な破断予定部79、を配設させている。係止部材81は、図12に示す折畳完了体70Cに使用しているものと同様であり、第1重ね部60と先端側部位61とに貫通される軸部81cと、軸部81cの両端に配設されて、第1重ね部60と先端側部位61との表面側に係止される係止頭部81a,81bと、を備えて、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、係止頭部81a,81b相互を離隔させるように分断可能としている。
この折畳完了体70Iでは、エアバッグ30の膨張開始時、長い折重部59ILが、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端側部位61を第1重ね部60に結合させた係止部材81と、先端62a側を中央部54側に結合させたシート材76とによって、折り重ね状態を維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61が、展開する折重部59ILの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59ILの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、シート材76の破断予定部79が破断するとともに、係止部材81の軸部81c付近、詳しくは、応力集中の生じやすい係止頭部81a,81b近傍の軸部81cが破断し、係止頭部81a,81b側相互が離隔するように分断される。そして、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59IL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
そして、この折畳完了体70Iでも、シート材76と係止部材81とを併用していることから、単独使用に比べて、両者の破断時のタイミング等を調整することによって、エアバッグ30の展開方向を種々調整することが可能となる。
図19に示すエアバッグ30の折畳完了体70Jは、結合手段として、テープ材74とカバー83とを使用している。テープ材74は、図10に示す折畳完了体70Aに使用しているものと同様であり、第1折目59aの外周側における中央部54の前面54a側から折重部59HLの後面61a側に、貼着させ。第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時に、破断可能としている。カバー83は、図13に示す折畳完了体70Dに使用しているものと同様であり、第2折目59b付近から折重部59JLを包むように、折重部59JLを嵌め、第1重ね部60と先端側部位61との結合解除時、折重部59JLから外れるように、設定されている。
この折畳完了体70Jでは、エアバッグ30の膨張開始時、長い折重部59JLが、第1折目59aの折りが解消されて第1重ね部60が中央部54の後方領域BAから外れるまで、先端62a側を中央部54側に結合させたテープ材74と、第2折目59b付近から第1重ね部60と先端側部位61とを包んだカバー83とによって、折り重ね状態を維持されて、端側部55の先端側の先端側部位61が、展開する折重部59JLの第1重ね部60側から離れるように後方移動せず、その後、折重部59JLの第1重ね部60が、ロール折畳部53の中央部54の後方領域BAから外れるように、左右方向の左方に開くように展開すれば、その後の先端62a側の第1重ね部60から離れようとする挙動により、テープ材74の中間74c付近が破断するとともに、カバー83が第2折目59付近から外れる。そして、第2折目59bの折りが解消されて、折重部59JL自体が、先端側部位61の先端62a側を左右方向の左方に展開させる。そのため、脛S(L,R)がケース10に接近していても、支障なく、ロール折畳部53の中央部54ととともに、左右方向に展開した第1重ね部60と先端側部位61とを備えてなる端側部55が、ロール折りの折りを解消して、エアバッグ30は、膝受止部32を膝Kの前方側に配設させることとなる(図1の二点鎖線参照)。
そして、この折畳完了体70Jでも、テープ材74とカバー83とを併用していることから、単独使用に比べて、両者の破断時や外れ時のタイミング等を調整することによって、エアバッグ30の展開方向を種々調整することが可能となる。
また、結合手段としては、同じものを、複数、併用してもよい。例えば、図20に示す折畳完了体70Kでは、図8に示したテープ材72を、2枚、使用している。厳密には、図8のテープ材72の幅寸法を狭くしたテープ材72Kとして、2枚のテープ材72K,72Kを、離して、配設させている。
この折畳完了体70Kでは、図20のA〜Cに示すように、図8の折畳完了体70と同様に展開する。但し、この折畳完了体70Kでは、2枚のテープ材72K,72Kの間に、隙間73を設けていることから、折重部59KLに対し、配設した2枚分のテープ材72K,72Kの左右方向の領域全部に、テープ材72Kを配設する場合に比べて、隙間73分、テープ材72Kの使用量を少なくできて、重量を軽減することができる。
なお、実施形態では、乗員としての運転者の前方側に搭載される膝保護用エアバッグ装置KAについて説明したが、乗員としての助手席搭乗者の前方側に搭載される膝保護用エアバッグ装置に本発明を適用してもよい。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置KAでは、ケース10のエアバッグ30の突出用開口10aを後向きに開口させて車両に搭載する場合を示したが、例えば、助手席の前方側では、助手席前方のインパネの下端側で、フロアに対向するように、ケース10の突出用開口10aを下向きとして、膝保護用エアバッグ装置を配設してもよい。
