JP2020536100A - シス−4−[2−{[(3s,4r)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9h−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミドの製造プロセス - Google Patents

シス−4−[2−{[(3s,4r)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9h−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミドの製造プロセス Download PDF

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Abstract

本明細書において、シス−4−[2−{[(3S,4R)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9H−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、別名(1s,4s)−4−(2−(((3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−8−((2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ)−9H−プリン−9−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供する。【選択図】図1

Description

本出願は、2017年10月4日に提出された米国仮出願第62/568,089号の優先権を主張し、その全内容を参照により本明細書に援用する。
本明細書において、シス−4−[2−{[(3S,4R)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9H−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、別名(1s,4s)−4−(2−(((3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−8−((2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ)−9H−プリン−9−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供する。
がんは、主に、所与の正常組織に由来する異常細胞の数の増加、これらの異常細胞による隣接組織への侵入、または悪性細胞のリンパ節もしくは血液から所属リンパ節及び遠位部位への拡散(転移)を特徴とする。臨床データ及び分子生物学的研究からは、がんが、腫瘍発生前のわずかな変化から始まり、特定の条件下で腫瘍形成へと進行し得る多段階のプロセスであることが示されている。腫瘍性病変は、特に腫瘍細胞が宿主の免疫監視を回避する条件下で、クローン的に進化し、侵入、成長、転移、及び異質化を増加させる能力を発達させ得る(Roitt,I.,Brostoff,J and Kale,D.,Immunology,17.1−17.12(3rd ed.,Mosby,St.Louis,Mo.,1993))。
がんは世界的に主要な死因の1つであり、2012年には820万人が死亡している。年間のがんの症例は、2012年の1400万人からそれ以後の20年以内に2200万人に増加すると予想されている(Cancer Fact sheet No.297,World Health Organization,February 2014,10 June 2014改訂及びGlobocan 2012,IARC参照)。
特定のアミノプリン化合物は、がんの治療における臨床開発に適した医薬特性を示すことが報告されている。アミノプリン化合物は、従来の有機合成及び市販の出発物質を使用して作製することができる。例えば、限定されないが、米国特許第7,723,340号、米国特許第8,158,635号、及び米国特許出願第14/874,513号に記載されるように、アミノプリン化合物を調製することができる。
治療可能性を有するアミノプリン化合物の一例は、シス−4−[2−{[(3S,4R)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9H−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、別名(1s,4s)−4−(2−(((3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−8−((2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ)−9H−プリン−9−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミドである。化合物及び化合物の合成プロセスは、米国特許第9,512,124号に記載されており、その全体を参照により本明細書に援用する。
現時点での有効性にもかかわらず、kg単位での化合物生産に有用な、(1s,4s)−4−(2−(((3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−8−((2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ)−9H−プリン−9−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミドを製造するための代替の合成プロセスを開発する必要性が依然として存在する。
本明細書では、式(I)の化合物:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(a)次式の化合物1:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物3:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(b)化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物4:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物5:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(c)化合物5、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、還元剤及び触媒で還元し、次式の化合物6:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(d)化合物6またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させ、次式の化合物7:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(e)化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
