JP2017132440A - 自転車用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より走行状況等に応じた制御を行うことのできる自転車用駆動装置を提供する。
【解決手段】自転車用駆動装置は、クランク軸の回転が入力される入力体、前記入力体の回転に応じて回転する出力体、および、前記入力体の回転を前記出力体に伝達するための伝達体を含み、外周側に前記クランク軸が配置される遊星機構と、前記入力体または前記出力体を回転可能な第1のモータと、前記伝達体を回転可能な第2のモータと、前記クランク軸が挿通する孔を有し、前記クランク軸の回転軸心まわりに回転可能に配置され、前記出力体の回転が伝達される出力部とを含む。
【選択図】図2
【解決手段】自転車用駆動装置は、クランク軸の回転が入力される入力体、前記入力体の回転に応じて回転する出力体、および、前記入力体の回転を前記出力体に伝達するための伝達体を含み、外周側に前記クランク軸が配置される遊星機構と、前記入力体または前記出力体を回転可能な第1のモータと、前記伝達体を回転可能な第2のモータと、前記クランク軸が挿通する孔を有し、前記クランク軸の回転軸心まわりに回転可能に配置され、前記出力体の回転が伝達される出力部とを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、自転車用駆動装置に関する。
従来より、クランク軸から入力された回転を変速して出力する遊星機構と、遊星機構の伝達体の回転を制御するモータとを備えた自転車用駆動装置が知られている(例えば、特許文献1)。この自転車用駆動装置によれば、モータが遊星機構の伝達体の回転を制御することにより、遊星機構にトルクを伝達し、かつ、遊星機構の変速比を無段階に変更することができる。
上記自転車用駆動装置は、単一のモータにより遊星機構の変速比の変更と、遊星機構へのトルクの伝達を行っている。このため、変速比の変更と伝達するトルクの大きさとを独立して変更することができない。このため、走行状況等に応じてより適切な制御を実行できる自転車用駆動装置が望まれる。
本発明の目的は、より走行状況等に応じた制御を行うことのできる自転車用駆動装置を提供することである。
(1)本発明に従う自転車用駆動装置の一形態は、クランク軸の回転が入力される入力体、前記入力体の回転に応じて回転する出力体、および、前記入力体の回転を前記出力体に伝達するための伝達体を含み、外周側に前記クランク軸が配置される遊星機構と、前記入力体または前記出力体を回転可能な第1のモータと、前記伝達体を回転可能な第2のモータと、前記クランク軸が挿通する孔を有し、前記クランク軸の回転軸心まわりに回転可能に配置され、前記出力体の回転が伝達される出力部とを含む。
(2)前記自転車用駆動装置の一例では、前記クランク軸の回転を増速して前記入力体に伝達する増速機構をさらに含む。
(3)前記自転車用駆動装置の一例では、前記増速機構は、前記クランク軸に設けられ、前記クランク軸と一体に回転する第1のギアと、前記入力体に設けられ、前記入力体と一体に回転し、かつ前記第1のギアと噛み合う第2のギアとを含む。
(3)前記自転車用駆動装置の一例では、前記増速機構は、前記クランク軸に設けられ、前記クランク軸と一体に回転する第1のギアと、前記入力体に設けられ、前記入力体と一体に回転し、かつ前記第1のギアと噛み合う第2のギアとを含む。
(4)前記自転車用駆動装置の一例では、前記出力体の回転を減速して前記出力部に伝達する減速機構をさらに含む。
(5)前記自転車用駆動装置の一例では、前記減速機構は、前記出力体に設けられる第3のギアと、前記出力部に設けられ、前記第3のギアと噛み合う第4のギアを含む。
(5)前記自転車用駆動装置の一例では、前記減速機構は、前記出力体に設けられる第3のギアと、前記出力部に設けられ、前記第3のギアと噛み合う第4のギアを含む。
(6)前記自転車用駆動装置の一例では、前記増速機構の増速比と、前記減速機構の減速比とは、前記第2のモータが動作していないときに、前記クランク軸の回転速度と前記出力部の回転速度とが一致しないように選ばれている。
(7)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第2のモータの出力軸の回転軸心は、前記入力体の回転軸心と同軸線上に配置される。
(8)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第2のモータは、前記クランク軸の軸方向において、前記遊星機構を挟んで、前記出力部とは反対側に配置される。
(8)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第2のモータは、前記クランク軸の軸方向において、前記遊星機構を挟んで、前記出力部とは反対側に配置される。
(9)前記自転車用駆動装置の一例では、前記クランク軸が第1の方向に回転するときに前記クランク軸と前記出力部との相対回転を許容し、前記クランク軸が第2の方向に回転するときに前記クランク軸と前記出力部とを一体に回転させる切替機構をさらに含む。
(10)前記自転車用駆動装置の一例では、前記切替機構の少なくとも一部は、前記クランク軸と前記出力部との間に配置される。
(11)前記自転車用駆動装置の一例では、前記切替機構は、前記クランク軸の外周部と前記出力部の内周部との間に配置される転動体と、前記クランク軸の外周部および前記出力部の内周部の一方に形成され、前記転動体が配置される溝をと含み、前記溝は、前記第2の方向に向かうにつれて深くなる。
(11)前記自転車用駆動装置の一例では、前記切替機構は、前記クランク軸の外周部と前記出力部の内周部との間に配置される転動体と、前記クランク軸の外周部および前記出力部の内周部の一方に形成され、前記転動体が配置される溝をと含み、前記溝は、前記第2の方向に向かうにつれて深くなる。
(12)前記自転車用駆動装置の一例では、前記クランク軸は、クランク軸本体と、クランク軸本体に設けられて前記クランク軸本体と一体に回転し、前記クランク軸本体の外径よりも大きい外径を有し、前記転動体に接触可能な支持部を含み、前記支持部の外周部に前記転動体が配置される。
(13)前記自転車用駆動装置の一例では、前記支持部の外周部に前記溝が形成されている。
(14)前記自転車用駆動装置の一例では、前記遊星機構、前記第1のモータ、前記第2のモータおよび前記出力部が設けられるハウジングをさらに含む。
(14)前記自転車用駆動装置の一例では、前記遊星機構、前記第1のモータ、前記第2のモータおよび前記出力部が設けられるハウジングをさらに含む。
(15)前記自転車用駆動装置の一例では、前記切替機構は、前記転動体を保持する保持部、第1の付勢部材および第2の付勢部材をさらに含み、前記第1の付勢部材は、前記保持部を介して転動体を前記第2の方向に付勢し、前記第2の付勢部材は、前記ハウジングに摺動可能に支持され、前記クランク軸が前記第2の方向に回転するとき、前記保持部を介して前記転動体を前記クランク軸に対して前記第1の方向に相対移動させる。
(16)前記自転車用駆動装置の一例では、前記入力体は、リングギアを含み、前記出力体は、プラネタリギアとキャリアとを含み、前記伝達体は、サンギアを含む。
(17)前記自転車用駆動装置の一例では、前記リングギアと前記キャリアとの間に配置され、前記クランク軸が前記第2の方向に回転したときに前記リングギアの回転を前記キャリアに伝達しない第1のワンウェイクラッチをさらに含む。
(17)前記自転車用駆動装置の一例では、前記リングギアと前記キャリアとの間に配置され、前記クランク軸が前記第2の方向に回転したときに前記リングギアの回転を前記キャリアに伝達しない第1のワンウェイクラッチをさらに含む。
(18)前記自転車用駆動装置の一例では、前記入力体は、プラネタリギアとキャリアとを含み、前記出力体は、リングギアを含み、前記伝達体は、サンギアを含む。
(19)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第2のモータの出力軸の一方向の回転を許容し、他方向の回転を阻止する第2のワンウェイクラッチをさらに含む。
(19)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第2のモータの出力軸の一方向の回転を許容し、他方向の回転を阻止する第2のワンウェイクラッチをさらに含む。
(20)前記自転車用駆動装置の一例では、前記クランク軸をさらに備える。
(21)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第1のモータおよび前記第2のモータを制御する制御部をさらに備える。
(21)前記自転車用駆動装置の一例では、前記第1のモータおよび前記第2のモータを制御する制御部をさらに備える。
本発明の自転車用駆動装置は、より走行状況等に応じた制御を行うことができる。
(第1の実施の形態)
図1は、自転車用駆動装置30を搭載した電動アシスト自転車(以下では「自転車10」)の側面図である。一例では、自転車10は、クランク12、一対のペダル14、フロントスプロケット16、リアスプロケット18、および、チェーン20を備える。クランク12は、一対のクランクアーム22および自転車用駆動装置30のクランク軸32を含む。
