JP2020520850A - 電動駆動装置又は補助駆動装置を有する自転車 - Google Patents

電動駆動装置又は補助駆動装置を有する自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP2020520850A
JP2020520850A JP2019564935A JP2019564935A JP2020520850A JP 2020520850 A JP2020520850 A JP 2020520850A JP 2019564935 A JP2019564935 A JP 2019564935A JP 2019564935 A JP2019564935 A JP 2019564935A JP 2020520850 A JP2020520850 A JP 2020520850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
drive device
electric drive
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019564935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6815541B2 (ja
Inventor
エンリコ デプナー
エンリコ デプナー
ダーヴィト モツコ
ダーヴィト モツコ
アミール オプロー
アミール オプロー
ゼバスティアン シュトール
ゼバスティアン シュトール
クリスティアン ヴィルト
クリスティアン ヴィルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle International GmbH
Original Assignee
Mahle International GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mahle International GmbH filed Critical Mahle International GmbH
Publication of JP2020520850A publication Critical patent/JP2020520850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6815541B2 publication Critical patent/JP6815541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/10Rider propelled cycles with auxiliary combustion engine
    • B62M6/20Rider propelled cycles with auxiliary combustion engine power-driven at crank shaft parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/04Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio
    • B62M11/14Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio with planetary gears
    • B62M11/18Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio with planetary gears with a plurality of planetary gear units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/02Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of unchangeable ratio
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/24Freewheels or freewheel clutches specially adapted for cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/04Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

本発明は自転車(1)用の電動駆動装置(2)に関する。電動駆動装置は、ドライブシャフト(8)を有する電動モータ(5)と、自転車(1)の車輪駆動装置(4)に連結するための作動ギヤ(11)に回転可能に連結されたドリブンシャフト(6)と、ドライブシャフト(8)とドリブンシャフト(6)とを駆動連結するトランスミッション(7)と、を備える。トランスミッション(7)が、ドリブンシャフト(6)と回転駆動方向に回転可能に連結された従動ギヤ(12)と、従動ギヤ(12)を駆動するために、該従動ギヤ(12)に周方向(16)に離れた状態でそれぞれ係合する、第1出力ギヤ(14)及び第2出力ギヤ(15)の少なくとも2つの出力ギヤとを有することで、負荷が低減される。【選択図】図1