(f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物のクエン酸塩に変換することを含む。
特定の実施形態では、本明細書において、式(I)の化合物:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(e)化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
(f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物のクエン酸塩に変換することを含む。
特定の実施形態では、本明細書において、化合物7:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(d)化合物6またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させることを含む。
特定の実施形態では、本明細書において、化合物6:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(c)化合物5、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、還元剤及び触媒で還元することを含む。
特定の実施形態では、本明細書において、化合物5:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(b)化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、化合物4、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む。
特定の実施形態では、本明細書において、化合物3:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(a)次式の化合物1:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む。
化合物3の代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
化合物5の代表的なDSCサーモグラムを示す。
化合物7の代表的なDSCサーモグラムを示す。
式(I)の化合物の代表的なDSCサーモグラムを示す。
式(I)の化合物の核磁気共鳴(NMR)スペクトルを示す。
式(I)の化合物のクエン酸塩の代表的なDSCサーモグラムを示す。
式(I)の化合物のクエン酸塩の代表的なXRPDパターンを示す。
化合物3のプロトンNMRスペクトルを示す。
化合物5のプロトンNMRスペクトルを示す。
化合物7のプロトンNMRスペクトルを示す。
式(Ia)の化合物のプロトンNMRスペクトルを示す。
5.1 定義
本明細書中で使用する場合、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、同じ意味で使用され得る。用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、記載された特徴または成分の存在を特定するものと解釈されるが、1つ以上の特徴、もしくは成分、またはその群の存在または追加を排除するものではない。さらに、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、用語「〜からなる(consisting of)」に包含される実施例を含むことが意図されている。したがって、用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」の代わりに、用語「〜からなる(consisting of)」を使用して、本発明のより具体的な実施形態を提供することができる。
用語「〜からなる(consisting of)」とは、対象物が、それが構成する少なくとも90%、95%、97%、98%、または99%の記載する特徴または成分を有することを意味する。別の実施形態では、用語「〜からなる(consisting of)」は、達成される技術的効果に不可欠ではないものを除いて、後続の列挙の範囲から他の特徴または構成要素を除外する。
本明細書中で使用する場合、用語「または」は、任意の1つまたは任意の組み合わせを意味する包括的な「または」として解釈されるべきである。したがって、「A、BまたはC」は、以下のいずれかを意味する:「A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;A、B及びC」。この定義の例外は、要素、機能、工程、または動作の組み合わせが何らかの形で本質的に相互に排他的である場合にのみ生じる。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、本明細書中で提供する用語「プロセス(複数可)」とは、本明細書中で提供する化合物の製造に有用な本明細書に提供する方法を指す。本明細書に提供する方法に対する変更(例えば、出発物質、試薬、保護基、溶媒、温度、反応時間、精製)も本開示に包含される。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「添加する」、「反応する」、「処理する」などは、ある反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などを、別の反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などと接触させることを意味する。反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などは、個別に、同時にまたは別々に添加することができ、また、任意の順序で添加することができる。それらは、熱の存在下または非存在下で添加することができ、また、場合により、不活性雰囲気下で添加することができる。「反応する」とは、反応基が同じ分子内にある場合のin situ形成または分子内反応を指し得る。