図1は、自転車用駆動装置30を搭載した電動アシスト自転車(以下では「自転車10」)の側面図である。一例では、自転車10は、クランク12、一対のペダル14、フロントスプロケット16、リアスプロケット18、および、チェーン20を備える。クランク12は、一対のクランクアーム22および自転車用駆動装置30のクランク軸32を含む。
一対のクランクアーム22は、クランク軸32と一体に回転可能な状態でクランク軸32の両端部のそれぞれに連結される。ペダル14は、ペダル本体14Aおよびペダル軸14Bを含む。ペダル軸14Bは、クランクアーム22と一体に回転可能な状態でクランクアーム22に連結される。ペダル本体14Aは、ペダル軸14Bに対する回転が可能な状態でペダル軸14Bによって支持される。
フロントスプロケット16は、自転車用駆動装置30の出力部34(図2参照)と連結される。リアスプロケット18は、駆動輪(図示略)と連結される。チェーン20は、フロントスプロケット16およびリアスプロケット18に巻き掛けられる。一例では、駆動輪は後輪である。リアスプロケット18は、コースタブレーキを含むハブに連結されている。
図2に示されるとおり、自転車用駆動装置30は、遊星機構36、第1のモータ38、第2のモータ40、および、出力部34を含む。一例では、自転車用駆動装置30は、クランク軸32、ハウジング42、増速機構44、減速機構46、第1のワンウェイクラッチ48、第2のワンウェイクラッチ50、切替機構52、および、制御部54をさらに含む。自転車用駆動装置30は、クランク12に入力される人力駆動力をアシストする。クランク軸32は、ハウジング42に対する回転が可能な状態でハウジング42によって支持される。クランク軸32は、ハウジング42に対して、自転車10を前進させる方向(以下では「第1の方向RA」)、および、正転方向とは反対の方向(以下では「第2の方向RB」)に回転可能である。クランク軸32は、中実に形成されてもよく、中空に形成されていてもよい。
遊星機構36、第1のモータ38、第2のモータ40、出力部34、クランク軸32、増速機構44、減速機構46、第1のワンウェイクラッチ48、第2のワンウェイクラッチ50、切替機構52、および、制御部54は、ハウジング42に設けられる。制御部54は、ハウジング42の内部空間に設けられるのが好ましいが、ハウジング42の外部でたとえば自転車10のフレームに設けられてもよい。
クランク軸32は、クランク軸本体32A、および、支持部32Cを含む。クランク軸本体32Aの両端部は、ハウジング42から突出する。支持部32Cは、ハウジング42の内部に設けられる。支持部32Cは、クランク軸本体32Aに設けられてクランク軸本体32Aと一体に回転する。支持部32Cは、クランク軸本体32Aと一体に形成されていてもよく、別体で形成されクランク軸本体32Aに回転不能に固定されていてもよい。支持部32Cは、クランク軸本体32Aの外径よりも大きい外径を有する。
出力部34は、クランク軸32が挿通する孔34Aを有する。出力部34は、クランク軸32の回転軸心まわりに回転可能に配置される。出力部34には、遊星機構36の出力体58の回転が伝達される。出力部34の一端は、ハウジング42から外部に突出する。出力部34のハウジング42から突出した部分には、ボルトBによってフロントスプロケット16が取り付けられる。ボルトBは、出力部34との間にフロントスプロケット16が固定されるように出力部34の孔34Aにねじ込まれる。出力部34の外周部にスプラインを設けることもできる。例えば、このスプラインにフロントスプロケット16を係合してフロントスプロケット16のクランク軸32に対する回転軸心まわりの回転を阻止する。そして、クランク軸32の外周部に形成される段差とボルトBとによってフロントスプロケット16の回転軸心方向の移動を阻止する。フロントスプロケット16およびボルトBとは、出力部34の外周部に取り付けられてもよい。フロントスプロケット16は、プーリであってもよい。
遊星機構36は、遊星歯車機構である。遊星機構36は、入力体56、伝達体60、および、出力体58を含む。遊星機構36は、外周側にクランク軸32が配置される。遊星機構36の回転軸心とクランク軸32の回転軸心とは平行する。図1に示されるとおり、遊星機構36は、ハウジング42内においてクランク軸32よりもリアスプロケット18および駆動輪(図示略)から遠い側に配置されるのが好ましい。
遊星機構36には、増速機構44を介してクランク軸32の回転が伝達される。増速機構44は、第1のギア32Bおよび第2のギア56Bを含む。増速機構44は、クランク軸32の回転を増速して入力体56に伝達する。第1のギア32Bは、クランク軸本体32Aに設けられ、クランク軸本体32Aと一体に回転する。第1のギア32Bおよび第2のギア56Bは、ハウジング42の内部に設けられる。第1のギア32Bは、クランク軸本体32Aの外径よりも大きい外径を有する。第1のギア32Bおよび支持部32Cは、クランク軸32の軸方向において隣り合う。支持部32Cは、第1のギア32Bよりもフロントスプロケット16に近い側に配置される。第1のギア32Bの外径は、支持部32Cの外径よりも大きい。第1のギア32Bおよび支持部32Cは、一体に形成されてもよく、別体に形成されて各別にクランク軸本体32Aに取り付けられてもよい。ペダル14(図1参照)からクランク軸32に入力された回転は、第1のギア32Bを介して遊星機構36の入力体56に伝達される。第2のギア56Bの歯数は、第1のギア32Bの歯数よりも少ない。
図2に示されるとおり、入力体56は、クランク軸32の回転が入力される。入力体56は、リングギア56Aを含む。入力体56は、環状に形成されている。入力体56には、好ましくは、増速機構44の第2のギア56Bと、第1のモータ側ギア56Cとが設けられる。リングギア56Aは、入力体56の内周部に設けられる。リングギア56Aは、入力体56と一体に形成されるのが好ましい。第2のギア56Bは、入力体56の外周部に設けられる。第2のギア56Bは、入力体56と一体に回転し、かつ第1のギア32Bと噛み合う。第2のギア56Bは、入力体56と一体に形成されるのが好ましい。第1のモータ側ギア56Cは、入力体56の外周部であって、第2のギア56Bとは異なる部分に設けられる。第1のモータ側ギア56Cは、入力体56と一体に形成されるのが好ましい。第2のギア56Bが設けられる部分の入力体56の外径は、第1のモータ側ギア56Cが設けられる部分の外径よりも小さい。
伝達体60は、入力体56の回転を出力体58に伝達するために設けられる。伝達体60は、サンギア60Aを含む。サンギア60Aは、第2のモータ40の出力軸40Aと一体に形成されている。別の例では、サンギア60Aは、出力軸40Aと別体に形成されて出力軸40Aに取り付けられる。
出力体58は、入力体56の回転に応じて回転する。出力体58は、複数のプラネタリギア62、複数のプラネタリピン64、および、キャリア66を含む。プラネタリギア62は、伝達体60のサンギア60Aとリングギア56Aとの間に配置される。プラネタリギア62は、小径部62Aおよび大径部62Bを含む。プラネタリギア62は、段付きのプラネタリギアである。小径部62Aの歯は、リングギア56Aに噛み合う。大径部62Bの歯は、サンギア60Aに噛み合う。
プラネタリピン64は、それぞれプラネタリギア62を軸方向に貫通する。プラネタリピン64の軸方向の両端部は、それぞれキャリア66に支持される。プラネタリピン64は、キャリア66と一体に回転可能である。プラネタリギア62は、プラネタリピン64に対する回転が可能な状態でプラネタリピン64によって支持される。プラネタリギア62およびプラネタリピン64は、同軸に設けられる。プラネタリピン64は、回転可能にキャリア66に支持され、プラネタリギア62に固定して設けられてもよい。
減速機構46は、出力体58の回転を減速して出力部34に伝達する。減速機構46は、第3のギア66Aおよび第4のギア34Bを含む。出力体58には、第3のギア66Aが設けられる。第3のギア66Aは、キャリア66に設けられる。第3のギア66Aは、キャリア66のうちのフロントスプロケット16に近い側の端部の外周部に設けられる。第3のギア66Aは、出力部34の外周部に設けられる第4のギア34Bに噛み合う。キャリア66の回転は減速機構46を介して出力部34に出力される。第4のギア34Bは、出力部34に設けられ、第3のギア66Aと噛み合う。第4のギア34Bの歯数は、第3のギア66Aの歯数よりも多い。
増速機構44の増速比と減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が動作していないときに、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度とが一致しないように選ばれている。詳しくは、第1のギア32Bの歯数と第4のギア34Bの歯数とは異なる。第1のギア32Bの歯数は、第4のギア34B第の歯数よりも多くてもよく、第4のギア34B第の歯数よりも少なくてもよい。第1のギア32Bの歯数と第4のギア34Bの歯数との差は小さい方が好ましい。なお、増速機構44の増速比は、第2のギア56Bの歯数に対する第1のギア32Bの歯数である。減速機構46の減速比は、第4のギア34Bの歯数に対する第3のギア66Aの歯数である。