Description

本発明は、自転車用の電動駆動装置又は補助駆動装置、並びに、電動駆動装置又は補助駆動装置を備えた自転車に関する。
電動駆動装置を備えた自転車は一般的に「eバイク」として知られている。電動駆動装置は、唯一の駆動装置、すなわちメイン駆動装置として機能するだけでなく、好ましくは補助駆動装置として機能する。本明細書において、「駆動装置(drive)」の語は、メイン駆動装置及び補助駆動装置と理解される。電動駆動装置が補助駆動装置である場合、電動モータは、各自転車の乗員による動力をサポートする。所謂「pedelec(電動アシスト自転車)」の場合、そのような駆動のサポートのみが行われる。pedelecの場合、自転車の乗員による動力なしには、該自転車の電動モータの動力は供給されない。このような駆動装置がメイン駆動装置として設けられている場合、自転車は電動駆動装置のみを介して駆動することが可能である。本明細書において、「自転車」の語は、二輪車のみでなく、三輪車や四輪車としても理解される。
このような電動駆動装置は、通常、ドライブシャフトを有する電動モータを備えている。作動ギヤに回転固定に連結されたドリブンシャフトが更に設けられる。作動ギヤは、自転車のチェーン式駆動装置、ベルト式駆動装置、又はその他の自転車の車輪駆動装置と結合するための機能を有する。車輪駆動装置は、後輪のような自転車の駆動輪を駆動するための機能を有する。言い換えると、組み付けられた状態で、作動ギヤは、チェーンやベルトやその他のカップリングを介して、自転車の後輪と駆動連結されている。駆動装置は、少なくともドリブンシャフトについては、自転車のペダルシャフトの領域に配置される。電動駆動装置は、ドライブシャフトとドリブンシャフトとを駆動連結するトランスミッションを更に備える。これにより、電動モータの比較的高速の動作が、ドリブンシャフトの比較的低速の動作に減速される。すなわち、同時に、電動モータの補助と共に供給されるトルクが増加するようになる。トランスミッションは、例えば、ドリブンシャフトと回転駆動方向に回転固定に連結された被動ギヤを有する。トランスミッションの「ホイール」は、好ましくはギヤホイールである。
電動駆動装置がペダルシャフトの部分に配置されている場合、自転車の地上高に悪景況を及ぼさないように、被動ギヤの直径が制限される。したがって、この被動ギヤには比較的高いトルクが与えられる必要がある。このために、トランスミッションは、例えば、被動ギヤと係合する出力ギヤを有する。従来の電動駆動装置の場合、被動ギヤと出力ギヤとは大きな動力を伝達するために金属製である必要がある。金属製ホイールは、比較的高価でかつ運転中の騒音問題を引き起こす。
米国特許第7575192号明細書から知られる無人飛行体は、プロペラを作動するために、プロペラを支持するプロペラシャフトにトランスミッションを介して結合されたドライブシャフトを有するマイクロタービンを有する。このトランスミッションでは、動力分散機構が実現されている。この動力伝達機構の場合、被動入力ギヤホイールが2つの第1ギヤホイールに同時に係合する。各第1ギヤホイールは、第2ギヤホイールとそれぞれ回転固定に連結する。これら第2ギヤホイールは、出力ギヤに同時に係合する。
本発明は、前述の電動駆動装置又はそれらを備えた自転車の改善された形態を提供するという課題を扱う。これは、特に費用効果の高い生産性及び/又は騒音の低減により特徴づけられる。
前記課題は、独立請求項の主題に係る発明によって解決される。有利な実施形態は従属項の主題である。
本発明は、被動ギヤを駆動する機能を有し、この目的のために、被動ギヤとそれぞれ個別に係合する少なくとも2つの出力ギヤを有するトランスミッションを備えるという思想に基づいている。この目的のために、少なくとも2つの出力ギヤは、被動ギヤの周上に、互いに該周方向にオフセットした状態でそれぞれ配置される。トランスミッションにより適切な動力分散機構が実現されることで、電動モータの動力が少なくとも2つの出力ギヤに分散される。この手段は、被動ギヤ全体として与えられるトルクが、少なくとも2つの係合点、すなわち少なくとも2つの出力ギヤの係合点に分散されるという結果をもたらす。これにより、被動ギヤの負荷及び各出力ギヤの負荷は、それぞれの係合で十分に低減される。ちょうど2つの出力ギヤに均一に動力を分散するときには、トルクは各係合点で半分になる。少なくとも2つの出力ギヤ、以下、「第1の出力ギヤ」及び「第2の出力ギヤ」と呼ばれる2つの出力ギヤは、動力の一部を被動ギヤにそれぞれ個別に導入する。各係合点におけるトルクは十分に低減されるため、出力ギヤ及び被動ギヤの少なくとも一方をプラスチック製にすることができる。これにより、製造コストを削減することができる。さらに、ノイズが発生するリスクが低減される。
有利には、トランスミッションの内側に、第1出力ギヤが回転する第1回転軸と、第2出力ギヤが回転する第2回転軸と、が定位置で配置されるということが考えられる。これにより、コンパクトな設計を容易に実現することができる。
第1出力ギヤが回転する第1回転軸と、第2出力ギヤが回転する第2回転軸とが、幾何的に、ドリブンシャフトが回転する出力軸と、ドライブシャフトが回転する入力軸との間に配置されている場合には、特に有利な実施形態になる。第1に、これにより、コンパクトな設計がサポートされる。他にも、駆動領域における自転車の地面高を増やすことができる。組み付け状態において、駆動装置は、自転車が地面に対して起立したり移動したりするときには、基本的に自転車のペダルシャフトの上側に配置される。この組み付け状態において、ドリブンシャフトは、ペダルシャフトの領域に位置するとともに、駆動装置の最低領域を形成する。すなわち、出力ギヤは、組み付け状態において、ドリブンシャフトよりも上側でかつドライブシャフトよりも下側に位置する。
本明細書において、「シャフト(shaft)」は、物理的な構成要素と理解される一方で、「軸(axis)」は、仮想的な直線と理解される。回転シャフトの場合は、対応する回転軸はシャフトの中心軸と一致する。
有利な実施形態によると、動力分散機構は、第1出力ギヤが第1中間ギヤと回転固定に連結される一方、第2出力ギヤが第2中間ギヤと回転固定に連結されるトランスミッションにより実現される。さらに、トランスミッションは、第1中間ギヤ及び第2中間ギヤに係合する入力ギヤを有する。入力ギヤは、トランスミッション内のドライブシャフトに駆動連結されている。前述の動力分散機構によると、入力ギヤは、係合する2つの中間ギヤに動力を分散することができるとともに、異なる係合点において、2つの出力ギヤを介して被動ギヤに該動力を伝達することができる。これにより、全ての動力が、最終的に被動ギヤで再び利用可能になる。
第1中間ギヤが第1出力ギヤよりも多くの歯数を有し、第2中間ギヤも第2出力ギヤよりも多くの歯数を有する場合には、更に有利な展開となる。これにより、トランスミッションは、入力ギヤに供給するトルクを増大させることができる。この結果、増加されたトルクが被動ギヤで利用可能になる。
他の実施形態では、第1中間ギヤは軸方向の第1側で被動ギヤと径方向に係合する一方、第2中間ギヤは軸方向の第2側で被動ギヤと径方向に係合する。これにより、軸方向において、第1中間ギヤと第2中間ギヤとの間に被動ギヤが位置するようになって、径方向にコンパクトな設計になる。この実施形態では、有利には、入力ギヤが、第1部分入力ギヤと第2部分入力ギヤとに、軸方向に分割され得る。第1部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の第1側において、第1中間ギヤと係合する。第2部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の第2側において、第2中間ギヤと係合する。これにより、2つの部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の両側に位置する。この結果、径方向における被動ギヤの周縁に比較的近い位置に、2つの部分入力ギヤを互いに回転固定に連結するシャフトを配置することができる。特に、部分入力ギヤと被動ギヤとが、軸方向から見て、互いにオーバーラップするようになる。この手段により、コンパクトな設計がサポートされる。
他の実施形態は、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは、軸方向の同じ側で被動ギヤと径方向に係合する。これにより、特に、2つの中間ギヤが同じ軸面に位置するようになって、軸方向にコンパクトな設計が実現される。
さらなる展開において、第1中間ギヤは入力ギヤの第1軸部と係合する一方で、第2中間ギヤは、第1軸部とは軸方向にオフセットして配置された入力ギヤの第2軸と係合する。すなわち、入力ギヤに、互いに軸方向にオフセットした2つの中間ギヤの2つの係合点が形成される。これにより、入力ギヤの負荷がこれらの係合点で低減される。
更に有利な展開では、入力ギヤの第1軸部は、入力ギヤの第1軸端部を有するとともに、入力ギヤの第2軸端部とは軸方向に離れている。対照的に、入力ギヤの第2軸は、入力ギヤの第2軸端部を有するとともに、入力ギヤの第1軸端部とは軸方向に離れている。ここで、第1中間ギヤは、入力ギヤの第2軸端部とは軸方向に離れて該入力ギヤに係合する一方で、第2中間ギヤは、入力ギヤの第1軸端部とは軸方向に離れて該入力ギヤに係合する。この手段により、入力ギヤの負荷が低減されるとともに、コンパクトな設計が導かれる。
有利には、円周上において、入力ギヤが、その円周上の2つの中間ギヤの軸方向寸法の合計とほぼ同じ大きさに設計されている。軸方向にコンパクトに設計された入力ギヤとすることで、2つの中間ギヤ用の係合点を軸方向に離すことができる。
他の実施形態では、第1中間ギヤと第2中間ギヤは、互いに軸宝庫にオフセットして、入力ギヤと係合している。この手段により、入力ギヤの負荷が低減される。
有利な実施形態によると、軸方向から見て中間ギヤが互いに交差するように入力ギヤ上に該中間ギヤが配置されるように、入力ギヤに2つの中間ギヤを軸方向にオフセットすることを選択することができる。言い換えると、更なる展開によると、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは、互いに径方向に係合する。この手段により、伝達率のコンパクトな設計がサポートされ得る。
トランスミッションの内部において、第1伝達経路は、入力ギヤから第1中間ギヤ及び第1出力ギヤを経由して被動ギヤに到達する一方、第2伝達経路は、入力ギヤから第2中間ギヤ及び第2出力ギヤを経由して被動ギヤに到達する。有利には、第1伝達経路及び第2伝達経路は、同じ伝達比を定義する。
更なる展開によると、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは同じ歯数を有し、第1出力ギヤと第2出力ギヤとは同じ歯数を有する。すなわち、2つの伝達経路が同じ構成となる。これにより、中間ギヤを同一の部品で設計することができる。同様に、出力ギヤを同じパーツで設計することができる。
これとは対照的に、代わりの実施形態では、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは異なる歯数を有し、第1出力ギヤと第2出力ギヤとは異なる歯数を有する。すなわち、2つの伝達経路は異なるものになるが、最終的には同じ伝達比を定義する。この実施形態は、組み付けスペースの点で有利になり得る。
有利には、入力ギヤはドライブシャフトと回転固定に連結される。これにより、トランスミッションは、特にコンパクトな構成になる。この実施形態の場合、電動モータはドライブシャフトを介して入力ギヤを直接的に駆動する。
