JP2020527612A - セラミック材料の化学機械研磨のための酸化流体 - Google Patents

セラミック材料の化学機械研磨のための酸化流体 Download PDF

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Abstract

本開示は、無機材料の化学機械研磨プロセスで使用できる流体組成物に関する。流体組成物は、少なくとも1つの酸化剤と多価カチオン成分を含むことができる。化学機械研磨プロセス中に流体組成物を使用すると、適切な材料除去速度を達成しながら、研磨後に比較的欠陥のない材料表面を促進することができる。

Description

関連出願への参照
本出願は、2017年5月25日出願の米国仮出願62/511199の利益を主張するものであり、その全体の内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本開示は、化学機械研磨用途で使用される流体に関する。より詳細には、本開示は、少なくとも一つの酸化剤及び多価カチオン成分を含む、化学機械研磨用途で使用するための、研磨材を含まない流体に関する。
セラミック材料は、ダイオード、センサー、発電デバイスなど、さまざまな電子デバイスに使用される。これらのセラミック材料には、炭化ケイ素(SiC)などの14族材料、窒化ガリウムなどの13〜15族材料、テルル化亜鉛などの12〜16族材料。及びヒ化カドミウムなどの12〜15族材料が含まれるが、これらに限定されない。
これらのセラミック材料を効果的に使用するには、比較的欠陥のない表面を実現するために研磨する必要がある。そのような欠陥のない表面を達成するための1つの方法は、化学機械研磨(「CMP」)によるものである。この方法は、研磨される材料及び/又は研磨パッドの表面を化学的に変化させると同時に、研磨粒子を使用して化学的に変化した表面層を除去することを含む。ほとんどのCMP方法では、研磨粒子は、材料の表面を変更するために使用される化学物質も含む流体に分散される。
出願人は、研磨粒子を含まないが、依然として比較的欠陥のない研磨面を実現できる流体組成物を発見した。具体的には、出願人は、少なくとも1つの酸化剤と多価カチオン成分を含む流体をCMP用途に使用して、適切な材料除去速度を達成しながら、研磨後に比較的欠陥のないセラミック基板表面を達成できることを発見した。そのような研磨剤を含まないCMP流体は、研磨される材料の表面を変えることができ、研磨パッドとの動的接触に依存して、結果として生じる変化した表面層を除去するのに十分なエネルギーを与えることができる。
本明細書における値又はパラメータについての「約」への言及は、その値又はパラメータ自体に向けられた変動を含む(及び記載する)。例えば、「約X」と記載した場合、「X」の記載を含む。さらに、「未満」、「より大きい」、「最大で」、「少なくとも」、「以下」、「以上」というフレーズ又は同様のフレーズで、その後に一連の値やパラメータ続く場合は、その一連の値又はパラメータのうちの各値又は各パラメータにそのフレーズを適用することを意図する。例えば、本明細書に開示される流体で研磨した後の研磨面が、約10オングストローム(Å)、約8Å、約5Å、又は約3Å未満の全表面粗さ(Ra)を有することができるとの記載は、本明細書に開示される流体で研磨した後の研磨面が、約10オングストローム(Å)未満、約8Å未満、約5Å未満、又は約3Å未満の全表面粗さ(Ra)を有することができるということを意味する。
「実質的に」という言葉は「完全に」を除外するものではない。例えば、Yを「実質的に含まない」組成物はYを完全に含まない場合がある。「実質的に含まない」という用語は痕跡量の又は天然に存在する不純物を容認する。したがって、「実質的に存在しない」及び「実質的に含まない」という用語の使用は、参照された少量の材料を完全に除外するものとして解釈されるべきではない。必要な場合、「実質的に」という言葉は、本発明の定義から省略され得る。
本明細書に記載の重量パーセントは、流体組成物の総重量に対するものである。さらに、特に明記しない限り、これらの重量パーセントは、使用の時点で(すなわち、研磨中に使用される時)の流体についてのものである。
本明細書で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ又は複数のいずれの及びすべての可能な組み合わせを指し、及び包含することも理解されたい。本明細書で使用される場合、「含む」(includes)、「含む」(including)、「含む」(comprises)、及び/又は「含む」(comprising)という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、操作、要素、成分(コンポーネント)及び/又はユニットの存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、成分(コンポーネント)、ユニット、及び/又はそのグループの存在又は追加を排除するものではないこともさらに理解されたい
追加の利点は、以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろう。本明細書の例及び説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。
例示的な実施形態は、添付の図面を参照して説明される。
図1は、流体研磨性能に対するさまざまなカチオンの効果を示すテストの結果を表示するチャートである。
図2は、Al(NO濃度が流体研磨性能に及ぼす効果を示すテストの結果を示すチャートである。
図3は、流体研磨性能に対する二次酸化剤の効果を示すテストの結果を示すチャートである。
図4は、さまざまな二次化学物質を含む研磨スラリーの効果を示すテストの結果を示すチャートである。
図5は、低速度/圧力でさまざまな二次化学物質を含む研磨スラリーの効果を示すテストの結果を示すチャートである。
発明の詳細な説明
出願人は、無機固体などの材料の効率的な化学機械的研磨のための方法に使用できる流体組成物を発見した。本開示の流体は、少なくとも1つの酸化剤及び多価カチオン成分を含むことができる。CMPプロセス中に本明細書に開示される流体を使用すると、適切な材料除去速度を達成しながら、研磨後の比較的欠陥のない材料表面を促進することができる。
本明細書に記載の流体は、溶媒を含むことができる。溶媒は、本明細書に開示されている酸化剤及び多価カチオン成分を溶解することができる。いくつかの実施形態では、溶媒は水である。
流体は、少なくとも1種類の酸化剤も含むことができる。酸化剤は、流体に添加される酸化成分、又は塩、酸、若しくは塩基などの溶液中の酸化成分を形成する流体に添加される化合物とすることができる。一次酸化剤は、水溶液中で約0.4V以上の酸化電位を有し得る。一次酸化剤は、研磨される材料の表面を変え、それにより、研磨パッドとの接触が結果として生じる酸化された表面層を除去できるように、より柔らかくすることができる。一次酸化剤の例としては、過マンガン酸、塩素、臭素、若しくはヨウ素のオキソハロゲン化物(例えばヨウ素酸及び過塩素酸など)、過酸化物、過硫酸(persulfates)、クロム酸(chromates)、Ce+4、及びCo+3、又はその組み合わせのイオン、塩、酸、若しくは塩基を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、一次酸化剤は過マンガン酸(permanganate)の塩又は酸(例えば、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム、又は過マンガン酸)及び/又はCe+4である。