第1のモータ38は、ハウジング42に支持される。第1のモータ38は、クランク軸32の径方向においてクランク軸32の外側に配置される。第1のモータ38は、入力体56を回転可能である。第1のモータ38の出力軸38Aに設けられるギア38Bは、入力体56の第1のモータ側ギア56Cと噛み合う。ギア38Bの歯数は、第1のモータ側ギア56Cの歯数よりも少ない。このため、第1のモータ38の回転は、回転速度が減速かつトルクが増大されて入力体56に伝達される。
第1のワンウェイクラッチ48は、リングギア56Aとキャリア66との間に配置される。一例では、第1のワンウェイクラッチ48は、ローラクラッチまたは爪式のクラッチによって構成される。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第2の方向RBに回転したときにリングギア56Aの回転をキャリア66に伝達しない。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第1の方向RAに回転したとき、かつ、キャリア66の回転速度がリングギア56Aの回転速度以上のとき、キャリア66とリングギア56Aとの相対回転を許容する。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第1の方向RAに回転したとき、かつ、キャリア66の回転速度がリングギア56Aの回転速度以下のとき、キャリア66とリングギア56Aとを一体に回転させる。
第2のモータ40は、ハウジング42に支持される。第2のモータ40は、クランク軸32の軸方向において、遊星機構36を挟んで、出力部34とは反対側に配置される。第2のモータ40の出力軸40Aの回転軸心は、入力体56の回転軸心と同軸線上に配置される。第2のモータ40は、伝達体60を回転可能である。
第2のモータ40の出力軸40Aがハウジング42に対して一方向に回転するとき、第2のモータ40の出力軸40Aおよびサンギア60Aの回転速度に対して出力体58の回転速度を大きくすることができる。クランク軸32が第1の方向RAに回転するときに、出力体58の回転速度が、入力体56の回転速度を超えない場合、入力体56の回転は、第1のワンウェイクラッチ48を介して出力体58に伝達され、遊星機構36は変速機としては機能しない。クランク軸32が第1の方向RAに回転するときに、出力体58の回転速度が、入力体56の回転速度を超える場合、入力体56の回転は、伝達体60を介して出力体58に伝達され、第2のモータ40の回転速度に応じて伝達体60は変速する。
図2〜図4を参照して、切替機構52の構成について説明する。なお、図3および図4は、切替機構52の一部の部材をクランク軸に垂直な同一の平面上に投影した模式図である。
図2に示されるとおり、切替機構52の少なくとも一部は、クランク軸32と出力部34との間に配置される。切替機構52は、増速機構44の第1のギア32Bよりもフロントスプロケット16に近い側に配置される。切替機構52は、クランク軸32が第1の方向RAに回転するときにクランク軸32と出力部34との相対回転を許容する。切替機構52は、クランク軸32が第2の方向RBに回転するときにクランク軸32と出力部34とを一体に回転させる。
図3に示されるとおり、切替機構52は、複数の転動体68、保持部70、第1の付勢部材72、第2の付勢部材74、および、複数の溝32Dを含む。溝32Dは、クランク軸32の外周部に形成される。図3では、転動体68を2つのみ表示しているが、転動体68は3つ以上設けられて、クランク軸32の周方向に均等に間隔をあけて配置されているのが好ましい。溝32Dは、クランク軸32の支持部32Cの外周部に形成される。溝32Dは、第2の方向RBに向かうにつれて深くなる。
転動体68は、支持部32Cの外周部に配置される。詳しくは、転動体68は、クランク軸32の外周部と出力部34の内周部との間に配置される。転動体68は、溝32Dに配置される。クランク軸32の支持部32Cは、転動体68に接触可能である。
保持部70は、複数の転動体68を保持する。複数の転動体68は、保持部70に回転可能に保持される。第1の付勢部材72は、保持部70を介して転動体68を第2の方向RBに付勢する。第2の付勢部材74は、ハウジング42に摺動可能に支持される。第2の付勢部材74は、クランク軸32が第2の方向RBに回転するとき、保持部70を介して転動体68をクランク軸32に対して第1の方向RAに相対移動させる。第1の付勢部材72は、たとえばコイルスプリングなどのバネによって形成される。第2の付勢部材74は、たとえばスライドスプリングによって形成される。第2の付勢部材74は、環状に形成される環状部分74Aと、環状部分74Aから周方向の内側に突出する一端部74Bとを有する。第2の付勢部材74の環状部分74Aが、クランク軸32の周方向に回転可能にハウジング42に支持されている。第2の付勢部材74の一端部は、保持部70に接触可能に設けられている。
制御部54は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを含む。制御部54は、CPUおよびメモリが搭載される回路基板をさらに含む。一例では、メモリは不揮発性メモリを含み、CPUによって実行される制御プログラムおよび各種の設定情報を記憶している。制御部54は、第1のモータ38、および、第2のモータ40と電気的に接続される。制御部54には、各種センサからの信号が入力される。各種センサは、車速を検出する車速センサを含むことが好ましい。制御部54およびモータ38,40には、自転車10に設けられるバッテリ(図示略)から電力が供給される。
制御部54は、第1のモータ38および第2のモータ40を制御する。具体的には、制御部54は、人力駆動力、クランク軸32の回転速度、および、車速の少なくとも1つに応じて、第1のモータ38および第2のモータ40の回転を制御する。制御部54は、予め設定されるアシスト比に基づいて、人力駆動力に応じて第1のモータ38の出力トルクを制御する。人力駆動力は、例えば、第2のモータ40のトルクに基づいて演算される。出力体58の回転数が入力体56の回転数よりも大きい場合には、第2のモータ40のトルクを検出することによって、人力駆動力を推定することができる。制御部54は、第1のモード、第2のモード、第3のモード、および、第4のモードのいずれかで、第1のモータ38および第2のモータ40を制御してもよい。制御部54は、第1のモードにおいて第1のモータ38のみを駆動し、第2のモードにおいて第1のモータ38および第2のモータ40の両方を駆動し、第3のモードにおいて第2のモータ40のみを駆動し、第4のモードにおいて第1のモータ38および第2のモータ40の両方を駆動しない。各モードは操作部によって選択されてもよい。人力駆動力をアシスト可能な第1モードおよび第2モードでは、第2のモータ40のトルクを算出するために、出力体58の回転数が入力体56の回転数よりも大きくなるように第2のモータ40を駆動するのが好ましい。第2のモータ40のトルクは、入力体56のトルクに比例するので、制御部54は第2のモータ40のトルクを検出することによって、人力駆動力を求めることができる。入力体56のトルクが、第1のモータ38と人力駆動力とによって発生する場合であっても、第1のモータ38のトルクは制御部54が制御しているので、人力駆動力のみを求めることができる。第2のモータ40のトルクは、第2のモータ40の電流を検出するか、第2のモータ40に与える電流、制御部54の第2のモータ40に対する制御パラメータに基づいて求めることができる。クランク軸32の回転速度は、例えば、第1のモータ38の回転数に基づいて演算される。増速機構44の増速比およびギア38Bおよび第1のモータ側ギア56Cの減速比は、予め設定されているので、制御部54は、第1のモータ38の回転数からクランク軸32の回転速度を計算で求めることができる。制御部54は、第1のモータ38の電流または第1のモータ38に設けられているエンコーダの検出信号に基づいて、第1のモータ38の回転速度を定義する。
各種センサは、人力駆動力を検出するトルクセンサおよびクランク軸32の回転速度を検出する回転速度センサなどを含んでいてもよい。トルクセンサは、例えば、歪ゲージ、半導体歪センサ、または、磁歪センサである。トルクセンサは、たとえばクランク軸32または第1のギア32Bに取り付けられ、クランク軸32にかかるトルクを検出する。別の例では、トルクセンサは、出力部34に取り付けられて出力部34にかかるトルクを検出する。回転速度センサは、ハウジング42内に設けられて、クランク軸32に設けられる磁石を検出する磁気センサを含む。車速は、例えば、車速センサの出力に基づいて演算される。制御部54は、クランク軸32の回転が停止しているとき、および、クランク軸32が第2の方向RBに回転するとき、第1のモータ38および第2のモータ40への電力の供給を停止することが好ましい。制御部54は、ライダーが操作可能な変速指示装置からの指令に基づいて、第2のモータ40の回転を制御してもよい。
制御部54は、第1のモータ38を回転させることによって、入力体56を正転方向に回転させる。入力体56が正転方向に回転するとき、出力部34には自転車10が前進する方向への回転が伝達される。本実施の形態では、正転方向は、クランク軸32の第1の方向RAと反対の方向である。