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「変換する」とは、手元にある化合物を、手元において所望の化合物を形成させるのに適した反応条件に供することを指す。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「塩」には、本明細書に提供する化合物に存在し得る酸性または塩基性基の塩が含まれるが、これらに限定されない。本質的に塩基性の化合物は、様々な無機酸及び有機酸と多種多様な塩を形成することができる。そのような塩基性化合物の塩の調製に使用し得る酸は、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重酒石酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシラート、炭酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、クエン酸塩、塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、ヒドロキシナフトエ酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、硫酸メチル、ムスケート(muscate)、ナプシレート、硝酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トリエチオダイド、及びパモ酸塩を含むがこれらに限定されない、陰イオンを含む塩を形成する酸である。アミノ基を含む化合物はまた、上記の酸に加えて、様々なアミノ酸と塩を形成することができる。本質的に酸性である化合物は、様々な陽イオンと塩基性塩を形成することができる。そのような塩の非限定的な例には、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩が含まれ、いくつかの実施形態では、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウム、及び鉄の塩が含まれる。本質的に酸性である化合物はまた、アミノ基を含む化合物と塩基性塩を形成することができる。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「溶媒和物」とは、非共有分子間力により結合した化学量論量または非化学量論量の溶媒をさらに含む化合物を意味する。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「立体異性体」には、本明細書中に提供するすべての鏡像異性的/立体異性的に純粋な化合物及び鏡像異性的/立体異性的に濃縮された化合物が包含される。
構造またはその部分の立体化学が、例えば太線または破線で示されていない場合、その構造またはその部分には、すべての鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、ジアステレオマー的に濃縮された化合物、及び化合物のラセミ混合物が包含されると解釈すべきである。
特に明記しない限り、本明細書中で同じ意味で使用される用語「鏡像異性的に濃縮された」及び「鏡像異性的に純粋な」とは、1つの鏡像異性体の重量パーセントが、対照のラセミ組成物の混合物中におけるその1つの鏡像異性体の量よりも大きい(例えば、重量で1:1を上回る)組成物を指す。例えば、(S)−鏡像異性体の鏡像異性的に濃縮された調製物とは、(R)−鏡像異性体に対して(S)−鏡像異性体が50重量%を上回る、例えば、少なくとも75重量%、さらには少なくとも80重量%の化合物の調製物を意味する。いくつかの実施形態では、濃縮は、80重量%をはるかに上回り、「実質的に光学的に濃縮された」、「実質的に鏡像異性的に濃縮された」、「実質的に鏡像異性的に純粋な」または「実質的に非ラセミ型」の調製物を提供することができ、これは、他の鏡像異性体に対して、少なくとも85重量%の、例えば少なくとも90重量%、及び例えば少なくとも95重量%の1つの鏡像異性体を有する組成物の調製物を指す。一実施形態では、組成物は、他の鏡像異性体に対して約99重量%の1つの鏡像異性体を含む。一実施形態では、組成物は、他の鏡像異性体に対して少なくとも99重量%を上回る1つの鏡像異性体を含む。いくつかの実施形態では、鏡像異性的に濃縮された組成物は、単位質量あたりの治療的有用性に関して、その組成物のラセミ混合物に比べてより高い効力を有する。
本明細書中で使用する場合、「対イオン」は、電気的中性を維持するために、正に帯電した第四級アミンと会合する負に帯電した基である。例示的な対イオンとして、ハライドイオン(例えば、F、Cl、Br、I)、NO 、ClO 、OH、HPO 、HSO 、スルホン酸イオン(例えば、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、10−カンファースルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1−スルホン酸−5−スルホン酸、エタン−1−スルホン酸−2−スルホン酸など)及びカルボン酸イオン(例えば、酢酸、エタン酸、プロパン酸、安息香酸、グリセリン酸、乳酸、酒石酸、グリコール酸など)が挙げられる。対イオンには、キラル対イオンも含まれ、そのいくつかは、ラセミ混合物のキラル分割に有用であり得る。例示的なキラル対イオンとして、(S)−(+)マンデル酸、(D)−(+)酒石酸、(+)2,3−ジベンゾイル−D−酒石酸、N−アセチル−L−ロイシン、及びN−アセチル−L−フェニルアラニンが挙げられる。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「約」及び「およそ」は、所与の値がおおよその値であることを指すために使用される。例えば、用語「約」は、反応温度に関連して使用する場合、示す温度に、30%、25%、20%、15%、10%、または5%以内の温度偏差が包含されることを示す。同様に、用語「約」は、反応時間に関連して使用する場合、示す期間に、30%、25%、20%、15%、10%、または5%以内の期間の偏差が包含されることを示す。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「約」及び「およそ」は、例えば、融解、脱水、脱溶媒和またはガラス転移の温度を記述する、例えば、特定の温度もしくは温度範囲;質量変化、例えば、温度もしくは湿度の関数としての質量変化;例えば、質量もしくは百分率の観点からの溶媒もしくは水分含有量;または、例えば、IRもしくはラマン分光法もしくはXRPDによる分析におけるピーク位置などの、特定の固体形態を特徴付けるために提供される数値もしくは値の範囲に関連して使用する場合、その値または値の範囲が、特定の固体形態を依然として説明する一方で、当業者にとって合理的であると見なされる程度で逸脱し得ることを示す。