これとは対照的に、代わりの実施形態では、入力ギヤは、更なる単段又は多段のトランスミッションの出力部と回転固定に連結されている。更なるトランスミッションは、例えば、入力側でドライブシャフトと連結される遊星トランスミッションで構成されている。例えば、入力ギヤは、遊星トランスミッションのプラネットギヤキャリアと回転固定に連結され得る。
他の実施形態では、ドリブンシャフトはペダルシャフトにより構成される。この場合、駆動装置はペダルシャフトと直接的に協働する。
被動ギヤが、フリーホイールアセンブリを介してドリブンシャフトと連結されていると有利になる。フリーホイールアセンブリは、被動ギヤからドリブンシャフトに回転駆動方向のトルクを伝達するとともに、被動ギヤとドリブンシャフトとの間での、回転駆動方向に対する反回転駆動方向の相対回転を可能にする。
好ましい実施形態では、ドリブンシャフトは、中空シャフトで構成されるとともに、ペダルシャフトに同軸に挿通されている。これにより、ペダルシャフトは、ドリブンシャフトと回転駆動方向に回転固定に連結される。この手段により、補助駆動の実現が簡素化れる。操作可能な組み付け状態、すなわち、自転車において、ペダルシャフトは、その長手方向の各端部にそれぞれペダルクランクを備えており、各ペダルクランクはペダルを支持している。これにより、自転車の乗員は、ペダル、ペダルクランク、及びペダルシャフトを介して、自分の駆動力を入力することができる。
好ましくは、ペダルシャフトは、フリーホイールアセンブリを介してドリブンシャフトと結合されている。フリーホイールアセンブリは、該ペダルシャフトからドリブンシャフトに回転駆動方向のトルクを伝達するとともに、ペダルシャフトとドリブンシャフトとの間での、回転駆動方向に対する反回転駆動方向の相対回転を可能にする。このフリーホイールアセンブリの手助けにより、ドリブンシャフトは、ペダルシャフトよりも速く回転駆動方向に回転することができるようになる。同様に、ペダルシャフトは、ドリブンシャフトの回転方向とは反対向きの回転方向に回転され得る。
有利な実施形態において、出力ギヤの少なくとも1つ、及び/又は、入力ギヤ、及び/又は、中間ギヤの少なくとも1つ、及び/又は、被動ギヤは、プラスチック製にすることができる。1つに騒音のリスクが低減され、他にも製造コストが削減される。
本発明に係る自転車は、ペダルシャフト、並びに、例えば、チェーン式駆動装置やベルト式駆動装置のような車輪駆動装置を備え、前述したタイプの電動駆動装置を更に備える。一般的に、自転車は少なくとも1つの前輪と少なくとも1つの後輪とを更に有する。車輪駆動装置は、後輪のような、自転車の駆動輪を駆動する機能を有する。
出力ギヤが、自転車が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、ドリブンシャフトの地面側とは反対側に配置されている場合には、好ましい設計となる。これにより、自転車は、駆動装置の領域における地面高を増やすことができる。
トランスミッションが、自転車が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、被動ギヤとは離間して、ドリブンシャフトの上側に配置されている場合には、特に有利な設計となる。
本発明のさらに重要な特徴及び効果は、従属クレームと、図面と、図面に基づく図面の説明とから得られる。
前述及び後述の特徴は、本発明の範囲から逸脱しない範囲で、前述の各組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又は単独でも用いることができると理解されたい。
電動駆動装置の概略図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置の概略図である。 更なる実施形態に係る電動駆動装置の概略図である。 電動駆動装置の一部を軸方向から見た図である。 図4の電動駆動装置を径方向から見た図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置を径方向から見た図である。 図6の電動駆動装置を軸方向から見た図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置を径方向から見た図である。 更に異なる実施形態に係る電動駆動装置を軸方向から見た図である。
本発明の好ましい例示的実施形態は、図面に示され、以下の記載において詳細に説明される。ここで、同一の符号は、同一、類似、又は機能的に同一の構成要素に関する。
図1及び図2には、電動駆動装置2の領域のみが示された自転車1が示されている。自転車1は、ペダルシャフト3及び車輪駆動装置4を備える。車輪駆動装置4は、好ましくは、チェーン式駆動装置4やベルト式駆動装置4で構成される。車輪駆動装置4は、あらゆるものが考えられる。車輪駆動装置4は、自転車1における不図示の駆動輪を駆動させる機能を有する。駆動輪は、好ましくは自転車1の後輪である。自転車1は、前述の電動駆動装置2を更に備える。自転車1が完全に組み立てられた状態で、駆動装置2の構造体積の一部であるペダルシャフト3は、その長手方向の各端部において、不図示のペダルをそれぞれ有する不図示のペダルクランクと回転固定にそれぞれ連結されている。
図1〜図9によると、電動駆動装置2は、電動モータ5と、ドリブンシャフト6と、トランスミッション7とを備えている。電動モータ5は、入力軸9回りに回転するドライブシャフト8を有する。ドリブンシャフト6は、出力軸10回りに回転するとともに、作動ギヤ11と回転固定に連結されている。作動ギヤ11は、好ましくはギヤホイールである。駆動装置2は、作動ギヤ11を介して、車輪駆動装置4、特に、チェーン式駆動装置4、ベルト式駆動装置4、その他のあらゆる車輪駆動装置4のそれぞれに連結されている。
トランスミッション7は、好ましくはギヤホイールである被動ギヤ12を備える。被動ギヤ12は、出力シャフト6に対して、図4,図7,及び図9に矢印で示す回転駆動方向13に回転固定に連結されている。トランスミッション7は、好ましくはそれぞれギヤホイールで構成された少なくとも2つの出力ギヤである第1出力ギヤ14及び第2出力ギヤ15を更に備える。他の実施形態では、2つ以上の出力ギヤ14,15が存在し得る。図1及び図2では、出力ギヤ14,15のうち一方のみが示されている。各出力ギヤ14,15は、被動ギヤ12と係合していて、被動ギヤ12を駆動する機能を有する。これにより、2つの出力ギヤ14,15は、図4,図7,及び図9に二重矢印で示す被動ギヤ12の周方向16において、互いにオフセットして被動ギヤ12上に配置されている。2つの出力ギヤ14,15を経由して、電動モータ5の動力を被動ギヤ12に伝達するために、トランスミッション7により動力の分散が実現される。
動力分散機構は、一般に、動力を少なくとも2つの出力ギヤ14,15に適切な比率で分散する。ここでは、出力ギヤ14,15に均等に又は対称的にそれぞれ動力分散することが好ましい。すなわち、完全に2つの出力ギヤ14,15であるときには、1:1の比率での動力分散が好ましい。
第1出力ギヤ14は第1回転軸40回りに回転する一方で、第2出力ギヤ15は第2回転軸41回りに回転する、これらの回転軸40,41は定位置である。すなわち、2つの回転軸40,41は、トランスミッション7の内側に定位置で配置されている。言い換えると、2つの回転軸40,41は、駆動装置2の作動中でも、トランスミッション7の内側における空間的な位置が変わらない。
図4〜図9からは、2つの出力ギヤ14,15が、それぞれ、周方向16に互いに間隔を空けて、被動ギヤ12とどのように係合しているかを理解することができる。これにより、各係合点の負荷が十分に低減される。第1出力ギヤ14と被動ギヤ12との第1係合点は符号17で特定されており、第2出力ギヤ15と被動ギヤ12との第2係合点は符号18で特定されている。
図4〜図9によると、第1出力ギヤ14は第1中間ギヤ19と回転固定に連結されている一方、第2出力ギヤ15は第2中間ギヤ20と回転固定に連結されている。図1及び図2の概略図では、中間ギヤのうち一方のみがそれぞれ示されている。トランスミッション7は、第1中間ギヤ19及び第2中間ギヤ20のそれぞれと係合する入力ギヤ21を更に備える。図1、図2、図4、及び図9の例示では、この係合ギヤ21は、ドライブシャフト8と回転固定に連結されている。これとは対照的に、図3に例示する他の実施形態には、入力ギヤ21が更なるトランスミッションを介してドライブシャフト8と連結される場合を示している。図3の例では、トランスミッション7は遊星トランスミッション22を備えており、入力ギヤ21は、遊星トランスミッション21を介してドライブシャフト8と連結されている。通常、遊星トランスミッション22は、リングギヤ23と、リングギヤ23と係合するプラネットギヤ24と、プラネットギヤ24を回転可能に支持するリングギヤ25と、プラネットギヤ24と係合するサンギヤ26とを有する。図3の例では、サンギヤ26は、更なるトランスミッションの変速段歯車を介してドライブシャフト8に連結されている。更なるトランスミッションの変速段歯車は、2つのギヤホイール27,28で形成されている。ここでは、入力ギヤ21はプラネットギヤキャリア25と回転固定に連結されている。
図4〜図9に示す実施形態では、第1中間ギヤ19は、第1出力ギヤ14よりも多い歯数を有する。同様に、第2中間ギヤ20は、第2出力ギヤ15よりも多い歯数を有する。図4及び図5に示す実施形態では、第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とは、被動ギヤ12における軸方向の同じ側に配置されていて、該被動ギヤ12と径方向に係合している。したがって、図4に示すように、軸方向から見て、被動ギヤ12によって2つの中間ギヤ19,20がオーバーラップする。
これとは対照的に、図6及び図7では、第1中間ギヤ19は、軸方向の第1側29で被動ギヤ12と径方向に係合し、第2中間ギヤ20は、軸方向の第2側30で被動ギヤと径方向に係合する。中間ギヤ19,20、被動ギヤ12、及び入力ギヤ21が、互いに図4に示すような配置関係である場合、2つの中間ギヤ19,20を作動させるために、軸方向に分割されていない連続的な入力ギヤ21を用いることができる。これとは太陽的に、中間ギヤ19,20、被動ギヤ12、及び入力ギヤ21が、互いに図7に示すような配置関係である場合、図6に示すように、入力ギヤ21が分割された構成が好ましい。図6によると、入力ギヤ21は、第1部分入力ギヤ21aと第2部分入力ギヤ21bとを有するように、軸方向に分割されている。第1部分入力ギヤ21a及び第2部分入力ギヤ21bは、互いに軸方向に離間しているとともに、ドライブシャフト8とそれぞれ回転固定に連結されている。第1部分入力ギヤ21aは、被動ギヤ12の軸方向の第1側29において、第1中間ギヤ19と係合している。第2部分入力ギヤ21bは、被動ギヤ12の軸方向の第2側30において、第2中間ギヤ20と係合している。図7に示す配置の場合、軸方向から見て、部分入力ギヤ21a,21bと被動ギヤ12とがオーバーラップする。したがって、ドライブシャフト8を、径方向において被動ギヤ12の円周部に近づけて配置することができる。
図5に示す例では、2つの中間ギヤ19,20は、軸方向の同じ側で入力ギヤ21と係合している。入力ギヤ21を、2つの中間ギヤ19,20とほぼ同じ大きさにすることができる。中間ギヤ19,20及び入力ギヤ21は、特に、同じ平面上に配置することができる。