制御部54は、第2のモータ40を回転させることによって、伝達体60を正転方向に回転させる。第2のモータ40から伝達体60に伝達される正転方向の回転速度が大きくなるほど、遊星機構36の変速比rは大きくなる。制御部54は、第2のモータ40の回転速度を制御することによって、変速比rを連続的に変更することができる。なお、遊星機構36の変速比rは、入力体56に入力される回転速度に対する出力体58から出力される回転速度の比である。遊星機構36は無段階に変速可能であるが、制御部54は予め定める複数の変速比のいずれかとなるように、第2のモータ40の回転を制御することが好ましい。
第2のモータ40に電力が供給されないとき、かつ、クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、第1のワンウェイクラッチ48の機能によって入力体56と出力体58とが一体に回転する。このときの遊星機構36の変速比rは「1」である。なお、第2のモータ40に電力が供給されるとき、第2のモータ40の回転によって出力体58の回転速度が入力体56の回転速度を上回らない限り、遊星機構36の変速比rは「1」である。第2のモータ40の回転によって出力体58の回転速度が入力体56の回転速度を上回るとき、遊星機構36の変速比rは「1」よりも大きくなる。
図2〜図4を参照して切替機構52の動作について説明する。
図2に示すクランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、遊星機構36の変速比rは第1のワンウェイクラッチ48によって「1」以上に維持される。第4のギア34Bの歯数が、第1のギア32Bの歯数よりも多い場合、クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、クランク軸32の回転速度は出力部34の回転速度よりも低くなる。第4のギア34Bの歯数が、第1のギア32Bの歯数よりも少ない場合、クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、クランク軸32の回転速度は出力部34の回転速度よりも高くなる。
図2に示すクランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、遊星機構36の変速比rは第1のワンウェイクラッチ48によって「1」以上に維持される。第4のギア34Bの歯数が、第1のギア32Bの歯数よりも多い場合、クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、クランク軸32の回転速度は出力部34の回転速度よりも低くなる。第4のギア34Bの歯数が、第1のギア32Bの歯数よりも少ない場合、クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、クランク軸32の回転速度は出力部34の回転速度よりも高くなる。
図3に示されるとおり、クランク軸32が第1の方向RAに回転するときには、第1の付勢部材72および第2の付勢部材74は、保持部70を介して転動体68に第2の方向RBへの力を付与する。第2の付勢部材74は、クランク軸32の回転に伴って保持部70が第1の方向RAに回転するときに、クランク軸32に対して転動体68が第1の方向RAに相対移動することを抑制する。このため、転動体68は、溝32Dの深い部分に位置する。このため、転動体68が出力部34から離れ、クランク軸32と出力部34との相対回転が許容される。
図4に示されるとおり、クランク軸32が第2の方向RBに回転するとき、第2の付勢部材74は保持部70を介して転動体68に第1の方向RAへの力を付与し、クランク軸32に対して転動体68を第1の方向RAに相対移動させる。第2の付勢部材74から転動体68に与えられる第1の方向RAへの力が、第1の付勢部材72から転動体68に与えられる第2の方向RBへの力よりも大きくなると、転動体68は溝32Dの浅い部分に位置する。このため、転動体68がクランク軸32の外周部および出力部34の両方と接触し、クランク軸32と出力部34との相対回転が規制される。このため、出力部34とクランク軸32とは一体に回転する。
図2に示すクランク軸32が第2の方向RBに回転するとき、制御部54は第2のモータ40を停止する。第2のモータ40の回転を停止させた状態で、制御部54が第2のモータ40の回転軸を固定するように第2のモータ40を制御する場合、遊星機構36の変速比rは「1」未満となる。第2のモータ40を停止させた状態で、制御部54への電力の供給を停止した場合、第2のモータ40の回転軸はフリー状態となり、遊星機構36は変速機と機能しない。このため、クランク軸32が第2の方向RBへの回転力は、遊星機構36を介して出力部34に伝達される前に、クランク軸32の回転力が転動体68を介して出力部34に伝達される。クランク軸32を第2の方向RBに回転すると、出力部34も第2の方向RBに回転するので、フロントスプロケット16およびチェーン20を介して、リアスプロケット18を後転させて、コースタブレーキを作動させることができる。
自転車用駆動装置30の作用および効果について説明する。
自転車用駆動装置30は、第1のモータ38および第2のモータ40を含む。このため、第2のモータ40による変速比rの変更と、第1のモータ38によるアシスト力の変更とを独立して行うことができる。このため、より走行状況等に応じた制御を行うことができる。
自転車用駆動装置30は、第1のモータ38および第2のモータ40を含む。このため、第2のモータ40による変速比rの変更と、第1のモータ38によるアシスト力の変更とを独立して行うことができる。このため、より走行状況等に応じた制御を行うことができる。
従来の自転車用駆動装置では、クランク軸の全周囲の外側に遊星機構が配置されるため、クランク軸と駆動輪との距離が通常の自転車よりも大きくなってしまう。一方、本実施の形態の自転車用駆動装置30は、クランク軸32の外周側に遊星機構36が配置されるので、従来の自転車用駆動装置のようにクランク軸の全周囲の外側に遊星機構が配置されてしまうことがない。このためクランク軸32と駆動輪との距離が大きくなってしまうことを抑制することができる。また自転車用駆動装置30は、第2のモータ40の回転軸の内周側にクランク軸32が挿通していないので、第2のモータ40の構成が複雑化になってしまうことを抑制することができる。
仮に出力部の回転軸心がクランク軸の回転軸心から離間し、出力部がクランク軸の外周側に配置される場合、フロントスプロケットとクランクとが干渉しないように、出力部とクランク軸との距離を大きくしたり、フロントスプロケットの歯数を制限する必要があったりする。このため、自転車用駆動装置が大型化したり、必要な歯数のフロントスプロケットを取り付けることができなかったりするおそれがある。これに対して、自転車用駆動装置30では、出力部34が、クランク軸32の回転軸心まわりに回転可能に配置されるので、必要なフロントスプロケット歯数に応じて自転車用駆動装置30が大型化したり、フロントスプロケットの歯数が制限されたりすることが抑制される。
遊星機構に入力されるトルクが大きいほど、第2のモータに要求される出力トルクは大きくなる。自転車用駆動装置30は、増速機構44がクランク軸32の回転を増速して遊星機構36に伝達するため、遊星機構36に入力されるトルクが小さくなる。このため、第2のモータ40の小型化に貢献できる。
自転車用駆動装置30は、減速機構46が出力体58の回転を減速して出力部34に伝達する。このため、出力部34のトルクが増大するため、フロントスプロケット16および駆動輪に伝達されるトルクが過度に小さくなることを抑制できる。
自転車用駆動装置30は、増速機構44の増速比と減速機構46の減速比とが、第2のモータ40が動作していないときにクランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度とが一致しないように選ばれている。このため、増速機構44において歯車が噛合う位相と、減速機構46において歯車が噛合う位相とを異ならせることができるので、機械ノイズが抑制される。
第2のモータ40の出力軸40Aの回転軸心は、入力体56の回転軸心と同軸線上に配置されるため、第2のモータ40の出力軸40Aの回転軸心と入力体56の回転軸心とが異なる場合と比較して、自転車用駆動装置30の構成を簡単にすることができる。
自転車用駆動装置30の切替機構52は、クランク軸32が第2の方向RBに回転するときにクランク軸32と出力部34とを一体に回転させる。このため、自転車10の運転者がクランク軸32を第2の方向RBに回転させることによって、駆動輪を制動するコースタブレーキを作動させることができる。
自転車用駆動装置30の支持部32Cは、クランク軸本体32Aの外径よりも大きい外径を有する。このため、出力部34から切替機構52にかかるトルクを小さくなる。このため、強度を確保するために切替機構52が大型化してしまうことを抑制することができる。
自転車用駆動装置では、入力体56と出力体58との間に第1のワンウェイクラッチ48が設けられているので、第2のモータ40への電力の供給が停止した状態でも、クランク軸32を第1の方向RAに回転させると、クランク軸32の回転を出力部34に伝達することができる。