流体中の一次酸化剤の量は約0.01〜20重量%、約0.05〜15重量%、約0.1〜10重量%、約0.5〜5重量%、約1〜3重量%、約1.5〜2.5重量%、又は約2重量%であることができる。いくつかの実施形態では、一次酸化剤の量は、約20重量%、約15%重量%、約10重量%、約5重量%、約3重量%、又は約2重量%以下とすることができる。いくつかの実施形態では、一次酸化剤の量は、約0.01重量%、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、又は約2重量%以上とすることができる。
本明細書に開示される流体は、濃縮物として調製され、水又は他の適切な溶媒で希釈することができる。したがって、濃縮流体中の一次酸化剤の量は、約0.02〜40重量%、約0.1〜30重量%、約0.2〜20重量%、約1〜10重量%、約2〜6重量%、約3〜5重量%、又は約4重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の一次酸化剤の量は、約40重量%、約30重量%、約20重量%、約10重量%、約5重量%、又は約4以下とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の一次酸化剤の量は、約0.02重量%、約0.2重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、又は約4以上とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体は、追加の溶媒の50:50希釈、又は他の適切な比率で希釈することができる。
流体は、多価カチオン成分も含むことができる。多価カチオン成分は、研磨プロセス中に流体と接触するほとんどの表面の表面電荷又はゼータ電位を変えることができる。これらの表面には、研磨される材料、研磨パッド、及び一般的に削り屑として知られる研磨プロセスによって意図的に存在するか又は生成される粒子が含まれ得る。削り屑は、研磨される材料、研磨パッド、及び/又は研磨機から発生する可能性がある。
多価カチオン成分は、研磨される表面及び/又は研磨パッドに、より高い正電荷を加えることができる。また、研磨中に発生する任意の浮遊粒子は、高度に正に帯電することができる。したがって、正に帯電した浮遊粒子と正に帯電した研磨表面/パッドとの間の反発力は、研磨される表面をその粒子が引っ掻くのを制限するか、又は非常に困難にすることができる。
多価カチオン成分は、流体に添加された多価カチオン又は塩、酸、若しくは塩基などの溶液中で少なくとも多価カチオンを形成する流体に添加された化合物とすることができる。さらに、多価カチオンは、遊離作用(free acting)多価イオンであることもでき、キレート剤などの流体の他の成分とともに形成された複合体の一部であることもできる。多価カチオン成分には、流体中で安定している周期表の任意の元素を含むことができる。周期表のIUPACのフォーマット番号を用いて、多価カチオン成分の例としては、任意の2族から16族までのイオン、塩、酸、若しくは塩基;任意のランタニド系列イオン、塩、酸、若しくは塩基;又はその組み合わせを含むが、これらに限定されない。特定の多価カチオン成分には、Mg+2、Ba+2、Ag+2、Ni+2、Zn+2、Al+3、Fe+3、Cr+3、Co+3、Ce+4、Zr+4、Mn+2、Cu+2、Cu+3、及びSn+4、又は前述のイオンの塩、酸、又は塩基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、多価カチオン成分は、硝酸アルミニウムなどのAl+3のイオン、塩、酸、又は塩基とすることができる。流体に添加される多価カチオン成分は、溶液中で対応するアニオン成分を形成することもできる。対応するアニオン成分は、酸化剤を含む水溶液中で安定で可溶性である負に荷電したイオンを含むことができる。好ましくは、多価カチオン成分の対応するアニオン成分は、比較的低い電荷密度を有するか、及び/又は典型的には、一価とすることができる。多価カチオン成分の対応するアニオン成分の例は、硝酸イオン(nitrate)、テトラフルオロホウ酸イオン(tetrafluoroborate)、フルオロ硫酸イオン(fluorosulfate)、ヘキサフルオロリン酸イオン(hexafluorophosphate)、フルオロホスホン酸イオン(fluorophosphonate)、セレン酸イオン(selenate)、硫酸イオン(sulfate)、リン酸イオン(phosphate)、塩化物イオン(chloride)、フッ化物イオン(fluoride)、及び/又はスルファミン酸イオン(sulfamate)が挙げられるが、これらに限定されない。
多価金属の塩、酸、又は塩基は、低濃度であっても予想外に高酸化性、低pHの溶液を形成することができる。たとえば、溶液では、Fe(NOは[Fe(HO)+ 3NO を形成しない。代わりに、それは次式のように水を加水分解する:[Fe(HO)3++HO←→[Fe(HO)(OH)]2++H。言い換えると、硝酸が形成される可能性があり、それは低pHで高度に酸化性である。したがって、多価金属の塩を水(又は有機溶媒、微量の水で十分)に溶解するだけで、強力な酸化性低pH溶液を作成できる。以下の表1は、0.1Mの低濃度での上記の式の最初の加水分解のいくつかの例を示す(実際のpHは、2度目、3度目、...の加水分解のため、はるかに低くなる)。
流体中の多価カチオン成分の量は、約0.01〜15重量%、約0.01〜12重量%、約0.01〜10重量%、約0.01〜5重量%、約0.01〜3重量%、約0.01〜1重量%、約0.05〜0.75重量%、約0.1〜0.5重量%、約0.1〜0.3重量%、約0.1〜0.2重量%、又は約0.125重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、流体中の多価カチオン成分の量は、約15重量%、約12重量%、約10重量%、約8重量%、約5重量%、約3重量%、約2重量%、約1重量%、約0.5重量%、約0.25重量%、又は約0.125重量%以下とすることができる。いくつかの実施形態では、流体中の多価カチオン成分の量は、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.125重量%、約0.25重量%、約0.5重量%、約0.75重量%、又は約1重量%以上とすることができる。