例えば、特定の実施形態では、用語「約」及び「およそ」は、この文脈で使用する場合、数値または値の範囲が、記載の値または値の範囲の25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1.5%、1%、0.5%、または0.25%以内で変動し得ることを示す。例えば、いくつかの実施形態では、XRPDピーク位置の値は、特定のXRPDピークを依然として説明する一方で、最大±0.2°2θまで変動し得る。本明細書中で使用する場合、数値または値の範囲に先行するチルダ(すなわち「〜」)は、「約」または「およそ」を示す。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「水素化」とは、水素原子を不飽和結合に付加する化学プロセスを指す。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、「同位体置換体」は、同位体的に濃縮された化合物である。用語「同位体的に濃縮された」とは、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する原子を指す。「同位体的に濃縮された」とは、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する少なくとも1つの原子を含む化合物も指し得る。用語「同位体組成」とは、所与の原子について存在する各同位体の量を指し、「天然の同位体組成」とは、所与の原子について天然に存在する同位体組成または存在量を指す。
本開示は、非限定的な実施形態を例示することを意図した以下の詳細な説明及び例示的な実施例を参照することにより、より完全に理解することができる。
本明細書に提供する多くの実施形態及び実施例は、化合物の(S)−鏡像異性体を対象とするが、キラル反応体、試薬、溶媒、触媒、配位子などの立体化学を反転させる場合、提供するプロセスにより、化合物の対応する(R)−鏡像異性体を調製することができることは理解されたい。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある、化合物の異性体型を指す。異性体型の濃度は、化合物が見出される環境に応じて異なり、例えば、当該化合物が固体であるか、または有機溶液もしくは水溶液中にあるのかどうかに応じて異なり得る。例えば、水溶液において、以下の化合物は、以下の異性体型を示す場合があり、これらは、互いの互変異性体と称される。
Figure 2020536100
当業者には容易に理解されるように、多種多様な官能基及び他の構造が互変異性を示す場合があり、式(I)の化合物の互変異性体はすべて本発明の範囲内である。
本明細書中で使用する場合、及び特に明記しない限り、用語「周囲温度」とは、一般的にヒトが占有するのに好適と考えられる温度範囲、例えば、約15℃〜約35℃を指す。例えば、用語「周囲温度」は、それを反応温度に関連して使用する場合、温度範囲が約20℃〜約30℃であることを示す。一実施形態では、用語「周囲温度」とは、それを反応温度に関連して使用する場合、約25℃を指す。
最後に、一般的に、一実施形態の技術的教示は、本明細書中で提供する他の実施形態に開示する教示と組み合わせることができる。
5.2 プロセス
本明細書では、式(I)の化合物:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供する。式(I)の化合物は、シス−4−[2−{[(3S,4R)−3−フルオロキサン−4−イル]アミノ}−8−(2,4,6−トリクロロアニリノ)−9H−プリン−9−イル]−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド、あるいは(1s,4s)−4−(2−(((3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−8−((2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ)−9H−プリン−9−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−カルボキサミドの化学名を有する。プロセスは、式(I)の化合物の塩を調製する任意の工程を含む。
特定の実施形態では、本明細書において提供するプロセスは、経路全体にわたって、1つ以上の中間体及び/または生成物のキラル純度の向上をもたらす。
一実施形態では、その固体形態(例えば、結晶形)を含む、本明細書で提供するプロセスにおいて使用する中間化合物またはそのプロセスにより調製される生成化合物を、本明細書において提供する。
5.2.1 式(I)の化合物の製造プロセス1
一実施形態では、本明細書において、式(I)の化合物:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(a)次式の化合物1:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物3:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(b)化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物4:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物5:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(c)化合物5、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を還元し、次式の化合物6:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(d)化合物6またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させ、次式の化合物7:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
(e)化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
(f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物の塩に変換することを含む。
一実施形態では、本明細書において、式(I)の化合物:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(e)化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