(第2の実施の形態)
図5を参照して、第2の実施の形態の自転車用駆動装置30Aについて説明する。第1の実施の形態と共通する部分については、第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Aは、第1の実施の形態の自転車用駆動装置30の第1のワンウェイクラッチ48を省略し、第2のワンウェイクラッチ50を含む。
図5を参照して、第2の実施の形態の自転車用駆動装置30Aについて説明する。第1の実施の形態と共通する部分については、第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Aは、第1の実施の形態の自転車用駆動装置30の第1のワンウェイクラッチ48を省略し、第2のワンウェイクラッチ50を含む。
第2のワンウェイクラッチ50は、第2のモータ40の出力軸40Aとハウジング42との間に配置される。第2のワンウェイクラッチ50は、第2のモータ40の出力軸40Aの一方向への回転を許容し、他方向への回転を阻止する。一例では、第2のワンウェイクラッチ50は、ローラクラッチまたは爪式のクラッチによって構成される。第2のモータ40の出力軸40Aがハウジング42に対して一方向に回転するとき、入力体56の回転速度に対して出力体58の回転速度が大きくなる。クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、プラネタリギア62からサンギア60Aおよび出力軸40Aを他方向に回転させるトルクが加えられている。第2のモータ40への電力の供給が停止しているとき、および、第2のモータ40の出力トルクがプラネタリギア62から加えられるトルクよりも小さいとき、第2のワンウェイクラッチ50の機能により、第2のモータ40の出力軸40Aおよびサンギア60Aのハウジング42に対する他方向の回転が規制される。このため、第2のモータ40の駆動が停止しているときに遊星機構36に入力された回転は、サンギア60Aの歯数、プラネタリギア62の歯数、および、リングギア56Aの歯数に基づいた減速比によって減速されて、出力体58から出力される。第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に準じた効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図6を参照して、第3の実施の形態の自転車用駆動装置30Bについて説明する。第1および第2の実施の形態と共通する部分については、第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Bは、自転車用駆動装置30,30Aとは、遊星機構、増速機構、および減速機構の構成が異なり、その他の構成は、自転車用駆動装置30Cと同様である。
図6を参照して、第3の実施の形態の自転車用駆動装置30Bについて説明する。第1および第2の実施の形態と共通する部分については、第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Bは、自転車用駆動装置30,30Aとは、遊星機構、増速機構、および減速機構の構成が異なり、その他の構成は、自転車用駆動装置30Cと同様である。
本実施の形態の自転車用駆動装置30Bは、遊星機構80、第1のモータ38、第2のモータ40、および、出力部34を含む。一例では、自転車用駆動装置30は、クランク軸32、ハウジング42、増速機構44、減速機構46、第2のワンウェイクラッチ50、切替機構52、および、制御部54をさらに含む。
遊星機構80は、遊星歯車機構である。遊星機構80は、入力体82、伝達体84、および、出力体86を含む。入力体82は、クランク軸32の回転が入力される。
入力体82は、複数のプラネタリギア88、複数のプラネタリピン90、および、キャリア92を含む。プラネタリギア88は、小径部88Aおよび大径部88Bを含む。プラネタリギア88は、段付きのプラネタリギアである。小径部88Aの歯は、出力体86のリングギア86Aに噛み合う。大径部88Bの歯は、伝達体84のサンギア84Aに噛み合う。キャリア92の外周部には、第2のギア92Aが設けられる。増速機構44は、第1のギア32Bおよび第2のギア92Aを含む。第2のギア92Aのうちの第1のギア32Bと噛み合う部分と異なる部分は、第1のモータ38のギア38Bと噛み合う。
入力体82は、複数のプラネタリギア88、複数のプラネタリピン90、および、キャリア92を含む。プラネタリギア88は、小径部88Aおよび大径部88Bを含む。プラネタリギア88は、段付きのプラネタリギアである。小径部88Aの歯は、出力体86のリングギア86Aに噛み合う。大径部88Bの歯は、伝達体84のサンギア84Aに噛み合う。キャリア92の外周部には、第2のギア92Aが設けられる。増速機構44は、第1のギア32Bおよび第2のギア92Aを含む。第2のギア92Aのうちの第1のギア32Bと噛み合う部分と異なる部分は、第1のモータ38のギア38Bと噛み合う。
伝達体84は、入力体82の回転を出力体86に伝達するために設けられている。伝達体84は、サンギア84Aを含む。
出力体86は、入力体82の回転に応じて回転する。出力体86は、リングギア86Aを含む。リングギア86Aは、出力体86の内周部に設けられる。減速機構46は、第3のギア86Bと第4のギア34Bを含む。第3のギア86Bは、出力体58の外周部に設けられる。増速機構44の増速比と、減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が停止している状態でクランク軸32を第1の方向RAに回転させたとき、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度が近い速度になるように設定されている。
出力体86は、入力体82の回転に応じて回転する。出力体86は、リングギア86Aを含む。リングギア86Aは、出力体86の内周部に設けられる。減速機構46は、第3のギア86Bと第4のギア34Bを含む。第3のギア86Bは、出力体58の外周部に設けられる。増速機構44の増速比と、減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が停止している状態でクランク軸32を第1の方向RAに回転させたとき、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度が近い速度になるように設定されている。
第1のモータ38は、入力体82を回転可能である。ギア38Bの歯数は、第2のギア92Aの歯数よりも少ない。このため、第1のモータ38の回転は、回転速度が減速かつトルクが増大されて入力体82に伝達される。
第2のワンウェイクラッチ50は、第2のモータ40の出力軸40Aの一方向への回転を許容し、他方向への回転を阻止する。第2のモータ40の出力軸40Aがハウジング42に対して一方向に回転するとき、入力体82の回転速度に対して出力体86の回転速度が大きくなる。クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、プラネタリギア88からサンギア84Aおよび出力軸40Aを他方向に回転させるトルクが加えられている。第2のモータ40への電力の供給が停止しているとき、および、第2のモータ40の出力トルクがプラネタリギア88から加えられるトルクよりも小さいとき、第2のワンウェイクラッチ50の機能により、第2のモータ40の出力軸40Aおよびサンギア84Aのハウジング42に対する他方向の回転が規制される。このため、第2のモータ40の駆動が停止しているときに遊星機構36に入力された回転は、サンギア84Aの歯数、プラネタリギア88の歯数、および、リングギア86Aの歯数に基づいた変速比によって増速されて、出力体86から出力される。遊星機構36の変速比rは常に「1」よりも大きい。第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態に準じた効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図7〜図10を参照して、第4の実施の形態の自転車用駆動装置30Cについて説明する。第1の実施の形態と共通する部分については、第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態の自転車用駆動装置30Cは、第1の実施の形態の自転車用駆動装置30において、切替機構52に代えて、図7に示す切替機構94を含み、他の構成は自転車用駆動装置30と同様である。
図7〜図10を参照して、第4の実施の形態の自転車用駆動装置30Cについて説明する。第1の実施の形態と共通する部分については、第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態の自転車用駆動装置30Cは、第1の実施の形態の自転車用駆動装置30において、切替機構52に代えて、図7に示す切替機構94を含み、他の構成は自転車用駆動装置30と同様である。