前述のように、本明細書に開示される流体は、濃縮物として調製され、水又は他の適切な溶媒で希釈することができる。従って、濃縮流体中の多価カチオン成分の量は約0.2〜30重量%、約0.02〜25重量%、約0.02〜20重量%、約0.02〜10重量%、約0.02〜6重量%、約0.02〜2重量%、約0.1〜1.5重量%、約0.2〜1重量%、約0.2〜0.6重量%、約0.2〜0.3重量%、又は約0.25重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の多価カチオン成分の量は、約30重量%、約25重量%、約20重量%、約15重量%、約10重量%、約5重量、約4重量%、約2重量%、約1重量%、約0.5重量%、又は約0.25重量%以下とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の多価カチオン成分の量は、約0.02重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.25重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、又は約2重量%以上とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体は、追加の溶媒の50:50希釈、又は他の適切な比率で希釈することができる。
いくつかの実施形態では、流体は二次酸化剤も含むことができる。二次酸化剤はまた、流体に添加される酸化成分、又は塩、酸、若しくは塩基などの溶液中の酸化成分を形成する流体に添加される化合物であってもよい。いくつかの実施形態では、二次酸化剤は、一次酸化剤よりも高い酸化電位を有する。2つの酸化剤の組み合わせにより、相乗的な酸化効果が得られる。さらに、一次酸化剤よりも酸化電位が高い二次酸化剤は、再生又は犠牲メカニズムにより一次酸化剤を安定させることができる。例えば、二次酸化剤は、一次酸化剤をその好ましい酸化状態に維持するために含めることができる。二次酸化剤の例として、過硫酸(persulfates)、鉄酸(ferrates)、塩素、臭素、若しくはヨウ素のオキシハロゲン化物、強有機過酸化物、クロム酸(chromates)、Ce+4、及びCo+3、又はそれらの組み合わせのイオン、塩、酸、若しくは塩基を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、二次酸化剤は、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムなどの過硫酸の塩又は酸である。いくつかの実施形態において、追加の相乗効果を提供するために、3つ以上の酸化剤を流体で利用することができる。
流体中の二次酸化剤の量は、流体中の一次酸化剤の量よりも低い量とすることができる。例えば、流体中の二次酸化剤の量は、約0.01〜20重量%、0.01〜15重量%、約0.01〜12重量%、約0.01〜10重量%、約0.01〜5重量%、約0.01〜3重量%、約0.01〜1重量%、約0.05〜0.75重量%、約0.1〜0.5重量%、約0.1〜0.3重量%、約0.1〜0.2重量%、又は約0.125重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、流体中の二次酸化剤の量は、約20重量%、約15重量%、約12重量%、約10重量%、約8重量%、約5重量%、約3重量%、約2重量%、約1重量%、約0.5重量%、約0.25重量%、又は約0.125重量%以下とすることができる。いくつかの実施形態では、流体中の二次酸化剤の量は、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.125重量%、約0.25重量%、約0.5重量%、約0.75重量%、又は約1重量%以上とすることができる。
前述のように、本明細書に開示される流体は濃縮物として調製され、水又は他の適切な溶媒で希釈することができる。したがって、濃縮液中の二次酸化剤の量は、約0.1〜40重量%、約0.2〜30重量%、約0.02〜25重量%、約0.02〜20重量%、約0.02〜10重量%、約0.02〜6重量%、約0.02〜2重量%、約0.1〜1.5重量%、約0.2〜1重量%、約0.2〜0.6重量%、約0.2〜0.3重量%、又は約0.25重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の二次酸化剤の量は、約40重量%、約30重量%、約25重量%、約20重量%、約15重量%、約10重量、約5重量%、約4重量%、約2重量%、約1重量%、約0.5重量%、又は約0.25重量%以下とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体中の二次酸化剤の量は、約0.02重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.25重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、又は約2重量%以上とすることができる。いくつかの実施形態では、濃縮流体は、追加の溶媒の50:50希釈、又は他の適切な比率で希釈することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の流体は、約0.2〜2又は約0.6445〜1.309の酸化規定度(oxidative normality)を有することができる。酸化規定度は、硫酸第一鉄アンモニウムを使用した直接還元‐酸化滴定、又は温度滴定などの他の適切な分析方法によって測定できる。
本明細書に開示される流体は、様々な他の添加剤も含むことができる。これらの添加剤は、酸化剤と多価カチオン成分を含む水溶液中で安定でなければならない。例えば、流体は、pH調整剤、キレート剤、レオロジー調整剤、界面活性剤、及び/又は研磨粒子をすべて流体に添加されて含むことができる。好ましくは、解離したときのpH調整剤は、比較的低い電荷密度の共役酸又は塩基を有することができ、及び/又は典型的には一価とすることができる。pH調整剤の例には、フッ化水素酸、硝酸、スルファミン酸、フルオロ硫酸、フルオロホスホン酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロケイ酸、セレン酸、硫酸、リン酸、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、pH調整剤は硝酸である。いくつかの実施形態において、流体のpHは、Ross組み合わせpHプローブにより測定して、約7未満、約4未満、約3未満、約2未満、約1未満、約1〜3、又は約2とすることができる。流体中のpH調整剤の量は、約5重量%、約3重量%、約2重量%、約1重量%、又は約0.5重量%未満とすることができる。
キレート剤の例には、ホスホナート、ポリホスホナート、エチドロン酸、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、キレート剤はエチドロン酸である。流体中のキレート剤の量は、約5重量%、約4重量%、約3重量%、約2重量%、又は約1重量%未満とすることができる。
レオロジー調整剤の例には、スメクタイト、カオリン、ベントナイト、及びカオリナイト又はそれらの組み合わせなどの粘土が含まれるが、これらに限定されない。流体中のレオロジー調整剤の量は、約5重量%、約4重量%、約3重量%、約2重量%、約1.5重量%、又は約1重量%未満とすることができる。