(f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物のクエン酸塩に変換することを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物7:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(d)化合物6またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させることを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物6:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(c)化合物5、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を還元することを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物5:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(b)化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、化合物4、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む。
一実施形態では、本明細書において、化合物3:
Figure 2020536100
またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスを提供し、製造プロセスは、
(a)次式の化合物1:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
Figure 2020536100
またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む。
一実施形態では、工程(a)は、化合物1またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、化合物3を提供するのに好適な条件下で、塩基の存在下及び溶媒中で化合物2、またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、塩基は、炭酸カリウム(KCO)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(「DIPEA」)、トリエチルアミン(「TEA」)、またはピリジンである。一実施形態では、塩基はKCOである。他の実施形態では、溶媒は、ジクロロメタン(「DCM」)またはテトラヒドロフラン(「THF」)である。一実施形態では、溶媒はTHFである。いくつかの実施形態では、化合物2の塩を使用する。いくつかの実施形態では、化合物2の塩はベンゼンスルホン酸塩である。いくつかの実施形態では、約−5〜約5℃、例えば、約−3.0〜−2.4℃または約0℃で接触を行い、次いで約20〜約30℃、例えば約25℃に加温する。いくつかの実施形態では、工程(a)は、化合物3をヘプタンでリンスすることを含む。
一実施形態では、工程(b)は、化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、化合物5を提供するのに好適な条件下で、塩基の存在下及び溶媒中で化合物4と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、塩基は、DIPEA、TEA、またはピリジンである。いくつかの実施形態では、塩基はDIPEAである。他の実施形態では、溶媒は、DCM、THF、ジオキサン、N−メチル−2−ピロリドン(「NMP」)またはDMFである。一実施形態では、溶媒はTHFである。いくつかの実施形態では、接触は、高温で、例えば、約45℃〜約60℃、例えば、約45.1〜約46.2℃、約45〜約52℃、または約50℃で行う。いくつかの実施形態では、工程(b)は、水及び化合物5の種結晶を、約45〜約60℃、例えば、約51.7〜約52℃で添加し、攪拌し、さらに追加の水を添加することを含む。いくつかの実施形態では、工程(b)は、水を添加することを含む。
一実施形態では、工程(c)は、化合物6を提供するのに好適な条件下で、溶媒中、還元剤及び触媒で、化合物5またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を還元することを含む。一実施形態では、還元剤はHである。一実施形態では、還元剤は、約25〜約35psi、例えば、約30psiのHである。一実施形態では、触媒は、炭素上パラジウム(Pd/C)である。いくつかの実施形態では、接触を、約35〜約45℃、例えば約40℃で行う。いくつかの実施形態では、接触後、Pd/Cを濾過し、溶媒ですすぐ。一実施形態では、溶媒は、THF、水、MeOHまたはそれらの混合物である。一実施形態では、溶媒は、THFと水の混合物である。いくつかの実施形態では、工程(c)は、アセトニトリルの添加により、蒸留中に一定の体積を維持しながら、真空下で蒸留することを含む。
代替の実施形態では、工程(c)は、化合物6を提供するのに好適な条件下で、溶媒中、還元剤及び塩基の存在下で、化合物5またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を還元することを含む。いくつかの実施形態では、還元剤はNaである。いくつかの実施形態では、溶媒は、THF、水、またはそれらの混合物である。いくつかの実施形態では、塩基はNaHCOである。
一実施形態では、工程(d)は、化合物7を提供するのに好適な条件下で、化合物6またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、溶媒中で2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、溶媒は、THF、ジメチルホルムアミド(「DMF」)、NMP、ジオキサン、アセトニトリル、またはエタノール(「EtOH」)である。一実施形態では、溶媒はTHFである。いくつかの実施形態では、接触を、約20〜約30℃、例えば約25℃で行う。