切替機構94は、少なくとも一部がクランク軸32の外周部と出力部34の内周部との間に配置される。切替機構94は、複数の爪96、リング部材98、および、第3の付勢部材100を含む。爪96は、基部96Aおよび先端部96Bを含む。基部96Aは、クランク軸32の外周部に設けられる凹部32Eに配置される。先端部96Bは、凹部32Eから突出可能である。爪96には、付勢部材(図示略)によって先端部96Bが凹部32Eから突出する力が付与される。爪96は、出力部34およびリング部材98の内周部に対向している。
リング部材98は、出力部34の内周部に配置される。リング部材98は、フロントスプロケット16と一体に形成される。別の例では、リング部材98は、フロントスプロケット16と別体に形成されて、互いに回転不能に取り付けられる。リング部材98の外周部には複数の凸部98Aが設けられる。複数の凸部98Aは、周方向に並んでいる。凸部98Aは、出力部34の内周部に設けられる複数の凹部34Cに嵌め込まれる。凸部98Aの周方向の長さは、凹部34Cの周方向の長さよりも大きい。このため、凸部98Aは凹部34Cの内部において移動可能である。このため、リング部材98は、出力部34に対して所定の角度にわたり回転可能である。
リング部材98の内周部には、複数の凹部98Bが設けられる。複数の凹部98Bは、周方向に並んでいる。凹部98Bの第1の方向RA側の端面は、爪96が引っかからないように傾斜している。凹部98Bの第2の方向RB側の端面98Dは、リング部材98の径方向に沿って延びている。
第3の付勢部材100は、出力部34の外周部に配置される。第3の付勢部材100は、出力部34とリング部材98とに連結され、出力部34に対してリング部材98に第2の方向RBへの力を付与する。
クランク軸32が第1の方向RAに回転したとき、出力部34は、第1の方向RAに回転する。このため、凹部34Cの第1の方向RA側の端面がリング部材98の凸部98Aの第2の方向RB側の端面と接触し、出力部34とリング部材98とは等しい速度で第1の方向RAに回転する。このとき、図8に示されるとおり、出力部34の突出部34Dが凹部98Bの端面98Dよりも第1の方向RAに突出する。突出部34Dは、爪96が引っかからないように傾斜している傾斜面を有する。出力部34の第1の方向RAへ回転速度がクランク軸32の回転速度よりも高い場合であっても、爪96の先端部96Bが凹部98Bの内部に嵌まり込んでも、図9に示されるように突出部34Dの傾斜面が爪96の先端部96Bをクランク軸32側に押し下げながら、出力部34が第1の方向RAに回転する。
図6に示すクランク軸32が第2の方向RBに回転したとき、制御部54が第2のモータ40の回転軸を回転しないように制御していれば、クランク軸32から入力される回転力は遊星機構36を介して出力部34に伝達されて、出力部34は第2の方向RBに回転する。図8に示されるとおり、爪96の先端部96Bが凹部98Bと対向する位置にあるとき、爪96の先端部96Bは凹部98Bの内部に嵌まり込む。この状態においてさらにクランク軸32がリング部材98に対して第2の方向RBに回転し、図7に示す出力部34が第2の方向RBに回転する力が第3の付勢部材100から出力部34に与えられる力を上回ると、出力部34がリング部材98に対して第2の方向RBへ移動し、リング部材98の凸部98Aの第2の方向RB側の端面が凹部34Cの第2の方向RB側の端面と接触する。このとき出力部34の突出部34Dが、凹部98Bの端面98Dよりも第2の方向RB側に退避するので、図10に示されるとおり、爪96の先端部96Bが凹部98Bの端面98Dと係合する。この状態においてさらにクランク軸32が第2の方向RBに回転すると、クランク軸32が爪96を介してリング部材98を第2の方向に回転させる。クランク軸32が第2の方向RBに回転させると、リング部材98および出力部34は、クランク軸32と等しい速度で第2の方向RBに回転することになる。第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態に準じた効果を得ることができる。
(変形例)
上記各実施の形態に関する説明は、本発明に従う自転車用駆動装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用駆動装置は、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
上記各実施の形態に関する説明は、本発明に従う自転車用駆動装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用駆動装置は、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・第1の実施の形態の切替機構52は、支持部32Cの外周部ではなく、出力部34の内周部に転動体68が配置される溝を形成してもよい。
・各実施の形態の第1のモータ38は、入力体56,82ではなく、出力体58,86を回転可能に構成することもできる。例えば、出力体58,86の外周部にギアを設け、第1のモータ38の出力軸38Aのギア38Bと噛み合わせる。
・各実施の形態の第1のモータ38は、入力体56,82ではなく、出力体58,86を回転可能に構成することもできる。例えば、出力体58,86の外周部にギアを設け、第1のモータ38の出力軸38Aのギア38Bと噛み合わせる。
・各実施の形態の自転車用駆動装置は、第1のモータ38の回転を減速して入力体56に伝達する減速機構をさらに含むこともできる。
・各実施の形態の増速機構44は、第1のギア32Bと第2のギア56B,92Aとの間に第1のギア32Bの回転を増速して第2のギア56B,92Aに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、増速機構44としてクランク軸32と入力体56,82とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、クランク軸32の回転を増速して入力体56,82に伝達できる増速機構であればいずれの構成を採用することもできる。
・各実施の形態の増速機構44は、第1のギア32Bと第2のギア56B,92Aとの間に第1のギア32Bの回転を増速して第2のギア56B,92Aに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、増速機構44としてクランク軸32と入力体56,82とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、クランク軸32の回転を増速して入力体56,82に伝達できる増速機構であればいずれの構成を採用することもできる。
・各実施の形態の増速機構44を減速機構または等速機構にすることもできる。この場合、例えば、第1のギア32Bの歯数を第2のギア56B,92Aの歯数以下にする。
・各実施の形態の減速機構46は、第3のギア66A,86Bと第4のギア34Bとの間に第3のギア66A,86Bの回転を増速して第4のギア34Bに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、減速機構46として出力体58,86と出力部34とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、出力体58,86の回転を減速して出力体58,86に伝達できる増速機構であればいずれの構成を採用することもできる。なお、増速機構44および減速機構46にベルトまたはチェーンを用いる場合、各実施の形態の遊星機構36,80の部材の回転方向とクランク軸32および出力部34の回転方向との関係が逆転する。このため、ワンウェイクラッチ48および50の向き、および第1のモータおよび第2のモータの駆動方向を各実施の形態とは反対にする必要がある。
・各実施の形態の減速機構46は、第3のギア66A,86Bと第4のギア34Bとの間に第3のギア66A,86Bの回転を増速して第4のギア34Bに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、減速機構46として出力体58,86と出力部34とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、出力体58,86の回転を減速して出力体58,86に伝達できる増速機構であればいずれの構成を採用することもできる。なお、増速機構44および減速機構46にベルトまたはチェーンを用いる場合、各実施の形態の遊星機構36,80の部材の回転方向とクランク軸32および出力部34の回転方向との関係が逆転する。このため、ワンウェイクラッチ48および50の向き、および第1のモータおよび第2のモータの駆動方向を各実施の形態とは反対にする必要がある。
・各実施の形態の減速機構46を増速機構または等速機構にすることもできる。この場合、例えば、第3のギア66A,86Bの歯数を第4のギア34Bの歯数以上にする。増速機構44の増速比と減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が動作していないときに、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度とが一致しないように選ばれている。
・各実施の形態の切替機構52,94を省略することもできる。