10…(収納部位)ケース、30…エアバッグ、30a…上部、30b…下部、31…取付部、32…膝受止部、34…外周壁、35…車体側壁部、36…乗員側壁部、50…初期展開体、50a…上縁、50b…下縁、52…ロール折畳体、53…ロール折畳部、54…中央部、54a…前面、54b…後面、55…(左)端側部、56…(右)端側部、59(L,R)…折重部、59AL、59BL,59CL,59DL,59EL,59FL、59GL,59HL,59IL,59JL,59KL…(左側)折重部、59a…第1折目、59b…第2折目、59c…第3折目、60…第1重ね部、61…先端側部位、61a…後面、62…第2重ね部、62a…先端、63…第3重ね部、
70,70A,70B,70C,70D,70E,70F,70G,70H,70I,70J,70K…折畳完了体、72,72K…(結合手段)テープ材、74…(結合手段)テープ材、74a…前端部、74b…後端部、74c…中間部、76…(結合手段)シート材、79…(破断予定部)縫合部位、81…(結合手段)係止部材、81a…(前)係止頭部、81b…(後)係止頭部、81c…軸部、83…(結合手段)カバー、
G…膨張用ガス、BA…(ロール折畳部の中央部)後方領域、MC…(ボルト26a,26a間)取付中心、ML…(取付)中心線、BL…(膝受止部の)中央線、
K(L,R)…膝、KC…膝中心、S(L,R)…脛、M…(運転者・助手席搭乗者)乗員、KA…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (14)

  1. 着座した乗員の膝の前下側に配置された収納部位に、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から後上側に向かって展開膨張して、乗員の膝の前方側に、膝受止部を配設させるエアバッグを備え、
    該エアバッグが、
    乗員側の乗員側壁部と車体側の車体側壁部との外周縁相互を連ならせた外周壁を備え、
    膨張完了形状として、下部側に、膨張用ガスの流入時の上流部位とし、かつ、前記収納部位に収納可能な左右方向の幅寸法として前記収納部位に取り付けられる取付部、を配設させ、上部側に、前記取付部より左右両側を広げた幅寸法とする前記膝受止部、を配設させる構成とし、
    収納時、前記乗員側壁部と前記車体側壁部とを重ねて平らに展開させて、前記膝受止部側の上縁側を前記取付部側の下縁側に接近させるように、ロール折りし、ロール折りしたロール折畳部の左右両側の端側部を、前記ロール折畳部の左右方向の中央付近の中央部に対して折り重ねる折重部として形成し、該折重部を前記ロール折畳部の前記中央部に重ねて折畳完了体を形成して、該折畳完了体を前記収納部位に収納させる構成とした膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記折畳完了体における左右方向の少なくとも一方側の前記折重部が、
    少なくとも二つの折目を付けて、前記中央部に折り重ねられるとともに、
    前記中央部側の第1番目の第1折目から第2番目の第2折目までの第1重ね部と、該第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位と、を結合手段により結合させて、配設され、
    前記エアバッグ内への膨張用ガスの流入時、前記第1折目の折りが解消されて前記第1重ね部が前記中央部の後方領域から外れると、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合を解除するように、前記結合手段の結合強度が、設定されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記折畳完了体の左右の前記折重部の一方が、少なくとも二つの折目を設けられて前記中央部に折り重ねられるとともに、前記結合手段を設けて、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 膨張完了時の前記エアバッグが、前記取付部の左右方向の中央となる取付中心を、前記膝受止部の左右方向の中央を通る前後方向の中央線から、左右方向の一方側にずらして、配置させる構成とし、
    前記ロール折畳部の左右両側の前記端側部が、前記ロール折畳部の前記中央部における前記取付中心側に対して、折り重ねられて前記折重部として形成され、
    前記折畳完了体における前記結合手段を設ける側の前記折重部が、前記取付中心から前記中央線のずれた方向側の部位、としていることを特徴とする請求項2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 前記結合手段が、前記折畳完了体における左右両側に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  5. 前記結合手段が、前記折重部の前後方向に沿った全周を、破断可能なテープ材によって包むことにより、形成されるとともに、
    前記テープ材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される強度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  6. 前記結合手段が、前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側から前記折重部の後面側に、破断可能なテープ材を貼着させて形成されるとともに、