これとは対照的に、図8には、第1中間ギヤ19が入力ギヤ21の第1軸部31と係合し、第2中間ギヤ20が入力ギヤの第2軸部32と係合する場合の実施形態を示す。これにより、第2軸部32は、入力ギヤ21における、第1軸部31とは軸方向にオフセットした位置に配置されている。入力ギヤ21の第1軸部31は、該入力ギヤ21の第1軸端部33を有するとともに、入力ギヤ21の第2軸端部34とは軸方向に離間している。これとは対照的に、入力ギヤ21の第2軸部32は、入力ギヤ21の第2軸端部34を有するとともに、該入力ギヤ21の第1軸端部33とは軸方向に離間している。第1中間ギヤ19は、入力ギヤ21の第2軸端部34とは軸方向に離間して、該入力ギヤ21と係合している。第2中間ギヤ20は、入力ギヤ21の第1軸端部33とは軸方向に離間して、該入力ギヤ21と係合している。第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とは互いに軸方向に離間して入力ギヤ21と係合している。軸方向から見て、第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とが重複するときには、図9に示すような構成が実現される。
ここで示す実施形態の全てにおいて、トランスミッション7内には、第1伝達経路と第2伝達経路とが形成される。第1伝達経路及び第2伝達経路は図9に矢印で示しており、第1伝達経路を符号35で特定し、第2伝達経路を符号36で特定している。第1伝達経路35は、入力ギヤ21から、第1入力ギヤ19及び第1出力ギヤ14を経由して、被動ギヤ12に到達する。第2伝達経路36は、入力ギヤ21から、第2入力ギヤ20及び第2出力ギヤ15を経由して、被動ギヤ12に到達する。両伝達経路35,36は、同じ伝達比率となっている。図4〜図8に示す実施形態の場合、第1中間ギヤ19は、第2中間ギヤ20と同じ歯数を有している。同様に、第1出力ギヤ14は、第2出力ギヤ15と同じ歯数を有している。つまり、入力ギヤ19,20及び出力ギヤ14,15は、交換可能な同一の部品とすることができる。これとは対照的に、図9の例では、2つの中間ギヤ19,20は異なる歯数を有する。同時に、2つの出力ギヤ14,15も異なる歯数を有する。図9に示す例では、第1中間ギヤ19は、第2中間ギヤ20よりも多い歯数を有する。これに比べて、第1出力ギヤ14は、第2出力ギヤ15よりも少ない歯数を有する。歯数をこのように設定することで、2つの伝達経路35,36は、再び同じ伝達比率を実現するようになる。
前述の実施形態において、図1及び図2に示すように、被動ギヤ12はフリーホイールアセンブリ37を介してドリブンシャフト6と連結されている。このフリーホイールアセンブリ37は、回転駆動方向13に被動ギヤ12からドリブンシャフト6にトルクを伝達する。図4に矢印で示す反回転駆動方向38は、回転駆動方向13とは反対向きである。フリーホイールアセンブリ37は、反回転駆動方向38における、被動ギヤ12とドリブンシャフト6との相対回転を可能にする。例えば、ドリブンシャフト6が回転駆動方向13に回転している一方で、被動ギヤ12は、静止したままだったり、ドリブンシャフト6よりも遅い速度で回転駆動方向13に回転したりする。
図2によると、有利には、ドリブンシャフト6は、中空シャフトで構成されるとともに、ペダルシャフト3が同軸に挿通されている。ペダルシャフト3は、回転駆動方向13に回転固定にドリブンシャフト6と連結されている。有利には、ペダルシャフト3は、更なるフリーホイールアセンブリ39を介してドリブンシャフト6と連結されている。更なるフリーホイールアセンブリ39は、被動ギヤ12とドリブンシャフト6との間における前述したフリーホイールアセンブリ37と同じように作動する。更なるフリーホイールアセンブリ39は、回転駆動方向13にペダルシャフト3からドリブンシャフト6にトルクを伝達する一方で、反回転駆動方向38におけるペダルシャフト3とドリブンシャフト6との間の相対回転を可能にする。これにより、ドリブンシャフト6が回転駆動方向13に回転する一方で、ペダルシャフト3を停止させたり、反回転方向31に回転させたり、ドリブンシャフト6よりも遅い速度で回転駆動方向13に回転させたりすることができる。
有利には、入力軸9と出力軸10とは、互いに平行に延びているだけでなく、互いに径方向に離間している。有利には、第1出力ギヤ14又は第1中間ギヤ19の回転軸40や第2出力ギヤ15又は第2中間ギヤ20の回転軸41は、入力軸9及び出力軸10とそれぞれ平行に延びている。
有利には、出力ギヤ14,15、入力ギヤ21、中間ギヤ19,20、及び被動ギヤ12は、プラスチック製である。これとは対照的に、有利には、ペダルシャフト3、及び/又は、ドリブンシャフト6、ドライブシャフト8、及び作動ギヤ11は、金属製である。
特に、図4、図7、及び図9から分かるように、ここで示す実施形態において、出力ギヤ14,15は、幾何的に、ドライブシャフト8とドリブンシャフト6との間に配置されている。電動駆動装置2が組み付けられた状態において、ドライブシャフト8は、該電動駆動装置2を備える自転車1が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、ドリブンシャフト6の地面側とは反対側に配置される。これにより、トランスミッション7の残部全体は、実質的に、被動ギヤ12とは離間してドリブンシャフト6の上側に配置される。
本発明は、自転車用の電動駆動装置又は補助駆動装置、並びに、電動駆動装置又は補助駆動装置を備えた自転車に関する。
電動駆動装置を備えた自転車は一般的に「eバイク」として知られている。電動駆動装置は、唯一の駆動装置、すなわちメイン駆動装置として機能するだけでなく、好ましくは補助駆動装置として機能する。本明細書において、「駆動装置(drive)」の語は、メイン駆動装置及び補助駆動装置と理解される。電動駆動装置が補助駆動装置である場合、電動モータは、各自転車の乗員による動力をサポートする。所謂「pedelec(電動アシスト自転車)」の場合、そのような駆動のサポートのみが行われる。pedelecの場合、自転車の乗員による動力なしには、該自転車の電動モータの動力は供給されない。このような駆動装置がメイン駆動装置として設けられている場合、自転車は電動駆動装置のみを介して駆動することが可能である。本明細書において、「自転車」の語は、二輪車のみでなく、三輪車や四輪車としても理解される。
このような電動駆動装置は、通常、ドライブシャフトを有する電動モータを備えている。作動ギヤに回転固定に連結されたドリブンシャフトが更に設けられる。作動ギヤは、自転車のチェーン式駆動装置、ベルト式駆動装置、又はその他の自転車の車輪駆動装置と結合するための機能を有する。車輪駆動装置は、後輪のような自転車の駆動輪を駆動するための機能を有する。言い換えると、組み付けられた状態で、作動ギヤは、チェーンやベルトやその他のカップリングを介して、自転車の後輪と駆動連結されている。駆動装置は、少なくともドリブンシャフトについては、自転車のペダルシャフトの領域に配置される。電動駆動装置は、ドライブシャフトとドリブンシャフトとを駆動連結するトランスミッションを更に備える。これにより、電動モータの比較的高速の動作が、ドリブンシャフトの比較的低速の動作に減速される。すなわち、同時に、電動モータの補助と共に供給されるトルクが増加するようになる。トランスミッションは、例えば、ドリブンシャフトと回転駆動方向に回転固定に連結された被動ギヤを有する。トランスミッションの「ホイール」は、好ましくはギヤホイールである。
電動駆動装置がペダルシャフトの部分に配置されている場合、自転車の地上高に悪景況を及ぼさないように、被動ギヤの直径が制限される。したがって、この被動ギヤには比較的高いトルクが与えられる必要がある。このために、トランスミッションは、例えば、被動ギヤと係合する出力ギヤを有する。従来の電動駆動装置の場合、被動ギヤと出力ギヤとは大きな動力を伝達するために金属製である必要がある。金属製ホイールは、比較的高価でかつ運転中の騒音問題を引き起こす。
米国特許第7575192号明細書から知られる無人飛行体は、プロペラを作動するために、プロペラを支持するプロペラシャフトにトランスミッションを介して結合されたドライブシャフトを有するマイクロタービンを有する。このトランスミッションでは、動力分散機構が実現されている。この動力伝達機構の場合、被動入力ギヤホイールが2つの第1ギヤホイールに同時に係合する。各第1ギヤホイールは、第2ギヤホイールとそれぞれ回転固定に連結する。これら第2ギヤホイールは、出力ギヤに同時に係合する。
国際公開第00/43259号から知られている従来の自転車用の電動駆動装置は、ドライブシャフトを有する電動モータと、自転車の車輪駆動装置に結合するための作動ギヤと回転固定に連結されたドリブンシャフトと、ドライブシャフトとドリブンシャフトとを駆動連結するトランスミッションとを有する。この既知の駆動装置の場合、トランスミッションは2段式の遊星トランスミッションであって、入力側の、第1サンギヤ、第1プラネットギヤ、及び第1プラネットキャリアからなる第1セットと、出力側の、第2サンギヤ、第2プラネットギヤ、及び第2プラネットキャリアからなる第2セットとが、共通のリングギヤ内に配置されている。第1サンギヤは、電動モータのロータと回転固定に連結している。第1プラネットキャリアは、第2サンギヤと回転固定のユニットを形成している。第2プラネットキャリアは、作動ギヤと回転固定のユニットを形成するように、ドライ分シャフトにラチェットを介して接続されている。
自転車用の他の電動駆動装置は、国際公開第2013/156445号から知られている。その電動駆動装置では、トランスミッションは、入力側において、電動モータと接続される単段式の遊星トランスミッションを有し、出力側において、該遊星トランスミッションと結合される、歯付きベルトを備えた摩擦駆動装置を有する。
本発明は、前述の電動駆動装置又はそれらを備えた自転車の改善された形態を提供するという課題を扱う。これは、特に費用効果の高い生産性及び/又は騒音の低減により特徴づけられる。
前記課題は、独立請求項の主題に係る発明によって解決される。有利な実施形態は従属項の主題である。
本発明は、被動ギヤを駆動する機能を有し、この目的のために、被動ギヤとそれぞれ個別に係合する少なくとも2つの出力ギヤを有するトランスミッションを備えるという思想に基づいている。この目的のために、少なくとも2つの出力ギヤは、被動ギヤの周上に、互いに該周方向にオフセットした状態でそれぞれ配置される。トランスミッションにより適切な動力分散機構が実現されることで、電動モータの動力が少なくとも2つの出力ギヤに分散される。この手段は、被動ギヤ全体として与えられるトルクが、少なくとも2つの係合点、すなわち少なくとも2つの出力ギヤの係合点に分散されるという結果をもたらす。これにより、被動ギヤの負荷及び各出力ギヤの負荷は、それぞれの係合で十分に低減される。ちょうど2つの出力ギヤに均一に動力を分散するときには、トルクは各係合点で半分になる。少なくとも2つの出力ギヤ、以下、「第1の出力ギヤ」及び「第2の出力ギヤ」と呼ばれる2つの出力ギヤは、動力の一部を被動ギヤにそれぞれ個別に導入する。各係合点におけるトルクは十分に低減されるため、出力ギヤ及び被動ギヤの少なくとも一方をプラスチック製にすることができる。これにより、製造コストを削減することができる。さらに、ノイズが発生するリスクが低減される。
有利には、トランスミッションの内側に、第1出力ギヤが回転する第1回転軸と、第2出力ギヤが回転する第2回転軸と、が定位置で配置されるということが考えられる。これにより、コンパクトな設計を容易に実現することができる。