・各実施の形態の遊星機構36,80は、遊星ローラ機構にすることもできる。この場合、サンギア60A,84Aはサンローラであり、プラネタリギア62,88は、プラネタリローラであり、リングギア56A,86Aはリングローラである。
・各実施の形態の遊星機構36,80は、遊星ローラ機構にすることもできる。この場合、サンギア60A,84Aはサンローラであり、プラネタリギア62,88は、プラネタリローラであり、リングギア56A,86Aはリングローラである。
・各実施の形態において、各遊星機構は、入力体、出力体および伝達体がそれぞれ以下の(A)〜(C)の1つを含み、かつ、入力体、出力体および伝達体が以下の(A)〜(C)の全てからなる組み合わせを含んでいれば、いずれの構成とすることも可能である。(A)は、サンギアである。(B)は、リングギアである。(C)は、プラネタリギアおよびキャリアである。
・各実施の形態において、各ギアは平ギアによって形成されていてもよく、ヘリカルギアによって形成されていてもよい。各実施の形態において、各ギアは、金属製であってもよく、樹脂製であってもよい。
・増速機構44の増速比と減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が動作していないときに、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度とが一致するように選ばれてもよい。
30…自転車用駆動装置、32…クランク軸、32A…クランク軸本体、32B…第1のギア、32C…支持部、32D…溝、34…出力部、34A…孔、34B…第4のギア、36…遊星機構、38…第1のモータ、40…第2のモータ、42…ハウジング、44…増速機構、46…減速機構、48…第1のワンウェイクラッチ、50…第2のワンウェイクラッチ、52…切替機構、54…制御部、56…入力体、56A…リングギア、56B…第2のギア、58…出力体、60…伝達体、60A…サンギア、62…プラネタリギア、64…プラネタリピン、66…キャリア、66A…第3のギア、68…転動体、70…保持部、72…第1の付勢部材、74…第2の付勢部材。
図2に示されるとおり、自転車用駆動装置30は、遊星機構36、第1のモータ38、第2のモータ40、および、出力部34を含む。一例では、自転車用駆動装置30は、クランク軸32、ハウジング42、増速機構44、減速機構46、第1のワンウェイクラッチ48、第2のワンウェイクラッチ50、切替機構52、および、制御部54をさらに含む。自転車用駆動装置30は、クランク12に入力される人力駆動力をアシストする。クランク軸32は、ハウジング42に対する回転が可能な状態でハウジング42によって支持される。クランク軸32は、ハウジング42に対して、自転車10を前進させる正転方向(以下では「第1の方向RA」)、および、正転方向とは反対の方向(以下では「第2の方向RB」)に回転可能である。クランク軸32は、中実に形成されてもよく、中空に形成されていてもよい。
第1のワンウェイクラッチ48は、リングギア56Aとキャリア66との間に配置される。一例では、第1のワンウェイクラッチ48は、ローラクラッチまたは爪式のクラッチによって構成される。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第2の方向RBに回転したときにリングギア56Aの回転をキャリア66に伝達しない。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第1の方向RAに回転したとき、かつ、キャリア66の回転速度がリングギア56Aの回転速度よりも高いとき、キャリア66とリングギア56Aとの相対回転を許容する。第1のワンウェイクラッチ48は、クランク軸32が第1の方向RAに回転したとき、かつ、キャリア66の回転速度がリングギア56Aの回転速度以下のとき、キャリア66とリングギア56Aとを一体に回転させる。
保持部70は、複数の転動体68を保持する。複数の転動体68は、保持部70に回転可能に保持される。第1の付勢部材72は、保持部70を介して転動体68を第2の方向RBに付勢する。第2の付勢部材74は、ハウジング42に摺動可能に支持される。第2の付勢部材74は、クランク軸32が第2の方向RBに回転するとき、保持部70を介して転動体68をクランク軸32に対して第1の方向RAに相対移動させる。第1の付勢部材72は、たとえばコイルスプリングなどのバネによって形成される。第2の付勢部材74は、たとえばスライドスプリングによって形成される。第2の付勢部材74は、環状に形成される環状部分74Aと、環状部分74Aから径方向の内側に突出する一端部74Bとを有する。第2の付勢部材74の環状部分74Aが、クランク軸32の周方向に回転可能にハウジング42に支持されている。第2の付勢部材74の一端部74Bは、保持部70に接触可能に設けられている。
制御部54は、第1のモータ38を回転させることによって、入力体56を正転方向に回転させる。入力体56が正転方向に回転するとき、出力部34には自転車10が前進する方向への回転が伝達される。本実施の形態では、入力体56の正転方向は、クランク軸32の第1の方向RAと反対の方向である。
自転車用駆動装置30では、入力体56と出力体58との間に第1のワンウェイクラッチ48が設けられているので、第2のモータ40への電力の供給が停止した状態でも、クランク軸32を第1の方向RAに回転させると、クランク軸32の回転を出力部34に伝達することができる。
(第3の実施の形態)
図6を参照して、第3の実施の形態の自転車用駆動装置30Bについて説明する。第1および第2の実施の形態と共通する部分については、第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Bは、自転車用駆動装置30,30Aとは、遊星機構、増速機構、および減速機構の構成が異なり、その他の構成は、自転車用駆動装置30Aと同様である。
図6を参照して、第3の実施の形態の自転車用駆動装置30Bについて説明する。第1および第2の実施の形態と共通する部分については、第1および第2の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。自転車用駆動装置30Bは、自転車用駆動装置30,30Aとは、遊星機構、増速機構、および減速機構の構成が異なり、その他の構成は、自転車用駆動装置30Aと同様である。
伝達体84は、入力体82の回転を出力体86に伝達するために設けられている。伝達体84は、サンギア84Aを含む。
出力体86は、入力体82の回転に応じて回転する。出力体86は、リングギア86Aを含む。リングギア86Aは、出力体86の内周部に設けられる。減速機構46は、第3のギア86Bと第4のギア34Bを含む。第3のギア86Bは、出力体86の外周部に設けられる。増速機構44の増速比と、減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が停止している状態でクランク軸32を第1の方向RAに回転させたとき、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度が近い速度になるように設定されている。
出力体86は、入力体82の回転に応じて回転する。出力体86は、リングギア86Aを含む。リングギア86Aは、出力体86の内周部に設けられる。減速機構46は、第3のギア86Bと第4のギア34Bを含む。第3のギア86Bは、出力体86の外周部に設けられる。増速機構44の増速比と、減速機構46の減速比とは、第2のモータ40が停止している状態でクランク軸32を第1の方向RAに回転させたとき、クランク軸32の回転速度と出力部34の回転速度が近い速度になるように設定されている。
第2のワンウェイクラッチ50は、第2のモータ40の出力軸40Aの一方向への回転を許容し、他方向への回転を阻止する。第2のモータ40の出力軸40Aがハウジング42に対して一方向に回転するとき、入力体82の回転速度に対して出力体86の回転速度が大きくなる。クランク軸32が第1の方向RAに回転するとき、プラネタリギア88からサンギア84Aおよび出力軸40Aを他方向に回転させるトルクが加えられている。第2のモータ40への電力の供給が停止しているとき、および、第2のモータ40の出力トルクがプラネタリギア88から加えられるトルクよりも小さいとき、第2のワンウェイクラッチ50の機能により、第2のモータ40の出力軸40Aおよびサンギア84Aのハウジング42に対する他方向の回転が規制される。このため、第2のモータ40の駆動が停止しているときに遊星機構80に入力された回転は、サンギア84Aの歯数、プラネタリギア88の歯数、および、リングギア86Aの歯数に基づいた変速比によって増速されて、出力体86から出力される。遊星機構80の変速比rは常に「1」よりも大きい。第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態に準じた効果を得ることができる。