一実施形態では、工程(e)は、化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩(「EDC HCl」)と、溶媒中、塩基の存在下で、式(I)の化合物を提供するのに好適な条件下で接触させることを含む。いくつかの実施形態では、塩基はTEAである。一実施形態では、溶媒は、2−メチルテトラヒドロフラン(「2−Me−THF」)、THF、ジオキサン、NMPまたはDMFである。一実施形態では、溶媒は2−Me−THFである。いくつかの実施形態では、接触を、約55〜約70℃、例えば、約60〜約70℃、約60または約65℃で行う。いくつかの実施形態では、工程(e)は、接触後、溶媒を留去し、アセトニトリルを添加することを含む。いくつかの実施形態では、工程(e)は、接触後、式(I)の化合物の種結晶を、約50℃(例えば、約49℃)〜約55℃で添加し、3時間攪拌し、約30〜約40℃、約15〜約25℃または約20℃に3時間冷却し、アセトニトリルで洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、工程(e)は、アセトニトリルを添加することを含む。
一実施形態では、工程(f)は、式(I)の化合物またはその溶媒和物、水和物もしくは同位体置換体を、溶媒中、式(I)の化合物の塩を提供するのに好適な条件下で、酸と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の塩は、クエン酸塩、HCl塩、硫酸塩、またはメシル酸塩である。いくつかの実施形態では、酸は、クエン酸、HCl、硫酸、またはメタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の塩はクエン酸塩であり、酸はクエン酸である。一実施形態では、溶媒は、アセトン、水、またはそれらの混合物である。いくつかの実施形態では、接触を、約35〜約45℃、例えば、約37〜約43℃または約40℃で行う。いくつかの実施形態では、工程(f)は、式(I)の化合物の塩の種結晶を添加することを含む。いくつかの実施形態では、工程(f)は、水を添加し、約35〜約45℃、例えば、約37〜約43℃または約40℃で攪拌することをさらに含む。いくつかの実施形態では、塩はクエン酸塩である。式(I)の化合物のクエン酸塩は、米国特許出願第15/475,836号に記載されている。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物のクエン酸塩は、米国特許出願第15/475,836号に記載されているクエン酸塩形態Zである。
6.実施例
本明細書中で使用する場合、これらのプロセス、スキーム、及び実施例で使用する記号及び慣習は、特定の略語が具体的に定義されているかどうかに関わらず、現在の科学文献、例えば、Journal of the American Chemical SocietyまたはJournal of Organic Chemistryで使用されているものと一致するものとする。特に明記しない限り、本明細書中で提供する化合物の水分含有量は、カールフィッシャー(KF)法によって測定する。
以下の実施例のすべてについて、特に明記しない限り、当業者に公知の標準的な後処理及び精製方法を利用することができる。特に明記しない限り、すべての温度は℃(摂氏度)で表す。特に明記しない限り、すべての反応を室温で実施した。本明細書に例示する合成法は、特定の実施例の使用を通じて適用可能な化学を例示することを意図しており、開示の範囲を示すものではない。
実施例1
Figure 2020536100
化合物2(10kg、31.8mol)及び化合物1(7.4kg、38.2mol)をTHF中でスラリー化した。スラリーを0±5℃に冷却した。炭酸カリウム水溶液を調製し、0±5℃の温度(例えば、−2.4℃〜−3.0℃)に維持しながら、THFスラリーに添加した。バッチを、0±5℃で少なくとも2時間攪拌し、次いで25±5℃に少なくとも60分かけて温め、25±5℃で少なくとも12時間(例えば、16時間)攪拌した。反応完了を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により確認した。バッチに水を添加し、混合物を濾過する前に25±5℃で少なくとも4時間攪拌した。回収した固形物をTHF/水(例えば、体積比1/3)混合物で洗浄し、乾燥させ、単離して、化合物3(6.85kg、収率68.5%)を得た。図1は、化合物3の代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。図8は、化合物3のプロトンNMRスペクトルを示す。
実施例2
Figure 2020536100
化合物3(6.8kg、21.7mol)及び化合物4(3.5kg、22.8mol)を、25±5℃でTHFと混合した。反応混合物を50±5℃に加熱した。次いで、バッチ温度を45〜60℃(例えば、45.1℃〜46.2℃)に維持しながら、THF混合物にDIPEAを入れた。バッチを、50±5℃(例えば、45℃〜52℃)で少なくとも12時間(例えば、20時間)攪拌した。反応完了をHPLCで確認した。バッチ温度を45〜60℃(例えば、51.7℃〜52℃)に維持しながら、バッチに水を入れた。化合物5の種結晶を加え、混合物を50±5℃で少なくとも2時間攪拌し、バッチ温度を45〜60℃に維持しながら、3L/時間以下の速度でバッチに水を添加した。50±5℃で少なくとも3時間攪拌した後、混合物を少なくとも2時間かけて25±5℃に冷却し、25±5℃で少なくとも12時間攪拌して、濾過した。ウェットケーキをTHF/水混合物で2回洗浄し、45±5℃で乾燥させ、化合物5(8.1kg、収率94.2%)を得た。図2は、化合物5の代表的なDSCサーモグラムを示す。図9は、化合物5のプロトンNMRスペクトルを示す。
実施例3
Figure 2020536100
THF及び水中の化合物5(7.7kg、19.4mol)及びPd/Cの混合物を、30±5psi及び40±5℃で少なくとも7時間(例えば、19時間)水素化した。反応完了をHPLCで確認した。25±5℃(例えば、周囲温度)に冷却した後、触媒を濾過し、フィルターパッドをTHF/水で2回すすいだ。バッチを含む濾液に塩化ナトリウム(固形物)を入れ、固形物が溶解するまで混合物を攪拌した。相を分離し、45℃未満での真空蒸留により、バッチを約10倍量に減らした。45℃未満でアセトニトリルを添加し、一定容量で真空蒸留することにより、水分含有量を1%以下に減らした。
バッチを25±5℃(例えば、周囲温度)に冷却し、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネート(5.1kg、21.3mol)及びTHFを入れた。混合物を、周囲温度で少なくとも16時間(例えば、17時間)攪拌し、濾過した。フィルターケーキをアセトニトリルで2回洗浄し、乾燥させ(例えば、乾燥減量(「LOD」)が1%以下になるまで、窒素パージしながら35〜45℃で真空乾燥させ)、化合物7(10.3kg、収率88%)を得た。図3は、化合物7の代表的なDSCサーモグラムを示す。図10は、化合物7のプロトンNMRスペクトルを示す。