第1出力ギヤが回転する第1回転軸と、第2出力ギヤが回転する第2回転軸とが、幾何的に、ドリブンシャフトが回転する出力軸と、ドライブシャフトが回転する入力軸との間に配置されている場合には、特に有利な実施形態になる。第1に、これにより、コンパクトな設計がサポートされる。他にも、駆動領域における自転車の地面高を増やすことができる。組み付け状態において、駆動装置は、自転車が地面に対して起立したり移動したりするときには、基本的に自転車のペダルシャフトの上側に配置される。この組み付け状態において、ドリブンシャフトは、ペダルシャフトの領域に位置するとともに、駆動装置の最低領域を形成する。すなわち、出力ギヤは、組み付け状態において、ドリブンシャフトよりも上側でかつドライブシャフトよりも下側に位置する。
本明細書において、「シャフト(shaft)」は、物理的な構成要素と理解される一方で、「軸(axis)」は、仮想的な直線と理解される。回転シャフトの場合は、対応する回転軸はシャフトの中心軸と一致する。
有利な実施形態によると、動力分散機構は、第1出力ギヤが第1中間ギヤと回転固定に連結される一方、第2出力ギヤが第2中間ギヤと回転固定に連結されるトランスミッションにより実現される。さらに、トランスミッションは、第1中間ギヤ及び第2中間ギヤに係合する入力ギヤを有する。入力ギヤは、トランスミッション内のドライブシャフトに駆動連結されている。前述の動力分散機構によると、入力ギヤは、係合する2つの中間ギヤに動力を分散することができるとともに、異なる係合点において、2つの出力ギヤを介して被動ギヤに該動力を伝達することができる。これにより、全ての動力が、最終的に被動ギヤで再び利用可能になる。
第1中間ギヤが第1出力ギヤよりも多くの歯数を有し、第2中間ギヤも第2出力ギヤよりも多くの歯数を有する場合には、更に有利な展開となる。これにより、トランスミッションは、入力ギヤに供給するトルクを増大させることができる。この結果、増加されたトルクが被動ギヤで利用可能になる。
他の実施形態では、第1中間ギヤは軸方向の第1側で被動ギヤと径方向に係合する一方、第2中間ギヤは軸方向の第2側で被動ギヤと径方向に係合する。これにより、軸方向において、第1中間ギヤと第2中間ギヤとの間に被動ギヤが位置するようになって、径方向にコンパクトな設計になる。この実施形態では、有利には、入力ギヤが、第1部分入力ギヤと第2部分入力ギヤとに、軸方向に分割され得る。第1部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の第1側において、第1中間ギヤと係合する。第2部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の第2側において、第2中間ギヤと係合する。これにより、2つの部分入力ギヤは、被動ギヤの軸方向の両側に位置する。この結果、径方向における被動ギヤの周縁に比較的近い位置に、2つの部分入力ギヤを互いに回転固定に連結するシャフトを配置することができる。特に、部分入力ギヤと被動ギヤとが、軸方向から見て、互いにオーバーラップするようになる。この手段により、コンパクトな設計がサポートされる。
他の実施形態は、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは、軸方向の同じ側で被動ギヤと径方向に係合する。これにより、特に、2つの中間ギヤが同じ軸面に位置するようになって、軸方向にコンパクトな設計が実現される。
さらなる展開において、第1中間ギヤは入力ギヤの第1軸部と係合する一方で、第2中間ギヤは、第1軸部とは軸方向にオフセットして配置された入力ギヤの第2軸と係合する。すなわち、入力ギヤに、互いに軸方向にオフセットした2つの中間ギヤの2つの係合点が形成される。これにより、入力ギヤの負荷がこれらの係合点で低減される。
更に有利な展開では、入力ギヤの第1軸部は、入力ギヤの第1軸端部を有するとともに、入力ギヤの第2軸端部とは軸方向に離れている。対照的に、入力ギヤの第2軸は、入力ギヤの第2軸端部を有するとともに、入力ギヤの第1軸端部とは軸方向に離れている。ここで、第1中間ギヤは、入力ギヤの第2軸端部とは軸方向に離れて該入力ギヤに係合する一方で、第2中間ギヤは、入力ギヤの第1軸端部とは軸方向に離れて該入力ギヤに係合する。この手段により、入力ギヤの負荷が低減されるとともに、コンパクトな設計が導かれる。
有利には、円周上において、入力ギヤが、その円周上の2つの中間ギヤの軸方向寸法の合計とほぼ同じ大きさに設計されている。軸方向にコンパクトに設計された入力ギヤとすることで、2つの中間ギヤ用の係合点を軸方向に離すことができる。
他の実施形態では、第1中間ギヤと第2中間ギヤは、互いに軸宝庫にオフセットして、入力ギヤと係合している。この手段により、入力ギヤの負荷が低減される。
有利な実施形態によると、軸方向から見て中間ギヤが互いに交差するように入力ギヤ上に該中間ギヤが配置されるように、入力ギヤに2つの中間ギヤを軸方向にオフセットすることを選択することができる。言い換えると、更なる展開によると、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは、互いに径方向に係合する。この手段により、伝達率のコンパクトな設計がサポートされ得る。
トランスミッションの内部において、第1伝達経路は、入力ギヤから第1中間ギヤ及び第1出力ギヤを経由して被動ギヤに到達する一方、第2伝達経路は、入力ギヤから第2中間ギヤ及び第2出力ギヤを経由して被動ギヤに到達する。有利には、第1伝達経路及び第2伝達経路は、同じ伝達比を定義する。
更なる展開によると、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは同じ歯数を有し、第1出力ギヤと第2出力ギヤとは同じ歯数を有する。すなわち、2つの伝達経路が同じ構成となる。これにより、中間ギヤを同一の部品で設計することができる。同様に、出力ギヤを同じパーツで設計することができる。
これとは対照的に、代わりの実施形態では、第1中間ギヤと第2中間ギヤとは異なる歯数を有し、第1出力ギヤと第2出力ギヤとは異なる歯数を有する。すなわち、2つの伝達経路は異なるものになるが、最終的には同じ伝達比を定義する。この実施形態は、組み付けスペースの点で有利になり得る。
有利には、入力ギヤはドライブシャフトと回転固定に連結される。これにより、トランスミッションは、特にコンパクトな構成になる。この実施形態の場合、電動モータはドライブシャフトを介して入力ギヤを直接的に駆動する。
これとは対照的に、代わりの実施形態では、入力ギヤは、更なる単段又は多段のトランスミッションの出力部と回転固定に連結されている。更なるトランスミッションは、例えば、入力側でドライブシャフトと連結される遊星トランスミッションで構成されている。例えば、入力ギヤは、遊星トランスミッションのプラネットギヤキャリアと回転固定に連結され得る。
他の実施形態では、ドリブンシャフトはペダルシャフトにより構成される。この場合、駆動装置はペダルシャフトと直接的に協働する。
被動ギヤが、フリーホイールアセンブリを介してドリブンシャフトと連結されていると有利になる。フリーホイールアセンブリは、被動ギヤからドリブンシャフトに回転駆動方向のトルクを伝達するとともに、被動ギヤとドリブンシャフトとの間での、回転駆動方向に対する反回転駆動方向の相対回転を可能にする。
好ましい実施形態では、ドリブンシャフトは、中空シャフトで構成されるとともに、ペダルシャフトに同軸に挿通されている。これにより、ペダルシャフトは、ドリブンシャフトと回転駆動方向に回転固定に連結される。この手段により、補助駆動の実現が簡素化れる。操作可能な組み付け状態、すなわち、自転車において、ペダルシャフトは、その長手方向の各端部にそれぞれペダルクランクを備えており、各ペダルクランクはペダルを支持している。これにより、自転車の乗員は、ペダル、ペダルクランク、及びペダルシャフトを介して、自分の駆動力を入力することができる。
好ましくは、ペダルシャフトは、フリーホイールアセンブリを介してドリブンシャフトと結合されている。フリーホイールアセンブリは、該ペダルシャフトからドリブンシャフトに回転駆動方向のトルクを伝達するとともに、ペダルシャフトとドリブンシャフトとの間での、回転駆動方向に対する反回転駆動方向の相対回転を可能にする。このフリーホイールアセンブリの手助けにより、ドリブンシャフトは、ペダルシャフトよりも速く回転駆動方向に回転することができるようになる。同様に、ペダルシャフトは、ドリブンシャフトの回転方向とは反対向きの回転方向に回転され得る。
有利な実施形態において、出力ギヤの少なくとも1つ、及び/又は、入力ギヤ、及び/又は、中間ギヤの少なくとも1つ、及び/又は、被動ギヤは、プラスチック製にすることができる。1つに騒音のリスクが低減され、他にも製造コストが削減される。
本発明に係る自転車は、ペダルシャフト、並びに、例えば、チェーン式駆動装置やベルト式駆動装置のような車輪駆動装置を備え、前述したタイプの電動駆動装置を更に備える。一般的に、自転車は少なくとも1つの前輪と少なくとも1つの後輪とを更に有する。車輪駆動装置は、後輪のような、自転車の駆動輪を駆動する機能を有する。
出力ギヤが、自転車が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、ドリブンシャフトの地面側とは反対側に配置されている場合には、好ましい設計となる。これにより、自転車は、駆動装置の領域における地面高を増やすことができる。
トランスミッションが、自転車が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、被動ギヤとは離間して、ドリブンシャフトの上側に配置されている場合には、特に有利な設計となる。
本発明のさらに重要な特徴及び効果は、従属クレームと、図面と、図面に基づく図面の説明とから得られる。
前述及び後述の特徴は、本発明の範囲から逸脱しない範囲で、前述の各組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又は単独でも用いることができると理解されたい。
電動駆動装置の概略図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置の概略図である。 更なる実施形態に係る電動駆動装置の概略図である。 電動駆動装置の一部を軸方向から見た図である。 図4の電動駆動装置を径方向から見た図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置を径方向から見た図である。 図6の電動駆動装置を軸方向から見た図である。 他の実施形態に係る電動駆動装置を径方向から見た図である。 更に異なる実施形態に係る電動駆動装置を軸方向から見た図である。
本発明の好ましい例示的実施形態は、図面に示され、以下の記載において詳細に説明される。ここで、同一の符号は、同一、類似、又は機能的に同一の構成要素に関する。
図1及び図2には、電動駆動装置2の領域のみが示された自転車1が示されている。自転車1は、ペダルシャフト3及び車輪駆動装置4を備える。車輪駆動装置4は、好ましくは、チェーン式駆動装置4やベルト式駆動装置4で構成される。車輪駆動装置4は、あらゆるものが考えられる。車輪駆動装置4は、自転車1における不図示の駆動輪を駆動させる機能を有する。駆動輪は、好ましくは自転車1の後輪である。自転車1は、前述の電動駆動装置2を更に備える。自転車1が完全に組み立てられた状態で、駆動装置2の構造体積の一部であるペダルシャフト3は、その長手方向の各端部において、不図示のペダルをそれぞれ有する不図示のペダルクランクと回転固定にそれぞれ連結されている。