界面活性剤の例には、CapstoneFS‐10などのフルオロスルホナート界面活性剤が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、流体の表面張力は、DeNouyリング張力計を使用して20℃で約60ダイン/cm、約50ダイン/cm、約45ダイン/cm、約40ダイン/cm、又は約35ダイン/cm未満である。流体中の界面活性剤の量は、約5重量%、約3重量%、約2重量%、約1重量%、又は約0.5重量%未満とすることができる。
研磨粒子の例には、アルミナ、ジルコニア、セリア、シリカ、及びダイヤモンド、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。例えば、研磨粒子は、サンゴバン(SAINT-GOBAIN)の平均サイズ100nmの多結晶アルミナとすることができる。流体中の研磨粒子の量は、約20重量%、約15重量%、約10重量%、約7.5重量%、約6重量%、約5重量%、約4重量%、約3重量%、約2重量%、又は約1.5重量%未満とすることができる。いくつかの実施形態では、流体中の研磨粒子の量は、約0.1〜5重量%、約0.1〜3重量%、約0.5〜2重量%、約0.5〜1.5重量%、約0.75〜1.25重量%、又は約1重量%とすることができる。いくつかの実施形態では、流体は研磨粒子を実質的に含まない。いくつかの実施形態において、流体中の研磨粒子の量は、約1重量%、約0.5重量%、約0.1重量%、約0.05重量%、約0.01重量%、又は約0.001重量%未満とすることができる。いくつかの実施形態では、流体が研磨粒子を含む場合、一次酸化剤、多価カチオン成分、及び二次酸化剤の量は、そのような成分について上に開示された量と比較して倍増することができる。
いくつかの実施形態では、研磨される無機固体は、IUPACフォーマット番号による周期表の12、13、14、15、及び16族の元素から構成される材料とすることができる。これらの材料の例には、炭化ケイ素、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、窒化アルミニウム、リン化インジウム、テルル化カドミウム、テルル化亜鉛、セレン化亜鉛、ヒ化カドミウム、及び/又はテルル化ビスマスが含まれるが、これらに限定されない。研磨される材料は、ダイヤモンドの形態の炭素、ケイ素、又はゲルマニウムなどの周期表の単一の14族元素、又は、セレンやテルルなどの単一の16族元素とすることもできる。
CMPプロセスは、繊維製品、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、及び/又は他のポリマー材料を含むことができる研磨パッドを使用できる。パッドは密度と粗さを変えることができ、研磨粒子を含浸させることができる。通常、パッドは円形で、研磨される材料の表面に垂直な中心軸のまわりに回転するリング又はプレートに取り付けることができる。本明細書に開示される流体は、研磨前及び/又は研磨中に研磨される材料の表面及び/又はパッドに適用することができる。
研磨表面のスクラッチやピットは無視できる程度のものであるべきである。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された流体で研磨後の研磨表面は、全表面粗さ(Ra)が約10オングストローム(Å)、約8Å、約5Å、約3Å、約2.5Å、約2Å、又は約1.75Å未満とすることができる。全表面粗さ(Ra)は、Zygo New view8300顕微鏡又は原子間力顕微鏡Bruker Dimension Iconで測定できる。加えて、本明細書に開示される流体を使用する研磨の材料除去速度は、約0.1ミクロン/時間、約0.2ミクロン/時間、約0.3ミクロン/時間、約0.5ミクロン/時間、約0.75ミクロン/時間、約1ミクロン/時間、約1.5ミクロン/時間、約1.75ミクロン/時間、約2ミクロン/時間、約2.5ミクロン/時間、又は約3ミクロン/時間より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される流体を使用する研磨の材料除去速度は、約0.1〜4ミクロン/時間、約0.2〜3ミクロン/時間、約0.5〜3ミクロン/時間、又は約1〜3ミクロン/時間とすることができる。研磨の材料除去速度は、重量分析によって測定できる。さらに、本明細書に開示される流体で研磨した後のスクラッチカウントは、約500、約400、約300、約200、約150、又は約100未満とすることができる。スクラッチカウントは、LaserTec SICA6X装置又はCandella CS−20装置によって測定することができる。さらに、本明細書に開示される流体を使用して研磨されたウェーハの総厚さ変動は、約−1〜1、約−0.75〜0.75、約−0.5〜0.5、約−0.25〜0.25、約−0.2〜0.2、又は約−0.1〜0.1とすることができる。総厚さ変動はTropelUltraSort又はプロフォーマ300i装置により測定することができる。
開示された流体は効率的であるために研磨剤を必要とはしないが、過剰な表面欠陥を生じないか、除去速度が許容レベルを下回らない限り、研磨剤を添加してもよい。
特に明記しない限り、実施例のパーセンテージはすべて、流体組成物全体の重量による。
例1: 2%過マンガン酸カリウム(一次酸化剤)、0.125%硝酸アルミニウム(多価カチオン成分)、及び0.125%過硫酸カリウム(二次酸化剤)を含む流体を調製した。1N硝酸(約0.675重量%)を使用して、流体のpHを4.0〜2.0に調整した。
例2: 2%過マンガン酸カリウム(一次酸化剤)、0.125%硝酸セリウムアンモニウム(多価カチオン成分と二次酸化剤の組み合わせ)を含む流体を調製した。1N硝酸(〜0.15重量%)を使用して、流体のpHを4.15〜2.0に調整した。
例3: 2%過マンガン酸カリウム(一次酸化剤)及び0.125%過硫酸カリウム(二次酸化剤)を含む流体を調製した。さらに、0.075%のエチドロン酸(キレート剤とアニオン)及び0.0135%のフルオロスルホナート界面活性剤(Capstone FS‐10)を添加した。1N硝酸(約0.86重量%)を使用して、流体のpHを5.9〜2.0に調整した。また、この流体の表面張力をDe Nouyリング張力計を用いて20°Cで測定すると38.3ダイン/cmであった。
これらの例は、さまざまなパラメーターについてテストできる。研磨用の機械はStrasbaugh 6CA研磨機であり、研磨される基板は炭化ケイ素とすることができる。使用する研磨パッドは、Cabot Epic D200、Poval Zan 100、又はFujibo 13Mとすることができる。シリコンカーボンは、異なる速度で研磨される結晶構造内の特徴的なシリコン面とカーボン面を示すため、除去速度はウェーハの各面に固有である可能性がある。さらに、n型と半絶縁型の両方のウェーハをテストできる。
実験データ
金属カチオンの効果:
二次酸化剤として0.125重量%過硫酸カリウム(4.76mM)を用いて2.00重量%過マンガン酸カリウム水溶液(130.4mM)に添加した場合、種々のカチオンが材料除去速度(重量分析により測定)及び表面仕上げ(Zygo New view 8300顕微鏡により炭化ケイ素(SiC)ウェーハ上にオングストローム単位でRaとして測定)を改善するかどうかを決定するために、種々のカチオンをテストした。以下のカチオンAl+3、Cu+2、Fe+3及びZr+4をテストした。アルミニウム、銅、及び鉄は硝酸塩としてテストし、ジルコニアは硫酸塩としてテストした(ジルコニアの硝酸塩が利用できないため)。適切な塩を加えた後、硝酸を使用して各溶液のpHを2.10に調整した。これらの塩溶液は、以下の機械パラメーターを使用して、Strasbaugh 6CA研磨装置を使用して、4インチSiCウェーハで等モル比(溶液中のカチオン自体の3.43mM)でテストした。
これらのテストの結果を図1に示す。図1に見られるように、+3の酸化状態のイオン(Fe+3とAl+3)は他の二つのイオンよりも優れたMRRを示した。さらに、Al+3は、テストした他のイオンに比べてRaが優れていただけでなく、LaserTec SICA6X装置でウェーハを分析したときのスクラッチカウントが低くなった。
Al+3濃度の最適化:
Al+3は、上でテストした他のイオンに対して優れたMRRとRaを付与するイオンとして同定されたので、第2のテストを、このイオンのための最良の使用濃度を決定するために行った。硝酸アルミニウム9水和物を0%、0.125重量%及び0.375重量%(溶液中のカチオン自体のそれぞれ0、3.43及び6.86mM)の濃度で、2.00重量%過マンガン酸カリウム溶液(130.4mM)に、二次酸化剤としての0.125重量%過硫酸カリウム(4.76mM)とともに添加してテストを実施した。硝酸アルミニウムを加えた後、硝酸を使用して各溶液のpHを2.1に調整した。これらの塩溶液は、前のテストと同じ機械パラメーターを使用して、Strasbaugh 6CA研磨装置で4インチSiCウェーハでテストした。
これらのテストの結果を図2に示す。図2に示すように、硝酸アルミニウムの存在はMRRを低下させる。しかし、0.375重量%未満の濃度では、硝酸アルミニウムの存在は表面Raも減少させた。
二次酸化剤の評価:
二次酸化剤を過硫酸カリウム(KSO)から過ヨウ素酸カリウム(KIO)に3.43mM濃度で変化させた場合の効果を、2.00重量%過マンガン酸カリウム溶液(130.4mM)を使用して評価した。各二次酸化剤は、過マンガン酸カリウム溶液に0.125重量%(4.76mM)の濃度で添加した。適切な酸化剤を添加した後、硝酸を使用して各溶液のpHを2.1に調整した。これらのテストは、以下の機械パラメータを使用して、以前のテストと同じ条件で、Strasbaugh 6CA研磨装置を用いて4インチSiCウェーハで実行された。
これらのテストの結果を図3に示す。図3に示すように、過ヨウ素酸カリウムは、当量の過硫酸カリウムと比較して、MRRを減少させ、表面粗さ(Ra)を増加させた。硝酸アルミニウムを除去すると、これらの効果が悪化し、硝酸アルミニウムが表面粗さにプラスの効果(すなわち低いRa)をもたらすというさらなる証拠が得られた。
研磨剤の添加による研磨:
4%過マンガン酸カリウム溶液(261.7mM)に研磨剤(100nm平均サイズの多結晶アルミナ、サンゴバンから、1%)を添加し、同じ機械パラメーターを使用して、さまざまな添加剤の効果を調べた。テストした材料は、0.25重量%(9.56mM)の過硫酸カリウム、0.3重量%(15.06mM)のエチドロン酸及び0.37重量%(6.98mM)の硝酸セリウムアンモニウムとともに0.25重量%の硝酸アルミニウム9水和物(溶液中カチオン自体6.89mM)vs4重量%(261.7mM)過マンガン酸カリウム溶液中1重量%のアルミナ研磨材であった。研磨剤と追加の化学物質を添加した後、各溶液を硝酸を使用して2.1のpHに調整した。これらのテストは、以下の機械パラメータを使用して、以前のテストと同じ条件で、Strasbaugh 6CA研磨装置を使用した4インチSiCウェーハで実行された。
これらのテストの結果を図4に示す。図4に示すように、アルミナ研磨材の添加により、現在の機械設定を使用したこれらの化学物質とKMnO4のみの間の性能にはわずかなばらつきが生じた。例外は、MRRの減少とエチドロン酸についてのRaの増加、及びCe+4からのRaの減少である。生成された同様の値は、これらの設定での研磨メカニズムが大きな機械的寄与をしており、これが化学的変化の効果を隠している可能性があることの証拠を与える。
これらのパラメーターを変更した場合の効果を確認するために、このテストをより低い圧力と速度で繰り返した。理論に拘束されることなく、機械的に攻撃性の低い機械設定では、出願人は研磨の化学的効果がより明白になると考えている。また、このより低い圧力と速度のテストでは、初期のテストでプラスの効果が示されたため、硝酸セリウムアンモニウムの代わりに6.86mM濃度のFe+3を使用した。
これらのテストの結果を図5に示す。これらのより低い速度/圧力設定では、これらの化学的性質の間で結果に大きな違いがあった。より高い速度/圧力設定ではMRRの改善とKMnO4単独と同様のRaを示したエチドロン酸は、依然として同様のRa値を与えたが、MRRでは大きな減少を示した。Fe+3は、KMnO4対照と同様のRa値でMRRのわずかな減少を示した。Al+3のRa値が最も低く、MRRのわずかな損失があった。
研磨粒子の添加は、研磨メカニズムの機械的効果を高める。これは、圧力と速度が増加するにつれてより顕著になる。
研磨剤を含まない研磨流体と研磨剤を含む研磨液の両方について、一価の塩を使用する流体に対して、多価カチオンが流体に組み込まれた場合に、MRR、Ra、及びスクラッチカウント結果の面で研磨結果が改善された。これらの流体では、3価カチオンの存在がMRRとRaに対して最も高いポジティブな効果を示した。この効果の範囲内で、Al+3はFe+3よりもRaとMRRの両方に大きく寄与した。これらの条件下では、Al+3イオンの最適濃度もあるようである。
ポジティブな研磨寄与の全体的な傾向は、M+1<M+2<M+3という傾向に従う。ここでMは金属カチオンである。結果として、テストした+4イオンについてはネガティブな効果があった。ただし、Zr+4イオンはオキシナイトレート(oxynitrate)として存在するため、ジルコニアの結果は、イオンが真の+4酸化状態にあることを表していない可能性がある。
実施態様
以下の実施態様は、本明細書に記載された様々な非限定的な実施態様を提供する。
実施態様1:溶媒;酸化電位が0.4V以上の酸化剤;及び多価カチオン成分を含む、化学機械研磨用流体組成物。
実施態様2:多価カチオン成分が、Mn+2、Cu+2、Mg+2、Ba+2、Ag+2、Ni+2、Zn+2、Al+3、Fe+3、Cr+3、Co+3、Ce+4、Zr+4、又はSn+4を含む、実施態様1の流体組成物。
実施態様3:多価カチオン成分が塩、酸、又は塩基である、実施態様1〜2のいずれかの流体組成物。