    前記テープ材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される強度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  7. 前記結合手段が、前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とに、両端側を縫合させた可撓性を有したシート材、から形成され、
    前記シート材が、前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とへの縫合部位の間の中間部位付近に、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、破断される破断予定部、を配設させていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  8. 前記結合手段が、前記第1重ね部と前記先端側部位とに貫通される軸部と、該軸部の両端に配設されて、前記第1重ね部と前記先端側部位との表面側に係止される係止頭部と、を備えた係止部材、から形成されて、
    前記係止部材が、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、前記係止頭部相互を離隔させるように分断される強度、に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  9. 前記結合手段が、第2折目付近から前記折重部を包むように、前記折重部を嵌めるカバー、から形成され、
    前記カバーが、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時、前記折重部から外れる嵌合強度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  10. 前記折畳完了体の前記折重部が、前記第1重ね部と、前記第2折目で折り返されて前記第1重ね部に重なる前記先端側部位としての第2重ね部と、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  11. 前記折畳完了体の前記折重部における前記第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位が、前記第2折目の先に第3番目の第3折目を備えて、前記第2折目から前記第3折目まで延びる第2重ね部と、第3折目から延びる第3重ね部と、を備える構成として、
    前記第3重ね部が、前記第1重ね部と前記第2重ね部との間に、配設される構成としていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  12. 前記折畳完了体の前記折重部における前記第1重ね部に連なって前記端側部の先端側に延びる先端側部位が、前記第2折目の先に第3番目の第3折目を備えて、前記第2折目から前記第3折目まで延びる第2重ね部と、第3折目から延びる第3重ね部と、を備える構成として、
    前記第3重ね部が、前記第1重ね部に重ねられた前記第2重ね部における前記第1重ね部と離れた側に、重ねられて、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  13. 前記結合手段が、
    前記折重部の前後方向に沿った全周を包んで、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に破断可能なテープ材、
    前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側から前記折重部の後面側に貼着されて、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に破断可能なテープ材、
    前記第1折目の外周側における前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とに、両端側を縫合させて、前記中央部の前面側と前記折重部の後面側とへの縫合部位の間の中間部位付近を、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に破断可能とした可撓性を有したシート材、
    前記第1重ね部と前記先端側部位とに貫通される軸部と、該軸部の両端に配設されて、前記第1重ね部と前記先端側部位との表面側に係止される係止頭部と、を備えて、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に、前記係止頭部相互を離隔させるように分断可能とした係止部材、
    前記第2折目付近から前記折重部を包むように、前記折重部を嵌めて、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時、前記折重部から外れるカバー、
    のいずれかにおける同じもの、若しくは、異なるものの少なくとも二つ、を組み合わせて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  14. 前記結合手段が、
    前記折重部の前後方向に沿った全周を包んで、前記第1重ね部と前記先端側部位との結合解除時に破断可能な前記テープ材、を複数使用して、構成され、
    複数の前記テープ材が、左右方向に離隔して、配設されていることを特徴とする請求項13に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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