図1〜図9によると、電動駆動装置2は、電動モータ5と、ドリブンシャフト6と、トランスミッション7とを備えている。電動モータ5は、入力軸9回りに回転するドライブシャフト8を有する。ドリブンシャフト6は、出力軸10回りに回転するとともに、作動ギヤ11と回転固定に連結されている。作動ギヤ11は、好ましくはギヤホイールである。駆動装置2は、作動ギヤ11を介して、車輪駆動装置4、特に、チェーン式駆動装置4、ベルト式駆動装置4、その他のあらゆる車輪駆動装置4のそれぞれに連結されている。
トランスミッション7は、好ましくはギヤホイールである被動ギヤ12を備える。被動ギヤ12は、出力シャフト6に対して、図4,図7,及び図9に矢印で示す回転駆動方向13に回転固定に連結されている。トランスミッション7は、好ましくはそれぞれギヤホイールで構成された少なくとも2つの出力ギヤである第1出力ギヤ14及び第2出力ギヤ15を更に備える。他の実施形態では、2つ以上の出力ギヤ14,15が存在し得る。図1及び図2では、出力ギヤ14,15のうち一方のみが示されている。各出力ギヤ14,15は、被動ギヤ12と係合していて、被動ギヤ12を駆動する機能を有する。これにより、2つの出力ギヤ14,15は、図4,図7,及び図9に二重矢印で示す被動ギヤ12の周方向16において、互いにオフセットして被動ギヤ12上に配置されている。2つの出力ギヤ14,15を経由して、電動モータ5の動力を被動ギヤ12に伝達するために、トランスミッション7により動力の分散が実現される。
動力分散機構は、一般に、動力を少なくとも2つの出力ギヤ14,15に適切な比率で分散する。ここでは、出力ギヤ14,15に均等に又は対称的にそれぞれ動力分散することが好ましい。すなわち、完全に2つの出力ギヤ14,15であるときには、1:1の比率での動力分散が好ましい。
第1出力ギヤ14は第1回転軸40回りに回転する一方で、第2出力ギヤ15は第2回転軸41回りに回転する、これらの回転軸40,41は定位置である。すなわち、2つの回転軸40,41は、トランスミッション7の内側に定位置で配置されている。言い換えると、2つの回転軸40,41は、駆動装置2の作動中でも、トランスミッション7の内側における空間的な位置が変わらない。
図4〜図9からは、2つの出力ギヤ14,15が、それぞれ、周方向16に互いに間隔を空けて、被動ギヤ12とどのように係合しているかを理解することができる。これにより、各係合点の負荷が十分に低減される。第1出力ギヤ14と被動ギヤ12との第1係合点は符号17で特定されており、第2出力ギヤ15と被動ギヤ12との第2係合点は符号18で特定されている。
図4〜図9によると、第1出力ギヤ14は第1中間ギヤ19と回転固定に連結されている一方、第2出力ギヤ15は第2中間ギヤ20と回転固定に連結されている。図1及び図2の概略図では、中間ギヤのうち一方のみがそれぞれ示されている。トランスミッション7は、第1中間ギヤ19及び第2中間ギヤ20のそれぞれと係合する入力ギヤ21を更に備える。図1、図2、図4、及び図9の例示では、この係合ギヤ21は、ドライブシャフト8と回転固定に連結されている。これとは対照的に、図3に例示する他の実施形態には、入力ギヤ21が更なるトランスミッションを介してドライブシャフト8と連結される場合を示している。図3の例では、トランスミッション7は遊星トランスミッション22を備えており、入力ギヤ21は、遊星トランスミッション21を介してドライブシャフト8と連結されている。通常、遊星トランスミッション22は、リングギヤ23と、リングギヤ23と係合するプラネットギヤ24と、プラネットギヤ24を回転可能に支持するリングギヤ25と、プラネットギヤ24と係合するサンギヤ26とを有する。図3の例では、サンギヤ26は、更なるトランスミッションの変速段歯車を介してドライブシャフト8に連結されている。更なるトランスミッションの変速段歯車は、2つのギヤホイール27,28で形成されている。ここでは、入力ギヤ21はプラネットギヤキャリア25と回転固定に連結されている。
図4〜図9に示す実施形態では、第1中間ギヤ19は、第1出力ギヤ14よりも多い歯数を有する。同様に、第2中間ギヤ20は、第2出力ギヤ15よりも多い歯数を有する。図4及び図5に示す実施形態では、第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とは、被動ギヤ12における軸方向の同じ側に配置されていて、該被動ギヤ12と径方向に係合している。したがって、図4に示すように、軸方向から見て、被動ギヤ12によって2つの中間ギヤ19,20がオーバーラップする。
これとは対照的に、図6及び図7では、第1中間ギヤ19は、軸方向の第1側29で被動ギヤ12と径方向に係合し、第2中間ギヤ20は、軸方向の第2側30で被動ギヤと径方向に係合する。中間ギヤ19,20、被動ギヤ12、及び入力ギヤ21が、互いに図4に示すような配置関係である場合、2つの中間ギヤ19,20を作動させるために、軸方向に分割されていない連続的な入力ギヤ21を用いることができる。これとは太陽的に、中間ギヤ19,20、被動ギヤ12、及び入力ギヤ21が、互いに図7に示すような配置関係である場合、図6に示すように、入力ギヤ21が分割された構成が好ましい。図6によると、入力ギヤ21は、第1部分入力ギヤ21aと第2部分入力ギヤ21bとを有するように、軸方向に分割されている。第1部分入力ギヤ21a及び第2部分入力ギヤ21bは、互いに軸方向に離間しているとともに、ドライブシャフト8とそれぞれ回転固定に連結されている。第1部分入力ギヤ21aは、被動ギヤ12の軸方向の第1側29において、第1中間ギヤ19と係合している。第2部分入力ギヤ21bは、被動ギヤ12の軸方向の第2側30において、第2中間ギヤ20と係合している。図7に示す配置の場合、軸方向から見て、部分入力ギヤ21a,21bと被動ギヤ12とがオーバーラップする。したがって、ドライブシャフト8を、径方向において被動ギヤ12の円周部に近づけて配置することができる。
図5に示す例では、2つの中間ギヤ19,20は、軸方向の同じ側で入力ギヤ21と係合している。入力ギヤ21を、2つの中間ギヤ19,20とほぼ同じ大きさにすることができる。中間ギヤ19,20及び入力ギヤ21は、特に、同じ平面上に配置することができる。
これとは対照的に、図8には、第1中間ギヤ19が入力ギヤ21の第1軸部31と係合し、第2中間ギヤ20が入力ギヤの第2軸部32と係合する場合の実施形態を示す。これにより、第2軸部32は、入力ギヤ21における、第1軸部31とは軸方向にオフセットした位置に配置されている。入力ギヤ21の第1軸部31は、該入力ギヤ21の第1軸端部33を有するとともに、入力ギヤ21の第2軸端部34とは軸方向に離間している。これとは対照的に、入力ギヤ21の第2軸部32は、入力ギヤ21の第2軸端部34を有するとともに、該入力ギヤ21の第1軸端部33とは軸方向に離間している。第1中間ギヤ19は、入力ギヤ21の第2軸端部34とは軸方向に離間して、該入力ギヤ21と係合している。第2中間ギヤ20は、入力ギヤ21の第1軸端部33とは軸方向に離間して、該入力ギヤ21と係合している。第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とは互いに軸方向に離間して入力ギヤ21と係合している。軸方向から見て、第1中間ギヤ19と第2中間ギヤ20とが重複するときには、図9に示すような構成が実現される。
ここで示す実施形態の全てにおいて、トランスミッション7内には、第1伝達経路と第2伝達経路とが形成される。第1伝達経路及び第2伝達経路は図9に矢印で示しており、第1伝達経路を符号35で特定し、第2伝達経路を符号36で特定している。第1伝達経路35は、入力ギヤ21から、第1入力ギヤ19及び第1出力ギヤ14を経由して、被動ギヤ12に到達する。第2伝達経路36は、入力ギヤ21から、第2入力ギヤ20及び第2出力ギヤ15を経由して、被動ギヤ12に到達する。両伝達経路35,36は、同じ伝達比率となっている。図4〜図8に示す実施形態の場合、第1中間ギヤ19は、第2中間ギヤ20と同じ歯数を有している。同様に、第1出力ギヤ14は、第2出力ギヤ15と同じ歯数を有している。つまり、入力ギヤ19,20及び出力ギヤ14,15は、交換可能な同一の部品とすることができる。これとは対照的に、図9の例では、2つの中間ギヤ19,20は異なる歯数を有する。同時に、2つの出力ギヤ14,15も異なる歯数を有する。図9に示す例では、第1中間ギヤ19は、第2中間ギヤ20よりも多い歯数を有する。これに比べて、第1出力ギヤ14は、第2出力ギヤ15よりも少ない歯数を有する。歯数をこのように設定することで、2つの伝達経路35,36は、再び同じ伝達比率を実現するようになる。
前述の実施形態において、図1及び図2に示すように、被動ギヤ12はフリーホイールアセンブリ37を介してドリブンシャフト6と連結されている。このフリーホイールアセンブリ37は、回転駆動方向13に被動ギヤ12からドリブンシャフト6にトルクを伝達する。図4に矢印で示す反回転駆動方向38は、回転駆動方向13とは反対向きである。フリーホイールアセンブリ37は、反回転駆動方向38における、被動ギヤ12とドリブンシャフト6との相対回転を可能にする。例えば、ドリブンシャフト6が回転駆動方向13に回転している一方で、被動ギヤ12は、静止したままだったり、ドリブンシャフト6よりも遅い速度で回転駆動方向13に回転したりする。
図2によると、有利には、ドリブンシャフト6は、中空シャフトで構成されるとともに、ペダルシャフト3が同軸に挿通されている。ペダルシャフト3は、回転駆動方向13に回転固定にドリブンシャフト6と連結されている。有利には、ペダルシャフト3は、更なるフリーホイールアセンブリ39を介してドリブンシャフト6と連結されている。更なるフリーホイールアセンブリ39は、被動ギヤ12とドリブンシャフト6との間における前述したフリーホイールアセンブリ37と同じように作動する。更なるフリーホイールアセンブリ39は、回転駆動方向13にペダルシャフト3からドリブンシャフト6にトルクを伝達する一方で、反回転駆動方向38におけるペダルシャフト3とドリブンシャフト6との間の相対回転を可能にする。これにより、ドリブンシャフト6が回転駆動方向13に回転する一方で、ペダルシャフト3を停止させたり、反回転方向31に回転させたり、ドリブンシャフト6よりも遅い速度で回転駆動方向13に回転させたりすることができる。
有利には、入力軸9と出力軸10とは、互いに平行に延びているだけでなく、互いに径方向に離間している。有利には、第1出力ギヤ14又は第1中間ギヤ19の回転軸40や第2出力ギヤ15又は第2中間ギヤ20の回転軸41は、入力軸9及び出力軸10とそれぞれ平行に延びている。
有利には、出力ギヤ14,15、入力ギヤ21、中間ギヤ19,20、及び被動ギヤ12は、プラスチック製である。これとは対照的に、有利には、ペダルシャフト3、及び/又は、ドリブンシャフト6、ドライブシャフト8、及び作動ギヤ11は、金属製である。
特に、図4、図7、及び図9から分かるように、ここで示す実施形態において、出力ギヤ14,15は、幾何的に、ドライブシャフト8とドリブンシャフト6との間に配置されている。電動駆動装置2が組み付けられた状態において、ドライブシャフト8は、該電動駆動装置2を備える自転車1が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、ドリブンシャフト6の地面側とは反対側に配置される。これにより、トランスミッション7の残部全体は、実質的に、被動ギヤ12とは離間してドリブンシャフト6の上側に配置される。