実施態様4:多価カチオン成分が、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、フルオロ硫酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、フルオロホスホン酸イオン、セレン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、塩化物イオン、フッ化物イオン、又はスルファミン酸イオンを含むアニオン性成分を含む、実施態様1〜3のいずれかの流体組成物。
実施態様5:多価カチオン成分が硝酸アルミニウムを含む、実施態様1〜4のいずれかの流体組成物。
実施態様6:流体組成物中の多価カチオン成分の量が0.01〜15重量%である、実施態様1〜5のいずれかの流体組成物。
実施態様7:流体組成物中の多価カチオン成分の量が0.05〜0.75重量%である、実施態様1〜6のいずれかの流体組成物。
実施態様8:多価カチオン成分が、遊離作用イオン又は複合体の一部である、実施態様1〜7のいずれかの流体組成物。
実施態様9:酸化剤は、過マンガン酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、過酸化物、過硫酸、クロム酸、Ce+4及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基である、実施態様1〜8のいずれかに記載の流体組成物。
実施態様10:酸化剤が、過マンガン酸又はCe+4のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様1〜9のいずれかの流体組成物。
実施態様11:酸化剤が過マンガン酸ナトリウム又は過マンガン酸カリウムを含む、実施態様1〜10のいずれかの流体組成物。
実施態様12:流体組成物中の酸化剤の量が0.1〜20重量%である、実施態様1〜11のいずれかの流体組成物。
実施態様13:流体組成物中の酸化剤の量が0.5〜5重量%である、実施態様1〜12のいずれかの流体組成物。
実施態様14:第1の酸化剤よりも高い酸化電位を有する第2の酸化剤をさらに含む、実施態様1〜13のいずれかの流体組成物。
実施態様15:第2の酸化剤が、過硫酸、鉄酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、有機過酸化物、クロム酸、Ce+4及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様14の流体組成物。
実施態様16:第2の酸化剤が過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムを含む、実施態様14〜15のいずれかの流体組成物。
実施態様17:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.01〜20重量%である、実施態様14〜16のいずれかの流体組成物。
実施態様18:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.1〜0.5重量%である実施態様14〜17のいずれかの流体組成物。
実施態様19:流体組成物が0.2〜2の酸化規定度を有する、実施態様1〜18のいずれかの流体組成物。
実施態様20:塩酸、クロム酸、過塩素酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、フルオロ硫酸、フルオロホスホン酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロケイ酸、セレン酸、リン酸、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムを含むpH調整剤をさらに含む、実施態様1〜19のいずれかの流体組成物。
実施態様21:流体組成物のpHが4未満である、実施態様1〜20のいずれかの流体組成物。
実施態様22:ホスホナート又はエチドロン酸を含むキレート剤をさらに含む、実施態様1〜21のいずれかの流体組成物。
実施態様23:フルオロスルホナート界面活性剤をさらに含む、実施態様1〜22のいずれかの流体組成物。
実施態様24:スメクタイト、ベントナイト、又はカオリナイトを含むレオロジー調整剤をさらに含む、実施態様1〜23のいずれかの流体組成物。
実施態様25:流体組成物が研磨粒子を実質的に含まない、実施態様1〜24のいずれかの流体組成物。
実施態様26:溶媒が水である、実施態様1〜25のいずれかの流体組成物。
実施態様27:溶媒;0.4V以上の酸化電位を有する第1の酸化剤;第1の酸化剤よりも高い酸化電位を有する第2の酸化剤;及び多価カチオン成分を含む化学機械研磨用流体組成物。
実施態様28:多価カチオン成分が、Mn+2、Cu+2、Mg+2、Ba+2、Ag+2、Ni+2、Zn+2、Al+3、Fe+3、Cr+3、Co+3、Ce+4、Zr+4、又はSn+4を含む、実施態様27の流体組成物。
実施態様29:多価カチオン成分が、塩、酸、又は塩基である、実施態様27〜28のいずれかの流体組成物。
実施態様30:多価カチオン成分が、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、フルオロ硫酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、フルオロホスホン酸イオン、セレン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、塩化物イオン、フッ化物イオン、又はスルファミン酸イオンを含むアニオン成分を含む、実施態様27〜29のいずれかの流体組成物。
実施態様31:多価カチオン成分が硝酸アルミニウムを含む、実施態様27〜30のいずれかの流体組成物。
実施態様32:流体組成物中の多価カチオン成分の量が0.01〜15重量%である、実施態様27〜31のいずれかの流体組成物。
実施態様33:流体組成物中の多価カチオン成分の量は、0.05〜0.75重量%である、実施態様27−32のいずれかの流体組成物。
実施態様34:多価カチオン成分が、遊離作用イオン又は複合体の一部である、実施態様27〜33のいずれかの流体組成物。
実施態様35:第1の酸化剤は、過マンガン酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、過酸化物、過硫酸、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様の27〜34のいずれかの流体組成物。
実施態様36:第1の酸化剤が、過マンガン酸又はCe+4のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様27〜35のいずれかの流体組成物。
実施態様37:第1の酸化剤が、過マンガン酸ナトリウム又は過マンガン酸カリウムを含む、実施態様27〜36のいずれかの流体組成物。
実施態様38:流体組成物中の第1の酸化剤の量は、0.1〜20重量%である、実施態様27〜37のいずれかの流体組成物。
実施態様39:流体組成物中の第1の酸化剤の量は、0.5〜5重量%である、実施態様27〜38のいずれかの流体組成物。
実施態様40:第2の酸化剤が、過硫酸、鉄酸、塩素、臭素又はヨウ素のオキソハロゲン化物、有機過酸化物、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸又は塩基を含む、実施態様27〜39のいずれかの流体組成物。