リング部材98は、出力部34の内周部に配置される。リング部材98は、フロントスプロケット16と一体に形成される。別の例では、リング部材98は、フロントスプロケット16と別体に形成されて、互いに回転不能に取り付けられる。リング部材98の外周部には複数の凸部98Aが設けられる。複数の凸部98Aは、周方向に並んでいる。凸部98Aは、出力部34の内周部に設けられる複数の凹部34Cに嵌め込まれる。凸部98Aの周方向の長さは、凹部34Cの周方向の長さよりも小さい。このため、凸部98Aは凹部34Cの内部において移動可能である。このため、リング部材98は、出力部34に対して所定の角度にわたり回転可能である。
図2に示すクランク軸32が第2の方向RBに回転したとき、制御部54が第2のモータ40の回転軸を回転しないように制御していれば、クランク軸32から入力される回転力は遊星機構36を介して出力部34に伝達されて、出力部34は第2の方向RBに回転する。図8に示されるとおり、爪96の先端部96Bが凹部98Bと対向する位置にあるとき、爪96の先端部96Bは凹部98Bの内部に嵌まり込む。この状態においてさらにクランク軸32がリング部材98に対して第2の方向RBに回転し、図7に示す出力部34が第2の方向RBに回転する力が第3の付勢部材100から出力部34に与えられる力を上回ると、出力部34がリング部材98に対して第2の方向RBへ移動し、リング部材98の凸部98Aの第1の方向RA側の端面が凹部34Cの第2の方向RB側の端面と接触する。このとき出力部34の突出部34Dが、凹部98Bの端面98Dよりも第2の方向RB側に退避するので、図10に示されるとおり、爪96の先端部96Bが凹部98Bの端面98Dと係合する。この状態においてさらにクランク軸32が第2の方向RBに回転すると、クランク軸32が爪96を介してリング部材98を第2の方向に回転させる。クランク軸32が第2の方向RBに回転させると、リング部材98および出力部34は、クランク軸32と等しい速度で第2の方向RBに回転することになる。第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態に準じた効果を得ることができる。
・各実施の形態の増速機構44を減速機構または等速機構にすることもできる。この場合、例えば、第1のギア32Bの歯数を第2のギア56B,92Aの歯数以下にする。
・各実施の形態の減速機構46は、第3のギア66A,86Bと第4のギア34Bとの間に第3のギア66A,86Bの回転を増速して第4のギア34Bに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、減速機構46として出力体58,86と出力部34とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、出力体58,86の回転を減速して出力体58,86に伝達できる減速機構であればいずれの構成を採用することもできる。なお、増速機構44および減速機構46にベルトまたはチェーンを用いる場合、各実施の形態の遊星機構36,80の部材の回転方向とクランク軸32および出力部34の回転方向との関係が逆転する。このため、ワンウェイクラッチ48および50の向き、および第1のモータおよび第2のモータの駆動方向を各実施の形態とは反対にする必要がある。
・各実施の形態の減速機構46は、第3のギア66A,86Bと第4のギア34Bとの間に第3のギア66A,86Bの回転を増速して第4のギア34Bに伝達するギアをさらに含むこともできる。また、減速機構46として出力体58,86と出力部34とに巻かれるベルトまたはチェーンを用いることもできる。要するに、出力体58,86の回転を減速して出力体58,86に伝達できる減速機構であればいずれの構成を採用することもできる。なお、増速機構44および減速機構46にベルトまたはチェーンを用いる場合、各実施の形態の遊星機構36,80の部材の回転方向とクランク軸32および出力部34の回転方向との関係が逆転する。このため、ワンウェイクラッチ48および50の向き、および第1のモータおよび第2のモータの駆動方向を各実施の形態とは反対にする必要がある。
Claims (21)
- クランク軸の回転が入力される入力体、前記入力体の回転に応じて回転する出力体、および、前記入力体の回転を前記出力体に伝達するための伝達体を含み、外周側に前記クランク軸が配置される遊星機構と、
前記入力体または前記出力体を回転可能な第1のモータと、
前記伝達体を回転可能な第2のモータと、
前記クランク軸が挿通する孔を有し、前記クランク軸の回転軸心まわりに回転可能に配置され、前記出力体の回転が伝達される出力部とを含む、自転車用駆動装置。 - 前記クランク軸の回転を増速して前記入力体に伝達する増速機構をさらに含む、請求項1に記載の自転車用駆動装置。
- 前記増速機構は、
前記クランク軸に設けられ、前記クランク軸と一体に回転する第1のギアと、
前記入力体に設けられ、前記入力体と一体に回転し、かつ前記第1のギアと噛み合う第2のギアとを含む、請求項2に記載の自転車用駆動装置。 - 前記出力体の回転を、減速して前記出力部に伝達する減速機構をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記減速機構は、
前記出力体に設けられる第3のギアと、
前記出力部に設けられ、前記第3のギアと噛み合う第4のギアを含む、請求項4に記載の自転車用駆動装置。 - 前記増速機構の増速比と、前記減速機構の減速比とは、前記第2のモータが動作していないときに、前記クランク軸の回転速度と前記出力部の回転速度とが一致しないように選ばれている、請求項2または3を引用する請求項4または5に記載の自転車用駆動装置。
- 前記第2のモータの出力軸の回転軸心は、前記入力体の回転軸心と同軸線上に配置される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記第2のモータは、前記クランク軸の軸方向において、前記遊星機構を挟んで、前記出力部とは反対側に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記クランク軸が第1の方向に回転するときに前記クランク軸と前記出力部との相対回転を許容し、前記クランク軸が第2の方向に回転するときに前記クランク軸と前記出力部とを一体に回転させる切替機構をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記切替機構の少なくとも一部は、前記クランク軸と前記出力部との間に配置される、請求項9に記載の自転車用駆動装置。
- 前記切替機構は、
前記クランク軸の外周部と前記出力部の内周部との間に配置される転動体と、
前記クランク軸の外周部および前記出力部の内周部の一方に形成され、前記転動体が配置される溝をと含み、
前記溝は、前記第2の方向に向かうにつれて深くなる、請求項10に記載の自転車用駆動装置。 - 前記クランク軸は、
クランク軸本体と、
クランク軸本体に設けられて前記クランク軸本体と一体に回転し、前記クランク軸本体の外径よりも大きい外径を有し、前記転動体に接触可能な支持部を含み、
前記支持部の外周部に前記転動体が配置される、請求項11に記載の自転車用駆動装置。 - 前記支持部の外周部に前記溝が形成されている、請求項12に記載の自転車用駆動装置。
- 前記遊星機構、前記第1のモータ、前記第2のモータおよび前記出力部が設けられるハウジングをさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記切替機構は、前記転動体を保持する保持部、第1の付勢部材および第2の付勢部材をさらに含み、
前記第1の付勢部材は、前記保持部を介して転動体を前記第2の方向に付勢し、
前記第2の付勢部材は、前記ハウジングに摺動可能に支持され、前記クランク軸が前記第2の方向に回転するとき、前記保持部を介して前記転動体を前記クランク軸に対して前記第1の方向に相対移動させる、請求項11を直接的または間接的に引用する請求項14に記載の自転車用駆動装置。 - 前記入力体は、リングギアを含み、
前記出力体は、プラネタリギアとキャリアとを含み、
前記伝達体は、サンギアを含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。 - 前記リングギアと前記キャリアとの間に配置され、前記クランク軸が前記第2の方向に回転したときに前記リングギアの回転を前記キャリアに伝達しない第1のワンウェイクラッチをさらに含む、請求項16に記載の自転車用駆動装置。
- 前記入力体は、プラネタリギアとキャリアとを含み、
前記出力体は、リングギアを含み、
前記伝達体は、サンギアを含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。 - 前記第2のモータの出力軸の一方向の回転を許容し、他方向の回転を阻止する第2のワンウェイクラッチをさらに含む、請求項14を引用する請求項16〜18のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記クランク軸をさらに備える、請求項1〜19のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
- 前記第1のモータおよび前記第2のモータを制御する制御部をさらに備える、請求項1〜20のいずれか一項に記載の自転車用駆動装置。
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