Claims (24)

  1. 自転車(1)用の電動駆動装置(2)であって、
    ドライブシャフト(8)を有する電動モータ(5)と、
    前記自転車(1)の車輪駆動装置(4)に連結するための作動ギヤ(11)に回転固定に連結されたドリブンシャフト(6)と、
    前記ドライブシャフト(8)と前記ドリブンシャフト(6)とを駆動連結するトランスミッション(7)と、を備え、
    前記トランスミッション(7)は、
    前記ドリブンシャフト(6)に対して、回転駆動方向に回転固定に連結された被動ホイール(12)と、
    前記被動ホイール(12)を駆動するために、該被動ホイール(12)に、互いに周方向(16)にオフセットした状態で係合する第1出力ギヤ(14)及び第2出力ギヤ(15)の少なくとも2つの出力ギヤと、
    を有する電動駆動装置(2)。
  2. 請求項1に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1出力ギヤ(14)が回転する第1回転軸(40)及び前記第2出力ギヤ(15)が回転する第2回転軸(34)は、前記トランスミッション(7)の内側に定位置で配置されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  3. 請求項1又は2に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1出力ギヤ(14)が回転する第1回転軸(40)及び前記第2出力ギヤ(15)が回転する第2回転軸(41)は、幾何的に、前記ドリブンシャフト(6)が回転する出力軸(10)と前記ドライブシャフト(8)が回転する入力軸(9)との間に配置されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1出力ギヤ(14)は、第1中間ギヤ(19)に回転固定に連結され、
    前記第2出力ギヤ(15)は、第2中間ギヤ(20)に回転固定に連結され、
    前記トランスミッション(7)は、前記第1中間ギヤ(19)及び前記第2中間ギヤ(20)に係合する入力ギヤ(21)を有することを特徴とする電動駆動装置(2)。
  5. 請求項4に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)は、前記第1出力ギヤ(14)よりも多い歯数を有し、
    前記第2中間ギヤ(20)は、前記第2出力ギヤ(15)よりも多い歯数を有することを特徴とする電動駆動装置(2)。
  6. 請求項5に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)は、軸方向の第1側(29)において、被動ギヤ(12)と径方向に係合し、
    前記第2中間ギヤ(20)は、軸方向の第2側(30)において、被動ギヤ(12)と径方向に係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  7. 請求項6に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記入力ギヤ(21)は軸方向において、
    前記被動ギヤ(12)の軸方向の第1側(29)で、前記第1中間ギヤ(19)と係合する第1部分入力ギヤ(21a)と、
    前記被動ギヤ(12)の軸方向の第2側(30)で、前記第2中間ギヤ(20)と係合する第2部分入力ギヤ(21b)と、
    に分割されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  8. 請求項5に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)及び前記第2中間ギヤ(20)は、軸方向の同じ側(29,30)で被動ギヤ(12)と径方向に係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  9. 請求項8に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)は、前記入力ギヤ(21)の第1軸部(31)と係合し、
    前記第2中間ギヤ(20)は、前記入力ギヤ(21)における前記第1軸部(31)とは軸方向にオフセットして配置された部分である第2軸部(32)と係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  10. 請求項9に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記入力ギヤ(21)の前記第1軸部(31)は、前記入力ギヤ(21)の第1軸端部(33)を有するとともに、前記入力ギヤ(21)の第2軸端部(34)とは離間しており、
    前記入力ギヤ(21)の前記第2軸部(32)は、前記入力ギヤ(21)の前記第2軸端部(34)を有するとともに、前記入力ギヤ(21)の前記第1軸端部(33)とは離間しており、
    前記第1中間ギヤ(19)は、前記入力ギヤ(21)の前記第2軸端部(34)とは軸方向に離間して、前記入力ギヤ(21)に係合しており、
    前記第2中間ギヤ(20)は、前記入力ギヤ(21)の前記第1軸端部(33)とは軸方向に離間して、前記入力ギヤ(21)に係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  11. 請求項5〜10のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)と前記第2中間ギヤ(20)とは、互いに軸方向に離間した状態で、前記入力ギヤ(21)に係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  12. 請求項11に記載の電動駆動装置(2)において、
    第1中間ギア(19)と第2の中間ギア(20)とは、互いに半径方向に係合していることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  13. 請求項4〜12のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    第1伝達経路(35)は、前記第1中間ギヤ(19)と前記第1出力ギヤ(14)とを介して、前記入力ギヤ(21)から被動ギヤ(12)に到達し、
    第2伝達経路(36)は、前記第2中間ギヤ(20)と前記第2出力ギヤ(15)とを介して、前記入力ギヤ(21)から前記被動ギヤ(12)に到達し、
    第1伝達経路(35)と第2伝達経路(36)は同じ伝達比であることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  14. 請求項13に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)と前記第2中間ギヤ(20)とは同じ歯数を有し、
    前記第1出力ギヤ(14)と前記第2出力ギヤ(15)とは同じ歯数を有することを特徴とする電動駆動装置(2)。
  15. 請求項13に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記第1中間ギヤ(19)と前記第2中間ギヤ(20)とは異なる歯数を有し、
    前記第1出力ギヤ(14)と前記第2出力ギヤ(15)とは異なる歯数を有することを特徴とする電動駆動装置(2)。
  16. 請求項4〜15のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記入力ギヤ(21)は、前記ドライブシャフト(8)に回転固定に連結されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  17. 請求項4〜15のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記トランスミッション(7)は、前記ドライブシャフト(8)と前記入力ギヤ(21)との間に駆動可能に配置された遊星トランスミッション(22)を有することを特徴とする電動駆動装置(2)。
  18. 請求項17に記載の電動駆動装置(2)において、
    前記遊星トランスミッション(22)は、
    前記ドライブシャフト(8)と直接的に又は間接的に駆動連結されたサンギヤ(26)と、
    複数のプラネットギヤ(24)と、
    プラネットキャリア(25)と、
    リングギヤ(23)と、
    を有し、
    前記プラネットキャリア(25)は、前記入力ギヤ(21)に回転固定に連結されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  19. 請求項1〜18のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記ドリブンシャフト(6)は、ペダルシャフト(3)により構成されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  20. 請求項1〜18のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記ドリブンシャフト(6)は、中空シャフトで構成されるとともに、ペダルシャフト(3)が同軸に挿通されており、
    前記ペダルシャフト(3)は、回転駆動方向(13)に回転固定に前記ドリブンシャフト(6)と連結されていることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  21. 請求項1〜20のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)において、
    前記出力ギヤ(14,15)の少なくとも1つ、及び/又は、入力ギヤ(21)、及び/又は、前記中間ギヤ(19,20)の少なくとも1つ、及び/又は、被動ギヤ(12)は、プラスチック製であることを特徴とする電動駆動装置(2)。
  22. 自転車(1)であって、
    ペダルシャフト(3)と、
    駆動輪を駆動させるための車輪駆動装置(4)と、
    請求項1〜21のいずれか1つに記載の電動駆動装置(2)と、を備えることを特徴とする自転車(1)。
  23. 請求項22に記載の自転車(1)において、
    前記出力ギヤ(14,15)は、前記自転車(1)が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、前記ドリブンシャフト(6)の地面側とは反対側に配置されていることを特徴とする自転車(1)。
  24. 請求項22又は23に記載の自転車(1)において、
    前記トランスミッション(7)は、前記自転車(1)が地面の上に起立した状態又は地面の上を移動している状態において、被動ギヤ(12)とは離間して、前記ドリブンシャフト(6)の上側に配置されていることを特徴とする自転車(1)。
JP2019564935A 2017-05-23 2018-05-18 電動駆動装置又は補助駆動装置を有する自転車 Active JP6815541B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102017208714 2017-05-23
DE102017208714.5 2017-05-23
DE102017215349.0 2017-09-01
DE102017215349 2017-09-01
PCT/EP2018/063135 WO2018215347A1 (de) 2017-05-23 2018-05-18 Fahrrad mit elektrischem antrieb mit leistungsverzweigung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020520850A true JP2020520850A (ja) 2020-07-16
JP6815541B2 JP6815541B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=62222671