実施態様41:第2の酸化剤が、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムを含む、実施態様27〜40のいずれかの流体組成物。
実施態様42:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.01〜20重量%である、実施態様27〜41のいずれかの流体組成物。
実施態様43:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.1〜0.5重量%である、実施態様の27〜42のいずれかの流体組成物。
実施態様44:流体組成物が0.2〜2の酸化規定度を有する、実施態様27〜43のいずれかの流体組成物。
実施態様45:塩酸、クロム酸、過塩素酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、フルオロ硫酸、フルオロホスホン酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロケイ酸、セレン酸、リン酸、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムを含むpH調整剤をさらに含む、実施態様27〜44のいずれかの流体組成物。
実施態様46:流体組成物のpHが4未満である、実施態様27〜45のいずれかの流体組成物。
実施態様47:ホスホナート又はエチドロン酸を含むキレート剤を含む、実施態様27〜46のいずれかの流体組成物。
実施態様48:フルオロスルホナート界面活性剤をさらに含む、実施態様27〜47のいずれかの流体組成物。
実施態様49:スメクタイト、ベントナイト、又はカオリナイトを含むレオロジー調整剤をさらに含む、実施態様27〜48のいずれかの流体組成物。
実施態様50:流体組成物が研磨粒子を実質的に含まない、実施態様の27〜49のいずれかの流体組成物。
実施態様51:溶媒が水である実施態様の27〜50のいずれかの流体組成物。
実施態様52:実施態様1〜51及び87〜88のいずれかの流体組成物を研磨パッドに適用するステップ;及び研磨パッドで無機材料を研磨するステップを含む、無機材料を研磨する方法。
実施態様53:無機材料が、炭化ケイ素、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、窒化アルミニウム、リン化インジウム、テルル化カドミウム、テルル化亜鉛、セレン化亜鉛、ヒ化カドミウム、テルル化ビスマス、又はそれらの組み合わせを含む、実施態様52の方法。
実施態様54:無機物質が周期表の単一の14族元素又は周期表の単一の16族元素である、実施態様52の方法。
実施態様55:研磨パッドが、繊維製品、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、又はそれらの組み合わせを含む、実施態様52〜54のいずれかの方法。
実施態様56:研磨された無機材料が5Å未満の全表面粗さを有する、実施態様52〜55のいずれかの方法。
実施態様57:研磨の材料除去速度が0.2ミクロン/時間より大きい、実施態様52〜56のいずれかの方法。
実施態様58:溶媒に、0.4V以上の酸化電位を有する酸化剤及び多価カチオン成分を添加することを含む、流体組成物の製造方法。
実施態様59:多価カチオン成分が、Mn+2、Cu+2、Mg+2、Ba+2、Ag+2、Ni+2、Zn+2、Al+3、Fe+3、Cr+3、Co+3、Ce+4、Zr+4、又はSn+4を含む、実施態様58の方法。
実施態様60:多価カチオン成分が塩、酸、又は塩基である、実施態様58〜59のいずれかの方法。
実施態様61:多価カチオン成分が、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、フルオロ硫酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、フルオロホスホン酸イオン、セレン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、塩化物イオン、フッ化物イオン、又はスルファミン酸イオンを含むアニオン性成分を含む、実施態様58−60のいずれかの方法。
実施態様62:多価カチオン成分が硝酸アルミニウムを含む、実施態様58〜61のいずれかの方法。
実施態様63:流体組成物中の多価カチオン成分の量が0.01〜15重量%である、実施態様58〜62のいずれかの方法。
実施態様64:流体組成物中の多価カチオン成分の量が0.05〜0.75重量%である、実施態様58〜63のいずれかの方法。
実施態様65:多価カチオン成分が、遊離作用イオン又は複合体の一部である、実施態様58〜64のいずれかの方法。
実施態様66:酸化剤が、過マンガン酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、過酸化物、過硫酸、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基である、実施態様58〜65のいずれかの方法。
実施態様67:酸化剤が、過マンガン酸又はCe+4のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様58〜66のいずれかの方法。
実施態様68:酸化剤が過マンガン酸ナトリウム又は過マンガン酸カリウムを含む、実施態様58〜67のいずれかの方法。
実施態様69:流体組成物中の酸化剤の量が0.1〜20重量%である、実施態様58〜68のいずれかの方法。
実施態様70:流体組成物中の酸化剤の量が0.5〜5重量%である、実施態様58〜69のいずれかの方法。
実施態様71:溶媒に、第1の酸化剤よりも高い酸化電位を有する第2の酸化剤を添加することをさらに含む、実施態様58〜70のいずれかの方法。
実施態様72:第2の酸化剤は、過硫酸、鉄酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、有機過酸化物、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、実施態様71の方法。
実施態様73:第2の酸化剤が、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムを含む、実施態様71〜72のいずれかの方法。
実施態様74:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.01〜20重量%である、実施態様71〜73のいずれかの方法。
実施態様75:流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.1〜0.5重量%である、実施態様71〜74のいずれかの方法。
実施態様76:流体組成物が0.2〜2の酸化規定度を有する、実施態様58〜75のいずれかの方法。