実施例4
Figure 2020536100
化合物7、EDCI HCl、及び2−Me−THFの混合物にTEAを入れ、バッチを少なくとも1時間かけて65±5℃に加熱し、65±5℃で少なくとも4時間(例えば、4時間)攪拌した。反応完了をHPLCで確認した。バッチを25±5℃(例えば、周囲温度)に冷却し、濾過した。バッチを含む濾液を20wt%のNHCl溶液で2回、水で1回洗浄した。バッチを濾過し、フィルターを2−Me−THFですすいだ。バッチを、45±10℃の真空下で約10倍量まで蒸留し、さらに、2−Me−THF含有量が<30体積%(例えば、NMRで10〜30体積%または20〜30体積%)になるまでアセトニトリルを添加しながら、45±10℃、一定容量で蒸留した。
バッチを49〜55℃に保持し、式(I)の種結晶で処理した。混合物を49〜55℃で少なくとも1時間保持し、2−Me−THF含有量が5〜10体積%(例えば、7%、NMRによる)になるまでアセトニトリルを添加しながら、45±10℃、一定容量で蒸留した。バッチを、少なくとも3時間49〜55℃に保持し、少なくとも1時間かけて35±5℃に冷却し、少なくとも3時間35±5℃に保持し、少なくとも約1時間かけて20±5℃に冷却し、少なくとも3時間20±5℃で攪拌した。バッチを濾過し、アセトニトリルで3回洗浄し、乾燥させた。湿ったケーキを、一水和物が形成され、残留アセトニトリル含有量が410ppm以下になるまで、加湿窒素をパージしながら、真空下40〜50℃で乾燥させた。試料を80時間以上乾燥させた。加湿せずにさらに乾燥させ、温度を60±5℃に上げて、アセトニトリルのレベルを仕様の制限(5ppmアセトニトリル)内まで低下させ、式(I)の化合物(6.7kg、収率78.8%)を無水形態で得た。図4は、式(I)の化合物の代表的なDSCサーモグラムを示す。図5は、式(I)の化合物の核磁気共鳴(NMR)スペクトルを示す。
あるいは、式(I)の化合物を窒素の加湿気流下で乾燥させて、一水和物形態を得ることができる。
実施例5
Figure 2020536100
クエン酸(2.8kg、14.7mol)を22.7kgのアセトン/水(80/20 v/v)に溶解し、40±3℃に加熱した。式(I)の化合物(6.0kg、10.5mol)を、37.3kgのアセトン/水(80/20 v/v)に、30±5℃で溶液が形成されるまで溶解し、20±5℃に冷却した。バッチを40±3℃に保ちながら、式(I)の化合物の溶液の約3.3体積%(1.53kg)を10〜20分かけて反応器に加えた。式(I)の化合物のクエン酸塩の種結晶(例えば、46.5g)を反応器に入れ、バッチを40±3℃で少なくとも30分間保持した。バッチを40℃で少なくともさらに30分間保持した後、アセトン/水中の式(I)の化合物の残りの溶液を反応器に少なくとも5時間かけて入れ、XRPDで形態Bが確認されるまで少なくとも3時間、バッチを40±3℃(例えば、40℃)で攪拌した。
40±5℃のバッチ温度を維持しながら、約5時間かけて水(25.4kg)をバッチに入れた。XRPDで形態Bが確認されるまで、バッチを40±5℃(例えば、40℃)で少なくとも1時間攪拌した。バッチを約3時間かけて20±5℃(例えば、20℃)に冷却し、20±5℃(例えば、20℃)で少なくとも1時間攪拌し、濾過した。フィルターケーキをアセトン/水混合物及び水で洗浄し、乾燥して、式(Ia)の化合物(7.7kg、収率96.3%)を得た。図6は、式(Ia)の化合物の代表的なDSCサーモグラムを示す。図7は、式(Ia)の化合物の代表的なXRPDパターンを示す。図11は、式(Ia)の化合物のプロトンNMRスペクトルを示す。
上記の実施形態は単なる例示であることを意図しており、当業者であれば、特定の化合物、物質、及び手順の多数の均等物を、日常的な実験のみを使用して認識するか、または確認することができよう。そのような均等物はすべて、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲に包含される。
本明細書中で言及する特許、特許出願、及び刊行物はすべて、その全体を本明細書に援用する。本出願におけるいずれの参考文献の引用または特定も、そのような参考文献が本発明の先行技術として利用可能であることを承認するものではない。

Claims (46)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (a)次式の化合物1:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物3:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
    (b)化合物3、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物4:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させ、次式の化合物5:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
    (c)化合物5、またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、還元剤及び触媒で還元し、次式の化合物6:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
    (d)化合物6またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させ、次式の化合物7:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;
    (e)化合物7またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
    (f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物のクエン酸塩に変換することを含む、前記製造プロセス。
  2. 工程(a)における前記接触が塩基の存在下である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 工程(a)における前記接触が溶媒中である、請求項1に記載のプロセス。
  4. 工程(a)における前記塩基が炭酸カリウムである、請求項2に記載のプロセス。
  5. 工程(a)における前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項3に記載のプロセス。