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019565015A Pending JP2020520852A (ja) 2017-05-23 2018-05-18 動力分散機構付き電動駆動装置を有する自転車
JP2019564935A Active JP6815541B2 (ja) 2017-05-23 2018-05-18 電動駆動装置又は補助駆動装置を有する自転車
JP2021118401A Active JP7198315B2 (ja) 2017-05-23 2021-07-19 電動駆動装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019565015A Pending JP2020520852A (ja) 2017-05-23 2018-05-18 動力分散機構付き電動駆動装置を有する自転車

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021118401A Active JP7198315B2 (ja) 2017-05-23 2021-07-19 電動駆動装置

Country Status (6)

Country Link
US (2) US10919599B2 (ja)
EP (2) EP3630591B1 (ja)
JP (3) JP2020520852A (ja)
CN (3) CN110770114B (ja)
TW (1) TWI774772B (ja)
WO (2) WO2018215347A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018001795B4 (de) 2018-03-06 2024-02-01 Brose Antriebstechnik GmbH & Co. Kommanditgesellschaft, Berlin Antriebssystem
GB2580446B (en) * 2019-06-05 2020-12-16 Ebike Systems Ltd Electrically-assisted pedal cycles
EP4060203A1 (en) 2021-03-16 2022-09-21 MAHLE International GmbH An electric drive for a bycicle
CN113357331A (zh) * 2021-07-14 2021-09-07 汤群峰 一种省力增效驱动装置
DE102021209279A1 (de) 2021-08-24 2023-03-02 Mahle International Gmbh Elektrische Antriebseinrichtung für ein Fahrrad
DE102021213515B3 (de) 2021-11-30 2023-03-23 Zf Friedrichshafen Ag Elektrische Antriebseinrichtung für ein Fahrrad und Fahrrad damit
DE202022102867U1 (de) 2022-05-24 2023-08-25 Igus Gmbh Tretlagergetriebe
CN117537053B (zh) * 2024-01-10 2024-04-19 常州市佳博机械制造有限公司 差速输出机构

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56160348U (ja) * 1980-04-28 1981-11-30
JPS6392857A (ja) * 1986-10-03 1988-04-23 Takashi Takahashi 制御用減速装置
JPH0754974A (ja) * 1992-12-19 1995-02-28 Maag Getriebe Ag 歯車伝動装置のノイズ減少法並びに該方法を実施するための歯車伝動装置
JPH092368A (ja) * 1995-06-14 1997-01-07 Seiko Epson Corp 駆動力補助装置
WO2000043259A1 (en) * 1999-01-20 2000-07-27 Opti-Bike Llc Electric bicycle and methods
JP2015514629A (ja) * 2012-04-17 2015-05-21 ブローズ ファールツォイクタイレ ゲーエムベーハー ウント シーオー. カーゲー, コブルクBrose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG, Coburg 電動自転車用駆動装置
JP2016182850A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社シマノ 自転車の変速装置
JP2016222123A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社シマノ 変速機
US20170137086A1 (en) * 2015-11-17 2017-05-18 Shimano Inc. Bicycle drive unit

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1124985A (fr) * 1954-05-12 1956-10-22 Dodge Mfg Corp Appareil de transmission de force adaptable notamment à un arbre de machine
FR2377318A1 (fr) * 1977-01-14 1978-08-11 Motobecane Ateliers Systeme de transmission pour vehicules a moteur auxiliaire et notamment pour cyclomoteurs
ATE110333T1 (de) * 1990-06-21 1994-09-15 Michael Kutter Planetengetriebe für hybridfahrzeuge.
JPH08295282A (ja) * 1995-04-28 1996-11-12 Tec Corp 自転車用補助動力装置および補助動力装置付自転車
DE10358737A1 (de) * 2003-12-11 2005-07-14 Plath, Klaus Getriebevorrichtung
US7575192B1 (en) 2005-12-16 2009-08-18 Locust Usa, Inc. Transmission system for use in microturbine-powered applications
FR2918034B3 (fr) * 2007-06-26 2011-10-28 Yvan Philippe Gilles Pesenti Assistance thermique pour velo.
DE202009018527U1 (de) 2008-12-11 2012-01-18 Robert Bosch Gmbh Hybridantrieb für ein Elektrofahrrad
GB0902356D0 (en) * 2009-02-12 2009-04-01 Nexxtdrive Ltd Bicycle transmission systems
DE102009056206A1 (de) * 2009-11-28 2011-06-01 Sram Deutschland Gmbh Mehrgang-Getriebenabe für Fahrräder
US8473130B2 (en) * 2010-08-17 2013-06-25 Robrady Capital, Llc Folding bicycle with electric power train assist
TW201307148A (zh) * 2011-08-03 2013-02-16 Univ Nat Cheng Kung 自行車組裝式傳動構造
JP5649549B2 (ja) * 2011-10-13 2015-01-07 株式会社シマノ 自転車用駆動ユニット
CN202541770U (zh) * 2012-03-05 2012-11-21 邓盛云 脚踏电动双驱动机构
DE102013220299A1 (de) * 2013-08-23 2015-02-26 Robert Bosch Gmbh Fahrzeug mit elektrischem Hilfsantrieb und stufenlos verstellbarem Planetengetriebe
ITPR20130101A1 (it) * 2013-12-18 2015-06-19 Ms Rei Srl Sistema moto-riduttore per veicoli a due e tre ruote installabile coassialmente al movimento centrale del mezzo e veicolo comprendente detto sistema
EP3137354B1 (de) 2014-04-29 2019-03-06 Lucas Automotive GmbH Betätigungsvorrichtung für eine elektromechanisch betätigbare fahrzeugbremse
US20150360750A1 (en) * 2014-06-11 2015-12-17 Mega Unit Technology Limited Variable transmission gearing system
EP2957496B1 (en) * 2014-06-16 2018-12-19 Propulsion Powercycle Inc. Electric bicycle and propulsion system therefor
GB201512700D0 (en) * 2014-08-01 2015-08-26 Ford Global Tech Llc Electric bicycle
WO2016026241A1 (zh) * 2014-08-20 2016-02-25 吴速 一种双动力合成器
BE1022240B1 (fr) 2014-09-02 2016-03-04 E2 Drives Sa Groupe motopropulseur pour un vehicule a pedales
JP2016165911A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動自転車
JP2017132440A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 株式会社シマノ 自転車用駆動装置
JP6679404B2 (ja) * 2016-04-28 2020-04-15 ヤマハ発動機株式会社 駆動ユニット及び電動補助自転車

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56160348U (ja) * 1980-04-28 1981-11-30
JPS6392857A (ja) * 1986-10-03 1988-04-23 Takashi Takahashi 制御用減速装置
JPH0754974A (ja) * 1992-12-19 1995-02-28 Maag Getriebe Ag 歯車伝動装置のノイズ減少法並びに該方法を実施するための歯車伝動装置
JPH092368A (ja) * 1995-06-14 1997-01-07 Seiko Epson Corp 駆動力補助装置
WO2000043259A1 (en) * 1999-01-20 2000-07-27 Opti-Bike Llc Electric bicycle and methods
JP2015514629A (ja) * 2012-04-17 2015-05-21 ブローズ ファールツォイクタイレ ゲーエムベーハー ウント シーオー. カーゲー, コブルクBrose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG, Coburg 電動自転車用駆動装置
JP2016182850A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社シマノ 自転車の変速装置
JP2016222123A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社シマノ 変速機
US20170137086A1 (en) * 2015-11-17 2017-05-18 Shimano Inc. Bicycle drive unit

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018215347A1 (de) 2018-11-29
CN110785344B (zh) 2021-06-01
US10919599B2 (en) 2021-02-16
CN110785344A (zh) 2020-02-11
TW201900490A (zh) 2019-01-01
US10843770B2 (en) 2020-11-24
JP6815541B2 (ja) 2021-01-20
US20200086947A1 (en) 2020-03-19
US20200172194A1 (en) 2020-06-04
CN110770114A (zh) 2020-02-07
EP3630592A1 (de) 2020-04-08
JP7198315B2 (ja) 2022-12-28
WO2018215346A1 (de) 2018-11-29
EP3630591A1 (de) 2020-04-08
JP2020520852A (ja) 2020-07-16
TWI774772B (zh) 2022-08-21
EP3630592B1 (de) 2021-07-07
CN112810746B (zh) 2022-04-29
JP2021191673A (ja) 2021-12-16
CN110770114B (zh) 2021-03-02
EP3630591B1 (de) 2021-07-07
CN112810746A (zh) 2021-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020520850A (ja) 電動駆動装置又は補助駆動装置を有する自転車
US9688352B2 (en) Hubs incorporating a variable ratio transmission system
JP6325430B2 (ja) 自転車用ドライブユニット
US20130123057A1 (en) Drive arrangement
KR101172307B1 (ko) 전기자전거용 허브 모터 유닛
TWI807098B (zh) 自行車或智能電動車的驅動裝置
JP5084977B1 (ja) 電動用ハブ装置および電動自転車
EP3059155B1 (en) Hub unit for electric power-assisted human powered vehicle
ES2443048T3 (es) Unidad de transmisión para una bicicleta
JP6756640B2 (ja) 自転車用変速機およびこれを備える自転車用アシストシステム
EP3341281A1 (en) Bicycle transmission for use between a chain wheel carrier and a wheel hub of a bicycle, as well as rear axle and rear wheel provided with such a transmission
US20220388597A1 (en) Front Motor Drive Bicycle With Side Mounted Wheels
CN107804162A (zh) 变速驱动系统
TW201341262A (zh) 自行車用驅動單元
WO2024029381A1 (ja) 自転車の電動アシストユニット及び電動アシスト自転車
JP7431022B2 (ja) 人力駆動車用のドライブユニット
TWM504890U (zh) 助力自行車之無段變速裝置
TWM448446U (zh) 電助力自行車之動力輸出機構

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20200116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200116

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200116

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6815541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250