実施態様77:塩酸、クロム酸、過塩素酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、フルオロ硫酸、フルオロホスホン酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロケイ酸、セレン酸、リン酸、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムを含むpH調整剤を添加することをさらに含む、実施態様58〜76のいずれかの方法。
実施態様78:流体組成物のpHが4未満である、実施態様58〜77のいずれかの方法。
実施態様79:溶媒にホスホナート又はエチドロン酸を含むキレート剤を添加することをさらに含む、実施態様58〜78のいずれかの方法。
実施態様80:フルオロスルホナート界面活性剤を溶媒に添加することをさらに含む、実施態様58〜79のいずれかの方法。
実施態様81:溶媒に、スメクタイト、ベントナイト、又はカオリナイトを含むレオロジー調整剤を添加することをさらに含む、実施態様58〜80のいずれかの方法。
実施態様82:流体組成物は研磨粒子を実質的に含まない、実施態様58〜81のいずれかの方法。
実施態様83:溶媒が水である、実施態様58〜82のいずれかの方法。
実施態様84:酸化剤と多価カチオン成分とを溶液中で混合することをさらに含む、実施態様58〜83のいずれかの方法。
実施態様85:研磨粒子を溶媒に添加することをさらに含む、実施態様58〜84のいずれかの方法。
実施態様86:実施態様58〜85のいずれかの方法から製造された流体組成物。
実施態様87:研磨粒子をさらに含む、実施態様1〜26のいずれかの流体組成物。
実施態様88:研磨粒子をさらに含む、実施態様27〜51のいずれかの流体組成物。
本出願は、本文及び図にいくつかの数値範囲を開示している。開示された数値範囲は、本開示が開示された数値範囲全体で実施できることから、正確な範囲の制限は本明細書で逐語的に述べられていないが、端点を含む開示された数値範囲内の任意の範囲又は値を本質的にサポートする。
上記の説明は、当業者が本開示を作成及び使用できるようにするために提示され、特定の用途及びその要件の文脈で提供される。好ましい実施態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく他の実施態様及び用途に適用され得る。したがって、この開示は、示される実施態様に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。最後に、本出願で参照されている特許及び刊行物の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれている。

Claims (24)

  1. 溶媒;
    0.4V以上の酸化電位を有する酸化剤;及び
    多価カチオン成分
    を含む化学機械研磨用の流体組成物。
  2. 多価カチオン成分が、Mn+2、Cu+2、Mg+2、Ba+2、Ag+2、Ni+2、Zn+2、Al+3、Fe+3、Cr+3、Co+3、Ce+4、Zr+4、又はSn+4を含む、請求項1に記載の流体組成物。
  3. 多価カチオン成分が、塩、酸、又は塩基である、請求項1に記載の流体組成物。
  4. 多価カチオン前記成分が、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、フルオロ硫酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、フルオロホスホン酸イオン、セレン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、塩化物イオン、フッ化物イオン、又はスルファミン酸イオンを含むアニオン成分を含む、請求項1に記載の流体組成物。
  5. 多価カチオン成分が硝酸アルミニウムを含む、請求項1に記載の流体組成物。
  6. 流体組成物中における多価カチオン成分の量が0.05〜0.75重量%である、請求項1に記載の流体組成物。
  7. 多価カチオン成分が遊離作用イオン又は複合体の一部である、請求項1に記載の流体組成物。
  8. 酸化剤が、過マンガン酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、過酸化物、過硫酸、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基である、請求項1に記載の流体組成物。
  9. 酸化剤が、過マンガン酸又はCeの+4のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、請求項1に記載の流体組成物。
  10. 酸化剤が、過マンガン酸ナトリウム又は過マンガン酸カリウムを含む、請求項1に記載の流体組成物。
  11. 流体組成物中の酸化剤の量が0.5〜5重量%である、請求項1に記載の流体組成物。
  12. 第1の酸化剤よりも高い酸化電位を有する第2の酸化剤をさらに含む、請求項1に記載の流体組成物。
  13. 第2の酸化剤が、過硫酸、鉄酸、塩素、臭素、又はヨウ素のオキソハロゲン化物、有機過酸化物、クロム酸、Ce+4、及びCo+3のイオン、塩、酸、又は塩基を含む、請求項12に記載の流体組成物。
  14. 第2の酸化剤が、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムを含む、請求項12に記載の流体組成物。
  15. 流体組成物中の第2の酸化剤の量が0.1〜0.5重量%である、請求項12に記載の流体組成物。
  16. 流体組成物が研磨粒子を実質的に含まない、請求項1に記載の流体組成物。
  17. 溶媒が水である、請求項1に記載の流体組成物。
  18. 溶媒;
    0.4V以上の酸化電位を有する第1の酸化剤;
    第1の酸化剤よりも高い酸化電位を有する第2の酸化剤;及び
    多価カチオン成分
    を含む化学機械研磨用の流体組成物。
  19. 請求項1〜18の流体組成物を研磨パッドに適用するステップ;及び
    研磨パッドで無機材料を研磨するステップ
    を含む、無機材料を研磨する方法。
  20. 無機材料が、炭化ケイ素、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、窒化アルミニウム、リン化インジウム、テルル化カドミウム、テルル化亜鉛、セレン化亜鉛、ヒ化カドミウム、テルル化ビスマス、又はそれらの組み合わせを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 無機材料が、周期表の単一の14族元素又は周期表の単一の16族元素である、請求項19に記載の方法。
  22. 研磨パッドが、繊維製品、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、又はそれらの組み合わせを含む、請求項19に記載の方法。
  23. 研磨無機材料が、5オングストローム未満の全表面粗さを有する、請求項19に記載の方法。
  24. 研磨の材料除去速度が0.2ミクロン/時間より大きい、請求項19に記載の方法。
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