  6. 前記化合物2の塩が、ベンゼンスルホン酸塩である、請求項1に記載のプロセス。
  7. 工程(b)における前記接触が塩基の存在下である、請求項1に記載のプロセス。
  8. 工程(b)における前記接触が溶媒中である、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記塩基がN−N−ジイソプロピルエチルアミンである、請求項7に記載のプロセス。
  10. 前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項8に記載のプロセス。
  11. 工程(c)における前記還元剤がHである、請求項1に記載のプロセス。
  12. 工程(c)における前記触媒がPd/Cである、請求項1に記載のプロセス。
  13. 工程(c)における前記還元が溶媒中である、請求項1に記載のプロセス。
  14. 前記溶媒が、テトラヒドロフランと水の混合物である、請求項13に記載のプロセス。
  15. 工程(d)における前記接触が溶媒中である、請求項1に記載のプロセス。
  16. 前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項15に記載のプロセス。
  17. 工程(e)における前記接触が塩基の存在下である、請求項1に記載のプロセス。
  18. 前記塩基がトリエチルアミンである、請求項17に記載のプロセス。
  19. 工程(e)における前記接触が溶媒中である、請求項1に記載のプロセス。
  20. 前記溶媒が2−メチルテトラヒドロフランである、請求項19に記載のプロセス。
  21. 工程(f)における前記変換が、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、クエン酸と接触させることを含む、請求項1に記載のプロセス。
  22. 式(I)の化合物:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (e)次式の化合物7:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、エチルカルボジイミド塩酸塩と接触させ、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を提供し;及び
    (f)場合により、式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、式(I)の化合物のクエン酸塩に変換することを含む、前記製造プロセス。
  23. 工程(e)における前記接触が塩基の存在下である、請求項22に記載のプロセス。
  24. 前記塩基がトリエチルアミンである、請求項23に記載のプロセス。
  25. 工程(e)における前記接触が溶媒中である、請求項22に記載のプロセス。
  26. 前記溶媒が2−メチルテトラヒドロフランである、請求項25に記載のプロセス。
  27. 工程(f)における前記変換が、前記式(I)の化合物、またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、クエン酸と接触させることを含む、請求項22に記載のプロセス。
  28. 化合物7:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (d)次式の化合物6:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、2,4,6−トリクロロフェニルイソチオシアネートと接触させることを含む、前記製造プロセス。
  29. 工程(d)における前記接触を溶媒中で行う、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項29に記載のプロセス。
  31. 化合物6:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (c)次式の化合物5:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、還元剤及び触媒で還元することを含む、前記製造プロセス。
  32. 工程(c)における前記還元剤がHである、請求項31に記載のプロセス。
  33. 工程(c)における前記触媒がPd/Cである、請求項31に記載のプロセス。
  34. 工程(c)における前記還元が溶媒中である、請求項31に記載のプロセス。
  35. 前記溶媒が、テトラヒドロフランと水の混合物である、請求項34に記載のプロセス。
  36. 化合物5:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (b)次式の化合物3:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物4:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む、前記製造プロセス。
  37. 工程(b)における前記接触が塩基の存在下である、請求項36に記載のプロセス。
  38. 工程(b)における前記接触が溶媒中である、請求項36に記載のプロセス。
  39. 前記塩基がN−N−ジイソプロピルエチルアミンである、請求項37に記載のプロセス。
  40. 前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項38に記載のプロセス。
  41. 化合物3:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体の製造プロセスであって、
    (a)次式の化合物1:
    Figure 2020536100
    またはその溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体を、次式の化合物2:
    Figure 2020536100
    またはその塩、溶媒和物、水和物、もしくは同位体置換体と接触させることを含む、前記製造プロセス。
  42. 工程(a)における前記接触が塩基の存在下である、請求項41に記載のプロセス。
  43. 工程(a)における前記接触が溶媒中である、請求項41に記載のプロセス。
  44. 工程(a)における前記塩基が炭酸カリウムである、請求項42に記載のプロセス。
  45. 工程(a)における前記溶媒がテトラヒドロフランである、請求項43に記載のプロセス。
  46. 前記化合物2の塩が、ベンゼンスルホン酸塩である、請求項41に記載のプロセス。
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